Electric oil pump

申请号 JP2009274023 申请日 2009-12-02 公开(公告)号 JP2011117333A 公开(公告)日 2011-06-16
申请人 Hitachi Automotive Systems Ltd; 日立オートモティブシステムズ株式会社; 发明人 KOBAYASHI YOSHIYUKI; IKADA NAOTAKE;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an electric oil pump that can obtain favorable operability of a transmission at the time of an idling stop mode. SOLUTION: When, at Step 1, a preliminary operation of an electric oil pump 4 at the time of stopping the engine is determined as not being normally actuated, the engine is continuously operated. At Step 1, the preliminary operation is determined as being normally actuated, and a line pressure in a supply passage is determined as being below a predetermined pressure Ps at Step 2. When the electric oil pump 4 is determined as not being operated at Step 3, the electric oil pump is actuated by supplying operating current to an electric motor at Step 4. When, at Step 5, a brake operation is determined as being released and the engine is determined as being started and, at Step 6, the line pressure is determined as being below a predetermined oil pressure Pt, the electric oil pump 4 is stopped at Step 7. COPYRIGHT: (C)2011,JPO&INPIT
权利要求
  • エンジンが自動停止する車両の変速機にオイルを供給するために用いられ、少なくともエンジンで駆動される機械式オイルポンプが停止中に電動モータが駆動されてオイルを前記変速機に吐出する電動オイルポンプであって、
    前記電動モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段を備え、
    前記車両のエンジンが自動停止する兆候が表れてから前記モータ電流検出手段によって検出されたモータ電流値の変化が所望の特性を示さない場合には、前記エンジンの自動停止を禁止する信号を出力することを特徴とする電動オイルポンプ。
  • エンジンが自動停止する車両の変速機にサブ油通路を介してオイルを供給するために用いられ、前記エンジンで駆動される機械式オイルポンプが停止して前記変速機への供給油圧が低下した際に、電動モータを駆動させて前記サブ油通路から逆止弁を介して変速機にオイルを供給する電動オイルポンプであって、
    前記電動モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段を備え、
    前記電動モータが停止してから所定時間が経過し、かつ車速が所定速度以下になった場合に、前記電動モータを一時的に予備駆動させ、
    該予備駆動時に前記モータ電流検出手段から検出されたモータ電流値が零から一旦高い状態に変化した後に低下して、さらに上昇した場合は、エンジンの自動停止を許可し、
    前記予備駆動時のモータ電流値が高い状態、あるいは低い状態が継続されている場合は、エンジンの自動停止を禁止する信号を出力することを特徴とする電動オイルポンプ。
  • エンジンが自動停止する車両の変速機にオイルを供給するために用いられ、少なくともエンジンで駆動される機械式オイルポンプが停止中に電動モータが駆動されてオイルを前記変速機に吐出する電動オイルポンプであって、
    前記電動モータの回転数を検出するモータ回転検出手段を備え、
    前記エンジンが自動停止する兆候が表れてからエンジンが自動停止処理を行うまでの間に、前記電動モータを予備駆動させ、
    該予備駆動時に、前記モータ回転検出手段によって検出されたモータ回転数の変化が所望の特性を示さない場合には、前記エンジンの自動停止を禁止する信号を出力することを特徴とする電動オイルポンプ。
  • 说明书全文

    本発明は、ポンプ構成体を電動モータによって駆動する電動オイルポンプに関するものである。

    近年、燃費の向上などを図るために、エンジンを自動的に停止させるアイドリングストップ車やハイブリット車が実用化されているが、エンジンの自動停止に伴う機械式オイルポンプの停止中に、変速機の油圧の低下を防止するために、電動モータで駆動される電動オイルポンプを用いて油圧を変速機に供給するものが提供されている。

    ところが、前記電動オイルポンプが正常にオイルを吐出していない場合には、前記変速機を正常に作動させることができない。

    そこで、以下の特許文献1に記載され電動オイルポンプのように、エンジンが自動停止した状態で電動オイルポンプのライン圧やモータ電流を検出して、この検出値が所定の範囲から外れた場合にはエンジンの自動停止を禁止するようになっている。

    特開2004−68732号公報

    しかしながら、前記特許文献1に記載の電動オイルポンプにあっては、前記電動オイルポンプの作動が正常か否かの判定を、エンジンの停止中にだけしか行っていない。 このため、電動オイルポンプに異常があった状態でエンジンを停止してしまうと、例えば、エンジン停止直後に前記変速機を操作したい場合に、つまりギアシフトを行った場合には、エンジンが再始動されて機械式オイルポンプから変速機に油圧が供給されてからクラッチが接続されることになるので、前記エンジン停止後には、変速機を円滑に操作できないばかりか、始動時にクラッチの急激な接続によってショックが発生するおそれがある。

    本発明は、前記従来における電動オイルポンプの技術的課題に鑑みて案出されたもので、エンジン停止後における変速機の操作を円滑にすることができる電動オイルポンプを提供することを目的している。

    請求項1に記載の発明は、とりわけ、エンジンが自動停止する車両の変速機にオイルを供給するために用いられる電動オイルポンプであって、電動モータに流れるモータ電流を検出するモータ電流検出手段を備え、前記車両のエンジンが自動停止する兆候が表れてから前記モータ電流検出手段によって検出されたモータ電流値の変化が所望の特性を示さない場合には、前記エンジンの自動停止を禁止する信号を出することを特徴としている。

    請求項2に記載の発明は、電動モータが停止してから所定時間が経過し、かつ車速が所定速度以下になった場合に、前記電動モータを一時的に予備駆動させ、該予備駆動時に前記モータ電流検出手段から検出されたモータ電流値が零から一旦高い状態に変化した後に低下して、さらに上昇した場合は、エンジンの自動停止を許可し、前記予備駆動時のモータ電流値が高い状態、あるいは低い状態が継続されている場合は、エンジンの自動停止を禁止する信号を出力することを特徴としている。

    請求項1に記載の発明によれば、エンジンの自動停止時に、モータ電流検出手段によって検出されたモータ電流値の変化が所望の特性を示した場合は、エンジンの自動停止を許可し、所望の特性を示さない場合には、前記エンジンの自動停止を禁止することから、エンジン停止中の変速機の操作を円滑に行うことができる。

    本発明に係る電動オイルポンプの実施形態が適用されるCVTユニットの油圧回路を示す概略図である。

    本実施形態の電動オイルポンプの縦断面図である。

    本実施形態のアイドリングストップ時におけるトランスミッション圧と時間との関係を示すタイムチャート図である。

    本実施形態の制御フローチャート図である。

    本実施形態における電流とモータ回転数、吐出圧との関係を示す特性図である。

    本実施形態における電動オイルポンプの作動制御のフローチャート図である。

    以下、本発明に係る電動オイルポンプを、例えばアイドリングストップ機構を備えた車両のCVTなどの自動変速機に作動油を供給する供給源として適用した実施形態を図面に基づいて説明する。
    [第1実施形態]
    図1はCVTユニット1へオイルを供給する油圧回路を示し、エンジン2によって駆動されて、車両の通常運転中に前記CVTユニット1にオイルを供給する機械式オイルポンプであるメインポンプ3と、前記エンジン2が自動停止して前記メインポンプ3が駆動を停止した際に、CVTユニット1にオイルを供給する前記電動オイルポンプ4と、該電動オイルポンプ4の駆動を制御するCVTコントロールユニットである電子コントローラ5と、該電子コントローラ5に電流を供給するバッテリー電源6と、を備えている。

    前記メインポンプ3は、一般的なトロコイドポンプなどによって構成され、ストレーナ8を介してオイルパン7内のオイルを吸入して供給通路9から前記CVTユニット1にオイルを圧送するようになっている。 なお、前記CVTユニット1から排出されたオイルは、ドレン通路10を介してオイルパン7に回収されるようになっている。

    前記電動オイルポンプ4は、前記メインポンプ3をバイパスするバイパス通路11の途中に設けられ、車両のエンジンルーム内に配置固定された電動モータ12と、該電動モータ12の一端側に設けられたポンプ構成体13と、から主として構成されている。

    前記電動モータ12は、図2に示すように、ほぼ円筒状に形成されたモータハウジング14の内部に、ロータ15がベアリング16を介して回転自在に支持されていると共に、内周面に永久磁石17が固定されている。 また、前記ロータ15の前端部には、モータ軸15aが一体的に設けられていると共に、ロータ15の図外の電磁コイルに給電するブラシ19が設けられている。

    一方、前記ポンプ構成体13は、トロコイド式であって、金属材のポンプケーシング20の内部に前記モータ軸18と同軸上に連結されたポンプ軸21が回転自在に支持されていると共に、前端側のポンプ収容室内には前記ポンプ軸21の外周に固定されたインナーロータ22と、該インナーロータ22の外歯に内歯が噛み合いながら回転するアウターロータ23が収容配置されている。 なお、前記ポンプ収容室の前端開口がポンプカバー24によって閉塞されている。

    前記インナーロータ22の外歯の歯数は、アウターロータ23の内歯の歯数より1枚少なくなっており、回転に伴って前記外歯と内歯との間に回転に伴って容積が変化する複数のポンプ室が形成されるようになっている。

    また、前記ポンプ収容室の底面とポンプカバー24の内端面には、前記ポンプ室の容積増加に沿った形状の図外の吸入室が形成されていると共に、ポンプ室の容積減少に沿った形状の吐出室が形成されている。 前記ポンプカバー24の外端面側には、前記吸入室に作動油を導入する吸入穴と、前記吐出室から作動油が吐出される吐出穴が形成され、前記吸入孔には、前記バイパス通路11の下流側の吸入通路11aを介して前記オイルパン7内のオイルが吸入されるようになっている一方、前記吐出穴からバイパス通路11の上流側の吐出通路11b及び前記供給通路9を介してCVTユニット1に作動用のオイルを供給するようになっている。

    また、前記吐出通路11bの途中には、供給通路9からポンプ構成体13のポンプ室方向へのオイルの流入を阻止、ポンプ構成体13から前記供給通路9方向へのみオイルの流入を許容する逆止弁15が設けられている。

    前記電子コントローラ5は、図外のコネクタ端子に供給された電流を、ターミナルを介して前記電動モータ12の電磁コイルに通電して前記ロータ15とモータ軸18の回転駆動に伴ってオイルポンプ13を駆動するようになっている。

    具体的に説明すると、前記電子コントローラ5は、図1に示すように、前記供給通路9のライン圧を検出するライン圧センサ25からの圧力情報信号を入力してライン圧を検出する圧力検出回路26と、前記電動モータ12に駆動電流を出力するモータ駆動回路27と、前記電動モータ12に供給される電流を検出するモータ電流検出回路28と、を備えている。

    以下、本実施形態の作用を説明する。 まず、図3のタイムチャート図に基づいてアイドリングストップ時のメインポンプ3と電動オイルポンプ4の作動とトランスミッションライン圧との関係を説明する。

    車両を停止させようとした際、車速が例えば10km/h以下になった場合(図中x点)に、a点で前記電動オイルポンプ4の予備作動を開始させる。 この際、前記電動モータ12のモータ電流の挙動によって電動オイルポンプ4の正常作動か否か判断する。

    その後、b点で前記電動モータ12への通電を遮断して電動オイルポンプ4の作動を停止させると共に、エンジンを停止させる(y点)。

    エンジンの停止と共に、メインポンプ3の油圧が低下し、電動オイルポンプ4との油圧供給源の切り換えの際に、供給通路9のライン圧が過度に落ち込まないようにライン圧の下降中の第1閾値P1点で前記ライン圧センサ25からの情報信号に基づいて、前記電動モータ12を再度起動させる(c点)。 これによって、前記供給通路9のライン圧が、第2閾値P2点からほぼ一定の圧力に維持される(ラインQ)。

    次に、車両のブレーキ操作が解除されてエンジンを再び始動させた場合(z点)に、前記ライン圧が前記第1閾値より低く、第2閾値P2よりも高い第3閾値P3まで上昇した時点で、前記電動モータ12への通電を遮断して電動オイルポンプ4の作動を停止させる(d点)。

    これによって、アイドリングストップ時においてもCVTユニット1に油圧が供給されることになるので、ギアシフトの円滑な操作が可能になる。

    なお、前記エンジン停止後における電動モータ12の起動や、エンジン駆動後における電動モータ12の駆動停止は、前記ライン圧の変化の他に、エンジン停止後の時間の経過、あるいは油温によって変化させることも可能である。

    以下、前記アイドリングストップ時の前記電子コントローラ5による具体的な制御フローを図4に基づいて説明する。

    まず、ステップ1では、エンジン停止時における前記電動モータ12による電動オイルポンプ4の予備作動が正常か否かを判断し、例えば、断線などによって電動モータ12が作動不良を起こして予備作動が正常に行われないと判断した場合には、前記アイドリングストップを行わずに、エンジンの駆動を継続させる。

    次に、ステップ1で予備作動が正常に行われたと判断した場合は、ステップ2に移行する。 ここでは、前記供給通路9のライン圧が所定の圧力Psよりも低いか否かを判断して、ライン圧の方が高いと判断した場合には、いまだメインポンプ3の吐出圧が高いため、そのままリターンする。 ライン圧が低いと判断した場合には、ステップ3に移行する。

    このステップ3では、電動オイルポンプ4が現在作動中か否かを判断し、作動中であればステップ5に移行するが、作動していないと判断した場合は、ステップ4に移行して電動モータ12に通電して電動オイルポンプ4の作動を開始させる。

    ステップ5では、現在、ブレーキ操作が解除され、またエンジンの始動がされているか否かを判断する。 ブレーキ操作が解除されていないと共に、エンジンが始動していないと判断した場合は、そのままリターンするが、ブレーキ操作が解除され、エンジンも始動していると判断した場合は、ステップ6に移行する。 ここでは前記ライン圧が所定の油圧Ptよりも高いか否かを判断し、高いと判断した場合は、そのままリターンするが、低いと判断した場合は、ステップ7に移行する。

    ステップ7では、電動モータ12への通電を遮断して電動オイルポンプ4の作動を停止させる。

    次に、電動オイルポンプ4を前記予備作動させた状態での正常作動判断の方法を説明する。

    正常作動判断は、前記電動モータ12のモータ電流値Iによって行い、まず、電動オイルポンプ4を予備作動させたときに正常に作動していた場合のモータ電流挙動を図5に基づいて説明する。

    電動オイルポンプ4を起動させると、モータ電流は、図中太い実線eで示すように、零の状態から急激に上昇して電動モータ12のロック時に流れる電流まで上昇する。

    その後、電動オイルポンプ4が回転し始めるため、電動モータ12の発電作用が始まってモータ電流値Iは低下する。 このとき、ポンプ室内は空気が滞留しているため空回りをする(ポンプの駆動抵抗が小さき状態)。 このため、モータ回転(rpm)は、図中細い実線nで示すように、急激に上昇することから、モータ電流値Iは急激に低下する。

    その後、ポンプ室内の空気が抜けてポンプ室内にオイルが入り込むと、電動オイルポンプ4がオイルを吐出し始め、この吐出圧は、図中破線pに示すように徐々に上昇してその後ほぼ一定圧になるが、この時点ではポンプ駆動抵抗が増大し、モータ回転nは徐々に下降し、モータ電流値Iは徐々に上昇する。 電動オイルポンプ4が正常にしていれば前述のような電流挙動を示す。

    この電流挙動を前記モータ電流検出回路28で検出し、モータ電流値Iが上昇してある時間内にある電流値を超えて下降に転じ、ある時間内に再度上昇するという挙動を示した場合に正常と判断するのである。 なお、前記モータ電流値Iと時間は、エンジンの油温によって変化させることも可能である。

    次に、電動オイルポンプ4のNGの判定例を説明する。 例えば、電動モータ12あるいはポンプ構成体13が何らかの原因でロックして故障してしまった場合には、モータ電流値Iは、大きな電流(ロック電流)が流れ続けるだけで、下降しないのでNGと判断できる。

    また、電動モータ12とポンプ構成体13のジョイント部が破損して、電動モータ12が空回りしてしまう故障の場合には、モータ電流値Iは大きな電流(ロック電流)が流れた後に、下降するが、ポンプ構成体13はオイルを吐出しないため、電動モータ12の負荷が上昇しないことからモータ電流値Iが再度上昇することがない。 これによって、電動オイルポンプ4がNGになっていると判断できる。

    このように、電動オイルポンプ4の予備作動制御を入れることによって、エンジンが停止して電動オイルポンプ4が作動開始するときには、既にポンプ室内にオイルが充満しているため、次に電動モータ12を作動させると即座に吐出油圧が発生する。 よって、油圧の供給源がメインポンプ3から電動オイルポンプ4に切り換わる際に、油圧が一時的に低下してしまうことがない。 この判断は、電動オイルポンプ4が停止してからポンプ室内のオイルが抜けるまでの間は行わないため、正常に電動オイルポンプ4が作動している場合には、常に前述のような電流挙動を示す。

    次に、前記電子コントローラ5によって、前記電動オイルポンプ4の正常作動時の制御と前記異常作動時の制御を図6の制御フローに基づいて説明する。

    ステップ11では、車両停止時に、現在の車速が例えば10km/hであるAkm/hよりも小さいかか否かを判断し、大きいと判断した場合はそのままリターンするが、小さいと判断した場合は、ステップ12に移行する。

    ここでは、前記電動オイルポンプ4が予備作動中か否かを判断し、予備作動中であると判断した場合は、ステップ14に移行するが、予備作動中ではないと判断した場合は、ステップ13に移行し、ここで、電動モータ12に通電して電動オイルポンプ4の予備作動を開始する。

    ステップ14では、モータ電流値Iが所定の電流値Irよりも大きいか否かを判断し、大きいと判断した場合はステップ15に移行するが、小さいと判断した場合は、ステップ16に移行する。

    このステップ16では、前記予備作動開始からの時間が所定時間Tsよりも長いか否かを判断し、短い場合はそのままリターンするが、長い場合は、ステップ17で、電動オイルポンプ4が異常であると判断して、ステップ18で電動モータ12への通電を遮断して電動オイルポンプ4を停止させる。

    前記ステップ15では、モータ電流値Iが下降に転じたか否かを判断し、未だ下降していないと判断した場合は、ステップ19に移行する。 このステップ19では、モータ電流値Iが前記所定の電流値Irよりも大きく、かつその出力電流時間が所定時間Trよりも大きいか否かを判断し、いずれも小さいと判断した場合はリターンするが、いずれも大きいと判断した場合は、ステップ20に移行する。 このステップ20では、電動オイルポンプ4が異常であると判断してステップ21で電動モータ12への通電を遮断して電動オイルポンプ4の作動を停止させる。

    前記ステップ15でモータ電流値Iが下降に転じたと判断した場合は、ステップ22に移行し、ここでは、モータ電流値Iが上昇に転じたか否かを判断し、上昇しないと判断した場合は、ステップ23に移行する。

    このステップ23では、モータ電流値Iが下降に転じてからの時間が所定時間Tdよりも大きいか否かを判断する。 ここで、小さいと判断した場合は、そのままリターンするが、大きいと判断した場合は、ステップ24で電動オイルポンプ4が異常と判断して、ステップ25で電動モータ12への通電を遮断して電動オイルポンプ4の作動を停止させる。

    前記ステップ22でモータ電流値Iが上昇したと判断した場合は、ステップ26に移行し、ここでは電動オイルポンプ4の作動が正常である吐出判断してステップ27で電動モータ12への通電を遮断して、すべての処理を終了する。

    以上のように、本実施形態では、前述のように、アイドリングストップ時に、電動オイルポンプ4を作動させてCVTユニット1に作動油圧を供給するため、エンジン停止中のCVTユニット1の操作を円滑に行うことができる。

    また、電動オイルポンプ4の予備作動後に電動モータ12を停止させることができるため、エネルギー消費を低減させることが可能になる。

    しかも、ライン圧センサ25によって検出されたライン圧に応じて電動オイルポンプ4を作動するようにしているため、電動オイルポンプ4の余剰オイルをリリーフさせる必要がなく、供給通路9と電動オイルポンプ4との間にリリーフ弁を設ける必要がないばかりか、電動オイルポンプ4の吐出通路11bに別個の圧力センサも設ける必要がない。 したがって、小型で低コストの装置を提供することができる。

    前記実施形態では、車速が所定以下となった場合に、電動オイルポンプ4の予備作動を行うようにしているが、車速が所定以下となってからエンジンが停止するまでに、ポンプ構成体13のポンプ室内のオイルが抜けてしまわないように所定時間毎に予備作動を行うようにしても良い。 これによって、前記ポンプ室内のオイルが抜けた状態でエンジンが停止することを防止することが可能になる。

    本発明は、CVTユニット用の電動オイルポンプに限定されるものではなく、他の用途の電動オイルポンプにも適用することが可能である。

    また、前記実施形態では、電子コントローラ5を、電動モータ12と別体に設けているが、電動モータ12の内部に設けることも可能である。 また、電動モータ12としては、ブラシレス型のものを用いることも可能である。

    また、前記モータ電流検出回路28のモータ電流値Iの情報に代えて、電動モータ12の回転を検出するモータ回転検出回路からの回転数情報を制御パラメータとすることも可能である。

    前記実施形態から把握される前記請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
    〔請求項a〕請求項1に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記予備駆動時のモータ電流値が高い状態、あるいは低い状態が所定時間継続した場合には、前記エンジンの自動停止を禁止する信号を出力することを特徴とする電動オイルポンプ。
    〔請求項b〕請求項2に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記予備駆動は、所定時間だけ行った後に停止させることを特徴とする電動オイルポンプ。
    〔請求項c〕請求項2に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記予備駆動は、前記モータ電流値が零から高い状態に変化した後に、低下し、さらに上昇した後に停止させることを特徴とする電動オイルポンプ。
    〔請求項d〕請求項2に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記予備駆動後の前記電動モータの駆動は、前記変速機に供給されるオイルのライン圧に応じて行われることを特徴とする電動オイルポンプ。
    〔請求項e〕請求項dに記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記予備駆動後にエンジンの自動停止を許可した場合に、前記ライン圧が所定以下となったときに前記電動モータの駆動を開始させることを特徴とする電動オイルポンプ。
    〔請求項p〕請求項eに記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記予備駆動後の前記電動モータは、前記ライン圧が第1閾値以下となったときに駆動が開始され、前記第1閾値より低い第2閾値を維持するように駆動が継続され、前記第1閾値よりも低く、かつ前記第2閾値よりも高い第3閾値以上になったときに駆動が停止されることを特徴とする電動オイルポンプ。
    〔請求項g〕請求項2に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記予備駆動を行った後に、所定時間が経過しても前記エンジンが自動停止しなかった場合には、再度、前記予備駆動を行うことを特徴とする電動オイルポンプ。
    〔請求項h〕請求項2に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記電動モータは、ブラシ付きの直流モータであることを特徴とする電動オイルポンプ。
    〔請求項i〕請求項3に記載の電動オイルポンプにおいて、
    前記予備駆動時の前記電動モータの回転数がほぼ零の状態、または所定の回転数以上の状態を継続した場合は、前記エンジンの自動停止を禁止する信号を出力することを特徴とする電動オイルポンプ。

    1…CVTユニット 2…車両用のエンジン 3…メインポンプ(機械式オイルポンプ)
    4…電動オイルポンプ 5…電子コントローラ 6…バッテリー電源 9…供給通路 11…バイパス通路 11a…吸入通路 11b…吐出通路 12…電動モータ 13…ポンプ構成体(オイルポンプ)
    25…ライン圧力センサ 26…圧力検出回路(圧力検出手段)
    27…モータ駆動回路 28…モータ電流検出回路(電流検出手段)

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