Enhancement methods of the seam in the fabric of the possible paper machine seaming on the machine

申请号 JP2002039930 申请日 2002-02-18 公开(公告)号 JP4153215B2 公开(公告)日 2008-09-24
申请人 アルバニー インターナショナル コーポレイションAlbany International Corporation; 发明人 ジェイ.コーネット グレン;
摘要
权利要求
  • 機械方向(MD)糸のシステムと機械に直交する方向(CD)糸のシステム:前記MD糸のシステムの前記糸を予め選定された織パターンで前記CD糸のシステムの前記糸が織合わせて、一定の長さ、一定の幅、二つの縦の縁、二つの横の縁、第一辺と第二辺を持つ長方形に抄紙機の布を形成しており、前記MD糸は前記二つの横の縁の各々に沿って継ぎ合せループを形成しており、前記継ぎ合せループは又前記抄紙機の布の前記第一辺及び前記第二辺と同じ長さを持つ第一辺と第二辺を有しており;且つ 前記CD糸のシステムの部分ではない少なくとも二つの付加的なCD糸;前記付加的なCD糸 は、前記のそれぞれの付加的なCD糸が 継ぎ合せループを形成してい る連続する 二つ以上の MD糸 交互 に対側上に配置 される様な方法で 、前記布の前記二つの横の縁の一つにおいて前記継ぎ合せループの前記第一辺と前記第二辺の少なくとも一つと織り合わされ いる:
    より成っている機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記MD糸が前記抄紙機の布の前記長さの方向に前記二つの横の縁の間 の全幅に渡って伸長する請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記予め選定された織パターンが単層、二重、三重及び多層織より成っている群から選ばれる請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記予め選定された織パターンが8本−周期二重織パターンである請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記予め選定された織パターンが前記MD糸のシステムがMD糸の第一と第二層より成る二重織パターンである請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記MD糸が単繊維糸、多繊維糸、及び撚った単繊維又は撚った多繊維糸の形での撚った/捩った糸より成っている群から選ばれた糸の一種である請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記MD糸が重合樹脂材料から押出成型された繊維を含む請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記重合樹脂材料がポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリプロピレン、ポリアラミド、ポリオレフィン及びポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂より成っている群から選ばれる請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記少なくとも二つの付加的なCD糸が二つの余分なCD糸であり、前記二つの余分なCD糸が前記継ぎ合せループの前記第一辺とリノ織で織合わされている請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つの余分なCD糸が前記継ぎ合せループの前記第一辺と平織の方法で織合わされ、前記二つの余分なCD糸の一つが前記リノ織を形成するため予め選定された間隔で前記二つの余分なCD糸の他方の下を交叉している請求項9に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つの余分なCD糸の一つが一つおきの継ぎ合せループで前記二つの余分なCD糸の他方の下を交叉する請求項10に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つの余分なCD糸の一つがどの継ぎ合せループででも前記二つの余分なCD糸の他方の下を交叉する請求項10に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記少なくとも二つの付加的なCD糸が二つの余分なCD糸であり、前記二つの余分なCD糸が前記継ぎ合せループの前記第二辺とリノ織で織合わされている請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つの余分なCD糸が前記継ぎ合せループの前記第二辺と平織と同様に織合わされ、前記二つの余分なCD糸の一つが前記リノ織を形成するため予め選定された間隔で前記二つの余分なCD糸の他方の下を交叉している請求項13に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つの余分なCD糸の一つが一つおきの継ぎ合せループで前記二つの余分なCD糸の他方の下を交叉する請求項14に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つの余分なCD糸の一つがどの継ぎ合せループででも前記二つの余分なCD糸の他方の下を交叉する請求項14に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記少なくとも二つの付加的なCD糸が四つの余分なCD糸であり、前記四つの余分なCD糸の中の二つが前記継ぎ合せループの前記第一辺とリノ織で織合わされており、前記四つの余分なCD糸の中の他の二つが前記継ぎ合せループの前記第二辺とリノ織で織合わされている請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記四つの余分なCD糸の中の前記二つが前記継ぎ合せループの前記第一辺と平織の方法で織合わされ、前記四つの余分なCD糸の中の前記二つの中の一つは前記リノ織を形成するため予め選定された間隔で前記四つの余分なCD糸の中の前記二つの中の他の一つの下を交叉していて、又前記四つの余分なCD糸の中の前記他の二つが前記継ぎ合せループの前記第二辺と平織の方法で織合わされ、前記四つの余分なCD糸の中の前記他の二つの中の一つは前記リノ織を形成するため予め選定された間隔で前記四つの余分なCD糸の中の前記他の二つの中の他の一つの下を交叉している請求項17に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記継ぎ合せループの前記第一辺と織合わされている前記四つの余分なCD糸の中の前記二つの中の一つは一つおきの継ぎ合せループで前記四つの余分なCD糸の中の前記二つの中の他方の下を交叉しており、又前記継ぎ合せループの前記第二辺と織合わされている前記四つの余分なCD糸の中の前記他の二つの中の一つは一つおきの継ぎ合せループで前記四つの余分なCD糸の中の前記他の二つの中の他方の下を交叉する請求項18に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記継ぎ合せループの前記第一辺と織合わされている前記四つの余分なCD糸の中の前記二つの中の一つはどの継ぎ合せループででも前記四つの余分なCD糸の中の前記二つの中の他方の下を交叉しており、又前記継ぎ合せループの前記第二辺と織合わされている前記四つの余分なCD糸の中の前記他の二つの中の一つはどの継ぎ合せループででも前記四つの余分なCD糸の中の前記他の二つの中の他方の下を交叉する請求項18に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記少なくとも二つの付加的なCD糸が二つの余分なCD糸と一つのリノ糸であって、前記二つの余分なCD糸の一つは前記継ぎ合せループの前記第一辺と織合わされており、前記二つの余分なCD糸の他方は前記継ぎ合せループの前記第二辺と織合わされており、又前記リノ糸は前記継ぎ合せループの前記第一と前記第二辺の両方及び前記二つの余分なCD糸と織合わされている請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が前記継ぎ合せループの前記第一辺と織合わされている時に前記二つの余分なCD糸の一つの上を交叉し、又前記継ぎ合せループの前記第二辺と織合わせている時前記二つの余分なCD糸の前記他方の下を交叉する請求項21に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つの余分なCD糸の前記一つが前記継ぎ合せループの前記第一辺と平織の方法で織合わされる請求項21に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つの余分なCD糸の前記他方が前記継ぎ合せループの前記第二辺と平織の方法で織合わされる請求項21に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が隣接する継ぎ合せループの前記第一と第二辺の間を織合わせる請求項21に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が一つおきの継ぎ合せループの前記第一と第二辺の間を織合わせる請求項21に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記少なくとも二つの付加的なCD糸が一つの余分なCD糸と一つのリノ糸であって、前記余分なCD糸は前記継ぎ合せループの前記第一辺と織合わされていて、又前記リノ糸は前記継ぎ合せループの前記第一と第二辺の両方と及び前記余分なCD糸とリノ織で織合わされている請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が前記継ぎ合せループの前記第一辺と織合わせている時に前記余分なCD糸の上を交叉する請求項27に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記余分なCD糸が前記継ぎ合せループの前記第一辺と平織の方法で織合わせる請求項27に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が隣接する継ぎ合せループの前記第一と第二辺の間を織合わせる請求項27に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が一つおきの継ぎ合せループの前記第一と第二辺の間を織合わせる請求項27に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記少なくとも二つの付加的なCD糸が一つの余分なCD糸と一つのリノ糸であって、前記余分なCD糸は前記継ぎ合せループの前記第二辺と織合わされていて、又前記リノ糸は前記継ぎ合せループの前記第一と第二辺の両方と及び前記余分なCD糸とリノ織で織合わされている請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が前記継ぎ合せループの前記第二辺と織合わせている時に前記余分なCD糸の下を交叉する請求項32に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記余分なCD糸が前記継ぎ合せループの前記第二辺と平織の方法で織合わせる請求項32に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が隣接する継ぎ合せループの前記第一と第二辺の間を織合わせる請求項32に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記リノ糸が一つおきの継ぎ合せループの前記第一と第二辺の間を織合わせる請求項32に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記少なくとも二つの付加的なCD糸が二つのリノ糸であって、前記二つのリノ糸が前記継ぎ合せループの前記第一と第二辺の間をリノ織で織合わせている請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つのリノ糸の一つが前記リノ織を形成するため予め選定された間隔で前記二つのリノ糸の他方の下を交叉する請求項37に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つのリノ糸の一つが一つおきの継ぎ合せループで前記二つのリノ糸の他方の下を交叉する請求項38に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記二つのリノ糸の一つがどの継ぎ合せループででも前記二つのリノ糸の他方の下を交叉する請求項38に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 更に前記CD糸のシステムの部分ではない少なくとも二つの付加的なCD糸より成っていて、前記付加的なCD糸が前記布の前記二つの横の縁の他方で前記継ぎ合せループの前記第一辺と前記第二辺の少なくとも一つとリノ織で織合わされている請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記布の前記二つの横の縁の一つで前記継ぎ合せループと織合わされた前記少なくとも二つの付加的なCD糸が前記継ぎ合せループの前記第一辺と織合わせられた二つの余分なCD糸であり、又前記布の前記二つの横の縁の他方で前記継ぎ合せループと織合わされた前記少なくとも二つの付加的なCD糸が前記継ぎ合せループの前記第二辺と織合わされた二つの余分なCD糸である請求項41に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記CD糸が単繊維糸、多繊維糸、及び撚った単繊維又は撚った多繊維糸の形での撚った/捩れた糸より成っている群から選定された糸の一種である請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記CD糸が重合樹脂材料から押出成型された繊維を含む請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記重合樹脂材料がポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリプロピレン、ポリアラミド、ポリオレフィン及びポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂より成っている群から選定される請求項44に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記付加的なCD糸が単繊維糸、多繊維糸、及び撚った単繊維又は撚った多繊維糸の形での撚った/捩れた糸より成っている群から選定された糸の一種である請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記付加的なCD糸が重合樹脂材料から押出成型された繊維を含む請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記重合樹脂材料がポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリプロピレン、ポリアラミド、ポリオレフィン及びポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂より成っている群から選定される請求項47に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 少なくとも一つの付加的なCD糸が三葉形織物糸である請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 少なくとも一つの付加的なCD糸が金属線である請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記金属線がステンレス鋼製である請求項50に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記付加的なCD糸が一種類の糸製である請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記付加的なCD糸が様々な種類の糸製である請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記付加的なCD糸が非円形断面の繊維を含む請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 前記付加的なCD糸がリノ織で織合わされた請求項1に記載の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は抄紙技術に関する。 より詳しくは、本発明は抄紙機のプレス部用の機械上で継ぎ合せ可能なプレス布のような、機械上で継ぎ合せ可能な種類の抄紙機の布である。
    【0002】
    【従来の技術】
    抄紙工程の中で、セルロース繊維の巻取り紙は抄紙機の形成部において走行中の形成布の上に繊維質スラリー、即ちセルロース繊維の分散液を沈殿させることによって形成される。 多量の水が該工程中に、形成布の表面上のセルロース繊維の巻取り紙を離れて、形成布を通りスラリーから排出する。
    【0003】
    新しく形成された巻取り紙は、形成部から一連のプレスニップを含むプレス部に進む。 そこで巻取り紙は、一つのプレス布で支持されたプレスニップ、又はたいていの場合二つのプレス布の間を通過する。 プレスニップ中では、巻取り紙はそこから水を搾り取り、且つそれを紙シートに変えるために巻取り紙中のセルロース繊維を互いに接着させる圧縮を受ける。 水はプレス布によって受取られ、理想的には紙シートには戻らない。
    【0004】
    紙シートは、最後に内部を蒸気により加熱された少なくとも一組の回転出来るドラム又はシリンダーを含む乾燥機部に進む。 新しく形成された紙シートは、蛇行通路の中をドラムの列の各々の周りに次々と、紙シートをドラムの表面に対して密着保持する乾燥機布によって導かれる。 加熱されたドラムは、紙シートの含水量を蒸発によって望ましいレベルにまで減少させる。
    【0005】
    形成、プレス及び乾燥機布はすべて抄紙機上でエンドレスループの形態とコンベヤーと同様な機能をとることは認識されるべきである。 更に、抄紙機がかなりのスピードで進行する連続工程であることも認識されるべきである。 即ち、繊維質スラリーが形成部で形成布の上に連続的に沈殿させられる一方、新しく製造された紙シートはそれが乾燥機部から出た後ロールの上に連続的に巻取られる。
    【0006】
    【発明が解決しようとする課題】
    さしあたり、特にプレス布に関して、一度、プレス布がエンドレスの形でだけ与えられたことを思い起こすべきである。 これは何故ならば新しく形成された紙シートがプレスニップ中でプレス布におけるどんな非一様性を印加されることにも極度に敏感であることによる。 エンドレス織として知られる工程により生産されるもののようなエンドレスで継目の無い布は、その縦(機械)及び横(機械に直交する)方向の両方に一様な構造を有する。 抄紙機上に設置する間プレス布をエンドレスに閉じるのに使われる継目のような、継目はプレス布の一様な構造の中に不連続性を呈示する。 それで継目の使用は、紙シートがプレスニップ中で印加されるであろう可能性を大いに増大させる。
    【0007】
    そこでどんな実行可能な機械上で継ぎ合せ可能な、又はOMS(登録商標)、プレス布の継目領域も、製造中の紙製品を継目領域によって印加されることを予防するために、負荷下即ちプレスニップ中の圧縮下でプレス布の残りの部分と同様に振舞わねばならない、又プレス布の残りの部分と同じ水と空気の透過性を持たねばならないこととなる。 OMS(登録商標)は、アルバニーインターナショナル社の登録商標である。
    【0008】
    これらの必要条件により露呈された可成りの技術的障害にも拘わらず、それがプレス部に設置できたときの比較的容易さと安全性の故に機械上で継ぎ合せ可能なプレス布を開発することは高く望まれていた。 結局、これらの障害は布の両端の横切る縁に継ぎ合せループを備えることにより形成された継目を有しているプレス布の開発によって克服された。 継ぎ合せループそれ自身は、布の機械方向(MD)の糸によって形成される。 継目はプレス布の両端を互いに持ち寄ること、布の両端で継ぎ合せループを絡み合わせること、及び布の両端を一緒に閉じるために絡み合わされた継ぎ合せループにより規定された通路を通して所謂ピン又は軸棒を導入することにより形成される。 うまでもなく、抄紙機に機械上で継ぎ合せ可能なプレス布を設置することはエンドレスプレス布を設置するよりも多分に容易であり遙かに少ない時間で済む。
    【0009】
    斯かる継目によって抄紙機上で結合出来るプレス布を生産するには幾つかの方法がある。 一つの方法は、布を平織にすることであり、その場合縦糸はプレス布の機械方向(MD)の糸である。 継ぎ合せループを形成するには、縦糸の端は縦糸に平行な方向に布本体の中に或距離織返される。 もっと遙かに好ましいもう一つの技術は、通常は布のエンドレスループを生産するのに使用されるエンドレス織の一変形である。 変形エンドレス織では、横糸はループ形成ピンの回りを通過することによって織られている布の一端にループを形成している各通路内を、織機を横切って行ったり来たりして連続的に織られる。 結局はプレス布ではMD糸になる横糸は連続しているので、この方法で得られた継ぎ合せループは平織布の端の中に縦糸の端を織返すことによって生産され得るどんなものよりも強い。 尚もう一つの方法では、布は平織であり、又それにより得られた布のエンドレスループは平らにされ且つ平らにされたループの両横の端で互いに結合した二つの布の層の形を与えられる。 そこで一本又はそれ以上の横糸が解放部、即ち各端部における縦糸の新たにほどかれた部分、により規定された短い隙間をつくるために両横の端から抜き取られる。 縦糸のこれらほどかれた部分はそれで上述の如く両横の端が一緒に持ち寄られた時に継ぎ合せループとして使用される。
    【0010】
    一般に、機械上で継ぎ合せ可能なプレス布の製造はその両側の一方又は両方にステープルファイバー打ち綿の付加を含む。 付加は、縫込み(繊維閉込め)と呼ばれる工程により又は水力絡み合せにより成し遂げられる、その間機械上で継ぎ合せ可能な布はエンドレスの形にある。 いったん望ましい量のステープルファイバー打ち綿が付加されたら、ループを形成しているピン又は軸棒は出荷と抄紙機上への起り得る設置のためにプレス布を平らな又は開いた形に置くために抜取られる。 その時、ステープルファイバー打ち綿はプレス布の両端をお互いに完全に分離するため継目の近傍で切断されねばならない。 屡々、ステープルファイバー打ち綿は、プレス布がエンドレスの形に再結合される時に継ぎ合せループの上に蓋を形成出来るような方法で切断される。 この理由のため、プレス布の両端は屡々“蓋”の端として参照され、それは継ぎ合せループの上を越えて広がっているステープルファイバー打ち綿材の蓋を有し、又“蓋無し”の端は布がエンドレスの形に結合される時に他の端の蓋がぴったり合うようにその継ぎ合せループに隣接して空間を有している。 布が抄紙機上に設置される時、布の定位は蓋が余りに速くすり減ることを予防するため“蓋”の端がプレスニップを通って“蓋無し”の端を導くであろうようにする。
    【0011】
    然し他の側、所謂“ロール”側では、いくらかのステープルファイバー打ち綿がそこを通って軸棒の次の通過を容易にするため継ぎ合せループから取除かれるかも知れない。 この一般に少量のステープルファイバー打ち綿の除去は、それにも拘わらず、継目領域でプレス布の残りの部分よりも僅かに多く空気と水を透過させる。 恐らくどんなに僅かでも、透過性又は流れ抵抗のこの差は或状況では十分にシートの印加の原因になる。
    【0012】
    この問題の解決に向って幾つかの手法がとられた。 一つの手法は、プレス布が抄紙機上でエンドレスの形に結合されている時に軸棒と共に詰物糸の使用を含む。 もう一つの手法では、プレス布は二つの機械上で継ぎ合せ可能な基礎布より成っていて、一つは他によって形成されたエンドレスループの内部にぴったり合っていて、二つの基礎布は縫込み工程中に互いに積層されている。 内側と外側の基礎布の継目領域はお互いに関して僅かにずれている、それ故各々の継目領域は他の継目でない領域と一致するであろう。 いったん望ましい量のステープルファイバー打ち綿が積層された基礎布の内側及び/又は外側表面に付加されたら、各機械上で継ぎ合せ可能な基礎布のループ形成ピン又は軸棒は出荷と抄紙機上の起り得る設置のため平らな形に置くため抜き取られる。 その時、ステープルファイバー打ち綿はプレス布の両端をお互いに完全に分離するため二つの機械上で継ぎ合せ可能な基礎布の外側の継目の近傍で切断されねばならない。 上記の如く、ステープルファイバー打ち綿はプレス布がエンドレスの形に再結合される時に継ぎ合せループの上に蓋を形成出来るような方法で切断される。 いくらかのステープルファイバー打ち綿は、またそこを通って軸棒の次の通過を容易にするため内側と外側の機械上で継ぎ合せ可能な基礎布両方の継ぎ合せループから取除かれるかも知れない。
    【0013】
    尚もう一つの手法、公開されたRydin社の米国特許第5476123号と第5531251号では、一つ又はそれ以上の余分なCD糸が機械上で継ぎ合せ可能なプレス布の基礎布の少なくとも一端の継ぎ合せループと共に織られる。 余分な糸は、布の片側にある継ぎ合せループのその部分とだけ織られており、その側はなるべくなら紙を支持する側になっている。 余分なCD糸は継ぎ合せループにおいて基礎布のCD糸システムの延長を形成し、継目領域を基礎布の残りの部分によりぴったりと一致させており、それ故にステープルファイバー打ち綿は継目領域により良く固定されるであろう又それ故に継目領域によるシートへの印加の可能性は減少するであろう。
    【0014】
    代表的には、一本の余分なCD糸が布の紙を支持する側の継ぎ合せループのその部分と平織で織られる。 これは、継目領域によって造られている紙シートの印加を減少させることが見られた反面、この長所は平織で織られた余分のCD糸がそれが布の紙を支持する側のその部分の下を織っている場所のそれら継ぎ合せループを起き上がらせ、又それが布の紙を支持する側のその部分の上を織っている場所のそれら継ぎ合せループを低下させる傾向があるという欠点を伴った。 換言すれば、一つおきの継ぎ合せループの垂直位置は一平面内に横たわっているが、一方中間のそれらは布の平面に垂直な方向で僅かにずれたもう一つの平面内に横たわっている。 結論として、布がエンドレスの形に結合されるべき時に、絡み合わされた継ぎ合せループは決して完全には一線にはならないであろう、絡み合わされた継ぎ合せループにより形成された通路を通って軸棒を貫通する仕事を為すことは難しい。 継ぎ合せループの直径が小さい程、余分なCD糸の直径が全体として継ぎ合せループの直径の大きな割合を占め、比例的に軸棒の使用出来る面積を少なく残すことになるので、布をエンドレスの形に閉じる困難さは益々厳しくなるであろう。 織機上でより低い張力で織られたより軽い重量の余分なCD糸の使用は平面差を幾分軽減させる、然しいったん余分なCD糸が軽すぎると、その意図した機能を果たすことが出来ない。
    【0015】
    本発明は前述の問題に対する解決法を提供する。
    【0016】
    【発明を解決するための手段】
    従って、本発明は機械方向の(MD)糸のシステムと機械に直交する(CD)糸のシステムより成る機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布である。 MD糸は、予め選定された織パターンでCD糸と織合わされ、一定の長さ、一定の幅、二つの縦の縁、二つの横の縁、第一辺と第二辺を持つ長方形に抄紙機の布を形成している。 MD糸は、前記二つの横の縁の各々に沿って継ぎ合せループを形成する。 継ぎ合せループは、又抄紙機の布の第一と第二辺と同じ長さを持つ第一辺と第二辺も有する。 抄紙機の布が変形エンドレス織技術により織られる時、MD糸はその二つの横の縁の間その長さを連続的に行ったり来たりして伸長する。
    【0017】
    上記のCD糸のシステムの部分ではない、少なくとも2本の付加的なCD糸がリノ織にある抄紙機の布の二つの横の縁の一つで継ぎ合せループの第一辺と第二辺のうちの少なくとも一つと織合わされる。 リノ織は隣接する継ぎ合せループの垂直位置のどんな差も減少又は消去し、所定の位置に各継ぎ合せループを固定し、且つそれらを布のそれに垂直な平面で望まれる定位を保持する。
    【0018】
    本発明は今以下で確認される図面を屡々参照してより完全に詳述されるであろう。
    【0019】
    【実施例】
    (好ましい実施例の詳細説明)
    今明細に図面に向うと、図1は本発明の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布10の概略透視図である。 布10は、一度その両端12,14が継目16で互いに結合されたエンドレスループの形をとる。
    【0020】
    図2は互いにそれらが結合する前の機械上で継ぎ合せ可能な布10の両端12,14の概略透視図である。 両端12,14の各々の縁に沿って横に配列したものは多数の継ぎ合せループ18である。 布10の両端12,14を互いに結合させるには、一端12における継ぎ合せループ18が他端14におけるそれらと交互に且つ噛合うか又は絡み合いをするように、それらを一緒に持ち寄る。 絡み合わされた継ぎ合せループ18は、ピン、又は軸棒、糸状の紐又は部材が端部12,14を互いにしっかり留めるように案内出来る通路を規定する。
    【0021】
    図3は図2中の線3−3により指示されたようにとられた、抄紙機の布10の断面図である。 図10は8本−周期二重織(8−shed duplex)で織られていることを示しているけれども、該織り方は一例として示したに過ぎないこと、及び本発明はどんな他の二重織、同様に単層織、三重及び多層織で織られた布10でも実用出来て、ともかく図3に示された特殊な織に限定するものではないことは理解されるべきである。 プレス布用の基礎布である布10は、片側又は両側とも一つ又はそれ以上の層のステープルファイバー打ち綿を縫込まれるか、又はある方法でコートされてもよい。 他の選択肢として、布10は抄紙機の他の部の一つに、即ち形成部又は乾燥部に、又は重合樹脂でコートされた製紙工業工程用ベルトの基礎布として使用されてもよい。
    【0022】
    布10は変形エンドレス織工程で織られる。 斯かる状況で、布10が設置される抄紙機に関係して糸の定位を参照すると、縦糸22は結局布10の機械に直交する方向(CD)糸となり、又横糸24は結局その機械方向(MD)糸となる。
    【0023】
    縦糸22と横糸24,機械上で継ぎ合せ可能な布10のCDとMD糸、は夫々抄紙機用織物を織るのに通常当業者により使用されるどんな種類の糸であってもよい。 換言すれば、単繊維糸、それは単独で使用される単繊維の紐である、多繊維糸、又は撚った単繊維又は撚った多繊維糸の形の撚った/捩れた糸、又は抄紙機用織物を織るのに通常当業者により使用されるどんな他の形の糸でも、縦糸22と横糸24として使用されてもよい。
    【0024】
    縦糸(CD)22と横糸(MD)24は、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリプロピレン、ポリアラミド、ポリオレフィン及びポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂のような、合成重合樹脂材料から押出成型された繊維より成っており、そして織物工業又特に抄紙機織物工業で周知の技術に従った糸の中に統合される。
    【0025】
    変形エンドレス織による布10の織り方では、横糸24はループ形成ピンの周りを通過することにより織られている布の横の縁の一つにループを形成する所を横切る通路の中を、織機を横切って行ったり来たりして連続的に織られる。 コドーニュー(Codorniu)社の米国特許第3815645号で公開請求された幾つかの方式、変形エンドレス織により機械上で継ぎ合せ可能な布を織るのにここで参照に組入れたその教示は利用可能であり又本発明の実行に使用してもよい。 然し、布10が変形エンドレス織技術を使用して製造される必要のないこと、及び通常の当業者には周知の平織のような、他の方法が代りにそうするのに使用出来ることは理解されるべきである。
    【0026】
    図4Aは図2で線4A−4Aにより指示されたようにとられた断面図である。 描かれた図は、端14に沿った横の縁に沿った継ぎ合せループ18の手前の最後の縦糸(CD)糸22を越えてとられている、そしてこれらはとられた有利な地点から観る人の背後にあるので、どの縦糸(CD)22も示されていない。 その代り、図4Aは内部から横糸(MD)24により形成された、継ぎ合せループ18を示している。 継ぎ合せループ18の上辺と織合わされているのは2本の余分な縦糸(CD)26であり、それはリノ織でそこで横糸(MD)24と織合わせる。 斯くの如く、図4Aで示された独特の織では、各余分な縦糸(CD)26は交互に横糸(MD)24の上を越して中間では他と不調和な平織様の方法で横糸(MD)24の下を織る、従って各横糸(MD)24はその上下に余分な縦糸(CD)26を持つ。 時には、図4Aの“X”点で、余分な縦糸(CD)26の一つは所定の位置で両者を固定するため他と下で交叉する。 この方法で織られた二つの余分な縦糸(CD)26の結合した効果は、各々の上部がその上下両方に余分な縦糸(CD)26を持つので、交互の継ぎ合せループ18の垂直位置のどんな差も除かれる。 二つの余分な縦糸(CD)26の一つは、各々を所定の位置で固定する距離で他の下で交叉して布の面に直な望ましい定位で継ぎ合せループ18の面を保持する。
    【0027】
    図4Bはそこで示された実施例の一変種の図4Aで示されたものに類似の断面図である。 図4Bでは、2本の縦糸(CD)26はまた継ぎ合せループ18の上辺で織合わされ、そこでリノ織で横糸(MD)24と織合わされている。 図4Bで示された独特の織では、各余分な縦糸(CD)26はまた交互に横糸(MD)24の上を越して中間では他と不調和な平織様の方法で横糸(MD)24の下を織る、従って各横糸(MD)24はその上下に余分な縦糸(CD)26を持つ。 どの継ぎ合せループ18でも、図4Aにおける如くどの他の継ぎ合せループ18とも又はある別の距離を置いて対立させられるので、余分な縦糸(CD)26の一つは所定の位置で両者を固定するため他と下で交叉する。 図4Bで示された独特の織は、また図5と6で示されて以下で説明される実施例において図4Aで示されたそれの代りにも使用される。
    【0028】
    図5は図4Aで示されたそれに類似の、本発明の第二の実施例の断面図である。 図5もまた横糸(MD)24により形成された継ぎ合せループ18を内部から示している。 継ぎ合せループ18の底辺と織合わされるのは2本の余分な縦糸(28)であり、それは図4Aで示されたそれと同一なリノ織で横糸(MD)と織合わせる。 “X”点で、余分な縦糸(CD)28の一つは所定の位置で両者を固定するため他と下で交叉する。 その図で示された実施例についての利点は上で論じたものと同じである。
    【0029】
    図6は図4Aで示されたそれに類似の、本発明の第三の実施例の断面図である。 この第三の実施例は図4Aと5で示されたそれらの組合せであると見なされ得る。 明確には、図6はまた横糸(MD)24により形成された継ぎ合せループ18を内部から示している。 継ぎ合せループ18の上辺と織合わされているのは2本の余分な縦糸(CD)26であり、それはリノ織でそこで横糸(MD)24と織合わせる。 継ぎ合せループ18の底辺と織合わされているのは2本の余分な縦糸(CD)26であり、それもまたリノ織でそこで横糸(MD)24と織合わせる。 両方のリノ織は、共に図4Aについて上で述べたそれに同一である。 “X”点で、余分な縦糸(CD)26は互いに交叉し、又余分な縦糸(CD)28も互いに交叉する。 その図で示された実施例についての利点は上で論じたものと同じである。
    【0030】
    図7は図4Aで示されたそれに類似の、本発明の第四の実施例の断面図である。 図7もまた横糸(MD)24により形成された継ぎ合せループ18を内部から示している。 継ぎ合せループ18の上辺と織合わされているのは1本の余分な縦糸(CD)30であり、それは平織でそこで横糸(MD)24と織合わせる。 継ぎ合せループ18の底辺と織合わされているのはもう1本の余分な縦糸(CD)32であり、それもまた平織で横糸(MD)24と織合わせる。 図7で示されるように、余分な縦糸(CD)30,32は互いに調子を揃えて織る;換言すれば、各々は同じ継ぎ合せループ18の上辺の上と底辺の下を織る。 交互の継ぎ合せループ18の上辺と及び中間のそれらの底辺との織合わせはリノ糸34である。 より詳しくは、リノ糸34は余分な縦糸(CD)30が上辺の下を織っている場所の継ぎ合せループ18の上辺の上を織り、そしてリノ糸34は余分な縦糸32が底辺の上を織っている場所の継ぎ合せループ18の底辺の下を織る。 継ぎ合せループ18の上辺を織っている時、リノ糸34はまた余分な縦糸(CD)30の上を交叉する、又継ぎ合せループ18の底辺の下を織っている時、リノ糸34はまた余分な縦糸(CD)32の下を交叉する。 このことは図7の“X”点で起る。 これは余分な縦糸(CD)30,32を所定の位置に固定し、又余分な縦糸(CD)30がそれが上辺の下を織る所で継ぎ合せループ18を上げねばならない傾向及び余分な縦糸(CD)32がそれが底辺の上を織る所で継ぎ合せループ18を下げねばならない傾向を妨げる。
    【0031】
    図8は図4Aで示されたそれに再び類似した、本発明の第五の実施例の断面図である。 図8もまた横糸(MD)24により形成された継ぎ合せループ18を内部から示している。 継ぎ合せループ18の上辺と織合わされているのは1本の余分な縦糸(CD)30であり、それは平織でそこで横糸(MD)24と織合わせる。 継ぎ合せループ18の底辺と織合わされているのはもう1本の余分な縦糸(CD)32であり、それもまた平織でそこで横糸(MD)24と織合わせる。 図8で示されるように、余分な縦糸(CD)30,32は互いに調子を外して織る;換言すれば、余分な縦糸(CD)30は余分な縦糸(CD)32が底辺の上を織る所ではそれら継ぎ合せループ18の上辺の下を織る、逆も又同じである。 四番目毎の継ぎ合せループ18の上辺と、そして又四つ毎の継ぎ合せループ18の底辺との織合わせ、後者は前者の中間になっている、のはリノ糸36である。 より詳しくは、リノ糸36は余分な縦糸(CD)30が上辺の下を織っている所で継ぎ合せループ18の上辺の上を織り、且つリノ糸36は余分な縦糸(CD)32が底辺の上を織っている所で継ぎ合せループ18の底辺の下を織る。 それでリノ糸36は、一つの継ぎ合せループ18の上辺の上を織り、次の継ぎ合せループ18を通過して、その次の継ぎ合せループ18の底辺の下を織り、そしてその織パターンの繰り返しでその次の継ぎ合せループ18を通過する。 継ぎ合せループ18の上辺の上を織っている時に、リノ糸36はまた余分な縦糸(CD)30の上を交叉する、又継ぎ合せループ18の底辺の下を織っている時に、リノ糸36はまた余分な縦糸(CD)32の下を交叉する。 このことは図8の“X”点で起り、そして余分な縦糸30,32を所定の位置に固定する、そして図7で示された実施例よりも少ない長さにも拘わらず、余分な縦糸(CD)30がそれが上辺の下を織る所で継ぎ合せループ18を上げねばならない傾向及び余分な縦糸(CD)32がそれが底辺の上を織る所で継ぎ合せループ18を下げねばならない傾向を妨げる。
    【0032】
    図9は図4Aで示されたそれに類似の、本発明の第六の実施例の断面図である。 図9もまた横糸(MD)24により形成された継ぎ合せループ18を内部から示している。 継ぎ合せループ18の上辺と織合わされているのは1本の余分な縦糸(CD)30であり、それは平織でそこで横糸(MD)24と織合わせる。 交互の継ぎ合せループ18の上辺と中間でそれらの底辺とを織合わせているのはリノ糸34である。 より詳しくは、リノ糸34は余分な縦糸(CD)30が上辺の下を織る所で継ぎ合せループ18の上辺の上を織り、又リノ糸34は中間でそれら継ぎ合せループの底辺の下を織る。 継ぎ合せループ18の上辺の上を織っている時に、リノ糸34はまた余分な縦糸(CD)30の上を交叉する。 このことは図9の“X”点で起り、そして余分な縦糸30を所定の位置に固定する、そして余分な縦糸(CD)30がそれが上辺の下を織る所で継ぎ合せループ18を上げねばならないと云う傾向を妨げる。
    【0033】
    継ぎ合せループ18の上辺で織り合わさっている余分な縦糸(CD)30の代りに、図7と8における余分な縦糸(CD)32のような、余分な縦糸(CD)が図9で示された実施例の一変形として継ぎ合せループ18の底辺と織り合わせ出来ることは通常の当業者の人には容易に明らかであろう。
    【0034】
    図10は図4Aで示されたそれに類似の、本発明の第七の実施例の断面図である。 図10もまた横糸(MD)24により形成された継ぎ合せループ18を内部から示している。 継ぎ合せループ18の上と底辺で織合わされているのは2本のリノ糸38であり、それはリノ織でそこで横糸(MD)24と織合わせる。 斯くの如く、図10で示される独特の織では、各リノ糸38は交互に横糸(MD)24の上辺の上と中間ではそれらの底辺の下を、互いに横糸(MD)24は調子を外して織る、それ故各継ぎ合せループ18はその上辺の上を織っているリノ糸38とその底辺の下を織っているリノ糸38を持つ。 時折、図10の“X”点で、リノ糸38の一つは両者を所定の位置に固定するため他方の下で交叉する。
    【0035】
    本発明に従って、図4A乃至10に示された実施例の何れも布10の端部12,14の一つ又は両方の継ぎ合せループ18に使用してよい。 明確には、図4A乃至10に示された設計のどの一つも両端12,14の一つに使用され得るが、一方その設計のどれもが両端12,14の他方に使われるわけではない。 他にとるべき方法として、その設計の一つが両端12,14の一つに使用されてもよいが、その時同じ設計、又は別の設計が両端12,14の他方に使われる。 好ましい実施例では、両端12,14の一つが図4Aで示された“上辺だけ”設計を持ち、一方両端の他方は図5で示された“底辺だけ”設計を持つ。
    【0036】
    余分な縦糸(CD)26,28,30,32とリノ糸34,36,38は抄紙機織物を織る通常の当業者によって使用されるどんな種類の糸であってもよい。 換言すれば、単繊維糸、それは単独で使用される単繊維紐、多繊維糸、又は撚られた単繊維又は撚られた多繊維糸の形の撚られた/捩れた糸、又は抄紙機織物を織る通常の当業者によって使用されるどんな他の形の糸、が余分な縦糸(CD)26,28,30,32及びリノ糸34,36,38として使用されてもよい。 糸又はそれの繊維が円形又は非円形断面のものであってもよい。 例えば、その繊維が三葉形断面を持つ三葉形織物用糸は耐摩耗性で“ばたばたしない”(no-flap end)端に使用される。 与えられた設計で、余分な縦糸(CD)26,28,30,32とリノ糸34,36,38は同じか又は異なった種類の糸であってよい、そして両端12,14の一つに使用されるものは両端12,14の他方に使用されるものと同じか又は異なった種類のものであってもよい。 余分な縦糸(CD)26,28,30,32とリノ糸34,36,38のどれか又はすべては代りにステンレス鋼線のような金属線であってもよい。
    【0037】
    金属線でない場合、余分な縦糸(CD)26,28,30,32とリノ糸34,36,38はポリアミド、ポリエステル、ポリエーテルケトン、ポリプロピレン、ポリアラミド、ポリオレフィン及びポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂のような、合成重合樹脂材から押出成型された繊維より成り、又織物工業でそして特に抄紙機織物で周知の技術に従って糸の中に統合される。
    【0038】
    【発明の効果】
    上記に対する修正案は通常の当業者には明白であろう、然し付属の請求項の範囲を越えて修正された発明をもたらすことはないであろう。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布の概略透視図。
    【図2】互いに結合する前の機械上で継ぎ合せ可能な抄紙機の布の両端の概略透視図。
    【図3】図2の線3−3により指示されたようにとられた断面図。
    【図4A】図2の線4A−4Aにより指示されたようにとられた断面図。
    【図4B】図4Aで示されたものに類似の、そこに示された実施例の一変種の断面図。
    【図5】本発明の第二の実施例の断面図。
    【図6】本発明の第三の実施例の断面図。
    【図7】本発明の第四の実施例の断面図。
    【図8】本発明の第五の実施例の断面図。
    【図9】本発明の第六の実施例の断面図。
    【図10】本発明の第七の実施例の断面図。
    【符号の説明】
    10 抄紙機の布12、14 布の両端16 継目18 継ぎ合せループ22 縦糸(CD)
    24 横糸(MD)
    26、28、30、32 余分な縦糸(CD)
    34、36、38 リノ糸

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