The reel shaft and the reel-up for winding the paper web

申请号 JP2002505295 申请日 2001-06-27 公开(公告)号 JP2004501849A 公开(公告)日 2004-01-22
申请人 メッツォ ペーパー カルルスタッド アクチボラグ; 发明人 エリクソン セレン スヴェン; グスタヴソン トルド グスタヴ; リンデン アンデルス トミ;
摘要 抄紙機のリールアップで紙ウェブ(40)巻取るリールシャフト(1、9、17、20、23)であって、リールアップが、抄紙機の長手方向に移動できかつ1対の対向係合部材(32、33)を支持している少なくとも1つのユニット(51、52)を有し、各係合部材が係合部分(36)を備え、該係合部分(36)は、巻取り時にリールシャフトを回転可能に支持しかつ着脱可能に係合するように配置されている構成のリールシャフト。 本発明によれば、リールシャフトは、支持軸をもたずかつ実質的に繊維強化プラスチックからなる自立型管状スリーブ(2)を有し、該スリーブ(2)は、紙ウェブ(40)の最初の巻付けが行なわれる外面(4)と、内面(5)とを備え、該内面(5)は、リールシャフトの両端部の軸線方向開口(7)に終端するスリーブ(2)内に軸線方向チャネル(6)を形成している。
权利要求
  • 抄紙機のリールアップで紙ウェブ(40)巻取るリールシャフト(1、9、17、20、23)であって、リールアップが、抄紙機の長手方向に移動できかつ1対の対向係合部材(32、33)を支持している少なくとも1つのユニット(51、52)を有し、各係合部材が係合部分(36)を備え、該係合部分(36)は、巻取り時にリールシャフト(1、9、17、20、23)を回転可能に支持しかつ着脱可能に係合するように配置されている構成のリールシャフト(1、9、17、20、23)において、リールシャフト(1、9、17、20、23)は、支持軸をもたずかつ実質的に繊維強化プラスチックからなる自立型管状スリーブ(2)を有し、該スリーブ(2)は、紙ウェブ(40)の最初の巻付けが行なわれる外面(4)と、内面(5)とを備え、該内面(5)は、リールシャフト(1、9、17、20、23)の両端部の軸線方向開口(7)に終端するスリーブ(2)内に軸線方向チャネル(6)を形成していることを特徴とするリールシャフト。
  • 前記リールシャフト(1、9、17、20、23)は、この軸線方向開口(7)内に係合部分(36)を受け入れて、前記着脱可能な係合の形成を可能にするように構成されていることを特徴とする請求項1記載のリールシャフト。
  • 前記リールシャフト(1、17、23)の各端部におけるスリーブ(2)の内面(5)は、前記係合部分(36)と協働する表面部分(8)を有することを特徴とする請求項2記載のリールシャフト。
  • 前記リールシャフト(9、20)の各端部におけるスリーブ(2)の内面(5)は表面部分(8)を有し、リールシャフト(9、20)の各端部には管状補強部材(10、21)が設けられ、該管状補強部材はスリーブ(2)内に挿入される内側部分(11)を有し、該内側部分は、スリーブ(2)の表面部分(8)に固定される外面(14)と、係合部分(36)と協働する内面(15)とを備えていることを特徴とする請求項2記載のリールシャフト。
  • 前記スリーブ(2)には、その外面(4)に複数の貫通孔(18)が設けられ、該貫通孔(18)は、少なくとも1つの前記係合部材(33)を通って軸線方向に延びているチャネル(37)を介して真空システムに連通され、これによりリールシャフト(20、23)の少なくとも一部の内部に負圧を発生させて孔(18)を通して空気を吸引し、巻付け時に紙ウェブ(40)をスリーブ(2)の外面(4)に取り付けることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のリールシャフト。
  • 前記孔(18)は列をなして配置され、該列はスリーブ(2)の回転軸線(3)に平行でありかつスリーブ(2)の回転方向に均一に分散されており、この構成により、スリーブ(2)には、その回転方向に、孔が設けられていない外面部分が介在された孔の反復列(19)が形成されていることを特徴とする請求項5記載のリールシャフト。
  • 前記スリーブ(2)は4つの孔列(19)を有し、該孔列(19)は、1/4毎にスリーブ(2)の回転方向に反復することを特徴とする請求項6記載のリールシャフト。
  • 前記スリーブ(2)は2つの孔列(19)を有し、該孔列(19)は、1/2毎にスリーブ(2)の回転方向に反復することを特徴とする請求項6記載のリールシャフト。
  • 前記スリーブ(2)は少なくとも2つのスリーブ部分(24、25)を有し、該スリーブ部分は共通の回転軸線(3)を有しかつ連結構造(26)により互いに連結されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項記載のリールシャフト。
  • 前記スリーブ部分(24、25)は、互いに着脱可能に連結されることを特徴とする請求項9記載のリールシャフト。
  • 前記繊維強化プラスチックの繊維はカーボン、アラミドまたはガラス繊維からなり、プラスチックは熱硬化性プラスチックからなることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項記載のリールシャフト。
  • 紙が干渉性ウェブ(40)として連続的に製造される抄紙機のリールアップであって、干渉性ウェブはリールアップのリールシャフト(23、23′、23″)上に巻回されて紙ロール(64、66)を形成し、リールシャフト(23)が巻取りコアを構成し、
    空のリールシャフト(23)のストック(46)と、
    空のリールシャフト(23)をストック(46)から巻取りシステムまで連続的に移動させるように構成された前進ユニット(48)とを有し、
    巻取りシステムが、抄紙機の長手方向に移動できかつ1対の対向係合部材(32、33)を支持している少なくとも1つのユニット(51、52)を有し、各係合部材が係合部分(36)を備え、該係合部分(36)は、巻取り時にリールシャフト(23′、23″)を回転可能に支持しかつ着脱可能に係合するように配置されているリールアップにおいて、
    各リールシャフト(23、23′、23″)は、支持軸をもたずかつ実質的に繊維強化プラスチックからなる自立型管状スリーブ(2)を有し、該スリーブ(2)は、紙ウェブ(40)の最初の巻付けが行なわれる外面(4)と、内面(5)とを備え、該内面(5)は、リールシャフト(23、23′、23″)の両端部の軸線方向開口(7)に終端するスリーブ(2)内に軸線方向チャネル(6)を形成していることを特徴とするリールアップ。
  • 前記係合部分(36)は紙ウェブ(40)の横方向に直線的に移動して、巻取り作業に関連して軸線方向開口(7)内に導入され、前記リールシャフト(23、23′、23″)は、この軸線方向開口(7)内に係合部分(36)を受け入れて、前記着脱可能な係合の形成を可能にするように構成されていることを特徴とする請求項12記載のリールアップ。
  • 前記繊維強化プラスチックの繊維はカーボン、アラミドまたはガラス繊維からなり、プラスチックは熱硬化性プラスチックからなることを特徴とする請求項12または13記載のリールアップ。
  • 说明书全文

    【0001】
    【技術分野】
    本発明は、抄紙機のリールアップ(reel−up)で紙ウェブ巻取るリールシャフトであって、リールアップが、抄紙機の長手方向に移動できかつ1対の対向係合部材を支持している少なくとも1つのユニットを有し、各係合部材が係合部分を備え、該係合部分は、巻取り時にリールシャフトを回転可能に支持しかつ着脱可能に係合するように配置されている構成のリールシャフトに関する。
    【0002】
    また本発明は、紙が干渉性ウェブとして連続的に製造される抄紙機のリールアップであって、干渉性ウェブはリールアップのリールシャフト上に巻回されて紙ロールを形成し、リールシャフトが巻取りコアを構成し、
    空のリールシャフトのストックと、
    空のリールシャフトをストックから巻取りシステムまで連続的に移動させるように構成された前進ユニットとを有し、
    巻取りシステムが、抄紙機の長手方向に移動できかつ1対の対向係合部材を支持している少なくとも1つのユニットを有し、各係合部材が係合部分を備え、該係合部分は、巻取り時にリールシャフトを回転可能に支持しかつ着脱可能に係合するように配置されているリールアップに関する。
    【0003】
    【背景技術】
    最近の抄紙機のリールアップで紙を連続的に巻取るとき、リールスプール(この上に紙ウェブが巻回されて巨大なロールが形成される)に、強度に関する非常に厳重な要求がなされる。 最近の抄紙機は、数千m/分のウェブ速度で紙を製造し、このような機械での紙ウェブの幅は、通常2.5〜8mである。 従って、リールスプールは、紙ロールの重量およびウェブ速度に必要な回転速度に耐える頑丈な寸法にしなければならない。 従って、抄紙機のリールアップのリールスプールに課せられる要求は、紙ロールの次の加工を行なう機械例えばリワインダおよびスリッタ・ワインダでのリールスプールに課せられる要求とは全く異なっている。
    【0004】
    強度についての必要条件に適合させるため、既知の形式のリールスプールは、中空鋼リールスプールで形成されている。 通常、鋼リールスプールの両端部には、該リールスプールがリールアップにより回転可能に支持されるようにするための突出軸ジャーナルが設けられている。 一般的な形式のリールシャフトでは、紙コアが、ロッキング装置により鋼リールスプールの外面に対して着脱可能に取り付けられる。 かくして、鋼リールスプールは紙コアの支持シャフトとして機能し、紙ウェブがリールスプール上に巻回されたならば、ロッキング装置が紙コアから離脱され、次に、鋼リールスプールが、引込め装置により紙コアから引込められる。 露出された鋼リールスプールには、次に、新しい紙コアが取り付けられ、かつリールアップにより位置決めされかつ次の巻取り作業で使用すべき紙コアが設けられた鋼リールスプールからなるストックに戻される。 従って、紙コアは巻回された紙ロールのコアを形成し、このため、巻回された紙に同伴して次の加工工程へと移動する。 紙コアは、このような加工工程中(例えば、紙ロールのリワインディング中)の適当なときに紙から離脱され、露出された鋼リールスプールが紙コア内に挿入され、その後にリールアップのための紙コアが設けられた鋼リールスプールのストック内に配置される。
    【0005】
    鋼リールスプールを、紙コアの代わりに、繊維強化プラスチックからなる複合コアで覆うことは知られている。 紙コアは、通常、約3回の巻取りサイクルの後、
    すなわち鋼リールスプールに取り付けかつ該スプールから取り外すことを3回行なった後に廃棄しなくてはならないが、プラスチック複合コアは事実上無限回の稼動寿命を有している。
    【0006】
    米国特許第3,743,199号には他の形式のリールスプールが開示されており、該リールスプールは、前述のスピンドルと同様に鋼リールスプールを有し、該鋼リールスプールの両端部には、このリールスプールがリールアップにより回転可能に支持されるようにするための突出軸ジャーナルが設けられている。 しかしながら、上記リールスプールとは異なり、この場合には、紙は鋼リールスプールの外面上に直接巻回される。 また、少なくとも一方の軸ジャーナルには、該ジャーナルを軸線方向に貫通しかつ鋼リールスプールの中空内部に連通しているチャネルが設けられ、かつ鋼リールスプールの外面には、該外面を通って均一に分散されかつ同様に鋼リールスプールの中空内部に連通している複数の孔が設けられている。 巻取りの最初のフェーズで紙ウェブを空の鋼リールスプールの回りに巻付けたい場合には、真空ポンプが、貫通チャネルが形成された軸ジャーナルに連結されるか、両軸ジャーナルに貫通チャネルが設けられている場合には両軸ジャーナルに連結されて、鋼リールスプール内に負圧を発生する。 この負圧により、鋼リールスプールの外面の孔を通る空気の流れが生じ、この空気の流れが紙ウェブを包囲する空気の膜を乱す。 これにより紙ウェブは一層容易に鋼リールスプールに隣接でき、このため、鋼リールスプール上への紙ウェブの巻付きが容易になる。 しかしながら、この場合には、通常、鋼リールスプールを困難なく紙ロールから引出すことができないため、鋼リールスプールは、巻回された紙に同伴して次の加工工程に移動する。 紙が適当なときに鋼リールスプールから巻解かれると、鋼リールスプールは、次の巻取り作業に使用すべく、リールアップ内の鋼リールスプールのストックに戻される。
    【0007】
    しかしながら、鋼リールスプールからなるリールスプールを使用すると、必然的に多くの問題が付随する。 前述のように、リールスプールは所定の強度基準を満たす寸法にしなければならず、この強度基準のため、鋼リールスプールは大きい寸法および材料厚さにしなければならない。 従って、慣用のリールスプールはかなりの質量およびリールスプールの回りの回転軸線に対する大きい慣性モーメントを有している。 このため、慣用のリールスプールのバランスをとるのは非常に困難であり、リールスプールが、通常の巻取り回転速度を達成する、自励振動に関して危険な少なくとも1つの回転速度を超えてしまうことは殆ど不可避である。 これにより、リールアップおよびリールスプールの両者に非常に大きい機械的応が生じる。 また、前記自励振動とは関係なく、慣用のリールスプールの質量および慣性モーメントが大きいことは、リールアップに、リールスプールを支持し、制御し、加速しおよび減速させるための頑丈な寸法をもたせる必要がある。 慣用のリールスプールの大きい質量は、特に巻取りの最初のフェーズでの紙ウェブの線形荷重を調整することを非常に困難にする。
    【0008】
    なぜならば、リールスプールの重量が線形荷重を大幅に上回るからである。 ときどき生じることであるが、リールスプールが紙ロールの中心の所定位置にある状態で完成紙ロールが平面上に載置される場合には他の問題が生じる。 このような場合には、紙ロールは、リールスプールの重量を受けて変形されてしまう。 これは、特に、柔らかいクレープ紙の製造の場合に問題となり、この場合には、リールスプールの質量を低減させて、紙ロールが圧縮により損傷を受けないようにするためのコストが嵩む付加装置が必要になる。 その上、現在の傾向、より詳しくは、柔らかいクレープ紙の製造時の目標は非常に高いウェブ速度にすることにある。 このため、強度上の条件を満たすべく、非常に大きい直径を有しかつ剛性が高くかつ重い鋼リールスプール(このことは上記問題を強調する)を必要とする。
    【0009】
    上記形式のリールスプールを用いるときに生じる他の問題は、巻取り中に、鋼リールスプールと、該スプールを覆う紙コアまたはプラスチック複合コアとの間にギャップが生じることである。 これは、特に紙コアを用いるときに問題である。 なぜならば、紙コアは、該紙コアと鋼リールスプールとの間に良好な嵌合いを確保できる公差内に製造することが困難だからである。 また、紙コアは特に形状が不安定であり、このことは加工中に元の形状を喪失することを意味する。
    米国特許第3,743,199号に開示されたリールスプールには、他の問題が更に生じる。 鋼リールスプールの軸ジャーナルおよびこれらの緊締具は、鋼リールスプールの重量のため頑丈な寸法にしなければならない。 従って、この形式のリールスプールでは、軸ジャーナルのチャネル(該チャネルを通って、空気が鋼リールスプールの中空内部から排出される)の断面積が、鋼リールスプールの中空内部を形成するチャネルの断面積より小さい。 軸ジャーナルのチャネルの断面積が制限されるので、最初の巻付け時に鋼リールスプール内部に所望の負圧を達成することが困難である。
    【0010】
    【発明の開示】
    本発明の目的は、慣用のリールシャフトの大きい質量および慣性モーメントに付随する問題を少なくとも実質的に緩和できる紙ウェブ巻取り用リールシャフトを提供することにある。
    本発明の他の目的は、すきま嵌め紙コアまたはプラスチック複合コアにより上記問題を完全に解消できるリールシャフトを提供することにある。
    本発明の他の目的は、慣用のリールシャフトの大きい質量および慣性モーメントにより、負圧による最初の巻付け時に生じる問題を少なくとも実質的に緩和できるリールシャフトを提供することにある。
    【0011】
    本発明によるリールシャフトおよびリールアップは、リールシャフトは、支持軸をもたずかつ実質的に繊維強化プラスチックからなる自立型管状スリーブを有し、該スリーブは、紙ウェブの最初の巻付けが行なわれる外面と、内面とを備え、該内面は、リールシャフトの両端部の軸線方向開口に終端するスリーブ内に軸線方向チャネルを形成していることを特徴とする。
    【0012】
    リールシャフトが支持シャフトを欠いていることは、ここでは、リールシャフトが、これを軸線方向に通って延びかつスリーブの半径方向支持を行なうシャフトをもたないということを意味する。 従って、スリーブは自立型であること、すなわち、スリーブ自体が巻取り機のリールに要求される強度を有するという特徴を有する。 このことは、スリーブが、既知のリールシャフトでの鋼リールスプールにより特徴付けられる強度と同じ強度を有するということを意味する。 しかしながら、リールシャフトが、プラスチック材料が含浸された繊維材料で製造されたリールシャフトであるため、本発明のリールシャフトは慣用のリールシャフトよりもかなり軽量である。 これにより、慣用リールシャフトの重量および慣性モーメントが大きいということに関する前述の問題は、大幅に緩和される。
    【0013】
    また、管状ロールと紙コアまたはプラスチックコアとの間のギャップについての前記問題は、リールシャフトが軸線方向支持シャフトを必要としない点で緩和される。
    リールシャフトの一実施形態によれば、スリーブには、この外面を貫通する複数の孔が設けられている。 少なくとも1つの前記係合部材に、スリーブのチャネルと連通する軸線方向貫通チャネルを設けることにより、リールシャフトを、該リールシャフトの少なくとも一部の内部に負圧を発生させるための真空システムに連結できる。 また、負圧により補助される最初の巻付けを行うリールシャフトをプラスチック複合材料で軽量化できる。 従って、係合部材の強度を損なうことなく、係合部材のチャネルの断面積を大きくできる。
    【0014】
    【発明を実施するための最良の形態】
    以下、本発明を、添付図面を参照して詳細に説明する。
    図1は、本発明によるリールシャフト1の第一実施形態を示すものである。 図1には、リールシャフト1の一方の端部のみが示されている。 しかしながら、リールシャフト1の他端は、特に断らない限り、図示の第一端部と同一である。 このため、図示の端部についてのみ以下に説明する。 このことは、以下の図2〜図4についても同じである。 最も簡単な形態でここに示すリールシャフト1は、この回転軸線3の回りで軸線方向に対称的な中空管状スリーブ2からなる。 スリーブ2は、リールアップでの巻取り時に紙ウェブの最初の巻付けが行なわれる外面4と、内面5とを有している。 内面5には、スリーブ2を通って軸線方向に延びかつスリーブ2の両端の軸線方向開口7に終端しているチャネル6が半径方向に形成されている。 スリーブ2の内面5には、スリーブ2の各端部において表面部分8が設けられている。
    【0015】
    巻取り作業に先立って、スリーブ2の軸線方向開口7は、リールアップの対向する両係合部材32、33(図6参照)を受け入れる。 巻取り作業に関連して、係合部材32、33はスリーブ2のチャネル6内に導入され、ロッキング装置と協働しかつ該ロッキング装置により、表面部分8に対して着脱可能な係合を形成する。 紙がリールシャフト1上に巻取られかつ巻取りが完了すると、リールシャフト1の両端部の係合部材32、33がスリーブ2から引込められた状態に配置される。 かくして、スリーブ2および該スリーブ2上に巻取られた紙は完成紙ロールを形成し、スリーブ2は次の加工工程へと同伴される。
    【0016】
    スリーブ2は自立型、すなわち、巻取り時にスリーブ2を支持するのに、スリーブ2内にスピンドルまたは軸線方向支持要素を全く導入する必要がないものである。 従って、スリーブ2自体は、リールシャフトに課せられる強度基準を満たすことができなくてはならない。 本発明によれば、スリーブ2は、適当なプラスチック材料が含浸された繊維材料である、主として繊維強化プラスチックで作られる。 繊維強化プラスチックの繊維は、アーバ上に巻回されるカーボン、アラミドまたはガラス繊維が好ましく、プラスチックは、スリーブ2の製造中にアーバ上に巻回される繊維に含浸されその後に硬化される熱硬化性プラスチックが好ましい。 スリーブ2の製造中に、スリーブ2の強度特性例えばスリーブ2の弾性係数は、繊維の2つの連続巻回ターンをそれぞれ異なる度で巻回することにより制御できる。
    【0017】
    スリーブ2のプラスチック複合体の形状は、リールシャフト1が、鋼リールスプールからなる慣用リールシャフトと同等の強度を有するものであることが不可欠である。 しかしながら、リールシャフト1は非常に軽量でなくてはならない。 この例示から、鋼リールスプールを構成する同等の慣用リールシャフトが約3100kgであるのに対し、必要な強度基準を満たすことができる、本発明の長さ5.5mのリールシャフトは800kgほどの軽量にできることが理解されよう。 上記慣用リールシャフトの重量および慣性モーメントが大きいことに関する問題は、本発明によるリールシャフト1では大幅に緩和される。 リールシャフト1の長さは、該リールシャフト1が使用される抄紙機の機械幅に適した長さであり、この長さは通常2〜8mである。 スリーブ2の直径は310〜800mmの範囲内にあり、スリーブ2の材料厚さは15〜36mmの範囲内にあるのが好ましい。
    【0018】
    図2は、本発明の第二実施形態によるリールシャフト9を示し、このリールシャフト9は、カーボン繊維のように比較的脆い繊維材料がスリーブ2に使用される場合に特に適している。 リールシャフト9は、前記係合部材32、33と協働するようにスリーブ2の各端部に1つずつ配置された2つの補強部材10を有している。 各補強部材10は、スリーブ2と同心状で、回転対称の管状金属リングの形状を有している。 金属リング10は、スリーブ2内に貫入して該スリーブ2との剛性継手を形成する内側部分11と、スリーブ2の端部から突出している外側部分12とを有している。 内側部分11は、スリーブ2の表面部分8と接触してスリーブ2に強固に結合された外面14を有している。 金属リング10は、該金属リング10を通って軸線方向に延びているチャネル16を形成する内面15を有し、チャネル16はスリーブ2のチャネル6に連通している。 この場合、リールアップの係合部材32、33が金属リング10のチャネル16内に導入されてロッキング装置と協働し、金属リング10の内面15との着脱可能な継手を形成する。 これにより、スリーブ2が摩耗および裂けから保護される。
    【0019】
    図3は、本発明の第三実施形態によるリールシャフト17を示す。 この場合、リールシャフト17は、スリーブ2の外面4にこれを貫通する複数の孔18が設けられている点を除き、図1のリールシャフト1と全ての点で同一である。 リールシャフト17の回りに紙ウェブを最初に巻付けることに関し、負圧は、図6〜図9に関連して以下に述べる方法でスリーブ2から吸引される空気により、少なくともリールシャフト17の一部の内部に発生される。 巻付け時に、空気は孔18を通って吸引され、紙ウェブが吸引力によりスリーブ2の外面に取り付けられる。 スリーブ2の適度な重量のため、孔18の配置は、リールシャフト17がアンバランスにならないように考慮しなければならない。 孔18は、外面4の全体に亘ってリールシャフト17の回転方向に均一に分散されることが重要である。 好ましい配置では、孔18がスリーブ2の長手方向の複数列に配置され、これによりスリーブ2が、その回転方向に、孔が存在しない外面部分が介在された反復孔列を形成する。 図面には特に有効であることが証明された孔構造が示されており、この孔構造では4つの列19が配置され、そのうちの3つの列のみが図4に示されている。 孔の列19はスリーブの全長に沿って延びかつリールシャフト17の回転軸線3に対して実質的に平行である。 また、スリーブ2の回転方向では、孔の列19が1/4回転毎に反復する。
    【0020】
    図5に示す他の孔構造では、孔は、スリーブ2の全長に沿って延びている2つの列19に配置され、リールシャフトの回転軸線3に対して実質的に平行であり、かつスリーブの回転方向に1/2回転毎に反復する。 図1に示したスリーブと同様に、スリーブ2の両端部の内面には、前記係合部材と協働する表面部分8が設けられている。
    【0021】
    図4は、本発明の第四実施形態によるリールシャフト20を示す。 リールシャフト20は、金属リングの形態をなす2つの補強部材21を有している点を除き、全ての点で図3のリールシャフト17と同じである。 金属リング21は、各金属リング21の内面15に前記係合部材と協働するバー溝またはスプライン22が設けられている点を除き、図2の金属リング10と同じである。 この場合には、係合部材にも、対応するバー溝またはスプラインを設けておくのが好ましい。
    【0022】
    図5は、本発明の第五実施形態によるリールシャフト23を示す。 この場合には、リールシャフト23のスリーブ2は、リールシャフト23の回転軸線をも形成する共通回転軸線3の回りで軸線方向に対称的な2つの同一の中空管状スリーブ部分24、25を有している。 スリーブ部分24、25は、連結構造26により互いに結合されている。 各スリーブ部分24、25は、外面4と、軸線方向チャネル6を形成する内面5とを有している。 各スリーブ部分24、25の内面5には、他方のスリーブ部分25、24に面する端部において、連結構造26と協働する表面部分27が設けられている。 連結構造26は、回転軸線3の回りで回転対称であるスリーブの形状を有しかつ2つの端部28、29を有している。 これらの各端部28、29は、それぞれスリーブ部分24、25内に貫入している。 連結構造26は、該連結構造26を通って延びている軸線方向チャネル30を形成している。 各端部28、29は、隣接スリーブ部分24、25の表面部分27に連結されて両スリーブ部分24、25との継手を形成する外面31を有している。 この継手は接着剤継手のような剛性継手として形成できるが、連結構造26とスリーブ部分24、25の少なくとも一方との間の継手は、適当なロッキング装置(図示せず)により着脱可能とし、必要に応じてスリーブ部分24,25を他方から取り外すことができるようにするのが好ましい。
    【0023】
    連結構造26は、例えば、端部28、29内に半径方向に挿入しかつ該端部から取り外すことができ、これにより対向する表面部分27との着脱可能な摩擦継手を形成する、手動または空気圧で制御可能なグリップ装置で構成できる。 連結構造26のチャネル30はスリーブ部分24、25のチャネル6に連通しており、これにより、リールシャフト23は、該リールシャフトを通って延びかつリールシャフトの端部の軸線方向開口7に終端するチャネルを形成している。 各軸線方向開口の内面には、前記係合部材32、33と協働する表面部分8が設けられている。 各スリーブ部分24、25の外面4には、これを貫通しかつ2列(図5には1つの列19のみが示されている)に配置された複数の孔18が設けられている。 スリーブ部分24、25の全長に沿って延びる孔の列19は、回転軸線3に対して実質的に平行でありかつリールシャフト23の回転方向において1/2回転毎に反復する。 リールシャフト23のバランスをとるため、2つのスリーブ部分24、25は、スリーブ部分24の孔の列19とスリーブ部分25の孔の列19とが整合するようにして互いに配置される。
    【0024】
    次に、図6を参照して、前記係合部材32、33およびこれらの係合部材を本発明に従ってリールシャフトと協働させる方法について説明する。 図6は、図5に示したリールシャフト23を係合部材32、33と協働させる方法を示すが、この協働原理は前述の全てのリールシャフトに適用できるものである。 各係合部材32、33は、第一部分34と、該第一部分34内に入れ子式に引込めることができる第二部分35とを有している。 係合部材32、33は、該係合部材32、33の第二部分35が第一部分34内に引込められていて、係合部材32、33がリールシャフト23とは協働しない第一位置と、係合部材32、33の第二部分35が第一部分34から突出していて、係合部材32、33がリールシャフト23と協働する第二位置とを占める。
    【0025】
    係合部材32、33の第二部分35は係合部分36を有し、該係合部分36はリ ールシャフト23の端部内に挿入されて、表面部分8(図5参照)と協働しかつ該表面部分8と着脱可能な係合を行なう。 係合部分36は、係合部分36内に半径方向に挿入されかつこれから取り外される構成で、対向表面部分8と着脱可能な摩擦継手を形成する、空気圧制御可能なグリップ装置の形態をなす適当なロッキング装置(図示せず)を有する。 係合部材33には、該係合部材33を軸線方向に貫通するチャネル37が設けられており、該チャネル37は、スリーブ部分24のチャネル6と連通しかつ連結構造26のチャネル30を介してスリーブ部分25のチャネル6とも連通する。 係合部材32にはこれを貫通するチャネルは設けられていない。
    【0026】
    従って、スリーブ部分25の軸線方向開口7は係合部材32の係合部分36により閉じられる。 係合部材33の第一部分34には、截頭円錐状の凹部38が設けられている。 この凹部38は真空システム(図7〜図9参照)に連結されるノズルを受け入れるように構成されている。 これにより、空気が吸引力によりリールシャフト23から排出されてリールシャフト23内に負圧が発生される。 スリーブ部分24、25が主としてプラスチック複合材料で形成され、従って軽量であるので、比較的大きい断面積をもつ係合部材33のチャネル37を形成することができる。 これにより、係合部材33が、リールシャフト23から排出される空気の流路の障害となることが防止される。
    【0027】
    図7〜図9には、干渉性ウェブ(coherent web)40内で紙を連続的に製造する抄紙機のリールアップが3直交方向から概略的に示されている。 図7は抄紙機のオペレータの側から見たリールアップを示し、図8は上方から見たリールアップを示し、図9は抄紙機の下流側端部から見たリールアップを示す。 明瞭化のため、図8および図9では或る隠れた部品が除去されており、このことは明細書においてその都度示す。 紙ウェブ40は、リールアップにおいてリールシャフト23上に連続的に巻取られる。 図7〜図9において、リールシャフト23は図5および図6に示した形式のものであるが、原則として、前述の他の実施形態の任意のものを使用することもできる。
    【0028】
    リールアップは、抄紙機の長手方向に延びている2つの互いに平行で鏡像関係をなす(さもなくば、同一の)スタンド部品41、42を有している。 第一スタンド部品41は抄紙機のオペレータ側に置かれ、他のスタンド部品42は抄紙機の駆動側に置かれる。 抄紙機はリールドラム43の形態をなす支持部材を有し、リールドラム43上を紙ウェブ40が走行する。 抄紙機は更に、リールドラム43の下流側において、該リールドラムの下でこれに平行に配置されたワイヤターニングロール44を有する。 リールドラム43およびワイヤターニングロール44の両者は、スタンド部品41、42上に回転可能に軸支されている。 リールドラム43およびワイヤターニングロール44には無端ベルト45が掛けられており、該無端ベルト45は、紙ウェブ40がリールアップに搬送されるときに抄紙機の乾燥セクション(図示せず)から出てくる紙ウェブ40を支持する。 駆動モータ(図示せず)が、ベルト45の走行速度、従って紙ウェブの移動速度に等しい周速度をリールドラム43に付与する。 或いは、リールドラム43は、複数のロールを通ってそのうちの1つ(例えばワイヤターニングロール44)を駆動するベルト45により駆動できる。 他の実施形態(図示せず)では、前記ベルト45を省略し、紙ウェブを直接リールドラム上に通す。
    【0029】
    リールアップの上流側端部でリールドラム43の上方には、空のリールシャフト23のストック46が配置される。 ストック46は実質的に平な棚47を有し、該棚47上には空のリールシャフト23が互いに隣接しかつリールドラム43に対して平行に載置され、リールアップで紙ウェブを巻取るべく待機している。 リールアップは、キャリジの形態をなす前進ユニット48を有している。 前進ユニット48は、ストック46から空のリールシャフト23を連続的に収集して、下降アーム50の補助により巻取る巻取りシステムに導くべく、直線的に移動できるようにレール49上に取り付けられている。 図8では、明瞭化のため、ストック46および前進ユニット48が省略されている。
    【0030】
    前記巻取りシステムは、第一可動ユニット51と、該ユニット51に対して鏡像関係をなしかつキャリジの形態をなしている第二可動ユニット52とを有している。 各キャリジ51、52は2つの平行キャリジ本体53、54を有し、各キャリジ本体は、抄紙機の長手方向に直線的に移動できるように、それぞれスタンド部品41、42に取り付けられている。 この目的のため、リールアップは、抄紙機の長手方向でのキャリジ51、52の前後運転に影響を与えるように配置さたアクチュエータ(図示せず)を有し、該アクチュエータとして、例えば油圧または空気圧ピストンシリンダがある。 各キャリジ本体53、54は、スタンド部品41、42とそれぞれ協働するスレッジ(そり)55と、該スレッジ55上の枢軸56の回りに枢着された枢動ユニット57とを有している。 枢軸56はリールドラム43に対して平行で、各枢動ユニット57は、油圧または空気圧ピストンシリンダ58の補助により枢軸56の回りで枢動させることにより、スレッジ55に対して上昇および下降させることができる。 各キャリジ51、52では、図6に関連して説明した2つの係合部材32、33が枢動ユニット57上に回転可能に軸支されており、上記態様でリールシャフト23の両端部に対して着脱可能な係合を行なう。
    【0031】
    リールアップは真空システムを有し、この真空システムとは、本願では、通常の大気圧より低い所定圧力を発生させるシステムをいう。 真空システムは、リールドラム43の近傍で抄紙機のオペレータ側に配置された第一真空ユニット59と、リールドラム43の近傍で抄紙機の駆動側に配置された鏡像関係をなす第二真空ユニット60とを有する。 各真空ユニット59、60は空気パイプ61を有し、該空気パイプ61の一端(図示せず)は真空ポンプまたは分圧タンク(図示せず)に連結される。 各空気パイプ61の他端はノズル62に連結されている。 各ノズル62は、紙ウェブ40の横方向の直線運動、および抄紙機の長手方向および垂直方向の運動を行なうことができるように、スタンド67に移動可能に取り付けられている。 各係合部材33は、巻取り作業に関連して、その凹部38(図6参照)に一方のノズル62を受け入れるように配置される。 図7〜図9に示すフェーズでは、第一キャリジ51は、第二キャリジ52により支持されたリールシャフト23″から巻取りを引き継ごうとしているリールシャフト23′を支持し、かつ第一キャリジ51の係合部材33は、第一真空ユニット59のノズル62に連結されてリールシャフト23′内に負圧を発生させる。このフェーズでは、第二真空ユニット60は作動しておらず、第二キャリジ52がリールドラム43に搬送されたときにのみ作動を開始して、空のリールシャフト23を受け入れる。次に、第二真空ユニット60のノズル62が第二キャリジ52の係合手段33と係合される。
    【0032】
    巻取り作業に関連して空のリールシャフト23′を加速し、次にリールシャフト23″の回転速度を制御するため、各キャリジ本体53は、巻取り作業中にキャリジ本体53上の係合部材32を駆動(すなわち回転)すべく配置された補助駆動システムを有している。この目的のため、補助駆動システムは、キャリジ本体53上に固定された電気モータおよび該モータの回転トルクを係合部材32に伝達する駆動ベルトで構成できる駆動装置63を有している。
    【0033】
    巻取り作業には次のものが含まれる。 スタート位置は図7〜図9に示す位置である。 第一キャリジ51は、完全に巻取られた紙ロール64を搬送キャリジ65上に移動させ、かつリールドラム43により、前進キャリジ48から空のリールシャフト23′を受け入れた位置に配置される。 紙ロール66は、巻取られている間は第二キャリジ52上にある。 明瞭化のため、図9では紙ロール64、66が省略されている。 かくして、第一キャリジ51上の係合部材32、33はリールシャフト23′に連結される。 この段階では、キャリジ51の枢動ユニット57は上昇位置にあり、リールシャフト23′は紙ウェブ40とは接触していない。 第二キャリジ上の紙ロール66が殆ど完全な巻取り状態になると、第一キャリジ51上にあるリールシャフト23′が、第一キャリジ51の駆動装置63の補助によりリールドラム43と同じ速度で回転される。 同時に、第一真空ユニット59の補助によりリールシャフト23′内に負圧が発生される。
    【0034】
    次に、枢動ユニット57を下降させることによりリールシャフト23′がリールドラム43に向かって移動され、その後、紙ウェブ40は、リールドラム43の直ぐ下流側で紙ウェブ40の下に配置された1つまたは幾つかのブローパイプ(図示せず)からの空気流により、リールシャフト23′に向かって偏向される。 次に、紙ウェブ40が吸引力によりリールシャフト23′に取り付けられ、かつリールシャフト23′の回りに巻付けられる。 巻付け時に、紙ウェブ40と第二キャリジ52上の紙ロール66との接触が断たれて、紙ウェブ40の巻取りが第一キャリジ51に移される。 今や完全に巻取られた紙ロール66は、第二キャリジ52により空の搬送キャリジ(図示せず)に運ばれ、次に第二キャリジ52はリールドラム43の上流側に搬送される。 第一キャリジ51上の紙ロールが完全に巻取られ始めると、前進ユニット48がストック46から空のリールシャフト23を収集して、該リールシャフト23を第二キャリジ52に搬送する。 次に、第二キャリジ52の係合部材32、33は空のリールシャフトの端部内に導入される。 次に、前進ユニット48の下降アーム50がリールシャフトを解放する。 該リールシャフトは、この段階で、第二キャリジ52の駆動装置63により加速される準備が整っており、第二真空ユニット60に連結され、かつ紙ウェブ40に向かって下降されて、これが完了するとリールシャフト23′から巻取りを引き継ぐ。
    【0035】
    以上、本発明を幾つかの実施形態に関連して説明した。 しかしながら、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではないことを理解すべきである。 例えば、図5に示した形式のリールシャフトは、3つ以上のスリーブ部分で構成できる。 このようにセグメント化されたリールシャフトは、巻取り時に、紙ウェブがその長手方向に分割される場合に特に好ましいものである。 スリーブ部分間の継手を、巻取り時に紙ウェブの分割位置に配置すれば、スリーブ部分を互いに分離させることにより、完成された紙ロールを部分リールに容易に分割できる。 取外しは、例えば、細長い器具をリールシャフトの一方の軸線方向開口内に導入して、前記グリップ装置を解放することにより行なうことができる。
    【0036】
    図5に関連して説明した連結構造26には、該連結構造26を通って軸線方向に延びているチャネル30が形成されている。 別の構成として、連結構造には、スリーブ部分24、25のチャネル6を分離する分割壁を設けることができる。 この構造は、真空システムが連結される部分(単一または複数)内に実質的な負圧を容易に達成できるため、或る状況ではこの構造が好ましい。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】
    本発明によるリールシャフトの第一実施形態を示す図面である。
    【図2】
    補強部材を備えた本発明によるリールシャフトの第二実施形態を示す図面である。
    【図3】
    貫通孔が形成された本発明によるリールシャフトの第三実施形態を示す図面である。
    【図4】
    バー溝またはスプラインが形成された補強部材を備えた本発明によるリールシャフトの第四実施形態を示す図面である。
    【図5】
    2つのスリーブ部品を備えた本発明によるリールシャフトの第五実施形態を示す図面である。
    【図6】
    係合部材が連結された図5のリールシャフトを示す図面である。
    【図7】
    本発明によるリールシャフトに紙を巻取るリールアップを示す側面図である。
    【図8】
    本発明によるリールシャフトに紙を巻取るリールアップを示す平面図である。
    【図9】
    本発明によるリールシャフトに紙を巻取るリールアップを示す端面図である。

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