Brush-form structure

申请号 JP1196399 申请日 1999-01-20 公开(公告)号 JP2000211297A 公开(公告)日 2000-08-02
申请人 Okacho:Kk; 株式会社岡長; 发明人 OKAMOTO KEISUKE; SUNAGA YOSHINOBU;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To impart a bulky feeling, and prevent the tip ends of fibers from hanging down due to usage by twisting core materials while pinching fiber bundles wherein a plurality of flat synthetic fibers are twisted between a plurality of the core materials made of a metal wire in order, and spirally implanting the fiber bundles around the core materials. SOLUTION: This brush-form structure 1 is equipped with two core materials made of a metal wire, and fiber bundles 3 which are inserted between the core materials 2, 2 in order, and has a structure wherein a synthetic fiber 4 is pinched by the core materials 2 by twisting the core materials 2. The fiber bundle 3 is constituted of two primary fiber bundles 5, and the primary fiber bundle 5 is made by applying an S-twisting by a first twisting number of 150 times/m to the flat synthetic fibers 4 which are joined by four. For the fiber bundle 3, two primary fiber bundles 5 are set in parallel, and a Z twisting is applied by a secondary twisting number of 100 times/m, and a setting process is performed at 100 deg.C×15 min. When the tip end section of the fiber bundle 3 is loosened under a state being pinched by the core materials 2, the constituent fibers 4 are prevented from being superposed with each other, and the brush- form structure 1 which is excellent in a bulky feeling can be obtained.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 複数の金属線製芯材の間に繊維束を順次挟み込みながら前記芯材を撚り合せることによって、前記芯材のまわりに繊維束を螺旋状に植設してなるブラシ状構造体であって、前記繊維束が複数の偏平な合成繊維を撚り合せたものであることを特徴とするブラシ状構造体。
  • 【請求項2】 前記繊維束が、複数本の偏平な合成繊維を合せて下撚りした一次繊維束を2本合せ、下撚りとは逆方向に上撚りをかけたものである請求項1記載のブラシ状構造体。
  • 【請求項3】 前記合成繊維の断面が略矩形形状であって、該形状における短辺:長辺の比が1:3乃至1:1
    0である請求項1又は2記載のブラシ状構造体。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシ状構造体、
    特にブラシの他に、屋内、屋外の装飾、海藻の代替物として漁業等に使用できる用途の広いブラシ状構造体に関する。

    【0002】

    【従来の技術】従来、偏平な合成繊維を用いたブラシ状構造体としては、2本の金属線製芯材の間に偏平な合成繊維を所定本数ごと束にして挟み込んで撚り上げたものが知られている。 これは、外観の改善を目的としてフェンスなどに巻付けるための装飾体として使用されており、合成繊維に種々の着色を施すことによって装飾効果を高めることができるものである。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のブラシ状構造体においては、図4に示すごとく、合成繊維10を単に所定本数束ねた状態のものを芯材11の間に挟み込んでいるだけであるため、合成繊維10が芯材1
    1、11間で締付けられると合成繊維10の偏平面が芯材の撚り合せ方向(螺旋方向)に沿って配向し、偏平面が芯材11と接触することによって、繊維束12の芯材軸方向への広がりが少なくなる。

    【0004】その結果、芯材11の軸方向には繊維密度が疎になる部分が生じるため、ブラシ状構造体13全体としてはボリューム感に欠けるといった問題が生じる他、偏平面が平に近い方向で保持されるため、合成繊維10の先端部は自重で、さらに屋外で使用する場合には雨水等の重みも加わって使用とともに垂れ下がり、見た目にも勢いのないものしか得られないという問題、合成繊維10の偏平面が全てほぼ同じ方向に配向するために、合成繊維10の色あいに深みがなく、高級感のあるものが得られないといった問題など装飾体として種々の問題があった。

    【0005】さらに、偏平繊維の腰が弱いため、ブラシ等他の用途に使用できない問題があった。

    【0006】そこで、本発明においては、上記問題を解決し、繊維の腰が強く、高級感があり、外観に優れた装飾体としての用途の他に、幅の広い用途に使用できる偏平繊維を用いたブラシ状構造体を提供することを目的とするものである。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係るブラシ状構造体は、複数の金属線製芯材の間に繊維束を順次挟み込みながら芯材を撚り合せることによって、芯材のまわりに繊維束を螺旋状に植設してなるものであって、繊維束が複数の偏平な合成繊維を撚り合せたものであることを特徴とするものである。

    【0008】すなわち、本発明者は、繊維束として繊維を撚り合せたものを用いた場合、芯材間に挟持されてもばらばらにならずに束の状態を保持し、この状態で繊維束先端をほぐせば、繊維同士が重なり合うことなく挟持点を中心にして放射状に広がったボリューム感のあるブラシ状構造体が得られること、さらに、各繊維はそれぞれ撚りがかかった状態であるため非常に腰が強く、自重ではもちろんのこと、雨水などの重みがかかった状態でも垂れ下がることがなく、勢いのあるブラシ状構造体が得られること、また、腰が強いためブラシ等他の用途に使用できることを見出だして本発明を完成させるに至ったものである。

    【0009】ここで、偏平な合成繊維としては、例えば断面が楕円形状や矩形形状などの合成繊維を挙げることができる。 ただ、撚り合せた繊維束が芯材に挟持された場合に、束がばらばらになるのを抑制するという点からいえば、エッジを有する断面略矩形形状のものを使用するのが望ましい。

    【0010】断面矩形形状の合成繊維としては、合成樹脂シートを短冊状にカットしたものを使用することができるが、あまり幅が広いと装飾性に欠け、幅が狭すぎると繊維自身に撚りがかかり難くなることから、繊維の太さが350〜2000デニールで、短辺:長辺の比が1:3乃至1:10の範囲内であることが好ましい。

    【0011】合成繊維の材質としては、一般の熱可塑性樹脂を使用することができるが、屋外使用時の耐候性、
    着色性及び自己消火性等を考慮すればポリ塩化ビニリデン樹脂を用いるのが好ましい。

    【0012】本発明において使用される繊維束は上記合成繊維を束ねて撚りをかけたものであるが、1つの束に使用する合成繊維の本数としては6本以上であるのが好ましい。 6本より少ないと、ブラシ状構造体としてのボリューム感に欠けるからである。

    【0013】ただ、ボリューム感を出そうとして多本数の合成繊維を一度に撚り合せた場合には、繊維の一本にかかる撚りは甘くなり、腰の強い繊維が得られ難く、また、微妙なウェ−ブをつくり出すことがができず、色あいもある程度のものしか得られなくなるおそれがある。

    【0014】そこで、本発明においては、繊維束として複数本の偏平な合成繊維を合せて下撚りした一次繊維束を2本合せて、下撚りとは逆方向に上撚りをかけた構成のものを採用可能とした。

    【0015】かかる構成の繊維束を使用すれば、一次繊維束に8本程度ずつの合成繊維を使用しても繊維の一本にかかる撚りを細かくすることが可能となり、高級感ある深い色あいで、自重などで垂れ下がることのない腰のある繊維を得ることが可能となる。

    【0016】また、下撚りと上撚りとを反対方向とすれば、繊維束の先端部分はほぐれても芯材に挟持されている根元部分はほぐれにくくすることができるため、芯材によって締付けられても繊維束がばらばらになくことなく、ボリューム感のあるブラシ状構造体を得ることが可能となる。

    【0017】さらに、ほぐした後の繊維が全体的に見てまっすぐ伸びた姿勢となるため、よりボリューム感の優れたブラシ状構造体を得ることができる。

    【0018】合成繊維にかける撚り回数としては、10
    0〜200回/m程度が望ましい。 撚り回数が100回/mより少なければ繊維強度があまり向上せず、200
    回/mを越えると繊維束としての強度が大きくなりすぎて、ほぐしにくくなるためである。

    【0019】かかるブラシ状構造体は、屋内、屋外の装飾体としては勿論のこと、ブラシ、海藻の代替物として漁業等に使用できる。 この漁業用途については、ブラシ状構造体を浮島から垂下させて海中に浮遊させたり、基台上に植設して海底に沈めることによって、海藻の代りに増殖用魚礁として使用するというものであり、本発明に係るブラシ状構造体は、ボリューム感に優れていることから魚類が定着しやすく、また海水の通りがよく酸欠を防止することが可能となる。

    【0020】なお、この場合には、地上で使用するときのような繊維強度は必ずしも必要ではなく、魚類の特性に合わせて繊維材質や撚り回数を調整することによって柔軟性を持たせることも可能である。 また、芯材として、チタンからなる線材を使用すれば海水によって錆びることがなく、長期間の使用が可能となる。

    【0021】

    【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。 図1は、本発明にかかるブラシ状構造体の実施の形態を示す要部拡大図である。 このブラシ状構造体1は、2本の金属線製芯材2と、芯材2、2
    間に順次挿入される繊維束3とを備えており、芯材2を撚り合せることによって合成繊維4が芯材2に挟持された構造を有している。 なお、図中におけるブラシ状構造体1は、一束の繊維束3が芯材2に挟持された状態を示している。

    【0022】図2は、図1における繊維束の構成を示す分解図である。 この繊維束3は、2本の一次繊維束5から構成されており、一次繊維束5は、幅:0.5mm、
    厚さ:0.1mmで長尺のポリ塩化ビニリデン樹脂製の偏平な合成繊維4を4本合せたものに下撚り回数150
    回/mでS撚りをかけて作製されている。

    【0023】繊維束3は一次繊維束5を2本揃えて、上撚り回数100回/mでZ撚りをかけ、その状態で10
    0℃×15minの条件でセット加工することによって撚りを安定化させ、最終的に65mm長さにカットすることで作製される。

    【0024】このようにして作製された繊維束3は、芯材2に挟持された状態で先端部分をほぐすと、合成繊維4同士が重なり合うことなくボリューム感に優れたブラシ状構造体1を形成する。

    【0025】図3は、ブラシ状構造体の使用形態の一例を示す図である。 6は、屋外に設置される金網フェンスであり、ブラシ状構造体1は、金網7の網目を上下方向に表裏交互に通すことによって装飾体としてフェンス6
    に装着されている。

    【0026】なお、合成繊維4は緑色に着色されており、合成繊維4の細かいウェーブによって天然植物と同様の深みのある緑色を付与することが可能となり、外観に優れたブラシ状構造体1を提供することができる。 さらに、緑色と異なる色(例えば茶色や黄色あるいは極彩色)の繊維を緑色の繊維束3中に若干数加えると、ブラシ状構造体1としてバラエティに富んだ色彩豊かなものを得ることができる。

    【0027】

    【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によると、芯材に挟持される繊維束が複数の偏平な合成繊維を撚り合わせたものから構成されているために、ボリューム感があり、使用によって繊維先端が垂れ下がることなく、深い色あいを有する優れたブラシ状構造体を得ることができる。

    【0028】また、繊維束として下撚りした一次繊維束を2本合わせ、下撚りとは逆方向に上撚りをかけたものを使用すれば、繊維束中の合成繊維本数が多い場合であっても合成繊維に細かいウェーブをかけることが可能となり、よりボリューム感に優れ、腰が強く、色あいが良いブラシ状構造体を得ることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明に係るブラシ状構造体の実施の形態を示す要部拡大図

    【図2】図1における繊維束の構成を示す分解図

    【図3】ブラシ状構造体体の使用形態の一例を示す図

    【図4】従来のブラシ状構造体を示す要部拡大図

    【符号の説明】

    1 ブラシ状構造体 2 芯材 3 繊維束 4 合成繊維 5 一次繊維束 6 金網フェンス 7 金網

    QQ群二维码
    意见反馈