Loom method of operating with an electronic dobby shedding device

申请号 JP14434690 申请日 1990-06-04 公开(公告)号 JP2924095B2 公开(公告)日 1999-07-26
申请人 株式会社豊田自動織機製作所; 发明人 HONDA HIROSHI;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】一方の開口位置に付勢されている多数のヘルドフレームの開口運動を、記憶装置に予め設定されたプログラムによって、それぞれ他方の開口位置あるいは中口開口位置に制御する電子ドビー開口装置を備えた織機の運転方法において、 ヘルドフレームのレベリング時およびその運転開始時に、前記付勢に抗して他方の開口位置にあるいは中口開口位置に移動させるヘルドフレームを数枚づつ選択し複数回の開口運動に分けて移動させるようにしたことを特徴とする電子ドビー開口装置を備えた織機の運転方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、電子ドビー開口装置を備えた織機の運転方法、特に、一方の開口位置に付勢されている多数のヘルドフレームの開口運動を、記憶装置に予め設定されたプログラムによって、それぞれ他方の開口位置あるいは中口開口位置に制御する電子ドビー開口装置を備えた織機の運転方法に関するものである。

    従来の技術 一般的に織機においては、ドビー開口装置を備えたものに限らず、織付時にヘルドフレームを装着する場合や、経糸をヘルドに通す場合など、ヘルドフレームの取付位置が揃っていないと作業性が著しく悪くなる場合には、全てのヘルドフレームを一定の高さに揃えるレベリングが行なわれている。 特に、ヘルドフレームが一方の開口位置に付勢されている開口方式(消極開口)の場合には、各ヘルドフレームに対する制御をオフとして、その開口位置に全ヘルドフレームが揃えられるのが通常である。 しかしながら、作業によっては、付勢と逆の開口位置あるいは中口開口位置にレベリングする必要が生じる場合があり、この場合には織機、特に駆動モータに加わる負荷が大きくなるので、例えば第1〜5列、第1〜
    9列、第1〜13列、第1〜16列というような4回の開口運動に分けて順次ヘルドフレームを移動させ、駆動モータに加わる負荷を分散して小さくするものが知られている(例えば、特開昭61-225342号公報参照。)。

    ところで、電子ドビー開口装置を備えた織機にあっては、駆動モータの容量不足を補うために、全速運転もしくはインバータ駆動の場合には周波数を上げて瞬時の高速運転でレベリングを達成し、そのレベリング位置から全速または可能な限りの高速で機台の運転を開始している(レベリング位置から組織位置へヘルドフレームを移動させる場合にも大きな負荷が加わることがある。)。

    発明が解決しようとする課題 前述の、数回の開口運動に分けて順次ヘルドフレームを移動させるものにおいては、制御棒の周囲に設けられた制御リブで該当ヘルドフレームを常に一律に制御するのみで、織物の組織に応じて区分を変更し、区分内のヘルドフレームを選択することができず、また、機台の立上げ、すなわちレベリング位置から組織位置への移動の際に必要とされる大きな負荷を軽減することができないので、レベリング時の負荷の制御が充分でないという問題点があった。

    また、電子ドビー開口装置を有するものにおいては、
    全速または可能な限りの高速でレベリングおよびレベリング位置からの機台の立上げを行なうので、非常に危険であり、かつ経切れが非常に多く発生するという問題点があった。

    この発明は、これらの問題点を解消するためになされたもので、レベリングの際およびレベリング位置からの運転開始に際し、安全な低速で運転でき、かつ駆動モータに過大な負荷が加わらない電子ドビー開口装置を備えた織機の運転方法を提供することを目的としている。

    課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、この発明は、一方の開口位置に付勢されている多数のヘルドフレームの開口運動を、記憶装置に予め設定されたプログラムによって、それぞれ他方の開口位置あるいは中口開口位置に制御する電子ドビー開口装置を備えた織機の運転方法において、
    ヘルドフレームのレベリング時およびその運転開始時に、前記付勢に抗して他方の開口位置あるいは中口開口位置に移動させるヘルドフレームを数枚づつ選択し複数回の開口運動に分けて移動させるものである。

    作用 ヘルドフレームの開口運動を、記憶装置に予め設定されたプログラムによって制御する電子ドビー開口装置を備えた織機の運転方法において、ヘルドフレームのレベリング時およびその運転開始時に、付勢に抗して移動する必要があるヘルドフレームを数枚づつ選択し複数回の開口運動に分けて移動させるので、使用されている駆動モータの容量を考慮して、事前に移動させるヘルドフレームの枚数を設定しておけば、駆動モータに過大な負荷がかからないので機台を低速に運転することができる。
    また、開口運動がヘルドフレーム毎に選択的に制御されるので、運転開始時のレベリング位置から織物組織位置へのヘルドフレームの移動の制御が可能で、低速運転で開始でき、従来の機台の立上げに比して経糸切れを格段に減少させることができる。

    実施例 以下、この発明の方法の具体例を図に示された電子ドビー開口装置を備えた織機について説明する。

    第1図において、1は駆動モータMを有する織機で、
    ドビー開口装置2を備えている。 ドビー開口装置2は既知のもので、図示しないカム、リンク、ソレノイド吸着片などからなる。 ソレノイド吸着片は記憶装置に予め設定記憶された織物パターンのプログラムに従って吸着動作を制御される。 ソレノイド吸着片が作動されて揺動レバーを吸着すると、ドビー開口装置の駆動が伝達され、ガイドロール3を介してロープ4がヘルドフレーム5を下方に牽引する。 通常ヘルドフレーム5は16〜32枚からなり、共通の動作をするものを除いて、それぞれ可撓材6、揺動扇形部材7を介してばね8によって上方開口位置に付勢されている。 従って、ドビー開口装置2のソレノイド吸着片が織物パターンに基づいて揺動レバーを吸着しないように制御された場合、対応するヘルドフレームはばね8の付勢力によって上方に位置し、またソレノイド吸着片の吸着作用によって駆動力を受けたヘルドフレームは下降されて下方に位置し、このようにして経糸の開口状態が形成される。

    第2図(A),(B)はヘルドフレームを上側位置にレベリングする場合の例を示すもので、第2図(B)は横軸に記載したH.FNo.1〜16の16枚のヘルドフレームが縦軸に記載した1〜5ピックの間の織物パターンを順次繰り返す組織図を示し、図中縦軸の6ピック目は1ピックと同一の組織であり、Lはレベリング時である。 また、第2図(A)はレベリング動作の説明図である。 この例においては、レベリング時に第2図(A)に示すように1〜16の全てのヘルドフレームに対応する各ソレノイド吸着片が1ピック目で非吸着状態(オフ)となるように作動制御することによって、各ヘルドフレームはばね8の付勢力によって上昇動され、いわゆる上口レベリング状態となり、以後はこの状態を継続する。 従って、
    ヘルドフレームは全てばねの付勢力により移動するため、織機に負荷が加わることはない。

    第3図(A),(B)は前記第2図で説明したレベリング状態にあるヘルドフレームを元の織物パターンへ移行する動作を示したものである。 第3図において、16枚のヘルドフレームを1〜5,6〜10及び11〜16の3種類に分類しておき、レベリング状態L 0から第1ピックL 1で第1〜5列のヘルドフレームが織物パターンの組織に合うように、対応するドビー開口装置2のソレノイド吸着片を作動制御(オン)する。 この場合、第2,4,5列のヘルドフレームの揺動レバーが吸着保持され、他の1及び3
    列のヘルドフレームの揺動レバーは非吸着状態で維持される。 第2ピックL 2では、第6〜10列のヘルドフレームに対応するソレノイド吸着片が作動制御(オン)され、
    第6,7,9,10列のヘルドフレームの揺動レバーが吸着状態に保持されるとともに第8列のヘルドフレームの揺動レバーが非吸着状態に維持される。 続いて第3ピックL 3では、第11〜16列のヘルドフレームに対応するソレノイド吸着片が作動制御(オン)され、第11,12,14,15,16列のヘルドフレームに対応するソレノイド吸着片が揺動レバーを吸着保持するとともに他の第13列のヘルドフレームに対応するソレノイド吸着片が非吸着状態を維持する。
    この段階で全ヘルドフレームの織物パターンは前記第2
    図の1ピック及び6ピック目の織物パターンと同一状態となり、レベリング開始前の織物パターンに復帰する。
    従って、第3図(A)の4ピック以降は通常の製織運転を開始することができる。 このように、レベリング状態を復帰させるヘルドフレームの枚数を減らした状態で復帰動作を行うため、織機の駆動部への負荷を減少する事ができ、ヘルドフレームを安全な低速運転で製織のための織物パターンへ復帰させることができる。

    第4図(A),(B)は、製織運転において使用している織物パターンをレベリング操作によって平織組織の織物パターンに移行する例を示したものである。 第4図(B)の縦軸に第5ピック、第6ピックで示したものが製織運転において使用される織物パターンである。 ここで使用されている16枚のヘルドフレームについては、第4図(A)のH.FNo.で示すように、2組の奇数列と2組の偶数列の計4組に分け、各組の作動制御時期を設定する。 レベリング時のソレノイド吸着片の作動制御では、
    奇数列のヘルドフレームに対応するソレノイド吸着片のみが吸着状態を保持するように設定しておく。 レベリング時の説明をすると、第4図(A),(B)に示すように、第1ピックL 1で第1,3,5,7の奇数列のヘルドフレームのソレノイド吸着片が作動制御され、吸着保持状態となり、他のヘルドフレームはその前の状態のままであるため、第4図(B)のようにレベリング操作前の第6ピックの場合に比して、第1,3列のヘルドフレームのソレノイド吸着片の吸着保持状態が加わった形となる。 第2
    ピックL 2では、第2,4,6,8の偶数列のヘルドフレームに対応するソレノイド吸着片に対してのみ作動制御が行われ、他のヘルドフレームについては第1ピックL 1時のままであるため、第2,4,6,8の列が非吸着状態に維持される。 従って、この時点で第1〜8列のヘルドフレームについては、奇数列のヘルドフレームのソレノイド吸着片が吸着保持状態にあり、偶数列のヘルドフレームのソレノイド吸着片が非吸着状態に維持されている。 次に、第3ピックL 3において、第9,11,13,15の奇数列のヘルドフレームのソレノイド吸着片のみが作動制御され、吸着保持状態となる。 ここで新たに吸着保持状態となるのは、
    第13列のヘルドフレームのみである。 続いて、第4ピックL 4では、残りの第10,12,14,16の偶数列のヘルドフレームのソレノイド吸着片にのみ作動制御が行われる。 このため、上記ヘルドフレームは、前回の第3ピックL 3時で吸着保持状態となっていたものが非吸着状態に変更されて維持される。 従って、この第4ピックL 4の時点で16
    枚のヘルドフレームのうち、奇数列はソレノイド吸着片が吸着保持状態となり、遇数列はソレノイド吸着片が非吸着状態に維持された状態となって、織物パターンは平織組織に変更される。 この結果、低速運転4ピック間で全てのヘルドフレームを平織組織にすることができる。

    このように、ばね8の付勢力に抗してヘルドフレーム5を降下させる場合、ヘルドフレーム群を複数に分割して、対応するソレノイド吸着片を作動制御するため、織機1の駆動モータMが通常のタペット開口用のものであっても、オーバーロードとなることがなく、低速運転でレベリング、機台の立ち上げを行うことができる。

    発明の効果 この発明によれば、ヘルドフレームをその付勢に抗して移動させる場合に、移動の必要なヘルドフレームを数枚づつ選択し複数回の開口運動に分けて移動するので、
    駆動モータに過重な負荷が加わらず、低速運転でレベリング、機台の立上げを行なうことができるので経糸切れの発生がない。

    【図面の簡単な説明】

    第1図はこの発明の方法を実施する電子ドビー開口装置を備えた織機の要部概略図、第2図(A)はレベリング状態における各ヘルドフレームの制御状態を表わす説明図、第2図(B)は織物パターンから上口レベリングへ移行するための組織図、第3図(A)は上口レベリングから織物パターンへ移行するレベリング解除の時の各ヘルドフレームの制御状態を表わす説明図、第3図(B)
    は第3図(A)の状態を実現するための組織図、第4図は(A)は織物パターンから平織レベリングへ移行する際の各ヘルドフレームの制御状態を表わす説明図、第4
    図(B)は第4図(A)の状態を実現するための組織図である。 1……織機、2……電子ドビー開口装置、3……ガイドローラ、5……ヘルドフレーム(HF)、8……ばね。

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