Seam structure of the fabric

申请号 JP2009508230 申请日 2007-05-07 公开(公告)号 JP2009536125A 公开(公告)日 2009-10-08
申请人 アイティジィ オートモーティブ セーフティー テキスタイルズ ゲゼルシャフトミットベシュレンクテルハフトゥング; 发明人 エシュバッハ、トーマス; エンダーライン、アンドレアス; ベッカー、ミヒャエル;
摘要 【課題】OPWエアバッグ用織物の継ぎ目からのガス漏出を抑制する継ぎ目構造を提供する。
【解決手段】織り継ぎ目(1a)は2以上の層からなる多層部(6)に囲まれた単層部を持ち、該多層部の各層は該単層部よりも緩い織り構造を含むことを特徴とする、特に乗員拘束システム用OPWエアバッグ織物の継ぎ目構造である。
【選択図】図2
权利要求
  • 特に乗員拘束システムにおけるOPWエアバッグ用織物の継ぎ目構造であって、
    織り継ぎ目(1a)は2層以上の多層部(6)に囲まれた単層部を持ち、該多層部の各層は該単層部よりも緩い織り構造を含むことを特徴とする、継ぎ目構造。
  • 前記多層部(6)は、前記単層部と同じ糸数からなることを特徴とする、請求項1に記載の継ぎ目構造。
  • 前記多層部(6)は、上層部(8)及び下層部(7)を含み、そのいずれもが前記単層部と異なる、緩い織り構造を持つことを特徴とする、請求項1又は2に記載の継ぎ目構造。
  • 前記上層部(8)は、L1/1平織りであり、前記下層部(7)はP3/3バスケット織りであることを特徴とする、請求項3に記載の継ぎ目構造。
  • 前記織り継ぎ目は、3層部(6b)に囲まれた単層継ぎ目部を含むことを特徴とする、請求項1に記載の継ぎ目構造。
  • 前記3層部(6b)は、前記単層部と同じ糸数からなることを特徴とする、請求項5に記載の継ぎ目構造。
  • 前記3層部(6b)は、上層部(8b)、中層部(7b)及び下層部(12)を含み、それぞれが前記単層部よりも緩い織り構造を持つことを特徴とする、請求項5又は6に記載の継ぎ目構造。
  • 前記継ぎ目構造は、前記上層部(8、8a、8b)及び下層部(7、7a、7b)が複数の箇所で連結されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一に記載の継ぎ目構造。
  • 说明书全文

    本発明は、一体製織(One-Piece-Woven, OPW)エアバッグ用織物、特に乗員拘束システムのためのエアバッグ用織物の継ぎ目構造に関する。

    今日用いられている一体製織(OPW)エアバッグは、例えばフィルムでシールコーティングを施された単層部及び多層部を持つことを特徴とする。 単層部には、多層部を合わせて構成するために継ぎ目状の接合部が同時に形成されているが、単層部の製織面からガス漏れの恐れがある。 なぜなら、エアバッグをシールするためのコーティングは、上面と底面のみにしか施されておらず、従って側部からのガス漏れを防止できないからである。

    DE10326757A1

    DE10326757A1には、継ぎ目の単層部により緩い織り構造を持たせて、コーティングを織物内部深くまで浸透させた、OPW用エアバッグのための織り継ぎ目構造が開示されている。 この構造は、製織面の継ぎ目のシールを強化するのに適しているが、それでもなお、エアバッグの安全のために十分な結果は得られない。 単層部には、少なくとも3つの層が積層されている。 第1の層として上面コーティング、第2の層として単層織り部、第3の層として底面コーティングである。 コーティングに挟まれた織物部材はある厚みを持っており、もともとシール機能はないので、コーティング又はフィルムの間の製織面内部の織物繊維の中をガスが通り抜けるのを阻止できない。 そのため、漏洩したガスを例えば数段階にもわたって補給する高価な膨張器によってガス損失を補填しない限り、昨今のエアバッグ、特にサイドエアバッグ又は頭部エアバッグに必要な実用期間を確保するのが困難である。 ここで「実用期間」とは、車両の衝撃によってエアバッグが膨張してから、乗員を受け止めるだけの十分な膨張をエアバッグが保持している期間である。 ガス損失については、必要であれば十分な量のガス発生源を備えることによっても補填することができる。 しかしさらなる問題として、継ぎ目から漏洩したガスは車両内部に広がり、乗員に触れることにより、ガス自体の害とその高温による害を与える。

    本発明は、従来技術における問題を解消するか、少なくとも低減する継ぎ目構造を提供することを目的とする。

    この目的は、2層以上の多層部に囲まれた単層継ぎ目部を持つ織り継ぎ目を特徴とする、請求項1に記載の継ぎ目構造によって達成される。 多層部の各層はそれぞれ単層部よりも緩い織り構造を持つ。 本発明に係る改良された継ぎ目構造により、OPWエアバッグの非常に高いシール性能を得ることができる。 それは、織物のコーティング(材)を継ぎ目構造領域の織物の非常に深い範囲まで浸透させることができ、互いのコーティング間の空間を最小化することにより、漏出するガス量を大きく低減することができるからである。 これにより、必要とする長い実用期間をより容易に達成することができる。

    本発明に係る1つの有利な視点において、継ぎ目構造は、多層部が単層部と同じ糸数からなるという特徴を有する。 これによりゆがみを最小化した調和のとれた織りという利点が達成される。

    本発明に係る他の有利な視点において、継ぎ目構造は、多層部が上層部と下層部を含み、そのそれぞれが緩い織り構造を持つという点で単層部と異なることを特徴とする。 これにより、織物の両側からコーティング(材)が浸透する深さを適宜に設定することができる。 これは、「抗圧側」つまり膨張ガスの圧を受ける側(これは一般にエアバッグの内側である)が反対側とは異なる織り構造を必要とする場合に、2層から4層或いはそれ以上の多層構造に移行する構造を持つエアバッグ織物の移行部に特に有利である。

    本発明に係るさらなる有利な視点において、継ぎ目構造は、上層部はL1/1の平織りであり、下層部はP3/3のバスケット織りであることを特徴とする。 この構造は、特に織物のゆがみを最小限にするために最も適切な構造であることが判明した。

    本発明に係るさらなる有利な視点において、継ぎ目構造は、織り継ぎ目に3層部から囲まれた単層継ぎ目部を含むことを特徴とする。 これにより、それぞれごとの織り構造とコーティング(材)の浸透能力をあらかじめ設定できるという利点がある。

    本発明に係るさらなる有利な視点において、継ぎ目構造は、この3層部は単層部と同じ糸数からなることを特徴とする。 これにより、ゆがみを最小化する調和のとれた織りを形成することができる。

    本発明に係るさらなる有利な視点において、継ぎ目構造は、この3層部は上層部、中層部及び下層部からなり、その各層は単層部よりも緩い織り構造であることを特徴とする。 この構造は基本的に、それぞれの織り領域に所定の織り構造に必要な要件をセットすることを簡略化しつつ、さまざまな織り構造に変更することを可能にするとともに、コーティングを織物構造により浸透させやすくする。

    本発明に係るさらなる有利な視点において、継ぎ目構造は、上層部と下層部とがあちこち複数個所(stellenweise)で連結されていることを特徴とする。 その目的は、シール部のコーティング間の織り構造により、エアバッグの層間の室に圧力が充満したときに、層が分離することを防止する、あるいは少なくとも分離しにくくすることである。

    ここで新しいことは、本発明に係る継ぎ目のシールの本質は、単層継ぎ目織りのみ又は緩い織り構造のみによってではなく、多層織り構造、あるいは単層織り構造と多層織り構造との組み合わせによって達成されるということである。

    以下に本発明の典型的な実施例を図面を参照して簡単に説明する。

    図1〜4は、OPWエアバッグの室部2の一部に隣接する、OPWエアバッグの織り継ぎ目1の模式断面図を示す。 小さな円は図面を垂直方向に貫通する緯糸Sの断面であり、黒い太線は図面にほぼ平行に走る経糸Kを示す。 しかし緯糸と経糸を逆にした織り構造が可能である。

    織物をシールするために積層された又は塗布された、上面及び底面のコーティングは3、3a、3b、3c、4、4a、4b、4c等で示す。 各コーティング3、3a、3b、3c、4、4a、4b、4cは、外側は太線で、織物内側は点線で表示されており、従って点線は織物にコーティングの浸透した深さも示している。

    図1を参照すると、従来技術による標準的な継ぎ目織りを示している。 継ぎ目の密度により、コーティング3、4は織り構造内にわずかしか浸透せず、織り平面内の相対するコーティングの間に空間5を形成している。 コーティングに挟まれた織り構造を通って室部I即ちエアバッグ内部から外部即ちA方向へガスが漏出するのは、この空間5のためである。

    図2を参照すると、本発明に係る織り継ぎ目1aのコーティング実施例を示す。 その一部は、2層部6を形成している。 下層部7は例えばP3/3のバスケット織りであり、上層部8は例えば1/1の平織りである。 これによって2層部6は緩い織り構造となるため、コーティングは継ぎ目部の深くまで浸透する。 言い換れば相対するコーティング間の空間9が図1に比べて小さくなるため、上述の原因によるガス漏出が減少する。

    図3を参照すると、図2と基本的に同様であるが、緩い継ぎ目部に追加の連結部10があるところが異なっている。 これにより、層部7a、8a間の高密度部11のコーティング間の織り構造により強められた室圧力によって層部7a、8aが分離することを抑制し、さらには防止できる。

    図4を参照すると、緩い継ぎ目部6bが、上層部8b、中層部7b、及び下層部12からなるさらに緩い3層構造を形成している。 これにより、織り構造内にコーティングがさらに浸透しやすくなっている。

    従来技術の標準的継ぎ目織り構造の模式断面図である。

    本発明の一実施例に係る、継ぎ目織り構造の模式断面図である。

    図2に示す構造とほとんど同じであるが、緩い継ぎ目部が追加連結されている、本発明の一実施例に係る、継ぎ目織り構造の模式断面図である。

    緩い継ぎ目部が、3層継ぎ目構造となってさらに緩く構成されている継ぎ目を含む、本発明の一実施例に係る、継ぎ目織り構造の模式断面図である。

    符号の説明

    1、1a 織り継ぎ目2 室部3、3a、3b、3c コーティング4、4a、4b、4c コーティング5 空間6、6a 2層部6b 緩い継ぎ目部(3層部)
    7 下層部7a 層部7b 上層部8 上層部8a 層部8b 中層部9 空間10 追加連結部11 高密度部12 下層部

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