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申请号 JP17933188 申请日 1988-07-20 公开(公告)号 JP2659405B2 公开(公告)日 1997-09-30
申请人 ジヨンソン・アンド・ジヨンソン; 发明人 ARAN PII FUARINTON; JERARUDO EMU MAASHARU; SEODOA JEI KUREINSUKI;
摘要
权利要求 (57)【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】短繊維素材を繊維化ステーションに供給するための供給手段32,34と、 リッカーインの外周の一部が繊維化ステーションで前記供給手段32,34に隣接しそしてこのリッカーインが繊維化ステーションに供給された短繊維素材と係合することができるように取り付けられたリッカーインと、 前記素材を開繊しそしてリッカーインと共に移動する個々の短繊維を生成させるように前記繊維化ステーションに供給された素材に対して前記リッカーインを回転させるための手段56と リッカーインの周に沿って所定の位置でリッカーインから繊維流として個々の短繊維を偏向させるための偏向手段40、この偏向手段40は、リッカーインから繊維をドッフィングするための空気流から自由であり、そしてリッカーインの軸線に平行であり且つリッカーインの周に隣接しているがリッカーインの周と接触していないように配置されたプレートの形態にあり、このプレートはリッカーインの回転方向に繊維化ステーションから間隔を置いた位置にある、と、 個々の短繊維の流れを遮断して繊維を蓄積させてウエブを形成するための繊維収集手段12、該収集手段12は個々の短繊維の流れをその中に制限するための構造部材を含まない、 を備えて成るウエブ形成装置。
  • 【請求項2】短繊維素材のソースをリッカーインに係合するように供給し、 前記素材が開繊されてリッカーインと共に移動する個々の短繊維を形成するような速度でリッカーインを回転させ、 偏向プレートの一端をリッカーインの周表面に隣接させそして他の遠い方の端部をリッカーインから離れて配置することによって、繊維流の形態にあるリッカーインからの個々の繊維を偏向させ、そのようにして偏向プレートの案内表面がリッカーインからの繊維を案内し、 リッカーインを該リッカーインから繊維をドッフィングする作用をする空気流から自由に保ち、 繊維流をダクト内に制限することなく、そして 運動しているコンベヤで繊維流を遮断しそしてコンベヤ上に繊維を蓄積して材料のウエブを形成する、 工程を含んで成る短繊維の不織ウエブを形成する方法。
  • 【請求項3】長さ、幅及び厚さを持った上記2に記載の方法により製造された均一にブレンドされたウエブ製品であって、実質的にシングル効果を免がれているウエブ製品。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】 本発明は、繊維の不織構造体を形成する方法及び装置に関し、更に特定的には、パルプボード素材の如き短繊維材料からの均一なウエブの効率の良い形成に関する。

    不織布は典型的にはウエブの形態にある繊維の蓄積物から成る構造体である。 このような布はハンドタオル、
    テーブルナフキン、カーテン、病院用帽子、飾り布(dr
    aperies)等のような使捨て可能な物品に大きな用途がある。 その理由は、このような布は、製織法及び編成法により製造される慣用のテキスタイル布よりもはるかに安価に製造できるからである。

    不織構造体を形成するには多くの異なった方法がある。 しかしながら、この方法は、パルプボード素材から均一なふわふわしたパルプ構造体(uniform pulp fluff
    structures)を生成するのに使用される場合には、一般的に、繊維を運動しているコンデンサスクリーンに高速度及び高希釈率で運ぶような空気流に分繊された(in
    dividualized)パルプ繊維を導入し、前記コンデンサスクリーンの上に連続的ウエブの形態で繊維を蓄積させることを伴う。 分繊されたパルプ繊維は種々のハンマーミルの使用により生成させることができる。 別法として、
    この繊維は、リッカーイン(lickerin)又は線巻きロール(wire−wound roll)を使用してパルプボードを粉砕(grind)または細断する(shred)ことにより生成させることができる。 空気流は、繊維の載ったリッカーインの上を又はミルの回りを接線方向に通過して繊維をドッフィング又は除去しそして繊維を空気流に同伴する。 典型的には、繊維を伴う空気流は粉砕地点からコンデンサスクリーン上の堆積地点までダクト内に入れられる。 ダクト内の空気流を、均一な流れとコンデンサスクリーン上の繊維の堆積を確実にすると共に繊維がダクト壁に付着しないことを保証するのに十分に高い速度に保つためには、コンデンサスクリーンの下にファン又は他の吸引装置を使用して少なくとも20インチ柱の圧、しばしば100インチまでの水柱の圧力を発生させることが必要である。

    ラングドン(Langdon)の米国特許第3,512,218号は、
    2つのリッカーインにより不織ウエブを形成するための装置を開示している。 繊維はコンデンサスクリーンの下に吸引ボックスにより形成される1つの空気流によりリッカーインからドッフィングされる。 ウッド(Woods)
    の米国特許第3,535,187号は、リッカーインから繊維をドッフィングするのに2つの空気流を使用する同様な装置を開示している。 ロブグレン(Lovgren)の米国特許第3,772,739号に従えば、パルプ繊維とより長くテキスタイル繊維の両者が、異なる速度で回転する高速リッカーインを使用する装置で分繊されそしてブレンドされる。 他の文献の場合と同様に、分繊された繊維は、装置のコンデンサ区域に位置した吸引ファンにより生じた別々の空気流によってそれぞれのリッカーインからドッフィングされる。 別々のリッカーインの上を通過する空気流によりドッフィングされる繊維の混合度を制御するための2つのリッカーインの間に挿入された邪魔板が、ルッホ(Ruffo)等の米国特許第3,768,118号及びファーリントン(Farrington)の米国特許第3,740,797号に記載されている。

    これらの参考文献及び一般に先行技術においては、高速空気流が、運動しているコンデンサスクリーンに対して得られるウエブの圧縮が起こるような速度で繊維を押しやる。 更に、粒子は、リッカーインを去った後、ダクト構造体によりコンデンサスクリーンに導かれる。 このダクト構造体は粒子の移動を制限しそして空気圧により粒子の移動を促進する。 空気圧が減少しないことを確実にするために、ダクト構造体が運動しているコンデンサスクリーンに係合するところにシール手段が設けられる。 これは、フローティングシール又はローリングシールの形態にあることができ、これらは繊維ウエブが運動しているスクリーン上のコンデンサから引き取られるにつれて繊維ウエブを圧縮するように作用する。

    高速空気流を発生させるために発生しなければならない相当な圧力の故に、ウエブを製造する先行技術の方法は、多量のエネルギーを必要とする。 更に、得られるウエブは、空気流と空気流のための圧力を維持するのに使用されるシールにより圧縮される。 かくして、繊維構造体をはるかに低い圧力及びより低い圧縮、即ちはるかに大きい弾性(loft)で生成することができるならば、ふわふわした(fluff)繊維構造体の構造に有利であることは明らかである。

    本発明は、(1)必要なエネルギーがはるかに少なくそしてより大きい弾性のウエブを形成するような高速空気流及びダクトを使用しないで高い弾性の対繊維構造体を形成するため及び(2)他の繊維又は粒状物質を繊維構造体にブレンドするための方法及び装置に関する。

    本発明の例示的態様においては、その下部区域にエンドレスコンベヤスクリーンを持ったフレーム構造体が使用される。 このスクリーンは一端でフレーム構造体に入りそして他端でフレーム構造体を出る。 コンベヤスクリーンがフレームに入ったりフレームから出たりする位置で、フレームは大気に解放されている。

    フレームの上部には、高速で回転しているリッカーインと係合するように短繊維素材、例えばパルプボード素材を供給するための供給手段が設けられている。 この供給手段は、本質的に、リッカーインの方に繊維素材を押しやる供給ローラと、繊維素材の端部がリッカーインのワイヤ突起により細断されるにつれて繊維素材を所定位置に保持するノーズバーとを備えて成る。

    高速空気流の不存在下ではリッカーインにより生成した分繊された短繊維はリッカーインの周方向に追従する傾向があることが見出された。 しかしながら、偏向プレートをリッカーインの軸線に平行にしかしその周表面から近接して配置すると、繊維は流れにおいてリッカーインからフレームの下部に位置したコンベヤスクリーンに向けられる。

    コンベヤスクリーンにおいて個々の粒子は不織繊維構造体へと蓄積される。 スクリーンが運動するにつれて、
    連続的な繊維構造体が形成され、この繊維構造体はフレームの開口端部から他の加工装置に延びている。

    所望により、スクリーンの下の吸引室に比較的低い空気圧を発生させることができる。 これはダスト粒子を最小に保つと共に、ウエブを形成する際の繊維の横の配置を改善するように作用する。 しかしながら、この低い圧力は、個々の繊維をリッカーインからドッフィングするのには不十分である。 特に、吸引圧は先行技術の方法の
    20−100インチ水柱と異なり、5インチ水柱より少なくすることができそして好ましくは1/2−1インチ水柱である。

    この新規な方法により形成されたパルプウエブは、典型的には、高速堆積流を排除したことと、フレームからのコンベヤスクリーンの出口に配置されたシールがないことから生じるより低い圧縮効果のために、慣用の方法を使用して形成されたウエブより弾性が大である。

    リッカーインから偏向された繊維流と他の物質をブレンドすることができる。 これは、ノーズバーの下に且つノーズバーに平行に供給トレーを取り付けることにより達成される。 リッカーインの回転は、回転している表面近くに高速空気流を生じさせる。 この空気流はトレー内の粒状物質又は繊維物質をリッカーインの方に引張り、
    リッカーインでそれらは繊維流とブレンドされる。 これは独特のブレンドされた不織繊維製品を生成する。

    供給トレーの使用により異なる密度の2つの材料が組み合わされる場合に、偏向プレートの排出縁の形状を変えることによって得られる繊維構造体中の2つの成分の相対的位置付けを制御することも可能である。 鋭い縁の真っ直ぐなプレートは均一にブレンドされたウエブを生じさせる。 しかしながら、正常な流れの方向から外れるように度を持ち又曲がっている排出縁は、壁付着効果を引き起こし、これは軽量粒子を壁の輪郭に追従させ、
    一方重い粒子は慣性の作用下に真っ直ぐな線で連続する。 結果は、繊維構造体の下部層では重い粒子が優位にあり、上部層では軽い粒子が優位にあるということである。

    本発明の前記した特徴及び他の特徴を本発明の例示的態様の図面及び説明によって更に明らかにする。

    第1図においては、本発明を実施するためのフレーム構造体の下部が示されている。 この構造体は、繊維収集手段、例えば、コンベヤメッシュスクリーン12上に真空力を発生させる真空室10を含む。 このスクリーンは、それが矢印Aにより示される如く、第1図の右から左に移行するようにモータ(示されていない)により運動させられる。 コンベヤメッシュスクリーン12は連続的であるので、コンベヤメッシュスクリーン12はローラ13を回り、真空室10の下を通り、ローラ15の上を通りそして真空室10の頂部の上の装置のフレームに戻る。 コンベヤメッシュスクリーン12の穴は、コンベヤメッシュスクリーンが真空室10の開口の上にあるところでコンベヤメッシュスクリーンを横切って5インチ水柱より少ない、好ましくは1/2乃至1インチ水柱の吸引力を発生させることを許容する。 この低真空は導管19における吸引により真空室10に発生せしめられる。 導管19はハウジングの側部から延びているのが示されている。 コンベヤメッシュスクリーン12は分繊された短繊維、例えばパルプの繊維流
    20に交差し、そしてこの繊維流20を蓄積して不織構造体又はウエブを形成する。

    この装置の望ましい特徴の1つは、多孔性基材26上に不織構造体22が形成されることを可能とするということである。 この多孔性基材26はティッシュペーパー又は同様な多孔性の薄いウエブ材料であることができる。 それはロール27から供給しそしてコンベヤメッシュスクリーン12によりフレームに運ぶことができる。 このような基材は一般的に、形成されるウエブの幅と同じ又はそれより大きい均一な幅を持っている。 しかしながら、第1図においては、多孔性基材26は、コンベヤメッシュスクリーン12を示すために、一部切り欠き図で示されている。

    繊維を生成するための原料はパルプボード素材30から典型的に誘導される。 このようなパルプボードは種々の厚さ及び長さで利用されそして“短繊維”の得やすいソースである。 “短繊維”という用語は、典型的には、約
    1/4インチ以下の長さを持った木材パルプ繊維又はコットンリンターの如き製紙用繊維を指す。 これらの繊維は安価で吸引性であり、従って不織製品を製造するのによく使用される。 パルプボードの他に、これらの短繊維は種々のタイプの木材、アスベスト、ガラス繊維等から得ることができる。

    第1図及び第2図の実施例においては、短繊維素材を繊維ステーションに供給するための供給手段は、供給ローラ32とノーズバー34とから構成される。 個々の短繊維は、供給ローラ32、ノーズバー34及びリッカーイン36によってパルプボード素材30から生成される。 特に、供給ローラ32は、モータ(示されていない)により回転せしめられて、リッカーイン36のワイヤー突起の方にパルプボード素材30を推進する。 パルプボード素材30は可撓性であるので、リッカーインの突起が繊維をそのボードから開繊又は分離することができるようにその端部でたわまないように保持されなければならない。 これはノーズバー34により達成される。

    供給ローラ32の速度は、パルプボード素材がリッカーインに供給される速度を制御し、従ってコンベヤメッシュスクリーン12の特定の速度で形成されるウエブの厚さに影響を与える。 供給ローラ及びリッカーインからのそれぞれのノーズバーの間隔は、繊維の完全な分離の達成が確実になされるように、使用する特定のパルプボード素材30について最適化される。 更に、リッカーインの速度は繊維化プロセスを最適化するように設定される。 例えば、9インチ直径のリッカーインは4,000乃至6,000rp
    mで回転させることができる。

    繊維がパルプボード素材30から分離されるにつれて、
    それらはリッカーイン36の高速回転により生じる空気流に同伴される。 結果として、繊維は各リッカーインの周の輪郭に追従する傾向がある。 これらの繊維をリッカーインからドッフィングするために、リッカーイン36の回転の周方向に沿って特定の位置に、個々の短繊維を偏向させるための偏向手段、例えば、偏向プレート40が配置されている。 この偏向プレートの作用は、個々の繊維流をリッカーインから分離しそしてそれらを多孔性基材26
    及びコンベヤメッシュスクリーン12に向けることである。 偏向プレートはリッカーインと接触してはいない。
    しかしながら、それらは、リッカーインの回転により生じた空気流をコンベヤメッシュスクリーンの方に偏向させることによりリッカーインから繊維を分離する作用をし、それによりこれらの空気流に同伴される繊維は空気流に追従してコンベヤメッシュスクリーンに至ると考えられる。

    第2図においては、前記装置のフレームが示されている。 このフレームは頂部を持たないが、側部プレート52
    を持っており、この側部プレート52は構造体の内部が見られるように切り欠き図で示されている。 これらの側部プレート52は供給ローラ32、ノーズバー34及びリッカーイン36を支持する作用をする。

    装置への出口及び入り口の端壁54及び55は、それぞれコンベヤスクリーン12から或る距離上のところで終わっている。 故に、フレームの内側は大気に開口しており高真空下にあることはできない。 更に端壁54,55は、真空を維持するためのシーリングローラ又はフローティングローラを含んでいない。 端壁54にこのようなシールがないことは、本発明により作られるウエブの自然の弾性(natural loft)が圧縮されないことを確実にする。

    第2図に示されたとおり、リッカーインを回転させるための手段、例えば、モータ56がベルト57に接続されておりそして繊維の最適な分繊(individualization)のために適正な速度でリッカーイン36を回す作用をする。
    同様な装置(示されていない)が他のリッカーインを駆動する。

    本発明に従う装置は300直接フィート/分以上の速度で均一な低密度ウエブを形成性することができる。 300
    フィート/分の速度では、リッカーイン当たり2オンス/平方ヤードまでの重量のウエブを達成することができる。 より遅い速度では、装置は20オンス/平方ヤード以上のウエブを生成することができる。

    好ましい態様においては、カバー59が、偏向プレート
    40から各リッカーインの繊維流20がない方の側で供給ローラ32まで延びている。 これは更に、空気流がリッカーインを完全に一周して個々の繊維を偏向プレート40を越えて運ぶのを防止する作用をする。

    典型的には1つのパルプボード素材30が各リッカーインに供給されるが、別個のボード、30a、30b及び30c
    (第1図)をこの装置にに同時に供給することも可能である。 更に、3つの異なったセグメントを持った1つのボードを形成することが可能である。 これらのセグメント30a、30b及び30cは、組成の差又は単に色の差により識別することができる。 このような配列が使用される場合には、生成するウエブの断面組成は、第3図に示されたとおりである。 特に、第3図のX方向にはウエブ材料を形成している3つの別個の横方向ゾーンがある。 このウエブは長手方向又はY方向に連続的であり、そして所望に応じて特定の長さの製品を製造するのに使用することができる。 製品の高さ(即ちZ方向の)はコンベヤの速度(より遅い速度に対してはより大きい高さ)及び供給ローラ32の速度(より速い速度に対してはより大きい高さ)に存在する。

    本発明により製造される製品は慣用の製品よりも大きく弾性を持っている。 これは、繊維の軸線がコンベヤメッシュスクリーンに対してほぼ垂直であるような個々の繊維が従来の高真空型システムの場合よりも大きい割合で本発明においては堆積されるために生じると考えられる。 これはコンベヤメッシュスクリーンに対して垂直な(即ち第4図のZ方向)ウエブにより大きいレジリエンシーをもたらすと共に、流体の取り込みがより大である製品をもたらす。 コンベヤメッシュスクリーンの下の強い吸引力が使用される場合には、繊維は平らになる傾向があり、これはコンベヤメッシュスクリーンに対して垂直なレジリエンシーを除去しそしてウエブの厚さを横切って流体を導くための自然のチャンネルを除去する。

    例えばファーリントン(Farrigton)の特許第3,740,7
    97号に記載の如き慣用の二軸ロータ機(dual rotor mac
    hines)においては、40インチ長さのリッカーインを使用する場合には、高度の吸引により8−12ポンド/時間の損失がある。 しかしながら、本発明によれば、約1/3
    ポンド/時間の損失しかない。 故に、廃棄される材料がより少なくそして機械の付近の清掃がより少なくてすむ。

    本発明に従うダクトなしの装置においては、材料の流れはファーリントンの特許の機械のような機械の場合よりも大きい繊維対空気比を有する。 しかしながら、繊維はより遅い速度で堆積される。 これらの2つの効果はお互いに打ち消す傾向があり、そのためダクトなしのウエブ製造機(weber)は慣用のウエブ製造機と同じ生産速度を有する。 慣用のウエブ製造機では、繊維の重なり合いの傾向もあり、これは機械方向又はコンベヤベルト方向にシングル効果(shingle effect)を生じる。 これはウエブを分離させることがある。 しかしながら、このシングル効果は本発明に従って製造される製品にはない。

    本発明の装置により生成される不織構造体に他の材料を混ぜることが望ましいことがある。 これは第4図に示される如くノーズバー34の下に開いた供給用の第1のトレー60を設置することによって達成することができる。

    例えばハンマーミルからの分繊された短繊維又は他の微細な粒状物質、例えば超吸収剤粉末をトレーにいれ又はトレーに計量供給する。 リッカーインの回転によりリッカーイン表面の付近に生じた高速空気流はトレー中の微細な粒状物質(例えば繊維又は顆粒)をリッカーインに向けて推進する。 この物質は、リッカーインの高速回転がこの周囲に低い静圧ゾーン(low static pressure
    zone)を生じさせるため、リッカーインへと推進される。

    リッカーインにおいては供給トレーからの粒子はリッカーインに追従する繊維と混じりそして一般に繊維と粒子の均一なブレンドを生じる。 このブレンドは偏向プレート40により混合繊維流としてリッカーインから偏向させられる。 この結果は、第6A図に示された如き混合製品が得られる。

    第4図に示される如く、トレーはその範囲内に長手方向のディバイダー61を有することができる。 異なる粒状物質はディバイダーにより形成されたトレーの各区域に配置することができる。 これらの異なる物質は、それらが位置しているトレーの部分の直ぐ前方のリッカーインの部分に推進され次いで形成しつつあるウエブの対応する部分に偏向される傾向があるであろう。 物質A、B及びCがトレーにおいて一様に間隔をおいて位置しているならば、この物質は第3図に示される如くウエブ製品中でブレンドされるであろう。 しかしならが、第3図の先の説明と異なるところは、パルプ繊維が均一でありそして材料の変動は繊維と混合した粒子の濃度であるということである。

    一つの供給トレーの代わりに、1つ又はそれより多くの追加のトレーを使用することもできる。 第5図に示された如く、第2のトレー64が第1のトレー60の上に配置されておりそして繊維流に追加の粒状物質のソースを供給する。 第1のトレー60の場合と同じく、第2のトレー
    64はトレーの各区域に異なるタイプの粒状物質を持つように多数のディバイダーを有することができる。 第2のトレー64内のこれらの物質は、短繊維と混じり合うのみならず、リッカーインの同じ区域に隣接している第1のトレー60内の粒状物質とも混じり合うであろう。 結果として、2種又はそれより多くの粒子と短繊維の独特に混じった組み合わせのストリップが、連続的に形成されつつある繊維構造体に沿って形成されうる。

    一般に、偏向プレート40は、真っ直ぐでありそして繊維流は第5図の実線矢印で示された如くコンベヤへと真っ直ぐ下方に向けられる。 この結果、第6A図に示された如き短繊維と粒子との均一なブレンドが得られる。 しかしながら、繊維流に隣接した偏向装置の縁が角度を持っている(点線で示された如く)か又は丸み曲線(radius
    curve)を与えられているならば、軽い粒子、例えばパルプ繊維は壁付着効果又はコアンダ効果(Coanda effec
    t)により偏向プレートの曲がり又は角度に追従するであろう。 故にこれらの繊維は第5図の点線矢印で示された如く異なる角度で堆積されるであろう。 重い粒子、例えば熱可塑性接着粒子は慣性の影響下に直線状に続くであろう。 角度を持った偏向プレートは、第6B図に示される如く、重い粒子はウエブの層の主として底部の方に位置付けられそして軽い粒子はウエブの頂部の方に位置付けられることになる。

    本発明の1つの実施例においては、個々のパルプ繊維はパルプボード素材との係合によりリッカーインによって発生させることができる。 超吸収性粉末は第1のトレーからリッカーインに引き寄せられそして熱可塑性接着粒子(例えばポリエチレン顆粒)は第2のトレーからリッカーインに引き寄せられうる。 偏向装置のタイプに依存して、これらの粒子はこれらの物質の1つが主である層内に均一にブレンドされるか又は配置されうる。 次いでウエブを加熱して、繊維及び超吸収性粒子は熱接着性物質により安定化されそして構造体内でそれらの位置を保つことができる。

    本発明を特定の好ましい態様に関して説明してきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく形態及び詳細における種々の変更がなされうることは、当業者には理解されるであろう。

    本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。

    1.短繊維素材を繊維化ステーションに供給するための供給手段と、 リッカーインの外周の一部が繊維化ステーションで前記供給手段に隣接しそしてこのリッカーインが繊維化ステーションに供給された短繊維素材と係合することができるように取り付けられたリッカーインと、 前記素材を開繊しそしてリッカーインと共に移動する個々の短繊維を生成させるように前記繊維化ステーションに供給された素材に対して前記リッカーインを回転させるための手段と リッカーインの周に沿って所定の位置でリッカーインから繊維流として個々の短繊維を偏向させるための偏向手段、この偏向手段は、リッカーインから繊維をドッフィングするための空気流から自由であり、そしてリッカーインの軸線に平行であり且つリッカーインの周に隣接しているがリッカーインの周と接触していないように配置されたプレートの形態にあり、このプレートはリッカーインの回転方向に繊維化ステーションから間隔を置いた位置にある、と、 個々の短繊維の流れを遮断して繊維を蓄積させてウエブを形成するための繊維収集手段、該収集手段は個々の短繊維の流れをその中に制限するための構造部材を含まない、 を備えて成るウエブ形成装置。

    2.前記供給手段が、繊維素材がリッカーインと係合するように供給ローラとノーズバーとの間に供給されうるようになっている、リッカーインに平行に延びている供給ローラと該供給ローラに平行なノーズバーを含む上記1
    に記載のウエブ形成装置。

    3.繊維流から遠くの側で前記リッカーインの回りに前記偏向手段から前記供給手段まで延びているシリンダ状カバーを更に含む上記1に記載のウエブ形成装置。

    4.前記繊維収集手段が、前記リッカーインの下に配置されていて繊維の流れを遮断するようになっているエンドレスコンベヤーと、該コンベヤーの端部で送り出される連続的ウエブを生成するように前記コンベヤーを運動させるための手段を含む上記1に記載のウエブ形成装置。

    5.前記コンベヤーが、貫通して延びている穴を持ったスクリーンメッシュであり、そして更に、該コンベヤーが繊維流を遮断する点におけるこのコンベヤーの下に配置された真空室を含み、この真空室は前記コンベヤースクリーンメッシュを通して吸引力を発生させる上記1に記載のウエブ形成装置。

    6.前記低真空室が前記コンベヤースクリーンメッシュを通して5インチ水柱以下の圧力を発生させる上記5に記載のウエブ形成装置。

    7.前記圧力が1/2乃至1インチ水柱の範囲にある上記6
    に記載のウエブ形成装置。

    8.ウエブが基材上に形成されるようにコンベヤーを覆いそしてコンベヤーと共に移動するように配置された多孔性基材の供給物を更に含む上記4に記載のウエブ形成装置。

    9.開いた頂部と開いた前壁を持った少なくとも第1のトレーを更に含み、この第1のトレーはその開いた前壁が前記供給手段と前記偏向プレートの間でリッカーインの周に隣接するようにして配置され、そしてこの第1のトレーは、リッカーインの回転により誘発された空気流によりリッカーインに微細な粒状物質の供給物を溝を通じて運ぶ(channel)ようになっている上記1に記載のウエブ形成装置。

    10.第1のトレーと第2のトレーが設けられ、これらは、一方が他方の上にあって、それらの開いた前方端がリッカーインの回転方向において前記供給手段と偏向プレートの間でリッカーインの周に隣接するようにして配置されており、これらのトレーは両方共粒状物質を含む上記9に記載のウエブ形成装置。

    11.偏向プレートがリッカーインから遠い方の端部を有しており、そして繊維流が前記偏向プレートの前表面に沿って案内され、偏向プレートの前記遠い方の端部は前表面から遠ざかるようにテーパーを付けられていて、壁効果により軽量の粒子を前記表面の方向から遠ざかるように案内するが、より重い粒子をその表面の方向に追従させるようになっている上記9に記載のウエブ形成装置。

    12.短繊維素材のソースをリッカーインに係合するように供給し、 前記素材が開繊されてリッカーインと共に移動する個々の短繊維を形成するような速度でリッカーインを回転させ、 偏向プレートの一端をリッカーインの周表面に隣接させそして他の遠い方の端部をリッカーインから離れて配置することによって、繊維流の態様にあるリッカーインからの個々の繊維を偏向させ、そのようにして偏向プレートの案内表面がリッカーインからの繊維を案内し、 リッカーインを該リッカーインから繊維をドッフィングする作用をする空気流から自由に保ち、 繊維流をダクト内に制限することなく、そして 運動しているコンベヤで繊維流を遮断しそしてコンベヤ上に繊維を蓄積して材料のウエブを形成する、 工程を含んで成る短繊維の不織ウエブを形成する方法。

    13.供給工程が、2つの異なった横方向に間隔を置いて配置されたパルプボード素材を前記リッカーインに同時に供給することを含む上記12に記載の方法。

    14.リッカーインの繊維流と反対の側で偏向プレートから供給手段に延びているカバーでリッカーインの周表面を保護する工程を含む上記12に記載の方法。

    15.コンベヤの穴を通じて5インチ水柱以下の真空を発生させる工程を更に含む上記12に記載の方法。

    16.材料のウエブが基材上に形成されるように、繊維流をコンベヤで遮断する前に運動しているコンベヤ上に多孔性基材を設ける工程を更に含む上記12に記載の方法。

    17.粒状材料の少なくとも1つのオープントレーをリッカーインに隣接して配置して、この材料がリッカーインの回転によりリッカーインに引き寄せられそして繊維とブレンドされて偏向プレートにより偏向されるようにする工程を更に含む上記12に記載の方法。

    18.繊維と粒状材料が異なった角度で偏向されるように、偏向プレートの遠い方の端部に案内表面から遠ざかるように偏向プレートにテーパーを与える工程を更に含む上記17に記載の方法。

    19.長さ、幅及び厚さを持った上記25に記載の方法により製造された均一にブレンドされたウエブ製品であって、実質的にシングル効果を免がれているウエブ製品。

    20.ウエブの1つの横方向部分の繊維が他の横方向部分の繊維と異なる上記19に記載の製品。

    21.少なくとも1つの型の粒状材料が製品に均一にブレンドされている上記19に記載の製品。

    22.ウエブの異なる横方向部分で異なる粒状材料が繊維とブレンドされている上記19に記載の製品。

    23.ウエブの厚さの1つのレベルで粒状材料が優性である上記19に記載の製品。

    【図面の簡単な説明】

    第1図は、フレームが除去されている、本発明を実施するための装置の略図である。 第2図は、フレームを含んだ、本発明を実施するための装置の部分切り欠き側面図である。 第3図は第1図の態様に従って製造された製品の一端の斜視図である。 第4図は、供給トレーを備えた第1図の装置の斜視図である。 第5図は、2つの供給トレー及び偏向プレートに角度を与えた効果を示す第4図の装置の側面断面図である。 第6A図及び第6B図は、第5図の装置により製造された製品の断面図である。 図において、10……真空室、12……コンベヤメッシュスクリーン、13……ローラ、15……ローラ、22……不織構造体、26……多孔性基材、27……ロール、30……パルプボード素材、32……供給ローラ、34……ノーズバー、36
    ……リッカーイン、40……偏向プレート、50……フレーム、52……側部プレート、54,55……端壁、56……モータ、57……ベルト、59……カバー、60……第1のトレー、61……ディバイダー、64……第2のトレー、である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 セオドア・ジエイ・クレインスキ アメリカ合衆国ニユージヤージイ州 08857 オールドブリツジ・イングリツ シユタウンロード 614

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