2つの信号生成手段を備える物品保持具

申请号 JP2017548522 申请日 2015-11-09 公开(公告)号 JP2018503482A 公开(公告)日 2018-02-08
申请人 インベントリー・システムズ・ゲーエムベーハー; INVENTORY SYSTEMS GMBH; 发明人 ハッハマン・ゲオルク;
摘要 【課題】簡便な構成で、物品保持具からの物品の取り出しを、該保持具への物品の補充と区別して検知し得る物品保持具を提供する。【解決手段】前後に配置された一列の物品から先頭の物品(W)を前端方向に変位させ、前端取り出し得るように、複数の物品を移動可能な状態で前後に配置し得る物品保持具(1)において、前端方向への先頭の物品(W)の変位の結果として動かされ、物品(W)の取出しを報知する取出し 信号 を生成する、少なくとも1つの移動可能に支持された信号生成手段(12,13)を備える。物品保持具(1)には、端部の方向への先頭の物品(W)の変位時にこれにより2つの取出し信号が生成されるように一つずつ動かされる、2つの移動可能に支持された信号生成手段(12,13)が設けられている。【選択図】図1B
权利要求

前後に配置された一列の物品から先頭の物品(W)を、前端方向に移動させ、該前端において、前記物品(W)を取り出し得るように、複数の物品を移動可能な状態で前後に配置し得る物品保持具(1)であって、 変位可能に支持されて、前記前端方向への前記先頭の物品(W)の移動の結果変位され、該変位時に取り出し信号の生成を引き起こして、該物品保持具(1)からの前記物品(W)の取出しを報知する、信号生成手段(12,13)を備える物品保持具(1)において、 該物品保持具(1)には、前記前端方向への先頭の物品(W)の移動時に、一つずつ変位され、結果として少なくとも2つの取出し信号が生成されるように、変位可能に支持された2つの信号生成手段(12,13)が設けられていることを特徴とする、 物品保持具。請求項1に記載の物品保持具において、前記信号生成手段(12,13)が、該物品保持具(1)に回動可能に支持されていることを特徴とする、物品保持具。請求項2に記載の物品保持具において、前記信号生成手段(12,13)が、共通の回動軸(14)、又は各々独自の回動軸(14a,14b)を中心として回動可能であることを特徴とする、物品保持具。請求項1から3のいずれか一項に記載の物品保持具において、 前記信号生成手段(12,13)が、それぞれ、制御部(121,131)を備え、 該制御部(121,131)は、前記物品(W)が前記前端方向へ動かされる際には、必ず該制御部(121,131)を通過し、移動する前記物品(W)から該制御部(121,131)が作用を受けることによって、通過する前記物品(W)により、前記信号生成手段(12,13)が変位運動を強いられるように構成されていることを特徴とする、 物品保持具。請求項4に記載の物品保持具において、前記信号生成手段(12,13)の前記制御部(121,131)は、取り出される先頭の物品(W)が該物品保持具(1)の前記前端へと動かされる方向である、取出し方向(R)に沿って互いにオフセットしていることを特徴とする、物品保持具。請求項1から5のいずれか一項に記載の物品保持具において、 取り出される先頭の物品(W)が該物品保持具(1)の前記前端へと動かされる方向である取出し方向(R)を横切るように、前記信号生成手段(12,13)が隣り合わせて配置されていることを特徴とする、物品保持具。請求項1から6のいずれか一項に記載の物品保持具において、少なくとも2つのリード接点(2,3)が設けられており、これを用いて前記信号生成手段(12,13)の変位時に2つの取出し信号を生成し得ることを特徴とする、物品保持具。請求項7に記載の物品保持具において、前記信号生成手段(12,13)が、それぞれ、リード接点(2,3)と協働する磁石(122,132)又はリード接点を含むことを特徴とする、物品保持具。請求項1から8のいずれか一項に記載の物品保持具において、少なくとも1つの信号生成手段(12,13)が、該物品保持具(1)の前記前端の方向に動かされる先頭の物品(W)によって開放位置から抑止位置へと変位可能であり、前記抑止位置での前記信号生成手段(12,13)が、前記先頭の物品(W)の後ろに配置された物品の、前記前端の方向への新たな移動を防ぐことを特徴とする、物品保持具。請求項9に記載の物品保持具において、前記信号生成手段(12,13)が、抑止部(120,130)を有し、該抑止部(120,130)は、前記抑止位置において物品(W)がこれを越えて該物品保持具(1)の前記前端に向かって動かされ得ないように突出することを特徴とする、物品保持具。請求項9または10に記載の物品保持具において、前記信号生成手段(12,13)は、該物品保持具(1)の前記前端に向かって動かされる物品(W)によって該物品(W)が該物品保持具(1)から取り出されるまで前記抑止位置に維持されるように形成及び配置されていることを特徴とする、物品保持具。請求項9から11のいずれか一項に記載の物品保持具において、それぞれ開放位置と抑止位置との間で変位されることが可能である、少なくとも2つの信号生成手段(12,13)が設けられていることを特徴とする、物品保持具。請求項1から12のいずれか一項に記載の物品保持具において、前記信号生成手段(12,13)が、該物品保持具(1)の前端に向かって移動された物品(W)の取出しと、該物品保持具(1)への物品の補充および/または物品(W)の押戻しとの両方を可能にすることを特徴とする、物品保持具。請求項1から13のいずれか一項に記載の物品保持具において、生成された前記取出し信号を用いて物品(W)が動かされた方向を評価することが可能な、電子評価ユニットが設けられていることを特徴とする、物品保持具。請求項14に記載の物品保持具において、前記電子評価ユニットは、物品(W)が該物品保持具(1)の前記前端の方向に動かされ、これによって前記2つの信号生成手段(12,13)が変位された時に、前記取出し信号に応じて、聴覚的および/または視覚的に認知可能な物品取出し信号(WS)を出するように設定されていることを特徴とする、物品保持具。

说明书全文

本発明は、請求項1の前提部に記載される類の物品保持具に関する。

例えばラックフックのような形の物品保持具(商品保持具)によれば、例えば小売業等で、商品を美しく陳列し、それらを顧客が簡単に取り出せる状態に保持するため、複数の物品を可動状態で、前後に配列させることができる。個々の物品は、物品保持具に移動可能に(例えば、物品保持具に引掛けて)配置されており、前後に配置された一列の物品から、先頭の物品を該物品保持具の前端に向けて移動させることができ、この前端で、物品保持具より取り出すことができる。

盗難防止及び在庫監視のため、このような物品保持具に、該物品保持具からの物品の取り外しを検知し得る電子部品を設けることは既に知られている。例えば、着脱可能に取り付けられる信号生成手段を、物品保持具に設けてもよい。これは、先頭(最も前)の物品が前端方向に変位される時に変位可能であり、変位時に取り外し信号の生成を引き起こし、この信号により、物品が取り外されたことが、物品保持具により表示される。このような信号生成手段は、例えば回動可能に取り付けられた揺動アームの形で実現できる。このような揺動アームによれば、物品保持具から複数の物品ではなく単一の物品しか同時には取り出せない状態とすることもできる。このような解決手段は、例えば特許文献1から知られている。

このような物品保持具では、生成された取出し信号を使用して、例えば、非典型的な取出しパターン、したがって、盗難の疑われる行動について、容易に判断することができる。他方、取出し信号に基づくのみでは、現在の量、すなわち、物品保持具上で待機状態にある物品についての情報は得られないので、在庫(数量)の監視に関しては、通常、役に立たない。例えば、顧客により前に度取り出された物品が、物品保持具に戻し置かれたり、店員により物品が補充再配置された場合にも、取り外し信号が生成される。また、このような物品保持具が物品の取出し毎に、揺動アームを用いて音響的に認識するよう設定されている場合、顧客による物品の返却や販売員による物品保持具への新たな物品の補充も音響フィードバックを生じさせる。これも同じく不利であると思われる。

特許文献2から知られる物品保持具では、この問題を解決するために、物品保持具に配置された物品を該物品保持具の前端の方向に押しやる物品給送機の変位運動を監視することが提案されている。ここでは、上記給送機の変位時に、回路基板に設けられた接点により、物品給送機が前端方向に変位されたのか、その逆変位方向に変位されたのかに応じて、個別に判別し得る変位信号のシーケンスが生成される。この解決手段は極めて効果的で簡便であるが、給送手段(feed unit)の使用を常に前提とするので、サイズ及びコストの観点からみて全ての用途に適しているとは言えない。

国際公開第2006/061009号

国際公開第2010/094778号

従って、本発明は上記の難点を克服することを目的として、この観点から見て改良された、給送手段使用の要がない、物品保持具を提供することを目的とする。

上記目的は、請求項1に記載の物品保持具により達成される。

ここで、本発明にかかる物品保持具は、変位可能に取り付けられた2つの信号生成手段を備え、該手段は先頭の物品が前端へ移動する際に、一つずつ(順番に、交代で)変位され、結果として二つの移動信号が、(好ましくは続けて)生成されるものである。

取出しに必要とされる物品保持具の前端の方向へ、先頭の物品が移動する際に、一つずつ変位される、2つの信号生成手段により異なる取出し信号が生成される結果、特に物品の取出しを、物品の返却及び、前記物品保持具への補充と区別することが可能である。例えば、物品の取出し時には、まず第1の信号生成手段が変位され、次いで第2の信号生成手段が変位される。これに対し、物品の返却時には、まず第2の信号生成手段が変位され、次いで第1の信号生成手段が変位される。

例示的な一実施形態において、前記信号生成手段は物品保持具に、例えば共通する回動軸又は2つの別個の回動軸回りに、回動可能に取り付けられていてもよい。ここで、回動軸は、例えば物品保持具の円筒状の取付部材により規定することができ、これに、前記信号生成手段が回動可能に取り付けられる。このような取付部材は、例えば、前記物品保持具に円筒ピンの形で設けられる。

例示的な一実施形態において、前記信号生成手段は、それぞれ、制御部を備え、物品は前端の方向に動かされる際に該制御部を通って導かれる必要があり、動かされる物品が制御部において作用し、導かれる物品によって、信号生成手段が変位運動を強制される。例えば、ラックフックの一変形例では、該ラックフックに保持されて移動可能に配置された物品は、取り外しのためには、信号生成手段の凸状に湾曲した制御部を通り越して動かされねばならず、前端の方向に引かれる物品が、その湾曲した制御部に作用し、その結果、前記信号生成手段を移動および/または回動させるように構成されていてもよい。これに対応する、信号生成手段の変位が電子的に検出され、各場合に、取出し信号を生成(トリガー)する。

一改良形態において、前記信号生成手段を備えた物品保持具は、取り出される物品が前端方向に動かされる時、該物品が各制御部上の、該物品を物品保持具に保持する(好ましくは懸架する)領域に作用するよう構成されていてもよい。

例示的な一実施形態において、前記信号生成手段の制御部は、取り出される先頭の物品が物品保持具の前端へ動かされる取り出し方向に沿って、互いにオフセットしている(位置がずれている)。こうして、前記制御部は、取り出し方向に沿って前後に配置され、取り出される物品は、前方に動く際に、時間差を持って、制御部に作用する。

上記の構成に代えて、または加えて、前記信号生成手段は、取出し方向を横切るよう、隣り合わせて配置されたものであってもよい。これによって、信号生成手段を、省スペースで物品保持具に設けることができる。一変形例において、前記信号生成手段は、隣り合わせて配置されるが、その制御部は取出し方向において前後に配置されるように形成されている。例えば、この目的のために、寸法の異なる2つの揺動アームが信号生成手段として設けられてもよく、あるいは、2つの同一寸法に形成された揺動アームが隣り合わせて設けられ、但し、取り出し方向においては互いにいくらかずれて配置されていてもよい。

信号生成手段の変位時に取出し信号を生成するため、前記物品保持具は、少なくとも2つのリード接点を備え、これによって、該信号生成手段の変位時に、2つの取出し信号が生成され得る。例えば、前記信号生成手段は、それぞれ、リード接点又はリード接点と相互作用する磁石を有してもよい。

一変形例において、前記物品保持具は、さらに、該物品保持具から一つずつしか物品を取り出せないことを確実にする分離機構を備えている。前記分離機構の機能として主に重要なのは、物品保持具の前端へ複数の物品が同時に移動することがこれによって妨げられることである。しかし、前記分離機構により、さらに、先頭の物品が物品保持具から未だ取り出されていない間は、次の物品も前記物品保持具の前記前端まで移動されないようにすることが可能である。物品は前記物品保持具から一つずつしか続いて取り出せないことから、数個の物品を同時に前端に向かって移動させて物品保持具から取り出すことはできないので、多くの数量の物品が盗難されるリスクを大幅に抑えることができる。

例示的な一実施形態では、少なくとも1つの信号生成手段は、このような分離機構の一部でもある。そこで、物品保持具の前端方向に動かされる先頭の物品により前記信号生成手段は開放位置から抑止位置へと変位可能であり、該抑止位置における信号生成手段が、先頭の物品の後ろに配置された物品の、前端の方向への新たな移動を防止する。その抑止位置において、結果として信号生成手段は、物品保持具の前端の方向への物品の新たな移動を妨げ、よって複数の物品が同時に移動することを妨げる。一変形例において、前記信号生成手段は、この目的のために、抑止部を備え、該抑止部は、これを越えて物品保持具の前端に向けて物品が動かされないよう、前記抑止位置において突出する。ここで、前記信号生成手段はその抑止位置において、(例えば前記取り出し方向と直に)物品の変位経路に突出し、物品が該信号生成手段を越えて前端方向に移動され得ないようにする。例えば、物品が、通常、物品包装に設けられた開口により物品保持具に移動可能に懸架されているとして、前記抑止位置で、抑止部を備える信号生成手段が、該抑止部の突出部分が物品包装の開口の高さを超える位置まで、取出し方向と直角に突出すると、物品包装の破壊なしには前記抑止部を越えた移動は不可能となる。

上記の構成に基づく一変形例では、凸状に湾曲した制御部により、信号生成手段がその開放位置においては物品保持具の下側で突出するのに対し、抑止位置においては、信号生成手段の抑止部が前記物品保持具の上側で突出する。物品が前記制御部に沿って物品保持具の前端に向かって動かされると、該物品が、前記信号生成手段を物品保持具の上側の方向に押しやる。前記信号生成手段が動可能又は回動可能に取付けられていることにより、前記抑止部は、前記物品保持具の上側から(より強く)外へ押しやられ、先頭の物品が信号生成手段の制御部に作用して物品保持具から未だ取り出されていない間は、抑止部が、他のいかなる物も、前端の方向に動かされるのを防止する。

例示的な一実施形態では、それぞれが開放位置と抑止位置との間で変位可能な信号生成手段が、少なくとも2つ設けられている。従って、少なくとも2つの信号生成手段が、分離機構の一部となる。それぞれ抑止位置へと変位可能な信号生成手段が少なくとも2つ設けられていることから、結果として、物品保持具からの複数の物品の同時取り出しを防ぐ少なくとも2つの機械的障害が存在することになる。

原則として、前記信号生成手段は、物品の移動及び取出しと、物品保持具への追加の物品の補充および/または返却の意味での物品の押戻しとの両方を可能にするものであることが好ましい。従って、例えば、物品保持具への補充および/または物品の返却時に、該信号生成手段を越えて物品保持具の後端の方向に、物品を動かし得るように、分離機構の一部をなす信号生成手段も形成され、物品保持具に変位可能に取り付けられている。

さらに、生成された取出し信号を用いて物品が移動された方向を評価し得る電子評価ユニットが設けられていることが好ましい。このような電子評価ユニットは、前記物品保持具に組み込まれていることが好ましい。結果として、前記評価ユニットと、該評価ユニットに接続され、(例えばラウドスピーカおよび/または照明および/またはディスプレイにより)聴覚的および/または視覚的に認知可能な物品取出し信号を出する出力装置とを備える物品保持具は、さらなる配線なしに機能できる自立的な構造ユニットを形成することができ、これにより(ラック)壁に簡単に取り付けることができる。勿論、上記の構成に代えて、あるいは加えて、電子評価ユニットは、物品保持具の物品が移動可能に保持される保持部と別体に配置されてもよい。例えば、取出し信号を前記評価ユニットに送信するために、該評価ユニットへの接続ケーブル用のインターフェースを保持部に設けてもよく、あるいは、このような接続ケーブルを組み込んでもよい。

ここで、前記評価ユニットは、受信した取出し信号を用いて物品保持具からの物品の取り出しを検出すると、聴覚的および/または視覚的に認知可能な物品取出し信号を生成するように設定されていることが好ましい。他方、前記評価ユニットから受信した前記取出し信号に基づいて物品が後端の方向に前記2つの信号生成手段を通り越して変位されたと判断されると、物品取出し信号は生成されない。このようにして、物品が取り出された場合にのみ、前記物品保持具からの物品の取出しを音響的におよび/または視覚的に示す取出し信号が実際に生成される。

結果として、この変形例では、前記信号生成手段からの取出し信号は、評価ユニットにより評価可能なものであるが、該取出し信号は視覚的および/または聴覚的には知覚し得ない。最終的に、異なるおよび/または聴覚的に認知可能な物品取出し信号がこの目的のために生成されるか否かは、結局、生成された前記取出し信号の系列と、前記評価ユニットの評価に依存する。該評価ユニットは、物品が実際に前端の方向に移動されて物品保持具から取り出された時にのみ、このような物品取出し信号を生成する前記評価ユニットの評価に依存する。

信号生成手段として2つの回動可能に取り付けられた揺動アームを備える、本発明にかかる物品保持具の例示的な一実施形態を、一方向から見た図である。

図1Aの物品保持具を、別の方向から見た図である。

図1Aの物品保持具を、さらに別の方向から見た図である。

図1Aの物品保持具を、さらに別の方向から見た図である。

図1A〜図1Dの物品保持具からの先頭の物品の取出しの一段階、およびこれによって生じる2つの揺動アームの変位運動を示した図である。

図1A〜図1Dの物品保持具からの先頭の物品の取出しの別の段階、およびこれによって生じる2つの揺動アームの変位運動を示した図である。

図1A〜図1Dの物品保持具からの先頭の物品の取出しの別の段階、およびこれによって生じる2つの揺動アームの変位運動を示した図である。

図1A〜図1Dの物品保持具からの先頭の物品の取出しの別の段階、およびこれによって生じる2つの揺動アームの変位運動を示した図である。

図1A〜図1Dの物品保持具からの先頭の物品の取出しの別の段階、およびこれによって生じる2つの揺動アームの変位運動を示した図である。

本発明にかかる物品保持具の、別の例示的実施形態について、先頭の物品の取出し時の一段階を、結果として生じる信号生成手段としての2つの回動可能に取り付けられた揺動アームの変位運動と共に示した図である。

図3Aの物品保持具における物品取出し時の別の段階を示す図である。

図3Aの物品保持具における物品取出し時の別の段階を示す図である。

本発明のさらなる利点および特徴は、添付の図面を用いて以下で説明する例示的な実施形態から集めることができる。 ラックフックの形をとる物品保持具1について異なる方向から見た図を図1A〜図1Dに示す。物品保持具1は、細長い(ここでは棒状の)保持部10を備え、該保持部10に、物品が移動可能に前後に配置される。ここで、個々の物品は、物品保持具1の前端から該物品保持具1へと押し込まれる。この目的のため、個々の物品は、その物品包装に、保持部10を挿通し得るように適切に寸法設計された開口Oを保持している。

物品保持具1は、意図したように、その後端部で、保持部10の固定ポイント11により(ラック)壁に固定される。その反対側の物品保持具1の前端部で、物品を取り外すことができ、その際、物品は取り出し方向Rに沿って前方へ動かされる。物品保持具1からの物品Wの取出しを電子的に検出し、物品Wが前端部で実際に取り出された時にのみ取出し音を生成するように、物品保持具1には、その前端領域に、2つの揺動アーム12,13の形をとる2つの信号生成手段が設けられている。これら2つの揺動アーム12,13はいずれも、共通の回動軸14周りに回動自在な状態で、保持部10に取り付けられている。さらに、2つの揺動アーム12,13は、物品Wを物品保持具1の前端で取り出せるように、該物品Wが保持部10に沿って該揺動アーム12,13を通り越して取出し方向Rに導かれる時、両方の該揺動アーム12,13が一つずつ回動方向に回動されるように形成され、配置されている。

回動軸14を規定する、例えば円筒ピンの形態の、取付部材を中心として回動自在に取り付けられている2つの揺動アーム12,13は、それぞれ、図1A〜図1Dに示される開放位置において、膨らみをもって凸状に湾曲した制御部121,131により、物品保持具1の下側で突出している。ここで、2つの制御部121,131の突出度合は、取り出される先頭の物品Wが取出し方向Rへ動かされる際に該制御部121,131に一つずつ作用し、それによって、両方の揺動アーム12,13をその回動軸14の回りに、同じ回動方向に一つずつ回動させるように選択されている。よって、2つの揺動アーム12,13は異なる長さを有し、結果として2つの制御部121,131は、取出し方向Rにおいて互いにオフセットしている(取出し方向Rの位置がずれている)。そのため、第1の揺動アーム12は、第2の揺動アーム13よりも約25%長い。このようにして、物品保持具1の前端方向に動かされた物品Wは、まず、第1の揺動アーム12の制御部121と接触し、これを回動軸14を中心として、前記前端方向へ反時計回りに回動させる。物品Wが前記前端の方向にさらに動かされると、該物品Wはより短い第2の揺動アーム13の制御部131と接触し、同様に、該制御部131上に沿って摺動する結果、図2A〜図2Eに示すようにその揺動アームを回動軸14を中心として反時計回りに回動させる。

2つの揺動アーム12,13は、変位時に取出し信号を生成するため、それぞれリード接点2,3と協働する。この目的のため、リード接点又はリードセンサ2,3が、それぞれ保持部10に設けられている。個々のリード接点2,3は、対応する揺動アーム12,13が前方に動かされる物品Wにより図1A〜図1Dに示すように開放位置外に回動される時にスイッチされる。リード接点2,3からの、揺動アーム12,13の回動を示す信号は、取出し信号として電子評価ユニットAEに送信される。好ましくは、評価ユニットAEは、物品保持具1に組み込まれ、保持部10内又は保持部10上に収納されており、この構成によって、評価ユニットAEを備える物品保持具1は、自立的な構造ユニットを形成し、これはさらなる配線なしで機能でき、(ラック)壁に簡単に取り付けることができる。

生成された取出し信号のシーケンスを用いて、評価ユニットAEは、物品Wが物品保持具1の前端方向に実際に移動されており、物品が例えば、物品保持具1を補充する際において後端の方向に移動されたわけではないかどうかを判定することができる。物品Wの取出し時には、まず第1の揺動アーム12が回動されてから第2の揺動アーム13が回動されるのに対し、物品Wを後端方向へ挿入する時には、2つの揺動アーム12,13が逆の順番で回動される。揺動アーム12,13の変位によりリード接点2,3によって生成された前記取出し信号を用い、物品Wが物品保持具1の前端の方向へ2つの揺動アーム12,13を通り越して動かされたことを評価ユニットAEが検出すると、該評価ユニットAEは物品取出し信号WSを生成する。物品Wの取出しは、この物品取出し信号WSにより音響的に認識される。これに代えて、あるいは、これに加えて、物品取出し信号WSは視覚的に認知可能なものであってもよい。聴覚的および/または視覚的に認知可能な物品取出し信号WSを出力するように評価ユニットAEに接続される出力装置、例えば、ラウドスピーカおよび/または照明および/またはディスプレイを有する出力装置が、同様に、物品保持具1に組み込まれていることが好ましい。

本例において、2つの揺動アーム12,13は、物品保持具1の、分離機構の一部であり、該分離機構によって、複数の物品Wが該物品保持具1から同時に取り出されることを防ぐことができる。この分離機構により、意図されたように、確実に単一の物品Wのみを物品保持具1の前端に到達させ、取り出すことができる。2つの揺動アーム12,13は、この目的のために抑止部120,130を有する。個々の物品Wは、2つの揺動アーム12,13がその開放位置にある時には、該抑止部120,130を越えて取出し方向Rに変位され得る。抑止部120,130も同様に、取出し方向Rに沿って前後に配置されており、前記保持部の上側で突出する。しかし、上述のように、物品Wが揺動アーム12,13の制御部121,131上に沿って摺動する結果、該揺動アーム12,13は回動される。ただし、この回動により、個々に対応する抑止部120,130が保持部10の上側で突出し、別の物品が該抑止部120,130を越えて移動することはできなくなる。先頭の物品Wが計画通り物品保持具1の前端で取り出された後でのみ、揺動アーム12,13はその開放位置へと再度回動して戻ることができ、変位経路が再び開放される。

2つの揺動アーム12,13の制御部121,131は、動かされる物品Wが抑止部120,130を上方へとより強く押しやるように、保持部10の下側で突出している。保持部10が、本例のように好ましくは扁平な上面を備えている場合、保持部10は、揺動アーム2,3の抑止部120,130と、対応する制御部121,131とが保持部1の相異なる側で突出し得るように、2つの揺動アーム12,13用の通過開口100を有する。

2つの揺動アーム12、13が抑止位置、すなわち前端に動かされた物品Wが物品保持具1から取り出されるまで、該物品保持具1の前端方向への別の物品の新たな移動が妨げられる位置に、止まるように、該2つの揺動アーム12,13の回動軸14は、物体保持具1の前端近傍に配置されている。さらに、揺動アーム12,13の曲率は、物体保持具1の前端領域でも、したがって、回動軸14の領域でも該2つの揺動アーム12,13の制御部121,131に物品Wが作用するように適切に選択されている。このようにして、物品Wが物品保持具1から取り出されるまで、揺動アーム12,13は、その開放位置を再び取ることができない。

2つの揺動アーム12,13は物品Wの返却およびこれにともなう物品保持具1における取出し方向Rと逆への物品の移動も可能とし、これによってリード接点2,3により取出し信号が生成されるものの、電子評価ユニットAEが、このような場合には、物品取出し信号WSが生成されないことを確実にする。このユニットは、生成された一連の取出し信号を評価して、顧客及び店員に認知可能な物品取出し信号WSを、物品Wが揺動アーム12,13を越えて物品保持具1の前端の方向に移動された場合にのみ生成する。これにより、物品保持具1は、実際の物品取出しのみを聴覚的および/または視覚的に認知可能な物品取出し信号により報知し、物品Wの返却又は物品保持具への物品の補充の度に報知することはない。

図1A〜図1D及び図2A〜図2Eと異なる一変形例では、取出し方向Rにおいて互いにオフセットされた2つの揺動アームを、互に平行な異なる回動軸で取り付ける。この場合、結果として、各揺動アームは個々の回動軸回りに回動可能となる。この構成によれば、物品保持具1の2つの揺動アームを、同じ形状の部品として形成することができる。ここで、回動軸が物理的に近接していれば、物品保持具1の前端部に位置した物品Wは、該物品Wが物品保持具1から取り出されるまで両方の揺動アームを前記抑止位置に維持することができる。但し、これは必須ではない。2つの前記揺動アームに対して2つの回動軸を有する一変形例では、物品保持具1の前端部に位置した物品Wにより、取出し方向Rで前方にある一方の揺動アームのみを、その抑止位置に維持してもよい。

図3A、図3B及び図3Cに、ラックフックの形をとる物品保持具1の別の変形例を異なる方向から見た図を示す。この例では、物品保持具1が、細長い(ここでは、棒状の)保持部10に加え、これと平行に延びる収蔵部15を備える。ここでは、保持部10の上に配置された長手方向に延びる収蔵部15は、信号生成手段を担持し、該信号生成手段は、個々の回動軸14a、14b回りに回動可能な2つの揺動アーム12,13の形をとる。この変形例では、揺動アーム12,13はまた、物品Wが該揺動アーム12,13を通り越して保持部10に沿って取出し方向Rに導かれる時、両方の該揺動アーム12,13が一つずつ(順番に)回動方向に回動されるように形成及び配置されている。

ここでは、2つの揺動アーム12,13の制御部121,131が、収蔵部15から保持部10の方向に突出する。このようにして、保持部10の領域において先頭の取出し位置の方向に動かされる物品Wが、必然的に制御部121,131と連続して接触し、揺動アーム12,13をその回動軸14a,14bを中心として上方へと回動させる。

揺動アーム12,13の自由端部には、前記取出し信号を生成するようにそれぞれ磁石部材122,132が設けられている。この磁石部材122,132は、収蔵部15に固定されたリード接点2,3と協働する。これにより、揺動アーム12,13が該揺動アーム12,13を通り越して導かれる物品Wにより回動されて結果としてそれぞれの磁石部材122,132が対応するリード接点2,3から離されると、これにともなって、電子的にさらに評価可能な取出し信号、および/または、視覚的におよび/または聴覚的に認知可能な取出し信号が生成される。磁石部材122,132は、この目的のために例えば永久磁石として形成されている。

物品Wを保持するように設けられた保持部10の上に配置された収蔵部15は、当然、保持部10の断面形状と異なる断面形状を有するものであってもよい。また、収蔵部15は、例えば、その前端でラベルを保持するように装備されてもよい。また、収蔵部15は、評価ユニットAEを配置し収納するように設計されてもよい。この目的のため、収蔵部15は、例えば適当であれば部分(サブ)領域のみで、リード接点2,3のみでなく電子評価ユニットAE又は少なくともその部品を保護・収納するハウジングのような形状に構成された部分を構成する。このような適宜ハウジング状に構成された収蔵部15の構造は、例えば、該収蔵部15内に、前述の部品を収納・固定し得る空洞を画定する。このような空洞は、カバーで閉じられてもよい。このカバーは、修理や保守のために(例えば、評価ユニット(AE)の自立動作のために設けたバッテリ交換のために)着脱可能なものである。

同様に、図1A〜図1D及び図2A〜図2Eの変形例では、設けられた保持部10が、少なくとも評価ユニットAEの部品の配置及び収納用に形成されていてもよい。この目的のため、保持部10は、例えば場合によっては部分領域のみで、リード接点2,3、および/または、電子評価ユニットAE又は少なくともその部品が保護・収納されるハウジングのような形状に構成された部分を形成する。ここでも、保持部10のこのような適切なハウジング状に構成された構造は、例えば、該保持部10内に空洞を画定し、その空洞内に前述の構成部品を収納し固定することができる。このような空洞は、保持部10の取出し方向Rで見て後端部に設けてもよく、同様に、例えば修理又は保守の目的で着脱可能なカバーにより閉じられてもよい。

1 物品保持具 10 保持部 100 通過開口 11 固定ポイント 12 第1の揺動アーム(第1の信号生成手段) 120 抑止部 121 制御部 122 磁石部材 13 第2の揺動アーム(第2の信号生成手段) 130 抑止部 131 制御部 132 磁石部材 14,14a,14b 回動軸 15 収蔵部 2,3 リード接点 AE 評価ユニット O 開口 R 取出し方向 W 物品 WS 物品取出し信号

QQ群二维码
意见反馈