ケース、ラック、および、製品展示のためのシステムと方法

申请号 JP2013528521 申请日 2010-09-20 公开(公告)号 JP5761698B2 公开(公告)日 2015-08-12
申请人 イフコ・システムズ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング; IFCO SYSTEMS GMBH; 发明人 リングラー ウェルナー;
摘要
权利要求

製品(116)を展示するためのシステムであって、 ケース(100)と、 ラック(120)と、 を備え、 前記ケース(100)は、 底(102)と、2枚の端壁(106a、106b)と、2枚の側壁(108a、108b)と、前記底(102)にある複数の開口部(134a〜134h)とを備え、前記複数の開口部(134a〜134h)はそれぞれ、支持棒(138a〜138f)を受けることができる寸法に形成され、前記ケース(100)に導入された搬送部(118)を、前記複数の開口部(134a〜134h)に導入された支持棒(138a〜138f)を用いて均等に持ち上げ、前記底(102)の上の位置するように、前記複数の開口部(134a〜134h)が配置され、 前記ラック(120)は、 前記ケース(100)を受けるための支持フレーム(122)と、前記支持フレーム(122)に搭載可能であり、前記支持フレーム(122)の上にケース(100)を配置した時、前記ケース(100)の前記底(102)にある前記開口部を通り、前記ケース(100)の内部に貫通する複数の支持棒(138a〜138f)とを備え、 前記複数の支持棒(138a〜138f)は、第1の位置と第2の位置との間で動かされるように、前記支持フレーム(122)に移動可能に配置され、 前記ケース(100)は、数層の製品(116)を収容し、 前記ケース(100)が所定の数の層の製品(116)を収容する時、前記ケース(100)は、前記第1の位置にある前記複数の支持棒(138a〜138f)を有する前記ラック(120)の上に配置され、 1層、もしくは、数層の製品(116)が前記ケース(100)から取り除かれている時、前記ケース(100)は、前記第2の位置にある前記複数の支持棒(138a〜138f)を有する前記ラック(120)の上に配置される、 ことを特徴とするシステム。前記ケース(100)の内部への前記複数の支持棒(138a〜138f)の前記貫通の深さは、製品の層の数が減るのに伴い深くされ、製品の層が、前記ケース(100)の上縁の近くに配置される、請求項1に記載のシステム。前記ケースの複数の開口部(134a〜134h)の直径が約0.1cm〜約5cmである、請求項1または2に記載のシステム。前記ケースの複数の開口部(134a〜134h)は、前記底面の中心点(136)を中心に対称に配置される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のシステム。前記ケースの複数の開口部(134a〜134d)の1つが、前記底(102)のの1つに、それぞれ配置され、前記複数の開口部(134e〜134h)の少なくとも1つが、前記底(102)の中心部に配置される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のシステム。前記4つの開口部(134e〜134h)は、前記底(102)の中心部に配置される、請求項5に記載のシステム。前記ケースの底(102)は2つの向かい合う短い縁と2つの向かい合う長い縁とを備え、 前記角にある前記複数の開口部(134a〜134d)は、それぞれ、各開口部に近接する縁までの距離が同じであり、その距離は、前記短い縁の長さの約8分の1〜約4分の1の間であり、 前記中心部にある前記開口部(134e〜134h)は、それぞれ、各開口部に最も近い前記長い縁までの第1の距離と、各開口部に最も近い前記短い縁までの第2の距離とを備え、前記第1の距離は、前記短い縁の長さの約3分の1と約2分の1の間であり、前記第2の距離は、前記長い縁の長さの約4分の1と約2分の1の間である、 請求項6に記載のシステム。前記ケースにおける挿入された搬送部(118)は、異なる位置が支持された時に、ある程度の形状を保つ、固い素材からなる、請求項1〜7のいずれか1項に記載のシステム。前記固い素材は、段ボール、木板、プラスチック板、もしくは、厚い紙を含む、請求項8に記載のシステム。前記ケースの底(102)は、複数の換気口(104)を備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載のシステム。前記ケースにおける前記端壁(106a、106b)と前記側壁(108a、108b)とは、前記底(102)に対して、折り畳み可能に構成される、請求項1〜10のいずれか1項に記載のシステム。前記ケース(100)は、プラスチックによって製造される、請求項1〜11のいずれか1項に記載のシステム。前記ケース(100)は、果物、野菜、肉を含む食物を受けるため、および/もしくは、運搬するために設けられる、請求項1〜12のいずれか1項に記載のシステム。前記ラックにおける前記複数の支持棒(138a〜138f)は、第1の位置と第2の位置の間で動かされるように、前記支持フレーム(122)に移動可能に配置されて、 前記第1の位置にある前記複数の支持棒(138a〜138f)は、前記支持フレーム(122)の上に配置されたケースの内部に入らず、 前記第2の位置にある前記複数の支持棒(138a〜138f)は、前記支持フレーム(122)の上に配置されたケースの内部に入る、 請求項1〜13のいずれか1項に記載のシステム。前記ラックの前記支持フレーム(122)は、前記支持フレーム(122)が配置される設置面積(126)に対して、ある角度で、前記ケース(100)を支持するように実装される、請求項1〜14のいずれか1項に記載のシステム。前記ラックの前記複数の支持棒(138a〜138f)は、異なる貫通の深さで、前記ケースの内部に貫通するように実装される、請求項1〜15のいずれか1項に記載のシステム。ケース(100)とラック(120)とを用いて製品(116)を展示するための方法であって、 前記ケース(100)は、 底(102)と、2枚の端壁(106a、106b)と、2枚の側壁(108a、108b)と、前記底(102)にある複数の開口部(134a〜134h)とを備え、前記複数の開口部(134a〜134h)はそれぞれ、支持棒(138a〜138f)を受けることができる寸法に形成され、前記ケース(100)に導入された搬送部(118)を、前記複数の開口部(134a〜134h)に導入された支持棒(138a〜138f)を用いて均等に持ち上げ、前記底(102)の上の位置するように、前記複数の開口部(134a〜134h)が配置され、 前記ラック(120)は、 前記ケース(100)を受けるための支持フレーム(122)と、前記支持フレーム(122)に搭載可能であり、前記支持フレーム(122)の上にケース(100)を配置した時、前記ケース(100)の前記底(102)にある前記開口部を通り、前記ケース(100)の内部に貫通する複数の支持棒(138a〜138f)とを備え、 前記複数の支持棒(138a〜138f)は、第1の位置と第2の位置との間で動かされるように、前記支持フレーム(122)に移動可能に配置され、 前記方法は、 ラック(120)の支持棒(138a〜138f)が前記第1の位置にある状態で、そのラックの上に、所定の数の層の製品(116)を収容するケース(100)を配置することと、 1層、もしくは、数層の製品(116)が前記ケース(100)から取り除かれている時、前記支持棒(138a〜138f)が前記ケース(100)に貫通し、前記ケース(100)の前記底(102)から、前記製品(116)をその上に有する前記挿入された搬送部(118)を持ち上げるように、前記支持棒(138a〜138f)を前記第1の位置から前記第2の位置に動かすこととを含む、 方法。前記ケース(100)の内部への前記複数の支持棒(138a〜138f)の前記貫通の深さは、製品の層の数が減るのに伴い、深くされ、製品の層が、前記ケース(100)の上縁の近くに配置される、請求項17に記載の方法。

说明书全文

本発明の実施形態は、ケース、特に、枠、または、例えば、食物などの物品運搬用の運搬ケース、および、中に置かれた製品を展示する為のケースを受けるラック、および、製品の展示のためのシステムと方法に関する。

従来技術で、製品を受ける為のケースや枠が知られている。そのような枠は、例えば、プラスチック製であり、長方形の底、向かいあう端面、または、端壁と、向かい合う側壁とで構成される。相応の壁の高さが選択されて、枠内に所定数の製品を並べる。このような枠は、例えば、野菜や果物などの食物を栽培する間に使用されるか、もしくは、畑で栽培された野菜や果物を直接箱詰めするのに使用される。製品がいっぱいに詰まったケースは、転売業者に提供され、最終的にスーパーマーケットなどで展示販売される。ケースは、例えば、プラスチック製であってよいが、木製、金属製など他の素材であっても良い。ケースは、空になった後、折り畳むことができる折り畳み式の壁を備えてもよい。側壁が底に向かって折り畳まれることにより、返送時のケースの体積が最小限になり、一度に多数のケースを返送することができる。

ケースには、例えば、段ボール箱やプラスチック板などで形成された搬送部や支持部が置かれる。搬送部や支持部は、製品をケースに詰める前に、ケースの底に導入され、その上に製品が乗せられる。

製品がいっぱいに詰められたケースは、例えば、スーパーマーケットに到着すると、ケースを受けるのに適した相応のラックの上に並べられる。ラックは、客に都合が良いように、ケース内に製品を置いて、展示するために、例えば、ケースをラックの設置面積に対して傾けて受けてもよい。

ケースの中で、順に積み重ねるように、製品が数層配置されている場合、1層のみ、もしくは、少数層のみの製品が取り除かれている場合に限り、上記の展示方法は有効である。しかしながら、より多くの層が取り除かれた場合、ケースを見る観察者の視点からは、最後の層、もしくは、最下層に収納されている製品がほとんど見えない、もしくは、全く見えないという状況になりかねない。これは、例えば、ケースが傾けて配置され、最後の層の製品が半分取り除かれている場合である。その時、ケースの傾斜により、ケースが空のように見える。ケース内に残っている製品は、観察者の前にあるケースの壁により、観察者の視野から遮られたケースの底の部分に配置されているため、客や観察者の画から、ケースは空のように見えるのである。

この状況では、製品が見えず、ケース内に製品が残って売れ残るため、結局、製品を廃棄しなければならず、望ましくない。

この種類の展示の他の不具合は、製品をより多く取り除くほど、ケースがさらに空のように見えてしまい、製品の適切な展示という観点から望ましくない。なぜならば、例えば、ケースの下の方に置かれた製品は、たとえそうでなくても、その上方に配置された製品によって傷つけられているとみなされ、客はそのような商品を選択したがらないからである。

本発明の目的は、ケースの中に、数層に配置された製品の展示を改善できる手法を提供することである。

この目的は、請求項1に記載のケース、請求項12に記載のラック、請求項17に記載のシステム、および、請求項19に記載の方法によって達成される。

本発明は、底と、2枚の端壁と、2枚の側壁とを有するケースを提供する。底には、複数の開口部が形成され、開口部は、それぞれ、支持棒を受けるような寸法とされる。さらに、開口部は、ケースに導入された搬送部を、開口部に挿入した支持棒もしくは搬送棒にて、均等に持ち上げ、搬送部を底の上に位置するように、配置される。本発明の実施形態によると、開口部の直径は、約0.1〜5cmである。

本発明の実施形態によると、開口部は、底面の中心点を中心に対称に配置される。

本発明の実施形態によると、開口部の1つが、底の角の1つに、それぞれ設けられ、開口部の少なくとも1つが、底の中心部に設けられる。本発明の実施形態によると、底の中心部に、4つの開口部が設けられ、本発明のさらなる実施形態によると、角にある開口部は、それぞれ、各開口部に近接する縁までの距離が同じであり、その距離は、短い縁の長さの約8分の1〜約4分の1の間である。中心部にある開口部は、それぞれ、各開口部に最も近い長い縁までの第1の距離と、各開口部に最も近い短い縁までの第2の距離とを備え、第1の距離は、短い縁の長さの約3分の1〜約2分の1の間であり、第2の距離は、長い縁の長さの約4分の1〜約2分の1の間である。

本発明の実施形態によると、ケースに導入された搬送部は、異なる位置が支持された時に、ある程度の形状を保つ、つまり、曲がらない、固い素材の搬送部である。固い素材は、厚い紙、段ボール、木板、もしくは、プラスチック板であってよい。

本発明の実施形態によると、ケースの床、および/または、壁には、さらに、ケースを介して空気を循環させることができる複数の換気口を備えてもよい。本発明の実施形態によると、ケースは折り畳み式でもよく、つまり、端壁と側壁は、底に対して、折り畳み可能に構成されてもよい。本発明の他の実施形態によると、ケースは、プラスチックで製造され、好ましくは、例えば、果物、野菜、肉などの食物を受ける、および/または、運送する役割を果たす。

本発明は、さらに、本発明の実施形態による、少なくとも1つのケースを受けるためのラックを提供し、ラックは、ケースを受けるためのフレーム、または、支持フレームと、複数の支持棒とを備える。支持棒は、フレームの上にケースを配置した時、ケースの底にある開口部を通り、ケースの内部に貫通するように、フレームに搭載される。

本発明の実施形態によると、支持棒は、第1の位置と第2の位置の間で動かされるように、フレームに移動可能に配置される。第1の位置に配置される時、支持棒は、支持フレームの上に配置されたケースの内部に貫通しない。第2の位置に配置される時、支持棒は、フレームの上に配置されたケースの内部に貫通する。

本発明の実施形態によると、支持棒は、さらに、異なる貫通の深さでケースの内部に貫通できるように配置されるように実装される。例えば、支持棒は、入れ子状に、もしくは、長手方向にずらすことができるように、できれば、モーターで動くようにして、貫通の深さを設定できる。本発明の実施形態によると、フレームは、フレームが配置される、設置面積、または、支持面に対して、ある角度で、ケースを搬送、または、支持するように実装される。

本発明は、さらに、製品を展示するためのシステムを提供し、システムは、本発明の実施形態によるケースと、本発明の実施形態によるラックとを備える。ケースは、複数の層の製品を収容し、ケースが、全ての、または、所定の数の層の製品を収容する時、ケースは、第1の位置にある支持棒、または、搬送棒を、有するラックの上に配置される。1層、もしくは、数層の製品がケースから取り除かれている時、ケースは、前記第2の位置にある支持棒を有するラックの上に配置される。

本発明の実施形態によると、製品の層が常にケースの上縁の近くに配置されるように、ケースの内部への支持棒の貫通の深さは、製品の層の数が減るのに伴って大きくされる。

本発明は、さらに、本発明の実施形態によるケースに数層に配置された製品を展示するための方法を提供し、方法は、本発明の実施形態によるラックの支持棒が前記第1の位置にある状態で、そのラックの上に、製品がいっぱいに詰まったケースを配置することと、1層、もしくは、数層の製品がケースから取り除かれている時、支持棒がケースに貫通し、または、入り、ケースの底から、製品をその上に有する一体化されている支持部、または、搬送部を持ち上げるように、支持棒を第1の位置から第2の位置に動かすこととを備える。

本発明の実施形態によると、ケースの内部への支持棒の貫通の深さは、製品の層の数が減るのに伴って大きくされ、製品の層が常にケースの上縁の近くに配置される。

以下、添付図面を参照し、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。

複数の製品を受けるのに適したケースもしくは枠の一例を示した図である。

図1に示すケースの上面図である。

図2のケースの線3−3’における断面図であり、2層の製品が詰められた状態を示す。

図3と同様のケースを示した図であるが、最下層の少数の製品以外の製品は全て取り除かれている。

図1から4のケースを受けるラックを示した図である。

図1によるケースの上面図である。本発明の一実施形態において、ケースの底は、支持棒を受ける複数の開口部を備える。

本発明の実施形態によるケースを受ける、本発明の一実施形態における、ラックの概略図であり、図7(a)は、製品がいっぱいに詰まったケースを示す。

図7(b)は、一部分が空になったケースを示している。

図6の線8−8’における断面図であり、最下層の製品を所望の位置まで持ち上げた状態である。

以下、図面について、本発明の実施形態をより詳細に説明する。個別の図面で、類似の、もしくは、類似のように見える要素は同一の符号が付されている。

図1は、複数の製品を受けるのに適したケース、または、枠の一例を示した図である。図1は、従来のケース100を示し、ケース100は、複数の換気口104を有する長方形の底102を備える。底面102と垂直に2つの向かい合う端壁106a、106bが配置されていて、端壁は、通常、底102と垂直に配置される。さらに、ケース100は、2つの向かい合う側面108a、108bを備える。示されるように、端面と側面とは、両方とも、換気口110を有する。なお、ここでは、換気口104、110の数がさらに多いものや、少ないもの、もしくは、換気口がないものなど、別のケースが提供されてもよい。端壁106aと106bは、さらに、ケースを持ち上げるための握り穴112a、112bを備え、端壁106a、106bの上端縁114a、114bは、握り穴112a、112bの部分がケースを持ち上げた際に破れてしまないように強化してもよい。図1に示されるケース100は、折り畳み可能に実装してもよい。つまり、例えば、最初に、端壁106a、106bを折り畳み、続いて、側面108a、108bを折り畳むことにより、端面と側面を底102の方向に折り畳むことができる。これにより、ケースの体積を最小にして、空ケースを返送する時に、同時に多数のケースを運送することができる。

なお、本明細書では、本発明の他の実施形態によるケースは折り畳み式でなくてもよく、側壁と端壁は、図1に示す位置で固定して配置される。

図2は、図1のケースの上面図であり、底102、端壁106a、106b、および、側壁108a、108bを示す。底102は、換気口104以外の開口部を備えていない。図3は、ケースの図2の線3−3’における断面図であり、図3は、ケースがいっぱいに詰まった状態を例示していて、ケース内には、製品116が二列に配置されている。なお、本明細書にて、図3に示されるケースがいっぱいに詰まった状態は、単に一例であり、本発明の教義を説明するために概略的に選ばれたものであるが、より多くの層や異なる形の製品が収納されてもよい。図3には、底102と側壁108a、108bが示され、それらの間に製品116が配置されているのが示される。さらに、通常は、底102の上に、例えば、紙、段ボール箱、木の板、プラスチックの板などで形成される搬送部118が設けられ、その上に、製品116の最下層が乗せられる。

図4は、図3と同様のものを示すが、少数の製品116を除く、全ての製品を最下層からすでに取り除いている。つまり、 層は、製品116と底102の間に配置される搬送部118を有する底112の上にある。

図5は、上記のケース100を受けるためのラック120を示す。ラックは、複数のスタンド、または、支持脚124a、124bを有する搬送フレーム、または、支持フレーム122を備えている。脚の底端は、床面126に置かれ、上端は、支持構造128を有し、ケース100をしっかり受けている。また、補強材130が設けられ、構造と支持の安定を向上させている。図5に示される実施形態では、第1の、または、前面の支持脚124aは、後方の支持脚124bより短く、支持構造128は、床126に対して傾けられていて、ケース100が下に向かってずれるのを防ぐ突起部、または、突出部128aを備える。もしくは、同じ長さの2本の支持脚124a、124bを設けてもよく、よって、支持構造128とその上に配置されるケースとは、ラックが配置される固定面126と、実質的に平行に配置される。

図5では、ケース100が部分的に詰まっている状態が、概略的に示されている。図4と同様に、最下層の上に置かれた製品はすでに取り除かれている。同様に、最下層の製品も一部取り除かれていて、端壁106aに近接する部分にのみ製品116が配置されている。132には、ケースを有するラック120を観察する者の観察位置が概略的に示されている。また132a、132bには、観察者の観察角度が概略的に示されている。図5の概略図に示されるように、このように実装されると、製品は観察者の観察角度の外に置かれているので、観察者はケースが空になってしまったと思ってしまう状況が起こりえる。同様の問題が、ケースが平に配置された時に起こる。また、図5を参照して、説明される方法で、製品116を展示するのは、ケースを傾けて配置する場合も、ケースを水平に配置する場合も、上記に説明したように好ましいものではない。

先行技術による従来のケースで起こるような、図5を参照して上述された問題を防ぐために、本発明は、以下により詳しく説明する新しい種類のケースを提供する。

図6は、図1によるケースの上面図であり、その底102は、複数の換気口以外に、開口部134a〜134hをさらに備えている。図6に示す実施形態では、ケースの底102は8つの開口部134a〜134hを備え、前半の4つの開口部134a〜134dは、底102の角にそれぞれ配置される。本発明の実施形態によると、開口部134a〜134dは、それぞれ、各開口部にもっとも近い縁から同じ距離だけ間隔が空けられている。

底面102の中央部には、さらなる開口部134e〜134hが配置され、開口部134eと134fの、側壁108bに近接する開口部に最も近い底102の長い縁への距離は同じであり、同様に、開口部134gと134hの、側壁108aに近接するこれらの開口部に最も近い底の長い縁への距離は同じである。開口部134fと134gの、端壁106bに近接するこれらの開口部に近接する底102の短い縁への距離は同じであり、開口部134eと134hの、第1の端壁106aに近接する短い縁への距離は同じである。開口部とそれぞれの縁との距離は以下のとおりである。

開口部の径は、約0.1cm〜約5cmまでの範囲である。

示されるように、開口部は、底102にわたって、均等に分配され、後述のように、ケースの中に輸送棒が貫通できるように設けられ、底102の上に配置される支持部、または、搬送部118(図3と4参照。)は、同時に貫通した支持棒により、床の上の位置まで持ち上げられる。図6に示される実施形態では、固い段ボール箱に対して、開口部134a〜134hは、製品を積んだ段ボール箱を十分安定して持ち上げるように配置して、ケースが底面に乗せられる。ケースによって運搬される主な製品によって、および、搬送部118の種類によって、特に、その剛性によって、開口部が他の位置に設けられたり、より多くの開口部や、より少ない開口部が設けられてよい。固くない素材よりも、より固い素材により少ない開口部があることが求められる。開口部が、図6に示すように、底102の中央部136を中心に対して、対称的に配置されるのが好ましい。

図7は、本発明の実施形態によるラックの概略図である。ラックは、本発明の実施形態によるケースを受けるために設けられている。図7(a)は、製品がいっぱいに詰まったケースを受けている状態を示し、図7(b)は、一部分が空になったケースを受けている状態を示す。図7は、図6の線7−7’における断面図であり、ケース100を上に乗せたラックを示す。ラックは、基本的に図5のラックに対応するものであるが、加えて、支持棒138a〜138dを備え、ケースに向かう運搬棒138a〜138bの端部が支持構造128の下に配置されるように、図7(a)に示す位置に並べられている。支持棒は、例えば、金属、プラスチック、木など、適切な素材で製造されればよい。図7(a)に示される実施形態では、支持棒138a〜138dは補強材130の支柱130aに配置される。なお、他の実施形態では、支持棒138a〜138dは異なった取り付け方でもよく、例えば、支持フレーム130に配置された追加の支持構造に取り付けてもよい。図7(a)では、支持棒138a〜138dは、支持構造128の上に配置された、製品がいっぱいに詰まったケース100に食い込まないように、支持構造128の下の引っ込んだ位置か、より下の位置に置かれる。

なお、この箇所は、図7(a)では、断面図であるため、支持棒を4本だけ示している。支持棒138a〜138dは、図6と図7に示される実施形態では、開口部134b、134c、134g、134hを支持する。ラック120は、さらに、4本の支持棒を備え、それらの支持棒は、図には示されておらず、図6に示されるケースの開口部134a、134d、134e、134fを支持する。 これら不図示の支持棒もまた、図7(a)に示される、支持構造128の下の位置、もしくは、ケースの底102の下に置かれる。

もしくは、支持棒の底は、ケースの底の開口部を、ケースの中まで貫通しないように、一部貫通するようにしてもよい。それによって、支持構造128の上のケースが固定され、安定性が向上する。

図7(b)は、図5に示されるケースと同様に、すでに複数の製品がケース100から取り除かれ、例えば、少数の製品116のみが、ケースの第1端壁106aに近接した場所に配置されている状態を示す。図7(b)に示されるように、本発明の一実施形態によるラックの近傍に、支持棒138a〜138dが今度は第2の一に移されているが、支持棒138a〜138dと不図示の支持棒とは、開口部134a〜134hを通り、ケース100の内部に貫通して、同時に、搬送部108を、よって、その上に配置される製品116が底102から一定の距離のところに配置されるように、持ち上げている。本発明の実施形態によると、支持棒は、製品がケースの上端に近接するように設定される。これにより、ケースの手前の方の部分に残っている製品116がより見やすくなり、下層に配置された製品が見物人や観察者に対して、適切に展示できるので、確実に製品を視認でき、観察者に対する製品の展示が改善される。

本発明の実施形態は、床面126や支持構造128に対する、ケース100の展示や配置の角度を限定するものではなく、上述のように、設置面積や床面126に対して実質的に平行に配置されてもよい。またこの場合でも、ケース100の中の製品116の展示をより良くするために、さらに多くの製品が取り除かれた場合、例えば、ケースの上端に近接するように、支持棒がケースの内部に挿入され、底面の上での製品の配置を確実にする。支持棒138a〜138dは、図7に示すように、ラック120かその支持フレーム130で移動可能に配置され、図7(a)に示される、より低い引っ込んだ位置と、図7(b)に示される、より高い突出した位置との間で動かされる。もしくは、図7(a)に示される状況では、ラック120の支持フレームで支持棒を搭載するための相応の受け要素のみを設けてもよく、支持棒は、図7(b)に示される形体で製品116が持ち上げられて展示されることが望ましい場合に使用される。この場合、ラックは、ケースがいっぱいに詰まっている場合は、図5と同様であり、1層か、数層の製品116がケースからすでに取り除かれている場合は、支持棒138によって補助される。

支持棒がラック120に搭載される場合、支持棒は、直線的に、下から上へ、第1の位置から第2の位置へ動かしてもよいし、第1の位置から第2の位置へ折り畳んでもよいし、その2つの位置の間で、その他の適切な方法で動かしてもよい。

図8は、図6の線8−8’における断面図であり、最下層の製品116を持ち上げ、配置することが望ましい場合を示す。示されるように、搬送部118は、図示の棒138a、138b、および、残りの支持棒に持ち上げられ、図8では、さらに棒138g、138fが示され、開口部134a、134b、134f、134gを通り、ケースの内部に貫通している。

図7、図8を参照して説明される、ラック120に連結した支持棒の使用方法、および、それに対応する、図6のケースの実装方法により、製品の展示における上記の問題を確実に防ぐことと、常に確実に、ケースの底を基準にした高さの範囲内で、所望の位置に製品を配置することとが可能になり、製品116の最適な位置となるように高さが選択される。本発明の実施形態によると、複数の層の製品をケース100内に配置してもよく、例えば、各層が取り除かれた時に、支持棒をケースの内部のいくぶん先へ導入し、ケースの上端に対して、常に同じ位置に製品の層があるようにしてもよい。この点において、棒は、例えば、入れ子状に、もしくは、例えば、直線的にずらすことができるように、実装してもよく、例えば、アクチュエータ、または、サーボモータを用いて、段階的に、もしくは、連続的に貫通の深さを設定できる。

本発明の実施形態によると、ケースの底の開口部は、同じ寸法でも良いし、異なる寸法でもよい。例えば、底の角の部分に配置された開口部の直径を、中心部に配置された開口部の直径よりも大きくしてもよい。それに合わせて、支持棒が係合される。

装置について、いくつかの態様を述べたが、当然のことながら、それらの態様は対応する方法を説明するものでもあり、装置の構成や部材は、対応する方法のステップ、もしくは、方法のステップの特徴と見なされてもよい。同様に、方法のステップに関して、もしくは、方法のステップとして、述べられた態様は、対応する装置の構成、詳細、特徴も説明している。

上記の実施形態は、単に、本発明の原理を表したものである。当然のことながら、本明細書に記載の配置や詳細が、変更、変形されることは、当業者にとって明白である。よって、本発明の目的は、添付のクレームの範囲によってのみ限定され、実施形態の説明に対して、本明細書で示される特定の詳細によって限定されるものではない。

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