【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する分野】本発明は、一般に製品の展示に関し、詳細には履き物を展示する装置に関する。 【０００２】 【従来技術】多くの靴の小売店において、および、靴の部門を有するデパートにおいて、履き物類は、普通、展示壁に取り付けられた棚または台に展示されている。 あるいは、履き物は、テーブル、カウンターおよびまたは特別に製作された展示用飾り棚の上に展示される。 消費者は、一般に、どのスタイルの履き物を買うかを考える場合、展示品に近づき、一つまたはそれ以上の靴を取り出して、近くでよく見る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】壁へ取り付けるように設計された、台状の靴の展示器の多くは、小売り店が、
靴の外形のうちの片側だけを側面から見るように展示するようになっている。 従って、このような展示は、履き物を展示する方法を厳しく制約している。 その上、これらの展示器の多くは、使用中、およびまたは、長い間に割れたり、欠けたりしがちな透明のプラスチック材から構成されている。 このために、小売店が定期的に台の展示器を交換しなければ、展示品は体裁悪く見え、これは経営コストを増大する。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明は、製品を展示する斬新な構造の展示装置を提供する。 詳細に、履き物類を展示する斬新な展示装置を説明する。 本装置は、耐久性があり、いろいろに使用され、小売店は、履き物類を種々の角度で展示することができる。 さらに、この装置は製品を重力で置いており、品物を間近に調べたい消費者は、製品を容易に取り出し、元へ戻すことができる。 【０００５】本発明により、履き物展示装置は、二つの部分、支持要素と製品保持要素とから成っている。 支持要素は、展示域面へ取り付ける少なくとも一つの接続手段を備えた展示ブラケット、展示ブラケットへ取り付けられた展示アーム、および第一コネクターを有する。 製品保持要素は、第一コネクターと取り外し可能に組み合わせられる第二コネクターと、製品を支持する製品保持手段とを有する。 製品保持要素は、第一と第二コネクターの心合わせに従って、多様な組み合わせ位置で支持要素へ接続されるので、製品は、多くの異なる向きで展示される。 【０００６】 【発明の実施の形態】図１は、本発明による製品展示装置１０の第一実施態様の見取り図である。 製品展示装置１０は、好適に、スチール、アルミニウム、またはほかの金属で製作されているが、耐久性のあるプラスチック、強度のある合成材、またはこのような材料の組み合わせからも構成される。 仮想輪郭線で示された靴２は、
製品展示装置１０が、履き物を展示するために使用されている状態を示している。 製品は、重力により所定の位置に保持されている。 【０００７】図１において、製品展示装置１０は、展示壁の一部である移動可能な壁パネル３へ取り付けられている。 展示壁には、複数の壁パネル３へ取り付けられた複数の展示装置１０が装着され、種々の製品を展示することができる。 しかし、製品展示装置１０は、展示域の一部である固定された壁またはほかの展示面にも取り付けられることを理解されなければならい。 【０００８】製品展示装置１０は、二つの部分、支持要素４と保持要素６とから成っている。 支持要素４は、壁パネル３へ取り付けられ、そこから外方へ突出している。 支持要素４は、水平線から約４５度下方へ傾斜している。 保持要素６は、支持要素４へ着脱可能に接続され、示された実施態様において、履き物を支持している。 詳細に言えば、靴２のつま先部分７は、保持要素６
の一組のロッド２０とほぼ直角である環状ホルダー２２
を通って置かれている。 環状ホルダー２２は、甲皮の舌革部５と、靴底の両側の二つの箇所１５とにおいて、靴とその前部で接触している。 靴底のかかと部９は、十字形の支持部１８に置かれている。 【０００９】図２は、図１に示された製品展示装置１０
の分解側面図であり、保持要素６から外された支持要素４を示している。 支持要素４は、製品展示装置１０を展示壁またはほかの展示域へ取り付ける固定手段８を有する。 固定手段８が、ブラケットと手回しねじとから成っているように示されているが、本技術に精通した当事者には、多くのほかの取り付け手段、例えば、ナットとボルトとの組み合わせ、スプリングクリップ、リベットなどが使用できることを分かる。 固定手段８と展示アーム１２は、展示ブラケット１１へ取り付けられている。 展示ブラケット１１の平坦な面の領域は、支持要素４が展示面に取り付けられて時の安定性を備えている（図１参照）。 展示ブラケット１１から最も離れた展示アーム１
２の端部は、雌コネクター部材１４で終端している。 保持要素６は、十字形支持部１８へ取り付けられた六角形の雄コネクター１６から成っている（図１と３Ｃ参照）。 十字形支持部１８は、ロッドホルダー手段１９へ接続されており、ロッドホルダー手段１９は、一組の支持ロッド２０を有し、環状ホルダー２２で終端している（図１参照）。 環状ホルダー２２は、支持ロッド２０とほぼ直角である。 【００１０】図１と２に示されているように、製品展示装置１０は、水平線に対し約４５度下向きに傾斜するように設計されており、これにより、重力で靴を保持し、
靴の甲皮の設計上の外観を売り込むように、靴２を消費者へ展示する。 具体的には、舌革部５とつま先領域７とを有する靴の甲皮は、消費者が展示品に近づくと容易に確認できる。 さらに、靴の側部の範囲もまた、履き物が展示領域から伸長しているので、容易に見ることができる。 なおもさらに、消費者は、近づいてよく見るために、履き物を握り、展示ブラケット１１へ向かって上方へ引っ張ることにより、履き物製品を展示装置１０から容易に取り出すことができる。 環状ホルダー２２の大きい円形の開口はまた、展示装置１０の製品を元へ戻すことを容易にする。 【００１１】図３は、支持要素４の雌コネクター１４の点線Ａ−Ａに沿って上方から見た切断部分の見取り図である。 雌コネクター１４は、コネクターの内側を基部１
７へ下方へ伸びた複数の平行な稜線１５を形成するように機械加工された内壁のある開口１３を有する。 平行な稜線１５は、六角形の雄コネクターと色々な向きで組み合うように、間隔をおいて離れている。 基部１７には、
雄コネクターの停止点が、コネクター１４を所定の長さ差し込んだ処にある。 図４は、保持要素６の雄コネクター１６の図２における点線Ｂ−Ｂに沿って下方から見た切断見取り図である。 図４において、コネクター１６
は、六角形であり、ロッドホルダー手段１９へ取り付けられている十字形の支持部１８へ取り付けられている。
容易に分かるように、このようなコネクターの設計により、保持要素６は、支持要素４へいろいろの向きに取り付けることができる。 本技術の専門家には、雄のコネクターが、同じような効果を達成するために六角形の設計である要素に制約される必要はなく、ほかの形状、例えば、正方形、八角形、ほかの平行六角形、およびまたはほかの非対称形が、雄と雌の両方のコネクター１４と１
６を同等の効果で形成して、使用することができることが分かる。 【００１２】図５は、図１の製品展示装置１０の平面図であり、保持要素６は、支持要素４へ傾斜して接続されている。 具体的には、雄コネクター１６は、保持要素６
を支持要素４の展示アーム１２と約３０度の角度で傾斜して突出するように、雌コネクター１４と心合わせされている。 保持要素６のこのような位置づけの効果は、製品の斜視図を消費者へ与えることであり、さらに、製品を取り外し、元へ戻すことを容易にする。 【００１３】図６は、本発明の製品展示装置３０のもう一つの実施態様の側面図である。 図６の実施態様の要素は、図１に示された実施態様の要素と同一か、または、
ほぼ同一であり、同じ参照数字が使用されている。 詳細には、展示装置３０の支持要素４は、一組の取り付けナットとボルト３４を有する展示ブラケット３２、展示ブラケット３２へ接続された展示アーム１２、および雌コネクター１４から構成している。 保持要素６は、十字形支持部１８へ接続された雄コネクター１６から構成しており、支持部１８は、次に環状ホルダー２２において終端しているロッドホルダー手段１９へ接続されている。
保持要素６が支持要素４へ接続されると、ロッドホルダー手段１９は、好適に地面と平行である。 従って、コネクター１４と１６は、環状ホルダー２２がコネクター１
４と１６により形成された軸の回りを全３６０度において間隔をおいて複数の向きをとることが出来るように設計することができる。 【００１４】展示装置３０は、床展示域、または、小売店のテーブル展示などの高くなった水平展示域面に取り付けられる。 製品展示装置３０は、図１の製品展示装置１０のように、いろいろに使用され、製品は多様な向きに展示される。 さらに、展示装置３０は、製品を非常に望ましい状態、すなわち、消費者が製品の流行の細部を容易に見ることが出来、消費者が取り出したり、元へ戻したりすることが容易であるように、製品を置くように、製品を呈示する。 本技術の習熟者が容易に分かるように、コネクター１４と１６、および展示ブラケット３
２への僅かな設計変更により、展示装置３０は、天井、
または、ほかの頭上の水平な展示面へ取り付けることができる。 【００１５】これまでの説明から、本発明のほかの目的が、小売店が製品を都合良く多様な向きに展示することを可能にし、商品を魅力のある外観とし、小売店に展示の外観を容易に変える自由を与えることであることが理解されるに違いない。 詳細に言えば、本発明の製品展示装置は、図面に示されたよりも多様な角度で展示ブラケット１１へ接続された支持アーム１２を有し、または、
各種角度の組み合わせが使用され、この構造は、製品の展示角度に影響を与える。 このような設計の差は、個々の用途および展示装置により支持される製品とを注意深く考察することにより、展示装置の構造において設けることができる。 例えば、水平な台への取り付けが必要ならば、図６に示された展示装置３０の線に沿った実施態様が使用されなければならない。 【００１６】本技術に精通した当事者は、ここに説明した実施態様の雄と雌のコネクター１４と１６の配置が相互に入れ替わり、ほかのタイプの着脱可能なコネクターから成ることもできることを理解する。 さらに、ロッドホルダー手段１９と十字形支持部１８とは、平らな一片の棒状支持手段、または、展示される製品のタイプに従ったほかの設計品と置き換えることができる。 その上、
環状ホルダー２２は、展示されるほかのタイプの製品によく一致したほかのタイプであってもよいことが、考えられる。 【００１７】履き物以外のほかの製品が、本発明による展示装置により展示できることも、理解されるであろう。 ほかの製品を保持するために、環状ホルダー２２、
およびまたはロッドホルダー手段１９、およびまたは十字形要素１８は、修正される。 このように、本発明は、
好適な実施態様に関し、また、履き物展示の文脈において説明したが、添付請求の範囲から逸脱しない多くのほかの変形および修正は、本技術に精通した当事者には明らかであろう。 【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の製品展示装置の実施態様の見取り図である。 【図２】図１に示された製品展示装置の分解側面図である。 【図３】図２の点線Ａ−Ａに沿って上から見た雌コネクターの見取り図である。 【図４】図２の点線Ｂ−Ｂに沿って下から見た雄コネクターの見取り図である。 【図５】図１の製品展示装置の平面図であり、展示装置は製品を傾斜して展示するように配置されている。 【図６】本発明の製品展示装置のほかの実施態様の側面図である。 【符号の説明】 ２ 靴 ３ 移動可能な壁パネル ４ 支持要素 ５ 舌革部 ６ 保持要素 ７ つま先部 ９ かかと部 １０ 展示装置 １１ 展示ブラケット １２ 展示アーム １４ 雌コネクター １６ 六角形雄コネクター １８ 十字形支持部 １９ ロッドホルダー手段 ２０ 支持ロッド ２２ 環状ホルダー |
