ガイドレールを備えた縦糸停止装置

申请号 JP2014172696 申请日 2014-08-27 公开(公告)号 JP2015045118A 公开(公告)日 2015-03-12
申请人 グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト; Groz-Beckert Kg; グロツ・ベッケルト コマンディートゲゼルシャフト; 发明人 GERTH CHRISTIAN; RAINER GROSSMANN; MARIO GUSENKO;
摘要 【課題】縦糸停止装置の使用可能な寿命を長くし、縦糸の取替を容易にし、特にガイドレールの取扱いを容易にする。【解決手段】本発明は織り機20の縦糸停止装置23用のガイドレール55に関する。ガイドレール55は、高さ方向Hの高さFHより小さい幅方向Bの幅FBを有する。ガイドレール55は少なくとも1つの中空69を有する中空プロファイル本体65として構成される。中空プロファイル本体65は屈曲部をもたせて形成される。詳しくは、切削片の出ない成形方法、例えばローラ成形により、板状シート片を加工して生産される。これにより中空プロファイル本体65の壁66を一体的に形成し得る。壁66は中空69を囲む。【選択図】図6
权利要求
  • ガイドレール55を備えた縦糸停止装置23であって、
    該ガイドレール55は、断面において、幅方向Bに幅FBを、高さ方向Hに高さFHを有し、
    前記ガイドレール55は、縦長方向Lに前記ガイドレール55を貫通する少なくとも1つの中空69を囲む壁66を有する中空プロファイル本体65として形成され、該中空プロファイル本体は一か所でギャップ70により開口している、
    前記縦糸停止装置。
  • 前記壁66は継ぎ目やジョイントの無い均一な材質から成る、請求項1に記載の縦糸停止装置。
  • 前記壁66は切削片の出ない成形方法により生産される、請求項1又は請求項2に記載の縦糸停止装置。
  • 前記壁66はローラ成形(Walzprofilieren)により生産される、請求項3に記載の縦糸停止装置。
  • 前記壁66は一定の厚さBDを有するシートにより生産される、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の縦糸停止装置。
  • 前記厚さBDは前記ガイドレール55の前記幅FBの3分の1以下である、請求項5に記載の縦糸停止装置。
  • 前記壁66は前記高さ方向Hの少なくとも側端に湾曲した壁部67を有する、請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の縦糸停止装置。
  • 前記湾曲した壁67は前記厚さBDに対応する最小曲率Rを有する、請求項5から請求項7のいずれか1つに記載の前記縦糸停止装置。
  • 前記壁66は、前記ガイドレール55に亘り、高さ方向H及び縦長方向Lに延び、中間平面M1に対して傾斜した第1の平坦な縦長壁部68を有する、請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の縦糸停止装置。
  • 前記壁66は、前記ガイドレール55に亘り、前記高さ方向H及び前記縦長方向Lに延び、前記中間平面M1に対して対称である、請求項1から請求項9のいずれか1つに記載の縦糸停止装置。
  • 前記幅方向Bにおいて、前記縦長方向Lに延びる1つの平坦な接触面75又は少なくとも1つの湾曲した接触端(エッジ)76が設けられている、請求項1から請求項10のいずれか1つに記載の縦糸停止装置。
  • 前記平坦な接触面75又は前記少なくとも1つの湾曲した接触端(エッジ)76は各々外輪郭平面AKを規定する、請求項11に記載の縦糸停止装置。
  • 前記外輪郭平面AKは互いに平行である、請求項12に記載の縦糸停止装置。
  • 少なくとも2つの中空69が前記高さ方向Hに沿って並んで配置されている、請求項1から請求項13のいずれか1つに記載の縦糸停止装置。

  • 说明书全文

    本発明は、ガイドレールを備えた縦糸停止装置に関する。

    縦糸停止装置は織り機で使用される。 縦糸停止装置は織り機の動作中での縦糸の切断を監視する。 縦糸停止装置は縦糸の切断を表示し及び/又は織り機を停止できる。 これは生産された織物の織ミスを避けるという利点を有する。

    縦糸停止装置は、縦糸の延在方向と直交する複数の接触レールを有する。 複数の接触レールは互いに絶縁された2つの電気接点を有する。 接触レールは通常それを取り囲む接触薄板(Kontaktelamelle、ドロッパ)を有する。 各薄板は縦糸により支持され、縦糸が切断すると接触レール上に落下する。 すると、接触レールの2つの電気接点が接続され、そのことが適切な電気的な構成により認識される。 こうして縦糸の切断が瞬時に通知される。

    縦糸停止装置は、複数の接触レールに平行に複数のガイドレールを有する。 ガイドレールは縦糸の方向に隣接する薄板と一定の距離をおいて配置されている。 ガイドレールは縦糸及び薄板を支持し、もし縦糸の張が弱まっても縦糸のもつれや絡みを防止する。

    接触レール及び/又はガイドレールは通常、切込みを有する1つ又は複数のスペーサ素子により支持され、接触レール及び/又はガイドレールはその切込み内に置かれる。 これらのスペーサ素子は通常プラスチックで作成される。

    織り機における縦糸の取替は手間がかかる。 縦糸停止装置が存在する場合、各縦糸は薄板を通してガイドされている。 まず、縦糸停止装置においてガイドレールを外し、新しい縦糸に入れ替えた後、再びガイドレールを挿入する。 ガイドレールは、織り機によっては最長数メートルの長さである。

    縦糸停止装置は例えば、特許文献1より公知である。 この縦糸停止装置は接触レールに隣接する2つの平行なガイドレールを有し、各ガイドレールは中空の円柱状管により形成され、その断面輪郭は円形である。

    この種の縦糸停止装置は更に特許文献2にも開示されている。

    欧州特許出願公開第0539061号明細書

    独国特許出願公開第1216209号明細書

    本発明の目的は、縦糸停止装置の使用可能な寿命を長くし、縦糸の取替を容易にし、特にガイドレールの取扱いを容易にすることである。

    縦糸停止装置のガイドレールはその縦長方向に延びている。 ガイドレールの縦長方向は、織り機に使用される場合には縦糸に直交する方向である。 このガイドレールは全体として同一の断面形状を有している。 幅方向におけるガイドレールの長さは、高さ方向のガイドレールの長さより短いのが好ましい。 幅方向と高さ方向は互いに直交し、縦長方向に対しても直交する。 織り機の使用位置において、この幅方向は縦糸の方向である。

    ガイドレールは中空のプロファイル本体として構成されている。 ガイドレールの壁は少なくとも1つの中空を囲む。 中空はガイドレール全体に亘り縦長方向に延びている。 この中空のプロファイル本体の壁の厚さは一定であるのが好ましい。

    ガイドレールを中空のプロファイル本体として作成することにより、その重量を大幅に減少できる。 織り機を作動すると発振及び振動が発生する。 ガイドレールを支持する縦糸停止装置の部品に対するガイドレールの少なくとも微小な動きは排除できず、織り機の動作中に損傷を与える可能性がある。 このガイドレールの重量を減少することで、ガイドレールを支持する縦糸停止装置の部品、例えば、プラスチック製のスペーサ素子に対する圧力を減少し、縦糸停止装置の使用可能な寿命を長くする。

    縦糸を取り替える際のオペレータの処理が簡単となる。 更に、本発明によるガイドレールの構成によれば、材料に対する要求仕様を低くすることができ、ガイドレールの生産コストを減少できる。

    少なくとも1つの中空が、ある位置で、特に正確に言えば、縦長ギャップによりある位置で開口している。 従って、この中空は、縦長方向に沿ったガイドレールの全長のある位置の縦長ギャップにより開口している。

    好ましい発明の態様において、ガイドレールの壁は切削箇所のない(spanlos)成形プロセス、特に、ローラ成形(Walzprofilieren)により形成される。 従って、ガイドレールは、特にシート状の金属から形成できる。 曲げ又はローラ成形の後、更なる処理は不要である。 切削箇所がないので、切削片が材料に混ざったり付着したりせず、織り機の縦糸にダメージを与える危険性が無い。

    中空のプロファイル本体は、発振又は振動が生じた場合、高さ方向に減衰効果を発揮する。 中空のプロファイル本体は、高さ方向に弾性的に変形可能である。 それは中空のプロファイル本体が継ぎ目やジョイントの無い均一な材質から成る、成形又は曲げ加工された壁として形成されている場合特にそうである。 ガイドレールを支持する縦糸停止装置の部品へのストレスはこうして更に減少させられる。

    この壁は、詳細には縦長方向に平行な2つの縦長エッジを有する。 2つの平行な縦長エッジの一方からそれらの間の縦長中間平面までの距離は、ガイドレールの幅の半分以下であるのが好ましい。 従って、これら縦長エッジは、中空のプロファイル本体の断面輪郭の外側プロファイル内に配置され得る。

    実際の例では、中空の縦長ギャップは、1つの縦長エッジと近接する壁部とにより、又は成形されたシートの2つの縦長エッジにより区切られる。 発振又は振動が生じた際には、縦長ギャップは、壁の縦長エッジと壁部との接触摩耗を回避する。

    ガイドレールの壁は、継ぎ目やジョイントの均一の材質から成るのが好ましい。 例えば、一定の厚さのシート状の金属によりガイドレールを作成して良い。 このシートは非腐食性合金、特には鉄合金から成るのが好ましい。

    上記のように、ガイドレール又はガイド本体は金属シートから成形により作成され得る。 詳しくはこのシートは一定の厚さを有する。 シートの厚さは、ガイドレールの幅方向の長さの3分の1以下であることが好ましい。

    高さ方向の少なくとも1つの側部に、壁は少なくとも1つの湾曲を有する壁部を有する。 その湾曲は、一定の又は変化する曲率を有会し得る。 最小曲率は、少なくとも壁を形成するシートの厚さ、即ち、壁の厚さに相当する。 特にガイドレールの搭載位置で縦糸が割当てられた側においては、鋭いエッジや度は避けられる。 ガイドレールの高さ方向の少なくとも一方側には湾曲した及び/又は平な壁部のみが存在する。

    水平な壁部の下には、構成されるべき水平方向にのびる壁部が存在する。

    本発明の好ましい態様においては、中空プロファイル本体を形成するガイドレールの壁は、第1の縦長中間平面に対して傾斜した壁部を有する。 この壁部は、ある態様においては第1の縦長中間平面を貫いている。 ガイドレールが貫く第1の縦長中間平面は、高さ方向及び縦長方向に延びる平面に平行である。 好ましくは、第1の縦長中間平面に対して傾斜して延びる壁部は、2つの縦長エッジの一方で終端し得る。

    本発明の好ましい態様においては、ガイドレールは第1の縦長中間平面に対して対称にデザインされる。 それに替えて又はそれに追加して、ガイドレールは第2の縦長中間平面に対して対称に形成されて良い。 第2の縦長中間平面は、幅方向及び縦長方向に延びる平面に平行である。

    ガイドレールは、幅方向に並んだ2つの対向する側部に、縦長方向に延びる閉じた接触面又は少なくとも1つの湾曲した接触エッジを有する。 特に、接触面又は少なくとも1つの接触エッジはそれぞれ外輪郭平面を規定する。 詳しくは2つの外輪郭平面は互いに平行に配置される。 2つの外輪郭平面間の距離は、幅方向のガイドレールの幅に相当する。 ガイドレールへ近接する薄板の接触は、これらの外輪郭平面で生じる。 薄板はこうして接触面又は少なくとも1つの接触エッジに当接し得る。

    他の有効な本発明の態様として、ガイドレールは高さ方向の両頂部に少なくとも2つの中空を有する。

    本発明の有効な態様及び特徴は特許請求の範囲、明細書及び図面から明らかとなる。 以下に本発明の好ましい実施例を、図面を参照して詳細に説明する。

    織り機の概略側面図である。

    図1に示す織り機の縦糸停止装置の概略上面図である。

    図2に示す縦糸停止装置の接触レール及び接触薄板の斜視図である。

    図2及び図3に示す接触薄板の概略断面図である。

    接触レール及びガイドレールを有する縦糸停止装置の概略側面図である。

    本発明の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    本発明の別の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    本発明の別の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    本発明の別の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    本発明の別の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    本発明の別の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    本発明の別の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    本発明の別の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    本発明の別の実施例による縦糸停止装置のガイドレールの断面図である。

    図1は織り機20の一般的な構成の概略図である。 バックローラ21は、複数の縦糸22を縦糸方向Kに向け互いに並列にEに沿って供給する。 縦糸22は縦糸停止装置23を通過し、更に1つ又は複数の薄板(Kontaktelamelle、ドロッパ)24を通過する。 薄板24を通過後、複数の縦糸22は複数のヘルド枠25に配置されたそれぞれ対応するヘルドに導かれる。 ヘルド枠25はそれぞれ作動方向Aに動き、それは通常垂直方向に一致する。 これによりひ口の開閉がなされる。 ヘルド枠25の数は製造される織物組織により異なる。 図1は一例として2つのヘルド枠25の場合を示す。 横糸26はひ口開口部に導かれてリード27により織り前28に打ち込まれる。 織り上げられた織物29はクロスローラ30を介して巻き取られる。

    縦糸停止装置23を図2及び図5に模式的に示す。 縦糸停止装置23は留付装置34を有し、織り機20の機械フレーム35に縦糸停止装置23を留付ける。 留付装置34は幅方向Bに延びる2つの留付要素36を有し、それらはマシーンフレーム35に接続されている。 2つの留付要素36の間には互いに離間された2つの糸支持筒37が配置されている。 留付要素36と糸支持筒37はこのようにして取付フレームを形成する。 糸支持筒37は縦長方向Lに延び、幅方向Bに直交する。

    縦長方向Lは縦糸面Eに平行で縦糸停止装置23の搭載位置に延びる。 幅方向Bは縦糸面Eに平行又はそれに対して最大10度から15度傾斜する。

    留付装置34には複数の接触レール40が設けられている。 接触レール40は縦長方向Lに沿って互いに平行に延びている。 接触レール40は、織り機20の作動方向A側から見ると縦糸面Eの上方に配置され、縦糸22の上側に延びる。

    図4に接触レール40の概略断面を示す。 接触レール40は第1の電気的接触部41と第2の電気的接触部42とを有する。 これら2つの電気的接触部41、42は互いに絶縁体43により電気的に分離されている。 一例として、第1の電気的接触部41は長方形の断面を有し、接触レール40に沿って縦長方向Lに延びる。 第2の電気的接触部42は、本実施例ではU字型の断面を有する。 第1の電気的接触部41と絶縁体43とは第2の電気的接触部42の内側に配置されている。 各接触部41、42はそれぞれ対応する電気接点44、45に電気的に接続されている。

    各縦糸22には接触薄板48が割当てられている。 接触薄板48は導電材料で形成される。 各縦糸22は対応する接触薄板48の縦糸孔49を通って導かれる。 縦糸22が十分に緊張されていれば、接触薄板48は図3に示すように縦糸22により支えられる。 各接触薄板48は更にその高さ方向Hに薄板スロット50を有し、その高さ方向は織り機20の作動方向Aに対応しているのが好ましく、一例として垂直方向に対応する。 接触レール40は対応する薄板スロット50を貫通する。 接触薄板48の接触脚部51は接触レール40及びその2つの電気的接触部41、42をまたがっている。 接触薄板48は対応する縦糸22により支えられ、接触脚部51は2つの電気的接触部41、42から離れた位置に配置される(図3参照)。 一旦縦糸22の張力が十分でなくなると、即ち、縦糸22が切断すると、接触薄板48は高さ方向Hに落下し停止し、その接触脚部51が接触部41、42の上端に達して、それらと電気的に接続される。 この電気的接続は電気的接点44、45により認識される。 こうして縦糸停止装置23は縦糸の切断を検知でき、それに伴う必要な対応策が自動的に又はオペレータにより手動でなされる。

    図2は縦糸22と接触薄板48の一部を概略的に示す。 各縦糸22には正確には1つの接触薄板48が割当てられる。 隣接する縦糸22の接触薄板48には異なる接触レール40が割当てられる。

    ガイドレール55が接触レール40に平行に縦長方向Lに延び留付装置34に支持されている。 ガイドレール55は幅方向Bにおいて2つの接触レール40の間に配置されている。 高さ方向Hにおいて、各ガイドレール55は接触レール40から距離を置いて配置されている。 接触レール40とガイドレール55の間には縦糸22を通す空間がある(図5参照)。 縦糸停止装置23の設置位置において、従ってガイドレール55は縦糸面Eの下方に位置する。

    各ガイドレール55の縦長方向両端部は留付装置34の留付要素36により支えられる。 2つの留付要素36間のガイドレール55の長さは織り機により1又は数メートルになり得る。 本実施例の縦糸停止装置23は1つ又は複数の支持部材56を有する。

    図5は縦長方向Lから見た支持具56の領域での縦糸停止装置23の概略図である。 支持具56は2つの締付ユニット57を介して2つの糸支持管37にそれぞれ締結される。 幅方向Bに延びる中間支持具58は2つの締付ユニット57を結合する。 中間支持具58は第1のスペーサ要素59と第2のスペーサ要素60を支持する。 各スペーサ要素59、60は、この例では高さ方向Hにおいて頂部に開口した切欠き又はスロットを有する。 各スペーサ要素59、60は、中間支持具58又は支持具56に押し付けに伴う摩擦力によるか又は形状同士の噛み合いによる係止により保持されている。 各接触レール40は第1のスペーサ要素59のスロットを通る。 幅方向Bにおけるスロット61の間隔は隣接する接触レール40間の距離を規定し、それらを振動に抗して支持する。 第2のスペーサ要素60のスロット61の間隔は隣接するガイドレール55間の幅方向Bにおける距離を規定する。 各ガイドレール55は第2のスペーサ要素60の各スロット61を通る。 第1のスペーサ要素59のスロット61の断面輪郭は接触レール40の断面形状に合わせて調整されている。 第2のスペーサ要素60のスロット61の断面形状はガイドレール55の断面輪郭に合わせて調整されている。 各スペーサ要素59、60のスロット61は、好ましくは縦長方向Lから見て長方形の断面を有する。

    従来、ガイドレール55はいわゆるムク材のロッドであったが、本発明においては中空のプロファイル本体65とすることが意図されている。 本実施例では、中空プロファイル本体65は好ましくは一定の厚さWDを有する壁66で構成される。 壁66は継ぎ目やジョイントの無い均一な材質から成る。 好ましくは、壁66はチップの出ない成形プロセス、特に、ローラ成形(Walzprofilieren)により板状シート片から生産される。 本例では、壁66は非腐食性の合金からなる。 壁の厚さWDは、少なくとも断面において、壁66が形成されたシートの厚さBDに相当する。 壁66の湾曲部では、壁の厚さWDは、曲げの際の肉流れにより元のシートの厚さBDからずれる可能性がある。 しかし、少なくとも平坦な壁部分においては、壁の厚さWDは元のシートの厚さBDに相当する。 シートの厚さBD及び壁の厚さWDは一例として図6に示される。 上記の関係は図7から図14に示す他の実施例にも当てはまる。

    本例の中空プロファイル本体65は一枚の壁66で形成される。 壁66は少なくとも1つの曲率Rの壁部67と少なくとも1つの平坦な壁部68を有する。 平坦壁部68は面に平行な壁部を意味する。 壁部67の曲率Rは、壁66又は中空プロファイル本体65が形成されるシートの厚さBDに対応する最小値を示す。 実施例における平坦壁部68のシート厚さBD又は壁の厚さWDは0.4ミリであるのが好ましい。

    本例における湾曲した壁部67は一定の曲率Rを有し、円弧部に沿って、即ち、断面において四分円又は半円に沿って延びる。

    中空プロファイル本体65は、縦長方向Lに中空プロファイル本体65又はガイドレール55に沿って延びる少なくとも1つの中空69を囲む。 中空69は少なくとも3つの壁部67,68により囲まれ、一か所で縦長ギャップ70により外部に開口している。 ギャップ70における縦長方向に直交する方向のギャップ長は、ガイドレール55又は中空プロファイル本体65の幅FB以下である。 幅方向Bにおけるガイドレール55の幅FBは、それぞれ幅方向に直交するように配置されかつガイドレールと交わることなくそれぞれ対向両外側からガイドレール55に接触する、平行な外輪郭平面AK間の最小距離により決まる。 それによりガイドレール55の高さFHは、高さ方向Hに直交するように配置されかつガイドレール55に接触はするが交わらない、2つの平行な水平面の最小距離により決まる。 ガイドレール55の高さFHはその幅FBより大きい。 本例によれば、ガイドレール55の高さFHはその幅FBの少なくとも3倍乃至5倍より大きい。 この実施例では、高さFHは10ミリから20ミリの範囲であり、好ましくは15ミリから18ミリの範囲である。 ガイドレール55の幅FBは2ミリから5ミリの範囲であり、好ましくは2ミリから3ミリの範囲である。 これらの値は、0.1ミリから0.2ミリの範囲の公差を有するのが好ましい。 ガイドレール55の幅FBは、中空プロファイル本体65が形成されるシート部のシート厚さBDの少なくとも3倍ある。

    中空プロファイル本体65は2つの平行な縦長エッジ71を有する。 全ての縦長ギャップ70は、幾つかの実施例では縦長方向Lに延びる中空プロファイル本体65の少なくとも1つの縦長エッジ71により規定される。 図6、図7及び図13に示す実施例では、縦長ギャップ70は2つの縦長エッジ71の間に位置する。 他の実施例(図8、図9、図10、図11、図12及び図14)では、縦長ギャップ70は2つの縦長エッジ71のうちの1つ及び直近の壁部により規定される。 図12の実施例では、縦長ギャップ70は2つの縦長エッジ71のうちの1つにより囲まれてはいない。

    幾つかの実施例においては、複数の中空69が高さ方向Hに沿って並んで配置されている(図9、図10、図12及び図14参照)。 2つの中空69が縦長ギャップ70を介して開口されている。

    複数の平坦壁部68は平行に延びるか、又は外輪郭平面AKに対して若しくはガイドレール55を貫く第1の縦長中間平面M1に対して傾いている。 第1の縦長中間平面M1は幅方向Bに対して直交し、従って本実施例では外輪郭平面AKに対して平行に配置されている。

    ガイドレール55の輪郭は第1の縦長中間平面M1に対して対称であるのが好ましい。 図7及び図13の実施例のみにおいて、ガイドレール55は第1の縦長中間平面M1に対して対称である。

    高さ方向Hにおいて縦糸22又は縦糸面Eに対して割当てられたガイドレール55の頂部72は鋭いエッジ又は角度を有さない。 好ましい実施例において、頂部72は湾曲壁部67で形成される。 湾曲壁部67の曲率Rは一定として良い。 また曲率は壁部に沿って変化しても良い。

    図示した実施例の変形例として、1つ又は複数の湾曲壁部67は、その間が平坦壁部68で結合された2つ又は複数の湾曲壁部に置き換えられても良い。 概略的に、この種の変形を、頂部72を例にして説明する。 複数の湾曲壁部67の代わりに、平坦壁部68と類似の曲率を有する2つの湾曲壁部67で構成してもよい。 この変形例は、図6の湾曲部にのみ図示されているが、図示されている他の湾曲部62にも適用できる。

    ガイドレール55又は中空プロファイル本体65は、近接する接触薄板用の接触面75を形成する平坦壁部68を外輪郭平面AKに有する。 この種の接触面75の代わりに、外輪郭平面AKに形成された少なくとも1つの接触端(エッジ)76を設けてもよい。 接触端76は湾曲壁部67で形成されても良く、又は平坦壁部68と湾曲壁部67の間の中継点で形成されても良い。 ガイドレール55の幅方向Bにおける側端に幾つかの支持端76がある場合、それらは外輪郭平面AKを規定する。

    第1の縦長中間平面M1に直交し幅方向B及び縦長方向に延びる第2の縦長中間平面M2はガイドレール55又は中空プロファイル本体65の対称線となる。 図6、図10、図12、図14の中空プロファイル本体65は第2の縦長中間平面M2に対して対称にデザインされている。

    図6に示す中空プロファイル本体65の第1の実施例は接触面75を形成する平坦壁部68を有する。 頂部72及びそれに対向する底部77にはそれぞれ湾曲壁部67が存在する。 2つの湾曲壁部67に続く平坦壁部68は2つの縦長エッジ71で終端している。 縦長エッジ71を有する平坦壁部68は、本例によれば、第1の縦長中間平面M1に対して1度内側に傾斜しており、それにより縦長エッジ71は2つの外輪郭平面AKの間に配置されている。 縦長エッジ71を有する各平坦壁部68は、それぞれ対向する平坦壁部68に対して、隣接する湾曲壁部67からそれらに対応する縦長エッジ71の延長方向に近づいており、その距離は中空69で特定される。

    図6に示す中空プロファイル本体65の実施例は、高さ方向Hにやや弾性を有する。 ギャップ70により分離された2つの部分はギャップ距離に応じてわずかに接近可能である。 それにより、もし織り機20の動作中において発振又は振動が生じると、それを減少させる効果がある。

    中空プロファイル本体65は内部が材質で満たされたものに比べ大変軽量である。 それを適正に形成することで十分な曲げ弾性を得ることができ、それによりガイドレール55はその重さにより、更には織り機の発振又は振動により縦長方向Lに亘り撓む事は無い。 特に、高さ方向Hにおける中空プロファイル本体65の曲げ弾性は、全ての実施例において幅方向Bよりも大きい。

    縦糸を取り替える処理において、ガイドレール55も縦糸停止装置23から取り外し再び取り付けなければならない場合、軽量であるのでその作業は簡単である。 平坦なシートから切削片を出さないで生産される中空プロファイル本体65は低コストで効率よく生産できる。 また縦糸22にダメージを与える切削片が付着する危険性も無い。

    図5に示す様に、少なくとも頂部72において、縦糸22はガイドレール55に接触する。 例えば、新しい糸を掛ける時のように、仮に糸の張力が弱いと、撓んだ糸はガイドレール55の丸い、角の無い頂部72により支持される。 接触薄板48はガイドレール55の間に配置される。 従って、縦糸22のもつれや絡み、接触薄板48への引っ掛かりが防止される。

    図7に示す中空プロファイル本体65の第2の実施例においては、ギャップ70はガイドレール55の底部77の2つの縦長エッジ71の間に位置する。 中空プロファイル本体65は、それぞれ縦長エッジ71を有する平坦壁部68に続く頂部72に湾曲壁部67を有する。 2つの平坦壁部68は対向しで向き合い接触面65を形成する。

    図8の実施例は、図7の実施例と比較すると、平坦壁部68の一方が高さ方向Hにおいて短い点で異なる。 2つの縦長エッジ71は互いに高さ方向Hにおいて異なる長さを有して配置されている。 中空69はこれにより減少され、ギャップ70は幅方向Bにおいて対向する一方の縦長エッジ71と平坦壁部68との間に形成される。

    図9に示す中空プロファイル本体65の第4の実施例においては、2つの中空69が互いに高さ方向に離間して配置されている。 各中空69は第1及び/又は第2の縦長中間平面M1、M2に対して対称に配置され、断面において水滴型である。 2つの縦長ギャップ70は互いに対向しており、縦長方向Lにおいて第1の縦長中間平面M1に沿って延びる。 真中の平坦壁部68はある傾斜角で第1の縦長中間平面M1を通り、それぞれ湾曲壁部67を有する頂部72及び底部77の湾曲領域で反転する。 真中の平坦壁部68について対向する端部において湾曲壁部67で反転後、平坦壁部68は第1の縦長中間平面M1に対してある傾斜角で延び、それぞれ縦長エッジ71で終端する。 幅方向Bに隣接する、平坦壁部68と縦長エッジ71との間に、それぞれ縦長ギャップ70が形成される。 この中空プロファイル本体65の全体の断面輪郭は8の字に類似している。

    図10に示す第5の実施例において、平坦壁部68は、接触面75を形成する一方の外輪郭平面AKに沿って延び、頂部72及び底部77それぞれにおいて、同様の形状の湾曲壁部67に至る。 その後、他方の外輪郭平面AKに沿って四半円弧状の湾曲壁部67及び平坦壁部68から別の湾曲壁部67を経由してそれぞれ縦長エッジ71で終端する。 こうして2つの縦長ギャップ70が縦長エッジ71と対向する壁部68との間に形成される。 2つの縦長ギャップ70は第2の縦長中間平面M2からそれぞれ等距離で配置されている。

    図6から図10の全ての実施例の中空プロファイル本体65においては、各湾曲壁部67は同一の曲率Rを有する。 これに対して、図11の実施例では、曲率の異なる2つの湾曲壁部67を有する。 頂部72では2つの外輪郭平面AKの間に延びる湾曲壁部67がある。 反対側において、この湾曲壁部67は曲がって平坦壁部68に向かい、接触端76を形成しつつ第1の縦長中間平面M1に対して傾斜して延び第1の縦長エッジ71で終端する。 この縦長エッジ71は、第1の縦長中間平面M1と対応する一方の外輪郭平面AKとの間に位置する。 幅方向Bの反対側において、頂部72は別の外輪郭平面AKに沿って平坦壁部68に延び、小さい曲率の他の湾曲壁部67に至る。 この湾曲壁部67は四半円弧形状を有し、転じて平坦壁部68に至り高さ方向Hに直角に延び第1の縦長中間平面M1を通る。 この平坦壁部68に別の縦長エッジ71が形成される。 こうしてこれらの縦長エッジ71は第1の縦長中間平面M1と一方の外輪郭平面AKの間に位置する。

    図12に示す第7の実施例において、中空プロファイル本体65は図10の実施例と異なり、オフセット78により第3の中空69を形成している。 オフセット78は、頂部72及び底部77を形成する2つの湾曲壁部67の間に存在する。 オフセット78は、第2の縦長中間平面M2に対して対称に2つの縦長ギャップ70の間に位置し、各縦長ギャップ70により幅方向Bに開口している。 このように中空69は縦長ギャップ70を有するが、それは上記した縦長ギャップ70と異なり少なくとも縦長エッジ71により規定されていない。 オフセット78は、本例では曲率の異なる4つの湾曲壁部67と平坦壁部68により形成されている。 オフセット78は、第1の縦長中間平面M1を貫いている。

    図13に示す第8の実施例の中空プロファイル本体65においては、湾曲壁部67は頂部72において最も円形に近く、中空69を囲む。 2つの平坦壁部68は互いに平行に延び縦長エッジ71に至る。 その後、2つの縦長エッジ71は底部77まで延びている。 2つの平坦壁部68の間に第1の縦長中間平面M1に沿った中間空間80が存在し、それは2つの縦長エッジ71の間の縦長ギャップ70で終端している。

    図14に示す第9の実施例は図13の実施例の変形である。 ここでは頂部72及び底部77には湾曲壁部67が存在し、それぞれ完全な円形に近い。 第1の縦長中間平面M1と一方の外輪郭平面AKの間で、2つの湾曲壁部67が平坦壁部68を介して結合されている。 第1の縦長中間平面M1の一方側において、各湾曲壁部67は平坦壁部68に至り、縦長エッジ71で終端している。 縦長エッジ71は互いに第2の縦長中間平面M2から離間している。 平坦壁部68は互いに平行に延びている。 各中空69は平坦壁部68の間の空間80を介して縦長ギャップ70に続いている。

    上記した各実施例の中空プロファイル本体65に加えて、他の変形例も可能である。 上記実施例を組み合わせても良い。 例えば、高さ方向H及び縦長方向Lに平行に延びる平坦壁部68が、高さ方向H又は第1の縦長中間平面M1に対して傾斜するように配置してよい。 外輪郭平面AKに直接隣接する各縦長エッジ71は、断面において、2つの外輪郭平面AKの間に位置し、湾曲壁部67及び/又は平坦壁部68に結合して良い。 これにより縦長エッジ71と接触薄板48との接触が回避される。

    本発明は織り機20の縦糸停止装置23用のガイドレール55に関する。 ガイドレール55は、高さ方向Hの高さFHより小さい幅方向Bの幅FBを有する。 ガイドレール55は少なくとも1つの中空69を有する中空プロファイル本体65として構成される。 中空プロファイル本体65は屈曲部をもたせて形成される。 詳しくは、中空プロファイル本体65は、切削片の出ない成形方法、例えばローラ成形により、板状シート片を加工して生産される。 これにより中空プロファイル本体65の壁66を一体的に形成し得る。 壁66は中空69を囲む。

    20 織り機21 バックローラ22 縦糸23 縦糸停止装置24 薄板25 ヘルドフレーム26 横糸27 リード28 布セルベッジ29 布30 布取出し機34 留付装置35 マシーンフレーム36 留付要素37 糸支持管40 接触レール41 電気的接触部42 電気的接触部43 絶縁体44 電気的接点45 電気的接点48 接触薄板49 縦糸孔50 薄板スロット51 接触脚部55 ガイドレール56 支持具57 締結ユニット58 中間支持具59 第1のスペーサ要素60 第2のスペーサ要素61 スロット65 中空のプロファイル本体66 壁67 湾曲壁部68 平坦壁部69 中空70 縦長ギャップ71 縦長エッジ72 頂部75 接触面76 接触端(エッジ)
    77 底部78 オフセット80 空間A 作動方向AK 外輪郭平面B 幅方向BD シート厚さE 縦糸面FB ガイドレールの幅FH ガイドレールの高さH 高さ方向K 縦糸方向L 縦長方向M1 第1の縦長中間平面M2 第2の縦長中間平面WD 壁の厚さ


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