物品支持装置

申请号 JP2003528186 申请日 2001-09-14 公开(公告)号 JPWO2003024284A1 公开(公告)日 2004-12-24
申请人 ワヨー株式会社; 发明人 洋 和倉; 和倉  洋;
摘要 物品を支持する面に樹脂製の滑り止めを設けた支持板と、支持板を所定の姿勢にして保持する保持手段として保持板、ヒンジ、フックバーおよび係合溝を備えた物品支持装置としたことにより、物品の付け外しを容易にし、各種物品に対する適用範囲を拡大した。
权利要求
  • 物品を支持する面に樹脂製の滑り止めを設けた支持板と、支持板を所定の姿勢にして保持する保持手段を備えたことを特徴とする物品支持装置。
  • 保持手段が、支持板を角度調整可能に保持する手段であることを特徴とする請求項1に記載の物品支持装置。
  • 保持手段が、物品を支持する面に滑り止めを設けた第2の支持板を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の物品支持装置。
  • 支持板が、少なくとも傾斜状態で下側となる端面に樹脂製の滑り止めが設けてあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の物品支持装置。
  • 滑り止めが、樹脂製の支持板に対して二重成形により一体的に形成してあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の物品支持装置。
  • 说明书全文

    技術分野本発明は、物品支持装置に関し、とくに、商品等の展示台あるいはシート類や小物類等の支持台として用いるのに好適な物品支持装置に関するものである。
    背景技術近年、商品やサービスの宣伝・広告を省スペースで行うことができ、しかも商品等を目立たせ、消費者の購買意欲を喚起するためのものとして、いわゆるPOP製品が種々開発されている。 これらのPOP製品において、例えば商品を展示するためのPOP用の物品支持装置としては、ボードに商品を貼り付けたりクリップ類で挟み付けたりするものがあった。
    ところが、上記したような従来のPOP用の物品支持装置にあっては、ボードに商品を貼り付けるものは、商品を手に取って見ることができず、また、使用しているうちに接着剤等でボードが汚れてしまうなどの不具合があった。 さらに、ボードにクリップ類で商品を挟み付けるものは、クリップの構造により展示できる商品が限られてしまうなどの不具合があった。
    発明の開示本発明は、上記従来の状況に鑑みて成されたもので、接着剤やクリップ等の物品の固定手段が不要であり、物品の付け外しがきわめて容易であると共に、各種物品に対する適用範囲を拡大することができる物品支持装置を提供することを目的としている。
    本発明に係わる物品支持装置は、物品を支持する面に樹脂製の滑り止めを設けた支持板と、支持板を所定の姿勢にして保持する保持手段を備えたことを特徴としている。
    上記構成において、支持板には、プラスチックや金属等の各種材料を用いることができると共に、様々な色彩(透明を含む)や形状を採用することが可能である。 滑り止めには、例えばアクリル系熱可塑性エラストマーが用いられるが、当然その他の樹脂を用いることも可能である。 この滑り止めは、支持板における物品の支持面に対して全体あるいは一部に設けることができ、一部に設ける場合には、点状、線状および適宜の平面形状等とし、これらを支持板上に規則的に配置するのがより良い。 また、滑り止めは、後記する二重成形のように支持板の成形に続いて同支持板に一体成形したり、予め成形した支持板上に後加工として成形したりすることができるほか、支持板に対して別工程で成形した滑り止めを加熱や接着剤などの手段で固着させるようにしても良い。 保持手段には、様々な構成を採用することができ、当該装置を載置面上で自立させるものだけでなく、他の構造体への固定手段を備えたものも含まれる。
    また、本発明に係わる物品支持装置は、保持手段が、支持板を度調整可能に保持する手段であることを特徴としている。
    さらに、本発明に係わる物品支持装置は、保持手段が、物品を支持する面に滑り止めを設けた第2の支持板を備えていることを特徴としている。
    さらに、本発明に係わる物品支持装置は、支持板が、少なくとも傾斜状態で下側となる端面に樹脂製の滑り止めが設けてあることを特徴としている。
    さらに、本発明に係わる物品支持装置は、滑り止めが、樹脂製の支持板に対して二重成形により一体的に形成してあることを特徴としている。
    本発明に係わる物品支持装置では、保持手段によって支持板を傾斜状態などの所定の姿勢に保持し、この支持板に物品を取り付ける。 このとき、支持板には樹脂製の滑り止めが設けてあるので、滑り止めによる摩擦で物品を取り付け状態に維持する。
    発明を実施するための最良の形態図1〜図3は、本発明に係わる物品支持装置の第1の実施例を説明する図である。 図1に示す物品支持装置1は、長方形の支持板2と、この支持板2とほぼ同じ大きさの保持板3を備えている。 支持板2および保持板3は、互いに長辺を縦にした状態にして、上側の短辺同士がヒンジ4で回動自在に連結してある。
    支持板2は、透明なプラスチック製であって、図3にも示すように、物品を支持する表側の面に、樹脂製の滑り止め5が二重成形により一体的に形成してある。 滑り止め5の材料は、支持板2の材料との相性などを考慮して適宜選択され、例えばアクリル系熱可塑性エラストマーが用いられる。
    この実施例の滑り止め5は、概略矩形のシート状を成すものが上下方向に等間隔で3箇所に配置してあると共に、表側の面から下側の端面に至る部分にも設けられている。 なお、図示は省略したが、滑り止め5は、その表面に微細な凹凸を形成して機能をより高めるようにすることもできる。
    また、支持板2は、裏側の面の下部近傍に、フックバー6の一端部が連結してある。 この連結には、フックバー6の一端部に設けた連結ボール7と、支持板2側において連結ボール7と球面対偶を成すボール受け8とで構成されるボールジョイントが用いられている。 フックバー6は、その他端部側から調整バー9が摺動自在に挿設してあると共に、回転操作により調整バー9を任意の摺動位置で固定するロックねじ10を備えている。 さらに、調整バー9の先端には、保持板3に対する係合ボール11が設けてある。
    保持板3は、支持板2と同様にプラスチック製であり、図3にも示すように、下端部に滑り止め12が一体的に設けてあると共に、表裏に開放した2つの係合溝13が形成してある。 係合溝13は、係合ボール11の直径よりも小さい幅を有すると共に、保持板3の上下方向に形成した直線部13Aと、直線部13Aから斜め下方に向かう複数の分岐部13Bを備えており、直線部13Aの上端には、係合ボール11を通過させるボール挿入部13Cが形成してある。 分岐部13Bは、フックバー6の位置決め部分として選択的に用いるものであり、上下方向に所定の間隔で形成してある。 また、係合溝13には、その縁に添って滑り止め14が一体的に設けてある。
    上記の物品支持装置1は、主として、保持板3、ヒンジ4、フックバー6および係合溝13により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    この物品支持装置1は、図3(c)に示すように、支持板2にフックバー6を添わせると共に、支持板2の表側の面(滑り止め5を設けた面)に保持板3を合わせた状態にすることで、コンパクトに収納し得るものとなる。
    また、使用する場合には、図3(c)の状態からヒンジ4を中心にして保持板3を支持板2の裏側に回動させ、フックバー6の係合ボール11を係合溝13のボール挿入部13Cに通してフックバー6を直線部13Aに移動させ、さらに適宜選択した分岐部13Bにフックバー6を位置決めする。 これにより、支持板2と保持板3が一定の角度を成す状態で互いの回動が規制され、図2(a)に示す如く設置面Fに起立させることができる。
    そして、傾斜状態となった支持板2に、物品A1を取り付ける。 このとき、当該物品支持装置1では、支持板2に樹脂製の滑り止め5が設けてあるので、この滑り止め5による摩擦力で物品A1の取り付け状態を維持することとなり、物品A1の付け外しもきわめて容易である。 また、支持板2および保持板3の下端部にも樹脂製の滑り止め5,12が設けてあるので、より安定した起立状態が得られると共に、設置面Fに損傷を与えることも無い。
    上記の物品支持装置1をPOP用の展示台として用いた場合には、支持板2を傾斜状態に保持して商品等を取り付けることで、商品等を非常に見やすい姿勢にして展示し得ることとなり、接着剤やクリップなどの固定手段を何ら用いないので、商品等を手に取って見ることも容易であり、商品等の全面を見せることができると共に、商品等の様々な大きさや形状に対応し得るものとなる。 また、支持板2が透明であるから、当該装置を商品やショーケースの上に置いても、その下側が隠れたり暗くなったりすることが無い。
    また、物品支持装置1は、図2(a)(b)に示すように、物品A1,A2の重量や大きさなどに応じて支持板2の傾斜角度を調整することができる。 この場合、係合ボール11と係合溝13との係合位置(分岐部13B)を選択することで、図2(a)(b)に示す如く支持板2と保持板3とが成す角度すなわち支持板2の傾斜角度を変えることができ、調整バー9の摺動位置を調整してフックバー6の全体の長さを変えれば、係合ボール11と係合溝13との係合位置を変えずに支持板2の傾斜角度を変えることができ、さらに、最長にしたフックバー6を最上段の分岐部13Bに係合すれば、図2(c)に示すように、支持板2と保持板3とが成す角度が最大となって支持板2の傾斜角度を最も緩やかにすることができる。
    図4および図5は、本発明に係わる物品支持装置の第2の実施例を説明する図である。 なお、先の実施例と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
    図4に示す物品支持装置21は、支持板2と、この支持板2とほぼ同じ大きさの第2の支持板22を備えている。 両支持板2,22は、互いの裏面の中心にボール受け8,8が設けてあり、各ボール受け8とともにボールジョイントを構成する連結ボール7を両端に設けた連結バー23によって連結してある。 したがって、両支持板2,22は、互いに直交する3軸回りに回動可能である。
    ここで、この実施例では、各ボール受け8と連結ボール7とが所定の摩擦力をもって球面接触しており、その摩擦力を超える負荷により回動させることができると共に、摩擦力によって任意の回動位置を維持するものとなっている。
    さらに、両支持板2,22は、その表面に、概略半球状を成す多数の樹脂製滑り止め24が規則的に並べて形成してあり、端面にも樹脂製滑り止め25が形成してある。 これらの滑り止め24,25も二重成形により一体的に形成することができる。
    上記の物品支持装置21は、主として、第2の支持板22および連結バー23により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    この物品支持装置21は、図5(a)にも示すように、第2の支持板22を設置面Fに当接させた状態にし、第2の支持板22と連結バー23の角度、および連結バー23と支持板2の角度を調整することで起立状態となり、傾斜した支持板2において物品A3を支持する。 このとき、当該物品支持装置21は、第2の支持板2の表面にも滑り止め24が設けてあるので、より安定した起立状態が得られると共に、設置面Fに損傷を与えることも無い。 なお、図5(a)では支持板2を設置面Fから離間させているが、支持板2の下端が設置面Fに当接する状態に起立させることも当然できる。
    また、図5(b)に示すように、両支持板2,22を相反する向きに傾斜させることにより、それぞれにおいて物品A3,A3を支持することができる。 さらに、第2の支持板22を設置面Fに当接させて支持板2を設置面Fから離間させた起立状態では、図5(c)に示すように、設置面Fとの間で支持板2よりも明らかに大きい物品A4を支持することができる。
    そしてさらに、両支持板2,22は、互いに面に沿う方向にも回動させることができるので、図5(d)(e)に示すように、互いの長辺が同一方向となる姿勢や互いの長辺が交差する方向となる姿勢にすることができ、また、図5(f)に示す如く互いに同一面状に連なるようにすれば収納に便利である。
    そしてさらに、当該物品支持装置21は、第2の支持板22を設置面Fに当接させた場合、支持板2を平に保持することも可能であるから、例えば眼鏡や腕時計等の小物類を置く支持台として用いることができ、各種物品に対する適用範囲がより拡大されたものとなる。
    図6および図7は、本発明に係わる物品支持装置の第3の実施例を説明する図である。
    図6に示す物品支持装置31は、支持板2と、この支持板2とほぼ同じ大きさの第2の支持板32を備えている。 両支持板2,22は、互いの裏面の中央に、短辺方向と平行な筒状部33が一体的に設けてあり、双方の筒状部33の円形内孔に両端が回動可能に係合する一対の連結アーム34によって連結してある。
    ここで、この実施例では、筒状部33の内孔と連結アーム34とが所定の摩擦力をもって接触しており、その摩擦力を超える負荷により回動させることができると共に、摩擦力によって任意の回動位置を維持するものとなっている。
    さらに、両支持板2,22は、その表面に、短辺方向に沿う線状の樹脂製滑り止め35が所定間隔で形成してあると共に、短辺側の端面にも樹脂製滑り止め36が形成してある。
    上記の物品支持装置31は、主として、第2の支持板32および連結アーム34により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    この物品支持装置31は、図7(a)に示すように、両支持板2,22の裏面が合うように折り畳めば、コンパクトにして収納することができ、図7(b)に示すように、両支持板2,22を相反する方向に傾斜させれば、2つの物品A5,A5を支持することができる。
    また、図7(c)に示すように、支持板2の裏面に第2の支持板22の上端が接する状態にすれば、2つの物品A5,A5の支持が可能であるうえに、第2の支持板22が支持板2の支えとして働くこととなり、さらに、第2の支持板22を設置面Fに当接させれば、図7(d)に示す如く支持板2を傾斜状態に保持することができ、この場合、支持板2を水平状態に保持することもできる。
    図8および図9は、本発明に係わる物品支持装置の第4および第5の実施例を説明する図である。
    図8に示す物品支持装置41は、支持板2と保持板42を備えると共に、双方を各々のボール受け7,7と両端に連結ボール8,8を有する連結バー43で回動可能に連結したものである。 このとき、ボール受け7と連結ボール8は、先の実施例と同様にボールジョイントを構成すると共に、所定の摩擦力をもって球面接触している。
    また、支持板2の表面には、その長辺方向へ沿って蛇行した帯状の樹脂製滑り止め44が所定間隔で形成してある。 さらに、支持板2および保持板42は、下側の端面に樹脂製の滑り止め45,46が一体的に形成してあると共に、上側には、上方向および左右方向に開放されたスリット47,48が形成してある。
    図9に示す物品支持装置51は、図8に示す装置と同様に支持板2と保持板52を備えている。 支持板2と保持板52は、互いの対向面に連結溝53,54を有し、双方の連結溝53,54に係合する連結プレート55により互いに回動可能に連結してある。 このとき、連結溝53,54は円弧状の断面を有し、これに対して、連結部プレート55の両端には断面円形の連結部55Aが設けてあり、連結溝53,54と連結プレート55の連結部55Aは所定の摩擦力をもって接触している。
    また、支持板2の表面には、長辺方向に沿う直線帯状の樹脂製滑り止め56が所定間隔で形成してあると共に、支持板2と保持板52には、図8に示す装置と同様に、下側の滑り止め57,57およびスリット58,59が設けてある。
    上記の各物品支持装置41,51は、主として保持板42,52と、連結バー43あるいは連結プレート55により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    これらの物品支持装置41,51は、図10(a)に示すように、支持板2と保持板42,52を合わせるように折り畳むことにより、コンパクトにして収納することができ、また、支持板2と連結バー43あるいは連結プレート55との角度や、連結バー43あるいは連結プレート55と保持板42,52との角度を適宜調整することにより、図10(b)に示す如く起立させ、支持板2を傾斜状態に保持すると共に、支持板2において物品A6を支持する。
    さらに、上記各物品支持装置41,51は、図10(c)〜(e)に示すように、スリット47,48および58,59に、各種断面形状に折り曲げたシートS1〜S3の両側を差し込むことができる。 つまり、当該物品支持装置41,51は、POP用の展示台として非常に好適なものであって、物品A6として商品を展示すると共に、その宣伝・広告を表示したシートS1〜S3を取り付けることにより立体POPとすることができる。
    図11および図12は、本発明に係わる物品支持装置の第6の実施例を説明する図である。
    図11に示す物品支持装置61は、支持板2と、この支持板2とほぼ同じ大きさの保持板62を備えている。 支持板2と保持板62は、互いの上端部同士をヒンジ63で回動自在に連結してある。 支持板2の表面には、長辺方向に沿う直線状の溝を形成したシート状の樹脂製滑り止め64が形成してあり、支持板2および保持板62の下側の端面にも、樹脂製滑り止め65,66が形成してある。
    さらに、支持板2の裏面の下部近傍には、半円形のリング部67が設けてあり、これに対して、保持板62の下部近傍には、表裏に開口した挿通孔68が形成してある。 そして、リング67に紐69を掛けると共に、この紐69を挿通孔68に通し、さらに、紐69に挿通孔68よりも大きい止め玉70を設けた構成になっている。
    止め玉70は、例えば衣類等における紐の長さ調整具と同様に、紐69を挿通させていると共に、ばねにより突出方向に付勢されて紐69を挿通部分で拘束するボタン71を備え、このボタン71を押すことにより、紐69の拘束を解除して長さ調整を可能にするものである。
    上記の物品支持装置61は、主として保持板62、ヒンジ63、紐69および止め玉70により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    この物品支持装置61は、支持板2と保持板62が回動自在であるため、図12(a)に示すようにコンパクトに折り畳むことができ、紐69の長さを調整することで支持板2と保持板62とが成す角度(開く角度)が決定され、支持板2を傾斜状態に保持して物品を支持する。 なお、この実施例の物品支持装置61は、保持板62の表面に滑り止めを設ければ、この保持板62を第2の支持板として用いることも可能となる。
    図13は、本発明に係わる物品支持装置の第7の実施例を説明する図である。 図示の物品支持装置81は、保持用吸盤82を備え、支持板2と保持用吸盤82を連結バー83および連結ピース84で連結したものとなっている。 支持板2の裏面には連結用ボール85が設けてあり、保持用吸盤82にはボール受け86が設けてある。 また、連結バー83は、両端に連結ボール87,87を備え、連結ピース84は、両端にボール受け88,88を備えている。 これらの連結ボール85,87およびボール受け86,88は、先の実施例と同様に、所定の摩擦力をもって球面対偶を成すボールジョイントを構成する。
    そして、支持板2の連結ボール85と連結ピース84の一方のボール受け88を回動可能に嵌合し、連結ピース84の他方のボール受け88と保持用吸盤82のボール受け86に、連結バー83の連結ボール87,87を各々回動可能に嵌合している。
    上記の物品支持装置81は、主として保持用吸盤82、連結バー83および連結ピース84により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    この物品支持装置81は、先の各実施例と同様の効果が得られるうえに、保持用吸盤82を設置面に吸着させることにより、当該装置の姿勢をより確実に維持して物品を支持し得るものとなる。
    図14は、本発明に係わる物品支持装置の第8の実施例を説明する図である。 図示の物品ピン支持装置91は、図13に示す物品支持装置81の保持用吸盤に代えて、ボール受け96を有する保持プレート92を設けたものである。 この保持プレート92には、一対のプレートを所定間隔で立設したボード立て99が設けてある。 その他の連結ボール97を有する連結バー93、ボール受け98を有する連結ピース94、および支持板2の連結ボール95は、図13に示す実施例と同様である。
    上記の物品支持装置91は、主として保持プレート92、連結バー93および連結ピース94により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    この物品支持装置91は、先の各実施例と同様の効果が得られるうえに、保持用吸盤92を設置面に接触させることにより、当該装置の姿勢を確実に維持して物品を支持し得るものとなる。 また、当該装置は、POP用の展示台として用いるのに好適であり、例えば、ボード立て99に商品の宣伝・広告を表示したボードを立てることができる。
    図15は、本発明に係わる物品支持装置の第9の実施例を説明する図である。 図示の物品支持装置101は、保持用クリップ102を備え、支持板2と保持用クリップ102を複数の連結ピース103,104で連結している。 支持板2の表面には、シート状の樹脂製滑り止め110が形成してある。
    支持板2の裏面と保持用クリップ102には、連結ボール105,106が設けてある。 連結ピースは、両側にボール受け107,107を有する第1の連結ピース103と、ボール受け108と連結ボール109を有する第2の連結ピース104があり、この実施例では、第1連結ピース103を1個、第2連結ピース104を4個用いている。 これらの連結ボール105,106,109およびボール受け107,108は、先の実施例と同様に、所定の摩擦力をもって球面対偶を成すボールジョイントを構成する。
    そして、支持板2の連結ボール105と第1連結ピース103の一方のボール受け107とを回動可能に嵌合し、第1連結ピース103に対して4個の第2連結ピース104を次々に連結し、最後の第2連結ピース104のボール受け108と保持用クリップ102の連結ボール106を回動可能に嵌合する。
    上記の物品支持装置101は、主として保持用クリップ102、第1および第2の連結ピース103,104により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    この物品支持装置101は、保持用クリップ102を別の構造体Bに挟み付けて用いられる。 したがって、この物品支持装置101は、図示の如き構造体Bの水平部分以外に、傾斜部分や垂直部分にも取り付けることが可能であり、取り付けの自由度が高いものとなっている。
    また、物品支持装置101は、保持手段が、複数の連結ピース103,104によって多関節体を構成しているので、支持板2の姿勢を自由に設定して物品を支持することができる。 さらに、支持板2を水平に保持することができるので、POP用の展示台のほか、小物類を置く支持台として用いることができ、先述の取り付けの自由度向上と相俟って、適用範囲のさらなる拡大を実現し得るものとなっている。
    図16および図17は、本発明に係わる物品支持装置の第10の実施例を説明する図である。 図示の物品支持装置111は、支持板2とほぼ同じ大きさの第2の支持板112を備え、両支持板2,112の上端部をヒンジ113で回動可能に連結している。 このとき、ヒンジ113は、軸113Aとその挿通部113Bとが所定の摩擦力をもって接触しており、任意の回動位置を維持し得るものとなっている。 また、両支持板2,112は、図1に示す実施例と同様に、3つのシート状の滑り止め114,115と、表面から下側の端面に至る滑り止め116,117が設けてある。
    上記の物品支持装置111は、主としてヒンジ113により、支持板2を所定の姿勢にして保持し且つ支持板2を角度調整可能に保持する保持手段を構成している。
    この物品支持装置101は、きわめて簡単な構造であって、図17(a)に示すように、両支持板2,112の裏面を合わせた状態にすることでコンパクトにして収納することができ、図17(b)に示すように、両支持板2,112を適宜の角度にすることで設置面Fに起立して物品を支持することができ、図17(c)に示すように、第2の支持板112を設置面Fに当接させて支持板2を起立させることもできる。 また、ヒンジ113の位置を両支持板2,112の裏面側にオフセットさせておけば、両支持板2,112の成す角度を180度にして双方の表面を同一面状に連ねることができ、この状態で他の構造物に立て掛ければ、より大きな物品を支持することも可能である。
    なお、本発明に係わる物品支持装置は、その具体的な構造が上記各実施例に限定されることは無く、例えば支持板の形状や色彩などを様々に変更することができるのは当然であり、各実施例の構造を組合わせたり保持手段の細部などを適宜変更したりすることができる。
    産業上の利用可能性本発明に係わる物品支持装置によれば、接着剤やクリップ等の固定手段が不要となり、物品の付け外しをきわめて簡単に行うことができると共に、取り付けた物品を確実に支持することができる。 そして、POP用の展示台として用いた場合には、支持板を傾斜状態に保持して商品等を取り付けることで、商品等を非常に見やすい姿勢にして展示することができ、また、固定手段を用いないので商品等を手に取って見ることも容易であり、とくに、クリップを廃止したことで、商品等の全面を見せることができると共に、商品の様々な大きさや形状に対応することができる。 さらに、POP用の展示台としてだけでなく、例えば、シート類やボード類の支持台、あるいは眼鏡や腕時計などの小物類を置く支持台として使用することもでき、各種物品に対する適用範囲を大幅に拡大することができる。
    また、本発明に係わる物品支持装置の好適な例によれば、物品の大きさ、重量および形状などに応じて支持台の姿勢を変えることができ、各種物品に対する適用範囲のさらなる拡大を実現することができると共に、POP用の展示台としてに用いた場合には、商品展示の様々なバリエーションを選択することが可能となって、展示効果を一層高めることができる。
    さらに、本発明に係わる物品支持装置の好適な例によれば、支持板と第2の支持板の2箇所で物品の支持を行うことができ、とくにPOP用の展示台として好適なものになる。 また、第2の支持板を当該装置の設置面に接した状態にすれば、この第2の支持板にも滑り止めが設けてあるので、支持板をより安定した状態に保持することができ、さらには、第2の支持板の滑り止めが樹脂製であるため、設置面の損傷を防ぐことができる。
    さらに、本発明に係わる物品支持装置の好適な例によれば、支持板を傾斜状態にした際に、その下側の端面に設けた樹脂製の滑り止めにより支持板を一層安定して保持することができ、また、設置面の損傷を防ぐことができる。
    さらに、本発明に係わる物品支持装置の好適な例によれば、樹脂製の支持板に対して滑り止めを二重成形により一体的に形成したことにより、様々な形状および大きさの滑り止めを備えた支持板を容易に且つ大量に製造することが可能となって、当該装置を大量生産することができる。 また、支持板から滑り止めが脱落するような心配も無く、良好な外観体裁を長く維持することができる。
    【図面の簡単な説明】
    図1は、本発明に係わる物品支持装置の第1の実施例を説明する斜視図、図2は、図1に示す物品支持装置の使用状態を説明する各々側面図(a)〜(c)、図3は、図1に示す物品支持装置の正面図(a)、保持板の背面図(b)および側面図(c)、図4は、本発明に係わる物品支持装置の第2の実施例を説明する斜視図、図5は、図4に示す物品支持装置の使用状態を説明する側面図(a)〜(c)、斜視図(d)(e)、および収納時の状態を説明する斜視図(f)、図6は、本発明に係わる物品支持装置の第3の実施例を説明する斜視図、図7は、図6に示す物品支持装置の収納時の状態を説明する側面図(a)、および使用状態を説明する側面図(b)〜(d)、図8は、本発明に係わる物品支持装置の第4の実施例を説明する� ��視図、図9は、本発明に係わる物品支持装置の第5の実施例を説明する斜視図、図10は、図8および図9に示す物品支持装置の収納時の状態を説明する側面図(a)、および使用状態を説明する側面図(b)〜(e)、図11は、本発明に係わる物品支持装置の第6の実施例を説明する斜視図、図12は、図11に示す物品支持装置の収納時の状態を説明する側面図(a)、および使用状態を説明する側面図(b)、図13は、本発明に係わる物品支持装置の第7の実施例を説明する斜視図、図14は、本発明に係わる物品支持装置の第8の実施例を説明する斜視図、図15は、本発明に係わる物品支持装置の第9の実施例を説明する斜視図、図16は、本発明に係わる物品支持装置の第10の実施例を説明する斜視図、図17は、図1� �に示す物品支持装置の収納時の状態を説明する側面図(a)、および使用状態を説明する側面図(b)(c)である。

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