Process for removing contaminants and apparatus therefor

申请号 JP13704096 申请日 1996-05-30 公开(公告)号 JPH08332476A 公开(公告)日 1996-12-17
申请人 Xerox Corp; ゼロックス コーポレイション; 发明人 RICHIYAADO EE UIRIAMUZU; RONARUDO II HESU; MAIKERU TEII SAROTSUTEI; JIYON EFU TOOMASAA; SUKOTSUTO EMU FUBAA; ERIOTSUTO ENU DAFUNII; ARUFUONSO AARU MANCHINI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a process for removing contaminants from sheet, groundwater and soil and apparatus therefor. SOLUTION: A borehole is provided in the contaminated area, a perforated riser pipe 44 is placed in the borehole, a vacuum extraction pipe 30 with an opening arranged inside of the perforated riser pipe 44 is instaled within the perforated riser pipe 44, and a packing 61 is instaled in a portion of the annular space between the vacuum extraction pipe and the perforated riser pipe 44. And gases and liquid are introduced from the subsurface to the packing 61 by applying a vacuum to the vacuum extraction pipe 30, and the gases and the liquid are transported to the surface as a common stream, and a stream which is primarily liquid and a stream which is primarily gaseous are formed, and contaminants are removed from at least one of the liquid stream and the gaseous stream.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 地下の汚染物質領域から汚染物質を除去するための方法であって、汚染物質領域にせん孔を設け、せん孔に穴あきライザパイプを配置し、前記穴あきライザパイプの内側にはオープニングを有する真空抽出パイプが配置され、パッキンが真空抽出パイプと穴あきライザパイプとの間の環状空間の一部に配置され、真空抽出パイプに真空を加えて地下からガス及び液体をパッキンより下の穴あきライザパイプに誘導し、ライザパイプから真空抽出パイプに誘導してガス及び液体を共通ストリームとして地表に移送し、共通ストリームから主に液体であるストリームと主にガスであるストリームを形成し、液体ストリームとガスストリームの少なくとも一方から汚染物質を除去する、汚染物質除去方法。
  • 【請求項2】 地下の汚染物質領域から汚染物質を除去する装置であって、地表から下方に延出する穴あきライザパイプを有し、穴あきライザパイプ内に配置されたオープニングを有する真空抽出パイプを有し、真空抽出パイプと穴あきライザパイプとの間の環状空間の一部に配置されたパッキンを有し、真空抽出パイプと流体連通の関係にありパッキンより下のライザパイプの周りの地下に減圧ゾーンを形成する真空形成装置を有し、前記真空形成装置によってガス及び液体は地下からパッキンより下のライザパイプへ誘導されライザパイプから真空抽出パイプに誘導されて共通ストリームとして地表に移送され、真空形成装置及び真空抽出パイプと流体連通の関係にある気体/液体セパレータを有し、前記気体/液体セパレータは共通ストリームをガスストリームと液体ストリームに分離し、汚染物質除去システムを有し、前記汚染物質除去システムは液体ストリームとガスストリームの少なくとも一方から汚染物質を除去するために配置される、汚染物質除去装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は土壌液体及びガスから汚染物質を抽出する処理及び装置に向けられている。
    更に詳細には、本発明は高真空技術によって単一ウェル(井戸)を有する地下の垂直方向に孤立した領域から汚染物質を抽出するプロセスに向けられる。

    【0002】

    【従来の技術】米国特許第5、172、764号は通気(循環:vadose) ゾーン及び地下面を有する土地の汚染領域から汚染物質を除去する装置及びプロセスを開示しており、汚染領域にせん孔(ボーリング孔)を設け、
    せん孔に穴あきライザパイプを配置し、そのライザパイプの内側は、穴あきライザパイプ内の地下水面付近、地下水面又は地下水面より下の任意のポイントに配置されるオープニングを有する真空抽出パイプが配置されており、ライザパイプにガスを誘導しつつ真空抽出パイプに真空を加えて土壌から穴あきライザパイプに、及びライザパイプから真空抽出パイプにガス及び液体が誘導されてガス及び液体を共通ストリームとして地表に運搬し、
    共通ストリームから主に液体であるストリーム及び主にガスであるストリームを形成し、分離した液体及びガスストリームを別個に処理することを含む。

    【0003】公知の装置及び処理はそこで意図された目的には適切であるが、空気の浸透性が変化し、間隙率が変化する土壌からの汚染物質の抽出を可能にする、岩床、地下水及び土壌から汚染物質を除去する処理及び装置の必要性が残る。 更に抽出ウェルの配置の柔軟性を増加させる岩床、地下水及び土壌から汚染物質を除去する処理及び装置の必要性がある。 既存の真空抽出システムを変更することによって実行されうる、岩床、地下水及び土壌から汚染物質を除去する処理及び装置の必要性もある。

    【0004】更に、いくつかの例においては地下水から汚染物質を、及び土地から土壌ガスを除去することが望ましく、土地はシルト、粘土、砂とシルトと粘土との混合物、塊状粘土又はそれらの類似物のような、比較的非浸透性の土壌又は積層砂岩、けつ岩、泥岩、塊状火成岩及び変成岩又はそれらの類似物のような比較的非浸透性の岩石を含む土壌である。

    【0005】更に地下の領域内の一つ以上の優先フロー経路から選択的に汚染物質を除去することが望ましく、
    比較的低い浸透性の領域は比較的高い浸透性の領域に囲まれている。 この例では単一のせん孔孔又はウェルを介して一つ以上の優先フロー経路から選択的に汚染物質を抽出することが出来ることも望ましい。 単一のせん孔を介して複数の優先フロー経路から汚染物質を抽出することによって設置コストが減少し、装置が減少及びより簡略化され、汚染物質領域における事業の崩壊が減少する。 更に、一つ以上の優先フロー経路に真空抽出を適用し、それと同時に一つ以上の隣接する優先フロー経路にフルイド(流体)(ガス及び/又は液体を含む)を導くことも望まれる。 更に複数の優先フロー経路に同時に又は所望の間隔で真空抽出を適用することも望ましい。

    【0006】更に、より高い浸透性ゾーンを介した優先フローを減少又は除去して抽出ウェルを取り囲む層への真空運搬の探深操作を可能にすることも所望される。 抽出ウェルへの土壌ガスの優先フロー経路はこれらの優先フローゾーンからしか汚染物質を蒸発及び除去せず、隣接する低浸透性領域は殆ど又は全くガス及び/又は地下水の移動を行わない。 輸送路の路床に使用されるような高浸透性物質及び建設用充填材料は真空運搬及び土壌ガス及び/又は地下水抽出が所望される汚染物質ゾーンを介した土壌ガスのフローを "短絡”する。 より低い浸透性ゾーンへの真空の運搬を可能にし、より高い浸透性ゾーンを取り囲まないことが所望される。 抽出ウェルを取り囲む土壌に優先フロー経路を確立しないようにすることも所望される。 抽出ウェルの垂直方向長及び影響半径内の選択的領域を介する土壌ガス及び液体の除去が更に所望される。 そうでない場合は優先フローによって汚染される領域からの汚染物質の除去が必要となる。 更に、
    抽出せん孔における "ガス抜き”を減少又はなくすことが所望される。 大気は、土壌を介してライザパイプ内の穴のレベルへ誘導されてからそのレベルでせん孔内へ誘導されるよりもむしろ、地表付近の高浸透性表土を介して直接せん孔内へ誘導されてせん孔を下ってライザパイプ内へ誘導される。 単一の真空システムと流体連通の関係にある抽出ウェルの数を増やすことが所望され、その理由は真空システムは通過するガスの立方フィート/分によって制限され、各ウェルから誘導される立方フィート/分を減らすことによってより多くのウェルが単一の真空システムで使用されることができるためである。 更に、抽出ウェルに運搬される真空を増加させて除去量及び圧勾配を増加させより広い真空影響ゾーンを得ることが所望される。 第1ウェルに正圧を加えて第2ウェルから汚染物質を抽出する必要性、ガスが第1ウェルと第2ウェルとの間のゾーンを出入りする領域及び深度を正確に制御する能力も所望される。 更に、比較的高い結合ポテンシャルを有し汚染物質を含んだ一つ以上の選択された層を介して液体及びガスを抽出してこれらの層を介した液体及びガスのフローを最大にすることが所望される。

    【0007】

    【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記の利点によって岩床、地下水及び土壌から汚染物質を除去する処理及び装置を提供することである。

    【0008】

    【課題を解決するための手段】本発明(又は本発明の特定の実施の形態)のこれらの及び他の目的は地下の汚染物質領域から汚染物質を除去するプロセスを提供することで達成され、そのプロセスは、その内側に穴あきライザパイプ内に配置されたオープニングを有する真空抽出パイプが配置される穴あきライザパイプをせん孔に配置し、穴あきライザパイプにおいてパッキンが真空抽出パイプと穴あきライザパイプとの間の環状空間の一部に配置され、真空抽出パイプに真空を加えて地下からパッキンの下の穴あきライザパイプにガス及び液体を誘導し、
    更にライザパイプから真空抽出パイプへ誘導してガスと液体を共通ストリームとして地表に運搬し、共通ストリームから主に液体であるストリームと主にガスであるストリームを形成し、液体ストリームとガスストリームの少なくとも一方から汚染物質を除去する。 本発明の別の実施の形態は地下の汚染物質領域から汚染物質を除去する装置に関し、その装置は、地表から下方に延びる穴あきライザパイプを有し、ライザパイプの内側に配置され穴あきライザパイプ内に配置されるオープニングを有する真空抽出パイプを有し、真空抽出パイプと穴あきライザパイプとの間の環状空間の一部に配置されるパッキンを有し、真空抽出パイプと流体連通の関係にありパッキンの下のライザパイプの周りの地下に減圧ゾーンを形成するために用いられる真空形成装置を有し、ガス及び液体は地下からパッキンの下のライザパイプへ誘導され、
    更にライザパイプから真空抽出パイプへ誘導されて共通ストリームを形成して地表に運搬され、更に真空形成装置及び真空抽出パイプと流体連通の関係にあり共通ストリームをガスストリームと液体ストリームに分離する気体/液体セパレータを有し、液体ストリームとガスストリームの少なくとも一つから汚染物質を除去するために配置される汚染物質除去システムを有する。

    【0009】

    【発明の実施の形態】本発明は岩床、地下水及び土壌から汚染物質を除去するための処理及び装置に向けられている。 "地下”という用語は本明細書中では表土、岩床及びそれらの間に含まれるあらゆる土壌又は土地のことを言う。 汚染物質は通気ゾーン及び/又は地下水面の下にある。 そのプロセスは汚染物質領域にせん孔を設けるステップ、オープニングを有する真空抽出パイプが内設された穴あきライザパイプをせん孔に配置するステップ、真空抽出パイプを介してライザパイプに真空を加えて土壌ガス及び含有液体をライザパイプへ誘導しガス及び液体を真空抽出パイプを介して地表へ運搬するステップ、液体とガスを分離するステップ、及び分離した液体とガスに適切な処理を施すステップを含む。 処理された水は土壌に戻されるか又は従来の方法で処理される。 真空抽出パイプはライザパイプ(上昇管)に取り囲まれている。 ライザパイプはパーフォレーション(ふるい)を伴って形成され、このパーフォレーションは地下水面の下、不飽和(通気)ゾーン又は飽和及び不飽和ゾーンの両方及び岩床内に配置される。 本発明の一つの実施の形態では、ライザパイプは地下水面の上下の両方に複数の穴を有する。 本発明の別の実施の形態では、ライザパイプは地下水面下のみに延出する穴(ふるい)で構成されている。 また別の実施の形態では、ライザパイプは地下水面上のみに延出する穴で構成されている。 不飽和ゾーンは自然地下水面の上にある自然通気ゾーンであるか、
    抽出ウェルを介した地下水の除去によって地下水面が局部的に低下するときに形成される "人工の" 通気ゾーンである。 ふるいが地下水面下及び通気ゾーンの両方に延出するようにふるいを配置することによって、気相の汚染物質を含む土壌ガスが真空抽出パイプに接続する真空ジェネレータの影響下でライザパイプへ誘導されることを可能にする。 ガスは液相を含むため両方の相は真空抽出パイプを介して共通の流れで共に地表に搬送される。
    地表では2つの相はサイクロンセパレータ、ノックアウト(突き出し)ポット又は他の適切な構成要素のような気体/液体引き離し導管で分離され、分離の後、相は更なる処理ステップによる汚染物質除去のためにシステムに個々に送られる。 汚染物質除去の適切な処理は、濾過、吸着、エアストリップ、沈降、凝集、析出、スクラビング(洗浄)及びそれらの類似物を含む。

    【0010】別法として、水の除去が地下水面の局部的な沈降をもたらす状態であってもふるいが常に地下水面の下であるようにライザパイプが配置されてもよい。 そのような配置では、ライザパイプから地表へ搬送された流体は優先的に液相であるが、真空装置の吸い込み側でのタービュランス(乱流)及び圧力減少の結果として起こる相変移を処理するために、地表に気体/液体分離及び個々の相の処理を提供する必要がある。

    【0011】図1及び2(一定の縮尺で描かれていない)は本発明に従った真空抽出及び処理のための、一般的には参照番号10で示されるシステムを概略的に例示している。 図1に見られるのは揮発性汚染物質のソース11であり、このソースは通気(不飽和)ゾーンの土壌15に吸着、溶解又は懸濁されない相及び気相汚染物質のプルーム13を形成する。 プルーム13を形成する汚染物質は自然地下水面17に向かって下方に侵出又は浸透する傾向がある。 地下水は矢印19の方向に移動する。 水よりも軽く溶解されない成分21は地下水面上に浮かぶ傾向がある。 溶解汚染物質は地下水面17の下のプルーム23に下方に侵出し、水より重い自由相成分2
    5はアクイタード27まで下方に移動する。 図2に見られるのは、汚染物質ゾーン12であり、中央ゾーン14
    の汚染物質は取り囲むゾーン12より高く土壌に濃縮されている。 汚染物質は吸着、溶解又は懸濁されない相及び土壌における気相の汚染物質である。 図2に示されるように、点線16は典型的に下部土壌20よりも浸透性が高い上部土壌18の境界面を示している。 例えば、上部土壌18はおよそ1×10 -7センチメートル/秒の典型的な浸透性を有する風化粘土であり、下部土壌20はおよそ1×10 -8センチメートル/秒の典型的な浸透性を有する風化していない粘土である。 しかしながら本発明の目的のために汚染物質ゾーン12は二つ以上の異なる土壌浸透性の領域に延出することは要求されていないため、汚染物質ゾーン12及び14、優先フロー経路2
    2、24、26及び抽出ウェル(井戸)28は全て単一な浸透性の土壌内に配置される。 汚染ゾーン12と接触する土壌内には優先フロー経路22、24及び26があり、その土壌は上部土壌18と下部土壌20のどちらかよりも明らかに浸透性が高い。 優先フロー経路内の土壌の浸透性は、優先フロー経路を囲む土壌の浸透性よりも少なくとも1オーダー(位数)高い。 例えば取り囲んでいる土壌がおよそ1×10 -4センチメートル/秒以下の浸透性を有すると優先フローの経路はおよそ1×10 -3
    センチメートル/秒かそれ以上である。 しかしながら、
    フローは抵抗の少ない流れを好むため、優先フロー経路は浸透性が僅かに異なる領域間に確立されることができる。 これらの優先フロー経路は自然にできたか汚染物質領域に人工的に形成されかたのどちらかである。 例えば、人工優先フロー経路はフラクチャリング(裂け目を作る)処理によって形成され、比較的浸透性の高いフロー領域は比較的浸透性の低い土壌内に形成される。 例えば、ハイドロフラク(水圧破砕)はケーシング及びランスチップ駆動を含み、前記ケーシング及びランスチップはスチール又はその類似物のようなあらゆる適切な原料からなり、地表に最も近接したフラクチャー(裂け目)
    の所望の深さまで土壌に埋め込まれる。 その後延長ロッドがケーシングの中に駆動されてケーシングのターミナルエンド(終端)より下の深さまで土壌中にランスチップを駆動する。 延長ロッド及びランスチップはその後ケーシングから除去され、ケーシングのターミナルエンドの下の露出土壌のウェル(井戸)を伴う土地に空のケーシングを残す。 そしてノッチがケーシングのターミナルエンドより下の土壌にカット噴流によってカットされ、
    ノッチは水平方向で且つ垂直ケーシングに直交するように延出する。 その後砂が充填されたスラリーがケーシングへ圧力を加えて射出され、ケーシングは、ケーシングのターミナルエンドの下のノッチ内の露出土壌を除く全ての領域におけるスラリーの拡散を防ぎ、圧力によって水平ハイドロフラク(水圧裂け目)はノッチエッジから延出する。 このように形成されたフラクチャーは、フラクチャーの将来的な崩壊を防ぐことを助成する砂を含み、ガス及び液体がフラクチャーを介して比較的非浸透性の取り囲む土壌において可能なよりも著しく高い割合で流れることを可能にする。 その後、より長いケーシング及びランスチップを土壌の元の穴に挿入しそれらを所望の深さまで駆動させることによって、追加のフラクチャーが順次より低いレベルで形成され、次に新しいフラクチャーを形成するためにより低いレベルで新しいノッチをカットしスラリーを射出する。 フラクチャーはあらゆる所望の間隔で形成されることができ、典型的には少なくとも6インチ(15cm)離間されるが、フラクチャー同士間の距離は望まれればより短くてもよい。 好適な実施の形態ではフラクチャーに注入されたスラリーは砂、水及び架橋グアーゴム(guar gum) の混合物を含み、その混合物は粘性が高い。 混合物はグアーゴムの交差結合を腐食させる酵素のような化学剤も含むため、一定期間、典型的にはおよそ1〜2日を過ぎるとグアーゴムの交差結合は崩壊し、それによってスラリーの粘性は低下する。 従って水がスラリーから流出しフラクチャーに留まった砂を残す。 この目的のための砂/水スラリーへの商業的に入手可能な適切な添加剤の一つの例は、レベルト(REVERT、商標名)の穿孔流体添加剤であり、ミネソタ州、セント. ポール(St. Paul, MN)のジョンソン濾過システム社(Jhonson Filtration Systems, In
    c.)から入手可能である。 この物質はグアーゴムを含み、スラリーの粘性を初期に向上させ、グアーゴムが崩壊し結果的に数日内にスラリーの粘性が減少する。

    【0012】空気吸い込み口プローブ29が一つ以上の優先フロー経路22、24、及び26に任意に提供される。 空気吸い込み口プローブによって空気又は他の流体(液体及び/又はガス)がウェルから離間された位置で優先フロー(流れ)に誘導され、前記流体はウェルボア(井戸穴)を介して抽出される。 大気と抽出ウェル間のコミュニケーション(通気)が不十分であるか又は土壌が十分な空気フローを得ることができない場合にこの配置は利点を有する。 手短に詳細が記述される抽出ウェル28は汚染物質ゾーン12の領域にある。 図1に概略的に例示されるように、抽出ウェル28はプルーム13の領域にあり、通気ゾーン15を介して自然地下水面17
    下に延出する。 図2に概略的に例示されるように、抽出ウェル28は汚染物質ゾーン12にあり、上部土壌18
    を介して下部土壌20に延出する。 抽出ウェル28と関連しているのは真空抽出システム32であり、典型的におよそ7乃至29水銀柱インチの高真空状態を形成するように設計されることが好ましい。 真空抽出システム3
    2によって除去されたガスは、受容できる環境の範囲内なら、大気34へ排気され、あるいは焼却されるかコンデンサ(濃縮装置)、活性炭フィルター、又はそのような他の構成要素36を通過することによって更に処理される。 構成要素36は抽出されたガスから汚染物質を除去するのに役立つ。 その処理によって抽出された水は金属除去、揮発性有機化合物除去又は他の浄化のステップのための従来のシステムを通過することによって処理される。 処理され浄化された水は、この段階で十分な純度を有するなら適切な放出ポイント38へ戻される。 汚染物質は最終的な崩壊又は更なる処理のためにドラム40
    に蓄えられる。

    【0013】図3及び4(一定の縮尺で描かれていない)は抽出ウェル28の実施の形態を更に詳細に例示している。 図3及び4に概略的に例示されているように、
    本発明の例示されている形態での抽出ウェル28は細長いせん孔(ボーリング孔)42を含み、その中にはパーフォレーション(穴あけ)されたライザパイプ44が底部をキャップされて配置されている。 ライザパイプ44
    は地下水面の上か下か又は地下水面の上下両方で穴あけされている。 例示されている実施の形態では、ライザパイプは穴あけされていない上部部分46及び穴あけされた(スクリーン(ふるい)が設けられた)下部分48を含む。 ライザパイプ44は塩化ビニル樹脂、ステンレススチール、亜鉛メッキ鋼等の金属、テフロン(Teflon、
    商標名)又はその類似物を含むプラスチックのような、
    あらゆる適切な物質から形成される。 スクリーン(ふるい)又は穴あけされた部分はあらゆる所望の又は適切な形状及び寸法の穴あけを有し、例えば、ある実施の形態では穴あけ部分は0.010インチのスロットを備える。 ライザパイプ44の内側に配置されているのは真空抽出パイプ30である。 真空抽出パイプ30は塩化ビニル樹脂、ステンレススチール、亜鉛メッキ鋼又はそれらの類似物のような金属、テフロン(商標名)又はその類似物を含むプラスチックのようなあらゆる適切な物質から成る。 ライザパイプ44の上部エンドはここではコンクリート床又はデッキと関連して示され、適切な管継ぎ手52が設けられ、ライザパイプ44及び真空抽出パイプ30が真空抽出システム32(図3及び4には図示されず)の残りに連結されることを可能にし、真空抽出パイプ30は真空抽出システムと流体連通の関係にある。
    真空抽出パイプ30は、地下水面より下、地下水面、又は地下水面より上のライザパイプ44内に底部オープニングを有する。 必要ではないが、真空抽出パイプ30の底部は水平面に平行である以外のあらゆる度で終わることが好ましく、パイプをある角度で終わらせることによってオープニングの地表領域が広くなり、ウェルの始動が容易になる。 真空抽出パイプ30の底部オープニングの好ましい角度は、水平面に対しておよそ10°乃至80°であり、水平面に対しておよそ45°がより好ましいが、この角度付けはこの範囲外にもなりうる。

    【0014】図4に概略的に例示されるように、優先フロー経路22、24及び26は比較的非浸透性の土壌(又は岩)の層によって互いに分離されており、せん孔内では、ライザパイプ44の非浸透性部分46を取り囲む実質的に非浸透性シールによって分離される。 例えば、図4に例示されるように、優先フロー経路22はせん孔42内で分離されており、ライザパイプ44はグラウト層54a及び54b且つベントナイトセメント層5
    6a及び56bによって分離されている。 優先フロー経路24はせん孔42内で優先フロー経路22及び26から分離されており、ライザパイプ44はグラウト層54
    b及び54c且つベントナイトセメント層56b及び5
    6cによって分離されている。 せん孔42内に配置される砂49はせん孔42内のベントナイトセメント及びグラウト層及びライザパイプ44を支持する。 優先フロー経路を互いに分離させるために用いられる他の適切な又は所望される材料は、例えば、他のグラウト、ベントナイト粘土、無収縮エポキシ材料、水硬性セメント、プラスチック、樹脂材料、又はこれらの類似物である。

    【0015】本発明のある実施の形態においては、地表の近く又は抽出ウェル28の端に配置されているのはライザパイプ44と関連する一つ以上の任意の空気吸い込み口31であり、前記任意の吸い込み口31は空気流量計(図示せず)を装備することが好ましく、該流量計によって減圧、大気圧又は増加か強制圧力を含むあらゆる所望の圧力で空気をライザパイプ44へ誘導することが可能になる。 大気圧よりも大きい圧力で空気を追加することが望まれるなら、空気圧は追加のポンプ(図示せず)によって又は真空抽出パイプ30と接続する真空ポンプの排気口又は排出口を空気吸い込み口31又はその類似物と接続させることによって提供される。 空気吸い込み口31を介した空気フロー率はほぼ0から真空抽出パイプ30と接続する真空ポンプのCFM(立方フィート/分)定格容量より小さい任意の値をとりうる。 ある空気フローがシステムの始動時に所望されるが、処理が一定期間作動された後、いくつかの例では空気フローはゼロに減少されてもよく、空気吸い込み口31を介してウェルに誘導される空気は無く、最大真空が地下土壌及び水に加えられる。 更に空気吸い込み口31を介して誘導された空気は所望されればいくつかの汚染物質の抽出を向上させるために加熱されてもよい。 更に空気吸い込み口31は他の物質又は化合物をライザパイプ及び抽出ストリームへ導入するための入口として使用される理由は、そのように導入された化合物又は物質は吸い込み空気と共にライザパイプを介して底部へ送られ、真空抽出パイプ30を介して水と空気の混合物と共に戻され、水と空気の混合物と化学的に又はその他に相互作用する。
    例えば、酸化剤、界面活性剤又は他の化合物は真空抽出パイプによって除去された水及び蒸気によりもたらされる汚染物質の処理のために導入される。 更に、本発明の装置及び処理が生分解処理と連結して用いられる状態では、土壌汚染物質はバクテリアとの相互作用又は他の生物学的な方法によって無害の物質に生物学的に変化され、ガス吸い込み口はセルロース又はその類似物のような生分解のための養分、嫌気的過程を向上させるための窒素又は好気的過程を向上させるための酸素を真空抽出パイプへ誘導するために使用される。

    【0016】真空抽出パイプ30を介して引き上げられた液体は、必ずしも必要ではないが2相形態つまり、スラグフローと対照的に液滴、霧、及び/又は液体に含まれる蒸気であることが好ましい。 本システムによる空気フローは以下の一つ以上の空気によって提供される。 即ち、その空気は不飽和(通気)ゾーンからの空気、脱水飽和ゾーンからの空気、減圧、大気圧又は強制圧力での一つ以上の任意の空気吸い込み口メカニズム31からの空気、大気圧又は強制圧力での任意のガス吸い込み口4
    1からの空気、一つの優先フロー経路を介して導入され、別の優先フロー経路から抽出される空気である。 従って、空気は抽出ウェルの付近の土地から抽出される必要は無い。 一般的には、高蒸気/空気流速度がシステム中で維持されている。 真空抽出パイプ内の空気流速度は、空気中の様々なサイズの液滴等の蒸気相の水を運搬又は搬送するのに十分であるべきである。 およそ1フィート/秒から200フィート/秒以上の範囲の気流速度値で十分である。

    【0017】真空抽出パイプ30は少なくとも一つのガス吸い込み口41を任意に備える。 図3及び4に示されるように、真空抽出パイプ30は単一の任意ガス取り入れ口(入口)41を備える。 更に詳細には図3及び4に示されるように、任意のガス取り入れ口41は真空抽出パイプ30の底部オープニングから真空抽出パイプ30
    へ入る。 あるいは(図示せず)、ガス取り入れ口41は真空抽出パイプ30の側面のオープニングを介して真空抽出パイプ30に入ることもできる。 ガス取り入れ口4
    1は大気か他の所望のガスであるガスサプライ(供給部)及び任意のエアコンプレッサ43と流体連通の関係である。 圧縮空気を含んだタンクもガスサプライの働きをする。 ガス取り入れ口41へのガス供給はバルブ45
    によって制御されており、ガス取り入れ口41の圧力は所望されれば任意の圧力ゲージ47によって監視される。 更に所望されれば、バルブ45をオン及びオフにし、及び/又は継続時間及び/又はガス取り入れ口41
    から真空抽出パイプ30に加えられるガスの圧力を制御するための自動コントローラがガス取り入れ口41の構成に追加される。

    【0018】作動においては、真空抽出パイプ30内で2相フローを開始させるために真空が真空抽出パイプに加えられる前、その最中、又はその後にガスは真空抽出パイプ30へ導入される。 図3及び4に例示されるように、真空抽出パイプ30が単一のガス取り入れ口41を備える実施の形態においては、真空が真空抽出パイプ3
    0に加えられると、真空抽出パイプ30内に2相フローが確立され、その点でガス取り入れ口41を介したガスのフローが停止するまでガスはガス取り入れ口41を介して連続的に加えられる。 ガス取り入れ口41を介したガスの実施の実際の継続時間はウェルの深さ、ガス取り入れ口41のウェル内の深さ、真空抽出パイプ30内に含まれる地下水の深さ、ウェル、真空抽出パイプ30及びガス取り入れ口41の寸法、ガス取り入れ口41を介して加えられるガスの圧力等のような因子(ファクタ)
    に依存して変化する。 直径4インチのウェルで、その中で1平方インチ当たりおよそ20乃至60ポンドの圧力でガスが導入される典型的な継続時間は、地下水レベルが15フィートより少ない深さのときはおよそ15から20秒であり、地下水レベルがおよそ18から25フィートの深さのときはおよそ45秒である。 いくつかの例では、ガス取り入れ口41を介してガスを加える継続時間は5分以上でもよい。

    【0019】真空抽出パイプ30が多数のガス取り入れ口を備える本発明の実施の形態においては、真空が真空抽出パイプ30に加えられると、真空抽出パイプ30内に最上のガス取り入れ口の深さから2相フローが確立されるまでガスは典型的には最初に最上のガス取り入れ口を介して連続的に加えられる。 この点で、次の深さの取り入れ口を介したガスのフローが開始され、真空抽出パイプ30内でこのガス取り入れ口の深さから2相フローが確立するまで維持される。 次に、次の深さの取り入れ口を介したガスのフローが開始され、真空抽出パイプ3
    0内でこの次のガス取り入れ口の深さから2相フローが確立されるまで維持される。 各取り入れ口を介したガスのフローは一度2相フローがその深さから確立されてしまうと終了するが、2相フローが真空抽出パイプでどんな時にも停止しないことを確実にするために、一つの取り入れ口を介したガスのフローと次の深さの取り入れ口を介したガスのフローの間の少なくともいくらかのオーバーラップを維持することが好ましい。 例えば、特定のウェルでは、ガスは最初に最上部のガス取り入れ口に約10秒間導入され、その後最上部のガス取り入れ口の深さから真空抽出チューブ内に2相フローが確立され、引き続いて最上部のガス取り入れ口を介したガスのフローが維持されると共に次の深さのガス取り入れ口を介した約5秒間のガスのフローが行われ、次の深さのガス取り入れ口を介してガスが15秒間フローされ続けながら最上部のガス取り入れ口を介したガスのフローが終了し、
    その後この次のガス取り入れ口及び任意の追加の取り入れ口の深さから真空抽出チューブ内で2相フローが確立される。 各取り入れ口を介したフローの継続時間及び2
    つ以上の取り入れ口からのフローのオーバーラップ(重なり)の継続時間は各ウェルによって変化する。 しかしながら、一つの取り入れ口を介したフローと別の取り入れ口を介したフローの間にオーバーラップ無しで連続的に各取り入れ口を介したフローを開始させるか、深さを増加することによって連続的にフローさせる以外のある順序で複数の取り入れ口のフローを開始させることも可能である。 更に多数のガス取り入れ口を介したフローは同時に開始されうる。 もし所望されれば各ガス取り入れ口を介したフローの継続時間は各ガス取り入れ口をタイマー制御システムを介して稼動させることによって自動的に制御されうる。

    【0020】一般的にガス取り入れ口(単数又は複数)
    を介したフローは2相真空抽出処理がうまく開始されると停止する。 しかしながら、抽出処理における様々な時点に真空抽出パイプ30を介したフローは所望の2相フローからスラグフローのようなある他のフローの形態に変化することもある。 この時、ガスもガス取り入れ口4
    1を介して導入され、真空抽出パイプ30のフローを所望の2相形態へ変換させる。

    【0021】ガス取り入れ口(単数又は複数)はあらゆる適切な構造でありうる。 概略的に図3及び4に示されるように、ガス取り入れ口41は真空抽出パイプ30の側面のオープニングを介して真空抽出パイプ30の底部オープニングに入る。 必ずしも必要ではないが、真空抽出パイプ30内のガス及び液体の2相フローを開始させるためにガス取り入れ口41を介して真空抽出パイプ3
    0に空気が導入されるときの摩擦力を最小化するために、ガス取り入れ口41のオープニングは真空抽出パイプ30の内壁に比較的近接して配置されるのが好ましい。 ガス取り入れ口の更なる適切な構造は、例えば、米国特許第5、358、357号に開示されており、この開示物は参照によって本明細書中に援用される。

    【0022】任意のガス取り入れ口(単数又は複数)4
    1はフレキシブル又は剛性のどちらでもよく、塩化ビニル樹脂、テフロン(商標名)、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はそれらの類似物を含むポリマー及びプラスチック、ステンレススチール、亜鉛メッキ鋼、銅、黄銅、又はそれらの類似物のような金属、又はあらゆる適切な物質から成る。 真空抽出パイプを介した所望の流量効率を可能にするために、ガス取り入れ口41はあらゆる所望の又は適切な寸法から成り、真空抽出パイプの寸法、ウェルの深さ、ウェルの周りのパッキンの性質、及びそれらの類似物に依存して典型的に変化する。

    【0023】ガス取り入れ口(単数又は複数)41を介して真空抽出パイプ30に導入されるガスのためにあらゆる所望の圧力が使用される。 典型的な圧力はウェルの外側の大気圧(この場合エアコンプレッサは必要無い)
    からおよそ100ポンド/平方インチまでの範囲で、およそ20乃至60ポンド/平方インチが好ましい圧力で、およそ30乃至50ポンド/平方インチがより好ましいが、圧力はこれらの範囲の外でもありうる。 圧力が大きくなるほど真空抽出パイプ内の2相フローをより早く開始させ、水の相対的な深さ(この場合相対的な深さはガス取り入れ口と真空抽出パイプ内の地下水レベルの深さの差を意味する)が大きくなるとより望ましい。

    【0024】あらゆる所望のガスが任意のガス取り入れ口(単数又は複数)を介して真空抽出パイプへ導入されうる。 周囲空気は最も安価なガスとして選択されうる。
    更にガス取り入れ口41を介して誘導される空気は幾つかの汚染物質の抽出を向上させるために所望されれば加熱される。 またガス取り入れ口41は他の物質又は化学物質をライザパイプ及び抽出ストリームに導入し、水と空気の混合物と化学的に又はその他の方法で相互作用させるために使用されうる。 例えば、酸化剤、界面活性剤又は他の化合物は真空抽出パイプによって除去される水又は蒸気をもたらす汚染物質の処理のために導入されうる。 更に本発明の装置及び処理が生分解処理と連結して用いられる場合、土壌汚染物質はバクテリアとの相互作用又は他の生物学的方法によって無害の物質に生物学的に変換され、ガス取り入れ口はセルロース又はその類似物のような生分解のための養分、嫌気的過程を向上させるための窒素又は好気的過程を向上させるための酸素を真空抽出パイプへ誘導するために用いられる。

    【0025】図3及び4に戻ると、ライザパイプ44の上部分46はシールによって囲まれている。 例示されている実施の形態では、シールは浸透性の低いグラウト、
    例えばベントナイトセメント(図3では54、図4では54a)を含み、グラウトの下はベントナイトシール(図3では56、図4では56a)である。 図4に示されるように、任意の追加層シール(任意の追加のグラウト層54b及び任意の追加のベントナイトセメント層5
    6b)は優先フロー経路24から優先フロー経路22を分離し、任意の追加シール(任意の追加のグラウト層5
    4c及び任意の追加のベントナイトセメント層56c)
    は優先フロー経路26から優先フロー経路24を分離する。 せん孔内のシール層を支持するために比較的浸透性の低い砂49がシール層間のせん孔42内に配置される。 優先フロー経路がフラクチャとして故意に形成される場合は、砂49は、フラクチャの崩壊を防ぐためにフラクチャ22、24、及び26内にも含まれることが好ましい。 周囲を取り囲む土壌からライザパイプ44へのガス及び液体のフローを容易にするために、ライザパイプ44のスロット形成された下部分48及びスロット形成された下部分48より上の部分46の部分を囲むせん孔42内の領域は細かく微細にふるいわけされた砂でパックされる。

    【0026】パッキン61は真空抽出パイプ30とライザパイプ44との間に配置され、真空抽出パイプ30の外径とライザパイプ44の内径との間の環状空間の一部を埋め、パッキン61より下の領域とパッキン61より上の領域の真空抽出パイプ30とライザパイプ44との間の空間を分離することが可能である。 (環状スペースの一部ということは、パッキンはウェルの垂直深さ全体には及ばないがウェルのある垂直部分をウェルの別の垂直部分から分離させることを意味する。)パッキン61
    は任意の適切なパッキン、ガスケット、又はシールであり、真空抽出パイプ30から加えられた真空がパッキンより上でライザパイプと真空抽出パイプとの間の領域から分離される。 一つ以上のパッキン61がライザパイプ44内にありうる。 適切な構造の例は、膨張式ブラダー、固体ゴム、プラスチック、又は金属部材、一つ以上のOリング、又は他の円筒形リング、油圧機器で用いられるようなダイナミックパッキン、ピストンパッキン、
    ロッド又はシャフトパッキン、プランジャパッキン、スプリングロードパッキン、フランジパッキン、ネストV
    リング、同心リング、ソフトパッキン、ジャムパッキン、プラスチックパッキン、自動パッキン、オイルシール、ニューマチック又は膨張パッキン又はこれらの類似物を含む。 ある実施の形態では、パッキン61が作動して該パッキンが真空抽出パイプとライザパイプとの間のシールの作動の前にライザパイプ44内及び/又は真空抽出パイプ30の周りを容易に移動する。 作動は任意の所望の方法によって行われ、その方法は例えば、ブラダーへの流体の充填(液体、ガス、ゲル、又はこれらの類似物でありうる)、固体膨張物質の膨張又はその類似物によって行われる。 パッキン61は真空抽出パイプ3
    0、ライザパイプ44のどちらか又は両方に永久に又は取り外し可能に装着され、ライザパイプ内の深さに対して静的であるか又は位置的に可変的である。 ある好適な実施の形態では、一つ以上のパッキン61が真空抽出パイプ30に装着され、ライザパイプ44内のパッキン6
    1の深さはライザパイプ44内の真空抽出パイプ30のオープニングの深さを調節することによって調節可能である。 別の好適実施の形態では、一つ以上のパッキン6
    1は真空抽出パイプ30又はライザパイプ44のいずれかに永久に固定されず、真空抽出パイプ30の周りのライザパイプ44内に支持され、ライザパイプ44内の深さに対して個々に調節可能である。 しかしながら、他の構造も適切であり、例えば、一つ以上のパッキン61が真空抽出パイプ30が通過するライザパイプ44に装着され、ライザパイプ44内の真空抽出パイプ30の深さを調節する。 もし所望されれば(及び図3及び4に概略的に例示されるように)任意のガス取り入れ口41がパッキン61を通過し、パッキン61より下の深さで空気取り入れ口31を介して真空抽出パイプ30へ空気を誘導することが可能になる。 同様に、もし所望されれば(及び図3及び4に概略的に例示されるように)任意の空気取り入れ口31がパッキン61を通過し、空気取り入れ口31を介してパッキン61より下の深さで真空抽出パイプ30とライザパイプ44との間の領域に空気を誘導することが可能になる。

    【0027】図3に概略的に例示されるように優先フロー経路が全く確立されていない場合の土壌において、真空抽出パイプ30のオープニング及びパッキン(単数又は複数)61の深さは優先フロー経路の形成を防ぐために周期的に調節される。 図3に概略的に例示されるように、所望されればライザパイプ44の部分は任意の追加シール(例示される実施の形態では任意の追加の低浸透性グラウト層54d、54e、及び54f及び/又は任意の追加のベントナイトシール56d、56e及び56
    f)で更に分離されることもできる。 この追加シールには任意の適切な非浸透性物質が用いられうる。 任意の追加シールは一つの分離ゾーンから別の分離ゾーンへの気体フローを防ぐために所望の又は有効な厚みであり、典型的には約1インチ乃至数インチの厚みで、好ましくは約2インチ乃至数フィートである(ウェルの全深さより小さい)。 これらの追加分離層はライザパイプ44内に分離ゾーンを形成し、せん孔42の垂直限度全体に渡って所望の間隔を置いて配置される。 分離ユニットはせん孔内の砂を分離し、パッキン61より上に配置されたライザパイプ44内の任意のゾーンへの真空の運搬を減少又は除去する。 従って、圧力勾配がせん孔の外側からライザパイプ44内のパッキン61より下の領域に形成される。 更に、所望されれば、任意の真空プローブ63が分離層間に配置されて分離層より下の真空の測定が可能になり、パッキン61より上のゾーンが真空から分離される程度を確定するか又は定量化する。

    【0028】図5(一定の縮尺で描かれていない)は真空抽出システム32及び抽出物質を処理するためのステップ及び装置の一つの例をより詳細に概略的に例示している。 電気モータ80によって駆動される真空ポンプ7
    8はパイプ82、ノックアウト(突き出し)ポット84
    及びパイプ86を介して抽出ウェル28のパイプ継手5
    2と流体連通の関係である。 ノックアウトポット84は当該技術者には公知の従来通りのデザインである。

    【0029】ノックアウトポット84は抽出ウェル28
    から現れる2相を分離し、それらの相に適切な更なる処理を施す役割を果たす。 この場合、濾過及びストリッピングステップで液相の流出を誘導するためにパイプ88
    はノックアウトポット84に関連して設けられる。 例示される実施の形態では、濾過は並列フィルター90及び92によって行われ、これらのフィルターは従来の方法で選択的に又は同時に使用される。 簡略化のために図面では省略されたカットオフ弁によってフィルター90又は92のいずれかが分離され、各フィルターは除去、クリーニング、又は交換される。 適切な圧力ゲージ(図示せず)がフィルター90及び92の吸い込み及び放出側に配置されてフィルター負荷を示す。 他の分離技術及び装置も使用されうる。

    【0030】耐浸食性のために好ましくは単一ステージの進行形キャビティタイプのポンプ94はノックアウトポット84の流出液相を引き出す役目を果たす。 ここでも他の適切な装置も使用されうる。

    【0031】例示される実施の形態では、液相はポンプ94からフィルター90及び/又は92を介してパイプ96へ送られ、任意のエアストリッパアセンブリ98に誘導され、このアセンブリの機能は放出揮発性有機化合物を除去することである。 任意のエアストリッパ98と関連する任意のブロワ100はエアストリッパアセンブリ98のハウジングを介して温風のフローを運搬し、揮発性有機化合物をベント102を介して大気又は更なる処理(図示せず)へ送る。 パイプ106に放出する任意の移送ポンプ104は更なる処理のためにエアストリッパアセンブリ98のサンプから液体を移送する。 移送ポンプ104はエアストリッパアセンブリ98に関連する低レベルスイッチ108に応答してオフになる。 エアストリッパアセンブリ98に関連する高レベルスイッチ1
    10はエアストリッパアセンブリ98の高水位レベルに応答してポンプ94を制御する。 エアストリッパアセンブリ98は当該技術者には公知の従来の "市販品”ユニットでありうる。

    【0032】任意のエアストリッパアセンブリ98は所望されれば省略され、パイプ96の流出液はパイプ12
    0の流出液と合流する。 抽出中に(地下水が真空下の空気流で抽出される時)空気と水が混合することによって溶液から揮発性化合物が生成されると仮定すると、後のエアストリッピングの必要性がなくなる。

    【0033】エアストリッパアセンブリ98の必要性がなくなることによって、揮発性有機化合物を保持する空気流の全体量が減少する。 空気エミッションが制御されなければならない場合は、これは非常に利点となる。 追加のエアストリッピングなしで実施される2相気体抽出プロセスの別の利点は、気体/液体混合及び分離が低圧力で行われるため、従来のエアストリッピングよりも水の酸化が低下しないことである。 より低い溶解酸素レベルによって装置の下流の構成要素の腐食及び汚損が少なくなることが予想される。

    【0034】上記に述べられるように、真空ポンプ78
    の影響下で抽出ウェル28から流出した2相から分離された気体は真空ポンプ78に誘導される。 本発明に例示される実施の形態では真空ポンプ78は液体リングタイプであり、ドメスティックサプライによって供給される補給水ライン112に設けられる。 補給水ライン112
    にはエアストリッパアセンブリ98の高水位レベルスイッチ110に応答するソレノイド作動弁114が設けられる。

    【0035】ポンプ78は気体/液体セパレータ116
    に排出し、排出気体は大気へ誘導されるか又は適切であればパイプ118を介して更なる処理へ送られる。 気体/液体セパレータ116から流出した液体はパイプ12
    0を通過してサンプ122へ送られ、ここでエアストリッパアセンブリ98の液体出力であるパイプ106の出力と合流する。 気体/液体セパレータ116の流出液体の一部又は全部はライン124を介して誘導され、液封ポンプ78に接続する補給水ライン112の流れと合流する。

    【0036】低レベルカットオフスイッチ128によって制御される任意のポンプ126は任意のサンプ122
    から液体を引出しその液体を更なる処理のためにパイプ130を介して進める。 例示される実施の形態では、液体は活性炭を含む吸収缶132及び134を介した2段階で通過する。 他の汚染物質除去ステップ又は技術も使用されうる。 処理された水はパイプ136を介して現れ、更なる処理なしで任意の適切な放出ポイントに戻ることが可能なほど十分に純度が高い。

    【0037】図6、7、8及び9(一定の縮尺で描かれていない)は汚染物質を含む土壌液体及びガスを処理するためのステップ及び別の方法のための装置を概略的に例示している。 電気モータ203によって駆動される真空誘導デバイス201はパイプ205、気体/液体セパレータ、例えばノックアウトポット207及びパイプ2
    09を介して一つ以上の抽出ウェル213のパイプ継手211と流体連通の関係である。 ノックアウトポット2
    07は当該技術者には公知の従来通りのデザインでよく、例えば、バーゲスマニング(Burgess Manning)、アンダーソンセパレータ( Anderson Separator )によって製造され供給されるような物、又はその類似物である。 真空誘導デバイス201は任意の従来のデザインでよく、例えば、遠心ブロワ、羽根形ブロワ、回転ブロワ、液封真空ポンプ又はそれらの類似物である。

    【0038】ノックアウトポット207は抽出ウェル2
    13から現れる2相を機械的に分離し、それらの相に適切な更なる処理を施す。 この場合、パイプ215はノックアウトポット207に関連して提供され、液相の流出液をポンプ221に誘導し、所望されれば任意の濾過を介してストリッピングステップを施す。 図7、8及び9
    に例示される実施の形態では、任意の濾過は並列フィルター217及び219によって行われ、これらのフィルターは従来の方法で選択的に又は同時に使用される。 簡略化のために図面では省略されたカットオフ弁によってフィルター217又は219のいずれかが分離され、各フィルターは取り外され、クリーニングされ、又は交換されることができる。 フィルターローディングを開始するために適切な圧力ゲージ(図示せず)がフィルター2
    17及び219の取り入れ及び放出側に配置される。 適切なフィルター217及び219の例は、クノ社(Cun
    o,Incorporated) 、ローズデール社(Rosedale Product
    s, Incorporated)、3M濾過プロダクト(3M Filtratio
    n Products) 、ロニンゲン−ペターフィルター(Ronnin
    gen-Petter Filters)で入手できるカートリッジ又はバッグタイプフィルター又はその類似物を含む。 他の分離技術及び装置も使用されうる。

    【0039】移送ポンプ221はノックアウトポット2
    07からの液相出力を処理のために運搬する。 適切な移送ポンプの例は、ロビンスメイヤーズ社(Robbins Maye
    rs,Incorporated) 、プライスポンプ社(Price Pump Co
    mpany) 、クレーン−デミングポンプ(Crane-Deming Pu
    mps) 、ゴールズポンプ社(Goulds Pumps Company)、ボーンマン社(Bornemann, Inc.)、モイノ社( Moyno, In
    c.)から入手できる進行形キャビティポンプ又は遠心ポンプ又はこれらの類似物を含む。 他の類似した装置も使用されうる。

    【0040】任意のフィルター217及び219から液体ストリームは図6、7及び8では一般的に248で表される更なる処理に誘導される。 液相にある汚染物質を除去するための適切な処理の例は、カーボン吸着、高水準酸化、生物学的処理、樹脂吸着又はこれらの類似物を含む。 図9に例示される実施の形態では、液体はカーブトロル社(Carbtrol Corporation)、エンビロトロル(Envirotrol)から入手可能な活性炭を含む吸収缶24
    7及び249を介した2段階を通過する。 他の汚染物質除去ステップ又は技術も使用されうる。 最終液相流出液はパイプ251を介して適切な放出ポイントへ運搬される。

    【0041】上記に示されたように、真空誘導デバイス201の影響によって抽出ウェル213からの2相流出液から分離された気体は真空誘導デバイス201に誘導される。 図7及び9に例示される本発明の実施の形態では、真空誘導デバイス201は液封真空ポンプである。
    市販されている液封真空ポンプの適切な例は、シヒポンプ(Sihi Pumps)、ナッシュエンジニアリング(Nash E
    ngineering)、トリビニポンプUSA(ミシガン市、インディアナ州)(Trivini Pupms USA( Michigan City,
    Indiana))から入手可能なポンプ又はその類似物を含む。 液封ポンプはシール液体を使用し、このシール液体は真空のシールとして作用し、又ポンプの再循環冷却剤としても作用する。 本発明では水が適切なシール液体であり、比較的低蒸気圧液体が好ましいシール液体である。 好ましいシール液体の例は、ミネラルオイル、タービンオイル及びその類似物を含む。 好ましいシール液体はSAE10オイルであり、これはモービルオイル(Mo
    bil Oil)、クエーカーステート( Quaker State )から入手可能な製品及びその類似物を含む。 好ましいシールオイルの別の例は、ヒドロ処理され、非常に良く精製された脱蝋パラフィンオイルである。 シール液体はポンプの最大動作温度で殆ど又は全く揮発性を表さないことが好ましい。 シール液体はポンプの最大動作温度で約25
    mmHgより少ない気圧であることが好ましい。 選択されたシール液体は、シール液体と土地から再生することが予想される特定の有機汚染物質(特定の汚染物質はシール液体に対してあまり可溶性を表さない方が好ましい)との相溶性、ポンプが動作する温度範囲(好ましくは、シール液体は典型的には約50乃至約400°F、
    更に典型的には約140乃至約250°F、好ましくは約160乃至約185°Fのポンプ動作温度で揮発又は分解しないことが好ましい)、射出動作温度及び開始温度の両方でのシール液体の粘性及びその類似物のような問題に依存する。

    【0042】図7及び9に例示されるように、液封真空ポンプが用いられるとポンプはエアシール液体セパレータ257に排出し、排出した気体はパイプ259を介して更なる処理へ誘導される。 エアシール液体セパレータ257から流出したシール液体はライン261を介して誘導されてシール液体ラインの流れと合流して液封ポンプに供給する。 エアシール液体セパレータ257はシール液霧及びガスストリームの合流のための任意の適切な又は従来通りのデザインでよい。 霧要素の合流に適した例はテクノラブ(Technolab)、オスモニックス(Osmoni
    cs) 、メカエクイップ(MechanEquip)から入手可能な物、又はその類似物を含む。 シール液体はエアシール液体セパレータ257を出てパイプ261を通ってシール液体循環ポンプ283へ誘導される。 循環ポンプ283
    は任意の適切な又は従来通りのデザインであってよく、
    例えば、プライスポンプ社(Price Pump Company)、ゴールドポンプ社(Goulds Pumps Company)、バークスポンプ(Burks Pumps )から入手可能な遠心ポンプ又はその類似物である。 熱はヒーター277によってシール液体ストリームから気体ストリームへ移動する。 次にシール液体は液封真空ポンプに戻される。

    【0043】ポンプ(及び図7及び9のエアシール液体セパレータ)を通過した後、気体ストリームはパイプ2
    59を通って図6では262で示される冷却システムに誘導される。 ガスストリームを冷却するために任意の所望の方法が用いられる。 例えば、図7に例示されるように、気体ストリームは最初に後方冷却機264を通過し、この後方冷却機は例示される実施の形態では空気熱交換器である。 図7に示されるように、気体ストリームは後方冷却機264からコンデンサ263を通過して空気液体熱交換機に入り、これは例示される実施の形態では液相処理プロセスからの水のジャケット265によって冷却され、この水はライン267を介してジャケット265に入りライン269を介してジャケット265を出る。 適切な空気及び空気液体熱交換器の例は、エアテック(Airtek)、サーマルトランスファー社(Thermal
    Transfer Products,Ltd.)リーベルト社(Liebert Corp
    oration)、ベルアンドゴセット( Bell and Gossett )
    によって供給される物又はその類似物を含む。 要求はされないが、図7に例示された実施の形態では水はフィルター217及び219を通過した後にジャケット265
    に入り、ジャケットの汚染物質の付着を最小化することが好ましい。 しかしながら、もし所望されればコンデンサジャケット265の冷却は別のソース、例えば外部水供給、再循環冷却システム又はその類似物から供給されることもできる。 図8に示されるように別の実施の形態では、気体ストリームはパイプ259から空気熱交換器264に入り、ここで気体ストリームは冷却され凝縮セパレータ271に移送される。 図9に示されるように別の実施の形態では、気体ストリームはエアシール液体セパレータ257を出てパイプ259から直接コンデンサ263に入り、例示される実施の形態では水供給からの水のジャケット265によって冷却され、その水はライン267によってジャケット265に入りライン269
    によってジャケット265から出る。 冷却システム26
    2は他の適切な冷却方法を含み、空気熱交換機又は空気液体熱交換機に制限されない。

    【0044】冷却システム262からの気体及び濃縮液体は凝縮セパレータ271に入り、濃縮液体はパイプ2
    73を通って凝縮セパレータを出てノックアウトポット207の水処理システムに誘導される。 適切な凝縮セパレータはバーゲスマニング社(Burgess Manning, Incor
    porated)、アンダーソンセパレータ( Anderson Separa
    tor )から入手可能な物、又はその類似物を含む。 任意でもし所望されれば凝縮セパレータ271には多数の出口が備えられ水と水より高い又は低い特定の重量を有する液体汚染物質の分離を容易にする。 凝縮セパレータ2
    71の底部に配置された出口によって水よりも高い重量の液体汚染物質の放出が可能になり、凝縮セパレータ2
    71内の液体レベル又は該レベルの付近に配置された出口によって水よりも低い重量の液体汚染物質の放出が可能になるが、各々の場合において水の放出の前に凝縮セパレータ271からの液体汚染物質の除去が可能になる。

    【0045】典型的には図6乃至9に例示されるように、冷却システム(図9では262、図7では263及び264、図9では262、図8では264)を通過する気体ストリームは約100乃至約400°Fの範囲の初期温度から約40乃至100°Fの最終温度に冷却され、この最終温度は、より典型的には液体ストリームからの水が図7に例示されるように冷却剤として用いられる場合は約60乃至約80°Fで他の冷却方法が用いられる場合は約40乃至約60°Fであるが、温度は所望されるように変化してもよい。

    【0046】凝縮セパレータ271を出た気体ストリームは次にヒーター275で加熱される。 ヒーター275
    は真空誘導デバイス201によって生成した機械的及び圧縮熱を使用し、(非液封ポンプの)放出ガスを使用した直接加熱又は(液封ポンプの)循環シール液体からの熱回収のいずれかであり、真空誘導デバイス201から導管279を通ってヒーター275に移送され、真空誘導デバイス201に戻るか又は導管281を介して処置される。 例えば、図7及び9に例示されるように、ヒーター275はシール液体システムを再循環する液封ポンプからのシール液体のジャケット277を介して熱を提供する。 シール液体はポンプのメインシール液体循環システムからのシール液体を移送するライン279を通ってジャケット277に入り、ポンプのメインシール液体循環システムにシール液体を戻すライン281を通ってジャケット277を出る。 再循環ストリームのシール液体はシール液体循環ポンプ283によって循環し、もし必要なら再びポンプ201に入る前にエアシール液体熱交換機285を通過してシール液体が冷却されてもよい。 エアシール液体熱交換機285は、シール液体を冷却するための任意の適切な又は所望の装置であってよく、例えば空気熱交換機、空気液体熱交換機又は任意の他の適切な冷却装置であってよい。 図8に例示されるように、回転ブロワのような非液体シールポンプが用いられる場合は熱は導管279を介したポンプからの少なくとも幾らかの排出蒸気を誘導することによってヒーター275に供給される。 加熱されたガスはライン281を通ってジャケット277から出てポンプ201に直接戻されるか又は大気中に排出される。 ヒーター277に適切な装置の例は、例えば、サーマルトランスファープロダクト(Thermal Transfer Products)、リーベル社( L
    iebert Corporation)、ベルアンドゴセット(Bell and
    Gossett)から入手可能な熱移動デバイス又はその類似物を含む。 他の熱移動技術及び装置も使用されうる。

    【0047】気体ストリームはヒーター275での更なる処理のために所望の温度に加熱され、典型的にはこの温度は最終気体処理プロセスの最大効率を得るための最適温度範囲内である。 例えば、気体ストリームが次にカーボンフィルターで処理される場合はヒーター275は気体ストリームを約40乃至約140°F、より典型的には約50乃至約110°F、好ましくは約60乃至約70°Fの温度に加熱するが、この温度はこれらの範囲外でもありうる。 気体ストリームは連続する処理システム287に入り、ここで更なる気相汚染物質が除去され、出口289で大気に放出される。 処理システム28
    7はガスストリームから汚染物質を除去するための所望の方法でよく、例えば、カーボン濾過システム又は他のカーボン吸着デバイス、熱酸化システム、触媒酸化システム、生物学的処理システム、樹脂吸着システム又は問題の汚染物質に適切な他の最終処理システムである。 図9に例示されるように、処理方法はカーブトロル社(Ca
    rbtrol Corporation)、エンビロトロル(Envirotrol)
    から入手可能な活性炭を使用したカーボン吸着によるものである。

    【0048】図10及び図11(一定の縮尺で描かれていない)はオプショナルな空気取り入れ口の概略的な例を示している。 図10は図1に示されたシステムに適した空気取り入れ口57を概略的に例示しており、図11
    は図2に示されたシステムに適した空気プローブ29を概略的に例示している。 空気取り入れ口プローブ27はパイプ60を受けるせん孔(ボーリング孔)58を含む。 ある機能的な実施例ではパイプ60は底部がキャップされた直径4インチのPVCパイプを備え、該パイプは0.010インチのスロットのスクリーンを有する。
    パイプ60はセメントカラー(えり部)又はベントナイトシール62によって上部分が囲まれており、土壌地表64に延出している。 空気取り入れ口を所望に開閉するために空気取り入れ口と関連してあらゆる適切なバルブ68が提供されうる。 せん孔58内のパイプ60の中間部分70を取り囲むのは、パイプ60とせん孔58の間にガスタイトシールを提供する気密スラリー72である。 パイプ60のスロット形成された下部分74はガス透過性のあるパックされた砂76に取り囲まれている。
    明らかなように、パイプ60はプルーム14(図1に示される)を取り囲むゾーンへ又は優先フロー経路(図2
    に示される)(図11では優先フロー経路22)への空気の射出を容易にする。

    【0049】図12及び13(一定の縮尺で描かれていない)に概略的に例示されているのは膨張ブラダーを有するパッキン61が用いられた本発明のある特定の実施の形態である。 更に詳細にはパッキン61は例えば嵌め合わせによって永久に真空抽出パイプ30に装着される。 任意のガス取り入れ口41及び任意の空気取り入れ口31はパッキン61を通過し、真空抽出パイプ30の底部オープニング及びライザパイプ44の底部分離部分へのガスの運搬が可能になる。 任意の真空プローブ63
    によってシール54d及び56d、54e及び56e且つ54f及び56fによって画定された分離ゾーン内の真空の測定が可能になり、パッキン61より下のウェルの内側に形成された真空の測定も可能になる。 膨張ライン65はガスソース(図示せず)、例えばエアコンプレッサ又はその類似物に接続し、膜67と真空抽出パイプ30との間のブラダー領域へのガスの導入が可能になり、ブラダーを膨張させて真空抽出パイプ30とライザパイプ44との間にシールを形成する。 もし所望されれば膨張ライン65は単に大気に対して開いてもよく、大気がパッキン61より下のライザパイプ内の真空動作によってブラダー領域に誘導される。

    【0050】図14及び15(一定の縮尺で描かれていない)に概略的に例示されるのは、別の特定のパッキンが用いられた本発明の別の実施の形態である。 パッキンはフレーム構造370を有し、このフレーム構造は第1
    フレキシブル部材381を支持してパッキン61とライザパイプ44との間及びパッキン61と抽出管30との間にシールを設ける。 フレーム構造370は空気が抜かれた状態の第1部材381によってウェル内を下へ移動する。 フレーム構造370はエンドカラー372及び3
    74を有し、これらはスペーサ376によって離間されている。 これらのスペーサ376は、フレキシブル部材381及び383が例えば膨張ライン384及び386
    まで膨張した場合エンドカラー372及び374が互いに向かって移動すること防ぐ。 このデバイスはケーブル装置390又は他の公知の機械的移動デバイスによって下に移動する。 パッキン61が所望のレベルにある場合、フレキシブル部材381及び383が作動する。

    【0051】パッキン61はライザパイプ44に対するシールを形成する第1フレキシブル部材381及び抽出管30のシールを形成する第2フレキシブル部材383
    を有する。 フレキシブルシール部材381及び383はパッキンがウェル内の所望の位置にある場合に作動して垂直分離を行う。

    【0052】図16(一定の縮尺で描かれていない)を参照すると、別の実施の形態が例示されており、フレキシブル部材380及び382は普通ドーナツに似たほぼ円形チューブタイプの形状の膨張ブラダーである。 フレキシブル部材380及び382はより小さな内部部材3
    80と同心であり、この内部部材は抽出管30とフレーム又は外部部材382との間にシールを設ける。 より大きな外部部材382はライザパイプ44とフレーム又は内部フレキシブル部材380との間にシールを設ける。
    フレキシブル部材380と382との間に管31、63
    及び他の導管を通して作動流体をパッキンによって設けられたシールを通過させることも可能である。

    【0053】

    【実施例】

    〔実施例I〕四つのウェル及び真空ポンプを有する真空抽出システムが確立された。 ウェルは穴あきライザパイプを含むせん孔を含み、各ライザパイプは4インチの直径及び19.5フィートの深さであり、その内側には真空ポンプ(インディアナ州ミシガンシティのトリビニポンプユーエスエー(Trivini Pumps USA, Michigan Cit
    y, Indiana)から入手した)に接続する直径1インチの真空抽出パイプが配置された。 ライザパイプはステンレススチールからなり、穴あき部分に0.010インチのスロットが設けられた。 地下水面は地表から約15フィートの深さであり、ライザパイプのパーフォレーションは地表から12フィート下の深さから21フィートの深さに及んだ。 四つのウェルのうちの一つがかなりのガス抜き、即ち"短絡”を生じ、これは路床によるものとされた。 ガス抜きウェルのウェルヘッド(ウェルのトップに運搬された真空を測定するために真空抽出パイプのトップで測定した)は21水銀柱インチであり、形成された真空圧力(ウェルの内側で測定された)は0水銀柱インチであった。 図12及び13に例示されたようなパッキンは地表から6フィートの深さでガス抜きウェルに配置され、膨張して真空抽出パイプから与えられた真空からライザパイプと真空抽出パイプとの間の空間をシールした。 パッキンはゴム膜を有するステンレススチールからなり、長さが26インチ、直径が3インチだった(膨張前)。 パッキンの作動に続いてガス抜きウェルのウェルヘッドは23水銀柱インチと測定され形成された真空は2水銀柱インチと測定された。

    【0054】〔実施例II〕六つのウェルと真空ポンプを含む真空抽出システムが確立された。 ウェルは穴あきライザパイプを含むせん孔を含み、各ライザパイプは直径4インチでその内側には真空ポンプ(インディアナ州ミシガンシティのトリビニポンプユーエスエー(Trivin
    i Pumps USA, Michigan City, Indiana)から入手した)
    に接続する直径1.5インチの真空抽出パイプが配置された。 ライザパイプはステンレススチールからなり、穴あき部分に0.010インチのスロットが設けられた。
    地下水面は地表から約8フィートの深さであった。 ウェル1は岩床内に配置され、ライザパイプは29.7フィートの深さに及びパーフォレーションは地表から4.1
    フィートの深さから29.1フィートの深さに及んだ。
    ウェル2は岩床より上の低浸透性土壌内に配置され、ライザパイプは深さ12.1フィートに及びパーフォレーションは地表から4.3フィートの深さから12.1フィートの深さに及んだ。 ウェル3は低浸透性土壌に配置され、ライザパイプは12フィートの深さまで延び、パーフォレーションは地表から3.9フィートの深さから11.7フィートの深さに及んだ。

    【0055】ウェル1及び2は最初にパッキンなしで同時に作動した。 ウェル3はかなりの程度のガス抜きを生じ定位置のパッキンなしで作動することはできない。 最初に同時に作動するウェル1及び2からのシステム気体フローは1分当たり139標準立方フィート(SCF
    M)であり、大量除去は1時間当たり0.59ポンドであった。 その後実施例Iに述べられたようなパッキンが地表から12.0フィートの深さでウェル1に配置され、地表から10.0フィートの深さでウェル2に配置されて同時に作動した。 ウェル1及び2からのシステム気体フローは121SCFMに降下し大量除去は1時間当たり1.1ポンドに増加した。 実施例Iに述べられたパッキンは地表から8.5フィートの深さでウェル3に配置されて作動し、同時に作動するウェル1、2及び3
    からのシステム気体フローは148SCFMであり除去は1時間当たり2.24ポンドであった。

    【0056】〔実施例III〕三つのウェル及び真空ポンプを有する真空抽出システムが確立された。 ウェルは穴あきライザパイプを含むせん孔を含み、各ライザパイプは直径4インチでその内部には真空ポンプ(ニュージャージー州、ミドルセックスのナッシュエクイップメント社(Nash Equipment Co., Middlesex, NJ) から入手可能なナッシュポンプモデルSC6(Nash Pump Model SC
    6))に接続する直径1.5インチのライザパイプであった。 ライザパイプは塩化ビニル樹脂からなり、穴あき部分に0.010インチのスロットが設けられていた。 地下水面は地表から約4フィートの深さにあった。 ウェル1は岩床より上の土壌に配置され、ライザパイプは12
    フィートの深さにまで延び、パーフォレーションは地表から8フィート乃至12フィートの深さに及んだ。

    【0057】ウェル1は最初にパッキンなしで作動した。 ウェル1からのシステム気体フローは最初172S
    CFMであり大量除去は1時間当たり0.29ポンドであった。 システム動作真空は20.5水銀柱インチと測定された。 その後実施例Iで述べられたパッキンが地表から6.5フィート下の深さでウェル1に配置されて作動した。 ウェル1からのシステム気体フローは113S
    CFMに下降し、大量除去は1時間当たり0.31ポンドに上昇した。 パッキンの作動に続いてシステム動作真空(任意の所与の時間にシステムが生成した真空を真空ポンプで測定した)は23.1水銀柱インチと測定された。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】取り囲む土壌に優先フロー経路が存在しない場合の本発明に従った地下の汚染物質領域から汚染物質を真空抽出するための一般的な装置を例示した断面の側面図である。

    【図2】取り囲む土壌に優先フロー経路が確立された場合の本発明に従った地下の汚染物質領域から汚染物質を真空抽出するための一般的な装置を例示した断面の側面図である。

    【図3】取り囲む土壌に優先フローが確立されていない場合の本発明に適切な抽出ウェルの側面の断面図である。

    【図4】取り囲む土壌に優先フロー経路が確立されている場合の本発明に適切な抽出ウェルの側面の断面図である。

    【図5】本発明の真空抽出装置及びプロセスによって土地から除去された物質を取扱い処理するための装置の例の概略図である。

    【図6】本発明の真空抽出装置及びプロセスによって土地から除去された物質を取扱い処理するための装置の別の例の概略図である。

    【図7】本発明の真空抽出装置及びプロセスによって土地から除去された物質を取扱い処理するための装置のまた別の例の概略図である。

    【図8】本発明の真空抽出装置及びプロセスによって土地から除去された物質を取扱い処理するための装置の更に別の例の概略図である。

    【図9】本発明の真空抽出装置及びプロセスによって土地から除去された物質を取扱い処理するための装置の例の概略図である。

    【図10】本発明の使用に適した空気取り入れウェルの側面の断面図である。

    【図11】本発明の使用に適した空気取り入れウェルの側面の断面図である。

    【図12】本発明の装置及びプロセスの使用に適したパッキンの例である。

    【図13】本発明の装置及びプロセスの使用に適したパッキンの例である。

    【図14】本発明の装置及びプロセスの使用に適した別のパッキンの例である。

    【図15】本発明の装置及びプロセスの使用に適した別のパッキンの例である。

    【図16】本発明の装置及びプロセスの使用に適したまた別のパッキンの例である。

    【符号の説明】

    12、14 汚染物質ゾーン 22、24、26 優先フロー経路 28 抽出ウェル 30 真空抽出パイプ 42 せん孔 44 穴あきライザパイプ 61 パッキン

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド イー. ヘス アメリカ合衆国 14580 ニューヨーク州 ウェブスター ハイ タワー ウェイ 750 (72)発明者 マイケル ティー. サロッティ アメリカ合衆国 14519 ニューヨーク州 オンタリオ ローレルウッド ウェイ 836 (72)発明者 ジョン エフ. トーマサー アメリカ合衆国 14026 ニューヨーク州 ボウマンズヴィル ダニエル ドライブ 2 (72)発明者 スコット エム. フバー アメリカ合衆国 14424 ニューヨーク州 カナンダイグア ウィンドワード ウェ イ 66 (72)発明者 エリオット エヌ. ダフニー アメリカ合衆国 14626 ニューヨーク州 ロチェスター スピンレイ コート 32 (72)発明者 アルフォンソ アール. マンチニ アメリカ合衆国 14626 ニューヨーク州 ペンフィールド エンバリー ロード 796

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