Filling and fluid transfer pump equipment

申请号 JP52067794 申请日 1994-03-24 公开(公告)号 JPH08501134A 公开(公告)日 1996-02-06
申请人 ゾンマー,マンフレート; 发明人 ゾンマー,マンフレート;
摘要 (57)【要約】 ポンプは支承兼シールハウジング(21)と、流入室(28)と、駆動軸(23)とを有しており、この駆動軸はロータ(55)と、このロータに結合された両偏心案内板(40.2)とを駆動する。 この偏心案内板では、環状溝内にベーンリング(45.1,45.2)が支承されている。 このベーンリングはスライドベーン(46.1,46.2)を支持している。 このスライドベーンは支持シール面を介してベーン収容室に進入するか、またはこのベーン収容室から引き出される。 前記ポンプは、たとえば食品、薬品および化粧品における高い衛生要求に対して適しており、また敏感な成分、たとえば果物またはその他の食品成分をも穏やかに搬送する。
权利要求
  • 【特許請求の範囲】 1. 充填・流体搬送・ポンプ装置であって、偏心的に案内されたスライドベーン装置が設けられていて、円筒状に制限されたポンプ室(30)に設けられた環状のシール範囲と、スライドベーン装置とが、吸込側と吐出側との間のシールを生ぜしめ、しかも運動可能な少なくとも2つのスライドベーン(46.1,46 .2)と、吸込側からの軸方向の供給および吐出側への軸方向の導出のための一緒に回転する供給兼導出装置とが設けられている形式のものにおいて、ポンプ室壁(32)が、スライドベーン収容室(50.1,50.2)のベーン開口(3 3.1,33.2)によって中断されており、前記ベーン開口(33.1,33 .2)が、互いに相対的にスライドベーン(46.1,46.2)の数に相当する所定の角度で形成されていて、2つのスライドベーンの場合にはほぼ互いに向かい合って位置しており、ロータに対して回転運動可能に支承されたスライドベーン(46.1,46.2)が、その外方を向いた端部で、それぞれ所属のベーン収容室(50.1,50.2)に進入しており、スライドベーンが、ロータと共に偏心的に回転してかつスライドベーン揺動を可能にするスライドベーン保持兼案内手段に案内されていることを特徴とする、充填・流体搬送・ポンプ装置。 2. 円筒状の中空室が設けられていて、該中空室に、一緒に駆動される偏心案内板が両端部の範囲で回転するようになっており、該偏心案内板が円筒環状の案内溝(環状溝44.1;44. 2)を有しており、該案内溝内でガイドリング(ベーンリング45. 1;45.2)が回転可能であり、該ガイドリングが、 外方に突出したスライドベーン(46.1;46.2)を有しており、該スライドベーンが、シールされてベーン収容室(50.1;50.2)に進入することができ、しかも内部に駆動兼案内体(ロータ55)が配置されており、該駆動兼案内体が、主室(ポンプ室30)の中心の軸線(43)を中心にして回転するが、該ポンプ軸線(43)に対して偏心的に構成されていて、前記駆動兼案内体が、シール外周面(シール接触面76)で主室(ポンプ室30)の内周面(ポンプ室壁32)に沿って回転するようになっており、前記駆動兼案内体(ロータ55 )が、軸方向および半径方向の流入開口および流出開口を有しており、該流入開口および流出開口が、流体案内通路に接続されており、該流体案内通路が、螺旋状の隔壁(81)によって互いに隔離されている、請求項1記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 3. スライドベーン(46.1,46.2)が、少なくともベーン開口(33 .1;33.2)の流入範囲で、 −前記ベーン開口の形状に対応する、湾曲させられたシール兼支持面に案内されて、支持されているか、 −または回転運動可能なベーンガイド部材に設けられたスリットに案内されて、 支持されている、請求項1または2記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 4. ポンプ室壁(32)からベーン収容室(50.1;50.2)への移行部が、湾曲させられた支持シール面(70.1〜70.4)を介して行なわれておリ、該支持シール面でベーン開口(33.1;33.2)の範囲に位置する円頂部の間隔が、スライドベーン(46.1,46.2)の厚さ(74)よりも少しだけ大きく形成されている、請求項3記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 5. ポンプ室壁(37)が、前記支持シール面(70.1〜70.4)を含めて、ゴムから成るか、またはゴムを被覆されたポンプハウジング(21)によって形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ ポンプ装置。 6. 前記ベーンガイド部材が、滑り支承材料から成る円筒体として形成されており、該円筒体の直径が、スライドベーンの端部の進入深さよりも大きく形成されており、前記円筒体が、ベーン運動の他方の側に位置する範囲に支持横方向結合部を有しており、該支持横方向結合部に場合によっては負荷軽減通路が形成されている、請求項3記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 7. ポンプ室壁とロータとスライドベーンとが、耐食性の鋼またはその他の金属から成っており、ベーンガイド部材が、滑り補助剤を備えたプラスチックから成っている、請求項6記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 8. 前記ベーン収容室が、横断面で見てほぼ三角形に各ベーンの旋回角度に対応して形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 9. 対応するベーン収容室と、場合によっては案内兼シール部材とを備えた3 つのスライドベーンが形成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 10. スライドベーン(46.1;46.2)が扁平板として形成されており、該扁平板の湾曲させられた内側のシール端面(68.1;68.2)が、ロータ(55)として作動する駆動兼案内体に設けられた、同じ曲率半径を有する案内面(59.1,59.2)に互いに接触するように構成されている、請求項1 から9までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 11. ロータ(55)の外壁(59)に沿って揺動する、各スライドベーン( 546.1;546.2)の内側のシール端面(568.1;568.2)に、 シール条片(570)が配置されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 12. 金属性のスライドベーンにシール溝が加工成形されており、該シール溝に、ロータ(55)の材料と、ポンプ搬送したい媒体とに適合したプラスチックから成るシール条片(570)が配置されている、請求項11記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 13. ロータと偏心案内板(40.1;40.2)とが一緒に回転するようになっており、スライドベーンの、ポンプ軸線(43)に対して垂直に延びるスライドベーンシール面(51.1〜51.4)が、偏心案内板(40.1;40. 2)に設けられた、内方を向いた平らな板シール面(52.2;52.4)の間に摺動可能にシールされて案内されている、請求項1から12までのいずれか1 項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 14. スライドベーン(46.1,46.2)が、該スライドベーンに固く結合されたベーンリング(45.1,45.2)またはベーン部分リング(245 .1,245.2)によって回転運動可能に支承されており、前記ベーンリング(45.1,45.2)もしくは前記ベーン部分リング(245.1,245. 2)が、環状溝(44.1,44.2;244)に回転運動可能に案内されており、該環状溝が、円筒状のポンプ室(30)に対して端面側に配置されて、かつロータと共に偏心的に回転する偏心案内板(40.1,40.2;240;740.1,740.2)に形成されており、該偏心案内板が、壁部分をも形成していて、スライドベーン保持兼案内手段に所属している、請求項1から13までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 15. スライドベーン(46.1;46.2)が、ポンプ軸線(43)に対して垂直なシール面の外側に位置するベーンリング(45.1;45.2)に形成されているか、または固定されている、請求項1から14までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 16.2つの異なる大きさのベーンリング(145.1;145.2)が、ロータの片側で嵌合する環状溝に配置されている、請求項1から15までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 17. 前記ベーン部分リング(245.1〜245.4)が同じ内側半径と外側半径とを有しており、各角度長さが、少なくとも各スライドベーンの旋回角度分だけ短縮されるように設定されている、請求項1から16までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 18. 前記ベーン部分リング(245.1〜245.4)が、スライドベーン(246.1;246.2) の両側で該スライドベーンに不動に配置されていて、組込みおよび分解のための開口により形成されている、請求項1から17までのいずれか1項記載の充填・ 流体搬送・ポンプ装置。 19. スライドベーン(46.1,46.2;146.1,146.2;24 6.1,246.2)が、所属のベーンリング(45.1,45.2;145. 1,145.2;245.1,245.2)と共に、一体に形成された同一のもしくはほとんど同じか、または対称的な構成部分として形成されている、請求項1から18までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 20. 偏心案内板(40.1,40.2)が、その外側の板シール面(52. 1,52.3)で、ポンプ室ハウジングの端面壁に嵌め込まれた大容量のOリングパッキン(93.1,93.1)に沿ってシールされて回転する、請求項1から19までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 21. ロータ流入通路(81.1)とロータ流出通路(81.2)とが、それぞれ異なる方向を向いた流入開口(83.1)もしくは流出開口(83.2)と、ロータ(55)の外周面に対して開かれたポンプ室流入開口(84.1)もしくはポンプ室流出開口(84.2)とを有している、請求項1から20までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 22. ロータの、ポンプ室壁(32)に沿って回転するシール面(677)の範囲が、ロータ(655)の外側基本形状とは異なっていて、ロータが、ポンプ室壁の曲率半径に等しい曲率半径で形成されている、請求項1記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 23.2つのポンプユニットが同一の軸に相前後して配置されており、流入部に最も近く位置するポンプ(720.1)が低圧部分を有しており、流入部に最も近く位置するポンプ(720.2)が高圧部分を有しており、媒体案内通路( 783.2;783.1;785)が、両ポンプのロータに互いに内外に移行するように構成されている、請求項1から22までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。 24. 駆動軸(28)が、ポンプ媒体のための流入室(28)によって案内されており、ポンプ媒体流入が環状に行なわれるか、または側方の流入管片(27 )によって行なわれ、流出室(29)が、ポンプ(20;20.1)の鉛直な駆動軸(23)の下に配置されている、請求項1から23までのいずれか1項記載の充填・流体搬送・ポンプ装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 充填・流体搬送・ポンプ装置 本発明は、充填・流体搬送・ポンプ装置であって、偏心的に案内されるスライドベーン装置が設けられていて、円筒状に制限されたポンプ室に設けられた環状のシール範囲と、スライドベーン装置とが、吸込側と吐出側との間のシールを生ぜしめ、しかも運動可能な少なくとも2つのスライドベーンと、吸込側からの軸方向の供給および吐出側への軸方向の導出のための一緒に回転する供給兼導出装置とが設けられている形式のものに関する。 多数のポンプ、ポンプ装置、供給・案内装置、流体搬送装置等が存在している。 これらのうちには、ベーンポンプ、偏心ベーンポンプ、スライドベーンポンプ、ロータリベーンポンプおよび偏心的に運動する構成要素を有するその他のポンプが含まれている。 これらのポンプの多くは、搬送目的で搬送媒体を圧縮する。 特に食品や、その他の敏感な品物を搬送する場合には、ポンプ搬送したい媒体の成分が損なわれてしまうおそれがある。 多くのポンプは不連続的な吐出流または脈動する吐出流を生ぜしめる。 穏やかな搬送は特に敏感な品物に対しては重要である。 多くのポンプ、たとえば歯車ポンプまたはこれに類するものでは、シールが行なわれる場合に搬送部分の部分範囲に残留量が残る。 これによって、しばしば著しい衝撃が生ぜしめられる。 したがって、ポンプは相応してゆっくりと回転しなければならないか、または付加的な負荷軽減開口および負荷軽減通路を備えていなければならない。 DE648719に記載の、位置固定の受けと、揺動するピストン翼とを備えた回転ピストン機械は、外側の中空シリンダ内に支承された揺動するピストン翼を有している。 このような手段はスライドベーンとは比較不可能である。 DE3724077に記載の、外部ロータを備えた回転ピストンポンプもしくは回転ピストンモータは外側ハウジングに設けられたローラ状のシール部材を有している。 このシール部材はその軸線を中心にして回転揺動を実施し、かつ縁部で円筒状のステータに滑りシールされている。 偏心率に応じて押し出されかつ押し込まれるような、半径方向で運動するスライドベーンは設けられていない。 この手段の供給および導出に関する詳細は記載されていない。 同じことは所属のドイツ連邦共和国特許出願公開第3724076号明細書および同第363802 2号明細書にも言える。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第1553083号明細書=米国特許第330 3790号明細書に記載のロータリポンプは、ゴム弾性的な翼を備えたステータを有している。 ゴム弾性的な翼は楕円形のロータにより傾動揺動運動を実施する。 シールベーンの半径方向での押込みおよび押出しは行なわれない。 また、この構造は汎用のロータリポンプに相当している。 しかし媒体はロータを介して半径方向と軸方向とに案内される。 米国特許第1963350号明細書に記載のポンプは円筒状の形状の平滑な外壁を備えた、偏心的に回転するロータを有していて、さらにステータの壁に部分円筒状の揺動シール部材を有している。 この揺動シール部材はステータの部分円筒状のシール収容室に配置された軸平行な軸に回転可能に支承されている。 半径方向で摺動して内方と外方とに運動するシールベーンは設けられていない。 ロータには、シール部材が固定されていない。 媒体の供給および導出は軸方向で行なわれる。 ロータの内部に設けられた、湾曲させられたガイド面は、流入および流出の変向および制御を生ぜしめる。 カバーに向かって軸方向に流出する媒体は、 このカバーで変向されて、案内開口と貫通孔とを介して、ポンプステータハウジングに形成された流出部に供給される。 このような基本コンセプトに関して技術的に注目されるポンプでは、特に敏感な成分を案内するポンプ媒体、たとえば飲料および食品、特に苺のような生果実のためには適していないシール部材が選択されている。 また、多くの小スペースや隅も掃除が極めて困難である。 このことは、特に比較的小さな寸法で形成された支承装置やシール揺動体のために必要となるばね等にも帰因している。 本発明の課題は、冒頭で述べた形式のポンプまたはその他のポンプ圧送装置を改良して、極めて穏やかなポンプ搬送形式で、組付けおよび分解が簡単でかつ製造も簡単かつ廉価に行なわれる構成部分から構成されていて、しかもこのような構成部分が、種々様々なのシリーズにおいても僅かな変更だけで容易に同形式のポンプタイプまたは異なるポンプタイプを製造および組付けの点で有利に形成して使用することを可能にするような充填・流体搬送・ポンプ装置を提供することである。 この課題を解決するために本発明の構成では、ポンプ室壁が、スライドベーン収容室のベーン開口によって中断されており、該ベーン開口が、互いに相対的にスライドベーンの数に相当する所定の角度で形成されていて、2つのスライドベーンの場合にはほぼ互いに向かい合って位置しており、ロータに対して回転運動可能に支承されたスライドベーンが、その外方を向いた端部で、それぞれ所属のベーン収容室に進入しており、スライドベーンが、ロータと共に偏心的に回転してかつスライドベーン揺動を可能にするスライドベーン保持兼案内手段に案内されているようにした。 スライドベーンポンプはシールに関して大きな利点を有している。 なぜならば、一方ではシリンダ壁に沿って回転するシール体が、ポンプ媒体をあまり損傷させない比較的大面積のシールを生ぜしめ、他方ではスライドベーンが比較的大面積で、ひいては極めて良好にシールされ得るからである。 揺動ピストンを備えた単ベーン式のスライドベーンポンプは極めて不均一な吐出流を生ぜしめてしまい、したがって食品、薬品およびその他の高価な品物に対しては使用することができない。 本発明の構成による2つのスライドベーンの配置と、その有効な構成とに基づき、各吸込室および各吐出室と、これらの室の間に位置する搬送室とを一層好都合に形成することができ、しかも媒体のためのガイド部材の一緒に回転する配置に基づき、種々異なる室の開閉を適当な時機に行なうことができる。 この場合、不都合な圧衝撃は生じない。 それどころか、個々の構成の適当な選択により、搬送される媒体が吸込と吐出との間でリラクゼーションされ得ることを達成することもできる。 このことは、特に果物および食品内の果実成分に対して極めて重要である。 このような充填・流体搬送・ポンプ装置の有利な構成では、円筒状の中空室が設けられていて、該中空室に、一緒に駆動される偏心案内板が両端部の範囲で回転するようになっており、該偏心案内板が円筒環状の案内溝(環状溝)を有しており、該案内溝内でガイドリング(ベーンリング)が回転可能であり、該ガイドリングが、外方に突出したスライドベーンを有しており、該スライドベーンが、シールされてベーン収容室に進入することができ、しかも内部に駆動兼案内体が配置されており、該駆動兼案内体が、主室(ポンプ室)の中心の軸線を中心にして回転するが、該ポンプ軸線に対して偏心的に構成されていて、前記駆動兼案内体が、シール外周面(シール接触面)で主室(ポンプ室)の内周面(ポンプ室壁)に沿って回転するようになっており、前記駆動兼案内体(ロータ)が、軸方向および半径方向の流入開口および流出開口を有しており、該流入開口および流出開口が、流体案内通路に接続されており、該流体案内通路が、斜めの、場合によっては螺旋状の隔壁によって互いに隔離されている。 このような構成は前記課題の要求を十分に満たし、高い速度においても、予想外に安定した、圧力衝撃なしのまたは少なくとも極めて圧力変動の少ない吐出流を生ぜしめる。 高い圧力形成が可能となる。 歯車や手間のかかる軸支承部を不要にし、しかも僅かなスライス加工またはその他の僅かな加工しか必要としない単純な旋削加工部分を使用することに基づき、ポンプは廉価に製造することができる。 ポンプのハウジングと結合要素は、摩耗を受ける全ての部分(ロータ、スライドベーン、ポンプハウジング)が容易に交換可能となり、しかも導管システムからのポンプの取外しなしでも交換され得るように構成することができる。 このポンプは左側の吐出流または右側の吐出流のために適している。 吸込室と吐出室とを隔離する、運動させられる部分の間の細いギャップもしくは小さなギャップに基づき、ポンプは、実際に生じる特性下での吸込のための適当な負圧を形成することができる。 ポンプ媒体は吐出過程の間、クレセント形のポンプ吐出室内で圧縮されない。 回転する部分に設けられたポンプ流入部の、システムに基づいた構成に基づき、 媒体の塊状の成分は吸込部分とロータとの間の分離線で圧搾されるのではなく、 シャープに切断される。 このことは特にザウアクラウト(塩潰けキャベツ)やスパゲッティおよび類似の製品において重要となる。 たとえば米国特許第1963350号明細書およびドイツ連邦共和国特許出願公開第3724077号明細書に記載の、偏心的に配置されたロータと、ポンプ室壁にシールベーンのための切欠きを有する室とを備えた従来公知のポンプでは、シールベーンがハウジング内に、ポンプ軸線に対して平行な軸線を中心にして旋回可能に配置されている。 このことは適当なハウジング支承部を必要とする。 支承ピンおよびこれに類するものが収納されて、シールされなければならない。 このような室の掃除は一般に大きな困難をもたらし、最後にポンプ搬送された製品の残分、不純物、細菌およびこれに類するものが溜まるおそれがある。 本発明によるポンプでは、ベーン収容室が完全に平滑に形成されており、半径方向またはその他の形式で常に等しい角度で位置するベーンの支承は大きな回転リングを介して行なわれる。 この回転リングは対応する溝内を回転する。 この回転リングはロータに対応する部分に設けられていて、したがって掃除目的で一緒に取り出されるか、または少なくとも一層良好に周囲を洗浄され得る。 さらに、前記回転リングは比較的大きな支承面を有しており、この支承面は場合によっては一層良好にシールすることができ、ほとんど摩耗せず、したがってロータ周面に旋回支承されたフラップまたはベーンを回避する。 スライドベーンはポンプの駆動軸線および回転軸線に対して半径方向に延びているが、しかしポンプ軸線と、ベーン収容室の流入開口とを通って設定された平面を中心にして揺動する。 さらに、シール補助手段、たとえばホースポンプや、スライドベーンを備えた組み合わされたポンプを備えた別の偏心ポンプが多数存在している。 このような偏心ポンプは媒体を接線方向で外部からポンプ内室に導入し、対応して導出する。 この場合に、クレセント形のポンプ室も形成される。 このようなポンプの多くは衝撃的にしか作動することができない。 本発明によるポンプにおける媒体の軸方向でも供給および導出と、傾斜面を介した変向と、流入開口の形成とに基づき、極めて衝撃の少ないポンプ運転または実際の衝撃なしのポンプ運転を得ることが可能となる;2つ以上のスライドベーンが複数のポンプ室への分割を可能にするのでなおさらのこと、ポンプ室の流入と流出とを穏やかに制御することができる。 さらに、敏感な媒体成分、たとえば特に極めて新鮮な果実の連行は、本発明によるポンプでは可能であるが、多数の別のポンプ、特に類似しているように見えるポンプでは不可能である。 前記装置または前記ポンプは重要な個々の部分に関して種々様々に形成することができる。 この場合に特に有利な構成では、スライドベーンが、少なくともベーン開口の流入範囲で、前記ベーン開口の形状に対応する、湾曲させられたシール兼支持面または回転運動可能なベーンガイド部材に設けられたスリットに案内されて、支持されている。 さらに、ポンプ室壁からベーン収容室への移行部は、 湾曲させられたストッパシール面を介して行なわれており、該ストッパシール面でベーン開口の範囲に位置する円頂部の間隔が、スライドベーンの厚さよりも少しだけ大きく形成されている。 さらに本発明の別の有利な構成では、ポンプ室壁が、前記支持シール面を含めて、ゴムから成るか、またはゴムを被覆されたポンプハウジングによって形成されている。 このことは、回転特性とシールとのための利点をもたらすだけでなく、摩耗やコストに関しても利点をもたらし、ひいては廉価で迅速に交換可能な交換部品を得ることを可能にする。 さらに、同じ装置基本コンセプトにおいて、個別構成の種々様々な変化形を単独で、または別の構成と一緒に使用することができる。 したがって、ベーンガイド部材は滑り支承材料から成る円筒体であってよい。 この円筒体の直径はスライドベーンの端部の進入深さよりも大きく形成されている。 スライドベーンはベーン運動の他方の側に位置する範囲に支持横方向結合部を有しており、このスライドベーンには、場合によっては負荷軽減通路が形成されている。 この場合に、ポンプ室壁とロータとベーンとは耐食性の鋼またはその他の金属から成っていてよく、またベーンガイド部材は、場合によっては滑り補助手段を備えたプラスチックから成っていてよい。 このことは特に、ポンプ搬送したい媒体に基づき、少なくともたいていの範囲で規定の鋼材料から製造することができ、それにもかかわらず良好な滑り特性と回転特性とを付与したいようなポンプに対して重要となる。 本発明のさらに別の有利な構成では、前記ベーン収容室が、横断面で見てほぼ三角形に各ベーンの旋回角度に対応して形成されており、かつ/または対応するベーン収容室と、場合によっては案内兼シール部材とを備えた3つのスライドベーンが形成されている。 この場合に特に有利な構成では、スライドベーンが扁平板として形成されており、該扁平板の湾曲させられた内側のシール端面が、ロータとして作動する駆動兼案内体に設けられた、同じ曲率半径を有する案内面に互いに接触するように構成されている。 本発明のさらに別の有利な構成では、ロータの外壁に沿って揺動する、各スライドベーンの内側のシール端面に、シール条片が配置されている。 このために特に有利な構成では、金属性のスライドベーンにシール溝が加工成形されており、 該シール溝に、ロータの材料と、ポンプ搬送したい媒体とに適合したプラスチックから成るシール条片が配置されている。 本発明のさらに別の有利な構成では、ロータが偏心案内板を支持しており、スライドベーンの、ポンプ軸線に対して垂直に延びるスライドベーンシール面が、 偏心案内板に設けられた、内方を向いた平らな板シール面の間に摺動可能にシールされて案内されている。 本発明のさらに別の特に有利な構成では、スライドベーンが、該スライドベーンに固く結合されたベーンリングまたはベーン部分リングによって回転運動可能に支承されており、前記ベーンリングもしくは前記ベーン部分リングが、環状溝に回転運動可能に案内されており、該環状溝が、円筒状のポンプ室に対して端面側に配置されて、かつロータと共に偏心的に回転する偏心案内板に形成されており、該偏心案内板が、壁部分をも形成していて、スライドベーン保持兼案内手段に所属している。 第1に挙げた構成では、環状溝には、媒体によって満たされた損失スペースが存在していない。 第2に挙げた構成では、たしかに小さな損失スペースが生じるが、しかしスライドベーンは両側で懸吊されていて、高い圧力により大きな負荷力を受けても一層良好に対称的に支持され得るので、比較的僅かな撓み力およびねじれ力しか生じない。 シール面と摩擦面とは不都合に負荷されず、また比較的安定したポンプ運転を生ぜしめることができる。 両構成はポンプの使用目的に応じて個別に選択することができ、またポンプも構造的および組付け技術的に対応して形成することができる。 片側でしかベーンリングに固定されていないスライドベーンは、容易に組み付けることができる。 部分リングに両側で固定されたスライドベーンでは、ポンプ室の大きさ、スライドベーン収容室の大きさ、移行開口の大きさ等に基づき、互いに内外に組み込まれた組付けのために適当な寸法が選択される。 ベーン部分リングを形成する場合には、このベーン部分リングが等しい内半径と外半径とを有することが望ましい。 この場合に各角度長さは、少なくとも各スライドベーンの旋回角度分だけ短縮されるように寸法設定されることが望ましい。 さらに全ての構成において、スライドベーンはポンプ軸線に対して垂直なシール面の外側に位置するベーンリングに形成されているか、または固定されている。 本発明のさらに別の有利な構成では、2つの異なる大きさのベーンリングが、 ロータの片側で嵌合する環状溝に配置されている。 これによって、ポンプは他方の側で一層自由に形成され得るか、または改善された支持を得ることができる。 本発明のさらに別の有利な構成では、スライドベーンが所属のベーンリングと共に、一体成形された同一の構成部分として形成されている。 本発明のさらに別の有利な構成では、偏心案内板が、その外側の板シール面で、ポンプ室ハウジングの端面壁に嵌め込まれた大型のOリングパッキンに沿ってシールされて回転するようになっている。 本発明のさらに別の有利な構成では、ロータ流入通路とロータ流出通路とが、 それぞれ異なる方向を向いた流入開口もしくは流出開口と、ロータの外周面に対して開かれたポンプ室流入開口もしくはポンプ室流出開口とを有している。 本発明のさらに別の有利な構成では、ロータの、ポンプ室壁に沿って回転するシール面の範囲が、ロータの外側基本形状とは異なっていて、ロータが、ポンプ室壁の曲率半径に等しい曲率半径で形成されている。 吐出高さおよび/またはその他の利点を高めるためには、2つのポンプユニットが同一の軸に配置されており、この場合、流入部に最も近く位置するポンプが低圧部分を有しており、流入部に最も近く位置するポンプが高圧部分を有しており、媒体案内通路が、両ポンプのロータに互いに内外に移行するように構成されている。 すなわち、一方のポンプの流出部は高圧ポンプ部分の流入部への平均圧移行部に通じている。 このためには、対応する流出部開口と、流入開口と、傾斜面と、制御縁部とを備えた回転する中心体を介して媒体案内が行なわれるような構成が特に適している。 本発明のさらに別の有利な構成では、駆動軸が、ポンプ媒体のための流入室を通って案内されており、ポンプ媒体流入が環状に行なわれるか、または側方の流入管片によって行なわれ、流出室が、ポンプの鉛直な駆動軸の下に配置されている。 前記構成を全て有しているか、または部分的に有しているような装置は、特に簡単に組付け可能な装置を形成することを可能にする。 前記ポンプは自己掃除式に形成することができる。 このポンプは掃除の目的で分割する必要はなく、それにもかかわらず高い衛生要求を満たし、しかもたいていの食品加工設備において掃除目的の多くの分解を不要にすることをも可能にする。 ポンプ特性値は回転ピストンポンプのポンプ特性値と比べてはるかに有利である。 なぜならば、吐出流が分割されず、しかも1吐出区分当たりはるかに大きな容量分が吐出側に送られるからである。 このポンプシステムは、端面に支持されてかつシールされて案内されたストリッパもしくはスライドベーンを備えた、回転する偏心中空体を有している。 前記ストリッパもしくはスライドベーンは回転部分の回転時にハウジング内で偏心・回転・旋回・摺動運動に基づき、回転旋回するように摺動し、この場合にハウジング内で有利には180゜だけずらされた、ストリッパもしくはスライドベーンのための2つの支持部に支持される。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第1図は、支承兼シールハウジングと流入接続部と流出接続部とを備えたポンプの鉛直方向断面図を示しており、 第2図は、ポンプ媒体の吸込、搬送、リラクゼーションおよび吐出のための各構成部分を備えた固有のポンプ中央範囲を部分的に分解して示す、複数の部分図から成る概略図を示しており、 第2.1図は、ポンプハウジングを示し、中央には偏心案内板と吸込側のスライドベーンを備えた、挿入されたベーンリングとを有するロータを示し、さらに手間側には吸込側のスライドベーンを備えた、挿入されたベーンリングと、スライドベーンを備えた挿入されたベーンリングとを有する吐出側の偏心案内板を示す分解斜視図を示しており、 第2.2図は、組み合わされた構成部分:ロータと、偏心案内板と、スライドベーンを備えたベーンリングとの斜視図を示しており、 第2.3図は、組込み特性を明瞭にするための、ポンプ軸線に対して垂直に延びる断面図を示しており、 第2.4図は、ロータと、両スライドベーンと、背後に位置するベーンリングと、ポンプハウジングの1区分とを示す、第2. 3図の一部を段面した断面図を示しており、 第3図は、それぞれ一体の構成部分としてスライドベーンとベーンリングとをその空間的な対応配置関係で分解した状態で示す、両挿入部分の斜視図を示しており、 第4図は、両スライドベーンを備えた両ベーンリングの中央部を左側では偏心案内板で、右側ではロータと偏心案内板とから成るユニットで示す平方向断面図を示しており、 第5図は、流入室を向いた、付加された偏心案内板を備えたロータをその他の組付け部分および組込み部分なしに示す斜視図を示しており、 第6図は、前記図面に対応する部分を有する固有のポンプの斜視図を示しており、 第7図は、主要構成部分を備えた固有のポンプ範囲をそれぞれ4つの異なる回転位置で示す横断面図を示しており、 第8図は、開口と、斜めの内側の変向面とを備えたロータを回転時における空間的な形状で見た、第7図に示した複数の部分図で1平面内で示した状態を明示する斜視図を示しており、 第8. 2図は、第7. 2図に示した位置に対応する斜視図を示しており、しかも図面を見易くするためにポンプ室の端面壁は省略されており、ポンプ室とベーン収容室との輪郭しか図示されておらず、 第8.21図は、第8.2図に示した状態に相当する、ポンプ室と、隣接する範囲をカバーする壁板との概略図を示しており、この場合、ロータとスライドベーンとは、引き続き僅かに上側の鉛直線に対して50゜の位置にまで回転させられた位置を取っており、 第8.3図は、ロータとスライドベーンとの第7.3図に相応する位置における、第8.2図に相当する図面を示しており、 第8.4図は、第7.4図に示したロータとスライドベーンとの位置における、前記斜視図に相当する図面を示しており、 第9図は、2つのスライドベーンを備えた第1変化実施例を複数の部分図で示す斜視図を示しており、この場合、両スライドベーンは両スライドベーンの同じ側で位置する、互いに内外に差込み可能なベーンリングに設けられており、しかも別のポンプ部分は図示されていない;この場合、 第9.1図は、分解斜視図を示しており、 第9.2図は、組付け配置における斜視図を示しており、 第10図は、重要なポンプ構成部分の別の変化実施例を複数の部分図で示す斜視図を示しており、この場合、スライドベーンはベーン部分リングに固定されており、このベーン部分リングは各スライドベーンの両側に設けられており、しかも案内板の同一のベーン溝に延びるように構成されており、 第10.1図は、各構成部分の分解斜視図を示しており、 第10.2図は、4つのベーン部分リングを備えた2つのスライドベーンを組付け位置で示す部分図を示しており、 第10.3図は、背後に位置するベーン部分リングが偏心案内板の環状溝に配置されてる状態を示す斜視図を示しており、ただし図面を見易くするために手前の偏心案内板は省略されており、 第11図は、ポンプ室を示す別の変化実施例によるポンプ構成部分の断面図を示しており、この場合、2つのスライドベーンを備えたロータが図示されており、ベーン収容室にベーンガイド部材が図示されており、このベーンガイド部材に設けられたスリットにスライドベーンが案内されており、ただし別のポンプ構成部分は省略されており、 第12図は、個々のベーンガイド部材の斜視図を示しており、 第13図は、3つのスライドベーンと、ほぼ三角形のベーン収容室とを備えたポンプの別の変化実施例を示す横断面図を示しており、 第14図は、スライドベーンにシール条片が挿入されているようなポンプの別の変化実施例を示す、第7.1図に相当する図を示しており、 第15図は、個々のシール条片の斜視図を示しており、 第16図は、第7.2図に相当する図面を示しており、ただしロータは完全に円筒状に制限されておらず、つまりその横断面が円形に形成されておらず、シール接触面の範囲でポンプ室壁の曲率半径を持って図示されており、この場合、スライドベーン収容室には汎用の自由室が形成され、 第17図は、第16図に示したポンプ変化実施例を説明するために役立つ概略図を示しており、この場合、ベーン収容室にベーンガイド部材が示されており、 ロータはポンプ室壁の曲率半径を有するシール接触面を示しており、 第18図は、2つのポンプの主要構成部分を有する別の変化実施例を示す概略図を示しており、この場合、両ポンプは相前後して配置されて共通の軸で駆動することができ、しかも結合リングを介して互いに組み付けられるようになっている。第1図に示したポンプ装置20は、支承兼シールハウジング21を有している。この支承兼シールハウジング21はホルダ22.1,22.2を備えている。これらのホルダ221,22.2によってポンプ装置を全体装置または支持装置に固定することができる。駆動軸23はモータによる回転可能な駆動のためのキー溝24.1を備えた接続端部24を有している。 2 つのローラ軸受け26.1,26.2は駆動軸23を半径方向と軸方向とにおいて支承兼シールハウジング21に支持している。螺合ねじ山27.1を備えた入口管片27は支承兼シールハウジング21に設けられた流入室28に通じている。この流入室28はシールリング25によって外部周囲に対してシールされていて、駆動軸23によって貫通されている。この流入室28は吸込側に所属している。流入室28の下に位置する範囲には、固有のポンプ20.1が配置されている。このポンプに関しては、特に別の図面につき詳しく説明する。個々の構成および配置形式の複雑性に基づき、第1図には、1つの平面における個々の構成部分の輪郭線だけが図示されている。流出管片29.1は吐出側をユニットの別の装置に通じた圧送導管に接続するために働く。ポンプ20.1は下部にハウジングカバー90を有している。このハウジングカバー90はポンプハウジング31を貫通するねじ91によって、支承兼シールハウジング21のフランジ92にねじ締結されている。 Oリングパッキン93. 1,93.2は対応する溝94.1,94.2内に設けられている。このOリングパッキンに沿って偏心案内板40.1,40.2がシールされて回転する。この偏心案内板40.1,40.2は駆動開口56に設けられた歯列を介して駆動軸23によって一緒に回転可能に駆動されて、ポンプハウジング31において制御部分溝38.1,38.2内で回転する。ポンプハウジング31は第2.1図、第2.3図および別の図面に一層正確に図示されている。このポンプハウジング31は弾性材料、たとえば天然ゴムおよび/または合成ゴムを主体とするゴムまたは別の基礎成分を有する適当なプラスチックから製造されている。しかし、前記ポンプハウジング31は回転部分との適当な対で、 別の適当な材料、たとえば種々の鋼、金属および/または合金から製造されていてもよい。ナット95は駆動軸23におけるポンプ部分の固持と、ポンプ部分の容易な解離および取外しおよび再組付けのために役立つ。ポンプ20.1の実施例による固有のポンプ範囲の構造原理および作用原理をまず複数の部分図から成る第2図につき、以下の図面に示された詳細を参照しながら説明する。組み立てられたポンプ全体は第1図から判かる。この実施例からは、新規ポンプの種々の変化形および組込み使用事例を引き出すことができる。第2図は、共通の説明に役立つ小数点数字で示した複数の部分図、つまり第2 . 1図、第2.2図および第2.3図を有している。第2.3図、第3図、第4 図および第5図は各構成部分の詳細をより正確にかつより分かり易い符号で示している。ポンプ20.1は2つのスライドベーンと、これらのスライドベーンの偏心ガイドとを備えたスライドベーンポンプである。このスライドベーンポンプでは、 圧送したいポンプ媒体の供給および導出が新規の形式で、一緒に回転するガイド部材を介して行なわれる。ポンプ20.1は、ステータとも呼ばれるポンプハウジング31を有しており、このポンプハウジング31は円筒状のポンプ室30( 第1図;第2.1図)を備えており、このポンプ室30のポンプ室壁32はベーン開口33.1,33.2(第2.1図)を備えている。これによって、ポンプ室壁32の2つの円筒状部分が形成される。これらの円筒状部分は両ベーン開口33.1,33.2によって互いに隔離されている。円筒状のポンプ室30の長さ35および直径36は別の部分および別の構造体と共にポンプ容積を規定している。ポンプ室壁32は両側でそれぞれ同じく円筒状の制御部分溝38.1,3 8.2で終わっている。ショルダ状に形成されたこれらの制御部分溝38.1, 38.2には、偏心案内板40.1,40.2が位置する。この偏心案内板は扁平な円筒状板として形成されていて、それぞれ多面状の構造を備えた個々の流入開口および流出開口83.1,83.2を有している(さらに下で詳しく説明するが、このような形状の説明が困難なことに基づき図面からは部分的にしか判らない)。さらに、前記偏心案内板40.1,40.2は部分的に、成形された流出面41を備えている。ポンプ内部に面した側には、各ベーンリング45.1, 45.2のための、ポンプ軸線43に対して偏心的に配置された各1つの円筒状の環状溝44が形成されている。各ベーンリング45.1,45.2には、それぞれスライドベーン46.1;46.2が、制御部分溝38.1,38.2の中心点47に対して半径方向外側に突出するように不動に突設されている。この実施例では、同じ寸法で形成された2つの同一のベーンリング45.1,45.2 がポンプ室30の両側に位置していて、ポンプ室30内で作動する両スライドベーン46.1,46.2のそれぞれ1つを支持している。中心点47もしくは所属の軸線47はポンプ軸線43に対して偏心的に位置している。各スライドベーン46.1,46.2は、ポンプ室壁32の長さ35に等しい長さ48を有している。各スライドベーンは奥行き49を有している。この奥行きは、各スライドベーンがベーン開口33.1,33.2を通って各ベーン収容室50.1,50.2に十分な深さにまで係合することができるように設定されている。ベーン収容室50.1,50.2は2ベーン型の構造では(この実施例の場合のように)ポンプ軸線43に対して正確に直径方向で向かい合って位置するように配置されている。スライドベーン46.1,4 6.2は平らな方形のスライドベーンシール面51.1,51.2,51.3, 51.4を備えている。このスライドベーンシール面は偏心案内板40.1,4 0.2に対する偏心的に生ぜしめられる相対摺動運動のための滑りシール面を形成している。ポンプ媒体の案内および回転駆動のためには、複数の要素から異形成形されたロータ55が働く。このロータ55は駆動開口56を有している。この駆動開口56は多楔形内歯を備えているか、または中心のポンプ軸線43を取り囲むように作用開口の異なる成形形状を有していてよい。駆動軸23は多楔形外歯またはこれに類するものによって差し込まれる。この駆動開口56はその軸線43で偏心軸線47に対して偏心率57(第4図右側)だけずらされている。この偏心軸線47には、駆動および媒体案内のために働くロータ55が導入されている(特に第2.3図参照)。ロータ55は基本構造が円筒状であり、三次元構造を備えた複数の貫通孔を有している。近隣構成部分に沿って滑動し、かつ貫通孔または凹部によって消失していない外壁59の部分は、直径58を有する円筒状面に位置している(第4図)。この円筒状面の軸線は偏心軸線47である。外周面である案内面59.1, 59.2が認められる。ポンプ室の吸込範囲と吐出範囲との間を仕切るシール接触面76はポンプ軸線43に対して最も離れて外側に位置する、小さな曲率半径差と二重楔形シールギャップとを備えたポンプ室壁32に沿って円を描いて延びる前記ロータ55の外壁部分である。ロータ55の複雑な基本構造は図面に明瞭に認められる。このロータは、少しだけ小さな直径を有する円筒状外壁面部分に位置し、かつ比較的大きな角度範囲を占めて位置決めのために働く別の外側のセンタリング面60を有している。しっかりとした位置決めのために働く前記センタリング面60と、偏心案内板40.1に設けられた円筒状の環状溝44.1との間には、肉薄の回転案内つば39が設けられている。この回転案内つば39の外面に沿ってベーンリング45.1は回転揺動を実施する。この円筒状のロータ55は偏心案内板40.2に一体成形されているか、またはこの偏心案内板40.2に別の形式で相対回動不能にかつ相対運動不能に結合されている。ロータ55は嵌合ピン61と、嵌合ピン収容孔62とを介して、第2図で見て手前側に位置する偏心案内板40.1に相対回動不能に差し込まれる。この場合、センタリング面60は肩部として形成されて2つの側で開いたガイド溝63に進入する。ベーンリング45.1,45.2は環状溝44.1,44.2に、スムーズな回転を許す滑り嵌めで回転可能に挿入されている。ロータ55がその両偏心案内板40.1,40.2と共に回転すると、前記ベーンリング45.1,45.2 は往復揺動運動しか実施しない。なぜならば、第2.3図に示したようにスライドベーン46.1,46.2 はベーン開口33.1,33.2内に保持されていて、このベーン開口内で傾動揺動しか実施することができず、しかも偏心回転運動によって必要とされるように半径方向で出入することしかできないからである。このときに、端部65.1 ,65.2は偏心率57に応じてベーン収容室50.1:50.2内に進入するか、またはベーン収容室50.1,50.2から進出する。スライドベーン46.1,46.2は、平行なシール面66.1〜66.4によって制限されたほぼ正方形または方形の板として形成されている。この板の端面67.1.67.2は任意に成形されていてよい。それに対して内側のシール端面68.1,68.2は曲率半径69で凹面部分円筒状に制限されている。この曲率半径69は案内とシールとのために働く円筒状外壁部分面、つまり案内面59.1,59.2の外径に相当しているので、各スライドベーンはロータ55 の回転時にロータ55の案内面59.1,59.2に沿ってかつ両偏心案内板4 0.1,40.2の内面52.2,52.4の間でシールされて往復揺動することができる。その他のスライドベーンシール面51.1〜51.4は既に前で説明した。ポンプ室壁32の両部分と、ベーン収容室50.1,50.2との間の支持シール面70.1〜70.4は第2.3図から判かるように、曲率半径71を有する部分円筒状面として形成されている。この支持シール面の円頂部の間の間隔72はスライドベーン46.1 ,46.2の厚さ74(第2.4図)よりも大きく形成されているので、このスライドベーンは運動のための十分な遊びを有している。支持シール面70.1〜 70.4が、スライドベーン46.1,46.2とそのシール面との正確な運動形成に相応する形状を有していてもよいし、またはそれぞれシールに役立つ面が、運動と、形状を形成する線とに合わせて成形された別の面を持って形成されていてもよい。したがって、スライドベーン46.1,46.2の両側における間隔の極めて正確なシールは必要とされない。なぜならば、翼状のスライドベーン46.1,46.2は自由に回転可能なベーンリング45.1,45.2によって自由に案内されて比較的自由に運動することができ、しかもそれぞれ比較的高い圧力によって一方の側または他方の側に十分にシールされて押圧されるからである。したがって、ベーン収容室50.1;50.2は、自由なシール側に相当する各圧力レベルに位置している。この場合に形成されるギャップが狭いので、 ポンプ媒体の比較的大きな成分がベーン収容室50.1,50.2に進入することはない。比較的大きな成分はそれぞれクレセント形の媒体押退け室にしか存在しない。この媒体押退け室はそれぞれ2つの部分から形成されていてよい。シール接触面76によって、ポンプ室30の室範囲は分割される。室内でのポンプ媒体の案内のためにも働くロータ55は、ロータ流入通路80 . 1とロータ流出通路80.2との間に延びる、斜めに案内されたかまたはほぼ螺旋状で前記両通路をシールして互いに隔離する三次元に異形成形された隔壁8 1を有している。この隔壁81は内側楔状歯列を備えた駆動開口56を取り囲むロータ壁部分の周壁面82.1,82.2および案内面59.1;59.2を形成する前記ロータ55の壁部分と一体に形成されている。両ロータ通路、つまりロータ流入通路80.1とロータ流出通路80.2とは、互いに逆の方向でかつ少なくとも部分的に異形成形されて軸方向で開いている各1つの流入開口83.1もしくは流出開口83.2と、ポンプ室30内に半径方向で開いている大面積の各1つのポンプ室流入開口84.1もしくはポンプ室流出開口84.2とを形成している。第2.2図および第2.3図から認められるように、ロータ流入通路80.1は図面で見て右上に位置するポンプ室部分7 5.3に開いており、それに対してロータ流出通路80.2はポンプ室部分75 . 2に開いている。このような媒体押退け室もしくはポンプ室はロータ位置に応じてかつ第7.1図〜第7.4図から認められるようにスライドベーン46.1 ,46.2の位置によって半クレセント形または部分クレセント形に形成され、しかも、一方または両方の先端部が存在しない。このことは回転時に連続的に変化し、しかも両スライドベーン46.1,46.2の間に位置して入口と出口とから完全に遮断された前記ポンプ室30の最大部分75.1において、特に圧送媒体の果実成分のために有利となるリラクゼーション(relaxation)を、ひいてはポンプ全体およびこのポンプを組み込まれる設備の接続された全ての部分の運転静粛をもたらす。第4図に符号「81」で示した平行な線対は、この場合に隠蔽されて位置している隔壁81を表わしている。特に斜視図で示した種々の断面図の通常の相対位置に対して、第4図は90゜だけ回転させられている。別の図面に示した種々の斜視図により、隔壁81の位置は明瞭に示されている。図示のポンプコア部分はハウジング接続部分の間に位置している。これらのハウジング接続部分はポンプ部分に対して開いた各1つの流入室28と流出室29 とを有している。これらの室は挿入されたOリングパッキン93.1,93.2 (第1図)を備えたシール端面を有している。この大容積のOリングパッキンに沿って、偏心案内板40.1,40.2の端面が回転する。図示のポンプは、回転ベーンポンプの多くの構造部分に類似しているが、しかしベーンはポンプ室の外面に沿って摩擦回転するのではなく、ベーン収容室内に進入し、かつその平らなシール面66.1〜66.4でステータの支持シール面70.1〜70.4に沿ってシールされて往復移動し、これらの支持シール面に媒体の圧力下に押圧されて、支持シール面の円頂部を介して上下に揺動するようなポンプである。さらに、媒体はこの場合に軸方向でロータ流入通路を介して流入して、隔壁81の傾斜面および/または螺旋面によって半径方向の出口に変向されるか、もしくは媒体は半径方向で、傾斜面および/または螺旋面を有するロータ流出通路に流入して、次いでやはり軸方向で流出する。流入室および流出室に対する、長い回転時間にわたる大きな開放に基づき、クレセント形室では媒体の圧縮が行なわれるのではなく、媒体成分が回分式に収容されて、種々のシール面の間で分離され、出口に向かって圧送されるので、敏感な媒体成分、たとえば果物またはこれに類するものは圧縮されない。このためには、ポンプ室壁32に沿って回転する部分円筒状のシール接触面76も役立つ。機能説明: 図示のポンプ20/20.1は種々のポンプ媒体のために適しているか、または適当な材料および材料対もしくは特別な構成によって適当に構成されている。このポンプは特に食品のために使用され、特に高い衛生要求を考慮して設計されている。ポンプ媒体は敏感な成分、たとえば果物またはその他の食品成分をも含んでいてよい。さらにポンプ媒体は化学的に攻撃性の物質から成っているか、またはこのような物質を含んでいてもよい。このポンプは乳製品、飲料、化粧品、薬品および多数の別の液状および粘液状の物質のためにも使用することができる。圧送したいポンプ媒体は入口管片27を通って流入室28に流入して、流出管片29.1に設けられた流出室29を通って流出する。この場合に、ポンプ媒体はポンプ20/20.1によって吸い込まれるか、または自由な落下もしくは自然の液体圧下にホッパまたはリザーバから供給され得る。ポンプ媒体は流出管片29.1から圧力下に流出することができる。この圧力はポンプの汎用の寸法設定規則やシール特性、特にシールギャップおよびこのシールギャップにおける流動特性に応じて規定される。これらの特性は前記構造および実施例では特に好都合となる。したがって、別のポンプに比べて比較的高い圧力と、通常では得られない均一でかつ圧力衝撃の少ない吐出流とを得ることができる。以下に、ポンプ機能を簡単に説明する。第7.1図に示した位置から出発して、ポンプ媒体は室範囲97.1,97.2に流入する。ロータが第7.1図に示した位置から、第7.2図;第8.2図に示した位置にまで回転し、次いでさらに第7.3図;第8.3図に示した位置を介して第7. 4図;第8.4図にまで回転すると、吸い込まれた媒体は部分的にロータ内部に収容され、部分的にロータとスライドベーン46との上方の範囲に収容されている。次いで、吸い込まれた媒体は2 つの部分に分割される。すなわち、この媒体はスライドベーン46.2の下方の室範囲97.1,97.2の内側の部分と、範囲98.1に位置する完全に隔離された部分とに分割される。第7.4図;第8.4図に示した位置から引き続き運動が行われると、ロータの流出側は、ロータ流出通路80.2の流出開口83.2の前方の制御縁部88 . 1が越えられると、図面で見て右側のスライドベーン46.1の上側の縁部6 6.8を介して、ポンプ室30の上側の室範囲98.1にあらかじめ捕集された媒体と接続する。ロータが回転を続ける間、媒体のこの部分は強制的にロータのロータ流出通路80.2から流出させられ、流出開口83.2を通って駆出され、その後にロータは再び第7. 1図に示した位置に到達する。次にポンプ機能をより詳しく説明する: ポンプ媒体の経路は第1図から概略的に判かる。固有のポンプ20.1におけるポンプ媒体の経路の詳細は第1図からは分からない。この経路は第6図から最もよく分かる。しかし、この経路を正確に見るためには、種々異なる図面を交互に参照することが必要となる。これらの図面につき以下にこれに関して説明する。複数の部分図から成る第8図には、ロータ回転時における種々の段階が斜視図で示されている。この図面は第7図の部分図に示した位置にほぼ対応している。ポンプ媒体は流入室28に待機して、流入開口83.1を通ってロータ流入通路80.1に流入し、この場所で斜めの隔壁81によって螺旋状に変向され、ほぼ半径方向でロータ流入通路80.1のポンプ室流入開口84.1を通ってポンプ室30に流入し、しかもロータ55およびスライドベーン46.1,46.2 の位置に応じて中心範囲としてのロータ55から出発して外方に向かって案内される。説明にあたっては、ポンプが充填されていることから出発する。特に運動経過の過程を図示するためには、第7.1図〜第7.4図において重要なポンプ構成部分の同一の基本構造が、ポンプ室30内でのスライドベーン46.1,4 6.2と、隣接したベーン収容室50.1,50.2とを備えたロータ55の種々異なる回転位置状態が示されている。符号97で示したポンプ室30の室範囲は、常時、流入室28の圧力レベルにあり、ひいては僅かな吸込範囲にあり、つまり大気圧よりも低い圧力下にある。符号98.1,98.2で示した室範囲はポンプの図示の状態において、入口と出口とから隔離されており、したがってポンプ媒体のリラクゼーションを可能にする。なぜならば、この室範囲は短い回転部分距離の間、部分範囲において少しだけしか拡大しないからである。その結果、室範囲98.1のポンプ媒体は、引き続きロータ流出通路80.2を備えたロータ55の運動と、スライドベーン4 6.1,46.2の所属の旋回運動とに基づき、液体が案内されるように流出開口83.2によって出口に接続され、後続側に位置しかつ迫従するスライドベーンによって押し出されたポンプ媒体は圧力下にもたらされて、ロータ流出通路8 0.2を介して流出開口83.2を通って流出室29に、ひいては流出管片29 . 1の範囲に到達し、したがってポンプによって生ぜしめられる所望の圧力下に流出導管またはその他の接続された装置を通ってポンプから流出する。ポンプ室30からのこのような流れ経過においても、ポンプ媒体は半径方向でポンプ室からポンプ流出開口84.2を通ってロータ流出通路80.2内に移動し、このロータ流出通路内で螺旋状もしくは斜めの隔壁81に沿って軸方向に変向されて、 流出開口83.2と流出室29とを通って流出管片29.1の方向で固有のポンプ範囲から流出する。以下で使用する小数符号は、構造的に異なる室部分がそれぞれ同じ圧力レベルにあることを明瞭に示している。第7.1図〜第7.4図および特に第5図に示したように、ロータ流入通路8 0.1は第1の室範囲であり、この第1の室範囲は吸込レベルにあり、したがってこの第1の室範囲は符号97.1で示されている。ポンプ室30には、さらに第7. 1図の右側に位置する小さなクレセント形の楔状範囲に設けられた室範囲97.2が吸込レベルに位置している。なぜならば、吸込と、リラクゼーション範囲98における僅かな正圧とに基づき、スライドベーン46.2が(第7. 1図の右側)、この場所で上方に位置する支持シール面70.3に押圧されて、 この側で室を閉鎖するからである。さらに、この室は円筒状のポンプ室壁32に接触するロータ55のシール接触面76によってシールされており、かつポンプ軸線43に対して垂直に延びる両外側の板シール面52.1,52.3で、偏心案内板40.1,40.2の、内方に向けられた平らな両板シール面52.2, 52.4によってシールされている。両軸線43,47に対して垂直に位置する、スライドベーン46.1,46.2と、板シール面52.2,52.4をシールする平らな方形のスライドベーンシール面51.1,51.2,51.3,5 1.4との間の平面は、偏心的な相対摺動運動を受ける構成部分の間の滑リシール面である。ロータ流出通路80.2に設けられた室99.1は流出管片29に設けられた流出室29に液体案内接続されて所定の圧力レベルにもたらされる。さらに、楔形室99.2(第7. 1図の左側)はベーン収容室50.2と同じ圧力レベルにある。なぜならば、この場合に生ぜしめられる最大圧力によって、スライドベーン46.2は支持シール面70.2に押圧されるので、この支持シール面に向かい合って位置するように小さなギャップが形成されるからである。このギャップはベーン収容室50.2に通じた圧力接続を形成する。それと同時に、この回転位置において室98.1がリラクゼーション圧力レベルに調節され、かつスライドベーン46.1の位置に基づきベーン収容室50 . 1がリラクゼーション圧カレベルに調節される。ロータ55が引き続き、第7. 2図に示したように回転すると、楔形室99 . 2は縮小し、ロータ流出通路80.2は両スライドベーン46.1,46.2 の間の室部分98.1と液体・圧力案内接続されるので、この範囲全体は生じる摺動効果と正圧効果とに基づき、流出管片29.1からの媒体の流出を生ぜしめる。このときに、スライドベーン46.1,46.2は第7.2図に示した中間位置にまで傾動し、引き続き回転すると第7.3図に示した位置にまで、つまり伸長位置にまで傾動する。この伸長位置では、入口および出口がポンプ室範囲内の同じ大きさの部分室に接続されている。引き続き回転が行なわれると、ロータ55とスライドベーン46.1,46.2と室部分の各構成部分は、第7.1図に示した配置に対して鏡像対称的な分配を引き受ける(第7.4図参照)。これにより、 圧力と運動とが生ぜしめられる。圧力に応じて、スライドベーンも支持シール面に吸い込まれるか、もしくは押圧されて、シールを生ぜしめ、ベーン収容室はそれぞれ僅かな傾動運動によって対応する液体範囲および圧力範囲に接続される。このためには、ポンプハウジング31の有利な弾性的な構成が役立つ。なぜならば、少なくとも表面と、表面に近い範囲とが、適当なゴム、天然ゴムまたは合成ゴムから製造することができるからである。このような部分ハウジング範囲または被覆体は金属性の、一般にステンレスの支持ハウジング部分に形成されている。第8.2図〜第8.4図には、前記ポンプの概略的な斜視図が示されている。各図面番の数字は第7図のものに対応しているので、ロータの同じ角度位置は同じ図面番号で示されている。さらに、各角度位置が図面番号に付記されている。第7.1図に対応する図面は図示していない。各図面は、前で使用した符号と同じ符号の一部を備えているが、特にロータの流入通路と流出通路とに設けられた流入開口と流出開口とを示すために使用される。これら両開口の縁部だけが付加的に示されている。第7.4図もしくは第8.4図に示した位置から、矢印85 で示した回転方向で引き続き回転が行なわれると、ロータ55とスライドベーン46.1,46.2とはまず位置「235°」(図示しない)を介して、第7.3図および第8.3図に対して鏡像対称的な位置「270゜」を取り、さらに第7.2図および第8.2図に対して鏡像対称的な位置「315°」で第7.1図に示した回転の終端位置を取る。ポンプ室流入開口84.1は、外壁59と呼ばれるロータ55の外周面に沿って回転する制限縁部86.1,86.2と、先行する制御縁部87.1と、追従する制御縁部87.2とを有している (軸平行な線として示す)。これらの縁部は角隅範囲への移行特性を改善するために、丸く面取りするか、またはその他の形式で異形成形することもできる。第8.2図、第8.21図および第8.3 図に示した図面では、ポンプ室の流出開口84.2の追従する制御縁部88.2 が目に見えない。したがって、その角隅88.21が図示されている。この場合に、先行する制御縁部88.1は目に見える。第8. 4図では、迫従する制御縁部88.2しか目に見えない。先行する制御縁部の代わりに、角隅88.11 が図示されている。ポンプ室流入開口84.1およびポンプ室流出開口84.2に設けられた、軸平行に延びる制御縁部87.1,87.2;88.1,88.2は制御機能を有していて、ハイドロリック式弁または2サイクル内燃機関に設けられたベーンの制御縁部と同様に挙動する。流出開口83.2に関しては、ロータ55の外壁59に対して同心的な縁制限部89.1,89.2と、隔壁に向かい合って位置する縁部89.3と、駆動開口56を巡るように案内される制限線89.4とが認められる。これらの構成部分はそれぞれ全ての図面には図示していない。以下に説明する図面には、前記ポンプの個々の構成部分の変化形が示されている。全ての変化形はそれぞれ対応する構成部分の変更によって最初に説明したポンプにおいて有利に使用され、また別のハウジング、別の流入部、別の駆動装置とを備えているが、ポンプ室、ロータ、スライドベーン、ポンプ壁開口等の構成の同じ基本原理を有するような別のポンプにおいても使用され得る。第9.1図および第9.2図に示した変化実施例は、次の点で上記実施例とは異なっている。すなわち、唯一つのポンプのスライドベーン146.1,146 . 2はポンプハウジングの両側でそれぞれ単独で位置する2つのベーンリングには保持されていない。この場合、一方のスライドベーン146.1のためには、 第1実施例の場合と同様の寸法および相対対応関係のベーンリング145.1が設けられている。しかし他方のスライドベーン146.2に対しては、比較的大きなベーンリング145.2が設けられている。このベーンリング145.2は、スライドベーン146.1のベーンリング145.1 と同一のポンプハウジング側に位置している。ベーンリング145.2の比較的大きな内径に基づき、ベーンリング145.1はベーンリング145.2の内部に配置されている(第9.1図参照)ので、両スライドベーン146.1,14 6.2は互いに無関係にかつ回転方向に関してそれぞれ逆向きに作動する。 1つの偏心案内板に設けられた対応する環状溝は適当な寸法と、有利には両環状溝の間の隔離つばとを持って形成されている。第9.1図には、両ベーンリング145.1,145.2と、両ベーンリングから突出するように固定されたスライドベーン146.1,146.2とが、個々にかつ互いに別個に図示されている。第9.2図には、前記両ベーンリングが組付け状態において取る相対的な位置が示されている。このような構成に基づき、組付けおよび分解は場合によっては特定のポンプ構成に対して一層有利に行なうことができる。このためには、各構成部分の対称性が僅かに失われる。しかし、このことは製造利点および組付け利点により相殺され得る。第10図に示した変化実施例は、次の点で上記実施例とは異なっている。すなわち、スライドベーン246.1,246.2は各スライドベーンシール面25 1.1〜251.4に、それぞれスライドベーン24 6.1に設けられたベーン部分リング245.1,245.2と、スライドベーン246.2に設けられたベーン部分リング245.3.245.4とで固定されている。すなわち、両側で支持されたスライドベーンは偏心案内板240に設けられた環状溝244に、第1実施例の場合と同様に回転運動可能に配置することができる。第10.3図に示した部分組付け状態が示すように、それぞれベーン部分リングの端部220.1,220.2の間には、各環状溝内で部分室23 0が形成される。この部分室230は媒体を充填され、ポンプ過程時のスライドベーン246.1,246.2の揺動運動に応じて拡大縮小される。しかし、このような状況はたいていの媒体に対して、ポンプ全体に与えられる利点よりも少ない欠点しかもたらさない。すなわち、この場合には、スライドベーン246を両側で支持し、こうしてスライドベーンの撓み負荷、ひいては滑り面、シール面および支承面における不均一な摩耗を回避して、ベーンリングとガイドとを備えた、より薄いまたはより安定的なスライドベーンを形成することができる。偏心案内板に関しては、図面の背後に位置する符号240で示した偏心案内板しか図示されていない。ポンプの他の部分は図面を見易くする目的で省略した。第11図および第12図に示した変化実施例では、第1実施例の場合とは異なりスライドベーン246. 1,246.2が支持シール面70の間に自由に案内されているのではなく、ベーン収容室350.1,350.2にベーンガイド部材370.1,370.2 が配置されている。このベーンガイド部材は第12図に示したように、ベーン収容室350.1,350.2の内径に相当する外径を有する、円筒状の基本形状の部材である。また、この円筒体は、スライドベーン246.1,246.2の端部の進入深さよりも大きな直径を有している。摺動運動の他方の側に位置する範囲には、両円筒体区分372.1,372.2を支持する各1つの結合部材3 73が設けられている。さらに、負荷軽減通路374が設けられていると有利である。この負荷軽減通路は滑り面に加工成形されていてもよい。スライドベーンはスリット375内に嵌合しながら滑動する。この変化実施例では、流入狭あい部を備えた第1実施例の支持シール面70が設けられていない。支持シール面の機能はベーンガイド部材が引き受ける。このベーンガイド部材には、スライドベーン346.1;346.2の旋回運動および傾斜運動のためのベーン収容室350.1,350.2の十分に大きな流入開口372が対応している。ベーンガイド部材を備えたこのようなポンプ構成は、ポンプハウジング331 とスライドベーン46.1,46.2とが全てステンレスのクロム・ニッケル鋼から成っていて、したがって滑り材料の介在なしに長時間互いに沿って回転できないような場合に特に有利である。ベーンガイド部材370.1,370.2は、 ポンプ圧送したい媒体に関して中性でかつ良好な滑り特性を備えた適当な材料、 たとえばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)のようなプラスチック、場合によっては埋め込まれた炭素または別の結合物を有するプラスチックおよび/または滑り特性を改善する物質ならびに繊維の形の物質から成っている。このような材料は請求の範囲において「滑り支承材料」 と呼んでいる。第13図に示したさらに別の変化実施例では、たとえば3つのスライドベーン446.1,446.2,446.3が設けられている。対応して、ポンプ全体が形成されていなければらなない。さらに特にベーン収容室450.1,450 . 2,450.2は円筒状に形成されておらず、横断面で見てほぼ三角形に、しかもスライドベーン446.1〜446.3の旋回角度に応じて形成されている。このようなベーン収容室は、スライドベーンがその旋回運動の終端位置においてほぼ真直な内面447に接触するように形成されている。また、ポンプ構造、 媒体、場合によっては揺動過程等に応じた別のベーン収容室形状を選択することもできる。しかしベーン収容室は偏心率に関連した規模でスライドベーンの自由な運動を常に保証していなければ成らない。ポンプ室壁432を備えたハウジング、ベーン開口およびロータ455は3つのスライドベーン446.1〜446.3に対応して形成される。第14図および第15図に示した変化実施例は、スライドベーン546.1, 546.2の内側のシール端面568.1,568.2にシール条片570がどのように挿入されているかを示している。このシール条片570はたとえば、僅かに凹面状の部分円筒状面571を備えた固有のシール部分に形成されている。この部分円筒状面571は鳩尾形部分572に形成されている。この鳩尾形部分はスライドベーン546.1;546.2に設けられた対応する溝に嵌合するように挿入されている。そのために鳩尾形部分は部分円筒状の保持隆起部573と、平行壁形の移行部分574とを有している。このようなシール条片570は弾性的な材料から成っていると有利である。この材料は前記ベーンガイド部材の材料特性と同じか、または同様であってよい。この材料は良好なシールまたは改善されたシールにもかかわらず、同じステンレス鋼材料の互いに沿った直接的な滑動を阻止する。この場合、スライドベーンは旋回運動だけを実施するが、その揺動運動の終了時には、反転運動を実施しなければならず、シール条片570は支持に関しても、弾性率に基づいた小さな傾動運動を実施することができる。この傾動運動は適当に形成されたシール条片とその材料とによって補償されなければならない。第16図および第17図には、シール接触面676が必要に応じて増大し得ることが示されている。この場合、ロータ655には、第1実施例および前記変化実施例の場合とは異なり正確に円筒状の形状が付与されるのではなく、シール接触面676の範囲には比較的長いシール面677が付与される。このシール面6 77は正確にポンプ室壁32と同様の曲率半径を有している。第15図および第16図の変化実施例は次の点で異なっている。すなわち、第15図に示した変化実施例ではベーン収容室50.1,50.2が、いかなる組込み体もなしに形成されており、スライドベーン46.1,46.2は支持シール面70. . .に支持されており、それに対して第17図に示した変化実施例では、ベーン収容室3 50.1,350.2にベーンガイド部材370.1,370.2が配置されている。またこの変化実施例と共に、2つ以上のスライドベーンまたは別構造のベーン収容室、たとえば第13図に示したようなベーン収容室を備えた別の変化実施例をポンプまたはその他の装置において実現することもできる。第18図に示した変化実施例では、ポンプ全体が示されているのではなく、所属の組込み部分を備えた内側のポンプハウジングしか図示されていない。この場合、第1実施例に示したポンプと全く同じ2つのポンプが唯一つの軸に組み付けられて、両ポンプの間に1つの結合リング710しか配置されないようになっている。この結合リングに設けられたガイド溝711,712には、ポンプハウジング731.1,731.2の両肩部715.716が、右側に位置するポンプ720.1と左側に位置するポンプ720.1とを互いに整合するように位置決めするために挿入されている。その場合、たとえば右側に位置するポンプ720 . 1にまずシールされた液体が流出開口783.2から、右側に位置する偏心案内板740.1に設けられた貫通開口785を通って直接に、左側に位置する偏心案内板740.2に設けられた対応する貫通開口を通じて、左側に位置するポンプ720.2に設けられた流入開口783.1に流入するので、右側に位置するポンプ720.1は低圧ポンプとして作動し、左側に位置するポンプ720. 2は高圧ポンプとして作動する。これにより、小さな寸法と好都合な構成条件とにおいてポンプ吐出高さを著しく改善することができる。 2つ以上のポンプが1つの軸に角度的に互いにずらされて配置され、吐出流が有利に合流されると、比較的大きな吐出高さと、著しく変動の少ない吐出流と、 さらに比較的大きくかつ比較的安定した吐出流とを得ることができる。本発明の特に可能な改良形に関しては要約すると次のようになる。液体搬送装置は、向かい合って位置する側に流入開口と流出開口とを備えた円形の横断面のポンプ室と、ポンプ室内に設けられたロータとを有しており、このロータは中空のロータ本体を有している。このロータ本体はポンプ室の軸線に対してこの軸線を中心にして偏心的に回転可能であり、この場合、前記ロータ本体は、ポンプ室の回転表面とのシールを形成するための縦長の外表面と、シール表面に対して隣接した隔壁とを有している。この隔壁はロータ本体を流入側と流出側とに隔離しており、この場合、流入側は一方の端部に軸方向流入開口を有しており、この流入開口はポンプ室に設けられたポンプ室流入開口と連通している。このポンプ室流入開口はポンプ室の内部との連通のための半径方向の開口として形成されている。前記流出側はポンプ室の内部との連通のための半径方向開口と、前記流入開口に向かい合って位置する端部に構成された軸方向の流出開口とを有しており、この流出開口はポンプ室の流出開口と連通している。液体搬送装置はさらに原則的に半径方向の多数のシール翼もしくはスライドベーンを有しており、このスライドベーンはロータを介して分配されている。この場合、各スライドベーンはロータ本体の外壁面との密な関係において内端部と、 外端部とを有しており、この外端部は滑動可能にかつ往復運動可能に延びて、各収容室に進入している。この収容室はポンプ壁に設けられている。液体搬送装置はさらに翼ガイド手段を有しており、この翼ガイド手段は対応する翼と連結されて組み付けられており、これにより、ロータ回転時に振動する翼の滑り往復運動を生ぜしめるためにロータが回転すると、ロータと同期的にまたはロータと合致して偏心的に回転する。この場合、シール翼と隔壁とシール表面とが協働し、これによりポンプ搬送したい媒体は流入開口からロータ本体に設けられた流入側の内部と、ポンプ室の部分範囲と、ロータ本体の流出側の内部とを介して流出開口にまで搬送される。充填・流体搬送・ポンプ装置は次のような特徴を有している: −偏心的に案内されたスライドベーン装置が設けられており、 −円筒状に制限されたポンプ室(30)に設けられた環状のシール範囲と、吸込側と吐出側との間のシールを生ぜしめるスライドベーン配置が設けられており、 −運動可能な少なくとも2つのスライドベーン(46.1,46.2)が設けられており、 −吸込側からの軸方向の供給および吐出側への軸方向導出のための、一緒に回転する供給兼導出装置が設けられており、 −ポンプ壁(32)がベーン開口(33.1;33.2)によって中断されており、 −前記ベーン開口(33.1;33.2)が互いに所定の角度で形成されており、この角度がスライドベーン(46.1,46.2)の数に相当していて、2つのスライドベーンの場合にはほぼ互いに向かい合って位置しており、 −ロータに対して回転運動可能に支承されたスライドベーン(46.1,46. 2)が、その外方を向いた端部で各ベーン収容室(50.1;50.2)に進入しており、 −スライドベーンが、ロータと共に偏心的に回転する、スライドベーン揺動を可能にするスライドベーン保持兼案内手段に案内されている。前記ポンプは支承兼シールハウジング(21)に流入室(28)と駆動軸(2 3)とを有しており、この駆動軸はロータ(55)と、このロータに結合された両偏心案内板(40.2)とを駆動する。この偏心案内板では、環状溝にベーンリング(45.1,45.2)が支承されている。 このベーンリングはスライドベーン(46.1,46.2)を支持している。 このスライドベーンは支持シール面を介してベーン収容室に進入するか、またはこのベーン収容室から引き出される。前記ポンプは高い衛生要求、たとえば食品、薬品および化粧品における衛生要求のために適当であり、 敏感な成分、たとえば果物またはその他の食品成分をも穏やかに搬送することができる。

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