内部に装飾材料が埋め込まれた、シクロブタンジオールを含む熱可塑性物品

申请号 JP2012256682 申请日 2012-11-22 公开(公告)号 JP5685240B2 公开(公告)日 2015-03-18
申请人 イーストマン ケミカル カンパニー; イーストマン ケミカル カンパニー; 发明人 ダッドリー クローフォード,エメット; ダッドリー クローフォード,エメット; スコット ポーター,デイビッド; スコット ポーター,デイビッド; ウェイン コネル,ゲーリー; ウェイン コネル,ゲーリー;
摘要
权利要求
  • 内部に埋め込まれた1つ以上の装飾材料、および少なくとも1種のポリエステルを有する熱可塑性物品であって、前記ポリエステルが:
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基5モル%から50モル%未満;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基50モル%超から95モル%
    を含むグリコール成分(ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%である)を含み、
    前記ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.5から0.75dL/g未満であり、
    かつ前記ポリエステルのTgが85から120℃であり、
    前記ポリエステルの溶融粘度が、回転メルトレオメーター上で290℃において1ラジアン/秒で測定した場合に、20,000ポイズ未満であり、
    前記ポリエステルのノッチ付きアイゾッド衝撃強さが、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、少なくとも10ft−lb/inであり、そして前記熱可塑性物品中にポリカーボネートが存在しない、熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルの前記グリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から50モル%未満、および1,4−シクロヘキサンジメタノール50モル%超から80モル%未満を含む、請求項1に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルの前記グリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール10モル%から30モル%、および1,4−シクロヘキサンジメタノール70モル%から90モル%を含む、請求項1に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルの前記グリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール15モル%から25モル%、および1,4−シクロヘキサンジメタノール75モル%から85モル%を含む、請求項1に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルのTgが、95℃から115℃である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルのノッチ付きアイゾッド衝撃強さが、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、少なくとも12ft−lb/inである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルのインヘレント粘度が、0.55から0.72dL/gである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルのインヘレント粘度が、0.60から0.70dL/gである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルの密度が、23℃で1.20g/ml未満である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルが、エチレングリコール残基0.01から15モル%を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリエステルが、多官能酸、多官能グリコール及び酸/グリコール混成物から選択される1種以上の分岐剤を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の熱可塑性物品。
  • 前記装飾材料が、金属のワイヤ、金属のロッド、金属の棒、天然繊維、ガラス繊維、鉱物繊維、布帛、紙、印刷層、木材、石、写真画像、木材チップ、草、植物、藁、花、花びら、小麦、穀物、破砕ガラス、及びこれらの組合せからなる群から選択される、請求項1〜11のいずれか1項に記載の熱可塑性物品。
  • 前記熱可塑性物品がポリマーブレンドを含有し、前記ポリマーブレンドが:
    (a)前記ポリエステル5から95質量%;及び (b)ポリマー成分5から95質量%;
    を含む、請求項1に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリマー成分が、ポリ(エーテルイミド)、ポリフェニレンオキサイド、ポリ(フェニレンオキサイド)/ポリスチレンブレンド、ポリスチレンレジン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィド/スルホン、ポリスルホン、ポリスルホンエーテル、及びポリ(エーテル−ケトン)から選択される少なくとも1種のポリマーを含む、請求項13に記載の熱可塑性物品。
  • 前記ポリマーブレンドが、耐衝撃性改良剤、UV安定剤、リン安定剤、成核剤、増量剤、難燃剤、補強剤、充填剤、静電防止剤、型離型剤、着色剤、酸化防止剤、押出助剤、スリップ剤、離型剤、カーボンブラック、及び他の顔料からなる群から選択される1種以上の添加剤を含む、請求項13に記載の熱可塑性物品。
  • 前記(a)ジカルボン酸成分が、
    i)テレフタル酸残基90から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から10モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含む、請求項1に記載の熱可塑性物品。
  • 说明书全文

    本発明は、内部に装飾材料が埋め込まれた新規な熱可塑性物品に関する。 より詳細には、本発明は、:上側シート材料,少なくとも1つの装飾材料(例えば、布帛、金属ワイヤ,紙、または印刷層)、及び下側シート材料をこの順で含む積層体に熱及び圧を適用して、内部に装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を生成することによって生成される物品に関する。 熱可塑性物品は、テレフタル酸、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを含む少なくとも1種のポリエステルを含む少なくとも1種のポリエステル組成物を含む。 本発明により提供される新規な熱可塑性物品は、窓への艶出しとしての建築工業に、パーティションにおいて、及び装飾パネルとして使用できる。 物品の一方または両方の表面には、物品の形成の間又は後に柄が付与されてもよい。

    透明及び半透明の両者のガラスは、窓及びパーティションへの艶出し材料に使用されており、並びに特定用途ではこれに塗装または染色して特別な装飾効果が付与されている。 密度及び質量の高いガラスは、作業場所で組み立てることが困難であり、一般的に脆弱でかつ安全性に欠陥があるという性質を有する可能性がある。

    ガラスは、ポリ塩化ビニルシート、例えばポリ(メチルメタクリレート)といったアクリルのシート、及びポリカーボネートシートの代用となり、特定の艶出し用途におけるガラスへの代用品として用いられてきた。 一般的に、これらの代用品は、明澄(透明)な、非装飾用途のために形成される。 本発明により提供されるシート材料は、主に、種々の透明度及び種々の安全性向上レベルを有する装飾用品を形成または獲得するために使用できる。

    コポリエステルシートから形成される物品は、米国特許第5,894,04号,第5,958,539号,第5,998,028号,第5,643,666号,及び第6,025,069号に記載されている。 しかし例えばバックライトパネルのような用途が存在することにより、滑らかなコポリエステルと比べてより高い耐クリープ性/耐熱性が求められる。 加えて、滑らかなコポリエステルを滑らかなポリカーボネートに置き換えることは、コンポジット製作の前にポリカーボネートを乾燥しなければならず、これによりサイクルタイム及びコストが上昇するという理由で同様に望ましくない。 ポリカーボネートはまた高温で積層しなければならず、このことが装飾層の劣化の原因となる。 さらに、ポリカーボネートは、前乾燥なしで後成形することが困難であり、そしてより高い形成温度を必要とする。

    米国特許第5,413,870号は、浴室またはシャワー域に特に有用な頑丈な壁カバリングを記載し、該壁カバリングは、第1の層における明澄すなわち透明なアクリルキャスト、第2の層における明澄なポリエステル熱硬化性レジン、及び第3の層としての薄い布帛シート及び該布帛層の上の有色素ポリエステル熱硬化性コーティングを含む積層体に含まれる。 この場合のポリエステル熱硬化性レジンは液体として適用され、そして後に固体として硬化する。 ポリエステル熱硬化性レジンを用いる場合には幾つかの困難がある。 液体熱硬化性レジンからの気泡の除去が困難である可能性がある。 熱硬化性レジンは、硬化中に顕著な収縮を起こす可能性がある。 加えて、架橋したポリエステルレジンは脆弱であることが知られている。 本発明はこれらの困難の多くを軽減する。

    2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含むポリマーも当業界で一般に文献に記載されている。 しかし、一般に、これらのポリマーは高いインヘレント粘度、高い溶融粘度及び/又は高いTg(ガラス転移温度)を示すので、当業界において使用される装置は、これらの材料の製造又は後重合プロセスには不充分である。 結果として、このモノマーを含むポリマーは当業界で産業用の量では生成されないと考えられている。 先行技術に対する本発明の利点としては、熱たわみ温度(HDT)の向上、剛性の改善及び経時的な耐クリープ性の改善がある。

    本発明は一般的に、典型的にはシート材料の形状の熱可塑性物品であってその内部に埋め込まれた装飾材料を有するものを提供する。 該熱可塑性物品は、1つ以上の積層体又は「サンドイッチ」に熱及び圧力を適用することにより得られ、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)少なくとも1つの上側シート材料、(2)少なくとも1つの装飾材料、及び(3)少なくとも1つの下側シート材料をこの順で含む。 任意に、(1)と(2)との間及び/または(2)と(3)との間に接着層を用いてもよい。

    上側シート材料及び下側シート材料は、混和性(miscible)ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物から生成される。 ポリエステル成分は、以下に説明するように、一態様では、好ましくは、ポリカーボネートとの混和性に寄与させるための最小レベルの1,4−シクロヘキサンジメタノールをコモノマーとして含み、そして最小レベルの1,3−シクロブタンジオールを含む。

    本発明の一態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに
    i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約1から80モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の一態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料、をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基21から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約1から79モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%(ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から生成される。

    本発明の他の態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約25から75モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約75から約25モル%
    を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の一態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約30から約70モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約70から約30モル%
    を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の一態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約35から65モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約65から約35モル%
    を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の他の態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約40から約69モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約40から約60モル%
    を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の一態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超50モル%未満;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基50モル%超80モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の一態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超から30モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約70モル%から80モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の一態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約21から約50モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約50モル%から79モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の一態様は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られる、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、ここで前記積層体の少なくとも1つは、(1)上側シート材料;(2)1つ以上の装飾材料;及び(3)下側シート材料をこの順で含み、ここで上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超から98.99モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約0.01モル%から80モル%未満、及び
    iii)エチレングリコール約0.01モル%から15モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から86モル%、
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.75dL/g以下である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から86モル%、
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35から0.75dL/gである)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から86モル%、
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.75dL/gである)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から86モル%、
    を含むグリコール成分、並びに (c)少なくとも1種の分岐剤に由来する残基を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.5から1.2dL/gである)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基17から23モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基77から83モル%、
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.60dl/gから0.72dL/g未満であり、前記ポリエステルのガラス転移温度が95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14から25モル%;
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から86モル%;及び iii)エチレングリコール残基0.1モル%から10モル%未満を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.60から0.72dL/gであり、前記ポリエステルのガラス転移温度が95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基17から23モル%;
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基77から82.99モル%;及び iii)エチレングリコール残基0.01モル%から15モル%未満を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのガラス転移温度が95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から86モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.75dL/g以下であり、前記ポリエステルのガラス転移温度が95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から86モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.5から1.2dL/gである)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から86モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのガラス転移温度が95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.5から0.68dL/gである)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.68dL/g以下であり、そして任意に、1種以上の分岐剤が前記ポリエステルの重合の前又は間に添加される)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分、並びに (c)少なくとも1種の分岐剤の残基を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.5から1.2dL/gである)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.5から1.2dL/gである)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から150℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (I) (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが120から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが120から135℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが130から145℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から150℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが120から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが120から150℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが120から135℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが130から145℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.72dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50から0.68dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから0.68dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが110から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.70dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から80モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基20から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35から1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35から0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から64.9モル%;
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から59.99モル%
    を含むグリコール成分;及び iii)エチレングリコール0.01モル%から15モル%未満を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/g以下であり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から55モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基45から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基45から55モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基45から55モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃であり、そして任意に、1種以上の分岐剤が前記ポリエステルの重合の前又は間に添加される)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分、並びに (c)少なくとも1種の分岐剤の残基を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、
    (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分、並びに (c)少なくとも1種の分岐剤の残基を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、
    (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分、並びに (c)少なくとも1種の分岐剤の残基を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から160℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが120から135℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40から65モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基35から60モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが130から145℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから0.75dL/gであり、前記ポリエステルのTgが148℃超200℃以下である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが127から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から80モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基20から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが124℃超から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基50モル%超99モル%以下;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1モル%から50モル%未満を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基50モル%超80モル%以下;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基20モル%から50モル%未満を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.76dL/g超1.2dL/g以下であり、前記ポリエステルのTgが110から200℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.10dL/gから1.0dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.0dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基5モル%から50モル%未満;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基50モル%超から95モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基10から30モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基70から90モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基15から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から85モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基5モル%から50モル%未満;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基50モル%超から95モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基10から30モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基70から90モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基15から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から85モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基5モル%から50モル%未満;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基50モル%超から95モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから0.75dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基10から30モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基70から90モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから0.75dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基15から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から85モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから0.75dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基5モル%から50モル%未満;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基50モル%超から95モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから0.75dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基10から30モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基70から90モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから0.75dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基15から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から85モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.50dL/gから0.75dL/g未満であり、前記ポリエステルのTgが95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基15から25モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基75から85モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.60dL/gから0.72dL/gであり、前記ポリエステルのTgが95から115℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から98.99モル%
    を含むグリコール成分;及び iii)エチレングリコール0.01モル%から15モル%未満を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが85から120℃であり、そして任意に、1種以上の分岐剤が該ポリエステルの重合の前又は間に添加される)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、
    (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分、並びに (c)少なくとも1種の分岐剤に由来する残基を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、内部に1つ以上の装飾材料が埋め込まれた熱可塑性物品を提供し、該熱可塑性物品は、
    (a)i)テレフタル酸残基70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基1から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基1から99モル%
    を含むグリコール成分、並びに 少なくとも1種の熱安定剤又はその反応生成物を含む少なくとも1種のポリエステル(前記ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、前記グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に0.35dL/gから1.2dL/gであり、前記ポリエステルのTgが85から120℃である)
    を含む。

    本発明の一態様は、
    (a)上記の物品のいずれかを含む外側層;
    (b)トップ側とボトム側とを有する高分子フィルム(前記の側の一方に画像が印刷されて前記フィルムが前記外側層に接合されることにより、前記外側層を介して前記画像を視認できるようになっている);及び (c)ポリ塩化ビニル及びポリエステルからなる群から選択されるポリマーを含むバッキング層であって、前記外側層の反対側で前記高分子フィルムに接合される側を有するもの(ここで前記外側層及び前記バッキング層は熱的に親和性である)
    を含む画像層の上に積層されたポリエステルから作製される固体表面を提供する。

    本発明の一態様は、第1のシート材料及び第2のシート材料を含む積層体を、加熱された要素を用いて熱及び圧力に接触させることによる、シート材料の同時の固着及びシートの少なくとも一方の表面の上への装飾的な質感又はデザインの生成によって得られ、高起伏の型打ち又はエンボス加工がされた表面をさらに有する、上記の熱可塑性物品のいずれかを提供する。

    本発明の一態様は、
    (a)上記の熱可塑性物品のいずれかから選択され、第1及び第2の表面を有する第1の熱可塑性層;
    (b)ポリエチレン及びポリプロピレンからなる群から選択され、前記第1の表面に向かって配置される第3の表面を有する第2の熱可塑性層;並びに (c)前記第1の熱可塑性層と前記第2の熱可塑性層とを固定するために前記第1および第3の表面の間に配置される固着剤(接着剤)
    を含む、熱可塑性積層物品を提供する。

    本発明の一態様は、
    (a)第1及び第2の表面を有する第1の熱可塑性層;
    (b)前記第1の表面に向かって配置される第3の表面を有する第2の熱可塑性層;並びに (c)前記第1の熱可塑性層と前記第2の熱可塑性層とを固定するために前記第1および第3の表面の間に配置される固着剤(前記第1の熱可塑性層は上記の熱可塑性物品のいずれかを含み、かつ前記第2の熱可塑性層は、ポリエチレン及びポリプロピレンから選択されるポリオレフィン材質である)
    を含む熱可塑性積層物品を提供する。

    本発明の一態様は、(1)上側シート材料、(2)装飾材料、及び(3)下側シート材料(上側シート材料及び下側シート材料は、上記の熱可塑性物品のいずれかから形成される)をこの順で含む積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、熱可塑性物品の内部に埋め込まれた1つ以上の装飾材料を有する熱可塑性物品を提供する。

    本発明の一態様は、
    (a)上記の熱可塑性物品のいずれかを含む外側層;
    (b)相対する表面を有する印刷又は着色されたフィルム(該表面の少なくとも一方は着色されているか又はその上に印刷された画像を有する);
    (c)ポリ塩化ビニル及びコポリエステルからなる群から選択されるポリマーを含むフィルム層に隣接して配置されるバッキング層;並びに (d)外側層とフィルム層との間に配置された、視認できる空洞又は接着途切れが実質的に存在しないことにより特徴付けられる層間の固着を与えるポリウレタンを含む積層強化剤層を含む合成積層体構造物を提供する。

    本発明の一態様は、
    (a)上記の熱可塑性物品のいずれかを含む外側層;
    (b)トップ側とボトム側とを有する高分子フィルム(前記の側の一方に画像が印刷されて前記フィルムが前記外側層に接合されることにより、前記外側層を介して前記画像を視認できるようになっている);及び (c)ポリ塩化ビニル及びポリエステルからなる群から選択されるポリマーを含むバッキング層であって、前記外側層の反対側で前記高分子フィルムに接合される側を有するもの(ここで前記外側層及び前記バッキング層は熱的に親和性である)
    を含む画像層の上に積層されたコポリエステルから作製される固体表面を提供する。

    ある側面では、本発明において有用なポリエステルは、15モル%未満のエチレングリコール残基を含む。

    ある側面では、本発明において有用なポリエステルは、エチレングリコール残基を含まない。

    ある側面では、本発明において有用なポリエステル組成物は、少なくとも1種の熱安定剤又はその反応生成物を含む。

    ある側面では、本発明において有用なポリエステルは、少なくとも1種の分岐剤の残基を含まず、又はこれに代わり、少なくとも1種の分岐剤が、ポリエステルの重合の前又は間のいずれかに添加される。

    ある側面では、本発明において有用なポリエステルは分岐剤を含み、これを添加する方法又は順序は問わない。

    ある側面では、本発明において有用なポリエステルは、1,3−プロパンジオール又は1,4−ブタンジオールを単独又は組合せのいずれかで有さずに形成されたものを含む。 他の側面では、1,3−プロパンジオール又は1,4−ブタンジオールを単独又は組合せのいずれかで、本発明のポリエステル中に存在するものの形成において使用してもよい。

    本発明のある側面では、本発明において有用な特定のポリエステルにおいて有用なシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのモル%は、50モル%超又は55モル%超のシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール、又は70モル%超のシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(シス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール及びトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの総モルパーセントは計100モル%に等しい)である。

    ある側面では、本発明において有用な特定のポリエステルは非晶質又は半結晶質である。 ある側面では、本発明において有用な特定のポリエステルは、比較的低い結晶性を有することができる。 よって、本発明において有用な特定のポリエステルは、ポリエステルがポリマーの実質的に不規則な領域を含むことを意味する実質的に非晶質のモルホロジーを有することができる。

    図1は、改質PCTコポリエステルの最も速い半結晶化時間に対するコモノマーの影響を示すグラフである。

    図2はノッチ付きアイゾッド試験(ASTM D256,厚さ1/8in,ノッチ10mil)における脆性−延性遷移温度(T

    bd )に対するコモノマーの影響を示すグラフである。

    図3は、コポリエステルのガラス転移温度(Tg)に対する2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール組成の影響を示すグラフである。

    本発明は、本発明のいくつかの態様及び実施例についての以下の詳細な説明を参照することによって、より理解し易くなるであろう。

    ここに記載する1又は複数の組成を有する1種又は複数種のポリエステルを含む熱可塑性物品は、高い衝撃強度、高いガラス転移温度、耐薬品性、加分解安定性、低い延性−脆性遷移温度、良好な色及び明澄度、低い密度、長い半結晶化時間並びに良好な加工性(その結果、物品への形成が容易である)のような物理的性質のうち1つ以上の組合せを有することができると考えられる。 本発明の態様のいくつかにおいては、良好な衝撃強さ、耐熱性、耐薬品性、密度の性質の有利に優れる組合せ、及び/又は、良好な衝撃強さ、耐熱性、加工性の性質の組合せ、及び/又は、記載された性質の4つ全ての組合せは、ここに開示した1種又は複数種のポリエステルを含むポリエステル組成物を含む1つ又は複数のシート等の熱可塑性物品において存在することがこれまでは考えられなかった。 本発明のこれらの熱可塑性物品の形成において有用なポリエステル組成物において使用されるポリエステルは、高い衝撃強さ、高いガラス転移温度(Tg)、低い延性−脆性遷移温度、良好な色及び明澄度、低い密度、及び長い半結晶化時間(これらが物品に容易に形成されることを可能にする)の少なくとも2つの独特な組合せを有すると考えられている。 本発明において有用なこのようなポリエステル及び/又はポリエステル組成物、これから形成される1つ若しくは複数のシート、及び/又は1つ若しくは複数のフィルムは、1つ若しくは複数のシート及び/又は1つ若しくは複数のフィルムの予乾燥を必要とすることなく熱形成されてもよい。

    ここで使用する用語「ポリエステル」は、「コポリエステル」を含むものとし、1種またはそれ以上の二官能カルボン酸と1種またはそれ以上の二官能ヒドロキシル化合物との反応によって製造される合成ポリマーを意味するものと解釈する。 典型的には、二官能カルボン酸はジカルボン酸であることができ、二官能ヒドロキシル化合物は二価アルコール、例えばグリコール及びジオール等であることができる。 これに代わり、二官能カルボン酸は、ヒドロキシカルボン酸、例えばp−ヒドロキシ安息香酸等であることができ、そして二官能ヒドロキシル化合物は、2個のヒドロキシル置換基を持つ芳香核、例えばハイドロキノン等であってもよい。 ここで使用する用語「残基」は、対応するモノマーから重縮合及び/又はエステル化反応によってポリマー中に組み入れられる任意の有機構造を意味する。 ここで使用する用語「反復単位」は、カルボニルオキシ基を介して結合されたジカルボン酸残基及びジオール残基を有する有機構造を意味する。 従って、例えばジカルボン酸残基はジカルボン酸モノマー若しくはその関連酸ハライド、エステル、塩、無水物又はそれらの混合物に由来することができる。 従って、ここで使用する用語、ジカルボン酸は、ポリエステルを製造するためのジオールとの反応プロセスにおいて有用なジカルボン酸並びにその関連酸ハライド、エステル、半エステル、塩、半塩、無水物、混合無水物又はそれらの混合物を含む任意のジカルボン酸誘導体を含むものとする。 ここで使用する用語「テレフタル酸」は、テレフタル酸自体及びその残基並びにポリエステルを製造するためのジオールとの反応プロセスにおいて有用なテレフタル酸の任意の誘導体、例えばその関連酸ハライド、エステル、半エステル、塩、半塩、無水物、混合無水物若しくはそれらの混合物又はそれらの残基を含むものとする。

    ここで使用する用語「装飾材料」は、天然又は合成であってよく、これらに限定されないが、金属のワイヤ、ロッド又は棒;天然繊維、ガラス繊維、鉱物繊維、布帛、紙;印刷層、木材、石、写真画像、木材チップ、草(grass)、植物(vegetation)、藁(thatch)、竹、樹木又は低木の枝又は幹(stem)、ウィルリードリーブス(will reed leaves)、豆、花、花びら、小麦、穀物、及び破砕ガラスを含む。 用語「装飾(decorative)」は観賞用(ornamental)を意味し;又は、有用な目的よりむしろ美観の目的を果たすことを意味し;又は、機能的ではない飾り(embellishment)を加えることにより一層魅力的に見える何らかのものを形成する目的を果たすことを意味する。 用語「埋め込まれた」は、任意の有機及び無機の材質等の装飾積層体パネル中に埋め込まれることになるか既に埋め込まれた任意の装飾材料又は対象物をさす。

    一態様においては、テレフタル酸を出発材料として用いることができる。 他の態様においては、ジメチルテレフタレートを出発材料として用いることができる。 他の態様においては、テレフタル酸とジメチルテレフタレートとの混合物を出発材料として用いることができる。

    本発明において使用するポリエステルは、典型的には、実質的に等しい比で反応し且つ対応する残基としてポリエステルポリマー中に組み入れられるジカルボン酸及びジオールから製造できる。 従って、本発明のポリエステルは、実質的に等しいモル比の酸残基(100モル%)並びにジオール残基(100モル%)を含むことができるので、反復単位の総モルは100モル%に等しい。 従って、この開示中において示すモル百分率は、酸残基の総モル、ジオール残基の総モル又は反復単位の総モルに基づくことができる。 例えば、総酸残基に基づき30モル%のイソフタル酸を含むポリエステルは、合計100モル%の酸残基のうちイソフタル酸残基を30モル%含むことを意味する。 従って、酸残基100モル当たりイソフタル酸残基が30モル存在する。 別の例において、総ジオール残基に基づき30モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含むポリエステルは、合計100モル%のジオール残基のうち2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基を30モル%含むことを意味する。 従って、ジオール残基100モル当たり2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基が30モル存在する。

    本発明の他の側面において、本発明の熱可塑性物品において有用なポリエステルのTgは、以下の範囲:110から200℃;110から190℃;110から180℃;110から170℃;110から160℃;110から155℃;110から150℃;110から145℃;110から140℃;110から138℃;110から135℃;110から130℃;110から125℃;110から120℃;110から115℃;115から200℃;115から190℃;115から180℃;115から170℃;115から160℃;115から155℃;115から150℃;115から145℃;115から140℃;115から138℃;115から135℃;110から130℃;115から125℃;115から120℃;120から200℃;120から190℃;120から180℃;120から170℃;120から160℃;120から155℃;120から150℃;120から145℃;120から140℃;120から138℃;120から135℃;120から130℃;125から200℃;125から190℃;125から180℃;125から170℃;125から160℃;125から155℃;125から150℃;125から145℃;125から140℃;125から138℃;125から135℃;127から200℃;127から190℃;127から180℃;127から170℃;127から160℃;127から150℃;127から145℃;127から140℃;127から138℃;127から135℃;130から200℃;130から190℃;130から180℃;130から170℃;130から160℃;130から155℃;130から150℃;130から145℃;130から140℃;130から138℃;130から135℃;135から200℃;135から190℃;135から180℃;135から170℃;135から160℃;135から155℃;135から150℃;135から145℃;135から140℃;140から200℃;140から190℃;140から180℃;140から170℃;140から160℃;140から155℃;140から150℃;140から145℃;148から200℃;148から190℃;148から180℃;148から170℃;148から160℃;148から155℃;148から150℃;150から200℃;150から190℃;150から180℃;150から170℃;150から160;155から190℃;155から180℃;155から170℃;及び155から165℃の少なくとも1つであることができる。

    本発明の他の側面において、本発明の熱可塑性物品において有用なポリエステルのグリコール成分としては、以下の範囲の組合せ:2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から99モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール1モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から95モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール5モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から90モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール10モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から85モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール15モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から60モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール40モル%からモル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から55モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール45モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から50モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール50モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から45モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール55モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から40モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール60モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から35モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール65モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から30モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール70モル%から80モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から25モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール75モル%から80モル%未満の少なくとも1つが挙げられるが、これらに限定するものではない。

    本発明の他の側面において、本発明の熱可塑性物品において有用なポリエステルのグリコール成分としては、以下の範囲の組合せ:2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から99モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール1から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から95モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール5から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から90モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール10から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から85モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール15から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から79モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール21から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から60モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール40から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から55モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール45から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から50モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール50から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から45モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール55から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から40モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール60から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から35モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール65から79モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から30モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール70から79モル%;及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21から25モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール75から79モル%の少なくとも1つが挙げられるが、これらに限定するものではない。

    本発明の他の側面において、本発明の熱可塑性物品において有用なポリエステルのグリコール成分としては、以下の範囲の組合せ:2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から99モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール1から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から90モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール10から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から85モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール15から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から60モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール40から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から55モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール45から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から50モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール50から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から45モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール55から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から40モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール60から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から35モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール65から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から30モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール70から75モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール25から25モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール75から75モル%の少なくとも1つが挙げられるが、これらに限定するものではない。

    本発明の他の側面において、本発明の熱可塑性物品において有用なポリエステルのグリコール成分としては、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの下限の、21モル%超、又は約25モル%、又は約30モル%、又は約35モル%、又は約40モル%、又は約45モル%、又は約50モル%、又は約55モル%、又は約60モル%、又は約65モル%、又は約70モル%、又は約75モル%、又は約80モル%、又は約85モル%、又は約90モル%、又は約95モル%、又は約100モル%が挙げられるが、これらに限定するものではない。 本発明の他の側面において、本発明の熱可塑性物品において有用なポリエステルのグリコール成分としては、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの上限の、約25モル%、又は約30モル%、又は約35モル%、又は約40モル%、又は約45モル%、又は約50モル%、又は約55モル%、又は約60モル%、又は約65モル%、又は約70モル%、又は約75モル%、又は約80モル%、又は約85モル%、又は約90モル%、又は約95モル%、又は約100モル%が挙げられるが、これらに限定するものではない。 2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの下限の任意の値を2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの上限の任意の値と組合せることができる。 本発明の他の側面において、本発明の熱可塑性物品において有用なポリエステルのグリコール成分としては、以下の範囲の組合せ:2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール35から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から65モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール37から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から63モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール40から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から60モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール45から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から55モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から50モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50モル%超から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から50モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール55から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から45モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール60から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から40モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール65から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から35モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール70から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20から30モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール40から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25から60モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール45から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25から55モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25から50モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール55から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25から45モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール60から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25から40モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール65から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25から35モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール40から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30から60モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール45から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30から55モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30から50モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50モル%超から99モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール1モル%から50モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50モル%超から80モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール20モル%から50モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50モル%超から75モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール25モル%から50モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50モル%超から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30モル%から50モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール55から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30から45モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール60から70モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール30から40モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール40から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35から60モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール40から55モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール45から60モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール40モル%から45モル%未満と1,4−シクロヘキサンジメタノール55モル%超から60モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール45から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35から55モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50モル%超から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35モル%から50モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール50から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35から50モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール55から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35から45モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール40から60モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール40から60モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール45から60モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール40から55モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール45から55モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール45から55モル%;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール45モル%超から55モル%;1,4−シクロヘキサンジメタノール45モル%から55モル%未満;2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール46から55モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール45から54モル%;及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール46から65モル%と1,4−シクロヘキサンジメタノール35から54モル%の少なくとも1つが挙げられるが、これらに限定するものではない。

    本発明の熱形成されたフィルム及び/又は1つ若しくは複数のシートのポリエステル組成物において有用なポリエステルは、1,3−プロパンジオール若しくは1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物を含むものから形成されてもよい。 1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成される本発明の組成物は、ここに記載されるTg範囲の少なくとも1つ、ここに記載されるインヘレント粘度範囲の少なくとも1つ、及び/又は、ここに記載されるグリコール若しくは二酸の範囲の少なくとも1つ、を有することができると考えられる。 加えて又は代替として、1,3−プロパンジオール若しくは1,4−ブタンジオール又はこれらの混合物から形成されるポリエステルはまた、1,4−シクロヘキサンジメタノールの以下の量:0.1モル%から80モル%未満;0.1から70モル%;0.1から60モル%;0.1から50モル%;0.1から40モル%;0.1から35モル%;0.1から30モル%;0.1から25モル%;0.1から20モル%;0.1から15モル%;0.1から10モル%;0.1から5モル%;1モル%から80モル%未満;1から70モル%;1から60モル%;1から50モル%;1から40モル%;1から35モル%;1から30モル%;1から25モル%;1から20モル%;1から15モル%;1から10モル%;1から5モル%;5モル%から80モル%未満;5から70モル%;5から60モル%;5から50モル%;5から40モル%;5から35モル%;5から30モル%;5から25モル%;5から20モル%;及び5から15モル%;5から10モル%;10モル%から80モル%未満;10から70モル%;10から60モル%;10から50モル%;10から40モル%;10から35モル%;10から30モル%;10から25モル%;10から20モル%;10から15モル%;20モル%から80モル%未満;20から70モル%;20から60モル%;20から50モル%;20から40モル%;20から35モル%;20から30モル%;及び20から25モル%の少なくともいずれかから形成されてもよい。

    本発明の態様に対し、本発明において有用なポリエステルは、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に以下のインヘレント粘度:0.50から1.2dL/g;0.50から1.1dL/g;0.50から1dL/g;0.50dL/gから1dL/g未満;0.50から0.98dL/g;0.50から0.95dL/g;0.50から0.90dL/g;0.50から0.85dL/g;0.50から0.80dL/g;0.50から0.75dL/g;0.50dL/gから0.75dL/g未満;0.50から0.72dL/g;0.50から0.70dL/g;0.50dL/gから0.70dL/g未満;0.50から0.68dL/g;0.50dL/gから0.68dL/g未満;0.50から0.65dL/g;0.55から1.2dL/g;0.55から1.1dL/g;0.55から1dL/g;0.55dL/gから1dL/g未満;0.55から0.98dL/g;0.55から0.95dL/g;0.55から0.90dL/g;0.55から0.85dL/g;0.55から0.80dL/g;0.55から0.75dL/g;0.55dL/gから0.75dL/g未満;0.55から0.72dL/g;0.55から0.70dL/g;0.55dL/gから0.70dL/g未満;0.55から0.68dL/g;0.55dL/gから0.68dL/g未満;0.55から0.65dL/g;0.58から1.2dL/g;0.58から1.1dL/g;0.58から1dL/g;0.58dL/gから1dL/g未満;0.58から0.98dL/g;0.58から0.95dL/g;0.58から0.90dL/g;0.58から0.85dL/g;0.58から0.80dL/g;0.58から0.75dL/g;0.58dL/gから0.75dL/g未満;0.58から0.72dL/g;0.58から0.70dL/g;0.58dL/gから0.70dL/g未満;0.58から0.68dL/g;0.58dL/gから0.68dL/g未満;0.58から0.65dL/g;0.60から1.2dL/g;0.60から1.1dL/g;0.60から1dL/g;0.60dL/gから1dL/g未満;0.60から0.98dL/g;0.60から0.95dL/g;0.60から0.90dL/g;0.60から0.85dL/g;0.60から0.80dL/g;0.60から0.75dL/g;0.60dL/gから0.75dL/g未満;0.60から0.72dL/g;0.60から0.70dL/g;0.60dL/gから0.70dL/g未満;0.60から0.68dL/g;0.60dL/gから0.68dL/g未満;0.60から0.65dL/g;0.65から1.2dL/g;0.65から1.1dL/g;0.65から1dL/g;0.65dL/gから1dL/g未満;0.65から0.98dL/g;0.65から0.95dL/g;0.65から0.90dL/g;0.65から0.85dL/g;0.65から0.80dL/g;0.65から0.75dL/g;0.65dL/gから0.75dL/g未満;0.65から0.72dL/g;0.65から0.70dL/g;0.65dL/gから0.70dL/g未満;0.68から1.2dL/g;0.68から1.1dL/g;0.68から1dL/g;0.68dL/gから1dL/g未満;0.68から0.98dL/g;0.68から0.95dL/g;0.68から0.90dL/g;0.68から0.85dL/g;0.68から0.80dL/g;0.68から0.75dL/g;0.68から0.75dL/g未満;0.68から0.72dL/g;0.76dL/g超から1.2dL/g;0.76dL/g超から1.1dL/g;0.76dL/g超から1dL/g;0.76dL/g超から1dL/g未満;0.76dL/g超から0.98dL/g;0.76dL/g超から0.95dL/g;0.76dL/g超から0.90dL/g;0.80dL/g超から1.2dL/g;0.80dL/g超から1.1dL/g;0.80dL/g超から1dL/g;0.80dL/g超から1dL/g未満;0.80dL/g超から1.2dL/g;0.80dL/g超から0.98dL/g;0.80dL/g超から0.95dL/g;0.80dL/g超から0.90dL/gの少なくとも1つを示してもよい。

    本発明の熱可塑性物品において有用な組成物は、特に断らない限り、ここに記載したインヘレント粘度範囲の少なくとも1つ及びここに記載した組成物のモノマー範囲の少なくとも1つを有することができると考えられる。 また、本発明の熱可塑性物品において有用な組成物は、特に断らない限り、ここに記載したTg範囲の少なくとも1つ及びここに記載した組成物のモノマー範囲の少なくとも1つを有することができると考えられる。 また、本発明の熱可塑性物品において有用な組成物は、特に断らない限り、ここに記載したインヘレント粘度範囲の少なくとも1つ、ここに記載したTg範囲の少なくとも1つ及びここに記載した組成物のモノマー範囲の少なくとも1つを有することができると考えられる。

    望ましいポリエステルについては、シス/トランス2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのモル比はそれぞれの純粋な形態からそれらの混合物まで様々であることができる。 いくつかの態様において、シス及び/又はトランス2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールに関するモル百分率は、シスが50モル%より多く且つトランスが50モル%未満;又はシスが55モル%より多く且つトランスが45モル%以下;又はシスが30〜70モル%で且つトランスが70〜30モル%である;又はシスが40〜60モル%で且つトランスが60〜40モル%である;又はトランスが50〜70モル%で且つシスが50〜30モル%である;又はシスが50〜70モル%で且つトランスが50〜30モル%である;又はシスが60〜70モル%で且つトランスが30〜40モル%である;又はシスが70モル%より多く且つトランスが30モル%以下であることができ、シス−及びトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのモル百分率の総計は100モル%に等しい。 シス/トランス1,4−シクロヘキサンジメタノールのモル比は、約50/50〜0/100の範囲内で、例えば40/60〜20/80の範囲内で異なることができる。

    テレフタル酸又はそのエステル、例えばテレフタル酸ジメチル等は、本発明のポリエステルの形成に使用するジカルボン酸成分を、少なくとも70モル%、例えば少なくとも80モル%、少なくとも90モル%、少なくとも95モル%、少なくとも99モル%又は100モル%の濃度で構成する。 より高量のテレフタル酸を有するポリエステルは、より高い衝撃強度特性を有することができる。 用語「テレフタル酸」及び「テレフタル酸ジメチル」はここでは同義で使用する。 一態様において、テレフタル酸ジメチルは、本発明において有用なポリエステルのジカルボン酸成分の一部または全部である。 全ての態様において、70〜100モル%;又は80〜100モル%;又は90〜100モル%;又は99〜100モル%の範囲;又は100モル%のテレフタル酸及び/又はテレフタル酸ジメチルを使用できる。

    テレフタル酸の他に、本発明において有用なポリエステルのジカルボン酸成分は、20モル%以下、例えば10モル%以下、5モル%以下又は1モル%以下の1種またはそれ以上の改質用芳香族ジカルボン酸を含むことができる。 いくつかの態様はまた、0.01モル%以上、例えば0.1モル%以上、1モル%以上、5モル%以上、又は10モル%以上の1種またはそれ以上の改質用芳香族ジカルボン酸を含むことができる。 更に別の態様は、0モル%の改質用芳香族ジカルボン酸を含むことができる。 従って、存在する場合には、1種またはそれ以上の改質用芳香族ジカルボン酸の量は、これらの前述の端点値のいずれかからの範囲であることができ、例えば0.01〜20モル%及び0.1〜10モル%の範囲であることができると考えられる。 本発明において使用できる改質用芳香族ジカルボン酸としては、直鎖であるか、パラ配向であるか又は対称性を有する、炭素数20以下のものが挙げられる。 本発明において使用できる改質用芳香族ジカルボン酸の例としては、イソフタル酸、4,4'−ビフェニルジカルボン酸、1,4−、1,5−、2,6−、2,7−ナフタレンジカルボン酸及びトランス−4,4'−スチルベンジカルボン酸並びにそれらのエステルが挙げられるが、これらに限定するものではない。 一態様において、改質用芳香族ジカルボン酸はイソフタル酸である。

    本発明において有用なポリエステルのカルボン酸成分は、更に、約10モル%以下、例えば5モル%以下又は1モル%以下の、炭素数2〜16の1種又はそれ以上の脂肪族ジカルボン酸、例えばマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸及びドデカン二酸のジカルボン酸等で改質することができる。 いくつかの態様はまた、0.01モル%超、例えば0.1モル%超、1モル%超、又は5モル%超の1種又はそれ以上の改質用脂肪族ジカルボン酸を含むことができる。 更に別の態様は、0モル%の改質用脂肪族ジカルボン酸を含む。 従って、存在する場合には、1種又はそれ以上の改質用脂肪族ジカルボン酸の量は、これらの前述の端点値のいずれかからの範囲であることができ、例えば0.01〜10モル%及び0.1〜10モル%の範囲であることができると考えられる。 ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%である。

    テレフタル酸のエステル及び他の改質用ジカルボン酸又はそれらの対応するエステル及び/若しくは塩をジカルボン酸の代わりに使用できる。 ジカルボン酸エステルの適当な例としては、ジメチル、ジプロピル、ジイソプロピル、ジブチル及びジフェニルエステルが挙げられるが、これらに限定するものではない。

    1,4−シクロヘキサンジメタノールはシス、トランス又はそれらの混合物、例えば約シス/トランス比60:40〜40:60であることができる。 別の態様においては、トランス−1,4−シクロヘキサンジメタノールが60〜80モル%の量で存在することができる。

    本発明において有用なポリエステル組成物のポリエステル部分のグリコール成分は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールでも1,4−シクロヘキサンジメタノールでもない1種又はそれ以上の改質用グリコールを25モル%以下含むことができ;一態様において、本発明において有用なポリエステルは15モル%未満の1種又はそれ以上の改質用グリコールを含むことができる。 別の態様において、本発明において有用なポリエステルは10モル%以下の1種又はそれ以上の改質用グリコールを含むことができる。 別の態様において、本発明において有用なポリエステルは5モル%以下の1種又はそれ以上の改質用グリコールを含むことができる。 別の態様において、本発明において有用なポリエステルは3モル%以下の1種又はそれ以上の改質用グリコールを含むことができる。 別の態様において、本発明において有用なポリエステルは0モル%の1種又はそれ以上の改質用グリコールを含むことができる。 いくつかの態様はまた、1種又はそれ以上の改質用グリコールを0.01モル%以上、例えば0.1モル%以上、1モル%以上、5モル%以上又は10モル%以上含むことができる。 従って、存在する場合には、1種又はそれ以上の改質用グリコールの量は、これらの前述の端点値のいずれかからの範囲であることができ、例えば0.01〜15モル%及び0.1〜10モル%の範囲であることができると考えられる。

    本発明において有用なポリエステル中で有用な改質用グリコールは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノール以外のジオールを意味し、2〜16個の炭素原子を含むことができる。 適当な改質用グリコールの例としては、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、p−キシレングリコール又はそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定するものではない。 一態様において、改質用グリコールはエチレングリコールである。 別の態様において、改質用グリコールは1,3−プロパンジオール及び1,4−ブタンジオールである。 別の態様においては、エチレングリコールは改質用ジオールとしては除外される。 別の態様においては、1,3−プロパンジオール及び1,4−ブタンジオールは改質用ジオールとしては除外される。 別の態様においては、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオールは改質用ジオールとしては除外される。

    本発明において有用なポリエステル及び/又はポリカーボネートは、ポリエステル及び/又はポリカーボネートの総質量に基づいて、それぞれ0から10質量%(wt%)、例えば、0.01〜5質量%、0.01〜1質量%、0.05〜5質量%、0.05〜1質量%、又は0.1〜0.7質量%の、分岐モノマーの1種又はそれ以上の残基を含むことができ、またここで、3個以上のカルボキシル置換基、ヒドロキシル置換基、又はこれらの組合せを有する分岐剤と称する。 いくつかの態様において、分岐モノマー又は分岐剤は、ポリエステルの重合前及び/又は重合の間及び/又は重合後に添加することができる。 従って、本発明において有用な1種または複数種のポリエステルは線状又は分岐状であることができる。 ポリカーボネートも線状又は分岐状であることができる。 いくつかの態様において、分岐モノマー又は分岐剤は、ポリカーボネートの重合前及び/又は重合の間及び/又は重合後に、添加することができる。

    本発明は、1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、熱可塑性物品の内部に埋め込まれた1つ以上の装飾材料を有する熱可塑性物品に関し、前記積層体の少なくとも1つは、(1)少なくとも1つの上側シート材料、(2)少なくとも1つの装飾材料、及び(3)少なくとも1つの下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料は、
    (a)(1)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに(2)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超から99モル%;及び ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約1モル%から80モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (b)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含む、混和性のポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される。

    好ましいブレンド組成物は、ポリエステル50〜90質量%及び芳香族ポリカーボネート50〜10質量%である。 さらに好ましい組成物は、ポリエステル60〜80質量%及び芳香族ポリカーボネート40〜20質量%である。

    本発明のいくつかの態様において適当なポリエステルは、式I:

    (式中、Rは、1,4−シクロヘキサンジメタノール、又は、1,4−シクロヘキサンジメタノールと、炭素数2から20個のジオール若しくはその化学等価物(chemical equivalent)を含む少なくとも1つのアリール、アルカン又はシクロアルカンとの混合物、の残基であり;R 1は、炭素数3から20個の二酸若しくはその化学等価物を含むアリール、脂肪族、又はシクロアルカンに由来する脱カルボキシル化(decarboxylated)残基である)
    の反復単位を有するポリエステルである。 ジオール部分Rの例は、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−又は1,3−シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールである。 好ましい第2のグリコールは、エチレングリコールである。 二酸部分R 1の例は、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,4−、1,5−、及び2,6−デカヒドロナフタレンジカルボン酸、シス−又はトランス−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸である。 有用な芳香族ジカルボン酸の例は、テレフタル酸、イソフタル酸、4,4'−ビフェニルジカルボン酸、トランス3,3'−及びトランス4,4−スチルベンジカルボン酸、4,4'−ジベンジルジカルボン酸、1,4−、1,5'−、2,3−、2,6−及び2,7−ナフタレンジカルボン酸である。 これらの二酸の化学等価物としては、エステル、アルキルエステル、ジアルキルエステル、ジアリールエステル、無水物、塩、酸クロリド、酸ブロミド等が挙げられ本発明の範囲に含まれる。 好ましいジカルボン酸は、テレフタル酸及びイソフタル酸又はこれらの混合物である。 好ましい化学等価物としては、テレフタル酸及びイソフタル酸のジアルキルエステルが挙げられる。 これらの酸又は等価物の任意の混合物を使用できる。

    従来の重縮合プロセス、当該分野でよく知られているもの、を使用して本発明のポリエステルを調製する。 これらとしては、1種又は複数種の酸と1種又は複数種のジオールとの直接縮合、又は低級アルキルエステルを用いたエステル交換によるものが挙げられる。 本発明のポリエステルのインヘレント粘度は、フェノール60質量%とテトラクロロエタン40質量%とからなる溶媒中、25℃において約0.4から1.0dl/gの範囲であることができる。

    重合反応は、1種以上の従来の重合触媒の存在下で行うことができる。 ポリエステル縮合のための典型的な触媒又は触媒系は当該分野においてよく知られている。 適当な触媒は、例えば、米国特許第4,025,492号,同第4,136,089号,同4,176,224号,同4,238,593号,及び同第4,208,527号に開示されており、これらの開示を引用により本明細書中に組み入れる。 更に、R. E. Wilfong,Journal of Polymer Science,54,385,(1961)は、ポリエステル縮合反応において有用な、典型的な触媒を記載する。 好ましい触媒系としては、Ti,Ti/P,Mn/Ti/Co/P,Mn/Ti/P,Zn/Ti/Co/P,Zn/Al,及びLi/Alが挙げられる。 重縮合においてコバルトを使用しない場合、共重合可能なトナーをコポリエステル中に組み入れてこれらのコポリエステルの色を制御することができ、これによりこれらは、色が重要な特性となり得る目的の用途に対して適当なものとなる。 触媒及びトナーに加えて、他の従来の添加剤、例えば酸化防止剤、色素等を、コポリエステル化において典型的な量で使用できる。

    1種以上の分岐剤もまた、本発明の範囲内で形成されるポリエステルの形成において有用である。 分岐剤は、ポリエステルの酸ユニット部分、若しくはグリコールユニット部分において分岐を付与するものであることができ、又はこれは混成物であることができる。 これらの分岐剤のあるものは、ここで既に記載されている。 しかし、このような分岐剤の実例は、多官能酸、多官能グリコール、及び酸/グリコール混成物である。 多官能酸及び多官能アルコールの例としては、トリ又はテトラカルボン酸、例えばトリメシン酸、トリメリット酸、クエン酸、酒石酸、3−ヒドロキシグルタル酸及びピロメリット酸並びにこれらの低級アルキルエステル等、並びにペンタエリスリトール等のテトラオールが挙げられる。 トリメチロールプロパン等のトリオール又はジヒドロキシカルボン酸及びヒドロキシジカルボン酸並びに誘導体、例えばジメチルヒドロキシテレフタレート等もまた本発明の範囲内において有用である。 無水トリメリット酸は好ましい分岐剤である。 一態様において、分岐モノマー残基は:無水トリメリット酸、ピロメリット酸二無水物、グリセロール、ソルビトール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、トリメチロールエタン、又はトリメシン酸のうち1種以上の残基約0.1から約0.7モル%を含む。 分岐モノマーはポリエステル反応混合物に添加することもできるし、或いは例えば米国特許第5,654,347号及び第5,696,176号に記載されたように、コンセントレートの形態でポリエステルとブレンドすることもできる。 分岐モノマーに関するこれらの特許の開示を引用することによって本明細書中に組み入れる。 分岐剤は、ポリエステル自体を分岐させるため又は本発明のポリエステル/ポリカーボネートブレンド物を分岐させるためのいずれにも使用できる。

    ガラス転移温度(Tg)は、Thermal Analyst Instrument製のTA DSC 2920を用いて、20℃/分の走査速度で測定した。

    本発明において有用ないくつかのポリエステルは170℃において長い半結晶化時間(例えば5分より長い)を示すので、本発明の熱可塑性物品を製造することが可能である。 本発明において有用ないくつかのポリエステルは、170℃で5分より長い半結晶化時間を有するものとしてここで規定される「非晶質」である。 本発明の一態様において、半結晶化時間は170℃において1,000分より長い。

    本発明の別の態様においては、本発明において有用なポリエステルの半結晶化時間は170℃において10,000分より長い。 ここで使用する、ポリエステルの半結晶化時間は、当業者によく知られた方法を用いて測定できる。 ポリエステルの半結晶化時間t 1/2は、温度制御された高温ステージ上でレーザー又は光検知器によってサンプルの光透過率を時間の関数として測定することよって算出した。 この測定は、ポリマーを温度T maxに暴露し、次いでそれを所望の温度まで冷却することによって行った。 次に、サンプルを、高温ステージによって所望の温度に保持し、その間に透過率測定を時間の関数として行った。 最初はサンプルは目視によって明澄であって高い光透過率を有し、サンプルが結晶化するにつれて不透明になった。 半結晶化時間は、光透過率が初期透過率と最終透過率との中間であった時間である。 T maxはサンプルの結晶性ドメインを溶融させる(結晶性ドメインが存在するならば)のに必要な温度と定義する。 半結晶化時間の測定前にサンプルを状態調整するために、サンプルをT maxまで加熱する。 絶対T max温度は各組成毎に異なる。 例えば、PCTは、結晶性ドメインを溶融させるために、290℃より若干高い温度まで加熱することが必要となる。

    例の表1及び図1に示すように、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールは、半結晶化時間、即ちポリマーがその最大結晶化度の半分に達するのに必要な時間を増加させるのに、エチレングリコール及びイソフタル酸のような他のコモノマーよりも有効である。 PCTの結晶化速度を減少させることによって、即ち、半結晶化時間を増加させることによって、改質PCTを基材とする非晶質物品は、押出、射出成形などのような当業界で知られた方法によって、二次加工することができる。 表1に示されるように、これらの材料は他の改質PCTコポリエステルよりも高いガラス転移温度及び低い密度を示すことができる。

    ポリエステルは、本発明の態様の一部については、加工性と同時に靭性の改善を示すことができる。 例えば、本発明において有用なポリエステルのインヘレント粘度をわずかに低下させると、靭性及び耐熱性のようなポリエステルの良好な物理的性質を保持しながら、より加工可能な溶融粘度が得られることは予想外のことである。

    テレフタル酸、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールをベースとするコポリエステル中の1,4−シクロヘキサンジメタノールの含量を増加させると、ASTM D256によって測定されるノッチ付きアイゾッド試験における脆性−延性遷移温度によって判断される靭性を改善することができることが知られている。 1,4−シクロヘキサンジメタノールによる脆性−延性遷移温度の低下による、この靭性の改善は、コポリエステル中の1,4−シクロヘキサンジメタノールの可撓性及び配座挙動によって起こると考えられる。 PCT中への2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの組み込みは、例の表2及び図2に示されるように、脆性−延性遷移温度を低下させることによって靭性を改善し続けると考えられる。 これは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの剛性を考えると、予想外のことである。

    一態様において、本発明において有用ないくつかのポリエステルの溶融粘度は、回転メルトレオメーター上で290℃において1ラジアン/秒で測定した場合に、約30,000ポアズ未満、例えば約20,000ポアズ未満である。

    一態様において、本発明において有用なポリエステルは目視で明澄であることができる。 本明細書中では、用語「目視によって明澄な(visually clear)」は、目視検査した場合に曇り(cloudiness)、濁り(haziness)及び/又はくすみ(muddiness)の少なくともいずれかが存在しないことがはっきりと認められることと定義する。 ポリエステルを、ビスフェノールAポリカーボネート等のポリカーボネートとブレンドする場合には、本発明のある側面においてブレンド物は目視によって明澄であることができる。

    他の態様においては、本発明において有用なポリエステルは約50未満、例えば約20未満の黄色度指数(yellowness index)(ASTM D−1925)を有することができる。

    本発明の熱可塑性物品は、1つまたは複数のシート及び/又は1つ又は複数のフィルムの乾燥を必要とせずに形成することができる。 形成前に熱可塑性物品を乾燥しなくとも、熱可塑性物品中の「ブリスター」の存在又は気泡形成は回避される。

    本発明のポリエステルは、以下の性質の1つ又はそれ以上を有する。 これらの性質としては、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが少なくとも3ft−lb/inであることが挙げられる;一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが少なくとも10ft−lb/inであり;一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが少なくとも11ft−lb/inであり;一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが少なくとも12ft−lb/inであり;一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが少なくとも13ft−lb/inであり;一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが13ft−lb/inよりも大きく;一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが少なくとも15ft−lb/inであり;一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが少なくとも16ft−lb/inである。 一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256に従って、23℃においてノッチ10milで厚さ1/4インチのバーで測定した場合に、ノッチ付きアイゾッド衝撃強さが少なくとも3ft−lb/inである。

    別の態様において、本発明において有用ないくつかのポリエステルは、ASTM D256に従って、ノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで、0℃において測定した場合には、−5℃において測定した場合に比較して、少なくとも3%又は少なくとも5%又は少なくとも10%又は少なくとも15%のノッチ付きアイゾッド衝撃強さの増加を示す。 更に、いくつかの他のポリエステルはまた、ASTM D256に従って、ノッチ10milで厚さ1/8インチのバーで、0〜30℃において測定した場合には、±5%の範囲内のノッチ付きアイゾッド衝撃強さの保持を示す。

    一態様において、本発明のポリエステルは、厚いセクションにおいて優れた切り欠き靭性を示す。 ASTM D256に記載されたノッチ付きアイゾッド衝撃強さは、一般的な靭性測定方法である。 アイゾッド法によって試験した場合、ポリマーは、破壊モードが完全破壊(試験片が割れて2つの別個の部分になる)であるか、又は破壊モードが部分破壊若しくは非破壊(試験片が依然として1つの部分である)のいずれかを示すことができる。 完全破壊の破壊モードは低エネルギー破壊と関連する。 部分破壊及び非破壊の破壊モードは高エネルギー破壊と関連する。 アイゾッド靭性の測定に使用する典型的な厚さは1/8”である。この厚さでは、部分破壊又は非破壊の破壊モードを示すと考えられるポリマーはほとんどなく、ポリカーボネートが1つの注目に値する例である。しかし、試験片の厚さを1/4”まで増加させた場合に、市販の非晶質材料は部分破壊又は非破壊の破壊モードを示さない。 一態様において、本発明例の組成物は、厚さ1/4”の試験片を用いてアイゾッドにおいて試験した場合に、非破壊の破壊モードを示す。

    更に別の実施態様において、本発明において有用ないくつかのポリエステルは、ASTM D256に従って、ノッチ10milで厚さ1/4インチのバーで、23℃において測定した場合には、ASTM D256に従って、ノッチ10milで厚さ1/8のバーで同一温度において測定した場合の同一ポリエステルのノッチ付きアイゾッド衝撃強さに比較して、70%以下の損失でノッチ付きアイゾッド衝撃強さの保持を示す。

    一態様において、本発明において有用なポリエステルは、ASTM D256によって規定された、厚さ1/8インチのバー中10milのノッチに基づき、0℃未満の延性−脆性遷移温度を示す。

    一態様において、本発明において有用なポリエステルは、23℃において<1.20g/mlの密度;及び他の態様において、23℃において<1.18g/mlの密度を示す。

    一態様において、本発明において有用なポリエステルは、トナーが存在しない場合には、カラー値L * 、a *及びb *を有し、それらは、Hunter Associates Lab Inc. , Reston,Va. 製のHunter Lab Ultrascan Spectra Colorimeterを用いて測定したものである。 カラー測定はサンプル上のランダムな場所で行い平均化される。 これらは、CIE(International Commission on Illumination)のL ***表色系(translated)によって測定され、L *は明度座標を表し、a *は赤/緑座標を表し、b *は黄/青座標を表す。 他の態様において、本発明において有用なポリエステルのb *値は、以下の範囲:0〜9;0〜8;0〜7;0〜6;0〜5;0〜4;0〜3;0〜2;1〜10;1〜9;1〜8;1〜7;1〜6;1〜5;1〜4;1〜3;及び1〜2のいずれかに含まれることができる。 他の態様において、本発明において有用なポリエステルのL *値は、以下の範囲:50〜60;50〜70;50〜80;50〜90;60〜70;60〜80;60〜90;70〜80;79〜90のいずれかに含まれることができる。

    本発明において有用なポリエステル組成物のポリエステル部分は、文献から周知の方法によって、例えば均質溶液中における方法によって、メルト中におけるエステル交換法によって及び2相界面法によって、生成させることができる。 適当な方法としては、1種又はそれ以上のジカルボン酸と1種又はそれ以上のグリコールとを、温度約100〜315℃及び圧力約0.1〜760mmHgにおいて、ポリエステルを形成するのに充分な時間反応させる工程が挙げられる。 ポリエステルの製造方法については米国特許第3,772,405号を参照されたい。 このような方法に関する開示を引用することによって本明細書中に組み入れる。

    別の側面において、本発明は、
    (I)本発明における任意のポリエステルにおいて有用なモノマーを含む混合物を触媒の存在下、約240℃までの温度で初期ポリエステルの生成に充分な時間加熱し;
    (II)工程(I)の初期ポリエステルを240〜320℃の温度で約1〜4時間加熱し;そして (III)未反応のグリコールを全て除去することを含む方法によって生成されるポリエステルを含む熱可塑性物品に関する。

    この方法に使用するのに適当な触媒としては、有機−亜鉛又は錫化合物が挙げられる。 この型の触媒の使用は当業界でよく知られている、本発明において有用な触媒の例としては、酢酸亜鉛、ブチル錫トリス−2−エチルヘキサノエート、ジブチル錫ジアセテート及びジブチル錫オキシドが挙げられるが、これらに限定するものではない。 他の触媒としては、チタン、亜鉛、マンガン、リチウム、ゲルマニウム及びコバルトをベースとするものが挙げられる。 触媒の量は、典型的には、触媒金属に基づいて、約10ppmから約500ppmの範囲であることができる。 この方法は、回分法(バッチ法)又は連続法で実施することができる。

    典型的には、工程(I)は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの約50質量%以上が反応するまで実施する。 工程(I)は、大気圧〜100psigの範囲の加圧下で、実施することができる。 本発明において有用な任意の触媒に関連して使用する用語「反応生成物」は、ポリエステル生成に使用する触媒及び任意のモノマーを用いた重縮合及び/又はエステル化反応の任意の生成物並びに触媒と他の任意の型の添加剤との重縮合又はエステル化反応の生成物を意味する。

    典型的には、工程(II)及び工程(III)は同時に実施することができる。 これらの工程は、当業界で知られた方法によって、例えば反応混合物を0.002psig〜大気圧の範囲の圧力下に置くことによって、又は高温窒素ガスを混合物全体に吹き付けることによって、実施できる。

    本発明は、更に、前記方法によって生成されるポリエステル生成物に関する。

    本発明は、更に、ポリマーブレンドに関する。 このブレンドは、
    (a)前記ポリエステル約5から95質量%;及び (b)ポリマー成分約5から95質量%
    を含む。

    ポリマー成分の適当な例としては以下のもの:ナイロン6,6(登録商標)、DuPont製;ポリ(エーテル−イミド)、例えばULTEM(登録商標)(General Electric製のポリ(エーテル−イミド));ポリフェニレンオキシド、例えばポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキシド)又はポリ(フェニレンオキシド)/ポリスチレンブレンド、例えばNORYL 1000(登録商標)(General Electric製のポリ(2,6−ジメチルフェニレンオキシド)とポリスチレン樹脂とのブレンド);他のポリエステル;ポリフェニレンスルフィド;ポリフェニレンスルフィド/スルホン;ポリ(エステル−カーボネート);ポリカーボネート、例えばLEXAN(登録商標)(General Electric製のポリカーボネート);ポリスルホン;ポリスルホンエーテル;及び芳香族ジヒドロキシ化合物のポリ(エーテル−ケトン)が挙げられるが、これらに限定するものではない。 ブレンドは、当業界で知られた従来の加工技術によって、例えば溶融ブレンド又は溶液ブレンドによって製造できる。 一態様において、ポリカーボネートはポリエステル組成物中に存在しないことが好ましい。 本発明において有用なポリエステル組成物中のブレンド中にポリカーボネートを用いる場合には、ブレンドは目視によって明澄であることが予想されよう。 しかし、本発明において有用なポリエステル組成物は、ポリエステル組成物からのポリカーボネートの除外も意図する。

    本発明において有用なポリカーボネートは、カーボネート結合を介して結合した、二価フェノールの二価の残基を含み、構造式II及びIII,

    (式中、Aは、炭素数1から8のアルキレン基;炭素数2から8のアルキリデン基;炭素数5から15のシクロアルキレン基;炭素数5から15のシクロアルキリデン基;カルボニル基;酸素原子;硫黄原子;−SO−若しくは−SO 2 ;又はe及びgの両者が0から1の数を表すのに適合する基;Zは、F,Cl,Br若しくはC 1-4アルキルを表す;そしていくつかのZ基が1つのアリール基における置換基である場合、これらは互いに同一でも異なってもよい;dは、0から4の整数を表す;そしてfは、0から3の整数を表す)
    により表される。

    用語「アルキレン」は、2の価数が異なる炭素原子上にある二価の飽和脂肪族基、例えば、エチレン;1,3−プロピレン;1,2−プロピレン;1,4−ブチレン;1,3−ブチレン;1,2−ブチレン、アミレン、イソアミレン等を意味する。 用語「アルキリデン」は、2の価数が同一炭素原子上にある二価の基、例えば、エチリデン、プロピリデン、イソプロピリデン、ブチリデン、イソブチリデン、アミリデン、イソアミリデン、3,5,5−トリメチルヘキシリデンが挙げられる。 「シクロアルキレン」の例は、シクロプロピレン、シクロブチレン、及びシクロヘキシレンである。 「シクロアルキリデン」の例は、シクロプロピリデン、シクロブチリデン、及びシクロヘキシリデンである。 C 1-4アルキルの例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル及びイソブチルである。

    採用される二価フェノールは公知であり、そして反応性基はフェノール性水酸基であると考えられる。 採用される二価フェノールは、典型的なものは、ビスフェノール、例えば、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)、3,3,5−トリメチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、アルファ,アルファ'−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス(3−メチル4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、アルファ,アルファ'−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン及び4,4'−スルホニルジフェノールである。 他の二価フェノールとしては、ハイドロキノン、レゾルシノール、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、及びアルファ,アルファ−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベンゼン、並びにこれらの核アルキル化化合物を挙げることができる。 これらの及びさらなる適切な二価フェノールは、例えば、全て引用によりここに組み入れられる米国特許第2,991,273号;第2,999,835号;第2,999,846号;第3,028,365号;第3,148,172号;第3,153,008号;第3,271,367号;第4,982,014号;第5,010,162号に記載されている。 本発明のポリカーボネートは、これらの構造において、適切なビスフェノールの1種以上に由来するユニットを伴うことができる。 最も好ましい二価フェノールは、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)である。

    カーボネート前駆体は、典型的にはハロゲン化カルボニル、ジアリールカーボネート、又はビスハロホルメートである。 ハロゲン化カルボニルとしては、例えば、臭化カルボニル、塩化カルボニル、及びこれらの混合物が挙げられる。 ビスハロホルメートとしては、二価フェノールのビスハロホルメート、例えば2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ハイドロキノン等のビスクロロホルメート、又はグリコール等のビスハロホルメートが挙げられる。 以上のカーボネート前駆体の全てが有用であるが、ホスゲンとしても知られる塩化カルボニル、及びジフェニルカーボネートは好ましい。

    芳香族ポリカーボネートは、任意の方法、例えば、二価フェノールとカーボネート前駆体、例えばホスゲン、ハロホルメート又はカーボネートエステルとを、メルトまたは溶液において反応させることにより製造できる。 適切な方法は、米国特許第2,991,273号;第2,999,846号;第3,028,365号;第3,153,008号;第4,123,436号に開示されており、これらの全てが引用によりここに組み入れられる。 本発明において有用なポリカーボネートは、他の公知の手順、例えば、ジヒドロキシ芳香族化合物と、ホスゲン、ハロホルメート又はカーボネートエステル等のカーボネート前駆体と、分子量調節剤と、受酸剤と、触媒との反応に従って調製できる。 ポリカーボネートを調製するための方法は、当業界においてよく知られており、そして例えば米国特許第4,452,933号に記載されており、したがってポリカーボネートの調製に関するその開示は引用によりここに組み入れられる。

    適当なカーボネート前駆体の例としては、臭化カルボニル、塩化カルボニル若しくはこれらの混合物;炭酸ジフェニル;ジ(ハロフェニル)カーボネート、例えばジ(トリクロロフェニル)カーボネート、ジ(トリブロモフェニル)カーボネートなど;ジ(アルキルフェニル)カーボネート、例えばジ(トリル)カーボネート;ジ(ナフチル)カーボネート;ジ(クロロナフチル)カーボネート若しくはそれらの混合物;並びに二価フェノールのビス−ハロホルメートが挙げられるが、これらに限定するものではない。

    適当な分子量調節剤の例としては、フェノール、シクロヘキサノール、メタノール、アルキル化フェノール、例えばオクチルフェノール、パラ−tert−ブチル−フェノールなどが挙げられるが、これらの限定するものではない。 一態様において、分子量調節剤はフェノール又はアルキル化フェノールである。

    受酸剤は有機又は無機の受酸剤のいずれかであることができる。 適当な有機受酸剤は第三アミンであり、その例としてはピリジン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、トリブチルアミンなどのような物質が挙げられる。 無機受酸剤はアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩又は燐酸塩のいずれかであることができる。

    使用できる触媒としては、モノマーとホスゲンとの重合を典型的に助けるものが挙げられる。 適当な触媒としては:第三アミン、例えばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、N,N−ジメチルアニリン、第四アンモニウム化合物、例えばテトラエチルアンモニウムブロミド、セチルトリエチルアンモニウムブロミド、テトラ−n−ヘプチルアンモニウムヨージド、テトラ−n−プロピルアンモニウムブロミド、テトラメチルアンモニウムクロリド、テトラ−メチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−ブチルアンモニウムヨージド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロリド及び第四ホスホニウム化合物、例えばn−ブチルトリフェニルホスホニウムブロミド及びメチルトリフェニルホスホニウムブロミドなどが挙げられるが、これらに限定するものではない。

    本発明において有用なポリエステル組成物において有用なポリカーボネートはまた、コポリエステルカーボネート、例えば米国特許第3,169,121号;第3,207,814号;第4,194,038号;第4,156,069号;第4,430,484号、第4,465,820号及び第4,981,898号に記載されたものであることができる。 これらのそれぞれからのコポリエステルカーボネートに関する開示を引用することによって本明細書中に組み入れる。

    本発明において有用なコポリエステルカーボネートは商業的に入手することができ又は当業界で知られた方法によって調製できる。 例えば、これらは典型的には、少なくとも1種のジヒドロキシ芳香族化合物と、ホスゲンと少なくとも1種のジカルボン酸塩化物、特に塩化イソフタロイル、塩化テレフタロイル又は両者との混合物との反応によって得ることができる。

    更に、本発明の熱形成された1つまたは複数のフィルム及び/又は1つまたは複数のシートにおいて有用なポリエステル組成物及びポリマーブレンド組成物は、また、組成物全体の0.1〜25質量%の一般的な添加剤、例えば着色剤、型離型剤、難燃剤、可塑剤、成核剤、安定剤(UV安定剤、熱安定剤が挙げられるが、これらに限定するものではない)、充填剤及び耐衝撃性改良剤を含むことができる。 このような添加剤の残基もポリエステル組成物の一部として考えられる。

    当業界でよく知られ且つ本発明において有用な、典型的な市販の耐衝撃性改良剤の例としては、エチレン/プロピレンターポリマー、スチレン系ブロックコポリマー耐衝撃性改良剤並びに種々のアクリルコア/シェル型耐衝撃性改良剤が挙げられるが、これらに限定するものではない。

    熱安定剤は、溶融加工の間にポリエステルを安定化させるのに有効であることが知られている化合物であり、燐酸、亜燐酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、亜ホスホン酸並びにそれらの種々のエステル及び塩が挙げられるが、これらに限定するものではない。 エステルはアルキル、分岐アルキル、置換アルキル、二官能アルキル、アルキルエーテル、アリール及び置換アリールであることができる。 一態様において、個々の燐化合物中に存在するエステル基の数は、ゼロから、使用する燐化合物上に存在するヒドロキシル基の数に基づいて許容可能な最大までさまざまであることができる。 一態様において、トリフェニルホスフェートは熱安定剤として特に有効である。 本発明の熱安定剤に関連して使用する用語「反応生成物」は、ポリエステルの製造に使用する熱安定剤と任意のモノマーとの間の重縮合及び/又はエステル化反応の任意の生成物、及び触媒と他の任意の型の添加剤との間の重縮合又はエステル化反応の生成物を意味する。

    本発明のポリカーボネートは、ゲル透過クロマトグラフィーで測定した場合の重量平均分子量の約10,000から200,000、好ましくは15,000から80,000を有し、かつこれらのASTM D−1238による300℃でのメルトフローインデックスは、約1から65g/10分、好ましくは約2から30g/10分である。 ポリカーボネートは分岐していても分岐していなくてもよい。 ポリカーボネートは種々の公知の末端基を有することができると考えられる。 これらのレジンは公知でありかつ容易に市販で入手可能である。

    1種またはそれ以上の分岐剤はまた、本発明のポリカーボネートの製造において使用できる。 分岐剤、例えば3官能及び4官能のフェノール及び炭酸、並びに炭酸側鎖を有するビスフェノールは、典型的に使用される。 例としては、1,4−ビス(4',4”−ジヒドロキシトリフェニルメチル)ベンゼン、及びトリスフェノールTCが挙げられる。窒素含有分岐剤もまた使用される。例としては:塩化シアン及び3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールが挙げられる。ポリマー混和性は、単一相を形成するポリマーとしてここに定義される。

    本発明の好ましい態様は、上側シート材料(1)、装飾層(2)及び下側シート材料(3)からなる、ここに記載される「サンドイッチ」態様であるが、「サンドイッチ」が単に複製されていることで複数の「サンドイッチ」が存在し得るものもまた本発明の範囲内である。 更に、複数の「サンドイッチ」態様が共通の1つの層、すなわち層(1)又は(3)を共有すること、すなわち以下の層、順に:シート材料、装飾層、シート材料、装飾層、シート材料、からなる積層体などは本発明の範囲内である。

    任意に、上側シート材料(1)と装飾層(2)との間、及び/又は下側シート材料(3)と装飾層(2)との間に接着層を使用できる。 複数積層体の態様において、接着層はまた積層体間に適用できる。 接着層は、当業界において公知の任意の接着剤を含むことができる。 本発明の範囲内の具体的な例は、ポリウレタン、改質ポリエチレン、スルホポリエステル、エポキシのコーティングであり、これらは全て当業界において公知である。 本発明の実施における接着剤として有用なスルホポリエステルは、直鎖状又は分岐状であることができる。 好ましいスルホポリエステルは、ガラス転移温度(Tgと表される)を−25℃から+90℃の間に有する。 より好ましいスルホポリエステルは、Tgを0℃から+65℃の間に有する。 さらにより好ましいスルホポリエステルは、Tgを+5℃から+55℃の間に有する。 有用なスルホポリエステル及びその調製方法は、米国特許第3,546,008号;第3,734,874号;第4,233,196号;第4,946,932号;第5,543,488号;第5,552,495号;第5,290,631号;第5,646,237号;第5,709,940号;及び第6,162,890号に記載されている。 又は、水分散性のホスホポリエステル、例えば米国特許第4,111,846号に記載されるものを有利に使用できるが、これらのポリマーは水系中での加水分解安定性に欠けるという欠点があり、従って実際の使用に対する好適性は劣る。

    以上で示した好ましいTg範囲に加え、有用なスルホポリエステルにおいては、フェノール/テトラクロロエタンの60/40質量部溶液中、溶媒100ml中のポリマー約0.25グラムの濃度で25℃において測定した場合のインヘレント粘度(分子量の指標である)が、少なくとも0.1及び好ましくは少なくとも0.2及びより好ましくは少なくとも0.3である。 分岐スルホポリエステル、例えば米国特許第5,543,488号に記載されるものに対しては、好ましい組成物の数平均分子量(Mn)は少なくとも4000ダルトンである。

    本発明のポリエステル/ポリカーボネートブレンド物は、従来の溶融加工技術により製造できる。 例えば、ポリエステルのペレットとポリカーボネートのペレットとを混合し、続いて、単軸または二軸の押出機で溶融ブレンドして均一な混合物を形成することができる。

    混和性を有する本発明のブレンド組成物は、耐衝撃性改良剤、UV安定剤、安定剤、成核剤、増量剤、難燃剤、補強剤、充填剤、静電防止剤、型離型剤(mold release agent)、着色剤、酸化防止剤、押出助剤、スリップ剤、離型剤(release agent)、カーボンブラック、及び他の顔料など全て並びにそれらの混合物を含むことができ、これらはポリエステル/ポリカーボネートブレンド物におけるこれらの有用性に対して当業界において公知である。 特に、必要な場合、さらに色を低減するために燐系安定剤を使用することは当業界においてよく知られている。

    本発明の熱可塑性物品の第2の成分は、天然または合成であることができる装飾材料を含む。 装飾材料としては、金属のワイヤ、ロッド又は棒;天然繊維、ガラス繊維、鉱物繊維、布帛、紙;印刷層、木材、石、写真画像、木材チップ、草(grass)、植物(vegetation)、藁(thatch)、竹、樹木又は低木枝又は幹(stem)、ウィルリードリーブス(will reed leaves)、豆、花、花びら、小麦、穀物、及び破砕ガラスを挙げることができるが、これらに限定するものではない。

    例えば、布帛は封入されるべき装飾材料として使用できる。 布帛は、例えば布帛における織り技術又は編み技術によって生成した像又は装飾デザインを表示できる。 本発明の物品の生成において使用できる布帛は、布繊維、すなわち天然素材、半合成又は合成の高分子材料の繊維を含む。 例えば、布帛は、コットン、ウール、シルク、レーヨン(再生セルロース)、ポリエステル,例えばポリ(エチレンテレフタレート)、合成ポリアミド,例えばナイロン66及びナイロン6、合成ポリオレフィン,例えばポリエチレン及びポリプロピレン、アクリル、モダクリル及びセルロースアセテートの繊維から作製できる。 布繊維の融点は、本発明の物品の製造中又は加工中における布帛のいずれの分解又は変形も回避するのに十分に高いのがよい。 布帛は、織り、スパンボンド化し、編み、又は布地業でよく知られた他のプロセスで作製でき、そして非着色,例えば白であることができ、又は従来の染色技術及び印刷技術により着色することができる。 又は、布帛は、染色されたヤーンから若しくは塊で着色されたポリマーに由来するフィラメント及びヤーンから生成されることができる。 通常は、本発明の熱可塑性物品中に存在する布帛は実質的に連続的でかつ区別された層を構成する。 従って、我々の発明の一態様は、(1)混和性を有するポリエステル/ポリカーボネートブレンド物の層、(2)布繊維で構成又は形成された布帛層、及び(3)ここに上記されたような混和性を有するポリエステル/ポリカーボネートブレンド物の第2の層、をこの順で含む新規な積層体物品である。

    他の例としては、本発明の熱可塑性物品の第2の成分(装飾成分)は、金属のワイヤ、ロッド又は棒を含むことができる。 金属ワイヤは、高い透明性を有する金属のメッシュ布帛、スクリーン、又はオープンメッシュを生成するための種々の技術により形成できる。 金属のワイヤ、ロッド又は棒は、織り、溶接し、編み、又は金属ワイヤ加工業においてよく知られた他のプロセスにより加工することができる。 金属のワイヤ、ロッド又は棒は、種々の色、例えば黒、灰色、緑、青等であることができる。 金属元素は、種々の金属物質、例えば銅、アルミニウム、ステンレススチール、スチール、ガルバナイズドスチール、チタン等又はこれらの組合せで構成されることができる。 熱可塑性物品の金属成分は、種々の断面積及び幾何学形状、例えば略円形、楕円形又は比較的平坦な形状を有するワイヤフィラメント、ロッド又は棒から作製できる。 ワイヤ、ロッド及び棒の厚さ又は直径は、熱可塑性物品の末端用途に応じて、約0.001〜19mm(0.00004〜0.75インチ)の範囲であることができる。 しかし、本発明の物品の殆どに対しては、ワイヤ、ロッド及び棒の厚さ又は直径は、約0.0254〜5.08mm(0.001〜0.20インチ)の範囲となる。 従って、我々の発明の一態様は、(1)混和性を有するポリエステル/ポリカーボネートブレンド物の層、(2)金属ワイヤメッシュ、及び(3)ここに上記されたような混和性を有するポリエステル/ポリカーボネートブレンド物の第2の層、をこの順で含む新規な積層体物品である。

    なお更に、装飾成分は、装飾又は印刷された紙、着色フィルム、画像又は写真で印刷されたフィルム等であることができる。

    我々の発明の熱可塑性物品は、装飾壁、パーティション、及び艶出し用品の製造において使用できる。 熱可塑性物品は、熱形成の分野で公知の方法に従って熱形成可能である。

    本発明の熱可塑性物品の製造において用いられる上側シート材料及び下側シート材料は同一又は異なるものであることができる。 例えば、上側シート材料及び下側シート材料は、種々の混和性ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物(ここに定義される)、又は種々の添加剤、例えば混和性ポリエステル/ポリカーボネートシートの透明性を変える顔料添加剤、を含む混和性組成物から生成できる。

    我々の発明の熱可塑性物品の作製において使用するシート材料は、所望の具体的な美的効果に応じて、透明、半透明であることができ又はある層が不透明であることができる。 上側シート材料及び下側シート材料は、透明度又は半透明度において及び色においても異なることができる。 上側シート材料及び下側シート材料が、異なる混和性ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物から生成される場合、混和性ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物は、熱的に親和性でなければならない。 ここで使用する用語「熱的な親和性(compatibility)」は、高温及び高圧の条件下でシート材料の層が共に固着される際に、該層が大体等しい熱膨張又は熱収縮を受けることで固体表面が実質的に平面になることを意味する。

    熱可塑性物品の作製に使用するシート材料の厚さは、本発明で重要な特徴ではなく、多数の因子、例えば機能性、質量、コスト等に依存する。 上側(又は外側)層又は表面が形成されるもとの該シート材料は、一般的に、厚さが約0.76〜6.4mm(0.03〜0.25インチ)の範囲、好ましくは、約1.6〜3.2mm(0.063〜0.126インチ)の範囲である。 下側(又はバッキング)層又は表面が形成されるもとのシート材料は、典型的には、厚さが約0.76〜6.4mm(0.03〜0.25インチ)の範囲、好ましくは、約3.2mm(0.126インチ)である。

    本発明の熱可塑性物品は、上側シート材料及び下側シート材料を互いに固着(又は融合)させるのに十分な温度及び圧力を積層体にかけることにより生成できる。 しかし、最終的な物品又はシート材料における分解、変形又は他の望ましくない影響の原因となる温度は回避するのがよい。 このような過度の温度を回避することは、ポリカーボネートそのもののシートを使用することと比較した本発明の混和性ポリエステル/ポリカーボネートシート材料の利点である。 通常、固着温度は約90から300℃(194から572°F)の範囲、好ましくは約129から260℃(265から500°F)の範囲である。 サンドイッチの固着又は積層において用いる圧力は、好ましくは約0.65から3.45MPa(約95から500ポンド毎平方インチ−psi)の範囲である。 熱可塑性物品を固着するための最適温度は、例えば採用される具体的な混和性コポリエステル/ポリカーボネートブレンド物、及び用いるシート材料の厚さに応じて変化することになり、そして、当業者により決定されることができる。 サンドイッチ又は積層体は、適切な温度及び圧力で約4から24分間、又は上側シート材料と下側シート材料との間に固着が形成されるまでの時間保持される。 4から24分後、固着/融合された熱可塑性物品は約0.69から2.4MPa(約100から350psi)、好ましくは約1.4MPa(200psi)の圧力下で、これが、1つまたは複数の混和性ポリエステル/ポリカーボネートブレンドシート材料のガラス転移温度よりも低温に冷却されるまで冷却される。 固着プロセスの間、混和性ポリエステル/ポリカーボネートブレンドシート材料は、接着剤を使用することなく互いに固着又は融合することができる。 積層プロセスでは、布帛上に接着剤又はカップリング剤を用いて熱可塑性シート材料の装飾材料への接着を改良することができる。

    本発明の物品及びシートの製造において用いるシート材料を構成する混和性ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物は、所定の末端用途について必要又は望ましいと思われる程には硬いか又は傷付き難いものでない場合がある。 例えば、熱可塑性物品の外表面が引っ掻き又は摩耗を被る場合がある末端用途、すなわちプライバシーパーティションにおいては、外表面の一方又は両方への耐摩耗性コーティングの適用が必要である場合がある。 例えば、フッ素化炭化水素、ポリ(パーフルオロエチレン),例えばduPont Chemical Company製のTEDLAR、又は配向ポリ(エチレンテレフタレート),例えばduPont Chemical Company製のMYLARからなるフィルムを用いて、耐薬品性及び耐摩耗性の両者を改善することができる。 耐摩耗性フィルムは、典型的には、厚さが約0.025〜0.254mm(0.001〜0.01インチ)の範囲、好ましくは、約0.051〜0.178mm(0.002〜0.007インチ)の範囲、及び最も好ましくは約0.076mm(0.003インチ)である。 しかし、このようなフィルムの厚さは装置の可能なコスト及び機能性の考慮によってのみ限定されるため、これらの範囲よりも薄いか又は厚い耐摩耗性フィルムを使用できる。 接着剤は、混和性コポリエステル/ポリカーボネートブレンド物と耐摩耗性フィルムとの間に任意に使用できる。

    又は、耐摩耗性コーティングをプラスチックフィルムに適用し、次いで耐摩耗性コーティングを有するフィルムを本発明の物品又はシートの一方又は両方の側に積層することができる。 フィルムは、積層加工品、例えばポリ塩化ビニル、PETGコポリエステル、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリカーボネート、混和性ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物等と親和性を有する多くの熱可塑性材料から選択できる。 PETGは、テレフタル酸、エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを含むポリエステルとしてここで規定される。 好ましくは、PETGは、総量で100モル%である二酸のモルパーセント及び総量で100モル%であるジオールのモルパーセントに基づいて、テレフタル酸80から100モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール20から60モル%、及びエチレングリコール80から40モル%を含む。

    フィルム厚さは、0.0025〜0.381mm(0.001〜0.015インチ)の範囲であることができ、厚さ0.0762〜0.203mm(0.003〜0.008)が最も好ましい。 コーティングは、多くの市販で入手可能な材料、例えば熱で硬化するポリウレタン、フッ素化ポリウレタン及びシリコーンから選択でき、又はこれらは紫外(UV)又は電子線(EB)の放射によって硬化する材料から選択できる。 このようなUV/EB硬化される材料は、アクリレート、及び、フッ素、シリコーン、エポキシ、ポリエステル、ポリエーテル若しくはカプロラクトンの残基又は官能基を含む改質アクリレートの一般的な部類に該当する。 選択される具体的なコーティング材料は、必要な耐摩耗性の程度に主に依存することになる。 耐摩耗性コーティングの、液体の、熱−又はUV/EB−硬化可能な前駆体の適用は、従来の手順に従って実施でき、そして通常はロールコーティング機上で達成される。 フィルムに適用されるコーティングの厚さは、一般的には0.0076〜0.051mm(0.0003〜0.002インチ)であり、約0.0127mm(0.0005インチ)が最も好ましい。

    これらのコーティングは塗料の適用と同様の方法で適用できる。 コーティングは、揮発成分が極めて少ないほぼ非希釈の材料として、又は溶媒−又は水−系の材料としてのいずれかで存在する。 プロセスの一部としての、構造物へ積層可能なフィルムへの適用に加え、これらは、最終的な生成物に直接適用できる。 適用は、種々の技術、例えばロール、塗装、スプレー、霧吹き、ディップ等により実施できる。

    混和性ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物に基づく熱可塑性物品又は積層体は、続いて、種々の有用な生成物に成形及び熱形成することができる。 実例として、熱可塑性物品は、引きガラス戸、シャワードア、入口ドア、プライバシーパーティション、多重窓、及びテーブル天板並びに他の家具に熱形成されるか、又はさもなければ成形されることができる。 装飾材料の性状に応じ、本発明の熱可塑性物品を形成、熱ドレープ又はモールドできる。 更に、本発明の物品は、それから生成される建築材料の輸送及び据付を容易にする低い密度を有しながら魅力的な外観を有する。

    本発明は更に、本発明のポリエステルの、ここに記載される1つ若しくは複数の熱形成フィルム及び/又は1つ若しくは複数のシートへの形成方法に関する。 ポリエステルをこのような1つ若しくは複数の熱形成フィルム及び/又は1つ若しくは複数のシートに形成する方法は当業界で一般的によく知られている。 1つ又は複数の熱形成フィルムの例としては、熱形成ベビーシート;熱形成ウォーターシート;熱形成商業用ウォーターシート;熱形成飲料シートが挙げられるがこれらに限定するものではなく、2リットル熱形成シート、20オンス熱形成シート、16.9オンス熱形成シート、医療用熱形成シート、及び少なくとも1つのハンドルを有する熱形成シートが挙げられるがこれらに限定するものではない。 これらの熱形成シートとしては、射出ブロー成形熱形成シート、射出延伸ブロー成形熱形成シート、押出ブロー成形熱形成シート、及び押出延伸ブロー成形熱形成シートが挙げられるがこれらに限定するものではない。 熱形成シートの製造方法としては、押出ブロー成形、押出延伸ブロー成形、射出ブロー成形、及び射出延伸ブロー成形が挙げられるが、これらに限定するものではない。

    以下の例は、本発明の好ましい態様を更に示すことができるが、これらの例は、本発明の単なる説明のためのものであって、特に断らない限り本発明の範囲を限定することを意図しないことが理解されよう。 特に断らない限り、出発材料は市販で入手可能である。
    特に断らない限り、部は質量部であり、温度は℃で表すか又は室温であり、圧力は大気圧又はほぼ大気圧である。

    例 ポリエステルのインヘレント粘度は、25℃において60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中で0.5g/100mlの濃度で、測定した。

    特に断らない限り、ガラス転移温度(Tg)は、Thermal Analyst Instruments製のTA DSC 2920計測器を用いてASTM D3418に従って20℃/分の走査速度で測定した。

    組成物のグリコール含量及びシス/トランス比は、プロトン核磁気共鳴(NMR)分光分析法によって測定した。 全てのNMRスペクトルを、ポリマーについてはクロロホルム−トリクロロ酢酸(容量/容量70−30)を又はオリゴマーサンプルについては60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン(ロックのために重水素化クロロホルムが添加されている)を用いて、JOEL Eclipse Plus 600MHz核磁気共鳴分光計上に記録した。 2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの共鳴のピーク指定は、モデルとなる、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのモノ安息香酸エステル及びジ安息香酸エステルと比較することによって行った。 これらのモデル化合物はポリマー及びオリゴマー中に見られる共鳴位置に非常に近接する。

    半結晶化時間t 1/2は、温度制御された高温ステージ上でレーザー又は光検知器によってサンプルの光透過率を時間の関数として測定することによって算出した。 この測定は、ポリマーを温度T maxに暴露し、次いでそれを所望の温度まで冷却することによって行った。 次に、サンプルを、高温ステージによって所望の温度に保持しながら、透過率測定を時間の関数として行った。 最初はサンプルは目視によって明澄であって高い光透過率を有し、サンプルが結晶化するにつれて不透明になった。 半結晶化時間は、光透過率が初期透過率と最終透過率との中間である時間として記録した。 T maxはサンプルの結晶性ドメインを溶融させる(結晶性ドメインが存在するならば)のに必要な温度と定義する。 以下の例中に報告したT maxは、半結晶化時間の測定前にサンプルを状態調整する(condition)ために各サンプルを加熱した温度を表す。 T max温度は組成によって異なり、典型的にはポリエステル毎に異なる。 例えば、PCTは、結晶性ドメインを溶融させるためには、290℃より若干高い温度まで加熱することが必要な可能性がある。

    密度は23℃において密度勾配カラム(gradient density column)を用いて測定した。

    ここに報告した溶融粘度はRheometrics Dynamic Analyzer(RDA II)を用いることによって測定した。 溶融粘度は、報告した温度において1〜400rad/secの範囲の周波数において剪断速度の関数として測定した。 ゼロ剪断溶融粘度(η 0 )は、当業界における既知のモデルによってデータを外挿することによって推定されたゼロ剪断速度における溶融粘度である。 この工程は、Rheometrics Dynamic Analyzer(RDA II)ソフトウェアによって自動的に実施される。

    ポリマーを、真空オーブン中で80〜100℃の範囲の温度において24時間乾燥させ、Boy 22S成形機上で射出成形して、1/8×1/2×5インチ及び1/4×1/2×5インチの曲げバー(flexure bar)を生成した。 これらのバーを長さ2.5インチに切断し、ASTM D256に従って幅1/2インチに10milのノッチ(切り欠き)を入れた。 23℃における平均アイゾッド衝撃強さを、5つの試験片に関する測定値から算出した。

    更に、脆性−延性遷移温度を測定するために、5つの試験片を5℃刻みで温度を増加させて種々の温度において試験を行った。 脆性−延性遷移温度は、ASTM D256によって示されるように試験片の50%が脆性破壊する温度と定義する。

    ここに報告したカラー値は、Hunter Associates Lab Inc, Reston,Va. 製のHunter Lab Ultrascan Spectra Colorimeterを用いて測定した。 カラー測定値は、ポリエステルのペレット又はそれらから射出成形若しくは押出されたプラーク若しくは他の成形品について測定された値の平均値とした。 これらは、CIE(International Commission on Illumination)のL ***表色系(translated)によって測定した。 L *は明度座標を表し、a *は赤/緑座標を表し、b *は黄/青座標を表す。

    更に、10milのフィルムを、Carverプレスを用いて240℃において圧縮成形した。

    特に断らない限り、以下の例中で用いる1,4−シクロヘキサンジメタノールのシス/トランス比は約30/70であり、35/65〜25/75の範囲であることができた。 特に断らない限り、以下の例中で用いる2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのシス/トランス比は約50/50であった。

    実施例及び図の全体を通じて、以下の略語を適用する。

    例1
    この例は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、PCTの結晶化速度の低下において、エチレングリコール又はイソフタル酸よりも有効であることを示す。 更に、この例は、ガラス転移温度及び密度に対する2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのメリットを示す。

    種々のコポリエステルを下記のようにして製造した。 これらのコポリエステルは全て、結晶化の研究の間における核生成に対する触媒の型及び濃度の影響を最小限に抑えるために、触媒として200ppmのジブチル錫オキシドを用いて生成した。 1,4−シクロヘキサンジメタノールのシス/トランス比は31/69とした。 2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのシス/トランス比は表1に報告してある。

    この例に関しては、サンプルは充分に類似したインヘレント粘度を有し、その結果、これは結晶化速度測定における変数としては効果的に排除された。

    メルトからの半結晶化時間の測定は、10℃ずつ温度を増加させながら140〜200℃の温度において行った。 この測定値を表1に報告する。 各サンプルについて最も速い半結晶化時間は、温度の関数としての半結晶化時間の最小値とし、これは典型的には約170〜180℃に現れた。 サンプルに関する最も速い半結晶化時間を、PCTへのコモノマー改質のモル%の関数として図1にプロットしてある。

    データは、結晶化速度の低下(即ち、半結晶化時間の増加)において、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、エチレングリコール及びイソフタル酸よりも有効であることを示している。 更に、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールはTgを増加させ、密度を低下させる。

    前記表中、
    Aは、イソフタル酸であり;
    Bは、エチレングリコールであり;
    Cは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(シス/トランス約50/50)であり;
    Dは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(シス/トランス98/2)であり;
    Eは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(シス/トランス5/95)である。

    表1及び図1に示される通り、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールは、半結晶化時間の増加、即ちポリマーが最大結晶化度の半分に達するのに必要な時間の増加において、エチレングリコール及びイソフタル酸のような他のコモノマーよりも有効である。 PCTの結晶化速度を減少させる(半結晶化時間を増加させる)ことによって、ここに記載した2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール改質PCTを基材とする非晶質物品は、当業界で知られた方法によって、二次加工することができる。 表1に示されるように、これらの材料は、他の改質PCTコポリエステルよりも高いガラス転移温度及び低い密度を示すことができる。

    表1に示したポリエステルの製造について、以下に記載する。

    例1A
    この例は、目標組成がテレフタル酸ジメチル残基80モル%、イソフタル酸ジメチル残基20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基(シス/トランス28/72)100モル%であるコポリエステルの製造を示す。

    窒素注入口、金属撹拌機及び短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、テレフタル酸ジメチル56.63g、1,4−シクロヘキサンジメタノール55.2g、イソフタル酸ジメチル14.16g及びジブチル錫オキシド0.0419gの混合物を入れた。 このフラスコを、既に210℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。 撹拌速度は、実験全体を通して200RPMに設定した。 フラスコの内容物を210℃で5分間加熱し、次いで温度を30分にわたって290℃まで徐々に上昇させた。 反応混合物を290℃に60分間保持し、次いで、フラスコ内部の圧力が100mmHgに達するまで次の5分間にわたって徐々に真空を適用した。 フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって、0.3mmHgまで更に低下させた。 0.3mmHgの圧力を合計90分間保持して、過剰の未反応ジオールを除去した。 溶融粘度が高く、目視によって明澄で且つ無色のポリマーが得られ、ガラス転移温度は87.5℃、インヘレント粘度は0.63dL/gであった。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基100モル%及びイソフタル酸ジメチル残基20.2モル%から成ることを示した。

    例1B
    この例は、目標組成がテレフタル酸ジメチル残基100モル%、エチレングリコール残基20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基(シス/トランス32/68)80モル%であるコポリエステルの製造を示す。

    窒素注入口、金属撹拌機及び短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、テレフタル酸ジメチル77.68g、1,4−シクロヘキサンジメタノール50.77g、エチレングリコール27.81g及びジブチル錫オキシド0.0433gの混合物を入れた。 このフラスコを、既に200℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。 撹拌速度は、実験全体を通して200RPMに設定した。 フラスコの内容物を200℃で60分間加熱し、次いで温度を5分にわたって210℃まで徐々に上昇させた。 反応混合物を210℃に120分間保持し、次いで30分で280℃まで昇温させた。 280℃に達したら、フラスコ内部の圧力が100mmHgに達するまで次の5分間にわたって徐々に真空を適用した。 フラスコ内部の圧力を、次の10分間にわたって0.3mmHgまで更に低下させた。 0.3mmHgの圧力を合計90分間保持して、過剰の未反応ジオールを除去した。 溶融粘度が高く、目視によって明澄で且つ無色のポリマーが得られ、ガラス転移温度は87.7℃、インヘレント粘度は0.71dL/gであった。 NMR分析は、ポリマーがエチレングリコール残基19.8モル%から成ることを示した。

    例1C
    この例は、目標組成がテレフタル酸ジメチル残基100モル%、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基(シス/トランス31/69)80モル%であるコポリエステルの製造を示す。

    窒素注入口、金属撹拌機及び短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、テレフタル酸ジメチル77.68g、1,4−シクロヘキサンジメタノール48.46g、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール17.86g及びジブチル錫オキシド0.046gの混合物を入れた。 このポリエステルを、例1Aに記載したのと同様な方法で製造した。 溶融粘度が高く、目視によって明澄で且つ無色のポリマーが得られ、ガラス転移温度は100.5℃、インヘレント粘度は0.73dL/gであった。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基80.5モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基19.5モル%から成ることを示した。

    例1D
    この例は、目標組成がテレフタル酸ジメチル残基100モル%、イソフタル酸ジメチル残基40モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基(シス/トランス28/72)100モル%であるコポリエステルの製造を示す。

    窒素注入口、金属撹拌機及び短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、テレフタル酸ジメチル42.83g、1,4−シクロヘキサンジメタノール55.26g、イソフタル酸ジメチル28.45g及びジブチル錫オキシド0.0419gの混合物を入れた。 このフラスコを、既に210℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。 撹拌速度は、実験全体を通して200RPMに設定した。 フラスコの内容物を210℃で5分間加熱し、次いで温度を30分にわたって290℃まで徐々に上昇させた。 反応混合物を290℃に60分間保持し、次いで、フラスコ内部の圧力が100mmHgに達するまで次の5分間にわたって徐々に真空を適用した。 フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって0.3mmHgまで更に低下させた。 0.3mmHgの圧力を合計90分間保持して、過剰の未反応ジオールを除去した。 溶融粘度が高く、目視によって明澄で且つ無色のポリマーが得られ、ガラス転移温度は81.2℃、インヘレント粘度は0.67dL/gであった。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基100モル%及びイソフタル酸ジメチル残基40.2モル%から成ることを示した。

    例1E
    この例は、目標組成がテレフタル酸ジメチル残基100モル%、エチレングリコール残基40モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基(シス/トランス31/69)60モル%であるコポリエステルの製造を示す。

    窒素注入口、金属撹拌機及び短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、テレフタル酸ジメチル81.3g、1,4−シクロヘキサンジメタノール42.85g、エチレングリコール34.44g及びジブチル錫オキシド0.0419gの混合物を入れた。 このフラスコを、既に200℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。 撹拌速度は、実験全体を通して200RPMに設定した。 フラスコの内容物を200℃で60分間加熱し、次いで温度を5分にわたって210℃まで徐々に上昇させた。 反応混合物を210℃に120分間保持し、次いで30分で280℃まで昇温させた。 280℃に達したら、フラスコ内部の圧力が100mmHgに達するまで次の5分間にわたって徐々に真空を適用した。 フラスコ内部の圧力を、次の10分間にわたって0.3mmHgまで更に低下させた。 0.3mmHgの圧力を合計90分間保持して、過剰の未反応ジオールを除去した。 溶融粘度が高く、目視によって明澄で且つ無色のポリマーが得られ、ガラス転移温度は82.1℃、インヘレント粘度は0.64dL/gであった。 NMR分析は、ポリマーがエチレングリコール残基34.5モル%から成ることを示した。

    例1F
    この例は、目標組成がテレフタル酸ジメチル残基100モル%、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基(シス/トランス31/69)60モル%であるコポリエステルの製造を示す。

    窒素注入口、金属撹拌機及び短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、テレフタル酸ジメチル77.4g、1,4−シクロヘキサンジメタノール36.9g、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール32.5g及びジブチル錫オキシド0.046gの混合物を入れた。 このフラスコを、既に210℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。 撹拌速度は、実験全体を通して200RPMに設定した。 フラスコの内容物を210℃で3分間加熱し、次いで温度を30分にわたって260℃まで徐々に上昇させた。 反応混合物を260℃に120分間保持し、次いで、30分で290℃まで昇温させた。 290℃に達したら、フラスコ内部の圧力が100mmHgに達するまで次の5分間にわたって徐々に真空を適用した。 フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって0.3mmHgまで更に低下させた。 0.3mmHgの圧力を合計90分間保持して、過剰の未反応ジオールを除去した。 溶融粘度が高く、目視によって明澄で且つ無色のポリマーが得られ、ガラス転移温度は122℃、インヘレント粘度は0.65dL/gであった。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基59.9モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基40.1モル%から成ることを示した。

    例1G
    この例は、目標組成がテレフタル酸ジメチル残基100モル%、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基(シス/トランス98/2)20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基(シス/トランス31/69)80モル%であるコポリエステルの製造を示す。

    窒素注入口、金属撹拌機及び短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、テレフタル酸ジメチル77.68g、1,4−シクロヘキサンジメタノー48.46g、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20.77g及びジブチル錫オキシド0.046gの混合物を入れた。 このフラスコを、既に210℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。 撹拌速度は、実験全体を通して200RPMに設定した。 フラスコの内容物を210℃で3分間加熱し、次いで温度を30分にわたって260℃まで徐々に上昇させた。 反応混合物を260℃に120分間保持し、次いで、30分で290℃まで昇温させた。 290℃に達したら、フラスコ内部の圧力が100mmHgに達するまで次の5分間にわたって徐々に真空を適用し、撹拌速度も100RPMまで低下させた。 フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって0.3mmHgまで更に低下させ、撹拌速度を50RPMまで低下させた。 0.3mmHgの圧力を合計60分間保持して、過剰の未反応ジオールを除去した。 溶融粘度が高く、目視によって明澄で且つ無色のポリマーが得られ、ガラス転移温度は103℃、インヘレント粘度は0.65dL/gであった。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基85.7モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14.3モル%から成ることを示した。

    例1H
    この例は、目標組成がテレフタル酸ジメチル残基100モル%、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基(シス/トランス5/95)20モル%及び1,4−シクロヘキサンジメタノール残基(シス/トランス31/69)80モル%であるコポリエステルの製造を示す。

    窒素注入口、金属撹拌機及び短蒸留カラムを装着した500mlフラスコ中に、テレフタル酸ジメチル77.68g、1,4−シクロヘキサンジメタノー48.46g、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20.77g及びジブチル錫オキシド0.046gの混合物を入れた。 このフラスコを、既に210℃に加熱してあるWood金属浴に入れた。 撹拌速度を、実験の初めに200RPMに設定した。 フラスコの内容物を210℃で3分間加熱し、次いで温度を30分にわたって260℃まで徐々に上昇させた。 反応混合物を260℃に120分間保持し、次いで、30分で290℃まで昇温させた。 290℃に達したら、次の5分間にわたって真空を整定値100mmHgで徐々に適用し、撹拌速度も100RPMまで低下させた。 フラスコ内部の圧力を、次の5分間にわたって0.3mmHgの整定値まで更に低下させ、撹拌速度を50RPMまで低下させた。 この圧力を合計60分間保持して、過剰の未反応ジオールを除去した。 真空系は前記整定値に達しなかったが、溶融粘度が高く、目視によって明澄で且つ無色の、99℃のガラス転移温度及び0.73dL/gのインヘレント粘度を有するポリマーを生成するのに充分な真空を生じることが認められた。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基85モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基15モル%から成ることを示した。

    例2
    この例は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、PCTをベースとするコポリエステル(テレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを含むポリエステル)の靭性を改善することを示す。

    2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールをベースとするコポリエステルを下記のようにして製造した。 1,4−シクロヘキサンジメタノールのシス/トランス比は、全てのサンプルについて約31/69であった。 エチレングリコール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールをベースとするコポリエステルは市販ポリエステルであった。 例2A(Eastar PCT 5445)のコポリエステルは、Eastman Chemical Co. から入手した。 例2Bのコポリエステルは、Eastman Chemical Co. から商品名Spectarとして入手した。 例2C及び2Dは、例1Aに記載した方法を手直しした後で、パイロットプラント規模で(それぞれ15−lbのバッチ)製造し、以下の表2に記載したインヘレント粘度及びガラス転移温度を有していた。 例2Cは、300ppmの目標錫量(ジブチル錫オキシド)を用いて製造した。 最終生成物は295ppmの錫を含んでいた。 例2Cのポリエステルに関するカラー値は、L * =77.11;a * =−1.50;及びb * =5.79であった。 例2Dは、300ppmの目標錫量(ジブチル錫オキシド)を用いて製造した。 最終生成物は307ppmの錫を含んでいた。 例2Dのポリエステルに関するカラー値は、L * =66.72;a * =−1.22;及びb * =16.28であった。

    材料をバーに射出成形し、続いてアイゾッド試験のためにノッチ(切り欠き)を入れた。 ノッチ付きアイゾッド衝撃強さを温度の関数として得た。 これも表2に報告する。

    所定のサンプルについて、アイゾッド衝撃強さは短い温度幅で主要な遷移を受ける。 例えば、エチレングリコール38モル%をベースとするコポリエステルのアイゾッド衝撃強さは、15〜20℃においてこの遷移を受ける。 この遷移温度は破壊モードの変化と関連し;脆性/低エネルギー破壊はより低温において、延性/高エネルギー破壊はより高温において起こる。 遷移温度は脆性−延性遷移温度T bdと示され、靭性の尺度である。 T bdを表2に報告し、図2にコモノマーのモル%に対してプロットしてある。

    データは、PCTへの2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの添加は、PCTのT bdを増加させるエチレングリコールに比較して、T bdを低下させ且つ靭性を改善することを示している。

    表中、Bはエチレングリコールであり、
    Cは2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール(シス/トランス50/50)である。

    例3
    この例は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、PCTをベースとするコポリエステル(テレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを含むポリエステル)の靭性を改善できることを示す。 この例において製造したポリエステルは、15〜25モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基を含む。

    表3に示した組成及び性質を有する、テレフタル酸ジメチル、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールをベースとするコポリエステルを下記のようにして製造した。 表3中のポリエステルのジオール成分の100モル%までの残りは、1,4−シクロヘキサンジメタノール(シス/トランス31/69)であった。

    材料は厚さ3.2mm及び6.4mmの2つのバーに射出成形し、続いてアイゾッド衝撃試験のためにノッチを入れた。 ノッチ付きアイゾッド衝撃強さを23℃において得た。 これを表3に報告する。 密度、Tg及び半結晶化時間を成形バーについて測定した。 290℃において溶融粘度をペレットについて測定した。

    例3A
    テレフタル酸ジメチル21.24 lb(49.71グラム−モル)、1,4−シクロヘキサンジメタノール14.34 lb(45.21グラム−モル)及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール4.58 lb(14.44グラム−モル)を、200ppmの触媒ブチル錫トリス(2−エチルヘキサノエート)の存在下で一緒に反応させた。 反応は、凝縮カラム、真空系及びHELICONE型撹拌機を装着した18ガロンステンレス鋼圧力容器中で窒素ガスパージ下において実施した。 撹拌機を25RPMで作動させながら、反応混合物の温度を250℃まで増加させ、圧力を20psigまで増加させた。 反応混合物を250℃及び圧力20psigに2時間保持した。 次いで、圧力を、3psig/分の速度で0psigまで低下させた。 次いで、反応混合物の温度を270℃まで増加させ、圧力を90mmHgまで低下させた。 270℃及び90mmHgに1時間保持後、撹拌機速度を15RPMまで低下させ、反応混合物温度を290℃まで増加させ、圧力を<1mmHgまで低下させた。 撹拌機へのパワードロー(power draw)がもはや増加しなくなるまで(70分)、反応混合物を290℃及び圧力<1mmHgに保持した。 次いで、圧力容器の圧力を、窒素ガスを用いて1気圧まで増加させた。 次に、溶融ポリマーを圧力容器から押出した。 冷却した押出ポリマーを、6mmの篩を通るように粉砕した。 ポリマーは、0.736dL/gのインヘレント粘度及び104℃のTgを有していた。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基85.4モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基14.6モル%から成ることを示した。 ポリマーは、L * =78.20、a * =−1.62及びb * =6.23のカラー値を有していた。

    例3B〜例3D
    例3B〜例3Dに記載したポリエステルは、例3Aについて記載したのと同様な方法に従って製造した。 これらのポリエステルの組成及び性質を表3に示す。

    例3E
    テレフタル酸ジメチル21.24 lb(49.71グラム−モル)、1,4−シクロヘキサンジメタノール12.61 lb(39.77グラム−モル)及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール6.30 lb(19.88グラム−モル)を、200ppmの触媒ブチル錫トリス(2−エチルヘキサノエート)の存在下で一緒に反応させた。 反応は、凝縮カラム、真空系及びHELICONE型撹拌機を装着した18ガロンステンレス鋼圧力容器中で窒素ガスパージ下において実施した。 撹拌機を25RPMで作動させながら、反応混合物の温度を250℃まで増加させ、圧力を20psigまで増加させた。 反応混合物を250℃及び圧力20psigに2時間保持した。 次いで、圧力を、3psig/分の速度で0psigまで低下させた。 次いで、反応混合物の温度を270℃まで増加させ、圧力を90mmHgまで低下させた。 270℃及び90mmHgに1時間保持後、撹拌機速度を15RPMまで低下させ、反応混合物温度を290℃まで増加させ、圧力を<1mmHgまで低下させた。 反応混合物を290℃及び圧力<1mmHgに60分間保持した。 次いで、圧力容器の圧力を、窒素ガスを用いて1気圧まで増加させた。 次に、溶融ポリマーを圧力容器から押出した。 冷却した押出ポリマーを、6mmの篩を通るように粉砕した。 ポリマーは、0.715dL/gのインヘレント粘度及び110℃のTgを有していた。 X線分析は、ポリエステルが錫を223ppm含むことを示した。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基78.6モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基21.4モル%から成ることを示した。 ポリマーは、L * =76.45、a * =−1.65及びb * =6.47のカラー値を有していた。

    例3F
    例3Fに記載したポリエステルは、例3Aについて記載したのと同様な方法に従って製造した。 このポリエステルの組成及び性質を表3に示す。

    例3H
    テレフタル酸ジメチル21.24 lb(49.71グラム−モル)、1,4−シクロヘキサンジメタノール12.61 lb(39.77グラム−モル)及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール6.30 lb(19.88グラム−モル)を、200ppmの触媒ブチル錫トリス(2−エチルヘキサノエート)の存在下で一緒に反応させた。 反応は、凝縮カラム、真空系及びHELICONE型撹拌機を装着した18ガロンステンレス鋼圧力容器中で窒素ガスパージ下において実施した。 撹拌機を25RPMで作動させながら、反応混合物の温度を250℃まで増加させ、圧力を20psigまで増加させた。 反応混合物を250℃及び圧力20psigに2時間保持した。 次いで、圧力を、3psig/分の速度で0psigまで低下させた。 次いで、反応混合物の温度を270℃まで増加させ、圧力を90mmHgまで低下させた。 270℃及び90mmHgに1時間保持後、撹拌機速度を15RPMまで低下させ、反応混合物温度を290℃まで増加させ、圧力を<1mmHgまで低下させた。 反応混合物を290℃及び圧力<1mmHgに12分間保持した。 次いで、圧力容器の圧力を、窒素ガスを用いて1気圧まで増加させた。 次に、溶融ポリマーを圧力容器から押出した。 冷却した押出ポリマーを、6mmの篩を通るように粉砕した。 ポリマーは、0.590dL/gのインヘレント粘度及び106℃のTgを有していた。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基77.1モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基22.9モル%から成ることを示した。 ポリマーは、L * =83.27、a * =−1.34及びb * =5.08のカラー値を有していた。

    例3I
    テレフタル酸ジメチル21.24 lb(49.71グラム−モル)、1,4−シクロヘキサンジメタノール12.61 lb(39.77グラム−モル)及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール6.30 lb(19.88グラム−モル)を、200ppmの触媒ブチル錫トリス(2−エチルヘキサノエート)の存在下で一緒に反応させた。 反応は、凝縮カラム、真空系及びHELICONE型撹拌機を装着した18ガロンステンレス鋼圧力容器中で窒素ガスパージ下において実施した。 撹拌機を25RPMで作動させながら、反応混合物の温度を250℃まで増加させ、圧力を20psigまで増加させた。 反応混合物を250℃及び圧力20psigに2時間保持した。 次いで、圧力を、3psig/分の速度で0psigまで低下させた。 次いで、反応混合物の温度を270℃まで増加させ、圧力を90mmHgまで低下させた。 270℃及び90mmHgに1時間保持後、撹拌機速度を15RPMまで低下させ、反応混合物温度を290℃まで増加させ、圧力を4mmHgに低下させた。 反応混合物を290℃及び圧力4mmHgに30分間保持した。 次いで、圧力容器の圧力を、窒素ガスを用いて1気圧まで増加させた。 次に、溶融ポリマーを圧力容器から押出した。 冷却した押出ポリマーを、6mmの篩を通るように粉砕した。 ポリマーは、0.531dL/gのインヘレント粘度及び105℃のTgを有していた。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基76.9モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基23.1モル%から成ることを示した。 ポリマーは、L * =80.42、a * =−1.28及びb * =5.13のカラー値を有していた。

    例3J
    テレフタル酸ジメチル21.24 lb(49.71グラム−モル)、1,4−シクロヘキサンジメタノール12.61 lb(39.77グラム−モル)及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール6.30 lb(19.88グラム−モル)を、200ppmの触媒ブチル錫トリス(2−エチルヘキサノエート)の存在下で一緒に反応させた。 反応は、凝縮カラム、真空系及びHELICONE型撹拌機を装着した18ガロンステンレス鋼圧力容器中で窒素ガスパージ下において実施した。 撹拌機を25RPMで作動させながら、反応混合物の温度を250℃まで増加させ、圧力を20psigまで増加させた。 反応混合物を250℃及び圧力20psigに2時間保持した。 次いで、圧力を、3psig/分の速度で0psigまで低下させた。 次いで、反応混合物の温度を270℃まで増加させ、圧力を90mmHgまで低下させた。 270℃及び90mmHgに1時間保持後、撹拌機速度を15RPMまで低下させ、反応混合物温度を290℃まで増加させ、圧力を4mmHgに低下させた。 反応混合物温度が290℃となり且つ圧力が4mmHgとなったら、圧力容器の圧力を、窒素ガスを用いて直ちに1気圧に増加させた。 次に、溶融ポリマーを圧力容器から押出した。 冷却した押出ポリマーを、6mmの篩を通るように粉砕した。 ポリマーは、0.364dL/gのインヘレント粘度及び98℃のTgを有していた。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基77.5モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基22.5モル%から成ることを示した。 ポリマーは、L * =77.20、a * =−1.47及びb * =4.62のカラー値を有していた。

    例4
    この例は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、PCTをベースとするコポリエステル(テレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを含むポリエステル)の靭性を改善できることを示す。 この例において製造したポリエステルは全て、25モル%より多く且つ40モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基を含む。

    表4に示した組成及び性質を有する、テレフタル酸ジメチル、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノール(シス/トランス31/69)をベースとするコポリエステルを下記のようにして製造した。 表4中のポリエステルのジオール成分の100モル%までの残りは、1,4−シクロヘキサンジメタノール(シス/トランス31/69)であった。

    材料は厚さ3.2mm及び6.4mmの2つのバーに射出成形し、続いてアイゾッド衝撃試験のためにノッチを入れた。 ノッチ付きアイゾッド衝撃強さを23℃において得た。 これを表4に報告する。 密度、Tg及び半結晶化時間を成形バーについて測定した。 290℃において溶融粘度をペレットについて測定した。

    例4A
    テレフタル酸ジメチル21.24 lb(49.71グラム−モル)、1,4−シクロヘキサンジメタノール11.82 lb(37.28グラム−モル)及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール6.90 lb(21.77グラム−モル)を、200ppmの触媒ブチル錫トリス(2−エチルヘキサノエート)の存在下で一緒に反応させた。 反応は、凝縮カラム、真空系及びHELICONE型撹拌機を装着した18ガロンステンレス鋼圧力容器中で窒素ガスパージ下において実施した。 撹拌機を25RPMで作動させながら、反応混合物の温度を250℃まで増加させ、圧力を20psigまで増加させた。 反応混合物を250℃及び圧力20psigに2時間保持した。 次いで、圧力を、3psig/分の速度で0psigまで低下させた。 次いで、反応混合物の温度を270℃まで増加させ、圧力を90mmHgまで低下させた。 270℃及び90mmHgに1時間保持後、撹拌機速度を15RPMまで低下させ、反応混合物温度を290℃まで増加させ、圧力を<1mmHgまで低下させた。 撹拌機へのパワードロー(power draw)がもはや増加しなくなるまで(50分)、反応混合物を290℃及び圧力<1mmHgに保持した。 次いで、圧力容器の圧力を、窒素ガスを用いて1気圧まで増加させた。 次に、溶融ポリマーを圧力容器から押出した。 冷却した押出ポリマーを、6mmの篩を通るように粉砕した。 ポリマーは、0.714dL/gのインヘレント粘度及び113℃のTgを有していた。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基73.3モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基26.7モル%から成ることを示した。

    例4B
    例4Bのポリエステルは、例4Aについて記載したのと同様な方法に従って製造した。 このポリエステルの組成及び性質を表4に示す。
    例5
    この例は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、PCTをベースとするコポリエステル(テレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールを含むポリエステル)の靭性を改善できることを示す。

    表5に示した組成及び性質を有する、テレフタル酸ジメチル、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール及び1,4−シクロヘキサンジメタノールをベースとするコポリエステルを下記のようにして製造した。 表5中のポリエステルのジオール成分の100モル%までの残りは、1,4−シクロヘキサンジメタノール(シス/トランス31/69)であった。

    ポリエステルは厚さ3.2mm及び6.4mmの2つのバーに射出成形し、続いてアイゾッド衝撃試験のためにノッチを入れた。 ノッチ付きアイゾッド衝撃強さを23℃において得た。 これを表5に報告する。 密度、Tg及び半結晶化時間を成形バーについて測定した。 290℃において溶融粘度をペレットについて測定した。

    例5A
    テレフタル酸ジメチル21.24 lb(49.71グラム−モル)、1,4−シクロヘキサンジメタノール8.84 lb(27.88グラム−モル)及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール10.08 lb(31.77グラム−モル)を、200ppmの触媒ブチル錫トリス(2−エチルヘキサノエート)の存在下で一緒に反応させた。 反応は、凝縮カラム、真空系及びHELICONE型撹拌機を装着した18ガロンステンレス鋼圧力容器中で窒素ガスパージ下において実施した。 撹拌機を25RPMで作動させながら、反応混合物の温度を250℃まで増加させ、圧力を20psigまで増加させた。 反応混合物を250℃及び圧力20psigに2時間保持した。 次いで、圧力を、3psig/分の速度で0psigまで低下させた。 次に、撹拌機速度を15RPMまで減少させ、次いで反応混合物の温度を290℃まで増加させ、圧力を2mmHgまで低下させた。 撹拌機へのパワードロー(power draw)がもはや増加しなくなるまで(80分)、反応混合物を290℃及び圧力2mmHgに保持した。 次いで、圧力容器の圧力を、窒素ガスを用いて1気圧まで増加させた。 次に、溶融ポリマーを圧力容器から押出した。 冷却した押出ポリマーを、6mmの篩を通るように粉砕した。 ポリマーは、0.657dL/gのインヘレント粘度及び119℃のTgを有していた。 NMR分析は、ポリマーが1,4−シクロヘキサンジメタノール残基56.3モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基43.7モル%から成ることを示した。 ポリマーは、L * =75.04、a * =−1.82及びb * =6.72のカラー値を有していた。

    例6(比較例)
    この例は、表6中に示す比較材料に関するデータを示す。 PCは、ビスフェノールA残基100モル%及び炭酸ジフェニル残基100モル%の公称組成を有する、Bayer製のMakrolon 2608であった。 Makrolon 2608は、300℃において1.2kgの加重を用いて測定した場合に20g/10分の公称メルトフローレートを有している。 PETは、テレフタル酸100モル%、シクロヘキサンジメタノール(CHDM)3.5モル%及びエチレングリコール96.5モル%の公称組成を有する、Eastman Chemical Company製のEastar 9921であった。 PETGは、テレフタル酸100モル%、シクロヘキサンジメタノール(CHDM)31モル%及びエチレングリコール69モル%の公称組成を有する、Eastman Chemical Company製のEastar 6763であった。 PCTGは、テレフタル酸100モル%、シクロヘキサンジメタノール(CHDM)62モル%及びエチレングリコール38モル%の公称組成を有する、Eastman Chemical Company製のEastar DN001であった。 PCTAは、テレフタル酸65モル%、イソフタル酸35モル%及びシクロヘキサンジメタノール(CHDM)100モル%の公称組成を有する、Eastman Chemical Company製のEastar AN001であった。 Polysulfoneは、ビスフェノールA残基100モル%及び4,4−ジクロロスルホニルスルホン残基100モル%の公称組成を有する、Solvay製のUdel 1700であった。 Udel 1700は、343℃において2.16kgの加重を用いて測定した場合に6.5g/10分の公称メルトフローレートを有している。 SANは、スチレン76質量%及びアクリロニトリル24質量%の公称組成を有する、Lanxess製のLustran 31であった。 Lustran 31は、230℃において3.8kgの加重を用いて測定した場合に7.5g/10分の公称メルトフローレートを有している。 本発明の例は、全ての他の樹脂と比較して、厚さ6.4mmのバーにおいて改善された靭性を示す。

    例7
    この例は、本発明のポリエステルの製造に用いた2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの量の、ポリエステルのガラス転移温度への影響を示す。 この例において製造したポリエステルは、15〜25モル%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基を含む。

    例7A〜例7G
    テレフタル酸ジメチル、1,4−シクロヘキサンジメタノール及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを、500mlの一口丸底フラスコ中に量り入れた。 2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール出発原料についてのNMR分析は、53/47のシス/トランス比を示した。 この例のポリエステルは、グリコール/酸比1.2/1で調製し、過剰は全て2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールによるものであった。 最終ポリマー中の錫が300ppmとなるように、充分なジブチル錫オキシド触媒を加えた。 フラスコを、真空低下機能を用いて0.2SCFC窒素ガスパージ下に置いた。 フラスコを200℃のBelmont金属浴中に浸漬し、反応体の溶融後に200RPMで撹拌した。 約2.5時間後、温度を210℃に上昇させ、これらの条件を更に2時間保持した。 温度を285℃まで上昇させ(約25分で)、圧力を5分にわたって0.3mmHgまで低下させた。 粘度の増加につれて撹拌を減少させた。 使用した最小撹拌は15RPMであった。 目標インヘレント粘度を得るために、総重合時間を変えた。 重合の完了後、Belmont金属浴を下げ、ポリマーをそのガラス転移温度未満まで冷却させた。 約30分後、フラスコをBelmont金属浴中に再び浸漬し(温度はこの30分の待機の間に295℃まで増加していた)、ポリマー塊を、ガラスフラスコから離れるまで加熱した。 ポリマー塊を、ポリマーが冷めるまでフラスコ中で中間レベルで撹拌した。 ポリマーをフラスコから取り出し、3mmの篩を通るように粉砕した。 20モル%の目標組成を有する下記のコポリエステルを製造するために、この方法に変更を行った。

    インヘレント粘度は、前述の「測定方法」の部分において記載したようにして測定した。 ポリエステルの組成は、「測定方法」の部分において前に説明したようにして1 H NMRによって測定した。 ガラス転移温度は、DSCによって、20℃/分の速度で急冷後の第2加熱を用いて測定した。

    例7H〜例7Q
    これらのポリエステルは、エステル交換反応と重縮合反応を別の段階で実施することによって製造した。 エステル交換の実験は、連続温度上昇(CTR)反応器中で行った。 CTRは、単一軸羽根撹拌機を装着し、電気加熱マントルで覆い且つ加熱充填還流凝縮カラム(reflux condenser column)を装着した3000mlガラス反応器であった。 反応器に、テレフタル酸ジメチル777g(4モル)、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール230g(1.6モル)、シクロヘキサンジメタノール460.8g(3.2モル)及びブチル錫トリス−2−エチルヘキサノエート1.12g(最終ポリマー中の錫金属は200ppmとなるであろう)を装填した。 加熱マントルを手動で出力100%に設定した。 整定値及びデータ収集は、Camileプロセス制御システムによって容易にした。 反応体が溶融したら、撹拌を開始し、ゆっくりと250rpmまで増加させた。 反応器の温度が、実行時間につれて徐々に上昇した。 収集したメタノールの質量をはかりによって記録した。 メタノールの発生が停止した時点で又は事前に選択した260℃のより低い温度において反応を停止させた。 オリゴマーを窒素パージによって排出し、室温に冷却した。 オリゴマーを液体窒素によって凍結させ、500mlの丸底フラスコ中に量り入れるのに充分に小さい断片に破壊した。

    重縮合反応においては、500mlの丸底フラスコに、前記で調製したオリゴマー約150gを装填した。 フラスコにはステンレス鋼撹拌機及びポリマーヘッドを装着した。 ガラス製品をハーフモルポリマーリグ(half mole polymer rig)上にセットし、Camileシーケンス(sequence)を開始した。 オリゴマーが溶融したら、撹拌機をフラスコの底から1回転の位置に合わせた。 各例に関する、Camileソフトウェアによって制御された温度/圧力/撹拌速度シーケンスを、以下の表に報告する。

    得られたポリマーをフラスコから回収し、油圧式チョッパーを用いて細断し、6mmの篩サイズに粉砕した。 各粉砕ポリマーのサンプルを、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中で25℃における0.5g/100mlの濃度でのインヘレント粘度測定に、螢光X線による触媒レベル(Sn)測定に及び透過分光分析法によるカラー値(L * ,a * ,b * )の測定に供した。 ポリマー組成は、 1 H NMRによって得た。 サンプルを、Rheometrics Mechanical Spectrometer(RMS−800)を用いた熱安定性及び溶融粘度試験に供した。

    以下の表は、この例のポリエステルに関する実験データを示す。 データは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのレベルが増加すると、インヘレント粘度が一定の場合はガラス転移温度がほぼ直線的に上昇することを示す。 図3はまた、Tgが組成及びインヘレント粘度に左右されることを示す。

    例8
    この例は、本発明のポリエステルの製造に使用した2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの量の、ポリエステルのガラス転移温度に対する影響を示す。 この例において製造したポリエステルは全て、25モル%より多く且つ40モル%未満の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基を含む。

    テレフタル酸ジメチル、1,4−シクロヘキサンジメタノール及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを、500mlの一口丸底フラスコ中に量り入れた。 2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール出発原料についてのNMR分析は、53/47のシス/トランス比を示した。 この例のポリエステルは、グリコール/酸比1.2/1で製造し、過剰は全て2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールによるものであった。 最終ポリマー中の錫が300ppmとなるように、充分なジブチル錫オキシド触媒を加えた。 フラスコを、真空低下機能を用いて0.2SCFC窒素パージ下に置いた。 フラスコを200℃のBelmont金属浴中に浸漬し、反応体の溶融後に200RPMで撹拌した。 約2.5時間後、温度を210℃に上昇させ、これらの条件を更に2時間保持した。 温度を285℃まで上昇させ(約25分で)、圧力を5分にわたって0.3mmHgまで低下させた。 粘度の増加につれて撹拌を減少させた。 使用した最小撹拌は15RPMであった。 目標インヘレント粘度を得るために、総重合時間を変えた。 重合の完了後、Belmont金属浴を下げ、ポリマーをそのガラス転移温度未満まで冷却させた。 約30分後、フラスコをBelmont金属浴中に再び浸漬し(温度はこの30分の待機の間に295℃まで増加していた)、ポリマー塊を、ガラスフラスコから離れるまで加熱した。 ポリマー塊を、ポリマーが冷めるまでフラスコ中で中間レベルで撹拌した。 ポリマーをフラスコから取り出し、3mmの篩を通るように粉砕した。 32モル%の目標組成を有する下記のコポリエステルを製造するために、この方法に変更を行った。

    インヘレント粘度は、前述の「測定方法」の部分において記載したようにして測定した。 ポリエステルの組成は、「測定方法」の部分において前に説明したようにして1 H NMRによって測定した。 ガラス転移温度は、DSCによって、20℃/分の速度で急冷後の第2加熱を用いて測定した。

    以下の表は、この例のポリエステルに関する実験データを示す。 図3はまた、Tgが組成及びインヘレント粘度に左右されることを示す。 データは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのレベルが増加すると、インヘレント粘度が一定の場合はガラス転移温度がほぼ直線的に上昇することを示す。

    例9
    この例は、本発明のポリエステルの製造に使用した2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの量の、ポリエステルのガラス転移温度に対する影響を示す。 この例において製造したポリエステルは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基を40モル%又はそれ以上の量で含む。

    例A〜例C
    これらのポリエステルは、エステル交換反応と重縮合反応を別の段階で実施することによって製造した。 エステル交換の実験は、連続温度上昇(CTR)反応器中で行った。 CTRは、単一軸羽根撹拌機を装着し、電気加熱マントルで覆い且つ加熱充填還流凝縮カラム(reflux condenser column)を装着した3000mlガラス反応器であった。 反応器に、テレフタル酸ジメチル777g、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール375g、シクロヘキサンジメタノール317g及びブチル錫トリス−2−エチルヘキサノエート1.12g(最終ポリマー中の錫金属は200ppmとなるであろう)を装填した。 加熱マントルを手動で出力100%に設定した。 整定値及びデータ収集は、Camileプロセス制御システムによって容易にした。 反応体が溶融したら、撹拌を開始し、ゆっくりと250rpmまで増加させた。 反応器の温度が、実行時間につれて徐々に上昇した。 収集したメタノールの質量をはかりによって記録した。 メタノールの発生が停止した時点で又は事前に選択した260℃のより低い温度において反応を停止させた。 オリゴマーを窒素パージによって排出し、室温に冷却した。 オリゴマーを液体窒素によって凍結させ、500mlの丸底フラスコ中に量り入れるのに充分に小さい断片に破壊した。

    重縮合反応においては、500mlの丸底フラスコに、前記で製造したオリゴマー150gを装填した。 フラスコにはステンレス鋼撹拌機及びポリマーヘッドを装着した。 ガラス製品をハーフモルポリマーリグ(half mole polymer rig)上にセットし、Camileシーケンスを開始した。 オリゴマーが溶融したら、撹拌機をフラスコの底から1回転の位置に合わせた。 これらの例に関する、Camileソフトウェアによって制御された温度/圧力/撹拌速度シーケンスを、以下の表に報告する(以下に特に断らない限り)。

    例Cの場合は、段階7において時間が50分である以外は、前記表中の同一シーケンスを用いた。

    得られたポリマーをフラスコから回収し、油圧式チョッパーを用いて細断し、6mmの篩サイズに粉砕した。 各粉砕ポリマーのサンプルを、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中で25℃における0.5g/100mlの濃度でのインヘレント粘度測定に、螢光X線による触媒レベル(Sn)測定に及び透過分光分析法によるカラー値(L * ,a * ,b * )の測定に供した。 ポリマー組成は、 1 H NMRによって得た。 サンプルを、Rheometrics Mechanical Spectrometer(RMS−800)を用いた熱安定性及び溶融粘度試験に供した。

    例D〜K及びM
    これらの例のポリエステルは、例AD〜K及びMの場合は最終ポリマー中の目標錫量が150ppmである以外は、例A〜Cに関して前述したようにして製造した。 以下の表は、これらの例についてCamileソフトウェアによって制御された温度/圧力/撹拌速度シーケンスを記載する。

    例Dの場合は、撹拌機速度を25rpmに変え、段階7に95分残した。

    例Kの場合は、段階7において時間が75分である以外は、前記表中の同一シーケンスを用いた。

    例L及びK
    テレフタル酸ジメチル、1,4−シクロヘキサンジメタノール及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを、500mlの一口丸底フラスコ中に量り入れた。 この例のポリエステルは、グリコール/酸比1.2/1で製造し、過剰は全て2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールによるものであった。 最終ポリマー中の錫が300ppmとなるように、充分なジブチル錫オキシド触媒を加えた。 フラスコを、真空低下機能を用いて0.2SCFC窒素パージ下に置いた。 フラスコを200℃のBelmont金属浴中に浸漬し、反応体の溶融後に200RPMで撹拌した。 約2.5時間後、温度を210℃に上昇させ、これらの条件を更に2時間保持した。 温度を285℃まで上昇させ(約25分で)、圧力を5分にわたって0.3mmHgまで低下させた。 粘度の増加につれて撹拌を減少させた。 使用した最小撹拌は15RPMであった。 目標インヘレント粘度を得るために、総重合時間を変えた。 重合の完了後、Belmont金属浴を下げ、ポリマーをそのガラス転移温度未満まで冷却させた。 約30分後、フラスコをBelmont金属浴中に再び浸漬し(温度はこの30分の待機の間に295℃まで増加していた)、ポリマー塊を、ガラスフラスコから離れるまで加熱した。 ポリマー塊を、ポリマーが冷めるまでフラスコ中で中間レベルで撹拌した。 ポリマーをフラスコから取り出し、3mmの篩を通るように粉砕した。 45モル%の目標組成を有する下記のコポリエステルを製造するために、この方法に変更を行った。

    インヘレント粘度は、前述の「測定方法」の部分において記載したようにして測定した。 ポリエステルの組成は、「測定方法」の部分において前に説明したようにして1 H NMRによって測定した。 ガラス転移温度は、DSCによって、20℃/分の速度で急冷後の第2加熱を用いて測定した。

    以下の表は、この例のポリエステルに関する実験データを示す。 データは、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのレベルが増加すると、インヘレント粘度が一定の場合はガラス転移温度がほぼ直線的に上昇することを示す。 図3はまた、Tgが組成及びインヘレント粘度に左右されることを示す。

    例10
    この例は、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール異性体の型(シス又はトランス)の優位性の、ポリエステルのガラス転移温度に対する影響を示す。

    テレフタル酸ジメチル、1,4−シクロヘキサンジメタノール及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを、500mlの一口丸底フラスコ中に量り入れた。 この例のポリエステルは、グリコール/酸比1.2/1で調製し、過剰は全て2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールによるものであった。 最終ポリマー中の錫が300ppmとなるように、充分なジブチル錫オキシド触媒を加えた。 フラスコを、真空低下機能を用いて0.2SCFC窒素パージ下に置いた。 フラスコを200℃のBelmont金属浴中に浸漬し、反応体の溶融後に200RPMで撹拌した。 約2.5時間後、温度を210℃に上昇させ、これらの条件を更に2時間保持した。 温度を285℃まで上昇させ(約25分で)、圧力を5分にわたって0.3mmHgまで低下させた。 粘度の増加につれて撹拌を減少させた。 使用した最小撹拌は15RPMであった。 目標インヘレント粘度を得るために、総重合時間を変えた。 重合の完了後、Belmont金属浴を下げ、ポリマーをそのガラス転移温度未満まで冷却させた。 約30分後、フラスコをBelmont金属浴中に再び浸漬し(温度はこの30分の待機の間に295℃まで増加していた)、ポリマー塊を、ガラスフラスコから離れるまで加熱した。 ポリマー塊を、ポリマーが冷めるまでフラスコ中で中間レベルで撹拌した。 ポリマーをフラスコから取り出し、3mmの篩を通るように粉砕した。 45モル%の目標組成を有する下記のコポリエステルを製造するために、この方法に変更を行った。

    インヘレント粘度は、前述の「測定方法」の部分において記載したようにして測定した。 ポリエステルの組成は、「測定方法」の部分において前に説明したようにして1 H NMRによって測定した。 ガラス転移温度は、DSCによって、20℃/分の速度で急冷後の第2加熱を用いて測定した。

    以下の表は、この例のポリエステルに関する実験データを示す。 データは、シス2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、インヘレント粘度が一定の場合には、ガラス転移温度の増加において、トランス2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールの約2倍有効であることを示す。

    例11(比較例)
    この例は、100%の2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールをベースとするポリエステルが遅い半結晶化時間を有することを示す。

    表11に示した性質を有する、テレフタル酸及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのみをベースとするポリエステルを、例1Aに記載した方法と同様な方法で製造した。 このポリエステルは、300ppmのジブチル錫オキシドを用いて生成した。 2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールのトランス/シス比は65/35であった。

    フィルムを、粉砕ポリマーから320℃においてプレスした。 メルトからの半結晶化時間の測定を、10℃ずつ温度を増加させながら220〜250℃の温度において行った。 この測定値を表11に報告する。 各サンプルについて最も速い半結晶化時間は、温度の関数としての半結晶化時間の最小値とした。 このポリエステルの最も速い半結晶化時間は約1300分である。 この値は、テレフタル酸及び1,4−シクロヘキサンジメタノールのみをベースとするポリエステル(PCT)(コモノマー改質なし)が、図1に示すように極めて短い半結晶化時間(<1分)を有するという事実と対照をなす。

    例12
    テレフタル酸残基100モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール残基80モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%の目標組成で製造されたポリエステルを含むシートを、3.5インチ一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ177milに合わせ、次いで種々のシートを適当な大きさに切断した。 インヘレント粘度及びガラス転移温度を1枚のシートについて測定した。 シートのインヘレント粘度は0.69dl/gであることが測定された。 シートのガラス転移温度は106℃であることが測定された。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において2週間状態調整した。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比(draw ratio)2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞り(draw)を計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例G))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくてもシートが少なくとも95%の絞りを有し且つふくれがないことからわかるように、ガラス転移温度が106℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例13
    テレフタル酸残基100モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール残基80モル%及び2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%の目標組成で調製されたポリエステルを含むシートを、3.5インチ一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ177milに合わせ、次いで種々のシートを適当な大きさに切断した。 インヘレント粘度及びガラス転移温度を1枚のシートについて測定した。 シートのインヘレント粘度は0.69dl/gであることが測定された。 シートのガラス転移温度は106℃であることが測定された。 次いで、シートを相対湿度100%及び25℃において2週間状態調整した。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて60/40/40%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例G))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくても少なくとも95%の絞りを有し且つふくれがないシートが製造されることからわかるように、ガラス転移温度が106℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例14(比較例)
    Kelvx 201から成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 Kelvxは、PCTG(Eastman Chemical Co.製のEastar;テレフタル酸残基100モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール残基62モル%及びエチレングリコール残基38モル%を有する)69.85%;PC(ビスフェノールAポリカーボネート)30%;及びWeston 619(Crompton Corporationによって販売されている安定剤)0.15%から成るブレンドである。 シートは連続的に押出し、厚さ177milに合わせ、次いで種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、100℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において2週間状態調整した。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例E))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくても少なくとも95%の絞りを有し且つふくれがないシートが製造されることからわかるように、ガラス転移温度が100℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例15(比較例)
    Kelvx 201から成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ177milに合わせ、次いで種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度を1枚のシートについて測定し、100℃であった。 次いで、シートを相対湿度100%及び25℃において2週間状態調整した。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて60/40/40%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例H))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくても95%超の絞りを有し且つふくれがないシートが製造されることからわかるように、ガラス転移温度が100℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例16(比較例)
    PCTG 25976(テレフタル酸残基100モル%、1,4−シクロヘキサンジメタノール残基62モル%及びエチレングリコール残基38モル%)から成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次いで種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、87℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.17質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例A))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくても95%超の絞りを有し且つふくれがないシートが製造されることからわかるように、ガラス転移温度が87℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例17(比較例)
    Teijin L−1250ポリカーボネート(ビスフェノール−Aポリカーボネート)20質量%、PCTG 25976 79.85質量%及びWeston 619 0.15質量%から成る混和性ブレンドを、1.25インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 次いで、このブレンドから成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートを連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次いで種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、94℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.25質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例A))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくても95%超の絞りを有し且つふくれがないシートが製造されることからわかるように、ガラス転移温度が94℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例18(比較例)
    Teijin L−1250ポリカーボネート30質量%、PCTG 25976 69.85質量%及びWeston 619 0.15質量%から成る混和性ブレンドを、1.25インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 次いで、このブレンドから成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次に種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、99℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.25質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例A))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくても95%超の絞りを有し且つふくれがないシートが製造されることからわかるように、ガラス転移温度が99℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例19(比較例)
    Teijin L−1250ポリカーボネート40質量%、PCTG 25976 59.85質量%及びWeston 619 0.15質量%から成る混和性ブレンドを、1.25インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 次いで、このブレンドから成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次に種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、105℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.265質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例8A〜8E))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくても95%超の絞りを有し且つふくれがないシートが製造されることからわかるように、ガラス転移温度が105℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例20(比較例)
    Teijin L−1250ポリカーボネート50質量%、PCTG 25976 49.85質量%及びWeston 619 0.15質量%から成る混和性ブレンドを、1.25インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートを連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次に種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、111℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.225質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例A〜D))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させなくても95%超の絞りを有し且つふくれがないシートが製造されることからわかるように、ガラス転移温度が111℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができることを示している。

    例21(比較例)
    Teijin L−1250ポリカーボネート60質量%、PCTG 25976 39.85質量%及びWeston 619 0.15質量%から成る混和性ブレンドを、1.25インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 次いで、このブレンドから成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次に種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、117℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.215質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例A))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させることなしには95%超の絞りを有し且つふくれがないシートを製造できないことからわかるように、ガラス転移温度が117℃のこれらの熱可塑性シートが以下に示した条件下で熱成形することができないことを示している。

    例22(比較例)
    Teijin L−1250ポリカーボネート65質量%、PCTG 25976 34.85質量%及びWeston 619 0.15質量%から成る混和性ブレンドを、1.25インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 次いで、このブレンドから成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次に種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、120℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.23質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例A))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させることなしには95%超の絞りを有し且つふくれがないシートを製造できないことからわかるように、ガラス転移温度が120℃のこれらの熱可塑性シートは以下に示した条件下で熱成形することができないことを示している。

    例23(比較例)
    Teijin L−1250ポリカーボネート70質量%、PCTG 25976 29.85質量%及びWeston 619 0.15質量%から成る混和性ブレンドを、1.25インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 次いで、このブレンドから成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次に種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、123℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.205質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例A及びB))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させることなしには95%超の絞りを有し且つふくれがないシートを製造できないことからわかるように、ガラス転移温度が123℃のこれらの熱可塑性シートは以下に示した条件下で熱成形することができないことを示している。

    例24(比較例)
    Teijin L−1250ポリカーボネートから成るシートを、3.5インチの一軸スクリュー押出機を用いて製造した。 シートは連続的に押出し、厚さ118milに合わせ、次に種々のシートを適当な大きさに切断した。 ガラス転移温度は1枚のシートについて測定し、149℃であった。 次いで、シートを相対湿度50%及び60℃において4週間状態調整した。 水分レベルは0.16質量%であることが測定された。 続いて、シートをBrown熱成形機を用いて絞り比2.5:1の雌型中に熱成形した。 熱成形オーブンヒーターは、上部加熱のみを用いて70/60/60%の出力に設定した。 以下の表中に示すように、成形品の品質に対するシート温度の影響を判定するために、シートはオーブン中に種々の時間放置した。 成形品の品質は、熱成形品の体積を測定し、絞りを計算し、熱成形品を目視検査することによって判定した。 絞りは、(成形品の体積)÷(この一連の実験において得られる最大成形品体積(例A))として計算した。 熱成形品を全てのふくれについて目視検査し、ふくれ度をなし(N)、低(L)又は高(H)と評価した。 以下の結果は、熱成形前にシートを予備乾燥させることなしには95%超の絞りを有し且つふくれがないシートを製造できないことからわかるように、ガラス転移温度が149℃のこれらの熱可塑性シートは以下に示した条件下で熱成形することができないことを示している。

    前述の関連実施例におけるデータの比較から、本発明のポリエステルは、ガラス転移温度、密度、遅い結晶化速度、溶融粘度及び靭性に関して、市販のポリエステルよりも明らかに優れていることが明確にわかる。

    本発明をその好ましい態様に具体的に関連して詳述したが、当然のことながら、本発明の精神及び範囲内で変動及び変更が可能である。

    [1]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超から99モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約1モル%から80モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [2]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基21モル%から99モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約1モル%から79モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [3]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約25から75モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約75から約25モル%
    を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [4]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約30モル%から約70モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約70モル%から約30モル%
    を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [5]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約35モル%から65モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約65モル%から約35モル%
    を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [6]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約40モル%から約69モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約40モル%から約60モル%
    を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [7]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超から50モル%未満;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基50モル%超から80モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [8]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超から30モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約70モル%から80モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [9]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基約21モル%から約50モル%;及び
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約50モル%から約79モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [10]
    1つ以上の積層体に熱及び圧力を適用することにより得られ、1つ以上の装飾材料が内部に埋め込まれた熱可塑性物品であって、前記積層体の少なくとも1つが、(1)上側シート材料、(2)1つ以上の装飾材料、及び(3)下側シート材料をこの順で含み、上側シート材料及び下側シート材料が、
    (1)(a)i)テレフタル酸残基約70から100モル%;
    ii)炭素数20以下の芳香族ジカルボン酸残基0から約30モル%;及び
    iii)炭素数16以下の脂肪族ジカルボン酸残基0から約10モル%
    を含むジカルボン酸成分、並びに (b)i)2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール残基20モル%超から98.99モル%;
    ii)1,4−シクロヘキサンジメタノール残基約0.01モル%から80モル%未満;及び
    iii)エチレングリコール約0.01モル%から15モル%未満を含むグリコール成分を含むポリエステル1から99質量%
    (ジカルボン酸成分の総モル%は100モル%であり、グリコール成分の総モル%は100モル%であり、該ポリエステルのインヘレント粘度が、60/40(質量/質量)フェノール/テトラクロロエタン中、濃度0.5g/100mlで25℃において測定した場合に約0.5から1.2dL/gであり、かつ該ポリエステルのTgが約110から200℃である)、並びに (2)芳香族ポリカーボネート99から1質量%
    (ポリエステル/ポリカーボネートブレンド物中のポリエステルとポリカーボネートとの総組合せ質量パーセントは100質量%に等しい)
    を含むポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物から形成される、熱可塑性物品。
    [11]
    ポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物が、前記ポリエステルを50から90質量%の量で含み、かつ前記芳香族ポリカーボネートを50から10質量%の量で含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [12]
    ポリエステル/芳香族ポリカーボネートブレンド物が、前記ポリエステルを60から80質量%の量で含み、かつ前記芳香族ポリカーボネートを40から20質量%の量で含む、[11]に記載の熱可塑性物品。
    [13]
    前記ポリエステルの前記芳香族二酸残基成分又は脂肪族二酸残基成分が、以下の酸:マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,4−、1,5−、及び2,6−デカヒドロナフタレンジカルボン酸、及びシス−又はトランス−1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、4,4'−ビフェニルジカルボン酸、トランス3,3'−及びトランス4,4−スチルベンジカルボン酸、4,4'−ジベンジルジカルボン酸、並びに1,4−、1,5'−、2,3−、2,6−、及び2,7−ナフタレンジカルボン酸、からなる群から選択される、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [14]
    前記ポリエステルが、多官能酸、多官能グリコール及び酸/グリコール混成物から選択される分岐剤を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [15]
    前記分岐剤が、トリメシン酸、ピロメリット酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、トリメチロールプロパン、ジメチルヒドロキシルテレフタレート、及びペンタエリスリトールからなる群から選択される、[14]に記載の熱可塑性物品。
    [16]
    前記芳香族ポリカーボネートが、1種以上の二価フェノールと、カーボネート前駆体との反応から生成される、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [17]
    前記二価フェノールが、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン)、3,3,5−トリメチル−1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチル−ブタン、1,1−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、アルファ,アルファ'−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン、2,2−ビス(3−メチル4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(3,5ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ジヒドロキシベンゾフェノン、2,4−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、アルファ,アルファ'−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベンゼン及び4,4'−スルホニルジフェノール、ハイドロキノン、レゾルシノール、ビス(ヒドロキシフェニル)アルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(ヒドロキシフェニル)ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホン、及びアルファ,アルファ−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピルベンゼンからなる群から選択される、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [18]
    前記二価フェノールが、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンである、[17]に記載の熱可塑性物品。
    [19]
    前記カーボネート前駆体が、ハロゲン化カルボニル、ジアリールカーボネート及びビスハロホルメートからなる群から選択される、[16]に記載の熱可塑性物品。
    [20]
    前記ハロゲン化カルボニルが、臭化カルボニル、塩化カルボニル、及びこれらの混合物からなる群から選択される、[19]に記載の熱可塑性物品。
    [21]
    前記ビスハロホルメートが、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ハイドロキノン等のビスクロロホルメート、及びグリコールのビスハロホルメートからなる群から選択される、[19]に記載の熱可塑性物品。
    [22]
    前記ハロゲン化カルボニルが、塩化カルボニルである、[20]に記載の熱可塑性物品。
    [23]
    前記ジアリールカーボネートが、ジフェニルカーボネートである、[19]に記載の熱可塑性物品。
    [24]
    前記ポリカーボネートが、3及び4官能のフェノール、炭酸、並びに炭酸側鎖を有するビスフェノールからなる群から選択される1種以上の分岐剤を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [25]
    前記ポリカーボネートが、1,4−ビス(4',4”−ジヒドロキシトリフェニルメチル)ベンゼン及びトリスフェノールTCから選択される1種以上の分岐剤を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [26]
    前記ポリカーボネートが、窒素含有分岐剤を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [27]
    前記ポリカーボネートが、塩化シアン及び3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロインドールからなる群から選択される1種以上の分岐剤を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [28]
    前記ブレンド物が、耐衝撃性改良剤、UV安定剤、リン安定剤、成核剤、増量剤、難燃剤、補強剤、充填剤、静電防止剤、型離型剤、着色剤、酸化防止剤、押出助剤、スリップ剤、離型剤、カーボンブラック、及び他の顔料からなる群から選択される1種以上の添加剤を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [29]
    前記装飾材料が、金属のワイヤ、ロッド又は棒;天然繊維、ガラス繊維、鉱物繊維、布帛、紙;及び印刷層、木材、石、写真画像、木材チップ、草、植物、藁、花、花びら、小麦、穀物、及び破砕ガラスからなる群から選択される、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [30]
    上側シート材料及び下側シート材料の厚みが0.76から6.4mmの範囲であり、かつ前記装飾材料の厚みが0.254から5.08の範囲である、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [31]
    物品が、該物品の外側表面の一方又は両方の上に耐摩耗性コーティングを含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [32]
    耐摩耗性コーティングが、0.0127から0.254mmの範囲の厚みを有するフィルムとして与えられる、[31]に記載の熱可塑性物品。
    [33]
    耐摩耗性フィルムが、0.017から0.254mmの範囲の厚みを有する、フッ素化炭化水素、ポリ(パーフルオロエチレン)、アクリルの又は配向ポリ(エチレンテレフタレート)のフィルムとして与えられる、[31]に記載の熱可塑性物品。
    [34]
    耐摩耗性コーティングが、ポリ(塩化ビニル)、PETGコポリエステル、ポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(メチルメタクリレート)、又はポリカーボネートのフィルムの上に熱−、紫外−、又は電子線−硬化された材質である、[31]に記載の熱可塑性物品。
    [35]
    耐摩耗性コーティングが、熱硬化された、シリコーン、ポリウレタン若しくはフッ素化ポリウレタン、又は、ポリウレタン、フッ素化ポリウレタン、シリコーン、エポキシ、ポリエステル、ポリエーテル若しくはカプロラクトンの残基を含む修飾アクリレートから選択される紫外硬化若しくは電子線硬化された材質である、[31]に記載の熱可塑性物品。
    [36]
    インヘレント粘度が0.6から1.2dL/gである、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [37]
    インヘレント粘度が0.6から1.1dL/gである、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [38]
    インヘレント粘度が0.6から1.0dL/gである、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [39]
    インヘレント粘度が0.60から0.9dL/gである、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [40]
    インヘレント粘度が0.60から0.8dL/gである、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [41]
    インヘレント粘度が0.60から0.7dL/gである、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [42]
    ポリエステルのグリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール20モル%超から50モル%未満、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール50モル%超から80モル%未満を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [43]
    ポリエステルのグリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール10から30モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール70から90モル%を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [44]
    ポリエステルのグリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール15から25モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール75から85モル%を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [45]
    ポリエステルのグリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール17から23モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール77から83モル%を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [46]
    ポリエステルのグリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール21モル%から50モル%未満、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール50モル%超から79モル%である、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [47]
    ポリエステルのグリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール10から30モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール70から90モル%を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [48]
    ポリエステルのグリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール15から25モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール75から85モル%を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [49]
    ポリエステルのグリコール成分が、2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール17から23モル%、及び1,4−シクロヘキサンジメタノール77から83モル%を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [50]
    ポリエステルが90から200℃のTgを有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [51]
    ポリエステルが100から200℃のTgを有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [52]
    ポリエステルが110から200℃のTgを有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [53]
    ポリエステルが120から200℃のTgを有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [54]
    ジカルボン酸成分が、80から100モル%のテレフタル酸残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [55]
    ジカルボン酸成分が、90から100モル%のテレフタル酸残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [56]
    ジカルボン酸成分が、95から100モル%のテレフタル酸残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [57]
    ジカルボン酸成分が、98から100モル%のテレフタル酸残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [58]
    ジカルボン酸成分が、99から100モル%のテレフタル酸残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [59]
    ジカルボン酸成分が、100モル%のテレフタル酸残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [60]
    ポリエステルが、1,3−プロパンジオール残基、1,4−ブタンジオール残基、又はこれらの混合物を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [61]
    ポリエステルが、0.1から25モル%の1,3−プロパンジオール残基、1,4−ブタンジオール残基、又はこれらの混合物を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [62]
    ポリエステルがエチレングリコール残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [63]
    ポリエステルが0.01から15モル%のエチレングリコール残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [64]
    2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、50モル%超のシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール及び50モル%未満のトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む混合物である、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [65]
    2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールが、50モル%超のシス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオール及び50モル%未満のトランス−2,2,4,4−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオールを含む混合物であり、ジカルボン酸成分が、95から100モル%のテレフタル酸残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [66]
    ポリエステル組成物が、ポリ(エーテルイミド)、ポリフェニレンオキサイド、ポリ(フェニレンオキサイド)/ポリスチレンブレンド、ポリスチレンレジン、ポリフェニレンスルフィド、ポリフェニレンスルフィド/スルホン、ポリ(エステル−カーボネート)、ポリカーボネート、ポリスルホン;ポリスルホンエーテル、及びポリ(エーテル−ケトン)から選択される少なくとも1種のポリマーを含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [67]
    ポリエステル組成物が、少なくとも1種のポリカーボネートを含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [68]
    ポリエステルが、少なくとも1種の分岐剤の残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [69]
    ポリエステルが、少なくとも1種の分岐剤の残基を、ポリエステルの総質量を基にして0.01から10質量%の量含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [70]
    ポリエステルが、少なくとも1種の分岐剤の残基を、ポリエステルの総質量を基にして0.01から10質量%の量含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [71]
    ポリエステルが、少なくとも1種の分岐剤の残基を、ポリエステルの総質量を基にして0.01から10質量%の量含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [72]
    ポリエステルが、少なくとも1種の分岐剤の残基を、ポリエステルの総質量を基にして0.01から10質量%の量含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [73]
    ポリエステルの溶融粘度が、回転メルトレオメーターで290℃において1ラジアン/秒で測定した場合に、30,000ポアズ未満である、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [74]
    ポリエステルが、170℃において、1,000分を超える半結晶化時間を有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [75]
    ポリエステルが、170℃において、10,000分を超える半結晶化時間を有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [76]
    ポリエステル組成物が、23℃において、1.2g/ml未満の密度を有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [77]
    ポリエステル組成物が、少なくとも1種の熱安定剤又はその反応生成物を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [78]
    ポリエステル組成物が、少なくとも1種の熱安定剤又はその反応生成物を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [79]
    ポリエステル組成物が、少なくとも1種の熱安定剤又はその反応生成物を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [80]
    ASTM D1925によるポリエステルの黄色度指数が50未満である、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [81]
    ポリエステルが、ASTM D256に従って23℃においてノッチ10milの厚さ1/8インチのバーで測定した場合に、少なくとも3ft−lbs/inのノッチ付きアイゾッド衝撃強さを有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [82]
    ポリエステルが、ASTM D256に従って23℃においてノッチ10milの厚さ1/4インチのバーで測定した場合に、少なくとも10ft−lbs/inのノッチ付きアイゾッド衝撃強さを有する、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [83]
    ポリエステルが、錫化合物又はその反応生成物を含む少なくとも1種の触媒の残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [84]
    ポリエステルが、錫化合物又はその反応生成物を含む少なくとも1種の触媒の残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [85]
    ポリエステルが、錫化合物又はその反応生成物を含む少なくとも1種の触媒の残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。
    [86]
    ポリエステルが、錫化合物又はその反応生成物を含む少なくとも1種の触媒の残基を含む、[1]に記載の熱可塑性物品。

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