Plain Oe belt

申请号 JP14469988 申请日 1988-06-14 公开(公告)号 JPH0651939B2 公开(公告)日 1994-07-06
申请人 日本精工株式会社; 菊地工業株式会社; 发明人 則可 剱; 康志 加藤; 重次 尾形; 宏明 鈴木;
摘要
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】タテ糸をヨコ糸が表面に実質的に見えない程度に高密度に織成した織組織からなり、該織組織の柄部分が、4本のアップダウンパターンの異なるタテ糸通しを有する2/2綾織から1乃至3本のタテ糸通しを欠落させた3種類の配列グループ単位の中から、少なくとも2種類の配列グループ単位を任意に配列組合せてヨコ糸方向に連続するように配列し、ベルト表面に凹みによる織柄を形成した無地織柄ベルト。
  • 【請求項2】前記2/2綾織から1本のタテ糸通しを欠落させた配列グループ単位と2本のタテ糸通しを欠落させた配列グループ単位とを任意に配列組合せてヨコ糸方向に連続するように配列した請求項1に記載の無地織柄ベルト。
  • 【請求項3】タテ糸をヨコ糸が表面に実質的に見えない程度に高密度に織成した織組織からなり、該織組織の柄部分が、4本のアップダウンパターンの異なるタテ糸通しを有する2/2綾織から位相の異なる2本ずつの糸通しを欠落させた複数種類の配列グループ単位を任意に配列組合せてヨコ糸方向に連続するように配列し、ベルト表面に凹みによる織柄を形成した無地織柄ベルト。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は無地織柄ベルトに関し、さらに詳しくは自動車等のシートベルトやバッグ類の吊りベルトの用途に適した無地織柄ベルトに関する。

    〔従来技術〕

    近年のように自動車ユーザーの対象が広がるにつれ、シートベルトに対する要求も多様化してきている。

    しかるに、一般に従来のシートベルトには、織組織として2/2綾が使用され、しかも十分なベルト強を得るために、そのタテ糸の密度をヨコ糸が表面に見えないほどに非常に大きなものにしている。 そのため、このベルトは、長手方向に対するタテ糸の綾目度が非常に小さくなり、一見しただけでは綾目の確認が困難であり、わずかに綾目の切換線と光の反射の違いによる光沢の違いが認められる程度であった。 このため、このような従来の2/2綾織組織からなるベルトでは、上述したユーザーの多様化には応じ得ないものとなっていた。

    このようなユーザーの多様化に応える一つの対策として、ベルトに柄模様を施すことが考えられる。 しかし、
    柄模様を着色の異なる糸の組合せによって施したのでは、生産現場での異種糸の管理が煩雑になり、コスト高を招くことは避けられない。

    一方、このような柄模様をベルトに施す手段として、特開昭62-28438号公報には、2/2綾組織によって生じる斜文線の中に、この2/2綾組織を構成する4本のアップダウンパターンの異なるタテ糸通しから1本のタテ糸通しだけを欠落させ、その斜文線の中断部分を形成することによって綾柄模様を顕するようにしたものが提案されている。 しかし、斜文線の中に中断部分を形成するという方法では、大柄模様は形成できるものの、細かな模様を形成するとか、元の斜文線を全く無視した独特の模様を形成するなどの変形態様を得ることは不可能である。 そのため柄出しの自由度が狭くなり、多様化した織柄を得ることは不可能である。

    〔発明が解決しようとする課題〕

    本発明の目的は、様々な柄模様の形成を可能にし、高度の柄出し自由度を有する無地織柄ベルトを提供することにある。

    〔課題を解決するための手段〕

    上記目的を達成する本発明による無地織柄ベルトは、タテ糸をヨコ糸が表面に実質的に見えない程度に高密度に織成した織組織からなり、該織組織の柄部分が、4本のアップダウンパターンの異なるタテ糸通しを有する2/
    2綾織から1乃至3本のタテ糸通しを欠落させた3種類の配列グループ単位の中から、少なくとも2種類の配列グループ単位を任意に配列組合せてヨコ糸方向に連続するように配列し、ベルト表面に凹みによる織柄を形成したことを特徴とするものである。

    また、本発明の無地織柄ベルトは、織組織の柄部分が、
    4本のアップダウンパターンの異なるタテ糸通しを有する2/2綾織から位相の異なる2本ずつの糸通しを欠落させた複数種類の配列グループ単位を任意に配列組合せてヨコ糸方向に連続するように配列し、ベルト表面に凹みによる織柄を形成したことを特徴とするものである。

    本発明のベルトに使用されるタテ糸は、高いベルト強度を得るために重要である。 このタテ糸としては、マルチフィラメント糸,紡積糸のいずれであってもよいが、特にシートベルト用途に使用するベルトには合成繊維マルチフィラメント糸を使用することが望ましい。 その合成繊維としては、ポリエステル,ポリアミド,ポリビニルアルコールなどが好ましい。

    本発明において、タテ糸には2種類以上の異なる材質の糸条を混合することはせず、同材質からなる糸条を使用するのがよい。 さらに好ましくは、材質と共に織度も同一であることが望ましい。

    ヨコ糸はタテ糸ほどにベルト強度に関与するものではないので、特に限定されるものではないが、好ましくはタテ糸と同じ材質のもので、かつ繊度がタテ糸の約1/2
    程度の細めの糸条を使用するのがよい。

    本発明のベルトは、上述のようなタテ糸がヨコ糸に対して2アップ,2ダウンの構造からなる4本のアップダウンパターンの異なるタテ糸通しを有する2/2綾織を基本とし、かつそのタテ糸の密度をヨコ糸がベルト表面に実質的に見えなくなるほどの高いものにする。

    従来のシートベルトに使用されている2/2綾織組織は、第4図に示すように、タテ糸が2/2綾の4通りの糸通し位相1,2,3,4を順次一目ずつずらせて順通しした配列を基本単位とし、例えば第5図に示す杉綾に織成されている。 2/2綾織組織を示す組織図において、タテ糸は縦方向に並ぶ枡目で表されており、ヨコ糸は横方向に並ぶ枡目で表され、これらのうち×を付された枡目はタテ糸アップ(ヨコ糸ダウン)を示し、また白抜きの枡目はタテ糸ダウン(ヨコ糸アップ)を示している。

    しかし、前述したように、第5図のような従来の杉綾組織では、本発明のベルトのようにタテ糸密度を大きくした場合には綾目が明確に顕れず、極めて単調なものにしかならない。

    また、前述した特開昭62-28438号公報に記載のベルトでは、2/2綾組織によって生じる斜文線の中に、その斜文線の中断部分を形成することによって、織柄模様を形成することは可能であるが、その模様は大柄模様に限られ、細かな模様や、元の斜文線を全く無視した斬新な模様を形成することは不可能である。

    これに対して本発明の織柄ベルトは、前述したように、
    4本のアップダウンパターンの異なる糸通しを有する2
    /2綾織から1乃至3本の糸通しを欠落させた3種類の配列グループ単位の中から、少なくとも2種類の配列グループ単位を任意に配列組合せたり、或いは上記2/2
    綾織から位相の異なる2本ずつの糸通しを欠落させた複数種類の配列グループ単位を任意に配列組合せてヨコ糸方向に連続するように配列し、ベルト表面に多様の凹みの集まりからなる織柄を形成するものである。

    このように、単に1本の糸通しを欠落させた配列グループ単位だけを組合せるのではなく、2本或いは3本の糸通しを欠落させた配列グループ単位を含めて組合せるようにしたため、大柄模様は勿論のこと、細かな模様も形成でき、また元の斜文線を全く無視した独特の模様も自由に形成することができる。 この模様の凹部の深さは、
    タテ糸の太さの約50%以上にもなるため目視によってはっきりと確認することができる。

    以下、本発明を図に示す実施例によって説明する。

    第1図は本発明による無地織柄ベルトを構成する2/2
    綾織組織である。 この織組織の柄部分は、第4図に示す4本のアップダウンパターンが異なる糸通しを有する2
    /2綾織の基本単位から、下記のように括弧で囲んだ1
    本の糸通しを欠落させた配列グループ単位と、2本の糸通しを欠落させた配列グループ単位とをヨコ糸方向に混合配列して構成されている。

    ……1 4(3)2 1(4)3 2(1)4 3(2)1 4(3)2 1(4)3 2(1)4 3
    (2)1 4(3)2 1(4)3 2(1)4 3(2)1 4(3)2 1 4(3 2)1(2)3 4
    (1)2 3(4)1 2(3)4 1(2)3 4(1)2 3(4)1 2(3)4 1(2)3 4(1
    2)3 4(1)2 3(4)1 2(3)4 1(2)3 4(1 2)3 4(1)2 3(4)1 2
    …… 第2図の2/2綾織組織は、同様に2/2綾織の基本単位から、下記のように括弧で囲んだ2本の糸通しを欠落させた配列グループ単位を、しかもその2本の糸通しを欠落させる位相が互いに異なる2種類以上の単位に混合組合せからなり、隣接する配列単位毎に順次変化させて構成したものである。 しかも、その欠落頻度を第1図の場合よりも高くしてある。

    ……4(3)2(1)4(3)2(1)4(3)2(1)4(3)2(1)4(3)2(1 4)3(2)
    1(4)3(2)1(4)3(2)1(4)3(2)1(4)3(2)14(3)2(1)4(3)2(1)4
    (3)2(1 4)3(2)1(4)3(2)1 4(3)2(1)4(3)2(1)4(3)2(1 4)3
    (2)1(4)3(2)1(4)3(2)1(4)3(2)1 4(3)2(1)4(3)2(1)4(3)2
    (1)4(3)2(1)4(3)2…… 第3図に示す2/2綾織組織は、同様に2/2綾織の基本単位から、下記のように括弧で囲んだ2本の糸通しを欠落させた配列グループ単位と、3本の糸通しを欠落させた配列グループ単位とをヨコ糸方向に混合配列して構成されている。

    ……3 2)1(4 3 2)1(4 3 2)1 4(3 2 1)4 3(2 1 4)3 2(1
    4 3)2 1(4 3 2)1…… 上述のように変則的な糸通しをした本発明の2/2綾織組織では、タテ糸アップの部分(×で示す枡目部分)がヨコ糸方向に1列だけ存在する箇所、すなわち2列以上に並んでいない箇所であるとか、或いはヨコ糸ダウンの部分(白抜きの枡目部分)がヨコ糸方向に3列以上に並んでいる箇所では、タテ糸太さの50%以上に及ぶ顕著な凹部となって顕れる。 そして、これら凹部が規則的に集合し、凹凸の柄模様を形成する。

    上述した本発明の織柄ベルトは、シートベルト用として最適であるが、さらにスポーツバッグの吊りベルト用等のような他のファッション性を要求される細幅織物としても適用可能である。

    〔発明の効果〕

    上述したように、本発明の無地織柄ベルトは、タテ糸をヨコ糸が表面に実質的に見えない程度に高密度に織成した織組織で、その織組織の柄部分が、4本のアップダウンパターンの異なるタテ糸通しを有する2/2綾織から1乃至3本のタテ糸通しを欠落させた3種類の配列グループ単位の中から、少なくとも2種類の配列グループ単位を任意に配列組合せてヨコ糸方向に連続するように配列し、或いは上記2/2綾織から位相の異なる2本ずつの糸通しを欠落させた複数種類の配列グループ単位を任意に配列組合せてヨコ糸方向に連続するように配列して、ベルト表面に凹みによる織柄を形成するようにしたので、単に1本の糸通しを欠落させた配列グループ単位だけを組合せて形成する場合に比べて、大柄模様から細かな模様まで様々な柄模様の形成を可能にし、高度な柄出し自由度を有する無地織柄ベルトを得ることができる。

    【図面の簡単な説明】

    第1図〜第3図は、それぞれ本発明の実施例からなる無地織柄ベルトを形成する2/2綾織組織図、第4図は従来の2/2綾の基本単位を表す織組織図、第5図は同基本単位からなる従来の杉綾を表す織組織図である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 宏明 静岡県榛原郡吉田町住吉3315番地 菊地工 業株式会社静岡工場内 (72)発明者 尾形 重次 神奈川県綾瀬市寺尾西3―9―24 (56)参考文献 特開 昭62−28438(JP,A)

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