Glass cloth wiring board

申请号 JP2007000700 申请日 2007-01-05 公开(公告)号 JP2008171834A 公开(公告)日 2008-07-24
申请人 Hitachi Ltd; 株式会社日立製作所; 发明人 OGIWARA MASAO; NAKAJIMA KAZUNORI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To reduce variation in characteristic impedance or transmission loss of signal wiring in a glass cloth wiring board. SOLUTION: In the glass cloth wiring board where signal wirings 100 and 101, a plurality of glass cloth layers 120 and 121 and conductor planes 110 and 111 are laminated and their gaps are impregnated with resin 130, the glass cloth layer is formed by weaving a bundle of glass fibers in the shape of grid, and adjoining glass cloth layers are laminated while turning the direction of warp/weft of the glass fibers mutually by a predetermined angle. Rotation angle of the warp/weft of the glass fibers in the adjoining glass cloth layers is suitably set in the range of 30°-60°. COPYRIGHT: (C)2008,JPO&INPIT
权利要求
  • 信号配線と複数のガラスクロス層と導体面とを積層し、それらの間隙に樹脂を含浸したガラスクロス配線基板において、
    上記ガラスクロス層はガラス繊維の束を格子状に織り上げたものであり、
    隣接する上記ガラスクロス層のガラス繊維の縦横糸方向を、互いに所定の角度だけ回転させて積層したことを特徴とするガラスクロス配線基板。
  • 請求項1記載のガラスクロス配線基板において、
    前記信号配線の両側に前記ガラスクロス層を配置し、さらに該ガラスクロス層の外側を前記導体面で挟みこむ構造としたことを特徴とするガラスクロス配線基板。
  • 請求項1記載のガラスクロス配線基板において、
    前記信号配線の片側に前記ガラスクロス層を配置し、さらに該ガラスクロス層の前記信号配線とは反対側に前記導体面を配置する構造としたことを特徴とするガラスクロス配線基板。
  • 請求項1記載のガラスクロス配線基板において、
    前記信号配線の幅は、前記ガラスクロス層を構成するガラス繊維の束の幅よりも小さいことを特徴とするガラスクロス配線基板。
  • 請求項1記載のガラスクロス配線基板において、
    隣接する前記ガラスクロス層のガラス繊維の縦横糸方向の回転角は、30度〜60度であることを特徴とするガラスクロス配線基板。
  • 说明书全文

    本発明は電子装置に使用するガラスクロス配線基板に係り、特に信号配線の特性インピーダンスや伝送損失のばらつきを低減することができるガラスクロス配線基板に関する。

    近年、電子装置の高性能、高機能、高密度及び小型化の傾向が強まり、電子装置に用いられる配線基板は、信号配線の高密度化と同時に高速信号伝送に適した特性が要求されている。 信号配線の高密度化を実現するためには、信号配線の導体幅、導体厚さ、及び絶縁層厚さを低減すると同時に、絶縁層を構成する材料にも高密度化、微細化に適した特性を有するものを用いる必要がある。 配線基板の材料には、配線基板の反り、寸法安定性、加工性、機械的強度等を改善するためにガラスクロスに樹脂を含有したガラスクロス基板材料が用いられているが、信号配線の高密度化、微細化を実現するには、ガラスクロスの機械的特性を最適化する必要がある。

    例えば特許文献1には、配線基板の高密度化、微細化に適したガラスクロス材料として、数μmの非常に細いガラス繊維を用いて、ガラスクロスの縦糸幅と縦糸間の隙間、あるいは横糸幅と横糸間の隙間を最適な寸法にすることで、樹脂含浸性、表面平滑性、穴加工性に優れたガラスクロスを実現することが記載される。

    さらに特許文献2には、多層プリント配線基板の熱伸縮や反り、捩れといった寸法変化を少なくし、信頼性を向上することを目的とし、回路基板に積層する各々のプリプレグにおける繊維体の繊維方向が互いに異なるように重ね合わせた構造とすることが記載される。

    また特許文献3には、内挿基板とプリプレグとを交互に複数枚積層する際、内層基板の繊維方向とプリプレグの繊維方向とを、異なる度(ほぼ45度)で交差するように配置する構造が記載される。

    一方特許文献4には、ガラスクロス基板ではないが、高速信号伝送を考慮した配線基板について記載される。 ここでは、信号配線の上面及び下面の絶縁層を介して挟んだ導体面に、一定周期を有するパターンを設け、かつ上面と下面のパターンを互いに当該周期の半分ずらして形成することにより、配線容量の分布が均一化し特性インピーダンスの変動量も減少すると述べている。

    特開2004−124324号公報

    特開2002−158442号公報

    特開平8−321679号公報

    特開昭63−86495号公報

    配線基板に用いられるガラスエポキシ樹脂等の材料は、ガラスクロスをエポキシ等の樹脂で固めた材料で構成されている。 ガラスクロスは配線基板内で、基板平面のX−Y軸方向の直交方向に沿って格子状に編み込まれているが、ガラスクロスの束の寸法は数10〜100μm程度あり、信号配線の導体幅である数10μmに比べて大きいため、ガラスクロスの密度の違いが、特性インピーダンスや伝送損失のばらつきを引き起こすという課題があった。

    すなわち、信号配線がガラスクロスの縦横糸幅に比べて細い場合は、ガラスクロスの縦横糸の部分と、樹脂の部分を信号配線が通過する場合で、絶縁層の実効的な比誘電率や誘電正接が異なるため、信号配線の特性インピーダンスや伝送損失がばらつくことになる。 この場合の特性ばらつきとしては、各信号配線とガラスクロスとの位置関係に起因する特性ばらつきと、一本の信号配線上の位置により特性インピーダンスが周期的に変動するという2つの問題が含まれる。

    例えば信号配線の方向をガラスクロスの縦横糸方向に対して45度傾けて斜めに配置することで、信号配線の特性に影響する比誘電率や誘電正接の寄与を平均化することは期待できるが、一本の信号配線上で特性インピーダンスが周期的に変動する問題は解決できない。

    上記特許文献1〜3に記載される配線基板の構成は、配線基板に加わる熱による反り、捩れ、寸法変化といった機械的特性安定化を目的としたものであり、高速信号伝送という電気的特性の安定化についての配慮はなされていない。 また、信号配線とガラスクロスの位置関係についても、特に明示されていない。

    なお、上記特許文献4の技術では配線基板の高速信号伝送が考慮されている。 仮に、特許文献4の技術をガラスクロス配線基板に適用することを想定した場合、高速信号電流の帰路でありかつ電源給電の役割を果たす導体面に一定周期のパターンを設けることになる。 このような構成は、電源給電経路のインピーダンスを増加させ、その結果、電源ノイズの増加を引き起こすという新たな問題を生じることが予想される。

    本発明の目的は、上記課題を解決し、信号配線の特性インピーダンスや伝送損失のばらつきを低減するガラスクロス配線基板を提供することである。

    本発明は、信号配線と複数のガラスクロス層と導体面とを積層し、それらの間隙に樹脂を含浸したガラスクロス配線基板において、上記ガラスクロス層はガラス繊維の束を格子状に織り上げたものであり、隣接する上記ガラスクロス層のガラス繊維の縦横糸方向を、互いに所定の角度だけ回転させて積層した構造とする。 ここに、隣接する前記ガラスクロス層のガラス繊維の縦横糸方向の回転角は、30度〜60度が好適である。

    本発明によれば、ガラスクロス配線基板における特性インピーダンスや伝送損失のばらつきを低減し、高速信号伝送特性を改善することができる。

    以下、本発明の実施形態を図面を用いて具体的に説明する。

    図1は、本発明の実施例1にかかるガラスクロス配線基板の構造を示す斜視図である。 図1において、110,111は高速信号電流の帰路となる導体面、100,101は信号配線、120,121は2層のガラスクロスである。 信号配線100,101は2層のガラスクロス120,121に挟まれており、導体面110,111で挟まれた空間(間隙)は樹脂130で満たされている。 上側ガラスクロス120と下側ガラスクロス121の繊維の方向は互いに異なり、上側ガラスクロス120の縦横糸方向X−Yに対して、下側ガラスクロス121の縦横糸方向U−Vを45度回転させて構成している。 ここにガラスクロスは、1本が数μmのガラス繊維を100μm幅程度の束にして、格子状に織り上げたものである。

    図2は、図1のガラスクロス配線基板の内部構造を示す透視図である。 導体面110,111は省略し、2層のガラスクロス120,121と信号配線102,103の配置例を示す。 上側ガラスクロス120と下側ガラスクロス121とは、縦横糸方向をそれぞれ45度回転させて積層している。 信号配線102,103は上側ガラスクロス120の縦糸方向(Y方向)に平行に配置し、信号配線103は縦糸の位置に一致した場合、102は隣接する縦糸の中間位置に配置した場合を例に挙げる。 ガラスクロス120,121を上側と下側とで縦横糸方向がそれぞれ45度回転させて配置しているので、信号配線102,103に対して近接する、ガラスクロス及び樹脂130の出現頻度が2層のガラスクロス120,121により均等化される。

    その結果、信号配線の平面方向の相対的な位置関係の違い(例えば信号配線102,103で示すようなX方向位置の違い)や、信号配線上のY方向位置の違いにより発生する、当該信号配線の特性インピーダンスや伝送損失のばらつきを低減することができる。

    図3は、本発明の実施例2にかかるガラスクロス配線基板の内部構造を示す透視図である。 ここでは、実施例1における上側ガラスクロス120に対し下側ガラスクロス121'を、縦横糸方向をそれぞれ30度(あるいは60度)回転させて積層した場合である。 信号配線105は上側ガラスクロス120の縦糸の位置に一致した場合、信号配線104は隣接する縦糸の中間位置に配置した場合を例に挙げる。

    この場合にも、信号配線104,105に対して近接する、上側ガラスクロス120、下側ガラスクロス121'及び樹脂130の出現頻度が均等化され、当該信号配線の特性インピーダンスや伝送損失のばらつきを低減することができる。

    図4は、本発明の実施例3にかかるガラスクロス配線基板の構造を示す斜視図である。 図1と同じ要素には同一符号を付しており、その説明は省略する。 実施例3では、120〜123は4層のガラスクロスであり、導体面110側から、2層の上側ガラスクロス122,120、信号配線100,101、2層の下側ガラスクロス121,123の順に積層して構成している。 そして、隣接する各ガラスクロス122,120,121,123の縦横糸方向は互いに45度回転させている。

    その結果、信号配線100,101に対して近接する、ガラスクロス及び樹脂130の出現頻度が4層のガラスクロス122,120,121,123によりさらに均等化される。 その結果、信号配線の平面方向の相対的な位置関係の違いや、信号配線上の位置の違いにより発生する、当該信号配線の特性インピーダンスや伝送損失のばらつきを低減することができる。

    図5は、本発明の実施例4にかかるガラスクロス配線基板の構造を示す斜視図である。 図1と同じ要素には同一符号を付しており、その説明は省略する。 実施例4では、信号配線100,101の片側(ここでは下側)のみに2層のガラスクロス121,123を配置した構造である。 111は高速信号電流の帰路となる導体面で、その上に2層のガラスクロス123,121、信号配線100,101を積層し、信号配線100,101と導体面111の間の空間は樹脂130で満たされている。 本実施例でも、ガラスクロス123の縦横糸方向に対して、ガラスクロス121の縦横糸方向を45度回転させている。

    その結果、信号配線100,101に対して近接する、ガラスクロス及び樹脂130の出現頻度が2層のガラスクロス121,123により均等化される。 本実施例ではガラスクロスが信号配線の片側にのみ存在する構造であるが、信号配線の平面方向の相対的な位置関係の違いや、信号配線上の位置の違いにより発生する、当該信号配線の特性インピーダンスや伝送損失のばらつきを低減することができる。
    [比較例]

    図6は、比較例として従来のガラスクロス配線基板の構造を示す斜視図である。 210,211は導体面、200,201信号配線、220,221は2層のガラスクロスである。 信号配線200,201は2層のガラスクロス220,221に挟まれている。 従来の構造は、上側ガラスクロス220の縦横糸方向X−Yと下側ガラスクロス221の縦横糸方向U−Vを一致させて積層している。 このような構造では、信号配線の平面方向の相対的な位置関係の違いや、信号配線上の位置の違いにより、信号配線の特性インピーダンスや伝送損失がばらつくという問題がある。 以下、その理由を図7と図8で説明する。

    図7は、図6の配線基板のX方向(U方向)の断面図を示す。 信号配線200,201近傍の上側ガラスクロス220の縦糸を330、横糸の交差位置を331で示す。 そして、信号配線200,201の位置が、ガラスクロスの縦糸または横糸と近接しているかどうかに注目する。 図7では、信号配線200,201のX方向の位置が、上側ガラスクロス220の縦糸330に近接している場合である。 なお、横糸は信号配線200,201に直交しかつY方向に沿って交互に近接するから、信号配線200,201からの距離はX方向の位置に対し不変である。 また、下側ガラスクロス221の縦糸および横糸と、信号配線200,201との距離関係についても同様のことが言える。

    図7のような構成の場合には、信号配線200,201が上下のガラスクロス220,221の縦糸330と近接対向するため、当該信号配線の電気的特性はガラスクロスの影響を大きく受ける。 具体的には、当該信号配線の特性インピーダンスや伝送損失は、ガラスクロスの実効的な比誘電率や誘電正接の影響を強く受けた値となる。

    一方図8は、図6の配線基板において、信号配線202,203を位置をずらして配置した場合のX方向(U方向)の断面図を示す。 信号配線202,203のX方向の位置が、上側ガラスクロス220の縦糸330から離れ、横糸の交差位置331に近接している場合である。

    図8のような構成の場合には、信号配線202,203が上下のガラスクロス220,221の横糸交差位置331と近接対向するため、ガラスクロスだけでなく樹脂の影響も受けることになる。 その結果、当該信号配線の特性インピーダンスや伝送損失の平均値はガラスクロスと樹脂の双方の電気特性の影響を受けた値となる。

    更に図9は、上記図7と図8の配線基板の透視図を示す。 信号配線200(201)は図7の場合、信号配線202(203)は図8の場合の配線位置である。 信号配線200では、配線方向(Y方向)に沿って、常にガラスクロスの縦糸330が近接対向している。 よって、信号配線200の特性インピーダンスは配線上の位置によって変動しない。 一方、信号配線202では、配線方向(Y方向)に沿って、ガラスクロスの横糸331と樹脂130とが繰り返し近接対向する。 このような場合は、当該信号配線に沿ってガラスクロスと樹脂の影響を交互に、かつ周期的に受け、当該信号配線の特性インピーダンスが信号配線上の位置により周期的に変動する。 その結果、共振現象が発生し高速信号伝送の観点からは好ましくない。

    図10は、上記実施例によるガラスクロス配線基板の電気的特性を示す図である。 ここでは、上記実施例1,2および比較例の配線基板の信号配線に沿った特性インピーダンスを示す。 (a)は実施例1(図2、回転角=45度)の場合、(b)は実施例2(図3、回転角=30度)の場合で、比較例とともに示す。

    図10(a)において、曲線900は、比較例(図9)の信号配線202の特性である。 曲線920は、実施例1(図2)の信号配線102の特性であり、曲線930は信号配線103の特性である。 なお、信号配線103の特性は比較例(図9)の信号配線200の特性と一致する。 このように、実施例1によれば、信号配線102,103で示すようなX方向位置の違いに基づく特性インピーダンスのばらつきが低減する。 また、信号配線102のように信号配線の位置がガラスクロスと樹脂とが交互に対向する場合であっても、信号配線上のY方向位置の違いにより発生する特性インピーダンスの変動が低減する。

    また図10(b)において、曲線940は、実施例2(図3)の信号配線104の特性で、曲線950は信号配線105の特性である。 このように回転角が30度の場合でも、信号配線104,105で示すようなX方向位置の違いに基づく特性インピーダンスのばらつきが低減する。 また、信号配線104のように信号配線の位置がガラスクロスと樹脂とが交互に対向する場合であっても、信号配線上のY方向位置の違いにより発生する特性インピーダンスの変動が低減する。

    いずれの場合でも、上記実施例によるガラスクロス配線基板は、特に、信号配線に沿った特性インピーダンスの変動が少ないため、より高速信号伝送に適している。 曲線930,950は設計中心に対してオフセットを持っているが、信号配線に沿った特性インピーダンスのばらつきが低減しているため、より高速信号伝送に適していると言える。

    上記実施例では、ガラスクロスの層数が2層または4層の場合であったが、層数はこれに限らず任意の複数層であって良い。 また、信号配線に対し、ガラスクロスを両側に配置しても、片側に配置しても良い。 その際隣接するガラスクロスの縦横糸方向が互いに回転させて積層し、その回転角は30〜60度の範囲内が好適である。

    本発明によれば、基板配線密度の増加とともに課題となる高速信号の波形ひずみや波形ばらつきの改善と周波数限界の向上が図れる。 そして、本発明によるガラスクロス配線基板を適用することで、電子計算機、通信装置、または医療用装置等の電子装置の高性能化と小型化に寄与する。

    本発明の実施例1にかかるガラスクロス配線基板の構造を示す斜視図。

    図1のガラスクロス配線基板の内部構造を示す透視図。

    本発明の実施例2にかかるガラスクロス配線基板の内部構造を示す透視図。

    本発明の実施例3にかかるガラスクロス配線基板の構造を示す斜視図。

    本発明の実施例4にかかるガラスクロス配線基板の構造を示す斜視図。

    比較例として従来のガラスクロス配線基板の構造を示す斜視図。

    図6の配線基板のX方向の断面図。

    図6の配線基板において、信号配線の位置をずらした場合の断面図。

    図7と図8の配線基板の透視図。

    上記実施例によるガラスクロス配線基板の電気的特性を示す図。

    符号の説明

    100〜105,200〜203…信号配線、
    110,111,210,211…導体面、
    120〜123,220,221…ガラスクロス、
    330…ガラスクロスの縦糸、
    331…ガラスクロスの横糸及び交差する位置、
    130…樹脂、
    900,920〜950…配線基板の特性インピーダンス。

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