建設機械

申请号 JP2013211073 申请日 2013-10-08 公开(公告)号 JP5926715B2 公开(公告)日 2016-05-25
申请人 日立建機株式会社; 发明人 中根 勝志; 立野 至洋; 植木 剛; 田中 泰;
摘要
权利要求

作業装置が設けられた車体と、該車体に搭載された原動機と、該原動機によって駆動され圧油を吐出する油圧ポンプと、該油圧ポンプに接続され前記油圧ポンプから吐出した圧油が流通する油圧管路と、前記油圧ポンプと前記油圧管路の一部を覆う油圧機器カバーとを備えてなる建設機械において、 前記油圧機器カバーは、表面と裏面の二面を有した袋体からなり周囲が閉塞され一部が開口した開口端となって内部に前記油圧ポンプおよび前記油圧管路の一部を収容するカバー本体と、 該カバー本体を構成する二面のうち一方の面に設けられ前記油圧ポンプが挿入されるポンプ挿入口と、 前記カバー本体の前記一方の面を切欠いて設けられ、前記カバー本体の開口端を前記ポンプ挿入口に連通させるスリットと、 該スリットを跨いで前記カバー本体に設けられ、前記スリットを開閉する開閉カバー片と、 前記ポンプ挿入口の周縁部を取囲んで前記カバー本体に設けられ、前記ポンプ挿入口に挿入された前記油圧ポンプの外周に巻付けられることにより前記カバー本体を前記油圧ポンプに固定するカバー固定ベルトとにより構成したことを特徴とする建設機械。前記開閉カバー片は、前記カバー本体に固定される固定端と、前記スリットを挟んで前記固定端とは反対側に延びる自由端とを有し、 前記開閉カバー片の自由端と前記カバー本体との間には、前記開閉カバー片の自由端を前記カバー本体に対して取付け、取外しする開閉カバー片止め具を設ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。前記カバー固定ベルトは、前記ポンプ挿入口の周縁部に固定され前記油圧ポンプの外周を取囲む固定部と、該固定部からさらに前記ポンプ挿入口の周方向に延在し前記固定部に巻付けられる自由端とにより構成し、 前記固定部と前記自由端とが重なり合う部位には、前記カバー本体を前記油圧ポンプに固定した状態に保持する固定ベルト止め具を設ける構成としてなる請求項1または2に記載の建設機械。前記カバー本体を構成する表面と裏面との間には、これら表面と裏面の一部を接続することにより前記カバー本体の開口端の開き具合を狭めるカバー接続具を設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の建設機械。

说明书全文

本発明は、油圧ショベル、ホイールローダ等の油圧アクチュエータに供給される圧油を吐出する油圧ポンプを備えた建設機械に関する。

一般に、建設機械の代表例である油圧ショベルは、自走可能な下部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載され上部旋回体とにより車体が構成され、上部旋回体の前側には、掘削作業等を行う作業装置が俯仰動可能に設けられている。

上部旋回体は、支持構造体をなす旋回フレームと、旋回フレームに搭載されたエンジンと、該エンジンによって駆動され圧油を吐出する油圧ポンプと、油圧ポンプから吐出した圧油を油圧ショベルに搭載された各種の油圧アクチュエータに分配する制御弁装置とを有している。油圧ポンプと制御弁装置との間は、油圧ホース等の油圧管路を介して接続されている。

ここで、油圧ショベルに搭載された油圧アクチュエータは、油圧管路を通じて油圧ポンプから供給される圧油(作動油)によって駆動されるため、圧油の一部が油圧管路の外部に漏れることがある。特に、油圧ポンプから吐出された直後の圧油は高圧であるため、油圧ポンプと油圧管路との接続部から圧油が漏れた場合には、この圧油は油圧ポンプの周囲に飛散するようになる。油圧ポンプと油圧管路との接続部から飛散した圧油は、油圧ショベルの作動時に高温となるエンジン、排気管等に付着することにより、火災を引き起こす虞れがある。

このため、従来技術では、油圧ポンプと、該油圧ポンプに接続される2本の油圧管路の一部(油圧ポンプとの接続部)とを、袋状の被覆体によって覆うことにより、油圧ポンプと油圧管路との接続部から圧油が飛散するのを防止することができる作動油の噴出抑制装置が提案されている(特許文献1参照)。

特開2011−80258号公報

しかし、上述した従来技術による被覆体は、一端側が大径な第1開口部となると共に他端側が小径な第2開口部となり、第1開口部には油圧ポンプが挿入され、第2開口部には油圧管路が挿入される構成となっている。第1開口部は、結束バンドを用いて油圧ポンプの外周に取付けられ、第2開口部は、結束バンドを用いて油圧管路に取付けられる構成となっている。

従って、被覆体によって油圧ポンプと油圧管路とを覆う場合には、油圧ポンプから油圧管路を取外した状態で、被覆体の第1開口部に油圧ポンプを挿入すると共に、第2開口部に油圧管路を挿入する必要がある。このため、油圧ポンプに油圧管路が接続されている場合には、被覆体を取付けるために油圧管路を油圧ポンプから取外す作業が必要となり、被覆体を取付けるときの作業性が低下してしまうという問題がある。

本発明は上述した従来後術の問題に鑑みなされたもので、圧油の飛散を防止する油圧機器カバーを、油圧ポンプと油圧管路に対して迅速に取付けることができるようにした建設機械を提供することを目的としている。

上述した課題を解決するため、本発明は、作業装置が設けられた車体と、該車体に搭載された原動機と、該原動機によって駆動され圧油を吐出する油圧ポンプと、該油圧ポンプに接続され前記油圧ポンプから吐出した圧油が流通する油圧管路と、前記油圧ポンプと前記油圧管路の一部を覆う油圧機器カバーとを備えてなる建設機械に適用される。

請求項1の発明の特徴は、前記油圧機器カバーは、表面と裏面の二面を有した袋体からなり周囲が閉塞され一部が開口した開口端となって内部に前記油圧ポンプおよび前記油圧管路の一部を収容するカバー本体と、該カバー本体を構成する二面のうち一方の面に設けられ前記油圧ポンプが挿入されるポンプ挿入口と、前記カバー本体の前記一方の面を切欠いて設けられ、前記カバー本体の開口端を前記ポンプ挿入口に連通させるスリットと、該スリットを跨いで前記カバー本体に設けられ、前記スリットを開閉する開閉カバー片と、前記ポンプ挿入口の周縁部を取囲んで前記カバー本体に設けられ、前記ポンプ挿入口に挿入された前記油圧ポンプの外周に巻付けられることにより前記カバー本体を前記油圧ポンプに固定するカバー固定ベルトとにより構成したことにある。

請求項2の発明は、前記開閉カバー片は、前記カバー本体に固定される固定端と、前記スリットを挟んで前記固定端とは反対側に延びる自由端とを有し、前記開閉カバー片の自由端と前記カバー本体との間には、前記開閉カバー片の自由端を前記カバー本体に対して取付け、取外しする開閉カバー片止め具を設ける構成としたことにある。

請求項3の発明は、前記カバー固定ベルトは、前記ポンプ挿入口の周縁部に固定され前記油圧ポンプの外周を取囲む固定部と、該固定部からさらに前記ポンプ挿入口の周方向に延在し前記固定部に巻付けられる自由端とにより構成し、前記固定部と前記自由端とが重なり合う部位には、前記カバー本体を前記油圧ポンプに固定した状態に保持する固定ベルト止め具を設ける構成としたことにある。

請求項4の発明は、前記カバー本体を構成する表面と裏面との間には、これら表面と裏面の一部を接続することにより前記カバー本体の開口端の開き具合を狭めるカバー接続具を設ける構成としたことにある。

請求項1の発明によれば、開閉カバー片によってスリットを開くことにより、カバー本体の開口端とポンプ挿入口とがスリットを介して連通するので、カバー本体の開口端を拡開させることができる。従って、油圧ポンプと該油圧ポンプに接続された油圧管路とを、拡開させたカバー本体の開口端を通じてカバー本体内に容易に収容し、油圧ポンプをポンプ挿入口に容易に挿入することができる。この状態で、開閉カバー片によってスリットを閉じると共に、カバー固定ベルトを油圧ポンプの外周に巻付けることにより、カバー本体を油圧ポンプに固定することができる。

この結果、油圧ポンプと油圧管路の一部を油圧機器カバーによって覆うことができ、油圧ポンプから吐出した圧油の一部が漏れたとしても、この圧油が飛散して高温の原動機等に付着するのを油圧機器カバーによって抑えることができる。しかも、油圧ポンプに油圧管路が取付けられた状態においても、油圧管路を油圧ポンプから取外すことなく、これら油圧ポンプと油圧管路の一部を油圧機器カバーによって迅速に覆うことができるので、油圧機器カバーを取付けるときの作業性を高めることができる。

請求項2の発明によれば、開閉カバー片の自由端を、開閉カバー片止め具を用いてカバー本体に取付けることにより、スリットを閉じた状態に保持することができる。この状態では、カバー本体の開口端がスリットを介してポンプ挿入口に連通することがなく、カバー本体が、油圧ポンプおよび油圧管路から離脱するのを抑えることができる。この結果、油圧機器カバーは、油圧ポンプおよび油圧管路の一部を長期に亘って覆うことができる。

請求項3の発明によれば、油圧ポンプをポンプ挿入口に挿入した状態で、この油圧ポンプの外周をカバー固定ベルトの固定部によって取囲むと共に、この固定部の一部にカバー固定ベルトの自由端を巻付ける。この状態で、固定部と自由端とが重なり合う部位に設けられた固定ベルト止め具が、カバー本体を油圧ポンプに固定した状態に保持することにより、油圧機器カバーによって油圧ポンプおよび油圧管路の一部を長期に亘って覆うことができる。

請求項4の発明によれば、油圧ポンプと油圧管路の一部をカバー本体内に収容した状態で、カバー接続具によってカバー本体の表面と裏面との一部を接続することにより、カバー本体の開口端の開き具合を、例えば油圧管路の配置に応じて狭めることができる。このため、例えば原動機に向けて流れる冷却風が、開口端からカバー本体内に流入するのを抑えることができる。この結果、油圧機器カバーが冷却風によってばたつくのを抑えることができ、油圧ポンプおよび油圧管路の一部を油圧機器カバーによって安定して覆うことができる。

本発明の実施の形態が適用されたホイール式油圧ショベルを示す正面図である。

ホイール式油圧ショベルの旋回フレーム、エンジン、油圧ポンプ等を示す平面図である。

エンジン、油圧ポンプ、油圧ホース等を示す斜視図である。

図3中の油圧ポンプ、油圧ホースの一部を油圧機器カバーによって覆った状態を示す図3と同様な斜視図である。

油圧機器カバーによってギヤポンプと油圧ホースを覆う状態を示す分解斜視図である。

袋状に縫製される前のカバー本体を展開した状態で示す平面図である。

カバー本体に縫製される開閉カバー片を単体で示す平面図である。

カバー本体に縫製されるカバー固定ベルトを単体で示す平面図である。

袋状に縫製されたカバー本体と、開閉カバー片とを示す分解斜視図である。

開閉カバー片を縫付けたカバー本体と、カバー固定ベルトとを示す分解斜視図である。

油圧機器カバーを、スリットを閉じた状態で示す斜視図である。

油圧機器カバーを、スリットを開いた状態で示す斜視図である。

油圧機器カバー内にギヤポンプと油圧ホースの一部を収容した状態を示す斜視図である。

開閉カバー片によりポンプ挿入口とスリットとの間を閉塞した状態を示す斜視図である。

カバー固定ベルトをギヤポンプの外周に巻付けた状態を示す斜視図である。

以下、本発明の実施の形態に係る建設機械として、ホイール式の油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。

図1において、1はホイール式の油圧ショベルを示している。この油圧ショベル1は、前,後の車輪2Aを有する自走可能な下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3とを備え、下部走行体2と上部旋回体3とにより車体が構成されている。上部旋回体3の前側には作業装置4が俯仰動可能に設けられ、この作業装置4によって土砂の掘削作業等を行うことができる。

上部旋回体3は、下部走行体2上に旋回可能に取付けられた旋回フレーム5と、該旋回フレーム5の後端側に設けられたカウンタウエイト6と、旋回フレーム5の前部左側に設けられオペレータが搭乗するキャブ7と、カウンタウエイト6の前側に設けられた建屋カバー8とにより大略構成されている。建屋カバー8の内部には、後述のエンジン9、メインポンプ10、ギヤポンプ12等が収容されている。

旋回フレーム5は、図2に示すように、左,右方向の中央部に配置され前,後方向に延びるセンタフレーム5Aと、センタフレーム5Aの左側に複数の左張出しビーム5Bを介して接続され前,後方向に延びた左サイドフレーム5Cと、センタフレーム5Aの右側に複数の右張出しビーム5Dを介して接続され前,後方向に延びた右サイドフレーム5Eとにより構成されている。センタフレーム5Aは、厚肉な底板5A1と、該底板5A1上に立設され前,後方向に延びる左縦板5A2および右縦板5A3とを含んで構成されている。

9は旋回フレーム5の後側に設けられたエンジンを示し、該エンジン9は、ディーゼルエンジンにより構成されている。このエンジン9は、旋回フレーム5の左,右の縦板5A2,5A3上に防振部材(図示せず)を介して弾性的に支持され、クランク軸(図示せず)が左,右方向に延びる横置き状態で旋回フレーム5に搭載されている。

エンジン9の左,右方向の一側(左側)には、当該エンジン9によって駆動される冷却ファン9Aが設けられている。冷却ファン9Aの回転によって建屋カバー8内に吸込んだ冷却風により、ラジエータ、オイルクーラ等の熱交換器11を冷却することができる。

10はエンジン9の左,右方向の他側(右側)に設けられたメインポンプを示し、該メインポンプ10は2連式の油圧ポンプにより構成され、動伝達装置10Aを介してエンジン9に接続されている。メインポンプ10は、エンジン9によって駆動されることにより、油圧ショベル1に搭載された油圧シリンダ、油圧モータ等の油圧アクチュエータに向けて作動用の圧油を吐出する。

12はメインポンプ10から左側(冷却ファン9A側)に離間してエンジン9に設けられたギヤポンプを示し、該ギヤポンプ12は油圧ポンプにより構成されている。図3および図5に示すように、ギヤポンプ12は、全体として直方体のブロック体からなり、ポンプ軸12Aの近傍には取付フランジ12Bが設けられている。また、ギヤポンプ12には、流入側の油圧管路としての流入側油圧ホース13が継手13Aを介して接続されると共に、流出側の油圧管路としての流出側油圧ホース14が継手14Aを介して接続されている。

ギヤポンプ12は、取付フランジ12Bを介してエンジン9の側面に取付けられ、エンジン9によって駆動される。これにより、ギヤポンプ12は、流入側油圧ホース13を通じて流入した作動油を加圧して吐出する。ギヤポンプ12から吐出した圧油は、流出側油圧ホース14を通じて、下部走行体2の車輪2Aを制動するためのブレーキ装置(図示せず)に供給される。

ここで、ギヤポンプ12はエンジン9の側面に取付けられているため、ギヤポンプ12と流出側油圧ホース14(継手14A)との接続部、あるいはギヤポンプ12と流入側油圧ホース13(継手13A)との接続部から圧油が漏れて飛散した場合には、この圧油が高温となったエンジン9等に付着して火災を引き起こす虞れがある。

このため、本実施の形態による油圧ショベル1は、図4および図5に示すように、ギヤポンプ12と、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部(ギヤポンプ12との接続部近傍)とを、油圧機器カバー15によって覆う構成となっており、以下、この油圧機器カバー15について説明する。

15は本実施の形態に用いられる油圧機器カバーを示し、該油圧機器カバー15は、ギヤポンプ12と流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部を覆ことにより、ギヤポンプ12等から圧油が漏れた場合に、この圧油が周囲に飛散するのを抑えるものである。この油圧機器カバー15は、図5ないし図12に示すように、後述のカバー本体16、開閉カバー片19、カバー固定ベルト22を含んで構成されている。

16は油圧機器カバー15のベースとなるカバー本体を示している。カバー本体16は、図9に示すように、略食パン型をなす表面16Aと裏面16Bとを縫合わせることにより、周囲(三辺)が閉塞され一部(一辺)が開口した略矩形状の袋体として形成されている。即ち、カバー本体16は、互いに縫合わされた表面16Aと裏面16Bのうち長さ方向の一端側に位置する一辺のみが開口端16Cとなり、この開口端16Cの周囲となる他の三辺が閉塞部16Dとなり、耐熱性の高いナイロン繊維によって形成された布材を縫製することにより形成されている。そして、袋体からなるカバー本体16内には、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部が収容される構成となっている。

ここで、カバー本体16は、図6に示す1枚の布材からなる素材16′を縫製することにより形成されている。素材16′は、耐熱性の高いナイロン繊維によって形成された布材を裁断したもので、表面16Aに対応する面と裏面16Bに対応する面とが折曲部16Eを挟んで対称形状に配置されている。そして、素材16′の折曲部16Eを中心として表面16Aと裏面16Bとを対面させ、これら表面16Aと裏面16Bの周縁部を縫合わせて縫製部16Fを形成する(図9参照)。これにより、一部が開口端16Cとなり、周囲が閉塞部16Dとなった有底袋状のカバー本体16が形成されている。

17はカバー本体16を構成する表面16Aと裏面16Bのうち表面16Aに設けられたポンプ挿入口を示している。ポンプ挿入口17は、カバー本体16の開口端16Cと閉塞部16Dとの間に配置され、カバー本体16内にギヤポンプ12を収容した状態で、このギヤポンプ12の外周部分が挿入されるものである(図13参照)。

ここで、ポンプ挿入口17は、ギヤポンプ12の外形形状に対応した四形の開口(角孔)からなり、折曲部16Eの近傍に位置してカバー本体16の表面16Aに形成されている。そして、ポンプ挿入口17の周縁部には、後述するカバー固定ベルト22が取付けられる構成となっている。

18はカバー本体16の表面16Aを切欠いて設けられたスリットを示し、該スリット18は、カバー本体16の開口端16Cとポンプ挿入口17との間を、カバー本体16の折曲部16Eと平行に直線的に延びている。このスリット18は、カバー本体16内にギヤポンプ12等を収容するときに、カバー本体16の開口端16Cとポンプ挿入口17との間を連通させることにより、開口端16Cを拡開させるものである。

従って、図13に示すように、ギヤポンプ12に流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14を接続したままの状態においても、このギヤポンプ12等を、スリット18によって拡開した開口端16Cを通じてカバー本体16内に収容した後、スリット18を通じてポンプ挿入口17へと導くことができる。

19はスリット18を跨いでカバー本体16の表面16Aに設けられた開閉カバー片を示している。この開閉カバー片19は、カバー本体16の表面16Aに設けられたスリット18を開閉するものである。ここで、開閉カバー片19は、図7に示すように、カバー本体16と同様の布材を用いて略L字型に形成されている。開閉カバー片19の固定端19Aは、スリット18を挟んでカバー本体16の折曲部16E側に片寄った位置に配置され、開閉カバー片19の自由端19Bは、スリット18を挟んで固定端19Aとは反対側(カバー本体16の縫製部16F側)に延びている。

開閉カバー片19の固定端19Aは、カバー本体16の折曲部16Eとスリット18との間で表面16Aに縫合わされている。即ち、開閉カバー片19の固定端19Aは、縫製部19Cによってカバー本体16の表面16Aに固定されている。一方、開閉カバー片19の自由端19Bは、後述する開閉カバー片用スナップ20と開閉カバー片用面ファスナ21とにより、カバー本体16の表面16Aに対して取付け、取外し可能となっている。

20はカバー本体16の表面16Aと開閉カバー片19の自由端19Bとの間に設けられた開閉カバー片止め具としての2個の開閉カバー片用スナップを示している。これら2個の開閉カバー片用スナップ20は、スリット18が延びる方向に適度な間隔をもって配置されている。これら開閉カバー片用スナップ20は、図9および図12に示すように、カバー本体16の表面16Aに設けられた凸型部材20Aと、開閉カバー片19の自由端19Bに設けられた凹型部材20Bとにより構成されている。

そして、凹型部材20Bを凸型部材20Aに嵌合させることにより、開閉カバー片19の自由端19Bがカバー本体16に固定され、開閉カバー片19は、スリット18を閉塞した状態を保持する。一方、凹型部材20Bを凸型部材20Aから離脱させることにより、開閉カバー片19の自由端19Bがカバー本体16から切離され、開閉カバー片19は、スリット18を開放する。

従って、凹型部材20Bを凸型部材20Aから離脱させた状態では、開閉カバー片19がスリット18を開放し、カバー本体16の開口端16Cは、スリット18を介してポンプ挿入口17に連通することにより拡開する。これにより、ギヤポンプ12に流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14が接続されたままの状態においても、これらギヤポンプ12等を開口端16Cを通じてカバー本体16内に収容することができる。

一方、凹型部材20Bを凸型部材20Aに嵌合させた状態では、開閉カバー片19がスリット18を閉塞するので、カバー本体16のポンプ挿入口17内にギヤポンプ12の外周部分を挿入した状態を保持することができる。

21はカバー本体16の表面16Aと開閉カバー片19の自由端19Bとの間に設けられた開閉カバー片用面ファスナを示し、該開閉カバー片用面ファスナ21は、開閉カバー片用スナップ20と共に開閉カバー片止め具を構成している。開閉カバー片用面ファスナ21は、2個の開閉カバー片用スナップ20間に配置され、スリット18が延びる方向と直交する方向に延びている。この開閉カバー片用面ファスナ21は、図9および図12に示すように、カバー本体16の表面16Aに設けられたループ面21Aと、開閉カバー片19の自由端19Bに設けられたフック面21Bとにより構成されている。

そして、開閉カバー片用面ファスナ21は、開閉カバー片用スナップ20を補強するもので、開閉カバー片用スナップ20の凹型部材20Bを凸型部材20Aに嵌合させると共に、開閉カバー片用面ファスナ21のフック面21Bをループ面21Aに接続することにより、開閉カバー片19の固定端19Aは、カバー本体16の表面16Aに一層強固に固定される構成となっている。

22はポンプ挿入口17の周縁部を取囲んでカバー本体16の表面16Aに設けられたカバー固定ベルトを示している。このカバー固定ベルト22は、ポンプ挿入口17に挿入されたギヤポンプ12の外周に巻付けられることにより、カバー本体16をギヤポンプ12に固定するものである。カバー固定ベルト22は、図8に示すように、カバー本体16と同様の布材を用いて直線的な帯状に形成されている。カバー固定ベルト22は、四角形状をなすポンプ挿入口17の周長に対応した長さを有する固定部22Aと、固定部22Aよりも小さい幅寸法を有し、該固定部22Aからポンプ挿入口17の周方向にさらに延在した自由端22Bとにより構成されている。また、固定部22Aのうち自由端22Bよりも広幅となった部分は縫代22Cとなっている。

カバー固定ベルト22は、固定部22Aの縫代22Cをポンプ挿入口17の周縁部に縫合わせることにより、ポンプ挿入口17を取囲んでカバー本体16の表面16Aに固定されている。即ち、カバー固定ベルト22の固定部22Aは、縫製部22Dによってカバー本体16の表面16Aに固定され、ポンプ挿入口17に挿入されたギヤポンプ12の外周を取り囲むように表面16Aから立上っている。

一方、カバー固定ベルト22の自由端22Bは、カバー本体16には固定されず、固定部22Aに巻付けられるものである。そして、カバー固定ベルト22の固定部22Aと自由端22Bとが互いに重なり合う部位には、後述する固定ベルト用スナップ23と固定ベルト用面ファスナ24とが設けられている。

23はカバー固定ベルト22の固定部22Aと自由端22Bとが重なり合う部位に設けられた固定ベルト止め具としての2個の固定ベルト用スナップを示し、これら2個の固定ベルト用スナップ23は、カバー固定ベルト22の長さ方向に間隔をもって配置されている。各固定ベルト用スナップ23は、上述した開閉カバー片用スナップ20と同様に、固定部22Aに設けられた凸型部材23Aと、自由端22Bに設けられた凹型部材23Bとにより構成されている。

そして、凹型部材23Bを凸型部材23Aに嵌合させることにより、カバー固定ベルト22の自由端22Bが固定部22Aに固定され、カバー本体16のポンプ挿入口17に挿入されたギヤポンプ12の外周にカバー固定ベルト22を巻付けた状態を保持することができる。即ち、固定ベルト用スナップ23は、カバー固定ベルト22によってカバー本体16がギヤポンプ12に固定された状態を保持するものである。一方、凹型部材23Bを凸型部材23Aから離脱させることにより、カバー固定ベルト22の自由端22Bが固定部22Aから切離され、カバー固定ベルト22がギヤポンプ12の外周から解き放たれる。

24はカバー固定ベルト22の固定部22Aと自由端22Bとに設けられた固定ベルト用面ファスナを示し、該固定ベルト用面ファスナ24は、固定ベルト用スナップ23と共に固定ベルト止め具を構成している。固定ベルト用面ファスナ24は、2個の固定ベルト用スナップ23間に配置され、固定部22Aに設けられたループ面24Aと、自由端22Bに設けられたフック面24Bとにより構成されている。

そして、固定ベルト用面ファスナ24は、固定ベルト用スナップ23を補強するもので、固定ベルト用スナップ23の凹型部材23Bを凸型部材23Aに嵌合させると共に、固定ベルト用面ファスナ24のフック面24Bをループ面24Aに接続することにより、カバー固定ベルト22の自由端22Bは、固定部22Aに巻付いた状態に強固に固定される構成となっている。

25はカバー本体16の表面16Aと裏面16Bとの間に設けられたカバー接続具としての1個のカバー接続用スナップを示している。ここで、スリット18の延びる方向と直交する方向をカバー本体16の幅方向とすると、カバー接続用スナップ25は、カバー本体16の幅方向の中央部で、開口端16Cの近傍に配置されている。カバー接続用スナップ25は、上述した開閉カバー片用スナップ20と同様に、カバー本体16の裏面16Bに設けられた凸型部材25Aと、表面16Aに設けられた凹型部材25Bとにより構成されている。

そして、凹型部材25Bを凸型部材25Aに嵌合させたときには、カバー本体16の表面16Aと裏面16Bとが開口端16Cの近傍で接続されることにより、開口端16Cの開き具合を狭めることができる。一方、凹型部材25Bを凸型部材25Aから離脱させたときには、開口端16Cの開き具合を大きく確保することができる。

26はカバー本体16の表面16Aと裏面16Bとの間に設けられたカバー接続用面ファスナを示し、該カバー接続用面ファスナ26は、カバー接続用スナップ25と共にカバー接続具を構成している。カバー接続用面ファスナ26は、カバー本体16の裏面16Bに設けられたループ面26Aと、表面16Aに設けられたフック面26Bとにより構成されている。そして、カバー接続用スナップ25の凹型部材25Bを凸型部材25Aに嵌合させると共に、カバー接続用面ファスナ26のフック面26Bをループ面26Aに接続することにより、カバー本体16の表面16Aと裏面16Bとは、開口端16Cの近傍部位において互いに接続される。

このように、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14をカバー本体16内に収容した状態で、カバー本体16を構成する表面16Aと裏面16Bとを、開口端16Cの近傍部位で互いに接続することにより、カバー本体16の開口端16Cの開き具合を、例えば流入側油圧ホース13、流出側油圧ホース14の配置に応じて狭めることができる。これにより、冷却ファン9Aによって建屋カバー8内に流入する冷却風が、開口端16Cを通じてカバー本体16内に流入するのを抑え、油圧機器カバー15が冷却風によってばたつくのを抑える構成となっている。

次に、上述の如く構成された油圧機器カバー15によって、ギヤポンプ12と、該ギヤポンプ12に接続された流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部を覆う作業について説明する。

まず、図5に示すように、カバー接続用スナップ25の凸型部材25Aから凹型部材25Bを離脱させると共に、カバー接続用面ファスナ26のループ面26Aからフック面26Bを離脱させる。これにより、カバー本体16の表面16Aと裏面16Bとの間隔を広げ、カバー本体16内にギヤポンプ12等を収容できるだけの空間を確保することができる。

一方、固定ベルト用スナップ23の凸型部材23Aから凹型部材23Bを離脱させると共に、固定ベルト用面ファスナ24のループ面24Aからフック面24Bを離脱させる。また、開閉カバー片用スナップ20の凸型部材20Aと凹型部材20Bとを離間させると共に、開閉カバー片用面ファスナ21のループ面21Aとフック面21Bとを離間させる。これにより、開閉カバー片19がスリット18を開放し、カバー本体16の開口端16Cを、スリット18を介してポンプ挿入口17に連通させることにより大きく拡開させることができる。

この状態で、図13に示すように、カバー本体16の開口端16Cを通じて、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部をカバー本体16内に収容する。そして、カバー本体16のポンプ挿入口17にギヤポンプ12を挿入し、カバー固定ベルト22の固定部22Aによってギヤポンプ12の外周を取囲む。

この場合、本実施の形態による油圧機器カバー15は、開閉カバー片19がスリット18を開放することにより、カバー本体16の開口端16Cが、スリット18を介してポンプ挿入口17に連通する。これにより、ギヤポンプ12に流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14が接続されたままの状態においても、これらギヤポンプ12等を、拡開した開口端16Cを通じてカバー本体16内に収容することができ、ギヤポンプ12の外周をポンプ挿入口17に挿入することができる。

次に、図14に示すように、開閉カバー片19の自由端19Bに設けられた開閉カバー片用スナップ20の凹型部材20Bを、カバー本体16の表面16Aに設けられた凸型部材20Aに嵌合すると共に、開閉カバー片用面ファスナ21のループ面21Aとフック面21Bとを接続する。

これにより、開閉カバー片19がスリット18を閉塞した状態を保持し、カバー本体16のポンプ挿入口17内にギヤポンプ12の外周部分を挿入した状態を保持することができる。

次に、図16に示すように、カバー固定ベルト22の固定部22Aに自由端22Bを巻付け、自由端22Bに設けられた固定ベルト用スナップ23の凹型部材23Bを、固定部22Aに設けられた凸型部材23Aに嵌合すると共に、固定ベルト用面ファスナ24のループ面24Aとフック面24Bとを接続する。

これにより、カバー固定ベルト22の自由端22Bが固定部22Aに固定され、カバー本体16のポンプ挿入口17に挿入されたギヤポンプ12の外周に、カバー固定ベルト22を巻付けた状態を保持する。即ち、カバー固定ベルト22により、カバー本体16をギヤポンプ12に固定した状態を保持することができる。

さらに、カバー本体16の表面16Aに設けられたカバー接続用スナップ25の凹型部材25Bを、裏面16Bに設けられた凸型部材25Aに嵌合すると共に、カバー接続用面ファスナ26のループ面26Aとフック面26Bとを接続する。これにより、カバー本体16の表面16Aと裏面16Bの一部を、開口端16Cの近傍で接続することができる。

このため、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14をカバー本体16内に収容した状態で、開口端16Cの開き具合を、流入側油圧ホース13、流出側油圧ホース14の配置に応じて狭めることができる。

このようにして、ギヤポンプ12と、ギヤポンプ12に接続された流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部を油圧機器カバー15によって覆うことができる。従って、例えばギヤポンプ12から吐出した圧油の一部が、ギヤポンプ12と流出側油圧ホース14との接続部から漏れたとしても、あるいはギヤポンプ12に流入する作動油の一部が、ギヤポンプ12と流入側油圧ホース13との接続部から漏れたとしても、この圧油がギヤポンプ12の周囲に飛散するのを油圧機器カバー15によって回避することができる。この結果、高温となったエンジン9等に油が付着して火災の原因となるのを抑え、油圧ショベル1の信頼性を高めることができる。

この場合、本実施の形態による油圧ショベル1は、油圧機器カバー15を、表面16Aと裏面16Bとを有する袋体からなり、一部が開口端16Cとなると共に周囲が閉塞部16Dとなったカバー本体16と、該カバー本体16の表面16Aに設けられたポンプ挿入口17と、カバー本体16の開口端16Cをポンプ挿入口17に連通させるスリット18と、スリット18を開閉する開閉カバー片19と、ポンプ挿入口17に挿入されたギヤポンプ12の外周に巻付けられることによりカバー本体16をギヤポンプ12に固定するカバー固定ベルト22とにより構成している。

このため、ギヤポンプ12に流入側油圧ホース13と流出側油圧ホース14とが接続されたままの状態においても、ギヤポンプ12と流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部を、スリット18を介してポンプ挿入口17に連通したカバー本体16の開口端16Cを通じて、カバー本体16内に容易に収容することができる。

そして、ギヤポンプ12の外周部分をポンプ挿入口17に挿入した後、開閉カバー片19によってスリット18を閉塞すると共に、カバー固定ベルト22をギヤポンプ12の外周に巻付けることにより、油圧機器カバー15をギヤポンプ12に取付けることができる。

この結果、ギヤポンプ12から流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14を取外すことなく、これらギヤポンプ12と流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部を、油圧機器カバー15によって迅速かつ容易に覆うことができるので、油圧機器カバー15を取付けるときの作業性を高めることができる。

また、開閉カバー片19の固定端19Aをカバー本体16に固定し、スリット18を跨いで固定端19Aとは反対側に延びた自由端19Bとカバー本体16との間には、開閉カバー片用スナップ20と開閉カバー片用面ファスナ21を設けている。従って、開閉カバー片19の自由端19Bを、開閉カバー片用スナップ20と開閉カバー片用面ファスナ21とを用いてカバー本体16に取付けることにより、開閉カバー片19がスリット18を閉塞するので、カバー本体16のポンプ挿入口17内にギヤポンプ12の外周部分を挿入した状態を保持することができる。

この状態では、カバー本体16の開口端16Cがスリット18を介してポンプ挿入口17に連通することがないので、カバー本体16が、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14から離脱することがない。この結果、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部を、カバー本体16内に確実に収容しておくことができる。

また、カバー固定ベルト22の固定部22Aと自由端22Bとが重なり合う部位には、固定ベルト用スナップ23と固定ベルト用面ファスナ24を設けている。これにより、カバー本体16のポンプ挿入口17に挿入したギヤポンプ12の外周をカバー固定ベルト22の固定部22Aによって取囲み、この固定部22Aに自由端22Bを巻付けた状態を、固定ベルト用スナップ23と固定ベルト用面ファスナ24とによって保持することができる。この結果、カバー固定ベルト22によって、カバー本体16をギヤポンプ12に強固に固定することができるので、ギヤポンプ12を利用してカバー本体16を確実に支持することができる。

また、カバー本体16の表面16Aと裏面16Bとの間には、両者の一部を接続するカバー接続用スナップ25とカバー接続用面ファスナ26を設けている。これにより、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部をカバー本体16内に収容した状態で、表面16Aと裏面16Bの一部を開口端16Cの近傍で接続することができる。

これにより、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14をカバー本体16内に収容した状態で、開口端16Cの開き具合を、流入側油圧ホース13、流出側油圧ホース14の配置に応じて狭めることができる。この結果、冷却ファン9Aによって建屋カバー8内に流入する冷却風が、開口端16Cからカバー本体16内に流入し、油圧機器カバー15が冷却風によってばたつくのを抑えることができるので、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部を油圧機器カバー15によって安定して覆うことができる。

さらに、油圧機器カバー15は、耐熱性を有する布材を用いて形成されているので、油圧機器カバー15の形状を自由に変えることができる。この結果、ギヤポンプ12の周囲に充分なスペースを確保することができない場合でも、油圧機器カバー15の形状を変化させることにより、ギヤポンプ12、流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14を容易に覆うことができ、油圧機器カバー15を取付けるときの作業性を高めることができる。

なお、上述した実施の形態では、油圧機器カバー15のカバー本体16を、略矩形状(四角形状)をなす袋体からなり、一辺(一部)のみを開口端16Cとすると共に他の三辺(周囲)を閉塞部16Dとして構成している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば四角形以外の多角形状、あるいは円形状、楕円形状をなす袋体として構成してもよい。この場合には、多角形状、円形状、楕円形状をなす袋体の一部が開口端となり、その周囲が閉塞部として構成される。

また、上述した実施の形態では、開閉カバー片止め具として、開閉カバー片用スナップ20と開閉カバー片用面ファスナ21とを用いた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、開閉カバー片用スナップ20と開閉カバー片用面ファスナ21のうち一方を用いる構成としてもよい。このことは、固定ベルト止め具として用いられる固定ベルト用スナップ23および固定ベルト用面ファスナ24についても、カバー接続具として用いられるカバー接続用スナップ25およびカバー接続用面ファスナ26についても同様である。

また、上述した実施の形態では、カバー本体16に設けられるポンプ挿入口17を、ギヤポンプ12の外形形状に対応する四角形状に形成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、ポンプ挿入口の形状は、そこに挿入される油圧ポンプの外形形状に応じて適宜に変更することができる。

また、上述した実施の形態では、ギヤポンプ12と、このギヤポンプ12に接続された流入側油圧ホース13および流出側油圧ホース14の一部を覆う油圧機器カバー15を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばメインポンプ10等の他の油圧ポンプを覆う油圧機器カバーにも適用することができる。

さらに、上述した実施の形態では、油圧機器カバー15を備える建設機械として、ホイール式の油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばクローラ式の油圧ショベル、油圧クレーン、ホイールローダ等の油圧ポンプを搭載した他の建設機械にも広く適用することができる。

2 下部走行体(車体) 3 上部旋回体(車体) 4 作業装置 12 ギヤポンプ(油圧ポンプ) 13 流入側油圧ホース(油圧管路) 14 流出側油圧ホース(油圧管路) 15 油圧機器カバー 16 カバー本体 16A 表面 16B 裏面 16C 開口端 17 ポンプ挿入口 18 スリット 19 開閉カバー片 19A 固定端 19B 自由端 20 開閉カバー片用スナップ(開閉カバー片止め具) 21 開閉カバー片用面ファスナ(開閉カバー片止め具) 22 カバー固定ベルト 22A 固定部 22B 自由端 23 固定ベルト用スナップ(固定ベルト止め具) 24 固定ベルト用面ファスナ(固定ベルト止め具) 25 カバー接続用スナップ(カバー接続具) 26 カバー接続用面ファスナ(カバー接続具)

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