Eyeball detector

申请号 JP16377794 申请日 1994-07-15 公开(公告)号 JPH0829829A 公开(公告)日 1996-02-02
申请人 Canon Inc; キヤノン株式会社; 发明人 MATSUYAMA SHINICHI;
摘要 PURPOSE:To reduce the malfunction of an eyeball detector due to except an eyeball, to obtain high precision and to reduce the power consumption by dividing an area sensor into plural regions composed of plural picture elements and outputting one luminance value in each region. CONSTITUTION:An area sensor part 16 is a photodetecting sensor consisting of a large number of picture elements in the area sensor IC. A sensor driving circuit 17 controlling storage and reading out incorporates a timer 18 obtaining an interval at the time of repeatedly operating. The picture of the area sensor part 16 is divided into plural regions and a block is composed of two upper and lower picture elements and two left and right picture elements, that is, four picture elements in total. Thus, the area sensor part 16 is divided into plural regions constituted of plural picture elements and one luminance value is outputted in each region, to sharply decrease the amount of processed information from one for the number of the while the resolution of the part 16 is secured picture elements to one for the number of regions, so that a processing speed is increased, moreover, a small-scale processing circuit is used to process and power can be saved.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 観察者眼で生じる反射像を受光する複数の画素からなる受光手段を有し、 該受光手段は複数の画素で構成される複数の領域に分割され、該領域毎に1つの輝度値を出力することを特徴とする眼球検出装置。
  • 【請求項2】 前記領域の出力する輝度値は複数の画素の輝度値の最大値であることを特徴とする請求項1記載の眼球検出装置。
  • 【請求項3】 前記領域は、受光手段の第1の方向に帯状に設定されていることを特徴とする請求項1または2
    記載の眼球検出装置。
  • 【請求項4】 前記領域は、受光手段の第1の方向に帯状に設定された第1の領域と第2の方向に帯状に設定された第2の領域とを有し、 該第1の領域と該第2の領域は重なり合う部分を有することを特徴とする請求項1または2記載の眼球検出装置。
  • 【請求項5】 前記眼球検出装置は観察者眼に反射像を生じさせる複数の投光手段を有し、該投光手段を切り換えて眼球検出することを特徴とする請求項1、2、3、
    または4記載の眼球検出装置。
  • 【請求項6】 観察者眼で生じる反射像を受光する複数の画素からなる受光手段と、 計時手段と、 眼球検出を制御する制御手段とを有し、 該制御手段は該計時手段によって計時される所定時間の間隔で眼球検出を繰り返すことを特徴とする眼球検出装置。
  • 【請求項7】 前記受光手段は複数の画素で構成される複数の領域に分割され、該領域毎に1つの輝度値を出力することを特徴とする請求項6記載の眼球検出装置。
  • 【請求項8】 前記領域の出力する輝度値は複数の画素の輝度値の最大値であることを特徴とする請求項7記載の眼球検出装置。
  • 【請求項9】 前記領域は、受光手段の第1の方向に帯状に設定されていることを特徴とする請求項7または8
    記載の眼球検出装置。
  • 【請求項10】 前記領域は、受光手段の第1の方向に帯状に設定された第1の領域と第2の方向に帯状に設定された第2の領域とを有し、 該第1の領域と該第2の領域は重なり合う部分を有することを特徴とする請求項7または8記載の眼球検出装置。
  • 【請求項11】 前記眼球検出装置は観察者眼に反射像を生じさせる複数の投光手段を有し、該投光手段を切り換えて眼球検出することを特徴とする請求項6、7、
    8、9、または10記載の眼球検出装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【産業上の利用分野】本発明は観察者眼の有無を検知できる眼球検出装置に関するもので、特に眼球画像より観察者眼の有無を検出する眼球検出装置に関するものである。

    【0002】

    【従来の技術】従来、カメラのグリップ部に設けたスイッチと、ファインダー部に設けた発光素子と受光素子を用いて、ファインダーを覗こうとカメラを構えることでグリップ部のスイッチが入ることと、発光素子からの光が物体に反射することで生じる光を受光素子で受光して物体の接近を検知することを併用して、ファインダーに顔を近づけることが検出できるカメラが、特開昭64−
    42639号公報、もしくは特開平3−36532号公報にて開示されている。 また、本出願人の出願である特開平3−192338号公報では受光した画像より接近した物体が眼球であるかどうかを像信号に基づいて識別できる観察装置が開示されている。

    【0003】

    【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上記従来例である特開昭64−42639号公報、もしくは特開平3−36532号公報において開示されているカメラでは、グリップスイッチはカメラの構え方によっては正しい検出ができない場合があるだけでなく、確実にグリップスイッチを作動させるためにグリップ形状に対して大きな制約を受ける。

    【0004】また、物体からの反射光の有無を検出する接近検知は、何らかの物体がファインダーの周辺にありさえすれば反応するので、当然眼球以外のものでも反応してしまい誤作動の原因となっていた。

    【0005】また、特開平3−192338号公報にて開示されている受光した画像より眼球を検出できる眼球検出では、受光した画像より接近した物体が眼球であるかどうかを像信号に基づいて識別できるため、誤動作を少なくすることができるが、エリアセンサで得た画像を処理して結果を得るために、2次元に分布する多数の画素のデータを取り扱う多量のメモリとデータを高速演算処理する演算手段が必要であり、その演算手段の消費電は必然的に大きくなるという問題点があった。

    【0006】

    【課題を解決するための手段】本発明によれば、観察者眼で生じる反射像を受光する複数の画素からなる受光手段とを有し、該受光手段は複数の画素で構成される複数の領域に分割され、該領域毎に1つの輝度値を出力することによって、多量のメモリとデータを高速演算処理する演算手段を必要としなくとも、眼球以外の物体による誤作動の少なく、高精度で消費電力の小さい眼球検出装置が提供できる。

    【0007】

    【実施例】図1は本発明実施のカメラの眼球検出装置である。 図1において、1は、カメラのファインダー接眼レンズ、2はファインダー側からの信号光を含む光である赤外光と被写界からの可視光のファインダー光束を分離するダイクロイックミラー、3はファインダーに接眼した目の画像をエリアセンサIC4上に結像する撮像レンズ、4は画像を光電変換し画像信号を形成する受光センサ部を持つエリアセンサICである。 5、6は接眼する目を照明する光源であるところの赤外発光ダイオードであって、互いに異なる位置に配置される。 7、8は各々赤外発光ダイオード5、6を、エリアセンサICからの駆動信号により駆動するトランジスタ、9は赤外発光ダイオード5、6の駆動電流抑制のための抵抗、10は電源であるところの電池、11はカメラの制御回路、1
    2は動作クロックを発生する発振子、13は動作クロック信号線、14は眼球検出信号線である。 15はファインダーに接近した観察者眼を示している。

    【0008】図2は、図1に示したカメラの眼球検出装置のエリアセンサIC4の構成を示した図である。 エリアセンサIC4は、16〜21によって構成されており、エリアセンサIC4の外部、図1で示した7、8、
    11、13、14と接続される。

    【0009】図2において、エリアセンサIC4内の1
    6は、多数の画素から構成される受光センサであるところのエリアセンサ部であり、17はその蓄積、読み出しを制御するセンサ駆動回路であって繰り返し動作する際の間隔を得るタイマ18を内蔵する。 19は、センサ駆動回路17よりのタイミング信号によりエリアセンサ部16よりの画像信号を順次読み出し、信号判定回路20
    に与える読み出し回路、20は読み出し回路19よりの画像信号に基づき接眼を判定する信号判定回路、21
    は、センサ駆動回路の駆動タイミングに同期してトランジスタ7あるいは8をして赤外発光ダイオード5あるいは6を点灯させる赤外発光ダイオード駆動回路である。

    【0010】図3は、エリアセンサ部16の画面を複数に分割する際の分割を示す。 ここでは上下2画素、左右2画素、計4画素で1ブロックを構成する。

    【0011】図4は、エリアセンサを非破壊読み出し光電変換素子にて構成したときのエリアセンサ部と読み出し回路例を示す。

    【0012】図4において、17は図2の17に相当する非破壊読み出し光電変換素子駆動回路、16は図2の16に相当する非破壊読み出し光電変換素子センサ部、
    19は図2の19に相当する読み出し回路、その中の2
    6は各ブロックの読み出しタイミングを順次与えるシフトレジスタである。

    【0013】図5は、図4に示すセンサ構成と動作を説明するために便宜的に1ブロック分だけ抜き出して示した図である。

    【0014】図5において17、16、19、26は各々図4のそれらと同じ物を示し、27は複数の画素(ここでは4画素)から成る1つのブロックを、28は画像センサの1画素を構成するセルを示す。 29は、駆動回路17から与えられるベースリセット信号PBRに従い、トランジスタ31のベース電位をリセットする為のスイッチ手段であるMOSトランジスタ、30はセンサ容量、31は非破壊読み出し光電変換素子のセンサ部で有り、そのベースあるいはベースに接続された部分を感光部及び信号蓄積部とし、そのエミッタより、ベースに蓄積された電荷量に応じたベース電位に従った電圧を出力するNPNトランジスタである。 ブロックを構成する各画素の(エミッタ)出力は各ブロック毎にまとめられ、そのブロックの出力として読み出し回路19に与えられる。 32は、ブロックの出力をグランド電位に、駆動回路17から与えられるエミッタリセット信号PVC
    に従い、リセットするためのスイッチ手段であるMOS
    トランジスタ、33は、ブロック出力を駆動回路17から与えられるサンプルホールド信号PSH1に従い、ホールド用コンデンサ34にブロックの出力を与えるスイッチ手段であるMOSトランジスタ、34はブロックの出力のサンプルホールド用コンデンサ、35は、ブロック出力を駆動回路17から与えられるサンプルホールド信号PSH0に従い、サンプルホールド用コンデンサ3
    6にブロックの出力を与えるスイッチ手段であるMOS
    トランジスタ、36はブロックの出力のサンプルホールド用コンデンサ、37は、サンプルホールド信号PSH
    0に従いコンデンサ34にサンプルホールドされた信号を、シフトレジスタ26よりのブロック毎の出力信号P
    outxyに従い、出力線out0に出力するスイッチ手段であるMOSトランジスタ、38は、サンプルホールド信号PSH1に従いコンデンサ36にサンプルホールドされた信号を、シフトレジスタよりのブロック毎の出力信号Poutxyに従い、出力線out1に出力するスイッチ手段であるMOSトランジスタ、39、40
    は各々出力線out0、out1を、駆動回路17から与えられるリセット信号PHCに従い、グランド電位にリセットするためのスイッチ手段であるMOSトランジスタ、41は、出力線out0、out1の信号の差をOUTに出力する演算器である。

    【0015】32〜38相当のものは各ブロックの出力毎に設けられ、それらは全て32〜38と同様に構成され、駆動回路17、シフトレジスタ26、出力線out
    0、out1に接続され、シフトレジスタ26、MOS
    トランジスタ39、40、演算器とともに読み出し回路19を構成する。

    【0016】図6は、図2の信号判定回路20の構成例を示すものである。 図6において、42は定電圧回路であって、所定の比較レベルvを発生し、43はコンパレータであって、読み出し回路19の出力信号即ち演算器41の出力OUTを比較レベルvと比較し、比較レベルvを越えていれば、眼球検出信号線14に出力を発する。

    【0017】以上の構成にて、カメラの制御回路11は発振子12に基づき動作クロックを発生し、自らの動作に用いるとともに動作クロック信号線13を介して、エリアセンサIC4に動作クロックを与える。 動作クロックはエリアセンサIC4の中で、その制御を司るセンサ駆動回路17に与えられる。 センサ駆動回路17は、このクロックに基づき図7、図8に示すタイミングチャートのごとく動作する。

    【0018】照明光源である赤外発光ダイオードの点灯は図8に示すように、複数の照明光源のオン/オフ信号LED0、LED1は、逐次繰り返し、オン信号“H”
    状態になり、照明光源である赤外発光ダイオード5、6
    を逐次、繰り返し点灯させる。

    【0019】図7は照明光源のオン/オフ信号LED
    0、LED1の何れかがオン信号“H”状態となり照明光源である赤外発光ダイオード5あるいは6が点灯したときに接眼が検出された場合の駆動他のタイミングを示し、図中の信号LEDは図8に示す照明光源のオン/オフ信号LED0あるいはLED1に相当する。 また、図8は、接眼が検出されず繰り返し検出を行い続ける場合の駆動他のタイミングを示す。 尚、図7は図8に比して約2倍、横軸(時間軸)のスケールを大きくして、図7
    のt0区間相当のみ拡大して描かれている。

    【0020】phase−1: エミッタリセット信号PVCと、サンプルホールド信号PSH0、PSH1の全てを“H”とし、MOSトランジスタ32、33、3
    5とそれらに相当する各ブロックのMOSトランジスタを全てオン状態にし、トランジスタ31とそれに相当する各画素のセンサ部のNPNトランジスタの、エミッタ出力と、サンプルホールド用コンデンサ34、36とそれらに相当する各ブロックのサンプルホールド用コンデンサをグランド電位にリセットする。

    【0021】phase−2: エミッタリセット信号PVCと、サンプルホールド信号PSH0、PSH1を元の“L”に戻し、ベースリセット信号PBRを“L”
    にし、MOSトランジスタ29と各画素のそれに相当するMOSトランジスタによって、各画素のセンサ部のN
    PNトランジスタ(31相当)のベースとそれに接続されたセンサ容量(30相当)をベースリセット電位VB
    Rにリセットする。

    【0022】phase−3: ベースリセット後、ベースリセット信号PBRを元の“H”に戻し、サンプルホールド信号PSH0を“H”、即ちMOSトランジスタ(33相当)によって、各ブロックのサンプルホールド用コンデンサ(34相当)を、各ブロックのそのブロックを構成する全画素のエミッタ出力互いに接続し、一つにした出力に接続、必要な蓄積時間の間、その状態を維持する。 この状態において、各画素のセンサ部のNP
    Nトランジスタ(31相当)のベースとそれに接続されたセンサ容量(30相当)では、各々の画素の感光部に入射する光量に応じて、光電変換によって生じた電荷が蓄積されることにより、光量と蓄積時間に応じて電位は上昇する。 各画素のセンサ部のNPNトランジスタ(3
    1相当)のエミッタ出力は、このベースの電位の上昇に応じて、ベース−エミッタ間が正にバイアスされている間は、上昇する。 これにより同一ブロック内の各画素のセンサ部のNPNトランジスタ(31相当)のベースの電位の中で最も高い電位に従って、同一ブロック内の各画素のセンサ部のNPNトランジスタ(31相当)のエミッタが互いに接続され一つとなったエミッタ出力は決定される。 即ち、各ブロックの中で最も明るい画素の信号がそのブロックの信号としてそのブロックのエミッタ出力から得られ、そのブロックのMOSトランジスタ(33相当)を介してそのブロックのサンプルホールド用コンデンサ(34相当)に与えられる。

    【0023】phase−4: 蓄積時間終了時、サンプルホールド信号PSH0を元の“L”に戻し、MOS
    トランジスタ(33相当)をオフする。 これにより、蓄積時間中各ブロックの中で最も明るい画素の蓄積時間終了時の信号が、各々のサンプルホールド用コンデンサ(34相当)に保持される。

    【0024】phase−5: エミッタリセット信号PVCを“H”とし、MOSトランジスタ32とそれに相当する各ブロックのMOSトランジスタを全てオン状態にし、トランジスタ31とそれに相当する各画素のセンサ部のNPNトランジスタの、エミッタ出力をグランド電位にリセットする。

    【0025】phase−6: エミッタリセット信号PVCを元の“L”に戻し、ベースリセット信号PBR
    を“L”にし、MOSトランジスタ29と各画素のそれに相当するMOSトランジスタによって、各画素のセンサ部のNPNトランジスタ(31相当)のベースとそれに接続されたセンサ容量(30相当)をベースリセット電位VBRにリセットする。

    【0026】phase−7: ベースリセット後、ベースリセット信号PBRを元の“H”に戻し、サンプルホールド信号PSH1を“H”、即ちMOSトランジスタ(35相当)によって、各ブロックのサンプルホールド用コンデンサ(36相当)を、各ブロックのそのブロックを構成する全画素のエミッタ出力互いに接続し、一つにした出力に接続するとともに、照明光源のオン/オフ信号LED0あるいはLED1を“H”とし、照明光源である赤外発光ダイオード7あるいは8を点灯し、先の、サンプルホールド信号PSH0を“H”、即ちMO
    Sトランジスタ(33相当)によって、各ブロックのサンプルホールド用コンデンサ(34相当)を、各ブロックのそのブロックを構成する全画素のエミッタ出力互いに接続し行った蓄積時間と実効的に等しい蓄積時間、その状態を維持する。

    【0027】phase−8: 蓄積時間終了時、サンプルホールド信号PSH1を元の“L”に戻し、MOS
    トランジスタ(35相当)をオフする。 これにより、照明光源である赤外発光ダイオード7あるいは8を点灯した蓄積時間中各ブロックの中で最も明るい画素の蓄積時間終了時の信号が、各々のサンプルホールド用コンデンサ(36相当)に保持される。

    【0028】以上により、全ブロックの各々の34相当のサンプルホールド用コンデンサと各々の36相当のサンプルホールド用コンデンサに、照明光源点灯時の信号と照明光源消灯時の信号が保持される。

    【0029】phase−9: シフトレジスタリセット信号PRSRを“L”にし、シフトレジスタ26のリセット状態を解除し、読み出しクロックPRDを与え動作させるとともに、読み出しクロックPRDに同期して、読み出し線クリア信号PHCを出力し、読み出し、
    読み出し線クリアを繰り返す。 これにより、シフトレジスタ26より、順次ブロック毎の読み出し信号Pout
    xyが出力され、それに対応したブロックのトランジスタ37、38相当のスイッチ手段をオン状態にし、出力線out0、out1にそのブロックの照明光源消灯時の信号と照明光源点灯時の信号を与える。 演算器41
    は、出力線out0、out1の照明光源消灯時の信号と照明光源点灯時の信号の差をOUTに出力する。 出力OUTは照明光源消灯時の信号と照明光源点灯時の信号の差であるから、照明光源の発した光のみの信号に相当する信号になる。 この出力OUTは信号判定回路20に与えられる。

    【0030】次に、シフトレジスタ26が進み、次のブロックの出力がなされる前に、読み出し線クリア信号P
    HCにより、スイッチ手段であるMOSトランジスタ4
    0、39をオンにし、出力線out0、out1をグランド電位にリセットする。

    【0031】その後、読み出しクロックPRDを与えられることで、シフトレジスタ26は次の読み出し信号P
    out x(y+1)に出力を発し、出力線out0、
    out1上に次のブロックの信号を与え、出力OUTには次のブロックの照明光源の発した光のみの信号に相当する信号が出力される。 以上のように読み出しクロックPRD、読み出し線クリア信号PHCより繰り返し、クロックを与えることで、順次各ブロックの信号出力が得られる。

    【0032】ところで、目の画像の特徴は、色々考えられるがその中の一つとして、照明光源の、膜による正反射像であるプルキンエ像がある。 角膜は半径約8mm
    の凸面の鏡面であり、赤外発光ダイオード等の比較的小型な照明光源の反射像であるプルキンエ像は、画面上、
    面積が小さく輝度が高い輝点として現れる。 この輝点を検出することで目の近接が検知できる。

    【0033】信号判定回路20は、出力OUTに順次出力される各ブロックの信号出力の中に所定の信号レベルvを超えるものがあるか否かを検知し、越えるものが有れば、接眼と判断し眼球検出信号線14に出力を発する。 本実施例の場合、各ブロックの出力はそのブロックを構成する画素の中で最も輝度の高い点の輝度に応じた出力が得られており、全ブロックの信号出力を見ることで、全画素中の輝度の高い点の中に所定レベルv以上のものがあるか否かを確認することが出来る。 出力OUT
    の信号は外光除去された照明光源の信号光のみの信号であるから、所定以上の信号レベルの輝点はプルキンエ像と考えられ、そのような信号があるときは接眼と判断出来る。

    【0034】以上のphase1から9の動作で接眼か否かを1回検出し、図8に示す様にタイマ18により時間t1待った後再び検出を行い、周期t0で検出を繰り返す。

    【0035】即ち、複数のの照明光源である赤外発光ダイオード5、6を逐次に点灯し、所定時間t0毎に画像を得て、その画像より接眼か否かを判断する。

    【0036】t0は人体の接眼動作に比べ充分に速ければ、間欠的検出動作であっても違和感のない操作感が得られる。 t0はたとえばカメラへの応用であれば0.0
    1〜1秒程度に選ぶことができる。

    【0037】一方、受光手段の全画素の読み出し画像処理等の多量のデータの扱いを要しないので、装置の実質動作時間は10 -6 〜10 -3秒程度の短時間にでき、装置の実質動作時間を極めて短くすることができ装置の消費電力の低減に有利である。

    【0038】図9は本発明の第2の実施例であるのカメラの眼球検出装置である。

    【0039】図9において、1〜3及び5〜15は、各々第1の実施例の図1のそれらと同様なものであり、4
    4は第1の実施例の図1では4に相当する画像を光電変換し画像信号を形成する受光センサ部を持つエリアセンサICである。

    【0040】図10は、図9に示したカメラの眼球検出装置のエリアセンサIC44の構成を示した図である。
    エリアセンサIC44は、17、18、21、45、4
    6、47によって構成されており、エリアセンサIC4
    4の外部、図9で示した7、8、11、13、14と接続される。

    【0041】図10において、エリアセンサIC44内の45は、多数の画素から構成される受光センサであるところのエリアセンサ部であり、これを構成する画素はプルキンエ像の像である輝点程度の大きさとする。 1
    7、18、21は各々第1の実施例の図2のそれらと同様なものであり、47は、センサ駆動回路17よりのタイミング信号によりエリアセンサ部45よりの画像信号を順次読み出し、信号判定回路46に与える読み出し回路、46は読み出し回路47よりの画像信号に基づき接眼を判定する信号判定回路である。

    【0042】図11は、エリアセンサ部45の画面を複数に分割する際の分割を示す。 ここでブロックは長辺方向を横方向とし、短辺方向を縦方向とし、横方向には画面の端から端まで、縦方向には1画素、即ち横1列で1
    ブロックを構成する。

    【0043】図12は、エリアセンサを非破壊読み出し光電変換素子にて構成したときのエリアセンサ部と読み出し回路例を示す。 図12において、17は図10の1
    7に相当する非破壊読み出し光電変換素子駆動回路、4
    5は図10の45に相当する非破壊読み出し光電変換素子センサ部、47は図10の47に相当する読み出し回路、その中の48は各ブロックの読み出しタイミングを順次与えるシフトレジスタである。

    【0044】図13は、図12に示すセンサ構成と動作を説明するために便宜的に1ブロック分だけ抜き出して示した図である。 図13において17、45、47、4
    8は各々図12のそれらと同じ物を示し、49は複数の画素から成る1つのブロックを、28〜41は各々第1
    の実施例の図5のそれらと同様なものを示している。

    【0045】即ち、28は画像センサの1画素を構成するセルを示す。 29は、駆動回路17から与えられるベースリセット信号PBRに従い、トランジスタ31のベース電位をリセットする為のスイッチ手段であるMOS
    トランジスタ、30はセンサ容量、31は非破壊読み出し光電変換素子のセンサ部で有り、そのベースあるいはベースに接続された部分を感光部及び信号蓄積部とし、
    そのエミッタより、ベースに蓄積された電荷量に応じたベース電位に従った電圧を出力するNPNトランジスタである。 ブロックを構成する各画素の(エミッタ)出力は各ブロック毎にまとめられ、そのブロックの出力として読み出し回路47に与えられる。 32は、ブロックの出力をグランド電位に、駆動回路17から与えられるエミッタリセット信号PVCに従い、リセットするためのスイッチ手段であるMOSトランジスタ、33は、ブロック出力を駆動回路17から与えられるサンプルホールド信号PSH1に従い、ホールド用コンデンサ34にブロックの出力を与えるスイッチ手段であるMOSトランジスタ、34はブロックの出力のサンプルホールド用コンデンサ、35は、ブロック出力を駆動回路17から与えられるサンプルホールド信号PSH0に従い、サンプルホールド用コンデンサ36にブロックの出力を与えるスイッチ手段であるMOSトランジスタ、36はブロックの出力のサンプルホールド用コンデンサ、37は、サンプルホールド信号PSH0に従いコンデンサ34にサンプルホールドされた信号を、シフトレジスタ48よりのブロック毎の出力信号Poutyに従い、出力線ou
    t0に出力するスイッチ手段であるMOSトランジスタ、38は、サンプルホールド信号PSH1に従いコンデンサ36にサンプルホールドされた信号を、シフトレジスタよりのブロック毎の出力信号Poutyに従い、
    出力線out1に出力するスイッチ手段であるMOSトランジスタ、39、40は各々出力線out0、out
    1を、駆動回路17から与えられるリセット信号PHC
    に従い、グランド電位にリセットするためのスイッチ手段であるMOSトランジスタ、41は、出力線out
    0、out1の信号の差をOUTに出力する演算器である。

    【0046】32〜38相当のものは各ブロックの出力毎に設けられ、それらは全て32〜38と同様に構成され、駆動回路17、シフトレジスタ48、出力線out
    0、out1に接続され、シフトレジスタ48、MOS
    トランジスタ39、40、演算器とともに読み出し回路47を構成する。

    【0047】図14は、図10の信号判定回路46の構成例を示すものである。 図14において、42、43は第1の実施例の図6のそれらと同様に、42は定電圧回路であって、所定の比較レベルvを発生し、43はコンパレータであって、読み出し回路47の出力信号即ち演算器41の出力OUTを比較レベルvと比較し、比較レベルvを越えていれば、その出力を“H”とする。 50
    〜54はDフリップフロップであって、コンパレータ4
    3の出力を入力とするシフトレジスタを構成する。 55
    は負入力のアンドゲートであって、シフトレジスタ50
    〜54の1段目のDフリップフロップ50の出力と5段目のDフリップフロップ54の出力を入力とし、その出力はアンドゲート57に与えられる。 56は負入力のオアゲートであって、シフトレジスタ50〜54の2段目のDフリップフロップ51の出力と4段目のDフリップフロップ53の出力を入力とし、その出力はアンドゲート57に与えられる。 57はアンドゲートであって、負入力のアンドゲート55の出力と負入力のオアゲート5
    6の出力とシフトレジスタ50〜54の3段目のDフリップフロップ52の出力を入力とし、その出力は眼球検出信号線14に接続される。

    【0048】以上の構成にて、エリアセンサIC44、
    エリアセンサ部45、読み出し回路47、シフトレジスタ48、ブロック49は、各々第1の実施例のエリアセンサIC4、エリアセンサ部16、読み出し回路19、
    シフトレジスタ26、ブロック27に対応し、第1の実施例と同様に、カメラの制御回路11は発振子12に基づき動作クロックを発生し、このクロックはエリアセンサIC44に与えられ、これに基づき図7、8に示すタイミングチャートのごとく動作する。 これにより、第1
    の実施例と同様に、順次各ブロックの信号出力が出力O
    UTより得られる。

    【0049】信号判定回路46は、出力OUTに順次出力される各ブロックの信号出力に基づき、接眼か否か判断し眼球検出信号線14にその結果を与える。 図14に示した信号判定回路46の構成例では、出力OUTに順次出力される各ブロックの信号出力をコンパレータ43
    にて、プルキンエ像の輝度判定レベルである定電圧回路42の発生した所定の比較レベルvと比較し、その結果をシフトレジスタ50〜54に与える。 シフトレジスタ50〜54は駆動回路17の発生する読み出し信号に同期して、各ブロックの比較結果を順次取り込み、転送していく。 従ってシフトレジスタ50〜54の各段の出力は、常にセンサ上の連続する上下のブロック(列)5段の比較結果が並んだ状態になる。 例えばシフトレジスタ50〜54の3段目、Dフリップフロップ52の出力がy番目のブロック(列)の比較結果D(y)だったとき、シフトレジスタ50〜54の1段目Dフリップフロップ50の出力はy+2番目のブロック(列)の比較結果D(y+2)を、シフトレジスタ50〜54の2段目Dフリップフロップ51の出力はy+1番目のブロック(列)の比較結果D(y+1)を、シフトレジスタ50
    〜54の4段目Dフリップフロップ53の出力はy−1
    番目のブロック(列)の比較結果D(y−1)を、シフトレジスタ50〜54の5段目Dフリップフロップ54
    の出力はy−2番目のブロック(列)の比較結果D(y
    −2)を出力する。 ゲート55、56、57により、出力として、

    【0050】

    【外1】

    を得る。 即ち、y番目のブロックのみ、あるいはy番目のブロックとそれに隣接する1ブロックの2ブロックのみ輝度の高い画素がある状態の時、眼球検出信号線14


    に出力を与える。 本実施例の場合、各ブロックの出力はそのブロックを構成する画素の中で最も輝度の高い点の輝度に応じた出力が得られており、全ブロックの信号出力を見ることで、全画素の中の輝度の高い点の中に所定レベルv以上のものがあるか否かを確認することが出来る。 しかも、その輝点の大きさがブロックの短辺方向、


    この場合画面上の上下方向に、所定値(ここではブロックの短辺方向の2倍)以下の時のみ検出する。 出力OU


    Tの信号は外光除去された照明光源の信号光のみの信号であるから、所定以上の信号レベルで、所定以下の大きさの輝点はプルキンエ像と考えられ、そのような信号があるときは接眼と判断出来る。 尚ここで、プルキンエ像相当の大きさを1画素の大きさとしながら、輝点の大きさの上限を2画素(2ブロック(列))としたのは、輝点の位置が当然の事ながら画素と画素の間に位置し得ることによる。

    【0051】図15は本発明の第3の実施例であるのカメラの眼球検出装置である。 図15において、1〜3及び5〜15は、各々第1の実施例の図1の、あるいは第2の実施例の図9の、それらと同様なものであり、66
    は前述の第1の実施例の図1では4に、前述の第2の実施例の図9では44に、相当する画像を光電変換し画像信号を形成する受光センサ部を持つエリアセンサICである。

    【0052】図16は、図15に示したカメラの眼球検出装置のエリアセンサIC66の構成を示した図である。 エリアセンサIC66は、17、18、21、6
    1、62、67によって構成されており、エリアセンサIC66の外部、図15で示した7、8、11、13、
    14と接続される。

    【0053】図16において、エリアセンサIC66内の61は、多数の画素から構成される受光センサであるところのエリアセンサ部であり、これを構成する画素はプルキンエ像の像である輝点程度の大きさとする。 1
    7、18、21は各々第1の実施例の図2の、或いは第2の実施例の図9の、それらと同様なものであり、62
    は、センサ駆動回路17よりのタイミング信号によりエリアセンサ部61よりの画像信号を順次読み出し、信号判定回路67に与える読み出し回路、67は読み出し回路62よりの画像信号に基づき接眼を判定する信号判定回路である。

    【0054】図17は、エリアセンサ部61の画面を複数に分割する際の分割を示す。 本実施例では画面全体を互いに領域の重なる2つのブロック群にて分割する。 第1のブロック群のブロックは、長辺方向を横方向とし、
    短辺方向を縦方向とし、横方向には画面の端から端まで、縦方向には1画素、即ち横1列で1ブロックを構成する。 また、第2のブロック群のブロックは、長辺方向を縦方向とし、短辺方向を横方向とし、縦方向には画面の端から端まで、横方向には1画素、即ち縦1列で1ブロックを構成する。 従って、各画素は第1のブロック群に属する1ブロックと第2のブロック群に属する1ブロックの2ブロックに属する。

    【0055】図18は、エリアセンサを非破壊読み出し光電変換素子にて構成したときのエリアセンサ部と読み出し回路例を示す。 図18において、17は図16の1
    7に相当する非破壊読み出し光電変換素子駆動回路、6
    1は図16、図17の61に相当する非破壊読み出し光電変換素子センサ部、62は図16の62に相当する読み出し回路、その中の65は第1のブロック群に属する各ブロックと第2のブロック群に属する各ブロックの両者に読み出しタイミングを順次与えるシフトレジスタである。

    【0056】64は画像センサの1画素を構成するセルを示す。 29は、第1の実施例の図5、第2の実施例の図13の29と同様な駆動回路17から与えられるベースリセット信号PBRに従い、トランジスタ58のベース電位をリセットする為のスイッチ手段であるMOSトランジスタ、30は第1の実施例の図5、第2の実施例の図13の30と同様なセンサ容量、58は非破壊読み出し光電変換素子のセンサ部で有り、そのベースあるいはベースに接続された部分を感光部及び信号蓄積部とし、その2つのエミッタに、ベースに蓄積された電荷量に応じたベース電位に従った電圧を各々出力するエミッタを2つ持つNPNトランジスタである。 各画素の(エミッタ)出力は各ブロック毎にまとめられ、そのブロックの出力として読み出し回路62に与えられる。 1つの画素(例えば画素64)は第1のブロック群に属するブロック(ブロック59)と第2のブロック群に属するブロック(ブロック60)の2つのブロックに属している(例えば画素64は第1のブロック群に属するブロック59と第2のブロック群に属するブロック60の2つのブロックに属している)が、各画素の58相当のトランジスタの2つのエミッタを各々のブロック毎に接続することで、2つのブロックは互いに独立に、共有する画素に接続される。 読み出し回路62の中の各ブロック毎の回路は第2の実施例の読み出し回路47のそれと同様であり、その説明は割愛する。 但し、出力はブロック群毎に行う。 63は、出力線out0、out1の信号の差を第1のブロック群の出力OUTYに出力する演算器、
    68は、出力線out2、out3の信号の差を第2のブロック群の出力OUTXに出力する演算器である。

    【0057】図19は、図16の信号判定回路67の構成例を示すものである。 図19において、42は第1の実施例の図6の、或いは第2の実施例の図14の、それらと同様に、42は定電圧回路であって、所定の比較レベルvを発生し、69、70はコンパレータであって、
    読み出し回路62の出力信号即ち演算器63の出力OU
    TYと演算器68の出力OUTXを各々比較レベルvと比較し、それぞれ比較レベルvを越えていれば、その出力を“H”とする。 71〜75はDフリップフロップであって、コンパレータ69の出力を入力とするシフトレジスタを構成する。 また76〜80はDフリップフロップであって、コンパレータ70の出力を入力とするシフトレジスタを構成する。 81は負入力のアンドゲートであって、シフトレジスタ71〜75の1段目のDフリップフロップ71の出力と5段目のDフリップフロップ7
    5の出力を入力とし、その出力はアンドゲート83に与えられる。 82は負入力のオアゲートであって、シフトレジスタ71〜75の2段目のDフリップフロップ72
    の出力と4段目のDフリップフロップ74の出力を入力とし、その出力はアンドゲート83に与えられる。 83
    はアンドゲートであって、負入力のアンドゲート81の出力と負入力のオアゲート82の出力とシフトレジスタ71〜75の3段目のDフリップフロップ73の出力を入力とし、その出力はR−Sフリップフロップ84のセット入力にに接続される。 85は負入力のアンドゲートであって、シフトレジスタ76〜80の1段目のDフリップフロップ76の出力と5段目のDフリップフロップ80の出力を入力とし、その出力はアンドゲート87に与えられる。 86は負入力のオアゲートであって、シフトレジスタ76〜80の2段目のDフリップフロップ7
    7の出力と4段目のDフリップフロップ79の出力を入力とし、その出力はアンドゲート87に与えられる。 8
    7はアンドゲートであって、負入力のアンドゲート85
    の出力と負入力のオアゲート86の出力とシフトレジスタ76〜80の3段目のDフリップフロップ78の出力を入力とし、その出力はR−Sフリップフロップ88のセット入力にに接続される。 2つのR−Sフリップフロップ84、88の出力はアンドゲート89に与えられ、
    アンドゲート89の出力は眼球検出信号線14に接続される。

    【0058】以上の構成にて、エリアセンサIC66、
    エリアセンサ部61、読み出し回路62、シフトレジスタ65は、各々第1の実施例のエリアセンサIC4、エリアセンサ部16、読み出し回路19、シフトレジスタ26に対応し、第1の実施例と同様に、カメラの制御回路11は発振子12に基づき動作クロックを発生し、このクロックはエリアセンサIC66に与えられ、これに基づき図7、8に示すタイミングチャートのごとく動作する。 これにより、第1の実施例と同様に、順次各ブロックの信号出力が得られる。 但し、第1のブロック群の各ブロックの信号出力は出力OUTYから、第2のブロック群の各ブロックの信号出力は出力OUTXから、並行して出力される。

    【0059】信号判定回路67は、出力OUTX及びO
    UTYに順次出力される各ブロックの信号出力に基づき、接眼か否か判断し眼球検出信号線14にその結果を与える。 図19に示した信号判定回路67の構成例では、出力OUTYに順次出力される各ブロックの信号出力をコンパレータ69にて、出力OUTXに順次出力される各ブロックの信号出力をコンパレータ70にて、各々プルキンエ像の輝度判定レベルである定電圧回路42
    の発生した所定の比較レベルvと比較し、その結果を各々シフトレジスタ71〜75とシフトレジスタ76〜8
    0に与える。

    【0060】シフトレジスタ71〜75は、駆動回路1
    7の発生する読み出し信号に同期して、第1のブロック群に属する各ブロックの比較結果を順次取り込み、転送していく。 従ってシフトレジスタ71〜75の各段の出力は、常にセンサ上の連続する上下のブロック(列)5
    段の比較結果が並んだ状態になる。 例えばシフトレジスタ71〜75の3段目、Dフリップフロップ73の出力がn番目のブロック(列)の比較結果Dy(n)だったとき、シフトレジスタ71〜75の1段目Dフリップフロップ71の出力はn+2番目のブロック(列)の比較結果Dy(n+2)を、シフトレジスタ71〜75の2
    段目Dフリップフロップ72の出力はn+1番目のブロック(列)の比較結果Dy(n+1)を、シフトレジスタ71〜75の4段目Dフリップフロップ74の出力はn−1番目のブロック(列)の比較結果Dy(n−1)
    を、シフトレジスタ71〜75の5段目Dフリップフロップ75の出力はn−2番目のブロック(列)の比較結果Dy(n−2)を出力する。 ゲート81、82、83
    により、出力として、

    【0061】

    【外2】

    を得る。 即ち、n番目のブロックのみ、あるいはn番目のブロックとそれに隣接する1ブロックの2ブロックのみ輝度の高い画素がある状態の時、R_Sフリップフロップ84にセット信号を与える。

    【0062】同様に、シフトレジスタ76〜80は、駆動回路17の発生する読み出し信号に同期して、第2のブロック群に属する各ブロックの比較結果を順次取り込み、転送していく。 従ってシフトレジスタ76〜80の各段の出力は、常にセンサ上の連続する左右のブロック(列)5段の比較結果が並んだ状態になる。 例えばシフトレジスタ76〜80の3段目、Dフリップフロップ7
    8の出力がn番目のブロック(列)の比較結果Dx
    (n)だったとき、シフトレジスタ76〜80の1段目Dフリップフロップ76の出力はn+2番目のブロック(列)の比較結果Dx(n+2)を、シフトレジスタ7
    6〜80の2段目Dフリップフロップ77の出力はn+
    1番目のブロック(列)の比較結果Dx(n+1)を、
    シフトレジスタ76〜80の4段目Dフリップフロップ79の出力はn−1番目のブロック(列)の比較結果D
    x(n−1)を、シフトレジスタ76〜80の5段目D
    フリップフロップ80の出力はn−2番目のブロック(列)の比較結果Dx(n−2)を出力する。 ゲート8
    5、86、87により、出力として、

    【0063】

    【外3】

    を得る。 即ち、n番目のブロックのみ、あるいはn番目のブロックとそれに隣接する1ブロックの2ブロックのみ輝度の高い画素がある状態の時、R−Sフリップフロップ88にセット信号を与える。

    【0064】以上により、上下方向に2ブロック以下の大きさ、かつ左右方向に2ブロック以下の大きさの輝点が画面の中にあったとき、R−Sフリップフロップ84
    とR−Sフリップフロップ88はともにセットされており、両者の出力の論理積を得るアンドゲート89の出力が接続された眼球検出信号線14に“H”即ち眼球検出信号を与える。

    【0065】本実施例の場合、各ブロックの出力はそのブロックを構成する画素の中で最も輝度の高い点の輝度に応じた出力が得られており、全ブロックの信号出力を見ることで、全画素の中の輝度の高い点の中に所定レベルv以上のものがあるか否かを確認することが出来る。
    しかも、その輝点の大きさがブロックの短辺方向、この場合2つのブロック群により画面上の上下方向及び左右方向何れの方向にも、所定値(ここではブロックの短辺方向の2倍)以下の時のみ検出する。 出力OUTY及び出力OUTXの信号は外光除去された照明光源の信号光のみの信号であるから、所定以上の信号レベルで、所定以下の大きさの輝点はプルキンエ像と考えられ、そのような信号があるときは接眼と判断出来る。 しかも大きさについては2方向の広がりについて検出しているのでより角度の高い判断結果が得られる。

    【0066】これらにより、低消費電力故に、電池など限られた容量の電源を用いるカメラ等に応用した場合にも常時検出も含めた長時間の検出動作が可能になるとともに、確実な動作が期待できる故に、例えばカメラであればメインスイッチ、測距測光動作開始/終了スイッチ等、重要なスイッチの役割を果たさせることが可能になる。

    【0067】尚、実施例はすべて撮像手段の画像センサ部として非破壊読み出し光電変換素子構造のエリアセンサを用いたものを挙げたが、これはCCD、MOSセンサ、フォトダイオードアレイ或いは回路構成の異なる他の非破壊読み出し光電変換素子構造のセンサ等他の構造の画像センサであっても実施可能である。 但し、ブロック毎の信号、ブロック内の最大輝度値の得易さ、動作電源電圧などを考えると光電荷蓄積型のセンサーが望ましく、なかでも非破壊読み出し光電変換素子構造のセンサが、より適していると考えられる。

    【0068】蓄積型のセンサーは信号の光電変換ないし、電荷の蓄積動作そのものには電力の消費を必要とせず、本発明のような場合に適している。 また、非破壊読み出し光電変換素子のようなMOS構造のセンサーはそれぞれの画素へのアクセス性が順次転送を基本としたC
    CDよりも自由度が高い。

    【0069】また、実施例はすべて説明を容易にすべく照明光源数を2個用いたものを挙げたが、無論2個以上あっても良い、またその場合は一時期に点灯する光源数は必ずしも1個である必要はない。

    【0070】

    【発明の効果】以上説明したように、観察者眼で生じる反射像を受光する複数の画素からなる受光手段とを有し、受光手段は複数の画素で構成される複数の領域に分割され、該領域毎に1つの輝度値を出力することによって、受光手段の分解能を確保しながら取り扱う情報量を画素数分から領域数分へ激減できるため、処理速度を高速化することができる。 また、小規模の処理回路を用いたとしても処理が可能になり、処理回路を省電力化することができる。

    【0071】さらに、領域毎に出力する輝度値は複数の画素の輝度値の最大値であることで、輝度値の判別が容易にできる。

    【0072】また、受光手段の第1の方向に帯状に設定されていることで、領域の数を増やすことなく第1の方向の輝度分布の分解能を確保しながら領域化できる。

    【0073】さらに、受光手段の第1の方向に帯状に設定された第1の領域と第2の方向に帯状に設定された第2の領域とを有し、第1の領域と第2の領域は重なり合う部分を有することで、領域の数を増やすことなく2方向に輝度分布の分解能を確保しながら領域化できるため、分解能が高く、誤動作のない眼球検出を小規模の処理回路を用いたとしても処理が可能になり、処理回路を省電力化することができる。

    【0074】また、前記眼球検出装置は観察者眼に反射像を生じさせる複数の投光手段を有し、該投光手段を切り換えて眼球検出することで、1種類の投光手段で有れば起こる、例えば、瞼などで生じるけられによる誤検出を低減できる。

    【0075】一方、観察者眼で生じる反射像を受光する複数の画素からなる受光手段と、計時手段と、該計時手段によって計時される所定時間の間隔で眼球検出を繰り返し制御する制御手段とを有することで、眼球検出動作を間欠作動させるに行うことができ、複数回検出が繰り返され、検出精度が向上し、さらに眼球検出装置の消費電力を小さくすることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明第1の実施例のカメラの眼球検出装置の概略図

    【図2】図1のセンサIC4のブロック図

    【図3】図2のエリアセンサ部16の画素とブロックの関係を示す図

    【図4】図2のエリアセンサ部16と読み出し回路19
    の、エリアセンサを非破壊読み出し光電変換素子にて構成したときの回路例を示す図

    【図5】図4に示すセンサ構成を動作説明するために便宜的に1ブロック分だけ抜き出して示した図

    【図6】図2の信号判定回路20の構成例を示す図

    【図7】第1の実施例の動作を示すタイミングチャート(接眼が検出された状態)

    【図8】第1の実施例の動作を示すタイミングチャート(接眼が検出されない状態)

    【図9】本発明第2の実施例のカメラの眼球検出装置の概略図

    【図10】図9のセンサIC44のブロック図

    【図11】図10のエリアセンサ部45の画素とブロックの関係を示す図

    【図12】図10のエリアセンサ部45と読み出し回路47の、エリアセンサを非破壊読み出し光電変換素子にて構成したときの回路例を示す図

    【図13】図12に示すセンサ構成を動作説明するために便宜的に1ブロック分だけ抜き出して示した図

    【図14】図10の信号判定回路46の構成例を示す図

    【図15】本発明第3の実施例のカメラの眼球検出装置の概略図

    【図16】図15のセンサIC66のブロック図

    【図17】図16のエリアセンサ部61の画素とブロックの関係を示す図

    【図18】図16のエリアセンサ部61と読み出し回路62の、エリアセンサを非破壊読み出し光電変換素子にて構成したときの回路例を示す図

    【図19】図16の信号判定回路67の構成例を示す図

    【符号の説明】

    1 カメラのファインダー接眼レンズ 2 ダイクロイックミラ 3 撮像レンズ 4 エリアセンサIC 5、6 赤外発光ダイオード 7、8 赤外発光ダイオード駆動用トランジスタ 9 赤外発光ダイオード駆動電流抑制抵抗 10 電池 11 カメラの制御回路 12 動作クロックを発生する発振子 13 動作クロック信号線 14 眼球検出信号線 15 ファインダーに接近した目 16 エリアセンサIC4内のエリアセンサ部 17 センサ駆動回路 18 タイマ 19 読み出し回路 20 信号判定回路 21 赤外発光ダイオード駆動回路 26 読み出しタイミングを与えるシフトレジスタ 27 第1の実施例のブロック 28 1画素を構成するセル 29、32、33、35、37、38、39、40 M
    OSトランジスタ 30 センサ容量 31 非破壊読み出し光電変換素子のセンサ部であるN
    PNトランジスタ 34 サンプルホールド用コンデンサ 36 サンプルホールド用コンデンサ 41 演算器 42 定電圧回路 43 コンパレータ 44 エリアセンサIC 45 エリアセンサIC44内のエリアセンサ部 46 信号判定回路 47 読み出し回路 48 読み出しタイミングを与えるシフトレジスタ 49 第2の実施例のブロック 50〜54 Dフリップフロップ 55 負入力のアンドゲート 56 負入力のオアゲート 57 アンドゲート 58 非破壊読み出し光電変換素子のセンサ部であるN
    PNトランジスタ 59 第3の実施例の第1のブロック群に属するブロック 60 第3の実施例の第2のブロック群に属するブロック 61 エリアセンサIC66内のエリアセンサ部 62 読み出し回路 63 演算器 64 1画素を構成するセル 65 読み出しタイミングを与えるシフトレジスタ 66 エリアセンサIC 67 信号判定回路 68 演算器 69、70 コンパレータ 71〜75 Dフリップフロップ 76〜80 Dフリップフロップ 81 負入力のアンドゲート 82 負入力のオアゲート 83 アンドゲート 84 R−Sフリップフロップ 85 負入力のアンドゲート 86 負入力のオアゲート 87 アンドゲート 88 R−Sフリップフロップ 89 アンドゲート

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