Preparation and loom of fabric with an auxiliary weft effect

申请号 JP2012551526 申请日 2010-12-29 公开(公告)号 JP2013518997A 公开(公告)日 2013-05-23
申请人 リンダウェル、ドルニエ、ゲゼルシャフト、ミット、ベシュレンクテル、ハフツングLindauer Dornier Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung; 发明人 アドナン、バーホウト;
摘要 追加緯糸効果を有する織物(0)の製織機において、挿入される緯糸の上を経糸方向に供給される効果糸(2)は、様々な筬の溝(14)内に引き込まれる複数の隣接する経糸(1)を用いて、自由にプログラミング可能な移動路(A)に亘り緯方向(12)に移動される。 効果糸(2)と緯糸(3)とを織り交ぜるために、効果糸(2)は挿入される緯糸(3)の下に配置され、片側が上方に開いている筬装置(10、7、7.1)の開いた筬の溝(14)に同時に入る。 同時に、緯糸挿入中は、効果糸(2)用の針形状のガイド(11)は上下方向に移動され、緯方向(12)に移動され、杼口形成要素(4)と筬装置(10、7、7.1)の 位置 との間の平面内を移動される。 ガイド(11)は、電動移動駆動部(6)によって、杼口形成要素(4)、ガイド(11)を駆動する前記駆動部と関連して上下に移動される。
权利要求
  • 織機の連続する運動周期による、補助緯糸効果を有する織物(0)の製法であって、以下の工程段階、すなわち、
    −杼口形成要素(4)による、経糸(1)によって制限された杼口(1.1、1.2)の形成−織機内を基本的に経方向に走りガイド(11)によって導かれる効果糸(2)の、緯入れする緯糸(3)の上方と杼口(1.1、1.2)の上方への位置決め−1つの糸穴(18)を有する針形状に形成されているガイド(11)による、効果糸(2)の運動周期ごとに決められた移動距離(A)だけの緯方向(12)への移動−緯入れする緯糸(3)の下方への効果糸(2)の位置決め−緯糸(3)の杼口(1.1、1.2)の中への緯入れ−2か所の停止位置をもつ打付け運動(15、15.1)を行う筬装置(10、7、7.1)による緯糸(3)の織り口(13)への打付けが設けられており、
    効果糸(2)は、緯入れする緯糸(3)の上方と杼口(1.1、1.2)の上方への位置決めの際、筬装置(10、7、7.1)の筬歯(7)によって形成される、片側が上に向かって開いた筬の隙間(14)から出て、次に緯入れする緯糸(3)の下方への位置決めの際、もう一つ別の、同様に形成された筬の隙間(14)に入り、前記ガイド(11)は、杼口形成要素(4)を介して当該杼口形成要素(4)の運動方向に上下に駆動され、
    前記ガイド(11)の糸穴(18)は、前記ガイド(11)を上下に駆動する杼口形成要素(4)と、当該杼口形成要素(4)の近くにある打付け運動(15、15.1)の最終位置と、の間に配置されている平面内を鉛直方向と緯方向(12)に移動され、
    前記ガイド(11)は、効果糸(2)を緯方向(12)に移動する際、当該ガイド(11)を上下に駆動する前記杼口形成要素(4)に対して移動され、
    前記移動距離(A)は、電子的に作成された柄データを保存できる織機の制御装置(8)を介して、そして電気モータの移動駆動部(6)を介して、織機の各運動周期に対して自由にプログラミングされ、
    筬の隙間(14)に入る前に、効果糸(2)は、上に向かって開いた複数の筬の隙間(14)を介して緯方向(12)に移動され、当該筬の隙間(14)には1本またはそれ以上の経糸(1)が引き込まれており、
    上下移動の際、隣接する経糸(1)が筬の隙間(14)に入る際の効果糸(2)の貫通用にその都度通路を形成するよう、前記ガイド(11)が経糸(1)を左右に押し広げることを特徴とする方法。
  • 前記ガイド(11)の糸穴(18)が移動される平面は、筬歯(7)の上端から経糸方向に見て3mm未満、好ましくは2mm未満の間隔(E)で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  • 複数の効果糸(2)が同時に移動されて位置決めされることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  • 1回または複数回の運動周期の間、前記効果糸(2)は、緯入れする緯糸(3)の下方には位置決めされないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の方法。
  • 複数本の効果糸(2)が、緯方向(12)で互いに反対方向に、及び/または、異なる移動距離(A、B)に移動されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の方法。
  • 1回または複数回の運動周期において、緯糸(3)が選択されず、緯入れされないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の方法。
  • 1回または複数回の運動周期において、前記効果糸(2)の緯方向(12)の位置が変化されないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の方法。
  • 複数の杼口形成要素(4)と、
    前記杼口形成要素(4)を鉛直方向に駆動することができ、その結果、経糸(1)によって制限される杼口(1.1,1.2)が形成され得る、複数の杼口形成駆動部(9)と、
    緯糸(3)を緯方向(12)で杼口(1.1、1.2)に挿入するための装置と、
    2つの最終位置を有する打付け運動(15、15.1)によって、前記緯糸(3)を織り口(13)に打ち付けるための筬装置(10、7、7.1)と、
    移動装置(5)を緯方向(12)に駆動し、前記要素を使用して線形機械式にガイド可能な移動駆動部(6)と、
    効果糸(2)をガイドするための糸穴(18)を有し、針形状に形成されているガイド(11)と、
    それを介して前記ガイド(11)が前記杼口形成駆動部(9)の1つによって上下に駆動可能になる前記杼口形成要素(4)と、
    筬装置(10、7、7.1)に取り付けられ、片側が上に向かって開いた筬の隙間(14)を形成し、その中に効果糸(2)が出し入れされ得る筬歯(7)と、
    を備え、
    前記移動駆動部(6)を介して、織機の運動周期ごとに前記効果糸(2)の緯方向(12)の移動距離(A)が設定可能であり、
    前記ガイド(11)は、線形移動可能に前記移動装置(5)に取り付けられており、
    前記移動装置(5)は、その杼口形成要素(4)に取り付けられており、当該杼口形成要素と一緒に上下に移動することができ、前記杼口形成要素を介して前記ガイド(11)が上下に駆動され得て、
    前記ガイド(11)の糸穴(18)は、前記ガイド(11)を上下に駆動する杼口形成要素(4)と当該杼口形成要素(4)の近くにある打付け運動(15、15.1)の最終位置との間に配置されている平面内を移動可能であり、
    電子的に作成された柄データを保存できる制御装置(8)が前記織機にあり、
    前記移動駆動部(6)は電気モータで形成されており、
    前記制御装置(8)は、前記移動駆動部(6)と信号を伝達できるように結合されており、前記制御装置(8)内では各運動周期に対する移動距離(A)が自由にプログラミングできることを特徴とする織機。
  • 前記筬歯(7)は、その上方の、筬の隙間(14)の出口にある端部の方向に向かって、経糸方向に先細る断面を有しており、先細りの先端は、杼口形成要素(4)に向いた筬歯(7)の稜の近くまたは当該稜上にあることを特徴とする請求項8に記載の織機。
  • 前記ガイド(11)の糸穴(18)が移動できる平面は、筬歯(7)の上端から見て経糸方向に、織り口(13)とガイド(11)との間で上杼口の経糸(1.1)と対角線状に交差する効果糸(2)が筬の隙間(14)に入る際に筬歯(7)の上端にひっかかることが回避されるほど、小さい距離(E)で配置されていることを特徴とする請求項8または9に記載の織機。
  • 前記ガイド(11)の糸穴(18)が移動できる平面は、筬歯(7)の上端から経糸方向に見て3mm未満、好ましくは2mm未満の間隔(E)で配置されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の織機。
  • 前記ガイド(11)は、緯方向(12)で糸穴(18)の領域において、上方に向かって開いている筬の隙間(14)を形成する2本の隣接する筬歯(7)の間隔よりも広い幅を有することを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の織機。
  • 前記ガイド(11)は、経糸(1)に向いた円錐状または楔形状の先端を有し、円錐状または先細り状に延びる部分は、糸穴(18)の下方のある距離(C)において始まることを特徴とする請求項8乃至12のいずれかに記載の織機。
  • 移動装置(5)と移動駆動部(6)とは、綜絖として形成されている杼口形成要素(4)のフレーム上に配置されており、該要素は、杼口形成機の杼口形成駆動部(9)の1つによって上下に駆動可能であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の織機。
  • 移動装置(5)と移動駆動部(6)とは、綜絖として形成されている杼口形成要素(4)のフレーム上に配置されており、該要素は、独自の独立した駆動部(9.5)によって上下に駆動可能であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の織機。
  • 複数のガイド(11)が1つの移動装置(5)に取り付けられていることを特徴とする請求項8乃至15のいずれかに記載の織機。
  • 1本または複数本のガイド(11)が、端部で針竿に固定されており、当該針竿は、緯方向(12)に延びるリニアガイドと共に移動装置(5)を形成しており、当該移動装置(5)は、移動駆動部(6)と共に綜絖の前面に固定されていることを特徴とする請求項13または14に記載の織機。
  • ガイド(11、11.7)の複数のグループが存在し、それらに各々1つの移動装置(5、5.7)と1つの移動駆動部(6、6.6、6.7)が割り当てられていることを特徴とする請求項8乃至17のいずれかに記載の織機。
  • 前記グループの各々が、あるいは、この種の複数のグループから成る各システムが、複数の杼口形成要素(4)の他の1つの要素と結合していることを特徴とする請求項18に記載の織機。
  • 前記グループは、緯方向(12)に互いに反対方向に、及び/または、異なる移動距離(A、B)に、駆動することができることを特徴とする請求項18または19に記載の織機。
  • 说明书全文

    本発明は、補助緯糸効果を有する織物の製法及び織機に関する。

    織機において、従来技術では、経糸方向に走る補助糸は、一定の補助緯糸効果が達成されるように織り方に関わることが知られている。 この目的のために、この効果糸は、緯糸を緯入れする前に、織機の緯糸方向の運動周期ごとに別の位置に移動される。

    この種の織機は、例えばEP0957191に従う装置を示している。 この装置は、追加の経糸を移動させるための手段があることを特徴としている。 この手段は、筬から川下に配設されている桁上に配置されている湾曲した棒の中にある。 この配置の欠点は、筬の前部にある湾曲した棒によって、緯糸の挿入が妨害されることである。 挿入するべき緯糸を筬に案内するための溝が組み入れられているエアジェット織機での採用は、あり得ないようであるし、グリッパー要素を採用する場合にもこの配置による制限が存在する。

    US3796234ならびにUS20090272455A1もまた、緯糸が打ちつけられる織り口付近の筬の前に同様に配置されている追加経糸ないし効果糸を移動するための装置を説明している。

    EP263392では、同様に、補助経糸−いわゆる斜め糸−を緯方向に移動する装置を備えた織機が説明されている。 この装置は、一つの実施形態では、ネジ形状の溝によって斜め糸を織機の各運動周期ごとに筬の隙間1つ分だけ緯方向に移送する斜め糸移動管(斜め糸移動コイル)の中にある。 EP263392の全ての実施形態において、移動装置は、経糸ないし斜め糸用給糸管と様々な杼口形成要素との間に配置されており、これらによって、経糸または斜め糸は、杼口を形成するために上下に作動(偏向)される。

    EP263392は、更に、筬装置とその筬歯とを説明しており、その中に大量の経糸及び斜め糸を出し入れすることができる。 この出し入れについては、その都度、全ての経糸と斜め糸の全量が対象となる。

    CH27499は、筬と杼口形成要素との間に配置されている、経糸を緯方向に移動するための装置を示している。 但し、この装置でもって、補助糸ないし効果糸を緯方向に移動できる−そして緯糸と結紮される−のは、それぞれの効果糸と共に全部が織機の筬の同一の隙間に引き込まれている経糸を介してのみである。

    最後に、US4429722は、筬と杼口形成要素との間に配置されている、経糸を緯方向に移動するための装置を説明している。 上方に向かって開いた筬の隙間があり、その隙間に効果糸を出し入れする。 この装置は、太い効果糸に対してのみ、限られた移動距離でしか使用できない。

    本発明の課題は、補助緯糸効果を有する織物の製法及び織機を創出することであり、そこでは、経糸と並んで供給される効果糸が、織機のそれぞれの運動周期ごとに、織柄に応じて、筬の異なる隙間内に引き込まれた多数の経糸をも超えて緯方向に大きく変化して移動され、そして筬と織り口との間の追加的な機械的要素によって緯入れが妨害されることなしに、緯糸と結紮され得る。 この配置は、エアジェット織機やグリッパー織機に適しており、高い製織能を可能にするものである。 この使用は、通常の衣料生地分野の経糸密度を有する生地でも、また経糸密度の低い格子状の生地の場合でも、可能である。

    本課題は、独立請求項に従う方法と織機によって解決される。

    本発明に従う、補助緯糸効果を有する織物の製法は、織機の連続する運動周期に基づいている。 この場合、運動周期は技術的にすでに知られている以下の工程段階で構成されている。

    −杼口形成要素による、経糸によって制限された杼口の形成−緯入れする緯糸の上方への効果糸の位置決め−効果糸の運動周期ごとに決められた移動距離だけの緯方向への移動−効果糸の次に緯入れする緯糸の下方への位置決め−緯糸の緯方向の杼口の中への緯入れ−2か所の停止位置で打付け運動を行う筬装置による緯糸の織り口への打付け そして、本方法は、効果糸が、緯入れする緯糸の鉛直方向で上方への位置決めの際、筬歯によって形成される、片側が開いた筬の隙間から出て、次に緯入れする緯糸の下方への位置決めの際、もう一つ別の筬の隙間に入ることを特徴とする。

    このように形成された筬の隙間は、筬歯がその下端で一つの束(Rietbund)に纏められている時に生じ、その際、通常の筬に設けられている上の束(Rietbund)はない。

    効果糸を緯入れする緯糸で結紮するには、効果糸も緯入れの間、上杼口と下杼口に交互にもたらされなければならない。

    その位置決めは、ガイドが効果糸とともに杼口形成要素の一つ−例えば綜絖(Webschaft)−を介して、そして杼口形成機の杼口形成駆動装置の一つによって、杼口形成要素の運動方向つまり垂直に上下駆動されることによって、行われる。 そのために、ガイド、移動装置、移動駆動装置は、杼口形成要素の一つと結合している。

    上述の方法に従う運動の推移を実現するために、本発明によれば、効果糸のガイドは、複数の杼口形成要素と、当該杼口形成要素の近くに位置する打付け運動の最終位置と、の間に配置されている平面内で経方向と緯方向に移動される。

    この方法によれば、筬の前の領域で機械的要素によって緯入れを妨げることなく、望ましい補助緯糸効果を達成することができる。

    効果糸を出し入れすることによって、本発明に従う方法では、緯入れする緯糸の上方の位置で、しかも多数の筬の隙間−そしてそれによって1本または複数本の経糸を超えて、効果糸を緯方向に移動することが可能である。

    本発明の一つの好ましい実施形態では、ガイドが、丸状、楕円状またはスリット状の糸穴を有しており、この穴の中を効果糸が通される。 穴の様々な形状により、使用される効果糸の様々な断面への適合が可能となる。

    さらに、ガイドが糸穴の下方部分で経糸に対して楔形または円錐形に形成された先端を有するように形成されていると、特に有利である。 本発明によれば、その先端により、隣接する経糸がその都度、筬の隙間へ入る際に効果糸を貫通させる小路を形成するよう、ガイドが上下運動の際に基本経糸を左右に押し広げることが促進される。 これにより、効果糸が出入りの際に隣接する経糸と不本意な方法で交差することが回避される。

    さらに、本方法の有利な実施形態は、複数の効果糸が同時に移動されて位置決めされることを、考慮している。

    製織地の特定の織目形態にとって、1回または複数回の運動周期の間、効果糸が緯入れする緯糸の下方に位置決めされないことが、有意かもしれない。 この時、効果糸と続いて緯入れされる緯糸との間の結合は起こらない。 効果糸は、完成した生地では、緯入れされた緯糸の上に存在する。

    本発明に従う方法からの変更も可能である。 その場合、複数の効果糸は、互いに反対方向に及び/または緯方向の異なる移動距離で移動される。 これによって、より複雑な補助緯糸効果も達成することができる。

    本発明に従う織機は、装置の独立請求項に従い、杼口形成要素を駆動するために、それ自体は知られている、任意の種類の杼口形成駆動装置を有しており、その上下運動により経糸によって制限される杼口が形成される。 さらに、緯糸を緯方向で杼口に挿入するための装置、ならびに、緯糸を織り口に打ち付けるための筬装置が、存在している。 最後にこの織機は、緯方向に移動装置を駆動する移動駆動部を擁しており、その移動装置には、少なくとも1つのガイドが設けられており、それによって効果糸が緯方向に移動され、上下に位置決めされ得る。 この時、移動駆動部を介して、織機の様々な(異なる)運動周期に対し、緯方向の効果糸の様々な(異なる)移動距離をあらかじめ定めておくことができる。 当然、1つの移動装置に複数の効果糸用の複数のガイドのグループも取り付けられていてよく、その結果、これらは相互に同期して緯方向に移動され得る。

    一般に、ここで問題にしている効果糸は、織機内では基本的に経糸方向に走り、織機裏側の糸貯留装置から引き出される。

    経糸方向とは、それぞれの糸が上下のどこの位置に存在するかに関係なく、織機背後から前面への経糸の流れを示している。

    本発明に従う織機の筬装置には、すでに方法のところで説明した筬歯が、片側で上方に向かって開いた筬の隙間を形成するように取り付けられている。 その隙間の中に、効果糸を出し入れすることができる。

    本発明に従うもう一つの特徴は、ガイドが、複数の杼口形成要素と、当該杼口形成要素のより近くに位置する筬歯の打付け運動の2つの最終位置のうちの1つと、の間に位置する(広がる)平面内に配置されていることにある。 これは、一般には、緯入れの間の筬歯付き筬装置の位置である。

    片側が上方に開いた筬の隙間と組み合わせられた上述のガイドの配置のために、本発明に従う織機を用いて、最も様々な補助緯糸効果を有する製織が、筬歯と織り口との間の領域で機械的要素による緯入れの妨害なしに、可能である。 この部分では、効果糸のガイドは、緯入れのために経糸によって形成される杼口の中には入り込まない。

    本発明に従う織機を使って補助緯糸効果を有する製織をする場合、ガイドについての運動の推移の設計において緯入れ要素にほとんど配慮する必要がないため、高い製織能力を達成することができる。 その他、さらに有利な実施形態が可能になる構成が生じる。

    ガイドは、針状で、糸穴が付いた仕様になっている。

    好ましい実施形態では、1つまたは複数のガイドは、端部で針竿に固定されている。 この針竿は、緯方向に延びる例えばプリズム形状のリニアガイドとともに移動装置を構成し、この移動装置は、電気モータの駆動部とともに移動駆動部として綜絖の前面に固定されている。 この移動駆動部は、例えば線形駆動部として形成され得て、そのステータは、綜絖のフレーム内またはプリズム形状のリニアガイドの中に統合されている。 しかしながら、他の駆動部も考えられ得る。 例えば、可動式スピンドルを備えた駆動部または油圧式ないし空圧式駆動部で、これらは織機の制御装置によって制御することができる。

    綜絖を駆動する杼口形成機は、例えばカム装置であってよい。 この場合、経糸の基本織り用の偏心歯車と効果織り用すなわち効果糸の上下運動用の偏心歯車との間のねじれにより、杼口形成の特に有利な時間的経過が達成され得る。

    しかしまた、他の一般的な杼口形成機、例えばドビー織機またはジャガード織機、も可能である。 例えば、効果織り用のカム装置と基本織り用のジャガード機との組み合わせも考えられ得る。 また、移動装置(例えば針竿と緯方向に延びるリニアガイド)と付属の移動駆動部とを織機内の補助鉛直リニアガイド内に収め、効果糸の上下動がジャガード機を介して制御できるようにジャガード機の打紐と結びつけること、も考えられる。

    上述の実施形態は、上下方向のガイドの駆動のために高価な補助ギヤ、駆動部または制御装置を使用する必要がない、という利点がある。 何故なら、既存の杼口形成要素や杼口形成駆動部を使用できるからである。

    もう一つの実施形態は、もちろん、ガイドが杼口形成要素の一つを介して独自の独立した駆動部によって上下に駆動されること、を考慮している。

    これによって、有利な態様で、運動の推移が、上杼口から下杼口へのガイドの時間的経過及びストロークに関して、自由にプログラミングできるように設計できる。

    移動距離が小さい場合、杼口形成要素の一つを介して(つまり、これと共に)ガイドを緯方向に駆動することも考えられる。 それによれば、1つまたは複数の移動駆動部が、移動装置を直接ではなく杼口形成装置、例えば綜絖、を介して駆動する。 綜絖の前面に移動装置がガイド要素と共に配置されている。

    移動装置はこの場合、複数の要素を有しており、これらを用いて織機の取付や調整の際の緯方向でのガイドの位置決めが一回で行える。

    本発明の枠内で、複数のガイドが1つの移動装置と1つの移動駆動部とに割り当てられていることによって、さらなる有利な実施形態が生じる。 また、ガイドのグループが複数存在し、それらにそれぞれ1つの移動装置と1つの移動駆動部とが割り当てられている、ということも可能である。 さらに、これらグループのそれぞれが、あるいは複数のこの種のグループから構成される各システムが、それぞれに複数の杼口形成要素の別の一つと結合されていてもよい。

    この種の構成によって、移動装置及び移動駆動部のグループまたはシステムを緯方向で互いに相反する方向及び/または異なる大きな移動距離で駆動するという有利な可能性が生じる。 これによって、例えば鏡像のように、左右対称の補助緯糸効果が達成され得る。

    ガイドは、杼口形成要素の近くにある筬歯の後ろの最終位置と、杼口形成要素と、の間の領域にあるので、一般に織機の裏側部分にある糸貯留装置から引き出される効果糸が方向転換装置によって杼口形成要素を介してガイドに供給されるのは当然である。 糸貯留装置と方向転換装置との間の過程には、一般的な経糸監視装置(糸切れ時の監視装置)の一つもまた配置され得る。

    筬の多数の隙間を超える大きな移動距離の場合、それぞれの効果糸が最後に緯入れされた緯糸と織り口で結紮される点と、緯方向に移動された当該効果糸のガイドの実際の位置との間で、上杼口の経糸とある度の下で交差する糸の流れが生じる。 この交差する、すなわち斜めの流れは、効果糸が筬の隙間に入り込む際に当該筬の隙間を区切っている筬歯の1本の上端で引っかかったままになる、ということを導き得る。

    これを避けるために、本発明の1つの有利な実施形態は、筬の隙間の出口のところで筬歯の上端が経糸方向に先細りになっている(例えば楔形に先細る)断面を有すること、を考慮している。 この先細りの先端は、ガイドに向いた筬歯の稜の近くまたは当該稜上にある。

    効果糸が筬歯に引っかかったままになるという危険は、筬歯の上端とガイドの先端との間隔が経糸方向に可能な限り小さいことによって、さらに減少される。 この間隔は、1つの有利な実施形態では、3mm未満に選択されている。 好ましいのは、2mm未満の間隔である。

    本発明に従う織機の1つの実施形態を緯方向に見た概略図である。

    図1aのX部分を緯方向と経方向に見た詳細図である。

    図1の平面図である。

    筬装置、杼口形成装置、及び、ガイドの運動経過の図である。

    織り柄を示す図である。

    織り柄を示す図である。

    織り柄を示す図である。

    織り柄を示す図である。

    杼口形成要素の独立した駆動部を有する実施形態についての、図1と同様の図である。

    杼口形成要素を介した緯方向への移動装置の駆動部を有する、図5の実施形態の平面図である。

    ガイドと移動装置の2つのグループの配置を示す図である。

    様々な杼口形成要素を介した移動装置の駆動についての、図7の配置の平面図である。

    図7及び図8に従う構成で製造できる織り柄を示す図である。

    図7及び図8に従う構成で製造できる織り柄を示す図である。

    図7及び図8に従う構成で製造できる織り柄を示す図である。

    図7及び図8に従う構成で製造できる織り柄を示す図である。

    以下では、本発明の有利な実施形態を図で詳細に説明する。

    図1a、図1b及び図2は、杼口形成要素4を駆動するための杼口形成駆動部9を有する織機を部分図で示している。 この要素の上下運動により、経糸1によって区切られる杼口1.1、1.2が形成される。 当業者には周知のこの杼口形成駆動部9は、例えば多数の梃子や棒で構成され、杼口形成要素4の下方に配置されていて、機械のフレームの外側に配置された図示されていない杼口形成機の駆動運動を杼口形成要素4に伝達する。 もっとも、他の任意の電気機械式、油圧式または空圧式の装置も、杼口形成駆動部9として使用できる。

    杼口形成要素4は、当該実施形態では、スリットを有する周知の綜絖で構成され、そのスリットの穴を通して経糸1が導かれる。 さらに、当業者には周知の、緯糸3を緯方向12に杼口1.1,1.2に緯入れする装置がある。 これらは、杼またはグライファーを用いる機械式の緯入れ装置、あるいは、空圧式の緯入れ装置であってよい。 図2の例では、グライファー付き装置が図示されており、当該装置は、周知の方法で、図示されていないギヤと2つの駆動歯車とを介して、織機の両側から杼口の中に挿入される。 緯糸3は、この実施形態では、緯糸ボビンから糸巻きとカラーセレクター19とを介して、2つのグライファーの1つに送られ、機械の中央でもう1つのグライファーに受け渡される。 当然ながら、異なる運動周期のために異なる緯糸の使用も考えられる。 グライファーへの緯糸の選択と供給は、例えばカラーセレクター19によって行われる。 この種の実施形態は、エアジェット織機用およびグリッパー織機用に、当業者には知られている。

    さらに、緯糸3を織り口13に打付けるための筬装置10、7、7.1があり、これは筬歯7と筬フランジ(Rietbund)7.1とを有する筬支持部10で構成されている。 筬歯7は、片側が上に向かって開いた受け口、いわゆる筬の隙間14の間に生じており、その結果、経糸1の方向に後方から前方に織機を通過する糸は、上からこの筬の隙間14に入り込み、それによって筬歯7から緯方向12に導かれ得る。

    緯方向12で、2つの相反する緯方向に平行に走る方向が意味されていることは、当業者には周知のことである。

    筬歯7は、筬フランジ(Rietbund)7.1を介して筬支持部10に固定されており、これとともに、織機の各運動周期の際に筬打ち運動15−15.1を実施する。 最終的に、図1及び図2に従う本実施形態では、プリズムガイド付き移動装置5が綜絖のフレームに取り付けられており、当該装置には図2によると3つのガイド11が取り付けられており、これらによって3本の効果糸2が緯方向12に距離Aだけ移動され得る。

    移動装置5を駆動する移動駆動部6によって、織機の様々な運動周期に対する効果糸2の様々な移動距離Aをあらかじめ設定できる。 有意なのは、移動駆動部6としての、電気モータ式で自由にプログラミングできるリニア駆動装置の使用である。 これによって、移動距離Aは、織機の各運動周期に対して、織機の制御装置8及び移動駆動部6を介して、自由にプログラミングできる。

    緯入れする緯糸3の上または下で上下方向にも効果糸を位置決めできるために、本実施形態では、ガイド11、移動装置5、そして移動駆動部6が、杼口形成要素4の1つと連結しており、これと共に上下方向に移動される。 この杼口形成要素4は、この場合、図示されていない杼口形成機の前記杼口形成駆動部9の1つによって、駆動可能である。 プリズムガイド付き移動装置5の代わりに、他の種類の機械式線形ガイド要素も、当然考慮され得る。

    図1からは、さらに、ガイド11が、杼口形成要素4と、筬歯7の打付け運動15−15.1の2つの最終位置のうち杼口形成要素4に近い位置と、の間の平面内を移動可能である、ということがわかる。 すなわち、これが緯入れ時の筬歯7の位置である。

    この配置によって、本発明に従う方法の流れでは、効果糸2は、筬の隙間14に入る、または、そこから出ることができ、織機の各運動周期に対し、別の広範囲に決められる位置を緯方向12において予め設定できることがわかる。

    この場合、1つの運動周期から次の運動周期までに、より多くの筬の隙間14が、緯方向12に移動された効果糸2によって覆われ得る。

    効果糸2のガイド用に筬歯7と織り口13との間の領域に機械的な要素はないので、緯入れは支障なく行うことができる。 緯入れを空圧で行う場合には、緯糸3の搬送をエアジェットで溝を貫通させることを可能にするために、筬歯7の前側を周知の方法で溝状に形成することは全く問題ない。

    本発明の前記実施形態のもう1つの視点は、織機の各運動周期に対し、機械式または電子式の結合要素(Bindungspatrone)を用いて、ガイド11が効果糸2とともに、緯入れ中に緯入れする緯糸3の上(上杼口)にあるか下(下杼口)にあるかを、予め設定できることである。 この場合、機械式織目は、駆動機構−例えばカム装置−の偏心歯車の適切な選択に、あるいは、カード制御のドビー織機のパンチカードに、存在し得る。 最近の杼口形成装置は、周知のように電子的に作られ、織機の制御装置8内に保存された柄データを介して制御される。 上杼口から下杼口への効果糸2の交換中に行われる、制御装置8内で予めプログラミングされた効果糸2の個々の移動距離Aとともに、補助緯糸効果の最も異なる織柄が得られる。 このような機械式または電子式の結合要素の中に織機の各運動周期に対するさらなる情報を保存することは、当業者には知られている。 これには例えば、いわゆるカラーセレクター19を用いた1本以上の緯糸の選択と提示、緯糸密度、経糸の張り、そして織機の回転数が属する。 特殊な効果は、一運動周期の中で緯糸3が選択されず緯入れされない、ということによっても可能である(織柄の図4.1を参照)。

    さらに図1aと図2は、効果糸2が織機裏側部分にある糸貯留装置16から引き出され、方向転換装置17によって杼口形成要素4を介してガイド11に供給されることを示している。 糸の張りを維持するために、オプションで弾性要素を糸の流れ工程の中に配置することができる。 この領域には、効果糸2が切れた場合に織機を停止させる、図示されていない緯糸監視装置の配置も有意である。

    図1a及び図1bは、糸穴18と針の先とを有する針の形状を有するガイド11を示している。 この針の1本または複数は、端部で針竿に固定されている。 この針竿はリニアガイドと共に移動装置5を形成している。

    この針形状のガイド11乃至11.2は、さらに、丸形18、楕円形18.2、または図示されていないスリット形状の開口部を持つ糸穴を有しており、その中を効果糸2が導かれる。

    開口部の形状が様々なために、使用される効果糸2の様々な断面に適合することができる。 使用されるのは、細い繊維、または太い繊維、あるいは11 texから10,000 texの範囲のフィラメント糸であってよい。 効果糸2として、導電性の糸や光導繊維の使用もまた考えられ、それによってこの種の繊維を使用した更なる豊富な効果も達成され得る。

    図1bでは、針形状のガイド11が経糸1に向いた先端の領域で楔形状に延びていることが分かる。 しかし、円錐状の先端も考えられる。 この円錐形状または先細り状に延びる部分は、糸穴18の距離Cにおいて始まる。

    図1bではまた、筬歯7の上端が、鉛直方向において、ガイド11がその上下運動の際に上杼口1.1の経糸と交差する位置で、上杼口1.1の経糸から距離Dを有する、ということもわかる。

    最後に、筬歯7の上端とガイド11が動かされる運動平面との間で、経方向に−縮尺通りには表示されていない−距離Eが存在することがわかる。

    この距離C、DおよびEは、経糸密度と使用される効果糸2の断面とに依存する。 本実施形態では、CはDより大きいかまたは同じに選択されている。

    斜めに走る効果糸2の筬の隙間14に入る込む際の前述の引っかかりを避けるために、距離Dは、関係する要素の寸法と打付け運動15−15.1の精度を衝突なくギリギリ許容するほどに小さいものであるべきである。

    このひっかかりを回避するために、詳細図Xが示すように、筬歯7がその上部の筬の隙間14の出口にある端部で経糸方向に先細る材料断面を有することも、役立つ。

    図3は、本発明に従う方法で実施された織機のいくつかの要素の運動推移をグラフで表したものである。 表示されているのは、織機主軸の全部で720度の角度Yに亘る織機の2つの運動周期である。

    曲線Fは、2つの逆向きの杼口形成要素4のストローク(上下動)を示しており、それらの各々が多数の経糸を上杼口1.1ないし下杼口1.2に移動させる。 グラフには表示されていない緯入れが、杼口1.1、1.2が開いている段階で行われる。 曲線Hは、ガイド11のストロークを示す。 これもまた、杼口形成要素4によって実施されるストローク(上下動行程)であり、これに従ってガイド11が鉛直方向に動かされる。 杼口形成機と杼口形成駆動部9とが、各杼口形成要素4のために個別に、織機内での上下位置及びストロークHないしFの大きさを調整できるように設計されることは、従来より知られている。 前述のように、杼口形成機の特定の実施形態では、運動F及びH間の時間的推移と織機の運動Yに対する時間的推移とが、オペレーターによって流れ方向に個別に移動(シフト)され得る。 15−15.1で、二回の緯入れの間にそれぞれ行われる、筬装置10、7、7.1の打付け運動を示している。

    図4.1から図4.4までは、補助緯糸効果を有する様々な織柄を示している。 これらは、図1及び図2に従う本発明による織機の実施形態で好適に製織することができる。

    図5は、図1及び図2の全ての特徴を備えた織機を示しているが、この織機の場合、ガイド11を鉛直に動かすための装置は、杼口形成要素4によって形成され、それは独自の独立した駆動部9.5によって駆動される。 このために、任意の、当業者には周知の、電気機械式、空圧式または油圧式の駆動装置が使用され得る。

    図5の表示では、さらに、図1で表示された綜絖のフレーム上に取り付けられた移動装置5の構成要素としてのプリズムガイドが欠けている。 というのは、移動装置5は、この図では、線形駆動装置によって直接ではなく、杼口形成要素例えば綜絖を介して緯方向に移動されるからである。

    図6は、図5に従う実施形態を平面図で示しており、その中では、移動装置5が杼口形成要素4を介して移動駆動部6.6によって緯方向12に駆動されることを見ることができる。 この場合、移動駆動部6.6は、織機フレームに収容(支持)されている。 杼口形成要素4−本形態の場合は綜絖−は、その上に取り付けられた移動装置5と共に緯方向に移動される。

    図7及び図8は、図6に従う実施形態を示しているが、ガイドは11と11.7、移動装置は5と5.7、移動駆動部は6.6と6.7、という2つのグループを備えていて、そのグループのそれぞれが杼口形成要素4のもう一つの別の要素と結合している。 ガイドの各グループが移動する平面は、経糸方向に前後に配置されているので、1つのグループの各ガイド11は、もう一つのグループのガイド11.7によって邪魔されずに、緯方向12に移動することができる。

    この種のグループの多くもまた、ガイドの一つのシステム11、11.7について、当該システムの全てのガイド11が同期して上下に動かされるべく、同じ杼口形成要素4と結合していてよい。

    この種のシステムの多くは、最終的にそれぞれ別の杼口形成要素4と結合されていてよく、その結果、相互に独立して上下に移動され得る。

    移動駆動部6ないし6.7に対する適切な条件を介して、この種の配置によって、ガイドのグループまたはシステム11、11.7に対し、異なる移動距離AないしBも得られる。

    距離Eは、この場合、最前の、筬歯7に最も近くに位置する運動平面に関係する。

    ガイド11、11.7のグループは、しかし、すべてのガイド11、11.7が杼口形成要素4と打付け運動15−15.1の背後の最終位置(図示されていない)との間の同一面内において移動(運動)するよう、緯方向に互いにずらして配置されていてもよい。

    これらのグループを緯方向で互いに反対方向に、ないしは異なる移動距離A、Bで駆動する可能性によって、図9.1から図9.4に例示的に示されているように、鏡像的、左右対称的、あるいは非対称の補助緯糸効果または見事な織柄を得ることができる。

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