Cushioning mechanism of the hydraulic striking device

申请号 JP26719695 申请日 1995-10-16 公开(公告)号 JP3483015B2 公开(公告)日 2004-01-06
申请人 古河機械金属株式会社; 发明人 勉 金子;
摘要
权利要求
  • (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 工具を打撃する打撃機構と、工具に破砕対象側への推力を伝達する伝達部材とを備えた油圧打撃装置において、伝達部材の後方に、油圧打撃装置の装置本体の推力より推力の小さいフロントダンピングピストンと、装置本体の推力より推力が大きいリヤダンピングピストンとを 、フロントダンピングピストンが伝達部材
    の直接後方、リヤダンピングピストンがフロントダンピ
    ングピストンの後方に位置して相互に前後摺動するよう
    配設したことを特徴とする油圧打撃装置の緩衝機構。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ロッドやチゼル等の工具に打撃を与えて岩盤等の破砕を行う、さく岩機やブレーカ等の油圧打撃装置の緩衝機構に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、さく岩機は、図2に示すように、さく岩機本体1の前端部にシャンクロッド2が挿着されており、このシャンクロッド2には、さく孔用のビット21を取付けたロッド22がスリーブ23で連結されている。 さく岩機の打撃機構3の打撃ピストン31がシャンクロッドを打撃すると、その打撃エネルギーはシャンクロッド2からロッド22を経てビット21に伝達され、ビット21が破砕対象である岩盤Rを打撃して破砕する。 【0003】このときの反射エネルギーE rは、ビット21からロッド22、シャンクロッド2を経てさく岩機本体1に伝達されるので、この反射エネルギーE rによってさく岩機本体1は一旦後退する。 それから、さく岩機本体1が送り装置(図示略)の推により1打撃による破砕長分だけ前進した後に、打撃機構3が次の打撃を行う。 この行程を繰り返すことによりさく孔作業が行われる。 【0004】従来のさく岩機本体1には、図6に示すように、チャック11を介してシャンクロッド2に回転を与えるチャックドライバ12を備えており、このチャックドライバ12にはシャンクロッド2の大径部後端2 b
    に当接するチャックドライバブッシュ13が装着されている。 このチャックドライバブッシュ13は、さく岩機本体1に前方への推力が与えられると、この推力をシャンクロッド2に伝達するものであり、打撃時のビット2
    1からの反射エネルギーE rもシャンクロッド2からこのチャックドライバブッシュ13を介してさく岩機本体1へ伝達される。 【0005】この反射エネルギーE rをチャックドライバブッシュ13で直接さく岩機本体1に伝達するとその衝撃でさく岩機の損傷を生ずるおそれがあるので、図7
    に示すように、この反射エネルギーE rを緩衝させるために、緩衝機構としてチャックドライバブッシュ13の後側にダンピングピストン50を設けたものも用いられている。 【0006】上記の如く、さく岩機本体1は打撃後一旦後退し、推力により1打撃による破砕長分だけ前進した後に、次の打撃を行なわねばならない。 従って、一旦後退した後、次の打撃が行われるまでには、1打撃による破砕長分だけ速やかに前進させる必要がある。 この前進が十分でない場合、シャンクロッド2の位置が一定せず、図8に示すように、ビット2は岩盤Rから離れているので、打撃ピストン31の打撃エネルギーは岩盤Rに伝達されず、破砕作業は行われない。 このときの打撃エネルギーは、ほとんどが反射エネルギーE rとなってさく岩機本体1へ戻り、ロッド22、ビット21、スリーブ23等の工具の損耗の増加をまねくばかりでなく、強力なさく岩機本体1への後退力となり、さらに次の打撃への前進の遅れをきたすことになる。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】ところが、通常、油圧打撃装置が受ける反射エネルギーの強さは、1打撃毎に異なるものであり、これに伴う油圧打撃装置の後退量もまちまちであって、岩盤の岩質によって大きく変動する。 また、打撃ピストンの前進加速に伴う油圧打撃装置本体への反力も後退力に加わる。 【0008】従来の油圧打撃装置では、この反射エネルギーと後退量の変動に対して適切に対処できず、次の打撃への前進の遅れを生ずることがあった。 この前進の遅れは、反射エネルギーの緩衝だけでは対処できない。 本発明は、油圧打撃装置における上記の問題を解決するものであって、工具からの反射エネルギーを油圧で緩衝して油圧打撃装置に伝達させることにより損傷を少なくすると共に、油圧打撃装置の推力が不足して、一旦後退した後次の打撃時までに装置本体の所定位置までの前進が得られない場合でも、工具を岩盤に接するよう前進させて打撃することができ、打撃効率を向上させる油圧打撃装置の緩衝機構を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】この発明では、工具を打撃する打撃機構と、工具に破砕対象側への推力を伝達する伝達部材とを備えた油圧打撃装置において、伝達部材の後方に、油圧打撃装置の装置本体の推力より推力の小さいフロントダンピングピストンと、装置本体の推力より推力が大きいリヤダンピングピストンとを、フロント
    ダンピングピストンが伝達部材の直接後方、リヤダンピ
    ングピストンがフロントダンピングピストンの後方に位
    置して相互に前後摺動するよう配設して油圧打撃装置の緩衝機構を構成することにより上記課題を解決している。 【0010】油圧打撃装置では、打撃機構が工具に打撃を与えると、その打撃エネルギーで工具が破砕対象を打撃して破砕する。 このときの反射エネルギーは、工具から伝達部材を経て油圧打撃装置に伝達されるので、この反射エネルギーによって油圧打撃装置は一旦後退し、推力により1打撃による破砕長分だけ前進した後に、打撃機構が次の打撃を行う。 【0011】ここで、工具から伝達部材に伝達される反射エネルギーは、フロントダンピングピストンとリヤダンピングピストンの後退により緩衝されるので、油圧打撃装置の装置本体及び工具の損傷が少なくなる。 リヤダンピングピストンの推力は、油圧打撃装置の装置本体の推力より大きいので、フロントダンピングピストンとリヤダンピングピストンは、速やかにリヤダンピングピストンの所定の前端位置まで前進する。 フロントダンピングピストンの推力は装置本体の推力より小さいが、伝達部材と工具は、質量が油圧打撃装置の装置本体よりはるかに小さいので、その後、フロントダンピングピストンにより伝達部材と工具のみをさらに前進させることができる。 従って、油圧打撃装置の推力が不足し、一旦後退した後次の打撃時までに装置本体が所定の位置まで前進ができない場合にも、工具は岩盤に接した状態となって次の打撃を行うことができるので、打撃効率を向上させることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態を示すさく岩機の緩衝機構の縦断面図、図2はさく岩機の基本的構成の説明図、図3は緩衝機構の作動の説明図、図4はピストンの打撃位置とピストン速度との関係の説明図である。 ここで、さく岩機の基本的な構成は、従来のさく岩機と同様であり、図2に示すように、さく岩機本体1の前端部にシャンクロッド2が挿着されており、その後方にシャンクロッド2に打撃を与える打撃機構3が設けられている。 シャンクロッド2には、さく孔用のビット21を取付けたロッド22がスリーブ23で連結されている。 【0013】図1に示すように、さく岩機本体1には、
    チャック11を介してシャンクロッド2に回転を与えるチャックドライバ12を備えており、このチャックドライバ12にはシャンクロッド2の大径部後端2 bに当接するチャックドライバブッシュ13が装着されている。
    このチャックドライバブッシュ13の後側には、フロントダンピングピストン4とリヤダンピングピストン5とが配設され緩衝機構を構成している。 【0014】リヤダンピングピストン5は、円筒状のピストンでその外側と内側とを連通させる油路51を備えており、さく岩機本体1に設けられている中央段部14
    と後方段部15との間で前後に摺動可能に装着され、さく岩機本体1との間に形成されるりリヤダンピングピストン油室52の油圧で前方への推力が与えられる。 フロントダンピングピストン4は、前端部外径を大径、その後方を小径とする円筒状のピストンであり、小径の部分がリヤダンピングピストン5の内側に前後摺動可能装着され、大径の部分により、さく岩機本体1に設けられている前方段部16とリヤダンピングピストン5の前端面5 fとの間で前後の移動範囲を規制されている。 フロントダンピングピストン4の外周とリヤダンピングピストン5の内周との間には、フロントダンピングピストン油室42が形成されており、その油圧でフロントダンピングピストン4に前方への推力が与えられる。 【0015】フロントダンピングピストン油室42はリヤダンピングピストン油室52と油路51で連通しており、リヤダンピングピストン油室52は緩衝用のアッキュムレータ6に連通している。 フロントダンピングピストン4の外径は、図3に示すように、フロントダンピングピストン油室42の前方がD 1後方がD 2であり、フロントダンピングピストン油室42の油圧をPとすると、フロントダンピングピストン油室42により与えられる推力F 4は: F 4 =π(D 1 2 −D 2 2 )P リヤダンピングピストン5の外径は、リヤダンピングピストン油室52の前方がD 3後方がD 4であり、リヤダンピングピストン油室52の油圧はフロントダンピングピストン油室42の油圧Pと等しいので、リヤダンピングピストン油室52により与えられる推力F 5は: F 5 =π(D 3 2 −D 4 2 )P である。 【0016】そして、さく岩機本体1に与えられるを推力をF 1とすると: F 4 <F 1 <F 5となるように設定されている。 通常、さく岩機本体1の推力F 1は1t程度、高打撃力仕様の場合には1t以上であり: F 4 :F 1 :F 5 =1:2:3 程度に設定される。 【0017】さく孔作業の際には、打撃機構3の打撃ピストン31がシャンクロッド2を打撃すると、その打撃エネルギーはシャンクロッド2からロッド22を経てビット21に伝達され、ビット21が破砕対象である岩盤Rを打撃して破砕する。 このときの反射エネルギーE r
    は、ビット21からロッド22、シャンクロッド2、チャックドライバブッシュ13を経てフロントダンピングピストン4、リヤダンピングピストン5に伝達され、前端面5 fがさく岩機本体1の中央段部14と当接する基準位置にあったリヤダンピングピストン5は、リヤダンピングピストン油室52の油圧により緩衝されながらフロントダンピングピストン4と共にリヤダンピングピストン5が後方段部15に当接するまで後退し、反射エネルギーE rがさく岩機本体1に伝達される。 【0018】このようにシャンクロッド2からチャックドライバブッシュ13に伝達される反射エネルギーE r
    は、フロントダンピングピストン4とリヤダンピングピストン5の後退により緩衝されるので、さく岩機本体1
    及びビット21からロッド22、シャンクロッド2の損傷が少なくなる。 さく岩機本体1に伝達された反射エネルギーE rによってさく岩機本体1は一旦後退する。 リヤダンピングピストン油室52により与えられる推力F
    5は、さく岩機本体1に与えられる推力F 1より大きいので、まず、リヤダンピングピストン5はフロントダンピングピストン4とチャックドライバブッシュ13、シャンクロッド2を押し戻して、前端面5 fがさく岩機本体1の中央段部14と当接する基準位置まで前進して停止する。 【0019】静止している質量Mの物体が、外力Fを受け、距離Sを移動する時間Tは、加速度をaとすると、
    運動の方程式より: F=aM S=aT 2 /2 ∴ T=(2MS/F) 1/2である。 【0020】一般に、さく岩機本体1の質量M 1は、フロントダンピングピストン4とチャックドライバブッシュ13、シャンクロッド2、スリーブ23、ロッド2
    2、及びビット21との合計の質量M 2の10倍〜30
    倍であるのに対し、さく岩機本体1の推力F 1は、前述の通りフロントダンピングピストン4の推力F 4の2倍程度しかない。 【0021】さく岩機本体1が距離Sを移動するのに要する時間T 1と、フロントダンピングピストン4がチャックドライバブッシュ13、シャンクロッド2、スリーブ23、ロッド22、及びビット21を押しながら距離Sを移動するのに要する時間T 2との比は: M 1 =20M 21 =2F 4とすれば、 T 1 /T 2 =(10) 1/2 ≒3.16 となる。 【0022】よって、フロントダンピングピストン4
    は、リヤダンピングピストン5の停止後、図3に示すように、リヤダンピングピストン5から離れ、チャックドライバブッシュ13、シャンクロッド2を押して、ビット21が岩盤Rに接するまで、さく岩機本体1が前進するより速やかに前進する。 これに続いて、さく岩機本体1が、その推力F 1により、1打撃による破砕長分だけ前進する。 ビット21が岩盤Rに接した後は、さく岩機本体1の推力F 1がフロントダンピングピストン4の推力F 4より大きいので、フロントダンピングピストン4
    は、リヤダンピングピストン5に当接するまで押し戻される。 【0023】そこで、打撃機構3が次の打撃を行う。 この行程を繰り返すことによりさく孔作業が行われる。 もし、反射エネルギーE rが異常に大きくなり、さく岩機本体1の前進が遅れるような場合でも、ビット21はフロントダンピングピストン4の前進で既に岩盤Rに接しているので、打撃エネルギーは確実に破砕に消費され、
    打撃効率が向上する。 【0024】打撃エネルギーが破砕に消費されると異常な反射エネルギーは発生しないので、さく岩機本体1の後退は小さくなり、以後の正常な前進が確保できる。 打撃装置において強力な打撃エネルギーを得るためには、
    ピストンの前進加速を大きくし、衝突スピードを速くしなければならない。 このピストンの前進加速に伴う反力は、さく岩機本体1が受けるものであり、この反力は、
    打撃タイミングの前に発生するので、さく岩機本体1に与えられる推力より小さいことが望ましい。 もし、この反力がさく岩機本体1の推力より大きい場合、反力の発生してる間さく岩機本体1は後退側への加速力を受けることになり、ビット21が岩盤Rに接する位置まで既に前進していても、さく岩機本体1は打撃前にわずかに後退を生ずることになる。 この場合にも、フロントダンピングピストン4の前進で、ビット21を岩盤Rに接する位置に保持することができる。 【0025】なお、ビット21先端部が、大きい打撃力を必要としない粘土層や空洞等に遭遇して、フロントダンピングピストン4の推力F 4でもビット21、ロッド22が前進するような場合には、フロントダンピングピストン4がシャンクロッド2を図1の基準位置より前方へ押し出した打撃位置で、打撃ピストン31がシャンクロッド2を打撃する。 【0026】この打撃位置では、図4に示すように、打撃ピストン31が減速域となっていて、打撃力の小さい軽打撃となるので、粘土層等の軟弱な個所に適当な打撃力でさく孔することができる。 【0027】 【実施例】図5は、この発明の油圧打撃装置の緩衝機構の一実施例を示す緩衝機構の縦断面図である。 この実施例では、フロントダンピングピストン4とリヤダンピングピストン5との間にフロントダンピングピストン油室42に代えてフロントダンピングピストン空気室43を設けて、フロントダンピングピストン4の推力F 4にブロー用空気の空気圧を利用するようになっている。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の油圧打撃装置の緩衝機構では、工具からの反射エネルギーを油圧で緩衝して油圧打撃装置に伝達させることにより損傷を少なくすると共に、油圧打撃装置の推力が不足して、一旦後退した後次の打撃時までに装置本体が所定位置まで前進できない場合でも、工具を岩盤に接するよう前進させて打撃することができ、打撃効率を向上させることができる。

    【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一形態を示すさく岩機の緩衝機構の縦断面図である。 【図2】さく岩機の基本的構成の説明図である。 【図3】緩衝機構の作動の説明図である。 【図4】ピストンの打撃位置とピストン速度との関係の説明図である。 【図5】この発明の一実施例を示す緩衝機構の縦断面図である。 【図6】従来のさく岩機の内部構造の説明図である。 【図7】従来のさく岩機の内部構造の説明図である。 【図8】従来のさく岩機の作動の説明図である。 【符号の説明】 1 さく岩機本体2 シャンクロッド3 打撃機構4 フロントダンピングピストン5 リヤダンピングピストン6 アッキュムレータ11 チャック12 チャックドライバ13 チャックドライバブッシュ14 中央段部15 後方段部16 前方段部21 ビット22 ロッド23 スリーブ31 打撃ピストン42 フロントダンピングピストン油室51 油路52 リヤダンピングピストン油室E r反射エネルギーR 岩盤

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