Shear ram apparatus

申请号 JP18983484 申请日 1984-09-12 公开(公告)号 JPH0686793B2 公开(公告)日 1994-11-02
申请人 エヌ・エル・インダストリ−ズ・インコ−ポレ−テツド; 发明人 ジエイムズ・ジヨン・カメラノ; スタンリ・ウイーデイ・グレンジヤー;
摘要
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】ドリルパイプを切断し封じるための剪断ラム装置であって、 該剪断ラム装置は、 該ドリルパイプを受容する貫通路を有するハウジングと、 該ハウジング内において該貫通路の両側で、横手方向に内方および外方に往復運動できるように装架された対向する第1および第2のラム組立体とを有し、 該第1ラム組立体は、前記往復運動を行なうための駆動手段に結合したキャリアー、該キャリアーの横手方向に内側に担持されるラムブロック、および、該ラムブロックに担持される刃部材を有し、 該第2ラム組立体は、前記往復運動を行なうための駆動手段に結合したキャリアー、および、該キャリアーの横手方向に内側に担持されるラムブロックを有し、 該ラムブロックは、その最大厚みが、該貫通路の概ね長さ方向に測定した該キャリアーの最大厚みに概ね等しく、 第1ラム組立体において、第1ラム組立体が横手方向内側に動く時、さらに該ラムブロックの横手方向内側への運動が停止する時に、キャリアーがなお限定された距離だけ横手方向内側への運動を続けるように、該ラムブロックが前記キャリアーに限定された相対的横手方向に運動可能に結合されている装置。
  • 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の装置であって、該刃部材が概ね横手方向に内側に延びる切断部分と該切断部分から概ね上方に延び、前記ラムブロックに取り付けられた装架柄を有する装置。
  • 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載の装置であって、刃部材が断面において概ねL字型で、該切断部分を形成する脚部と前記装架柄を形成する他の脚部を有し、 該装架柄が該ラムブロックに概ね水平方向に配置されたピンタイプの結合手段によってラムブロックに取り付けられている装置。
  • 【請求項4】特許請求の範囲第3項に記載の装置であって、該第1ラム組立体がさらにラムブロックとキャリアーの間でラムブロックに対する継続される横手方向内側への動きによって圧縮的に作動されるように協動する第1封止手段を有する装置。
  • 【請求項5】ドリルパイプを切断し封じるための剪断ラム装置であって、 該剪断ラム装置は、 該ドリルパイプを受容する貫通路を有するハウジングと、 該ハウジング内において該貫通路の両側で、横手方向に内方および外方に往復運動できるように装架された対向する第1および第2のラム組立体とを有し、 該第1ラム組立体は、前記往復運動を行なうための駆動手段に結合したキャリアー、該キャリアーの横手方向に内側に担持されるラムブロック、および、該ラムブロックに担持される刃部材を有し、 該第2ラム組立体は、前記往復運動を行なうための駆動手段に結合したキャリアー、該キャリアーの横手方向に内側に担持されるラムブロック、および、該ラムブロック上に、該第1ラム組立体の刃部材と協動するように位置付けられたアンビルを有し、 該ラムブロックは、その最大厚みが、該貫通路の概ね長さ方向に測定した該キャリアーの最大厚みに概ね等しく、 該第1ラム組立体の該刃部材がラム組立体が横手方向に動く時にドリルパイプに剪断力を及ぼす装置。
  • 【請求項6】特許請求の範囲第5項に記載の装置であって、第2ラム組立体において、ラムブロックが限定された相対的横手方向の運動をなし、第2ラム組立体の横手方向内側への運動と、さらに該ラムブロックの横手方向内側への運動の停止点において、該キャリアーが限定された距離だけ横手方向内側への運動を続けることができるように結合され、 第2ラム組立体がさらに該ラムブロックと該キャリアーとの間で、該キャリアーの該ラムブロックに対する継続される横手方向内側への運動によって圧縮的作動に協動する第2封止手段を有し、 該第2ラム組立体の該ラムブロックが、該ラム組立体が横手方向内側へ動く時に、該刃部材を受け入れる貫通路に向って横手方向内側に開いた凹部を画しており、 該第2シール手段が、該刃部材の長手方向の面に対する封止のために、、長手方向に該凹部に面する刃封止要素を有し、 該第2ラム組立体がさらに、該ラムブロックに対する限定された横手方向の運動のために、該刃封止要素に対して横手方向外側に裏当てする関係に配置されて該ラムブロックに装架されている封止作動要素を有し、該第2ラム組立体のキャリアーが該封止作動要素に横手方向外側へ裏当てする関係にあり、それによってキャリアーのラムブロックに対する前記の続けられる横手方向内側への運動に際して、前記作動要素が該刃封止要素に対して横手方向内側に動かされる装置。
  • 【請求項7】特許請求の範囲第6項に記載の装置であって、アンビルが刃封止要素に対して横手方向内側に裏当てする関係にあり、それによって、作動要素の刃封止要素に対する作動要素の内側への運動に際して、刃封止要素が作動要素とアンビルとの間で横手方向に圧縮され、
    長手方向に刃部材の方へ追いやられる装置。
  • 【請求項8】特許請求の範囲第7項に記載の装置であって、作動要素が刃封止要素の一部の下に横たわる支持面を有する装置。
  • 【請求項9】特許請求の範囲第8項に記載の装置であって、刃封止要素が前記アンビルと近接した変形可能の封止部分と該作動要素の該支持面と協動する剛体の支持部分を有する装置。
  • 【請求項10】特許請求の範囲第9項に記載の装置であって、該支持表面が右作動要素から横手方向内側に延びる唇状部によって画され、 該刃封止要素の該支持部分が前記唇状部を受け入れる下側の切り込みである装置。
  • 【請求項11】特許請求の範囲第10項に記載の装置であって、前記刃封止要素の封止部分と支持部分が互いに結合され、 該支持部分が該封止部分の下に横たわる延長部を有する装置。
  • 【請求項12】特許請求の範囲第9項に記載の装置であって、前記刃封止要素の封止部分と支持部分が互いに結合され、 該支持部分が該封止部分の下に横たわる延長部を有する装置。
  • 【請求項13】特許請求の範囲第8項に記載の装置であって、凹部が第2ラム組立体のラムブロックの下向きおよび横手方向内側に面する表面によって画され、 アンビルおよび刃封止要素が前記凹部の下向きの表面に近接して配置され、該作動要素が前記凹部の内側に面する表面に近接して前記ラムブロックに取り付けられている装置。
  • 【請求項14】特許請求の範囲第13項に記載の装置であって、該作動要素が概ね水平方向に配置されたピンタイプの結合手段で前記ラムブロックに取り付けられている装置。
  • 【請求項15】特許請求の範囲第7項に記載の装置であって、該第2ラム組立体が概ね該第2ラム組立体の横手方向外側を部分的に囲む一対の腕を有し、 該刃封止要素と該作動要素とが概ね該腕の両自由端間で該キャリアーを横断して延びており、該腕の両自由端は該作動要素の両端を離脱可能に受け入れかつ横手方向外側から裏当てするための突き合わせ面を画するノッチを有する装置。
  • 【請求項16】特許請求の範囲第6項に記載の装置であって、第1ラム組立体において、該ラムブロックが限定された相対的横手方向に運動するように、そして第1ラムブロックが横手方向に内側に動く時に、さらには、該ラムブロックの横手方向内側への運動が停止する時に、
    キャリアーがなお限定された距離だけ横手方向内側への運動を続けるように該キャリアーに結合されており、 該第1ラム組立体はさらにラムブロックとキャリアーとの間で該ラムブロックに対するキャリアーの連続した横手方向内側への動きによって圧縮的に作動されるように協動する第1封止手段を有している装置。
  • 【請求項17】特許請求の範囲第16項に記載の装置であって、該刃部材は概ね横手方向内側に延びる切断部分と概ね該切断部分から上方に延びピンタイプの水平に配置された結合手段によって該第1ラム組立体のラムブロックに取り付けられている装架柄とを有している装置。
  • 【請求項18】ドリルパイプを切断し封じるための剪断ラム装置であって、 該剪断ラム装置は、 該ドリルパイプを受容する貫通路を有するハウジングと、 該ハウジング内において該貫通路の両側で、横手方向に内方および外方に往復運動できるように装架された対向する第1および第2のラム組立体とを有し、 該第1ラム組立体は、前記往復運動を行なうための駆動手段に結合したキャリアー、該キャリアーの横手方向内側に設けられたラムブロック、および、該ラムブロックに担持された刃部材を有し、該第2ラム組立体は、前記往復運動を行なうための駆動手段に結合したキャリアー、および、該キャリアーの横手方向内側に設けられたラムブロックを有し、 該刃部材は、概ね横手方向内側に延びた切断部分と、該切断部分から概ね上方に延びておりほぼ水平に配置されたピンタイプの結合手段によって該第1ラム組立体の該ラムブロックに取り付けられる装架柄とを有し、 該第1ラム組立体において、該第1ラム組立体が横手方向内側へ動く時、さらには該ラムブロックの横手方向内側への運動が停止する時に、キャリアーがなお限定された距離だけ横手方向内側への運動を続けることができるように該ラムブロックが限定された相対的横手方向の運動可能に該キャリアーに結合されており、 該第1ラム組立体はさらにラムブロックとキャリアーとの間で、該ラムブロックに対するキャリアーの連続した横手方向内側への運動によって圧縮的に作動されるように協動する第1封止手段を有している装置。
  • 【請求項19】特許請求の範囲第18項に記載の装置であって、該刃部材が断面において概ねL字型で、該切断部分を形成する脚部と前記装架柄を形成する他の脚部を有する装置。
  • 【請求項20】ドリルパイプを切断し封じるための剪断ラム装置であって、 該剪断ラム装置は、 該ドリルパイプを受容する貫通路を有するハウジングと、 該ハウジングの内部において該貫通路の両側で横手方向内方および外方に往復運動できるように装架された対向する第1および第2ラム組立体とを有し、 該第1ラム組立体は、前記往復運動を行なうための駆動手段に結合したキャリアー、該キャリアーの横手方向内側に設けられたラムブロック、および、該ラムブロックに担持された刃部材を有し、 該第2ラム組立体は、前記往復運動を行なうための駆動手段に結合したキャリアー、該キャリアーの横手方向内側に設けられたラムブロック、および、該ラムブロック上に該第1ラム組立体の内部材と協動するように位置付けられ該ラム組立体が横手方向内側に動く時ドリルパイプに剪断力を及ぼすアンビルを有し、 該第1ラム組立体において、第1ラム組立体が横手方向内側に動く時、さらには該ラムブロックの横手方向内側への運動が停止する時に、キャリアーがなお限定された距離だけ横手方向内側への運動を続けることができるように、該ラムブロックが限定された相対的横手方向に運動可能に該キャリアーに結合されており、 該第2ラム組立体はさらにラムブロックとキャリアーとの間で、該ラムブロックに対するキャリアーの連続した横手方向内側への運動によって圧縮的に作動されるように協動する第2封止手段を有し、 該第2ラム組立体の該ラムブロックが、該ラム組立体が横手方向内側へ動く時に、該刃部材を受け入れる貫通路に向って横手方向内側に開いた凹部を画しており、 該第2封止手段が、該刃部材の長手方向の面に対する封止のために、長手方向に該凹部に面する刃封止要素を有し、 該第2ラム組立体がさらに、該ラムブロックに対する限定された横手方向の運動のために、該刃封止要素に対して横手方向外側に裏当てする関係に配置されて該ラムブロックに装架されている封止作動要素を有し、該第2ラム組立体のキャリアーが該封止作動要素に横手方向外側へ裏当てする関係にあり、それによってキャリアーのラムブロックに対する連続した横手方向内側への運動に際して、前記作動要素が該刃封止要素に対して横手方向内側に動かされる装置。
  • 【請求項21】特許請求の範囲第20項に記載の装置であって、アンビルが刃封止要素に対して横手方向内側に裏当てする関係にあり、それによって、作動要素の刃封止要素に対する作動要素の内側への運動に際して、刃封止要素が作動要素とアンビルとの間で横手方向に圧縮され、長手方向に刃部材の方へ追いやられる装置。
  • 【請求項22】特許請求の範囲第21項に記載の装置であって、作動要素が刃封止要素の一部の下に横たわる支持面を有する装置。
  • 【請求項23】特許請求の範囲第22項に記載の装置であって、刃封止要素が前記アンビルと近接した変形可能の封止部分と該作動要素の該支持面と協動する剛体の支持部分を有する装置。
  • 【請求項24】特許請求の範囲第23項に記載の装置であって、該支持表面がが右作動要素から横手方向内側に延びる唇状部によって画され、 該刃封止要素の該支持部分が前記唇状部を受け入れる下側の切り込みである装置。
  • 【請求項25】特許請求の範囲第24項に記載の装置であって、前記刃封止要素の封止部分と支持部分が互いに結合され、 該支持部分が該封止部分の下に横たわる延長部を有する装置。
  • 【請求項26】特許請求の範囲第23項に記載の装置であって、前記刃封止要素の封止部分と支持部分が互いに結合され、 該支持部分が該封止部分の下に横たわる延長部を有する装置。
  • 【請求項27】特許請求の範囲第22項に記載の装置であって、凹部が第2ラム組立体のラムブロックの下向きおよび横手方向内側に面する表面によって画され、 アンビルおよび刃封止要素が前記凹部の下向きの表面に近接して配置され、該作動要素が前記凹部の内側に面する表面に近接して前記ラムブロックに取り付けられている装置。
  • 【請求項28】特許請求の範囲第27項に記載の装置であって、該作動要素が概ね水平方向に配置されたピンタイプの結合手段で前記ラムブロックに取り付けられている装置。
  • 【請求項29】特許請求の範囲第21項に記載の装置であって、該第2ラム組立体が概ね該第2ラム組立体の横手方向外側を部分的に囲む一対の腕を有し、 該刃封止要素と該作動要素とが概ね該腕の両自由端間で該キャリアーを横断して延びており、該腕の両自由端は該作動要素の両端を離脱可能に受け入れかつ横手方向外側から裏当てするための突き合わせ面を画するノッチを有する装置。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明は,危険物の噴出などを含む緊急事態に油井またはガス井の封止に使用される噴出防止装置に関する。 当技術分野において,数種のことなった一般的タイプの噴出防止装置は知られている。 これらの一つはラムタイプの噴出防止装置で,典型的にはドリルパイプのための貫通路を有する。 貫通路の両側で第1および第2のラム組立体がハウジングに装荷されている。 これらの組立体は,横手方向の内方および外方に往復運動し,即ち互いに離れたり接近したり往復運動し,井戸を封鎖する必要が生じた時には,噴出防止装置を閉じるために内方に動く。

    ラムタイプの噴出防止装置は,さらに,種々のタイプにわけられる。 一つのタイプは「パイプラム」タイプと普通呼ばれる。 このタイプの装置では,ラム組立体は,閉鎖位置へ横手方向内方に動かされると,ドリルパイプの外径にそって単に封じ,ドリルパイプと井坑の壁の間の環状部分を封鎖する。 ラムタイプの噴出防止装置のもう一つの種類は普通に「剪断ラム」タイプと呼ばれる。 内方に動くとき,事実上ドリルパイプを切断し,結果として,ドリルパイプそれ自身とそれを取りまく環状坑の両方が,噴出防止装置より上の空間との連通を阻止されるように封鎖される。 パイプラインも剪断ラムも典型的には井戸用の完全噴出防止装置に含まれる。

    代表的従来技術のパイプラムの組立体はShaffer等の米国特許第3,434,729号やNL Industries,Inc.のShaffer D
    ivisionの1982〜83カタログの6151〜6156,6162,6180および6189ページに開示されている。 代表的な剪断ラムタイプの噴出防装置はVujasinovicの米国特許第3,736,982
    号やNL Industries,Inc.のShaffer Divisionの1982〜83
    カタログの6157,6163および6172ページに開示されている。 これらのパイプラムおよび剪断ラムタイプの噴出防止装置の共通の特徴は個々のラム組立体があるタイプの,ロストモーション結合によって横手方向の相対運動が制限されるように結合されたキャリアー即ち保持体とラムブロックを有することである。 かくしてこれらの構造は,例えば米国特許第4,132,267号,4,313,496号,4,34
    1,264号,4,132,266号および4,347,898号等に示される個々のラムの構造が多少とも一体的に造られている他の形式の噴出防止装置と区別される。

    前者の種類の構成,即ち,各ラム組立体が相対的に可動のキャリアーとラムブロックからなる構成の一つの利点はキャリアーとブロックの間に封止手段が設けられ,そのような封止手段はキャリアーとブロックの相対運動によって圧縮的に作動されることである。 より具体的にえば,上記の特許やカタログにより詳細に記載されているように,ラム組立体(複数)が内方に動くので,ラムブロック(複数)のそのような運動は最後には停止されるが,その時もなおキャリアーはある限定された距離だけ内方への運動を続ける。 このことがブロックとキャリアーの間で封止部材を作動させる。

    もしラムタイプの噴出防止装置が,単にドリルパイプの外径のまわりを封止する「パイプラム」タイプであるなら,ドリルパイプについて長手方向に測定したラムブロックとキャリアーの厚さが大体等しくなるような構造に設計することは可なり便利である。 このことは,が分布する表面積を最大にすることができるので望ましい。

    しかしながら,剪断ラムタイプの噴出防止装置では,ドリルパイプを実際に剪断し,また相当に異った封鎖が必要であるために,キャリアーはそれぞれのラムブロックの下側に横たわりそれを支承する棚のような構造になるように伝統的に設計されてきた。 かくして,キャリアーの最大厚さは,必要上,ラムブロックのそれより実質的に大きかった。 ある大きさの井戸の内圧を封鎖する装置の能力は窮極的にはラムブロックの長手方向の厚さの関数であるから,そのような従来技術の装置においては,
    装置の機能を決定する要因であることが分った。 別のいい方をすれば,剪断ラム組立体のキャリアーは,ラムブロックの満足な厚さを許容するために理想的に望まれるであろうより厚くする必要があった。

    従来の剪断ラム組立体の別の問題は,剪断刃がラムブロックよりはむしろキャリアーに装架されて封止手段の起り得る時期尚早の起動の防止がなされていたことである。 しかしながら,この配置では,種々の部分の所望の厚さが限定されるので,刃をキャリアーに垂直のピンで固定することが慣用であったが,このピンはもし折れると,ほとんど間違いなく下方に落下し,井戸の内部およびまわりの他の装置に影響することがあった。

    発明の総括的記載 本発明は,二つの相対するラム組立体がキャリアーとラムブロックからなり,ラムブロックの最大厚みが,ドリルパイプの貫通路の長手方向に測ったキャリアーの最大厚みに略々等しいタイプの改良された剪断ラム装置を提供する。 この配列によって達成される最も基本的な利点は一定の大きさの相対する一対のラム組立体が従来の設計で可能であったより相当に高い圧力を保持,即ち,封止できることである。

    このラムブロックの厚さを最大にすることは,部分的には伝統的により慣用の剪断ラム組立体のキャリアーに装架されていたパイプ剪断刃部材が,時期尚早の封鎖作動の有意の危険性なしにラムブロックに直接装架でき,それにもかかわらず保留される慣用のロスト・モーション作用が封止手段に圧縮的に作用するという驚くべき発見によって可能となった。

    この発見はまた,改良された刃の設計を可能にし,そのような刃はおおむね横手方向内方に延びる切断部分と切断部分からおおむね上方に延び,おおむね平に配置されたピンタイプの結合手段でラムブロックに取りつけられる装架柄を含む。 後者は使用時に折れそうもないが,
    たとえ折れたとしても井戸のなかに落下することはない。 この改良された刃の設計と装架配列は,本装置の相対するラム組立体「第1」として言及されるであろうもののなかに組み込まれる。

    これらのラムブロック組立体の第2のものは,別の改良を含む。 それは同様にラムブロック組立体の厚みを最大にすることに役立つ。 特に,第2ラム組立体は,噴出防止装置が閉じる時に,第1ラム組立体の刃部材の受け入れるための横手方向内側に開いた凹部を画する。 第2ラム組立体はさらに,封止部材,少くともその一部が刃の上面に対する封止のための前記の凹部のなかに下向きに面するものを含む。 封止部材のこの部分は「刃封止要素」と呼ばれる。

    米国特許第3,736,982号に例示されるような従来の配列では,凹みはラムブロックと下に横たわるそのキャリアーないし保持体の支持棚の両方によって画され,キャリアーは,装置が完全に閉じられる時に,ラムブロックに対して内側に移動するにつれて封止部材の刃封止要素を直接作動させた。 本発明においては,これと対照的に,
    おおむねそのキャリアーの長手方向一ぱいの厚さだけ延びるラムブロックの厚さで,即ち支持棚なしに,キャリアーは凹部を画さない。

    従って,刃封止要素の作動を起すためには,封止作動要素が刃封止要素に関して横手方向外側の裏当てとして配置されている。 封止作動要素はラムブロックに装架され,そのような装架は,作動要素のラムブロックに対する限られた横手方向の運動を許容するロスト・モーション・タイプのものである。 それ故に,ラム組立体が閉鎖操作の間に横手方向に内方に動かされる時に,そしてラムブロックのそのような横手方向内側への運動が停止する時に,キャリアーはなおもラムブロックに対して横手方向内側に動き続け,それによって作動要素の刃封止要素に対して横手方向内側への運動を起させ,その圧縮的起動を起す。

    好適実施態様において,第2ラム組立体のキャリアーはラムブロックのおおむね横手方向外側の周辺を部分的に取り巻く一対の腕からなる。 封止部材の刃封止要素と作動要素は両方ともキャリアーのその腕の両由端間でおおむねキャリアーを横切って延びる。 作動要素が実際ブロックによって支持されていることを想起すると,腕の自由端は作動要素の両端を離脱可能に受け入れ,作動要素の上記の横手方向外側の裏当ての突き合せ面を画する簡単なノッチを必要とするのみである。 かくしてこのキャリアーは,或いは,剪断ラムブロックに対して,パイプラムブロックも装架できる。 なぜなら封止作動要素は離脱可能で,キャリアーの腕のノッチは,どのような意味でもキャリアー内のパイプラムブロックの適正な装架と操作を防げないからである。

    かくて,刃封止要素起動の独特の態様は剪断ラムブロックの厚さの最大化を可能ならしめ,またキャリアーの支持棚を不要にすることを可能にすべく協働するのみならず,部品の便利で経済的な標準化を可能にし,それによって同じ設計のキャリアーが本発明による剪断ラムブロックならびに従来のパイプラムブロックのいずれをも装架することができる。

    さらに他の改良が,封止部材それ自体特に刃封止要素に含まれている。 この要素は好ましくは,下側に面する支持表面を有する横手方向外側に開く凹部を画するように形成される。 上記の封止作動要素は協働的に上側に向く支持表面によって形成されている。 さらに,刃封止要素は好ましくは2つの部分,横手方向最内側の変形可能な封止部分と横手方向最外部の剛体の支持部分からなり,
    上記の支持表面を画する。 好ましくは支持部分は封止部分とは異なった材料でできており,それに接合される。

    従って,本発明の一の主目的は相対する第1と第2のラム組立体であって,各々おおむね等しい最大厚さを有するキャリアーとラムブロックを有する改良された剪断ラム装置を提供することである。

    本発明の他の目的は,刃部材が横手方向に延びる切断部分と上方に延びるおおむね水平方向に配置されたピンタイプの結合手段によってラムブロックに取り付けられた装架柄を含む剪断ラム装置を提供することである。

    本発明のさらに他の目的は,剪断ラムまたはパイプラムブロックを互換装架できる改良されたキャリアーを提供することである。

    本発明のさらに他の目的はラム組立体の改良された封止部材を提供することである。

    本発明のさらに他の目的と,特徴と,利点は次の詳細な説明と図面とから明らかになるであろう。

    第1図を参照すると,ラムタイプの噴出防止装置,より特定していえば,ハウジング10を有する剪断ラム装置が示されている。 ハウジング10は,索条やドルリパイプ(その一部が14で示されている)を受容するための使用時におおむね垂直に配置される中央貫通路12を画する。
    ここに使用される場合,「長手方向」「横手方向」の用語は,特に別様に指示されなければ,貫通路12の中心線に関して言及されているものと解されるべきである。 また便宜上,この中心線は使用時のドリルパイプ14のそれとおおむね一致することに気づかれるべきである。 さらにまた,便宜上,「垂直」「水平」の用語は,使用時の本装置の種種の部材が常態において取る位置に関して使用され,限定された意味に取られるべきではない。

    ハウジング10は貫通路12の横手方向の相対する両側に位置し,それと連通する1対の室16と18を区画する。 室16
    と18は実質的に同一形状で,それぞれ第1と第2のラム組立体を受け入れる。

    第1ラム組立体は室16中に受容され,キャリアー20とキャリアー20の横手方向内側に装架されたラムブロック22
    を有する。 第1,3,6図をいっしょに参照すると,ラムブロック22は円孤状の横手方向外側の縁24と外側縁の両端の間に延びる横手方向内側の縁26を有するものとして極めて一般的に示されている。

    キャリアー20は空洞30を有する基部28を有する。 空洞30
    はベース28に通じて横手方向外側に開く減少した直径の口部32を有する。 空洞30は減少した直径の頚部36によってピストンロツド38に結合するフランジ部材34と,空洞の口部32を経て延びるネック36とその外側に位置するロッド38を受け入れる。 口部32とネック36の減少した直径の故に,ブランジ34とピストンロッド38はキャリアー20
    の基部28に突き当たる対向する肩を形成する。 当技術分野においてよく知られているやり方で,ピストン38はハウジング10と1体になったシリンダーに受容されるピストンに結合される。 このピストンロッド38は,それによってキャリアー20が内方および外方に側方に往復運動する駆動部材として作用する。

    キャリアー20はさらに基部28から両側に延びて,ラムブロック22の側方に外側の縁24の周辺をとりかこむおおむね円孤状の凹部44を形成する円孤状の1対の腕40と42を有する。 凹部44はかくして側方に内方に開き,さらに第1図に最もよく示されているように,また実質的に側面の全高さにわたって上方および下方に開いている。 いいかえれば,キャリアー20は,慣用される従来のラム組立体におけるような,上の横たわるラムブロック22のための棚のような支持体を有しない。

    ラムブロック22はキャリアー20にロストモーションタイプの機構によって結合され,それによってラムブロック
    22は駆動部材38とともに往復運動させられるが,キャリアー20に対してはある限定された側方の動き,即ち,あそびを許容される。 具体的にいうと,キャリアーの腕40
    と42はそれぞれ,それをゆるく貫ぬいて延び,ラムブロック22の隣接部分にねじどめされるボルト46を有する。
    おのおののボルト46はその頭部端にフランジ48を有し,
    第3図の下半分に示されるように,フランジ48はキャリアー20上の肩50に突き当り,取りつけられたブロック22
    のキャリアー20に対する側方内方への動きを制限する。
    しかしながらボルト46はラムブロック22のキャリアー20
    に対する側方外方への動きは制限せず,後者の動きはラムブロックとキャリアーの直接衝突によってのみ制限される。

    示されているように,フランジ48が肩50とつきあたっている時,ラムブロック22とそのキャリアー20の間に側面の間隙52が存在する。 したがって,ラム組立体22が駆動部材38によって全体として側方内方に動く時,そしてラムブロックのそのような動きが停止させられる時,以下により詳細に記されるように,キャリアー20はその側方内方への動きを間隙52の深さによって決定される距離だけ続行する。 以下により詳細に記されるように,ロストモーション配列は圧縮的に封止部材を起動し,封止部材は今度はラムブロックとキャリアーを常態において側方に互いに離すようにバイアスとして作用する,すなわち,間隙52を維持する。

    再び第1図を参照し,そしてキャリアー20の凹部44は下方に向って充分に開いていることを想起すると,ラムブロック22の最大厚みは,長手方向に測定するとき,おおむねキャリアー20の厚さの最大値に等しいことがわかるであろう。

    第1ラム組立体は,一般にL形断面形状をなす刃部材を有しており,これは横手方向内側へ延びる切断部分54を有し,更に切断部分54の横手方向外側の先端から上方へ延びている装架された柄56を有している。 第3図に示すように切断部分54は,平面図上,ドリルパイプとの接触面積を減少するよう向き合って傾斜した縁58によって形成された浅いノッチを有している。 ブロック22の横手方向内側部26は,その下側部において,刃部材の装架柄
    56を受容するように形成された下部切り欠き部60を有している。 柄56は水平に設けたネジ62によってブロック22
    に結合されている。 これらL形刃部材54,56についての向きと配列により,ネジ62は従来の垂直コネクターよりも使用の際一層折れ難い。 もしこれらが破損しても,これらは同様の理由により油井の内部に落下して問題を生ずることがより少ないであろう。

    第1ラム組立体は更に第9図の示すように全体として番号64で示される第1封止部材を有している。 封止部材64
    は使用の際横手方向内側へ開いている円孤状のラン(ru
    n部材の一延長部)66を有する単一体の弾性体である。

    ここで便宜上,封止部材64自体の記述のために,ラン66
    の円孤が開く方向を横手方向内側の方向と考え,長手方向とは使用時に全体として装置の中心線と平行になる円孤状ラン66の中心線によって定義されるものとする。 円孤状ラン66の両端は図示するように僅かに厚く,更にこの封止部材は一対の長手方向,より詳細にはラン66の両端部から下側へ延びる垂直のラン68を有している。 一対のスペーサラン70がラン68の両下端部にそれぞれ接続しており,これらはラン68の両下端部から下側へかつ外側側方へ傾斜している。 最後に,封止部材64はラン70の下端外側部を連結する直線状の横断ラン72を有している。
    第1ラム組立体の他の部分に対する封止部材64の各部の配列は第1図,第3図,第5図と第6図とを比較すると最もよく理解される。 ラムブロック22は封止部材の円孤状ラン66を受容する円孤状上部外縁挿入部74有している。 キャリアー20は,その上部横手方向内側の円孤状縁に,フランジ76を有し,これは封止ラン66に横手方向外部から突き当るように挿入部74の中に延びている。 ブロック22の内側部26は,通常その両端に隣接し,封止ラン
    68を受容する一対の溝78を有している(第5図参照)。
    溝78は封止ラン68がブロック面26より僅かに横手方向内側へはみ出す大きさに形成されている。 ラン70と72は刃部材の装架柄56中の対応する溝部80に受容されている。
    これにより,ラン66はラムブロック22とそのキャリアー
    20との間を封止し,間隙52を維持するようにラムブロックとキャリアーとを互いに横手方向に離している。 ラン
    70と72はラムブロックと刃部材との間を封止する。 噴出防置装置が閉じられる時,以下に詳しく記述される態様で,ラン68は第2ラム組立体との間を封止し,ラン66はハウジングとの間を封止する。

    第2ラム組立体は室18に収容されており,同様にラムブロック84に装架されたキャリアー20′を有している。 キャリアー20′について,その駆動手段(ピストンロッド
    38′)と対応するラムブロック84に対するロストモーション結合の作用は,第1ラム組立体のキャリアー20についてのものと実質的に同一である。 それ故,キャリアー
    20′は詳しくは記述されない。 但し,キャリアー20′を含む第2ラム組立体の各部は,第1ラム組立体の対応する各部と実質的に同じであり,もとの番号に“′”を付した同様の参照番号が与えらえている。

    第2ラムブロック84は,その長手方向の最大厚さは通常キャリアー20′のそれと等しい点において第1ラムブロック22と同様である。

    また,ブロック22と同様に,ブロック84はキャリアー2
    0′のアーム40′と42′とによって形成された凹部44′
    中に配置された円弧状外側部86と,横手方向内側部88とを有している。 ラムブロック84は先づその内側部88とその付近の構成がラムブロック22と異なっている。 より詳細には,その横手方向内側部の最下端において,ブロック84は横手方向内側かつ下方へ開口する凹部90を有している。 内側面88に隣接して,ブロック84は下方に延び凹部90の横手方向内側壁を画し,更に第1ラム組立体の刃部材の切断部分54と協働してドリルパイプ14に剪断力を与えるアンビル92を形成している。

    第1ラム組立体と同様に,第2ラム組立体は封止部材を有しており,これは第10図上指示番号94で示され,ここでは第2封止部材として示されている。 封止部材94についての横手方向および長手方向は封止部材64についてと同様の方法で定義されよう。 より詳細には封止部材94
    は,内部側方へ開口しかつ厚い両端部を有する円孤状ラン96を有している。 円孤状ラン96の両端から垂直に下方へ延びる部分がそれぞれ接続ラン98である。 接続ラン96
    の両下端部は,側方の最も内側の変形可能な封止部99と横手方向の最も外側の剛性の支持部100とを有する横断ランによって相互に連結されている。 封止部材の各部9
    6,98と99は単一体のエラストマーであり,一方部材100
    は封止部材99に結合された金属部材である。 また横断ラン99,100はここでは,以下により詳しく説明するために,第2封止部材の“刃封止要素”として示されている。

    ラムブロック84は円孤状封止ラム96を受容するための上部横手方向外縁挿入部102を有している。 キャリアー2
    0′の突出部76′は横手方向外側から封止ラン96を支持するように挿入部102の中へ延びている。 封止ラン98はブロック84の内側部88の溝104に配設されており,そこから僅かに横手方向内側へ突出している。 横断ラン即ち刃封止要素99,100は凹部90に配設されており,封止部分
    99の最も内側の表面はアンビル92の裏側の凹部の横手方向内側壁に突き当り,更に封止部分99の下部表面は刃5
    4,56の切断部分54の上部表面とかみ合い封止するために凹部の中で下方に面している。

    ラムブロック84とそのキャリアー20′との間のロストモーションタイプの相互結合により,ラム組立体は,全体として,その駆動手段即ちピストンロッド38′によって横手方向に往復運動させられる。 このようなラムブロック84の横手方向内側への動きが停止されるとき,キャリアー20′は閉塞間隙52′の充分な距離だけ横手方向内方への動きを続行する。 このように両ラム組立体は類似のロストモーションタイプの動きをする。 このロストモーションの動きは後述する方法で封止部材64と94を圧縮的に起動するために用いられる。 第2封止部材94の刃封止要素99,100における封止部分99の適正な起動を助けるために,第2ラム組立体のバー106の形で封止作動要素が設けられている。

    バー106はロストモーションタイプの接合により凹部90
    の最も外側の側壁に隣接してブロック84に取付けられている。 より詳細には,ネジ108がバー106の孔を緩く貫いて延び,ブロック84の中に刺込まれている。 ネジ108を受容するバー106の孔はネジの頭を収容するようにもみ下げられており,これによりネジ頭に対向する横手方向内側に面する肩部110が形成されている。 ネジ108が充分にブロック84の中に刺込まれた時,ネジ頭と各肩部110
    との間に隙間があることが解る。

    第5図を詳細に参照するとバー106の両端はキャリアー2
    0′のアーム40′と42′の横手方向内側へ開口する切欠部112′に受容されていることが解る。 これにより切欠部112′の底部は横手方向外側にてバー106を支持する関係にある。 第2ラム組立体が横手方向内側へ動かされ,
    ブロック84の内方への動きが停止してもキャリアー20′
    が内方へ動き続けると,第2ラム組立体はネジ頭108と肩部110′間の隙間の延長部に対し第2ラム組立体に沿ってバー106を刃部材99に向って内方へ促す。 バー106は刃封止要素について横手方向外側で後補強する関係にあり,更に詳しくは,支持部材100と当っている。 それ故バー106の連続した横手方向内側への動きは,バー106とアンビル構成部92との間で刃封止要素99,100を圧縮し,
    これにより変形可能な封止部分99を下方へ,そして,刃部分54との密着した封止かみ合いを起す。

    第1図,第5図,第8図および第10図に最もよく示されるように,刃封止要素の剛性の支持部分100は114で示されるようにその側方外部の下端縁にそって切欠かれており,下方に面する支持面を形成している。 バー106は横手方向内側に延びかつ切欠部114中に延びる唇部ないし舌部116を有しており,対向する切欠部114の表面に突き当る上向きの支持表面を形成している。 これによりバー
    106は刃封止部材の支持部分100を支えている。 今度は支持部分100が部分的に封止部分99の下側にある延長部118
    を有しており,これにより更に封止部分99を支持している。

    前述したように,キャリアー20と20′とは実質的に同一である。 それ故第5図に示すように,キャリアー20はキャリアー20′の切欠部112′に相当する切欠部112を有している。 これらの切欠部はキャリアー20には無用だが,
    他方,キャリアー20の適切な動作を少しも妨げることはない。 それ故,この切欠部が本装置の刃側のキャリアーから省略することができるが,本発明の利点の1つは多くの各部分が規格化され,特に,同一のキャリアーが噴出防止装置の両方のラムブロックに装着して用いられうることである。

    実際,これらの同一のキャリアーはパイプラムブロックに装着するために用いられることができる。 切欠部はそれがパイプラムブロックの適切な装着と操作とを妨げないように配設され形成される。

    噴出防止装置を閉じるため,即ち一連のドリルパイプを切断し,封止するために,第1と第2の両ラム組立体が第2図および第4図に示す位置に横手方向内側へ動かされる。 第1ラム組立体の刃の切断部分54および第2ラム組立体のアンビル構成部92はドリルパイプ14を2つの断片14a,14bに切断するための剪断力を与える。 上側断片1
    4aの切断下端部はラムブロックの内側面26と88の間で押潰される。 これらの表面の上側部分は26aと88aで示すように完全には押潰されていないパイプ断片の隣接部分を受容するように差し挟まれかつ面取りされる。 最終的にラムブロック22と84の側方内側への動きは停止される。
    このとき,第1封止部材の垂直ラン68は第2封止部材の垂直ラン98と突き当ることになる。

    同様に円孤状封止部材ラン66と96は室16と18の上壁に形成された個々のアプセット120と122に係合することになる。 これにより,ラン66と96は貫通路12に対しハウジングの上側部分に環状の封止体を形成する。 封止ラン66と
    96がアプセット120と122とに確実に係合するように室16
    と18の下壁は非常に緩やかに上向きかつ横手方向内側へ傾斜されている。 一方,刃の切断部分54は刃封止要素の切断部材99と少なくとも部分的に一直線となるまで移動され,そしてパイプ断片14bの上側切断部分は凹部90に受容される。 これにより刃封止要素99とラン68と98とは両ラム組立体間を封止し,ラム66と96は貫通孔12の位置でのハウジングとラム組立体間を封止すると同様にそれらのキャリアーと個々のラムブロック間を封止する。 従って,パイプ断片14bと油井坑との両方が封止される。
    尚ここでパイプについて封止とは一般的な意味においてパイプが上側の噴出防止装置の空間と連通していないことであり,パイプを横断して封止部材が形成されることではないことに留意されたい。

    キャリアー20と20′とがロストモーション接続の力によって動き続けると,封止部分99は前述したように起動され締められ,ラン66と96は各ラムブロックとキャリアーとの間の圧縮により起動され締められる。 ラム組立体が充分に閉じた位置にあるとき,第2図および第4図に示すように間隙52と52′は閉じられており,肩部50とボルトフランジ48との間,および肩部50′とボルトフランジ
    48′との間に隙間が形成されている。 同様に肩部110とネジ108の頭との間の隙間は閉じられ,バー106とブロック84との間に隙間が存在している。

    本発明の趣旨の下で前述した実施例についての多数の変形が可能である。 従って本発明の範囲は特許請求の範囲によってのみ限定される。 また本発明においては剪断ラム装置における次の各部分が示される。

    (1)往復動ラムタイプ噴出防止装置のラムブロックキャリアーであって,往復動手段に結合するように適合された基部と; 該基部から延び凹部を画する一対の腕とを有し,該凹部は駆動手段の位置から離れて概ね横手方向に開口し部分的に該ラムブロックを囲み,さらに該凹部の概ね全横手方向深さを貫通して上方と下方との両方に開口し,また該腕は該腕の両自由端間を横切って延びるための剪断ラム封止作動要素を受容するように適合されており,さらに該腕は該作動要素を裏当てするために横手方向に面する裏当て面を形成しているもの。

    (2)上記(1)のキャリアーであって,該腕の両自由端は該凹部に該作動要素の両端を受容するためのノッチを有し,該ノッチは上記裏当て面を画しているもの。

    (3)往復動ラムタイプ噴出防止装置のラム組立体の封止部材であって, 両端部を有し横手方向内側へ開口する円孤状ランと,該円孤状ランの各端部に全体的に隣接し,ほぼそれらの長手方向に延びる一対の結合ランと, 該接合ランに全体的に隣接し該円孤状ランの両端から概ね長手方向に間隙を保った位置に延びる横断ランとを有し,該横断ランは横手方向内側に対向して横手方向外側に開口する凹部を有し,該円孤状ランから横手方向に離れて面する支持表面を画しているもの。

    (4)上記(3)の封止部材であって,該円孤状ランと該横断ランとは結合ランの横手方向に向い合せの両端に位置されているもの。

    (5)上記(4)の封止部材であって,該凹部は横手方向外側部にて実質的に横断ランの全長に沿って延びる切欠き部によって画されているもの。

    (6)上記(5)の封止部材であって,該横断ランは横手方向の最も内側に変形可能な封止部材と,横手方向の最も外側に該凹部によって画される剛性の支持部分とを有するもの。

    (7)上記(6)の封止部材であって,該支持部分は該横断ランの封止部分に接合されているもの。

    (8)上記(7)の封止部材であって,該支持部分は該横断ランの封止部分の下側に長手方向に横たわる延長部を有するもの。

    (9)上記(4)の封止部材であって,横断ランは横手方向の最も内側の変形可能な封止部分と,横手方向の最も外側の該凹部によって画される剛性支持部分を有するもの。

    (10)上記(9)の封止部材であって,該円孤状ラン,
    該結合ランと該横断ランの封止部分とがエラストマーの単一体を形成しているもの。

    (11)往復動剪断ラムタイプの噴出防止装置の封止部材であって, 相対向する両端を有し横手方向内側へ開口する円孤状ランと,該円孤状ランの各端部に全体的に隣接しそこから概ね長手方向に延びる一対の結合ランと, 該結合ランの長手方向に相対向する両端部の間で該円孤状ランから延び,かつ該結合ランに全体的に隣接し横手方向の最も内側の変形可能な封止部分と,該封止部分に接合された横手方向最も外側の剛性支持部分とを有するもの。

    (12)上記(11)の封止部材であって,該支持部分は少なくとも部分的に長手方向に該横断ランの封止部分の下に横たわっているもの。

    (13)上記(11)の封止部材であって,横断ランの封止部分は金属物を含むもの。

    【図面の簡単な説明】

    第1図は本発明の剪断ラム噴出防止装置の長さ方向の断面図であって,開いた位置にあるラム組立体を示す。 第2図は第1図と同様の断面図であって,閉じたラム組立体と切断された堀さくパイプを示す。 第3図は開いた位置にあるラム組立体の上面の平面図であって,部分的に横断方向の断面が示されている。 第4図は第3図と同様な断面図であり,閉じた位置にあるラム組立体を示す。 第5図はラム組立体の底面の平面図であって,ラムは開いた位置にあり,部分的に破断して示されている。 第6図は第1図の6-6線に沿った第1ラム組立体の横方向に内側の前面立面図である。 第7図は第1図の7-7線に沿った第2ラム組立体の横方向の内側の前面立面図である。 第8図は第5図の8-8線に沿った詳細な断面図である。 第9図は第1シールの斜視図である。 第10図は第2シールの斜視図である。 図中,10……ハウジング,12……貫通路,14……ドリルパイプ,20……キャリアー,22……ラムブロック

    フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭57−55875(JP,B2) 米国特許3915426(US,A) 米国特許3590920(US,A) 英国特許3736982(GB,A)

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