Locker room and curtain suspension device

申请号 JP2000386081 申请日 2000-12-19 公开(公告)号 JP3835984B2 公开(公告)日 2006-10-18
申请人 株式会社島精機製作所; 发明人 正博 島; 礼治 有北;
摘要
权利要求
  • 出入口をカーテンで開閉可能な更衣室であって、
    更衣室の上部に配置され、先端側でカーテンを吊り下げる複数の梁部材と、
    複数の梁部材の基端側を案内する案内機構であって、
    複数の梁部材の 基端側を、各梁部材が大略的に水平な姿勢で更衣室の外方に突出するように それぞれ支持 する複数の支持部材と
    前記複数の支持部材が沿って移動し、先端側が出入口の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材間の間隔が広がり、先端側が出入口の上方から側方にずれる位置にある状態では、出入口上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材間の間隔が狭まるように 前記複数の支持部材を案内する 案内部材とを含む案内機構と
    前記複数の支持部材を前記案内部材に沿って移動させるモータとを含むことを特徴とする更衣室。
  • 前記出入口を除く側壁面を形成する側壁部材と、
    側壁部材の上部で、前記案内 部材を保持する保持部材とを含むことを特徴とする請求項1記載の更衣室。
  • 前記側壁部材の下部には、更衣室全体を移動可能にする移動部材を備えることを特徴とする請求項2記載の更衣室。
  • 開口部をカーテンで開閉するためのカーテン吊り下げ装置であって、
    先端側でカーテンを吊り下げる複数の梁部材と、
    前記複数の梁部材の基端側を案内する案内機構であって、
    複数の梁部材の各基端側を、各梁部材が大略的に水平な姿勢で開口部の外方に突出するようにそれぞれ支持する複数の支持部材と、
    前記複数の支持部材が沿って移動し、先端側が開口部の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材間の間隔が広がり、先端側が開口部の上方から側方にずれる位置にある状態では、開口部上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材間の間隔が狭まるように前記複数の支持部材を案内する案内部材とを含む案内機構と、
    前記複数の支持部材を前記案内部材に沿って移動させるモータとを含むことを特徴とするカーテン吊り下げ装置
  • 前記案内部材は、互いに隣接する梁部材間の開き角度が、前記開口部上方では大きくなり、該開口部の上方から側方にずれる範囲では小さくなるように、前記複数の支持部材を案内する案内部材とを含むことを特徴とする 請求項5記載のカーテン吊り下げ装置。
  • 说明书全文

    【0001】
    【発明の属する技術分野】
    本発明は、衣服などの着替を行う更衣室、特にアパレル製品を販売する店舗等で試着室などに好適に用いることができる更衣室およびカーテン吊り下げ装置に関する。
    【0002】
    【従来の技術】
    従来から、衣服などのアパレル製品の販売は、顧客が実際に製品を試着してみてから行われることが多い。 ブティックなどの小売店や、百貨店などのショップ内には、試着室が設置されており、顧客が服のサイズ、着心地、あるいは自分に似合うかどうかを判断する。 顧客が試着を行っている間は、試着室の出入口をカーテン等で塞ぎ、プライバシーを確保している。
    【0003】
    図21は、従来からの典型的な試着室1の外観を示す。 試着室1内で、試着を行う際には出入口2から出入りする。 通常、出入口2の奥の壁面には、試着状態を映す鏡3が備えられる。 試着は着替えを伴うため、出入口2をカーテン4で閉じ、プライバシーを確保する。 カーテン4は、天井に設けられるカーテンレール5から吊り下げられ、かつカーテンレール5に案内されて移動する。 カーテンレール5は、出入口2の直上の位置から側方にかけて直線的に設置される。 カーテン4は、カーテンレール5に沿って引き延される状態で出入口2を塞ぐように閉ざし、出入口2の側方に折畳まれる状態で出入口2を開く。 このように、カーテン4で出入口2を開閉する構成は、店舗などの試着室1ばかりではなく、着替えなどのために簡単にプライバシーを確保することが必要な部屋である更衣室として、広く用いられている。
    【0004】
    【発明が解決しようとする課題】
    図21に示すようなカーテン4で開閉する試着室1で、カーテン4は外部から試着室1の内部を遮蔽してプライバシーを確保する機能を有している。 カーテン4を閉じて試着室1内部に確保できる空間は、カーテン4を開いて出入口2を開放している場合に試着室1が占める空間と同等である。 試着室1は、たとえば商品を保管する倉庫として使用したりすると、試着を行う際の障害となるので、専用の空間として確保する必要がある。 しかしながら、試着は常時行われることはないので、不使用時には試着室1として確保してある空間が有効に利用されない。 試着室1が占める空間を狭くしておけば、不使用時に有効に利用されない空間を減らすことができるけれども、試着室1としての使用時に、着替のためのスペースがなく、使い勝手が悪くなってしまう。 また、鏡3は、狭い空間内で、直近の位置からしか見ることができず、充分な大きさがあっても、全身や上半身などの広い範囲を映すことは困難である。 試着室1として確保する空間を狭くしても更衣の際の使い勝手を低下させないためには、試着室1として使用する際に、内部の空間を広げることが考えられる。
    【0005】
    建物で空間を拡大することに関連する先行技術としては、たとえば特開昭63−2810166を挙げることができる。 この先行技術は、いわゆる「ドーム」と呼ばれるような全天候型の競技場や催場の開閉膜屋根構造物についてであり、弧状の単位屋根架構フレームの両端を、屋根部分が開口している建物の開口部の周囲に敷設されている2本の平行なレール上で案内し、開口部を、上方に膨らんだ状態の膜で覆う。 しかしながら、このような構成は、空間を上方に拡大することは可能であっても、試着室1などの更衣室で使用可能な着替用の空間を拡大させることはできない。
    【0006】
    本発明の目的は、不使用時に占める空間を小さくしても、使用時に占める空間を大きくすることができる更衣室およびカーテン吊り下げ装置を提供することである。
    【0007】
    【課題を解決するための手段】
    本発明は、出入口をカーテンで開閉可能な更衣室であって、
    更衣室の上部に配置され、先端側でカーテンを吊り下げる複数の梁部材と、
    複数の梁部材の基端側を案内する案内機構であって、
    複数の梁部材の基端側を、各梁部材が大略的に平な姿勢で更衣室の外方に突出するようにそれぞれ支持する複数の支持部材と
    前記複数の支持部材が沿って移動し、先端側が出入口の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材間の間隔が広がり、先端側が出入口の上方から側方にずれる位置にある状態では、出入口上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材間の間隔が狭まるように前記複数の支持部材を案内する案内部材とを含む案内機構と
    前記複数の支持部材を前記案内部材に沿って移動させるモータとを含むことを特徴とする更衣室である。
    【0008】
    本発明に従えば、出入口をカーテンで開閉可能な更衣室は、複数の梁部材と案内機構とモータとを含む。 複数の梁部材は、更衣室の上部に配置され、先端側でカーテンを吊り下げる。 案内機構は、 複数の支持部材と案内部材とを含む。 各支持部材は、複数の梁部材の基端側を、各梁部材が大略的に水平な姿勢で更衣室の外方に突出するようにそれぞれ支持している。 案内部材は 、先端側が出入口の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材間の間隔が広がり、先端側が出入口の上方から側方にずれる位置にある状態では、出入口上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材間の間隔が狭まるように複数の支持部材を案内する。 モータは、複数の支持部材を案内部材に沿って移動させる。 カーテンは、梁部材の先端側から吊り下げられているので、出入口を閉じる状態では出入口の外方に広がり、出入口を開く状態では出入口の側方で縮まる。 カーテンを閉じると、カーテンによって外部から遮蔽される空間が出入口の外部に広がり、更衣室内を広く使用することができる。 カーテンを開けば、カーテンは出入口の側方で縮まっているので、カーテンが広がっているときに占める空間を他の用途に有効に使用することができる。 また支持部材部がモータによって案内部材に沿って移動するので、モータを制御するスイッチ操作でカーテンを容易に開閉することができる。
    【0009】
    また本発明は、前記出入口を除く側壁面を形成する側壁部材と、
    側壁部材の上部で、前記案内部材を保持する保持部材とを含むことを特徴とする。
    【0010】
    本発明に従えば、更衣室には、側壁部材と保持部材とが含まれる。 側壁部材は、出入口を除く側壁面を形成する。 保持部材は、側壁部材の上部で、案内部材を保持する。 側壁部材と保持部材とを含んで更衣室をユニット化することができ、仕切が設けられていない空間にも、更衣室を容易に設置することができる。 設置される更衣室は、出入口をカーテンで閉じるとカーテンが外方に広がるので、更衣室内を広く使用し、また不使用時には空間を他の用途に利用することができる。
    【0011】
    また本発明で、前記側壁部材の下部には、更衣室全体を移動可能にする移動部材を備えることを特徴とする。
    【0012】
    本発明に従えば、側壁部材と天井板とを含んでユニット化される更衣室は、側壁部材の下部に備えられる移動部材で移動可能であるので、各種催物会場などで移動可能な臨時の更衣室や試着室などに、利用することができる。
    【0015】
    さらに本発明は、開口部をカーテンで開閉するためのカーテン吊り下げ装置であって、
    先端側でカーテンを吊り下げる複数の梁部材と、
    前記複数の梁部材の基端側を案内する案内機構であって、
    複数の梁部材の基端側を、各梁部材が大略的に水平な姿勢で開口部の外方に突出するようにそれぞれ支持する複数の支持部材と
    前記複数の支持部材が沿って移動し、先端側が開口部の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材間の間隔が広がり、先端側が開口部の上方から側方にずれる位置にある状態では、開口部上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材間の間隔が狭まるように前記複数の支持部材を案内する案内部材とを含む案内機構と
    前記複数の支持部材を前記案内部材に沿って移動させるモータとを含むことを特徴とするカーテン吊り下げ装置である。
    【0016】
    本発明に従えば、開口部をカーテンで開閉するためのカーテン吊り下げ装置は、複数の梁部材と案内機構とモータとを含む。 複数の梁部材は、先端側でカーテンを吊り下げる。 案内機構は、 複数の支持部材と案内部材とを含む。 各支持部材は、複数の梁部材の基端側を、各梁部材が大略的に水平な姿勢で開口部の外方に突出するようにそれぞれ支持している。 案内部材は 、先端側が開口部の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材間の間隔が広がり、先端側が開口部の上方から側方にずれる位置にある状態では、開口部上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材間の間隔が狭まるように複数の支持部材を案内する。 モータは、複数の支持部材を案内部材に沿って移動させる。 梁部材の先端側から吊り下げられるカーテンは、開口部を閉じる状態では開口部の外方に広がり、開口部を開く状態では開口部の側方で縮まる。 カーテンを閉じると、カーテンによって外部から遮蔽される空間が開口部の外部に広がり、更衣室内を広く使用することができる。 カーテンを開けば、カーテンは開口部の側方で縮まっているので、カーテンが広がっているときに占める空間を他の用途に有効に使用することができる。 また支持部材部がモータによって案内部材に沿って移動するので、モータを制御するスイッチ操作でカーテンを容易に開閉することができる。
    【0017】
    また本発明で、前記案内部材は、 互いに隣接する梁部材間の開き度が、前記開口部上方では大きくなり、該開口部の上方から側方にずれる範囲では小さくなるように、 前記複数の支持部材を案内する案内部材とを含むことを特徴とする。
    【0018】
    本発明に従えば、案内部材は、梁部材間の開き角度が開口部上方では大きくなり、開口部の上方から側方にずれる範囲では小さくなるように複数の支持部材を案内する。 開口部上方で梁部材間の開き角度が大きくなるので、梁部材の先端側から吊り下げられるカーテンを広げることができる。
    【0019】
    【発明の実施の形態】
    図1〜図3は、本発明の実施の一形態の更衣室としての試着室11に関連する構成を示す。 図1は試着室11の開口部である出入口12を開いている状態、図2は出入口を半分閉じた状態、図3は出入口12を閉じた状態をそれぞれ示す。 試着室11は、出入口12の奥の壁面に、試着状態を映して確認するための姿見となる鏡13が配置され、出入口12の開閉はカーテン14によって行われる。 カーテン14は、カーテン吊り下げ装置15によって上方から吊り下げられる。 カーテン吊り下げ装置15は、出入口12を開くときには、図1に示すように、カーテン14を出入口12の側方にまとめて待機させる。 カーテン吊り下げ装置15が出入口12を閉じるときには、図2から図3に示すように、カーテン14を出入口12の前方に張出させて、出入口12の位置で試着室11を閉じるよりも広い空間を試着室11として利用可能にする。
    【0020】
    本実施形態の試着室11は、出入口12を除く側壁面を形成する側壁部材16と、側壁部材16の上部に周縁部が接合され、カーテン吊り下げ装置15を固定して保持する板状の保持部材17とを含む。 側壁部材16と保持部材17とを含む試着室11はユニット化されるので、仕切が設けられていない空間にも、試着室11を容易に設置することができる。 設置される試着室11は、出入口をカーテン14で閉じるとカーテン14が外方に広がるので、試着室11内を広く使用し、また不使用時には空間を他の用途に利用することができる。 なお、カーテン吊り下げ装置15等が試着室11内から直接見えないようにするため、保持部材17の下方に天井板17aを設けている。
    【0021】
    また側壁部材16の下部には、試着室11の全体を移動可能にするキャスタなどの移動部材を備えるようにすることもできる。 移動部材を備えれば、側壁部材16と保持部材17とを含んでユニット化される試着室11は、各種催物会場などで移動可能な臨時の更衣室や試着室などに、利用することができる。
    【0022】
    図4は、図1〜図3に示す試着室11を、アパレル製品販売支援のために利用する構成を示す。 アパレル製品の販売店20では、衣服などのアパレル製品21の試着を行うために、本実施形態の試着室11を備える。 試着室11に設けられるカーテン14は、開いた状態で試着室11の出入口12を開放し、閉じた状態で試着室11内に外部と遮蔽された空間を確保する。 カーテン14が閉じた状態では、カーテン14は出入12の前方に広がるので試着室11内を広く使うことができる。 来店した顧客22は、試着室11内で余裕をもってアパレル製品21の試着を行う行うことができる。 試着状態は、試着室11を閉じるカーテン14を背景とし、鏡13に映して見ることができる。 試着室11で試着を行わないときには、カーテン14を出入口12の側方に移動させて、出入口14を開放させる。 カーテン14が出入口12を閉じているときに占める空間は、出入口14に対して、試着室11の外部にはみ出しており、カーテン14を開けばこの空間を、たとえば顧客22の通路などの他の用途に有効に利用することができる。
    【0023】
    図5および図6は、図1〜図3に示す実施形態の試着室11を、保持部材17を除いて平面視した状態として、カーテン吊り下げ装置15に関連する構成を示す。 図5は図1に対応してカーテン14を開いている状態を示し、図6は図2に対応してカーテン14を閉じている状態を示す。 本実施形態のカーテン吊り下げ装置15は、先端側でカーテン14を吊り下げる複数の梁部材31と、案内機構32とを含む。 案内機構32は、複数の梁部材31の基端側を、各梁部材31が大略的に水平な姿勢で出入口12の外方に突出するように支持する。 案内機構32は、梁部材31の先端側が出入口12の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材31間の間隔が広がり、先端側が出入口12の上方から側方にずれる位置にある状態では、出入口12上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材31間の間隔が狭まるように、基端側を案内する。 梁部材31の先端側から吊り下げられるカーテン14は、出入口12を閉じる状態では出入口12の外方に広がり、出入口12を開く状態では出入口12の側方で縮まる。 カーテン14で出入口12を閉じると、カーテン14によって外部から遮蔽される空間が出入口12の外部にまで広がり、試着室11内を広く使用することができる。 出入口12のカーテン14を開けば、カーテン14は出入口12の側方で縮まっているので、カーテン14が広がっているときに占める空間を他の用途に有効に使用することができる。
    【0024】
    また本実施形態で、案内機構32は、複数の支持部材33と、案内部材34とを含む。 複数の支持部材33は、複数の梁部材31の各基端部にそれぞれ接合される。 案内部材34は、複数の支持部材33を、梁部材間31の開き角度が、図6に示すように出入口12の上方では大きくなり、図5に示すように出入口12の上方から側方にずれる範囲では小さくなるように、案内する。
    【0025】
    カーテン14は、放射状に広がる複数の梁部材31の先端側から吊り下げられ、試着室11の出入口12を開閉することができる。 図5に示すように、カーテン14が開いているときには、梁部材31間の間隔が狭くなって、カーテン14は折畳まれ、試着室11の出入口の一方側に寄せて収納される。 この状態で、試着室11の占める床面積は小さくなる。 図6に示すように、カーテン14が閉じているときには、梁部材31の基端側が案内部材34で先端側が開くように案内される。 これによって、カーテン14は、広い範囲に展開して試着室11として利用可能な空間を広げることができる。 梁部材31の移動用にモータ35が設けられる。 モータ35は、ベルト36を駆動して支持部材33を案内部材34に沿って移動させることができる。 モータ35を設けるので、カーテン14の開閉は、図1,2に示すように、試着室11の側壁部材16の表面に設けるスイッチ37を操作して行うことができる。
    【0026】
    図7は、本実施形態の支持部材33の部分の構成を示す。 複数の支持部材33は、鎖状に連結され、案内部材34に沿って移動可能である。 各支持部材33は、それぞれ梁部材31の基端部を支持している。 案内部材34が直線的な形状をしている部分では、隣接する梁部材31は平行で、相互間の間隔が縮まる。 案内部材34が曲っている部分では、隣接する梁部材31は基端側に比較して先端側が放射状に開く。
    【0027】
    図8は、本実施形態の試着室11を複数配置する例を示す。 広い室内に、柱38などが存在するときに、柱38を囲むように、複数の試着室11を配置することができる。 試着室11の側壁部材16の裏面側の形状は、たとえば45°の傾斜面を有しているようにしておけば、柱38の周囲を4つまでの試着室11を固めて配置し、レイアウトの邪魔になる柱38を隠して、空間を有効に利用することができる。
    【0028】
    図9〜図14は、梁部材31の先端側でカーテン14を吊り下げる部分の詳細な構成を示す。 図9は、図5に示すように、カーテン14を収納して出入口12を開放した状態で、カーテン14が折畳まれている状態を示す。 図10は、図6に示すようにカーテン14を広げ、出入口12を閉鎖した状態で、最後列の梁部材31x近傍の状態を示す。 図11は、図9のY−Y方向から矢視した状態を示す。 図12は、図6に示すように、カーテン14で出入口12を閉鎖するときの最前列の梁部材31y近傍の状態を示す。 図13は、図12に示すように、カーテン14の最前列側が出入口12を閉鎖する直前の状態を示す。 図14は、図12を部分的に正面視した状態を示す。
    【0029】
    図9に示すように、カーテン14は、試着室11の外部側に突出する山折りとなる位置ではフック61aによって、試着室11の内部側に突出する谷折りとなる位置ではフック61bによって、それぞれ吊り下げられる。 山折り側のフック61aは、梁部材31の先端で支持される。 カーテン14の裏側には、ガイド板62a,62bが設けられ、隣接するガイド板62a,62bは蝶番63a,63bを介して連結している。 梁部材31の先端の部分では、蝶番63aが支持され、フック61aも支持される。 隣接する梁部材31の中間の部分では、ガイド板62a,62bが蝶番63bを介して連結し、蝶番63bは、フック61bを支持する。 最後列の梁部材31x側のガイド板62xの先端付近には、カム板64のカム面64aに当接しながら案内されるローラ65が設けられる。 カーテン14が収納されているときには、ローラ65がカム板64のカム面64aに係合しながら移動するので、ガイド板62xにカーテン14を折畳むを作用させることができる。 最前列の梁部材31yには、レバー66が設けられ、後述するように、カーテン14を閉鎖する際に用いられる。 なお、側端のガイド板62xは、図示を省略しているキックばねで、広がる方向に付勢されている。
    【0030】
    図10に示すように、カーテン14を広げ、出入口12を閉鎖した状態では、最後列の梁部材31xに取付けられたガイド板62xのローラ65がカム面64aに対する係合から解かれ、前述のキックばねの付勢によって、羽根を広げた状態となる。 このように広がることによって、試着室11内が外部から見えないように、カーテン14の側端部を側壁部材16に接触させ、隙間が生じないようにすることができる。
    【0031】
    カーテン14で出入口12を閉鎖する際に、最前列の梁部材31yに取付けた端のガイド板62yは、通常は図13に示すように、図示を省略しているキックばねによって、梁部材31y側に付勢されている。 カーテン14が図12に示すような閉鎖状態になるときには、ガイド板62yに設けられているレバー66が、側壁部材16に設けたカム板67のカム面67aに係合し、キックばねの付勢方向に抗して、端のガイド板62yを梁部材31yから離反する方向に揺動変位させてカーテン14を広げる。 これによって、試着室11内が外部から見えないようにすることができる。
    【0032】
    図15および図16は、本発明の実施の他の形態の試着室41の平面構成を示す。 本実施形態の試着室41では、2つの鏡43a,43bをそれぞれ配置することができる角度を変えた2つの壁面を有する。 角度を変えた壁面を3以上設け、3以上の複数の鏡を配置することもできる。 複数の鏡43a,43bが角度を変えて配置されるので、試着者は試着状態を正面以外の方向からも確認することができる。
    【0033】
    図15は出入口42のカーテン44a,44bを開いている状態、図16はカーテン44a,44bを閉じている状態をそれぞれ示す。 本実施形態では、角度を変えて形成される2つの壁面45a,45bを有する側壁部材46によって保持部材47の周縁が支持される。 カーテン44a,44bは、2つの部分的なカーテン44a,44bに別れ、開いた状態では出入口42の両側にそれぞれ収納される。 各カーテン44a,44bもそれぞれカーテン吊り下げ装置50の梁部材51a,51bの先端に装着される。 梁部材51a,51bは、基端側で案内機構52a,52bによって案内されて、開いた状態ではカーテン44a,44bを折畳み、閉じた状態ではカーテン44a,44bを出入口42よりも外部に押し広げて展開することができる。 カーテン44a,44bの移動は、モータ55a,55bで独立して行うことができる。 なお、モータ55a,55bは1つにまとめて、両方のカーテン44a,44bを同時に移動させることもできる。 また、図1〜図3に示すような一体型のカーテン14を使用することもできる。 さらに、本実施形態のような分割型のカーテン44a,44bを図1〜図3に示す試着室11で用いることもできる。
    【0034】
    本実施形態の案内機構52a,52bは、各梁部材51a,51bの基端側を支持する支持部材53a,53bを複数個、鎖状に連結し、図15に示すように直線上に延した状態と、図16に示すように案内部材54a,54bであるカム曲面に沿って曲げた状態とで、カーテンの開閉を行う。
    【0035】
    各実施形態のカーテン14、44a,44bは、放射状に広がる梁部材31、51a,51bの先端側に装着されているので、開いた状態では、閉じた状態でカーテン14、44a,44bが占める空間に何も存在しないようにすることができる。 カーテンレールなどを用いても、拡張して広がるカーテンを実現することは可能であるけれども、カーテンを閉じた状態で、カーテンレールが残ってしまうので、店舗などでは違和感を与えてしまう。 また、モータ35、55a. 55bを用いなければ、カーテン14、44a,44b側を引いて、開閉することができる。
    【0036】
    図17〜図20は、梁部材51a,51bの先端側でカーテン44a,44bを吊り下げる部分の詳細な構成を示す。 図17は、図16に示すように、カーテン44a,44bを閉じて出入口42を閉鎖する状態で、カーテン44a,44bの先端同士が閉じている状態を示す。 図18は、図17の状態になる少し前の状態を示す。 図19は、図18の状態になる少し前の状態を示す。 図20は、カーテン44a,44bを取外した先端部分の構成を示す。
    【0037】
    図17〜図19に示すように、梁部材51a,51bの先端には、カーテン44a,44bを山折りの位置で吊り下げるフック71aが設けられる。 カーテン44a,44bの谷折りの位置で吊り下げるフック71bは、ガイド板72a,72bを梁部材51a,51bの先端で蝶番73aで支持し、梁部材51a,51b同士を連結する蝶番74bで支持される。
    【0038】
    梁部材51a,51bの最前列に位置する梁部材81a,81bには、長手方向に延びるローラ溝82a,82bがそれぞれ形成されている。 ローラ溝82a,82bには、ローラ83a,83bがそれぞれ挿入される。 ローラ83a,83bは、リンク84a,85a;84b,85bの基端をそれぞれ連結する。 リンク84a,85a;84b,85bの先端は、最前列に続くガイド板72a,72bと、最前列のガイド板86a,86bにそれぞれピン結合されている。 右側のガイド板85bの先端には、さらにガイド板85xが設けられている。
    【0039】
    左右のカーテン44a,44bの開閉を、モータ55a,55bの駆動タイミングに時間差を持たせて行うことによって、円滑な開閉を実現することができる。 1モータでも、カムによって機械的にタイミングをずらせば、円滑な開閉を実現することができる。
    【0040】
    【発明の効果】
    以上のように本発明によれば、複数の梁部材は、各梁部材が大略的に水平な姿勢で更衣室の外方に突出するように、その各基端側が複数の支持部材によってそれぞれ支持され、先端側からカーテンを吊り下げる。 案内部材は、梁部材の先端側が出入口の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材間の間隔が広がり、先端側が出入口の上方から側方にずれる位置にある状態では、出入口上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材間の間隔が狭まるように複数の支持部材を案内する。 モータは、複数の支持部材を案内部材に沿って移動させる。 カーテンは、出入口を閉じる状態では出入口の外方に広がり、出入口を開く状態では出入口の側方で縮まるので、カーテンを閉じると、カーテンによって外部から遮蔽される空間が出入口の外部に広がり、更衣室内を広く使用することができる。 カーテンを開けば、カーテンが広がっているときに占める空間を他の用途に有効に使用することができる。 また支持部材部がモータによって案内部材に沿って移動するので、モータを制御するスイッチ操作でカーテンを容易に開閉することができる。
    【0041】
    また本発明によれば、更衣室を一つのユニットとして、仕切が設けられていない空間にも、更衣室を容易に設置することができる。 ユニット化されて設置される更衣室は、出入口をカーテンで閉じるとカーテンが外方に広がるので、更衣室内を広く使用し、また不使用時には空間を他の用途に利用することができる。
    【0042】
    また本発明によれば、ユニット化される更衣室は、下部に備えられる移動部材で移動可能であるので、移動可能な臨時の更衣室や試着室などに、広く利用することができる。
    【0044】
    さらに本発明によれば、カーテン吊り下げ装置は、 複数の支持部材によって、各梁部材が大略的に水平な姿勢で開口部の外方に突出するように梁部材の基端側をそれぞれ支持している。 案内部材は 、先端側が開口部の上方の位置にある状態では、基端側に比較して先端側で隣接する梁部材間の間隔が広がるようにし、先端側が開口部の上方から側方にずれる位置にある状態では、開口部上方の位置にある状態よりも先端側で隣接する梁部材間の間隔が狭まるように複数の支持部材を案内する。 モータは、複数の支持部材を案内部材に沿って移動させる。 梁部材の先端側から吊り下げられるカーテンは、出入口を閉じる状態では出入口の外方に広がり、出入口を開く状態では出入口の側方で縮まるので、カーテンを閉じると、カーテンによって外部から遮蔽される空間が出入口の外部に広がり、更衣室内を広く使用することができる。 カーテンを開けば、カーテンが広がっているときに占める空間を他の用途に有効に使用することができる。 また支持部材部がモータによって案内部材に沿って移動するので、モータを制御するスイッチ操作でカーテンを容易に開閉することができる。
    【0045】
    また本発明によれば、梁部材間の開き角度が、開口部上方では大きくなり、開口部の上方から側方にずれる範囲では小さくなるように、案内部材が複数の支持部材を案内する。 開口部上方で梁部材間の開き角度が大きくなるので、梁部材の先端側から吊り下げられるカーテンを広げることができる。
    【図面の簡単な説明】
    【図1】本発明の実施の一形態としての試着室11で、カーテン14を開いている状態を示す図である。
    【図2】図1の試着室11で、カーテン14を半分閉じている状態を示す図である。
    【図3】図1の試着室11で、カーテン14を閉じた状態を示す図である。
    【図4】図1の試着室11を、アパレル製品の販売店に設置している状態を示す図である。
    【図5】図1の試着室11でカーテン14を開いている状態を示す概略的な平面図である。
    【図6】図1の試着室11でカーテン14を閉じている状態を示す概略的な平面図である。
    【図7】図1のカーテン吊り下げ装置15で支持部材33に関連する部分的な構成を示す斜視図である。
    【図8】図1の試着室11を柱38の周囲に配置している状態を示す簡略化した平面図である。
    【図9】図5で収納されているカーテン14の部分の構成を示す平面図である。
    【図10】図6でカーテン14の後端部を示す平面図である。
    【図11】図9のY−Y矢視図である。
    【図12】図6でカーテン14の先端部を示す平面図である。
    【図13】図12の少し前の状態を示す平面図である。
    【図14】図12のレバー66に関連する部分的な正面図である。
    【図15】本発明の実施の他の形態としての試着室41でカーテン44a,44bを開いている状態を示す概略的な平面断面図である。
    【図16】図15の試着室41でカーテン44a,44bを閉じている状態を示す概略的な平面断面図である。
    【図17】図16でカーテン44a,44bが閉じている部分を示す平面図である。
    【図18】図17の状態の少し前の状態を示す平面図である。
    【図19】図18の状態の少し前の状態を示す平面図である。
    【図20】カーテン44a,44bを取外した先端部分を示す側面図である。
    【図21】従来からの試着室1の概略的な構成を示す図である。
    【符号の説明】
    11,41 試着室12,42 出入口13,43a,43b 鏡14,44a,44b カーテン15,50 カーテン吊り下げ装置16,46 側壁部材17,47 保持部材31,51a,51b 梁部材32,52a,52b 案内機構33,53a,53b 支持部材34,54a,54b 案内部材35,55a,55b モータ38 柱

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