Display stand for goods, such as cosmetics

本発明は、化粧品などの品物用の陳列台に関する。

公知の陳列台は、一般に、下方に向けて傾いていても水平であってもよく、消費者に対して陳列すべき化粧品が上に配置される、平らな陳列面を有している。

しかし、このような陳列台、すなわち、より正確には平らな陳列面は、一般に、設置面上の跡が大きくなりすぎるのを避けるために、あまり大きな寸法にすることはできない。 従って、公知の陳列台は、この点において、同一の台に陳列できる品物の数が制限される。

さらに、平らな陳列面は、概ね垂直に配置された鏡を載せていてもよい。 しかし、この公知の構成では、人が、ある化粧品の色を彼または彼女の肌に、例えば彼または彼女の顔に塗ることの効果を確かめるのを望むならば、その人は、その化粧品の色をその人の肌の上に付与することによる推定される影響を、鏡での反射像によって目で見られるようにするために、化粧品を彼または彼女の顔の近くに移動させるためにそれを陳列台から取り出さなければならない。 従って、この公知の陳列台の構成は、前記化粧品の色を肌の上に付与することによる推定される影響を評価するために、その化粧品を鏡に対向するように移動させるために、消費者に常に化粧品を手にすることを強いる。

本発明の目的は、特に、 前記した問題点を緩和することである。

このために、本発明によると、陳列台が、複数の第１のパネルと第１のパネルに対して傾いている複数の第２のパネルとによって少なくとも部分的に形成された前面と、裏面とを有する垂直板を含み、第１および第２のパネルは垂直板と一体的に作られており、各第１のパネルは２つの第２のパネルの間に位置し、各第２のパネルは２つの第１のパネルの間に位置し、それによって、実質的に尾根状の起伏部を形成しており、第１のパネルは品物を収容するように構成されており、第１のパネルの１つと対向して配置された第２のパネルの少なくとも１つは、垂直板の方を向いている人が、直接、前記品物を見ることができるように、あるいは、当該第２のパネル上に、対向して配置された第１のパネルにて反射された前記品物の像を間接的に見ることができるように、反射面を有している、ことを特徴とする。

本発明の好ましい実施態様では、さらに、以下の構成のうちのいずれかを任意に有していてもよい。
−第２のパネルはそれぞれ反射面を有している。
−第１および第２のパネルは垂直板の前面の全幅に亘って延びている。
−各反射面は、対応する第２のパネルに直接取り付けられている平らな鏡によって形成されている。
−各第１のパネルは、品物が中に配置されるように構成されている、複数の凹部を有している。
−透明なプレートが、各第１のパネルに、複数の凹部内に配置された品物を覆うことができるように、揺動可能に取り付けられている。
−各第１のパネルも反射面を有している。
−垂直板は実質的に垂直方向に延び、第１のパネルは下方に向けて傾いており、第２のパネルは上方に向けて傾いている。

本発明のさらなる特徴および利点は、添付されている図面を参照し、非限定的な例として挙げられる一実施形態の以下の説明の中で明らかになるであろう。

２つの図面において同じ符号は同じ部材を示している。

図１は、特に香水等の化粧品であってもよい複数の品物１０が取り付けられるように構成されている、陳列台１を示している。

この陳列台１は、設置面または任意の基台に直接置かれるように構成されている下端部３と、上端部２との間を垂直方向に延びている垂直板の形状を有している。 陳列台１は、２つの側縁部６によって範囲が定められている裏面４および前面５も有している。 垂直板１の前面５は、第１に、下方に向けて傾いていてもよく、または水平であって、従って垂直板の裏面４に対して９０度の角度をなしていてもよい、複数の第１のパネル７を有しており、第２に、上方に向けて傾いていてもよく、あるいは水平であってもよい、複数の第２のパネル８を有している。

ここで考慮する実施形態では、第１および第２のパネル７および８は陳列台の全幅にわたって延びている。 しかし、前記第１および第２のパネル７および８が陳列台の幅の一部にのみ延びている構成を考察することも可能である。

各々の、下方に向けて傾いているパネル７は、２つの、上方に向けて傾いているパネル８の間に直接挟まれており、各々の、上方に向けて傾いているパネル８は、２つの、下方に向けて傾いているパネル７の間に直接挟まれている。 各パネル７は、その真上のパネル８とともに、厳密に１８０度より小さく、概ね９０度と３０度の間の角度を形成している。 従って、下方に向けて傾いているパネル７と上方に向けて傾いているパネル８は、垂直板１の前面５に、複数の、突出した部分と凹んだ部分からなる二平面部（projecting and reentrant dihedra）を形成し、それによって、実質的に尾根状の起伏部（relief substantially in the form of a crest）を形成している。

ここで考慮する実施形態では、各々の第１のパネル７は、第２のパネルに繋がった部分を形成している。 しかし、対向して配置された第１および第２のパネル７，８の間に配置することができる垂直なパネルを作るようにすることも可能である。

図２により詳細に見られるように、パネル７は、消費者に対して陳列されるべき品物１０を収容するように構成されている。 そのために、各々の、下方に向けて傾いている、または水平なパネル７には、内部に配置された品物を収容して保持するための複数の凹部が設けられてもよい。 さらに、図２に示されているように、各パネル７には、一方の端部９ａが各パネル７の上部に揺動可能に取り付けられている、例えば透明な合成樹脂材料から作られたプレート９が設けられてもよい。 この透明なプレート９は、品物を、対応する凹部７１内に置くことができ、また前記凹部７１から取り外すことができる開いた位置と、同一のパネル７に配置された全ての品物を覆うことができるが、それらを見ることを可能にする閉じた位置との間を揺動可能である。

さらに、第１のパネル７に直接対向して配置されている、各々の、上方に向けて傾いている、または水平なパネル８には、反射面８ａが設けられている。 従って、所定の第２のパネル８の反射面８ａは、垂直板の前面５の方を向いている人が、第１のパネル７の真下に隣接して取り付けられた品物の像、すなわち反射像を直接見ることを可能にしている。

この反射面８ａは、各々の第２のパネル８に取り付けられている、ステンレス鋼などの被膜、またはその他の反射性の被膜によって形成されてもよい。 また、この反射面８ａは、各々の第２のパネル８の全面に亘って延びている鏡によって形成されてもよい。 さらに、第１のパネル７にも部分的に反射面が設けられてもよい。 垂直板の前面５に、例えば上部に部分的に第１および第２のパネル７および８が設けられて、従って、下部は、反射面が設けられても設けられなくてもよい平坦な垂直面の形状のままであってもよい。

図１に示されている例では、垂直板の前面５の全体に、下方に向けて傾いている、または水平なパネル７と、上方に向けて傾いている、または水平なパネル８が設けられている。 ２つの側縁部６が垂直板１の上端部および下端部を形成するように、第１および第２のパネル７および８を垂直に配置することも可能である。

本発明による陳列台の斜視図である。

図１に示されている陳列台の形状を示す部分的な断面図である。