Method of manufacturing paper products and paper products |
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申请号 | JP2012528398 | 申请日 | 2010-09-06 | 公开(公告)号 | JP2013503986A | 公开(公告)日 | 2013-02-04 |
申请人 | ウーペーエム−キュンメネ コーポレイションUPM−Kymmene Corporation; | 发明人 | ミッコ オクサネン; ヤンネ ヴァルヴェマー; | ||||
摘要 | 本発明は、繊維を主成分とする原料物質から製造され、かつ印刷用紙として適用可能な紙製品に係る。 本発明によれば、該紙製品の表面に十分な 密度 持たせて、該紙製品の少なくとも一つの表面層の密度が、該紙製品全体から評価されたものとして、7,000s/100mLを越える、ガーレー-ヒル値を与えるのに十分に高くなるように、該紙製品の表面が仕上げられており、かつ該紙製品は、3.5%未満なる含 水 率まで乾燥されている。 さらに、本発明は、紙製品の製造方法にも係る。 【選択図】なし |
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权利要求 | 繊維を主成分とする原料物質から製造され、かつ印刷用紙として適用し得る紙製品であって、該紙製品の表面に十分な密度持たせて、該紙製品の少なくとも一つの表面層の密度が、該紙製品全体から評価されたものとして、7,000s/100mLを越える、ガーレー-ヒル値を与えるのに十分に高くなるように、該紙製品の表面が仕上げられており、かつ該紙製品が、3.5%未満なる含水率まで乾燥されていることを特徴とする、前記紙製品。 前記紙製品の少なくとも一つの表面層の密度が、該紙製品全体から評価されたものとして、10,000s/100mLを越える、ガーレー-ヒル値を与えるのに十分に高い値である、請求項1記載の紙製品。 前記紙製品の少なくとも一つの表面層の密度が、該紙製品全体から評価されたものとして、12,000s/100mLを越える、ガーレー-ヒル値を与えるのに十分に高い値である、請求項1又は2記載の紙製品。 前記紙製品が、3.0%未満なる含水率まで乾燥されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の紙製品。 前記紙製品が、2.0%未満なる含水率まで乾燥されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の紙製品。 2層以上の前記表面層が、高密度となるように調整されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の紙製品。 前記紙製品が、HSWO印刷における印刷用紙として適用できるものである、請求項1〜6の何れか1項に記載の紙製品。 印刷用紙として適用し得る紙を、繊維を主成分とする原料物質から製造する、紙製品の製造方法であって、該紙の表面に十分な密度を与え、結果として該製造される紙製品の少なくとも一つの表面層の密度が、該紙製品全体から評価されたものとして、7,000s/100mLを越える、ガーレー-ヒル値を与えるのに十分に高くなるように、該紙の表面を仕上げ、かつ該紙を、3.5%未満なる含水率まで乾燥して、該紙製品を製造することを特徴とする、前記方法。 前記紙の表面が、表面-サイジング及び/又は塗工処理によって仕上げられている、請求項8記載の方法。 2層以上の前記表面層が、高密度となるように調整されている、請求項8又は9記載の方法。 前記紙製品の少なくとも一つの表面層の密度が、該紙製品全体から評価されたものとして、100,000s/100mLを越える、ガーレー-ヒル値を与えるのに十分に高くなるように調整されている、請求項8〜10の何れか1項に記載の方法。 前記紙製品の少なくとも一つの表面層の密度が、該紙製品全体から評価されたものとして、12,000s/100mLを越える、ガーレー-ヒル値を与えるのに十分に高い値となるように調整されている、請求項8〜11の何れか1項に記載の方法。 前記紙を、3.0%未満なる含水率まで乾燥して、前記紙製品を製造する、請求項8〜12の何れか1項に記載の方法。 前記紙を、2.0%未満なる含水率まで乾燥して、前記紙製品を製造する、請求項8〜13の何れか1項に記載の方法。 前記紙を、印刷に先立って実質的に乾燥する、請求項8〜14の何れか1項に記載の方法。 前記紙が、カレンダー掛けされている、請求項8〜15の何れか1項に記載の方法。 |
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说明书全文 | 本発明は、請求項1の前文において定義された紙製品及び請求項8の前文において定義された紙製品の製造方法に係り、ここで印刷用紙として適用し得る紙製品は、繊維を主成分とする原料物質から製造される。 印刷において使用するための様々な種類の印刷用紙及び印刷用途用の様々な種類の印刷用紙の製造は、公知技術から公知である。 印刷中の波むら、たるみを減じるために、印刷に先立って低含水率まで紙を乾燥することは、公知技術から公知である。 印刷工程において紙を予備乾燥することは、刊行物WO 2005053958から公知である。 印刷前に、5%未満なる含水率まで紙を乾燥することは、刊行物WO 2005110753から公知である。 さらに、印刷に先立って0〜4%なる範囲の水分レベルにまで、紙を乾燥することは、刊行物US 6551454から公知である。 紙における極めて低い含水率、例えば1〜1.5%なる範囲の含水率は、印刷における波むら、たるみを減じることが見出されている。 極めて低い含水率、例えば1〜1.5%なる範囲の含水率まで該紙を乾燥することの、例えばペーパーミル条件における諸問題は、コスト-有効性の低下及び乾燥紙の処理における困難さを含む。 乾燥した紙は、迅速に水分を吸収し、しかも該紙の含水率は、迅速にその平衡含水率に戻る。 その上、乾燥した紙の巻取りは困難である。 さらに、所謂高密度紙は、公知技術、例えばWO 2004003293から公知であり、そこでは、該紙は、親油性表面及び5,000s/100mLを越えるガーレー-ヒル値を有しており、また該高密度紙は、特許出願:PCT/FI2008/050229からも公知であり、そこでは、該紙は、7,000 s/100mLを越えるガーレー-ヒル値を有している。 さらに刊行物WO 2004003293は、紙における5.3又は5.5%なる水分レベルを開示している。 高密度紙の印刷に係る1問題点は、HSWO印刷工程における乾燥熱の作用による、該紙の表面のブリスタリングである。 本発明の目的の一つは、印刷における、印刷用紙として使用するための、新しい型の紙製品を開示することである。 特に、本発明の目的の一つは、例えばHSWO印刷における、波むら、たるみの低減を可能とする紙製品を開示することである。 さらに、本発明の目的の一つは、紙製品の新規な製法を開示することである。 本発明による上記紙製品及び方法は、特許請求の範囲に提示した事項によって特徴付けられる。 本発明は、特に紙製品に基くものであり、該紙製品の少なくとも一つの表面層が、高密度となるように調整されており、また該表面層は低い含水率を有している。 本発明においては、驚いたことに、該紙製品の表面に十分な密度持たせ、結果として該紙製品の少なくとも一つの表面層の密度が、該紙製品全体から評価されたものとして、7,000s/100mLを越える、ガーレー-ヒル値を与えるのに十分に高くなるように、該紙製品の表面が仕上げられているという事実と、該紙製品が、印刷前に、3.5%未満なる含水率となるまで、実質的に乾燥されているという事実との組合せが、該紙製品の印刷に対して驚嘆すべき利点をもたらすことが見出された。 テストした結果、驚いたことに、本発明の上記組合せに従う該紙製品の表面は、印刷に際しての、HSWO印刷工程における乾燥熱の作用によるブリスタリングを実質的に起こさず、また該印刷物を損なう波むら、たるみを減じることが見出された。 本発明による該紙においては、印刷表面と非-印刷表面との間の、水分の勾配、即ち乾燥度の勾配を減じることができ、また波むら、たるみを、例えばHSWO印刷において減じることができる。 この点に関連して、紙製品とは、あらゆる繊維を主成分とする紙、板紙又は繊維製品等を表す。 該紙製品は、任意の繊維を主成分とするパルプ、例えば化学パルプ、機械パルプ、ケミメカニカルパルプ、繊維パルプ、リサイクルパルプ及びこれらの混合物及び/又はこれらの等価物から作成されたものであり得る。 該紙製品は、湿潤ウエブ、乾燥ウエブ又はシート若しくは上記使用目的に適した他の形状を持つものであり得る。 本発明に従って該紙製品を製造する際に使用される所謂原紙は、適当な繊維を主成分とする原紙、下級原紙及び/又は上質原紙であり得、これらから、本発明に従って、印刷用紙として適用可能な紙製品、例えばLWC(軽量コート紙)、MWC(中質量コート紙)、MFC(マシン仕上げ紙)、WFC(上質コート紙)又は同様な紙を製造することができる。 上記ガーレー-ヒル法(ISO 5636-5:2003)は、例えば秒単位で表される、印刷の際の、特定体積の空気、例えば100mLを紙に通すのに要する時間を測定する工程を含む。 その際の圧力差は、1.21 kPaである。 一態様において、該紙製品は、単-層処理によって仕上げられている。 本発明の一態様においては、該紙を、塗工処理及び/又は表面サイジング処理により仕上げて、該紙製品を製造する。 一態様において、該紙は、一層処理で仕上げられる。 一態様において、該紙は、多層処理によって仕上げられる。 一態様においては、該紙を、予備的な処理によって仕上げて、少なくとも一つの表面層に高い密度を与える。 好ましい一態様においては、本発明による様式で高密度化されていても、高密度化されていなくてもよい、少なくとも一つの他の層が、該高密度な予備処理層上に与えられる。 本発明の一態様において、該顔料は、カオリン、タルク、炭酸カルシウム、石膏、二酸化チタン及びこれらの混合物及び同様な顔料からなる群から選択される。 当分野においてそれ自体公知かつ本発明の使用目的に適した任意の顔料を、上記顔料として使用することができる。 任意の適当な結合剤及び顔料を、該紙の仕上げにおいて使用することができる。 その上、当分野においてそれ自体公知の適当な添加剤を、該仕上げ混合物に添加することができる。 一態様において、該紙の密度は、刊行物WO 2008132283及びWO 2008132284に提示された方法で与えることができる。 本発明の一態様において、該紙は、オフセット印刷、特にHSWO印刷における印刷紙として使用することができる。 以下では、本発明の態様の詳細な例によって、本発明をさらに説明する。 塗工後、該紙をスーパーカレンダー掛けして、光沢レベルを65%とした。 本発明による該紙及び該基準紙は、両者とも、印刷の直前に、別のパイロット乾燥器により乾燥した。 即ち、このパイロット乾燥は、ペーパーミルで実施したカレンダー掛け後に行った。 該パイロット乾燥器は、3台の赤外線乾燥器及び4台の流動床乾燥器で構成されていた。 この乾燥は、約2%なる水分となるまで、及び約1%なる水分となるまで行われた。 該ペーパーミルにおける初期含水率は、本発明による紙においては5%であり、また該基準紙においては3.7%であり、これは季節的な理由のために、驚くほど低いものであった。 上記表1の結果は、含水率の低下が、ブリスタリングの問題を引起すことなしに、本発明の紙の使用を可能とすることを示している。 本発明による紙においては、波むら、たるみの大幅な改善が、水分レベル2%において既に達成されており、これに対して、これと同程度に低い波むら、たるみは、基準紙を使用した場合には、含水率0.8%においてさえ達成されない。 実施例2 : 該塗工クレー液において使用した主成分は、100部のカオリン及び14部の結合剤であった。 使用した該カオリンの粒度分布は、2μm未満の粒径を持つ粒子部分が、セディグラフ(Sedigraph) 5100によって測定した値として、85〜95%なる範囲となる様な分布であった。 さらに、該塗工クレー液は、約3.3部のそれ自体公知の添加物を含んでいた。 該塗工クレー液の固形分含有率は、61w-%であった。 これらの紙を、ハイデルベルグ(Heidelberg) M600印刷機を用いて、HSWO印刷法により印刷した。 それ自体公知の市販のHSWOインクを、この印刷において使用した。 該ウエブの出口温度は、乾燥後に130℃であった。 要約すれば、本発明の方法は、良好な品位の印刷用紙を容易に提供し得るものであると結論付けることができる。 |