組み込まれたカバー糸を有する織物材料を製織するための織機

申请号 JP2013513679 申请日 2011-06-08 公开(公告)号 JP5822918B2 公开(公告)日 2015-11-25
申请人 テクスティルマ・アクチェンゲゼルシャフト; 发明人 ストゥーダー,ヴァルター; ビューラー,シュテファン;
摘要
权利要求

組み込まれたカバー糸を有する織物材料(10)を製織するための織機であって、 −少なくとも上杼口(5)および下杼口(4)を有する杼口(3)を経糸(2)から形成するための杼口形成装置と、 −緯糸を打ち込むための緯糸打込装置(7)と、 −打ち込まれた緯糸を筬打ちするための筬(1)と、 −少なくとも1つのカバー糸(12)用の配置装置と、を備えている、織機において、 前記織機は、付加的な経糸(8)を配置するために互いに隣接して配置された複数の経糸配置要素(14)を有する経糸配置装置(9)をさらに備えており、 前記経糸配置装置(9)は、前記付加的な経糸(8)用の前記経糸配置要素(14)を開始位置から、前記上杼口(5)を通って前記下杼口(4)に入り込ませるかまたは前記下杼口を通って前記上杼口に入り込ませるための駆動装置を備えており、前記経糸配置装置は、前記緯糸打込装置(7)が前記付加的な経糸(8)と交差するように位置決めされるようになっており、前記カバー糸用配置装置は、少なくとも1つのカバー糸ガイド(13)を備えており、前記カバー糸ガイド(13)は、前記経糸配置装置(9)の前記開始位置(11)において、横方向移動手段によって、前記経糸(2)を横切る方向に移動可能になっており、 カバー糸ガイド(13)は、前記経糸(2)に交差する方向に延び、 前記経糸配置要素(9)の前記経糸配置要素(14)は、前記杼口形成装置の前記上杼口(5)から、前記カバー糸ガイド(13)に向かって延び、 前記経糸配置装置(9)の前記経糸配置要素(14)は、等距離を隔てて互いに隣接して配置され、隣接する前記経糸配置要素(14)の間には、前記カバー糸ガイド(13)が配置可能であることを特徴とする織機。前記カバー糸ガイド(13)は、前記横方向移動手段によって、前記杼口の各位置に移動可能になっている、ことを特徴とする請求項1に記載の織機。前記経糸配置装置(9)は、横方向移動手段をさらに備えており、該横方向移動手段によって、前記経糸配置要素(14)は、前記杼口(3)内に入り込まないとき、前記経糸(2)に対して横方向に移動可能になっている、ことを特徴とする請求項1または2に記載の織機。前記カバー糸用配置装置は、少なくとも1つのさらに他のカバー糸ガイド(16)を備えており、前記さらに他のカバー糸ガイド(16)は、前記経糸(2)の方向に関して前記カバー糸ガイド(13)の背後に配置されており、前記経糸(2)の方向に対して横方向に移動可能になっている、ことを特徴とする請求項1〜3の1つに記載の織機。前記付加的な経糸(8)の負荷を低減させるために、前記カバー糸(12)を保持するために可動に形成された少なくとも1つの保持フック(17)を備えており、前記カバー糸(12)の配置の後、前記保持フック(17)は、細長布(10)から開始位置に移動可能になっている、ことを特徴とする請求項1〜4の1つに記載の織機。いくつかの経糸配置装置(9)が、筬打ちに対して平行にかつ所定距離を隔てて互いに隣接して、配置されている、ことを特徴とする請求項1〜5の1つに記載の織機。前記経糸配置装置(9)は、連結して駆動されるようになっている、ことを特徴とする請求項6に記載の織機。前記経糸配置装置(9)が個別にかつ互いに独立して駆動されるように、個別の駆動装置が設けられている、ことを特徴とする請求項6に記載の織機。

说明书全文

本発明は、組み込まれたカバー糸を有する織物材料を製織するための織機に関する。

前述の形式の織機は、特許文献1から知られている。この特許では、細幅布を織っている間に、取付け糸が供給ニードルによって配置されるようになっている。ここには、細幅ニードル織機が、導体糸、特にアンテナ糸の織込みをどのようにすれば有利に実行することができるかについて何らの示唆もない。同様の技術が、特許文献2に独自に開示されている。

特許文献3から、経糸方向を横切って配向されているシャフトに配置された供給ニードルを有することによって、導電糸を様々な形態で組み込むことが知られている。このシャフトは、該シャフトの枢動を行うための第1の駆動装置に接続されており、さらに軸方向における移動を行うための第2の駆動装置に接続されている。枢動によって、ブレードは、杼口に出し入れされることになる。その結果、ブレードは、細幅布の幅を横切って移動することができる。

特許文献4から、有効糸を織り込むための織機が知られている。有効糸は、裏布内に組み込まれるかまたは裏布の上に配置されることが可能になっている。特許文献4の織機は、個々の経糸を選択することができる経糸開口装置を備えている。ここでは、有効糸は、選択された付加的な経糸である。これによって、有効糸および任意の付加的な経糸の両方が、杼口内に案内されることになる。その結果、付加的な経糸および選択された有効糸の上から供給される一連の有効糸は、該有効糸の横断時に、これらの経糸によって結び付けられることになる。これは、有効糸が裏布の上に付加されるというよりは、むしろ裏布の一部をなし、これによって、構造を変更していることを意味している。

スイス特許第490541号明細書

米国特許第3,796,234号明細書

国際特許出願公開第2007/071077A1号パンフレット

特開2005−015954号公報

組み入れられたカバー糸を有する織物材料を製織するのに適する織機を提供することが、本発明の目的である。これに関して、該織機は、織物材料を著しく変更することなく、カバー糸を織物材料に付加するのに有用である。

この目的は、前述の織機において請求項1に記載の装置を設けることによって、達成されることになる。第1に、本発明の手段によれば、まず緯糸方向におけるカバー糸ガイドの横断運動によっても、カバー糸を結び付けることができる。さらに、これは特に有利なことであるが、運動、すなわち、結付けおよび緯糸配置を2つの運動に分けることによって、細幅布の面における目に見える結付けをなくすことができる。この方法によれば、織機は、特開2005−015954号公報の織機と対照的に、織布材料を著しく変更させることなく、カバー糸を付加することができる。織機が、少なくとも1本のカバー糸用配置装置に加えてかつそれとは独立して、付加的な経糸を配置するために互いに隣接して配置された複数の経糸配置要素を有する経糸配置装置を備えているという事実によって、特開2005−015954号公報の欠点、すなわち、カバー糸が裏布の一部をなし、これによって、構造を変更させるという欠点が回避されることになる。

また、カバー糸が移動することができ、経糸配置要素間において細幅布の任意の配置位置に配置可能になっていると、極めて有利である。

織機の有利な実施形態は、従属請求項に記載されている。

もし経糸配置装置が横方向移動手段も備えており、該横方向移動手段によって、該経糸配置装置が、杼口内に入り込まないとき、経糸に対して横方向に移動可能になっていると、有利である。

本発明の有利な実施形態によれば、配置装置は、少なくとも1つのさらに他のカバー糸ガイドを備えており、該さらに他のカバー糸ガイドは、経糸の方向に関して前記カバー糸ガイドの背後に配置されており、経糸の方向に対して横方向に移動可能になっている。

本発明のさらに他の実施形態によれば、本装置は、筬が停止しているときにカバー糸を保持することができる少なくとも1つの保持フックを備えている。これによって、保持フックは、カバー糸の配置の後に細長布から開始位置に移動可能となるように、案内されることになる。

前述の実施形態は、主に細幅織機に関する。広幅織機の場合も、いくつかの経糸配置装置を筬打ちに対して平行にかつ所定の距離を隔てて互いに隣接して配置することによって、本発明による技術を有利に用いることができる。好ましくは、経糸配置装置は、連結して駆動されるようになっている。しかし、一部の用途に対して、もし経糸配置装置が個別にかつ互いに独立して駆動されるように個別の駆動装置が設けられると、有利な場合もある。

本発明によって用いられる前述の要素ならびに請求項および以下の例示的な実施形態に記載の要素は、それらの大きさ、形状、材料の使用、および技術設計に関して、どのような特定の条件によっても排除されるものではない。従って、それぞれの応用分野において知られている選択基準が、限定されることなく適用されてもよい。

以下、図面を参照して、織機の実施形態についてさらに詳細に説明する。

本発明の第1の実施形態による織機の基本的な運動を説明するための該織機の概略図である。

カバー糸ガイドの配置運動を説明するための図1に記載の織機の概略図である。

いくつかのカバー糸ガイドを有する本発明の第2の実施形態による織機の概略図である。

保持フックを有する本発明の第3の実施形態による織機の概略図である。

互いに隣接して配置された3つの並列作動経糸配置装置を有する実施形態による織機を示す図である。

図1は、本発明の第1の実施例による織機の基本運動を説明するために、該織機を概略図として示している。グリッパー織機では、細幅布10を製織するための経糸2は、緯糸打込ニードル7またはグリッパーによって緯糸を打ち込むための上杼口5および下杼口4を形成するようになっている。筬1は、打ち込まれた緯糸をすでに織られた織物材料10に寄せるために、従来方式で配置されている。

経糸配置装置9が、上杼口5を通って下杼口4に入り込むようになっている。同時に、筬1が後退する。経糸配置装置9は、筬1の方向に移動可能になっていると共に、下杼口4内まで下方にも移動可能になっている。ここに記載されている実施形態では、経糸配置装置9は、筬1の移動に追従するようになっている。しかし、経糸配置装置は、停止可能になっていてもよく、または結付けの形態によっては、可変周期で杼口内に入り込むことが可能になっていてもよい。

緯糸打込ニードルまたはグリッパー7の緯糸は、もし経糸配置要素が下杼口内にあるなら、付加的な経糸8と交差することになる。図示されている実施形態では、緯糸打込ニードル7またはグリッパーの緯糸は、補助糸によって固着されるようになっている。経糸配置装置9は、経糸配置要素を下杼口4および上杼口5から持ち上げ、筬1と共に開始位置11に移動するようになっている。その後、ここに記載されている実施形態では取付け糸である付加的な経糸8は、筬1によって筬打ちされることになる。経糸配置装置は、被覆する経糸に触れないように配置されねばならない。

カバー糸ガイドによる付加的な配置が、図2に示されている。カバー糸12用カバー糸ガイド13は、横断運動によって、経糸配置要素14間の任意の配置位置に入り込むことが可能になっている。この後、図1による前述の基本運動が続くことになる。カバー糸12は、有効糸、例えば、ワイヤ、ひとつなぎの真珠、弾性糸、などであってもよいし、または機能糸、例えば、LED糸、導電糸などであってもよい。

経糸配置装置9が開始位置11にあるとき、カバー糸ガイド13は、例えば、リニアモータ、カム機構、などによって、経糸配置要素14を通って移動し、新しい配置位置に達することができる。望ましい効果および機能に依存して、これは、周期的に行われてもよいし、または自由に設定したパターンに従って、行われてもよい。

付加的な経糸、すなわち、取付け糸8によって、カバー糸12は、特に緯糸方向において、細幅布10に結び付けられることになる。代替的にまたは付加的な効果として、前述の実施形態では取付け糸である付加的な経糸8が、一連の有効糸によって構成されていてもよい。

経糸配置装置9は、細幅布10の経糸方向に沿ってカバー糸12を配置しかつ結び付けるために、横断運動中に1つまたはいくつかの経糸要素14を移動させることができるようになっていてもよい。これによって、新しいパターンおよび効果が可能になる。経糸配置要素14は、一定の相互距離を隔てて、ここに記載されている実施形態では等距離を隔てて、互いに隣接して配置されている。

図3に示されている本発明のさらに他の実施形態によれば、いくつかのカバー糸ガイドが前後方向に配列されることが可能になっている。

各カバー糸ガイド13,16は、個々の駆動装置によって駆動され、横断方向において互いに独立して移動可能になっている。

この織機では、カバー糸12,15は、交差することができ、これによって、新しい効果を得ることができる。

本発明のさらに他の実施形態が、図4に示されている。この実施形態では、保持フックが用いられている。

保持フック17は、ここに記載されている実施形態では取付け糸である付加的な経糸8の負荷を低減させるために、カバー糸を保持するものである。保持フックの移動は、回転によって行われてもよいが、直線運動によって行われてもよい。保持フックに関して、織りストロークによっては、2つまたは複数の部材18が用いられてもよい。カバー糸12が配置されるやいなや、保持フック17は、細幅布10からその開始位置に後退するようになっており、またはカバー糸12が結び付けられるまで、その位置に保持されるようになっている。

図5は、互いに隣接して配置され、並列作動するようになっている3つの経糸配置装置9に基づく実施形態による織機を示している。経糸配置装置は、前述の実施形態の装置に対応しており、明瞭にするために、図5では示されていない。このような広幅織機においても、いくつかの経糸配置装置9−ここに記載されている実施形態では3つの経糸配置装置9を筬打ち耳と平行にかつ所定の相互距離を隔てて互いに隣接して配置することによって、本発明の技術が有利に実施されることになる。ここに記載されている実施形態では、いくつかの細長布は、並列に製織されるようになっている。もし生産率を高めるだけのために細長布が同一形式であるなら、それぞれの経糸配置装置9は、連結して駆動されることになる。また、用途によっては、例えば、もし互いに異なって構成された細幅布が互いに隣接して製織される場合、またはもし互いに異なる用途のものが広幅布10上に製織される場合、経糸配置装置9が個別にかつ互いに独立して駆動かつ制御されるように、個別の駆動装置を設けると、有利である。

1 筬 2 細幅布の経糸 3 杼口 4 下杼口 5 上杼口 6 掴みニードルまたはかぎ針編用ニードル 7 緯糸打込みニードルまたは緯糸打込グリッパー 8 取付け糸または有効糸としての付加的経糸 9 経糸配置装置 10 細幅布 11 経糸配置装置の開始位置 12 カバー糸 13 カバー糸ガイド 14 経糸配置要素 15 第2のカバー糸 16 第2のカバー糸ガイド 17 保持フック 18 保持フックの部材

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