追加の緯糸エフェクトを有する織機で緯糸端部を挿入する方法

申请号 JP2016511002 申请日 2014-04-22 公开(公告)号 JP2016520729A 公开(公告)日 2016-07-14
申请人 リンダウェル、ドルニエ、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングLindauer Dornier Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung; リンダウェル、ドルニエ、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングLindauer Dornier Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung; 发明人 ハラルト、アルノルト; ペーター、チュラ;
摘要 本発明は、緯糸端部を織機の杼口(1.1、1.2)に挿入する方法に関する。緯糸(3)は緯糸選択手段(19)によって選択され、緯糸挿入手段によって杼口に挿入され、製織筬装置(7、7.1、10)によって布縁部に締め付けられる。締め付けられた緯糸(3)は、緯糸の保持手段によって特定の 位置 に布縁部の領域内で保持されるが、杼口は、緯糸挿入後、開口手段(4)によって変更される。緯糸は、それらが緯糸剪断機によって切断される位置に達するように、緯糸の保持手段によって摺動変位される。これにより緯糸端部が作り出された後、該緯糸端部はタック手段により把持され、前記織り上げ杼口にタックを施される。第1及び第2緯糸の連続した2つの緯糸挿入工程の間に、製織筬装置による更なる製織筬打が行われても緯糸は挿入されず、織前に対して筬打ちされず、かつ第1挿入緯糸の緯糸端部が杼口にタックインされない工程と、追加の緯糸エフェクトを作り出すために経糸方向に延びるエフェクト糸が、変位装置によって織機上を緯糸方向に変位される工程を含むことを特徴とする。
权利要求

緯糸端部を織機の織上げ杼口にタックインする方法であって、 前記織上げ杼口は、経糸を垂直に動かす開口手段によって形成され、 緯糸選択手段によって第1緯糸が選択され、前記選択された第1緯糸は緯糸挿入手段により前記織上げ杼口に挿入されて、製織筬装置によって織前に対して筬打ちされ、 筬打ちされた前記第1緯糸は、前記緯糸の保持手段によって布の領域内のある位置に保持され、 緯糸挿入後、前記開口手段によって前記織上げ杼口の変更が実行され、 前記第1緯糸はさらに、緯糸剪断機によって切断される位置に来るように、緯糸の前記保持手段によって変位され、 第1緯糸端部が現れ、タック手段によって把持され、それにより前記第1緯糸端部が、前記織上げ杼口にタックを施され、さらに、第2緯糸が前記緯糸選択手段によって選択されて、前記緯糸挿入手段によって織上げ杼口に挿入されると、前記第1緯糸端部と共に、前記第2緯糸が製織筬装置によって織前に対して筬打ちされ、その後筬打ちされた前記第2緯糸は、前記緯糸の保持手段によって布耳の領域内のある位置に保持され、 緯糸挿入後、前記開口手段によって前記織上げ杼口の変更が実行され、 前記第2緯糸は、緯糸剪断機によって切断される位置に、緯糸の前記保持手段によって変位され、その結果、第2緯糸端部が現れ、前記現れた第2緯糸端部が次にタック手段によって把持されて前記織上げ杼口にタックインされる方法において、 通常の製織運転において第1及び第2緯糸の連続した2つの緯糸挿入工程の間に、 前記製織筬装置による更なる製織筬打が行われるが、このとき前記緯糸選択手段は、緯糸が挿入されず前記織前に対して筬打ちされないように作動し、 前記緯糸の保持手段は、前記第1挿入緯糸の糸端部が、前記織上げ杼口にタックインされないように作動することと、 追加の緯糸エフェクトを形成する経糸方向に延びるエフェクト糸が、変位装置によって前記織機内で緯糸方向に変位されることとが行われることを特徴とする方法。

说明书全文

本発明は、追加の緯糸エフェクトを有する織機で緯糸端部の入れ込み、すなわちタックインする方法に関する。

織機における先行技術では、ある種の追加の緯糸エフェクトが得られるように、基本的に経糸方向に延びる追加の糸を提供して、織物のインターレース又は形成に関与させることが知られている。これらのエフェクト糸は上記の目的のため、織機の各動作サイクルにおいて緯糸の挿入前に異なる位置に運ばれる。

例えば、国際公開第2012/004021号は、製織パターン形成方法及びかかる追加の緯糸エフェクトを有する織物製造用の織機を提示する。国際公開第2012/004021号による織物製造方法では、エフェクト糸は、挿入される緯糸の上に位置決めされることによって、織布する筬歯によって形成され上部に向けて片側が開放した筬隙間から垂直方向に現れることを特徴とする。エフェクト糸は、その緯糸方向の摺動変位後、挿入されるべき次の緯糸の下に位置決めされ、それによって、同様にして形成された別の筬隙間に入る。

記載された方法により動作シーケンスを作り出すために、エフェクト糸の案内手段は、垂直方向及び緯糸方向に動かされる。国際公開第2012/004021号による織機は、摺動変位装置を緯糸方向に駆動する摺動変位駆動装置を含んでおり、その摺動変位装置には少なくとも1つの案内手段が提供される。エフェクト糸は該摺動変位装置によって緯糸方向に摺動変位でき、かつ垂直方向に位置決めできる。

追加の緯糸エフェクトを有する織物において、現在、いわゆる入れ込み、すなわちタックインの形成、つまりタックを施したを形成するために、緯糸端部は織上げ杼口に付加的に入れ込み、すなわちタックインされている。

タックを施した耳を有する織物、及びかかるタックを施した耳を形成する装置は、とりわけ欧州特許第0149696号明細書、特開平2−112446号公報及び米国特許第5158119号明細書によって知られている。

これらの文献では、挿入された緯糸が、保持手段によって把持又は係合されることが開示されている。次に保持手段は、緯糸を切断位置に運ぶ。切断された緯糸端部は、次にタック手段(例えば鉤又は糸鳩目を有する針)によって把持又は係合され、織上げ杼口に入れ込み、すなわちタックインされる。

追加の緯糸エフェクトを有する製織パターンにおいて、通常、織物内で、接して連続する2本の緯糸が、エフェクト糸との結合点又はインターレース点を構成することになる。そのために、それぞれのエフェクト糸は、織物内で互いに連続して続く2本の緯糸の間に垂直にかつ緯糸方向に位置決めされねばならない。しかしながら、機械回転速度が速くなるため、案内手段の位置決めができる時間は常に少ない。それでもなお、織物内で互いに連続して続く2本の緯糸間の結合点又はインターレース点の間で、エフェクト糸を正しい位置に運ぶことを可能とするために、緯糸挿入を有する2つの動作サイクルの間に、緯糸挿入のない動作サイクルが提供される。しかし、これらの織物が、入れ込みされた、すなわちタックを施した耳を更に含むとき、幾つかの問題が生じる。最後に挿入された緯糸の切断された糸端部が、織上げ杼口にタックインされ、製織筬により筬打ちされ、かつ挿入された緯糸がこの織上げ杼口に存在しない場合、タックを施した耳が不揃い又は不均一になることが判明した。

追加の緯糸エフェクトとタックを施した良質な耳を有する織物が製造できる方法を提供することが、本発明の目的である。

本目的は、独立請求項による方法によって達成される。

織機の織上げ杼口内に緯糸端部を入れ込む、すなわちタックインする本方法において、織上げ杼口は、経糸を既知の方法で垂直に動かす開口手段によって形成される。本方法において、緯糸は、各緯糸挿入前に、緯糸選択手段によって選択される。緯糸選択手段は、電気機械式又は電空式であっても良く、当業者には良く知られている。本方法において、第1緯糸挿入は、織上げ杼口の形成後に行われるため、緯糸挿入手段は織機に存在するが、これは既知の機械式又は空気式緯糸挿入手段である。第1緯糸は、製織筬装置を用いて布縁部すなわち織前に対して筬打ちされる。

筬打ちされた第1緯糸は、次に緯糸の保持手段によって布耳の領域内のある位置に保持される。この保持手段は、例えば、機械糸クランプ又は糸案内要素であっても良い。しかしながら、糸をある位置に保持するエアジェットノズルも使用できる。

緯糸挿入後(すなわち製織筬打ちの直前又は直後に)織上げ杼口の変更が行われ、経糸の位置が、開口手段によって上部から下部に変更される。本方法ではさらに、第1緯糸が緯糸の保持手段によって摺動変位されるため、保持手段は、機械式作動又は空気式作動である。それらは、例えばエアジェットノズルを作動させるカム駆動装置、リニアモータ又は空気弁であっても良い。摺動変位により、第1緯糸は、緯糸剪断機によって切断される位置に来る。第1緯糸端部が現れ、次にタック手段によって把持又は係合される。タック手段は、糸掛かり又は糸鳩目を有するタック針であって良いが、エアジェットによって第1緯糸端部を係合させるエアジェットノズルであっても良い。

次に、タック手段を用いて、第1緯糸端部は、織上げ杼口に入れ込み、すなわちタックインされる。

本方法ではさらに、第2緯糸が緯糸選択手段を用いて選択される。

第2緯糸は、緯糸挿入手段によって織上げ杼口に挿入される。次に第2緯糸は、製織筬装置によって、第1緯糸端部と共に織前に対して筬打ちされる。筬打ちされた第2緯糸は、次に緯糸の保持手段によって布耳の領域内のある位置に保持される。緯糸挿入後(すなわち製織筬打ちの直前又は直後に)経糸位置が、開口手段によって上部から下部に変更され、新規な織上げ杼口が形成される。

次に、第2緯糸が緯糸の保持手段によって摺動変位される。

この摺動変位において、第2緯糸は、緯糸剪断機によって切断される位置に来る。第2緯糸端部が現れたのち、その第2糸端部はタック手段によって把持又は係合される。次に、該第2緯糸端部は、タック手段によって織上げ杼口に入れ込み、すなわちタックインされる。

本方法では、第1及び第2緯糸の連続した2つの緯糸挿入工程の間に、製織筬装置による更なる製織筬打ちが行われるが、それによって、緯糸が織前に対して筬打ちされないことを特徴とする。それは、更なる緯糸が、先行する製織筬打ち後に織上げ杼口に挿入されないことにおいて達成される。このため、例えば緯糸選択手段は、緯糸挿入が織機の1動作サイクルに関して行われないように作動する。このようにして、本方法において、いわゆる欠落緯糸、又はピックのない若しくは空のピックによる動作サイクルが行われる。この点で、2つの製織筬打ち間にある期間は、織機の動作サイクルとされる。

それにより、織機の主たるドライブシャフトは、完全に1回転する。

本発明による方法はさらに、第1及び第2緯糸の連続した2つの緯糸挿入工程の間に、経糸方向に延びるエフェクト糸が、織機上で緯糸方向に摺動変位することを提供する。緯糸方向とは、緯糸が挿入される方向である。

本発明に関連して行う議論は、通常の製織運転での方法又は工程シーケンス、すなわち、稼働中の織機における通常の製織パターン形成に関するものであり、誤作動又は故障にのみ関するものではない。

本発明による方法は、このようにして、多数回の緯糸挿入にわたって空のピック及び通常の緯糸挿入が恒常的に入れ替わり、それにより、緯糸端部が、緯糸が挿入されない織上げ杼口にはタックインされない方法も包含する。

摺動変位工程のために、例えば先行技術からすでに知られているエフェクト糸の案内手段を有する摺動変位装置が利用できる。

摺動変位工程及びタックイン工程を含む製織パターン形成は、例えば国際公開第2012/004021号によれば、織機のコントローラを介してデータセットを用いて実行できる。その点で、緯糸の保持手段のパターン制御された起動は、追加のデータ値をそれぞれの織物の製織又はインターレースパターンの下絵に挿入することによって実現できる。空のピックに関して、保持手段は、緯糸がタック手段によって切断されず、かつ把持可能であるように作動する。このことは、例えばカム駆動装置において電磁手段の作動を通して行われ得る。例えば、カム駆動装置の次のローラが、カム駆動装置のローラレバーに対して係合する電磁石によって、製織インターレースパターンに応じて必要な場合にカムディスクから離れるよう持ち上げられ得る。それにより緯糸は、それがタック手段によって把持又は係合され得ない、織前での位置に保持手段によって留まる。タック手段自体(例えばカム駆動装置を通して制御される掛け入れ又はタック針)は、このようにして空のピックでの運転においても(すなわち緯糸挿入なしで)更に稼働でき、それにより緯糸端部がタックインされない。

部分図で、本方法を実行するための織機を示す図。

部分図で、本方法を実行するための織機を示す図。

図1及び図2は、部分図で、本方法を実行するための織機を示す。織機は、開口手段4を駆動する開口駆動装置9を含み、その垂直動作により、経糸1によって境界を定められる織上げ杼口1.1、1.2が形成される。実際にそのようなものとして当業者に知られている開口駆動装置9は、開口手段4の下に配置され、かつ開口機23の駆動動作を開口手段4に伝達する1組のレバー及びロッドから例えば構成されて良い。

本実施例において、開口手段4は、綜絖を有する既知の綜絖枠からなり、その綜絖鳩目を通して経糸1が案内される。更に、緯糸3を織上げ杼口1.1、1.2に緯糸方向12に挿入する装置がある。図1及び図2の実施例において、グリッパを有する装置が例示されるが、図示しない伝動装置及び2つの駆動輪によって、織機の両側から織上げ杼口1.1、1.2内に既知の方法で押し込められる。この実施態様例において、緯糸3は、緯糸ボビンからプリワインダ及び緯糸タイプの選択装置19を介して2つのグリッパの一方へ供給され、機械中心において他方のグリッパに渡される。当然に、異なる動作サイクルのための異なる緯糸タイプを使用することも考えられる。グリッパへの緯糸3の選択及び提示は、例えば緯糸タイプの緯糸選択装置19を用いて行われる。かかる実施態様は、当業者に知られている。織機の制御装置8はさらに、入手段21及びメモリ手段22を備える。

緯糸挿入装置は、当然に製織シャットル、プロジェクタイル、又は空気式緯糸挿入装置として具体化されても良い。

図1及び図2による織機においてさらに、緯糸3を布縁部すなわち織前13に対して筬打ちする製織筬装置7、7.1、10が更に存在し、該製織筬装置は、製織筬歯すなわち筬歯7及び筬バンド7.1を有する製織筬支持体10からなる。この製織筬歯7は、互いの間で、片側で上部に向かって開放される受け取り空間、いわゆる筬隙間14を形成し、その結果、織機の後方から前方に経糸1の方向に延びる糸は、上部からこの筬隙間14に入ることができ、このようにして緯糸方向12に製織筬歯によって案内される。製織筬歯7は、筬バンド7.1を介して製織筬支持体10に固着され、該製織筬支持体と一緒に織機の各動作サイクルにおいて筬打ち動作15−15.1を実行する。最後に、図1及び図2による本実施態様例において、プリズム案内装置を有する変位移動装置5は、綜絖枠の枠に配置すなわち取り付けられ、その変位移動装置に対して3つの案内手段11が配置すなわち取り付けられることにより、3本のエフェクト糸2が、緯糸方向12に距離A間を摺動変位できる。

本実施態様例において、糸鳩目を有する針18が、案内手段11として使用され、1本以上のこれらの針の一端が、針梁(needle beam)に固着される。この針梁は、緯糸方向12に延びるプリズム形状の線形案内装置と共に、変位移動装置5を形成し、変位駆動装置6として電動機駆動装置と共に綜絖枠の正面側に固着される。変位駆動装置6として、線形駆動装置が提供され、その固定子は、綜絖枠の枠部、又はプリズム形状線形案内装置に組み込まれる。

変位移動装置5を駆動する変位駆動装置6を通して、エフェクト糸2の変位距離Aは、織機の各動作サイクルにおいて規定可能である。それぞれの変位距離Aは、織機の各動作サイクルに関して制御装置8及び変位駆動装置6を介してデータセットから導くことができる。制御装置8内で実行されるコンピュータプログラムは、データセットから変位距離Aを計算する。緯糸選択手段の作動のための値及び緯糸を保持及びタックインする手段の作動のための値は、同様にデータセットに記憶させ得る。

QQ群二维码
意见反馈