繊維排出装置及び紡績機

申请号 JP2013272277 申请日 2013-12-27 公开(公告)号 JP2017036513A 公开(公告)日 2017-02-16
申请人 村田機械株式会社; 发明人 宮川 敬史; 中山 昇; 森 秀茂;
摘要 【課題】吸引空気流に発生する圧 力 損失を抑制して、設置領域の省スペース化を図ることができる繊維排出装置、及びそのような空気紡績装置を備える紡績機を提供する。 【解決手段】繊維排出装置70は、吸引空気流を通過させる空気流通過領域R1、回転軸線Lを中心線とする回転方向における領域R1の第1の側に配置された第1待機領域R2a、当該回転方向における領域R1の第2の側に配置された第2待機領域R2b、及び、当該回転方向における領域R2aの第1の側且つ領域R2bの第2の側において外部に開放された開放領域R3を有するハウジング71と、当該回転方向に並設されると共にフィルタ88が設けられた少なくとも3つのフィルタ室89をハウジング71内に形成する仕切部材87と、仕切部材87が取り付けられ、回転軸線Lを中心線として回転可能な支持軸82と、を備える。 【選択図】図5
权利要求

吸引空気流を通過させる空気流通過領域、回転軸線を中心線とする回転方向における前記空気流通過領域の第1の側に配置された第1待機領域、前記回転方向における前記空気流通過領域の第2の側に配置された第2待機領域、及び、前記回転方向における前記第1待機領域の第1の側且つ前記第2待機領域の第2の側において外部に開放された開放領域を有するハウジングと、 前記回転方向に並設されると共にフィルタが設けられた少なくとも3つのフィルタ室を前記ハウジング内に形成する仕切部材と、 前記仕切部材が取り付けられ、前記回転軸線を中心線として回転可能な支持軸と、を備える、繊維排出装置。前記フィルタは、前記吸引空気流の通過方向における前記フィルタ室の下流側の端面に配置されている、請求項1記載の繊維排出装置。前記ハウジングには、前記開放領域に位置する前記フィルタ室を前記ハウジングの外部に開放する開口が鉛直方向下向きに形成されている、請求項1又は2記載の繊維排出装置。前記支持軸を回転させる駆動源を更に備える、請求項1〜3のいずれか一項記載の繊維排出装置。前記仕切部材には、前記ハウジングの内面に接触するシーリング部材が設けられている、請求項1〜4のいずれか一項記載の繊維排出装置。前記吸引空気流の通過方向における前記空気流通過領域の下流側には、ブロアが接続されている、請求項1〜5のいずれか一項記載の繊維排出装置。前記ハウジングは、前記回転軸線を中心線とする円筒状の形状を有する、請求項1〜6のいずれか一項記載の繊維排出装置。吸引空気流を通過させる空気流通過領域、 回転軸線を中心線とする回転方向における前記空気流通過領域の第1の側に配置された第1待機領域、 前記回転方向における前記空気流通過領域の第2の側に配置された第2待機領域、及び、 前記回転方向における前記第1待機領域の第1の側且つ前記第2待機領域の第2の側において外部に開放された開放領域に対し、 前記回転方向に並設されると共にフィルタが設けられた少なくとも3つのフィルタ室が、前記回転軸線を中心線として相対的に回転可能となっており、 前記少なくとも3つのフィルタ室は、前記空気流通過領域、前記第1待機領域、前記開放領域及び前記第2待機領域に、それぞれ順次に位置させられる、繊維排出装置。吸引空気流を通過させる空気流通過領域、回転軸線を中心線とする回転方向における前記空気流通過領域の第1の側に配置された第1待機領域、前記回転方向における前記空気流通過領域の第2の側に配置された第2待機領域、及び、前記回転方向における前記第1待機領域の第1の側且つ前記第2待機領域の第2の側において外部に開放された開放領域を有する領域形成部と、 前記回転方向に並設されると共にフィルタが設けられた少なくとも3つのフィルタ室を有し、前記回転軸線を中心線として前記領域形成部に対し相対的に回転可能な室形成部と、を備え、 前記少なくとも3つのフィルタ室は、前記空気流通過領域、前記第1待機領域、前記開放領域及び前記第2待機領域に、それぞれ順次に位置させられる、繊維排出装置。請求項1〜9のいずれか一項記載の繊維排出装置と、 繊維束をドラフトするドラフト装置、前記ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束を紡績して紡績糸を紡出する紡績装置、及び前記紡績装置で紡出された前記紡績糸をパッケージに巻き取る巻取装置をそれぞれが有する複数の紡績ユニットと、 前記複数の紡績ユニットから前記繊維排出装置の前記空気流通過領域に前記吸引空気流を通過させる吸引ダクトと、を備える紡績機。前記繊維排出装置は、前記回転軸線が設置面に平行となるように設置されている、請求項10記載の紡績機。

说明书全文

本発明は、繊維排出装置及び紡績機に関する。

紡績機及び自動ワインダ等の繊維機械においては、風綿(綿その他の天然繊維又は合成繊維等の繊維片を含む。以下、同じ。)及び/又は糸屑等の繊維を吸引空気流と共に吸引し、吸引空気流から当該繊維を除去して排出する必要がある。例えば、特許文献1には、フィルタが設けられたメインダクトと、メインダクトに並列に接続されたバイパスダクトと、吸引空気流の通過をメインダクトとバイパスダクトとの間で切り替える切り替え部材と、を備える風綿等回収装置が記載されている。この風綿等回収装置では、フィルタの清掃時に、吸引空気流の通過がメインダクトからバイパスダクトに切り替えられる。

特開2001−146649号公報

上述した風綿等回収装置においては、吸引空気流の通過がメインダクトとバイパスダクトとの間で切り替えられる際に、吸引空気流に圧損失が発生するおそれがある。圧力損失の発生回数を減少させるためには、切り替え部材による切り替え回数を減少させる必要があるが、そのためには、フィルタの清掃回数を減少させるべくフィルタを大型化させざるを得ず、設置領域の省スペース化が妨げられてしまう。

そこで、本発明は、吸引空気流に発生する圧力損失を抑制して、設置領域の省スペース化を図ることができる繊維排出装置、及びそのような空気紡績装置を備える紡績機を提供することを目的とする。

本発明の繊維排出装置は、吸引空気流を通過させる空気流通過領域、回転軸線を中心線とする回転方向における空気流通過領域の第1の側に配置された第1待機領域、回転方向における空気流通過領域の第2の側に配置された第2待機領域、及び、回転方向における第1待機領域の第1の側且つ第2待機領域の第2の側において外部に開放された開放領域を有するハウジングと、回転方向に並設されると共にフィルタが設けられた少なくとも3つのフィルタ室をハウジング内に形成する仕切部材と、仕切部材が取り付けられ、回転軸線を中心線として回転可能な支持軸と、を備える。

この繊維排出装置では、空気流通過領域、第1待機領域、開放領域及び第2待機領域に、少なくとも3つのフィルタ室をそれぞれ順次に位置させることで、空気流通過領域に位置するフィルタ室では、風綿及び/又は糸屑等の繊維を含む吸引空気流から当該繊維を除去することができ、開放領域に位置するフィルタ室では、繊維が付着したフィルタから当該繊維を除去して外部に排出することができる。空気流通過領域、第1待機領域、開放領域及び第2待機領域に対し、少なくとも3つのフィルタ室が、回転軸線を中心線として相対的に回転させられる際には、空気流通過領域と開放領域とが第1待機領域及び第2待機領域を介して分離されているため、空気流通過領域において圧力損失が発生するのを抑制することができる。よって、この繊維排出装置によれば、吸引空気流に発生する圧力損失を抑制して、設置領域の省スペース化を図ることができる。

本発明の繊維排出装置では、フィルタは、吸引空気流の通過方向におけるフィルタ室の下流側の端面に配置されていてもよい。これによれば、吸引空気流から除去した繊維をフィルタ室内に溜めることができ、フィルタ室が開放領域に位置した際に、フィルタ室内に溜められた繊維を確実に外部に排出することができる。

本発明の繊維排出装置では、ハウジングには、開放領域に位置するフィルタ室をハウジングの外部に開放する開口が鉛直方向下向きに形成されていてもよい。これによれば、フィルタ室が開放領域に位置した際に、フィルタ室内に溜められた繊維を、開口を介して落下させることで、容易に且つ確実に外部に排出することができる。

本発明の繊維排出装置は、支持軸を回転させる駆動源を更に備えてもよい。これによれば、簡単な構成で、空気流通過領域、第1待機領域、開放領域及び第2待機領域に、少なくとも3つのフィルタ室をそれぞれ順次に位置させることができる。

本発明の繊維排出装置では、仕切部材には、ハウジングの内面に接触するシーリング部材が設けられていてもよい。これによれば、開放領域から第1待機領域及び第2待機領域を介して空気流通過領域に外部の空気が流入するのを抑制することができ、空気流通過領域において圧力損失が発生するのをより確実に抑制することができる。

本発明の繊維排出装置では、吸引空気流の通過方向における空気流通過領域の下流側には、ブロアが接続されていてもよい。これによれば、空気流通過領域を通過する吸引空気流を確実に発生させて、空気流通過領域に位置するフィルタ室において吸引空気流から繊維を確実に除去することができる。

本発明の繊維排出装置では、ハウジングは、回転軸線を中心線とする円筒状の形状を有してもよい。これによれば、繊維排出装置のコンパクト化を図って、設置領域の更なる省スペース化を図ることができる。

本発明の繊維排出装置では、吸引空気流を通過させる空気流通過領域、回転軸線を中心線とする回転方向における空気流通過領域の第1の側に配置された第1待機領域、回転方向における空気流通過領域の第2の側に配置された第2待機領域、及び、回転方向における第1待機領域の第1の側且つ第2待機領域の第2の側において外部に開放された開放領域に対し、回転方向に並設されると共にフィルタが設けられた少なくとも3つのフィルタ室が、回転軸線を中心線として相対的に回転可能となっており、少なくとも3つのフィルタ室は、空気流通過領域、第1待機領域、開放領域及び第2待機領域に、それぞれ順次に位置させられる。

本発明の繊維排出装置は、吸引空気流を通過させる空気流通過領域、回転軸線を中心線とする回転方向における空気流通過領域の第1の側に配置された第1待機領域、回転方向における空気流通過領域の第2の側に配置された第2待機領域、及び、回転方向における第1待機領域の第1の側且つ第2待機領域の第2の側において外部に開放された開放領域を有する領域形成部と、回転方向に並設されると共にフィルタが設けられた少なくとも3つのフィルタ室を有し、回転軸線を中心線として領域形成部に対し相対的に回転可能な室形成部と、を備え、少なくとも3つのフィルタ室は、空気流通過領域、第1待機領域、開放領域及び第2待機領域に、それぞれ順次に位置させられる。

これらの繊維排出装置によれば、上述した理由により、吸引空気流に発生する圧力損失を抑制して、設置領域の省スペース化を図ることができる。

本発明の紡績機は、上記繊維排出装置と、繊維束をドラフトするドラフト装置、ドラフト装置でドラフトされた繊維束を紡績して紡績糸を紡出する紡績装置、及び紡績装置で紡出された紡績糸をパッケージに巻き取る巻取装置をそれぞれが有する複数の紡績ユニットと、複数の紡績ユニットから繊維排出装置の空気流通過領域に吸引空気流を通過させる吸引ダクトと、を備える。

この紡績機によれば、上記繊維排出装置が設けられているので、ドラフト装置及び紡績装置で発生した風綿等の繊維を吸引空気流と共に吸引し、吸引空気流から当該繊維を確実に除去することができる。しかも、上述した理由により、設置領域の省スペース化を図ることができる。

本発明の紡績機では、繊維排出装置は、回転軸線が設置面に平行となるように設置されていてもよい。これによれば、空気流通過領域、第1待機領域、第2待機領域及び開放領域並びに少なくとも3つのフィルタ室が、設置面に垂直な面に沿って配置されることになるため、設置領域の更なる省スペース化を図ることができる。

本発明によれば、吸引空気流に発生する圧力損失を抑制して、設置領域の省スペース化を図ることができる繊維排出装置、及びそのような空気紡績装置を備える紡績機を提供することが可能となる。

本発明の一実施形態の紡績機の正面図である。

図1の紡績機の紡績ユニットの側面図である。

図2のブロアボックスの一部の側面図である。

吸引空気流の通過方向における上流側から見た図3の繊維排出装置の斜視図である。

吸引空気流の通過方向における上流側から見た図3の繊維排出装置の内部の斜視図である。

吸引空気流の通過方向における下流側から見た図3の繊維排出装置の斜視図である。

変形例の繊維排出装置における空気流通過領域、第1待機領域、第2待機領域及び開放領域とフィルタ室との関係を示す模式図である。

以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。

図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、ブロアボックス4と、原動機ボックス5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されており、各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。糸継台車3は、糸Yが切断された紡績ユニット2において糸継動作を行う。ブロアボックス4には、紡績ユニット2の各部において吸引空気流や旋回空気流等を発生させるためのブロア等が収容されている。原動機ボックス5には、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための原動機等が収容されている。

なお、以下の説明では、スライバS、繊維束F及び糸Yの走行方向における上流側を単に「走行方向における上流側」といい、当該走行方向における下流側を単に「走行方向における下流側」という。また、糸継台車3に対して糸Yの走行経路が位置する側を単に「前側」といい、その反対側を単に「後側」という。

図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、走行方向における上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置(紡績装置)7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置50と、ワキシング装置11と、巻取装置12と、を備えている。これらの装置は、走行方向における上流側が機台高さ方向において上側となるように(すなわち、走行方向における下流側が機台高さ方向において下側となるように)、機台フレーム13によって直接的に又は間接的に支持されている。

ドラフト装置6は、綿その他の天然繊維又は合成繊維等からなるスライバSをドラフトして繊維束Fを生成する。ドラフト装置6は、走行方向における上流側から順に、バックローラ対61と、サードローラ対62と、エプロンベルト63が架けられたミドルローラ対64と、フロントローラ対65と、を有している。各ローラ対61,62,63,64は、ケンス(図示省略)から供給されたスライバSをドラフトしつつ走行方向における上流側から下流側に送る。

空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸(紡績糸)Yを紡出する。より詳細には(ただし、図示省略)、空気紡績装置7は、紡績室と、繊維案内部と、旋回流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を有している。繊維案内部は、走行方向における上流側のドラフト装置6から供給された繊維束Fを紡績室内に案内する。旋回流発生ノズルは、繊維束Fが走行する経路の周囲に配置されており、紡績室内に旋回流を発生させる。この旋回流によって、紡績室内に案内された繊維束Fの繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、紡績された糸Yを紡績室内から空気紡績装置7の外部に案内する。

糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置50との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて、糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、糸Yの太さ異常及び/又は糸Yに含有されている異物を検出する。テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置50との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。ワキシング装置11は、糸貯留装置50と巻取装置12との間において、走行する糸Yにワックスを付与する。なお、ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。

糸貯留装置50は、空気紡績装置7と巻取装置12との間において、走行する糸Yを貯留する。糸貯留装置50は、空気紡績装置7から糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される糸Yを滞留させて糸Yが弛むのを防止する機能、及び巻取装置12側における糸Yのテンションを調節して巻取装置12側における糸Yのテンションの変動が空気紡績装置7側に伝わるのを防止する機能を有している。

巻取装置12は、空気紡績装置7で紡出された糸YをパッケージPに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置12は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバース装置23と、を有している。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、回転可能に支持するボビンB又はパッケージP(すなわち、ボビンBに糸Yが巻き付けられたもの)の表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。巻取ドラム22は、紡績ユニット2ごとに設けられた電動モータ(図示省略)によって駆動されて、接触するボビンB又はパッケージPを回転させる。トラバース装置23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25によって駆動されて、回転するボビンB又はパッケージPに対して糸Yを所定幅で綾振りする。

糸継台車3は、糸Yが切断された紡績ユニット2まで走行し、当該紡績ユニット2において糸継動作を行う。糸継台車3は、スプライサ26と、サクションパイプ27と、サクションマウス28と、を有している。サクションパイプ27は、支軸31によって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの糸Yの糸端を吸い込みつつ捕捉してスプライサ26に案内する。サクションマウス28は、支軸32によって回動可能に支持されており、巻取装置12からの糸Yの糸端を吸い込みつつ捕捉してスプライサ26に案内する。スプライサ26は、案内された糸端同士の糸継ぎを行う。

上述したブロアボックス4について、より詳細に説明する。図3に示されるように、ブロアボックス4には、吸引空気流の通過方向における吸引ダクト41の下流側の端部41aに接続された繊維排出装置70と、吸引空気流を発生させるブロア42と、繊維排出装置70とブロア42とを接続する排出ダクト43と、繊維排出装置70、ブロア42及び排出ダクト43を支持するフレーム44と、が設けられている。ブロア42は、インペラを収容するインペラケース42aと、当該インペラを回転させるモータ42bと、を有している。

ブロア42によって発生させられた吸引空気流は、図3に矢印で示されるように、吸引ダクト41、繊維排出装置70の空気流通過領域R1、排出ダクト43及びインペラケース42aを順次通過して、外部に排出される。吸引ダクト41は、各紡績ユニット2のドラフト装置6及び空気紡績装置7で発生した風綿等の繊維を含む吸引空気流を、各紡績ユニット2から繊維排出装置70の空気流通過領域R1に通過させる。なお、紡績機1には、糸継台車3のサクションパイプ27及びサクションマウス28等と接続される吸引ダクト(図示省略)が別途設けられている。当該吸引ダクトは、糸屑等の繊維を含む吸引空気流を通過させる。

図4、図5及び図6に示されるように、繊維排出装置70は、回転軸線Lを中心線とする円筒状の形状を有するハウジング(領域形成部)71を備えている。回転軸線Lは、複数の紡績ユニット2の配列方向に延在しており、繊維排出装置70の設置面(すなわち、紡績機1の設置面)に平行となっている。ハウジング71は、一対の脚部72を介してフレーム44に取り付けられている(図3参照)。

図4及び図5に示されるように、ハウジング71内の空間は、回転軸線Lを中心線とする回転方向(以下、単に「回転方向」という)において、空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、第2待機領域R2b及び開放領域R3に区分されている。各領域R1,R2a,R2b,R3は、回転軸線L方向から見た場合に、回転軸線Lを中心とするセクタ状の形状を有している。空気流通過領域R1は、鉛直方向上側に配置されており、吸引空気流を通過させる。第1待機領域R2aは、回転方向における空気流通過領域R1の第1の側に配置されている。第2待機領域R2bは、回転方向における空気流通過領域R1の第2の側(回転方向における第1の側の反対側)に配置されている。開放領域R3は、回転方向における第1待機領域R2aの第1の側且つ第2待機領域R2bの第2の側(すなわち、鉛直方向下側)に配置されており、外部に開放されている。

図4に示されるように、吸引空気流の通過方向におけるハウジング71の上流側の第1主壁71aにおいて空気流通過領域R1に対応する部分には、空気流導入口73が設けられている。図3に示されるように、空気流導入口73は、吸引ダクト41の端部41aに接続されている。図6に示されるように、吸引空気流の通過方向におけるハウジング71の下流側の第2主壁71bにおいて空気流通過領域R1に対応する部分には、空気流導出口74が設けられている。空気流導出口74には、複数の穴75aが形成された保持板75が、第2主壁71bと面一になるように設けられている。図3に示されるように、空気流導出口74は、吸引空気流の通過方向における排出ダクト43の上流側の端部43aに接続されている。

図4に示されるように、ハウジング71の第1主壁71aにおいて第1待機領域R2aに対応する部分には、窓部76が設けられている。ハウジング71の第1主壁71aにおいて第2待機領域R2bに対応する部分には、窓部77が設けられている。第1待機領域R2aは、窓部76を介して外部から視認可能となっており、第2待機領域R2bは、窓部77を介して外部から視認可能となっている。

図4に示されるように、ハウジング71の第1主壁71aにおいて開放領域R3に対応する部分には、第1切欠き78が形成されている。図6に示されるように、ハウジング71の第2主壁71bにおいて開放領域R3に対応する部分には、第2切欠き79が形成されている。図4及び図5に示されるように、ハウジング71の側壁71cにおいて開放領域R3に対応する部分には、開口81が鉛直方向下向きに形成されている。第1切欠き78、第2切欠き79及び開口81は、一続きとなっている。

図4、図5及び図6に示されるように、ハウジング71には、回転軸線Lを中心線として回転可能な支持軸82が取り付けられている。図3に示されるように、支持軸82は、第1主壁71a及び第2主壁71bのそれぞれに取り付けられた一対のベアリング83によって支持されている。第1主壁71aに取り付けられたベアリング83から突出した支持軸82の端部82aには、一対のプーリ84及びベルト85を介してモータ(駆動源)86が接続されている。モータ86は、フレーム44によって支持されている。

図5に示されるように、ハウジング71内において、支持軸82には、4つの矩形板状の仕切部材(室形成部)87が90°間隔で取り付けられている。4つの仕切部材87は、回転方向に並設されると共にフィルタ88が設けられた4つのフィルタ室89をハウジング71内に形成している。フィルタ88は、吸引空気流の通過方向におけるフィルタ室89の下流側の端面(すなわち、ハウジング71の第2主壁71b側の端面)に配置されている。

吸引空気流の通過方向における仕切部材87の上流側の端面には、ハウジング71の第1主壁71aの内面に接触する第1シーリング部材(シーリング部材)91が取り付けられている。吸引空気流の通過方向における仕切部材87の下流側の端面には、ハウジング71の第2主壁71bの内面に接触する第2シーリング部材(シーリング部材)92が取り付けられている。仕切部材87の外側(すなわち、支持軸82の反対側)の端面には、ハウジング71の側壁71cの内面に接触する第3シーリング部材(シーリング部材)93が取り付けられている。第1シーリング部材91、第2シーリング部材92及び第3シーリング部材93は、ハウジング71の内面との間で気密を維持することができ且つハウジング71の内面との摩擦抵抗を低くすることができる材料(例えば、フッ素樹脂等)からなる。

以上のように構成された繊維排出装置70の動作について説明する。図3に矢印で示されるように、ブロア42によって発生させられた吸引空気流は、吸引ダクト41、繊維排出装置70の空気流通過領域R1、排出ダクト43及びインペラケース42aを順次通過して、外部に排出される。このとき、繊維排出装置70では、図5に示されるように、1つのフィルタ室89が空気流通過領域R1に位置させられている。そのため、当該フィルタ室89に設けられたフィルタ88によって、吸引空気流から風綿等の繊維が除去される。

そして、1つのフィルタ室89が空気流通過領域R1に位置させられてから所定時間が経過すると、モータ86によって支持軸82が90°回転させられて、4つの仕切部材87が一体的に90°回転させられる。これにより、空気流通過領域R1に位置していたフィルタ室89が第1待機領域R2aに位置させられる。第1待機領域R2aに位置するフィルタ室89には吸引空気流が作用しないため、フィルタ88に付着していた繊維が落下して当該フィルタ室89内に溜められる。

そして、1つのフィルタ室89が第1待機領域R2aに位置させられてから所定時間が経過すると、モータ86によって支持軸82が90°回転させられて、4つの仕切部材87が一体的に90°回転させられる。これにより、第1待機領域R2aに位置していたフィルタ室89が開放領域R3に位置させられ、大気圧に開放される。ハウジング71には、開放領域R3に位置するフィルタ室89をハウジング71の外部に開放する開口81が鉛直方向下向きに形成されていているため、フィルタ室89内に溜められていた繊維が、開口81を介して落下し、ハウジング71の外部に排出される。なお、ハウジング71の外部に排出された繊維は、繊維回収ボックス、又は設置面下に設けられたダクトに、ベルトコンベア等の搬送装置によって搬送される。或いは、ハウジング71の外部に排出された繊維は、設置面下に設けられたダクトに、開放領域R3に位置するフィルタ室89から直接落下させられる。

そして、1つのフィルタ室89が開放領域R3に位置させられてから所定時間が経過すると、モータ86によって支持軸82が90°回転させられて、4つの仕切部材87が一体的に90°回転させられる。これにより、開放領域R3に位置していたフィルタ室89が第2待機領域R2bに位置させられる。そして、1つのフィルタ室89が第2待機領域R2bに位置させられてから所定時間が経過すると、モータ86によって支持軸82が90°回転させられて、4つの仕切部材87が一体的に90°回転させられる。これにより、第2待機領域R2bに位置していたフィルタ室89が再び空気流通過領域R1に位置させられる。

繊維排出装置70においては、以上の動作が繰り返されることで、吸引空気流からの繊維の除去が継続されつつ、除去された繊維の排出が行われる。繊維排出装置70では、空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、開放領域R3及び第2待機領域R2bに対し、4つのフィルタ室89が回転させられる際に、1つのフィルタ室89が空気流通過領域R1及び開放領域R3に同時に跨るような状態が生じ得ないため、空気流通過領域R1における圧力損失の発生が抑制される。なお、所定時間が経過するごとに、モータ86によって支持軸82が回転させられことに替えて、空気流通過領域R1に位置するフィルタ室89においてフィルタ88に付着した繊維の量が所定量に達したことがセンサによって検出された際に、モータ86によって支持軸82が回転させられるようにしてもよい。

以上説明したように、繊維排出装置70では、空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、開放領域R3及び第2待機領域R2bに、4つのフィルタ室89をそれぞれ順次に位置させることで、空気流通過領域R1に位置するフィルタ室89では、風綿等の繊維を含む吸引空気流から当該繊維を除去することができ、開放領域R3に位置するフィルタ室89では、繊維が付着したフィルタ88から当該繊維を除去して外部に排出することができる。空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、開放領域R3及び第2待機領域R2bに対し、4つのフィルタ室89が、回転軸線Lを中心線として相対的に回転させられる際には、空気流通過領域R1と開放領域R3とが第1待機領域R2a及び第2待機領域R2bを介して分離されているため、空気流通過領域R1において圧力損失が発生するのを抑制することができる。よって、繊維排出装置70によれば、吸引空気流に発生する圧力損失を抑制して、設置領域の省スペース化を図ることができる。また、簡単な構成であるため、繊維排出装置70の低コスト化を図ることもできる。

繊維排出装置70では、フィルタ88が、吸引空気流の通過方向におけるフィルタ室89の下流側の端面に配置されていている。これにより、吸引空気流から除去した繊維をフィルタ室89内に溜めることができ、フィルタ室89が開放領域R3に位置した際に、フィルタ室89内に溜められた繊維を確実に外部に排出することができる。また、複数の穴75aが形成された保持板75が、第2主壁71bと面一になるように空気流導出口74に設けられているため、空気流通過領域R1に位置するフィルタ室89においてフィルタ88が撓むのを抑制することができる。

繊維排出装置70では、ハウジング71に、開放領域R3に位置するフィルタ室89をハウジング71の外部に開放する開口81が鉛直方向下向きに形成されていている。これにより、フィルタ室89が開放領域R3に位置した際に、フィルタ室89内に溜められた繊維を、開口81を介して落下させることで、容易に且つ確実に外部に排出することができる。

繊維排出装置70では、支持軸82を回転させるモータ86が設けられている。これにより、簡単な構成で、空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、開放領域R3及び第2待機領域R2bに、4つのフィルタ室89をそれぞれ順次に位置させることができる。

繊維排出装置70では、仕切部材87に、ハウジング71の内面に接触するシーリング部材91,92,93が設けられている。これにより、開放領域R3から第1待機領域R2a及び第2待機領域R2bを介して空気流通過領域R1に外部の空気が流入するのを抑制することができ、空気流通過領域R1において圧力損失が発生するのをより確実に抑制することができる。なお、ハウジング71の第1主壁71aの内面と第1シーリング部材91との間、及びハウジング71の第2主壁71bの内面と第2シーリング部材92との間に、それぞれ、風綿等の繊維が挟まったとしても、第1シーリング部材91及び第2シーリング部材92がそれぞれ第1切欠き78及び第2切欠き79に達した際に、当該繊維の挟まりは解消されて、繊維は落下することになる。同様に、ハウジング71の側壁71cの内面と第3シーリング部材93との間に、風綿等の繊維が挟まったとしても、第3シーリング部材93が開口81に達した際に、当該繊維の挟まりは解消されて、繊維は落下することになる。

繊維排出装置70では、吸引空気流の通過方向における空気流通過領域R1の下流側に、ブロア42が接続されていている。これにより、空気流通過領域R1を通過する吸引空気流を確実に発生させて、空気流通過領域R1に位置するフィルタ室89において吸引空気流から繊維を確実に除去することができる。

繊維排出装置70では、ハウジング71が、回転軸線Lを中心線とする円筒状の形状を有している。これにより、繊維排出装置70のコンパクト化を図って、設置領域の更なる省スペース化を図ることができる。

繊維排出装置70を備える紡績機1によれば、ドラフト装置6及び空気紡績装置7で発生した風綿等の繊維を吸引空気流と共に吸引し、吸引空気流から当該繊維を確実に除去することができる。また、紡績機1では、繊維排出装置70が、回転軸線Lが設置面に平行となるように設置されていている。これにより、空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、開放領域R3及び第2待機領域R2b並びに4つのフィルタ室89が、設置面に垂直な面に沿って配置されることになるため、設置領域の更なる省スペース化を図ることができる。

以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、図7に示されるように、空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、第2待機領域R2b及び開放領域R3に対し、回転方向に並設された3つのフィルタ室89が、回転軸線Lを中心線として回転可能となっていてもよい。この場合にも、各フィルタ室89が、第1待機領域R2a及び第2待機領域R2bのそれぞれに含まれるような大きさを有していれば、1つのフィルタ室89が空気流通過領域R1及び開放領域R3に同時に跨るような状態が生じ得ないため、空気流通過領域R1における圧力損失の発生が抑制される。また、フィルタ室89が5つ以上設けられていてもよい。フィルタ室89の数は、吸引空気流の流量に応じて適宜設定可能である。また、回転方向に並設された少なくとも3つのフィルタ室89に対し、空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、第2待機領域R2b及び開放領域R3が、回転軸線Lを中心線として回転可能となっていてもよい。

以上により、繊維排出装置70が次のような構成を有していれば、吸引空気流に発生する圧力損失を抑制して、設置領域の省スペース化を図ることができるといえる。すなわち、繊維排出装置70では、吸引空気流を通過させる空気流通過領域R1、回転軸線Lを中心線とする回転方向における空気流通過領域R1の第1の側に配置された第1待機領域R2a、回転方向における空気流通過領域R1の第2の側に配置された第2待機領域R2b、及び、回転方向における第1待機領域R2aの第1の側且つ第2待機領域R2bの第2の側において外部に開放された開放領域R3に対し、回転方向に並設されると共にフィルタ88が設けられた少なくとも3つのフィルタ室89が、回転軸線Lを中心線として相対的に回転可能となっており、少なくとも3つのフィルタ室は、空気流通過領域、第1待機領域、開放領域及び第2待機領域に、それぞれ順次に位置させられてもよい。また、繊維排出装置70は、吸引空気流を通過させる空気流通過領域R1、回転軸線Lを中心線とする回転方向における空気流通過領域R1の第1の側に配置された第1待機領域R2a、回転方向における空気流通過領域R1の第2の側に配置された第2待機領域R2b、及び、回転方向における第1待機領域R2aの第1の側且つ第2待機領域R2bの第2の側において外部に開放された開放領域R3を有する領域形成部と、回転方向に並設されると共にフィルタ88が設けられた少なくとも3つのフィルタ室89を有し、回転軸線Lを中心線として領域形成部に対し相対的に回転可能な室形成部と、を備え、少なくとも3つのフィルタ室は、空気流通過領域、第1待機領域、開放領域及び第2待機領域に、それぞれ順次に位置させられてもよい。

また、空気流通過領域R1、第1待機領域R2a、第2待機領域R2b及び開放領域R3に対する少なくとも3つのフィルタ室89の相対的な回転は、上述したように断続的に行われる場合に限定されず、連続的に(すなわち、低速で回転し続けるように)行われてもよい。また、当該回転は、一方向に回転させられるものに限定されず、一方向と逆方向とに相互に回転させられるものであってもよい。また、当該回転は、モータ86等の駆動源によって行われる場合に限定されず、手動で行われてもよい。

また、上記実施形態では、開放領域R3に位置するフィルタ室89から開口81を介して繊維を落下させたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ブロア42から排出された空気流、又は別途設けられた送風機から送られた空気流等を、開放領域R3に位置するフィルタ室89に送ることで、フィルタ室89内に溜められた繊維の排出を促進してもよい。

また、上記実施形態では、各紡績ユニット2のドラフト装置6及び空気紡績装置7で発生した風綿等の繊維を含む吸引空気流を、各紡績ユニット2から繊維排出装置70の空気流通過領域R1に通過させる吸引ダクト41に対して、繊維排出装置70を設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、糸継台車3のサクションパイプ27及びサクションマウス28等と接続されて、糸屑等の繊維を含む吸引空気流を通過させる吸引ダクト対して、本発明の繊維排出装置を設けてもよい。また、自動ワインダ等、その他の繊維機械において、繊維及び/又は糸屑等を含む吸引空気流を通過させる吸引ダクト対して、本発明の繊維排出装置を設けてもよい。

また、紡績機1では、糸貯留装置50が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、本発明の紡績機では、デリベリローラとニップローラとで糸が引き出されてもよい。

また、紡績機1では、機台高さ方向において上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていたが、本発明の紡績機では、機台高さ方向において下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。

また、紡績機1では、ドラフト装置6のボトムローラやトラバース装置23のトラバース機構が、原動機ボックス5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていたが、本発明の紡績機では、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置、紡績装置、巻取装置等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。

また、空気紡績装置7は、繊維束Fの撚りが空気紡績装置7の上流側に伝わるのを防止するために、繊維案内部に保持されて紡績室内に突出するように配置されたニードルを更に備えていてもよい。また、空気紡績装置7は、そのようなニードルに代えて、繊維案内部の下流側端部によって、繊維束Fの撚りが空気紡績装置7の上流側に伝わるのを防止するものであってもよい。更に、空気紡績装置7は、互いに反対方向に撚りを掛ける一対のエアージェットノズルを備えていてもよい。

また、糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。また、ユニットコントローラ10は、紡績ユニット2ごとでなく、複数の紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。また、ワキシング装置11、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、紡績ユニット2に設けられなくてもよい。また、巻取装置12は、紡績ユニット2ごとに設けられた駆動モータによって駆動されるのではなく、複数の紡績ユニット2に共通で設けられた駆動源によって駆動されてもよい。この場合において、パッケージPを逆回転させるときには、パッケージPが巻取ドラム22から離間するように、クレードルアーム21がエアーシリンダ(図示省略)によって移動させられ、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラ(図示省略)によってパッケージPが逆回転させられる。

また、繊維排出装置70及び紡績機1の各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を適用することができる。例えば、ハウジング71は、円筒状の形状を有するものに限定されず、円錐台状の形状等、その他の形状を有するものであってもよい。

1…紡績機、2…紡績ユニット、6…ドラフト装置、7…空気紡績装置(紡績装置)、12…巻取装置、41…吸引ダクト、42…ブロア、70…繊維排出装置、71…ハウジング(領域形成部)、81…開口、82…支持軸、86…モータ(駆動源)、87…仕切部材(室形成部)、88…フィルタ、89…フィルタ室、91…第1シーリング部材(シーリング部材)、92…第2シーリング部材(シーリング部材)、93…第3シーリング部材(シーリング部材)、L…回転軸線、R1…空気流通過領域、R2a…第1待機領域、R2b…第2待機領域、R3…開放領域。

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