Gear pump

申请号 JP2009508394 申请日 2007-05-14 公开(公告)号 JP5027216B2 公开(公告)日 2012-09-19
申请人 マーク ポンプ システムズ アクチエンゲゼルシャフトMaag Pump Systems AG; 发明人 ヴェーバー シュテファン; トリーベ ルネ;
摘要
权利要求
  • 歯車ポンプであって、互いに噛み合う少なくとも2つの歯車(1)を備えたケーシング(9)から成っており、前記歯車(1)がそれぞれ1つの軸(8)を有していて、且つ圧送媒体で潤滑された滑り軸受(I)内に支承されており、圧送媒体(M)が吸込み側(2)から吐出側(3)に圧送され、前記滑り軸受(I)を通って外方に流れる圧送媒体(M)を前記吸込み側(2)に戻し案内するリターン通路(4)が設けられており、定置の部材(21)と可動な部材(20)とを有する弁(5)が、前記定置の部材(21)と前記可動な部材(20)との間のポジションを示す調節距離(x)の関数における差圧(Δp)の調節のために設けられている形式のものにおいて、
    弁(5)が、調節距離(x)の関数における差圧(Δp)が最大の調節距離(x max )の100分の1当たり0.05〜2.5barの傾きを有する調節領域(EB 200 )を有しており、該調節領域(EB 200 )が前記最大の調節距離(x max )の少なくとも50%を有していることを特徴とする、歯車ポンプ。
  • 調節距離(x)の関数における差圧(Δp)が調節領域(EB 200 )において最大の調節距離(x max )の100分の1当たり0.05〜2barの傾き、特に最大の調節距離(x max )の100分の1当たり0.05〜1.75barの傾きを有している、請求項1記載の歯車ポンプ。
  • 調節距離(x)の関数における差圧(Δp)が最大の調節距離(x max )の100分の1当たり2.5barよりも大きい傾きである閉鎖領域(SB 200 )が設けられており、該閉鎖領域(SB 200 )が、有利には最大の調節距離(x max )の10〜15%を有している、請求項1又は2記載の歯車ポンプ。
  • 弁(5)がリターン通路(4)に設けられている、請求項1から3までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 弁(5)が、歯車(1)から見て、滑り軸受(I)の後方に配置されている領域へと吐出側(3)から通じるリターン通路(15)に設けられている、請求項1から3までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 弁(5)が主として圧力調節のために働く圧力調節区分(22)を有しており、且つ前記弁(5)を有する通路(4,15)を開放もしくは閉鎖できる閉鎖区分(23)を有している、請求項1から5までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 可動な部材(20)が定置の部材(21)内に導入可能である、請求項1から6までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 弁(5)を有する通路(4,15)が閉鎖されている場合、可動な部材(20)と定置の部材(21)とが閉鎖区分(23)において接している、請求項1から7までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 定置の部材(21)が交換可能なスリーブである、請求項1から8までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 弁(5)が、以下の x: 0.5 D. . . 5 D、特に3 D;
    S1: 0.008 D. . . 0.08 D;
    di: di<D、di=D/1.5. . . D/1.2;
    という寸法を有しており、xが調整距離、Dが可動な部材(20)の直径、diが閉鎖区分における貫通開口、S1が定置の部材(21)と可動な部材(20)との間のギャップ幅である、請求項1から9までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 可動な部材(20)が単に並進的に移動可能である、請求項1から10までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 可動な部材(20)を並進的に移動させるためにスピンドルストローク伝動装置(61)が設けられている、請求項11記載の歯車ポンプ。
  • 可動な部材(20)が吸込み側寄りの端部にて、円錐形、球形、又はフラットに形成されている、請求項1から12までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 可動な部材(20)が、以下の −多角形、特に三角形、四角形、又は六角形;
    −楕円形;
    −円形 といった1つの横断面を有している、請求項1から13までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 閉鎖区分(23)が圧送媒体(M)の流れ方向で圧力調節区分(22)の後方に設けられている、請求項1から14までのいずれか一項記載の歯車ポンプ。
  • 说明书全文

    本発明は請求項1の上位概念部記載の歯車ポンプに関する。

    歯車ポンプは実質的に、複数の軸に配置されている互いに噛み合う2つの歯車を有するケーシングから成っていて、少なくとも1つの軸が駆動装置に結合されている。 前記軸は圧送媒体により潤滑された、ポンプ内室に直に接続して配置されている滑り軸受内で支承されている。 この場合、滑り軸受の潤滑のために使用される圧送媒体は吐出側から滑り軸受ギャップとリターン通路とを介して歯車ポンプの吸込み側に到達する。

    特に低粘性のポリマ及びプレポリマの圧送のために使用され、たとえばラビリンスシール(ねじ山付き軸シール)の形式の動的なシールと、たとえばシーリング媒体の有無に関わらずパッキンといった続く静的なシールとを有する歯車ポンプにおいては、動的な軸シールの手前に常に正圧が吸込み側に対して存在していることを保証する必要がある。 なぜならばそうでなければシーリング媒体の使用時にこのシーリング媒体が圧送媒体に到達する恐れがあるからである。 このことは極めて望ましくないことである。 正圧は動的なシールのシールギャップの十分な充填を獲得するために必要である。 従って圧送媒体の主流へのシーリング媒体の侵入を防ぐことができる。

    他方、動的な軸シールの手前の圧は過度に大きくないことが望ましい。 なぜならばそうでなければ圧送媒体が動的な軸シールを抜けて外方に進出する恐れがあるか、又は静的なシールが存在する場合には、圧送媒体はこのシールと接触するからである。 従って静的なシールの破壊を考慮する必要がある。

    更にメンテナンス時には静的なシールにてリターン通路は閉鎖することができる。 この理由からリターン通路には弁が設けられていて、この弁によって歯車ポンプの吸込み側への空気の侵入は遮断できる。

    しかし公知の弁は動的な軸シールの手前の圧送媒体圧力の調節のための前記条件を満たすのには適していない。 従って公知の弁の調整特性に基づき、動的なシールの手前の圧送媒体圧力を前記圧力条件の遵守下で調節できるということは極めて困難である。 なぜならば調節を行う必要がある領域は極めて小さいからである。

    従って本発明の課題は、前記欠点を有していない歯車ポンプを提供することである。

    この課題は請求項1の特徴部に記載された手段により解決される。 本発明による別の構成は従属請求項に記載されている。

    本発明は歯車ポンプであって、互いに噛み合う少なくとも2つの歯車を有するケーシングから成っていて、両歯車がそれぞれ1つの軸を有していて、前記歯車が圧送媒体で潤滑された滑り軸受内で支承されていて、この場合、圧送媒体が吸込み側から吐出側へと圧送され、滑り軸受を通って外方に流れる圧送媒体を吸込み側に戻し案内するリターン通路が設けられていて、この場合、可動な部材と定置の部材とを有する弁が、定置の部材と可動な部材との間のポジションを規定する調節距離の関数における差圧を調節するために設けられている歯車ポンプに関する。

    本発明によれば弁は調節領域を有している。 この調節領域では調節距離の関数における差圧は、最大の調節距離の100分の1当たり0.05〜2.5barの傾きを有している。 更に調節領域は最大の調節距離の少なくとも50%である。

    傾きの単位は「最大の調節距離の100分の1当たりのbar」である。 この単位は調節距離の関数における差圧の経過の傾きに対する、本明細書記載の全数値に当てはまる。

    従って滑り軸受と、外方に案内される駆動軸の動的なシールとの間の移行領域における圧力の調節可能性が実質的に改良される。 全体として有利な調節特性線が獲得されている。

    本発明による歯車ポンプの構成は、調節距離の関数における差圧は調節領域において、最大の調節距離の100分の1当たり0.05〜2.5bar、特に最大の調節距離の100分の1当たり0.05〜1.75barの傾きを有していることを特徴とする。

    本発明による歯車ポンプの別の構成は閉鎖領域が設けられていることを特徴とする。 この閉鎖領域では調節距離の関数における差圧は、最大の調節距離の100分の1当たり2.5barよりも大きい傾きである。 この場合、閉鎖領域は、有利には最大の調節距離の10〜15%である。

    本発明の更に別の構成では、弁はリターン通路に設けられている。

    本発明の前記構成に対して択一的には、弁が、歯車から見て滑り軸受の後方に配置されている領域へと吐出側から通じているリターン通路に設けられている。

    本発明の更に別の構成では弁は圧力調節区分を有している。 この圧力調節区分は主に圧力調節のために働く。 更に弁は閉鎖区分を有している。 この閉鎖区分によって弁が設けられている通路は開放もしくは閉鎖することができる。

    本発明の更に別の構成においては、可動な部材が定置の部材に導入可能である。

    更に別の構成では、弁が設けられている通路が閉鎖されている場合には、可動な部材と定置の部材とは閉鎖位置にて接している。

    本発明の更に別の構成では、弁は主として圧力調節のために働く圧力調節区分と、弁が設けられている通路を開放もしくは閉鎖することができる閉鎖区分とを有している。 この場合、圧力調節区分では調節特性線は第1近似において線形に延びている。

    本発明の更に別の実施例では定置の部材は交換可能なスリーブである。

    本発明の更に別の構成において弁は以下の寸法を有している:
    x: 0.5 D. . . 5 D、特に3 D;
    S1: 0.008 D. . . 0.08 D;
    di: di<D,di=D/1.5. . . D/1.2;
    この場合、xは調整距離、Dは可動な部材の直径、diは閉鎖区分における貫通開口、S1は定置の部材と可動な部材のギャップ幅である。

    本発明の更に別の構成では可動な部材は単に並進的に移動可能である。

    本発明の更に別の構成では、可動な部材を並進的に移動させるためにスピンドルストローク伝動装置が設けられている。

    本発明の更に別の構成では、可動な部材は吸込み側寄りの端部において円錐形、又は球形、又はフラットに形成されている。

    本発明による更に別の構成は、可動な部材が以下の横断面を有していることを特徴とする:
    −多形、特に三角形、又は四角形、又は六角形;
    −楕円形;
    −円形。

    最終的に本発明のさらに別の構成は、閉鎖区分が圧送媒体の流れ方向で圧力調節区分の後方に設けられていることを特徴とする。

    本発明に係る歯車ポンプは、歯車ポンプであって、互いに噛み合う少なくとも2つの歯車を備えたケーシングから成っており、前記歯車がそれぞれ1つの軸を有していて、且つ圧送媒体で潤滑された滑り軸受内に支承されており、圧送媒体が吸込み側から吐出側に圧送され、前記滑り軸受を通って外方に流れる圧送媒体を前記吸込み側に戻し案内するリターン通路が設けられており、定置の部材と可動な部材とを有する弁が、前記定置の部材と前記可動な部材との間のポジションを規定する調節距離の関数における差圧の調節のために設けられている形式のものにおいて、弁が、調節距離の関数における差圧が最大の調節距離の100分の1当たり0.05〜2.5barの傾きを有している調節領域を有しており、該調節領域が前記最大の調節距離の少なくとも50%を有していることを特徴とする。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、調節距離の関数における差圧が調節領域において最大の調節距離の100分の1当たり0.05〜2barの傾き、特に最大の調節距離の100分の1当たり0.05〜1.75barの傾きを有している。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、調節距離の関数における差圧が最大の調節距離の100分の1当たり2.5barよりも大きい傾きである閉鎖領域が設けられており、該閉鎖領域が、有利には最大の調節距離の10〜15%である。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、弁がリターン通路に設けられている。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、弁が、歯車から見て滑り軸受の後方に配置されている領域へと吐出側から通じるリターン通路に設けられている。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、弁が主として圧力調節のために働く圧力調節区分を有しており、且つ前記弁を有する通路を開放もしくは閉鎖できる閉鎖区分を有している。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、可動な部材が定置の部材内に導入可能である。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、弁を有する通路が閉鎖されている場合、可動な部材と定置の部材とが閉鎖区分において接している。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、定置の部材が交換可能なスリーブである。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、弁が、以下の x: 0.5 D. . . 5 D、特に3 D;
    S1: 0.008 D. . . 0.08 D;
    di: di<D、di=D/1.5. . . D/1.2
    という寸法を有しており、xが調整距離、Dが可動な部材の直径、diが閉鎖区分における貫通開口、S1が定置の部材と可動な部材との間のギャップ幅である。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、可動な部材が単に並進的に移動可能である。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、可動な部材を並進的に移動させるためにスピンドルストローク伝動装置が設けられている。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、可動な部材が吸込み側寄りの端部にて、円錐形、球形、又はフラットに形成されている。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、可動な部材が、以下の −多角形、特に三角形、四角形、又は六角形;
    −楕円形;
    −円形 といった1つの横断面を有している。

    本発明に係る歯車ポンプは、有利には、閉鎖区分が圧送媒体の流れ方向で圧力調節区分の後方に設けられている。

    以下に、本発明を図示の実施例に基づき説明する。

    図1には歯車ポンプの断面図が示されている。 この場合、断面平面は一方で軸8の回転軸線13に沿って延びていて、他方で歯車ポンプの2つの軸によって張設される平面に対して垂直に延びている。 従って図1には示されていない第2の軸は、図示の軸8の後方又は手前に位置している。 たとえばポリマ又はいわゆるプレポリマといった圧送媒体Mは吸込み側2から供給され、歯車1によって、つまり歯溝において吐出側3に圧送される。 吐出側3にて圧送媒体Mは、2つの歯車の歯が互いに噛み合うことにより歯溝から押し出される。 歯車1は1つの軸8に組み付けられているか、又は軸8と一緒に部品を形成する。

    図1には歯車ポンプの駆動装置に対して外方に案内されている軸区分が示されている。 歯車1から出発してまず滑り軸受区分Iが続く。 この滑り軸受区分Iでは軸8はケーシング9内で支持されているか、もしくは支承されている。 滑り軸受区分Iに続いて、ここではいわゆるラビリンスシールとしてリターンねじ山(Rueckfoerdergewinde)の形をして実現されていている動的なシール(シール区分II)が続き、シーリング媒体を備えたパッキングランドによって実現されている静的なシール(シール区分III)が続く。

    滑り軸受は図示の歯車ポンプにおいて圧送媒体Mによって潤滑される。 従って圧送媒体Mは吐出側3から、有利には軸受潤滑溝14を介して滑り軸受区分Iの軸受ギャップへと侵入し、軸8の潤滑をもたらす。 滑り軸受に接続している動的なシールと、この動的なシールに接続している静的なシールとは、圧縮媒体Mが外方に進出できることを防ぐ。 滑り軸受区分Iとシール区分IIとの間の移行領域における高い負圧に基づき、シーリング液体がリターン通路4に達することはない、ということに注意されたい。 なぜならばこの場合、シーリング液体は圧送媒体Mと混合し、圧送媒体Mが汚染されてしまうからである。 それと同時に前記移行領域における圧力は過度に高くてはならない。 なぜならばそうでなければ圧送媒体はパッキングランド内に押し出され、そこを劣化させるからである。 このことは静的なシールの破壊に繋がることがある。

    冒頭で既に述べたように、リターン通路4でのスロットルねじの使用は既に公知である。 このスロットルねじは第一にリターン通路4の完全な閉鎖のために使用される。 たとえばこのことは歯車ポンプの過渡的な停止においてはその都度行われる必要がある。 加えて歯車ポンプの運転中に滑り軸受区分Iの後方での圧力状態(Druckverhaeltnisse)に関する前記条件を満たすようにその都度試みられた。 このことは簡単なスロットルねじが公知の形式で使用されるようなときには、極めて実施し難い。

    本発明によれば図2〜図4には弁5が示されている。 これらの弁5はリターン通路4(図1)にて使用される。 これらの弁は全て公知のスロットルねじと比べて改良された調整特性を特徴としている。

    弁5を断面図で示している図2記載の変化実施例に基づき、本発明による原理を説明する。 ほぼピンとしても示されている可動な部分20は、ほぼスリーブとしても示されている定置の部分21において矢印24に基づき移動可能である。 この場合、スリーブ21は別体の部分としてリターン通路4内に進入もしくは押し込むことができるか、又はリターン通路4は実現したい弁5の領域において適切な形状を有している。 交換可能なスリーブ21の利点は変更された状況への弁5の迅速な適合性にある。 従ってたとえば規定の圧送媒体への最適化を行う必要がある場合である。 適切な適合はピン20の側でも行うことができる。

    こうして特に本発明による弁5は、弁によって果たしたい2つの機能、すなわちリターン通路4の開放/閉鎖、及び滑り軸受区分Iから動的なシール区分II(図1)への移行領域における圧力調節を実質的に分けて実現することを特徴とする。 このことは前記機能のオーバーラップが可能でないことは意味しないが、両機能の十分な独立性が存在しているということを意味する。 以下に、これに関する弁の関連事項及び作用形式を説明する。

    弁5が完全に開放されている場合、圧力状態は流れ方向で弁5の手前及び後においてほぼ同一である。 スリーブ21へのピン20の導入により、圧送媒体Mのための横断面がまず減じられる。 従って弁5を介した差圧Δpの最初の増加が起こる。 多くの使用例においてこのことは出発状態である、つまりこのことは可能な限り最小の差圧Δpを有するポジションである。

    スリーブ21へのピン20の更なる侵入に伴って横断面はもはや変わらない、つまりピン20とスリーブ21との間にあるギャップ幅S1は実質的に不変のままであり、今や弁5を介しての圧力変化を引き起こすのは、単にスリーブ21へのピン20の進入深さ(以下、有効長さ又は調節距離ともいう)だけである。 従って最初に弁5を介しての差圧Δpのための大きな調節領域を可能にする調節特性線が得られた。 これによって最適な圧力の調節が滑り軸受区分Iと動的なシールIIとの間の移行領域において極めて簡単に行われる。

    本発明を更に説明するために計算された。 その解は以下の式にてまとめることができる。 この式は簡略化のために幾つかの仮定に基づいている:

    Δp 弁を介した合成差圧 Q 流量 η 粘性 x 有効長さ又は調節距離 D ピン直径 S1 ギャップ幅

    前記計算が同様に当てはまる公知のスロットルねじの場合、主としてギャップ高さS1により特徴付けることができる短い環状ギャップは短端部にて減じられる。 この減少は3乗して式に入れる。 これによりギャップ幅S1の僅かな変更時に極めて大きな圧力変化に繋がる。

    これに対して本発明による装置においては、スリーブ21へのピン20の更なる送りによって、ほぼ線形に増加する差圧Δpを達成する。 なぜならば前記式にて説明できるように、ギャップ幅S1はほんの僅かに変化するだけであり、実質的に調節距離xしか変化しないからである。 従って調節距離xにおける関数の差圧Δpの経過は、比較的に長い調節距離にわたって第1近似において線形である。 経過中の変化は図2に示してあるポジションにおいて発生する。 このポジションでは有効長さ(調節距離)xは、ピン20をスリーブ21内に更に押し込むことなく、いわば延長される。 円錐形のピン20と円錐形のスリーブ21とは、すなわちこの状態においては互いに所定の間隔を有しており、この間隔はピン20もしくはスリーブ21の円筒状の領域においてギャップ幅S1にほぼ相当する。 従って同じギャップ幅S1を有する弁において圧送媒体Mが貫流する有効長さ(調節距離x)は、適切な寸法設定によりピンの円錐形の領域において延長されている。 その結果として差圧Δpはこの新たな有効長さに対して比例して増加する。 このことは結果として差圧Δpにおける第1の過比例的な増加をもたらす。

    今やスリーブ内にピンが更に押し込まれると、ピン20の円錐形の領域における間隔は円筒状の区分におけるギャップ幅S1よりも小さくなる。 従って弁を介した差圧Δpは過比例的に増大し(つまり有効長さxの重要性は差圧Δpの決定時には減少し)、前記間隔(つまりギャップ幅S1)は3乗して今や弁を介した差圧Δpを決定する。 換言すれば「開放/閉鎖」の機能はアクティブである。 この機能は極めて非線形の法則に追従し、差圧Δpを適当に著しく上昇させる。

    前記実施例から「開放/閉鎖」と「圧力調節」との両機能の実現は、弁5の内側にて局所化することができる。 従って「圧力調節」の機能は圧力調節区分22に、「開放/閉鎖」の機能は閉鎖区分23に局地的に割り当てられる。 これにより「開放/閉鎖」の機能と「圧力調節」の機能とは実質的に互いに分離して実現されている。 この場合、「実質的に」の言い回しが持つ意味は、有効長さのいわば延長が起こる領域にある程度のオーバーラップが存在するという状況を示している。 このことは圧力調節区分22の破線で示された延長により示される。 圧力調節区分22の全長に対してオーバーラップは小さい。 オーバーラップ領域は、たとえば最大で圧力調節区分22の20%、特に最大で圧力調節区分22の10%である。

    むしろ一般的な前記実施例に基づいて今や、ピン20の外側の形状及び/又はスリーブ21の外側の形状の多数の構成が得られる。 例としては図3及び図4に示してある変化実施例である。 図3の実施例においてギャップ幅S1は圧力調節区分22においてむしろ一定不変である一方で、ギャップ幅S1は図2及び図4の実施例では変化させられている。 この場合、ギャップ幅S1における変化は一事例ではピン20の外側の形状により形成され、別の事例ではスリーブ21の内側の形状により形成される(図4参照)。 従ってピン及び/又はスリーブの形状形成によるギャップ幅S1のヴァリエーションは、所望の調節特性線を獲得するために使用できる。

    サイズ比率は次のように調節できることが示された:
    x 0.5 D. . . 5 D、特に3 D;
    S1 0.008 D. . . 0.08 D;
    di di<D、di=D/1.5. . . D/1.2;
    このことは特に調節特性線が調節区分22にわたってギャップ幅S1のヴァリエーションに調和することができる、ということを示した。

    図5Aには公知のスロットルねじの調節特性線(符号50)と、本発明による種々異なる弁の調節特性線(符号51,52,53,54)が示されている。 この場合、横軸にスリーブ21に対するピン20の調節距離xが示されている。 この場合、原点は完全に閉鎖された弁を示している。 縦軸には差圧Δpが記載されている。

    図5Aでは、公知のスロットルねじを備えた歯車ポンプに対する調節特性線の極めて急勾配の経過50がはっきりと認識可能である。 これに対して経過51〜54は明らかによりフラットに形成されていて、これにより比較的簡単で正確な圧力調節が既にここから認識可能である。 第1近似において経過51〜54は調節領域内で線形である。 線形の領域は圧力調節区分22に対応している(図2)。 経過51〜54の相異は、たとえば圧力調節区分22(図2)の種々異なるギャップ幅S1(つまりギャップ幅S1は有効長さxにわたって一定不変でない)によりもたらすことができる。 これらのギャップ幅S1は、たとえば図2〜図4に示してある。 この場合、特に経過54は顕著な線形性を示している。 これは一定不変のギャップ幅S1の結果であり、このことは、たとえば図3による実施例における事例でもある。

    図5Bには、2つの別の経過55,56が示されている。 この場合、同一の弁の使用時の低粘性の圧送媒体に対する経過55と高粘性の圧送媒体に対する経過56とが測定された。 経過55,56の決定時には同じ弁が使用されたので、調節したい圧力pも同じ運転領域Bにある。 調節距離xもしくは運転領域と経過55,56とからもたらされる調節領域E55,E56は、圧送媒体の種々異なる粘性に基づき種々異なっている。 経過55,56から明らかに分かるように、第1近似における調節領域E55,E56には、調節距離xと差圧Δpとの間に線形の関係が存在する。 調節領域56における経過56の場合には、それどころか調節距離xと差圧Δpとの間に線形の関係がありながら、経過56は調節領域における僅かな曲がりに基づき、初めて第1近似において線形の関係を有する。 この状況を明らかにするために、図5Bでは調節領域E55における2つの端部点を破線のラインにより結合した。

    図5Cに基づき差圧Δpの経過の勾配に対する記載により、本発明の原理を調節距離に関連して更に説明する。

    図5Cにはやはり2つの調節特性線が示されている。 この調節特性線は、一つには公知の弁の調節距離xの関数における差圧Δpの急勾配の経過100であり、もう一つには本発明による弁のフラットな経過200である。 やはり経過の原点には調節距離xに対する値0を記入することができる。 弁はこのポジションでは完全に閉鎖した状態にある。 その一方でピンはスリーブから最大で進出し、この場合こうして調節距離はx maxである。 単位として%が使用されるので、x maxに対する値は100%である。 この最大の調節距離x maxにおいてそのままの差圧Δpは、完全に開放された弁を介する残留圧力降下に相当する。 図5Cでは調節距離xの関数における差圧Δpに対する経過の下側には、今や公知の弁の経過100と本発明による弁の経過200とにそれぞれ対応する閉鎖領域SB 100 、SB 200と、調節領域EB 100 、EB 200と、いわゆる残り領域R 100 、R 200が記載されている。 これらの領域は、図示の経過の(部分的にオーバーラップしている)横軸(つまり調節距離x)の区分である。 これらの領域は経過の傾き(勾配)により規定される。 この場合、経過Δpの傾きはそのxによる演繹により以下のように規定されている:

    傾きの単位として「最大調節距離x maxの100分の1当たりのbar」がもたらされる。 この単位はこの明細書に記載された傾きに対する全ての値に当てはまる。

    歯車ポンプにおける圧力状態の簡単で快適(つまり制御しやすくもある)調節を可能にする調節領域は傾きに対する値を有していて、この値は0.05〜2.5の間にある。 更に制御しやすい特性を有する変化実施例は、0.05〜2.0、特に0.05〜1.75以下の傾き値を有している。 2.5以上の傾き値は圧力状態の調節には適さない。 従って、2.5より大きな傾き値は閉鎖領域に割り当てられる。 最終的に0.05よりも小さな傾き値は同様に歯車ポンプにおいて圧力状態を調節するためには適していない。 なぜならば既に差圧Δpの小さな変化のためには大きな調節距離xが必要だからである。 この理由から0.05よりも小さな傾き値を有する領域は、所望の調節が無益とされる残り領域に割り当てられる。

    図5Cによると、調節距離xの関数における差圧経過の前記定義の使用は、経過100,200の下方に記入された領域をもたらす。 公知の弁の経過100のために閉鎖領域SB 100と、調節領域EB 100と、残り領域R 100がもたらされる一方で、本発明による弁の経過200には、閉鎖領域SB 200と、調節領域EB 200と残り領域R 200とがもたらされる。

    公知の弁及び本発明による弁のための図5Cによる経過の対比から、歯車ポンプにおける所望の圧力の簡単で正確な調節にとって重要な調節領域EB 200は、公知の弁の調節領域EB 100よりもはるかに大きいということがはっきりと明らかになる。 本発明による弁の調節領域は最大の調節距離x maxの少なくとも50%をカバーし、有利には調節距離x maxの50〜90%であり、更に有利には最大の調節距離x maxの80%である。 これに対して公知の弁は、最大の調節距離x maxの15%を超えてカバーしない調節領域を有している。 従って調節可能な調節距離xの最大の区分は本発明による弁においては調節領域に位置するのに対して、調節可能な調節距離xの最大の区分は公知の弁においては有効でない残り領域にある。

    図5Cに示された本発明による弁の実施例において、最大の調節距離x maxの調節領域EB 200は80%、閉鎖領域SB 200は約10%、残り領域R 200は同様に約10%をカバーする。 これに対して公知の弁は図5Cによれば、約15%の調節領域EB 100 、約10%の閉鎖領域SB 100 、約80%の残り領域R 100を有している。 公知の弁にとって特徴的なのは、特に調節領域EB 100と閉鎖領域SB 100とのオーバーラップでもある。 従って公知の弁において差圧Δpの調節は実際には閉鎖領域SB 100において行われる。 この閉鎖領域SB 100では差圧調節は極端に勾配の急な経過100(傾きg>>2,5)に基づき特に困難である。

    図6には本発明による別の実施例が示されている。 軸受ギャップを通流する圧送媒体Mは直角に延在するリターン通路4を介して歯車ポンプの吸込み側(図1)に戻り案内される。 この場合、リターン通路4はケーシング部分9aでは孔として構成されている一方で、ケーシング部分9bでは溝として構成されている。 リターン通路4の直角の延びの角の頂点には送りユニット60が設けられている。 この送りユニット60によってピン20が孔として形成されたリターン通路4に押し込まれる。 図2〜5に記載された実施例と比べて、図6記載の実施例では、2つの機能「開放/閉鎖」及び「圧力調節」の配置は逆である。 つまり圧力調節はピン20の端部側にて行われ、「開放/閉鎖」機能は送りユニット60の側で行われる。 従って既存の歯車ポンプにも簡単に本発明による弁を、ポンプケーシングに変更を加える必要なしに備え付けることができる。

    図6では完全に開放された状態のピン20と、完全に閉鎖された状態のピン20とが示されていることに注意されたい。 全体としてピン20は(最大の調整距離xの)最大の長さLにわたって移動することができる。

    ピンとスリーブとのどのような構成においても、回転対称的とは異なる横断面を設けることが考慮可能である。 従って特に、ピン及び/又はスリーブは以下の横断面を有している:
    多角形、特に三角形、四角形又は六角形;
    楕円形;
    円形;
    更に吸込み側の方向を示しているピン20の端部は種々異なって形成することもできる。 特に端部は円錐形、とりわけ鋭角又は鈍角、又は円形、又はフラットに構成することができる。

    最終的に圧力調節区分23(図2)は下方区分に割り振られ、これによって別のヴァリエーションが調節特性線において獲得できる。 各下方区分は規定された要求に個別に適合することができる。

    図7には図1の歯車ポンプの別の実施例が示されている。 図1記載の実施例とは異なり、歯車ポンプは吐出側3を滑り軸受と動的なシールとの間の領域に結合するリターン通路15を有している。 更に弁5はリターン通路4ではなくリターン通路15に配置されている。 その他には歯車ポンプは同一に構成されている。 従って更なる説明は図1に関する記載が参照される。

    図7記載の弁5はやはり圧力調節のためもしくはリターン通路15の開放/閉鎖のために使用される。 この場合、弁5及び対応する調節特性線に対する前記実施例は、ここではその有効性を有してもいる。

    最終的に図8には特別な送りユニット60が示されている。 この送りユニット60は有利には前記実施例に関連して、本発明による弁における調整距離xの調節に適している。

    冒頭で述べた公知のスロットルねじは、ピン20の並進的な移動中に自身の軸線を中心とした回転を行う。 従って圧送媒体Mが送りユニットに向かって流れないようにするシールは、実際の並進的な送り運動により負荷されるだけでなく、付加的に自身の軸線を中心とした回転によっても負荷される。 圧力調節中、特にリターン通路の閉鎖もしくは開放時でも、シールはその寿命を大幅に程度に強力に負荷される。

    本発明の別の観点はこの問題の実施的な改良に繋がる。 従ってスピンドルストローク伝動装置61を使用することにより、純然たる並進運動を行えることを可能にする。 従ってシール63はピン20の独自回転と並進との組合せによりもはや負荷されず、圧力の調節又は弁の開放/閉鎖に必要な実際の並進的な運動によってのみなお負荷される。 従ってシールのスライド距離は減じられる。

    更に本発明による送りユニット60は実質的に比較的大きなストローク(最大の長さLもしくは最大の調整距離x)を可能にし、その結果、極めて微細な調節を可能にする圧力調節特性線を実現することができる。

    最終的にスピンドルストローク伝動装置61の使用は、調節過程中の比較的簡単な取扱いを可能にする。 公知のスロットルねじにおいては調節を回転している駆動軸に極めて接近して行う必要があったのに対して、スピンドルストローク伝動装置61を備えた本発明による実施例における調節は回転する駆動軸にから直角に行うことができる。 従って調節装置への接近は著しく改良され、回転する駆動軸によるオペレータの負傷の危険性は減じられている。

    本発明による送りユニット60は、特に本発明による弁もしくは種々異なって記載された実施例との組合せにおいて相応しいにもかかわらず、公知の弁を備えた本発明による送りユニットの組合せも、スピンドルストローク伝動装置に関連して言及された利点に繋がる。 この理由から本発明による送りユニットは本発明による弁とは別ものとして見なすことができるので、弁とは別に権利保護される。

    歯車ポンプの外方に案内された駆動軸の回転軸線に沿った概略的な断面図である。

    本発明による弁の一実施例を示した図である。

    本発明による弁の一実施例を示した図である。

    本発明による弁の一実施例を示した図である。

    図5A、図5B及び図5Cは、図2〜図4記載の種々異なる実施例の可能な調整特性線を示した図である。

    本発明による弁の別の実施例を示した図である。

    歯車ポンプの別の実施例の外方に案内された駆動軸の回転軸線に沿った概略的な断面図である。

    並進的に可動な部分を備えた本発明による弁を示した図である。

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