Scroll shape processing equipment

申请号 JP1558091 申请日 1991-02-06 公开(公告)号 JP3035364B2 公开(公告)日 2000-04-24
申请人 株式会社豊田自動織機製作所; 俊郎 樋口; 发明人 康弘 三浦; 俊郎 樋口;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 加工前の旋回スクロール部材を演算制御装置により予め設定されたスクロール形状データに基づいて加工具により旋回スクロール部の加工を行うようにした旋回スクロール部材加工装置と、 加工前の固定スクロール部材を演算制御装置により予め設定されたスクロール形状データに基づいて加工具により固定スクロール部の加工を行うようにした固定スクロール部材加工装置と、 前記一方のスクロール部材加工装置により加工されるスクロール部の実際のスクロール形状データを測定するためのスクロール形状データ測定手段と、 前記スクロール形状データ測定手段からの一方のスクロール部の測定形状データに基づいて他方のスクロール部材加工装置のスクロール形状データを演算補正する形状データ演算補正手段とにより構成したスクロール形状加工装置。
  • 【請求項2】 前記旋回スクロール部材と、固定スクロール部材を把持する治具は、同一の駆動機構により同期して動作可能に支持されている請求項1記載のスクロール形状加工装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】この発明は例えば車両冷房装置に使用されるスクロール型圧縮機を構成する旋回スクロール部材及び固定スクロール部材のスクロール形状を加工するスクロール形状加工装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来の旋回及び固定スクロール部材の加工装置を図5により説明すると、ベース51上にはX軸コラム52がサーボモータ53によりX軸(左右)方向の往復動可能に支持されている。 このX軸コラム52にはθ軸回転テーブル54がサーボモータ55により回転可能に支持され、前記回転テーブル54には治具56を介して旋回スクロール部材9が支持されるようになっている。

    【0003】一方、前記ベース51の右側上面にはY軸コラム57がサーボモータ58によりY軸方向(紙面直交方向)に往復動可能に支持されている。 又、前記Y軸コラム57にはZ軸コラム59がサーボモータ60によりZ軸方向(上下方向)の往復動可能に支持されており、該Z軸コラム59には加工用エンドミルを把持する主軸61が図示しないモータにより回転可能に支持されている。

    【0004】さらに、従来の加工装置は旋回スクロール部材と固定スクロール部材を別々に加工する二つの装置ラインに別れており、図6に示すように、素材を旋盤加工するとともに穴開け加工を行い、次にスクロール部の加工を別々の加工装置により独立して加工した後、洗浄して測定後ランク選別され、ランク別に組立られて性能検査を行い、これをスクロール圧縮機に組み込むようになっている。

    【0005】

    【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の加工装置は、旋回スクロール部材と固定スクロール部材をそれぞれ独立して加工するようになっているので、組付られる相手側のスクロール部材の寸法精度の情報は、何らフィードバックされることはなく、従って、両スクロール部材の寸法精度を厳密に管理する必要があり、選別工程で多数のランクに選別しなければならいという問題があった。 又、ランク選別したスクロール部材の管理にも手間が必要であるばかりでなく、ランク選別された両スクロール部材を組立た後の性能検査工程においても性能のバラツキが高いという問題があった。

    【0006】この発明の第1の目的は両スクロール部材の寸法精度を向上することができるとともに、生産能率を向上することができ、さらにスクロール型圧縮機の性能を安定化することができるスクロール形状加工装置を提供することにある。 又、この発明の第2の目的は、前記第1の目的に加え、両スクロール部材の生産能率を大幅に向上することができるスクロール形状加工装置を提供することにある。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は前記第1の目的を達成するため、加工前の旋回スクロール部材を演算制御装置により予め設定されたスクロール形状データに基づいて加工具により旋回スクロール部の加工を行うようにした旋回スクロール部材加工装置と、加工前の固定スクロール部材を演算制御装置により予め設定されたスクロール形状データに基づいて加工具により固定スクロール部の加工を行うようにした固定スクロール部材加工装置と、前記一方のスクロール部材加工装置により加工されるスクロール部の実際のスクロール形状データを測定するためのスクロール形状データ測定手段と、前記スクロール形状データ測定手段からの一方のスクロール部の測定形状データに基づいて他方のスクロール部材加工装置のスクロール形状データを演算補正する形状データ演算補正手段とにより構成している。

    【0008】又、請求項2記載の発明は前記第2の目的を達成するため、前記旋回スクロール部材と、固定スクロール部材を把持する治具は、同一の駆動機構により同期して動作可能に支持するという手段をとっている。

    【0009】

    【作用】請求項1記載の発明においては、旋回スクロール部材の加工装置の一部に旋回スクロール部材を把持して、演算制御装置により予め設定された理想スクロール形状データに基づいて加工具により旋回スクロール部の加工を行なう。 次にスクロール形状データ測定手段によりスクロール部の実際のスクロール形状データあるいは設定形状データに対する実際の機械の動きを測定し、このスクロール形状データと前記理想スクロール形状データとにより補正量を演算する。 さらに、形状データ演算補正手段により、旋回スクロールの形状補正データから固定スクロール部材加工装置の理想スクロール形状データを演算補正し、この新たな補正形状データに基づいて固定スクロール部材加工装置を駆動して、固定スクロールの加工を行なう。 このため両スクロール部が組付け状態において互いに適正な形状に加工される。

    【0010】又、請求項2記載の発明は、旋回スクロール部材と固定スクロール部材が同一の駆動機構により同期して動作され、生産能率が向上する。

    【0011】

    【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図1
    〜図3に基づいて詳細に説明する。 図1に示すようにベース1の中央上面にはR(Y)軸コラム2が第1R
    (Y)軸サーボモータ3によりR(Y)軸方向(紙面と直交方向)の往復動可能に支持されている。 前記ベース1とR(Y)軸コラム2との間にはリニヤスケール4が配設されており、R(Y)軸コラム2の移動距離を測定可能になっている。

    【0012】前記R(Y)軸コラム2の上部にはθ軸回転テーブル5がθ軸サーボモータ6により平方向の中心軸線の回りに回転可能に支持されている。 そして、前記θ軸回転テーブル5の左右両端面には治具7及び治具8が取付られ、両治具7,8には旋回スクロール部材9
    及び固定スクロール部材10がそれぞれ装着可能になっている。 さらに、前記R(Y)軸コラム2の内部には前記θ軸回転テーブル5の回転量を測定するθ軸ロータリエンコーダ11が収容されている。

    【0013】前記ベース1の左側上面には第1X軸コラム12がX軸方向(図1の左右方向)にX軸サーボモータ13により往復動可能に支持されている。 このX軸コラム12の上部には旋回スクロール部材9のスクロール部9aの加工用主軸14が主軸用モータ15により回転可能に支持されている。 又、X軸コラム12には前記旋回スクロール部9aの形状を測定する形状測定用プローブ16が支持されている。

    【0014】さらに、前記ベース1の右側上面には第2
    X軸コラム17がX軸サーボモータ18によりX軸方向の往復動可能に支持されるとともに、第2R(Y)軸サーボモータ19によりR(Y)軸コラム2と同方向に往復動可能に支持されている。 さらに、前記X軸コラム1
    7の上部には固定スクロール部材10のスクロール部1
    0aの加工用主軸20が主軸用モータ21により回転可能に支持されている。

    【0015】次に、前記のスクロール形状加工装置のブロック回路図を図2に基づいて説明する。 スクロール部材9,10の測定された形状データ等を記憶するためのランダム・アクセス・メモリ(RAM)29及び理想スクロール形状データ等を記憶するためのリード・オンリー・メモリ(ROM)30を備えた演算制御装置31には、入インターフェイス32を介して前述したリニアスケール4、θ軸ロータリーエンコーダ11及び測定用プローブ16が接続されている。 又、演算制御装置31
    には出力インターフェイス33及び駆動回路34〜40
    を介して前記サーボモータ3,6,13,18,19、
    主軸用モータ15,21がそれぞれ接続されている。 さらに、前記演算制御装置31には前記リニアスケール3
    4及びθ軸ロータリーエンコーダ11からの測定信号に基づいて、旋回スクロール部材9のスクロール部9aの実際の形状を演算する形状データ演算処理回路41が接続されるとともに、前記ROM30に記憶された理想スクロール形状データD1と実際に測定した実測スクロール形状データD2とを比較として補正量を演算する形状補正量演算回路42が接続されている。 さらに、前記形状補正量演算回路42により演算された補正量に基づいて、固定スクロール部材10のスクロール部10aの形状データを補正する形状データ演算補正回路43が接続されている。

    【0016】次に、前記のように構成したスクロール形状加工装置により旋回スクロール部9a及び固定スクロール部10aを加工する動作を説明する。 最初に治具7,8にスクロール部材9,10を取付けない状態で空運転を実施する。 この時リニアスケール4及びθ軸ロータリーエンコーダ11の両測定データに基づいて演算制御装置31により理想スクロール形状データT 0と実際のスクロール加工用主軸14の軌跡、つまり実測スクロール形状データT 1との差が補正量として形状補正量演算回路42により演算される。 このようにして得られた形状補正量に基づいて固定スクロール形状データ演算補正回路43により固定スクロールの最適形状データが演算される。

    【0017】次に、実際に両スクロール部材9,10を治具7,8に取付てスクロール部9a,10aの加工を行なう。 この形状加工動作におけるデータ処理方法は空運転の場合と同様である。 前述した空運転及び実際の形状加工動作においてそれぞれ同様の動作を2〜3回行なうとともに、逆伝達関数繰り返し補償法により、最適入力データを高精度化する動作が行われ、以後量産加工に移行する。

    【0018】前記実施例では固定スクロール部材10の最適スクロール形状データD10の演算は旋回スクロール部材9の加工と同時に行われるが、対になる両スクロールを1つあるいはそれ以上加工順序をずらしていくことにより、リアルタイムで行なう必要はなくなるが、生産管理面でのメリットを生かす場合には、両スクロール部材9,10の同時加工が望ましい。 前述した加工順序をずらす場合に測定用プローブ16により加工面の形状が測定される。

    【0019】以上の両スクロールの加工工程を示すと図3のようになる。 さて、この発明の実施例においては、
    旋回スクロール部材9の理想スクロール形状データと実測スクロール形状データとにより形状データの補正量を演算し、これを固定スクロール部材10側の加工時にフィードバックして加工を行なうようにしたので、旋回スクロール部材9のスクロール部9aの形状に適した固定スクロール部材10のスクロール部10aを加工することができ、両スクロール部材の組付け状態での精度を向上することができ、ひいてはスクロール型圧縮機の性能を向上することができる。 又、スクロール型圧縮機の性能は、対になったスクロール部材の形状によって大きな影響を受ける。 この発明では一方のスクロール部の形状に対応させて他方のスクロール部の形状を設定することにより、両スクロール部の寸法交差を緩和することが可能となり、その点生産性を向上することができる。

    【0020】又、前記実施例のように、旋回及び固定のスクロール部材を一台の装置で同時に加工する場合には、さらに生産性を向上することができる。 ところで、
    固定スクロール部材9の加工時の補正量はごく僅か(1
    0〜20μm)であり、サーボモータ以外にも電磁吸引力を利用したアクチュエータなどが使用可能となるので、寸法精度が向上できる。

    【0021】次に、この発明の別の実施例を図4に基づいて順次説明する。 図4に示す別例は、R(Y)軸コラム2に対しZ軸テーブル45をZ軸サーボモータ46によりZ軸方向の往復動可能に支持するとともに、Z軸テーブル45に対しX軸コラム17,X軸サーボモータ1
    8を取付固定している。 そして、R(Y)軸サーボモータ3及びZ軸サーボモータ46により両部材17,18
    を前記実施例のθ軸回転テーブル5を使用した場合と同様の動作を行なうことができる。

    【0022】図1において第2R(Y)軸サーボモータ19と同様のサーボモータを第1X軸コラム12側に設けることもできる。 この別例の場合には大重量のR
    (Y)軸コラム2を移動する前記実施例と比較して、軽い第1X軸コラム12、第2X軸コラム17をR(Y)
    軸方向に移動するので、消費動力あるいは動作制御性の面で優位となる。

    【0023】前記実施例においては、両スクロール部材を同時加工するようにしたが、これを別体の装置により同時又は前後して加工するようにすることもできる。

    【0024】

    【発明の効果】以上詳述したように、この発明は旋回及び固定のスクロール部材の寸法精度を向上することができ、両スクロール部材の組付状態における寸法精度を向上し、スクロール型圧縮機の性能のばらつきを抑制し、
    かつ圧縮効率を向上することができる。 又、旋回及び固定のスクロール部材を対にして後工程へ流すことができるので、ランク選別を不要にして、生産性を向上し、スクロール部材の寸法精度を緩和することも可能で、それだけ製造を容易に行うことができる。

    【0025】さらに、両スクロール部材を同時加工する場合には、生産能率を大幅に向上することができる効果がある。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】この発明のスクロール形状加工装置の一実施例を示す正面図である。

    【図2】ブロック制御回路図である。

    【図3】スクロール部材の加工工程を説明するフローチャートである。

    【図4】この発明の別例を示す部分斜視図である。

    【図5】従来の加工装置を示す正面図である。

    【図6】従来のスクロール部材の加工工程を示すフローチャートである。

    【符号の説明】

    2 R(Y)軸コラム、3 第1R(Y)軸ロサーボモータ、4 リニアスケール、5 θ軸回転テーブル、6
    θ軸サーボモータ 7 旋回スクロール治具、8 固定スクロール治具、9 旋回スクロール部材 10 固定スクロール部材、11 θ軸ロータリーエンコーダ、
    12 第1X軸コラム、13 X軸サーボモータ、16
    形状測定用プローブ 17 第2X軸コラム、18
    Y軸サーボモータ、19 第2R(Y)軸サーボモータ、31 演算制御装置、41 形状データ演算処理回路、42 形状補正量演算回路、43 固定スクロール形状データ演算補正回路、45 Z軸テーブル、46
    Z軸サーボモータ

    フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−41845(JP,A) 特開 昭58−90439(JP,A) 特開 昭58−28443(JP,A) 特開 昭62−255047(JP,A) 特開 平1−210209(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl. 7 ,DB名) B23C 3/32 B23Q 15/013 F04C 18/02

    QQ群二维码
    意见反馈