Screw pump with field refurbishment provision

申请号 JP2011110239 申请日 2011-05-17 公开(公告)号 JP2011241834A 公开(公告)日 2011-12-01
申请人 Tuthill Corp; タットヒル コーポレイション; 发明人 KIRKLAND TIMOTHY M;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a screw pump with field refurbishment provisions.SOLUTION: Screws 40 of a screw pump 20 with field refurbishment provisions have helical flights that intermesh during rotation, and extend between an inner end 44 and an outer end 42. Each screw 40 is formed with a hollow core 80 for receiving its shaft 50 such that the screw 40 slips onto the respective shaft 50 therefor over the outer end 74 of the shaft 50. The screw pump further includes a keyless locking mechanism 56, 58 intermediate each shaft 50 and the screw 40, which is operative to rotationally lock the shaft 50 and the screw 40 together without a key or a keyway.
权利要求
  • 回転する際に互いに噛み合う螺旋状フライトを有し、内方端部(44)と外方端部(42)との間に延在する、少なくとも2つのスクリュー(40)と、
    ベース(26)と、
    内方端部(68)と外方端部(74)との間に延在し、前記内方端部(68)の近位にて前記ベース(26)からカンチレバー式に突出する、各スクリュー(40)のためのシャフト(50)と、
    各スクリュー(40)のための前記各シャフト(50)の前記外方端部(74)を覆って前記各シャフト(50)上に摺動するように、前記シャフト(50)を受けるための中空コア(80)を有して形成される各スクリュー(40)と、
    各シャフト(50)とスクリュー(40)との中間に位置し、キー又はキー溝を用いることなく前記シャフト(50)及びスクリュー(40)を共に回転的にロックするように作動する、キーレス・ロッキング機構(56、58、96、又は98)とを備える、スクリュー・ポンプ(20)。
  • 前記キーレス・ロッキング機構(56、58、96、又は98)は、前記スクリュー(40)間のタイミング調整が、前記シャフト(50)を中心として前記スクリュー(40)を回転摺動させることによって調節可能となるように、解除可能である、請求項1に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 前記キーレス・ロッキング機構(56、58、96、又は98)は、前記各シャフト(50)と前記各シャフト(50)のためのスクリュー(40)との中間に配設されるだけでなく、前記スクリュー(40)及び前記各シャフト(50)の前記外方端部(74及び42)の近位に配設される、請求項1又は2に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 内方端部と外方端部(24)との間に延在し、前記内方端部の近位にて前記ベース(26)からカンチレバー式に突出し、それらのシャフト(50)上に位置する際に前記スクリュー(40)を受けるためのスクリュー・チャンバを有して形成される、スクリュー・ハウジング(22)をさらに備え、
    前記キーレス・ロッキング機構(56、58、96、又は98)の解除により、前記スクリュー(40)は、前記ベース(26)から前記スクリュー・ハウジング(22)を取り外すことなく、それらのシャフト(50)から取り外すことが可能となる、請求項1から3のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 各シャフト(50)が、前記外方端部の近位に甲を有して形成され、前記甲は、肩(74)を形成し、
    前記スクリュー・シャフト(50)は、前記肩(74)を越えてステップインを施され、前記スクリュー(40)中の前記中空コア(80)との間に環状空洞部を形成し、
    この環状空洞部は、前記キーレス・ロッキング機構(56、58、96、又は98)の導入及び作動のための作動空間を与える、請求項1から4のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • キーレス・ロッキング機構(56、58、96、又は98)が、軸方向クランピング構成体(56)、ドリフト・フリー型のキーレス・ブシュ(96)、リフト型のキーレス・ブシュ(58)、又はシンク型のキーレス・ブシュ(98)の中のいずれか1つを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 前記スクリュー(40)は、熱膨張率特性を有する材料から作製され、
    前記シャフト(50)は、周囲温度から作動温度までの温度範囲にわたり、前記スクリュー(40)の前記熱膨張率特性よりも数値においてより高い熱膨張率特性を有する異なる材料から作製され、
    前記スクリュー(40)及びシャフト(50)は、周囲温度にて滑合し、さらに、前記スクリュー(40)のそれらのシャフト(50)への能動ロッキングをさらに促進する作動温度にて締まり嵌めになる、請求項1から6のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 前記ベース(26)は、パネル(28)を有し、前記スクリュー・ハウジング(22)の前記内方端部は、前記パネル(28)からカンチレバー式に突出し、
    前記シャフト(50)の前記内方端部(68)の近位にて、及び前記ベース(26)の前記パネル(28)の表面(70)の近位にて、前記シャフト(50)を囲むシール・アセンブリ(72)をさらに備え、
    前記シール・アセンブリ(72)は、前記シャフト(50)を取り外すことなく、又は前記ベース(26)の内部から前記パネル(28)の背後にアクセスすることなく、前記スクリュー(40)及びスクリュー・ハウジング(22)の取外し後に交換可能となるように、アクセス可能な態様で設置される、請求項1から7のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 各軸方向クランピング構成体(56)は、前記シャフト(50)に連結されるか、又は前記シャフト(50)上に形成された一対のジョー(54及び68)を備え、少なくとも一方のジョー(54)が、可動であり、駆動されてクランプ圧力を生じさせる、請求項1から8のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 各可動ジョー(54)が、前記ネックドイン・シャフト(50)の前記肩(74)を越えた前記ネックドイン・シャフト(50)と、前記スクリュー(40)の前記外方端部(42)の近位の前記スクリュー(40)中の前記コア(80)との間の前記環状空洞部の内部に適合するリング(54)を備え、
    前記可動ジョー(54)は、前記肩(74)にて前記シャフト(50)に係合されるねじロッドによって駆動される、請求項1から9のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 前記ベース(26)の前記パネル(28)に前記スクリュー・ハウジング(22)を設置するための固定具をさらに備え、
    前記スクリュー・ハウジング(22)は、前記シャフト(50)又は前記ベース(26)上の前記パネル(28)に外乱をもたらすことなく、又は前記ベース(26)の内部から前記パネル(28)の背後へのアクセスを得ることなく、前記ベース(26)から取り替えることが可能である、請求項1から10のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 各スクリュー(40)が、内方シート(44)及び外方シート(66)を有して構成され、前記軸方向クランピング構成体(56)の前記ジョー(68及び54)は、前記内方シート(44)及び前記外方シート(66)の上にクランプ固定される、請求項1から11のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 前記シャフト(50)は、合金鋼を含み、前記スクリュー(40)は、周囲温度から作動温度までの温度範囲にわたり、約ゼロ・パーセント(0%)の熱膨張を有する材料を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 前記キーレス・ロッキング機構(56、58、96、又は98)は、前記軸方向クランピング構成体(56)と、さらには前記キーレス・ブシュ(58、96、又は98)の中の1つとの組合せを含む、請求項1から13のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 各スクリュー(40)が、作動温度では、前記外方端部(42)よりも前記内方端部(44)の近位にてより高温であり、したがって、前記シャフト(50)と前記スクリュー(40)の前記コア(80)との間の界面圧力が、それに応じて、前記外方端部(42)よりも前記内方端部(44)の近位にてより高い、請求項1から14のいずれか一項に記載のスクリュー・ポンプ(20)。
  • 说明书全文

    本発明は、スクリュー・ポンプに関し、より詳細には、現場改修対策を備えたスクリュー・ポンプに関する。

    スクリュー・ポンプは、一般的に、吸込端部から排出端部まで軸方向に延在し、回転する際に互いに噛み合う螺旋状のフライトを有する、少なくとも2つのスクリューを備える。 これらのスクリューは、一般的に、同様に吸込端部から排出端部まで軸方向に延在するスクリュー・ハウジング内に収容される。

    スクリュー・ポンプは、いくつかの要素にしたがって分類することが可能である。 2つのかかる要素には、(1)スクリュー及びシャフトが、別個のピースであるか、又はモノリシック・ユニットとして形成されるか、及び(2)スクリューが、一方の端部のみにより支持されるか、又は両端部により支持されるか、が含まれる。

    スクリュー及びシャフトが、別個のピースである場合には、スクリューは、一般的に、スクリューを貫通する中央ボアによってそれらのシャフト上を摺動するが、各スクリューをそのそれぞれのシャフトに固定する従来的な先行技術の方法は、キー及びキー溝を使用することによるものである。 スクリューが、そのシャフトと共にモノリシック・ユニットとして形成される場合には、このモノリシック・ユニット構造は、当然ながらキー及びキー溝の可能性を回避し、シャフト部分は、シャフトではなく、シャフト・スタブと呼ぶことができる。

    1ピース構造及び2ピース構造以外にも、2つの異なる型のスクリュー支持がある。 すなわち、スクリューが、一方の端部のみにより支持される場合には、これは、カンチレバー型スクリュー・ポンプと呼ばれる。 カンチレバー・スクリューと呼ばれる一方で、このスクリュー配向は、一般的に、平ではなく垂直であり、吸込端部が、高い位置にあり、排出端部が、低い位置にある。 このスクリューのためのシャフト(又はシャフト・スタブ)は、一般的に、排出端部から、軸受及びシール担体内などに突出(垂下)し、この軸受及びシール担体にて、軸受、シール、及び駆動源が全て、このシャフト(又はシャフト・スタブ)に結合される。 スクリューの吸込端部には、一般的には軸受もシールも存在しないため、いかなる突出物も、スクリューの吸込端部を越える必要がない。

    他の型のスクリュー支持は、単純支持と呼ばれる。 カンチレバー・スクリューと同様に、単純支持スクリューは、吸込端部と排出端部との間に延在する。 カンチレバー・スクリューとは異なり、単純支持スクリューのためのシャフト(又はシャフト・スタブ)は、スクリューが両端部にて軸受により支持されるため、両端部から突出する。 また、単純支持スクリューは、一般的に、両端部に軸受シールをさらに有する。

    単純支持スクリュー及びカンチレバー・スクリューの両方のためのシャフトは、一般的に、一方の端部のみにて駆動され、一般的に、これは、排出端部から突出するシャフトの部分である。 一般的に、2つの平行なシャフトのそれぞれが、それ自身に固定され、他方のシャフトのはす歯歯車と噛み合う、はす歯歯車を有する。 一方のシャフトが、直接的に駆動され、他方のシャフトは、直接駆動されるシャフトから離隔して駆動される。

    点検に関しては、あらゆるタイプのスクリュー・ポンプが、様々な欠点を有する。 スクリュー・ポンプは、殆どの場合において、腐食性物質及び/又は磨耗性物質から、スクリューのフライト上に被覆物を残す物質を含む(それらに限定されない)他の物質に至るまでを含み得る圧縮性媒体を汲み上げるような使用環境において使用される。 長期間の運転の後には、スクリュー・ポンプは、ラインから外し、点検する必要がある。 スクリューは、シャフトから引き抜かれ、洗浄又は交換しなければならない場合がある。 これを実施するためには、一般的に、軸受及びシール担体からスクリュー・ハウジングを取り外すためだけではなく、さらにはスクリューのタイミング調整を再度行なうために軸受及びシール担体にも取り掛かるために、スクリュー・ポンプの大掛かりな分解が必要となる。

    スクリューの再組立の各実例は、「タイミング調整」と呼ばれる作業を要する。 タイミング調整は、回転の際の各螺旋状フライトの適切な噛み合い及び隙間のために、スクリューの互いに対する相対度配向の調節を伴う。 また、シャフトは、一般的に、はす歯歯車を有する。 はす歯歯車は、一般的に、軸受及びシール担体からスクリュー・ハウジングを取り外し、次いで軸受及びシール担体に取り掛かることにより、アクセスされる。 少なくとも1つのはす歯歯車が、そのシャフトから緩められて外され、そのシャフトを中心として回転され、次いで、再度締め付けられることにより、フライトの相互の隙間が適切にタイミング調整される。

    その後、シールが交換され、軸受及びシール担体が元のように閉じられ、スクリュー・ハウジングが再度取り付けられ、等々となる。

    スクリュー・ポンプの現地回収と関連して、前述のものを単純化し、先行技術の欠点を克服するための改良が、必要である。

    本発明の1つの目的は、キー及びキー溝を使用せずに、スクリュー・ポンプのシャフト及びスクリューを共に回転的にロックすることである。

    本発明の1つの目的は、かかるスクリュー・ポンプのタイミング調整を、タイミング・ギアを用いてではなく、スクリュー・シャフトとスクリューとの間において行なうことである。

    本発明の1つの目的は、かかるスクリュー・ポンプのタイミング調整を、スクリュー・ポンプが完全に組み付けられた状態において、スクリュー・ポンプの頂部にて行なうことである。

    本発明の1つの目的は、スクリュー・ポンプを分解することなく、スクリュー・ポンプからスクリューを固定解除及び摺動により引き抜くことを可能にすることである。

    本発明の1つの目的は、スクリュー・ポンプを完全には分解することなく、シールを点検することを可能にすることである。

    本発明の1つの目的は、冷温の周囲温度においては、スクリューとそのシャフトとの間において滑合が生じるが、作動温度においては、締まり嵌めが生じ、それによりシャフトに対するスクリューの芯合わせ及び能動ロッキングが促進されるように、スクリュー及びそのシャフトについて異なる熱膨張率を有する材料を使用することである。

    これらの及び他の態様及び目的は、本発明によれば、多様な現場における改修が可能なスクリュー・ポンプにおいて実現される。 かかるポンプは、好ましくは、少なくとも2つのスクリューと、ベースと、スクリューのためのシャフトとを備える。 これらのスクリューは、回転する際に互いに噛み合う螺旋状フライトを有する。 また、スクリューは、内方端部と外方端部との間に延在する。 シャフトは、内方端部と外方端部との間に延在し、また内方端部の近辺からベースからカンチレバー式に突出する。 各スクリューは、各スクリューのための各シャフトの外方端部を覆ってこの各シャフト上に摺動するように、そのシャフトを受けるための中空コアを有して形成される。

    本発明の一態様は、各シャフトとスクリューとの中間にキーレス・ロッキング機構を備える。 このキーレス・ロッキング機構は、キー又はキー溝を用いることなくシャフト及びスクリューを共に回転的にロックするように作動する。

    好ましくは、キーレス・ロッキング機構は、スクリュー間のタイミング調整が、シャフトを中心としてスクリューを回転摺動させることによって調節可能となるように、解除可能である(すなわちユーザによるロック解除が可能である)。

    さらに、好ましくは、キーレス・ロッキング機構は、各シャフトと各シャフトのためのスクリューとの中間に配設されるだけでなく、そのスクリュー及びシャフトの外方端部の近位に配設される。

    スクリュー・ポンプは、スクリュー・ハウジングをさらに備えてもよい。 かかるスクリュー・ハウジングは、その内方端部の近位にてベースからカンチレバー式に突出するように、内方端部と外方端部との間に延在する。 このスクリュー・ハウジングは、それらのシャフト上に位置する際にスクリューを受けるためのスクリュー・チャンバを有して形成される。 本発明のさらなる一態様は、キーレス・ロッキング機構の解除により、スクリューが、ベースからスクリュー・ハウジングを取り外すことなくそれらのシャフトから取り外すことが可能となる。

    各シャフトは、好ましくは、外方端部の近位に甲を有して形成され、この甲が肩を形成する。 スクリュー・シャフトの当該部分は、肩を越えるステップインを施され、スクリュー中の中空コアとの間に環状空洞部を形成する。 この環状空洞部は、キーレス・ロッキング機構の導入及び作動のための作動空間を与える。

    本発明の別の態様は、キーレス・ロッキング機構が、軸方向クランピング構成体、ドリフト・フリー型のキーレス・ブシュ、リフト型のキーレス・ブシュ、又はシンク型のキーレス・ブシュの中のいずれか1つなど(それらに限定されない)の任意の形態をとることが可能である。

    本発明の他の一態様は、スクリューが、熱膨張率特性を有する材料から作製され、対照的に、シャフトが、周囲温度から作動温度までの温度範囲にわたり、スクリューの熱膨張率特性よりも数値においてより高い熱膨張率特性を有する異なる材料から作製される。 さらに、このようにすることで、スクリュー及びシャフトは、周囲温度にて滑合し、また、スクリュー及びシャフトは、スクリューのそれらのシャフトへの能動ロッキングをさらに促進する作動温度にて締まり嵌めを有する。

    ベースはパネルを有し、スクリュー・ハウジングの内方端部は、このパネルからカンチレバー式に突出する。 オプションとして、スクリュー・ポンプは、シャフトの内方端部の近位にて、及びベースのパネルの表面の近位にて、シャフトを囲むシール・アセンブリをさらに備える。 さらに、本発明の別の態様は、シール・アセンブリが、シャフトを取り外すことなく、又はベースの内部からパネルの背後にアクセスすることなく、スクリュー及びスクリュー・ハウジングの取外し後に交換可能となるように、アクセス可能な態様で設置される。

    軸方向クランピング構成体は、シャフトに連結されるか、又はシャフト上に形成された一対のジョーを備え、少なくとも一方のジョーが、クランプ圧を生じさせるように可動である。 この可動ジョーは、任意には、ネックドイン・シャフトの肩を越えたネックドイン・シャフトと、スクリューの外方端部の近位のスクリュー中のコアとの間の環状空洞部の内部に適合するリングを備える。 クランプ圧力を生じさせるために、可動ジョーは、任意には、肩にてシャフトに係合されるねじロッドによって駆動される。 各シャフトは、内方シート及び外方シートを有して構成され、軸方向クランピング構成体のジョーは、内方シート及び外方シートの上にクランプ固定される。 シャフトへのスクリューのロッキングは、2つのキーレス・ロッキング技術の任意の組合せによって達成されてもよい。

    スクリュー・ポンプは、代替的には、ベースのパネルにスクリュー・ハウジングを設置するための一連の固定具をさらに備え、スクリュー・ハウジングは、シャフト又はベース上のパネルに外乱をもたらすことなく、又はベースの内部からパネルの背後へのアクセスを得ることなく、ベースから取り替えることが可能である。

    本発明の好ましい一実施例においては、シャフトは、合金鋼を含み、スクリューは、周囲温度から作動温度までの温度範囲にわたり、約ゼロ・パーセント(0%)の熱膨張を有する材料を含む。 一般的には、スクリューは、作動温度では、外方端部よりも内方端部の付近にてより高温である。 したがって、シャフトとスクリューのコアとの間の界面圧力が、それに応じて、外方端部の比較的付近よりも内方端部の比較的付近にてより高くなる。

    好ましい実施例及び実例の以下の説明との関連において、本発明の複数の特徴及び目的が明らかになろう。

    図面においては、現時点において好ましい本発明のいくつかの例示的な実施例が図示される。 本発明は、実例として開示される実施例に限定されず、本発明が関係する技術における当業者の技術の範囲内において変形が可能であることを理解されたい。

    本発明による、現場改修対策を備えたスクリュー・ポンプの斜視図である。

    スクリュー・ポンプからスクリュー・ハウジングを取り外した状態を示すことを除いては、図1と同等である、斜視図である。

    図2の分解図を含むことを除いては、図2と同等である、斜視図である。

    カバー・ワッシャ(62)及びキーレス・ブシュ(58)が取り除かれていることを除く、図2の線IV−IVに沿った拡大部分断面図である。

    図3のキーレス・ブシュ(58)の拡大斜視図である。

    図5の分解図を含むことを除いては、図5と同等である、斜視図である。

    拡大図に基づいており、複数部分が破断されていることを除いては、さらにはカバー・ワッシャ(62)及びキーレス・ブシュ(58)が図4に戻されていることを除いては、図4と同等である、部分断面図である。

    図7の詳細部分VIII−VIIIの拡大部分断面図である。

    本発明によるキーレス・スクリュー・シャフト間ロッキング機構の代替的な一実施例を示すことを除いては、図7と同等である、部分断面図である。

    本発明によるキーレス・スクリュー・シャフト間ロッキング機構の別の実施例を示すことを除いては、図7及び図9と同等である、部分断面図である。

    複数部分が図4から取り除かれ、高温の運転温度に達した後、及び外乱影響が影響を及ぼした後の、スクリューとシャフトとの間の界面圧力に関する圧力対軸の曲線を示すことを除いては、図4と同等である、部分断面図である。

    図1は、本発明による、バイパス及び現地改修対策を備えたスクリュー・ポンプ20を図示する。 このスクリュー・ポンプ20は、上述のようなカンチレバー型スクリュー・ポンプである。 スクリュー・ポンプ20は、吸込みポートハウジング24と軸受及びシール担体26、又はより正確には軸受及びシール担体26の頂部パネル28との間に挟まれたスクリュー・ハウジング22を有する。 軸受及びシール担体26は、排出ポート32を有して形成される。 スクリュー・ハウジング22は、水ジャケット・カバー・プレート34及びバイパス・カバー・プレート36を備える。

    図2は、スクリュー・ポンプ20が、互いに逆回転で回転される一対の鏡像相対スクリュー40を備えることを示す。 これらのスクリュー40は、吸込端部又は入口端部42と排出端部44との間に延在する。 図3は、各スクリュー40が、螺旋状フライトの第1の段46及び螺旋状フライトの第2の段48を備えることを示す。 第2の段48のためのフライトは、比較的より粗大な第1の段46のためのフライトよりも、より微細である。

    排出ポート32は、軸受及びシール担体26内を通る排出プレナム(図面では隠れている)の終端部である。 図2及び図3は、かかる排出プレナム(やはり図面では隠れているが、そのポート32がその出口である)の内方開口52を示す。

    図3は、スクリュー40が、部分的にはキーレス・ロッキング機構56及び58により、それらのスクリュー・シャフト50に連結されることを示す。 本発明の一態様は、キーレス・ロッキング機構56及び58が、スクリュー40の吸込端部42にてアクセスされる。 スクリュー40は、周囲温度にてスクリュー・シャフト50を覆って非常にぴったりと滑合するように寸法設定された中央ボア80を有する。 また、これは、スクリュー・シャフト50とシャフト・ボア80との間の周囲温度滑合とも呼ばれる。 キーレス・ロッキング機構56及び/又は58は、この周囲温度「滑」合を部分的に抑制する。 キーレス・ロッキング機構56及び/又は58は、スクリュー40間のタイミング調整を部分的に維持する。 また、タイミング調整は、回転の際のスクリュー40のそれぞれの螺旋状フライトの適切な噛み合い及び隙間のための、スクリュー40の互いに対する相対角度配向に影響を及ぼす。

    図3及び図4に比較的良く示されるように、キーレス・ロッキング機構56は、スクリュー40に対してそのシャフト50の方向に軸方向クランプ力を共に加える、一連の構成要素及び特徴部を備える。 キーレス・ロッキング機構56は、可動ジョー54としての役割を果たすリング54を備える。 スクリュー・シャフト50は、それぞれが肩を形成する一対の甲を有して形成される。 スクリュー・シャフト50のための第1の甲は、比較的大きな直径から中間直径へと移行し、内方肩68を形成する(「内方」という言及は、肩が後に説明される隣接する肩よりも、軸受及びシール担体26に比較的近いことを指す)。 スクリュー・シャフト50のための第2の甲は、中間直径から比較的小さな直径へと移行し、外方肩74を形成する。 外方肩74は、ポンプ20の吸込端部24により近い。 外方肩74を越えるステップドイン・スクリュー・シャフト50は、スクリュー40内のボア80と共に環状空洞部を形成する。 この環状空洞部は、キーレス・ロッキング機構56及び58の導入及び作動のための作動空間を与える。

    内方肩68は、軸方向クランプ(例えば56)の被固定ジョーとしての役割を果たす。 スクリュー40の排出端部44は、内方肩68に当接するシートとしての役割を果たす。 外方肩74は、スクリュー40に連結されたものの上に可動ジョー54を引き、それにより軸方向クランプ力を生じさせるための、環状に並ぶ機械ねじのための固定部としての役割を果たす。 このために、外方肩74は、機械ねじを中に締め付けるための環状パターンのねじソケットを有するように、雌ねじを切られる。 リング54は、機械ねじが貫通して摺動するための同じパターンの貫通穴を有し、ねじ固定具を受ける。 可動ジョー54が、スクリュー40に対して押さえつけるものを要するため、スクリュー40は、以下のものを有して構成される。 スクリュー40の中央ボア80は、スクリュー40の吸込端部42の付近に陥凹環状リング溝を有して形成される。 このリング溝は、取外し可能保持リング66を受ける。 実際には、螺旋状保持リング66を使用することが好ましい。

    前述の場合には、リング・ジョー54は、外方肩74中のねじソケット内にねじ込まれる環状パターンの機械ねじ固定具により、被固定ジョー(内方肩68)に対して締め付けられ、緩められる。

    したがって、キーレス・ロッキング機構56は、軸方向クランピング構成を形成して、スクリュー40の保持リング66とスクリュー40の排出端部44との間にクランプ圧縮を生じさせ、これが、内方肩68に対するシートとしての役割を果たす。

    図3及び図4から図8に比較的良く示されるように、キーレス・ロッキング機構58は、キーレス・ブシュ58として知られている環状圧縮継手を含む。 さらにより詳細には、このキーレス・ブシュ58は、ある特定の型のキーレス・ブシュを含み、3つのかかる型の中の1つであるこれを、本明細書においてはリフト型キーレス・ブシュ58と呼ぶ。 図3及び図7は、汚物をシールにより防ぐためのOリングを有するカバー・ワッシャ62を図示する。 リング54及びキーレス・ブシュ58を保持するための機械ねじは共に、カバー・ワッシャ62の取外し後にアクセスされる。 適切なキーレス・ブシュは、B−LOC(登録商標)という商標名のものが、米国デラウェア州wilmington在のFenner U. S. ,Inc. 社から入手可能であるが、それに限定されない。

    キーレス・ブシュ58は、一対の相互嵌合分割カラーを含み、一方は、フランジ付き内方カラーを含み、他方は、リング外方カラーを含む。 フランジ付き内方カラーは、外方肩74の上方のシャフト50のネックイン部分に対してクランプするための円筒状内方壁部を有する。 リング外方カラーは、スクリュー40の内部のシャフト・ボア80の側壁部に対接するための円筒状外方壁部を有する。 これらの一対のカラーは、一対の円錐形テーパ状セクションと嵌合する。 機械ねじが、フランジ付き内方カラーのフランジ中の環状パターンの貫通穴を貫通して挿入され、リング外方カラー中の機械ねじ用のねじソケット内にねじ込まれる。 機械ねじを締め付けることにより、ユニットとしてのキーレス・ブシュ58が定位置にはまり込み、シャフト50とスクリュー40との間にラジアル方向クランプ力を与える。

    図5及び図6は、フランジ付き内方カラーのフランジが、ねじ山付き貫通穴を備えることを示す。 遠い過去にキーレス・ブシュ56が初めから締め付けられていた場合には、将来的にある時点にて、このキーレス・ブシュ56を緩めることが望ましい。 しかし、図5に図示される機械ねじを単に緩めるだけでは、この作業を行なうには十分ではない。 2つのカラーを引き離すために(図示せず)、ねじ穴60内に機械ねじを締め付けていかなければならない。

    本発明の好ましい一実施例においては、各スクリュー40及びスクリュー・シャフト50のための一対のキーレス・ロッキング機構56及び58を組み込むことが好ましい。 キーレス・ロッキング機構56は、軸方向クランプ力を生じさせる役割を果たす。 キーレス・ロッキング機構58は、ラジアル方向クランプ力を生じさせる役割を果たす。 しかし、この設計嗜好は、単に便宜的な理由によるものに過ぎない。

    試験により、キーレス・ロッキング機構58は、始動時の冷温時の間だけでなく、作動時の温度においてもやはり容易に全定格トルク負荷の伝達を十分に果たすことが可能であることが判明した。 しかし、試験により、キーレス・ロッキング機構58の締め付けによって、シャフト50に対してスクリュー40が「極めてわずかに」引き上げられる傾向にあるということもまた判明した。 しかし、公差が非常に厳しい場合には、「極めてわずかに」は、許容されない。 したがって、軸方向クランピング機構56により、キーレス・ブシュ58の引き上げられる傾向が抑制される。

    2つ以上の型のキーレス・ブシュが存在することを上述した。 キーレス・ブシュ58は、本明細書においては、リフト型のキーレス・ブシュと呼ばれる。 しかし、この特徴によれば、図9及び図10によりそれぞれ示されるように、少なくとも2つの他の型のキーレス・ブシュが存在する。

    図9は、一対の対向する環状テーパ状界面を有するキーレス・ブシュ96を図示する。 したがって、これは、ドリフト・フリー型のキーレス・ブシュ96である。 締め付けられた場合に、このキーレス・ブシュ96は、シャフト50上のスクリュー40を引き上げる傾向もなく、その逆の傾向もない。

    図10は、図3及び図4から図8のキーレス・ブシュ58と同様の、単一の環状テーパ状界面を有するキーレス・ブシュ98を図示する。 しかし、キーレス・ブシュ98においては、リング・カラーよりも広い接触表面積を有するフランジ付きカラーが、外方カラーの方へ配置転換されており、シャフト・ボア80の側壁部に対接している。 キーレス・ブシュ98の締め付けにより、キーレス・ブシュ58の逆の影響が生じる傾向がある。 すなわち、キーレス・ブシュ98の締め付けにより、スクリュー40がシャフトの内方肩68に対してきつく押し下げられる傾向がある。 したがって、キーレス・ブシュ98は、シンク型のキーレス・ブシュと呼ばれる。

    図9及び図10を図7と比較することにより判明することは、キーレス・ブシュ96又は98を軸方向クランピング構成体56と組み合わせる必要がないということである。 逆に、キーレス・ブシュ56と並行して無用な軸方向クランピング装置56が、実に好ましい。

    図3及び図4に戻ると、これらの図は、各スクリュー40が、第1の段セクション46及び第2の段セクション48を含む2つのピースから構成されることを示す。 これら2つの段46及び48は、合わせ釘64によって互いの方向に角度配向される。 第2の段48は、排出プレート70の上方で回転し、排出プレート70は、排出ポート32からの圧縮性媒体の排出を制御する。 排出プレート70の下方には、シール・アセンブリ72がある。 シール・アセンブリ72は、ガスケット及び/又は軸受(図示せず)を組み込む。 実際に、排出プレート70の直下にシャフト50ごとに1つの軸受が存在し、さらに軸受及びシール担体26の内部のさらに深くにシャフトごとに1つ又は複数の他の軸受が存在してもよい。

    途中であるがここで、「タイミング調整」について論じてみたい。 すなわち、「タイミング調整」として知られている、ドライ・スクリュー真空ポンプの設計における一要素が存在する。 簡単に説明すると、「タイミング」は、「タイミング調整」のみよりも幅広い概念である。 タイミングは、それ自体に2つの構成要素を概ね有する。 1つは、スクリュー40が、同一速度で回転するということである。 本発明の一態様は、スクリュー・シャフト50が、タイミング調整のために全く調節されない同期歯車によって駆動される。 また、先行技術においては、はす歯歯車によってシャフトを駆動させ、はす歯歯車とシャフトとの間においてそこでタイミング調節を行なうことが一般的である。 しかしまた、本発明の一態様は、スクリュー・シャフト50が、タイミング調整のような作業のために妨げられることのない一定噛み合い同期歯車によって駆動される。

    タイミング調整は、スクリュー40の互いに対する相対角度配向の調節を伴う。 本発明の一態様は、タイミング調整が、歯車とシャフト50との間によってではなく、スクリュー40の自由(吸込)端部42のキーレス・ロッキング機構56、58、96、及び/又は98の中の1つ又は複数によって達成される。

    スクリュー40間の適切な角度配向は、多数の方法により判断することが可能である。 例えば、スクリューが、その外周部上の任意の箇所に印を付けることが可能であると考える。 スクリューが回転すると、この任意の箇所は、全回転において周回する。 他方のスクリューがやはり回転すると、これは、その外周部上に、同様に全回転において周回する1つの特定の対応箇所を有する。 これら2つの箇所がスクリュー・シャフト軸間の平面を同時に横断する場合には、タイミング調整は適切となる。 実際には、これら2つの箇所は、各回転ごとに、同時にこの平面を横断するだけでなく、非常に高い精度でそれを成す必要がある。 これを適切に実現するためには、調節、実際には微調節が必要となる。

    スクリュー・ポンプ・スクリュー40及びスクリュー・ポンプ・スクリュー・シャフト50の従来の製造は、単一のモノリシック・ユニットとしてそれらを作製する(又は単一のモノリシック・ユニットの均等物としてそれらを共にロックする)ものであった。 すなわち、スクリュー40及びシャフト50が、元々は2つの別個のピースであっても、キー溝内のキーによって共にキー固定されている場合には、実際には、これらは長期間の運転時間の後にはモノリシック・ユニットの均等物として共に融合することとなる。

    これに応じて、タイミング調整の従来的な方法は、タイミング・ギアにより調節を行なうものである。 すなわち、少なくとも1つの歯車が、緩められることによってスクリュー間の角度調節が可能となるように、その各スクリュー・シャフトに取外し可能にクランプ固定される。

    同期される速度とは異なり、タイミング調整は、スクリュー・ポンプの製造及び耐用年数において単に「一度だけ実施される」作業ではない。 実際には、スクリュー40を再度タイミング調整する必要は非常に頻繁にある。 前述は、かかる場合の非包括的なリストである。
    ・ 初めの製造及び設置 ・ スクリュー40の取外し(例えば機械的に洗浄のためなど)
    ・ 磨耗したスクリュー40の交換 ・ 磨耗したシール72の交換 ・ 磨耗した軸受の交換、等々

    前述の場合には、タイミング調整が、スクリュー・ポンプの寿命において周期的な作業であることが容易に理解される。 また、このスクリュー・ポンプ20については、シャフト50は、同期歯車によって駆動される。 このスクリュー・ポンプ20の同期歯車の相互に対する配向は、タイミング調整とは関連性がない。

    上述のように、スクリュー40は、周囲温度滑合によって、それらのシャフト50に嵌着する。 スクリュー40とシャフト50との間にキーレス・ロッキング機構がない場合には、それらの間に角度配向は、無限に調節可能となる。 しかし、本発明の一態様は、スクリュー40とスクリュー・シャフト50との間にキーレス・ロッキング機構56、58、96、及び/又は98を組み込む。

    スクリュー40とスクリュー・シャフト50との間の組付けは、以下の通りに行なわれる。 各スクリューの第1の段セクション46及び第2の段セクション48が、共に合わされ、合わせ釘64によって相互に配向される。 次に、スクリュー40が、互いに対してほぼ正確な角度配向で互いに噛み合わされる。 次いで、スクリュー40は、それらのむき出しのスクリュー・シャフト50の内方肩68上に排出端部44が到達し、着座するまで、スクリュー・シャフト50を覆うように摺動される。 各スクリュー40のための保持リング66が、各スクリュー40の中央ボア80の内側の、そのためのリング溝内に挿入される。 リング・ジョー54が、スクリュー・シャフト50の下方に摺動され、次いで、機械ねじが、ジョー54と68との間のクランプ圧力によってそれらの間でスクリュー40が堅く締め付けられるまで、ねじ込まれ締め付けられる。

    これにより達成されることの中でもとりわけ、この組付けにより、固定配向に対するスクリュー40間の相対角度配向が容易に固定される。 同様に、この組付けにより、スクリュー・シャフト50上におけるスクリュー40の相対軸方向配向が容易に固定される。 しかし、第2のキーレス・ロッキング機構58を用いて、軸方向クランプ(例えば56)による機械連結を強化することが好ましい。

    本発明の代替の一態様は、双対キーレス・ロッキング機構56及び58の使用を廃し、単一キーレス・ロッキング機構96又は98のみを採用することである。

    途中であるがここで、本発明のスクリュー・ポンプ20についての本発明による「現地」改修対策について論じてみたい。 すなわち、これは、「現地」(多くの場合工場であるが、OEM工場ではない)での、及び完全に簡単な工具による、スクリュー40及びシール72のアクセス可能性及び/又は交換を含む。

    ドライ・スクリュー真空ポンプは、多く使用されている。 時として、これらは、清浄なガスを汲み上げる。 他の場合には、これらは、「汚れた」ガス流を汲み上げる。 清浄なガスについては、ドライ・スクリュー真空ポンプは、無故障運転で数年間にわたり作動する場合がある。 汚れたガス流については、無故障で数年間にわたり作動する見込みはない。 汚れたガス流中に混入する物質により、おそらくは数カ月、おそらくは数時間の短い時間後に故障が生じるおそれがある。

    汚れたガス流により生じる故障の大半は、2つのカテゴリーに分類される。
    (1)スクリュー40上への(又はスクリュー・ハウジング22内部のスクリュー・チャンバ内での)物質の蓄積。 これは、隙間を塞ぎ、接触部分を形成する(このカテゴリーの故障は、中度から重度に及ぶ)。 又は、
    (2)汚れたガス流を、スクリュー40を支持する軸受(又はジャーナル)から隔離するシール72の材料腐食(このカテゴリーの故障は、一般的に単に運転コストの上昇をもたらすに過ぎない。なぜならば、このカテゴリーの故障は、一般的に、シール72の下方からスクリュー・チャンバ内に汲み上げられる例えばアルゴンなどのパージ・ガスにより抑制されるからである)。

    より詳細には、第1のカテゴリーの故障は、中度から様々な程度の重度にまで及ぶ。 中度の故障は、蓄積した物質を剥がし吹き出すための、スクリュー・チャンバの簡単なバック・フラッシュによって解消される場合がある。 しかし、フラッシュによって問題が解消されないこともよくある。 この場合には、スクリュー・ポンプ20は、しばらくの間運転休止となり、スクリュー40を機械的に洗浄し、次いでさらにはスクリュー・ハウジング22内部のスクリュー・チャンバを機械的に洗浄するために、分解される場合がある。

    本発明の一態様は、軸受及びシール担体26からスクリュー・ハウジング22を取り外すことなく、スクリュー40をそのシャフト50から取り外すことを可能にする。 本発明の別の態様は、ポンプ20の残りの部分(すなわち軸受及びシール担体26)からスクリュー・シャフト50を取り外すことなく、スクリュー40を取り外すことを可能にする。 したがって、スクリュー・ポンプ20は、OEM工場に送り戻す必要を伴わずに、例えば顧客の工場においてなど、「現地」で容易に改修することが可能となる。

    スクリュー40が、それらが動かなくなるほどの大きな度合いで、互いに又はスクリュー・ハウジング22と擦れる場合には、おそらく、スクリュー40及びスクリュー・ハウジング22は、交換することが必要となる。 市場にある全ての他のドライ・スクリュー真空ポンプに関してこれを行なうためには、長期間の運転休止と、完全な分解とが必要となる。 逆に、本発明によるスクリュー・ポンプ20の一態様は、スクリュー40及びスクリュー・ハウジング22が、交換可能な取替品と容易に交換される。

    すなわち、スクリュー40及びスクリュー・ハウジング22は、単なる手工具により、スクリュー・シャフト50から結合解除され(スクリュー40の場合)、又は軸受及びシール担体26の頂部パネル28から固定解除される(スクリュー・ハウジング22の場合)、追加的な独立型モジュールである。 破損したスクリュー40又はスクリュー・ハウジング22は、現場にて、また完全に普通の手工具により、交換することが可能である。

    このスクリュー・ポンプ20の設計により、作業員は、タイミング調整の実施の際に、吸込みポートのためのハウジング24のみが取り外され、他の点においてはポンプ20が完全に組み付けられた状態で、ポンプ20の頂部にてタイミング調整を行なうことが可能となる。

    上述のように、第2のカテゴリーの故障は、シール72の腐食を含む。 シール72は、それらが単にわずかに腐食した場合には、一般的には交換されない。 すなわち、シール72の腐食は、通常は、しばらくの間許容され、パージ・ガスによりシール72の裏側を加圧することによって抑制される。 この目的は、可能な限り軸受から汚れたガス流中の物質を吹き払うことである。 しかし、腐食が、スクリュー・シャフト50とシール72との間のギャップを広げるにつれ、その効果は、低下し、シール72は、最終的には交換されなければならなくなる。 市場にある従来のドライ・スクリュー真空ポンプにおいては、シールの交換には、ポンプの完全な分解が必要となる。 なぜならば、シールは、一般的にポンプ内深くに位置するからである。

    本発明によるポンプ20の一態様は、シール72が、スクリュー40と同様に容易に交換可能である。 これは、作業員が、スクリュー・シャフト50を取り外す程のポンプ20の分解を行なわなければならない必要がないためである。

    図11に戻ると、本発明の他の一態様は、スクリュー40及びスクリュー・シャフト50をそれぞれ異なる材料から作製することにより、キーレス・ロッキング機構56、58、96、及び/又は98のいずれかによるトルク伝達能力を強化することである。

    ドライ・スクリュー真空ポンプは、作動中に、熱を生じさせ、非常に高温に留まる。 175℃(約350°F)の温度が、スクリュー40の排出端部44の付近にて一般的である(すなわち、この温度は、スクリュー・ハウジング22内のスクリュー・チャンバにおいては、吸込端部24から排出端部32にかけて、漸増的に高くなる)。 本発明の一態様は、スクリュー40をそれらのスクリュー・シャフト50にさらにしっかりと結合するために、この熱を利用することである。

    すなわち、本発明の一態様は、以下の内容が実現され得るように、ある熱膨張率のある材料からスクリュー40(すなわちそのセクション46及び48)を作製し、対照的に、異なる熱膨張率を有する別の材料からスクリュー・シャフト50を作製することである。 周囲温度では、スクリュー40は、それらのスクリュー・シャフト50上に滑合(例えば動き嵌め)する。 しかし、作動温度においては、スクリュー40は、それらのスクリュー・シャフト50に締まり嵌めになる。

    したがって、スクリュー40及びスクリュー・シャフト50は、異なる熱膨張率を有する異なる材料から作製される。 スクリュー・シャフト50は、比較的高い値を有するべきである。

    余談ではあるが、熱膨張率は、温度が変化する場合の材料の体積膨張又は体積収縮の尺度である。 材料が暖められた場合に膨張する場合には、この材料は、「正」の熱膨張率を有する。 逆に、材料が冷却された場合に膨張する場合には、この材料は、「負」の熱膨張率を有する。

    スクリュー40及びスクリュー・シャフト50は、本発明によれば、正の熱膨張率又は負の熱膨張率を共に有する材料から作製することが可能である。 スクリュー・シャフト50に関する熱膨張率の値が、スクリュー40に関する熱膨張率よりも実質的に高くなるように、熱膨張率の値において十分な差がある限りにおいては、スクリュー40は、作動温度にてスクリュー・シャフト50上に固定する。

    さらに冷温(すなわち周囲温度)の場合には、締まり嵌めは緩んで滑合となり、分解(又は再組立)が容易となる。

    本発明による好ましい設計は、以下のものを含む。 スクリュー・シャフト50は、合金鋼から作製される。 逆に、スクリュー40は、非限定的ではあるがNiResist grade D−5を含む、熱膨張率の比較的低い材料から作製される。 NiResistは、鋼に関する熱膨張率の約40%の熱膨張率を有する。 周囲温度では、スクリュー40は、スクリュー・シャフト50を覆って非常にぴったりと滑合するようにサイズ設定された中央ボア80を有する。 スクリュー40とスクリュー・シャフト50との間の嵌着は、冷温(すなわち周囲温度)時の「滑」合から、作動温度時の「締まり」嵌めへと変化し、再び冷温になった場合には、滑合へと戻る。

    実際には、作動温度においては、スクリュー40は、1つの均一な温度ではない。 図11は、外乱が影響を及ぼした後の高温の運転温度におけるスクリュー40とシャフト50との間の界面圧力を示すために、スクリュー40及びシャフト50の横に圧力対軸の曲線を示すことを除いては、図4と同等である、部分断面図である。 軸方向軸線は、Z軸と名づけられる。 界面圧力は、P軸と名づけられる。 第2の段48は、平均的には、第1の段46よりも高温となる。 したがって、「締まり」嵌め現象は、第2の段48において増大する可能性がある。 しかし、これは、依然として歓迎すべき効果である。 第2の段48は、その圧力作用の殆どが発生する場所である。 したがって、第2の段48は、スクリュー40とスクリュー・シャフト50との間の締まり嵌めを解こうとする比較的高いトルク力が存在する場所である。 したがって、第1の段46とシャフト50との間よりも、第2の段48とシャフト50との間の界面がより緊密度が高くなることは、良いことである。 ここでは、締まり嵌めは、最も高くなることが必要である。

    したがって、本発明の一態様は、スクリュー40のシャフト50に対する芯合わせの強化及び能動的ロッキングが作動温度にて達成されるように、それぞれ異なる熱膨張率を有する材料を使用することである。

    これらの図面及び説明においては、スクリュー40は、垂直状態に関連して示され説明される。 しかし、スクリュー・ポンプは、他の配向で設置することが可能であり、したがって、「頂部」、「高い」、「低い」、「引き上げる」、又は「押し下げる」などの用語は、この説明においてもっぱら便宜的に使用されるに過ぎず、いかなる特定の使用配向にも本発明を限定するものではない。

    前述の変形形態及び実例との関連において本発明を説明したが、さらなる変形形態が当業者には明らかになろう。 本発明は、具体的に述べられた変形形態に限定されるようには意図されず、したがって、排他的権利が主張される本発明の範囲を知るためには、前述の好ましい実例の論説ではなく、添付の特許請求の範囲を参照すべきである。

    20 スクリュー・ポンプ 22 スクリュー・ハウジング 24 吸込みポートハウジング 26 軸受及びシール担体 28 頂部パネル 32 排出ポート 34 水ジャケット・カバー・プレート 36 バイパス・カバー・プレート 40 スクリュー 42 吸込端部、スクリュー 44 排出端部、スクリュー 46 第1の段 48 第2の段 50 スクリュー・シャフト 52 内方開口、排出プレナム 54 可動ジョー 56 キーレス(ロック/クランプ)機構 58 キーレスロック機構/ブシュ 60 解放ソケット 62 カバー・ワッシャ 64 合わせ釘 66 保持リング 68 内方肩 70 排出プレート 72 シール・アセンブリ 74 外方肩 80 スクリュー中のシャフト・ボア 96 キーレス・ロックブシュ(図9)
    98 キーレス・ロックブシュ(図10)

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