Compressor with oil bypass

申请号 JP2007105025 申请日 2007-04-12 公开(公告)号 JP2007298029A 公开(公告)日 2007-11-15
申请人 Sumitomo Heavy Ind Ltd; 住友重機械工業株式会社; 发明人 STEVEN DAN;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To improve an oil cooling system of a horizontally oriented oil-lubricated compressor.
SOLUTION: The oil lubricated compressor includes a bypass oil line connecting respective oil paths upstream and downstream of a motor. The bypass oil path permits oil to be detoured around the motor in a tube that is external to a compressor shell and flow back into a shell near a scroll inlet. The oil bypass line returns "excess" oil directly to a sump 28, rather than having it flow from a sump 27 to the sump 28 through an air-gap, thereby reducing both a drag on the motor and input power.
COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT
权利要求
  • オイルが圧縮室入口内に重力により流れ込むオイル潤滑型コンプレッサであって、
    戻りガスの圧力のオイルサンプと、
    駆動軸の第1端部上に当たる第1戻りオイル部分と、
    前記駆動軸の第1端部と第2端部との間に配置され、前記駆動軸を回転させるモータと、
    前記駆動軸の第2端部により駆動される圧縮室と、
    前記モータと前記圧縮室入口との間のコンプレッサシェル内に流れ込む第2オイル部分とを備える、オイル潤滑型コンプレッサ。
  • 前記コンプレッサシェルの外部のオイルバイパスラインを更に備え、これにより、前記第2オイル部分が、オイル戻りライン若しくはオイルサンプのいずれかからスクロール入口付近の前記コンプレッサシェル内に流れ込む、請求項1に記載のオイル潤滑型コンプレッサ。
  • 前記コンプレッサシェルの外部のオイルバイパスラインを更に備え、前記オイルバイパスラインは、戻りガスの圧力でオイルサンプに直接オイルを戻す、請求項1に記載のオイル潤滑型コンプレッサ。
  • 前記オイルバイパスラインは、オイルサンプから開始する、請求項2に記載のオイル潤滑型コンプレッサ。
  • 前記オイルバイパスラインは、オイル戻りラインから開始する、請求項2に記載のオイル潤滑型コンプレッサ。
  • 前記第1戻りオイル部分及び第2オイル部分の流量は、固定若しくは可変オリフィスにより定まる、請求項1に記載のオイル潤滑型コンプレッサ。
  • 前記可変オリフィスは、当該コンプレッサの動作中に自動的に調整され、可変速度での動作を可能とする、請求項6に記載のオイル潤滑型コンプレッサ。
  • 請求項1に記載のオイル潤滑型コンプレッサを含む冷凍機。
  • 横置き型で動作される請求項1に記載のオイル潤滑型コンプレッサ。
  • バルクオイルセパレータ内の低オイルレベルがオイルレベルセンサ若しくはスイッチをトリガするときに当該コンプレッサが終了されるようなコンプレッサフェールセーフを実現する手段を更に備える、請求項1に記載のオイル潤滑型コンプレッサ。
  • オイルが圧縮室入口内に重力により流れ込むオイル潤滑型コンプレッサに対する入力電力、振動及び抵抗を低減する方法であって、
    アフタークーラーから戻るオイルを、駆動軸の第1端部に当たる第1戻りオイル部分と、第2戻りオイル部分の2つのオイル戻り部分に分けるステップと、
    コンプレッサシェル外のオイルバイパスラインを通して、モータと圧縮室入口との間のコンプレッサシェル内に前記第2戻りオイル部分を流すステップと、
    エアギャップを介した流れではなく、サンプへと直接オイルを戻すステップとを含む、方法。
  • 前記第1戻りオイル部分は、ベアリングを潤滑し、前記第2戻りオイル部分は、前記モータをバイパスする、請求項11に記載の方法。
  • 前記第1及び第2戻りオイル部分の流量は、固定若しくは可変オリフィスにより定まる、請求項11に記載の方法。
  • 前記可変オリフィスは、前記コンプレッサの動作中に自動的に調整され、可変速度での動作を可能とする、請求項13に記載の方法。
  • バルクオイルセパレータ内のオイルレベルがオイルレベルセンサ若しくはスイッチをトリガするときに前記コンプレッサを終了させるステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
  • 说明书全文

    本発明は、一般的には、ギフォード・マクマホン(GM)サイクルで動作する、極低温冷凍システム用のヘリウムコンプレッサユニットに関する。 より詳細には、本発明は、ヘリウムを圧縮するよう適合された横置き型スクロール式オイル潤滑型コンプレッサユニット用の、改善されたオイル冷却構造に関する。

    冷凍機コンプレッサは、ベアリングやギアのような可動部品の潤滑を必要とする。 これらのコンプレッサは、オイルサンプを含み、サンプからのオイルを各潤滑ポイントに注ぐ。 オイル潤滑型空調機コンプレッサは、GM型極低温冷凍機に圧縮されたヘリウムを搬送する標準的な圧縮機となっている。 これらの比較的安価であるが信頼性の高いコンプレッサを用いる能は、ヘリウムが圧縮された際にヘリウムを冷却する方法の発展と、GM型冷凍システムの低温エクスパンダにオイルがいかないようにするオイルセパレータ及び吸着器の発展に由来する。 ヘリウムガスは、標準的な空調冷媒よりも非常に圧縮中に高温となるので、圧縮室を介してヘリウムと共に大量のオイルを流すことにより頻繁に冷却される。 更に、コンプレッサユニットも、ヘリウムの圧縮時に熱を生成する。 それ故に、GM型極低温冷凍機におけるオイルの目的は、ヘリウム圧縮のプロセスで生成される熱を吸収することと潤滑の双方である。

    GMサイクル冷凍機の動作の基本原理は、特許文献1に記載されている。 GMサイクルは、主に、最小のコストで信頼性の高い長寿命の冷凍機を構築するために量産のオイル潤滑型空調コンプレッサを利用できるので、小型の商業用冷凍機において極低温温度を生成する最も有力な手段となる。 GMサイクル冷凍機は、ヘリウムがデザイン冷媒に置換されても、空調コンプレッサのデザイン制約内での圧力及び電力入力で良好に動作する。 典型的には、GM冷凍機は、約2MPa(絶対圧で単位インチ平方当たり300ポンド)(psia)の高圧(Ph)、及び、約0.8MPa(117psia)の低圧で動作する。

    空調コンプレッサは、広範なサイズといくつかの異なるデザインで構築されている。 これらのコンプレッサをヘリウムの圧縮に適合させるための追加の冷却を提供する手段は、異なるコンプレッサに対して異なる。 例えば、約200〜600Wを消費するコンプレッサは、典型的には、空冷式フィンをコンプレッサシェルに付加することにより冷却される反復ピストン形である。 約800から4500Wの間では、たいていの通常のコンプレッサは、圧縮室に直接流れる低圧戻りガスを備える回転ピストン型である。 回転ピストン型コンプレッサでは、オイルは、ヘリウムと共に圧縮室に流れ、圧縮された際にヘリウムからの熱を吸収する。 大部分のオイルは、高圧となるコンプレッサシェル内のヘリウムから分離する。 特許文献2は、コンプレッサシェルまわりに冷管を巻き、更に水管上にヘリウム冷却管及びオイル冷却管を巻くことによるヘリウム、オイル及びコンプレッサシェルの冷却を開示する。 冷却されたオイルは、その後、戻りヘリウムライン内に噴射される。 実質的には、コンプレッサがオイルポンプとして機能する。 汲み上げられるオイルの量は、典型的には、変位の約2%である。

    このオイル冷却システムの問題は、冷却水の温度及び流量が非常に重要であり、注意深く監視されなければならないことである。 監視の失敗は、オイルセパレータの効率を低減し、過熱を引き起こし、コンプレッサの停止や故障の可能性を増加させる。

    Hitachi Corporationは、5〜9kWを消費し、スクロール内に直接戻りガスを流すスクロール型コンプレッサを製造する。 オイルは、入口に噴射され、高圧でシェル内にヘリウムと共に排出されることができる。 オイルの大部分は、上述の回転ピストン型のコンプレッサと同様、ヘリウムから分離し、コンプレッサの底部に集まる。 この種のコンプレッサに対しては、小型のコンプレッサと異なり、水冷管の巻きつけによるシェルの冷却は効率的でない。 ここで、ヘリウム及びオイルからの熱は、水冷若しくは空冷のアフタークーラーにより除去される。

    Copeland Compressor Corporationは、消費電力5〜15kWの空調サービス用スクロール型コンプレッサを製造する。 これらのコンプレッサは、戻りガスが、スクロール内で無く低圧のシェル内に流れる点が、Hitachiの設計と異なる。 スクロールがモータの上方になる標準的な縦置き型では、ヘリウムと共に圧縮室に冷却オイルを流す手段が存在しない。 Copeland社は、2つのコンプレッサ、5kWコンプレッサ及び7.5kWコンプレッサを改良して、スクロール上方の排出プリナム内に高圧オイルを収集し、次いで、それを、外部のアフタークーラー内で冷却されるように特別なポートを通して外に流すことによって、ヘリウム冷却用オイルを循環させる。 その他の特別な戻りポートは、オイルを低圧付近でスクロールに戻し、そこで、オイルは、圧縮されているヘリウムと混合する。

    スクロール型コンプレッサの構成及び動作、及び、Copeland標準ユニットをヘリウムの圧縮用に適合させた特別な変更の説明は、特許文献3に見出せる。 全体のコンプレッサシステムの説明と共にヘリウムサービス用に製造された2つのコンプレッサの大きい方を用い、そのコンプレッサが本質的な構成要素であるコンプレッサシステムが、非特許文献1に記載されている。

    上述のスクロール型コンプレッサを冷却用のオイル噴射を必要とするアプリケーションに適用するコストを低減するための努力において、Copelandは、見事にもコンプレッサを水平に向けた(横置き型とした)。 Copelandコンプレッサでは、低圧のコンプレッサの底部のオイルは、圧縮されているガスと共に重力に起因してスクロール内に流れ込む。 標準的な縦置き型コンプレッサへの修正は、コンプレッサの底部中心にポートを追加しただけである。 横置き型においては、オイルは、通常的にはベアリング及びスクロールを潤滑するために駆動軸までコンプレッサの底部のオイルサンプから汲み上げられるだろうが、アフタークーラーで冷却された後に駆動軸の端部に向けられる。 縦置き型の場合に比べて多くのオイルがスクロール内にヘリウムと共に流れ込む。 しかしながら、横置き型の問題は、ベアリングを潤滑するのに必要な以上のオイルが循環し、シェルの底部内に“過剰”に集まることである。 この過剰なオイルは、スクロールへとモータ内の“エア”ギャップを介して流れ、これにより、モータに大きな抵抗をもたらす。

    標準的なCopeland製スクロール型コンプレッサが横置き型で動作するとき、駆動軸の端部内に向けられる冷却オイルは、ベアリングを潤滑するのに必要な量以上のオイルの過剰分を含む。 過剰分は、コンプレッサシェルの底部に落ち、その多くは、ロータとステータの間の“エア”ギャップを通って流れスクロール入口に到着し、そこで、ヘリウムと共に高圧まで昇圧される。 “エア”ギャップ内のオイル及びその結果としての抵抗によって、モータは、コンプレッサが鉛直位置で動作されるときよりも大きい電力を消費する。

    横置き型の問題の更なる問題は、より大きいな振動である。 コンプレッサからの本来的な振動に加えて、標準的なCopeland製スクロール型コンプレッサを横置き型で動作させることは、“エア”ギャップ内のオイルに起因してより大きな振動を生む。

    McMahon他の米国特許第2,906,101号明細書

    Longsworthの米国特許第6,488,120号明細書

    Weaherston他の米国特許第6,017,205号明細書

    R. C. Longsworthの" Helium Compressor for GM and Pulse-tube Expanders", in "Advances in Cryogenic Engineering ", Vol. 47, Amer. Inst. Of Physics, 2002, pp 691-697

    従って、Copeland型の横置き型のオイル潤滑式コンプレッサのオイル冷却システムを改善する必要がある。 本発明は、上述の問題点を鑑みてなされてものである。 それ故に、モータに対する抵抗を低減するオイル潤滑式コンプレッサを有することが望ましい。 また、可変の速度で動作でき、振動が低減され、入力電力を低減した効率的なオイル潤滑式コンプレッサを有することが望ましい。

    上述の文献のいずれも、アフタークーラーから戻るオイルが2つのストリーム、ベアリングを潤滑する部分とサンプに落ちる過剰分とからなるストリームと、コンプレッサシェルの外部の管内でモータをバイパスしスクロールインレット近傍のシェル内に流れ戻るストリーム、に分離されたときに、入力電力が顕著に低減されるような、オイルバイパスを開示していない。

    本発明の目的は、オイルが、重力により圧縮室の入口内に流れ込むことができ、アフタークーラーから戻るオイルを2つのストリームに分割することにより、モータまわりのオイルの半分以上をバイパスさせ、2つのストリームのうちの第1オイル部分が、ベアリングを潤滑し、サンプに落ちる過剰分を含み、第2オイル部分が、コンプレッサシェルの外部の管内でモータをバイパスしてスクロール入口近傍のシェルに流れ戻る、新規の改善された潤滑型コンプレッサを提供することである。

    また、本発明の目的は、モータまわりのオイルの大部分をバイパスさせ、オイルバランシング効果を改善し、これにより、モータ上の抵抗を低減するオイルバイパスシステムを提供することである。

    また、本発明の目的は、入力電力を低減するオイルバイパスシステムを提供することである。

    また、本発明の更なる目的は、コンプレッサ振動ないしコンプレッサ騒音を低減するオイルバイパスシステムを提供することである。

    また、本発明の更なる目的は、第1及び第2オイル部分の流量が固定若しくは可変のオリフィスにより定まるコンプレッサを提供することである。

    また、本発明の更なるその他の目的は、可変オリフィスが、コンプレッサの動作中に自動的に調整され、可変速度での動作を可能とするコンプレッサを提供することである。

    本発明のその他の目的及び効果は、後の説明及び添付の図面を参照することで明らかになるだろう。

    本発明の一局面によれば、オイルが圧縮室入口内に重力により流れ込むオイル潤滑型コンプレッサであって、
    戻りガスの圧力のオイルサンプと、
    駆動軸の第1端部上に当たる第1戻りオイル部分と、
    前記駆動軸の第1端部と第2端部との間に配置され、前記駆動軸を回転させるモータと、
    前記駆動軸の第2端部により駆動される圧縮室と、
    前記モータと前記圧縮室入口との間のコンプレッサシェル内に流れ込む第2オイル部分とを備える、オイル潤滑型コンプレッサが提供される。

    図1を参照するに、本発明による好ましい実施例が示されており、コンプレッサユニット用の新規のオイルバイパス装置が示されている。 新規のオイルバイパス装置は、本発明によるオイル潤滑式ヘリウムコンプレッサユニット1内で用いられ、駆動軸13を介してモータ14により駆動されるコンプレッサスクロールセット12を含むコンプレッサシェル2を含む。 オイルは、オイルサンプ27及び28内にモータ14の一方の側でコンプレッサシェル2内に収容される。 モータ14は、駆動軸13に取り付けられるロータと、“エア”ギャップ46によりロータから分離されたアウタステータとからなる。 ここでは“エア”ギャップ46と称されるが、ギャップは、実際には、本アプリケーションにおいてはヘリウムをその中に有する。 先行技術による大量のオイルが流れる“エアギャップ”と比較して、本発明の“エアギャップ”を流れるオイルの量は大幅に低減される。 シェル2は、戻り(低)圧で容積3を有し、供給(高)圧で容積11を有する。 コンプレッサ2は、空調サービスに用いられる冷媒を圧縮するのに用いられるタイプであり、典型的には、鉛直向きにされ、スクロールをモータ上方に備え、オイルサンプを底部に備える。 モータ14の下方の駆動軸13の端部は、オイルポンプ16を備え、オイルポンプ16は、サンプからオイルを汲み上げ、それを、ポートを備える駆動軸13内の穴を介して吸い上げ、下側のベアリング及び上側のベアリングを潤滑し、スクロールセット内の圧縮室内にいくらかのオイルを噴射する。

    ヘリウムのような冷媒が圧縮されるとき、圧縮中の温度上昇は、空調用の冷媒よりも遥かに大きい。 この高温は、オイルを分解し、スクロールを変形させる。 比較的大きな量のオイルを、ヘリウムと共に圧縮室に流すことにより、温度は、許容限界内に維持することができる。 これを、標準的コンプレッサに対する最小の変更で行うため、Copeland社は、コンプレッサを横置き型で搭載されるように適合させた。

    圧縮の熱の大部分は、オイル内でコンプレッサから離れ、オイルは、次いで、冷却され、オイル戻りポート15を介してコンプレッサに戻る。

    本発明に先立って、従来では、オイルは、モータステータと回転巻線の間の、共通に“エア”ギャップと称されるギャップを介して流れ、サンプ28内に至り、そこから、ヘリウムと共に圧縮室内に流れていた。 図2は、戻りオイルのすべてがポート15を流れるように製造されたCopeland製コンプレッサを示す。 サンプ27内の過剰オイルは、“エア”ギャップよりも高いレベルを有する一方で、スクロールへの入口は、“エア”ギャップよりも下方である。 したがって、サンプ28内のオイルレベルは、“エア”ギャップよりも下方である。 エアギャップは、オイル流れに対して制限となり、したがって、サンプ27内のオイルのレベルは、オイルを“エア”ギャップを通ってサンプ28内に流すのに必要な圧力ヘッドを提供するほど、“エア”ギャップの底部より上方に十分高い。 元の設計におけるサンプ27内のオイルレベルは、オイルの流量が異なる動作環境で変化するので高さが可変である。 これは、バルクオイルセパレータ4の深さの変化を生む。 より重要なことは、“エア”ギャップ内のオイルからのモータに対する抵抗に起因して損失される電力である。

    これに比べて、本発明によれば、図1及び図3に示すように、アフタークーラーから戻るオイルの半分以上を、サンプ27からサンプ28へ“エア”ギャップを通って流すのでは無く、サンプ28に直接戻すオイルバイパスライン23を加えることによって、モータに対する抵抗が低減され、入力電力も低減される。 冷却されたオイルは、ポート15を通って流れ、駆動軸13の端部上に当たり、そこで、第1オイル部分は、オイルポンプ16により汲み上げられ、第2の“過剰”なオイル部分は、オイルサンプ27内に落ちる。

    図4に示す代替実施例では、バイパスライン23は、ライン25では無くサンプ27から出る。 “過剰”オイルのすべては、バイパスライン27を通って流れ、サンプ27内のオイルレベルは、“エア”ギャップよりも下方である。

    全体のオイル循環速度及び流れの分割は、オリフィス24及び26のサイズにより設定される。 即ち、オリフィスは、そこを通過することができるオイルの量を制御する。 オイルの大きい部分がコンプレッサモータをバイパスするとき、サンプ27内のオイルレベルが、図1及び図3にオイルレベルを実線で示すように、サンプ28内の“エア”ギャップよりもわずかに上方になりうり、若しくは、モータ14のステータを介した通路がいくつかある場合には、オイルレベルはわずかに“エア”ギャップよりも下方となる。

    本発明のコンプレッサが可変速度で動作できることを許容する速度制御装置が利用可能である。 オイルの流量は、バイパスオイルオリフィス24及びベアリングオリフィス26を固定型でなく可変とすることで、動作中に調整されてよい。 オリフィス24及び26は、コンプレッサが動作している間に自動的に調整されることでき、異なる動作条件及び動作速度の変化に対してオイルの流量を最適化し、動作速度を変化させる。 即ち、コンプレッサの第1及び第2オイル部分の流量は、固定若しくは可変のオリフィスにより定まる。 可変オリフィスは、コンプレッサの動作中に自動的に調整されてもよい。

    ここで用いられる冷凍機は、極低温冷凍機を指す。

    一般的に、コンプレッサは、一般的には低圧なある圧力でガスを受け、それを、より高い圧まで増加させる機械装置である。 ここ用いられるコンプレッサは、極低温冷凍システムに対して必要なヘリウムガスの流量を提供する極低温冷凍機の一部として定義される。 より具体的には、ここで用いられるコンプレッサは、オイルで潤滑される、スクロール型コンプレッサであり、ヘリウムの圧縮時に熱を生成する。 しかし、本発明のコンプレッサはこの種に限定されない。 反復式、遠心式、ダイアフラム式及びスクリュー式のような、“エア”ギャップを介して冷却オイルを流す他の種のコンプレッサが用いられてもよい。

    ここで称される“過剰”オイルは、ポート15を介して流れ、サンプ27内に落ちるオイルを指す。

    より詳細には、図1の矢印29は、サンプ28からのオイルと共に圧縮室に入るヘリウムを指す。 矢印19は、圧縮室から出て高圧プレナム11内に流れ込むヘリウムとオイルの混合体を指す。 そこから、混合体は、バルクオイルセパレータ4にライン20を通って流れ、そこで、オイルの大部分は、ライン21を介して出ていき、0.1%以下のオイルが、ヘリウムと共にライン31を通って出て行く。 ライン21及び31における双方の流れストリームは、アフタークーラー6を通って流れ、アフタークーラー6は、双方のストリームを、30を介した冷却水の対抗流により冷却する。 冷却されたオイルは、ライン25及びオリフィス26を通ってポート15内に流れてベアリングに対して潤滑を供すると共に、ライン23及びオリフィス24を通ってサンプ28に流れる。 冷却されたヘリウムは、ライン32を通ってオイルセパレータ8へ流れ、オイルセパレータ8は、バルクオイルセパレータ4で分離されないオイルの大部分を除去する。 分離されたオイルは、8の底部に集まり、ライン41及びフィルタ/オリフィス42を通って、コンプレッサ2における低圧室3に戻る。 セパレータ8からは、ミストの形態で極微量のオイルだけを含んだヘリウムは、ライン33を介して吸着器10へと流れ、吸着器10は、供給ライン37を介して出て行く前にオイル蒸気をほとんど除去する。 即ち、吸着器10は、汚染物質をトラップして保持する。 その主要な目的は、ヘリウムガスから、水蒸気のような、要素のすべての極微量を除去することであるが、主としてオイルを除去することである。 供給ライン37は、ヘリウムをエクスパンダ(図示せず)に運ぶ。 ヘリウムは、エクスパンダ低圧側からライン39を介して戻り、続いてライン24を介してコンプレッサ容積3内に流れる。 自己シール型継手36は、ライン33及び37を切り離すことを可能とすると共に、吸着器がヘリウムの損失無く交換されることを可能とする。 自己シール型継手38は、ライン39がヘリウムの損失無く取り外されることを可能とする。 システムは、大気リリーフバルブ(ARV)40により、加圧され過ぎてしまうことから保護される。 冷却中、若しくはライン37若しくは39が接続されない動作中、システムの高圧側と低圧側との間の過剰な圧力差は、ライン34における内部のリリーフバルブ35により制限される。 温度スイッチ47及び44は、安全な動作温度を超えた場合にコンプレッサを停止させることになる典型的なスイッチである。

    本願の譲受人は、既に、この種のオイル潤滑型コンプレッサの改良に貢献する発明を開示している。 バルクオイルセパレータ4は、オイルレベルスイッチ49を有するものとして示されている。 コンプレッサ2内のオイルレベルは略一定であるので、バルクオイルセパレータ4内のオイルレベルは、吸着器10内にオイルが集まる際の長期間にわたり降下する。 これは、ここでの参照により本願の内容に組み込まれる米国特許第6,488,120号に記載されるようなコンプレッサを“フェールセーフ”させる手段を供給する。 この特許では、コンプレッサは、吸着器が約75%より大きく負荷される前に停止し、オイル(ミスト)は決して吸着器を出て行かない。 コンプレッサ2における略一定のオイルレベルは、コンプレッサを停止させるためにオイルレベルセンサ若しくはスイッチ49が開くときのレベル以上のオイルを付加することを可能とし、吸着器が約75%で負荷されている場合よりも少なく開かせることができる、付加することができる余剰オイルの最大量と、レベルスイッチ49が開くときに吸着器8に収集されうるオイルの最小量との間に大きな差異をもたらすことがない。 最大量と最小量の差異は、異なる温度及び圧力での動作中のオイルレベルの変化、及び、システム内の初期オイル充填に関する公差に起因する。

    本発明の効果は、オイルバイパスラインがコンプレッサの動作の効率及びオイルのバランシングを更に改善することである。 更なる効果は、オイル潤滑型コンプレッサが改良型Copelandコンプレッサとして横置き型で動作されるときの性能の劣化の防止である。

    [例1]
    338L/minの変位及び7L/minのオイル循環速度を有するコンプレッサに対して、60Hzでの入力電力は、5L/minのオイルがモータ14をライン23を介した流れることでバイパスするとき、8300Wから8000Wに低減された。

    本発明の好ましい実施例は、GM型冷凍機、及び、特に空調用のCopeland製スクロール型圧縮冷凍ユニットに関する。 しかし、本発明は、圧縮型冷凍ユニットにおける他の種のスクロール型コンプレッサに対しても適合可能である。

    代替実施例では、コンプレッサは、ベアリングを潤滑するのに必要とされる量を超えるオイルを制御するための追加のバルブ、アパーチャー若しくは通路を含み得る。 また、ここで使用される用語は、説明のためであり、限定とみなされるべきで無いことは理解されるべきである。

    以上、本発明を詳説したが、理解されるべきこととして、本発明の原理を一般的に踏襲する本発明の更なる変形、使用及び/又は適合が可能であり、当業者の知られた若しくは通常的な設計変更であって、上述の本質的な特徴が適用された本開示からの逸脱は、本発明の範囲内である。

    本発明によるオイル潤滑式ヘリウムコンプレッサの概略図であり、オイルバイパスシステムを備えた、横置きで搭載された標準的なCopeland製スクロール型コンプレッサを示す。

    オイル潤滑式ヘリウムコンプレッサの概略図であり、アフタークーラーから戻るオイルが駆動軸のオイルポンプ端に当たることを可能とするポートを備えた、横置きで搭載された標準的なCopeland製スクロール型コンプレッサを示し、従来構成を表す図である。

    本発明によるオイル潤滑式ヘリウムコンプレッサの概略図であり、2つの部分(フラクション)に分離されるべきアフタークーラーから戻るオイルを備え、第1部分はポートに流れてオイルが駆動軸のオイルポンプ端に当たることを可能とし、第2部分はモータをバイパスしてスクロールへの入口近傍でシェル内に流れる、横置きで搭載された標準的なCopeland製スクロール型コンプレッサを示す。

    本発明によるオイル潤滑式ヘリウムコンプレッサの概略図であり、アフタークーラーから戻るオイルが駆動軸のオイルポンプ端に当たることを可能とするポートを備え、過剰オイルがモータと駆動軸のオイルポンプ端との間でサンプに落ち、次いで過剰オイルのすべてがモータをバイパスする外部管を通ってスクロール入口に流れ込む、横置きで搭載された標準的なCopeland製スクロール型コンプレッサを示す。

    符号の説明

    2 コンプレッサシェル 12 コンプレッサスクロールセット 13 駆動軸 14 モータ 23 バイパスライン 25 ライン 26 オリフィス 27 オイルサンプ 28 オイルサンプ

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