巻付け可能で端がほつれにくい保護布スリーブ、およびその構成方法

申请号 JP2014560105 申请日 2013-03-01 公开(公告)号 JP6132855B2 公开(公告)日 2017-05-24
申请人 フェデラル−モーグル・パワートレイン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー; FEDERAL−MOGUL POWERTRAIN LLC; 发明人 マロイ,キャシー・エム; フェランド,ジーン; ウィンターズ,ダニー・イー; ガオ,ティアンキ;
摘要
权利要求

細長い部材を保護するための、巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブであって、 前記スリーブの長手方向中心軸と略平行に延在する経糸と、前記スリーブの周りで周方向に延在する緯糸とを有する細長い壁を含み、前記経糸および前記緯糸は、互いに上下で重なる織りパターンで織られており、 前記経糸は、前記壁の周囲の周りで交互に現れる個別のグループに配置され、隣り合うグループは、互いに異なる経糸密度を有するように、互いに異なる数の前記経糸を有する、巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ。前記上下で重なる織りパターンは平織りパターンである、請求項1に記載の巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ。前記個別のグループの各々における前記経糸の各々は、前記緯糸と、前記平織りパターンで織られている、請求項2に記載の巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ。前記隣り合うグループにおける前記経糸の前記異なる数は、XおよびYであり、XはYよりも大きい、請求項1に記載の巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ。Xは4と等しく、Yは1と等しい、請求項3に記載の巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ。前記経糸は、正弦波構成で熱硬化されたモノフィラメントである、請求項1に記載の巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ。前記緯糸はマルチフィラメントである、請求項6に記載の巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ。前記壁は、前記長手方向中心軸に沿って延在する両縁を有し、前記両縁は、互いに重なり合う関係で構成されている、請求項6に記載の巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ。細長い部材を保護するための、巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブを構成する方法であって、 経糸および緯糸を互いに上下で重なる織りパターンで織ることによって、細長い壁を形成するステップと、 前記経糸を、壁の周囲の周りで交互に現れる個別のグループに織るステップとを含み、隣り合うグループは、互いに異なる経糸密度を有するように、互いに異なる数の前記経糸を有する、方法。上下で重なる織りパターンを平織りパターンとして形成するステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。個別のグループの各々における経糸の各々を、緯糸と、平織りパターンで織るステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。異なる数の経糸を、経糸の数がそれぞれXおよびYである隣り合うグループに配置するステップをさらに含み、XはYよりも大きい、請求項9に記載の方法。Xを4と等しくなるように構成し、Yを1と等しくなるように構成するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。経糸をモノフィラメントとして提供するステップと、正弦波形状を呈するように経糸を熱硬化するステップとをさらに含む、請求項9に記載の方法。カレンダープロセスで経糸を熱硬化するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。緯糸をマルチフィラメントとして提供するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。平らな織物として壁を織るステップをさらに含む、請求項9に記載の方法。

说明书全文

関連出願との相互参照 本願は、その全体がここに引用により援用される、2012年3月1日に出願された米国仮出願連続番号第61/605,280号の利益を主張する。

発明の背景 1.技術分野 この発明は一般に、細長い部材のための保護スリーブに関し、より特定的には織られた布スリーブに関する。

2.関連技術 ワイヤーまたはワイヤーハーネスなどの細長い部材は通常、巻付け可能な布スリーブによって、摩耗および汚染から保護されている。巻付け可能な布スリーブを織糸から構成することは公知である。所望のスリーブ長さを形成するために、およびスリーブの端をほつれを回避するために、レーザー、超音波切断装置などを使用することは公知であり、それらは切断プロセス時にスリーブ壁の材料を溶かし、それにより、スリーブ壁の材料がほつれるようになる可能性を減少させる。加えて、スリーブ壁を切断する前にスリーブ壁に化学コーティング剤を塗布して、切断プロセス時にスリーブ壁の材料がほつれる可能性を減少させることは公知である。前述の機構はスリーブ壁の材料がほつれる可能性を減少させる上で有効になり得るが、それらは特殊な切断装置またはプロセスを必要とし、このためそれらはコストの追加をもたらす。

細長い部材を保護するための、巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブが提供される。このスリーブは、スリーブの長手方向中心軸と略平行に延在する経糸と、スリーブの周りで周方向に延在する緯糸とを有する細長い壁を含む。経糸および緯糸は、互いに上下で重なる織りパターンで織られている。経糸は、壁の周囲の周りで交互に現れる個別のグループに配置され、隣り合うグループは、異なる数の経糸を有する。そのため、壁には、向上した剛性および耐摩耗性をスリーブに提供する、増加した数の経糸のグループが設けられ、また、向上した柔軟性をスリーブに提供する、減少した数の経糸のグループも、長手方向中心軸に沿って設けられている。

この発明の別の局面によれば、上下で重なる織りパターンは、平織り、畝織り、バスケット織り、またはあや織りパターンのうちの1つとして形成される。

この発明の別の局面によれば、上下で重なる織りパターンは平織りパターンとして形成される。そのため、切断中および使用中、各経糸および緯糸間の静止摩擦が、壁内でのそれらの意図された位置をより良好に保持する。

この発明の別の局面によれば、個別のグループの各々における経糸の各々は、緯糸と、平織りパターンで織られており、それにより、切断中および使用中、経糸および緯糸がそれらの意図された位置に維持されることをさらに向上させる。

この発明の別の局面によれば、隣り合うグループにおける経糸の異なる数は、XおよびYであり、XはYよりも大きい。

この発明の別の局面によれば、経糸は、緯糸の周りで波状、カール状、正弦波構成で熱硬化されたモノフィラメントである。そのため、経糸は緯糸を把持して保持するように作用し、それにより、切断中および使用中、経糸および緯糸がそれらの意図された位置に維持されることを容易にする。

この発明の別の局面によれば、緯糸はマルチフィラメントである。そのため、壁には向上した保護被覆が設けられ、また、マルチフィラメント全体は経糸モノフィラメントを把持するように作用し、それにより、切断中および使用中、経糸と緯糸との間の相対運動を防止する。

この発明の別の局面によれば、マルチフィラメントは、空気織りの仕上がり(air texturized finish)を有する。

この発明の別の局面によれば、壁は、長手方向中心軸に沿って延在する両縁を有し、両縁は、互いに重なり合う関係で構成されている。

この発明の別の局面によれば、細長い部材を保護するための、巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブを構成する方法が提供される。この方法は、経糸および緯糸を互いに上下で重なる織りパターンで織ることによって、細長い壁を形成するステップを含む。この方法はさらに、経糸を、壁の周囲の周りで交互に現れる個別のグループに織るステップを含み、隣り合うグループは、異なる数の前記経糸を有する。

この発明の別の局面によれば、この方法はさらに、上下で重なる織りパターンを、平織り、畝織り、バスケット織り、またはあや織りパターンのうちの1つとして形成するステップを含む。

この発明の別の局面によれば、この方法はさらに、個別のグループの各々における経糸の各々を、緯糸と、平織りパターンで織るステップを含む。

この発明の別の局面によれば、この方法はさらに、異なる数の経糸を、経糸の数がそれぞれXおよびYである隣り合うグループに配置するステップを含み、XはYよりも大きい。

この発明の別の局面によれば、この方法は、Xを4と等しくなるように構成し、Yを1と等しくなるように構成するステップを含む。

この発明の別の局面によれば、この方法は、経糸をモノフィラメントとして提供するステップと、正弦波形状を呈するように経糸を熱硬化するステップとを含む。

この発明の別の局面によれば、この方法は、壁を織った後、カレンダープロセスで経糸を熱硬化するステップを含む。

この発明の別の局面によれば、この方法は、緯糸をマルチフィラメントとして提供するステップを含む。

この発明の別の局面によれば、この方法は、空気織りの仕上がりを有する緯糸を提供するステップを含む。

この発明の別の局面によれば、この方法は、平らな織物として壁を織るステップを含む。

図面の簡単な説明 この発明のこれらのならびに他の局面、特徴、および利点は、以下の現在好ましい実施例および最良の形態の詳細な説明、添付された請求項、および添付図面に関連して検討されると、容易に明らかになるであろう。

細長い部材を保護する状態で図示された、現在好ましい一実施例に従って構成された保護スリーブの概略斜視図である。

図1のスリーブの壁の部分拡大平面図である。

図1のスリーブの壁を織る際にくぼみ毎に使用される糸の数を詳述する表である。

熱形成された図1のスリーブの経糸を示す側面図である。

図1のスリーブの壁を構成する際に使用されるカレンダープロセスの概略図である。

現在好ましい実施例の詳細な説明 図面をより詳細に参照すると、図1は、この発明の現在好ましい一実施例に従って構成された、巻付け可能で端がほつれにくい布スリーブ10を示す。スリーブ10は、内部に配置されるたとえばワイヤーハーネスなどの細長い部材12を保護するために特に有用である。スリーブ10は、スリーブ10の長手方向中心軸17と略平行に延在する経糸16と、経糸16を横断して、かつ壁14の周りで周方向に延在する緯糸18とを有する細長い壁14を有する。経糸16および緯糸18は、たとえば平織り、畝織り、バスケット織り、またはあや織りパターンといった、それらが互いの上下で波打つように上下で重なる織りパターンで、互いに織られている。この発明によれば、経糸16は、壁14の周囲の周りで互いに交互に現れる個別のグループA、Bに配置され、グループA、Bは互いに異なる数の経糸16を有しており、グループBに比べ、グループAはより多い数の経糸16を有するように図示されている。従って、隣り合うグループA、Bは異なる経糸密度を有しているが、グループA、Bは、同じまたは実質的に同じ、周方向に延在する幅にまたがっていてもよい。密度が比較的増加したグループAの経糸16は、きつく織られた全体構造をスリーブ10を提供する。これは、比較的多い数の経糸16が、互いに接近、当接、または実質的に当接する関係で含まれているためである。グループAにおける比較的高密度の経糸16により、常温切断プロセス(cold-cutting process)などで切断される場合の壁14の端のほつれにくさが向上する。また、経糸16の密度が比較的増加したグループAは、向上した剛性および耐摩耗性を壁14に提供する。密度が増加した経糸グループAによって提供されるこれらの結果は、グループA内のきつく絡み合う経糸16から生じる。一方、経糸16の密度が比較的減少したグループBは、向上した柔軟性をスリーブ10に提供する。この向上した柔軟性は、比較的低密度のグループBと密度が増加した隣り合うグループAとの間に設けられる隙間によって促進される。

スリーブ壁14は当初、平らなシートの材料19として織られ、それは織られた後に平らなまま、カレンダープロセス(図4)などの加熱動作でさらに加工される。加熱され、次に冷却されると、平らな材料19は次に平らなまま、常温切断動作(しかしながら、たとえば熱切断またはレーザー切断動作を使用してもよい)などの切断動作でさらに加工され、「切断されたままの」端の各々がスリーブ10の両端24、26を形成する完成したスリーブ10の所望の長さLを提供する。壁14は当初、平行なまたは実質的に平行な両縁20、22間に延在する予め定められた幅を有して織られ、縁20、22は、両端24、26間で、長手方向軸中心軸17と略平行に延在している。好ましくはコストが低いという理由で常温切断を介して長さLに切断されると、両縁20、22は、互いに重なり合う関係で軸17の周りで巻付けられて、細長い部材12を受けるための周方向に囲まれた中央空洞28を形成するように構成されている。

経糸16は、大部分またはすべてが、限定のない一例としてポリ(エチレン)テレフタレート(PET)またはポリ(フェニレン)スルフィド(PPS)といった熱形成可能材料のモノフィラメントとして提供され、緯糸18は、大部分またはすべてが、比較的柔らかいもののかさばる(たとえば、空気織りの仕上がりを有するような)マルチフィラメントとして提供される。緯糸18の柔らかくかさばる特性は、経糸16に対する摩擦量の増加を提供し、それにより、経糸16および緯糸18を、それらのそれぞれの「織られたままの」位置に安定化して維持するように作用する。経糸16は、隣り合うくぼみ(経糸16が張られる織機における2本のワイヤー間の空間)における経糸16の数を変更することにより、それらのそれぞれ異なるきつい密度グループAおよび緩い密度グループBにおいて織られる。たとえば、結果として生じる図2の織物に示すように、1つのくぼみは単一の経糸16を受けることができ、それによってグループBを形成し、一方、隣り合うくぼみは4本の経糸16を受けることができ、それによってグループAを形成し、このパターンが、織機のくぼみの各々にわたって交互に繰り返される。くぼみは幅が等しく、また隣り合うくぼみでは経糸の数が異なるため、隣り合うくぼみでの経糸の密度は、異なるグループA、Bに関して上述のように異なっている。もちろん、これは隣り合うくぼみに提供可能な経糸16の数の単なる一例であり、くぼみ毎の経糸の数は、グループAの4、グループBの1以外であってもよい。重要なことは、グループAにおける経糸16の数Xが、グループBにおける経糸16の数Yよりも大きく、XがYよりも大きい(図2A)ということである。

織物のシートを織ると、織物は、経糸16を柔らかくし、長さ方向に縮めるように、平らなまま熱加工され(加熱され、次に冷却され)、それにより、経糸16は、永久変形(permanent set)の正弦波形状(図3)となる高レベルのひだを呈し、保持するようになる。そのため、結果として生じる熱加工された織物の平織りなどの織りがきつく締められ、熱加工された経糸16は、織り構造をきつく保持するように作用し、それはひいては、切断動作中、およびスリーブ10の使用中に、緯糸18がほつれないよう(ほころびないよう)防止することを容易にする。同じ機構が、常温切断中または常温切断後に、経糸16が織物の軸長さ方向17に沿ってほつれないよう(ほころびないよう)防止できる。加熱プロセスはカレンダープロセスで実行可能であり、織られた平らな織物19が、送りロール30から加熱ロール32の表面の周りに供給され、冷却され、次に巻取りロール34上に格納される。もちろん、加熱プロセスは、織りプロセスを有する連続的なインラインプロセスであってもよい。次に、カレンダープロセスを介して経糸16を熱形成した後、織物は常温切断プロセスなどで個々の所望の長さ区分Lに切断され、それにより、レーザー、超音波切断装置などの特殊な切断装置、もしくは、結合剤または他の化学薬品の使用などのプロセスを必要としない。しかしながら、所望するなら、それらは使用可能である。次に、「切断されたままの」区分を細長い部材12の周りに巻付けて、それに対する保護を提供できる。もちろん、重なり合う関係の縁20、22を保持するために、任意の好適な締結機構を使用してもよい。

明らかに、この発明の多くの修正および変更が、上記の教示に鑑みて可能である。したがって、添付された請求項および最終的には許可されるあらゆる請求項の範囲において、この発明が、具体的に説明され図示されたもの以外の態様で実践され得る、ということが理解されるべきである。

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