How to produce a complex and equipment, as well as complex

申请号 JP2006515283 申请日 2004-05-15 公开(公告)号 JP4630277B2 公开(公告)日 2011-02-09
申请人 シュナイダー ウント フィヒテル ゲーエムベーハー; ショット アクチエンゲゼルシャフトSchott AG; デプナー バウエレメンテ ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー; 发明人 デプナー クリストフ; アーオー シュナイダー ロルフ;
摘要
权利要求
  • 2つのプレート状の外側部材(20、21)であってそのうちの少なくとも一方がガラス板である外側部材(20、21)と、それらの外側部材(20、21)間に位置する少なくとも1つのインサート(22)と、外側部材(20、21)をインサート(22)に結合させるための少なくとももう1つの層(23)であって透明かつ熱可塑性の フィルム層(23)とを有する複合体(12)を製造する方法であって、
    外側部材(20、21)間にインサート(22)および フィルム層(23)を導入するステップと、フィルム層(23)がインサート(22)および外側部材(20、21)間に挿入されることと、
    複合体(12)を排気可能な領域内へ導入するステップと、
    前記領域に相対真空を生じさせるステップであって、前記領域の少なくとも一部が、前記相対真空によって生じる締め固め圧力を受けて、複合体(12)上に押し付けられてそれが圧縮されるステップと、複合体(12)を締め固めるために、領域内の真空に左右されない任意選択の追加的な締め固め圧力を加え、これを超過圧力発生装置により、発生させることと、
    処理温度を設定して、締め固め圧力と組み合せて、LEDであるインサート(22)の周囲に フィルム層(23)を流し、その間、吸蔵ガスの生成を回避するステップと、
    を含 み、 2つの外側部材(20、21)、 LEDである少なくとも1つのインサート(22)および少なくとも1つの フィルム層(23)が、予備締め固め圧力下で予備締め固めされて予備複合物 が形成され、この予備複合物が排気可能な領域に運び込まれるようにして、予備処理が行われることを特徴とする 方法
  • インサート(22)は、外側部材(20、21)に対して全面的には構成されておらず、複合体(12)のインサートのない区域は、 フィルム層(23)の材料で完全に満たされて、複合体(12)内の吸蔵ガスが除去されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  • 複合体(12)の少なくとも1つの縁部の方向に作用するブラッシングまたはローリング運動が、吸蔵ガスの除去を助け、かつ/または、吸蔵ガスを逃がしやすくするために、複合体(12)の少なくとも1つの周縁領域が解放されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
  • 複合体(12)は、全側部で圧縮されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  • 5〜25バールの締め固め圧力が選択され、かつ/または50〜200°Cの処理温度が選択されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  • フィルム層(23)は無色かつ/または引き裂きに強い熱可塑性フィルムであることを特徴とする、請求項1〜5いずれか1項に記載の方法。
  • 外側部材(20、21)を結合するために、幾つかの フィルム層(23)が挿入され、これらの フィルム(23)の少なくとも1つが、インサート(22)の構造に従って切り欠かれることを特徴とする、請求項1〜 のいずれか1項に記載の方法。
  • 2つのプレート状の外側部材(20、21)であって、そのうちの少なくとも一方がガラス板である外側部材(20、21)と、外側部材(20、21)間に位置する少なくとも1つのインサート(22)と、外側部材(20、21)を互いに、かつインサート(22)に連結する少なくとも1つの層(23)であって透明かつ熱可塑性のフィルム層(23)とを有し、 フィルム層(23)がLEDであるインサート(22)の周囲を流れることにより形成されて おり、かつ、 2つの外側部材(20、21)、 LEDである少なくとも1つのインサート(22)および少なくとも1つの フィルム層(23)が、予備締め固め圧力下で予備締め固めされて予備複合物 が形成され、この予備複合物が排気可能な領域に運び込まれるようにして、予備処理が行われ ていることを特徴とする複合体。
  • インサート(22)と2つのプレート状の外側部材(20、21)との間にそれぞれフィルム層(23)が設けられていて、このフィルム層 (23)は、インサートおよび外側部材の両方に熱可塑性により結合されていることを特徴とする、請求項 に記載の複合体。
  • 前記 フィルム層(23)は、熱真空によって変形され、吸蔵ガスを含まないことを特徴とする、請求項 または に記載の複合体。
  • インサート(22)は、外側部材(20、21)に対して全面的には構成されておらず、複合体(12)内のインサートのない区域は、 フィルム層(23)で完全に満たされていることを特徴とする、請求項 10のいずれか1項に記載の複合体。
  • 说明书全文

    【技術分野】
    【0001】
    本発明は、2つのプレート状の外側部材であって、そのうちの少なくとも一方がガラス板である2つのプレート状の外側部材を有する複合体を製造する方法および装置に関する。 外側部材間に、外側部材に対して全面的には構成されない少なくとも1つのインサートと、外側部材をインサートに結合するための、少なくとも1つの光透過かつ熱作用可能な層とが設けられている。
    【背景技術】
    【0002】
    DE20006153U1は、バルコニーを覆うために使用されるプレート状の装置を記載している。 この装置は、穿孔プレートを間に配置した2枚のガラス板を有する。 ガラス板および穿孔プレートは、流し込み樹脂によって接着されて、複合体を形成する。 流し込み樹脂接着剤で複合ガラスを製造することは、長く知られてきた。 しかしながら、ガラス板の間に導入された流し込み層は均一に分散されない、あるいは改めて除去することができない気泡が生成されるといった問題が生じる。 別の問題として、流し込み樹脂複合体内の被覆板が変色する可能性もある。 その場合、そのような複合ガラスを最高品質の設計要素として使用することができなくなる。
    【特許文献1】
    DE20006153U1
    【発明の開示】
    【発明が解決しようとする課題】
    【0003】
    本発明の目的は、上記形式の複合体を製造する方法および装置であって、それを高速かつ低コストでありながら高品質に製造することができる方法および装置を提供することである。 特に、本発明に従って製造された複合体は、最高品質の設計要素として使用可能である。
    【発明の実施形態】
    【0004】
    本発明に従った方法は、まずはインサートおよび熱作用可能な層、特に1つまたは複数の熱可塑性フィルムを第1外側部材に、特に結合させた複合体の内面になるその表面に付着させることを特徴とする。 最初に層を、次にインサートを、あるいは最初にインサートを、次に層を付着させることができる。 最初に層を、次にインサートを、それからさらなる層を付着させることも可能である。 代替として、幾つかのインサート層および幾つかの層を付着させることも可能である。
    【0005】
    インサートおよび層を第1外側部材に付着させてから、次に第1外側部材を第2外側部材と結合させて複合体を形成し、第2外側部材は層で被覆される、あるいは被覆されない。 このように得られた複合体を排気可能な領域に導入し、この領域は特に、軟質かつ耐熱性のバッグとして構成される。 排気可能なバッグは、アコーディオンの蛇腹のように構成することもできる、すなわち、2つの向き合った剛性圧縮プレートを有し、その付近にシールすべき開口も配置するとともに、プレートを蛇腹で連結する。 圧縮圧および容積を単独で、たとえば機械式または油圧式に生じさせることも可能である。
    【0006】
    相対真空を領域に加えると、その少なくとも一部が、相対真空によって発生した圧縮圧力を受けて複合体上に押し付けられ、その時に互いの押し付けが起きる。 さらに、圧縮圧力との組み合わせにより、好ましくは熱可塑性の層が可塑化し、その結果、吸蔵ガスの生成を回避しながら、インサートを特に完全に包囲するように、処理温度を設定する。
    【0007】
    これにより、均一に構成された、光透過性の、好ましくは透明な層によって結合される複合体を製造することが可能である。 特に、ここで考えられるインサート付き複合体の場合、従来の製造方法では、流し込み樹脂がインサートの周囲に不完全に、あるいは不均一なコーティング厚さで流れることや、気泡が封入されることなどがしばしば発生する。 その場合、そのような複合体は最高品質の設計要素として使用されることができない、あるいは保安または安全機能を果たさなければならない複合体、たとえば落下防止ガラスに使用される予定の複合体に適用される関連の安全規則に適合しない。 しかしながら、この問題は、本発明に従った方法では起きない。 インサートの形状によっても発生するより大きい吸蔵空気を、より大きい表面の中心からでも完全に吸い出すことができることは、驚くべきものである。 真空が領域またはスペース内に行き渡っている結果として、吸蔵ガスを複合体から適切に抜き取ることができ、複合体の中心の吸蔵ガスも確実に除去することができる。 その場合、吸蔵ガスの代わりに、層が後に続く、あるいはゆっくり進むことが可能であり、それにより、先に吸蔵ガスがあった点は、層の材料で完全に満たされる。
    【0008】
    複合体の少なくとも1つの縁部の方向に、特にその外面に作用するブラッシング、ラビングまたはローリング運動を行うことにより、かつ/または複合体の周縁領域を解放することにより、吸蔵ガスの除去を助けることができる。 この目的のために、ブラッシングまたはローリング機構を設けることが可能であり、排気可能な領域が軟質バッグとして構成されているとき、この機構は排気可能な領域内に配置されてそれに作用することができ、あるいは、上記圧縮プレートの場合、その機構は造形および/または可撓性によってもたらされる。
    【0009】
    排気可能な領域内の真空によって生じる圧縮または押し付け圧力に加えて、領域内の真空に左右されない追加の圧縮圧力を導入することが可能である。 これは、たとえば、軟質バッグとして構成された領域を超過圧力室内、たとえばオートクレーブ内に配置することによって行われることができる。
    【0010】
    真空によって生じる押し付け圧力または全押し付け圧力は、5〜25バール、特に12〜18バールの範囲にあることができる。
    【0011】
    処理温度は、光透過性の、特に透明で熱作用可能な層が流動し始めて、1つまたは複数のインサートの周囲に流れるように設定されなければならない。 処理温度は、50〜200°C、特に100〜150°Cの範囲で選択されることができる。 層の熱特性に応じて、他の処理温度を設定することも可能である。
    【0012】
    好ましくは、少なくとも1つのインサートは、外側部材に対して全面的な形ではないもので形成され、それにより、複合体内にインサートで覆われる部分が存在するが、他の部分は覆われない。 インサートがない部分は、フィルム材料で完全に満たすことができる。
    フィルムの強度および量は、インサート材料内の凹所の充填を行うことが、インサートと両方の外側部材との間を確実に全面接着するためにやはり有効であるように選択されなければならない。 この目的のために、インサートと各外側部材との間にフィルムを配置することが好都合である。
    【0013】
    インサートは、周縁領域内に封入されて、複合体を越えて突出することができる。 これにより、インサートを複合板などのための固定部材として使用するという利点が得られる。
    【0014】
    インサートは、ガラス板より強度または靱性が高い複合強化、特に補強材料にすることができ、それにより、複合体をガードレール用などの落下防止ガラスやバルコニーのガラスなどとしても、また、ひさしなどの頭上ガラス、正面ガラス、ドア、標識、仕切り、階段などの場合にも使用することができる。 たとえば、頭上ガラスの場合、張力区域内で応力を受けるガラスに穴をあけることは、同時にそのガラスをそこで固定しなければ、認められない。 このため、たとえば光学効果を導入するために穴をあけることは不可能である。 真空プロセスによる強化によって、ガラスの脆弱化がなくなる。 電源の場合、外部からアクセス可能な電気負荷をそこにはめることさえ可能である。
    【0015】
    複合強化材料は、光透過プラスチック、好ましくはアクリル樹脂やポリカーボネートなど、好ましくはシートの形の、たとえば穿孔プレートとしての金属、織布または編地などの金属またはプラスチックニットウェア、スクリム、炭素繊維、木材、あるいは上記材料の組み合わせであることができる。
    【0016】
    複合強化材料は、同時に装飾部材として使用することができる。 複合体内にインサートの形で非常に多様な装飾部材を、たとえば金属からなる細い材料ストリップを特殊な形状にしたもの、光透過プラスチック、特に美術的に構成され、たとえば彫刻を有するか、サンドブラストなどによって加工されているアクリルガラスなどを組み込むことが可能である。
    【0017】
    特に好ましくは、インサートは、少なくとも1つの電気負荷、好ましくは照明手段すなわち光源、たとえばダイオード、特にLEDである。 代替として、別の電気負荷をインサートとして使用することができ、たとえばカメラの形のモニター装置、たとえばスピーカの形の音響放射装置、または押しボタン用の信号発生器および/または運動または移動検出器がある。
    【0018】
    幾つかの照明手段を、さらに具体的には、規則的な格子パターンに配置して使用することができる。 代替として、密に配置された照明手段でフィールドを形成することができ、それは、複合体から特定の間隔を置くことで、単一の光源のように見える。 そのような照明手段は、文字、数字または他の記号を表示するのに使用することができる。 たとえば、照明手段を対応配置することにより、原稿移動式ディスプレイを形成することが可能である。 異なった色、たとえば、赤色または緑色の照明手段を複合体内に組み込み、それにより、これらの信号色の記号を形成できるようにすることが可能である。 たとえば、ガラスドアの場合、赤色および緑色信号ダイオードを、たとえばドアロックの上方の領域に組み込んで、ドアがロックされているか、ロック解除されているかを表示することができる。 信号ダイオードをカードリーダなどの識別装置と組み合わせて、解除時に緑色ダイオードが点灯するようにすることもできるであろう。 照明手段用の電気コネクタも、複合体内に組み込むことができる。 たとえば、これは、これらの照明手段を直列接続式に連続的に並べた比較的細いワイヤの形であることができる。 対応のワイヤガイド、たとえばワイヤベンドにより、他の回路、たとえば組み合わせ回路や並列回路などを形成することが可能である。 代替として、ワイヤの代わりに、導電層を使用することができ、これは、たとえば細いフィルムストリップの形では、一方の外側部材の内面上に配置される。 大面積式では、ガラス板の両方の内面に導電性の、任意選択であるが透明な層を設けて、一方の内面がプラス極を形成し、他方の内面がマイナス極を形成するようにすることが可能である。 少なくとも一方の外側部材に導電コーティングを、たとえば蒸着または吹き付けにより、あるいは焼き付けによって付着させることが可能である。
    【0019】
    照明手段は、所定の明るさに応じてそれらをオン−オフ式に切り換える光センサに結合されることができる。 代替として、幾つかの照明手段を制御し、たとえば、互いに独立した回路内に配置された幾つかの照明手段のフェードインまたはフェードアウトを行い、それにより、瞬く星空のような光学効果を作り出すことも可能である。
    【0020】
    インサートとして、少なくとも1つの加熱手段、たとえば電熱線を使用することが可能である。 このため、たとえば頭上ガラスとして使用された複合体の場合、複合体上におよび氷が付着しないようにするために加熱を行うことができ、それにより、傾斜ひさしの場合、雪が簡単に滑り落ちる。 照明手段および加熱手段の組み合わせも可能であり、たとえば、照明手段の電源が、同時に加熱手段として機能することができる。
    【0021】
    インサートとして、照明手段と複合強化および/または装飾材料との組み合わせ、たとえば、光透過プラスチックと少なくとも1つのダイオードとの組み合わせを設けることも可能である。 照明手段を光透過プラスチック部材の縁部に配置し、それにより、プラスチックの光伝達特性の結果として、プラスチック部材全体を照明できるようにすることが可能である。 このため、照明されたプラスチック標識を複合体内に組み込むことができる。
    【0022】
    インサートは、光ガイドの形であることもできる。 光を放射するために、それは、長手方向路内または一端部に、その長手方向路に対して斜めに光を照射する光照射面を有することができる。 長手方向路内に幾つかの光放射面を設けることができる。 光放射面を光ガイド内に斜めに切り込むことができる。 光ガイドは、任意構造にすることができる。 好ましくは、その長手方向路を分岐させて、それをよって容易に挿入できるようにする。 このように幾つかのブランチに分岐させることにより、1つの光源に対して2〜3、または1つだけの照射点を設けること、および/または幾つかの放射点または面を設けることが可能になる。
    【0023】
    光ガイドは、外側部材の外部に配置された光源を有することができ、好ましくは交換可能であり、特にLEDの形をとる。 このため、たとえば、作動時間または製造不良のために白熱電球が、またはLEDでも故障した場合、容易に交換することができる。
    【0024】
    原則的には、考えられるいずれの光ガイドも使用することができる。 光ガイドは、ファイバ、ストランドまたは平形材の形であることができる。 考えられる材料は、ガラスまたはプラスチックである。 これは、所望の用途、特に光ガイドの形状または構造によって決まる。
    【0025】
    層は通常、熱可塑性フィルムである。 フィルムは着色することができ、あるいは無色でもよい。 好みにより、引き裂けに強いフィルム、たとえば、複合安全ガラス(CSG)の製造に使用可能なポリビニルブチラールフィルム(PVBフィルム)を使用することができる。 フィルムは電流を流すことができ、そのため、それは同時に複合体内の電気負荷用の電源として使用されることができる。
    【0026】
    外側部材は好ましくは、たとえば、フロートガラス、単一厚さ安全ガラス(STSG)やゾーン強化ガラス(ZTG)などの強化ガラス、装飾ガラスなどの光学ガラス、磨きガラスおよび/またはアクリルガラスやポリカーボネートガラスなどの光透過プラスチックからなる2枚のガラス板である。 このため、たとえば、2枚のアクリルガラス板の間にインサートを介在させた形の複合体を有することが可能である。 磨きガラスの場合、外側部材の内面に反射コーティングを設けることができる。 金属層を有するコーティングの場合、それは同時に導電層として、したがって、複合体内に組み込まれた電気負荷用の電気コネクタとして機能することができる。 代替として、一方の外側部材をガラス板にしないで、代わりに異なった材料、たとえば特に薄板金プレートの形の金属、石、岩石などから形成することも可能である。
    【0027】
    排気可能な領域内での真空熱処理の前に、2つの外側部材、少なくとも1つのインサートおよび少なくとも1つの層を予備圧縮または予備締め固め圧力下で予備圧縮または予備締め固めして予備複合物にし、この予備複合物を排気可能な領域に導入するような予備処理を実施することが可能である。 好ましくは、予備締め固め圧力は、外側部材を平状態にして加えられ、たとえば、上側の外側部材上にローリングによって加えられることができる。 層が流動し始めて、複合体の個々の構成部品間の結合を引き起こし、それによって予備複合物も沿層方向に配置することができるように、予備処理温度を設定することができる。 それから、結果的に生じた予備複合物を沿層方向に排気可能な領域内へ導入し、それにより、幾つかの予備複合物を並置することができる。
    【0028】
    本発明はまた、2つの、特にプレート状の外側部材が設けられ、そのうちの少なくとも一方がガラス板であることを特徴とする複合体に関する。 外側部材間には、少なくとも1つのインサート、さらに具体的には、外側部材に対して全面的には構成されていない少なくとも1つのインサートと、少なくとも一方の外側部材をインサートに結合する少なくとも1つの光透過かつ熱作用可能な層とが設けられている。 好ましくは、光透過層は、熱真空によって造形され、吸蔵ガスを含まない。 全面的でないインサートの場合、複合体内のインサートのない区域は、気泡を含まない状態で層で完全に満たされることができる。 複合体は、反射コーティング、特に金属コーティングを備えるミラーであることができ、少なくとも1つのインサート、特にダイオードを受け取るための少なくとも1つの貫通開口またはポートがある。 貫通開口は、ガラス板として構成された外側部材内の止まり穴として続くことができる。 貫通開口をほぼ満たす充填層によって、インサートを貫通開口内に固定することができる。 反射コーティングは導電性であることができ、それにより、電気負荷、特にダイオードの形の組み込みインサート用の電源として機能することができる。
    【0029】
    本発明はまた、複合体を製造する方法を実行する装置に関する。 加熱手段、特に炉が、複合体を製造するために必要な光透過性の、特に透明な層を熱可塑化するのに適した処理温度に調節可能である。 加熱装置は、製造すべき複合体の個々の構成部品、または少なくとも1つの予備締め固めされた予備複合物を受け取る排気可能な領域に結合される。 排気可能な領域は、その領域内に真空を生じさせる真空発生装置に結合され、領域は、押し付けまたは締め固め圧力下で複合体上に押し付けられることができる少なくとも1つの真空可動押し付け部材を有する。
    【0030】
    好ましくは、排気可能な領域は、軟質かつ耐熱性のバッグによって構成され、バッグ包被が押し付け部材に相当する。 真空発生装置は、たとえば真空ポンプであることができる。
    【0031】
    加熱装置を内部に組み込んだオートクレーブであって、圧縮すべき複合体に追加締め固め圧力として作用する超過圧力を発生する過圧発生装置を有するオートクレーブを使用するのが好ましい。
    【0032】
    複合体を製造する本発明の装置のさらなる詳細については、以上の説明および好適な実施形態の以下の説明を参照されたい。
    【0033】
    上記およびさらなる特徴は、特許請求の範囲、明細書および図面から知ることができ、個々の特徴は、単独または小組み合わせの形で、本発明の実施形態および他の分野で実施されることができ、有益で独立的に保護可能な構造を表すことができる。 出願書類を個別の項に細分割すること、および副表題が、以下の記載の全体的な有効性を制限することはまったくない。
    【実施例】
    【0034】
    次に、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
    【0035】
    図1は、複合体12を製造するための本発明の装置11の第1実施形態を概略的に示す。 装置11は、予備締め固めされた予備複合物を運び込むことができるコンベヤベルト13と、製造すべき複合体12の超過圧力熱処理用のオートクレーブ14と、複合体12の受け取りおよび真空熱処理を行うための、軟質バッグ15の形の排気可能な領域または空間とを有し、軟質バッグ15および複合体12は、オートクレーブ14内に導入可能である。
    【0036】
    標準オートクレーブ14を使用することができ、幾つかの複合体12を沿層方向に導入することができるような寸法であるべき耐圧かつ耐熱室を実質的に有する。 複合体をオートクレーブ内に縦向き、すなわち沿層方向に配置することは、水平向きの配置と比べて、製造処理中に重量の影響をほとんど受けないという利点を有する。 水平向き配置の場合、最下層の複合体12が、その上に重なる複合体12の重量によってより強く締め固められ、そのため、一定の製造品質が確保されないことが起こり得る。 オートクレーブ14は、圧縮空気を発生するための圧縮空気ポンプ16と、圧縮空気の加熱および処理温度の設定を行うための加熱装置17とを有する。 処理温度は100〜150°C、たとえば130°Cである。 したがって、高温空気が超過圧力状態下で内部を流れ、超過圧力は、オートクレーブ14内の1つまたは複数の複合体12に対して付加的な締め固め圧力として作用する。 空気の循環が存在し、そのため、空気はオートクレーブ14内を常に循環し、したがって、常に再圧縮かつ再加熱されている。
    【0037】
    軟質バッグ15は、1つまたは複数の複合体12を、任意選択であるが中間部材25によって分離して受け取ることができるような寸法になっている。 受け取った後、軟質バッグを気密状態に密封することができる。 軟質バッグ15は、たとえば耐熱プラスチック材料から形成されることができる。 バッグ15には、逆止め弁を備える空気導管18が設けられ、空気導管18は、バッグ15を排気するために、すなわち真空にするために使用される真空ポンプ19に接続されている。 バッグ15の排気により、それの包被が製造すべき複合体12にはりついて、それを押し付けまたは締め固め圧力で押し合わせる。 締め固め圧力は、12〜18バール、たとえば15バールである。 したがって、製造すべき複合体12に作用する全締め固め圧力は、バッグが真空のためにはりつくことによって生じる締め固め圧力と、オートクレーブ内の圧縮空気に起因する付加的な締め固め圧力とによって形成される。
    【0038】
    本複合体12は好ましくは、本明細書では例示的にガラス板によって表される2つのプレート状外側部材20、21を有する。 2枚のガラス板の間に少なくとも1つのインサート22があり、これは、本明細書では例示的にダイオード(図1、図2、図3および図4)と、アクリルガラスの形をとる光透過プラスチックなどの複合補強材料インサート(図2、図5および図6)とによって表される。 2枚のガラス板の間には、本明細書では例示的に熱可塑性フィルムとして表される、外側部材20、21をインサート22に、すなわち、ガラス板をダイオードに結合するための光透過かつ熱作用可能な層23も設けられる。 好ましくは、引き裂きに強いポリビニルブチラールフィルムが、熱可塑性フィルムとして使用される。
    【0039】
    図11に示された複合体の実施形態は代替例である。 複合体は、反射コーティングを有するミラーの形をしている。 インサートはやはり、ガラス板の平面的な内面上または止まり穴28内に固定されたダイオードの形で例示的に示されている。
    【0040】
    方法 図3は、連続した方法ステップ3a〜3cを使用した予備複合物の製造を例示的に示す。 予備複合物は、水平状態で製造され、最初に、たとえばガラス板の形の第1外側部材20を基板の上に置く。 図3a1に示されているように、それは平滑内面を有するガラス板である、あるいは図3a2に示されているように、内面に止まり穴28を有するガラス板であることができる。 止まり穴28を使用して、例示的にダイオードの形で示されているインサート22をほぼ完全に受け取ることができる。
    【0041】
    図3a1に示されているように、ダイオードは、所定点でガラス板の内面に固定媒体によって固定される。 図3a2の代替例では、ダイオードの位置は、止まり穴28の位置によって予め決められており、止まり穴の中にダイオードが固定媒体によって固定される。
    固定媒体、たとえば接着剤を導入することにより、つや消し止まり穴の光透過性が高まる。
    【0042】
    図3bに示されているように、次に、本明細書では例示的に好ましくは比較的細いワイヤで表されるダイオードの電源をダイオードに固定する、好ましくははんだ付けする。 それから、ダイオードの2つのはんだ付け点間のワイヤ片を切り離す。 次に、熱可塑性フィルムの形の光透過かつ熱作用可能な層23をダイオード上に置く。
    【0043】
    代替として、最初にフィルムを配置して、次に予めはんだ付けされたダイオード列の形のダイオードをその上に置くことも可能である。
    【0044】
    図3cに示されたような、予備複合物の製造の最後の方法ステップは、やはり例示的にガラス板の形で示されている第2外側部材21を、ガラス板、インサート22および層23の製造済みサンドイッチ構造の上に置いて、予備締め固め圧力で圧縮することであり、この圧力は、手動で、あるいは適当なローリング、ブラッシングまたはラビング装置によって加えることができる。
    【0045】
    次に、予備複合物をコンベヤベルト13によってオートクレーブ14に搬送して、はじめに軟質バッグ15に、任意選択であるが他の複合体12と一緒に、沿層方向に入れるが、軟質バッグは、たとえば前もってオートクレーブ14内に配置しておくことができる。
    少なくとも1つの複合体12を導入した後、バッグ15を気密状態に密封する、たとえば、気密溶接する。
    【0046】
    図4に示されているように、複合体12は、気密溶接された軟質バッグ15内に配置されるが、図4aに示されているように、バッグ包被はまだ複合体12上に緩んだ状態で配置されている。 それから、真空ポンプ19を作動させることにより、空気をバッグ15から吸い出し、それにより、バッグ内が真空になり、締め固め圧力下でバッグ包被が複合体12上に押し付けられる(図4b)。 逆止め弁を閉じることにより、この真空状態を所望の処理期間にわたって維持することができる。 バッグ内が真空になるのとほぼ同時に、オートクレーブ14を作動させ、それにより、高温圧縮空気がオートクレーブ室に流入する。 圧縮空気によって生じた超過圧力はこの時、バッグ15の真空押し付け圧力とともに、圧縮すべき複合体12上に作用する。 処理温度になった高温空気により、熱可塑性フィルムが流動し始め、それにより、図4bに示されているように、個々のダイオードの間の中間スペースが層23で満たされ、やがて図4cに示されているように、それらは層23で完全に満たされる。 予備複合物の予備締め固め中に、熱可塑性フィルムを流動させるのに十分である予備締め固め圧力または予備処理温度がすでに設定されていた場合、予備締め固め中に生じる吸蔵ガス、特に気泡は、オートクレーブ14内での真空熱処理によって完全に除去されて、層で完全に満たされる。
    【0047】
    真空状態を生じる代わりに、排気可能な領域の外側の超過圧力だけで、すなわち相対真空だけで機能させることが可能であり、その場合、バッグを通気させるだけでよい。
    【0048】
    本発明に従った方法の結果として、気泡または他の異物がまったくないことを特徴とし、かつ2つの外側部材20、21間にきれいに埋め込まれたインサート22を有する複合体が得られる。 そのような発明的な複合体12は、最高品質の設計要素として使用することができるとともに、吸蔵ガスがないため、落下防止ガラスに適用される安全規則も満たす。
    【0051】
    図6は、インサート22として穿孔プレートを使用する複合体12を示す。 そのような穿孔プレート複合体は、装飾的に使用することができ、高い安全性に関する特徴を有する。 たとえば、そのような穿孔プレート複合体は、ガラスドアにおいて装飾的かつ防犯用に使用することができる。
    【0052】
    図7は、複合体12から外に突出し、任意選択であるが横方向に配置される強化材料をインサート22として使用する複合体12を示す。 複合体12の一側部のほぼ全体に延在する強化材料、またはディスクやクリップなどの小型部品の形の強化材料を利用することができる。 インサート12の突出部分に穴29を設けて、たとえば支持ロープ40などの形の固定部材など、少なくとも1つの追加部品をそれに固定できるようにすることも可能である。 さらに、特に同様な複合体12を、複合体の縁部40から突出している部分に固定することも可能である。 これは、たとえば、幾つかの複合体12から形成されるひさしに重要である。 代替として、少なくとも1つの、好ましくは比較的小さい、たとえば円形のディスク形部品(図示せず)を複合体の中央付近に組み込むことができる。 複合体のガラス板に凹所を設け、そこで追加部品をインサート22に固定できるようにすることができる。 別の可能性として、複合体を段として使用することができ、その場合、それを階段の突出部分に固定することができる。
    【0053】
    図8は、頭上ガラスとして使用可能な複合体12を示す。 インサート22として強化材料が使用され、たとえば、2枚の半割板の形で示されている。 頭上ガラスの場合、張力区域内で強化ガラスに穴をあけることは、同時に該ガラスをそこで固定しなければ、認められない。 しかし、強化インサート22の結果として、複合部材12は、少なくともインサート22付近で強化され、そのため、固定部材を受け取るためではなく、たとえば、代わりに電気負荷を受け取るように機能する少なくとも1つの穴31をそこに設けることができる。 ディスクまたは板状インサート22は、同時に負荷用の電源として機能することができ、たとえば、一方の半割板がプラス極として機能し、他方の半割板がマイナス極として機能することができる。
    【0054】
    図9および図10は、複合体12から突出し、かつ2つの導電層間に埋め込まれた固定部材をインサート22として使用する複合体12を示す。 導電層はそれぞれ、導電熱可塑性フィルムの形をとる光透過性の、特に透明で熱作用可能な層23であることができる。
    2つの導電層23を非導電中間層33によって互いに分離させることができる。 固定部材は2つの導電性外面を有し、それらは、それぞれプラス極およびマイナス極として対応の導電層23に結合されるとともに、たとえばランプ34の形の電気負荷がそれらに固定される。 導電層23は、はやり複合体内にインサート22の形で組み込まれた電源に接続される。 電源として、太陽電池を使用することができる。
    【0055】
    図11は、反射コーティング21を有するミラーとして構成された複合体12を示す。
    製造の目的のため、最初に、外側部材20として構成されたガラス板上に反射コーティングを付着させる、たとえば、蒸着または溶着させる。 次に、該反射コーティング内に貫通開口35を、たとえばドリル加工やサンドブラストなどによって形成する。 貫通開口を止まり穴28の形でガラス板内まで延ばすことができる。 代替として、反射コーティング21を付着させる前に、止まり穴を設けることも可能である。 次に、この貫通開口35内に、ダイオードの形のインサート22をはめ込んで、貫通開口をほぼ満たす充填層によって固定する。 ダイオードには導電層23を介して給電され、これは開口35を通して行うことができる。 止まり穴の場合、その後に反射コーティング21を貫通形式で供給することができる。 照明手段、好ましくはダイオードが止まり穴28内に配置されることから、光はガラス板内も伝達されて、つや消しの、好ましくはサンドブラスト面(切り子面として照明された周縁ストリップ)、あるいは外側部材20の内面、または好ましくは外面上に埋め込まれた装飾物を照らす。
    【0056】
    図12は、組み込み型光ガイドを有する複合体12を示す。 それは、図6の実施形態の変更形である。 さまざまな形の光ガイド22aをガラス板20、21間に導入する。 最左側では、光ガイド22aは直線的であり、複合体12の外に突出する。 外側には、LED22eが送り込み点22cに設けられ、そこでLED22eからの光が光ガイド22aに送り込まれる。 図面に示されているように、光は照射面22bで送り出される。 この目的のために、照射面22bは、光ガイド内に山形溝などとして構成されることができ、あるいは包含物などによって形成することもできる。
    【0057】
    外部LEDの代わりに、外部白熱電球22fを設けることができる。 光源の外部配置の代替として、それらをガラス板20、21の間に組み込むことができるが、その場合、交換がほとんどできない。
    【0058】
    最右側には、さらなる光ガイド構造が示されており、これは、送り込み点22cの背後で分岐して、それにより、2つの平行なブランチ22aを形成している。 それらは任意の形、たとえば曲線にすることもできる。 複合体12の複数の照射面22bまたは光点に対して、単一の光源で十分である。 照射面は、交互または任意方向に、たとえば、複合体の長手方向にも光を放出することができる。
    【0059】
    図13は、インサート22を有する複合体12の、たとえば結合する前の分解図である。 プレート状取り付け部材の形のインサート22が、2つのガラス板20、21の間に固定される。 この目的のために、熱可塑性層23の形の4つのフィルム層23a〜23dのすべてをガラス板の間に導入する。 ガラス板に隣接した層23aおよび23dは、ガラス板面全体にわたって連続しているのに対して、中間層23bおよび23cには切り欠き50が設けられ、その寸法および形状は、ガラス板の間に係合するインサートのその部分に対応している。
    【0060】
    説明のために、フィルムの厚さが誇張して示されている。 2つの中間層23b、23cを合わせると、インサートとほぼ同じ厚さであって、加圧状態での加熱時にインサートを包囲しなければならない。 インサートは、溶融結合作業中にフィルム材料が流れ込む図示しない凹所を有することもできるであろう。 層23a、23dは、インサート22およびガラス板20、21間を平坦に接着接続する。 たとえば、取り付け穴51を設けたインサートは、複合体縁部40に何度も取り付けられることができ、部材の信頼でき、かつ漏出のない設置を可能にする。
    【0061】
    試験から、このタイプのガラス部材保持は、他のいずれの噛み合い、または非噛み合い設置形式よりはるかに優れていることがわかった。 それはまた、金属/ガラス接合部が大きい表面積を有するのを助け、直接的な金属/ガラス接触を防止するとともに、プラスチックフィルムが衝撃吸収および力補償式に確実に作用し、またそれが非常に薄いフィルム層である結果として、インサートおよびガラス間に優れた接合を確実に生じるようにする。
    【図面の簡単な説明】
    【0062】
    【図1】複合体を製造するための本発明の装置の第1実施形態の断面図である。
    【図2】図1の装置の正面図である。
    【図3a】本発明の方法に従った予備複合物を製造する方法ステップ3a〜3cの1つを示す。
    【図3b】本発明の方法に従った予備複合物を製造する方法ステップ3a〜3cの他の1つを示す。
    【図3c】本発明の方法に従った予備複合物を製造する方法ステップ3a〜3cの他の1つを示す。
    【図4a】本発明の方法に従った複合体を製造するための真空熱処理の方法ステップ4a〜4cの1つを示す。
    【図4b】本発明の方法に従った複合体を製造するための真空熱処理の方法ステップ4a〜4cの他の1つを示す。
    【図4c】本発明の方法に従った複合体を製造するための真空熱処理の方法ステップ4a〜4cの他の1つを示す。
    【図6】複合体の第3実施形態の斜視図である。
    【図7】複合体の第4実施形態を示す図である。
    【図8】複合体の第5実施形態の斜視図である。
    【図9】複合体の第6実施形態の斜視図である。
    【図10】図9の複合体の端面図である。
    【図11】複合体の第7実施形態を示す図である。
    【図12】複合体の第8実施形態を示す図である。
    【図13】複合体の分解斜視図である。
    【符号の説明】
    【0063】
    11 装置 12 複合体 13 コンベヤベルト 14 オートクレーブ 15 軟質バッグ 16 圧縮空気ポンプ 17 加熱装置 18 空気導管 19 真空ポンプ 20、21 プレート状外部部材 22 インサート 22a 光ガイド 22b 照射面 22c 送り込み点 22e LED
    22f 外部白熱電球 23 導電層 28 止まり穴 30 ガラス点ホルダ 33 非導電中間層 34 ランプ 35 貫通開口 40 複合体縁部 50 切り欠き 51 取りつけ穴

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