Temperature reduction device using a cryogenic expansion, which is subsidized to the spiral portion

申请号 JP50634997 申请日 1996-07-16 公开(公告)号 JPH11509597A 公开(公告)日 1999-08-24
申请人 コミツサリア タ レネルジー アトミーク; 发明人 クロード,ジェラール;
摘要 (57)【要約】 極低温膨張のための螺旋部を用いた 温度 低下装置が開示される。 ガス、液体または二相 流体 を膨張させるこの装置は膨張区画を含み、この膨張区画は第一螺旋部(72)と、前記第一螺旋部の内側の第二螺旋部(70)と、流体を膨張させるために円周方向の並進移動を可能にするが第一螺旋部の内側の第二螺旋部の実際的な回転は防止する手段とを含んで成る。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. ガス状態または液体状態、または二相状態における流体の膨張で温度を低下させる装置であって、膨張区画を有し、膨張区画が、 − 第一螺旋部(28,72,112,171,172,173)、 − 前記第一螺旋部の内側に配置された第二螺旋部(30,70,77,94, 113,147,148,149)、 − 流体の膨張時に、第一螺旋部の内側の第二螺旋部がそれ自体は回転せずに円周方向に並進移動できるようにする手段(52,63;80,83,85;93 ,95,97;116,117,121)、 を含んでいることを特徴とする装置。 2. 請求の範囲第1項に記載された装置であって、それ自体を回転させずに円周方向に並進移動できるようにする手段が二つの偏心シャフト(52,63) を含み、各偏心シャフトは装置に対して固定されたスピンドルのまわりに回転する端部によって可動螺旋部(170)に連結されている装置。 3. 請求の範囲第1項に記載された装置であって、それ自体を回転させずに円周方向に並進移動できるようにする手段が少なくとも一つの変形可能部材(8 3,93,121)を含み、この変形可能部材はその一方の端部により装置の固定された部材(84,122)に連結され、他端部は可動螺旋部(77,94, 113)に連結されている装置。 4. 請求の範囲第3項に記載された装置であって、変形可能部材(単数または複数)が蛇腹(83,93,121,176〜178)と、繊維またはばねのネットワークとを含んでいる装置。 5. 請求の範囲第1項に記載された装置であって、それ自体を回転させずに円周方向に並進移動できるようにする手段が磁気手段(90)であり、可動螺旋部に、または可動螺旋部に対する固定部材(88)に力を作用させて、並進移動がいかなる回転も防止するようにして行えるようになされている装置。 6. 請求の範囲第5項に記載された装置であって、可動部材(88)が少なくとも一つの強磁性または永久磁性部材を一体に備えており、磁性を発生させるための手段が備えられ、その磁力線が可動部材の配向を固定化している装置。 7. 請求の範囲第3項から第6項までのいずれか一項に記載された装置であって、装置に対して固定されたスピンドルのまわりを回転する端部によって可動螺旋部(77)に連結された偏心シャフト(80)も含んでいる装置。 8. 請求の範囲第3項から第6項のいずれか一項に記載された装置であって、偏心ブッシュがそのまわりを回転する部材に対して可動螺旋部が連結されている装置。 9. 請求の範囲第1項から第8項までのいずれか一項に記載された装置であって、移動時の可動螺旋部の回転速度を制御する手段(55,82,92,12 0,156)も含んでいる装置。 10. 請求の範囲第2項および第9項に記載された装置であって、カム(5 2)の一つが電気ブレーキのローター(54)を担持し、ステータ(55)は装置に対して固定されている装置。 11. 請求の範囲第7項および第9項に記載された装置であって、偏心シャフト(80)が電気ブレーキのローター(81)を支持し、ステータ(82)は装置に対して固定されている装置。 12. 請求の範囲第8項および第9項に記載された装置であって、偏心ブッシュ(97)に連結された部材が電気ブレーキのローターを支持し、ステータ( 92)は装置に対して固定されている装置。 13. 請求の範囲第8項または第12項に記載された装置であって、無接触軸受(123,124,159,160)により二つの面の少なくとも一つにおいてブッシュの回転が行われる装置。 14. 請求の範囲第13項に記載された装置であって、軸受が磁気形式のものである装置。 15. 請求の範囲第13項に記載された装置であって、軸受がガス形式のものである装置。 16. 請求の範囲第13項から第15項までのいずれか一項に記載された装置であって、二つの螺旋部間の軸線方向間隙を制御する手段も含んでいる装置。 17. 請求の範囲第12項から第16項までのいずれか一項に記載された装置であって、ブッシュの回転が低温保持装置(クリオスタット)で行われる装置。 18. 請求の範囲第1項から第17項までのいずれか一項に記載された装置であって、螺旋部がアルキメデススパイラルである装置。 19. 請求の範囲第1項から第17項までのいずれか一項に記載された装置であって、螺旋部が連続円弧で定められる装置。 20. 請求の範囲第1項から第19項までのいずれか一項に記載された装置であって、螺旋部の隔壁が可変高さである装置。 21. 請求の範囲第1項から第20項までのいずれか一項に記載された装置であって、各螺旋部が閉端基部(32,34)に連結されている装置。 22. 請求の範囲第21項に記載された装置であって、少なくとも装置の作動温度において、一つの螺旋部の隔壁の上部と他方の螺旋部の閉端基部との間に縮小された間隙が保証されている装置。 23. 請求の範囲第1項から第22項までのいずれか一項に記載された装置であって、二つの螺旋部が作られる材料が小さな熱膨張係数を有している装置。 24. 請求の範囲第23項に記載された装置であって、螺旋部が炭素繊維または合金の複合材料を有している装置。 25. 請求の範囲第1項から第24項までのいずれか一項に記載された装置であって、プラスチック材料が少なくとも局部的に、少なくとも二つの螺旋部の一方の底部(32,34)に面する他方の螺旋部の部分に使用されている装置。 26. 請求の範囲第1項から第25項までのいずれか一項に記載された装置であって、膨張をより一層等温状態とするために少なくとも一つの螺旋部に冷源に関連して熱交換器を使用している装置。 27. 少なくとも二つの膨張段階を組み込み、各段階が請求の範囲第1項から第26項までのいずれか一項に記載された装置を含んで構成された流体膨張装置。 28. 請求の範囲第27項に記載された装置であって、共通シャフト(15 0)が別の膨張装置の可動螺旋部(147,148,149)を同位相で移動できるようにしている装置。 29. 圧縮機(20)と、熱交換器(22)と、請求の範囲第1項から第2 6項までのいずれか一項に記載された膨張装置とを含んで構成された極低温エクスパンションエンジン。 30. 圧縮機(20)と、熱交換器(22)と、請求の範囲第27項または第28項に記載された膨張装置とを含んで構成された極低温エクスパンションエンジン。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 螺旋部に助成される極低温膨張を使用した温度低下装置先行技術の技術分野 本発明は極低温エキスパンションエンジンの分野に関する。 極低温冷凍ガスサイクルは使用される過程によって、往復方向の周期的な循環、またはガスの定められた一方向への永久循環の二つの部類のいずれかに分類できる。 交互循環サイクルにおいては、ガスは蓄熱器すなわち蓄熱式熱交換器と熱交換を行い、この蓄熱式熱交換器はガスが一方へ向かって循環するときに熱を保存し、ガスが逆方向へ戻るときに熱を元に返す。 最も良く知られている交互循環サイクルはスターリング、ギフォードおよびマクマホンの各サイクルであり、また脈動管のサイクル(pulsation tube cycle) も同様である。 後者は一般に4ケルビンまで1ワット未満、15ケルビンまで約10ワット、そして80ケルビンまで約100ワットという低冷凍能を発生するようになされている。 対応する装置の図解的な表示がそれぞれ図1A〜図1Cに与えられている。 図1Aはスターリングエンジンを示している。 圧力振動装置すなわち圧縮機1 はクランクシャフトで機械的に作動されるピストンによって構成されている。 図1Bに示されているギフォードおよびマクマホンエンジンは、変わることのない低圧入口4および高圧出口5を有し、必要な圧力サイクルを発生させるために交互に開動される入口弁6および出口弁7のそれぞれによって実際の冷凍機1 0に連結されるガス圧縮機3を特徴としている。 これらの圧縮機1,3に連結された冷凍器10はいずれの場合も同じものである。 この冷凍器は、移動ピストン11が内部を滑動するようになされた管9で構成されており、このピストンは管9の内容積を二つの可変容積室に分割し、両室はバイパス12で相互に連結されており、このバイパスに蓄熱式熱交換器13が取付けられている。 圧縮機1または圧縮機3に連結された室は温度T2(熱源と同じ)であり、他方の室は冷源(cold source)の温度T3である。 圧縮機での圧力上昇に応じて移動ピストン11は圧縮ガスを温度T2の室から温度T3の室へ送り、熱を蓄熱式熱交換器13と熱交換させる。 ガスが温度T3の室を主に占拠するとガス膨張が引き起こされ、これによりガスは新たなサイクルに入る前に温度T2の室へ向かって蓄熱式熱交換器を移動し、その際に再び熱交換が行われる。 したがって、蓄熱式熱交換器13はその中を一方に向かって循環されるガスから熱を奪い、その熱を反対方向へ向かって循環されるガスに返すという性質を有する。 図1Bの場合は、温度T2の室は入口4および出口5で圧縮機3と通じている。 図1Aの場合は、温度T2の圧縮機の室に対する圧縮機1の連結は一つの圧力入口パイプ15で行われている。 図1Aの図面に基づいて、このような交互エンジンは膨張容積部分15の二つの周期的な波、すなわち一つは圧力の波および他は流れの波(wave of flow)の発生にあることが分かるであろう。 これらの二つの波の位相のずれを機械的手段によって制御することは可能であり、その手段は一般に大気圧のもとでの圧縮機1または弁6,7の動作、また移動ピストンの動作を制御するもので、移動ピストンは極低温応用例の場合には非常に低い温度で作動できねばならない。 このようにして、最大の膨張すなわち最大の熱吸収が冷源T3における最大のガス流量と同時に生じるような状況を探求することに効果的に到達する。 図1Cは脈動管エンジンすなわち機械を示している。 この機械は機械的な圧縮機で代表される圧力振動装置16と、圧力入口パイプ18および脈動管19により圧縮機16に連結された蓄熱式熱交換器17とを含み、脈動管は圧力振動装置16とは反対側の蓄熱式熱交換器17の端部に連結されている。 脈動管19は蓄熱式熱交換器17とは反対側の端部が閉塞されている。 各種の容積および狭窄の総合効果によって、冷凍作用に必要とされる流れおよび圧力の波の位相のずれは脈動管19の全静止手段によって得ることができ、それ故に移動ピストンのような可動部材は全く備えられない、すなわち使用されない。 したがって、さらに詳しくは、脈動管19は冷源SFが位置する蓄熱式熱交換器17の近くで狭窄される一方、熱源SCは脈動管19の反対側の端部であって、拡張部分例えば円筒部分の端部に位置される。 ガス柱(gas column)は持続される振動を与えられ、またこの装置における各種部材の寸法形状は、熱を熱源へ伝えるために冷源からの熱奪取を効率的に行えるようにする流れおよび圧力における波の位相ずれを得られるように、作動周波数の選定を可能にしている。 連続循環サイクルは高出力レベルの発生に良好に適用される。 ブレイトンサイクルおよびクロードサイクルの原理によって作動するこのようなエンジンは、それぞれ図2Aおよび図2Bに示されている。 これらは以下の三つの主要素の様々な配置によって構成される。 すなわち、 − 圧縮機20が、通常は大気圧に近い低圧(LP)レベルのガスを、一般に約1500〜3000kPa(15〜30バール)の範囲の高圧レベルにまで再循環させる。 − 1以上の向流式熱交換器22が低圧ガスとの交換によって圧縮ガスの予備冷却を保証する。 − 1以上の膨張機械23は真の冷凍出力源(単数または複数)であり、ガスが機械的エネルギーすなわち仕事を供給するような機械23が使用されるか、またはガスが圧力降下される簡単な狭窄部すなわち膨張弁24が使用される。 所望される冷源25が80ケルビンより高い温度であるならば、ブレイトンサイクル(図2A)は窒素で作動できる。 それより低い温度に関しては、このサイクルガスは一般にヘリウムとされる。 図2Bのクロードサイクルはヘリウムサイクルに対応し、その冷源26は液体ヘリウム浴である。 この膨張機械はまたエネルギーすなわち仕事を発生することができ、熱力学の第一法則を適用して、可逆変換サイクルに使用される熱量Qと仕事Wの和はゼロである。 すなわち、 W+Q=0 である。 したがって、仕事を伴う膨張は熱を吸収することが可能であるが、低温部品の動作される機械すなわちエンジンの使用が必要である。 仕事をしない膨張すなわち一定エンタルピーは熱を吸収しないが、部分的に液化されるガスの膨張によって相変化を引き起こすように、液体の飽和曲線の直ぐ近傍で一般に使用される。 仕事を伴う膨張は、流れが適当な場合にはタービンにおいて、あるいは小流量に多少ながら良好に適合されるピストン機械において行われる。 いずれの場合にも、膨張されるガスは実際には冷源との熱交換が可能であってはならず、得られる膨張は断熱と言われるべきものでなければならない。 或る応用例においては、冷源と膨張ガスとの間の温度変化が小さい状態で永久熱交換が保証されるとするならば、より多量の熱を奪取できる等温膨張状態を得ることが好ましい。 タービンおよびピストンの両エンジンに関しては、液滴でタービンが不釣合いを起こしたり、または内部に蓄積し得る液体の「打撃」をピストンが受けることによって機械的破壊が生じるのを防止するために、相変化を伴う膨張は排除しなければならない。 温度または圧力が十分に高いレベルになる結果として液体の存在することになる範囲以外でそれらを使用するように制限するのでさえも、現在使用されているエキスパンションエンジンは数多い設計上または使用上の難問を生じている。 膨張タービンは分速数万回転または数十万回転(several dozen or several h undred thousand revolutions per minute)の高速度で回転しなければならず、一般に無接触式の通常はガス軸受で支持されている。 低流量の処理のために、 タービンは小型化に非常に適しているわけではない。 したがって、直径がセンチメートル台に縮小されると、タービンの固定部品と可動部品との間隙は相対的に重要性が高まることになり、仕事をしないで膨張する漏れ流量は効率を低下させることになる。 ガスが音速で循環される噴出ノズルを1ミリメートルの十分の一の直径にまで縮小しなければならない場合、流動状態は急激に乱れることになり、また不可逆性の原因を構成したり、簡単に不純物に影響されることになる。 従来のピストン式膨張機械すなわちエンジンは小流量を処理するにはタービンよりも良好に適合されるが、それらの信頼性はピストンおよびシリンダ間の摺動シールの配備および関連する制御機構を有した低温弁の存在によって著しく状況が改善される。 発明の説明本発明は、膨張により、また特に極低温の性質(等エントロピーか、必要ならば等温のいずれか)によって流体を冷却するためのエンジンの製造を可能にする新規な解決方法に関するもので、このエンジンはピストンエンジンやタービンエンジンよりも良好に小流量の処理に適合でき、効率および信頼性が高く、その一方で二相(double phase)の液体すなわち流体の存在に対して敏感でない。 本発明は、気相または液相、または二相における流体を膨張させてその流体の温度を降下させる装置であって、膨張区画を有し、該膨張区画が、 − 第一螺旋部と、 − 前記第一螺旋部の内側に位置する第二螺旋部と、 − 流体の膨張時に第一螺旋部の内側の第二螺旋部自体を回転させることなく円周方向に並進移動できるようにする手段と、 を含んでいることを特徴とする装置に関する。 この装置は膨張区画で生じる膨張によって流体の温度を下げることを可能にする。 したがって、流体は前記区画を離れた途端に冷却される。 本発明は無接触の可動部材を使用し、弁は使用しない。 この装置は小流量の処理のための小型化と両立する。 また、膨張時にいかなる問題も生じないで二相流体が形成されるのを許容することができる。 また、等温状態へ近づけることができるように少なくとも一つの熱交換回路を螺旋部の一方に組み入れることもできる。 自己回転することなく円周方向に並進移動できるようにする手段は各種の形態をとることができ、例えば、 − 装置に対して固定されているスピンドルのまわりを回転する端部によって可動螺旋部に各々連結されている二つのオフセットすなわち偏心シャフト、 − または装置の固定部分に一端部で連結され、他端部は可動螺旋部に連結されている少なくとも一つの変形可能部材、 − または可動螺旋部、またはこの可動螺旋部に対する固定部分に力を作用させて、回転は防止するが並進移動を行えるようにする磁気手段、 とされることができる。 さらに、移動時の可動螺旋部の回転速度を制御するための手段を備えることができる。 したがって、二つのカムで移動される場合、その一つは電気ブレーキのローターを担持することができ、ステータは装置に対して固定される。 変形可能部材で移動される場合、可動螺旋部は第二の偏心部材がそのまわりを回転するような部材に対して連結されることができ、この偏心ブッシュに連結されている部材が電気ブレーキのローターを支持することができる。 前記ブッシュの回転は、その二つの面の少なくとも一方における磁気式またはガス式の無接触軸受によって実行されることができる。 二つの螺旋部の間の軸線方向間隙を制御する手段を備えることができる。 螺旋部は例えばアルキメデスの螺旋とされることができ、あるいは円弧の連続として定義されることができる。 流体膨張装置は少なくとも二つの膨張段階を含んで構成され、各膨張段階は以下に説明する形態の一つにしたがって形成される装置を含んでなる。 共通シャフトが各種膨張装置の可動螺旋部の同位相での動作を選択的に可能にできる。 したがって、極低温エキスパンションエンジンは前述したように圧縮機と、熱交換器と、膨張系すなわち膨張装置とを含んで構成することができる。 図面の簡単な説明本発明は以下に、限定することを意図するものではない実施例に関して添付図面を参照して非常に詳細に説明される。 図面において、 図1A〜図1Cは、それぞれスターリングエンジン、ギフォードエンジン、および脈動管エンジンを示す。 図2Aおよび図2Bは、ブレイトンエンジンおよびクロードエンジンを示す。 図3A〜図3Dは、本発明による装置の膨張区画の作動原理を示す。 図3Eは、四つの螺旋部を備えた実施例を示す。 図4A〜図4Cは、本発明による断熱装置または等温装置のいずれかの膨張区画の断面図を示す。 図5は、本発明の第一の実施例を示す。 図6〜図9は、本発明の他の実施例を示す。 図10は、本発明による三段階のエキスパンションエンジンを示す。 実施例の詳細な説明本発明の原理は、図3A〜図3Dおよび図4Aに示されるように第一固定螺旋部28と、この第一固定螺旋部の内側に可動的に配置された第二螺旋部30とを含んで成る膨張区画の使用を基本にしている。 各螺旋部は平坦基部32,34に係止すなわち連結されている。 膨張されるガスは導入管36によって導入される。 排出部すなわち漏出部を備えることができる。 したがって、螺旋部である隔壁28,30の先端と平坦基部32,34との間に形成される縮小された間隙が、流体を可動螺旋部の外側へ、 次ぎに固定螺旋部の外側へ漏出させることができる(図4の矢印44)。 ガスは体積を増大(膨張)しつつ循環すなわち流動し、円周方向の並進移動される可動壁30に力を作用させつつ(仕事をする)循環すなわち流動するだけが可能とされる。 このような移動の結果として螺旋部30の各点は円を描き、可動部材はそれ自体に対して永久に平行移動を保持する。 図3A〜図3Dは各種段階でのガスの膨張過程を示しており、これによれば四分の一の回転ごとのガスの一部分の放出(evolution)を辿ることができる。 このガスは連続的に増大する容積46,48,50,52を通り、最終的に54を通された後、漏出される。 膨張するガスの体積は常に固定螺旋部である隔壁と可動螺旋部の隔壁とによって制限を受け、可動螺旋部はその放出(移行)につれて各々180°方向に沿って接線状態を得るようになる。 これらの接線点は両部材が接触されるか、または好ましくは縮小された間隙4 0,42で離隔されるかによって、部分シールまたは完全シールを形成する。 円周方向の並進移動は接線点を固定螺旋部の形状に沿って移動させ、これによりガスが体積を増大しつつ中央から螺旋部の外部へ向けて移動できるようにする。 この螺旋部の構造によれば非常に広い範囲が与えられる。 すなわち、 − 螺旋部の形状はアルキメデススパイラル(その螺旋部の半径Rが同一中心からの度につれて直線的に変化する(R=aθ))とされることができ、 − この形状は各種中心および各種半径の円弧、例えば各半回転または各四分円回転の円弧の連続として定義されることができる。 処理する流量に応じて、また得られる膨張率に応じて、単一螺旋部を使用するか、不規則数である複数の噛み合った螺旋部を使用することによって、幾何形状を最適化することができる。 数個の螺旋部を備えた実施例が図3Eに示されている。 二つの固定螺旋部27 ,29が対称軸Δに対して180°で対称に配置されている。 二つの可動螺旋部31,33は螺旋部27の片面および螺旋部29の反対面に交互に接線状態となされる。 螺旋部である隔壁の肉厚はその機械的強度および必要とする空間を最適化するために一定または可変と選定されることができる。 使用できる材料は、二つの部材(固定および可動)がそれぞれの膨張の見地から影響を及ぼさずに基準の低温作動条件のもとで縮小された間隙を得られるような条件を好ましく満たす。 変形を軽減するために、低膨張性を有する材料、例えば炭素繊維または合金(アンバーのような合金)の複合材が選定されることになろう。 等温状態に役立つように、銅またはアルミニウムがさらに好ましいとされる。 可動部材に例えばチタンまたは軽量合金のような低密度材料を使用することができ、このような材料は慣性力およびそれに関連した変形を制限するのに十分強力である。 プラスチック材料も使用できる。 これらは中実形態(solid form)とされねばならない。 またこれらの材料は、発生するであろう擦れすなわち摩擦の影響を制限するために、あるいは摩耗の進行による研磨作用を得てその部材の形状を互いに適合化させるようにするために、局部的に連結(セグメントの形状で、または表面付着の形状で)されることもできる。 限られた接触と僅かな漏出との間で良好に妥協されるのが好ましい。 本発明の本質的な利点は、無接触の可動部材を使用し、また弁は使用しないで、ガスの仕事すなわちエネルギーを伴う膨張を行わせるために提供できることである。 装置の流量は回転速度を制御することで調整できる。 このために、回転速度を制御する手段を備えることができ、その例が以下に説明される。 本発明による装置は低速度で作動できる。 固定流量に関しては、低速度であることがより大容積の室の使用をもたらし、したがって小流量の処理のための小型化には適当でない。 本発明の確定的な利点は、いかなる反抗的な事象も生じることなく膨張による二相流体の形成を受入れることのできる能力によって得られるのであり、その液相は何の問題も生じないで選択的に排出部または漏出部へ排出できる。 図4Aの装置の変形例が図4Bおよび図4Cに与えられている。 図4Bでは、 ヘリカル冷源35が固定螺旋部の平坦基部34に固定されている。 図4Cでは、 冷源37は固定螺旋部の壁部に一体的に組み入れられて、流体が前記壁部内を循環できるようになされる。 図5は、固定部材が二つの偏心シャフト52,63を担持している構造体50 によって支持された極低温エキスパンションエンジンを示している。 軸受53に芯出しされたシャフト52は、ローター54およびステータ55で構成された電気ブレーキを組み込んでおり、回転速度の制御と、膨張仕事の適合チャージレシーバー(charge receiver)56への引出しとを可能にする。 シャフト52は二つのオフセットすなわち偏心スピンドル57,58を備えており、軸受59,60およびアーム62によって可動プレート61と機械的な連結が行えるように成されている。 アーム62は非常に安定した正確な位置制御を可能にする。 前記アームの質量は可動組立体の重力中心を所望レベル位置に芯出しするように選定されることができる。 可動プレート61はボール軸受64,65に取付けられている。 前記シャフト63の動きはシャフト52の動きと同位相とされ、プレート61の移動は回転しない円周方向の並進移動となるようにされる。 前述した全ての機械的部材はサイクル流体68を保持するケース66およびプラテン67内において常温で作動する。 サイクル流体68はエキスパンションエンジンの排出圧力が大気圧に近いときは例えばヘリウムとされる。 圧縮ガス69は可動螺旋部70およびプレート61を移動させることでエネルギーすなわち仕事を伝え、螺旋部およびプレートは両方ともが少なくとも一つの連結部材すなわちリンク部材71に固定されている。 管73に担持されたプレートおよび固定螺旋部72は与えられる外熱から框体74によって保護され、この框体は通常の図示していない手段を使用することで容積部分75を真空圧にすることができる。 連結部材71および管73は熱端部および冷端部を有する。 これらは機械的に剛性であるように、また膨張されるガスの回路に対して生じる熱漏出が最小限であるように寸法決めされるのが好ましい。 例えば80Kの液体窒素を供給される補助冷却回路76はプレート70,72 に対する熱漏出を最小限にすることができる。 図2Bに示したようなクロードサイクルのヘリウム液化装置においては、図5 による形式のエキスパンションエンジンは、ガス69およびプレート70,72 が第一段階では50〜60ケルビンで、第二段階では15〜20ケルビンで作動されて、使用できる。 部分的な液化が起こる最終膨張ステージは5〜7ケルビンで作動し、この場合には補助回路76は先行ステージによって50Kまたは20Kの供給を受けるのが好ましい。 螺旋部70,72を収容する区画内におけるガス膨張の作用のもとで、可動螺旋部は移動される。 この動きは連結部材71によってプレート61に伝達される。 同位相の偏心シャフト52,63は可動螺旋部の動きにおける自己の回転成分を遮断することができる。 残るのは後者の、すなわちプレート61およびアーム62の回転方向の並進移動である。 偏心スピンドル57,58によってシャフト52は回転する。 電気ブレーキ(ステータ55およびローター54)は前記回転の速度を、それ故にスピンドル57,58の回転の速度を制御し、その結果として可動螺旋部70の回転方向の並進移動の速度を制御することができるようにする。 可動螺旋部の回転を防止するために他の方法が見出され得る。 例えば、繊維またはばねのネットワークであって、各繊維またはばねの一端部が可動螺旋部またはその平坦基部に固定され、他端が装置の固定部材に連結されているような変形可能部材を使用することができる。 変形可能部材を使用した解決方法は図6に示されている。 可動螺旋部77は連結部材78により可動プレート79に連結され、可動プレートの自己回転は蛇腹によって遮断される。 蛇腹の下部はプレート79に固定され、上部は装置の固定部材84に固定される。 蛇腹はまた潤滑剤の蒸気が存在できる框体の部分86の雰囲気を、高純度のサイクルガス用に制限される框体の部分87から隔離することもできる。 カム85を有するシャフト80はプレート79の円周方向の並進移動を固定化する。 このシャフト80は装置に対して固定的に取付けられるスピンドル88のまわりに回転する。 シャフト80は電気ブレーキのローター81も支持することができ、そのステータは82である。 この装置はこれ以外は図5に関連して前述で説明したものと同じまたは類似である。 他の解決方法は並進が行われるが回転は阻止されるような方法で力を伝達する磁気手段を使用する。 この解決方法の原理は図7に示されている。 可動部材、すなわち寧ろ可動螺旋部の平坦基部または先端に強磁性または永久磁化されたバー89が一体に形成される。 両者は外部の双極90の磁界内に配置され、その平行な磁力線がその部材の配向を固定化する。 可動部材88およびそのバー89が三つの異なる位置で示されている。 これらの部材は図6のプレート79のようなプレートに連結されることができ、プレートは図6に関連して前述で説明したようにそれ自体が一つのカムによってガイドされる。 円周方向の並進移動を機械的に伝達することのできる他の変形例は、非常に小型であることおよび動的釣り合いをとることが非常に容易であることから、好ましく使用される。 この変形例は図8に示されている。 固定基板91が電気ブレーキのステータ92および蛇腹93の熱端部を支持している。 蛇腹は可動螺旋部94の回転を止めることを意図されている。 可動部材は中央プレート95が連結部材96で可動螺旋部94に連結されて構成されている。 回転自由な偏心ブッシュ97が軸受99によって基板91に芯出しされ、また軸受98により中央プレート95を支持している。 可動螺旋部94の円周方向の並進移動はブッシュ97の回転に変換されるのであり、ブッシュの速度は電気ブレーキ92によって制御される。 動的釣合いは、一方では可動組立体94,96,95,100の重力中心を軸受98,99の平面に移動させることのできるシム100で、また他方においては軸受99内で平に付与される慣性力の全てを釣合わせることのできるシム1 01,102によって得られる。 前述で説明した全ての解決方法は異なる機械的変形例を使用しているが、常温で作動するように本質的に設計されている。 無接触式の極低温軸受(例えば磁気軸受またはガス軸受)の使用は、第二の解決方法を生じることもできる。 この後者の解決方法は、本発明の実行に使用される固定および可動の螺旋部の相対的位置の良好な制御を保証できるようにするために、機械的剛性が非常に大きいという利点を有する。 図9に示される一例は半径方向のガス軸受と磁気式の軸線方向当接部とを組合わせて使用している。 この逆もまた、これらの二つの周知技術の間で考えられる他のいずれの組合わせと同様に使用可能である。 図9の例は7Kおよび約1500kPa(15バール)におけるヘリウムエキスパンションエンジンを示しており、膨張によって4.5Kおよび100kPa (1バール)未満のもとで液体の比率が高い二相の状態で螺旋部を流出する。 同じ解決方法は例えば20Kまたは60Kのような他のいずれかの温度または他のいずれかの圧力でヘリウム膨張に使用できる。 同様にして、同じ解決方法は適合温度および圧力レベルのもとで例えば水素、 ネオンまたは窒素のような他のいずれかのガスの膨張に使用できる。膨張されるガスは7Kでパイプ111によって流入し、液体−蒸気の混合物の形態でパイプ134を通して流出する前に、その仕事を固定螺旋部112および可動螺旋部113の間に与える。螺旋部113によって作動される可動装置は連結部材115によってプレート116に連結されており、プレートは、300Kの高温部分に配置されているボール軸受119に対して連結部118によって軸線方向位置を保持されたブッシュ117を回転させ、このブッシュは電気ブレーキ120によって制動されて速度を制御される。プレート116は高温ケーシング122に固定されている蛇腹121によって回転を止められる。ブッシュ117の回転は、その二つの面を二つの動的ガス軸受123,124に対して保持できるようにし、これらの軸受は低温保持装置( クリオスタット)125内での無接触移動を保証する。低温保持装置は、ブッシュ117のプレート116および軸受123,124、ならびに熱シールド12 7を20kに保持する補助冷却回路126によって、またシールド129に連結されて80kの液体窒素を供給される回路128によって、寄生熱入力から保護される。全ての低温部材は真空框体130の内部に取付けられ、この框体のポンピング手段は図示されていない。二つの螺旋部112,113の間の軸線方向の間隙は1ミリメートルの数百分の一に近い値を保持するために厳密に制御されるのが好ましい。低温位置のセンサー131で測定されるこの間隙は、電磁石133に作用して強磁性プレート1 34を吸引する力を制御する調整装置132によって制御される。電磁石133に過大力が生じるのを防止するために、蛇腹121の壁面に穿孔を形成して等圧状態にするか、または排出パイプ134内に得られる混合物の膨張圧力に近い値を与えるように符号121の内側圧力を制御することが可能である。前述で説明した実施例の一つによるエキスパンションエンジンは、図2Aに関連して本明細書の冒頭に説明したように、ブレイトンサイクルを実行するのに使用できる。本発明は、一方は固定螺旋部で他方は可動螺旋部である唯一の螺旋部組のみを使用した単一段階のエキスパンションエンジン構造に限られない。特に、同一の機械装置および同一の懸架間隙が幾つかのエキスパンションエンジンの作動に使用できるようにして実行できる。例えば、図2Bに示したようなクロードサイクル冷凍機を得るために、導かれる幾つかのこれまで説明した変形例が組合わされてなる図10に示した三段階エキスパンションエンジンの作動を遂行するのに同一の機械装置が使用できる。第一段階では、ヘリウムが1500kPa(15バール)および80Kのもとでパイプ141を通って流入し、110kPa(1.1バール)および50Kに膨張されて142の箇所から排出される。第二段階は、1500kPa(15バール)で25K(143の箇所)と、1 20kPa(1.2バール)で15K(144の箇所)との間で作動する。第3 段階は1500kPa(15バール)で7Kのもとにガスを145の箇所で受入れ、このガスは130kPa(1.3バール)のもとで液体−ガスの混合物の形態で4.4Kにて146の箇所から流出される。第3段階での膨張をさらに一層等温状態にするための可能な実施例は、固定螺旋部171のプレートを凝縮器180で被うことを必要とするもので、液体ヘリウムの直接的な凝縮が生じて冷源が与えられる。三つの可動螺旋部147,148,149は同一シャフト150に連結されており、このシャフトの断面は温度レベルによって減少されている。シャフト15 0は大気温度でプレート151と一体であり、約30ケルビンの温度でプレート152と一体である。プレート151はボール軸受154,155に取付けられた偏心カラー153 の回転に作用し、前記カラーはブレーキ156で速度を制御される。低温プレート152に関しては別の技術が使用されており、これには偏心カラー157の回転を必要とする。カラーは同様に制動できるが、図10には示されていない。偏心リング157は垂直方向の磁気式の当接部158によって所定位置に保持される。二つの流体力学的ガス軸受159,160によって半径方向に芯出しされているが、これらの軸受は永久磁石または超伝導体を備えた磁気的軸受と置換でき、その形式は温度レベルに基づいて定められる。固定螺旋部171,172,173はケーシング174と一体形成されており、このケーシングは真空框体によって断熱されている(始点175が図示されているが、そのポンピング手段は図示されていない)。ガス回路は蛇腹176,177によって互いに隔離されている。他の蛇腹178は極低温回路をケーシング179から隔離しており、これは差圧のもとで機能されるか、軸受154,155がグリース式のものならば潤滑剤の蒸気を閉じ込めることができる。所望の円周方向の並進移動を制御するために、蛇腹176,177,178はプレート151,152およびシャフト150と一体の可動装置の回転を固定化するのにも寄与する。この例はクロードサイクルを生じるために三段階エキスパンションエンジンを与えられた。別の段数(例えば2、または数N>3)のエキスパンションエンジンを形成することは可能である。前述で説明した実施例のいずれかを組合わせて使用することも可能である。前述で説明した例の全てにおいて、固定および可動の螺旋部の相対位置は正確に調整できることが軸線方向および半径方向の両方向における間隙を制限するために好ましい。使用される調整手段は通常のもので、説明が過ぎないように図示されていない。例えば軸線方向の設定に適当なシムの使用が可能とされ、またストロークおよび横動を調整するために偏心シャフトのために中心−中心調整手段を備えることが可能とされる。また起こり得る幾何学的欠陥および表面欠陥を排除するために研磨作業する位置の予測も可能である。

    【手続補正書】特許法第184条の8第1項【提出日】1997年9月5日【補正内容】 近傍で一般に使用される。 仕事を伴う膨張は、流れが適当な場合にはタービンにおいて、あるいは小流量に多少ながら良好に適合されるピストン機械において行われる。 いずれの場合にも、膨張されるガスは実際には冷源との熱交換が可能であってはならず、得られる膨張は断熱と言われるべきものでなければならない。 或る応用例においては、冷源と膨張ガスとの間の温度変化が小さい状態で永久熱交換が保証されるとするならば、より多量の熱を奪取できる等温膨張状態を得ることが好ましい。 タービンおよびピストンの両エンジンに関しては、液滴でタービンが不釣合いを起こしたり、または内部に蓄積し得る液体の「打撃」をピストンが受けることによって機械的破壊が生じるのを防止するために、相変化を伴う膨張は排除しなければならない。 温度または圧力が十分に高いレベルになる結果として液体の存在することになる範囲以外でそれらを使用するように制限するのでさえも、現在使用されているエキスパンションエンジンは数多い設計上または使用上の難問を生じている。 膨張タービンは分速数万回転または数十万回転(several dozen or several h undred thousand revolutions per minute)の高速度で回転しなければならず、一般に無接触式の通常はガス軸受で支持されている。 低流量の処理のために、 タービンは小型化に非常に適しているわけではない。 したがって、直径がセンチメートル台に縮小されると、タービンの固定部品と可動部品との間隙は相対的に重要性が高まることになり、仕事をしないで膨張する漏れ流量は効率を低下させることになる。 ガスが音速で循環される噴出ノズルを1ミリメートルの十分のーの直径にまで縮小しなければならない場合、流動状態は急激に乱れることになり、また不可逆性の原因を構成したり、簡単に不純物に影響されることになる。 従来のピストン式膨張機械すなわちエンジンは小流量を処理するにはタービンよりも良好に適合されるが、それらの信頼性はピストンおよびシリンダ間の摺動シールの配備および関連する制御機構を有した低温弁の存在によって著しく状況が改善される。 米国特許第3817664号は二つの並列作動するポンピングユニットを有し、一方のユニットは外側へ向かって螺旋状にポンピングし、他方のユニットは内側へ向かってポンピングするポンプを記載している。 発明の説明本発明は、膨張により、また特に極低温の性質(等エントロピーか、必要ならば等温のいずれか)によって流体を冷却するためのエンジンの製造を可能にする新規な解決方法に関するもので、このエンジンはピストンエンジンやタービンエンジンよりも良好に小流量の処理に適合でき、効率および信頼性が高く、その一方で二相(double phase)の液体すなわち流体の存在に対して敏感でない。 本発明は、気相または液相、または二相における流体を膨張させてその流体の温度を降下させる装置であって、膨張区画を有し、該膨張区画が、 − 第一螺旋部と、 − 前記第一螺旋部の内側に位置する第二螺旋部と、 − 流体の膨張時に第一螺旋部の内側の第二螺旋部自体を回転させることなく円周方向に並進移動できるようにする手段と、 を含んでいることを特徴とする装置に関する。 この装置は膨張区画で生じる膨張によって流体の温度を下げることを可能にする。 したがって、流体は前記区画を離れた途端に冷却される。 本発明は無接触の可動部材を使用し、弁は使用しない。 この装置は小流量の処理のための小型化と両立する。 また、膨張時にいかなる問題も生じないで二相流体が形成されるのを許容することができる。 また、等温状態へ近づけることができるように少なくとも一つの熱交換回路を螺旋部の一方に組み入れることもできる。 自己回転することなく円周方向に並進移動できるようにする手段は各種の形態をとることができ、例えば、 − 装置に対して固定されているスピンドルのまわりを回転する端部によって可動螺旋部に各々連結されている二つのオフセットすなわち偏心シャフト、 − または装置の固定部分に一端部で連結され、他端部は可動螺旋部に連結されている少なくとも一つの変形可能部材、 − または可動螺旋部、またはこの可動螺旋部に対する固定部分に力を作用させて、回転は防止するが並進移動を行えるようにする磁気手段、 とされることができる。 請求の範囲 1. ガス状態または液体状態、または二相状態における流体を極低温膨張させる装置であって、膨張区画を有し、膨張区画が、 − 第一螺旋部(28,72,112,171,172,173)、 − 前記第一螺旋部の内側に配置された第二螺旋部(30,70,77,94, 113,147,148,149)、 − 流体の膨張時に、第一螺旋部の内側の第二螺旋部がそれ自体は回転せずに円周方向に並進移動できるようにする手段(52,63;80,83,85;93 ,95,97;116,117,121)、 を含んでいることを特徴とする装置。 2. 請求の範囲第1項に記載された装置であって、それ自体を回転させずに円周方向に並進移動できるようにする手段が二つの偏心シャフト(52,63) を含み、各偏心シャフトは装置に対して固定されたスピンドルのまわりに回転する端部によって可動螺旋部(170)に連結されている装置。 3. 請求の範囲第1項に記載された装置であって、それ自体を回転させずに円周方向に並進移動できるようにする手段が少なくとも一つの変形可能部材(8 3,93,121)を含み、この変形可能部材はその一方の端部により装置の固定された部材(84,122)に連結され、他端部は可動螺旋部(77,94, 113)に連結されている装置。 4. 請求の範囲第3項に記載された装置であって、変形可能部材(単数または複数)が蛇腹(83,93,121,176〜178)と、繊維またはばねのネットワークとを含んでいる装置。 5. 請求の範囲第1項に記載された装置であって、それ自体を回転させずに円周方向に並進移動できるようにする手段が磁気手段(90)であり、可動螺旋部に、または可動螺旋部に対する固定部材(88)に力を作用させて、並進移動がいかなる回転も防止するようにして行えるようになされている装置。

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