掘削機、回転スリーブ及び潤滑方法

申请号 JP2014116718 申请日 2014-06-05 公开(公告)号 JP2014237999A 公开(公告)日 2014-12-18
申请人 サンドビック.マイニング.アンド.コンストラクション.オイ; Sandvik Mining & Constr Oy; 发明人 TIMO MUUTTONEN;
摘要 【課題】本発明は、掘削機、回転スリーブ及び掘削機のシャンクを潤滑する方法に関する。【解決手段】掘削機(4)は掘削工具(7)を接続する回転可能なシャンク(6)を有する。シャンクはシャンク周りに配置された回転スリーブ(14)によって回転される。歯車(43、44)がシャンクと回転スリーブとの間に配置される。掘削機には、歯車と、回転スリーブの軸受(15)とを潤滑するための潤滑装置(23)が設けられる。【選択図】図2
权利要求
  • 掘削機であって、
    本体(13)と、
    少なくとも1つの第1軸受(12)によって本体(13)に対して支持されたシャンク(6)であって、第1端部と第2端部を有し、第1端部には掘削工具(7)を接続するための接続部材が設けられるシャンク(6)と、
    シャンク(6)の外面上にある第1歯車(43)と、
    シャンク(6)周りにある少なくとも1つの回転スリーブ(14)と、
    回転スリーブ(14)の内面上にある第2歯車(44)であって、第1歯車(43)と歯当たり状態にある第2歯車(44)と、
    回転スリーブ(14)の外面上にある第3歯車と、
    回転を生むための少なくとも1つの回転モータと、その回転を第3歯車に伝達するためのトランスミッション要素とを有する回転装置(10)と、
    本体(13)内にある軸受空間(16)の内側で回転スリーブ(14)を回転可能に支持するための少なくとも1つの第2軸受(15)と、
    加圧された潤滑流体を、第1歯車(43)と第2歯車(44)の間の歯当たり部へと送るための少なくとも1つの送りダクト(25)を有する潤滑装置(23)と、
    を有する掘削機において、
    第1歯車(43)と第2歯車(44)との間の歯当たり部は、向かい合う歯の間に作動フランク面(41)を有し、
    各歯当たり部にある少なくとも1つのフランク面(41)には少なくとも1つの溝(28)が設けられ、
    潤滑装置の送りダクト(25)は、溝(28)と接続状態にあって、以て潤滑流体が歯当たり部へと送られかつフランク面(41)の少なくとも1つの溝(28)内を流れるのを可能にすることを特徴とする掘削機。
  • フランク面(41)内の溝(28)は、細長く延び、かつ、端部を有し、
    溝(28)の少なくとも1つの端部は開口し、
    溝(28)へと送られた潤滑流体は、溝(28)内を少なくとも1つの開口した端部に向かって流れる(F)ことを特徴とする請求項1に記載の掘削機。
  • 第2歯車(44)の歯のフランク面(41)に、溝(28)が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の掘削機。
  • 回転スリーブ(14)は第1スリーブ(14a)と第2スリーブ(14b)とを有し、
    第2スリーブ(14b)は第1スリーブ(14a)の内側に配置され、
    第1スリーブ(14a)と第2スリーブ(14b)の間には、スリーブ間で回転を伝達するための歯車が設けられ、
    第3歯車は第1スリーブ(14a)の外面上にあり、
    第2歯車(44)は第2スリーブ(14b)の内面上にあることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の掘削機。
  • 潤滑装置(23)の少なくとも1つの送りダクト(25)は回転スリーブ(14)を取り囲む軸受空間(16)に接続され、
    潤滑流体は回転スリーブ(14)の少なくとも1つの第2軸受(15)を潤滑するように構成されることを特徴とする前出請求項1〜4の何れか一項に記載の掘削機。
  • 潤滑装置(23)の送りダクト(25)は第2軸受(15)に位置して、潤滑流体が回転スリーブ(14)の第2軸受(15)を通って送られるようにすることを特徴とする請求項5に記載の掘削機。
  • 回転スリーブ(14)には、第2軸受(15)から、第1歯車(43)と第2歯車(44)の間の歯当たり部へと潤滑流体を運ぶための幾つかの流体ダクト(40)が設けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の掘削機。
  • 掘削機(4)にはシャンク(6)の第2端部の側に後方空間(21)が設けられ、
    少なくとも1つのガス送りダクト(35)が後方空間(21)に接続され、後方空間(21)に加圧ガスを送ることで後方空間を加圧状態にさせ、
    加圧ガスは後方空間(21)からシャンク(6)の第1端部に向かって漏れるようにされ、ガスの流れによって潤滑装置(23)の潤滑流体をシャンク(6)の第1端部に向けて洗い流すようにしたことを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の掘削機。
  • 掘削機(4)は打破装置を有し、
    シャンク(6)の第2端部には、打破装置によって発生した衝撃パルスを受けるための第1衝突面が設けられ、
    打破装置はパーカッションピストン(19)を有し、
    パーカッションピストン(19)とシャンク(6)は同じ軸線上にあり、
    パーカッションピストン(19)はシャンク(6)の第1衝突面に対面する第2衝突面(20)を有し、
    パーカッションピストン(19)は、パーカッションピストン(19)の長手方向に少なくとも1つの洗浄ダクト(37)を有し、
    洗浄ダクトの第1端部は洗浄装置(34)に接続されて、洗浄ガスが洗浄ダクト(37)に送られるようにし、
    洗浄ダクト(37)の第2端部は第2衝突面(20)上で開口し、洗浄ガスに少なくとも第2衝突面(20)を洗浄させるようにしたことを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の掘削機。
  • 掘削機を潤滑する方法であって、
    掘削機(4)は、
    本体(13)と、
    掘削工具(7)を接続するためのシャンク(6)と、
    シャンク(6)の周りの回転スリーブ(14)と、
    回転を生み出すための回転装置(10)と、
    回転装置(10)から回転スリーブ(14)、及びシャンク(6)へと回転を伝達するための歯車と、を有し、
    前記方法は、
    加圧された潤滑流体を、シャンク(6)の歯車と回転スリーブ(14)の歯車の間の歯当たり部に供給するステップを有する方法において、
    歯車の歯の作動フランク面(41)にある溝(28)内で潤滑流体の流れを生成すると共に、回転伝達時は溝(28)内の流れを維持するステップと、潤滑流体の流れによって作動フランク面(41)を潤滑するステップとを有することを特徴とする掘削機の潤滑方法。
  • 別の潤滑装置(23)から本体(13)内の軸受空間(16)に潤滑流体を供給し、軸受空間(16)の内側には回転スリーブ(14)が回転可能に支持されており、潤滑流体によって回転スリーブ(14)の少なくとも1つの軸受(15)を潤滑することを特徴とする請求項10に記載の方法。
  • 回転スリーブ(14)を支持する少なくとも1つの軸受(15)を介して潤滑流体を供給することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  • 回転スリーブ(14)の後端部分に位置し、かつ工具(7)に対して反対側の端部にある後方軸受(15b)を通って潤滑流体を供給することを特徴とする請求項12に記載の方法。
  • タンク(29)と、ポンプ(24)と、送りダクト(25)と、回収ダクト(30、32、33)と、を有する潤滑回路であって、掘削機(4)の油圧回路とは別の潤滑回路内で、潤滑流体を循環させることを特徴とする請求項10〜13の何れか一項に記載の方法。
  • シャンク(6)と同じ軸線上に配置されるパーカッションピストン(19)を設けた打破装置を有する掘削機(4)であって、内部にシャンク(6)の対向する両端部とパーカッションピストン(19)を配置する後方空間(21)を有し、対向する両端部には後方空間(21)内で互いに対面する衝突面が設けられるような掘削機(4)を使用し、
    加圧ガスを後方空間(21)に送り、
    送られたガスを使って衝突面(20)の少なくとも一方を洗浄することを特徴とする請求項10〜14の何れか一項に記載の方法。
  • パーカッションピストン(19)を通って後方空間(20)にオイルフリーの加圧ガスを供給することを特徴とする請求項15に記載の方法。
  • 供給ガスを潤滑装置(23)の回収手段に対して流し、
    潤滑装置(23)のタンク(29)に向かう潤滑流体の戻り流れをアシストする際に供給ガスを利用することを特徴とする請求項15又は16に記載の方法。
  • 掘削機の回転スリーブであって、
    回転スリーブ(14)は、
    掘削機のシャンク(6)の周囲での据え付けを可能にする内径及び内面と、
    内面上の内方歯車(44)と 外径及び外面と、
    外面上の外方歯車と、
    内方歯車(44)にある複数の歯であって、歯の夫々が1フランク面(41)と第2フランク面とを有する複数の歯と、
    潤滑流体の第1フランク面(41)への供給を可能にする複数の送りダクト(53)と、を有する回転スリーブにおいて、
    第1フランク面(41)の各々が少なくとも1つの細長い溝(28)を有し、
    溝(28)の各々は、少なくとも1つの開口端部を有して送りダクトに接続されることを特徴とする回転スリーブ。
  • 说明书全文

    本発明は、掘削機に関し、特にその掘削機を潤滑するための機構に関するものである。 シャンクの周りには回転装置によって生じた回転をシャンクに伝達するために回転スリーブが配置される。 回転装置とシャンクにはその回転を伝達するための歯車装置が設けられる。 さらに、掘削機は圧縮された潤滑流体を歯車装置に供給するための潤滑システムを有する。

    さらに本発明は回転スリーブと掘削機を潤滑する方法とに関係する。

    本発明の分野は、独立請求項の前段においてさらに具体的に限定されている。

    採掘抗やその他の作業現場において、掘削機は岩肌にボアホールを掘削するために使用される。 その掘削機は、掘削時掘削工具を回転するための回転装置を有する。 その工具は掘削機の本体に支持されたシャンクに連結される。 回転装置によって生じた回転トルクは、シャンク周りの回転スリーブによってシャンクに伝達される。 回転スリーブとシャンクの間には歯車装置が設けられる。 歯車装置では、歯車の歯間に歯当たりが起き、結果として歯車装置は摩耗する。 このため歯車装置の歯の作動フランク間に潤滑油を供給するため潤滑システムが開発されている。 しかしながら既知潤滑システムには欠点がある。

    本発明の目的は、潤滑システムを設けた新規かつ改善された掘削機と、回転スリーブと掘削機を潤滑する方法を提供することにある。

    本発明による掘削機は、第1歯車と第2歯車との間の歯当たり部は、向かい合う歯の間に作動フランク面を有し;各歯当たり部にある少なくとも1つのフランク面には少なくとも1つの溝が設けられ;さらに潤滑装置の送りダクトは前記溝と接続状態にあって、以て潤滑流体が歯当たり部へと送られかつフランク面の少なくとも1つの溝内を流れるのを可能にすることを特徴としている。

    本発明による方法は、潤滑流体の流れを、歯車の歯の作動フランク面にある溝内に生成すると共に、回転伝達時は前記溝内の流れを維持し、それにより潤滑流体の流れによって作動フランク面を潤滑させることを特徴としている。

    本発明による回転スリーブは、該回転スリーブが第1フランク面の各々に少なくとも1つの細長い溝を有することを特徴としている。

    開示された解決策の概念は、掘削機が回転スリーブとシャンクとの間にある歯車装置に潤滑流体を送る潤滑装置を有することにある。 シャンクの第1歯車と回転スリーブの第2歯車との間の歯当たり部は、歯車装置の向かい合う歯の間に作動フランク面を有する。 このように対向する歯間の作動フランク面同士は互いに対して向かい合っている。 各歯当たり部において、向かい合う2つのフランク面の内の少なくとも一方には少なくとも1つの溝が設けられる。 送りダクト又は潤滑装置の別の流路がその溝と接続された状態にあることで、その歯当たり部への潤滑流体の供給を可能にしている。 換言すれば、潤滑流体のための流路として作用するために、1組のスプラインの当接面の少なくとも一方に少なくとも1つの溝が設けられ、各スプライン面に対し効果的な潤滑と冷却効果を提供する。

    開示された解決策の利点としては、回転スリーブとシャンクの間の歯車装置に対して適切な潤滑が達成されることであり、それにより耐用年数を長くすることができ運転上の信頼性も向上することができる。

    実施形態によれば、潤滑流体は回転スリーブとシャンクの歯車間の歯当たり部に流れるように構成される。 また、生成された潤滑流体の流れは回転を伝達している間は維持される。 本実施形態の利点は、潤滑流体の流れが歯車の歯の作動フランク面を効果的に潤滑するということである。 加えて、潤滑流体の流れは熱を吸収し、歯車の歯から熱を運び去ることができるということである。 即ち、潤滑装置は冷却装置としても作用することができる。 さらなる1つの利点としては、流動する流体によって歯車装置から不純物を運ぶことができる可能性がある。

    実施形態によれば、歯車同士の対向する歯は互いに向かい合うフランク面を有する。 各歯当たり部において対向する2つのフランク面の内の少なくとも一方に少なくとも1つの溝が設けられる。 その溝は細長く、かつ軸方向に延びる。

    実施形態によれば、以上開示したフランク面の溝は細長いものであり、第1端部と第2端部を有する。 溝の少なくとも一方の端部は開口しており、それにより潤滑流体は溝へと供給され、溝内を開口端部に向けて流動することが可能となる。 送りダクトを溝の閉止した端部分に位置させることができる。 さらに溝の開口端部を歯車装置の工具側端部に配置すると共に、溝の閉じた端部を歯車の反対側に配置することができる。 この場合、潤滑流体は溝の工具側に向けて流れるかもしれない。

    実施形態によれば、フランク面の溝は細長いものであり、第1端部と第2端部を有する。 溝の両端部は開口しており、それにより潤滑流体は溝へと供給され、溝内を開口両端部に向けて流動することが可能となる。 送りダクトは溝の両端部の間に位置するかもしれない。

    実施形態によれば、フランク面の溝は細長いものであり、第1端部と第2端部を有する。 溝の両端部は閉じられている。 その溝は送りダクトと排出ダクトに接続した状態にある。 送りダクトと排出ダクトは溝の対向した端部分に配置される。 送りダクトから供給された潤滑流体は溝の中を排出ダクトに向けて流れる。 送りダクトと排出ダクトは溝の長手方向に対して横断する方向に延びることで両ダクトは半径方向又は僅かに度のついた方向に延びることができる。 この実施形態は、溝内に潤滑流体の流れを生み出すもう1つの追加解決策を提示している。

    実施形態によれば、回転スリーブにある第2歯車の歯の作動フランク面に以上のような溝が設けられる。

    実施形態によれば、掘削機は、回転スリーブとシャンクの間の歯車装置と、回転スリーブの1つ以上の軸受とに対して潤滑流体を供給する潤滑装置を有する。 本実施形態の利点は、回転スリーブの軸受に対して適切な潤滑が達成され、それによって耐用年数を延ばすことができ運転の信頼性も向上できることにある。 本実施形態においては、潤滑装置の少なくとも1つの送りダクトが回転スリーブを取り巻く軸受空間に接続され、潤滑流体が回転スリーブの上記少なくとも1つの第2軸受を潤滑するように構成される。

    実施形態によれば、潤滑流体は最初に回転スリーブの1つ以上の軸受を潤滑し、唯一その後に潤滑流体は歯車の歯の対向フランク面を潤滑するために歯車装置へと流れるように構成される。 潤滑流体の圧は軸受空間への流入時においても依然として充分高く、さらに潤滑流体は最初に軸受空間に流入する際には不純物を含んでいない。 この実施形態により、回転スリーブの軸受における適切な潤滑を確実なものとすることができる。

    実施形態によれば、潤滑流体は、回転スリーブを支持する少なくとも1つの軸受を通って回転スリーブを取り囲む軸受空間に供給される。 この際、潤滑装置の少なくとも1つの送りダクトが回転スリーブの軸受に配置される。 潤滑流体が軸受の構造体を通って供給された際には、あらゆる状況下においても適切な軸受の潤滑を保証することができる。

    実施形態によれば、潤滑流体は、半径方向にある少なくとも1つの軸受を通って、回転スリーブを取り囲む軸受空間に供給される。

    実施形態によれば、潤滑流体は、軸線方向にある少なくとも1つの軸受を通って、回転スリーブを取り囲む軸受空間に供給される。

    実施形態によれば、軸受空間内に配置される回転スリーブは、本体に対して前方軸受と後方軸受によって支持される。 前方軸受はスリーブの工具側端部に配置され、後方軸受はそれとは反対側の端部に配置される。 潤滑流体は後方軸受を介して供給される。 この際、潤滑装置にある少なくとも1つの送りダクトが後方軸受に配置される。 この実施形態により、掘削時大きな応力と摩耗にさらされることになる後方軸受の効果的な潤滑が確実となる。

    実施形態によれば、軸受空間内に配置される回転スリーブは、本体に対して前方軸受と後方軸受によって支持される。 前方軸受はスリーブの工具側端部に配置され、後方軸受はそれとは反対側の端部に配置される。 潤滑流体は前方軸受を介して供給される。

    実施形態によれば、軸受空間内に配置される回転スリーブは、本体に対して前方軸受と後方軸受によって支持される。 前方軸受はスリーブの工具側端部に配置され、後方軸受はそれとは反対側の端部に配置される。 潤滑流体は前方軸受と後方軸受を通って供給される。

    実施形態によれば、軸受空間内に配置される回転スリーブは、本体に対して前方軸受と後方軸受によって支持される。 前方軸受はスリーブの工具側端部に配置され、後方軸受はそれとは反対側の端部に配置される。 潤滑流体は、前方軸受と後方軸受の間に設けられた中間流路を通って、回転スリーブを取り囲む軸受空間に供給される。

    実施形態によれば、回転スリーブには、回転スリーブの軸受空間からシャンクの第1歯車と回転スリーブの第2歯車との間の歯当たり部へと潤滑流体を運ぶための幾つかの流体ダクト、通路、溝又はその他の流路が設けられる。 本実施形態によれば、潤滑流体は最初に回転スリーブの軸受空間内に位置する軸受を潤滑し、その後、歯車装置を潤滑する。 このように潤滑流体は、効果的な潤滑を必要とする、少なくとも2つの連続した場所において使用される。

    実施形態によれば、潤滑流体は最初に回転スリーブの軸受を通過することなく、それ専用の流路や通路を通って、回転スリーブとシャンクの歯車間の歯当たり部に向けて流れるように構成される。 即ち、掘削機は潤滑流体をフランク面の溝に対して運ぶための別個の通路を有することができる。

    実施形態によれば、掘削機にはシャンクの後方端部側に後方空間が設けられる。 その後方空間には1つ以上のガス送りダクトが接続され、後方空間に加圧ガスを供給することで後方空間を加圧状態にすることが可能である。 加圧ガスは、後方空間からシャンクの第1端部に向けて漏れるのを許されることで、ガス流れによって潤滑装置の潤滑流体がシャンクの第1端部に向けて洗い流される。 供給されたガスは潤滑装置の回収ダクトや集合手段へと流れることで、潤滑装置のタンクやそれに対応する容器に向かう潤滑流体の還流が供給ガスによってアシストされる。

    実施形態によれば、掘削機はシャンクの後ろ側に打破装置を有する。 打破装置はシャンクと同じ軸線上に位置するパーカッションピストンを有する。 反対側にあるシャンクの後方端部とパーカッションピストンの前方端部は、掘削機本体に形成された後方空間内に配置される。 対向端部には後方空間において互いに対面する衝突面が設けられる。 後方空間をガス流で洗浄するために加圧ガスが後方空間に供給される。 この洗浄により、発生し得るオイル、微粒子、不純物を後方空間から除去することができ、それらが衝突面間に存在することで損害を与えることが回避される。 またガス流によって衝突面を洗浄することができる。 付加的な利点としては、後方空間を加圧することでパーカッションピストンのシールを介して油圧オイルが漏れてしまう可能性を減じることができるか、或いは完全に回避することができる。 ガス流は又、軸受、シール及び衝突面の冷却に利用することもできる。

    実施形態によれば、掘削機はシャンクの後ろ側に打破装置を有する。 打破装置はシャンクと同じ軸線上に位置するパーカッションピストンを有する。 パーカッションピストンの前方端部とシャンクの後方端部には衝突面が設けられる。 パーカッションピストンは、パーカッションピストン長手方向に少なくとも1つ洗浄ダクトを有する。 洗浄ダクトは洗浄装置に接続され、加圧ガスを洗浄ダクトに供給させる。 洗浄ダクトは加圧ガスをパーカッションピストンの衝突面へと導くことによりガスが衝突面を洗浄する。 この実施形態の利点としては、洗浄ガスが衝突面を介して供給されるため、洗浄が効率的でありかつ流量を低くすることができるということである。 油圧回路から漏れ出た如何なるオイルも衝突面から洗い流されることで、パーカッションピストンの耐用年数がより長くなる可能性がある。

    実施形態によれば、洗浄に使用される加圧ガスはオイルフリーの圧力空気である。 洗浄装置は必要な圧力空気を生成するための1台以上のコンプレッサを有することができる。 空気からオイルが分離されるように圧力空気を濾過しても良い。

    実施形態によれば、掘削機に循環潤滑装置が設けられる。 この場合、潤滑流体は、少なくとも:タンク、ポンプ、送りダクト及び回収ダクトを有する潤滑回路内を循環する。 潤滑回路は掘削機の油圧回路に対して分離している。 ポンプにより加圧された潤滑流体は回転スリーブの軸受空間に送られ、送りダクトを介し掘削機の決められた潤滑地点へと循環される。 最終的には潤滑流体は回収ダクトに集められ、再利用できるように装置のタンクへと戻される。 その潤滑流体は循環中に濾過することも可能である。

    実施形態によれば、潤滑流体は又、回転装置のギアボックスを通って流れるように構成される。 これにより潤滑流体は、回転装置の軸受、回転装置と回転スリーブの外面との間の歯車装置、及びギアボックス内部にあるその他のトランスミッション部材を潤滑することができる。

    実施形態によれば、潤滑流体は又、シャンクの1つ以上の軸受を潤滑するために使用される。 供給された潤滑流体の少なくとも一部がシャンクのスライド軸受を通って流れるように構成することができる。 シャンク軸受に到達する前の時点で潤滑流体は既に回転スリーブの軸受空間と歯車装置を潤滑している。 シャンク軸受を出た後は、潤滑流体は循環潤滑装置のタンクに向かって流れる。

    実施形態によれば、軸受空間に送られる潤滑流体はオイルである。 供給されたオイルは回転スリーブにある1つ以上の軸受を潤滑し、その後は前方に導かれて回転スリーブとシャンクの間にある歯車装置を潤滑する。 圧力空気のような洗浄ガスはシャンクの後方端部にある後方空間に送られる。 潤滑油と洗浄ガスの少なくとも一部分はオイルミストを作るために混合される。 オイルミストは前方に導かれ、回転スリーブと回転装置の間にある歯車装置や回転装置の軸受やシャンクの軸受、さらに場合によってはシャンク周りに位置するその他の潤滑地点を潤滑することができる。 オイルとオイルミストは所定の潤滑地点を循環した後に回収することができる。 この実施形態は効果的な潤滑流体の循環を提供するものである。

    実施形態によれば、軸受空間に送られる潤滑流体はオイルミストである。 供給されたオイルミストは回転スリーブにある1つ以上の軸受を潤滑し、その後は前方に導かれて回転スリーブとシャンクの間にある歯車装置を潤滑する。 オイルフリーの圧力空気のような洗浄ガスはシャンクの後方端部にある後方空間に送られる。 洗浄ガスは、連続する潤滑地点に向かって流動するオイルミストをアシストすることができる。 オイルミストは前方に導かれ、回転スリーブと回転装置の間にある歯車装置や回転装置の軸受やシャンクの軸受、さらに場合によってはシャンク周りに位置するその他の潤滑地点を潤滑することができる。 オイルとオイルミストは所定の潤滑地点を循環した後に回収することができる。 この実施形態は効果的な潤滑流体の循環を提供する。

    実施形態によれば、潤滑流体は1.2MPa(12バール)の圧力下で回転装置を取り囲む軸受空間に供給される。 潤滑流体の圧力は1.0〜1.2MPa(10〜12バール)であっても良い。 この圧力レベルは、供給された潤滑流体を送りダクトを介して所定の潤滑地点に流すのに充分である。

    実施形態によれば、潤滑流体はオイルである。

    実施形態によれば、潤滑流体はトランスミッションオイルである。

    実施形態によれば、潤滑流体は、空気などの加圧ガスとオイルからなるオイルミストである。

    実施形態によれば、潤滑流体は、油圧装置やその油圧装置の油圧油から隔離される。

    実施形態によれば、掘削機に送られた潤滑流体は、少なくとも1つのタンクを有する回収手段によって回収される。 このようにして使用後の潤滑流体の取り扱いが管理され、使用後の潤滑流体によって起こり得る作業現場の諸問題を回避することができる。

    実施形態によれば、回転スリーブは2つの構成部品、即ち第1スリーブと第2スリーブとを有する。 これらのスリーブは互いに重なり合うように配置される。 第2スリーブのサイズは小さく、第1スリーブの内側に配置される。 第1スリーブと第2スリーブとの間に設けられるのがスリーブ間で回転を伝達するための歯車である。 さらに、外側にある第1スリーブの外面には回転装置からのトルクを受ける歯車が設けられる。 第2スリーブの内面にはトルクをシャンクに伝達するための歯車が設けられる。 内側の第2スリーブとシャンクとの間に位置する歯車装置、或いはドライブカップリングは、シャンクがその回転軸線に沿って長手方向に移動するのを許容する。 この長手方向移動により第2スリーブの歯車やシャンクはかなりの応力と摩耗を被る。 回転スリーブを2つの構成部品から形成すると、魔滅の際に内側のスリーブを交換することが可能となる。

    実施形態によれば、回転スリーブは互いに重なり合った2つの構成部品、即ち外側の第1スリーブと内側の第2スリーブとから成る。 第2スリーブはスライド軸受材料から作ることができる。 軸受用としてスライド軸受材料は青銅でも良い。

    実施形態によれば、回転スリーブは互いに重なり合った2つの構成部品、即ち外側の第1スリーブと内側の第2スリーブとから成る。 内側の第2スリーブは、スリーブの軸方向に細長い溝を備えたスプラインを有する。 それらの溝は、夫々の前方端部、後方端部、或いは両端部が開口する。 或いは、溝の端部は閉じられ、その溝を送りダクトと排出ダクトに接続した状態とする。 このようにすればスプラインのフランク面がシャンクの当接スプラインに対して押し付けられても溝は閉じた状態とはならない。 この時、溝は、溝に供給された加圧潤滑流体のための流路として作用し、これにより潤滑流体の流れによって効果的な潤滑と冷却を提供することができる。

    実施形態によれば、掘削機は、工具の対向端部に回転装置と打破装置を有するダウンザホール掘削機である。

    実施形態によれば、掘削機は、回転装置を有した回転掘削機である。 その回転掘削機はどんな打破装置をも有さないものである。

    実施形態によれば、掘削機は、工具の後方端部に回転装置と打破装置を有するトップハンマー型掘削機である。 シャンクの後方端部には打破装置によって生じた衝撃パルスを受けるための衝突面が設けられる。

    開示された必須の特徴をもって提供される適切な解決策を生み出すため、以上開示した各実施形態を組み合わせるようにしても良い。

    明瞭化のため、図面は解決策を簡略化した形で開示した幾つかの実施形態を示す。 図において類似の参照番号は類似の要素を特定している。

    フィードビーム上に配置された掘削機を示す側方図である。

    打破装置を有する掘削機の前方部分を示す概略的断面図である。

    回転装置として作用する掘削機の前方部分を示す概略的断面図である。

    別の潤滑装置が設けられた掘削機の前方部分を示す概略的断面図である。

    掘削機の詳細部と、トランスミッションボックスを通って軸受空間へと延びる潤滑流体の供給流れを示した概略的断面図である。

    回転スリーブの軸受空間と、軸受潤滑のためにそこへの潤滑流体の供給を示す概略的断面図である。

    歯車の歯又はスプラインのフランク面にある開口溝の詳細部を示す概略図である。

    歯車の歯又はスプラインのフランク面にある閉口溝と流体路の詳細部を示す概略図である。

    図2、3及び図4をA方向から見た概略的断面詳細図であって、回転スリーブの内側スリーブの軸方向溝に潤滑流体を送る手段を示した図である。

    図5及び図6をB方向から見た概略的断面詳細図であって、回転スリーブの内側スリーブの軸方向溝に潤滑流体を送る手段を示した図である。

    回転スリーブの開口を介してギアボックスと追加の潤滑地点に向かう潤滑流体の流れを示した概略的詳細図である。

    図1は、ブーム2により図示しない可動キャリアに接続可能な実行可能な削岩装置1を示している。 削岩装置1はフィードビーム3と、ビーム上に支持された掘削機4を有することができる。 その掘削機4は送り装置5によりフィードビーム3上を移動可能である。 掘削機4は掘削機4先端に工具7を連結するシャンク6を有する。 工具7は1本以上のドリルロッド8と、工具7の遠位端に位置するドリルビット9を有することができる。 掘削機4はさらに、シャンク6を回転させるための回転装置10と、シャンク6に接続された工具7とを有する。 掘削場所では、1つ以上のドリル孔が削岩装置1を使って穿孔される。 そのドリル孔は図1に示すように平方向に穿孔されても良く、或いは垂直方向に穿孔されるものでも良い。

    図2は掘削機4の前端11を示している。 掘削機4の本体13に対して、シャンク6はシャンク軸受12によって支持されている。 シャンク6周りに設けられるのが回転スリーブ14であり、互いに内側に配置された2本のスリーブ状要素、即ち外側にある第1スリーブ14aと内側にある第2スリーブ14bを有することができる。 本体13に対して回転スリーブ14は、軸受空間16内に配置された少なくとも1つの軸受15によって支持される。 2個の軸受、即ち前方軸受15aと後方軸受15bとが設けられるかもしれない。 前方軸受15aは図2に示したスライド軸受であっても良く、また図5や図6に示したローラ軸受であっても良い。 回転スリーブ14の内面とシャンク6の外面との間に設けられるのが第1歯車装置17であり、さらに第2歯車装置18は回転スリーブ14の外面と回転装置10との間に設けられる。 パーカッションピストン19はシャンク6と同じ軸線上に配置される。 パーカッションピストン19は衝突面20が設けられた前方端部を有する。 パーカッションピストン19は衝撃パルスがシャンク6上に生じるようにシャンク6の後方端部を打撃するように配置される。 シャンク6とパーカッションピストン19の対向する端部同士は後方空間21内に位置する。 その後方空間21内にはシャンク6の軸方向位置に影響を与える軸方向軸受22が配置される。

    掘削機4はまた、少なくとも回転スリーブ14の後方軸受15bと第1歯車装置17を潤滑するための潤滑装置23を有する。 潤滑装置23は潤滑流体を加圧する潤滑ポンプ24と、その潤滑流体を軸受空間に運ぶ1つ以上の送りダクト25とを有することができる。 潤滑流体は後方軸受15bを介して供給されるようにし、それによって後方軸受15bに対する適切な潤滑を確実にしても良い。 潤滑流体の流れは、外側の第1スリーブ14aと内側にある第2スリーブ14bにあるダクトを通る流れへと続く。 これらのダクトの幾つかの例が図5乃至図9に示されている。 第2スリーブ14bには、スリーブ要素の内面に形成された歯車44が設けられる。 歯車44はフランク面を設けた数個の歯27又はスプラインを有する。 通常の前方掘削時、トルクを伝達する少なくとも作動フランク面には少なくとも1つの軸方向溝28が設けられ、同溝は回転スリーブ14のダクトに接続される。 このようにして潤滑流体は溝28に流入することができ、それを通って流動することができる。 溝28を抜けた潤滑流体の一部分は、1つ以上の回収ダクト30を通って収集タンク29へと集め戻すことができる。 溝28を抜けた潤滑流体の別の部分をトランスミッションボックス31へと導き、その中の軸受や歯車を潤滑することが可能である。 潤滑流体を循環させるのに必要なダクトをトランスミッションボックス31の内部の所望の潤滑地点に形成することが可能である。 さらに連結ダクト32を介して潤滑流体をシャンク6の軸受12へと導くようにしても良い。 シャンク軸受12を潤滑した後は、潤滑流体は回収ダクト33を通って収集タンク29へと流動することが可能である。 このように潤滑流体は少なくとも回転スリーブ、歯車装置、トランスミッションの軸受やシャンク軸受を介して循環することが可能である。

    図2はさらに、加圧された洗浄ガスであって通常、オイルフリーな圧力空気を後方空間21に送る洗浄装置34を開示している。 その洗浄ガスはコンプレッサ49によって作ることができる。 洗浄ガスは第1洗浄ダクト35を通って後方空間21に直接供給可能である。 さらに洗浄ガスは又、第2洗浄ダクト36から、パーカッションピストン19に形成された軸方向洗浄ダクト37へと供給可能である。 その軸方向洗浄ダクト37は衝突面20に開口することで洗浄ガスによって衝突面20を洗浄し、場合によってはシャンク6の後方端部までも洗浄することができる。 洗浄ガスは次いで後方空間21に流入する。 ダクト35、36から供給された洗浄ガスは後方空間21を加圧することができる。 洗浄ガスがシャンク6に向かって漏れることで、洗浄ガスがオイルなどの潤滑流体と混合し、その後オイルミストを生成することになるかもしれない。 加圧された洗浄ガスは潤滑流体の循環を改善する可能性がある。

    言うべきことは、図2乃至図8に示された幾つかの矢印は潤滑流体の流れや洗浄ガスの流れを示しているということである。

    図3は回転ヘッドとしても知られている回転装置を開示している。 この種の掘削機4はダウンザホール掘削や回転掘削に使用することができる。 回転装置は打破装置を有さない代わりに、シャンク6やシャンクに連結された工具を回転するだけのものである。 掘削機4の前方端部の基本構造は図2に示したものと同一であっても良い。 また、回転スリーブ14の軸受15bや、回転スリーブ14とシャンク6との間の歯車装置17に対する潤滑を可能にする潤滑装置23は図2に示したものに対応させても良い。 加えて、図2に関連して論じたように、潤滑流体をさらに回転装置の伝達手段やシャンクの軸受にまで循環するようにしても良い。 しかしながら洗浄装置34は、回転装置が洗浄ダクトを設けた如何なるパーカッションピストンをも有さないため、図2の解決策とは異なる。 例えばオイルフリーな圧力空気のような洗浄ガスを洗浄接続部25から後方空間21に送ることが可能である。 洗浄ガスは歯車装置17から排出された潤滑流体と混合し、洗浄ガスの圧力によって潤滑流体を前方に運ぶ際のアシストするようにしても良い。

    図4は、図2及び図3の解決策に示されたものと同じ基本前方端部11構造を有する別の掘削機4を開示するものである。 しかしながら潤滑装置23と洗浄装置34には幾つかの違いがある。 オイルフリーの圧力空気のような洗浄ガスはダクト38から供給され、洗浄ダクト35を通って後方空間21に導かれる。 洗浄ガスは又、潤滑装置23にも導かれ、ここでは混合装置48により洗浄ガスの流れに対してオイルダクト39から潤滑油が供給され、以て生成されるオイルミストは次に送りダクト25を介して潤滑地点へと導かれる。 所望の潤滑地点を循環した後は、潤滑流体は収集タンク29へと回収される。

    図3では点線で別の解決策が示されており、ここではオイルミストが混合装置48によって生成され、できたオイルミストは送りダクトを通って軸受空間へと供給される。 開示された別の構造は又、図2においても使用可能である。 他方、図4における潤滑装置23は或いは図2及び図3に示すようなものであっても良い。

    図2乃至図4は又、シャンク6内の流路を通り、さらに工具と掘削ビットの流路を通ってドリル孔に洗浄流体を供給する送りダクト50を開示している。 そのドリル孔洗浄装置は上に開示した洗浄装置34とは別個のものである。

    図5は上で論じたものと同じ基本原理を持つ掘削機4の詳細部を示している。 送りダクト25はトランスミッションボックス31と接続した状態で配置される。 供給された潤滑流体をトランスミッションボックス31の中にある幾つかの潤滑地点で潤滑させ、かつ送りダクト25a、25bを介して軸受空間21内に流入させるために適当なダクトが形成される。 図5の実施形態は、双方の軸受15a、15bが潤滑流体をそれらを通って軸方向に向かわせることにより潤滑されるという点で図2乃至図4に示した実施形態とは異なる。 図2乃至図4では、後方にある軸受15bだけが潤滑され、潤滑流体は横方向又は半径方向に送られる。 潤滑流体は回転スリーブ14に形成されたダクト40、53を通過し、歯27のフランク面にある溝28へと流動する。

    図6は軸受空間16の軸方向端部にある送りダクト25a、25bを介した潤滑流体の供給を開示するものである。 或いはまた、軸受15a、15bの中間に送りダクト25cを設けることも可能である。 図6はさらに、回転スリーブ41に対して軸受空間16を封止するためのシール41を開示している。 溝28へ送られた洗浄流体の流れFは、拡大された図6に明確に見ることができる。 図6の溝28はその前方端部で開口し、後方端部で閉じている。 洗浄流体はダクト53から溝28に流入し、掘削機4の工具側端部に向けて流れる(F)。 溝28はその後方端部を開口させ、前方端部で閉じるように形成することも可能である。

    図7において、スプライン又は歯のフランク面41にある溝28はその両端部で開口することにより、潤滑流体は溝28を両軸方向に流れる(F)。

    図8において、溝28はその両端部で閉じられている。 送りダクト53は溝28の第1端部に位置しており、排出ダクト42は溝28の第2端部にある。 ダクト53から送られた潤滑流体は溝28の中を排出ダクト41に向けて流動する(F)。

    図9は既に上述した特徴の断面を示している。 加えて、図9ではシャンク6の外面上の第1歯車43と回転スリーブ14の内面上の第2歯車44を明確に見ることができる。 通常の掘削時の回転方向を矢印45で示す。 図から明らかなように、溝28は第2歯車44の歯の作動フランク面41上に位置する。 潤滑流体はダクト52を通って歯車装置に送られる。

    図10は図5及び図6の詳細部断面を示しており、上述した特徴を開示するものである。 潤滑流体は回転スリーブ14のダクト40、53を通って歯車装置に送られる。

    図11は回転スリーブのダクト40を通ってギアボックスと追加の潤滑地点へと向かう潤滑流体の流れを示した概略的詳細図である。 この解決策は先の図2、3及び図4に当てはまる。

    図面及びそれに関連する記述は単に本発明の概念を例証することを目的としているにすぎない。 その詳細において発明は請求の範囲内で変化し得るものである。

    6 シャンク 7 掘削工具 10 回転装置 12 第1軸受 13 本体 14 回転スリーブ 15 第2軸受 16 軸受空間 23 潤滑装置 25 送りダクト 28 溝 41 作動フランク面 43 第1歯車 44 第2歯車

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