Compressor including lower frame, and method of manufacturing the same

申请号 JP2014053344 申请日 2014-03-17 公开(公告)号 JP2014181712A 公开(公告)日 2014-09-29
申请人 Lg Electronics Inc; エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド; 发明人 LEE KIUK; KIM SU CHUL; HAN NARA;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a sealed compressor and a method of manufacturing the same, capable of easily mounting a rotating shaft and a lower frame.SOLUTION: A sealed compressor 100 includes a cylindrical shell 10, a rotating shaft 40 rotatably mounted in the cylindrical shell 10, a rotary driving portion 30 for rotating and driving the rotating shaft 40, a compressing mechanism portion 20 driven by the rotating shaft 40, a lower bearing 50 rotatably supporting one side of the rotating shaft 40, a lower frame 60 supporting the lower bearing 50, and press-fitted to a lower end portion of the cylindrical shell 10, and a base 70 for sealing the lower end portion of the cylindrical shell 10. The lower frame 60 includes a press-fit portion 63 closely kept into pressure contact with an inner peripheral face of the cylindrical shell 10, and a press-fit limiting portion 66 disposed adjacent to the press-fit portion 63, kept into contact with the lower end portion of the cylindrical shell 10, and limiting a press-fit depth.
权利要求
  • 円筒状シェルと、
    前記円筒状シェルの内部に回転可能に取り付けられる回転軸と、
    前記回転軸を回転駆動する回転駆動部と、
    前記回転軸により駆動される圧縮機構部と、
    前記回転軸の一側を回転可能に支持する下部ベアリングと、
    前記下部ベアリングを支持し、前記円筒状シェルの下端部に圧入される下部フレームと、
    前記円筒状シェルの下端部を密封するベースと、を含む密閉型圧縮機であって、
    前記下部フレームは、
    前記円筒状シェルの内周面に圧接される圧入部と、
    前記圧入部に隣接して配置され、前記円筒状シェルの下端部に接して圧入深さを制限する圧入制限部と、
    を含むことを特徴とする密閉型圧縮機。
  • 前記圧入制限部は、前記下部フレームの外周部にフランジ状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  • 前記圧入制限部は、前記下部フレームの下端部の周囲に配置されることを特徴とする請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  • 前記圧入制限部の外側端部は、前記円筒状シェルの外周面と内周面との間に配置されることを特徴とする請求項2に記載の密閉型圧縮機。
  • 前記ベースには、前記圧入制限部が取り付けられる取付部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  • 前記圧入制限部は、前記下部フレームの下端部の周囲にフランジ状に形成され、
    前記取付部は、前記圧入制限部の底面に接する取付面と、前記圧入制限部の外周部に接する環状壁とを備えることを特徴とする請求項5に記載の密閉型圧縮機。
  • 前記環状壁の上部の内径は、前記円筒状シェルの外径よりも大きいことを特徴とする請求項6に記載の密閉型圧縮機。
  • 前記ベースと前記円筒状シェルとは、前記取付面及び前記円筒状シェルの下端部がそれぞれ前記圧入制限部に接触するように溶接結合されることを特徴とする請求項6に記載の密閉型圧縮機。
  • 前記下部フレームの圧入部は、前記円筒状シェルの内周面全部又は一部に接するように、円周状に形成されることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  • 前記下部ベアリングは、前記回転軸の外周面を回転可能に支持する内周面を備え、前記下部ベアリングの内周面と前記下部フレームの圧入部とが同心であることを特徴とする請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  • 円筒状シェル、下部ベアリング、前記円筒状シェルの内周面に接する圧入部を有する下部フレーム、及びベースを準備する段階と、
    前記下部ベアリングを前記下部フレームに結合し、前記下部ベアリングの内周面の中心と前記下部フレームの圧入部の中心とを一致させる段階と、
    前記下部フレームを前記円筒状シェルの下端部に圧入する段階と、
    前記円筒状シェルに圧入された下部フレームを前記ベースに取り付ける段階と、
    前記円筒状シェルの下端部と前記ベースとを溶接結合する段階と、
    を含むことを特徴とする密閉型圧縮機の製造方法。
  • 前記圧入部に隣接するように圧入制限部を形成する段階をさらに含み、
    前記下部フレームを圧入する段階において、前記圧入制限部が前記円筒状シェルの下端部に接するまで、前記下部フレームが前記円筒状シェルに圧入されることを特徴とする請求項11に記載の密閉型圧縮機の製造方法。
  • 前記圧入制限部は、前記下部フレームの下端部にフランジ状に形成されることを特徴とする請求項12に記載の密閉型圧縮機の製造方法。
  • 前記圧入制限部の上面を前記回転軸に対して垂直に加工する段階をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載の密閉型圧縮機の製造方法。
  • 前記下部ベアリングと前記下部フレームとが結合された状態で、前記下部ベアリングの内周面と前記下部フレームの圧入部とを同心加工することを特徴とする請求項11に記載の密閉型圧縮機の製造方法。
  • 前記下部ベアリングの内周面と前記下部フレームの圧入部とが同時に加工されることを特徴とする請求項15に記載の密閉型圧縮機の製造方法。
  • 前記ベースに前記圧入制限部が取り付けられる取付部を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の密閉型圧縮機の製造方法。
  • 前記取付部に前記圧入制限部を取り付けることにより、前記円筒状シェルに対する前記ベースの位置が決定されることを特徴とする請求項17に記載の密閉型圧縮機の製造方法。
  • 说明书全文

    本発明は、下部フレームを備えた密閉型圧縮機及びその製造方法に関し、特に、圧縮機の回転軸を支持する下部フレームを備えた密閉型圧縮機及びその製造方法に関する。

    一般に、圧縮機は、冷媒を吸入、圧縮及び吐出する圧縮機構部と、圧縮機構部を回転駆動する回転駆動部とを含み、圧縮機構部の形態及び圧縮方式によって様々なタイプの圧縮機がある。

    そのうち、スクロール圧縮機は、螺旋状のラップを有する固定スクロールと固定スクロールに対して旋回運動する旋回スクロールを用いる圧縮機であって、固定スクロールと旋回スクロールとが噛み合って回転してそれらの間に形成される圧縮室の容積が旋回スクロールの旋回運動により減少し、それにより流体の圧が上昇して固定スクロールの中心部に形成された吐出口から吐出される形態の圧縮機である。

    このようなスクロール圧縮機は、旋回スクロールが旋回する間吸入、圧縮及び吐出が連続的に行われるという特徴を有し、それにより原則的に吐出バルブ及び吸入バルブを必要とせず、部品点数が少ないことから構造が簡単であるだけでなく、高速回転が可能であるという特徴を有する。 また、圧縮に必要なトルクの変動が少なく、吸入及び圧縮が連続的に行われるので、振動及び騒音が少ないという利点を有する。

    このようなスクロール圧縮機においては、固定スクロールと旋回スクロール間の漏洩防止及び潤滑が重要である。 固定スクロールと旋回スクロール間の漏洩を防止するためには、ラップの端部と鏡板部の表面とを密着させて圧縮された冷媒が漏洩しないようにしなければならない。 それに対して、旋回スクロールが固定スクロールに対して円滑に旋回運動できるようにするためには、摩擦による抵抗を最小限に抑えなければならない。 すなわち、漏洩と潤滑とは相反関係にある。 つまり、ラップの端部と鏡板部の表面とを強く密着させると、漏洩面では有利であるが、摩擦が大きくなって騒音及び摩耗による損傷が増加するのに対して、密着強度を低下させると、摩擦は小さくなるが、シール力が減少して漏洩が増加する。

    よって、旋回スクロールが固定スクロールに対して正確に平行を維持しながら旋回運動するようにすることにより、各部品を正確に密着させ、騒音及び摩耗を低減しなければならない。 このためには、旋回スクロールを回転させる回転軸が圧縮機のケーシングに対して同心に設けられなければならず、これはスクロール圧縮機の製造を難しくする要因の1つである。

    図6は従来のスクロール圧縮機の一例を示す断面図である。 図6を参照すると、従来のスクロール圧縮機は、内部にメインフレーム11及び下部フレーム12が固定されるケーシング10を備えており、ケーシング10の上部には、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機構部20が設けられ、ケーシング10の下部には、圧縮機構部20を回転駆動する回転駆動部30が設けられる。 回転駆動部30により回転する回転軸40は、圧縮機構部20に備えられた旋回スクロール24と結合され、メインフレーム11に備えられたベアリング部13及び下部フレーム12に備えられたベアリング部14により、ケーシング10に対して同心を維持するように設けられる。

    下部フレーム12は、ケーシング10の内壁に溶接で固定され、下部フレーム12に備えられるベアリング部14は、下部フレーム12にボルトなどで締結される。 また、ケーシング10の下端部にベース(符号なし)が溶接固定され、ケーシング10内が密閉される。

    このような構造を有する従来のスクロール圧縮機においては、下部フレーム12をケーシング10に固定する際に、まず、下部フレーム12にベアリング部14を締結し、その後、下部フレーム12をケーシング10の内部に挿入した状態で、ケーシング10の内壁と下部フレーム12の外周部とを溶接して固定する。 この過程で、熱膨張などによりケーシング10と下部フレーム12との間に隙間が発生し、それにより下部フレーム12がケーシング10に対して同心をなすことができず、一方向に偏って固定されてしまうという問題があった。

    本発明は、このような従来技術の欠点を解決するためになされたものであり、本発明の技術的課題は、回転軸及び下部フレームを容易に設けることのできる圧縮機及びその製造方法を提供することにある。

    上記技術的課題を解決するために、本発明の一態様によれば、円筒状シェルと、前記円筒状シェルの内部に回転可能に取り付けられる回転軸と、前記回転軸を回転駆動する回転駆動部と、前記回転軸により駆動される圧縮機構部と、前記回転軸の一側を回転可能に支持する下部ベアリングと、前記下部ベアリングを支持し、前記円筒状シェルの下端部に圧入される下部フレームと、前記円筒状シェルの下端部を密封するベースとを含む密閉型圧縮機であって、前記下部フレームは、前記円筒状シェルの内周面に圧接される圧入部と、前記圧入部に隣接して配置され、前記円筒状シェルの下端部に接して圧入深さを制限する圧入制限部とを含む、密閉型圧縮機が提供される。

    本発明の一態様においては、前記下部フレームを前記円筒状シェルの下端部に圧入することにより、溶接過程で発生する前記下部フレームの偏りを防止している。 このために、前記下部フレームは、圧入部を含み、ジグを用いることなく前記下部フレームを所定の深さで圧入できるように、圧入深さを制限する圧入制限部をさらに含む。

    ここで、前記圧入制限部は、前記下部フレームの外周部にフランジ状に形成されてもよい。 前記圧入制限部の表面に前記円筒状シェルの下端部が接するように挿入することにより、前記下部フレームの圧入深さを一定に維持することができる。 前記圧入制限部は、前記下部フレームの下端部の周囲に配置されるようにしてもよい。 なお、前記圧入制限部は、前記下部フレームの外周部全体にフランジ状に形成されるのではなく、前記下部フレームの外周部の一部にのみ突設される例も考えられる。

    また、前記圧入制限部の外側端部は、前記円筒状シェルの外周面と内周面との間に配置されるようにしてもよい。 つまり、前記圧入制限部の外周部が前記円筒状シェルの外周面から内側に離隔して配置されることにより、前記円筒状シェルと前記ベースとを結合する溶接部が前記圧入制限部の側面にも接するので、接合強度を向上させることができる。

    また、前記ベースには、前記圧入制限部が取り付けられる取付部が形成されてもよい。 前記取付部は、前記下部フレームが前記ベースに対して定位置に載置されるようにガイドする役割を果たす。

    ここで、前記圧入制限部は、前記下部フレームの下端部の周囲にフランジ状に形成され、前記取付部は、前記圧入制限部の底面に接する取付面と、前記圧入制限部の外周部に接する環状壁とを備えるようにしてもよい。

    ここで、前記環状壁の上部の内径は、前記円筒状シェルの外径よりも大きくしてもよい。 これにより、前記圧入制限部の外周部が前記環状壁と前記円筒状シェルの外壁との間から露出するので、前記ベース、前記円筒状シェル及び前記下部フレームを1回の溶接で共に固定することができる。

    また、前記ベースと前記円筒状シェルとは、前記取付面及び前記円筒状シェルの下端部がそれぞれ前記圧入制限部に接触するように溶接結合されてもよい。

    一方、前記下部フレームの圧入部は、前記円筒状シェルの内周面全部又は一部に接するように、円周状に形成されてもよい。 これにより、前記下部フレームの圧入部が前記円筒状シェルの内周面にさらに安定して接触し、前記円筒状シェルに前記ベースを溶接する過程で前記円筒状シェルの変形を最小限に抑えることができる。

    また、前記下部ベアリングは、前記回転軸の外周面を回転可能に支持する内周面を備え、前記下部ベアリングの内周面と前記下部フレームの圧入部とは、同心に配置されるようにしてもよい。 これにより、前記下部フレームを前記円筒状シェルと同心に配置するだけで、前記下部ベアリングも共に同心をなすようにすることができる。 ここで、「同心」とは、物理的に完全な同心を意味するのではなく、加工技術上の公差があるものと理解されるべきである。

    本発明の他の態様によれば、円筒状シェル、下部ベアリング、前記円筒状シェルの内周面に接する圧入部を有する下部フレーム、及びベースを準備する段階と、前記下部ベアリングを前記下部フレームに結合し、前記下部ベアリングの内周面の中心と前記下部フレームの圧入部の中心とを一致させる段階と、前記下部フレームを前記円筒状シェルの下端部に圧入する段階と、前記円筒状シェルに圧入された下部フレームを前記ベースに取り付ける段階と、前記円筒状シェルの下端部と前記ベースとを溶接結合する段階とを含む、密閉型圧縮機の製造方法が提供される。

    本発明の他の態様においては、前記下部ベアリングと前記下部フレームとが同心をなすようにした状態で、前記下部フレームを前記円筒状シェルに圧入して固定することにより、前記下部フレームを前記円筒状シェルに対して偏ることなく結合することができ、前記下部ベアリングの中心と前記円筒状シェルの中心とを一致させるための作業が不要となる。

    本発明の他の態様による密閉型圧縮機の製造方法は、前記圧入部に隣接するように圧入制限部を形成する段階をさらに含み、前記下部フレームを圧入する段階において、前記圧入制限部が前記円筒状シェルの下端部に接するまで、前記下部フレームが前記円筒状シェルに圧入されるようにしてもよい。 これにより、前記下部フレームが前記円筒状シェルに対して所定の深さで圧入されるようにすることができる。

    また、前記圧入制限部は、前記下部フレームの下端部にフランジ状に形成されてもよい。 ここで、本発明の他の態様による密閉型圧縮機の製造方法は、前記圧入制限部の上面を前記回転軸に対して垂直に加工する段階をさらに含んでもよい。 前記圧入制限部の上面は前記円筒状シェルの下端部に接するが、前記圧入制限部の上面を前記回転軸に対して垂直に加工する段階をさらに含むことにより、前記下部フレームの整列度をさらに向上させることができる。

    一方、前記下部ベアリングの中心と前記下部フレームの中心とを一致させるために、前記下部ベアリングと前記下部フレームとが結合された状態で、前記下部ベアリングの内周面と前記下部フレームの圧入部とを同心加工してもよい。 すなわち、前記下部ベアリングと前記下部フレームとを別途加工した後に結合して中心を一致させるのではなく、前記下部ベアリングを前記下部フレームに結合した状態で前記下部ベアリングの内周面及び前記下部フレームの圧入部を加工することにより、容易に中心を一致させることができる。

    ここで、前記下部ベアリングの内周面と前記下部フレームの圧入部とは同時に加工されてもよい。

    また、本発明の他の態様による密閉型圧縮機の製造方法は、前記ベースに前記圧入制限部が取り付けられる取付部を形成する段階をさらに含んでもよい。

    さらに、前記取付部に前記圧入制限部を取り付けることにより、前記円筒状シェルに対する前記ベースの位置が決定されるようにしてもよい。

    本発明の一態様による密閉型圧縮機においては、下部フレームを円筒状シェルの下端部に圧入することにより、溶接過程で発生する下部フレームの偏りを防止することができるので、回転軸の傾きによる騒音及び摩耗を防止することができ、圧縮機の性能及び信頼性を向上させることができる。

    また、圧入制限部を含むことにより、ジグを用いることなく下部フレームを所定の深さで圧入することができるので、圧縮機の製造過程を単純化することができ、圧縮機の品質を一定に維持することができる。

    本発明の他の態様による密閉型圧縮機の製造方法においては、下部ベアリングと下部フレームとが同心をなすようにした状態で、下部フレームを円筒状シェルに圧入して固定することにより、下部フレームを円筒状シェルに対して偏ることなく結合することができ、下部ベアリングの中心と円筒状シェルの中心とを一致させるための作業が不要となる。 これにより、圧縮機の製造過程を単純化することができ、生産性を向上させることができる。

    また、下部ベアリングを下部フレームに結合した状態で下部ベアリングの内周面及び下部フレームの圧入部を加工することにより、容易に中心を一致させることができるので、生産性をさらに向上させることができる。

    本発明の一実施形態による密閉型圧縮機の内部構造を示す断面図である。

    図1におけるシェル、下部フレーム及びベースの結合構造を示す分解斜視図である。

    図1の部分拡大断面図である。

    図1におけるシェル、下部フレーム及びベースの結合構造を示す断面図である。

    図4AのA部拡大図である。

    本発明の他の実施形態による密閉型圧縮機を示す分解斜視図である。

    従来のスクロール圧縮機の一例を示す断面図である。

    以下、添付図面を参照して本発明による密閉型圧縮機の実施形態について詳細に説明する。

    図1は本発明の一実施形態による密閉型圧縮機の内部構造を示す断面図であり、図2は図1におけるシェル、下部フレーム及びベースの結合構造を示す分解斜視図である。 図1及び図2を参照すると、本発明の一実施形態による密閉型圧縮機100は、円筒状シェル10を含む。 円筒状シェル10は、作動流体が流入する吸入ポートSPと圧縮された作動流体を吐出する吐出ポートDPとを含み、内部には後述する圧縮機構部20を支持するためのメインフレーム11が備えられる。

    メインフレーム11の下側には、後述する回転軸40の上部を回転可能に支持するための上部ベアリング13が備えられ、メインフレーム11の上側には、圧縮機構部20が支持される。 具体的には、圧縮機構部20は、メインフレーム11に支持される固定スクロール22と、メインフレーム11の上面で旋回運動するようにメインフレーム11に支持される旋回スクロール24とを含む。 旋回スクロール24の下面には、回転軸40の端部が挿入されるボス26が形成される。

    また、メインフレーム11の下方には、回転軸40を回転させるための回転駆動部30が配置される。 回転駆動部30は、円筒状シェル10の内壁面に固定される固定子32と、固定子32の内側に位置し、内部に回転軸40が挿入されて固定される回転子34とを含む。

    一方、回転軸40は、上側がメインフレーム11の下側に備えられた上部ベアリング13により支持され、下側が円筒状シェル10の下方に備えられた下部ベアリング50により支持される。 また、下部ベアリング50は、リベット16により、円筒状シェル10の下端部に圧入されて固定された下部フレーム60に固定される。

    下部フレーム60が円筒状シェル10の下端部に固定された状態で、円筒状シェル10の下端部にベース70が溶接固定される。 ベース70の外周面には4つの装着部72が形成されている。

    図2を参照すると、下部ベアリング50は、上端部に備えられる略三形のフランジ部52を含み、フランジ部52の外周側には、3つのリベット挿入孔52aが形成されている。 さらに、下部ベアリング50は、フランジ部52の下面から円筒状に延びるブッシュ部54を含み、ブッシュ部54の内面は、回転軸40に接して回転軸40との摩擦を最小限に抑えるベアリング面として機能する。

    下部フレーム60は、円盤状の支持プレート62と、支持プレート62の外周部に形成される環状の圧入部63とを含む。 支持プレート62の中央には、下部ベアリング50のブッシュ部54を挿入するためのブッシュ挿入孔64が形成されており、ブッシュ挿入孔64の外側には、リベット挿入孔52aに対応するリベット締結孔65が形成されている。 リベット挿入孔52aとリベット締結孔65とが一致するように整列された状態で、リベット16により下部ベアリング50と下部フレーム60とが結合される。

    圧入部63は、環状の壁をなすように形成され、その外周面が円筒状シェル10の内周面に接する面となる。 ここで、圧入部63の外径は円筒状シェル10の内径よりも大きくなっており、圧入部63が円筒状シェル10の内周面に接した後は下部フレーム60が円筒状シェル10から離脱しない。 また、圧入部63の下端部には、フランジ状の圧入制限部66が形成される。 圧入制限部66は、その上面66aが円筒状シェル10の下端部に接するように配置され、下部フレーム60を圧入する際に下部フレーム60が所定の深さ以上圧入されることを防止する役割を果たす。 ここで、圧入制限部66の外径は、円筒状シェル10の外径よりは小さく、円筒状シェル10の内径よりは大きい。 すなわち、下部フレーム60が円筒状シェル10に取り付けられた状態で、圧入制限部66の外周部は円筒状シェル10の外側に突出しない。

    ベース70には、下部フレーム60が取り付けられる取付部75が形成される。 取付部75は、下部フレーム60の圧入制限部66の底面66bに接する取付面73と、圧入制限部66の側面に接する環状壁74とを含む。 環状壁74は、下方に行くほど内径が小さくなるテーパ状に形成され、上端部の内径は圧入制限部66の外径より大きく、下端部の内径は圧入制限部66の外径と同じである。

    従って、圧入制限部66の下部が環状壁74の下端部に接し、下部フレーム60とベース70とが定位置で結合される。 また、圧入制限部66の上部は、環状壁74から離隔しているので、円筒状シェル10の下端部と環状壁74の上端部との間から外部に露出し、露出した圧入制限部66の上部は、溶接により円筒状シェル10及び環状壁74と共に接合される。 ここで、円筒状シェル10、ベース70及び下部フレーム60を1回の溶接で接合できるように、溶接部Wを形成してもよい。 特に、圧入制限部66の外周部が円筒状シェル10の外周面から内側に離隔して配置されることにより、溶接部Wが圧入制限部66の側面にも接するので、接合強度を向上させることができる。

    その他に、環状壁74全体の内径を圧入制限部66の外径と同一にする例も考えられる。 この場合、ベース70への下部フレーム60の取り付けをより安定して行うことができ、溶接過程でベース70が円筒状シェル10に対して整列された状態をより安定して維持することができる。

    また、環状壁74全体の内径を圧入制限部66の外径より大きくする例も考えられる。 この場合、円筒状シェル10とベース70との溶接部Wを大きくすることができ、溶接強度を向上させることができる。

    以下、図4を参照して本発明の一実施形態による密閉型圧縮機の製造方法を説明する。 円筒状シェル10、メインフレーム11、固定子32、固定スクロール22、旋回スクロール24を結合する過程は周知であるので、本明細書においてはその説明を省略する。 任意の過程により、円筒状シェル10の内部にメインフレーム11及び固定子32を取り付けた状態で、前述したような下部フレーム60、下部ベアリング50及びベース70をそれぞれ準備する。

    次に、リベット16を用いて下部フレーム60に下部ベアリング50を固定し、その後1つの工作機械に取り付け、下部ベアリング50のブッシュ部54の内面、すなわちベアリング面及び下部フレーム60の圧入部63を加工する。 ここで、ベアリング面及び圧入部63は、順次加工してもよく同時に加工してもよいが、加工速度及び同心加工の精度を高めるためには同時に加工することが好ましい。 1つの工作機械を用いて2つの面を同時に加工することにより、別途加工した後に結合する場合に比べて、同心度を著しく向上させることができる。

    このように下部ベアリング50と下部フレーム60とが同心をなすように加工された状態で、下部フレーム60を円筒状シェル10の下端部に圧入する。 この過程で、圧入制限部66の上面66aを円筒状シェル10の下端部に接するまで挿入することにより、円筒状シェル10に対して下部フレーム60を所定の圧入深さで結合することができる。 また、圧入部63は、圧入により円筒状シェル10に結合されるので、結合過程で下部フレーム60と円筒状シェル10の整列が維持され、下部ベアリング50の中心と円筒状シェル10の中心とを一致させる作業が不要となる。

    一方、圧入制限部66の底面66b及びベース70の取付面73が平面状に加工されているので、下部フレーム60が圧入された状態で圧入制限部66の底面66bをベース70の取付面73に取り付けると、圧入制限部66の底面66bとベース70の取付面73とは平行に接する。 また、環状壁74の下端部が圧入制限部66の外周部に接するので、単に環状壁74内に圧入制限部66を挿入するだけで、ベース70と円筒状シェル10の整列が行われる。 以上の過程によれば、回転軸40、円筒状シェル10及び下部ベアリング50の中心が一致するように配置されるので、環状壁74及び円筒状シェル10の下端部の周囲に沿って溶接し、ベース70を円筒状シェル10に結合する。

    一方、下部フレーム60は、前述した実施形態のものに限定されるものではなく、様々な形態に変形可能である。 図5は本発明の他の実施形態による密閉型圧縮機を示す分解斜視図であり、下部フレームの変形例を示す。 本実施形態の下部フレーム160は、前述した実施形態の下部フレーム60とは異なり、圧入部163が環状ではなく、円筒状シェル10の内壁面と3地点で接するように形成される。 また、各圧入部163の下端部には、圧入制限部166が外側に突設される。

    図5に示す実施形態の組立過程は、図1に示す実施形態と同様であるので、その説明を省略する。 本実施形態においては、圧入部163の接触面積を小さくすることにより、小さな力で下部フレーム160を円筒状シェル10に圧入することができる。 もっとも、圧入部163の接触面積が小さいことから圧入強度が低くなることがあるが、圧入部163の上下方向の長さを長くすることにより、適度な圧入強度を確保することができる。

    10 円筒状シェル 20 圧縮機構部 30 回転駆動部 40 回転軸 50、150 下部ベアリング 60、160 下部フレーム 63、163 圧入部 66、166 圧入制限部 70 ベース 72 装着部 73 取付面 74 環状壁 75 取付部 100 密閉型圧縮機

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