Body cavity expansion stent

申请号 JP3803298 申请日 1998-02-04 公开(公告)号 JP2975584B2 公开(公告)日 1999-11-10
申请人 宋昊永; 株式会社ステンテック; 发明人 YASU SEIJUN; KIN TETSUO; SAI SEIHITSU; KIN YASUMICHI; SO KOEI; SO NAOHIRO;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 ジグザグ状の多数のバンドを有する円筒形から形成された 一本のフィラメントからなる体腔拡張用ステントにおいて、 上記バンドは多数の直線部、ピーク部及び谷形部を備え、上記ピーク部と谷形部はステントの円周方向に、そして同一の平面上に配置され、 上記バンドを形成する谷形部には、隣接する下部バンドのピーク部が 、少なくとも一回転半以上の捻りのツイス<br>ト方式で連結され、上記隣接する下部バンドのフィラメントは隣接する上部バンドの終わり直線部から下方に延長するフィラメントであることを特徴とする体腔拡張用ステント。
  • 【請求項2】 ステントの上端部及び下端部は滑り移動を防止するために末端に向かって直径が拡大するフレア状を有することを特徴とする請求項1記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項3】 ステントの上端部及び下端部は本体の直径より大きい直径を有することを特徴とする請求項1記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項4】 上記フィラメントはニッケル−チタニウム合金から製造されることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項5】 上記ステントは可撓性材料で被覆またはラップ処理されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項6】 上記ステントの一端部は回収手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項7】 上記回収手段は高強度のワイヤから製造されたことを特徴とする請求項6記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項8】 一本のフィラメントからなる円筒形体腔拡張用ステントにおいて、上記フィラメントが非結合方式で交差するように螺旋状に配置されている本体部と、
    多数のベンディング部を有する上下端部を含み、上記上端部のベンディング部は下端部のベンディング部の個数と同一であり、本体のフィラメントのうち、いずれかの一つは縦方向に沿って、反対方向に配置された多数のフィラメントを交互に上下に通過し、このようなフィラメント間の交差点により多数のメッシュが形成され このステントの上端部及び下端部は滑り移動を防止する
    ために末端に向かって直径が拡大するフレア状を有する
    ことを特徴とする体腔拡張用ステント。
  • 【請求項9】 ステントの上端部及び下端部は本体の直径より大きい直径を有することを特徴とする請求項8記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項10】 上記フィラメントはニッケル−チタニウム合金から製造されることを特徴とする請求項 8及び
    のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項11】 上記ステントは可撓性材料で被覆またはラップ処理されることを特徴とする請求項 8及び9のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項12】 上記ステントの一端部は回収手段を有することを特徴とする請求項 8及び9のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項13】 上記回収手段は高強度のワイヤから製造されることを特徴とする請求項 12記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項14】 一本のフィラメントからなる円筒形体腔拡張用ステントにおいて、上記ステントの両端部に上記フィラメントがジグザグ状に巻線されたジグザグ状部分と、上記ジグザグ状部分の間に位置し、上記フィラメントが螺旋状に巻線された螺旋状部分を含み、上記ジグザグ状部分は直線部、ピーク部及び谷形部を備え、ステントの円周方向に配置されるバンドを形成し、上記ステントの端部に位置するバンドを形成するジグザグ状部分の谷形部には隣接する下部バンドを形成するジグザグ状部分のピーク部が 、少なくとも一回転半以上の捻りのツ<br>イスト方式で連結され、上記螺旋状部分はステントの上部端部のジグザグ状部分の最下部バンドの谷形部とステントの下端部の最上部バンドを形成するジグザグ状部分の谷形部とツイスト方式で連結されることを特徴とする体腔拡張用ステント。
  • 【請求項15】 上記螺旋状部分の間に追加のジグザグ状部分が配置されることを特徴とする請求項 14記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項16】 ステントの上端部及び下端部は滑り移動を防止するために末端に向かって直径が拡大するフレア状を有することを特徴とする請求項 14記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項17】 ステントの上端部及び下端部は本体の直径より大きい直径を有することを特徴とする請求項
    記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項18】 上記フィラメントはニッケル−チタニウム合金から製造されることを特徴とする請求項 14乃
    至17のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項19】 上記ステントは可撓性材料で被覆またはラップ処理されることを特徴とする請求項 14乃至1
    のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項20】 上記ステントの一端部は回収手段を有することを特徴とする請求項 14乃至17のいずれか一項に記載の体腔拡張用ステント。
  • 【請求項21】 上記回収手段は高強度のワイヤから製造されることを特徴とする請求項 20記載の体腔拡張用ステント。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、主に狭窄体腔部を拡張かつ維持に使用される体腔拡張用ステントに関する。

    【0002】

    【従来の技術】狭窄体腔部を膨張するための手段又は体腔部を通じて開放部を維持するための手段が提供されることが望ましい場合がある。

    【0003】例えば、このような場合は食道癌(esophag
    eal carcinoma)又は食道転移(metastasis)により発生される悪性食道狭窄および、手術或いは腐食性食道炎による陽性狭窄症に使用することができ、胆汁系、血管系、
    涙管系、泌尿器系、及び気管支系の狭窄症に使用することができる。

    【0004】このような場合に、狭窄された部位を拡張かつ維持するための方法としてバルーン(balloon) 膨張が広く知られているが、この方法は一時的な効果のために繰り返して作業されなければならず、かつ重症の狭窄の患者には効果が無い。 他の例として、食道狭窄の場合に開放部を維持するために、患者の食道に種々の人工食道が挿入されるが、それらは収縮性と弛緩性がないため、癌により引き起こされた狭窄部位にそれらを挿入する過程で食道の破裂率が高く(30〜40%)、食道の破裂による死亡率も高い。 又、患者は人工食道の内径(10乃至12mm)が狭いため、これにより食べ物を摂取する際に大きな困難がある。

    【0005】上述した問題を克服するための手段として、米国特許第4,214,587号にはステントを使用して拡張された通路を保持するための装置が開示されている。 しかし、上記特許の装置は通路を拡大するのに一時的な効果を有するが、長時間が経過した後には体腔が狭くなる問題点が依然としてある。

    【0006】このような欠点を解決するために、米国特許第4,580,568号にはワイヤが閉鎖ジグザグ状に形成された連続した直線部がバンドにより連結されたステントが開示されている。 このようなタイプの従来のステントは体腔に挿入されるために、直線部が相並んで、そして互いに近接して配置されるように小さな直径に弾性的に圧縮可能である。 又、上記ステントは直線部が通路の壁に対して加圧してそれを開放状態に維持するより大きな第2直径に弾性的に自体膨張可能である。 従来ジグザグ状ステントが種々の場合に大変有用なものであることは立証されたが、その性能はステントの長さが増加するとき、減少する傾向がある。

    【0007】自体膨張性ステントは4つの性能特性、即ち、ステントが体腔壁に加える膨張、ステントの挿入過程中に圧縮できる最小直径、患者の身体内部の湾曲通路に対するステントの適合性、及びステントが患者の内部の最初移植地点から移動しない安定性に対して平価を受けることが一般的である。

    【0008】従来、ジグザグ状ステントは直線ワイヤ部分により曲がりくねった患者の体腔に対して容易に適用し難いため、比較的に短い。 このような欠点に対する一つの解決策は多数の短いステントを端部対端部に連結して一つの長いジグザグ状ステント組立体を作って、従来ジグザグ状ステントを改良するものである。 このような改良したジグザグ状ステントは種々の用途においては従来のジグザグ状ステントに比して改善されたが、従来のジグザグ状ステントと改良されたジグザグ状ステントの全ての長所を有するので、性能特性が向上した伸長された自体膨張性ステントの必要性は依然として存在する。

    【0009】

    【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決するために、多数のステントが開発されたし、そのうちで、代表的なものとしてウォール(Wall)型ステントとクック(Cook)型ステントがある。

    【0010】国際公開公報WO93/13825号にはクック型ステントの例が開示されている。 上記特許の自体膨張性ステントは多数のバンド部に分離されている多数の実質的に直線ワイヤ部分を有する伸長されたジグザグパターンで屈曲したワイヤと、上記バンド部に隣接して交差するフィラメントを含む。 上記ジグザグパターンはステントの中心軸を中心として螺旋状に巻線され、大部分のバンド部が螺旋状に配置されるパターンである。
    上記ステントは多数のフィラメントが互いにジグザグ状に連結されているため、復元力に優れた長所があるが、
    構造的な安定性が劣る短所がある。

    【0011】米国特許第4,655,771号公報にはフォール型ステントの例が開示されている。 上記特許に開示されたステントは相互に対する本体の端部の軸方向移動により可変できる直径を有し、多数の剛体であるが、可撓性がある糸エレメント(thread element)から構成された可撓性チューブ型本体を含み、上記糸エレメントの各々は本体の中心線を共通軸として螺旋状に延長する。 上記本体は同一の巻線方向を有するが、相互軸方向に変位された第1のエレメントと、相互軸方向に変位されているが、対向する巻線方向に上記第1のエレメントと交差する第2のエレメントから構成される。 上記第1
    及び第2のエレメントは実質的に鈍を形成しながら交差する。 上記ステントは全体的に均一して安定した構造を有するが、復元力が少し低下する欠点がある。 更に従来のジグザグ状ステントは膨張時にステントの長さが減少されることが一般的である。

    【0012】上述の内容を考慮して、本発明の主な目的はステントの長さにより構造的な安定性を有するのみならず、復元力に優れたステントを提供することである。

    【0013】本発明の他の目的は体腔の内部で移動すること無く、長時間にわたって狭窄体腔部位を膨張させ、
    体腔部位を通って開放通路を維持する体腔拡張用ステントを提供することである。

    【0014】本発明の又は他の目的はステントが移植される脈管系内部の湾曲部によく適合するようにその長さにおいて実質的に均一の性能を有するステントを提供することである。

    【0015】本発明の又は他の目的は患者の体腔内部でその位置を保持するにおいて、向上した安定性を有するステントを提供することである。

    【0016】

    【課題を解決するための手段】上記目的を解決するための本発明の一つの実施例によると、ジグザグ状の多数のバンドを有する円筒形に形成された一本のフィラメントからなる体腔拡張用ステントにおいて、上記バンドは多数の直線部、ピーク部及び谷形部を備え、上記ピーク部と谷形部はステントの円周方向に、そして、同一の平面上に配置され、上記バンドを形成する谷形部には隣接する下部バンドのピーク部が、少なくとも一回転半以上の捻りのツイスト方式で連結され、上記隣接する下部バンドのフィラメントは隣接する上部バンドの終わり直線部から下方に延長するフィラメントである体腔拡張用ステントが提供される。

    【0017】本発明の他の実施例によると、一本のフィラメントからなる円筒形体腔拡張用ステントにおいて、
    上記フィラメントが非結合方式で交差するように螺旋状に配置されている本体部と、多数のベンディング部を有する上下端部を含み、上記上端部のベンディング部は下端部のベンディング部の個数と同一であり、本体のフィラメントのうち、いずれかの一つは縦方向に沿って反対方向に配置された多数のフィラメントを交互に上下に通過し、このようなフィラメント間の交差点により多数のメッシュ(mesh)が形成され、このステントの上端部及び下端部は滑り移動を防止するために末端に向かって直径が拡大するフレア状を有する体腔拡張用ステントが提供される。

    【0018】本発明の又は他の実施例によると、一本のフィラメントからなる円筒形体腔拡張用ステントにおいて、上記ステントの両端部に上記フィラメントがジグザグ状に巻線されたジグザグ状部分と、上記ジグザグ状部分の間に位置し、上記フィラメントが螺旋状に巻線された螺旋状部分を含み、上記ジグザグ状部分は直線部、ピーク部及び谷形部を備え、ステントの円周方向に配置されるバンドを形成し、上記ステントの端部に位置するバンドを形成するジグザグ状部分の谷形部には隣接する下部バンドを形成するジグザグ状部分のピーク部が、少なくとも一回転半以上の捻りのツイスト方式で連結され、
    上記螺旋状部分はステントの上端部のジグザグ状部分の最下部バンドの谷形部とステントの下端部の最上部バンドを形成するジグザグ状部分の谷形部とツイスト方式で連結される体腔拡張用ステントが提供される。 上記螺旋状部分の間に追加のジグザグ状部分が配置されることができる。

    【0019】上述した実施例において、ステントの上端部及び下端部は滑り移動を防止するために末端に向かって直径が拡大されるフレア状であるが、本体の直径より大きい直径を有することができる。 又、フィラメントはニッケル−チタニウム合金から製造されることが望ましい。

    【0020】

    【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例による体腔拡張用ステントを詳細に説明する。

    【0021】図1及び図2には、本発明の第1実施例による円筒形ステントが概略的に示されているが、図示されたステントは一本のフィラメント(10)からなる。 円筒形ステントの両端部は多数のベンディング部(12,14) からなる末端部を有し、上記ベンディング部(12,14) は共通平面上に配置される。 このような共通平面上への配置は後述するようにステントの両端部に直径拡張部が形成できるようにする。 1996年8月13日付でAN SEON
    G SEUNなどに許与された米国特許第5,545,211
    号に開示されたステントは一定の螺旋角度で傾斜した多数のベンディング部を有する末端部を備える。

    【0022】図2を参照すると、フィラメント(10)は円周方向に沿って、ジグザグ状に配置され、バンドを形成する。 バンドは多数の直線部(20)と、上記直線部(20)を連結するピーク部(22)(本願で使用される“ピーク部”
    という用語は図面から見たとき、上方に突出した部分を意味する)及び谷形部(24)(本願で使用される“谷形部”という用語は図面から見たとき、下方に突出した部分を意味する)からなる。 このような連続した直線部(2
    0), ピーク部(22)及び谷形部(24)は図3に示されたように一つのバンドを形成する。 本発明の第1実施例によるステントは上下に配置された多数のバンドにより形成される。

    【0023】図4を参照すると、このようなバンドは上部に位置するバンドの谷形部と下部に位置するバンドのピーク部間のツイスト(twist) 方式の結合により連結される。 従って、このような連結を容易にするために、そして、ステントの膨張と収縮時に形状変形を防止するために谷形部は実質的に直線形態を有する。

    【0024】図12には後述する本発明の第3の実施例の一部が細部にわたって示されている。 特に、図12でジグザグ状部分を参照すると、第1バンド(A) を形成するフィラメントは第1 バンドの円周方向に沿って多数のピーク部(102) と谷形部(104) を形成する。 第1バンド
    (A) の終わりピーク部(102L)を形成するフィラメント(1
    06) は第2バンド(B) の谷形部(104')を形成するように下方に延長して、第2バンド(B) の円周方向に沿って、多数のピーク部(102')と谷形部(104')を形成する。 このとき、上述したように第2バンド(B) のピーク部(102')は第1バンド(A) の谷形部(104) とツイスト方式で連結される。

    【0025】第2バンド(B) の終わりピーク部(102'L)
    を形成するフィラメント(126) は第3バンド(C) の谷形部(104")を形成するように下方に延長して、第3バンド(C )の円周方向に沿って、多数のピーク部(102")と谷形部(104")を形成する。

    【0026】本発明の第1実施例による円筒形ステントは上述したバンド(A,B,C) が反復的に行われたものである。 第1実施例のステントは終わりピーク部(102L,102
    L')から下方に延長し、真下に位置するバンドの開始点となるフィラメント(106,126) を備える。 上記An Seong
    Seun などの特許に開示されたステントはバンドが所定の螺旋角度に配置されるので、このようなフィラメントを備えない。 即ち、上記An Seong Seun などの特許のステントが平行な末端部を有することができない理由は上部と下部バンドとの連結を所定の螺旋角度でバンドを連結するためである。

    【0027】図3及び図4を参照して、本発明の第1実施例によるステントの製造方法に対して詳述する。

    【0028】図3に示されたように、一本のワイヤを多数の直線部(20)を有するように凹凸状に折り曲げて、第1バンドを形成し、ここで、直線部(20)のうち、最初の直線部(22I) は一定の延長直線部(8) を有するように形成される。 そして、上記第1バンドを完成する終わり直線部(11F) は最初の谷形部(24I) と連結されず、下方に延長する。 図面には別途に示されていないが、ステントの製造にはマンドレルが使用されるのが一般的であり、
    ピーク部と谷形部はマンドレルの円周面に一定の間隔で挿入されたピンを中心としてベンディングされる。

    【0029】下方に延長する直線部(11F) は図4に示されたように真下のバンドの最初の谷形部(24I')を形成するように折り曲げられる。 そして、折り曲げられたフィラメントは多数の谷形部(24') 及びピーク(22') を形成するように折り曲げられて第2バンドを形成する。
    第2バンドのピーク(22') は対応する第1バンドの谷形部(24)と各々少なくとも一回以上、本実施例では一回転半のツイスト方式で連結される。

    【0030】上述した段階を所定の長さの円筒形ステントを得るまでに繰り返す。 終わりバンドの終わり直線部
    (11F) は真上のバンドの最初の谷形部とツイスト方式で連結された以後に所定の地点で仕上げられる。

    【0031】図5及び図6は本発明の変形例を示す図面であって、図面の簡明性のために終わり直線部を示していない。 図5を参照すると、本変形例によるステントの両端部は滑り移動を防止するために末端に向かって、直径が拡大するフレア状の直径拡大部(42,42) を有する。
    又、図6には本体(40)より直径が大きい均一の直径拡大部(44,44) を有する両端部を除き、図5に示された変形例と実質的に同一のステントが示されている。 図5及び図6に示されたステントのジグザグ状部分は第1実施例に示されたジグザグ状部分と実質的に同一であるため、
    その説明は省略する。

    【0032】図7には本発明の第2実施例によるステントが示されている。 図面に示されたステントは本発明の第1実施例と同様に一本のフィラメント(10)を使用するが、フィラメントがジグザグ状に配置されておらず、螺旋状に配置されている。

    【0033】図7を参照すると、第2実施例のステントは上端部と下端部に多数のベンディング部(32)を有し、
    ここで、上端部のベンディング部は下端部のベンディング部の個数と同一である。 そして、本体部分はフィラメントが非結合方式で交差するように螺旋状に配置されている。 いずれか一つのフィラメントは縦方向に沿って反対方向に配置された多数のフィラメントを交互に上下に通過し、このようなフィラメント間の交差点により多数のメッシュ(mesh)が形成される。 開始フィラメント(10
    I) と終わりフィラメント(10F) はステントの周辺に突出されないように切断され、自由端部として存在する。

    【0034】図8を参照して、本発明の第2実施例によるステントの製造方法に対して詳述する。 図8は理解を容易にするために、マンドレルの円周面を平面に示したものである。 そして、マンドレルは4つのピン(A,
    B,C,D,a,b,c,d)を各々上下に付着してステントを制作するが、本実施例に限定されるものではない。

    【0035】第2実施例のステントは一本のフィラメントを使用するため、開始フィラメントの端部のみをクランプ(図示せず)を用いて固定する。 第2実施例のステントでフィラメントはAピンから始まる。 Aピンを出発したフィラメントはマンドレルに沿って螺旋状に回転しながら、下端部のピン(a,b,c,d )のうち、いずれかの一つを通るようにする。 このとき、フィラメントがどのくらい螺旋回転をするかによって到着する下端部のピンが決定され、設計者の意図により螺旋回転量を異に選択して下端部のピン(a,b,c,d)のうち、いずれかを通るようにしてもよい。

    【0036】本実施例では、3/4回り回転してdピンに到着することを基準にして説明する。 上述したように上端部のAピンから出発してdピンに到着したフィラメントはdピンを半分ぐらい巻いて再度上方に向かって6
    2地点を通る。 dピンから出発したフィラメントが到着する上端部のピンを選択することも設計者の意図により多様に選択できるが、フィラメントが上下を反復的に通り、かつすべてのピンを等しく通るように選択すべき前提条件のみを満たせると、どのピンを通っても良い。

    【0037】本実施例でdピンを通ったフィラメントは一回り回転して上端部のDピンに到着する。 Dピンを通ったフィラメントは再度3/4回り回転して下端部のc
    ピンを通り、これは再度一回り回転して上端部のCピンを通る。 即ち、図面に示されている右側の62,64,66の地点は左側の62,64,66の地点と空間上、同一の位置であって、このような順にb、B、aピンを通して出発地であるAピンに到着する。

    【0038】上述した過程を繰り返すことにより上記フィラメントは互いに交わって、多数個の交差地点(72,7
    4) を形成する。 このような交差地点(72,74) ではフィラメントが互いに交わって安定した構造を有するようにする。 上記交差点で後で通るフィラメントが先に位置したフィラメントの上部分を通るときには(−)字ドライバ又は編み針などのような器具を用いて先に位置したフィラメントを少し持ち上げて、後のフィラメントをその下に通過させる方式で編む方法を利用する。

    【0039】上述した過程を繰り返して、フィラメントが全てのピンを一度ずつ経て出発地点に戻ると、この端部はステントの適正地点に自由位置するようにする。 上記過程が終了されると、ステントは500℃で30分間熱処理される。 その後、マンドレルに打ち込まれている全てのピンを除去してステントをマンドレルから排出させる。

    【0040】上述したような第2実施例によるステントの製作過程では理解を容易にするためにピンが上下4つずつ設けられている場合を基準にしたが、上記ピンは何個を使用しても同一のステントを製作することができる。 例えば、10個のピンを使用して出発地点のピンが1回り、2回り、5/4回りなどの回転数でマンドレルを回転して下端部の一定のピンに到着した後に、再度上方に適当に回転して出発地点のピンから3つのピンを飛ばすと、全てのピンを等しく通ることになる。

    【0041】又、上記ピンが9個又は11個のように奇数の場合にはフィラメントが一部分で規則的に交差し配置されない点があるが、出発地点のピンと次のピンの間隔を2個、3個など多様に調整するのが容易である。

    【0042】図9及び図10は本発明の他の変形例を示す図面である。 図9を参照すると、本変形例によるステントの両端部は滑り移動を防止するために、末端に向かって直径が拡大するフレア状の直径拡大部(42', 42')
    を有する。 又、図10には本体(40)より直径が大きい均一の直径拡大部(44', 44')を有する両端部を除き、図9に示された変形例と実質的に同一のステントが示されている。 図9及び図10に示されたステントの螺旋状部分は第2実施例に示された螺旋状部分と実質的に同一であるので、その説明を省略する。

    【0043】図11には本発明の第3実施例による円筒形ステントが概略的に示されているが、示されたステントは一本のフィラメントからなる。 ステントは両端部のジグザグ状部分(I,III) と中央の螺旋状部分(II)からなる。 しかし、当業者であれば、ステントの両端部の間に位置する螺旋状部分の真ん中にジグザグ状部分が追加的に形成できることが分かる。

    【0044】図12は図11に示されている本発明の第3実施例によるステントの一部を詳細に示す。 ステント上端に位置するジグザグ状部分(I)は多数の直線部(10
    0)と、上記直線部(100) を連結するピーク部(102) 及び谷形部(104) からなり、このような直線部(100) 、ピーク部(102) 及び谷形部(104) は一つのバンド(A、B又はC)を形成する。 図示されている実施例において、ステントの上下端部に位置するジグザグ状部分(I,II)は各々三つのバンドからなるが、ここに限定されるものではない。

    【0045】連続したバンド(A,B,C)は上部に位置するバンドの谷形部と下部に位置するバンドのピーク部間のツイスト方式の結合により連結される。 従って、
    このような連結を容易にするために、そして、ステントの膨張及び収縮時に形状の変形を防止するために谷形部は実質的に直線形態を有する。

    【0046】図12を参照すると、ステントの上端に位置するジグザグ状部分(I)の最下部バンド(C) の谷形部(104")には中央に位置する螺旋状部分(II)をなすフィラメント(114,115)が各々ツイスト方式で連結されている。螺旋状部分(II)はステントの上端に位置するジグザグ状部分(I)の最下部バンド(C) の終わりピーク部(102"L) から延長するフィラメント(112) が下端に位置するジグザグ状部分(III)の最上部バンドの谷形部にツイスト方式で成されており、さらに上端に位置するジグザグ状部分(I)の最下部バンド(C) の他の谷形部
    (104")にツイスト方式で連結されたパターンが繰り返されて形成されたものである。螺旋状部分(II)を形成するフィラメント(114,115)は互いに非結合状態で交差する。

    【0047】本願の一つの特徴によると、一本のフラメントが使用されるため、体腔拡張用ステントは上下端部に位置するジグザグ状部分のバンドに連結された端部(1
    08)を二つのみ備える。 従って、ステントに円周方向に荷重が作用するとしても、その形状がつぶれにくいのみならず、体腔内部に配置されるとき、又は配置された以後には体腔の組織に損傷を与えない。

    【0048】第1バンド(A) を形成するフィラメントは第1バンドの円周方向に沿って、多数のピーク部(102)
    と谷形部(104) を形成する。 第1バンド(A) の終わりピーク部(102L)を形成するフィラメント(106) は第2バンド(B) の谷形部(104')を形成するように下方に延長して、第2バンド(B) の円周方向に沿って、多数のピーク部(102')と谷形部(104')を形成する。 このとき、上述したように第2バンド(B) のピーク部(102')は第1バンド(A) の谷形部(104) とツイスト方式で連結される。

    【0049】第2バンド(B) の終わりピーク部(102'L)
    を形成するフィラメント(126) は第3バンド(C) の谷形部(104")を形成するように下方に延長して、第3バンド(C) の円周方向に沿って多数のピーク部(102")と谷形部(104")を形成する。そして、第3バンド(C) の終わりピーク部(102"L) を形成するフィラメント(112) はステントの下端に位置するジグザグ状部分(III)の最上端谷形部とツイスト方式で連結される。 勿論、本発明のステントの製造方法によると、上端のジグザグ状部分が製造され、中央の螺旋状部分が製造された後に、下端のジグザグ状部分が製造される。

    【0050】螺旋状部分(II) を形成するフィラメントにおいて、ステントの下端に向かうフィラメント(114)
    と上端に向かうフィラメント(115) は反対方向に延長する。 このようなフィラメント(114,115) がステントの円周方向に沿って、螺旋状に巻線されると、フィラメント間の交差点により多数のメッシュが形成される。

    【0051】この様な螺旋方向に巻線されたフィラメントのうちで、最終フィラメント(116) はバンド(C) の谷形部(104")でツイスト方式で連結された後、下端に向かって延長する。上記下端に向かって延長するフィラメント(116) は下端のジグザグ状部分(III)を形成するのに使用される。

    【0052】第1バンド(A) を形成するフィラメントの開始端部(108) は所定の地点で固定されたフィラメントにツイスト方式で連結される。 図示された実施例で、開始端部(108) は第1バンドと第2バンドのフィラメント延長部とツイスト方式で連結され仕上げられるが、ここに限定されるものではない。

    【0053】これまで、体腔拡張用ステントの上端部に対して図12を参照して詳細に説明したが、ステントの下端に位置するジグザグ状部分(III)も上述したジグザグ状部分(I)と実質的に同一の形状と構造を有するため、その付加的な説明は省略する。

    【0054】本発明の実施例において、ステントの両端部はツイスト方式で結合された多数のバンドからなるジグザグ状部分を備えるため、可撓性は弱いが、復元力に大変優れている。 そして、中央に配置された螺旋状部分はフィラメントが互いに結合しない状態で配置されているため、復元力に弱いが、可撓性に大変優れている。

    【0055】以下、図13を参照して、本発明の変形例によるステントに対して説明する。

    【0056】図13に示された体腔拡張用ステントはステントの移動を防止するために両端部に形成されたジグザグ状部分(I'、III')が末端に向かって直径が拡大するフレア(flare) 状を有することを除き、図11及び図12に示された実施例と実質的に類似している。

    【0057】フレア状のジグザグ状部分(I'、III')
    が病変部位を中心として上下に位置すると、ステントはフレア部分により上下に滑って移動することが防止できる。 又、屈曲した体腔に配置されるとしても、ステントの中央部分に形成された螺旋状部分が充分に撓うのみならず、両端部に提供されたジグザグ状部分(I'、II
    I')により復元力が維持される長所がある。 又、両端部がフレア状に直径が拡大しているため、ステントが屈曲した体腔から離脱する傾向が防止できる。

    【0058】又、図14には本発明の又は他の変形例によるステントが示されている。 本変形例のステントは図13に示された実施例より体腔内での滑りをより確実に防止するために両端部に直径が均一に拡大したジグザグ状部分(I'、III')が形成されている。

    【0059】上述したように、本発明の第3実施例及びその変形例によると、体腔拡張用ステントは両端部にジグザグ状部分を備え、中央に螺旋状部分を備えることにより、優れた復元力を有するジグザグ状部分の長所と優れた可撓性を有する螺旋状部分の長所を全て有する。 従って、本発明によるステントはカテーテルのような手段により曲がりくねった体腔に配置されるとしても、両端部に形成されたジグザグ状部分によりその復元力が維持されるため、中心部の開放状態が維持できる。 又、上記体腔拡張用ステントは一本のフィラメントからなるので、体腔内部に配置され、拡張した後にその形状がつぶれることが無い。

    【0060】又、上述した体腔拡張用ステントはジグザグ状部分又は螺旋状部分の端部が拡大した直径を有するため、体腔内の所定の部位から離脱することが防止できる。

    【0061】上述した体腔拡張用ステントに使用されるフィラメントの材料は当業界においてよく知られている公知のものである。

    【0062】例えば49乃至58%(原子)のNi−T
    i合金を含む種々の材料が提案されているが、10℃又はその以下で、オーステナイト(austenite) とマルテンサイト(martensite)の間で変異が完了するNi−Ti合金が望ましい。 室温の非応力状態で、このような超弾性合金はオーステナイト結晶相に存在し、応力を受けると、非線形弾性作用を起こす応力誘発オーステナイト−
    マルテンサイト結晶変異を表す。

    【0063】又、nitinol alloy と知られているニッケル−チタニウム合金のような形状記憶合金から製造されたステントが公知されている。 このようなステントは体温により加熱されると、元来の形状を復元する。

    【0064】図面には別途に示されていないが、ステントのメッシュ構造を通じて細胞が増殖することを防止するために、ラップ(wrap)処理をすることができる。 ラップ処理はナイロンから製造されたメッシュでステントを取り囲み、重合体、シリコンゴムなどのような材料からなるコーティングがホース型薄膜のようにステントを取り囲む。 上記構造は国際公開公報WO92/06734
    号および米国特許第5,330,500号により既に公開されており、本願において参照された。

    【0065】図15には病変部位が治療された後に、ステントを回収できる回収手段が概略的に示されている。
    図示された回収手段はステントの一端部の内部に提供されることが一般的である。 回収手段はステント(50)の円周方向に沿って、配置されたフィラメントと連結された多数の固定ナイロン糸(52)と、上記ナイロン糸(52)により支持される回収ナイロン糸(54)とから構成される。 ナイロン糸(52,54) は釣り糸のような高強度のワイヤから形成されることが望ましい。

    【0066】

    【発明の効果】上記のように構成された本発明の体腔拡張用ステントによれば、ステントの長さによって、構造的な安定性を確保するばかりか、その復元力も向上させることができる。

    【0067】また、本発明の体腔拡張用ステントによれば、体腔内部で移動することなく、長時間にわたって狭窄体腔部位を膨脹させることができると共に、体腔部位を通って開放通路を維持することができる。

    【0068】また、本発明の体腔拡張用ステントによれば、ステントが移植される脈管系内部の湾曲部によく適合するよう、その長さにおいて実質的に均一の性能を有している。

    【0069】また、本発明の体腔拡張用ステントによれば、患者の体腔内部で、その位置を保持するにあたり、
    安定性を有している。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第1実施例による体腔拡張用ステントの構造を示す斜視図。

    【図2】本発明の第1実施例による体腔拡張用ステントの構造を示す斜視図。

    【図3】第1実施例によるステントの製造過程を説明する図面。

    【図4】第1実施例によるステントの製造過程を説明する図面。

    【図5】変形例を示す斜視図。

    【図6】変形例を示す斜視図。

    【図7】本発明の第2実施例によるステントの斜視図。

    【図8】第2実施例によるステントの製造過程を示すものであって、マンドレルに固定されたピンを平面化させた図面。

    【図9】他の変形例を示す斜視図。

    【図10】他の変形例を示す斜視図。

    【図11】本発明の第3実施例によるステントの斜視図。

    【図12】ジグザグ状部分と螺旋状部分の細部拡大図。

    【図13】本発明の又は他の変形例を示す斜視図。

    【図14】本発明の又は他の変形例を示す斜視図。

    【図15】ステントの一端部に提供された回収手段を概略的に示す斜視図。

    【符号の説明】

    10,114,126 フィラメント 12,14 ベンディング部 20,100 直線部 22,22′,102,102′,102″ ピーク部 24,24′,104,104′,104″ 谷形部 I,III ジグザグ状部分 II 螺旋状部分

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 598022923 #302−104 Olympic Seon su Gijachon Apartm ent, Bangi−Dong, S ongpa−Gu, Seoul, K orea (72)発明者 金▲徹▼生 大韓民国 全羅北道 全州市 完山区 三川洞 705−6番地 (72)発明者 崔盛弼 大韓民国 京畿道 平澤市 松炭地域 芝山洞 第一アパート 101洞 113号 (72)発明者 金泰亨 大韓民国 ソウル特別市 中浪区 新内 洞 657番地 新内アパート903洞 403 号 (72)発明者 宋昊永 大韓民国 ソウル特別市 松坡区 芳▲ 夷▼洞 オリンピック選手記者村 アパ ート 302棟 104号 (72)発明者 宋尚祐 大韓民国 全羅北道 全州市 徳津区 鎮北2−洞 992−67番地 (56)参考文献 特開 平7−265438(JP,A) 特開 平6−292730(JP,A) 特開 平9−173469(JP,A) 実開 平4−37445(JP,U) 国際公開95/29646(WO,A1) 国際公開95/17859(WO,A1) 欧州特許出願公開744164(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl. 6 ,DB名) A61M 29/00

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