Discharge prevention of oil from the helium gas compressor

申请号 JP2004528627 申请日 2003-06-26 公开(公告)号 JP2006506599A 公开(公告)日 2006-02-23
申请人 オックスフォード マグネット テクノロジー リミテッド; 发明人 アトリー,ミリンド,ディウェイカー; クロウリー,デービッド,マイケル; ダニエルズ,ピーター,デレック;
摘要 本発明は、被供給装置(61、63、65、67)へ圧縮ガスを供給し、該被供給装置から圧縮ガスを受けるために被供給装置にそれぞれ接続された高圧ポート(16)及び低圧ポート(18)を有する圧縮機と、所定の差圧に応答して高圧ポートを低圧ポートにリンクさせるように作動可能な圧 力 逃し弁(12)と、圧力逃し弁の低圧側と被供給装置との間に 位置 する逆止弁(13)と、圧縮機から被供給装置への油の排出を阻止する手段とより成る圧送ヘリウム回路を提供する。
权利要求
  • 被供給装置(61、63、65、67)へ圧縮ガスを供給し、該被供給装置から圧縮ガスを受けるために被供給装置にそれぞれ接続された高圧ポート(16)及び低圧ポート(18)を有する圧縮機と、所定の差圧に応答して高圧ポートを低圧ポートにリンクさせるように作動可能な圧力逃し弁(12)と、圧力逃し弁の低圧側と被供給装置との間に位置する逆止弁(13)と、圧縮機から被供給装置への油の排出を阻止する手段とより成り、前記手段は低圧ポートを出て被供給装置の方へ移動する油を阻止する手段より成る圧送ヘリウム回路。
  • 前記手段は、前記回路の低圧ポートと被供給装置との間に位置する油トラップより成る請求項1の圧送ヘリウム回路。
  • 前記手段は、前記回路の低圧ポートと被供給装置との間に位置する油吸着器より成る請求項1の圧送ヘリウム回路。
  • 前記手段は、前記回路の低圧ポートと被供給装置との間に位置するガスリザバーより成る請求項1の圧送ヘリウム回路
  • 前記手段は、前記回路の低圧ポートと被供給装置との間に位置するガスリザバーと油吸着器の組み合わせとより成る請求項1の圧送ヘリウム回路。
  • 前記手段は、前記回路の低圧ポートと被供給装置との間に位置する圧力作動スイッチより成り、前記スイッチは、低圧ポートのガス圧が所定値より降下するとそれに応答して圧縮機の動作を停止するように作動可能であり、前記所定値は通常動作時の低圧ポートの最低圧力より低い請求項1の圧送ヘリウム回路。
  • 被供給装置(61、63、65、67)へ圧縮ガスを供給し、該被供給装置から圧縮ガスを受けるために被供給装置にそれぞれ接続された高圧ポート(16)及び低圧ポート(18)を有する圧縮機と、所定の差圧に応答して圧縮ヘリウムを高圧ポートから圧縮機へ戻すように作動可能な圧力逃し弁(12)とより成り、圧力逃し弁は低圧ポートとは独立に高圧ポートと圧縮機との間に接続されている圧送ヘリウム回路。
  • ヘリウム圧縮機(14)から被供給装置(63、67、61、65)へ油が排出されないようにする方法であって、
    圧縮ヘリウムを高圧ポート(16)を介して被供給装置へ供給し、
    被供給装置から低圧ポート(18)を介して圧縮ヘリウムを受け、
    差圧が所定値を超えるとそれに応答してバイパス逃し弁(12)を作動することにより油を含む圧縮ヘリウムが高圧ポートから圧縮機へ流れるようにするステップより成り、
    油を含む圧縮ヘリウムからの油が低圧ポートから被供給装置へ移動するのを阻止するステップをさらに含む油が排出されないようにする方法。
  • 说明书全文

    ヘリウムガスを圧縮すると比較的多量の熱が発生する。 ヘリウムは公知のガスのうちで最も大きい比熱を有するものの1つである(ヘリウムでは、γ=Cp/Cv=1.67)。 ヘリウムを圧縮する場合、非常に有効な冷却機構を設ける必要がある。 かかる冷却機構が存在しないと、ヘリウムの液化温度に到達することができず、液体ヘリウムを生成できない。 磁気共鳴画像形成(MRI)のような用途では、4−10Kのオーダーの非常に低い温度を達成する必要がある。 これは、現在、超電導磁石を超電導状態に維持するために必要とされるものである。 ヘリウムはかかる温度で気体の状態を維持する唯一の公知のガスであり、従って、ヘリウム液化に付随する問題には寛容である必要がある。

    圧縮ヘリウムから熱を除去するには2つの二者択一的な方法が知られている。 1つの方法は、ヘリウムを段階的に圧縮し、各段階後、例えば、冷金属翼のような冷却された熱伝導性翼を通過させることによりガスを冷却するものである。 第2の方法として、加圧下で油をヘリウムに混合するものがある。 ヘリウムガスの圧縮により生じる熱を油に吸収させる。 油は対象温度範囲、即ち、4−10Kのオーダーでは固化して極低温用途における問題を生じさせるため、冷却用としてヘリウムを使用する前にヘリウムから油を除去する必要がある。

    本発明は、油がヘリウムと混合される第2の圧縮及び冷却方法にかかわる。

    図1は、内部にバイパス逃し弁12を備えた公知のヘリウム圧縮機を示す概略図である。 極低温動作、例えば、磁気共鳴画像形成においては、内部にバイパス逃し弁を備えたヘリウム圧縮機を用いてヘリウムガスを圧縮するのが一般的である。 かかる装置は、高圧(HP)ポート16及び低圧(LP)ポート18を備えた完全ユニットとして製造され供給される。 内部のバイパス逃し弁12は、これがないと、例えばHPポート16がブロックされない場合に生じる可能性のある圧縮機カプセル14の損傷を防止するために設けられている。 内部のバイパス逃し弁12は、HPポートとLPポートとの間の差圧の増加に反応してHPポート16をLPポート18に事実上接続する。 これにより圧縮ヘリウムの通路11が形成され、圧縮機カプセル14の損傷が防止される。 逆止弁(NRV)13もまた、LPポート18と内部のバイパス逃し弁接続部15との間に設けられるのが一般的である。 これはガスの逆流を防止し、またガス及び任意の汚染物質がバイパス逃し弁2を介してLPポート18に到達するのを防止する意図がある。 油分離器17は、圧縮機カプセル14の高圧出ラインに設けられて、油を圧縮状態のヘリウムガスから分離する。 この油分離機はヘリウム中に存在する油の100%を保持しないため、例えば、活性化チャコールの油吸着器19をHPポート16の上流の圧縮機内部かまたはHPポート16の下流の外部に設けることが知られている。

    ヘリウムポンプの1つの公知のタイプとしてスクロール圧縮機として知られている。 図2A−Dはスクロール圧縮機の動作部分を略示する。 スクロール圧縮機は一方が他方の内部に挿入された2つの同様の同心スパイラル21、23より成る。 スパイラル23は、スパイラル21がその内部でオービット運動する際静止状態を維持する。 図2Aに示すように、外部の開口27、27´が開いていると、ガスは圧縮チェンバ25、25´へ吸引される。 スパイラル21がオービット運動をして、図2Bに示すように、外側の開口27、27´が閉じると、圧縮機チェンバ25、25´がスパイラル23内に引き込まれる。 スパイラル21が引き続きオービット運動を行うと、図2Cに示すように、圧縮機チェンバ25、25´がさらにスパイラル内に引き込まれ、体積が減少して、チェンバ25、25´内のガスを圧縮する。 外側の開口27、27´が再び開く、圧縮機チェンバ29、29´を周囲のガスに露出させる。 チェンバ25、25´がスクロールの中心に向かって移動すると、チェンバ内のガスの圧縮状態は、図2Dに示すように、圧縮機の中心の最高圧力に到達するまで増加する。 そこで、高圧ガスが固定スクロール23の放出ポート22を介して放出される。 種々の圧縮チェンバ25、25´、29、29´が次々に放出ポート22に到達するが、それと共に新しい圧縮チェンバが外部の開口27の開閉により形成される。

    ガスを圧縮するように働くと述べたが、この例では、スクロール圧縮機はヘリウムと油の混合物(以下、ガスプラス油と呼ぶ)に対して作用する。

    発明の概要

    図1のヘリウム圧縮機により生じる圧縮ヘリウムの典型的な利用例として、超電導MRI磁石を冷却するためのパルスチューブ冷凍機61への供給がある。 公知のタイプのパルスチューブ冷凍機には高圧ヘリウムガスがHPライン63及びHPポート16を介して圧送される一方、ヘリウムガスの戻り流が比較的低圧のHPライン65を介してLPポート18へ戻る。 この関連において、HPポートは通常、2.4MPa(24バール)の圧力でヘリウムガスを供給し、LPポートは通常、0.6MPa(6バール)の圧力でガスを受ける。 現在のパルスチューブ冷凍機はロータリー弁(RV)機構67を使用するのが一般的である。 相互に回転する多数のディスクが弁の開閉時間及び弁オリフィスの寸法を規定する。 かかる構成により、ロータリー弁機構67で実現される種々の弁間の正確且つ変化しないタイミング及び寸法関係が確保される。 この関連で、LP及びHPポートの両方はロータリー弁機構の少なくとも1つの弁に接続される。

    HP及びLPポートは通常、比較的長い可撓性ホース63、65によりパルスチューブ冷凍機に接続される。 出願人のパルスチューブ冷凍機の開発試験時、ロータリー弁及び可撓性ラインを有するパルスチューブ冷凍機の一部の低温ヘッドがある期間にわたって圧縮機油で液浸されることに気付いた。 4つのシステムでこれが発生したため、ランダム発生事象とは考えることができなかった。 油の排出機構を理解するために実験を行った。 本発明は、従来型圧縮機/パルスチューブ冷凍機装置に付随する問題を解消するかまたは少なくとも軽減するための手段及び方法を提供するものであり、内部バイパス逃し弁を有するヘリウム圧縮機のHP及びLPポートが弁機構に接続された任意のシステムに利用することが可能である。

    本発明以前では、可撓性チューブ内に油が存在する原因として、HPポート16に接続された油吸着器19の非効率性が最も可能性が高いと考えられている。

    最初の研究では、図1に示すように、PTRへの可撓性ライン65の長さは20メートルであった。 HPライン63の圧力は2.4MPa(24バール)から2.9MPa(29バール)へ0.1MPa(1バール)のステップで増加し、各ステップにつき4乃至6時間の間運転された。 各ステップの後、ラインに油の痕跡があるか否か調べるために2メートルのLPライン65に残留ガス分析(RGA)を施した。 検査中の可撓性ラインは約200℃に加熱された。 油を含むラインでは、CO及びCO 2が微量であるが非常に高い濃度で検出され、これは検査中のチューブ内の油の分解を示していた。 PTRは各試験の間運転され、その第2の段階の無負荷温度は10Kであった。 その後、PTRに第1及び第2のそれぞれの段階において40W及び6Wの加熱負荷をかけた。 しかしながら、これらの条件の何れでも油の痕跡を見つけることができなかった。 ガスは常にHPポート16からLPポート18へガス回路63、67、65の周りを流れることができた。

    ヘリウム圧縮機は継続して動作する間、幾つかの故障条件によりロータリー弁(RV)67が停止することが知られている。 これらの条件では、HPライン内部のヘリウム圧力は例えば2.9MPa(29バール)のような比較的非常に高い値に上昇し、一方、低圧ラインのヘリウム圧力は0.15MPa(1.5バール)のような比較的非常に低い圧力に急速に降下する。

    PTR低温ヘッドを冷却した後、圧縮機が依然として動作中である間にロータリー弁67を停止させる効果についてさらに研究を行った。 ロータリー弁が停止するや否や、HPライン63内及び圧縮機の接続部分内のヘリウム圧力は上昇する。 この上昇の速度及び大きさはロータリー弁67の停止位置により異なる。 HPポート16が停止位置でPTRに接続されている場合、HPラインの圧力上昇は非常に大きいものではない。 これは、PTR容積全体が圧縮機に接続された状態にあることによる。 しかしながら、LPポートがロータリー弁の停止位置で圧縮機に接続されている場合、HPラインの圧力上昇は非常に大きい。 LPポートが圧縮機に接続されると、LPライン全体のガス圧力は圧縮機により非常に低い値に減少される。

    研究中、圧縮機圧力及びHPライン圧力を2.8−2.9MPa(28−29バール)に上昇させる位置でロータリー弁67を停止させ、圧縮機をこの状態で1乃至2日間運転させた。 この点で、2メートルのライン33内に微量の油の存在を観察することができた。

    しかしながら、HPラインでは長い間加熱した後においてのみ微量の油が観察されるが、LPラインでは加熱するとほとんどすぐに微量の油が観察されるということに気付いた。 この予期しない、そして驚くべき結果から、パルスチューブ冷凍機61及び可撓性ホース63、65に到達する油は圧縮機からLPラインへ、最初にNRV(逆止弁)の抵抗を克服して移動した後、動作時にPTR低温ヘッドが介してHPラインに到達すると結論が導かれた。 この結論を検証した結果、油がNRVを過ぎ、LPポートを介して移動するのを防止する種々の方法及び装置を提供する本発明が生まれた。

    油の排出機構を追跡する研究をさらに継続した。 圧力ゲージを2メートルのLP可撓性ライン33の遠隔端部の位置31に(さらなる吸着器の代わりに)接続し、それと同時にもう一方の端部を圧縮機のLPポート18に接続した。 圧縮機のHPポート16を非接続状態、従ってブロック状態に維持した。 LPラインの初期圧力は0.15MPa(1.5バール)であった。 圧縮機をHPラインの高圧を2.8−2.9MPa(28−29バール)にして2乃至3日間運転した。 これにより、HPラインから内部バイパス弁12を介してLPラインへガス流だけが存在する本質的に内部バイパス条件で圧縮機を運転した。 LPラインの圧力は、ガスプラス油の混合物が吸着器19を通らずに内部バイパス弁12を移動するため、ある期間にわたって0.4MPa(4バール)へ上昇したことが判明した。 ガスプラス油は接続点15に流入した。 LPポート18は比較的非常に低い圧力であった。 接続点15の圧力がHPラインから内部のバイパス弁12を介する高圧のガスプラス油の流入により十分な大きさに上昇する場合、一部のガスプラス油はNRVを通り、LPポート18の方へ、そしてそれを介してLPライン65へ移動する可能性がある。 2メートルのライン33はRGAを受けると微量の油があることを示していた。 これは、ガスプラス油がNRVを通過できるという仮説を確認するものと考えられた。 ある期間にわたり、認めうる量の油がこのようにしてLP可撓性ライン65へ移動した後、PTR61の低温ヘッドへ移動できた。

    この結果を確認するため、HPライン63及びLPライン65をPTR61に接続し、圧縮機を始動することにより、実験を繰り返した。 その後、ロータリー弁67を停止して故障状態をシミュレーションした。 ロータリー弁67を停止するや否や、LPラインの圧力は0.15−0.2MPa(1.5−2バール)へ降下し、圧縮機及びHPラインの圧力は2.8−2.9MPa(28−29バール)へ上昇した。 これらの状態は初期の実験で仮定したものによく似ており、その実験の有効性が確認された。

    本発明は、一部は、圧縮機が依然として運転中である、特にロータリー弁67の停止時に、圧縮機のLP側から油が排出されないようにすると、圧縮機からPTRへの油の移動が阻止されるか少なくとも実質的減少するという発見に基づく。 この状況では、ガスプラス油は、圧縮機圧力とPTRのLPライン65の低圧との間の大きい差圧により圧縮機からNRV13を通ってPTR61の方へ移動する。 この状態は可能な場合は必ず回避する必要がある。 本発明のさらに別の局面によると、この状態が生じた場合その影響を減少させる方法及び装置が提供される。

    従って、本発明は頭書の特許請求の範囲に記載した方法及び装置に提供する。

    本発明の上記及びさらに別の目的、利点及び特性は、添付図面に関連して非限定的な例によってのみ与えられる本発明のある特定の実施例に関する以下の説明を読むと明らかになるであろう。

    図3は、圧縮機から低圧ラインを介して油が排出されあにようにする本発明の一実施例による装置であって、それ自体公知の油トラップがLPライン65内の圧縮機とロータリー弁との間の位置31に配置された新規な配置構成の装置を示す。

    油トラップは、一方の端部の2メートルの可撓性ライン33及びもう一方の端部の2メートルの可撓性ライン32によりLPラインのライン上の圧縮機に接続されている。 可撓性ライン32、33の初期圧力は0.15MPa(1.5バール)に維持された。 この実施例を、圧縮機を内部バイパスモードで2.8−2.9MPa(28−29バール)の非常に高い圧力に運転することによりテストした。 ゲージ上の圧力がある期間にわたり上昇することが認められた。 圧縮機は約2.8MPaの高い圧力で数日間運転された。 3日間動作させた後2メートルのライン33をRGAにかけた結果、油による汚染が認められたが、位置31の油トラップより先の2メートルのライン32には微量の油も発見できなかった。 従って、このテストは、本発明の一実施例に従ってヘリウムポンプからの油の排出を防止するために所与の期間にわたり油トラップを用いると満足な結果を得ることができることを確認するものである。

    本発明の第2の実施例によると、油吸着器19と同様なさらに別の油吸着器が上述した油トラップの代わりに位置31に配置される。

    本発明の第3の実施例によると、圧縮機からPTRへの油の移動は、上述した油吸着器または油トラップの代わりにLPライン65の位置31にガスリザバーを配置すると減少する。 このリザバーは、ロータリー弁が停止した場合NRV13の両端間の差圧を減少させる働きをする。 差圧の減少度合いはリザバーの容積による。

    SHI及びCryomech圧縮機のようなある特定の公知のヘリウム圧縮機には、LPラインに吸着器/フィルターを備えた内部のガスリザバーが設けられる。 Leybold及びAPD圧縮機のような他の圧縮機はこの特徴を備えていない。

    本発明の第4の実施例によると、ガスリザバーと油吸着器を組み合わせたものがLPライン65の位置31に配置される。 これは、油排出問題を防止すると共にそれを対処する働きをする。 ガスリザバーの特徴により、NRV両端間の差圧が減少するため、ガスプラス油がNRVを通過する蓋然性が減少する。 吸着器の特徴により、NRVを通過する油がさらにLPラインをたどってPTRの方へ移動するのが阻止される。

    本発明の第5の実施例によると、図4に示すように、NRVの後のLPラインには低圧スイッチ51が設けられている。 RV67が何らかの理由で停止した場合、LPラインの圧力はその通常の0.5−0.6MPa(5−6バール)のレベルから急速に降下する。 スイッチ51はこのLPラインの圧力降下に応答し、降下圧力の検出と共に圧縮機を停止させる。 これによりNRV13の両端間に大きな差圧がかからないようになり、ガスプラス油がNRV13を通過する可能性が減少する。 スイッチ51はできるだけ迅速に反応するように設計する必要があるため、LPライン圧力の比較的小さな減少に反応するよう設計するのが好ましい。 例えば、スイッチが作動されると、圧縮機カプセル14が0.5MPa(5バール)のLPライン圧力により停止するようにしてもよい。

    スイッチ51は、ヘリウム圧縮機が遭遇する可能性のある温度及び圧力で動作可能な任意の圧力センサーでよい。 好ましい実施例において、この圧力スイッチ51は電気スイッチであり、LPラインに異常な低圧が発生すると、それにより作動されて圧縮機カプセルへの電源を遮断し、圧縮機の動作を停止させる。

    テスト例では、圧力スイッチ51(Barkdale Control Products GmbH USD 7 type)をLeyboldヘリウム圧縮機のLPポート18の前のLP側に固定された。 ヘリウム圧縮機のLPポート16及びHPポート18は、この場合10KのOMT PTR 1030207であるパルスチューブ冷凍機61に接続された。 圧力スイッチ51の適当なスイッチング圧力を確立するために、PTRが暖かい時生じるシステムの低圧カットオフ値を決定した。 圧縮機のダイヤルゲージ上において静充填圧力が14バールである場合、最低動圧として0.51MPa(5.1バール)、最高動圧として2.4MPa(24バール)が得られることが判明した。 圧力は、低温で、PTRの第1段階の熱負荷50W、PTRの第2段階の熱負荷が6Wである場合、動的状態において最低0.63MPa(6.3バール)、最高2.2MPa(22バール)に変化した。 従って、0.51MPa(5.1バール)の圧力スイッチの設定が適当であると考えられた。

    低圧のスイッチの設定を確立した後、圧力スイッチ51のスイッチングの反復性を検証し且つ圧縮機カプセル14の適当なターンオフ遅延時間を得るために繰り返しテストを行った。 各テストサイクルにおいて、PTR61を始動した後、RV駆動装置への電源を切ることによりRV67を停止させた。 圧力スイッチ51を0.51MPa(5.1バール)で動作するように設定した。 HPラインの圧力上昇及びLPラインの圧力降下を記録した。 RVの停止から圧縮機の停止までの時間遅延を測定した。 このサイクルを5回繰り返した。 全ての場合において、圧縮機はRVの停止から5秒以内に停止した。 HPラインの圧力は最大2.55MPa(25.5バール)に上昇した。 これは内部のバイパス弁12を動作させて油をNRV13を通過させるには不十分であった。 これらのテストの後、圧縮機のLPポート18に油が存在するか否かをチェックした。 視覚による点検では油の存在は認められなかった。 このシステムにはさらに油の痕跡がなく、あるいはPTRの性能劣化は認められなかった。 テスト結果は、圧力スイッチ51はほとんど直ちに圧縮機を停止させ、圧縮機のLPラインからPTRの低温ヘッドへ油が排出される可能性を阻止することを示すものである。 0.51MPa(5.1バール)のスイッチ動作圧力がテストした実施例では適当な値であることが判明した。 従って、圧力スイッチ51は満足に動作することが検証された。

    しかしながら、スイッチの動作圧力は入念に選択する必要がある。 PTRの充填圧力は、圧力スイッチが選択したスイッチ動作圧力で正確に動作するように正確でなければならない。 静充填圧が標準推奨値または、さらに正確を期して、圧力スイッチの動作圧力を決定するにあたり使用する圧力よりも低い場合、圧縮機は圧力スイッチ51の望ましくない作動により始動期間の間に停止することがある。 また、静充填圧が高すぎる場合、圧縮機を停止させるに必要な時間遅延が長くなり、RVが停止すると圧縮機がバイパス動作モードに移行することがある。 これは内部のバイパス弁12の作動を伴い、ガスプラス油がMRV13を介して移動することによりLPラインが汚染されることにつながる。

    図6に示す本発明の第6の実施例によると、内部のバイパス弁12には圧縮機カプセル14へのそれ自体の戻りチャンネル61が設けられている。 このように、取り付けた装置61上のロータリー弁67が例えば停止した場合、HPライン63の過大な圧力により内部のバイパス弁を通過するガスプラス油は、圧縮カプセル14へ直接移動し、NRV13またはLPライン65に到達することができない。 内部のバイパス弁12を通過するガスプラス油は、LPライン65の内部圧力よりも格段に高い、比較的高い圧力である。 ガスプラス油が圧縮機カプセル14を通ってLPライン65に流入するのを防止するために、戻りチャンネル61を、LPポート18からガスを受ける開口27、27´よりもスクロールの中心に近い比較的高圧の場所で、図2A−2Bに示すようなスクロールポンプのような圧縮機ポンプに接続する。 戻りチャンネル61は、圧縮機のコアの深部にあるそれ自体のマニホルドにより圧縮機に接続するのが好ましい。 ヘリウムガスは圧縮機の油と混合されるため、戻しチャンネル61がガスプラス油を供給するということは問題ではない。 この特定の実施例の問題点は圧縮機カプセルを改造しなければならないということである。

    本発明を限られた数の特定実施例に関連して説明したが、頭書の特許請求の範囲内において多数の変形例及び設計変更が可能である。 これらの実施例のうちのある特定のものを組み合わせることもできる。 例えば、油トラップまたはガスリザバー/吸着器を圧力スイッチの上流のLPラインに配置してもよい。 本発明は恐らく、ヘリウム圧縮機がバルブ系統を介して圧縮ヘリウムを装置に供給する任意の状況に利用可能である。 本発明をロータリー弁を介して作動されるパルスチューブ冷凍機に関連して特に説明したが、任意の弁により制御される装置に利用可能である。

    従来技術による圧縮ヘリウムをパルスチューブ冷凍機に供給する公知のヘリウム圧縮機を示す。

    従来技術のスクロール圧縮機の作用を示す。

    本発明の実施例に従って構成された図1のシステムを示す。

    本発明のさらに別の実施例に従って構成されたさらに別のシステムを示す。

    本発明のさらに別の実施例に従って構成されたさらに別のシステムを示す。

    QQ群二维码
    意见反馈