在庫制御のための自動検知方法及び装置

申请号 JP2016502258 申请日 2014-03-13 公开(公告)号 JP2016517032A 公开(公告)日 2016-06-09
申请人 ティー‐インク,インコーポレイテッド; 发明人 ジョン・ジェンタイル; テランス・ゼット・カイザーマン; スティーブ・マーティン・コーウェン; ダニエル・ピー・ローレンス; アンドリュー・アール・ファーバー; アンソニー・ジェンタイル;
摘要 本開示は、店の棚上に、又は、他の貯蔵空間上にストックされる製品や他のアイテムなどの、ストックされる在庫を追跡する方法に、概略関するものである。本開示は更に、それらの方法を実行するための、装置及びシステムにも、関する。
权利要求

システムであって、 ディスプレイ構造体と、及び、 ディスプレイ構造体と通信可能に結合し、ディスプレイ構造体上に配置されたオブジェクトの少なくとも一つの特性を検出するように構成された、電子デバイスと を含み、 ディスプレイ構造体と電子デバイスとの結合は少なくとも部分的に導電性インクを用いて為される システム。電子デバイスは、コントローラを含む、請求項1に記載のシステム。ディスプレイ構造体は、ペグを含む、請求項1に記載のシステム。ディスプレイ構造体は、棚を含む、請求項1に記載のシステム。電子デバイスは、オブジェクトの、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、QRコード、及び/又は、バーコードを検出するように構成されている 請求項1〜4のうちのいずれか一に記載のシステム。システムは、複数のホールを含むボードを含み、ディスプレイ構造体は、ボードの少なくとも一つのホール内部に配置される 請求項1〜5のうちのいずれか一に記載のシステム。ボードがペグボードである 請求項6に記載のシステム。電子デバイス及びディスプレイ構造体は、ボードを介して電子的に結合する 請求項6に記載のシステム。ディスプレイ構造体は、ディスプレイ構造体上のオブジェクトのアイデンティティ、及び/又は、ディスプレイ構造体上のオブジェクトの量に関する情報を示すように構成される、視覚インジケータを含む 請求項1〜8のうちのいずれか一に記載のシステム。視覚インジケータは、発光デバイスを含む 請求項9に記載のシステム。ディスプレイ構造体はペグを含み、発光デバイスはペグの端部にて若しくは近くにて配置される 請求項10に記載のシステム。システムであって、 ディスプレイ構造体と、及び、 予め選択された抵抗を有する抵抗素子を含むオブジェクトと を含み、 抵抗素子は、オブジェクトがディスプレイ構造体と接触するとき、ディスプレイ構造体と電気的に連絡する システム。ディスプレイ構造体はペグを含み、抵抗素子は、オブジェクトがペグから吊されるとき、ディスプレイ構造体と電気的に連絡する 請求項12に記載のシステム。抵抗素子は、導電性インクを含む 請求項12又は13に記載のシステム。抵抗素子の導電性インクは、ディスプレイ構造体に関する第1の電気ターミナルからディスプレイ構造体に関する第2の電気ターミナルへの電導経路を形成する、請求項14に記載のシステム。抵抗素子は、オブジェクトのパッケージの一部である 請求項12〜15に記載のシステム。抵抗素子は、オブジェクトのパッケージ上で形成された導電性インクを含む 請求項16に記載のシステム。ディスプレイ構造体は、製品が配置される棚を含む 請求項12〜17のうちのいずれか一に記載のシステム。ディスプレイ構造体は、ベースのディスプレイユニットに取り外し自在に付属する 請求項12〜18のうちのいずれか一に記載のシステム。ベースのディスプレイユニットは、ペグボードを含む 請求項19に記載のシステム。ディスプレイ構造体は、ベースのディスプレイユニットに電気的に結合する 請求項19又は20に記載のシステム。ディスプレイ構造体に通信自在に結合する電子デバイスを含む 請求項12〜21のうちのいずれか一に記載のシステム。電子デバイスは、コントローラを含む 請求項22に記載のシステム。コントローラは、少なくとも、ディスプレイ構造体へ、及び/又は、ディスプレイ構造体から、流れる電流を制御するように構成されている 請求項23に記載のシステム。ディスプレイ構造体を介して流れる電流の値により、ディスプレイ構造体と接触し且つ電気連絡するオブジェクトのアイデンティティを判定するステップを含み、 オブジェクトは、予め選択された抵抗を伴う抵抗素子を含む 方法。前記判定するステップは、ディスプレイ構造体を介して流れる電流の変化に基づいて行われる 請求項25に記載の方法。ディスプレイ構造体はペグを含む 請求項25又は26に記載の方法。抵抗素子は、導電性インクを含む 請求項25〜27のうちのいずれか一に記載の方法。抵抗素子の導電性インクは、ディスプレイ構造体に関する第1の電気ターミナルからディスプレイ構造体に関する第2の電気ターミナルへの電導経路を形成する、請求項28に記載の方法。抵抗素子は、オブジェクトのパッケージの一部である 請求項25〜29のうちのいずれか一に記載の方法。抵抗素子は、オブジェクトのパッケージ上で形成された導電性インクを含む 請求項30に記載の方法。ディスプレイ構造体は、製品が配置される棚を含む 請求項25〜31のうちのいずれか一に記載の方法。ディスプレイ構造体は、ベースのディスプレイユニットに取り外し自在に付属する 請求項25〜32のうちのいずれか一に記載の方法。ベースのディスプレイユニットは、ペグボードを含む 請求項33に記載の方法。ディスプレイ構造体は、ベースのディスプレイユニットに電気的に結合する 請求項33又は34に記載の方法。前記判定するステップは、ディスプレイ構造体に通信自在に結合する電子デバイスを用いて行われる 請求項25〜35のうちのいずれか一に記載の方法。電子デバイスは、コントローラを含む 請求項36に記載の方法。コントローラは、少なくとも、ディスプレイ構造体へ、及び/又は、ディスプレイ構造体から、流れる電流を制御する 請求項37に記載の方法。ディスプレイ構造体と接触し且つ電気連絡するオブジェクトのアイデンティティは、オブジェクト及び少なくとも一つの他のオブジェクトを介して流れる電流の値を検出することにより判定される 請求項25〜38のうちのいずれか一に記載の方法。ディスプレイ構造体を介して流れる電流の値により、ディスプレイ構造体と接触し且つ電気連絡するオブジェクトの量を判定するステップを含み、 オブジェクトは、予め選択された抵抗を伴う抵抗素子を含む 方法。前記判定するステップは、ディスプレイ構造体を介して流れる電流の変化に基づいて行われる 請求項40に記載の方法。ディスプレイ構造体はペグである 請求項40又は41に記載の方法。ペグから吊られるオブジェクトの量は、ペグを介して流れる電流の電気抵抗の値を検出することにより判定される 請求項42に記載の方法。ペグから吊られるオブジェクトの量は、ペグを介して流れる電流の電気抵抗の変化を検出することにより判定される 請求項43に記載の方法。ディスプレイ構造体は、棚である 請求項40に記載の方法。ディスプレイ構造体と接触し且つ電気連絡するオブジェクトの量は、一つ以上のオブジェクトを介して流れる電流の値を検出することにより判定される 請求項40〜45のうちのいずれか一に記載の方法。抵抗素子は、導電性インクを含む 請求項40〜45のうちのいずれか一に記載の方法。抵抗素子の導電性インクは、ディスプレイ構造体に関する第1の電気ターミナルからディスプレイ構造体に関する第2の電気ターミナルへの電導経路を形成する 請求項47に記載の方法。抵抗素子は、オブジェクトのパッケージの一部である 請求項40〜48のうちのいずれか一に記載の方法。抵抗素子は、オブジェクトのパッケージ上で形成された導電性インクを含む 請求項49に記載の方法。前記判定するステップは、ディスプレイ構造体に通信自在に結合する電子デバイスを用いて行われる 請求項40〜50のうちのいずれか一に記載の方法。電子デバイスは、コントローラを含む 請求項51に記載の方法。コントローラは、少なくとも、ディスプレイ構造体へ、及び/又は、ディスプレイ構造体から、流れる電流を制御する 請求項52に記載の方法。ペグから吊られるオブジェクトのペグ上の位置を、ペグを介して流れる電流の値により判定するステップを含む 方法。オブジェクト位置は、ペグを介して流れる電流の変化を検出することにより判定される 請求項54に記載の方法。オブジェクト位置は、ペグを介して流れる電流の電気抵抗の値を検出することにより判定される 請求項54に記載の方法。オブジェクト位置は、ペグを介して流れる電流の電気抵抗の変化を検出することにより判定される 請求項56に記載の方法。ペグは、ペグの丈に沿って、複数の独立に電気的にアドレス可能なセンサを含む 請求項54〜57のうちのいずれか一に記載の方法。複数の独立に電気的にアドレス可能なセンサは、複数の独立に電気的にアドレス可能な電気ターミナルの対を含む 請求項58に記載の方法。独立に電気的にアドレス可能な電気ターミナルの対が、導電性インクを用いて形成される 請求項59に記載の方法。オブジェクトは、予め選択された抵抗を伴う抵抗素子を含む 請求項54〜60のうちのいずれか一に記載の方法。抵抗素子は、ペグに関する第1の電気ターミナルからペグに関する第2の電気ターミナルへの電導経路を形成する、請求項61に記載の方法。抵抗素子は、オブジェクトのパッケージの一部である 請求項61又は62に記載の方法。抵抗素子は、オブジェクトのパッケージ上で形成された導電性インクを含む 請求項63に記載の方法。前記判定するステップは、ディスプレイ構造体に通信自在に結合する電子デバイスを用いて行われる 請求項54〜64のうちのいずれか一に記載の方法。電子デバイスは、コントローラを含む 請求項65に記載の方法。コントローラは、少なくとも、ディスプレイ構造体へ、及び/又は、ディスプレイ構造体から、流れる電流を制御する 請求項66に記載の方法。一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品であって、 ディスプレイペグを含み、 ディスプレイペグは、第1のセグメントと第2のセグメントを含み、 第1のセグメントは、オブジェクトが第1のセグメントの電導性ターミナルと電気連絡して配置されるときディスプレイペグから第1の電気信号を送信するように構成されており、 第2のセグメントは、オブジェクトが第2のセグメントの電導性ターミナルと電気連絡して配置されるときディスプレイペグから第2の電気信号を送信するように構成されている 製造品。第1のセグメントは、グラウンドターミナルを含み、 オブジェクトが第1のセグメントの電導性ターミナル及びグラウンドターミナルと電気連絡して配置されるとき、第1のセグメントは、ディスプレイペグから第1の電気信号を送信する 請求項68に記載の製造品。第2のセグメントは、グラウンドターミナルを含み、 オブジェクトが第2のセグメントの電導性ターミナル及びグラウンドターミナルと電気連絡して配置されるとき、第2のセグメントは、ディスプレイペグから第2の電気信号を送信する 請求項68又は69に記載の製造品。第1と第2のセグメントは、共通のグラウンドターミナルを共有する 請求項70に記載の製造品。第1と第2のセグメントは、独立のグラウンドターミナルを含む 請求項70に記載の製造品。第1のセグメントの電導性ターミナル及び/又は第2のセグメントの電導性ターミナルは、導電性インクを含む 請求項68〜72のうちのいずれか一に記載の製造品。第3のセグメントを含み、 第3のセグメントは、オブジェクトが第3のセグメントの電導性ターミナルと電気連絡して配置されるときディスプレイペグから第3の電気信号を送信するように構成されている 請求項68〜73のうちのいずれか一に記載の製造品。一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品であって、 ディスプレイペグを含み、 ディスプレイペグは、第1の電導性ターミナル、第2の電導性ターミナル、及び/又は、第3の電導性ターミナルを含み、 オブジェクトとディスプレイペグとの間の接触点上に抵抗素子が配置された、第1のオブジェクトが、ディスプレイペグから吊されると、電流が両ターミナル間を流れるように第1と第2の電導性ターミナルが構成されており、 オブジェクトとディスプレイペグとの間の接触点上に抵抗素子が配置された、第2のオブジェクトが、ディスプレイペグから吊されると、電流が両ターミナル間を流れるように第1と第3の電導性ターミナルが構成されている 製造品。第1の電導性ターミナルが、第2の電導性ターミナルと並列する構成で配置されている 請求項75に記載の製造品。第1の電導性ターミナルが、第3の電導性ターミナルと並列する構成で配置されている 請求項75に記載の製造品。第1の電導性ターミナルがグラウンドターミナルである 請求項75〜77のうちのいずれか一に記載の製造品。第1の電導性ターミナル、第2の電導性ターミナル、及び第3の電導性ターミナルのうちの少なくとも一つが、導電性インクを含む 請求項75〜78のうちのいずれか一に記載の製造品。第1の及び/又は第2のオブジェクトの抵抗素子は、予め選択された抵抗を有する 請求項75〜79のうちのいずれか一に記載の製造品。第1の及び/又は第2のオブジェクトの抵抗素子は、導電性インクを含む 請求項75〜80のうちのいずれか一に記載の製造品。ターミナルは、ディスプレイペグのサポート構造体を少なくとも部分的に囲むスリーブに付属する 請求項75〜81のうちのいずれか一に記載の製造品。第4の電導性ターミナルを含み、 オブジェクトとディスプレイペグとの間の接触点上に抵抗素子が配置された、第3のオブジェクトが、ディスプレイペグから吊されると、電流が両ターミナル間を流れるように第1と第4の電導性ターミナルが構成されている 請求項75〜82のうちのいずれか一に記載の製造品。請求項68〜83のうちのいずれか一に記載の製造品と、 オブジェクトとディスプレイペグとの間の接触点上に抵抗素子が配置され、ディスプレイペグから吊された、オブジェクトと を含むシステム。請求項68〜83のうちのいずれか一に記載の製造品と、 ディスプレイペグと通信自在に渇仰する電子デバイスと を含むシステム。パッケージと、 サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースと関連する第1の電気コンタクトと、 サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースと関連する第2の電気コンタクトと、 第1の電気コンタクトから第2の電気コンタクトへの電導経路を形成する、予め選択された抵抗を備える抵抗素子と を含むパッケージ品。抵抗素子は、導電性インクを含む 請求項86に記載のパッケージ品。導電性インクがカーボンを含む 請求項87に記載のパッケージ品。パッケージと、 サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースと関連する第1の電気コンタクトと、 サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースと関連する第2の電気コンタクトと、 第1の電気コンタクト及び第2の電気コンタクトと接続する導電性インクのトレース を含み、 導電性インクは、パッケージ上のグラフィック画像の少なくとも一部を形成する パッケージ品。サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースがループを含む 請求項86〜89のうちのいずれか一に記載のパッケージ品。第1の電気コンタクトは、ループの内側エッジに沿って配置されている 請求項90に記載の製造品。第2の電気コンタクトは、ループの内側エッジに沿って配置されている 請求項90に記載の製造品。ループは、パッケージ内のホールである 請求項90〜92のうちのいずれか一に記載のパッケージ品。導電性インクがプリントプロセスの一部として堆積される 請求項89〜93のうちのいずれか一に記載のパッケージ品。導電性インクがマルチカラープリントプロセスの一部として堆積される 請求項94に記載のパッケージ品。ディスプレイペグを組み立てる方法であって、 少なくとも二つの電気ターミナルが配置される基板により、サポート構造体が少なくとも部分的に囲まれるように、サポート構造体を配置するステップを含み、 サポート構造体が基板により少なくとも部分的に囲まれた後、電気ターミナルはディスプレイペグの外側表面の少なくとも一部を形成する 方法。基板がスリーブを含み、 サポート構造体を配置するステップが、サポート構造体の周りの少なくとも一部をスリーブで包むことを含む 請求項96に記載の方法。接着剤を用いてスリーブをサポート構造体に付属するステップを含む 請求項97に記載の方法。基板がモールドを含み、 サポート構造体を配置するステップが、モールドのキャビティ内にサポート構造体材料を注入することを含む 請求項96に記載の方法。モールドがリリースペーパを含む 請求項99に記載の方法。サポート構造体材料が注入された後、リリースペーパを除去するステップを含む 請求項100に記載の方法。一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品であって、 ディスプレイペグと、 ディスプレイペグの上方表面に沿って横方向に整列する二つの電導性ターミナル を含み、 オブジェクトとディスプレイペグの上方表面との間の接触点上に抵抗素子がプリントされた、オブジェクトが、ディスプレイペグから吊されると、電流が両ターミナル間を流れるように二つの電導性ターミナルが構成されている 製造品。電導性ターミナルは、導電性インクを用いて形成されている 請求項102に記載の製造品。電導性ターミナルは、ディスプレイペグの外側表面にモールドされる 請求項102又は103に記載の製造品。ディスプレイペグは、ディスプレイペグが電気結合するディスプレイから突出する 請求項102〜104のうちのいずれか一に記載の製造品。抵抗素子は、導電性インクを用いて形成される 請求項102〜105のうちのいずれか一に記載の製造品。抵抗素子は、予め選択された抵抗を有する 請求項102〜106のうちのいずれか一に記載の製造品。ディスプレイ上に吊される一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別する方法であって、 ディスプレイペグの上方表面に沿って横方向に整列する二つの電導性ターミナルを含む、ディスプレイペグを提供するステップと、 予め選択された抵抗を有する印刷された抵抗素子を含むオブジェクトを、ディスプレイペグに吊すステップと を含み、 オブジェクトをディスプレイペグに吊すと、抵抗素子が電導性ターミナルの各々に接触し、電流が、抵抗素子を介して電導性ターミナル間で流れる 方法。電気信号をディスプレイペグに提供するステップと、 ディスプレイペグから受信した電気信号を解釈するステップ を含む 請求項108に記載の方法。ディスプレイペグから受信した電気信号に少なくとも部分的に基づいて、ペグ上のオブジェクトの量を判定するステップを 含む 請求項109に記載の方法。電導性ターミナルは、導電性インクを用いて形成される 請求項108〜110のうちのいずれか一に記載の方法。抵抗素子は、導電性インクを用いて形成される 請求項108〜111のうちのいずれか一に記載の方法。在庫モニタリングシステムであって、 第1のセットの電導性トレースを含む第1のレイヤと、 第2のセットの電導性トレースを含む第2のレイヤ を含み、 第2のレイヤは第1のレイヤを覆って配置され、第2のセットの電導性トレースは第1のセットの電導性トレースをオーバラップし、導電性トレースの交差物のマトリクスを生成し、 オブジェクトが第2のレイヤ上に配置されると、前記システムは前記システムに接触するオブジェクトの表面と関連する特徴の形状に少なくとも部分的に基づいて、オブジェクトのアイデンティティを判定するように、 前記システムは構成されている 在庫モニタリングシステム。第1の及び/又は第2のレイヤと通信自在に結合する電子デバイスを含む 請求項113に記載の在庫モニタリングシステム。在庫モニタリングシステムであって、 圧感知センサアレイを含み、 前記圧力感知センサアレイは、前記圧力感知センサアレイ上にオブジェクトが配置されるとオブジェクトの存在を検出するように構成されており、 オブジェクトが前記圧力感知センサアレイ上に配置されると、前記システムは前記システムに接触するオブジェクトの表面と関連する特徴の形状に少なくとも部分的に基づいて、オブジェクトのアイデンティティを判定するように、 前記システムは構成されており、 前記特徴は、前記システムと接触する前記オブジェクトの全体表面を占有しない 在庫モニタリングシステム。前記圧力感知センサアレイは、 第1のセットの電導性トレースを含む第1のレイヤと、 第2のセットの電導性トレースを含む第2のレイヤ を含み、 第2のレイヤは第1のレイヤを覆って配置され、第2のセットの電導性トレースは第1のセットの電導性トレースをオーバラップし、導電性トレースの交差物のマトリクスを生成する 請求項115に記載の在庫モニタリングシステム。第1と第2のレイヤは、誘電体材料により分離されている 請求項113〜116のうちのいずれか一に記載の在庫モニタリングシステム。誘電体材料が流体誘電体材料を含む 請求項117に記載の在庫モニタリングシステム。誘電体材料が空気を含む 請求項118に記載の在庫モニタリングシステム。誘電体材料が固体誘電体材料を含む 請求項117に記載の在庫モニタリングシステム。前記特徴が、パッケージに関連するリッジ及び/又はインデントを含む 請求項113〜120のうちのいずれか一に記載の在庫モニタリングシステム。前記特徴が点字を含む 請求項121に記載の在庫モニタリングシステム。前記圧力感知センサアレイに通信自在に結合する電子デバイスを含む 請求項113〜122のうちのいずれか一に記載の在庫モニタリングシステム。電子デバイスは、前記システムに接触するオブジェクトの表面と関連する特徴の形状に少なくとも部分的に基づいて、オブジェクトのアイデンティティを判定するように、 構成されている 請求項123に記載の在庫モニタリングシステム。電子デバイスがコントローラを含む 請求項124に記載の在庫モニタリングシステム。一つ若しくはそれ以上のオブジェクトをディスプレイするための製造品において、 センサを含むディスプレイ構造体であって、センサはディスプレイ構造体上に配置されたオブジェクトの少なくとも一つの特性を識別することができ、更にセンサは、ディスプレイ構造体上に配置されたオブジェクトに応じて信号を生成するように構成されており、センサに結合する電子デバイスが、前記信号に少なくとも部分的に基づいてディスプレイ構造体上に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び量を判定することができる、ディスプレイ構造体と、 ディスプレイ構造体上に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び量に関する情報を視覚的に示す視覚インジケータと を含み、 センサは、ディスプレイ構造体の表面に組み込まれており、オブジェクトに関する、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、QRコード、及びバーコードのうちの、少なくとも一つを識別することができる、 製造品。ディスプレイ構造体が棚を含む 請求項126に記載の製造品。ディスプレイ構造体がペグを含む 請求項126に記載の製造品。センサが、オブジェクトの抵抗を識別することができる 請求項128に記載の製造品。視覚インジケータが、ペグの端部にて若しくはペグの端部の近くにて位置する発光デバイスを含む 請求項128又は129に記載の製造品。電子デバイスが、導電性インクを用いてセンサに結合している 請求項126〜130のうちのいずれか一に記載の製造品。センサが、ディスプレイ構造体の表面にインモールドされている 請求項126〜131のうちのいずれか一に記載の製造品。ディスプレイ上の一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別するための方法において、 ディスプレイ構造体を提供するステップであって、ディスプレイ構造体はディスプレイ構造体の表面に組み込まれる一つ若しくはそれ以上のセンサを含む、ステップと、 オブジェクトを前記ディスプレイ構造体上に配置するステップであって、オブジェクトはセンサにより識別され得る固有の特性を含み、前記固有の特性は、オブジェクトに関する、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、QRコード、及びバーコードのうちの、少なくとも一つである、ステップと、 オブジェクトがディスプレイ構造体上に配置されると、センサにて、オブジェクトの固有の特性を識別するステップと、 オブジェクトがディスプレイ構造体上に配置されるのに応じて、センサにて、信号を生成するステップであって、センサに結合する電子デバイスが、前記信号に少なくとも部分的に基づいてディスプレイ構造体上に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び/又は量を判定することができる、ステップと、 ディスプレイ構造体上に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び/又は量に関する情報を視覚的に示すステップと を含む方法。ディスプレイ構造体が棚を含む 請求項133に記載の方法。ディスプレイ構造体がペグを含む 請求項133に記載の方法。センサにて、オブジェクトの固有の抵抗を識別するステップを含む 請求項135に記載の方法。前記情報を視覚的に示すステップは、ペグの端部にて若しくはペグの端部の近くにて位置する発光デバイスを起動することを含む 請求項135又は136に記載の方法。電子デバイスが、導電性インクを用いてセンサに結合している 請求項133〜137のうちのいずれか一に記載の方法。センサが、ディスプレイ構造体の表面にインモールドされている 請求項133〜138のうちのいずれか一に記載の方法。センサが、ディスプレイ構造体の表面に沿って整列している 請求項133〜139のうちのいずれか一に記載の方法。一つ若しくはそれ以上のオブジェクトをディスプレイするための製造品において、 ベースを含み、 ベースは、 下方表面であって、前記下方表面に組み込まれた少なくとも一つのセンサを含み、前記センサは、結合するオブジェクトに関する、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、QRコード、及びバーコードのうちの、少なくとも一つを識別することができる、下方表面と、 前記下方表面を囲み、このことによりキャビティを画定する、複数の側壁と、 ベースを覆って配置されるカバーと、 視覚インジケータを含み、 前記カバーは、 キャビティを少なくとも部分的に覆う上部壁と、 製造品内にディスプレイされる製品がフィットする、上部壁内の少なくとも一つのホールであって、ホールはベースの個々のセンサに対して整列し、これにより製品はベースのセンサと結合し、更に製品の一部はホールを介して上方に突出する、ホールを含み、 前記視覚インジケータは、 所与の時に製造品内にディスプレイされる製品のアイデンティティ及び/又は量に関する情報を、視覚的に示すことができる 製造品。少なくとも一つのセンサが、下方表面内にインモールドされている 請求項141に記載の製造品。視覚インジケータは、 所与の時に製造品内にディスプレイされる製品のアイデンティティ及び量に関する情報を、視覚的に示すことができる 請求項141又は142に記載の製造品。ベースは、下方表面内に統合された複数のセンサを含む 請求項141〜143のうちのいずれか一に記載の製造品。上部壁が、製造品内にディスプレイされる製品がフィットする複数のホールを含む 請求項141〜144のうちのいずれか一に記載の製造品。ホールはベースの個々のセンサに対して整列し、これにより製品はベースのセンサと結合し、更に製品の一部はホールを介して上方に突出する 請求項145に記載の製造品。ディスプレイ上の一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別するための方法において、 請求項141〜146のうちのいずれか一に記載の製造品を提供するステップと、 オブジェクトを前記製造品内に配置するステップであって、オブジェクトはセンサにより識別され得る固有の特性を含む、ステップと、 オブジェクトが前記構造体内に配置されると、センサにて、オブジェクトの固有の特性を識別するステップと、 オブジェクトが前記構造体内に配置されるのに応じて、センサにて、信号を生成するステップであって、センサに結合する電子デバイスが、前記信号に少なくとも部分的に基づいて前記構造体内に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び量を判定することができる、ステップと、 前記構造体内に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び量に関する情報を視覚的に示すステップと を含む方法。

说明书全文

本願は、2013年3月13日出願の米国仮特許出願第61/778,629号の発明の名称“Automatic Sensing Methods and Devices for Inventory Control”、2013年7月26日出願の米国仮特許出願第61/858,717号の発明の名称“Automatic Sensing Methods and Devices for Inventory Control”、及び2013年8月2日出願の米国仮特許出願第61/861,765号の発明の名称“Automated Sensing Methods and Devices for Display Tray”につき米国特許法119条(e)の優先権を主張するものであり、それら出願の各々は汎用のため全体として参照の上本明細書に組み込まれる。

在庫を追跡するためのシステム、方法、及びデバイスを概略記載する。

ベースペグボード及びディスプレイハードウエアを有する、店頭販売のディスプレイなどの従来のディスプレイは、組み立てられて出荷される、若しくは現地で組み立てられる。従来のディスプレイは、限定された特定の機能的能を含み、更に、製品が配置されディスプレイされる、棚、ラック、及び対応するペグの配置に限定される変更可能なエレメントを伴う。それらの従来の店頭販売のディスプレイは、製品検出及び在庫管理に関する機能を殆ど示さない。

米国特許第8198979号

米国特許第5031463号

米国特許第5220971号

米国特許出願公開第2012/0306813号

米国特許出願公開第2013/0115878号

WO2012/038434

WO2013/087930

米国特許第5108530号

在庫を追跡するためのシステム、方法、及びデバイスを概略記載する。本発明の主題は、或る場合には、相互に関連する製品、特定の問題に対する代替案、並びに/又は一つ若しくはそれ以上のシステム及び/若しくは品物の複数の異なる利用を、含む。

ある形態はシステムに関し、システムは、 ディスプレイ構造体と、及び、 ディスプレイ構造体と通信可能に結合し、ディスプレイ構造体上に配置されたオブジェクトの少なくとも一つの特性を検出するように構成された、電子デバイスと を含み、 ディスプレイ構造体と電子デバイスとの結合は少なくとも部分的に導電性インクを用いて為される。

これらの実施形態のうちの幾つかでは、電子デバイスは、コントローラを含む。ある場合には、ディスプレイ構造体は、ペグを含む。ある場合には、ディスプレイ構造体は、棚を含む。ある実施形態では、電子デバイスは、オブジェクトの、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、QRコード(登録商標)、及び/又は、バーコードを検出するように構成されている。ある実施形態では、システムは、複数のホールを含むボードを含み、ディスプレイ構造体は、ボードの少なくとも一つのホール内部に配置される。ある場合では、 ボードがペグボードである。ある実施形態では、電子デバイス及びディスプレイ構造体は、ボードを介して電子的に結合する。上記システムのうち幾つかでは、ディスプレイ構造体は、ディスプレイ構造体上のオブジェクトのアイデンティティ、及び/又は、ディスプレイ構造体上のオブジェクトの量に関する情報を示すように構成される、視覚インジケータを含み得る。ある場合では、視覚インジケータは、発光デバイスを含む。ある実施形態では、ディスプレイ構造体はペグを含み、発光デバイスはペグの端部にて若しくは近くにて配置される。

ある形態はシステムに関し、システムは、 ディスプレイ構造体と、及び、 予め選択された抵抗を有する抵抗素子を含むオブジェクトと を含み、 抵抗素子は、オブジェクトがディスプレイ構造体と接触するとき、ディスプレイ構造体と電気的に連絡する。

上記システムのうちある実施形態では、ディスプレイ構造体はペグを含み、抵抗素子は、オブジェクトがペグから吊されるとき、ディスプレイ構造体と電気的に連絡する。ある場合には、抵抗素子は、導電性インクを含む。上記システムのうちある実施形態では、抵抗素子の導電性インクは、ディスプレイ構造体に関する第1の電気ターミナルからディスプレイ構造体に関する第2の電気ターミナルへの電導経路を形成する。ある実施形態では、抵抗素子は、オブジェクトのパッケージの一部である。ある場合では、抵抗素子は、オブジェクトのパッケージ上で形成された導電性インクを含む。ある実施形態では、ディスプレイ構造体は、製品が配置される棚を含む。ある実施形態では、ディスプレイ構造体は、ベースのディスプレイユニットに取り外し自在に付属する。ある場合では、ベースのディスプレイユニットは、ペグボードを含む。上記システムのうちあるものでは、ディスプレイ構造体は、ベースのディスプレイユニットに電気的に結合する。上記システムのうちある実施形態は、ディスプレイ構造体に通信自在に結合する電子デバイスを含む。ある実施形態では、電子デバイスは、コントローラを含む。ある場合では、コントローラは、少なくとも、ディスプレイ構造体へ、及び/又は、ディスプレイ構造体から、流れる電流を制御するように構成されている。

ある形態は方法に関し、方法は、 ディスプレイ構造体を介して流れる電流の値により、ディスプレイ構造体と接触し且つ電気連絡するオブジェクトのアイデンティティを判定するステップを含み、 オブジェクトは、予め選択された抵抗を伴う抵抗素子を含む。

ある実施形態では、前記判定するステップは、ディスプレイ構造体を介して流れる電流の変化に基づいて行われる。ある実施形態では、ディスプレイ構造体はペグを含む。上記方法のうちの幾つかでは、抵抗素子は、導電性インクを含む。ある実施形態では、 抵抗素子の導電性インクは、ディスプレイ構造体に関する第1の電気ターミナルからディスプレイ構造体に関する第2の電気ターミナルへの電導経路を形成する。ある実施形態では、抵抗素子は、オブジェクトのパッケージの一部である。ある場合では、抵抗素子は、オブジェクトのパッケージ上で形成された導電性インクを含む。ある実施形態では、ディスプレイ構造体は、製品が配置される棚を含む。ある場合では、ディスプレイ構造体は、ベースのディスプレイユニットに取り外し自在に付属する。ある実施形態では、ベースのディスプレイユニットは、ペグボードを含む。ある場合では、ディスプレイ構造体は、ベースのディスプレイユニットに電気的に結合する。上記方法のうちの幾つかでは、前記判定するステップは、ディスプレイ構造体に通信自在に結合する電子デバイスを用いて行われる。ある実施形態では、電子デバイスは、コントローラを含む。ある場合では、コントローラは、少なくとも、ディスプレイ構造体へ、及び/又は、ディスプレイ構造体から、流れる電流を制御する。ある実施形態では、ディスプレイ構造体と接触し且つ電気連絡するオブジェクトのアイデンティティは、オブジェクト及び少なくとも一つの他のオブジェクトを介して流れる電流の値を検出することにより判定される。

ある形態は方法に関し、方法は、 ディスプレイ構造体を介して流れる電流の値により、ディスプレイ構造体と接触し且つ電気連絡するオブジェクトの量を判定するステップを含み、 オブジェクトは、予め選択された抵抗を伴う抵抗素子を含む。

ある実施形態では、前記判定するステップは、ディスプレイ構造体を介して流れる電流の変化に基づいて行われる。ある実施形態では、ディスプレイ構造体はペグである。ある場合では、ペグから吊られるオブジェクトの量は、ペグを介して流れる電流の電気抵抗の値を検出することにより判定される。ある実施形態では、ペグから吊られるオブジェクトの量は、ペグを介して流れる電流の電気抵抗の変化を検出することにより判定される。ある実施形態では、ディスプレイ構造体は、棚である。ある場合では、ディスプレイ構造体と接触し且つ電気連絡するオブジェクトの量は、一つ以上のオブジェクトを介して流れる電流の値を検出することにより判定される。上記方法のうちある実施形態では、抵抗素子は、導電性インクを含む。ある場合では、抵抗素子の導電性インクは、ディスプレイ構造体に関する第1の電気ターミナルからディスプレイ構造体に関する第2の電気ターミナルへの電導経路を形成する。ある実施形態では、抵抗素子は、オブジェクトのパッケージの一部である。ある実施形態では、抵抗素子は、オブジェクトのパッケージ上で形成された導電性インクを含む。ある実施形態では、前記判定するステップは、ディスプレイ構造体に通信自在に結合する電子デバイスを用いて行われる。ある場合では、電子デバイスは、コントローラを含む。ある実施形態では、コントローラは、少なくとも、ディスプレイ構造体へ、及び/又は、ディスプレイ構造体から、流れる電流を制御する。

ある形態は方法に関し、方法は、 ペグから吊られるオブジェクトのペグ上の位置を、ペグを介して流れる電流の値により判定するステップを含む。

ある実施形態では、オブジェクト位置は、ペグを介して流れる電流の変化を検出することにより判定される。ある場合では、オブジェクト位置は、ペグを介して流れる電流の電気抵抗の値を検出することにより判定される。ある実施形態では、オブジェクト位置は、ペグを介して流れる電流の電気抵抗の変化を検出することにより判定される。ある実施形態では、ペグは、ペグの丈に沿って、複数の独立に電気的にアドレス可能なセンサを含む。ある場合では、複数の独立に電気的にアドレス可能なセンサは、複数の独立に電気的にアドレス可能な電気ターミナルの対を含む。ある実施形態では、独立に電気的にアドレス可能な電気ターミナルの対が、導電性インクを用いて形成される。ある実施形態では、オブジェクトは、予め選択された抵抗を伴う抵抗素子を含む。ある実施形態では、抵抗素子は、ペグに関する第1の電気ターミナルからペグに関する第2の電気ターミナルへの電導経路を形成する。ある場合では、抵抗素子は、オブジェクトのパッケージの一部である。ある実施形態では、抵抗素子は、オブジェクトのパッケージ上で形成された導電性インクを含む。上記方法のうちある実施形態では、前記判定するステップは、ディスプレイ構造体に通信自在に結合する電子デバイスを用いて行われる。ある場合では、電子デバイスは、コントローラを含む。ある実施形態では、コントローラは、少なくとも、ディスプレイ構造体へ、及び/又は、ディスプレイ構造体から、流れる電流を制御する。

ある形態は一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品に関し、一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品は、 ディスプレイペグを含み、 ディスプレイペグは、第1のセグメントと第2のセグメントを含み、 第1のセグメントは、オブジェクトが第1のセグメントの電導性ターミナルと電気連絡して配置されるときディスプレイペグから第1の電気信号を送信するように構成されており、 第2のセグメントは、オブジェクトが第2のセグメントの電導性ターミナルと電気連絡して配置されるときディスプレイペグから第2の電気信号を送信するように構成されている。

ある実施形態では、第1のセグメントは、グラウンドターミナルを含み、 オブジェクトが第1のセグメントの電導性ターミナル及びグラウンドターミナルと電気連絡して配置されるとき、第1のセグメントは、ディスプレイペグから第1の電気信号を送信する。ある場合では、第2のセグメントは、グラウンドターミナルを含み、 オブジェクトが第2のセグメントの電導性ターミナル及びグラウンドターミナルと電気連絡して配置されるとき、第2のセグメントは、ディスプレイペグから第2の電気信号を送信する。ある実施形態では、第1と第2のセグメントは、共通のグラウンドターミナルを共有する。ある場合では、第1と第2のセグメントは、独立のグラウンドターミナルを含む。ある実施形態では、第1のセグメントの電導性ターミナル及び/又は第2のセグメントの電導性ターミナルは、導電性インクを含む。上記製造品のうちある実施形態では、第3のセグメントを含み、第3のセグメントは、オブジェクトが第3のセグメントの電導性ターミナルと電気連絡して配置されるときディスプレイペグから第3の電気信号を送信するように構成されている。

更なる形態は一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品に関し、一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品は、 ディスプレイペグを含み、 ディスプレイペグは、第1の電導性ターミナル、第2の電導性ターミナル、及び/又は、第3の電導性ターミナルを含み、 オブジェクトとディスプレイペグとの間の接触点上に抵抗素子が配置された、第1のオブジェクトが、ディスプレイペグから吊されると、電流が両ターミナル間を流れるように第1と第2の電導性ターミナルが構成されており、 オブジェクトとディスプレイペグとの間の接触点上に抵抗素子が配置された、第2のオブジェクトが、ディスプレイペグから吊されると、電流が両ターミナル間を流れるように第1と第3の電導性ターミナルが構成されている。

ある実施形態では、第1の電導性ターミナルが、第2の電導性ターミナルと並列する構成で配置されている。ある実施形態では、第1の電導性ターミナルが、第3の電導性ターミナルと並列する構成で配置されている。ある場合では、第1の電導性ターミナルがグラウンドターミナルである。ある場合では、第1の電導性ターミナル、第2の電導性ターミナル、及び第3の電導性ターミナルのうちの少なくとも一つが、導電性インクを含む。ある実施形態では、第1の及び/又は第2のオブジェクトの抵抗素子は、予め選択された抵抗を有する。ある場合では、第1の及び/又は第2のオブジェクトの抵抗素子は、導電性インクを含む。ある実施形態では、ターミナルは、ディスプレイペグのサポート構造体を少なくとも部分的に囲むスリーブに付属する。上記製造品のある実施形態は、第4の電導性ターミナルを含み、オブジェクトとディスプレイペグとの間の接触点上に抵抗素子が配置された、第3のオブジェクトが、ディスプレイペグから吊されると、電流が両ターミナル間を流れるように第1と第4の電導性ターミナルが構成されている。

ある実施形態では、システムは、上記製造品のうちのいずれかと、オブジェクトとディスプレイペグとの間の接触点上に抵抗素子が配置され、ディスプレイペグから吊された、オブジェクトとを含む。ある実施形態では、システムは、上記製造品のうちのいずれかと、ディスプレイペグと通信自在に渇仰する電子デバイスとを含む。

ある形態では、パッケージ品は、 パッケージと、 サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースと関連する第1の電気コンタクトと、 サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースと関連する第2の電気コンタクトと、 第1の電気コンタクトから第2の電気コンタクトへの電導経路を形成する、予め選択された抵抗を備える抵抗素子と を含む。

ある実施形態では、抵抗素子は、導電性インクを含む。ある場合では、導電性インクがカーボンを含む。

ある形態はパッケージ品に関し、パッケージ品は、 パッケージと、 サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースと関連する第1の電気コンタクトと、 サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースと関連する第2の電気コンタクトと、 第1の電気コンタクト及び第2の電気コンタクトと接続する導電性インクのトレース を含み、 導電性インクは、パッケージ上のグラフィック画像の少なくとも一部を形成する。

パッケージ品のある実施形態では、サポートメカニズムと接触するように構成されたパッケージのインタフェースがループを含む。ある実施形態では、第1の電気コンタクトは、ループの内側エッジに沿って配置されている。ある場合では、第2の電気コンタクトは、ループの内側エッジに沿って配置されている。ある実施形態では、ループは、パッケージ内のホールである。ある実施形態では、導電性インクがプリントプロセスの一部として堆積される。ある実施形態では、導電性インクがマルチカラープリントプロセスの一部として堆積される。

ある形態はディスプレイペグを組み立てる方法に関し、ディスプレイペグを組み立てる方法は、 少なくとも二つの電気ターミナルが配置される基板により、サポート構造体が少なくとも部分的に囲まれるように、サポート構造体を配置するステップを含み、 サポート構造体が基板により少なくとも部分的に囲まれた後、電気ターミナルはディスプレイペグの外側表面の少なくとも一部を形成する。

ある実施形態では、基板がスリーブを含み、サポート構造体を配置するステップが、サポート構造体の周りの少なくとも一部をスリーブで包むことを含む。ある実施形態では、接着剤を用いてスリーブをサポート構造体に付属するステップを含む。ある実施形態では、基板がモールドを含み、サポート構造体を配置するステップが、モールドのキャビティ内にサポート構造体材料を注入することを含む。ある実施形態では、モールドがリリースペーパを含む。ある場合では、方法が、サポート構造体材料が注入された後、リリースペーパを除去するステップを含む。

ある形態は、一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品に関し、一つ若しくはそれ以上の電子的に識別可能なオブジェクトをディスプレイするための製造品は、 ディスプレイペグと、 ディスプレイペグの上方表面に沿って横方向に整列する二つの電導性ターミナル を含み、 オブジェクトとディスプレイペグの上方表面との間の接触点上に抵抗素子がプリントされた、オブジェクトが、ディスプレイペグから吊されると、電流が両ターミナル間を流れるように二つの電導性ターミナルが構成されている。

ある実施形態では、電導性ターミナルは、導電性インクを用いて形成されている。ある実施形態では、電導性ターミナルは、ディスプレイペグの外側表面にモールドされる。ある実施形態では、ディスプレイペグは、ディスプレイペグが電気結合するディスプレイから突出する。ある場合では、抵抗素子は、導電性インクを用いて形成される。ある例では、抵抗素子は、予め選択された抵抗を有する。

ある形態は、ディスプレイ上に吊される一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別する方法に関し、ディスプレイ上に吊される一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別する方法は、 ディスプレイペグの上方表面に沿って横方向に整列する二つの電導性ターミナルを含む、ディスプレイペグを提供するステップと、 予め選択された抵抗を有する印刷された抵抗素子を含むオブジェクトを、ディスプレイペグに吊すステップと を含み、 オブジェクトをディスプレイペグに吊すと、抵抗素子が電導性ターミナルの各々に接触し、電流が、抵抗素子を介して電導性ターミナル間で流れる。

ある実施形態では、方法は、電気信号をディスプレイペグに提供するステップと、ディスプレイペグから受信した電気信号を解釈するステップとを含む。ある実施形態では、方法は、ディスプレイペグから受信した電気信号に少なくとも部分的に基づいて、ペグ上のオブジェクトの量を判定するステップを含む。ある実施形態では、電導性ターミナルは、導電性インクを用いて形成される。ある場合では、抵抗素子は、導電性インクを用いて形成される。

ある形態では、在庫モニタリングシステムは、 第1のセットの電導性トレースを含む第1のレイヤと、 第2のセットの電導性トレースを含む第2のレイヤ を含み、 第2のレイヤは第1のレイヤを覆って配置され、第2のセットの電導性トレースは第1のセットの電導性トレースをオーバラップし、導電性トレースの交差物のマトリクスを生成し、 オブジェクトが第2のレイヤ上に配置されると、前記システムは前記システムに接触するオブジェクトの表面と関連する特徴の形状に少なくとも部分的に基づいて、オブジェクトのアイデンティティを判定するように、 前記システムは構成されている。

ある実施形態では、第1の及び/又は第2のレイヤと通信自在に結合する電子デバイスを含む。

更なる形態は、在庫モニタリングシステムに関し、在庫モニタリングシステムは、 圧力感知センサアレイを含み、 前記圧力感知センサアレイは、前記圧力感知センサアレイ上にオブジェクトが配置されるとオブジェクトの存在を検出するように構成されており、 オブジェクトが前記圧力感知センサアレイ上に配置されると、前記システムは前記システムに接触するオブジェクトの表面と関連する特徴の形状に少なくとも部分的に基づいて、オブジェクトのアイデンティティを判定するように、 前記システムは構成されており、 前記特徴は、前記システムと接触する前記オブジェクトの全体表面を占有しない。

ある実施形態では、前記圧力感知センサアレイは、第1のセットの電導性トレースを含む第1のレイヤと、第2のセットの電導性トレースを含む第2のレイヤを含み、第2のレイヤは第1のレイヤを覆って配置され、第2のセットの電導性トレースは第1のセットの電導性トレースをオーバラップし、導電性トレースの交差物のマトリクスを生成する。ある実施形態では、第1と第2のレイヤは、誘電体材料により分離されている。ある場合では、誘電体材料が流体誘電体材料を含む。ある実施形態では、誘電体材料が空気を含む。ある場合では、誘電体材料が固体誘電体材料を含む。ある実施形態では、前記特徴が、パッケージに関連するリッジ及び/又はインデントを含む。ある場合では、前記特徴が点字を含む。ある実施形態では、在庫モニタリングシステムは、前記圧力感知センサアレイに通信自在に結合する電子デバイスを含む。ある場合では、電子デバイスは、前記システムに接触するオブジェクトの表面と関連する特徴の形状に少なくとも部分的に基づいて、オブジェクトのアイデンティティを判定するように、構成されている。ある実施形態では、電子デバイスがコントローラを含む。

ある形態は、一つ若しくはそれ以上のオブジェクトをディスプレイするための製造品に関し、一つ若しくはそれ以上のオブジェクトをディスプレイするための製造品は、 センサを含むディスプレイ構造体であって、センサはディスプレイ構造体上に配置されたオブジェクトの少なくとも一つの特性を識別することができ、更にセンサは、ディスプレイ構造体上に配置されたオブジェクトに応じて信号を生成するように構成されており、センサに結合する電子デバイスが、前記信号に少なくとも部分的に基づいてディスプレイ構造体上に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び量を判定することができる、ディスプレイ構造体と、 ディスプレイ構造体上に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び量に関する情報を視覚的に示す視覚インジケータと を含み、 センサは、ディスプレイ構造体の表面に組み込まれており、オブジェクトに関する、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、QRコード、及びバーコードのうちの、少なくとも一つを識別することができる。

ある実施形態では、ディスプレイ構造体が棚を含む。ある実施形態では、ディスプレイ構造体がペグを含む。ある場合では、センサが、オブジェクトの抵抗を識別することができる。ある実施形態では、視覚インジケータが、ペグの端部にて若しくはペグの端部の近くにて位置する発光デバイスを含む。ある実施形態では、電子デバイスが、導電性インクを用いてセンサに結合している。ある場合では、センサが、ディスプレイ構造体の表面にインモールドされている。

ある形態は、ディスプレイ上の一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別するための方法に関し、ディスプレイ上の一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別するための方法は、 ディスプレイ構造体を提供するステップであって、ディスプレイ構造体はディスプレイ構造体の表面に組み込まれる一つ若しくはそれ以上のセンサを含む、ステップと、 オブジェクトを前記ディスプレイ構造体上に配置するステップであって、オブジェクトはセンサにより識別され得る固有の特性を含み、前記固有の特性は、オブジェクトに関する、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、QRコード、及びバーコードのうちの、少なくとも一つである、ステップと、 オブジェクトがディスプレイ構造体上に配置されると、センサにて、オブジェクトの固有の特性を識別するステップと、 オブジェクトがディスプレイ構造体上に配置されるのに応じて、センサにて、信号を生成するステップであって、センサに結合する電子デバイスが、前記信号に少なくとも部分的に基づいてディスプレイ構造体上に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び/又は量を判定することができる、ステップと、 ディスプレイ構造体上に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び/又は量に関する情報を視覚的に示すステップと を含む。

ある実施形態では、ディスプレイ構造体が棚を含む。ある実施形態では、ディスプレイ構造体がペグを含む。ある実施形態では、方法は、センサにて、オブジェクトの固有の抵抗を識別するステップを含む。ある実施形態では、前記情報を視覚的に示すステップは、ペグの端部にて若しくはペグの端部の近くにて位置する発光デバイスを起動することを含む。ある実施形態では、電子デバイスが、導電性インクを用いてセンサに結合している。ある場合では、センサが、ディスプレイ構造体の表面にインモールドされている。ある実施形態では、ある実施形態では、センサが、ディスプレイ構造体の表面に沿って整列している。

更なる形態は、一つ若しくはそれ以上のオブジェクトをディスプレイするための製造品に関し、一つ若しくはそれ以上のオブジェクトをディスプレイするための製造品は、 ベースを含み、 ベースは、 下方表面であって、前記下方表面に組み込まれた少なくとも一つのセンサを含み、前記センサは、結合するオブジェクトに関する、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、QRコード、及びバーコードのうちの、少なくとも一つを識別することができる、下方表面と、 前記下方表面を囲み、このことによりキャビティを画定する、複数の側壁と、 ベースを覆って配置されるカバーと、 視覚インジケータを含み、 前記カバーは、 キャビティを少なくとも部分的に覆う上部壁と、 製造品内にディスプレイされる製品がフィットする、上部壁内の少なくとも一つのホールであって、ホールはベースの個々のセンサに対して整列し、これにより製品はベースのセンサと結合し、更に製品の一部はホールを介して上方に突出する、ホールを含み、 前記視覚インジケータは、 所与の時に製造品内にディスプレイされる製品のアイデンティティ及び/又は量に関する情報を、視覚的に示すことができる。

上記製造品のある実施形態では、少なくとも一つのセンサが、下方表面内にインモールドされている。ある場合では、視覚インジケータは、所与の時に製造品内にディスプレイされる製品のアイデンティティ及び量に関する情報を、視覚的に示すことができる。ある実施形態では、ベースは、下方表面内に統合された複数のセンサを含む。

ある場合では、上部壁が、製造品内にディスプレイされる製品がフィットする複数のホールを含む。ある実施形態では、ホールはベースの個々のセンサに対して整列し、これにより製品はベースのセンサと結合し、更に製品の一部はホールを介して上方に突出する。

ある形態は、ディスプレイ上の一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別するための方法に関し、ディスプレイ上の一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別するための方法は、 上記製造品のいずれかを提供するステップと、 オブジェクトを前記製造品内に配置するステップであって、オブジェクトはセンサにより識別され得る固有の特性を含む、ステップと、 オブジェクトが前記構造体内に配置されると、センサにて、オブジェクトの固有の特性を識別するステップと、 オブジェクトが前記構造体内に配置されるのに応じて、センサにて、信号を生成するステップであって、センサに結合する電子デバイスが、前記信号に少なくとも部分的に基づいて前記構造体内に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び量を判定することができる、ステップと、 前記構造体内に存在する前記オブジェクトのアイデンティティ及び量に関する情報を視覚的に示すステップと を含む。

添付の図面と共に考慮することで、発明に関する種々の非限定の実施形態についての以下の詳細な説明から、本発明の他の利点及び新規の特徴が明らかとなる。本明細書と、参照の上組み込まれる文書とが、対立する及び/又は不一致の開示を含む場合には、本明細書が制御することになる。

添付の図面を参照して、例示により本発明の非限定的な実施形態を説明するが、それら図面は模式的であり縮尺に合わせて描くことを意図していない。図中では、個々の同一の若しくはほぼ同一の要素は通常、一つの数で表される。明確さのために、あらゆる図面であらゆるコンポーネントにラベル付けしているものではない。本発明の個々の実施形態のあらゆるコンポーネントも同様である。当業者が本発明を理解するのに提示することが必要とは限らないからである。

図1は、一つのセットの実施形態に係る、ディスプレイのペグ上の抵抗素子を含むオブジェクトの配置を示す、一連の写真である。

図2Aは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグのコンポーネントの概略図である。

図2Bは、電導ターミナルのレイアウトを示す例示の概略図である。

図3は、一つのセットの実施形態に係る、ディスプレイペグのテールユニットの概略図である。

図4Aは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの例示の概略図である。

図4Bは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの例示の概略図である。

図4Cは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの例示の概略図である。

図4Dは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの例示の概略図である。

図5は、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの概略図である。

図6Aは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図6Bは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図6Cは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図6Dは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図6Eは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図6Fは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図6Gは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図6Hは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図6Iは、ある実施形態に係る、抵抗素子を含むオブジェクトの概略図である。

図7は、ある実施形態に係る、グラフィック画像と組み合わされる導電性インクトラックの概略図である。

図8は、ある実施形態に係る、多数のオブジェクトが吊されるディスプレイペグの概略図である。

図9は、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの概略図である。

図10Aは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの概略図である。

図10Bは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの概略図である。

図11は、ある実施形態に係る、多数のペグセグメントを含むディスプレイペグの概略図である。

図12Aは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの断面図を示す概略図である。

図12Bは、ある実施形態に係る、ディスプレイペグの断面図を示す概略図である。

図13は、ある実施形態に係る、棚上の種々のセンサレイアウトを示す概略図である。

図14は、ある実施形態に係る、棚上のオブジェクトを検出するセンサの利用を示す、ある実施形態に係る、概略図である。

図15Aは、ある実施形態に係る、ペグボードの配線を示す、ある実施形態に係る、概略図である。

図15Bは、ある実施形態に係る、ペグボードの配線を示す、ある実施形態に係る、概略図である。

図16は、ある実施形態に係る、ディスプレイユニットへの棚の配線を示す概略図である。

図17は、ある実施形態に係る、多数層ウエイトセンサの概略図である。

図18Aは、ある実施形態に係る、圧力センサがオブジェクトを検出するのに用いられるディスプレイペグを示す概略図である。

図18Bは、ある実施形態に係る、圧力センサがオブジェクトを検出するのに用いられるディスプレイペグを示す概略図である。

図18Cは、ある実施形態に係る、圧力センサがオブジェクトを検出するのに用いられるディスプレイペグを示す概略図である。

図19は、ある実施形態に係る、ディスプレイの概略図である。

図20は、ある実施形態に係る、ディスプレイ内に組み込まれ得るトレイの概略図である。

図21Aは、ある実施形態に係る、トレイがディスプレイ内に組み込まれ得る種々のやり方を示す概略図である。

図21Bは、ある実施形態に係る、トレイがディスプレイ内に組み込まれ得る種々のやり方を示す概略図である。

図22は、ある実施形態に係る、コンタクトセンサがディスプレイ内に組み込まれるディスプレイの概略図である。

図23は、ある実施形態に係る、薄膜を含むディスプレイの概略図である。

図24は、ある実施形態に係る、棚を覆って拡げられるセンサを示す概略図である。

図25は、ある実施形態に係る、モニタされる製品とデータ収集と分析システムとの間の接続を示す、概略図である。

図26は、ある実施形態に係る、在庫管理システム内へのリーダモジュールの統合を示す概略図である。

図27は、ある実施形態に係る、配置状況をモニタする例示の在庫の概略図である。

本開示は、概略、商品棚若しくは他の貯蔵スペースにストックされる製品若しくは他のアイテムなどの、ストックされた在庫を追跡する方法に関する。本開示は、そのような方法を実行するのに用いられ得るデバイス及びシステムにも関する。

ある実施形態は、製品ディスプレイシステムでの導電性インクの利用に関する。ある形態によると、それらディスプレイシステム内で電気的接続を形成する導電性インクの利用により、全体のコストを下げつつもディスプレイシステムの配線が比較的容易になり得る。それらある実施形態では、導電性インクは、ディスプレイシステムの、コントローラとディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)との間の電気的接続を、少なくとも一部、形成するのに用いられ得る。コントローラは、ディスプレイ構造体上に配置されるオブジェクトの少なくとも一つの特性(パッケージ製品などの、例えば、パッケージ)を検出するように構成され得る。ディスプレイ構造体からコントローラにより受信される電気信号に、少なくとも部分的に基づいて、ある実施形態に係る、特性判定が為され得る。例えば、ある実施形態では、ディスプレイ構造体からコントローラにより受信される電気信号の抵抗値に、少なくとも部分的に基づいて、特性判定が為され得る。ある実施形態では、ディスプレイ構造体からコントローラにより受信される電気信号の抵抗の変化に、少なくとも部分的に基づいて、特性判定が為され得る。

ある実施形態では、ディスプレイ構造体上でディスプレイされるべきオブジェクト(例えば、パッケージ)に抵抗素子を形成するのに、導電性インクが用いられ得る。ある実施形態では、抵抗素子は、予め選ばれた抵抗を備え得る。ある実施形態では、オブジェクトは一定の抵抗を備える抵抗素子を有し得る。ある実施形態では、ディスプレイ構造体上でディスプレイされるべき個々のタイプのオブジェクト(例えば、製品)は、一義的な予め選ばれた抵抗を備える抵抗素子を有し得る。ある実施形態によると、このことにより、コントローラと製品との間の電気経路の全体抵抗値に基づいて、ディスプレイ構造体に吊り下げられる若しくはディスプレイ構造体と関連付けられる、オブジェクトのタイプ及び/又は量を判定し得る。ある実施形態では、ディスプレイ構造体に吊り下げられる若しくはディスプレイ構造体と関連付けられる、オブジェクトのタイプ及び/又は量が、コントローラと製品との間の電気経路の全体抵抗の変化に基づいて、判定され得る。

ある実施形態では、予め選ばれた抵抗を備える抵抗素子は、導電性インクを用いて形成され得る。予め選ばれた抵抗を備える抵抗素子(特に、導電性インクで形成される抵抗素子)の利用により、最低限のコストで個別の製品にラベル付けすることが可能になり、商業的に実行するのに十分にコストが低い在庫追跡及び/又はモニタリングシステムを製作することが可能になることが、見出されている。

ある実施形態では、ここで(例えば、ディスプレイ内のオブジェクト(例えば、製品及び/又は製品パッケージ)等)用いられる導電性インクは、導電性材料が懸濁されるバインダ/キャリア液体の蒸発及び/又は硬化により作成され得る導電性材料を含み得る。導電性インクの例は、アルミニウムインクなどの金属インクを含み得るが、それに限定されるものでは無い。導電性インクの他の例は、以下に記載する。

ストックされた在庫を追跡することは、単に在庫の配置及び量を追跡すること以上のことを含み得る。例えば、ある例では、在庫コントロール及びマーケティングの一部としてディスプレイする製品と消費者がどのように相互作用するかを、製品若しくはアイテムの製造者、供給者若しくは販売者が追跡することも望ましい。実際に、製品がディスプレイ構造体上に最初に配置されたとき、それらが販売される前に消費者によりどれだけ多くタッチされるか、製品が販売される販売率、ストア内部での製品の置き間違い、及びストア内の偽造製品の存在を、将来のストアが自主的に追跡することが、望ましいであろう。ストア内の任意の所与の製品に対しては、製品が作成された日付、製品がストアで受け付けされた日付、製品の有効期限が切れる日付、(例えば、相対湿度及び/又は製品のパッケージ内部の気体に基づく)製品の新鮮度、(例えば、製品に対するリコール通知があるか、などの)製品が期限切れかどうか、製品が改ざんされているか、製品が当初適切にパッケージされていたか、製品が支払いされているか否か、製品のどれだけ多くが販売されているか販売されていないか、製品のコスト、製品に対してディスカウント若しくはセールが利用可能か、偽造若しくは模造製品の存在、消費者が製品の前にどれだけ長く立っていたか若しくは製品をどれだけ長く観察していたか、並びに/又は、消費者が製品にタッチするか、に関する情報を知ることが、望ましい。

それら情報を収集し運搬することには、(例えば、集めた情報を更新すること、情報を運搬するサインやチャートを更新すること、などの)継続的な努力が要求されることが多い。慎重にこの情報を定期的に収集し得、定期的に情報を収集するプロセスを効率的に整備し得ることが、望ましい。更に、種々のパーティ(例えば、製造者、ストア店員、消費者)に慎重に且つ選択的に情報を運搬することが望ましい。本出願は、製品のパッケージから即座に識別され得る前記情報、製品をディスプレイし若しくはサポートするのに用いられる棚構造体、若しくはその両者の組み合わせの、全てを作成する方法及び装置を提供する。

前述の製品情報の多くは、製品の販売者だけでなく、製品の製造者及び消費者にも、興味深い。ある実施形態によると、本出願は、消費者に利用可能である前述の情報の多く若しくは全てを作成する方法及び装置を提供する。消費者は、製品を購買する間のストアでも、製品を購買した後のストアの外部(例えば、自宅)でも、この情報をチェックすることができる。

更に、前述の製品情報の多くは、製品の物理特性(例えば、温度、湿度など)をコントロールできる他の自動化システムと関連して用いられ得る。よって、本出願のある実施形態は、製品の物理特性がコントロールされ得るように、それら自動化システムに利用可能な製品情報を作成する方法及び装置を提供する。

一方、特定の製品の存在若しくは不在、即ち商品ディスプレイの一部、商品のタイプなどを、自動的に感知できることにより、製品の製造者は、販売の地点にて在庫、セール、及びマーケティングのデータを捕獲できる。販売用に提示される商品を検出し及び/又は通信をするように構成された、(更に本明細書に構成を記載する)スマートペグ(若しくはフック)、棚、及び/又は、トレイの利用を介して、このことは達成され得る。

本開示の一つの形態は、ディスプレイ上に存在するオブジェクト(製品とも記載しているが、製品のパッケージを含んでも含まなくてもよい)のアイデンティティ及び量を判定する方法を提供する。方法は、ディスプレイ構造体を提供することを含んでもよい。ディスプレイ構造体は、ディスプレイ構造体に統合される一つ若しくはそれ以上のセンサを含み得る。例えば、センサは、ディスプレイ構造体の表面内にインモールドされてもよい。ある実施形態では、センサは、ディスプレイ構造体の表面沿いに配列されてもよい。方法は更に、ディスプレイ構造体上にオブジェクト(例えば、パッケージされた製品などの、製品)を配置することを含み得る。オブジェクトは、センサにより識別され得る一義的特性を有し得る。一義的特性は、抵抗、容量、RC値、ウエイト、ウエイト分布、QRコード、及び/又は、オブジェクトのバーコードのうちの、一つでよい。ある実施形態では、方法は更に、ディスプレイ構造体上に配置されたオブジェクトに関して、オブジェクトの一義的アイデンティティを識別することを含み得る。ある実施形態では、方法は、ディスプレイ構造体上に配置されたオブジェクトに応じて信号を生成することを、含む。センサと結合する電子装置は、信号に少なくとも部分的に基づいて、オブジェクトのアイデンティティ、オブジェクトの量、及び/又は、ディスプレイ構造体上に存在するオブジェクトの任意の他の特性を、判定することができる。ある実施形態では、方法は、オブジェクトのアイデンティティ、オブジェクトの量、及び/又は、ディスプレイ構造体上に存在するオブジェクトの別の特性に関する、情報を可視的に示すことを、含み得る。

製品(若しくは任意の他のタイプのオブジェクト)を識別することは、製品上の若しくは製品のパッケージ上のラベルを単に読み取ること以上のものを、含む。多くの場合、可視的な、若しくは容易に読み取り可能なラベルを保持するには、製品があまりに小さいこともある。他の場合、製品が可視的ラベルを保持できるとしても、製品のディスプレイの際に、それらラベルが見えることは審美的に不快となり得る。例えば、化粧用ペンは相対的に小さい製品であり、可視的ラベルを保持したり読み取り可能タグを添付したりするスペースは殆ど無い。可視的ラベル若しくはタグは、化粧用ペンの外観を安っぽくしてしまう。一方で、ストア、ストア店員、若しくは消費者にとってはディスプレイされている製品を容易に識別できることが望ましい。また他方では、識別が製品の美的外観を損なわないことも望ましい。よって、本明細書に記載のある実施形態は、雑な、若しくは審美的に不快なラベルシステムを用いること無く、製品を識別するシステム及び方法を提供することに、関する。

本開示は、多くのタイプのディスプレイに添付され得る、若しくは形成され得る、センサに適用可能である。例えば、センサは、壁、棚ユニット、ペグボードディスプレイ若しくはペグ、又は、商品が吊され、頂上にセットされ、若しくはディスプレイされる任意の他の構造体に、添付され、又は、形成され得る。

概略、センサは、オブジェクトの存在若しくは不在を検出できるどんなトレース若しくはデバイスでもよい。例えば、ペグ上のセンサは、オブジェクトがペグ上に配置されたときに検出できる導電性トレースの行であってもよい。同様に、棚上のセンサは、オブジェクトが棚上に配置されたときに検出できる圧電式センサであってもよい。

ペグ、棚、及びトレイを以下で詳細に説明するが、当然ながら本明細書に記載の特徴は、ペグ、棚、若しくはトレイを含まないディスプレイシステムを含む、任意のディスプレイシステムと関連付けて用いられ得る。更に、ペグ、棚、若しくはトレイで用いられる本明細書に記載の任意の特徴は、他の二つのいずれかとも用いられ得る。即ち、ペグで用いられる本明細書に記載の特徴は、棚若しくはトレイでも用いることができ、棚で用いられる本明細書に記載の特徴は、ペグ若しくはトレイでも用いることができ、並びに、トレイで用いられる本明細書に記載の特徴は、ペグ若しくは棚でも用いることができる。

ある形態は、ディスプレイ構造体と接触する一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別するシステム及び方法に関する。ある実施形態では、システムは、ディスプレイ構造体(例えば、以下でより詳しく説明するように、ペグ、棚、及び/又はトレイ)、及び、抵抗素子を備えるオブジェクトを含む。抵抗素子は、予め選ばれた抵抗を備えてもよい。ある実施形態では、オブジェクトがディスプレイ構造体と接触するときに、抵抗素子はディスプレイ構造体と電気的に連絡し得る。そのようなある実施形態では、オブジェクトをディスプレイ構造体と接触させることにより、ディスプレイ構造体に関する第1の電気ターミナルからディスプレイ構造体に関する第2の電気ターミナルへの電導経路が形成される。ある実施形態では、オブジェクトの一つ若しくはそれ以上の特性は、オブジェクト介して運ばれる電流上の抵抗素子の結果に基づいて判定され得る。

以下でより詳しく説明するが、ある実施形態では、抵抗素子は、ディスプレイ構造体と接触するオブジェクトのアイデンティティを判定するのに用いられ得る。ある実施形態では、抵抗素子は、ディスプレイ構造体と接触するオブジェクトの量を判定するのに用いられ得る。ある実施形態では、抵抗素子は、ディスプレイ構造体と接触するオブジェクトの位置を判定するのに用いられ得る。

一つの例として、本開示の一つの形態は、ディスプレイ上に吊される一つ若しくはそれ以上のオブジェクトを電子的に識別する方法を提供する。この開示に対しては、オブジェクトとオブジェクトのパッキングとの間の区別はない。言い換えれば、パッケージされた製品とパッケージとは共に、本開示に記載される「オブジェクト」と考えられ得る。方法は、ディスプレイから突出するディスプレイペグを提供することを含み、ディスプレイペグは、サポート構造体と、サポート構造体の表面に形成され、プリントされ、若しくはインモールドされる電導ターミナルとを、含む。方法は、ディスプレイペグに吊され得るオブジェクトを提供することも含み得る。オブジェクトは、予め選ばれた抵抗を備える抵抗素子を含み得る。ある実施形態では、オブジェクトは、一定の抵抗を備える抵抗素子を有し得る。抵抗素子は、オブジェクトがディスプレイペグに吊されるとディスプレイペグと接触するオブジェクトの一部にプリントされ、形成され、若しくはインモールドされ得る。方法は、オブジェクトの抵抗素子が電導ターミナルの各々と接触して電流が抵抗素子を介して電導ターミナル間で流れ得るように、オブジェクトをディスプレイペグ上に吊すことを、更に含み得る。

本開示は、多数のタイプのディスプレイに適用され得る。それらのある実施形態では、ディスプレイは、製品が吊され得るペグ若しくはフックを含む。ペグ若しくはフックは構造体に装着され得、該構造体からペグ若しくはフックは実質的に外部に突出する。例えば、ディスプレイは、壁、棚ユニット若しくはペグボードディスプレイ、又は、ペグが構造体から外部に延在しオブジェクトがペグに吊され得るようにペグが搭載され得る任意の他の構造体で、あればよい。ある実施形態では、ペグ若しくはフックは、ストアの壁に直接付属し得る。ある実施形態では、ペグ若しくはフックは、棚ユニット、ペグボード、若しくは他のバッキングに付属し得る。ある実施形態では、ペグはサポート構造体に堅く付属し得る。サポート構造体へのペグの付属は、一つ若しくはそれ以上のプロング、接着剤、ねじ、磁石などにより促進され得る。ある実施形態では、ペグは、ペグボードに付属するための一つ若しくはそれ以上のプロングを有し、若しくは、全くプロングを有さない。ある実施形態では、ペグは接着剤、ねじ、磁石などで付属し得る。

本明細書に記載の例のいずれでも、ディスプレイ内の一部は電気配線を有し得る。電気配線は、周知の標準電気ケーブル、及び/又は、ディスプレイ上にプリントされ若しくは形成される導電性インクのストリップを、含み得る。ある実施形態では、ディスプレイの配線を形成するための(例えば、ペグボード、棚、トレイ上で、電子部品(例えば、コントローラ)間で、又は、ディスプレイの任意の他の部品上で若しくは間で、電気トレースを形成するための)導電性インクを用いることが、望ましい。電気配線は、ディスプレイの前面若しくは背面に含まれ得る。ストア内の消費者などの人たちは、ディスプレイの前面からディスプレイに吊される製品若しくはオブジェクトを観察するであろうし背面内の配線は見えないから、ディスプレイの配置に配線を含むことは望ましい。以下に拠り詳しく説明する理由により、配線は、例えば、在庫追跡システムの一部としての、電子装置に通信可能に結合し得る。電子装置は、例えば、システムコントローラ、棚アンテナ、データベースサーバなどを、含み得る。

ある実施形態では、ディスプレイシステムは、ベースディスプレイユニット(例えば、ボード、壁、若しくは他のベースユニット)を含む。そのようなある実施形態では、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚など)はベースディスプレイユニットに取り外し自在に付属する。ある実施形態では、ディスプレイシステムは、複数のホールを備えるボードを含む。例えば、ディスプレイシステムは、ペグボードを含み得る。そのようなある実施形態では、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚など)は、ボードの少なくとも一つのホール内部に位置し得る。ある実施形態では、(例えば、コントローラを含む、本明細書の別処に記載の電子装置のいずれも含む)電子装置は、ベースディスプレイユニットを介して(例えば、ペグボードなどのボードを介して)一つ若しくはそれ以上のディスプレイ構造体(例えば、一つ若しくはそれ以上のペグ、棚、及び/又はトレイ)と電気的に連絡する。

ペグボードディスプレイの例では、電気配線は、鉛直若しくは平(又は他の方向もあり得る)ストリップ内で走り得る。配線は、ペグボード内のホールの各々に結合し得る。例えば、図1では、ペグボード110の背面は、挿入されたペグ(若しくはフック)への即座の接触を提供する直列状の電子インクを含み得る。(図1に示すように)ペグボードホールがボックス状のアレイであれば、第1の鉛直列のあらゆるペグホールが第1の配線に結合し、次の近接の列のあらゆるペグホールが第2の配線に結合するように、配線が構成され得る。第1の配線が電子装置に結合し、第2の配線が接地してもよい。ある例では、第1の配線は第2の配線と入れ替わり得る。他の例では、各々の第1の配線が、異なる電子装置(例えば、ペグホールの各々の列に対する独立の追跡システム)に結合してもよい。同じシステムが、鉛直の列に代わって、水平の行の配線(例えば、別途の水平配線ストリップ)に適用され得る。ペグホールが別のアレイで構成されれば、配線は別途のパターンとなり得る。例えば、ペグホールが六形パターンに従うならば、配線は、前述のように別途、但し斜めのラインに沿って、構成され得る。別途、配線は鉛直状に若しくは水平状に更に構成され得るが、配線のためのより多くの行/列があらゆるペグホールをカバーするのに必要とされ得る(ある例では、例えば、ペグホールのあらゆる行若しくは列がペグを受けるように想定されているのでないならば、スキップされるペグホールも存在し得る)。

前述の配線に加えて、電気的配線はリボンケーブル(例えば、16ピンコネクタ)を含んでもよい。リボンケーブルの各々はマルチプルリボンコネクタを含んでもよく、この場合、個々のペグホール(若しくは、少なくとも、ディスプレイペグを受ける個々のペグホール)と整列するリボンコネクタはそのリボンケーブルと結合する。リボンコネクタは、第1のリボンケーブルと結合するペグホール内にフィットする、個々のディスプレイペグに装着する第2のリボンケーブルを受け入れ得る(例えば、受け得る)。このように、マルチプル電気配線は、単体のペグから、単体のペグホール−ペグインタフェースにおける電気配線に接続し得る。このことにより、多重電気信号が、電子装置と、単体のペグ、及び/若しくは、ペグから吊す製品/オブジェクトとの間に、送信されることが可能になる。

ある例では、リボンコネクタがペグホールから1cmの範囲に配置され、よって、ペグ及びディスプレイ配線のリボンケーブルは適宜整列されて相互に結合し得る。ディスプレイの電気配線は、電気接続を確立するために、リボンコネクタにクリンプされ得る。ディスプレイ上の電気配線とペグとの間のインタフェースは、z軸電導接着剤若しくはテープも含み得る。

図1は、ペグボード110に挿入されたペグ(若しくはフック)112を示す。更に、図1では、製品114がペグ112に吊されている。2本若しくはそれ以上の電極により、以下により詳細に記載するように、それらの間の全体抵抗を計測して、在庫をカウントし検証し、補充除去を追跡し、及び的確な製品の配置を検証することが可能となる。

電気配線に加えて(若しくは替えて)、(以下により詳細に記載する、棚及び/又はトレイを採用するディスプレイのいずれも含む)本明細書に記載のディスプレイのいずれも、無線電力トランスファ及び/又は無線通信のためのコイルを含み得る。電気配線と同様に、個々のコイルはオブジェクトに含まれる部品(例えば、オブジェクトパッケージに含まれるRFIDチップ、抵抗素子、LEDなど)を電気的にチャージでき、及び/又は、情報はそれらの間で無線通信され得る(例えば、オブジェクトのID)。無線チャージング及び通信は双方向であってもよい。ある例では、送信コイルがディスプレイの背面に搭載され、受信コイルがオブジェクトのパッケージ内部に埋め込まれており、よって、オブジェクトを電子装置に電気的に接続するのに電気配線をペグに沿って這わせる必要が無い。ある実施形態では、オブジェクト(例えば、パッケージ)は、ある周波数に合わせて作成されたコイルを有し得る。ある実施形態では、その周波数は受信コイルにより読み取られ得るのであり、従って、周波数は個別のパッケージサインとして作用する。

ディスプレイフック(若しくはペグ)は、サポート構造体を含み得る。サポート構造体は、プラスチック若しくは金属、又は他の固い材料コアで形成され得る。例えば、図2Aでは、ディスプレイペグはサポート構造体201を含む。サポート構造体は、可撓性のあるペグスリーブにより覆われ得る。スリーブがサポート構造体への装着を維持するように、スリーブは背面粘着式であってもよい。例えば、図2Aは、サポート構造体201に装着される前の、可撓性のあるペグスリーブ210を示す。スリーブは、熱収縮ラップなどの収縮薄膜を用いて、ペグにフィットし得る。以下に記載する、他の例では、なんらスリーブを用いること無くペグが形成され得る。図2Aでは、ディスプレイペグは更に、リボンコネクタ202を含む。図2Aのディスプレイペグは、図3に示す、テールユニット302と接続し得る。

ディスプレイペグは、種々の形状及びサイズのいずれであってもよい。図4A−図4Dは、本開示に適用され得るディスプレイペグ400のタイプの幾つかを示すのであり、シングルロッドストレートペグ(図4A)、ダブルロッドストレートペグ(図4B、4D)、及びU形状ペグ(図4C)などである。本開示に適用され得る他のペグは、端部にフックを備えないブラケット及びストレートロッドを含む。例示のロッドは全て実質的にストレート、床に平行、及びディスプレイに直交であるが、本開示に適用され得る他のディスプレイペグは、より湾曲していても(よってペグに吊されるオブジェクトが湾曲の極小値部までスライドしても)、及び/又は、傾斜していても(よってペグから吊されるオブジェクトがペグの背部に若しくは前部にスライドしても)、よい。

ある実施形態では、少なくとも二つの電気ターミナルが配置された基板(例えば、スリーブ、モールドなど)により、ペグサポート構造体が少なくとも部分的に囲まれるように、ペグサポート構造体を配置することにより、ペグが形成され得る。そのようなある実施形態では、ペグサポート構造体が基板により少なくとも部分的に囲まれた後、電気ターミナルがディスプレイペグの外側面の少なくとも一部を形成する。ある実施形態では、基板はスリーブを含み、サポート構造体を構成することは、サポート構造体の周りの少なくとも一部を(電気ターミナルがプリントされ得る、若しくは配置され得る)スリーブで包むことを含み得る。ある実施形態では、基板は、(電気ターミナルがプリントされ得る、若しくは配置され得る)モールドを含み、サポート構造体を構成することは、モールドのキャビティ内にサポート構造体材料を注入することを含む。

例えば、スリーブが用いられる実施形態では、スリーブは電気ターミナルを含み得る。例えば、図5を参照して、ペグ502は正電気ターミナル506と負電気ターミナル508を含み得る。電気ターミナルは、導電性インク、若しくは従来の回路及び回路ボードを用いて、形成され、プリントされ、若しくは(例えば、インモールドなどで)形成され得る。導電性インクが、表面上にプリントされ、若しくは形成され、又はインモールドされる方法は、例えば、2012年6月12日発行の米国特許第8198979号(特許文献1)に教示されており、その開示は全体として本明細書に参照の上組み込まれる。インモールドのプロセスは、先ずモールド(例えば、薄膜)上に電気ターミナルをプリントすること、及び、続いてモールド(例えば、薄膜)のキャビティ内にペグを注入モールドすることを、含み得る。一方で、電気ターミナルは、注入モールド内部にて、薄膜の代わりに、リリースペーパ上にプリントされてもよい。リリースペーパを用いることにより、薄膜内でシールすることや薄膜によりカバーすること無く、ターミナルはペグの外側面にモールドされる。

ある例では、スリーブは、織られた収縮ラップでよい。ペグを覆ってラップをスライドし、(チャイニーズフィンガトラップと同様に)ラップの直径が収縮するようにラップを縦にストレッチすることにより、織られたラップはペグにフィットし得る。一つ若しくはそれ以上の電導スレッド若しくはワイヤがラップに埋め込まれ、これにより、ワイヤの第1の端部はペグとディスプレイの間のインタフェースに接触し(例えば、リボンコネクタ内にフィットし、ディスプレイの前面でz軸接着剤と接触し、ディスプレイの背後で電気ワイヤにクリンプされ、など)ワイヤの第2の端部はオブジェクトが吊され得る位置にてスリーブを延在させ若しくはスリーブから突き出る。このようにして、ペグに吊されるオブジェクトをディスプレイに(更にはディスプレイに接続する電子装置に)接触させる電気ターミナルとして、ラップは形成され得る。

一部の電導ターミナルは接地してもよく、他のものは電子装置に結合してもよい。個々のターミナルは、ディスプレイ内の電気配線を介して(例えば、回路ボードを介して、導電性インクトレースを介して)電気的に結合し得る。ペグ内に複数の電気ターミナルを備える例では、個々のターミナルは、リボンケーブル及びコネクタを用いてディスプレイを介して結合し得る。よって、個々のターミナルは、独立の電気信号を提供し得る。

本開示は概略、少なくとも二つの電気ターミナルを有するペグに適用される。電気ターミナルの一つは、電気配線を介して接地する、接地ターミナルでもよい。他のターミナルは、情報が電子装置と、ペグに吊される製品若しくはオブジェクトとの間で、双方向に送信され得るように、電子装置と接続してもよい(例えば、電子的に結合してもよい)。ペグそれ自身は、ターミナルと電気配線とに結合する一つ若しくはそれ以上の電子装置を含んでもよい(例えば、以下に記載するように、ペグは、ペグに吊されるオブジェクトに関する情報を運ぶことができる、又は、電子装置から受ける他の情報を運ぶことができる、一つ若しくはそれ以上のLEDライトを含み得る。)

ある例では、ターミナルの少なくとも一つは、無線コイルに置き換えられ得る。例えば、オブジェクトは、受信コイルにて電気信号を受信し、受信コイルから、オブジェクトが吊されるペグに結合する抵抗素子に(更に受信信号を無線で送信するために、送信コイルなどの別のコイルに)、電流を担持し得る。

ある例では、電子装置に結合する電気ターミナルは、多重の独立セグメントに分割され得る。個々のセグメントは、それ自身の固有の電気信号を送信して、単体のペグにて複数の電気ターミナルを実効的に確立し得る。

ある実施形態では、ディスプレイペグは、オブジェクトが第1のセグメントの電導ターミナルと電気的に連絡して配置されるとディスプレイペグから第1の電気信号を送信するように構成された、第1のセグメントと、オブジェクトが第2のセグメントの電導ターミナルと電気的に連絡して配置されるとディスプレイペグから第2の電気信号を送信するように構成された、第2のセグメントとを、含む。例えば、図2Aを参照して、ペグは、第1のセグメントと第2のセグメントを含む。図2Aでは、ペグは(接地ターミナルとして用いられ得る)コモンレール206、第1の電気ターミナル204、及び第2の電気ターミナル208を含む。ある実施形態では、オブジェクトがターミナル204及びコモンテール206と電気的に連絡して配置されると、第1の電気信号が、ディスプレイペグから(例えば、コントローラ、若しくは、ディスプレイペグからの信号を読み出せる他の電子装置へ)送信され得る。ある実施形態では、オブジェクトがターミナル208及びコモンテール206と電気的に連絡して配置されると、第2の電気信号が、ディスプレイペグから(例えば、コントローラ、若しくは、ディスプレイペグからの信号を読み出せる他の電子装置へ)送信され得る。ある実施形態では、更なるセグメントが(例えば、図2Bに示されるように)存在し得る。そのようなある実施形態では、第3のセグメントは、オブジェクトが第3のセグメントの電導ターミナルと電気的に連絡して配置されると、第3の電気信号をディスプレイペグから送信するように、構成されている。第4、第5、第6などのセグメントも存在し得る。

ある実施形態では、第1と第2のセグメントは、共通の接地ターミナルを共有する。例えば、図2Aでは、個々のセグメントは、共通の接地ターミナル206を共有する。他の実施形態では、第1と第2のセグメントは、独立の接地ターミナルを含む。

ある実施形態では、接地ターミナルは、他のターミナルを、接地ターミナルが結合するセグメント内に置きつつ、横並びの構成で配置され得る。例えば、図2Aでは、接地ターミナル206は、第1の電気ターミナル204と第2の電気ターミナル208による、横並びの構成で配置される。

二つのターミナルセグメントが図2Aで示されているが、他の実施形態は二つ以上のターミナルセグメントを含み得る。例えば、ある実施形態では、ペグは、三つ、四つ、五つ、若しくはそれ以上のセグメントを含み得る。個々のセグメントは、電気的接触が為され得る一対のターミナルを含み得る。更に、ターミナルセグメントのレイアウトは図2Aに示す実施形態には限定されず、別の実施形態では、他のターミナルレイアウトが用いられ得る。例えば、図2Bは、ある実施形態に従って用いられ得る例示のターミナルレイアウトの概略図である。図2Bでは、ターミナルレイアウトは、第1のセグメント212と第2のセグメント214を含む(加えて七つの更なるセグメントを含み、個々のセグメントは一対の導電性ターミナルを含む)。図2Bでは、マルチプル接地ターミナル部206は、「ジグザグ」パターンで構成され、複数の中間電気コネクタ210を介して相互接続する。アクティブターミナル(例えば、204及び208)も「ジグザグ」パターンで構成される。アクティブターミナルは、ペグのベースから、ペグの丈沿いに、ホットターミナルまで延在する電気トレースを介して、電気的に独立にアドレスされ得る。電気ターミナルの他のレイアウトも可能である。

ある実施形態は、ディスプレイペグから吊されたオブジェクトの、ディスプレイペグ上の位置を判定することを含む。例えば、ディスプレイペグから流れる電流の変化を(例えば、コントローラを用いて)検出することにより、このことは達成され得る。一方で、ディスプレイペグの丈沿いに複数の電気的に独立にアドレス可能なセンサを配置することにより、このことは達成され得る。例えば、図2A−図2Bに関して上述したように、ターミナル対を備える複数のセグメントを、ディスプレイペグの丈沿いに配置し得る。ある実施形態では、これらのセグメントが電気的に独立にアドレス可能であり、このことにより、(例えば、本明細書の別処に記載の抵抗素子構成のいずれも含む)抵抗素子を備えるオブジェクトがペグに配置されると、セグメントのうちのどれが抵抗の変化を示すかを判定することによりペグの位置を判定し得る。同様のスキームが非抵抗素子センサで採用可能である。例えば、ある実施形態では、一行の容量センサ、圧力センサ、若しくは、門明細書に記載の他のセンサタイプのいずれも、ペグの丈沿いに配置され得る。例えば、ペグを介して流れる電流の変化を判定することにより(例えば、オブジェクトがペグに配置されるときにどのセンサが変化する電気信号を送信するかを判定することにより)、ペグに配置されるオブジェクトの位置が判定され得る。

ペグから吊されるオブジェクトがペグのサポート構造体の表面に接触するように、ターミナルがペグのサポート構造体の表面上に配置され得る。ある例では、ターミナルは上面沿いに配置される。これらの例のうちの幾つかは、図4A−図4Dの添付の図面で示される。他の例では、例えば、ペグから吊されるオブジェクトが、ホールの全ての側面でペグに接触する狭いホールにより吊される場合、ターミナルはペグのどの面沿いにも配置され得る。しかしながら、ペグから吊されるオブジェクトに作用する重力は通常、ペグの上面沿いに最も信頼性の高い電気接続を提供するので、上面沿いにターミナルを配置することが概略好ましい。

ペグがシングルロッドのストレートペグならば、ターミナルの各々はロッドの上面沿いに形成され得る。個々の表面は、ロッドの丈に沿って、全体丈に沿って若しくは丈の実質一部(例えば、半分、殆ど、90%、ペグの湾曲部位まで、など)に沿って、延在し得る。ターミナルが複数のセグメントに分割されるならば、ロッドの丈のうちの任意の断面にて、二つのターミナル、接地ターミナル及びアクティブターミナルが正確に存在するように、個々のセグメントがロッドの丈沿いの距離を占め得る。

ペグがダブルロッドのストレートペグならば、個々のロッドはターミナルを含み得る。言い換えれば、接地ターミナルが左ロッド上に形成されアクティブターミナルが右ロッド上に形成されてもよく、又は、その逆でもよい。一方で、ターミナルがダブルロッドの同じロッド上に形成されてもよい。

本開示のある例では、ペグ(一つのロッド若しくは二つ)の断面は、二つ以上のターミナルを含んでもよい。例えば、一つのターミナルが接地に接続し、他のターミナルが各々、異なる電子装置に(例えば、一つのターミナルがサーバ、LED、アラーム、無線通信のアンテナなどに)接続してもよい。そのような例では、断面沿いのターミナルの各々は、同じ電気信号若しくは異なる電気信号を電子装置に夫々提供し得る。

ロッドの丈沿いにターミナルが分割される例では、一つのオブジェクトがセグメント毎にフィットするように、セグメントが配置され得る。例えば、ペグがパッケージされたカミソリを受けるように設計され、個々のカミソリのパッケージが約2インチの厚さである(即ち、10インチの長さのロッドにて、およそ五つのカミソリがフィットし得る)ならば、ロッドから吊されたときに個々のカミソリのパッケージがアクティブ電気ターミナルの別々のセグメントに接触するように、個々のセグメントを約2インチ長にできる。この場合、個々のレーザパッケージは、電子装置にロッドを介して異なる電流を送信し得る。これらの例では、個々のセグメントは、第2のリボンケーブルの異なる個々のワイヤに接続し得る。

前記の例のいくつかは、可撓性のあるスリーブを有するロッド若しくはペグに適用するものとして記載したが、他の例では、接着剤を必要とすること無く、配線(例えば、導電性インクトレース)がロッド/ペグ自身に直接に、プリントされ/形成され/インモールドされ得る。例えば、ある実施形態では、ペグ(若しくはフック)は、銅や鋼鉄などの、導電性材料から形成され得る。ペグの周囲は、誘電性若しくは非導電絶縁材料でコートされ得る。センサは、ペグの周囲の表面沿いにコーティング上に付属され若しくは形成され得る。導電性材料は、ペグが装着されるサポート構造体により、接地され得る。よって、導電性材料は、センサの接地電極として機能し得る。

ある実施形態では、ペグの固いコアを材料でコーティングする代わりに、センサがラッパに予めプリントされ、ラッパがペグのコアの周りにラップされ得る。ペグのコア(それ自身は中空でも中身が詰まっていても、よい)は、例えば、紙、プラスチック、金属、若しくは任意の他の適切な材料から、形成され得る。ラッパは、キャリアとして作用する紙や薄膜から作成され得る。ペグは、注入モールディング、ブローモールディング、スラッシュモールディングなどの、他のプロセスを利用して作成され得る。モールディングプロセスの間、ペグは、象眼導体で成形され得る。一方で、導電性材料が、(例えば、三次元プリンティングにより)ペグ上にプリントされ得る。これらの例のいずれでも、導電性材料は、センサに接触して回路を構成するように、形成され若しくはプリントされ得る。

ある実施形態では、ペグは象眼導体で成形され得る。ある実施形態では、ペグは導電性材料で三次元プリントされ得る、若しくは、導電性材料の上で三次元プリントされてトレースを形成し得る。

あるモールディングプロセスでは、ペグはヒンジにより平坦に作成され得る。例えば、ペグは、所定の曲げ領域を伴って、機械的にヒンジされ、生体的にヒンジされ、若しくはプリントされ得る。ある実施形態では、ペグは、直接プリントされ、インクジェットプリントされ、転写プリントされ、接着され(例えば、感圧接着(PSA)により接着され)、若しくは、ペグの表面に付着する回路を有し得る。作成後、ペグは織り込まれ若しくは曲げられ、最終的形状を形成し得る。よって、センサ及び導体トレースは、平坦な表面に形成され続いて最終的回路内に曲げられ得る。そのような例にて導電性インクを用いてセンサを形成するとき、一つ若しくはそれ以上の熱成形若しくは伸縮性インクを用い、このことにより、ペグが最終的形状に織り込まれる際に回路の電導領域が変形しない若しくは割れないことが、望ましい。

ある実施形態では、電気ターミナルは、周知の任意の手段により、ペグに、若しくはペグの周囲にフィットするスリーブに、直接に添付する、任意の標準配線であればよい。よって、本開示は、インモールドの若しくはプリント電気接続に限定されず、(例えば、ペグで吊される間や、棚上に配置される間などに)製品間で確立され得る任意のタイプの電気接続や、(例えば、在庫管理システムなどの)他の電子装置であればよい。

オブジェクト(即ち、オブジェクトそれ自身、若しくはそのパッケージ)は、抵抗素子を含んでもよい。抵抗素子は、本開示の他の配線と同様に、導電性インクを用いて形成されてもよい。抵抗素子は、オブジェクトがペグから吊されるときにペグに接触するオブジェクトの一部上にて、オブジェクトに形成され/プリントされ若しくは作り出され得る。このように、抵抗素子は、ペグの所与の断面沿いにペグ内に含まれるターミナル間で(又は、棚やトレイなどの、任意の他のディスプレイ支持タイプに関するターミナル間で)電気接続を完了し得る。ある実施形態では、オブジェクトは、パッケージのインタフェース(例えば、パッケージのループ)と関連する第1の電気コンタクトと、ペグと接触するように構成された第2の電気コンタクトを、含み得る。そのようなある実施形態では、(導電性インクで形成され得る)抵抗素子は、第1の電気コンタクトから第2の電気コンタクトへの、電導経路を形成し得る。例えば、様々と図6A−6C、図6E−Hに示すように、抵抗素子602は、両方のターミナルが抵抗素子に接触するように、ループ604の上部で形成され得る。オブジェクトが吊されるループは、(ループが平坦であるならばオブジェクトがペグ上を端から端へ滑動するのとは、対照的に、)ペグのターミナルとオブジェクトの抵抗素子との間で良好なコンタクトが為されるように、湾曲するのが好ましい。

ある実施形態では、抵抗素子の第1の及び/又は第2の電気コンタクトが、ループの内側エッジ沿いに配置される。例えば、図6Aでは、抵抗素子602は、ループ604の内側エッジ606沿いに形成されるコンタクトを含む。

図6A−6Iに示す例は、本開示に限定されることを意図するものでは無く、抵抗素子がペグのターミナルに接触するために構成され得る多数の方法を示すものである。オブジェクトは、(例えば、図6Aのように)アーチ状の上部を伴うループを含み得、このことにより、上部表面沿いにターミナルを有するシングルロッドペグは、ループの上部に接触する。(例えば、図6Bのように)ダブルストレートペグ上で吊り下がるように、二つのアーチを伴うループを含むオブジェクトもある。(例えば、図6C−図6Eのように)狭いループを含むオブジェクトもある。狭いループはペグの全ての表面にコンタクトし得るので、抵抗素子は狭いループ沿いのどこに配置されてもよい(及び、そのためペグの周辺のどこであってもよい)。抵抗素子は、(例えば、図6Cのように)二つのターミナルを直接接続してもよく、(例えば、図6Dのように)より従来の抵抗素子を介してターミナルを接続してもよく、更に、抵抗素子の間で他の電気コンポーネント(例えば、RFIDタグなど)を設け、このことにより(例えば、図6Eのように)他の電気コンポーネントがターミナルの間で直列に接続するようにしてもよい。従来のループに代わって、オブジェクトは、オブジェクトがペグにより受け止められてペグとスリットの全ての若しくは任意の側面との間での電気接触を維持する(例えば、図6F)ように、オブジェクトがペグ上に配置されるときに十分に開くスリットを含んでもよい。ある例では、オブジェクトは、抵抗素子と結合する一つ若しくはそれ以上の無線レシーバコイルを含み、このことにより、抵抗素子が(例えば、ディスプレイ内で)(例えば、図6Gのように)ペグ内のワイヤターミナルと無線トランスミッタとの間で電気接続を確立してもよい。ある例では、オブジェクトは、(例えば、図6Hのように)ループの代わりにオープンスリットを含んでもよく、(例えば、図6Iのように)相互に電気的に接続する多重ループを含んでもよい。

ある実施形態では、オブジェクトの抵抗素子は導電性インクを含んでもよく、導電性インクはグラフィック画像の少なくとも一部を形成してもよい。例えば、ある実施形態では、オブジェクトはパッケージされた品物でもよく、(抵抗素子として機能し得る)導電性インクのトレースがパッケージ上のグラフィック画像の少なくとも一部を形成してもよい。導電性インクは、例えば、導電性インクのみが、若しくは他の色のインクと共に導電性インクがパッケージ上に形成される、プリントプロセスの一部として形成され得る。ある実施形態では、導電性インクは、製品若しくは製品パッケージ上にてドットの形式であってもよい。ある実施形態では、(例えば、シアン、マゼンダ、イエロー、若しくは任意の他の色などの)他の色のドットが、製品パッケージ上の導電性インクと共に示され得る。ある実施形態では、導電性インクがマルチカラープリントプロセスの一部としてデポジットされてもよい。例えば、導電性インクは、標準四色プリントプロセス(例えば、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、キー)プリントプロセス)の一部として、パッケージ上にプリントされてもよい。ある実施形態では、導電性インクは、プリントプロセスのブラック(即ち、「キー」)コンポーネントとして用いられ得る。

導電性インクは、テキスト、画像、及び/又はシンボルを含む、あらゆる種類のグラフィックコンテントに組み込まれ得る。ある実施形態では、導電性インクは、(例えば、テキスト、画像、若しくはシンボルなどの)グラフィックコンテントのエッジ沿いに配置され得る。例えば、図7はグラフィックエレメント702(文字「T」)の概略図であり、該グラフィックエレメント702は点線で描かれている。この実施形態では、(実践で示される)導電性インクトレース704が、グラフィックエレメントの上部エッジ沿いに配置されている。そのようなある実施形態では、このように導電性インクを配置することにより、導電性インクが存在する領域をビューアが視覚的に検出することが困難になり、このことは、ビューアの注意をオブジェクト(例えば、パッケージ)のグラフィックエレメントからそらせることを回避する助けとなり得る。

ある実施形態では、オブジェクトで(及び/又は、本明細書の別処で記載する電気配線で)用いられる導電性インクは、カーボン含有の導電性インクであってもよい。ある実施形態にて、カーボン含有の導電性インクは望ましいが、必ずしも全ての実施形態ではない。そのようなインクを用いて形成される構成の抵抗は構成の丈により線形的に変動するからである。この線形的変動により、(例えば、検出が望まれる異なるタイプのオブジェクトの各々に対して)固有の抵抗素子を設計することがより容易になる。例えば、10Ω、20Ω、及び30Ωの抵抗を有する抵抗素子を設計することを望むならば、10Ω抵抗に対する第1の丈を有する抵抗素子、20Ω抵抗に対する第1の丈の2倍である第2の丈を有する抵抗素子、及び30Ω抵抗に対する第1の丈の3倍である第3の丈を有する抵抗素子を、製造すればよい。一方で、(カーボンを含まない或る導電性インクでは生じ得るが)抵抗の変動が非線形であるならば、抵抗素子を設計する際に抵抗素子の丈と抵抗との間の関係の非線形性が考慮される必要がある。ある実施形態ではカーボン含有の導電性インクの利用が有益であるが、当然ながら本開示はカーボン含有の導電性インクの利用に限定されるものでは無く、ある実施形態では、カーボンが無い導電性インクも用いられ得る。

本開示は更に、複数のオブジェクト(例えば、パッケージ)形状及び設計(例えば、ペグに吊されるように設計されたパッケージ)を提供する。ある実施形態では、オブジェクト(例えば、パッケージ)は、オブジェクトの個別のアイデンティティを更に通信する、抵抗、電気容量特徴、ペグ表面への近接の若しくは他の検知方法を通信する、ペグホール近く若しくは上の表面にプリントされた、抵抗、絶縁体、半導体、若しくは導体を有してもよい。オブジェクトは、ペグ表面と相互作用する、LED若しくは他の光学装置及び/又はサウンド装置及び/又は電流担時トレースを、有してもよい。ダイカットホールは、前方若しくは後方に曲がり露出されたインクを有するフラップを、有してもよい。ある実施形態では、ダイカッテングの後にプリントされたスルーホールが、ペグホールの内部にインクを配置するのに用いられ得る。

前述の抵抗素子に加えて、オブジェクトは、無線周波数信号を発し得る無線周波数識別体(RFID)を含み得る。ある例では、RFIDはパッシブ識別体でもよく、即ち、識別体は外部周波数ソースにより電力を得てもよい。例えば、RFIDがオブジェクト内に含まれるならば、オブジェクトがストア店員によりスキャンされ、スキャナは、スキャナがRFID回路内に含まれる情報を読み出せるようにRFIDをアクティブ化しし得るものでもよい。一方で、RFIDは、RFIDのアクティブ化によりアラームが鳴るように(例えば、スキャナにより与えられるエネルギに応じて、RFIDが、スキャナにより、若しくは、アラームをアクティブ化する別のレシーバにより検出される、それ自身の信号を生成するように)、ストアの入口及び/又は出口に配置されるスキャナによりアクティブ化されるものでもよい。ある例では、RFIDは、オブジェクト内に含まれ且つRFIDに結合される無線レシーバにより、アクティブ化するものでもよい。RFID回路は、およそ96ビット若しくはそれ以上の情報を含み得る。96ビットは、所与のストア内のあらゆる製品に対して固有のIDを提供するのに十分な情報(全体で296通りが可能なID)であり得る。パッシブRFID技術は十分に確立されており、ロングレンジの検出に用いられ得る。しかしながら、パッシブRFIDは、ある実施形態では、法外に高価である。ある実施形態では、RFIDに含まれる情報は、製品のアイデンティティ、若しくは製品に関する他の情報(例えば、ブランド、モデル番号、カラー、コストなど)を示し得る。

他の例では、RFIDは、チップレスRFIDであってもよい。チップレスRFIDは、およそ2〜8ビット、ある例では8ビットを有する固有のIDも提供し得る。チップレスRFIDは概略、ショートレンジデバイスである(例えば、約10フィート先からスカン可能である)が、信号により高いレンジ(例えば、100フィート、数百フィートなど)を与えるためにRFIDはロングレンジアンテナに結合され得る。チップレスRFIDは、パッシブでもよい(例えば、外部動力源を与えられずには、それ自身の信号を生成しない)。RFIDの共鳴回路は、直径約4ミクロンの小ささであり、該回路はオブジェクトのパッケージ若しくはオブジェクト自身に含まれるのであり、このことは適切で且つ費用効率がよい。データは、比較的速いレート(例えば、2マイクロ秒で約1ビット)で、この技術から捕獲され得る。

ある例では、RFIDは、抵抗素子に電気的に結合し得る。例えば、ペグ上にオブジェクトを吊すことは、二つの独立の抵抗素子を用いてペグの二つのターミナル間の電気的接続を確立し得、RFIDは抵抗素子間に直列に接続され得る。このように、RFIDは、アクティブターミナルに接続する動力源(例えば、バッテリ)により、動力を与えられ得る。一方で、RFIDは、(例えば、スキャナにより動力を得たとき、ターミナルの一つに結合するバッテリにより動力を得たとき、自動的に、)アクティブターミナルを超えて、接続する電子装置に情報を送信し得る。そのような一つの例では、ペグの断面は、三つ若しくはそれ以上のターミナルを含み得、この場合、一つのターミナルは動力源を提供し、一つのターミナルは接地し、第3のターミナルはRFIDから情報を受信する。情報は、オブジェクトのアイデンティティ、若しくはオブジェクトに関する他の情報(例えば、ブランド、モデル番号、カラー、コストなど)を示し得る。

図1は、RFIDがターミナルに接続する、カミソリのパッケージに含まれるループ、若しくは他の吊り下げ手段/メカニズムを示す。最も左の写真では、RFID(写真の底部の小楕円102)とループ(写真の上部の白スリット104)との間の電気的接続が、配線(太い曲線106)により形成される。ある実施形態では、途切れない、若しくは分割された、導電性インク108が用いられ得る。導電性インクは、センシングのもの、若しくはパワー供給のものであればよい。

図8に示すように、ある実施形態に従って、多重のオブジェクト804(例えば、製品)は、シングルペグ上に吊され得る。図8に示す例示の実施形態では、個々のオブジェクト(例えば、パッケージ)は10Ω抵抗を有し、ペグは1.25Ω抵抗を有し得る。

製品は、センシングとパワー供給との両方のための、電気接続を含み得る。例えば、センサは、製品内の、正の及び負のトレースに亘る抵抗を読み取り得る。センサは、その抵抗を、解読及び更なる動作のための電子モジュールに通信し得る。更に、センサは、パルス状のパワーを、同じトレースラインを介してリレーし、製品(例えば、製品内のRFID、製品内のLEDインジケータ、など)にパワー供給し得る。ある実施形態では、オブジェクト(例えば、パッケージ)は、パワーがオブジェクトに送られるとオブジェクトが加熱される加熱回路を、含む。そのようなある実施形態では、オブジェクトを加熱することにより、湿気及び/又は凝縮が除去され得る。そのようなある実施形態では、オブジェクトは、(例えば、バンズを温めることを保持するため、ドリンクを温めるため、若しくは、任意の他の用途のため)使用前に自己加熱することが可能となる。ある実施形態では、そのようなシステムは、使用するパワーが電子レンジより少なく、更に、保温状態で製品を即座に販売できる。

本開示のある例では、抵抗素子は、RFIDと並行して稼働し得る。例えば、抵抗素子は接続する電子装置に情報を提供し得、一方RFIDは携帯式スキャナに他の情報を抵抗する。そのような例では、ペグに吊されるオブジェクトがスキャンされ得る。オブジェクトをスキャンすることにより、オブジェクトの正確なアイデンティティ(例えば、96ビットID)が識別され得る、若しくは、オブジェクトの小さいプールに属し得る一般的アイデンティティ(例えば、8ビットアイデンティティ)が識別され得る。オブジェクトをスキャンすることは、そのオブジェクトがどれだけ多く、スキャンされる特定ペグに吊り下がるかを、示し得ない。しかしながら、抵抗素子は、所与のペグに吊り下がるオブジェクトの量を示す情報を、電子装置に供給し得る。スキャナは、ペグと同じ電子装置と通信するアンテナを設けられてもよく、このことにより、電子装置は、ディスプレイ配線を介して抵抗素子から、及び、スキャナを介してRFIDから、即ち両方から、情報を受信し得る。よって、電子装置は、スキャンされるオブジェクトのタイプ、及び、どれだけ多くのオブジェクトがペグ上にあるか、を判定し得る。よって、スキャナは、個々のペグ上の若しくは個々の棚上の、単一の製品をスキャンすることのみ必要とされ、電子装置は、ストア内の、スキャンされる複数のペグ及棚の間に存在する、製品の全体の数を合計して、完全な在庫チェックを提供し得る。

所与のペグ上のオブジェクトの量を判定することは、複数のやり方の内の一つで完了され得る。例えば、ある実施形態では、ペグからコントローラにより受信される電気信号の抵抗値に少なくとも部分的に基づいて、特性判定が為され得る。ある実施形態では、ペグからコントローラにより受信される電気信号の抵抗の変化に少なくとも部分的に基づいて、特性判定が為され得る。以下でより詳細に示す、棚及び/又はトレイにより、同様の方法が用いられ得る。

一つの判定するプロセスは、一つのアクティブターミナルと一つの接地ターミナルとのみ有するペグ上に、複数のオブジェクトを吊すことを含む。個々のオブジェクトは、予め選ばれた抵抗若しくは抵抗率を伴う抵抗素子を有し得る。従って、同じオブジェクトの二つがペグに吊り下がると、ターミナル間の等価の抵抗は、そのオブジェクトの一つのみがペグに吊り下がる場合のものの半分となる。ターミナルに亘って、所定の電圧降下を与えると、ターミナル間を動く電流の量は、ペグ上のオブジェクトの量を示し得る。ある実施形態では、オブジェクトは、一定の抵抗を伴う抵抗素子を有し得る。

ある実施形態では、ペグ(若しくは他のディスプレイ構造体)と接触し電気的に連絡するオブジェクトのアイデンティティ及び/又は量は、オブジェクト及び一つの他のオブジェクトを介して流れる電流の値(若しくは値の変化)を検出することにより、判定される。他のケースでは、ペグ(若しくは他のディスプレイ構造体)と接触し電気的に連絡するオブジェクトのアイデンティティ及び/又は量は、単一のオブジェクトを介して流れる電流の値(若しくは値の変化9を検出することにより、判定される。

例示の目的のため、個々のジレット(登録商標)フュージョン(登録商標)カミソリは、10kΩの抵抗素子を有するパッケージにパッケージされ、個々のジレット(登録商標)MACH3(登録商標)カミソリは、20kΩの抵抗素子を含み得る。これらの抵抗値は、電子装置内に予めプログラムされ得る。従って、10Vバッテリソースがこれら二つの製品の一つを保持するペグに提供されると、電子装置は、1mA電流を、ペグに一つのフュージョン(登録商標)カミソリが吊り下げられているということを、若しくは、二つのMACH3(登録商標)カミソリが吊り下げられているということを、意味するものとして解釈し得る。ペグ上のオブジェクトをスキャンすることにより、電子装置は、フュージョン(登録商標)若しくはMACH3(登録商標)がペグに吊り下げられているかどうかを判定し、これにより、ペグ上のオブジェクトの量及びタイプを判定し得る。

一つの例では、アクティブターミナルは別々のセグメントに分割され、これにより、個々のセグメントは、そのセグメントを越えて動く異なる電流を有し得る。それらの例では、複数のフュージョン(登録商標)カミソリがそのペグに配置されると、個々のターミナルは1mAの電流が流れる。そのペグから吊され得るあらゆるオブジェクトが、固有の抵抗値を有する固有の抵抗素子を有するならば、電子装置は、スキャナから何らの情報無しに、個々のペグの個々のセグメントから吊り下がるオブジェクトを判定し得る。一方で、あらゆる製品が同じ抵抗値(例えば、10kΩ)を有する抵抗素子を含むのであれば、電子装置は、オブジェクトのアイデンティティを知ること無く、個々のペグから吊り下がるオブジェクトの量を判定し得、更に、スキャナからオブジェクトのアイデンティティに係る情報を受信し得る。このように、電子装置は、ペグ上のあらゆるオブジェクトは同一であると想定して、ペグ上の前面のオブジェクトをスキャンするスキャナからの識別情報を用いて、ペグ上のあらゆるオブジェクトのアイデンティティを判定し得る。よって、ストア内に50のフュージョン(登録商標)カミソリがあり、各々10個のカミソリを備える五つのペグがあるならば、ストア内に50のフュージョン(登録商標)カミソリがあると電子在庫管理装置が判定するためには、前方の五つのレーザのみをスキャンすればよい。このことは、ストア内の在庫情報を収集するのに必要とされる手仕事の作業量を大きく減少せしめる。

前述のシステムは、オブジェクトが誤ったペグに配置されているときを破堤することもできる。例えば、一つのフュージョン(登録商標)カミソリと一つのMACH3(登録商標)カミソリとが両方とも同じペグ上に配置されているならば、カミソリの等価抵抗は、約6.67kΩとなる。よって、ペグが一つのアクティブターミナルと一つの接地ターミナルのみを含む例では、ターミナルに亘る10Vの降下により1.5mAの電流が流れる。1.5mAは、単一の製品がペグから吊られている場合にコントローラが検出すると予想される電流のいずれにも合致しないので、システムは、二つの異なる製品がペグから吊り下がっていると判定し得る。システムは、操作者(例えば、ストアの従業員)に、ペグを調査しペグからオブジェクトを動かしてその適切なペグに戻すように、警告し得る。

ペグベースのシステムに対して、これらの特定の例を記載したが、当然ながら、他の実施形態では、棚及び/又はトレイシステムに関して、同様の戦略を採用し得る。

上記の例は、関連する抵抗値を有するオブジェクトに特に関するのであるが、本開示は、(例えば、コントローラから供給される電圧がある範囲の周波数を有する交流であり、生成されるAC電流がオブジェクトを識別するのに用いられ得る場合など)電気容量値若しくはRC値を有するオブジェクトに同様に適用される。例えば、個々の製品はそれにプリントされる固有の電気容量やRCインピーダンス値を有し得、それら値は、製品が配置されるペグや棚の電気ターミナルにより検出され得る。前述のシステムは、製品の量をカウントでき、更に、誤った製品(例えば、二つの異なる製品)がペグや棚に存在するかどうか判定することもできる。

本開示のある例では、容量性素子は、抵抗素子の代わりに若しくは抵抗素子に加えて、用いられ得る。容量性素子も、類似の方法を用いてオブジェクト内に形成され得る。例えば、ある実施形態では、容量センサは、ペグがオブジェクト若しくはオブジェクトに付属するラベルのいずれかの、異なる電気容量特徴を読み取り得るように、(例えば、インモールドを介して)ペグ内に統合し得る。

製品に関して、抵抗素子を用いることと、容量性素子を用いることとには、確かな差異が存する。第一に、抵抗素子は、抵抗値により、情報をコード化し運搬する。対照的に、容量性素子でコード化され容量性素子により運搬される情報は、容量値で担持される。第二に、抵抗素子は概略、素子と物理的に接触するセンサとのみ通信し得る。対照的に、容量性素子は、素子がセンサに物理的に接触しなくとも、素子が容量的に結合するセンサと通信し得る。よって、容量性素子を有するオブジェクトは、センサと物理的に接触せずに、センサと通信し得る。

ある実施形態では、センサは、容量性センシングと抵抗性センシングの両方の混合を含み得る。そのようなある実施形態では、ラベルにより電気容量特徴を有するオブジェクトは、ペグにより読み取られることが可能であり、抵抗を有するオブジェクトは、同じペグで読み出されることも可能である。

本開示のある実施形態では、製品内に抵抗素子も容量性素子も含むことが不必要であり得る。例えば、製品が、ウエイトセンサ、フォースセンサ、若しくはビジュアルセンサ、又は、製品に関する情報を識別するのに抵抗にも電気容量にも依存しない任意の他のセンサにより、識別されるならば、製品は、抵抗素子も容量性素子も含まなくてもよい。

本開示は、抵抗、電気容量、若しくはRCインピーダンス値に基づいて、製品を識別することに限定されず、ウエイト若しくはウエイト分布に基づいて、製品を識別することも、含む。例えば、棚若しくはペグは、ウエイトとウエイト分布の両方をまとめて判定し得る、ウエイトセンサ及び/又は圧力センサを、備え得る。センサは、分布に基づいて、ペグ若しくは棚に存する製品を識別でき、全体のウエイトを合算することにより、存する製品の量を判定し得る。そのように判定することにより、全体的に製品をスキャンする必要が省かれる。製品は、それら個々のディスプレイに配置されることのみで、実効的にスキャンされるからである。

更に、本開示は、製品にプリントされた若しくは別途付属されたコードに基づいて製品を識別することも、含む。例えば、ビジュアルセンサは、バーコード若しくはQRコードに基づいて、製品を識別することができる。ビジュアルセンサは更に、ペグ若しくは棚上の個々の製品をスキャンし、製品の全体の量を判定することができる。一方で、ビジュアルセンサは、量を判定するために、前述の抵抗、電気容量、RCインピーダンス、ウエイト若しくは圧力センサのいずれかなどの、第2のセンサと並行して稼動してもよい。

ある実施形態では、本開示は、一つ若しくはそれ以上の機械センサがペグ内に構築されるペグ構造体を、提供する。例えば、ウエイト若しくは圧力の変動を検出するのに、バルーンペグが用いられ得る。バルーンペグは固体のコアから形成され得る。そのようなある実施形態では、コアの周りに、膨らんだ鞘のように、バルーンが形成される。圧力センサ、歪みゲージ、及び/又はフォースセンサは、バルーンの端部に付属し得る。異なる位置のバルーン表面に加えられる異なるウエイトにより、気圧は変位するならば、変位の合成は、あるオブジェクトを表し得るウエイトセンサと釣り合うように読み出され得る。更に、バルーン内部の排気の変動は、バルーン表面の圧力若しくはウエイト変動を示し、それらは前述のセンサにより読み出され、製品がペグ上に配置される若しくはペグからリフトされることを、示し得る。

バルーンペグは、多重のセグメントで構成され得る。個々のセグメントは、接続チャンバのいずれにも影響を与えること無く空気が単一のチャンバ内部に変位するように、それ自身のエアチャンバ若しくはコンパートメントを含み得る。そのような構造体は、圧力若しくはウエイトの変動を示すのみならず、ペグに対する変動の配置を識別し得る。

更に、バルーン表面は、導電性トレースでプリントもされ得る(若しくは別途プリントされ得る)。個々のトレースの導電性は、バルーンが拡張若しくは収縮するにつれて変動する。一方で(若しくは更に)、導電性トレースは、製品がトレース上に置かれるときの、抵抗(若しくは電気容量)の増大を示し得る。導電性トレースに接続する電気回路は、前述の圧力センサ及び歪みゲージの判定と同様の判定を為すように、抵抗(若しくは電気容量)の変動を解釈し得る。

よって、導電性トレースは、バルーン上の(例えば、バルーンに触れる)製品を識別するために、製品ウエイト、電気抵抗、若しくは二つの組み合わせを、用いることができる。

バルーンペグは、一つ若しくはそれ以上の導電性トレースをバルーンの内部若しくは外部沿いにプリントし得るのであり、個々のトレースの導電性は、バルーンが拡張若しくは収縮するにつれて変動する。個々のトレースは、独立の導電性セグメントであり、独立の検知オペレーションを実施する独立の回路若しくはセンサに接続し得る。バルーンが独立のチャンバ若しくはコンパートメントに分かれる実施形態では、個々の独立のチャンバ上に独立のトレースが配置され得る。

ある実施形態では、予めプリントされたセンサを伴うバルーンペグは、その場で膨らみ得る。

ペグ(若しくはフック)に付属し得る若しくはペグ(若しくはフック)上で形成され得る、センサ及び導電性材料の数は、ペグの表面で利用可能な空間の量、及び、個々のセンサ若しくは導電性トレースのサイズによってのみ、制限される。センサは、ペグの周囲のどこに配置されてもよく、ある実施形態では、前記サポート構造体に装着するペグの端部とは逆に、ペグの前方の端部に、位置してもよい。導電性材料は、前述の位置のどこに配置されてもよく、ペグの後方の端部に配置されてもよい。ある実施形態では、多重のセンサがペグの表面沿いに配置されてもよい。例えば、図9では、ペグ902は、ペグの前方端部から後方端部に一行で配置された多重センサ904を含む。ある実施形態では、ペグは、多数の行のセンサを含み得る。例えば、図10A−図10Bでは、ペグ1002は、ペグの前方端部から後方端部に複数の行で配置された多数のセンサ1004を含む。導電性トレースは同様に、ペグの周辺沿いに並べられ得る。

ある例では、ペグは、より小さいペグセグメントから形成され得る。個々のペグセグメントはそれ自身、前述のように、他の完全なペグに装着してより大きい若しくはより長いペグを形成することができる、完全なペグである。例えば、図11では、ペグ1102は多数のペグセグメント1104を含み、それらの各々自身は完全なペグであればよい。一方で、前述のプロセスを用いて、センサ及び/又は導電性トレースを伴うペグセグメントが形成され、他方、センサ若しくは導電性トレースを伴わずに、他のペグセグメントが形成され得る。例えば、図11では、センサを伴わない非導電性セグメント116が、センサを有する導電性セグメントの前方の端部に装着され得るが、これは、装飾のため、安全のため、製品がペグから滑り落ちるのを防ぐためである。

前述の実施形態の各々では、センサ及び導電性トレースに加えて、ペグは更に、情報若しくはエネルギの転移のための、他の電気コンポーネントを含み得る。例えば、ペグは、エネルギ生成若しくはエネルギ転移を促進するために、圧電セル、光電池、若しくは無線レシーバ/トランシーバを含み得る。収穫されるエネルギは、運動エネルギ、太陽エネルギ、マイクロウエーブ、AM波、FM波、若しくは磁束のいずれからも、導出され得る。ペグは、スイッチ(例えば、磁気スイッチ)、RFIDチップ、及びアンテナなどの、更なるコンポーネントも含み得る。そのような更なる電気コンポーネントの使用は、ペグが採用される実施形態に限定されず、ある実施形態では,前述の更なる電気コンポーネントは、以下により詳細に記載される、棚及び/又はトレイを含むシステムのいずれかにより用いられ得る。

ペグは、種々の形状のいずれのものを採用してもよい。四角形でも円形でも三角形でもよい。ペグの上側は、フラットでも、丸めでも、丸められた側を伴うフラットであってもよい。ある実施形態では、ペグは、完全な円形でも、四角形でも、三角形でも、ペグの形状若しくはサイズを変更させる拡張セクション及び収縮セクションを含む任意の他の形状であってもよい。それらは一連のディップ若しくは湾曲部を有してもよく、又は完全にストレートでもよい。ペグの上側のエッジは、テーパしてもよく、テーパしなくてもよい。例えば、図12Aでは、ペグ1202は、実質的に矩形の断面形状を有する。一方、図12Bでは、ペグ1202は、ペグの上方左手角及び上方右手角にて、ノッチが形成されている。

ペグの構造体は、前述の実施形態に限定されない。ある実施形態では、ペグは、ペグ上に導電性トレースが露出されており、トレースにブリッジするオブジェクト(例えば、パッケージ)にパワーを担持し得る、ラベル(例えば、インモールドラベル)を含む。そのようなある実施形態では、オブジェクトは、パワーがペグからオブジェクトに送られるときにアクティブ化する電子コンポーネントを有する。

ペグの動作は、第1の状態と第2の状態との間で行き来する。第1の状態は、エレクトロニクスが負及び正のトレースラインを跨がる抵抗を読み出し、その抵抗の読み出しを解読及び動作のために電子モジュールに通信する場合に、センシングトレースがセットされる、というものである。第2の状態は、パワーがそれらの同じトレースラインを介してパルス化され、ライト、RFID、若しくは、パワーを要求する任意の他のアクティブコンポーネントを含む、パッケージにパワーを与える、というものである。

ある実施形態では、ペグは、他のペグから無線でパワーを受けて、リピータとしてパワーを転移し得る。そのようなある実施形態では、1つのペグがパワーを有してリピータコイルに十分に近接しているならば、更なるペグが同様にペグを得る。

ある実施形態では、ペグは(例えば、ペグの端部に配置された)近接センサを有する。そのようなある実施形態では、消費者が接近すると、ペグは、誰かがそこにいると判定する。そのような構成は、占有センサとして用いられ得る。ある実施形態では、占有センサは、タイマを開始して、どれだけ長く誰かがそこで製品若しくは他のオブジェクトを凝視しているかを追跡し得る。消費者が触れないものに対する、及び、消費者が触れて買うものに対する、消費者が触れて買わないものに関する情報と結合した、その情報は、購買習慣、及び、パッケージ若しくはディスプレイが販売を増加しているかどうか、を判定するための、価値あるデータである。近接センサは、ディスプレイの任意の他の部位(例えば、棚、トレイなど)にても用いられ得る。

ある実施形態では、オブジェクト(例えば、パッケージ)は、ホールの代わりに、ペグボードに磁気的に保持され得る。例えば、ある実施形態では、鉄含有材料がオブジェクト上にプリントされ、ペグボードのペグ上にオブジェクトを保持するのに用いられ得る。そのようなある実施形態では、一つのオブジェクトは、ペグ壁上の磁気的引力により、近接のオブジェクト及び/又はペグに隣接して、その位置を保持する。ある実施形態では、オブジェクトは、磁気材料で形成され得る。ある実施形態では、オブジェクトに磁石が装着しオブジェクトを適所に保持し得る。ある実施形態では、分極した磁界が用いられ、このことにより、オブジェクトは、ペグ無しで磁界に保持され得る。そのようなある実施形態では、オブジェクトは、磁界の極間で空中に浮遊する。

ある実施形態では、環境発電ペグが利用される。例えば、ある実施形態では、ペグは、例えば、ペグ上の圧電ムーブメントを介して、エネルギを得る能力を有し、該圧電ムーブメントは、例えば、バッテリ若しくはキャパシタを再チャージするのに用いられ得る。環境発電は、運動エネルギ、太陽エネルギ、マイクロウエーブのウエーブハーベスト、AM及びFM波、若しくは磁束によるものでよい。

ある実施形態では、ペグは、磁気スイッチ、RFIDリーダ及び/又はチップ、アンテナなどの、インモールドのハードセンサコンポーネントを有し得る。ある実施形態では、RFIDチップは個々のセグメントに埋め込まれ、ペグは、RFIDチップを適所に保持し、更にキャパシタにエネルギを格納することにより自家動力するエネルギを得る、アンテナであればよい。

ある実施形態では、ディスプレイは、(一つ若しくはそれ以上のペグに代えて、又は、加えて、)製品が配置され得る棚を含む。そのようなある実施形態では、棚の上面若しくは底面のいずれかに、センサが搭載され又はインモールドされ得る。例えば、棚がプラスチックであり容量性センサアレイが棚の表面の下に(例えば、「B」側に)装着されると、棚の表面の上に(例えば、「A」側に)配置されるどの導電性オブジェクトも、検知され得る。電界が十分に大きければ、オブジェクト(例えば、パッケージ)内の、若しくはオブジェクトに装着される、導電性材料の体積は、(後で本開示より詳細に記載する)タッチコードがオブジェクトの底部にある場合も含めて、読み出しされ計算され得る。容量性センサは、タッチコードを読み出し得る。棚の厚さ、棚が形成される材料、及び、読み出しされる容量性センサと製品の間の距離は、補われる必要がある。

センサは、ペグに関する、上述の他のプロセス(例えば、トランスファ成形、プリンティングなど)のいずれをも用いて、棚に装着され得る。

棚ユニットへのセンサの配置は、配置されているセンサのタイプに依存して変動し得る。例えば、グリッド、行、若しくは他のパターンで、棚の上面沿いに、抵抗性センサ、容量性センサ、若しくは、フォースセンサが配置され得る。例えば、図13では、ディスプレイ1302は棚1310を含み、その上ではセンサはグリッドパターンで配置されている。図13では、ディスプレイ1302は棚1312も含み、該棚1312は行パターンで配置されたセンサを含む。図13のディスプレイ1302では、棚1314は、「ゼリーロール」パターンに配置されたセンサを含む。一方で、棚上のオブジェクトを見るために、光学センサ、磁気センサ、若しくはアンテナが、棚ユニットの、上方面、側壁、若しくは後壁、更には、棚の下面のいずれでも、装着され得る。例えば、図14では、ディスプレイ1402は棚1410を含む。オブジェクト1420は、例えば、光学センサでもよい)センサ1430を用いて、検出され得る。更に、オブジェクト1422は、センサ1432を用いて検出され得る。

ある実施形態では、棚は、複数のホールを含むボードを備えるディスプレイシステムで用いられ得る。ある実施形態では、棚は、棚上の一つ若しくはそれ以上の突起を一つ若しくはそれ以上のホールに配置することによりディスプレイシステムに接続され得る。例えば、ディスプレイシステムは、ペグボードを含む。棚は、例えば、棚上の一つ若しくはそれ以上の突起を一つ若しくはそれ以上のペグボードのホールに配置することにより、ペグボードに接続され得る。

電気配線は、鉛直に若しくは水平に、又はときには他の方向に、走り得る。ペグボードディスプレイの例では、配線は、ペグボードのホールの各々に結合し得る。例えば、図15Aに示すように、配線は、多重配線セグメントを用いることにより、ペグボードのホールの各々に接続し得る。図15Bでは、(例えば、蛇紋パターンで配線セグメントを配置することにより)ペグボードのホールの全てを接続するように単一の配線セグメントが用いられる。棚が採用されるある実施形態では、配線は、棚の表面沿いに同様に走り得る。あらゆる第1の鉛直列は第1のワイヤと結合し、あらゆる近接の列は第2のワイヤと結合し、これにより列間で交互のワイヤ(即ち、パワーターミナル)となるように、配線は構成され得る。例えば、第1のワイヤは電子装置に結合し、第2のワイヤは接地し得る。ある例では、第1のワイヤは第2のワイヤと交互のものとなり得る。他の例では、個々のワイヤは、異なる電子装置(例えば、個々の列に対する独立の追跡システム)に結合し得る。同じシステムは、鉛直の行の配線の代わりに、水平の列の配線(交互の水平配線ストリップ)に適用され得る。ペグホール若しくはコンタクトのポイントが異なるアレイで配置されるならば、配線は別途のパターンとなり得る。例えば、ペグホール若しくはコンタクトのポイントが、六角形パターンに従うならば、斜めライン沿い以外の、前述のような交互に配置され得る。一方で、配線はまた、鉛直に若しくは水平に配置されてもよいが、あらゆるペグホールを覆うには、より多くの行/列が必要とされ得る(例えば、あらゆる行若しくは列のペグホールが棚を受けると想定されているわけではないならば、ある例では、スキップされるペグホールも存在し得る)。

フックに対するペグホールに関して上述するように、電気配線は、リボンケーブル(例えば、16ピンコネクタ)を含み得る。リボンケーブルの各々は、多重のリボンコネクタを含んでもよく、この場合、個々のペグホール(若しくは少なくとも、ディスプレイ棚を受けるペグホール)若しくはコンタクトのポイントと整列するリボンコネクタは、そのリボンケーブルと結合する。リボンコネクタは、第1のリボンケーブルと結合するペグホール若しくはコンタクトのポイントにフィットする、個々のディスプレイ棚に装着される第2のリボンケーブルを収容できる(例えば、受けることができる)。このように、多重の電気配線は、マルチワイヤケーブルを介して、単体の棚から若しくは単体のコンタクトのポイントから、ディスプレイの電気配線へ、接続し得る。従ってこのことにより、電子装置と、単体の棚若しくはコンタクトのポイントとの間で、多重の電気信号が送信され得る。吊り下げディスプレイと同様に、リボンケーブルは、棚ユニットの後壁若しくは側壁沿いに走り、棚上に位置する種々のセンサに接続し得る。リボンケーブルの個々のワイヤは、棚上に並ぶ異なる行や列に接続し得る。例えば、図16では、ディスプレイ1602は棚1604を含む。リボンケーブル内部のワイヤ1606は、棚1604上で並ぶ行1608に接続し得る。

ある実施形態では、圧力及び/又はウエイトセンサは、棚と関連付けされる(例えば、配置される)。概略、圧力及びウエイトセンサは、棚上に置かれる商品を識別することができる。これらのセンサは、製品それ自身からエンコード化された情報を読み取る必要なく、製品の複雑な識別を為し得る。例えば、センサは、製品のサイズ、及び、ウエイト、並びに、ウエイトの分布を、マップし得る。パッケージ若しくは他のオブジェクトのデザインにより、少なくとも部分的に、ウエイト及びウエイトの分布が、判定され得る。例えば、オブジェクト上の(例えば、オブジェクトパッケージ上の)リッジ、インデント、及び/又はエンボスに基づき得る。そのような複雑な識別により、個々の棚上での個別のシグニチャが可能となる。ある実施形態では、オブジェクトの二つ若しくはそれ以上のディメンジョン、オブジェクトのウエイト、及び/又は、表面圧力マッピングは、オブジェクトのタイプを識別するのに用いられ得る。複数のこれらセンサは、オブジェクト(例えば、製品)が上に配置される棚の上方面に配置可能であり、センサの読み出し値の組み合わせは、在庫管理システムにプログラムされた、種々の製品に対するウエイトの分布のリストと、対比され得る。センサの読み出し値の組み合わせが、リスト化された製品のウエイトの分布とマッチすれば、システムは、製品を最終的に識別し得る。システムは更に、棚上の多重のオブジェクト(例えば、製品)に対応するウエイトの分布を識別するように構成可能であり、個々のオブジェクトを一意的に識別し得、更に棚上に配置されたオブジェクトの数をカウントし得る。

ある実施形態は、オブジェクトを識別するのに用いられ得る、マルチレイヤ圧力検知センサと関連する。例えば、ある実施形態では、センサは、第1のセットの導電性トレースを含む第1のレイヤと、第2のセットの導電性トレースを含む第2のレイヤとを、含む。図17を参照すると、例えば、センサ1702は、第1のセットの導電性トレース1706を含む第1のレイヤ1704と、第2のセットの導電性トレース1710を含む第2のレイヤ1708とを、含む。図17では、第2のセットの導電性トレース1710が第1のセットの導電性トレース1706をオーバラップして導電性トレースの交差物のマトリクスを生成するように、第2のレイヤ1708は第1のレイヤ1704を覆って配置されている。図17では導電性トレース1706及び1710は、実質的に直交して示されているが、必ずしもそうである必要は無く、他の実施形態では、トレース1706及び1710は、交差の点にて別の角度を形成してもよい。

ある実施形態では、第1と第2のレイヤは、誘電性材料により分離される。例えば、図17では、レイヤ1704及び1708は、誘電性材料1712により分離され得る。誘電性材料712は、例えば、流体物質(例えば、気体若しくは液体物質)でもよい。ある実施形態では、誘電性材料1712は空気である。例えば、そのようなある実施形態では、レイヤ1704及び1708が張り詰めるように引き延ばされ、レイヤ間に位置する空気の薄膜により分離される。ある実施形態では、誘電性材料は、固体の誘電性材料を含む。

ある実施形態では、オブジェクトが第2のレイヤ上に置かれると、システムと接触するオブジェクトの表面に係る特徴的形状に、少なくとも部分的に基づいて、オブジェクトのアイデンティティを、システムが判定し得るように、マルチレイヤの圧力感知センサが構成される。例えば、ある実施形態では、オブジェクトがレイヤ1708上に置かれると、レイヤ1708(及び導電性トレース1710)は、トレース1710がレイヤ1704のレイヤ1706により近づくように、変形し得る。導電性トレース1706及び/又は1710に電気接続するコントローラは、交差点におけるトレース1706と1710の間の間隔に基づいて変動する信号を受信するように、構成されている。上部レイヤ1708が変形すると、コントローラは、共により近接して移動したセンサ交差点の読み出し値の組み合わせを受信するように構成されており、該読み出し値の組み合わせは、在庫管理システム内にプログラムされた種々の製品のための周知の(例えば、ルックアップテーブルを用いた)パターンリストと対比され得る。センサ交差点の読み出し値の組み合わせが、リスト化された製品のパターンとマッチするならば、システムは製品を最終的に識別し得る。システムは更に、棚上の多数の製品に対応するウエイトの分布を識別するように構成され、個々の製品を一意的に識別することが可能であり、更に棚上に配置された製品の個数をカウントし得る。

ある実施形態では、オブジェクトのアイデンティティを判定するための、マルチレイヤ式圧力センサにより利用されるオブジェクトの特徴は、圧力感知センサに接触するオブジェクトの表面の形状に対応し得る。例えば、特徴は、圧力感知センサ上に配置された円柱形オブジェクトの円形表面などである。ある実施形態では、特徴は、システムに接触するオブジェクトの表面全体を占有するものでは無い。例えば、製品や製品パッケージ上の一つ若しくはそれ以上のリッジ及び/又はインデントに、特徴が対応することもある。僅かな特別の例として、テキスト、画像イメージ、点字、若しくは任意の他の適切な表面特徴に、特徴が対応することもある。ある実施形態では、ディスプレイ構造体に面するオブジェクトの表面領域の、約50%以下、約40%以下、約30%以下、約20%以下、約10%以下、若しくは約5%以下を、特徴が占有する。

ウエイトセンサはペグ内でも用いられ得る。例えば、ある実施形態では、ペグは、通常製品が吊される上面沿いに2次元アレイのウエイトセンサを含む。個々の製品は周知のウエイトを有し、ペグ内のセンサは、検知されたウエイトに基づいて吊られる製品を識別することができる。更に、製品パッケージ内のループに拠り、個々の製品のウエイトは、様々に分布し得る。図18A−18Cはこの点を示す。図18Aでは、半円ループを有するオブジェクト1802が、円形断面を有するペグ1804に吊られている。図18Bでは、オブジェクト1802が、矩形断面を有するペグ1806に吊られており、図18Cでは、オブジェクト1802が、三角形断面を有するペグ1806に吊られている。図18Aで示すように、円形ペグで吊される半円ループは、より均等に分布し、矩形や三角形ペグに吊り下がる半円ループよりもより多くウエイトセンサに接触し、図18C−18Cに示すように、矩形や三角形ペグに吊り下がる半円ループはペグと同様の接触をするものではなく、従って同じようにはウエイトを分布しない。

(例えば、前述のようにペグ及び棚に関連して用いられる、及び/又は、後述のようにトレイに関連して用いられる)ウエイト及びフォースセンサは、ある実施形態によると、製品を識別する以外にも、製品に関する更なるデータを運搬できる。例えば、ウエイト分布パターンが特定の製品にマッチするがトータルウエイトがその製品とマッチしないならば、センサは、製品は適切には充填されておらず(例えば、ショートフィル)若しくはその適宜の許容範囲に無い、と判定する。更に、これらのセンサは、製品がタッチされるとき又は棚若しくはペグから引き上げられるときを判定できる。現在、従来型のストアは、消費者の購買にのみ基づいて製品に対する消費者の興味に関するデータを収集することができる。しかしながら、消費者が製品を購買することを考慮しても買わないと判断する場合には、それらデータは消費者の興味を説明するものでは無い。それらデータは大まかには価値あるものと考えられているが、現下では、(消費者が実際に製品を購買するかどうかに関わらず)製品が売られているあるウエブページに消費者が訪問することに基づいて、オンラインストアにより集められ得るに過ぎない。製品への圧力の変動を検知することは、現在利用可能な消費者の興味のデータのロバスト性に加えて、従来型のストアに、ウェブサイトへの訪問と同様に、製品への消費者の「訪問」を測定する方法を、実効的に与えるものとなる。

ウエイト及び/又は圧力センサは、ある実施形態では、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)上の製品の位置を判定するのに、用いられ得る。

ある実施形態では、棚は、棚内にモールドされる、若しくは棚下に装着される、頂部を覆う容量性カバーと共に動作し得る。そのようなある実施形態では、容量性センサは、タッチコード、液体などの電気容量特徴、金属であるプリントラベル、添付された金属ホイル、ブロー成形でカーボンなどのある抵抗を伴って形成された、若しくは任意の他のやり方で形成されたパッケージ、又は、検出され得る任意の他の金属若しくは製品を、検知できる。

ある実施形態では、棚に亘って配置されるオブジェクトは、棚と接触しないこともある。ペグに関して上述したように、ある実施形態では、オブジェクト(例えば、パッケージ)は、棚に対して磁気的に保持され得る。例えば、ある実施形態では、鉄含有物質がオブジェクトにプリントされると、棚上にオブジェクトを保持するのに用いられ得る。オブジェクトは、磁気性物質で形成されてもよく、及び/又は、磁石が、オブジェクトに添付されてもよい。ある実施形態では、極性を有する磁界が採用され、このことにより、棚に直接に触れること無く磁界内でオブジェクトが保持され得る。このとき、オブジェクトはフロートするように見え得る。

本開示の一つの形態は、ベースを備える製造品を提供する。ベースは下方表面を含み得る。下方表面では、ある実施形態では、少なくとも一つのセンサがインモールドされ得る、若しくは、下方表面内に形成され得る。ある実施形態では、センサは、抵抗、電気容量、RC値、ウエイト、ウエイトの分布、タッチコード、QRコード、及び、結合されたオブジェクトのバーコードのうちの、少なくとも一つを識別することができる。ベースは、ある実施形態では、下方表面を取り囲む複数の側壁を含み、これによりキャビティを画定する。製造品は、ベースを覆って配置されるカバーを含み得る。ある実施形態では、カバーは、キャビティを少なくとも部分的に覆う上部壁を含み得る。カバーは又、ディスプレイされる製品がフィットする少なくとも一つのホールを上部壁内に含み得る。製品がベースのセンサと結合し更に製品の一部がホールを介して上方に突出するように、ホールはベースの個々のセンサと整列し得る。製造品は更に、製品のアイデンティティに関する情報と、所与のタイミングで内部にディスプレイされる製品の量を可視的に示すことができる可視インジケータを含み得る。

本開示の一つの実施形態は、カバー、ベース、及び、カバーとベースの間で封入されるトレイを備える、化粧用トレイを提供する。

図19は、ベース1920とカバー1930を備える例示のディスプレイ1910を示す。トレイのカバーは、ある実施形態では、種々のプラスチックや材料などの、硬性の材料で形成される。カバーは、ある実施形態では、上部表面を含み、又ある実施形態では、上部表面を取り囲む側壁を含み、上部表面及び側壁がベースを覆って且つ周囲にてフィットし得るものとし、更には、化粧用トレイは、カバー及び側壁がボックス状構造を提供するべく形成されるように、構成され得る。この場合、オブジェクトの存在を検出し且つオブジェクトについての情報をバックオフィスシステムに中継する、ベース上のセンサと整列するオブジェクトを受けとめる開口部を有する。側壁は、カバーがベースの上部に沿って横方向にシフトすることを防ぎ、カバーとベースとの間に整列を与える。図19の例では、カバー1930は、ベース1920よりも幅広く縦長である。側壁がベースの側壁の外側表面と同一平面となるように、側壁は上部壁の縁からオフセットしてもよい。

ある実施形態では、側壁無しで整列が達成され得る。例えば、カバーはベースと磁気的に整列してもよく、ガイドポスト、若しくは、ベース内に存在する他のガイド構造体(例えば、ベースの下方表面のインデント若しくは印)を用いて整列してもよい。ある実施形態では、トレイ上にある製品は、他の整列要素無く、カバーとベースの適切な整列を保持し得る。更なる例では、カバーは、ベースと同じ長さ及び幅でもよく、このことにより、ディスプレイのユーザは視覚上、カバーをベースに整列できる。

図19の例では、カバー1930の上部壁は、一つ若しくはそれ以上のホール1935を含み、該ホールを介して製品(例えば、図19の化粧用ペン)が配置される。ホールのサイズ及び形状は、ホールを介してフィットするようにデザインされる製品の寸法に基づいて、選択され得る。よって、ディスプレイが一つ以上の製品をディスプレイするようにデザインされるならば、単体のディスプレイの個々のホールのサイズ及び形状は、これら製品の変動する寸法を受け入れるように、ホールによって変動してもよい。

ベース1920は、ある実施形態では、任意の固い材料で形成され得、カバーと同じ材料でも異なる材料でもよい。図19の例では、ベースは、下方表面若しくは底壁、及び側壁を含み、カバー1930との適切なアラインメントをサポートし維持する。下方表面は、カバーのホールの一つを介して配置される製品のためのサポートを提供し得る。ベースの下方表面とカバーの上部壁との間の距離が、製品の高さより低くなるように、側壁の高さは選択され得る。その結果、製品がホールを介して配置されると、製品はベースの下方表面に着きつつ、製品が配置されたホールの上部から更に部分的に突出する。ある例では、製品の所望の分量が個々のホールから突出するように(例えば、審美的観点から、製品のラベルやブランドなどを隠すことを回避するように)側壁の高さが選択され得る。

ディスプレイが一つ以上の製品を収容するように設計されている場合、カバー若しくはベースは、種々の高さの製品を保持することを受け入れるように、高さ若しくは形状を変動し得る。例えば、カバーの上部壁は段状に若しくはステップ状になっていてもよく、このとき、より高い製品はより高いステップ上のホール内にフィットし、より短い製品はより低いステップ上のホール内にフィットする。一方(又は更に)、ベースの下方表面が段状に若しくはステップ状になっていてもよく、このとき、より短い製品はより高いステップ上に配置されディスプレイ内には(例えば、カバーのホールを介して)落ちない。

一方で、(図20に示す)トレイは、ベースの上方で且つカバーの下方でディスプレイ内に組み込まれ得る。カバー及びベースと同様に、トレイも任意の固い材料で形成され得、カバー若しくはベースと同じ材料でも異なる材料でもよい。トレイは、ベースの下方表面上に在ってもよく、カバーとベースの下方表面との間で鉛直上に配置されてもよい。更なる例として、トレイは、カバーの側壁とベースの側壁との間で留まる若しくは挟まる外側エッジ若しくはリップを有してもよい。図21Aは、ベースと同じ長さ及び幅を有するトレイ1950を示す。(上述のように)カバーがベースの上部でフィットするのと同じように、カバーはトレイの上部でフィットする。図21Bは、ベースの内部でフィットするトレイを示す。カバーはベースの上部でフィットし、トレイはベースの内部に封入される。図20に示すように、トレイ1950は、(トレイに格納される製品のタイプに拠って)一様の若しくは種々の深さの、複数のキャビティ1951−1954を含む。キャビティは、カバー内に形成されるホールと整列するように、トレイ内に形成される。図19−21の例では、キャビティ1951は、ホール1941、1944と整列するように(例えば、ホール1941、1944の直下に)形成される。キャビティ1952は、ホール1942、1945と整列するように形成される。キャビティ1953は、ホール1943、1946と整列するように形成される。更に、キャビティ1954は、ホール1947−1949と整列するように形成される。他の例では、トレイはフラットでキャビティが無くてもよい。トレイは、ディスプレイが種々の高さの製品を収容できるように、上述の段状若しくはステップ状を提供してもよい。

トレイ1950は、ディスプレイ1910のキャビティの、最大限の長さ及び幅、若しくは殆ど最大限の長さ及び幅に及ぶように設計される。他の例では、トレイは、ディスプレイの長さ若しくは幅、又は、両方に、部分的にのみ及び、これにより、ディスプレイの一つのホールを介して配置される製品はトレイの上方表面に接触し別のホール内に配置される別の製品はベースの下方表面に接触し得る。更に別の例では、多数のトレイがディスプレイ内に挿入され得る。例えば、キャビティ1951−1954の各々は、ベースの下方表面上に置かれることによりディスプレイ内に全てきちんとフィットする独立のトレイ内に、形成され得る。

上記の例では、ベース、カバー、及びトレイは、独立のモールドで形成され、順次取り付けられる。他の例では、ベース、カバー、及びトレイの任意の組み合わせが、一つのモールドで共に形成される単体の構造となり得る。

上記の例では、カバーのホールを介して配置される製品は、トレイ(若しくはトレイキャビティ)の上方表面、又は、ベースの下方表面のいずれかと、接触する。製品の特徴を検出するために、接触点にセンサが配置されてもよい。例えば、トレイの上方表面、又は、ベースの下方表面に、一つ若しくはそれ以上のセンサが、形成されてもよい。ホールを介して配置される製品がホールの下方の個々のセンサ(若しくは複数のセンサ)と接触するように、カバーのホールと整列してセンサが形成されてもよい。一方で、センサは、ベースの内部でフィットする、独立のシート、スライド、若しくはトレイ上に形成されてもよい。図22は、上記カバー1930のホールと整列するセンサの2枚のシート1980及び1981を提供する実施形態を示す。シートはベース内にフィットし、カバーはベースを覆って配置される。ある例では、センサは、個々のシートの上方表面上にプリントされ得る。絶縁シート若しくはレイヤが、二つのセンサ1980、1981の間に配置され、センサの間の電気的短絡を防ぎ得る。

図22では、上部シート1980のみが、その上部に配置される製品と直接物理的に接触することができる。ある実施形態では、上部シートは、直接の物理的接触を要求する製品の特性を検知することができる。例えば、上部シート1980は、製品の下向きサイド(即ち、上部シートと接触するサイド)にプリントされる、若しくは形成される抵抗素子の抵抗値若しくは導電値を検出することができる抵抗計であればよい。

図22の例では、底部シート1981は、上部シート1980により製品から分離されている。にもかかわらず、底部シート1981は、上部シート1980を介して、上部に配置される製品の存在若しくは物理特性までも、検出することができる。例えば、底部シートは、電場内の局所変化を検出することができる容量性センサを含み得る。容量性センサは、製品の下向きサイドにプリントされる、若しくは形成される素子の電気容量値を検出できる。更なる例では、底部シートは、上部シートを介して製品のウエイトにより加えられる圧力の量を検出できる圧電センサを含み得る。上部シート1980が十分に柔軟性又は可動性を有するならば、底部シート1981は、圧力若しくはウエイトの僅かな変化を検出することができる。底部シート1981は、本明細書に示す例示に記載するように、製品の他の複数の特性を検出できる。更なる例では、底部シート1981は、磁気センサを含み得る。磁気センサは、製品若しくは製品パッケージ(例えば、一次容器)に配置される様々なガウスレベルの磁石により、活性化し得る。磁石が磁気センサから或る距離内にあれば、センサは抵抗を変化させ得る。このことによりスイッチが動作する。抵抗は、様々なガウスレベルを伴う様々な磁石を有する製品容器に従って変動し、このことにより、同じ製品のカラーを区別することを含む、製品タイプの識別を行うことができる。このことは、2本の銀のバス間でセンサが配置される一枚の活性シートに関して為され得るものであり、ループ抵抗の変更又は変動を可能にする。上部シート上に置かれるセンサは底部シートと同じオペレーション、及び、直接的な物理接触を要する他のオペレーションを、実行することができる。

本明細書に記載の検知能力の幾つかに関しては、センサは、トレイ、ベース、若しくはシートの下方サイド(上方サイドの逆)に沿って形成され得る。例えば、容量性センサは、プラスチックベース(若しくはトレイ、又はシート)を介して電場を検知することができ、且つベースの下方サイドに付属することができる。

トレイが採用される或る実施形態では、センサのあらゆるグループが異なるワイヤ若しくはワイヤのケーブルに結合するように、配線が構成され得る。トレイのあらゆる独立のキャビティ(より一般的には、異なる製品に対するあらゆる独立のグループのセンサ)が異なるワイヤ若しくはワイヤのケーブルに結合するように、配線が更に構成され得る。配線のための電気ターミナル及び/又は配線それ自身は、電導性ターミナル、トレースなどの形成のために本明細書の別処に記載した方法のいずれかを用いて、形成され得る。例えば、ある実施形態では、電気ターミナル及び/又は配線それ自身は、導電性インク若しくは従来の回路及び回路基板を用いて、形成され、プリントされ、若しくは作られ(例えば、インモールドされ)得る。表面上で導電性インクがプリントされ、形成され若しくは印モールドされ得る、方法は、2012年6月12日発行の米国特許第8198979号(特許文献1)に教示されており、その開示内容は全体として参照の上本明細書に組み込まれる。インモールドのプロセスは、最初に薄膜上に電気ターミナルをプリントすることと、続いて薄膜のキャビティ内にトレイを注入モールドすることを含み得る。一方で、電気ターミナルは、注入モールド内部にて、薄膜では無くリリースペーパ上にプリントされ得る。リリースペーパを用いることにより、ターミナルは、薄膜でシールされたり覆われたりすること無く、トレイの外部表面にモールドされ得る。別の例では、電気ターミナルは、周知の任意の手段によりトレイに直接付属する、どんな標準的配線でもよい。よって、本開示は、インモールドの若しくはプリントの接続に限定されず、製品(例えば、トレイ、ベース、シートなどの上に在るもの)と他の電気デバイス(例えば、在庫管理システム)との間で確立され得る、どんなタイプの電気接続であってもよい。

上述のワイヤに加えて、電気配線はリボンケーブル(例えば、16ピンコネクタ)を含み得る。リボンケーブルの各々は、多重リボンコネクタを含み得、リボンコネクタはセンサの個々のシート若しくはトレイと整列する。このように、多重電気ワイヤは、ディスプレイに接続するマルチワイヤケーブルを介して、単体のディスプレイから、在庫追跡システム若しくは他のバックエンドシステムの電気配線へ、接続し得る。このことにより、多重電気信号は、バックエンドシステムの電気配線と単体のトレイ若しくは単体のシート(又は、センサの単体のグループ)との間で送信され得る。

ディスプレイの電気配線は、電気接続を確立するために、リボンコネクタに圧着され得る。ディスプレイ上の電気配線と、シート若しくはトレイとの間のインタフェースは、z軸電導性接着剤若しくはテープも含み得る。

前述のように、複数のタイプのセンサは、様々な前述の環境で採用され得、一つ若しくはそれ以上のオブジェクト(例えば、製品)についての種々のデータを収集する。例えば、センサは、製品に関する、キャパシタンス、温度、光、磁性、圧力、ウエイト、及び/又は鮮度を、検知し得る。前述のセンサのタイプのいずれもが、どんなタイプの製品サポートシステムでも(例えば、棚、ペグ、トレイ等)用いられ得る。更に、当然ながら、本明細書に記載のペグ、棚、トレイは、前述のセンサのタイプを採用することに限定されず、他の実施形態では、他のセンサタイプがペグ、棚、及びトレイと関連して用いられ得る。

例えば、ある実施形態では、ディスプレイ(例えば、ディスプレイのペグ、棚、及び/又は、トレイ)は、抵抗センサを含み得る。ペグ内で抵抗センサを採用する実施形態は、前述した。トレイも抵抗センサを利用してもよい。棚が用いられるある実施形態では、抵抗は、オブジェクト(例えば、製品)にプリントされ若しくは集積され、棚の表面は、多数の開回路を伴う抵抗リーダを含み得る。そのようなある実施形態では、製品が回路を閉じると、棚が抵抗を読み出すのであり、開回路がどれだけ多く閉じられたかにより製品のサイズが判別され得る。

ある実施形態では、ディスプレイ構造体は、圧力及び/又はウエイトセンサを含む。前述のように、圧力及びウエイトセンサは、製品に関する複雑な識別を行うことができ、このとき製品それ自身からコード化情報を読み出す必要は無い。例えば、センサは、製品若しくはそのパッケージ上のリッジ、インデント若しくはエンボスに基づいて、製品のサイズと、ウエイト及びウエイトの分布をマップできる。ある実施形態では、センサトロニクスにより製造される高精度ロードセル及びウエイモジュール、並びに、米国特許第5031463号(特許文献2)及び第5220971号(特許文献3)に記載される高精度ロードセル及びウエイモジュールテクノロジは、検知されたウエイトに対応する電流を生成することにより、又は、固有のウエイトの分布に対応する電流値(若しくは信号、又は波形)のシーケンスを生成することにより、その上に配置される製品の固有のウエイト及び/又は分布の特性を識別するのに、用いられ得る。米国特許第5031463号(特許文献2)及び第5220971号(特許文献3)の開示内容は、全体として参照の上、本明細書に組み込まれる。在庫管理システムなどのバックエンドシステムにプログラムされた、それらの計量の結果を読み出すこと、及び、結果を種々の製品に対するウエイト及び/又は分布のリストに対比することにより、それらの正確な識別が個々のオブジェクト(例えば、製品及び/又はパッケージ)上の個別のシグニチャを可能にする。センサの読み出しが、リスト化された製品のウエイト及び/又はウエイトの分布とマッチするならば、システムは積極的に製品を識別し得る。システムは更に、個々の製品を一意的に識別し、ストア全体にて一つ若しくはそれ以上のディスプレイに配置される製品の数をカウントするように、構成され得る。

ある実施形態では、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)は、マグネットベースのセンサを含む。例えば、ペグ、棚、及び/又は、トレイは、様々なガウスレベルを読み出すことができる磁気センサを含み得る。そのようなある実施形態では、固有のガウスレベルは、特定の製品を識別するのに用いられ得る。よって、ペグ、棚、及び/又はトレイ上の磁気センサは、様々なガウスレベルを読み出して、製品の固有のシグニチャを知ることができる。

ある実施形態では、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)は、QRコード、バーコード、及び/又は可視タッチコードを読み出すための、光学センサ(例えば、カメラ)の組み合わせを含む。ある実施形態では、鏡化若しくは反射棚は、ディスプレイ構造体の上部の若しくは近接のデバイスにより捕獲され得る、オブジェクト(例えば、パッケージ)からの読み出し可能なコードを投射するのに用いられ得る。

ある実施形態では、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)は、オブジェクト(例えば、パッケージ)に付属するコイルの周波数を読み出すことができる。

ある実施形態では、センサは、製品の温度や鮮度などの、オブジェクトの物理的形態や特性を追跡できる。ある実施形態では、システムは鮮度センサを含む。鮮度センサは、例えば、製品のパッケージ内部の、相対湿度を読み出すことができる。ある実施形態では、鮮度センサは、パッケージ内部の気体の増加を検出することができる。この情報は、製品が有効期限切れか、内部で改ざんされたか、若しくは購買には安全で無いか、を、ストア経営者と消費者とに等しく示すことができる。鮮度センサは、製品のパッケージの内部に配置でき、又は、パッケージ内部のセンサと通信上接続することができる。ある実施形態では、鮮度センサは、ディスプレイ内のセンサ、若しくは他の送信器/受信器と、通信上接続し得る。ある例では、製品内部の鮮度センサは、それ自身のバッテリを含まなくてもよく、それらの場合には、最初に電源に接続しなければ動作し得ない。製品をペグ、壁、棚、及び/又はトレイ上に配置することにより、製品は(電気配線や、無線を介して)電源と結合でき、よってセンサは動作するよう動力を得られる。この意味で、(例えば、相対湿度や気体を検知するための)機械的コンポーネントと(例えば、湿度や気体濃度に関する収集された情報を分析するための)電気的コンポーネントとの両方を含むセンサは、電気的コンポーネントと機械的コンポーネントが相互に分離するように、構成され得る。例えば、機械的コンポーネントが製品の内部に配置され、電気的コンポーネントが、製品が吊り下がる若しくは留まるディスプレイ上に形成されるセンサ(若しくはセンサの一部)である。

ある実施形態では、システムは光学センサを含む。例えば、光学センサ若しくはカメラは、QRコードやバーコードなどの、オブジェクト(例えば、製品)上にプリントされたコードを読み出すことができる。

システムは、ある実施形態では、サーミスタなどの、熱センサを含む。熱センサは、温度の変化を判定できる。

ある実施形態では、システムは容量性センサを含む。容量性センサは、電場の変動を判定するように構成され得る。容量性センサは、オブジェクト(例えば、製品)にプリントされた若しくは付加されたキャパシタンスを読み出すことができる。キャパシタンスは、オブジェクトに関連する単体の値のキャパシタンスを含み得る。(抵抗センサは同様に動作し得る。)一方で、キャパシタンスは、特定の情報若しくは構成を運搬すべくセンサと相互作用する、より複雑なパターンのキャパシタンス値を、含み得る。一つの、そのようなパターンのキャパシタンスはタッチコードであり、米国特許出願公開第2012/0306813号(特許文献4)の“System and Method for Retrieving Information Carrier by Means of a Capacitive Touch Screen”、米国特許出願公開第2013/0115878号(特許文献5)の“System Comprising a Capacitive Carrier for Acquiring Information”、PCT公開WO2012/038434(特許文献6)の“Information Carrier and System for Acquiring Information”、及びPCT公開WO2013/087930(特許文献7)の“Touc−Sensitive Data Carrier and Method”にて、詳細に説明されており、それらの開示内容は、全体として参照の上本明細書に組み込まれる。タッチコードは、容量性材料の薄層をペーパ、若しくは製品パッケージなどの他のプリントアイテム内に、埋め込むことにより、機能し得る。容量性材料は、タッチスクリーン若しくは他の容量性センサと相互作用し得る。タッチコードと容量性センサが、接触される若しくは近接されると、タッチコードは、タッチスクリーン若しくはセンサと関連するデバイスに、指示若しくは情報を提供する。

ある実施形態によって用いられ得る、磁気センサは、同一の特徴の多くを提供し得る。例えば、オブジェクト(例えば、製品)は、オブジェクトの一意的なシグニチャとして機能する、所定のガウスレベル若しくはパターンを有する磁石により、形成され得る。磁気センサはガウスレベルを読み出して、オブジェクトのアイデンティティを判定することができる。

同様に、ある実施形態では、センサは、オブジェクト(例えば、製品)からの周波数信号を読み出して解釈するためのアンテナを含み得る。例えば、オブジェクトは、所定の周波数若しくはパターンで共鳴するコイル若しくは他の回路(例えば、抵抗素子及び容量性素子)を含み、センサはその周波数若しくはパターンを読み出して、その周波数若しくはパターンを有するオブジェクトを識別できる。このように、センサは、例えば、オブジェクトに含まれるRFIDタグからRFIDコードを読み出すように構成され得る。

在庫追跡のために有用であるだけで無く、オブジェクト(例えば、製品)がストア内にある際、更にはオブジェクトがストアから持ち出された後でも、消費者にも有用である、情報を、上記センサの多くは運搬する。例えば、消費者は、製品の価格を判定すること及び何らかのセールス若しくはディスカウントがあるかどうか判定することに興味を持ち得る。一方で、製品を家に持って帰る消費者は、継続して製品の鮮度を判定することを欲し得る。よって、本出願で説明されるセンサは、ストアディスプレイに適用可能であるだけで無く、消費者にも利用可能である。例えば、製品に物理的に接続して若しくは近接して配置されると、サーミスタ、RFID、若しくは鮮度センサ、又は、製品内に含まれ製品の外側表面のターミナルに接続する任意の他のインジケータから、データを読み出し得るデバイスを、消費者は購買してもよい。よって、製品に関するディスウント、(例えば、食品若しくは薬品が従前に高温に曝されたかを示す、)その寿命の間に製品が到達した最大限温度、製品に関するコールバック、(例えば、製品がいつ製造されたか、若しくは受け取られたか、又は購買されたかを示す、)製品への日付スタンプ、又は、製品の鮮度などの、製品に関する最新の情報を、消費者が受信できる。一つの例では、消費者はハンドヘルドデバイス内のセンサを用いて、製品からのこの情報を収集できる。そのようなある実施形態では、消費者は、オブジェクトの内部メモリ及び/又は内部データロガーチップセットにアクセスできる。ある実施形態では、この情報は、鮮度を追跡するのに、及び/又は、ハンドヘルドデバイス、スマートハウスシステム、スマートホンなどとインタフェースし得る仮想ホーム製品在庫コントロールのための仮定での在庫を更新するのに、用いられ得る。ある実施形態では、センサは、日付スタンプ機能を実行できる。そのようなある実施形態では、センサは、オブジェクトがいつ作られ若しくは受け取られたかを知るための、オブジェクトの日付を示すことができる。

ある実施形態では、オブジェクトはリコールセンサを含む。そのようなある実施形態では、オブジェクト内の電子素子は、パワーペグで活性化し得るロット番号を有する。そのようなある実施形態では、信号(例えば、RF、IR、WiFi(登録商標)、Blue tooth(登録商標)などの信号)は、電子キャプチャデバイスに送信される。このデバイスは、最新のリコール通知を有し、ロット番号がマッチすれば、オブジェクトは、ライトアップし、色を変更し、又は、「期限切れ、使用不可」などの永続マーキングを表示し得る。

ある実施形態では、センサは、記録保持のために用いられ得る。例えば、センサは、ロット番号付きの製品がいつどこで購買され同じロットのうちどれだけ多くが未だ買われていないかを判定するのに、用いられ得る。

オブジェクトの内部に(例えば、製品若しくは製品パッケージの内部に)配置され得るセンサもある。例えば、上述のように、鮮度センサは製品の内部にあって製品内の相対湿度及び気体増加に関する情報を収集できる。同様に、温度センサは製品内にあって製品の経験した最大限温度に関する情報を収集できる。

他のセンサは、オブジェクトの内部でも外部でも、いずれに配置されてもよい。例えば、RFIDは、オブジェクトパッケージの表面の下部でもパッケージの表面の上部でも、オブジェクト内部のどこにでも配置されてもよい。センサがオブジェクト内部に在る若しくは外部に在るのに拘わらず、そのような実施形態では、他のデバイスがセンサと通信できることが、概略望ましい。よって、センサがオブジェクト(例えば、パッケージ)内部にあれば、センサは、オブジェクトの表面への電気的接続を含んでもよい。接続は、有線(例えば、パッケージを介して穴を空け、センサから製品の外側表面へ伸展する、ワイヤ)でも無線(例えば、無線通信能力を伴うRFID、アンテナなど)でもよい。

他のセンサは、オブジェクトから分離して配置されてもよい。例えば、センサは、オブジェクトが吊される若しくは置かれるディスプレイに付属し得る。オブジェクトがペグに吊られると、センサは、ペグに接続し、埋め込まれ、若しくはプリントされ得る。オブジェクトが棚に置かれると、センサは、棚に接続し、埋め込まれ、若しくはプリントされ得る。オブジェクトがトレイ上に載っていると、センサは、トレイに接続し、埋め込まれ、若しくはプリントされ得る。オブジェクトが壁に置かれると、センサは、壁に接続し、埋め込まれ、若しくはプリントされ得る。それらセンサは、(バルーンの上部に配置されたオブジェクトのウエイトにより圧縮されるバルーンの一部に対応する、バルーン内部の空気の変位を検出するバルーンセンサを含む)圧力センサ若しくはウエイトセンサを含み得る。これらのセンサは、特定のオブジェクトのアイデンティティに関する情報だけで無く、オブジェクトがディスプレイされるディスプレイについての情報も、提供する。例えば、これらのセンサは、オブジェクトがディスプレイから離れてリフトされるか、オブジェクトのどれだけ多くがディスプレイ上に配置されるか、及び、オブジェクトがディスプレイ上に適宜セットされるか若しくは誤ったディスプレイに動かされたか、を判定することができる。

上記例に示すように、オブジェクトの内部のセンサは概略、製品の物理的形態に関する情報を示し、オブジェクトの外部のセンサは概略、オブジェクトに関する非物理的情報若しくは特性を解釈し運搬し、更に、オブジェクトをディスプレイするためのディスプレイに付属するセンサは、ディスプレイ上のオブジェクトの有効期限に関する情報を含む、オブジェクトについての様々な情報を解釈し運搬する。しかしながら、これらの一般性は、本開示の範囲を制約するべきものでは無い。オブジェクト内部のセンサは、非物理的情報を運搬することもでき、オブジェクト外部のセンサは、物理的情報を解釈し運搬することもできるからである。本開示のある例では、多重のセンサが、相互に並行して動作し得る。例えば、抵抗素子は、RFIDと並行して動作し、ペグに吊される若しくは棚に置かれるオブジェクトについての情報を運搬し得る。抵抗素子は、接続された電子デバイスにある情報を提供でき、RFIDは、ハンドヘルドスキャナに他の情報を提供できる。そのような一つの例では、人は製品をスキャンできる。ハンドヘルドスキャナで手作業で製品をスキャナすると、オブジェクトの正確なアイデンティティ(例えば、96ビットID)が識別され得、可能なオブジェクトの小さいプールに属し得る一般的なアイデンティティ(例えば、8ビットアイデンティティ)が識別され得る。製品をスキャンしても、特定のペグにどれだけ多くの製品が吊られているか、若しくは特定の棚にどれだけ多くの製品が置かれているかは、示され得ない。しかしながら、抵抗素子は、所与のディスプレイ上の製品の量を示す情報を電子デバイスに提供し得る。スキャナは、同じ電子デバイスと通信するアンテナを備えており、このことにより、電子デバイスは、ディスプレイ電気配線を介して抵抗素子から、スキャナを介してRFIDから、即ち両方から、情報を受信し得る。よって、電子デバイスは、スキャンされる製品のタイプを判定でき、所与のディスプレイ上にどれだけ多くの製品が存在するかを判定できる。よって、スキャナは、個々のディスプレイ上の単体の製品をスキャンすればよく、電子デバイスは、ストア内の複数のスキャンされるペグや棚において存在する製品の全体数を合算でき、従って完全な在庫チェックを提供する。

オブジェクトについての情報は、オブジェクトの製造者、消費者、ストア店員などの任意の組み合わせに、アクセスされ得及び/又は運搬され得る。情報は、光(例えば、LED)若しくはスクリーン(例えば、LCDスクリーン)により運搬され得る。

オブジェクト(例えば、製品)情報は、個別のオブジェクトに固有のものでもよく、オブジェクトのタイプに関してより一般的なものでもよい。製品タイプに関する固有の情報は、製品名、製品に関連するディスカウント、製品に関連するリコール情報などの、任意の組み合わせを含み得る。特定の情報は、製品は支払い済みか、製品は購入されること無くストアから持ち出されたか、製品は欠陥品か、有効期限切れか、腐っているか、製品はストックの最終品か、などを示し得る。

消費者の興味対象の製品情報は、オブジェクト内のRFIDから、スマートホンやPDAなどの消費者により使用されるハンドヘルドデバイスに送信され(このことにより、消費者は、製品を家に持ち帰ったあとでも情報を収集でき)、又は、ストア内の製品の上に吊すデジタルディスプレイにリレーされ得る。

検知能力は、以下のうちの少なくとも一つを含み得る。オブジェクトのアイデンティティを判定すること。欠陥の/偽造の製品を識別すること。製品の在庫を追跡すること。消費者の製品との相互作用を追跡すること。及び/又は、製品の物理的特性を追跡すること。

製品のアイデンティティを判定することは、複数のやり方で為され得る。ペグに吊されるオブジェクトのアイデンティティを判定する幾つかの例は、前記に詳述されている。しかしながら、オブジェクト/製品の識別は、ペグが採用される実施形態に限定されない。例えば、ある実施形態では、製品(即ち、製品それ自身若しくはそのパッケージ)は、センサに関して前述したプリントすること若しくは形成することと同一の若しくは類似の方法を用いて、プリントされる若しくは形成される抵抗素子を含み得る。例えば、抵抗素子は、導電性インクを用いて形成され得る。抵抗素子は、センサ(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイのセンサ)と接触する若しくは最近接する製品の下向き部分で、製品上に形成され/プリントされ、若しくは形作られ得る。このように、抵抗素子は、センサの二つ若しくはそれ以上のターミナルの間の電気的接続を完成し得る。例えば、抵抗素子は、化粧用ペンの底部先端にて形成され、このことにより、(例えば、棚若しくはトレイの)センサの両方のターミナルは抵抗素子に接触する。化粧用ペンの底部が、トレイ若しくはベースと電気的に十分に接触し、よって電気回路が適切に完成することが、望ましい。

ディスプレイと関連する製品のタイプの量を判定することは、複数のやり方で為され得る。ペグに吊されるオブジェクトのアイデンティティを判定する幾つかの例は、前記に詳述されている。しかしながら、オブジェクト/製品の数の判定は、ペグが採用される実施形態に限定されない。例えば、ある実施形態では、前述のセンサは、特定のトレイ(若しくは棚)上に置かれる製品のタイプの量を判定するのにも、又は、より一般的には、製品の在庫を追跡するのにも、用いられ得る。例えば、トレイ(単体の製品のタイプを受けるように設計されたトレイの一部)は、一つのウエイトセンサ及び一つの抵抗センサのみを含み得る。複数の製品は、抵抗センサ上に及びウエイトセンサ上に、配置され得る。センサは、何の製品タイプが上部上に配置されたか、だけではなく、その製品タイプのどれだけ多くのアイテムがそこに配置されたかを、判定しなければならない。そのような判定は、複数のやり方で為され得る。

一つの例では、単体の抵抗センサは、二つのターミナルを有し、個々の製品の下向きサイドにプリントされた抵抗素子は、トレイに配置されると、ターミナルに電気的に接続し得る。在る製品タイプの個々のアイテムは、予め選択された抵抗若しくは抵抗率を伴う抵抗素子を有し得る。従って、同じ製品タイプの二つのアイテムが、トレイ上に存在すれば、抵抗センサのターミナルに亘る等価の抵抗は、その製品のタイプの一つのアイテムのみが存在する場合のターミナルに亘る等価の抵抗の半分となる。ターミナルに亘って周知の電圧降下を与えた場合、ターミナルの間で移動する電流の量は製品のタイプの量を示し得る。

説明のために、あらゆる赤のMax Factor Lipfinity(登録商標)リップスティックは、10kΩ抵抗素子を有するパッケージでパッケージされ得、個々の赤のMax Factor Color Elixir(登録商標)リップスティックは、20kΩ抵抗素子を含み得る。これらの抵抗値は、電子デバイス内にプログラムされ得る。従って、10Vバッテリ源が、これらの二つの製品のうちの一つを保持するトレイに与えられるならば、電子デバイスは、1mAの電流を、一つのLipfinity(登録商標)若しくは二つのColor Elixir(登録商標)リップスティックがトレイに置かれていることを意味すると、解釈し得る。トレイ上のオブジェクトをスキャンすることにより、電子デバイスはColor Elixir(登録商標)があるのかLipfinity(登録商標)リップスティックがあるのか判定することができ、このことにより、ディスプレイ上の製品のタイプ及び量の両方を判定できる。

他の例では、アクティブターミナルは独立のセグメントに分離され、このことにより、個々のセグメントでは、異なる電流がそのセグメントに亘り流れ得る。これらの例では、複数のLipfinity(登録商標)リップスティックがそれらトレイに置かれると、個々のターミナルでは1mA電流がそれに亘り流れることになる。トレイに配置され得るあらゆる製品が、一意的な抵抗値を備える一意的な抵抗素子を有するならば、電子デバイスは、なんら更なる情報無くとも個々のセグメントの製品を判別し得る。一方で、あらゆる製品が同一の抵抗値(例えば、10kΩ)を備える抵抗素子を含むのであれば、電子デバイスは、オブジェクトのアイデンティティを知ること無くトレイの個々のセンサ上におけるオブジェクトの量を判定し得、更に異なるソース(例えば、RFID)からオブジェクトのアイデンティティに関する情報を受信し得る。このように、電子デバイスは、トレイ(若しくは、トレイの一部)のあらゆるオブジェクトが同一であると想定し得、単体の製品からの識別情報を用いてトレイ上のあらゆるオブジェクトのアイデンティティを判定し得る。よって、ストア内に50のLipfinity(登録商標)リップスティック、各々10の製品を有する5つのトレイ、があれば、電子在庫管理システムが、ストア内に50の製品があると判定するためには、個々のトレイ内の第1の(若しくは単体の)製品のRFIDのみが検知されることになる。このことは、ストア内の在庫情報を収集するのに必要な作業若しくは器具の量を大きく減少させる。

前述のセンサは、センサがいつ誤ったトレイに若しくは誤った配置に置かれたかを識別できる。例えば、一つのLipfinity(登録商標)リップスティックと一つのColor Elixir(登録商標)リップスティックが両方とも同じターミナルに配置されると、製品の等価抵抗は、約6.67kΩに等しくなる。よって、複数の製品に対して一つの対のみのターミナルを伴う例では、ターミナルに亘る10Vの降下は、結果として1.5mA電流となる。1.5mA電流は、単体の製品タイプがトレイに存在する場合にシステムが検出を想定する電流のどれともマッチしないので、システムは、二つの異なる製品タイプが存在する、と判定し得る。システムは、トレイを調査してトレイから商品を移動させて適切な位置に戻すように、人(例えば、ストアの従業員)に警告し得る。

上記の例は、関連する抵抗値を備えるオブジェクトに特に関するが、本開示は、電気容量値若しくはRC値を備えるオブジェクトにも同様に適用される(例えば、コントローラから与えられる電圧が交流であり、あるレンジの周波数を有し、その場合生成される交流電流がオブジェクトを識別するのに用いられ得る。)。例えば、個々の製品では、一意的なキャパシタンス若しくはRCインピーダンス値がその上にプリントされ、それらは、製品が配置されるトレイ(若しくは棚)の電気ターミナルにより検出され得る。前述のシステムは、製品の量をカウントでき、更に誤った製品(例えば、二つの異なる製品)がトレイ(若しくは棚)にあるかどうか判定もし得る。

ある実施形態では、センサは、ディスプレイに(例えば、ペグに、棚に、及び/又は、トレイに)配置される製品が欠陥であるか若しくは偽造であるか、識別し得る。例えば、抵抗値若しくは容量値、又は製品の他の識別特徴が、在庫管理システム内に格納されるどの値ともマッチしないならば、製品は偽造であると判定され得る。ある実施形態では、製品のアイデンティティが圧力プロファイル(例えば、フットプリント)に基づいて判定されるならば、システムは、適切なフットプリントが検知されない限り製品のパッケージが損傷した可能性があると判定し得る。更なる例として、製品のアイデンティティが抵抗値、容量値、又は、ウエイト分布若しくはフットプリントに基づいて判定され、ウエイトセンサが、製品のウエイが識別済みの製品の通常ウエイトとマッチしないと判定するならば、センサは全体で、製品に欠陥がある若しくは損傷している、と判定し得る。更なる例として、検知されたウエイトの分布パターンが特定の製品にマッチするがトータルのウエイトがその製品にマッチしないならば、製品が適切に充填されていない(即ち、不足充填)、若しくは、適切な許容範囲に無い、とセンサは判定し得る。

前述のセンサの各々は、ディスプレイに付属する電気配線を介して配線され得る。電気配線は、周知の電気ケーブル、プリント回路素子、導電性インクのストリップ、若しくはそれらの組み合わせを含み得る。配線は、ライン状でも、インモールドでも、プリント状でも、ディスプレイに付属する他のものでもよい。電気配線は、ディスプレイの内側及び/又は外側に付属し得る。電気配線は、ディスプレイの前面若しくは背面のいずれかに、又は、両方にあってもよい(例えば、付属してもよい)。ディスプレイの背面に付属することには利点がある(例えば、審美的に望ましい)。人(例えば、ストア内の顧客などの消費者)は一般的に、ディスプレイの前面からディスプレイ上に若しくは内に配置された製品若しくはオブジェクトを眺めるのであり、背面の配線を見ることは無い。配線は、例えば、在庫追跡システムの一部としての電子デバイスに、センサを通信可能に結合する。電子デバイスは、例えば、システムコントローラ、棚アンテナ、データベースサーバなどを含み得る。

一つ若しくはそれ以上の製造方法を用いて、センサは、ディスプレイに(例えば、ペグ、棚、若しくはそれらの組み合わせに)付属し得る。本発明の一つの実施形態では、センサは、ディスプレイ内にインモールドされる。概略、インモールドすることは、予め形成された回路を熱形成構造上に配置することを、含む。予め形成された回路は、キャパシタ、抵抗素子、若しくは他の電子コンポーネントを形成する、電導性及び/又は非電導性材料の様々なレイヤを含み得る。予め形成された回路は、例えば、ディスプレイの表面にプリントされ、若しくは形成され、又はインモールドされる導電性インクトレースを含み得る。そのようなプロセスは、例えば、2012年6月12日発行の米国特許第8198979号(特許文献1)に記載されており、その開示内容は全体として参照の上本明細書に組み込まれる。

インモールドする一つの方法は、形成可能薄膜上に導電性インク検知ゾーンをプリントすること、薄膜を所望の形状に形成すること、形成された薄膜をダイカットすること、形成された薄膜を注入モールド内に挿入すること、及び、溶融プラスチック材料をモールド内に取り込むことを、含む。例示の薄膜は、コネティカット州バーリンのBayer Films Americasにより供給されるポリカーボネート・ベースのMakrofol(登録商標)及びBayfol(登録商標)薄膜を含む。薄膜の色、半透明、及び/又は、透明は、所望の利用例に基づいて選択され得る。

前述のプリントプロセスを用いて、インクレイヤが薄膜に塗布され得る。インク層を形成するのに適切なインクは、限定すること無く、Noriphan(登録商標)HTR、つまり、ドイツのProll KGにより供給される高温抵抗性熱可塑樹脂に基づくソルバントベースの一液形スクリーンプリントインクと、カンサス州ショーニーのNazar(登録商標)Companyにより供給される、3%触媒を伴うNazar(登録商標)9600シリーズインクを、含む。

導電性インクグラウンドレイヤもプリントされ得る。グラウンドレイヤは、スイッチ(電極)トレースに対してバリヤを提供し、トレースにうっかりタッチすることにより不用意な作用が発生しないことを保証する。グラウンドレイヤで用いられる導電性インク及び(以下に記載する)他の導電性インクは、ある実施形態では、薄膜が所望の形状に形成される形成プロセスに耐えるように構成される。ある実施形態では、導電性インクは、通常の注入モールド温度及びブローオフに耐えるように構成される。一つの適切な導電性インクは、Dupont Silver Conductor5096であり、それは熱形成オペレーションで用いるように設計されており、又は、極度のしわ状態が柔軟性ある基質で採用されている。導電性インクの別の例は、Electrode(登録商標)SP−405であり、Acheson Colloids Companyのものが利用可能である。グラウンド若しくはシールドレイヤは、導電性インク検知ゾーンを収容する寸法であるアパーチャを規定する複数の非プリント(インク無し)エリアを含む。

以下に記載する薄膜形成及びモールドプロセスに耐えるように構成される誘電性インクを用いて、誘電体レイヤもグラウンドレイヤ上にプリントされ得る。ある実施形態では、誘電体レイヤは、グラウンドレイヤの全体をカバーして、グラウンドレイヤから導電性インク検知ゾーン及びその関連する電極を絶縁するように構成されている。

種々のインクレイヤを堆積する非常に様々なプリントプロセスが用いられ得、スクリーンプリント、オフセットプリント、グラビアプリント、フレキソプリント、パッドプリント、インタリオプリント、レタープレスプリント、インクジェットプリント、及びバブルジェット(登録商標)プリントを含むものであり、限定はされない。

前述のプリントプロセスを促進するために、必ずしも全てではないが或る実施形態では、薄膜は、インクレイヤのプリントの間、実質的にフラットであり続ける。当然ながら、前述のもの以外にも多数のレイヤシーケンスが存在し得る。例えば、インクベースのLEDのレイヤが所望されないならば、レイヤ(例えば、導電性レイヤ)がプリントスタックアップから除去され得る。一方で、複数のレイヤ(例えば、電極及びLEDレイヤ)を単体のレイヤに組み合わせることにより、レイヤは除去され得る。薄膜が用意された後、所望の形状及び寸法に形成され得る。所望の形状は、薄膜が組み込まれる構造に基づいて、選択され得る。よって、例えば、薄膜がディスプレイのAサイド(例えば、顧客に対面するサイド)で用いられるならば、Aサイド形状に従う形状を有するように形成され得る。薄膜がペグ、棚、及び/又はトレイ(若しくはそれらの組み合わせ)と共に用いられるのであれば、これらのアイテムの形状に合わせて形成される。

真空熱形成プロセスでは、所望の薄膜形状を規定するモールドが提供される。モールドは、薄膜内にて、凹表面と凸表面を夫々規定するキャビティ及び/又は隆起部を含み得る。薄膜は、フレーム内でクランプされて加熱される。弾力ある状態(例えば、柔軟性のある、軟化された、しなやかな、など)が達成されると、モールドキャビティを覆って薄膜が配置される。真空によりキャビティから空気が除去され、大気圧が薄膜をモールドの壁に押し付ける。通常の真空熱形成温度は概略、約180℃から約200℃であり、()必ずしも全てではないが)ある実施形態では、約190℃の温度が望ましい。通常の真空熱形成圧力は約1バールである。

薄膜をモールドに押し付けるのに高圧空気も利用可能であり、この場合真空は要求されない。例示の高圧形成プロセスの詳細は、米国特許第5108530号(特許文献8)で示されており、その全体内容は参照の上本明細書に組み込まれる。Niebling HPFプロセスでは、通常の温度は約160℃から約180℃である。プロセス圧力は概略、約100バールから約300バールである。

Nieblingプロセスの圧力より低い圧力を用いる圧力形成プロセスも、薄膜を所望の形状に形成するのに用いられ得る(Hytech Accuformプロセス)。一つの例示の実施形態では、薄膜はポリカーボネートシートを含む。ポリカーボネートシートが用いられると、通常の形成パラメータは、約35バールの圧力、約160〜180℃の温度、約35〜40mmの最大限ドロー深さ、及び約3:1〜4:1の伸長比を、含む。

薄膜のA表面(例えば、ユーザに対面する薄膜のサイド)上に装飾の特徴が見られる部分を創作するように、形成ツールが設計され得る。装飾の特徴は、ペグ若しくは棚の表面近くのオブジェクトを触る若しくは動かすように、顧客若しくはユーザを勧めるシンボルを含み得る。好適な実施形態では、装飾の特徴は、薄膜のB表面上にプリントされA表面で可視となる。しかしながら、他の実施形態では、装飾の特徴は、薄膜のA表面にプリントされる。一般に、薄膜のA表面とツール表面との間の接触を回避するために、薄膜形成プロセスでは負の(例えば、雌やキャビティの)ツールではなく正の(例えば、雄や突起の)ツールを用いるのが好ましい。その接触が薄膜状にマークや表面摩耗を作成し得るからである。しかし、当然ながら負のツールが代わりに形成プロセスで用いられてもよい。周期時間、温度、及び、真空若しくは圧力は、然るべく調整され、その部分がインクの亀裂や過度の伸張を示さないことを保証し得る。

ハイドロフォーミングプロセスでは、非加圧流体の隔膜面は薄膜表面と接触し得る。隔膜は、エンボスダイ(雄ツール)とマッチされるフレーム内部に含まれ得る。適切な時に流体は加圧され得、このことにより、薄膜の他のサイド上の雄ツールに基づいて、薄膜が所望の形状に形成され得る。周期時間、温度、及び、圧力は、然るべく調整され、その部分がインクの亀裂や過度の伸張を示さないことを保証し得る。

別の実施形態では、センサは、インサートラベル形成プロセスを用いてディスプレイに付属し得る。インサートラベルプロセスは、複数の周知の方法のどれかを用いてセンサを転移薄膜に準備すること、及び、転移薄膜をモールド内に挿入することを、含み得る。モールドから転移薄膜を除去する際、センサは薄膜からリリースされ、モールド内に堆積される。冷却された注入モールドプラスチックを用いてこのことは為され、センサがリリースされる表面は装飾される。転移薄膜は、熱可塑性インクがインジェクションモールド内で加熱されたプラスチックに暴露される間に熱硬化できる触媒若しくは架橋剤を備え得る。熱可塑性部位は、熱い溶融インジェクションモールド材料に接触されると柔らかくなり溶融し得る。冷却の際、インクは、現在固体のインジェクションモールドプラスチックへのより良い接着剤を有してもよく、転移薄膜上の離型剤により転移薄膜はインクから分離され得る。固化した、インクはインジェクションモールドプラスチックに固着され得、適宜の摩耗及び機能属性を備えて、プラスチックに付属する機能レイヤとなる。機能インクは、抵抗回路、容量回路、若しくは任意の他の検知回路に用いられ得、露光されても露光されなくてもよい。露光される機能インクは、例えば、直接に利用され得る機能インクでもよく、通常のマルチメータプローブにより抵抗計測が為され得る。非露光のバージョンは、プラスチック表面のより近くにプリントされ得る機能インクでもよく、この場合、露光される表面は、導電性インク若しくは抵抗インクへの絶縁体として実効的に作用する装飾デザインである、又は、どんなデザインでも色でもよいが高い「K」値を有するように実際に設計され、誘電性の若しくは高絶縁性のインクであって機能的導電性インクがマルチメータプローブにより直接利用されることを防ぐ、摩耗レイヤを有する。

更に別の実施形態では、センサは、スプレイをかけることにより若しくはインクジェットすることにより、形成され得る。そのような実施形態では、導電性インクは、インクジェット若しくは3次元プリンタ内に組み込まれてディスプレイの表面上にスプレイされ、これにより検知回路を形成し得る。

更なる実施形態では、標準的(例えば、銅の)配線が、ディスプレイの表面上にはめ込まれ、又は該表面内に若しくは上に挿入され得る。言い換えれば、センサは、導電性インクを全く用いること無く、更に従来の配線及び/又は従来のホイル以外用いること無く、ディスプレイに電気的に(例えば、導電的に、容量的になど)接続し得る。例えば、電気配線及び/又は導電性ホイルは、ペグ、棚、及び/又はトレイ(又はそれらの組み合わせ)の表面に直接に付加され得る。一方で、電気配線及び/又は導電性ホイルは、棚、ペグ、若しくはトレイ表面の上部に固定され、及び/又は配置される、薄膜及び/又は他の表面に、付加され得る。例えば、薄膜若しくは他の表面は、一つのサイドにて、ペグ、棚、及び/又はトレイ表面に接着する接着剤を含むキャリアとして、機能し得る。別の実施形態では、加熱されると、ペグ、棚、及び/又はトレイの表面に接着するように、キャリアが形成され得る。

ある実施形態では、センサは、ディスプレイ上で直接準備され得る。例えば、導電性インクセンサは、インクジェット若しくは3次元プリンタを用いて、ディスプレイ上に直接プリントされ得る。他の実施形態では、準備は間接的でもよい。例えば、センサは、インモールドでも、インサートモールドでも、プリントでも、若しくは、ディスプレイに実質的に付属し得る分離薄膜上に形成されるものでも、よい。ディスプレイがペグ若しくはフックである場合、分離薄膜は、ディスプレイボードのペグ若しくはフックの周辺周りでフィットするスリーブであってもよい。例えば、図23では、薄膜2304は、ペグ2302周りで形成される。ディスプレイが壁若しくは棚のユニットである場合には、分離薄膜は、壁の表面を覆って、又は、棚のユニットの棚表面の上部で、マットのように広げられ得る。例えば、図24では、薄膜2406は、ディスプレイ上404の棚2402を覆って広げられ得る。ディスプレイがトレイ若しくはシートである場合には、分離薄膜は、トレイ若しくはシートの表面周りにフィットするラミネートであってもよい。そのような場合、分離薄膜は、ベース若しくはトレイの表面を覆って、マットのように広げられ得る。分離薄膜を用いることにより、多重のセンサが同時に容易に製造され、続いてディスプレイに付加され得、結果としてより高い生産収率となる。ペグ、棚、及び/又はトレイから分離して薄膜を利用することにより、ストアは本明細書に記載の技術を実装でき、新しいディスプレイを購入する必要なくその既に現存する棚若しくはディスプレイを改良でき、結果として大きくコストを節約できる。ディスプレイは、製造者がセンサをインモールド適用させ、付属させ、若しくは接着させても製造可能であり、直ぐに使える状態でディスプレイユニットの購入者に供給され得る。

前述のように、ある実施形態では、RFIDは、オブジェクト(例えば、パッケージ製品)内に含まれてもよい。ある実施形態では、RFIDは、ディスプレイ素子(例えば、ディスプレイシステムのペグ、棚、及び/又はトレイ)内部で抵抗素子若しくは容量素子と電気的に結合し得る。例えば、ある実施形態では、ディスプレイ上に製品を配置することにより、抵抗若しくは容量素子と、アクティブターミナルと接続する(センサの代わりの、若しくは、センサに加えて)ディスプレイ内の送信器/受信器との間で、電気接続が確立される。このように、RFIDは、アクティブターミナルと接続する電源により動力を得る。一方で、RFIDは、情報を送信器/受信器を介してアクティブターミナルを超えて接続する電子デバイスに送信し得る。デバイスにより開始されて、又は、電源から製品へ供給されて動力を得て、製品と電子デバイスとの間の送信が自動的に発生し得る。そのような一つの例では、送信器/受信器は、動力を電源から提供する、RFIDから情報を受信する、及び/又は、電気接続をグラウンドする、複数のターミナルを含み得る。

次に、本明細書に記載のディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又は、トレイ)に結合する(及び、ある実施形態では、スキャナに無線結合する)電子デバイスに進むと、ある実施形態では、電子デバイスは、例えば、分布されたモニタリングシステムを形成するために、サーバ、コンピュータ、アンテナ、アラームなどの、任意の組み合わせを含み得る。電子デバイスは、(前述の10V信号などの)電気信号をディスプレイ素子(例えば、ペグ、棚、トレイなど)の各々に提供することができるシステムコントローラを含み得る。ある実施形態では、システムコントローラは更に、ディスプレイ素子(例えば、ペグ、棚、トレイなど)から受信される電気信号を解釈することもできる。電子デバイスと、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)上で吊り下がる、若しくは、ディスプレイ構造体を覆って配置される製品若しくはオブジェクトとの間で、双方向に情報が送信され得る。ディスプレイ構造体それ自身(例えば、ペグ、フック、若しくは棚)は、ターミナルに、及び電気配線に結合する一つ若しくはそれ以上の電子デバイスを含み得る。例えば、本明細書の別処に記載するように、ディスプレイ構造体は、ペグに吊り下がるオブジェクトに関する情報を伝達することができる、又は、電子デバイスから受信される他の情報を伝達することができる一つ若しくはそれ以上のLEDライトを含み得る。

電気信号は、(例えば、ディスプレイ構造体を介して流れる)電流でもよい。ある実施形態では、電流の値は、(例えば、所与のペグから吊される、棚に関連する、及び/又は、トレイ内部に配置される)ディスプレイと関連するオブジェクトの量及び/又はタイプを示し得る。ある実施形態では、電流の値は、ディスプレイに関するオブジェクトの位置を示し得る。ある実施形態では、電子デバイスは、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)を介して流れる電流の変化に基づいて、オブジェクトに関する属性(例えば、アイデンティティ、量、及び/又は配置)を判定し得る。ある実施形態では、電子デバイスは、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)を介して流れる電流の電気抵抗の変化に基づいて、オブジェクトに関する属性(例えば、アイデンティティ、量、及び/又は配置)を判定し得る。他の例では、電気信号は、直流電流よりも複雑でもよい(例えば、或る周波数を有する交流電流、固有の若しくは半固有のアイデンティティ、など)。コントローラは、受信した情報をサーバにリレーしてもよく、この場合、オブジェクトの在庫、及び、他のオブジェクトは、収集され、分析され、及び/又は格納され得る。

上記では近距離のRFIDスキャナを説明したが、他のタイプのスキャナ及びオブジェクト検知方法は、本開示に等しく適用され得る。例えば、オブジェクト検知は、電気容量方法若しくは磁気方法を用いて、為され得る。そのような例では、オブジェクトは、周囲空気とは異なる誘電率を有する電気容量素子を含み得る。オブジェクトは、無線周波数(RF)信号により検出され得る。抵抗素子と同様に、個々のオブジェクトは、他の素子と異なる容量値を有する、それ自身の固有の電気容量素子を含んでもよい。更に、抵抗素子と電気容量素子は、相互に結合して共鳴周波数を有するRC回路を提供してもよい。この周波数は、オブジェクトを識別すべくコントローラにより用いられ得る。電気容量検知は、圧電及び/又は電気容量検知表面も含んでもよい。

在庫追跡システム内の複数のポインとして前述の情報は収集され得る。例えば、個別のセンサによりデータは収集可能であり、更に、中央サーバ若しくはコントローラへリレーされ得る。個別のセンサそれら自身は、(製品の内側の若しくは外側の)製品の一部でも、ディスプレイの一部でも、ポータブルでも(例えば、ハンドヘルドスキャナ、消費者制御ハンドヘルドデバイス、など)、よい。更に、これらの情報を収集するだけで無く情報をディスプレイすることも望ましいことがある。ライトガイド及びフォトダイオードなどの、光学センサは、電子式商品監視システム内などで、オブジェクトの存在を識別し及び/又は検知するのにも、用いられ得る。

製品情報は、ある実施形態では、バックエンド在庫管理システム又は他の接続された電子デバイスを用いて、より慎重に店員に伝達され得る。一方で、情報は、LEDカラースキームの利用により、慎重に伝達され得る。LEDカラースキームでは、(例えば、製品のパッケージ内の、ディスプレイ内の、製品に近い、など)製品に関連する様々なカラーLEDが、伝達されるべき情報のタイプに拠って、ライトアップし得る。

一つの例では、一つ若しくはそれ以上のペグ(又は、棚、トレイ、若しくはそれらの任意の組み合わせなどの、他のディスプレイコンポーネント)は、LEDなどの、発光デバイスを含み得る。例えば、図5では、ペグ502はLED504を含む。ディスプレイがペグを含む実施形態では、LEDは、図5に示すようにペグの先端に、若しくは、ペグに近接してディスプレイ上に、配置されてもよい。ある実施形態では、LEDは、消費者の視界から消えて、ディスプレイの背壁上に配置され得、又は、消費者の視界に入って、前壁若しくは上壁(若しくはディスプレイの任意の他の外側表面)に配置され得る。LEDは色を変更して視覚の手掛かりを提供し得る。LEDは、ペグ(又は、ペグや棚などの、他のディスプレイコンポーネント)のステータスに依存して、様々な色を変化し得る。例えば、ペグ(若しくは他のディスプレイコンポーネント)が空であれば、LEDは第1の色(例えば、赤)となり得る。このことは、在庫補充が必要であることを示し得る。ペグ(若しくは他のディスプレイコンポーネント)で少なくとも一つのオブジェクトが吊されると、又は、ペグ(若しくは他のディスプレイコンポーネント)のあらゆるターミナルが占有されると、LEDは第1の色とは異なる第2の色(例えば、グリーン)となり得る。店の入口/出口のセンサが、支払いされること無くその入口/出口を介してオブジェクトが持ち出されたと判定すれは、センサは、オブジェクトのタイプとオブジェクトが持ち出されたペグ(若しくは棚の位置、又はトレイの位置)も識別し得、更に、(アンテナのネットワーク及び/又はディスプレイ電気配線を介して)信号をペグにリレーし得、これにより、ペグ(若しくは、ディスプレイの他の部位)のLEDがある色(例えば、点滅する赤)を灯す。例えば、RFID送信器/受信器は、製品が万引きされたかどうか判定すべく、店の出口に位置し得る。確かな万引きの判定により、製品の、若しくは、ストアのコントロールルーム内の、LEDライトが点滅するようにされ得る。

別の例として、ある実施形態では、第1の色(例えば、緑)の発光デバイスは、ペグが正しい量の製品を備えそのペグ上の全ての製品は正確であり混ぜられていないことを、意味し得る。そのようなある実施形態では、第2の色(例えば、赤)の発光デバイスは、(例えば、最小限の閾値に基づいて)ペグが十分な製品を備えていないことを、意味し得る。ある実施形態では、第3の色(例えば、黄)の発光デバイスは、製品が少なくなりつつあり注意即ち再補充が必要であることを、意味し得る。ある実施形態では、第4の色(例えば、オレンジ)の発光デバイスは、ペグが混ざった製品を備えおり検査されなければならないことを、意味し得る。ある実施形態では、第5の色(例えば、白)の発光デバイスは、ペグが空であることを、意味し得る。

ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイなど)にてストックが十分でないか、十分にストックがあるかを、判定することは、電子デバイスのメモリに格納される所定値に基づき得る。一つ以上の製品がペグ若しくは棚に配置されている、つまり、或る製品が誤った位置に配置指されたことを示す、と電子デバイスが判定すれば、LEDは更に異なる色(例えば、オレンジ)となり得る。可視光スペクトラムのLEDに加えて、LEDは、不可視スペクトラムの光を発してもよく、この場合消費者は通常目にすることはできない。赤外線デバイス、偏光眼鏡、若しくは光周波数フィルタは、それら光の存在を視るために、店員により用いられてもよく、この場合それら光は(上記で示す様々な意味などの)所定の意味を有する。店の入口/出口のセンサが、支払いされること無くその入口/出口を介して製品が持ち出されたと判定すれは、センサは、製品のタイプと製品が持ち出されたペグ若しくは棚も識別し得、更に、(アンテナのネットワーク及び/又はディスプレイ電気配線を介して)信号をペグ若しくは棚にリレーし得、これにより、ペグのLEDが更なる別の色(例えば、赤、点滅する赤、など)を灯す若しくは点滅する。LEDライトに加えて、センサ及び電子デバイスは、周知の他のディスプレイ(例えば、LCDなど)を稼動して所望の情報を伝達することができる。例えば、ある実施形態では、センサ及び電子デバイスは、製品の価格若しくは製品に関連する販売をディスプレイすることができる。

LEDライトを稼動することに加えて、電子デバイスは更に、製品に関して為される判定に応じて製品の物理的特性(例えば、温度、湿度、など)を制御することができる、他の自動化システムと接続することができる。例えば、電子デバイスは、パン屋の棚のペーストリの温度に関する情報を受信できる。温度が、或る閾値より下がれば、電子デバイスは、ペーストリの直下の加熱コイルを稼動してペーストリを温めることができる。更に、棚は、ペーストリが棚から除去されると検知するウエイトセンサを含み得る。電子デバイスは、ペーストリが除去されたときの兆候を受信でき、温度センサがペーストリの不存在に未だ適応していなくても、加熱コイルを即座に動作停止し得る。そのような暖めシステムは、マイクロウエーブよりも消費電力が少なく、暖め状態で消費者に即売製品を提供できる。別の例として、電子デバイスは、化粧用トレイのパウダの温度に関する情報を受信できる。温度が或る閾値より降下すると、電子デバイスは、パウダ直下の加熱コイルを稼動してパウダを暖かく保持し得る。更に、トレイは、パウダがトレイから除去されると検知するウエイトセンサを含み得る。電子デバイスは、パウダが除去されたときの兆候を受信でき、温度センサがパウダの不存在に未だ適応していなくても、加熱コイルを即座に動作停止し得る。そのような暖めシステムは、最小限の電力しか消費せず、暖め状態で消費者に即売製品を提供できるが、消費者の所有する化粧用トレイに一体化され、化粧用パウダなどの、購入製品の即時使用状態を維持し得る。同様に、製品の最適な鮮度を維持するために、加熱コイル、加湿器、除湿器、及び、他の気候コントロール関連技術は、センサ、及び、センサにより伝達される情報と、相互作用し得る。

ある実施形態では、センサ若しくは他の電子デバイスにより収集される情報は、アラームを稼働し得る。例えば、店から万引きされた製品(例えば、RFDIを用いて)、トレイに配置された偽造若しくは欠陥製品、若しくは、トレイから持ち上げられた若しくは触られた高価な製品は(例えば、ウエイトセンサを用いて)、アラームを起動し得る。

LED及び/又はアラームは、前述のインパッケージセンサ及び外部センサが動力を得られ得るのと同じターミナルを用いて、動力を得られ得る。例えば、センサは、製品の負の及び正のトレースラインを跨がって抵抗を読むことができる。センサは、その抵抗を、解読及び更なるアクションのための電子モジュールに連絡し得る。更に、センサは、パルス化された動力を同じトレースラインを介してリレーして製品(例えば、製品のRFID、製品のLEDインジケータ、など)に動力を与え得る。

ある実施形態では、前述の技術の一部若しくは全ては、相互に連絡するように配置され得る(例えば、在庫データベースと連絡する万引きアラーム、など)。オブジェクトは、一つ以上のアンテナアレイがプリントされ、コントローラ、サーバ、及び他の電子デバイスと無線で通信し得る。前述のように、これらのアンテナを介して通信される情報は、以下のものの任意の組み合わせを含みうる。製品アイデンティティ(例えば、ブランド、モデル、カラー、コスト、プロモーション、など)、製品の量(例えば、所与のペグ上、店内、近くの店での入手可能性、など)、製品のセキュリティ(例えば、店を出る前に製品の支払いがされたか)、製品の位置(例えば、ワイファイスキャナを用いる長距離無線スキャニングを介して、WiTricityなどの無線動力伝達を介して、及び、PoE接続若しくはラインドロップ接続などの他のネットワーク接続を介して、ある製品の居所を識別し、例えば、複数の買い物客が自分のカートに製品を運んでいるかを判定するが、このことは、製品が人気のあること若しくは他の買い物客の好みであることを示唆することになる)、及び/又は、製品認証(例えば、RFIDタグや抵抗素子を備えない製品の検出、若しくは、知られていないRFIDタグ、又は、知られていない抵抗素子値)。情報は、店外で、若しくは店のバックオフィスで、コンピュータにより、又は手作業で、解析され得る。

前述のように、ある実施形態では、ディスプレイは視覚インジケータを含む。視覚インジケータは、製品に関する情報を視覚的に示すことができる。例えば、ある実施形態では、視覚インジケータは、(例えば所与の時に)ディスプレイされる製品のアイデンティティに関する情報を視覚的に示すことができる。ある実施形態では、視覚インジケータは、(例えば所与の時に)ディスプレイされる製品の量に関する情報を視覚的に示すことができる。ある実施形態では、視覚インジケータは、発光ダイオード(LED)などの、発光デバイスであればよい。ある実施形態では、視覚インジケータは、LCDスクリーンなどの、スクリーンを含む。視覚インジケータは、ディスプレイ構造体(例えば、ペグ、棚、及び/又はトレイ)に電子的に結合し得る。ある実施形態では、視覚インジケータは、コントローラなどの、電子デバイスに電子的に結合し得る。視覚インジケータは、電子デバイスにより為される判定に基づいて、情報を示し得る。例えば、電子デバイス(例えば、コントローラ)は、オブジェクト(製品)のアイデンティティ、量、及び/又は位置を判定し得る。電子デバイスは、信号を視覚インジケータに送信し、その結果、視覚インジケータは電子デバイスにより判定される情報を示し得る。

本明細書に記載のシステム及び方法の或るものは、複数の利用ケースで採用され得、例えば、偽造防止手段として、シュリンケージを減少させること、在庫確認に提供されること、生産スケジュールを拡張すること、販促機会を提供すること、及び/又は、買い物客の振る舞いを解析すること、等を含むものである。

例えば、偽造防止システムで採用されるときには、タグ付け商品(例えば、RFIDによりタグ付けされた商品)は、購買時点(POP)にて、及び/又は、店舗販売時点(POS)にて、パッケージ、棚乗せ、格納の間に、モニタされ得る。ある実施形態では、統計的サンプリングが係属中のタグ付けコストを大きく減少することができる。例えば、100アイテムのうちの10が、ケース/カートン毎にタグ付けされるならば、「放縦された」棚上で何らタグを検出しないことにより、偽造商品が真正商品に置き換えられたことを示唆するアラームが形成され得る。ある実施形態では、「タグ付け商品」が在るが特定IDのデータベースとマッチしない場合、又は、誤った位置にて或る場合、商品は偽造である、又は、グレーマーケット商品であると、示唆される。

別の例として、ある実施形態では、シュリンケージを減少させるために、本明細書に記載のシステム及び方法のうちの幾つかが用いられ得る。例えば、多重の製品の抜き取り(例えば、6が格納から取り出されたとき、3のみ棚に置かれる)など、よく知られた盗みのできごとを検出するのに、本明細書に記載のシステム及び方法の打ちの幾つかが用いられ得る。ある実施形態では、論理上のポータルの一部若しくは全てについてポータルモニタリングすることにより、シュリンケージのポイントの認識の拡張が、もたらされる。

ある実施形態では、在庫認識を提供すべく、本明細書に記載のシステム及び方法の幾つかが、採用され得る。ある実施形態では、自動補充警告を生成することにより、自動検知は、在庫状況から大きく減少できる。ある実施形態では、製品が出荷されたか、受け取られたか、フロア上か、及び/又は、バックストックかを判定する(例えば、計測する及び/又は量を量る)のに、ダッシュボードが用いられ得る。

ある実施形態では、生産スケジュールを拡張するのに、本明細書に記載のシステム及び方法の幾つかが用いられ得る。ある実施形態では、自動検知により収集され得例えば、データは、生産スケジュール及びロジスティックスの操作をアシストするのにプッシュされる。ある実施形態では、卸売りと小売りとの間での自動検知によりフルフィルメントは自動的に完全なものとなり、結果として省かれる労力は数千時間となる。

ある実施形態によると、買い物客の行動を分析するのに本明細書に記載のシステム及び方法の幾つかが用いられ得る。ある実施形態では、棚/購買時点(POP)製品の速度、ピック時間及び置換時間でモニタし、及び/又は、通行人をカウントするのに、本明細書に記載のシステム及び方法の或るものが用いられ得、ある実施形態では、そのことにより、製品プロモーションの成功程度の洞察を得られる。

本明細書に記載のシステム及び方法の幾つかにより、複数のレベルの自動検知が提供され得る。例えば、ある実施形態では、オブジェクトが存在するかどうかを判定することが、(例えば、容量性の、磁性の、及び/又は、他の検知方法を用いて)実行され得る。ある実施形態では、簡素な識別(例えば、チップレスRFIDによるものなどの、2〜8ビットの低コスト識別)が実行され得る。ある実施形態では、例えば、フル機能の在庫及び認証のために、(例えば、受動RFDIを用いて、例えば、96ビット以上の一意的識別を提供する)完全な識別が実行され得る。ある実施形態では、(例えば、ライトガイド及び/又はフォトダイオードを用いて)光学検知が実行され得る。ある実施形態では、圧電性若しくは容量性検知表面を介して、検知が実行され得る。

図25は、モニタされる製品とデータ収集と分析システムとの間の接続を示す、概略図である。対象ポイントにて製品をモニタするために、オブジェクトスキャニングが為され得る。ある実施形態では、製品を識別するのに、チップレスRFID若しくは簡素なIDが用いられ得る。スキャンされたオブジェクトからの情報は、棚アンテナに送信され得、該棚アンテナはシステムコントローラと通信し得る。システムコントローラはデータベースサーバと通信し得る。データベースサーバにより、マニュアル収集のためのデータ集薬が可能になる。

図26は、在庫管理システム内へのリーダモジュールの統合を示す概略図である。

図27は、配置状況をモニタする例示の在庫の概略図である。図27では、買い物客好みモニタリングは、領域2702にて実行され得る。分布読み取りエリアは、領域2704に位置し得る。分布読み取りエリアは、例えば、Witricity、PoE、ラインドロップ、若しくは、任意の他の適切なやり方を介して、電力を得られ得る。データリンクを用いて、情報はバックオフィスエリア2076に送信され得る。

前記開示は、オブジェクト(例えば、製品)と物理的に接触するサポート構造体のみならず、製品と通信接続する任意のサポート構造体にも、適用される。このことは、例えば、サポート構造体の磁場で捕らえられる、製品のパッケージ内の金属トレースにより、例えば、製品を空中浮遊させる即ち浮かせる磁石を備えるサポート構造体を、含み得る。そのような実施形態は、サポート構造体の(例えば、ペグ内に磁石を備える)ペグ、(例えば、棚内に磁石を備える)棚ユニット、若しくは(壁内に磁石を備える)壁に、適用可能である。(例えば、光学センサ、容量センサ、RFIDセンサなどの)多数の前述のセンサは、センサと検知されるオブジェクトの間に物理的接触を要求しないので、製品に接触しないサポート構造体内にてそのようなセンサは利用可能である。

本発明は、特定の実施形態を参照して記載したが、当然ながらこれらの実施形態は本発明の原理及び適用例を示すに過ぎない。従って、当然ながら、例示の実施形態に対して多数の修正が可能であるし、添付の請求項に規定するように本発明の精神及び範囲から乖離することも無く他の構成も考案され得る。

108・・・導電性インク、110・・・ペグボード、112・・・ペグ、114・・・製品。

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