光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンド

本発明は頭髪の脱毛状態を隠すか、または美容のために使用するウィッグを衛生的に管理するウィッグスタンドに関し、より詳しくは、外側上部にウィッグが据置できるように円筒形状に形成され、かつ光や空気が内外に通じる胴体部材を含むウィッグ据置手段を備え、かつ光触媒が塗布されたウィッグ据置手段の内部に照明装置と通風手段を取り付けて照明装置を通じて光を胴体部材に供給すると共に、内部を通風させることによって、胴体部材の光触媒を活性化させてウィッグ据置手段に据置されているウィッグに侵入した細菌を撲滅させたり臭いを除去したりすることによって、ウィッグを衛生的に管理して快適に使用することができるようにする光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドに関する。

一般に、現代人は過度な精神的なストレスによる血液循環障害、男性ホルモン過剰分泌、脂漏性皮膚炎、遺伝的な要因による脱毛現象が発生するようになる。

このような脱毛現象は髪の毛がなければならない部分の毛髪が抜ける場合で、普通の正常な毛髪は85〜90%が成長期毛髪であり、10〜15%が休止期の毛髪であって、一日に50〜60個の休止期の毛髪が抜けることが知られているが、脱毛された個所にまた新たな毛髪が育たないことを意味する。

前記のように脱毛が進行されるか、または脱毛された人々は脱毛防止薬品を使用して脱毛を遅延させるか、または手術を通じて毛髪を植える方法などを使用しているが、これは高額な費用が発生して一般的に広く使用できていない。

したがって、少ない費用で脱毛された部分を隠すために一般的にはウィッグを多数の人が使用している。

最近、一般人らがよく好まれるウィッグは、一般の商店やデパートなどの陳列棚でしばしば見られるマネキン以外にはこれという保管用具がなく、しかも一般家庭では壁やあるいはだんすの内部に掛けて置いたり、引出しなどに入れて保管したりするのが実状である。

元来ウィッグとは、化学繊維質の原糸と人毛の原糸を使用して製造するものであって、このような原糸に熱を加えてパーマやドライ状態で製品を作るようになるが、このような状態の製品を放置した場合には、ウィッグ自体の重さだけでも毛髪状態が損傷されて耐久性が急激に落ちる。

そして、一度損傷された毛髪はまた熱を加えて形態を取らなければならず、このような場合にウィッグを着用する度に常にまた刈り込んで整えて使用しなければならない面倒さを繰り返すようになる。

現在、一般家庭にはウィッグを保管するための用具やウィッグを洗浄した後に乾燥させるための乾燥台や悪臭を除去する消毒器などが全く普及されていないので、高価なウィッグを保管状態が悪いことにより長期間使用することができず、直ぐに破損させるか、または毛髪スタイルが簡単に崩れるので、常にウィッグを着用しなければならないユーザには相当な負担を抱かせる要因であった。

そして、ウィッグは誤って保管する場合、ウィッグに菌が棲息するようになって、ウィッグ自体が損傷されることは勿論、長時間の着用により頭皮から出る汗によって悪臭が発生する問題点があった。

韓国登録特許第10−1457246号公報

韓国登録実用新案第20−0449928号公報

韓国公開特許第10−2014−0001047号公報

ここに、本発明は前記のような従来の問題を解決するために案出したものであって、ウィッグを据置するように円筒形状に形成され、かつ光や空気が通じるウィッグ据置手段を備えて、照明装置を通じて光を照射して光触媒が塗布されたウィッグ据置手段の光触媒を活性化し、通風手段を通じて内部を循環させることによって、ウィッグ据置手段に据置されているウィッグに侵入した細菌を撲滅処理するか、または臭いを除去してウィッグを衛生的に管理し、快適に使用することができるようにする光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドを提供することをその目的とする。

本発明の他の目的は、ウィッグ据置手段を空気が通じる不織布などを用いた胴部材にして、これに据置されたウィッグに空気が円滑に通じるようにすることによって、汗や水気などを速かに乾燥させることができるようにすることにある。

本発明の他の目的は、ウィッグ据置手段の中央部を中空にしてウィッグスタンドが備えられる周辺の汚染された空気を光触媒に引き込ませて前記中空の中央部に貫通させることによって、汚染された空気を浄化させることができる空気浄化機能を提供することにある。

本発明の更に他の目的は、空気の流れを集中させて少ないファン容量でもウィッグまたは空気の浄化をすることができ、これによってファンの騷音を最小にすることができる光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドを提供することにある。

本発明の他の目的は、ウィッグにおいて臭いと細菌が主に発生する脳天部分の消毒および脱臭が集中的になされる光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドを提供することにある。

本発明の更に他の目的は、一定高さを有するウィッグ据置手段の中央部に脱装着可能に振動子が備えられる頭皮マッサージ手段を取り付けて周期的に頭皮をマッサージすることができるようにすることで、頭皮健康をより強化させることにある。

本発明の更に他の目的は、頭皮マッサージ手段にカメラを取り付けて常に同一な高さで頭皮の健康状態をチェック確認できるようにすることによって、頭皮管理が効率良くなされるようにすることにある。

また、本発明の他の目的は、ウィッグを被って活動した後に、家庭や宿泊施設で睡眠時に、ウィッグを消毒、脱臭、または乾燥させることができる光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドを提供することにある。

本発明は、ウィッグに侵入した細菌を消毒する、または臭いを除去するウィッグスタンドにおいて、ウィッグが外部に据置される、隔壁プレート112および前記隔壁プレート112と連結設置し、中空の空間部111が形成され、光触媒が塗布された胴体部材113からなるウィッグ据置手段110;前記ウィッグ据置手段110の下端部に取り付けられて前記ウィッグ据置手段110が支持される支持ブラケット120;前記ウィッグ据置手段110の内部に備えられて光を照射するよう取り付けられた照明装置130;前記支持ブラケット120に取り付けられて前記ウィッグ据置手段110の内部を換気させるファン140;を含み、前記ウィッグ据置手段110の内側に形成された前記空間部111は、下部に位置する下部空間部111a、および、前記下部空間部111aの上部側に引き続き形成されながら前記照明装置130が位置する中間空間部111bを含み;前記胴体部材113は、複数枚の不織布を連続して貼り付けてハニカム形状に構成し、かつ複数の胴体に区分され、前記下部空間部111aと前記中間空間部111bに近接して位置し、一側面が中心部に開放され、下面と上面が開放され、円周方向に引き続き複数個形成されて空気が移動される上部内側通路T1と、および、前記上部内側通路T1とは交互に備えられながら4面が塞がり、下面と上面が開放されながら円周方向に引き続き複数個形成されて空気が移動される上部中間通路T2を含む。

本発明は、前記胴体部材113は、上部側に形成される上部胴体113c、前記上部胴体113cの下部に備えられながら前記中間空間部111bが形成される中部胴体113b、および前記下部空間部111aが形成される下部胴体113aに区分される。

本発明は、前記中部胴体113bには一側面が中心部に開放されながら前記上部中間通路T2と連通される複数個の中部内側通路M1と、前記上部胴体113cは前記上部中間通路T2とは交互に備えられながら一側面が外部に開放され、下面と上面が開放されながら円周方向に引き続き複数個形成される上部外側通路T3がさらに備えられ、一側面が外部に開放されながら前記上部外側通路T3と連通される複数個の中部外側通路M2が備えられる。

また、本発明は、前記中間空間部111bの上部側には中空の上部空間部111cからなり、かつ前記下部空間部111aの直径は前記中間空間部111bの直径より大きく、前記中間空間部111bの直径は前記上部空間部111cの直径より大きく形成される。

本発明は、前記支持ブラ個ット120は、上部側に前記ウィッグ据置手段110の端部が挿設されるように凹溝121が形成される円筒部122が備えられ、前記円筒部122で底面に支持される支持円筒部123が備えられ、また前記支持ブラケット120の中心部には前記支持ブラケット120の内側に備えられる前記ファン140で発生する風を前記ウィッグ据置手段110に供給する通風口124が備えられ、前記通風口124の中央には照明装置の電球が嵌められるソケット取付具125が備えられる。

本発明は、前記照明装置130には頭皮をマッサージする頭皮マッサージ手段160がさらに連結設置され、かつ前記頭皮マッサージ手段160は、前記照明装置130に取り付けられるマルチポート135に連結されて作動する振動子161と、前記振動子161により振動されながら頭皮をマッサージする歯形状の頭皮マッサージ部材162とから構成される。

したがって、本発明に従う光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドは、照明装置を通じて光を照射して光触媒が塗布されたウィッグ据置手段の光触媒を活性化し、通風手段を通じて内部を換気させることによって、ウィッグ据置手段に据置されているウィッグに侵入した細菌やウイルスなどを光触媒作用により滅菌処理する、または臭いを除去してウィッグを衛生的に管理し、快適に使用することができる長所がある。

また、本発明はウィッグ据置手段を空気が通じる不織布などで製作して、これに据置されたウィッグに空気が円滑に通じるようにすることによって、汗や水気などを速かに乾燥させることができる長所もある。

また、本発明はウィッグ据置手段の中央部を中空にして、ウィッグスタンドが備えられる周辺の汚染された空気を光触媒に引き込ませて前記中空の中央部に貫通させることによって、汚染された空気を浄化させることができる長所がある。

本発明は、空気の流れを集中させて少ないファン容量でもウィッグまたは空気の浄化をすることができ、これによってファンの騷音を最小にすることができる効果がある。

本発明は、ウィッグで臭いと細菌が主に発生する脳天部分の消毒および脱臭が集中的になされる長所がある。

また、本発明は一定高さを有するウィッグ据置手段の中央部に脱装着可能に振動子が備えられる頭皮マッサージ手段を取り付けて周期的に頭皮をマッサージすることによって、頭皮健康を強化させることができる長所がある。

また、本発明は頭皮マッサージ手段にカメラを取り付けて常に同一な高さで頭皮の健康状態をチェック確認できるようにすることによって、頭皮管理が効率良くなされる長所もある。

また、本発明はウィッグを被って活動した後に、ウィッグを使用しない非活動時間にウィッグの殺菌、脱臭、乾燥などを遂行することができる効果もある。

また、本発明の光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドは、ウィッグを殺菌、脱臭する間にムード灯として使用することができる効果がある。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドに対する斜視状態図である。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドの分離斜視状態図である。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドに対する状態断面図である。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドに対する状態断面図である。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドに備えられる頭皮マッサージ手段に対する分離斜視図および頭皮をマッサージする使用状態図である。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドにウィッグが据置されて消毒および脱臭が施行される使用状態図である。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドの胴体部材に対する詳細図である。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンドの胴体部材に対する切欠図である。

以下、本発明の好ましい実施形態を添付した図面を参照して該当分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように説明する。

本発明に係る光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンド100は、図1から6に図示されているように、ウィッグが外部に据置され、1つ以上に構成される隔壁プレート112、および前記隔壁プレート112と連結設置し、中心部に空間部111が形成されてハニカム形状に形成されながら光触媒が塗布された胴体部材113からなるウィッグ据置手段110、前記ウィッグ据置手段110の下端部に取り付けられて前記ウィッグ据置手段110が支持される支持ブラケット120、前記ウィッグ据置手段110の内部に備えられて光を照射するよう取り付けられた照明装置130、および前記支持ブラケット120に取り付けられて外部の空気を強制に引き込ませて、前記ウィッグ据置手段110の内部を経て上部に排気させて内部と外部の空気を循環(換気)させるファン140を含む。

図1に示すように、本発明の前記ウィッグ据置手段110はその下端隅部に突起部114が形成されて前記支持ブラケット120に形成される凹溝121に対応して装着および脱着が容易である。

また、前記ウィッグ据置手段110はウィッグが容易に被せられるように内部に前記空間部111が形成される円筒形状に形成されているが、必ず円筒形状に限定されるものではなく、設置環境によって多様な形状に変形可能である。

また、前記ウィッグ据置手段110の内側に形成された前記空間部111は、前記ファン140の通風口124が挿設される下部空間部111a、前記下部空間部111aの上部側に引き続き形成されながら前記照明装置130の電球131が挿設される中間空間部111b、および前記中間空間部111bの上部側に引き続き形成されながら外部の空気が内部と容易に連通されるようにする上部空間部111cからなる。

ここで、前記下部空間部111aの直径は前記中間空間部111bの直径より大きく、前記中間空間部111bの直径は前記上部空間部111cの直径より大きく形成されることが好ましいが、これに限定されるものではない。即ち、中間空間部と上部空間部の直径を同一にして中間空間部111bを上端部まで形成させることができる。

光触媒が塗布された胴体部材113は、不織布で製造可能である。前記胴体部材113は、図7および図8のように、上部が不織布が互いに接着されたハニカム形態に形成されながら上部から下部に長い管形状の通路からなる。1つの不織布を側面から見ると、上部が広くて下部が狭い形状で、かつ前記上部空間部111cから中間空間部111bに連結される部分で第1段差部t1が備えられ、前記中間空間部111bから下部空間部111aに連結される部分で第2段差部t2が備えられる。不織布の上部が広いほど上部空間部111cが小さくなる。

前記胴体部材113は、基本的に複数枚の不織布を連続して貼り付けてハニカム形状に構成し、かつ前記上部空間部111cが形成される上部胴体113c、前記中間空間部111bが形成される中部胴体113b、および前記下部空間部111aが形成される下部胴体113aとに区分される。

空間部を囲んでその内側に形成された中心部に近接して一側面が中心部に開放され、下面と上面が開放され、円周方向に引き続き複数個形成されて空気が移動される上部内側通路T1と、前記上部内側通路T1とは交互に備えられながら4面が塞がり、下面と上面が開放されながら円周方向に引き続き複数個形成されて空気が移動される上部中間通路T2、および前記上部中間通路T2とは交互に備えられながら一側面が外部に開放され、下面と上面が開放されながら円周方向に引き続き複数個形成される上部外側通路T3が備えられる。この際、各々の上部通路T1、T2、T3は下部から上部に長い管形状にあいているので、ファン140により空気が通過する。本発明で、上部通路T1、T2、T3の個数を3個として記載したが、ウィッグスタンドのサイズと上部通路の直径のサイズによって個数が増減できる。

上部通路T1、T2、T3の下部には、一側面が中心部に開放されながら前記上部中間通路T2と連通される複数個の中部内側通路M1と、一側面が外部に開放されながら前記上部外側通路T3と連通される複数個の中部外側通路M2が備えられ、中部通路(中部内側通路と中部外側通路の通称)の下部には一側面が中心部に開放されながら前記中部内側通路M1と連通される複数個の下部内側通路L1と一側面が外部に開放されながら前記中部外側通路M2と連通される複数個の下部外側通路L2が備えられている。

ここで、前記上部外側通路T3、前記中部外側通路M2、および前記下部外側通路L2は一つの外側単一通路をなして、ウィッグが前記胴体部材113に被せられる場合、前記ウィッグの内部に上がった外気がまた下部に下りる通路の機能をするようになる。

また、前記上部中間通路T2、前記中部内側通路M1、および前記下部内側通路L1も一つの単一通路で形成される。

本発明で、上部通路は上部内側通路T1、上部中間通路T2、および上部外側通路T3を含み、中部通路M1、M2は中部内側通路M1および中部外側通路M2を含み、下部通路L1、L2は下部内側通路L1および下部外側通路L2を含む。

上部通路、中部通路、下部通路は,下端から上端まで管形状に内部が空いており、上部通路と中部通路、中部通路と下部通路が連結される場合にも全体的に一つの管のように内部が空いているので、空気が移動される。したがって、上部通路、中部通路、下部通路は、位置に従う分類であるので、上部通路と下部通路のように分類することもできる。

一方、上部通路、中部通路、下部通路は、下端から上端まで垂直に形成されることが好ましいが、傾斜して形成することもでき、このような場合には空気の通路の直径は上端と下端が異なることがある。即ち、上部通路、中部通路、下部通路が下端から上端に行くほど外側に広がるように傾斜した場合に、下部通路の直径が上部通路の直径より小さくなる。

また、上部胴体、中部胴体、下部胴体には中心部から外側まで放射状に3個の空気流れ通路があると説明したが、このような通路の個数は増減できる。このような場合にも中心部に近接した最初の通路は中心部側が開放され、上下端が開放され、その外側は交互に形成され、上下端を除外すれば側面が閉鎖されて、ファン140により提供される空気が不織布の内側を通過し、不織布に塗布された光触媒と広い面積で接触し、上部通路を通じてウィッグに提供される。

これをより具体的に説明すると、次の通りである。

ファン140が作動すれば、前記下部空間部111aに備えられる前記通風口124に外気が上がるようになる。

前記のような構造で、前記ファン140で押されて上がった(この場合はファン140の回転により空気が下部から上部に移動することと仮定した場合である)空気が中間空間部111bを通過し、不織布と不織布との間に形成される前記通路を通じて前記胴体部材113の上部に上がってウィッグと接触するようになる。

即ち、前記通風口124に上昇する外気は、前記中部内側通路M1および前記上部中間通路T2を通じて上部に上がると共に、前記上部内側通路T1を通じても上部に上がるようになる。

この際、前記中部内側通路M1および前記上部中間通路T2と前記上部内側通路T1を通じて上部に上がった外気は、胴体部材113の上部に上がってウィッグWと接触するようになる。

次に、前記胴体部材113の上部に上がってウィッグWと接触した外気は最外郭に位置した前記上部外側通路T3、前記中部外側通路M2、および、前記下部外側通路L2を通じて下降しながら一部はウィッグの側面内部と接触し、一部は外部に広がる。

この過程で、前記胴体部材113には光触媒が塗布されているので、前記ファン140により外気が前記中部内側通路M1および前記上部中間通路T2と前記上部内側通路T1を通じて上部に上がる時に光触媒が活性化され、また前記上部外側通路T3、前記中部外側通路M2、および前記下部外側通路L2を通じて下降する時も光触媒が活性化される。

このように、ファン140により押し寄せた空気は前記通路を通過しながら上部に移動するので、光触媒と広い面積で接触できるので、光触媒効果を極大化することができる。また、光触媒と接触し、上部に上がった空気はウィッグがある場合には汚染が最も酷いウィッグの内側面(即ち、人の頭に被せられた時の‘脳天’に該当する位置)に集中的に接触した後、胴体手段113の外側面に位置した通路を通過しながら下に降りてウィッグの内側面に続けて接触するようになり、ウィッグがない場合には光触媒と接触して浄化された空気は上部に上がって周辺に広がるようになる。

そして、ウィッグが胴体部材113に被せられない場合には、ファン140の回転方向を反対にしてウィッグスタンドの周辺の空気浄化をすることもできる。

そして、前記支持ブラケット120は上部側に前記ウィッグ据置手段110の前記突起部114が挿設されるように前記凹溝121が形成される円筒部122が備えられ、前記円筒部122から下端部に行くほど徐々に直径が大きくなりながら地面や底面に堅く支持される支持円筒部123が備えられている。

前記支持ブラケット120の凹溝121に置かれる胴体部材113の不織布(突起部114)は、前記凹溝121と円筒部123、そして、通風口124の壁面によって空気が不織布の下端に移動できない。

また、前記支持ブラケット120の中心部には前記支持ブラケット120の内側に備えられる前記ファン140で発生する風を前記空間部111側に供給する通風口124が備えられ、前記通風口124の中央には前記電球131が嵌められるソケット取付具125が備えられ、前記ソケット取付具125には前記電球131が嵌められるソケット132が取り付けられる。

したがって、前記ソケット取付具125の周辺にはファン140の回転方向に従って外部の空気が中空の前記空間部111に供給されるか、または反対に、中空の空間部111に留まる内部の空気が前記通風口124を通過しながら上部に排出できる。

また、前記ソケット取付具125の外周辺に前記通風口124が備えられることによって、ソケット取付具125に取り付けられる電球131を含んだ照明装置130の温度が過度に上昇することを抑制することができる。即ち、ファン140の回転によって発生する空気の流れにより電球131の周辺には空気が続けて移動し、このような空気の移動は後述する空気の浄化と共に電球(通常、LEDランプ)の温度を下げるようになる。

前記ソケット132には外部電源と連結されて前記電球131に電源が供給できるようにする電源線133およびスイッチ134が前記支持ブラケット120を通過して連結設置される。

また、前記電球131が取り付けられる電球プレート131aには複数の電源出力ポートからなるマルチポート135が取り付けられる。ここで、前記電球プレート131aは無線通信モジュールが内部に備えられて外部からON/OFFを遠隔調節することができる。

一方、電球プレート131aの一側には外部連結用マルチポート135が備えられてウィッグスタンドの内部で使われる各種の電源を提供する。即ち、前記ファン140、後述する空気質センサー、頭皮マッサージ手段160、およびカメラ170に電源を供給する。

本発明は、前記隔壁プレート112に前記胴体部材113を円周方向に取り付けて円筒形状に構成し、その内部に前記空間部111が形成される構成を有するようになる。

即ち、前記隔壁プレート112に前記胴体部材113を連結すれば、外部の形状が全体的に同一に形成されながら、その内部に前記空間部111が形成され、前記空間部111の中間部に形成される前記中間空間部111bには前記照明装置130が位置する。

そして、前記空間部111の下部側に形成される前記下部空間部111aには前記通風口124が挿設されるようになる。

ここで、前記胴体部材113を支持する前記隔壁プレート112は1つが取り付けられることもでき、2つ以上取り付けられることもできる。本発明の前記胴体部材113が前記隔壁プレート112に連結される構成は、通常の技術者が容易に実施できるので、詳細構成の説明は省略する。

また、前記胴体部材113には光の供給により活性化される光触媒が塗布されている。

そして、前記支持ブラケット120に備えられる前記支持円筒部123の底面には、外部の空気が前記支持ブラケット120の内側に出入自在に凹凸形状の突起151が一定の間隔で複数形成されるリング形状の補助支持具150が備えられている。

したがって、前記ファン140が駆動されれば、前記支持円筒部123の底面に備えられる前記補助支持具150の前記突起151の間を通じて外部空気が前記胴体部材113に容易に供給できるようになる。

即ち、前記ファン140が駆動により外部空気が前記突起151の間を通じて前記支持ブラケット120の内側に入り、また前記通風口124を経て前記胴体部材113の内部空間部111を経て上部に抜けるようになることによって、換気が容易になされるようになる。

この際、前記胴体部材113自体が空気通過可能な部材の場合、内部に流入した一部の外気は前記胴体部材113の壁体を通じて外部に抜けながら換気がより効果的になされるようになる。したがって本発明のウィッグスタンドは周辺の空気を浄化させる機能を有する。胴体部材113にウィッグが置かれていない場合、ファン140を通じて外気を引き込ませて中空の空間部111を貫通する時に胴体部材113に塗布された光触媒を照明装置により活性化させて空気を浄化することができる。

特に、前記ウィッグ据置手段110の内側には外部空気の汚染状態を測定する空気質センサー(図示せず)がさらに取り付けられることができ、前記空気質センサーでウィッグスタンドの空気汚染程度を把握し、ファン駆動を自動(手動含み)に制御するようにすることができる。これは、ウィッグがウィッグスタンドに置かれていないか、またはウィッグ据置手段110に置かれたウィッグの汚染状態を能動的にチェックできるので、効果的に汚染源を除去できるようになる。

したがって、前記ウィッグ据置手段110にウィッグを据置した後、内部に取り付けられた前記空気質センサーによりウィッグまたは空気中で発生する各種の有機化合物(VoC)がチェックされれば、前記ファン140を稼動してこれらを効果的に除去できるようになる。この場合、前記照明装置130を作動して光触媒を活性化させることによって、臭いや細菌などを同時に除去することもできる。

本発明の前記照明装置130には頭皮をマッサージする頭皮マッサージ手段160がさらに連結設置されている。

前記頭皮マッサージ手段160は、前記電球プレート131aに取り付けられる前記マルチポート135に連結されて作動する振動子161と、前記振動子161により振動しながら頭皮をマッサージする歯形状の頭皮マッサージ部材162とから構成されている。

したがって、前記頭皮マッサージ部材162を頭皮に当てて前記振動子161を駆動させれば、前記振動子161の振動により同一高さに形成された歯形状の前記頭皮マッサージ部材162が振動を起こしながら頭皮をマッサージして頭皮を健康に管理することができる。

そして、前記頭皮マッサージ手段160の内側中央には頭皮の状態を撮影するカメラ170が設置具備されている。

通常的に、ウィッグを使用する人は頭皮の状態を随時鏡や画面を通じて見て、その異常の有無を管理するようになるが、従来には携帯電話などのモバイル機器を用いて頭皮状態を撮影確認する場合が多かった。

このように、頭皮を毎度モバイル機器で撮影する場合、その撮影高低が異なって頭皮状態を観察することに同一性がないという問題があった。

したがって、本発明は前記のように前記頭皮マッサージ部材162の上部側に前記カメラ170が固定されているので、前記頭皮マッサージ部材162が図5bに図示されているように、頭皮に沿って移動しながらマッサージする時、前記カメラ170が同一な高さで全ての頭皮を撮影できるので、頭皮観察の同一性を有するようになる。前記カメラ170により撮影された写真イメージは、照明装置130の内側に備えられたメモリー(図示せず)に格納して必要時に確認することができる。この際、前記メモリーは前記マルチポート135で資料を抽出すればよい。

一方、本発明の前記照明装置130はその直上方のみで光が見えるので、光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンド100は、ベッドの横に位置しても睡眠を妨害せず、照明装置の色相によって淡いムード灯として機能することができる。

また、胴体部材113は側面で空気と光が通じる空間となり、これによって胴体部材113の外部に照明が伝達されて光触媒が活発に活動することができる。

以上のように構成される本発明は、図6に示すように、前記ウィッグ据置手段110にウィッグWを据置した後、前記ウィッグ据置手段110の内部に形成される前記空間部111に取り付けられた前記照明装置130の電球131に光を供給すれば、光は前記胴体部材113を通じて前記ウィッグの内面に供給される。

この際、前記胴体部材113に塗布された光触媒が活性化されて触媒反応が起こるようになる。

光触媒とは、二酸化チタニウム(TiO2)に光を照射すれば結晶表面に生じる電子が離脱した正孔が水分子と反応して酸化力が非常に大きいヒドロキシラジカルを形成するが、このラジカルの反応力を用いて有機物質を酸化させるなど、水処理分野にも応用されている。光の照射がこのような反応を早く誘導して光触媒と称される。

したがって、本発明は前記照明装置130の電球に光を供給することによって、前記胴体部材113に塗布された光触媒が活性化されてウィッグに侵入した細菌やウイルスなどを光触媒作用により滅菌処理するか、または臭いを除去してウィッグを衛生的に管理し、快適に使用できるようになる。

また、前記ファン140を通じて内部を簡便に換気させることができるので、より衛生的に管理できる。

また、前記頭皮マッサージ手段160を通じて頭皮をより健康に維持管理する長所もある。

以上、本発明に係る光触媒を用いたウィッグ消毒兼用臭い脱臭器は、外側上部にウィッグが据置できるように円筒形状に形成されながら、光や空気が内外に通じるようにするハニカム形状の胴体部材からなるウィッグ据置手段を備え、かつウィッグ据置手段に光触媒を塗り付けて、その内部に照明装置と通風手段を取り付けて、照明装置を通じて光を胴体部材に供給すると共に、内部を循環(通風)させることによって、胴体部材の光触媒を活性化させてウィッグ据置手段に据置されているウィッグに侵入した細菌を撲滅させるか、または臭いを除去することによって、ウィッグを衛生的に管理して快適に使用することができる。

100 光触媒を用いた消毒および脱臭可能なウィッグスタンド 110 ウィッグ据置手段 111 空間部 112 隔壁プレート 113 胴体部材 120 支持ブラケット 121 凹溝 122 円筒部 123 支持円筒部 124 通風口 125 ソケット取付具 130 照明装置 131 電球 131a 電球プレート 132 ソケット 133 電源線 134 スイッチ 135 マルチポート 140 ファン 150 補助支持具 151 突起 160 頭皮マッサージ手段 161 振動子 162 頭皮マッサージ部材 170 カメラ