Slide mounting apparatus

【発明の詳細な説明】 〔発明の名称〕 スライド取り付け装置〔技術分野〕 本発明は、削岩機用送りビームと該送りビームの長手方向に取り付けられたキャリッジのごとき摺動手段との間にスライドを取り付けるためのスライド取り付け装置であって、該取り付け装置は送りビームの両側で摺動手段に取着可能な各摺動フレームと、その長手方向にかつ互いに関連した或る角度で送りビームの両側に延びる複数の摺動面と接触するように各摺動フレームに嵌合される各スライドとからなるスライド取り付け装置に関する。 〔発明の背景〕 削岩機はキャリッジに乗ってその送りビームに沿って移動し、キャリッジは現在スライドを利用することにより摺動可能に、又は種々の種類のローラまたは他の手段を利用することにより長手方向に動き得るように送りビームに関連して取り付けられる。 掘削ロッドの走行心出し器及びホースリールもまた、同様な構造で移動する。 広く使用されている種々のローラを利用する構造は、製造するのに高価でかつ取り付けおよび調整が困難である。 ローラは、それらがローラの線表面接触により非常に高い表面負荷に曝されるとき、損傷を受け易い。 このようなローラはまた容易に磨耗し、そしてそれらは削岩機が掘削軸線に対して垂直な位置にあるような場合において、考え得る最小のクリアランスに調整するのが難しい。 さらに、別個の形状外観から作られる摺動フレーム半体がキャリッジに取着され、各半体が送りビームの表面に沿って摺動する合成材料製の帯片状スライドからなる構造が知られている。 この解決手段において、キャリッジのクリアランスは斜めの細長い孔により調整されるべくなされる。 その解決手段は非常に複雑で、かつそれにも拘わらず調整が難しい。 その上、その構造は実現するのに高価でありかつ沢山の異なる機械加工作業および大きな寸法的精度の嵌合を必要とする。 〔発明の概要〕 本発明の目的は、製造が簡単かつ容易でそして所定位置への取り付けが容易であり、かつスライドの使用中には実質的な調整を必要としないスライド取り付け装置を提供することにある。 本発明による取り付け装置は、摺動フレームが送りビームに対して位置決めされかつスライドに向けられるような溝を備えた一体式の本体であり、スライドは該スライドがその長手方向に押されることにより摺動フレームの溝に挿入し得る一体式の本体であると共に、互いに関連した或る角度で送りビームに設けられた各摺動面の両方と該スライドが接触するように送りビームに対して位置決めされる溝を有することを特徴とする。 本発明の必須の特徴は、各摺動フレームが送りビームの各摺動面に位置決めされるべくなされた溝を有するように、好ましくは該摺動フレームが所望の形状に押し出し成形することによりアルミニウム合金から作られることである。 溝はビームの長手方向に延びかつ送りビームに向かう方向に拡大し、そしてスライドは送りビームとキャリッジ等との間の溝に位置決めされる。 本発明のさらに他の特徴は、スライドが、その一方の側が摺動フレームの溝に緊密に嵌合する一方、他方の側が互いに関連して或る角度で送りビームに設けられた２つの摺動面に対して正確に位置決めされ得るように、型内で固化することにより作られ得る一体式の本体であるということである。 本発明のさらに他の必須の特徴は、摺動フレームの溝及びスライドが、該スライドがその長手方向においてのみ溝に挿入されることができ、かつ好ましくはそれに形成された横断溝によりまたは孔を貫通する取り付けピン又はボルトによりキャリッジに取着され、摺動フレームが同一のピン又はボルトにより固定されるような断面であるということである。 本発明による構造は組み立てが簡単でかつ容易であり、そしてクリアランスの調整は通常の使用において要求されない。 その構造は耐磨耗性があり、かつ調整なしに１ロツトのスライドの使用中その方向を保持する。 以下に本発明を添付図面を参照してより十分に説明する。 〔図面の簡単な説明〕 第１図はキャリッジを有する送りビームおよび該送りビーム用受け台を示す概略側面図； 第２図は削岩機と送りビーム双方との間に、かつ送りビーム用受け台と送りビームとの間に取り付けられた本発明による装置を示す図；そして 第３図は２つの方向において本発明による装置において使用されるスライドを示す概略斜視図である。 〔発明を実施するための最良の形態〕 第１図は削岩機用の送りビーム１の概略側面図であり、送りビームは受け台２ に長手方向へ摺動可能に取り付けられる。 削岩機用のキャリッジ３がさらにその上面に沿って送りビーム１の長手方向に摺動するように配置される。 削岩機４はキャリッジ３に取着されて該キャリッジ３が公知の方法において送り装置により動かされるとき送りビーム１に沿って移動する。 その一端で送りビームにはさらにホースリール５および該ホースリール用のキャリッジ６が設けられる。 走行心出し器７がまた送りビーム上に長手方向へ可動に配置される。 この特許出願および請求の範囲において使用されるとき、用語「摺動手段」は受け台２、削岩機のキャリッジ３、ホースリールのキャリッジ６、送りビームまたは他の装置に沿って動く走行心出し器７の一部分または送りビームの摺動面に該送りビームの長手方向へ摺動すべく取り付けられる構成要素に言及する。 摺動フレーム８は、受け台２、削岩機４のキャリッジ３、ホースリール５のキャリッジ６、および走行心出し器７に取着される。 第２図に示される各スライドは、送りビーム１が受け台２に沿って第２図に示されるその各摺動面上で摺動するのと同じ方法によって、削岩機４、ホースリール５および走行心出し器７が第２図に示される送りビーム１の摺動面に沿って摺動するように摺動フレームに嵌合される。 第２図は例として削岩機の送りビーム、送りビームに取り付けられた削岩機のキャリッジ、および送りビーム１の下に位置決めされる受け台２を通る断面を示す。 図から明らかなように、受け台２およびキャリッジ３は構造において実質上同じであるので、主として受け台２と送りビーム１との間の作動および構造のみを以下に説明する。 図から明らかなように、受け台２は送りビーム１を横切る板状本体２ａにより形成され、かつ縁部に肩部２ｂを有する。 さらに、スライド９を備えた摺動フレーム８がフレームおよびスライド双方を貫通するボルト１０によつて受け台２の板状本体２ａに取着される。 摺動フレーム８は、対応して受け台２の本体２ａの肩部２ｂと整合するような寸法の肩部８ａを有し、その結果摺動フレーム及び受け台はそれら肩部８ａ及び２ｂの支持面により正確にかつ信頼し得るように互いに対して支持し、そして摺動フレーム８はかくして常に受け台２の本体２ａに対して所望の位置にある。 摺動フレーム８は送りビーム１に向かって拡大する溝を備え、該溝のより狭い端部は鳩尾形状膨張部を有する。 スライド９は溝に嵌合される。 スライドは例えばポリウレタンから注型により作られた一体式の本体であり、そしてそれは摺動フレーム８の溝に対応した形状を有し、かくしてその長手方向においてのみ溝に挿入可能になつている。 送りビーム１を挟んで反対側に位置するこれら同一のスライド９は、送りビーム１の両側に取り付けられる一対の摺動レール１１において互いに或る角度で設けられた一対の摺動面を支持しており、送りビーム１と受け台２はそれらの方向を正確に維持しながらそれらの上を互いに摺動することができる。 これら摺動レール１１、又は送りビーム１上に幾つかの方法で形成された各摺動面は、受け台またはキャリッジの各スライドがその垂直及び横方向双方において送りビームを支持するように相対的な角度を有し、かつそこで送りビームの受け台またはキャリッジの位置は正確に決定されたままである。 削岩機のキャリッジは送りビーム１に対して同一方法において取り付けられ、そしてそれは受け台２に関連して記載されたと同一の構成要素および作動を有する。 長期間の運転におけるこれらスライド９の磨耗は、スライドおよび摺動フレーム８の構造において考慮されている。 摺動フレーム８は断面において相称であり、その両側にそれぞれ肩部８ａを有し、かつそれゆえ要求されるとき他の方向に向きが変えられ得る。 これらスライド９は、順次ボルト１０を取り外しかつスライド９をフレーム８からその長手方向に押すことにより変更され得る。 スライド９は、第３図により精密に示される横方向ノッチによつてその長手方向へ不動に錠止される。 ボルト１０はノッチを貫通しかつスライド９が動くのを阻止する。 本発明による解決手段は実現を容易にし、かつ交換を容易にするスライド構造を提供する。 この構造は通常調整されることを必要とせず、そしてそれは常に送りビームおよびそれに対して摺動可能に取り付けられた装置または受け台が常に正しい位置および送りビームの中心線上にあるようにその正しい位置に準備される。 肩部２ｂおよび８ａにより、不正な取り付けまたは調整は可能でない。 第３図は２つの方向において見られたようなスライド９の斜視図である。 ノッチ９ａがスライド９の鳩尾形状部分にどのように形成されるかは図から明らかである。 スライド９が摺動フレーム内に挿入されるとき、ノッチは、この特別な場合において、摺動フレーム８が受け台２の本体２ａに取着されるとき、ボルト１ ０が孔かつしたがってまたノッチ９ａを貫通するようにフレームに形成された３ つのボルト孔に位置決めされる。 本発明は例としてのみ上述されかつ図面に示され、そして本発明はどのような方法においてもそれらの例に限定されない。 これらスライド９は、それらの断面が摺動フレーム８の溝の形状に実質上等しく、そして他方でそれらが所定位置に取り付けられるとき送りビーム１に設けられた各摺動面を、またはビームに取着される各摺動レールを支持し、かくして送りビーム１および受け台２をそれぞれ互いに考え得る最小のクリアランスで保持しかつそれらが平行に動くならば、種々の断面からなることができる。 このスライドの解決方法は送りビームに対しての削岩機の受け台２またはキャリッジ３のごとき摺動手段の取り付けだけでなく、また送りビームの長手方向に移動すべくなされる他の所定のキャリッジまたは構成要素の取り付けにも適用され得る。 摺動フレームは、摺動フレーム８と長さが実質上等しい単一の一体式のスライド、または所望ならば断面が等しい２つのまたはそれ以上のスライドからなっても良い。 必須であるのは、各スライド本体が摺動フレームと送りビームとの間に挿入されて、キャリッジのごとき摺動手段を考え得る最小のクリアランスによりその正しい位置に保持するような断面を有するということである。

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