少なくとも1つの傾斜した重補助式回転トレイを有する飲料ディスペンサ

申请号 JP2018526642 申请日 2016-10-31 公开(公告)号 JP2018536483A 公开(公告)日 2018-12-13
申请人 ザ コカ・コーラ カンパニー; The Coca‐Cola Company; 发明人 ゴッドボール,ヴィナーヤク;
摘要 1つ以上の製品を分配するための飲料ディスペンサが開示される。飲料ディスペンサは、分配口を有するハウジングと、ハウジング内に配置されたシャフトと、シャフトに回転可能に取り付けられたトレイと、を備える。トレイは、分配口に向かってシャフトに対して傾斜され得る。トレイは、このトレイ上に配置された1つ以上の製品のうちの1つが分配された後、このトレイ上に配置された1つ以上の製品を重 力 によって分配口へと回転させることができる。 【選択図】図1
权利要求

1つ以上の製品を分配するための装置であって、 分配口を備えたハウジングと、 前記ハウジング内に配置されたシャフトと、 前記シャフトに回転可能に取り付けられたトレイと、を備え、 前記トレイは、前記分配口に向かって前記シャフトに対して傾斜され、 前記トレイは、当該トレイ上に配置された前記1つ以上の製品のうちの1つが分配された後、重によって、当該トレイ上に配置された前記1つ以上の製品を前記分配口へと回転させる、装置。前記トレイは、複数のトレイを含む、請求項1に記載の装置。前記分配口は、複数の分配口を含む、請求項2に記載の装置。前記複数の分配口は、互いにオフセットされている、請求項3に記載の装置。前記複数のトレイは、異なる方向に傾斜する、請求項4に記載の装置。前記ハウジング上にアクセスドアをさらに備える、請求項1に記載の装置。前記ハウジング内に配置されたフレームをさらに備える、請求項1に記載の装置。前記シャフトは、前記フレームに取り付けられている、請求項7に記載の装置。前記シャフトおよび前記トレイに取り付けられた傾斜軸受をさらに備える、請求項1に記載の装置。前記シャフトは、鉛直である、請求項1に記載の装置。前記ハウジングと熱伝達可能な冷却ユニットをさらに備える、請求項1に記載の装置。前記ハウジングは、前記冷却ユニットから1以上の空気流を促進して、前記1つ以上の製品のうちの少なくとも1つの過冷却を助長するように構成される、請求項11に記載の装置。1つ以上の製品を分配するための装置であって、 複数の分配口を備えたハウジングと、 前記ハウジング内に配置された鉛直のシャフトと、 前記シャフトに回転可能に取り付けられた複数の円形トレイと、を備え、 前記1つ以上の製品は、前記複数の円形トレイ上に配置され、 前記複数の円形トレイは、前記複数の分配口に向かって前記シャフトに対して傾斜され、 前記複数の円形トレイは、当該複数のトレイ上に配置された前記1つ以上の製品のうちの1つが分配された後、重力によって、前記複数の円形トレイ上に配置された前記1つ以上の製品を前記複数の分配口へと回転させる、装置。前記複数の分配口は、互いにオフセットされている、請求項13に記載の装置。前記複数の円形トレイは、異なる方向に傾斜する、請求項14に記載の装置。前記複数の分配口は、互いに一直線上に整列される、請求項13に記載の装置。前記複数の円形トレイは、同一方向に傾斜する、請求項16に記載の装置。前記ハウジング内に配置されたフレームをさらに備える、請求項13に記載の装置。前記シャフトは、前記フレームに取り付けられている、請求項18に記載の装置。1つ以上の製品を分配するための方法であって、 分配口を備えたハウジングを提供することと、 前記ハウジング内にシャフトを位置決めすることと、 前記シャフトにトレイを回転可能に取り付けることと、を含み 前記トレイは、前記分配口に向かって前記シャフトに対して傾斜され、 前記トレイは、当該トレイ上に配置された前記1つ以上の製品のうちの1つが分配された後、重力によって、前記トレイ上に配置された前記1つ以上の製品を前記分配口へと回転させる、方法。

说明书全文

[関連出願の相互参照] [0001] 本開示は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる、2015年11月25日出願の米国仮特許出願第62/259,905号の優先権および利益を主張する。

[0002] 本開示は、概して、飲料ディスペンサに関連し、より具体的には、少なくとも1つの傾斜した重補助式回転トレイを有する飲料ディスペンサに関連する。

[0003]典型的な冷たい飲料の陳列棚(merchandizer)は、消費者が容易に製品へアクセスすることができるように設計されている。例えば、大抵の陳列棚は、中実または透明なドアを備え、消費者は、このドアを開けて製品棚の製品にアクセスする。場合によって、製品が製品棚から取り除かれると、その場所が空いたままになる。そのような場合、次の消費者は、次に購入可能な製品を得るためにより奥にまで手を伸ばさなくてはならず、これが消費者にとって難しい場合がある。前方開放型の冷却器は、製品へのより容易なアクセスを提供するが、製品を所望の温度に維持するには、より大きくてより高価な冷却システムを要する。

[0004] 上述した需要および/または問題の一部または全ては、本開示の特定の実施形態によって対処することができる。例えば、一実施形態では、1つ以上の製品を分配するための飲料ディスペンサが開示される。この飲料ディスペンサは、分配口を有するハウジングと、ハウジング内に配置されるシャフトと、シャフトに回転可能に取り付けられたトレイとを備え得る。トレイは、分配口に向かってシャフトに対して傾斜され得る。トレイは、このトレイ上に配置された1つ以上の製品のうちの1つが分配されるか、あるいはそれ以外の方法でトレイから取り除かれた後、トレイ上に配置された1つ以上の製品を重力によって分配口へと回転させることができる。

[0005] この飲料ディスペンサの他の特徴および態様は、以下に続く図面および詳細な説明の検討を通して、当業者には明白であろう、あるいは明白になるであろう。全ての他の特徴および態様、ならびに他のシステム、方法および組立品の実施形態は、本説明に含まれることが意図され、かつ、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されている。

[0006] 添付の図面を参照して詳細な説明を記載する。同一の参照番号の使用は、同様または同一の物を示し得る。さまざまな実施形態では、図面内に例示されたもの以外の要素および/または構成部品が利用されることもあり、また、さまざまな実施形態では、一部の要素および/または構成部品が存在しないこともある。図面内の要素および/または構成部品は、必ずしも縮尺通りに製図されているわけではない。本開示の全体を通して、単数および複数の用語は、文脈によって交換できるように使用され得る。

[0007] 図1は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサの上方斜視図である

[0008] 図2は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサの正面図である。

[0009] 図3は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサの背面図である。

[0010] 図4は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサであって、例示を目的としてハウジングおよび一部の製品が取り除かれた状態を示す上方斜視図である。

[0011] 図5は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサであって、例示を目的としてハウジングおよび一部の製品が取り除かれた状態を示す正面図である。

[0012] 図6は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサであって、例示を目的としてハウジング、上段トレイ、および一部の製品が取り除かれた状態を示す上方斜視図である。

[0013] 図7は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサであって、例示を目的としてハウジング、上段トレイ、および一部の製品が取り除かれた状態を示す正面図である。

[0014] 図8は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサであって、例示を目的としてハウジング、上段トレイ、中段トレイ、および一部の製品が取り除かれた状態を示す上方斜視図である。

[0015] 図9は、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサであって、例示を目的としてハウジング、上段トレイ、中段トレイ、および一部の製品が取り除かれた状態を示す側面図である。

[0016] 図10Aは、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサの分配機構を模式的に示す。

[0016] 図10Bは、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサの分配機構を模式的に示す。

[0016] 図10Cは、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサの分配機構を模式的に示す。

[0016] 図10Dは、本開示の1つ以上の実施形態に係る飲料ディスペンサの分配機構を模式的に示す。




[0017] 以下、飲料ディスペンサ(および本飲料ディスペンサの個々の構成部品)のいくつかの実施形態について説明する。飲料ディスペンサの製造方法および使用方法もまた開示される。飲料ディスペンサは、少なくとも1つの傾斜した重力補助式回転トレイを備え得る。例えば、回転トレイは、分配口またはアクセス口の方向に傾斜され得る。製品が分配されると(つまり、製品が分配口またはアクセス口を介してトレイから取り除かれると)、トレイ上の残りの製品の重心が移ることで不均衡が生じ得る。そして、トレイは重力を利用して回転し、別の製品を分配口へ運ぶことができる。このように、トレイの傾斜および回転により、重力を利用してトレイ上の別の製品が分配口またはアクセス口に対して自己整列することが可能になるため、この飲料ディスペンサは、いずれの動力または駆動機構も必要としない。結果として、トレイは、製品が分配された後、自動的に別の製品を分配口へと回転させることができる。


[0018] 一般的に、冷たい飲料陳列棚または冷却器とも呼ばれる飲料ディスペンサは、1つ以上の製品を分配する、あるいはその他の方法で1つ以上の製品へのアクセスを可能にするように構成され得る。飲料ディスペンサは、分配口またはアクセス口を有するハウジングと、ハウジング内に配置されるシャフトと、シャフトに回転可能に取り付けられたトレイとを備え得る。トレイは、分配口またはアクセス口に向かって、シャフトに対して傾斜され得る。このように、トレイは、このトレイ上の製品が分配されるか、あるいはその他の方法でトレイから取り除かれた後、重力によって、トレイ上の別の製品を分配口へと回転させることができる。


[0019] いくつかの例では、飲料ディスペンサは、いくつかのトレイと、いくつかの分配口またはアクセス口とを備えてもよい。例えば、複数のトレイが、シャフトに沿って鉛直に積み重ねられてもよい。各トレイは、それぞれの分配口またはアクセス口に関連付けられ得る。ある例では、複数の分配口またはアクセス口は、互いにオフセットされ得る。つまり、分配口またはアクセス口は、ハウジングを中心にして互い違いに配置され得る。そのような場合、複数のトレイは、異なる方向に傾斜し得る。他の例では、複数の分配口またはアクセス口は、一直線上に整列されてもよい。その場合、複数のトレイは、同一方向に傾斜し得る。さらに他の例では、複数の分配口またはアクセス口の一部がオフセットされ、一部が一直線上に整列されてもよい。そのような場合、複数のトレイの一部は異なる方向に傾斜し、複数のトレイの一部は同一方向に傾斜し得る。任意の数の分配口またはアクセス口およびトレイを使用することができる。


[0020] 特定の実施形態において、ハウジングは、透明であり、内部に製品を入れるためのアクセスドアを備え得る。さらに、ハウジング内にはフレームが配置されてもよい。シャフトはフレームに取り付けられ得る。例えば、フレームはシャフトを鉛直の向きに支持することができる。いくつかの例では、冷却ユニットは、ハウジングと熱伝達可能であってよい。例えば、冷却ユニットは、その上部にハウジングが配置されるベースを形成し得る。


[0021] 本開示のこれらの実施形態および他の実施形態は、以下に続く開示の詳細な説明において添付の図面を参照してより詳細に説明する。セクションタイトルおよび対応する概要を含むこの簡単な導入部分は、読み手の利便性のために設けられており、特許請求の範囲または手順セクションを限定することを意図しない。さらに、上述した技術および以下に記載する技術は、多くの方法により、多くの背景において実施することができる。以下、図面を参照して、いくつかの実施および背景の例をより詳細に説明する。ただし、以下で説明する実施および背景は、多数存在するうちの一部である。


[0022] 図1〜3は、飲料ディスペンサ100を示している。本明細書に記載される多様な実施形態において、飲料ディスペンサ100は、温度制御製品陳列棚、冷たい飲料陳列棚、または冷却器とも呼ぶことができる。飲料ディスペンサ100は、ハウジング102を備え得る。いくつかの例では、ハウジング102は、円形の封入容器であり得る。ハウジング102は、少なくとも部分的に透明であり得るか、または、1つ以上の透明パネルを含み得る。ハウジング102のサイズ、形状、および構成は多様であり得る。ハウジング102は、このハウジング102内に1つ以上の製品106を入れるためのアクセスドア104を備え得る。ある例では、アクセスドア104は、ハウジング102の後方部分に配置された開き戸であり得る。このように、ハウジング102は、内部に1つ以上の製品106を収容するように構成され得る。アクセスドアのサイズ、形状、および構成は多様であり得る。


[0023] いくつかの例では、1つ以上の製品106は、瓶、缶、パウチ等の飲料容器を含み得る。生鮮食品もしくは飲料および/または保存食品もしくは飲料といった他の製品または物品がハウジング102内に貯蔵されてもよい。ハウジング102内には、あらゆる物品を収容することができる。ハウジング102は、断熱され得る。ハウジング102は、冷却されても加熱されてもよい。以下で説明するように、製品106は、分配されるか、あるいは他の方法でアクセスされて、ハウジング102から取り除かれ得る。


[0024] ハウジング102は、1つの分配口108またはいくつかの分配口108を備え得る。本明細書に記載される多様な実施形態において、分配口108は、アクセス口とも呼ばれることがある。分配口108は、製品106を取り除くのに適した、ハウジング102を貫通する孔または開口を含み得る。分配口108のサイズ、形状および構成は、多様であってよい。製品106は、分配口108を介してハウジング102から分配され得る。つまり、消費者は、分配口108を介して製品106にアクセスすることができる。例えば、消費者は、分配口108から製品106を引き出すことにより、製品106をハウジング102から取り除くことができる。いくつかの例では、分配口108は、ハウジング102の熱効率を上げるためにドア等を備えてもよい。以下で説明するように、任意の数の分配口108を使用することができる。


[0025] 図4〜8に示すように、特定の実施形態では、ハウジング102内にはシャフト110が配置され得る。シャフト110は、細長い棒等でよい。シャフト110のサイズ、形状および構成は、多様であってよい。一例の実施形態では、シャフト110は、ハウジング102内で中央に位置付けられ、ハウジング102の底部112からハウジング102の上部114に向けてシャフト110の(図9に示すような)軸116に沿って延在し得る。いくつかの例では、シャフト110は、フレーム118によってハウジング102内に支持されてもよい。フレーム118は、上部120、底部122、および1つ以上の側方支持部124を備え得る。フレーム118のサイズ、形状および構成は多様であってよい。いくつかの例では、フレーム118は省略され、シャフト110がハウジング102に直接取り付けられてもよい。


[0026] トレイ126は、シャフト110に回転可能に取り付けられ得る。いくつかの例では、トレイ126は、リップ130を有する円形ベース128を備え得る。円形ベース128は、空気流が円形ベース128を通りやすくするための1つ以上の孔またはスロットを有し得る。また、リップ130は、さらに空気流がトレイ126通り、かつトレイ126の周囲に行き渡りやすくするための1つ以上の孔またはアーチ路を備え得る。トレイ126のサイズ、形状および構成は多様であってよい。製品106は、ハウジング102内でトレイ126上に貯蔵され得る。


[0027] トレイ126は、分配口108に向かって、シャフト110に対して傾斜され得る。つまり、トレイ126の(図9に示すような)回転軸132は、シャフト110の軸116から、分配口108の方向にオフセットされ得る。換言すれば、トレイ126の回転軸132は、鉛直方向に対して特定度オフセットされる。いくつかの実施形態では、このオフセット角度は、製品を、リップ130に接触するまでトレイ126の円形ベース128に沿って滑らせることができる程度に大きな角度である。いくつかの例では、トレイ126は、傾斜軸受134(または他のタイプの旋回機構)を介してシャフト110に取り付けられてもよく、そうすることで、トレイ126が傾斜面上で回転可能になり得る。このようにして、トレイ126は、このトレイ126上に配置された製品106のうちの1つが分配された後、トレイ126上に配置された製品106を、重力によって分配口108へと回転させることができる。例えば、1つの製品106が分配されると(つまり、分配口108を介してトレイ126から取り除かれると)、トレイ126上の残りの製品106の重心が移ることで不均衡が生じ得る。そして、トレイ126は重力を利用して回転し、別の製品106を分配口へ運ぶことができる。このように、トレイ126は、重心の不均衡により回転が引き起こされる重力補助式であってよい。トレイ126は、このトレイ126の傾きおよび回転により、重力を利用して分配口108に対して自己整列することができるため、いずれの動力または駆動機構を使用することなく、1つの製品106が分配された後に、自動的に別の製品106を分配口108へと回転させることができる。


[0028] いくつかの例では、飲料ディスペンサ100は、いくつかのトレイ126およびいくつかの分配口108を備え得る。例えば、複数のトレイ126がハウジング内でシャフト110に沿って鉛直に積み重ねられてもよい。任意の数のトレイ126および任意の数の分配口108を使用することができる。


[0029]特定の実施形態において、各トレイ126はそれぞれの分配口108に関連付けられ得る。いくつかの例では、複数の分配口108は、互いにオフセットされ得る。つまり、分配口108は、ハウジング102を中心にして互い違いに配置されてもよい。そのような場合、図2に示すように、複数のトレイ126は、それぞれの分配口108に向けて異なる方向に傾斜し得る。他の例では、複数の分配口108は、一直線上に整列されてもよい。そのような場合、複数のトレイ126は同一方向に傾斜し得る。さらに他の例では、複数の分配口108の一部がオフセットされ、一部が一直線上に整列されてもよい。そのような場合、複数のトレイ126の一部は異なる方向に傾斜し、複数のトレイ126の一部は同一方向に傾斜し得る。さらに他の例では、いくつかのトレイ126が単一の分配口108に関連付けられてもよい。任意の数の分配口108およびトレイ126を使用することができる。


[0030] いくつかの例では、冷却ユニット136は、ハウジング102と熱伝達可能であってよい。例えば、冷却ユニット136は、上部にハウジング102が配置されるベースを形成し得る筐体138内に配置され得る。冷却ユニット136によって生成された冷気は、ハウジング102内で循環され、1つ以上のファンを介して製品を冷却することができる。ハウジング内の空気流は、空気が分配口108の周りを鉛直方向に流れるか、あるいはその他の態様で分配口108の開口に対して垂直な方向になるように構成され得る。よって、飲料ディスペンサ100からの冷却空気の放出を制限することができる。したがって、本開示の飲料ディスペンサ100は、内部に収容された冷却製品に対して、前方開放型の冷却器と同程度に簡単なアクセスを提供する一方、ガラスドア型の冷却器と同程度に改善されたエネルギ効率およびコストを有する。本開示では、冷凍サイクルまたは氷溜め(ice well)を含む任意のタイプの冷却ユニット136を使用することができる。いくつかの例では、冷却ユニット136は、加熱デバイスなどであってもよい。


[0031] 図10A〜10Dは、飲料ディスペンサ100の分配機構の実施形態例を模式的に示している。上述したように、トレイ126は、シャフト110に対して分配口108に向けて傾斜され得る。図10Aおよび10Bに示すように、トレイ126にはいくつかの製品106が充填され得る。トレイ126上には、図示されたよりも多いまたは少ない製品106が置かれてもよい。この場合、各製品106は、トレイ126の外周140に沿って配置される。製品106は、トレイ126上のどこに位置付けられてもよい。いくつかの例では、トレイ126は、製品106を適所に保持することが可能な区画142等を備えてもよい。


[0032] 引き続き図10Aおよび10Bを参照すると、いくつかの例では、複数の製品106の全体的な重心144は、トレイ126の回転軸132を中心に位置付けられ得る。このようにすると、トレイ126は回転し得ない。しかし、図10Cおよび10Dに示すように、トレイ126上に配置された製品のうち1つ以上の製品146が分配されるか、あるいはその他の方法で取り除かれると、トレイ126に残された製品106の全体の重心はトレイ126の回転軸132から離れる方向に移ることで不均衡が生じ得る。そして、トレイ126は重力を利用して回転し、別の製品106を分配口108へ運ぶことができる。トレイ126は、このトレイ126の傾きおよび回転により、重力を利用して分配口108に対して自己整列することができるため、いずれの動力または駆動機構を使用することなく、1つの製品106が分配された後に、自動的に別の製品106を分配口108へと回転させることができる。


[0033] 本明細書に記載される多様な実施形態において、飲料ディスペンサ100は、内部に収容された1つ以上の製品106の冷却または過冷却を助長するように動作し得る。例えば、飲料等の製品を冷凍せずに過冷却するためには、製品の温度は、約2〜3F°の温度域内に精密に維持され得る。製品温度の厳密な制御を維持するために精巧なセンサおよびファン構成に頼らずとも、飲料ディスペンサ100のハウジング102内の様々な冷却区域を通るように製品を周期的に回転させることで、製品を、冷凍することなく、過冷却温度等の所望の温度に維持するのに十分な精度による温度制御を助長することができる。つまり、ハウジング102内での製品の回転に基づき、飲料ディスペンサ100の様々な区域内の製品の温度を均等化する機会は、製品を静置した場合よりも高い。いくつかの例では、製品の過冷却をさらに助長するために、分配口108のそれぞれに1つ以上のドアを付加して、暖気の取り込みを少なくしてもよい。


[0034] 上述したように、ハウジング102内の空気流は、空気が分配口108の周りを鉛直方向に流れるか、あるいはその他の態様で分配口108の開口に対して垂直な方向になるように、構成され得る。いくつかの例では、1つ以上の製品106の過冷却を促進するために、ハウジング102は、空気分布が、より冷たい空気または冷却空気の流量の増加が集中し得る1つ以上の過冷却ゾーンを構築するようにさらに構成され得る。例えば、そのような過冷却ゾーンの1つは、分配口108内または分配口108の周りにある1つ以上の製品106を取り囲む領域内にあり得る。


[0035] 特定の実施形態において、ハウジング102内に様々な過冷却ゾーンを構成して、異なる過冷却温度で異なる製品を過冷却するのを助長するようにしてもよい。例えば、図2に示すように、複数の製品分配口108は、互いにオフセットされ得る。したがって、異なる過冷却ゾーンが、2つ以上の製品分配口108を中心に構成されてもよい。いくつかの実施形態において、凍結を防ぐために精密な温度制御を必要とする製品ほど、または、過冷却温度の低い製品ほど、ハウジング102の底部近くに位置付け、制御の強化を助長することができる。さらに、分配口108の1つ以上は、単に冷却された製品を提供する一方、分配口108の他の1つ以上は過冷却された製品を提供するようにしてもよい。例えば、最上部の分配口108が冷却された製品を提供し、最下部の分配口108が過冷却された製品を提供するようにしてもよい。他の構成が使用されてもよい。


[0036] 一例では、第1の製品が、第1の分配口のすぐ隣にあり、第1の分配口からの第1の製品の次の分配に備えてアクセス可能であるようにすることができる。隣接製品は、第1の製品のいずれかの側のすぐ隣、かつ第1の製品の後ろ側にあり、第1の製品と接触してもよい。隣接製品には、第1の製品のすぐ隣にあってこの第1の製品に接触する製品に加え、さらに別の製品が含まれてもよい。ハウジング102内の空気流は、第1の製品および隣接製品を、これらの製品を過冷却温度に維持する空気流の中に存在させるような第1の冷却ゾーンを生成するように構成され得る。ハウジング102内のさらに別の製品は、第1の冷却ゾーンよりも高い温度である第2の冷却ゾーン内に維持され得る。第2の冷却ゾーンでは、ハウジング102内の空気流は、第2の冷却ゾーン内の製品が、これら製品の過冷却温度に近い温度(例えば、当該製品の過冷却温度のおよそ5F°以内等)に維持されるように構成され得る。さらに別の冷却ゾーンを使用して、製品を、第1および第2の冷却ゾーンとは異なる温度に維持するようにしてもよい。


[0037] いくつかの例では、冷却ゾーンは、製品が回転して分配口108に近づくにつれ、徐々に温度が低くなるようにしてもよい。任意の数の冷却ゾーンを使用することができる。例えば、分配口108から最も遠い冷却ゾーンは、分配口108に最も近い冷却ゾーンよりも高い温度を有し得る。このように、製品は、分配口108に向けて回転するにつれて徐々に冷却されることができる。このような場合、例えば、製品は、分配口に向けて回転されるにつれ、冷却状態から過冷却状態へと移り得る。同様に、特定の実施形態では、ハウジング102の中心に最も近い冷却ゾーンが、分配口108に最も近いハウジング102の外周に沿った冷却ゾーンよりも高い温度を有してもよい。局所化された冷却ゾーンにより、飲料ディスペンサ100の効率を高めることができる。


[0038] 本開示の特定の実施形態について説明したが、本開示の範囲には、多くの他の変形例や代替的な実施形態が含まれる。例えば、特定のデバイスまたは構成部品に関連して説明した機能性のいずれかが、別のデバイスまたは構成部品によって実行されてもよい。さらに、特定のデバイス特性について説明したが、本開示の実施形態は、多くの他のデバイス特性に関連し得る。さらに、構造的な特徴および/または方法論的行為に特有の言葉を使用して実施形態を説明したが、当然のことながら、本開示は、必ずしも説明された特定の機能または行為に限定されない。むしろ、特定の特徴および行為は、実施形態を実施するための例示的な形態として開示されている。とりわけ、「〜することができる」「〜してもよい」「し得る」(“can”、“might”または“may”)といった条件付きの言葉は、別途記載がないかぎり、あるいは使用された文脈の範囲で別の理解がなされない限り、一般的には、特定の実施形態が特定の特徴、要素、および/または工程を含み得る一方、他の実施形態はそれらを含まないこともあると伝えることが意図されている。したがって、そのような条件付きの言葉には、一般的に、当該特徴、要素、および/または工程が、1つ以上の実施形態にどのような形であれ必須であることを示唆する意図はない。



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