商品自動前出し棚装置

申请号 JP2006535031 申请日 2005-04-26 公开(公告)号 JPWO2006027871A1 公开(公告)日 2008-05-08
申请人 河淳株式会社; 发明人 宇田川 徹; 徹 宇田川;
摘要 左右方向に所定のピッチで多数形成され前後方向に延在するガイド部(70)を有する商品陳列面(7)と、商品陳列面(7)に載置される、ガイド部(70)にガイドされ且つ自然状態において常に前方移動状態にある商品前出し体(2)と、商品前出し体(2)により前出し状態にある陳列商品を区画する商品仕切り板(5)と、を有し、商品前出し体(2)の商品陳列面(7)との当接部又は商品陳列面(7)のいずれか一方又は両方に滑り手段を付設した。
权利要求
  • 左右方向に所定のピッチで多数形成され前後方向に延在するガイド部を有する商品陳列面と、該商品陳列面に載置される、該ガイド部にガイドされ且つ自然状態において常に前方移動状態にある商品前出し体と、該商品前出し体の該商品陳列面との当接部又は該商品陳列面のいずれか一方又は両方に滑り手段を付設したことを特徴とする商品自動前出し棚装置。
  • 該商品前出し体により前出し状態にある陳列商品を区画する商品仕切り板を、更に備えることを特徴とする請求項1記載の商品自動前出し棚装置。
  • 該商品前出し体が、底板と、該底板から立設する商品押圧板を備えるものであることを特徴とする請求項1又は2記載の商品自動前出し棚装置。
  • 該商品陳列面を形成する陳列棚の前方に、更に商品転落防止板を付設することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の商品自動前出し棚装置。
  • 自然状態において常に前方移動状態とする手段が、該商品陳列面を形成する陳列棚の前方端と該商品前出し体を接続する接続部材により該商品前出し体を前方へ引張る手段であるか、該陳列棚の後方端と該商品前出し体を離す方向に付勢する弾発部材により該商品前出し体を前方へ押し出す手段であるか、又は該商品陳列面を前方下り傾斜とする手段であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の商品自動前出し棚装置。
  • 該接続部材が、帯状鋼板又はワイヤーであることを特徴とする請求項5記載の商品自動前出し棚装置。
  • 該滑り手段が、ローラー、前後方向に延出するリブ部材又は滑り材であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の商品自動前出し棚装置。
  • 说明书全文

    本発明は、スーパーなどで使用される陳列商品の前出しを容易にする商品自動前出し棚装置に関するものである。

    スーパー等において、陳列された商品は陳列棚の手前の方から順次売れるため、時間がたつにつれ陳列棚の手前には商品が無くなったり、ごく少量になったりする。 この場合、客は陳列棚の奥の方にある商品を見逃したり、何となく取り辛かったりして、購買意欲が急速に低下し商品の売れ行きに悪い影響を及ぼすことが多くなる。 これを解決するため、作業者は、奥に残っている商品を手前に移し、その後方に新しい商品を補充する作業を頻繁に行うことになる。
    しかしながら、新しい商品を後方の空間へ補充する作業は、前方にある商品が邪魔をして行い難い。 また、奥にある商品を手前に移すのも大変な作業となっている。 近年、このような新しい商品の補充を行い易くしたり、商品を常に前出し状態にする方法や装置が種々提案されている。
    例えば登録実用新案第3043288号公報には、固定されている商品陳列棚の棚全体を、ワンタッチで手前への引き出しを可能とし、陳列商品の前面への再整列、整理整頓、並びに補充業務を安全、迅速かつ正確に実施できる新器具が開示されている。 この新器具は回転車を組み込んだ中継具と、既存の陳列棚支持具に相当する逆L字型基軸盤、更に2種類の器具を包み込む支持器カバーを設け、これらの器具を一体として組み込んだものである。 また、商品陳列棚が前後方向に移動するのではなく、固定された商品陳列棚に商品前出し機能を有する商品前出し体を設置して、陳列商品を自動的に前に押し出すものも知られている。

    登録実用新案第3043288号公報(請求項1)


    しかしながら、登録実用新案第3043288号公報記載の新器具は、中継具の中に回転車を組み込んでいるなど構造が複雑であり、製造コストが高いという問題がある。 また、従来の商品前出し体は、前方下り傾斜の陳列面に設置され且つ錘を載せたものであるため、前方への押圧が小さく、前後方向に多量の商品が並ぶ場合には、商品を前方へ確実に送り出すことはできなかった。
    従って、本発明の目的は、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易い商品自動前出し棚装置を提供することにある。

    すなわち、本発明(1)は、左右方向に所定のピッチで多数形成され前後方向に延在するガイド部を有する商品陳列面と、該商品陳列面に載置される、該ガイド部にガイドされ且つ自然状態において常に前方移動状態にある商品前出し体と、を有し、該商品前出し体の該商品陳列面との当接部又は該商品陳列面のいずれか一方又は両方に滑り手段を付設した商品自動前出し棚装置を提供するものである。
    また、本発明(2)は、該商品前出し体により前出し状態にある陳列商品を区画する商品仕切り板を、更に備える前記商品自動前出し棚装置を提供するものである。
    また、本発明(3)は、該商品前出し体が、底板と、該底板から立設する商品押圧板を備えるものである前記商品自動前出し棚装置を提供するものである。
    また、本発明(4)は、該商品陳列面を形成する陳列棚の前方に、更に商品転落防止板を付設する前記商品自動前出し棚装置を提供するものである。
    また、本発明(5)は、自然状態において常に前方移動状態とする手段が、該商品陳列面を形成する陳列棚の前方端と該商品前出し体を接続する接続部材により該商品前出し体を前方へ引張る手段であるか、該陳列棚の後方端と該商品前出し体を離す方向に付勢する弾発部材により該商品前出し体を前方へ押し出す手段であるか、又は該商品陳列面を前方下り傾斜とする手段である前記商品自動前出し棚装置を提供するものである。
    また、本発明(6)は、該接続部材が、帯状鋼板又はワイヤーである前記商品自動前出し棚装置を提供するものである。
    また、本発明(7)は、該滑り手段が、ローラー、前後方向に延出するリブ部材又は滑り材である前記商品自動前出し棚装置を提供するものである。

    第1図は、第1の実施の形態における商品自動前出し棚装置の分解斜視図であり、第2図は、第1図の商品自動前出し棚装置の組み付け方法を説明する図であり、第3図は、商品前出し体の斜視図であり、第4図は、第3図の商品前出し体を裏面から見た一部の斜視図であり、第5図は、第1図の陳列棚の部分拡大図であり、第6図は、商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図であり、第7図は、第2の実施の形態例の商品自動前出し棚装置で用いる陳列棚の一部を示す斜視図であり、第8図は、商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図であり、第9図は、第3の実施の形態例の商品自動前出し棚装置で用いる商品前出し体の斜視図であり、第10図は、本例の前出し棚装置で用いる陳列棚の一部を示す斜視図であり、� ��11図は、商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図であり、第12図は、第4の実施の形態例の商品自動前出し棚装置で用いる商品前出し体の斜視図であり、第13図は、本例の前出し棚装置で用いる陳列棚の一部を示す斜視図であり、第14図は、商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図であり、第15図は、第4の実施の形態例の商品自動前出し棚装置で用いる商品前出し体の斜視図であり、第16図は、本例の前出し棚装置で用いる商品前出し体の斜視図であり、第17図は、第16図の商品前出し体を上下反転して示した図であり、第18図は、第17図において、接続部材3を引出した状態を示す図であり、第19図は、(A)は第15図におけるA−A断面図、(B)はB−B断面図、(C)はC−C断� �図、(D)はD−D断面図であり、第20図は、商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図である。

    次に、本発明の第1の実施の形態における商品自動前出し棚装置(以下、単に「前出し棚装置」とも言う。)を第1図〜第6図を参照して説明する。 第1図は第1の実施の形態における商品自動前出し棚装置の分解斜視図、第2図は第1図の前出し棚装置の組み付け方法を説明する図、第3図は商品前出し体の斜視図、第4図は第3図の商品前出し体を裏面から見た一部の斜視図、第5図は第1図の陳列棚の部分拡大図、第6図は商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図である。 本明細書において、「前」は商品を取り出す側(符号X)、すなわち顧客側を言い、「後」はその反対側(符号Y)を言う。 また、左右方向は前側から見た方向を示す。
    第1図中、商品自動前出し棚装置10は、左右方向に所定のピッチで多数形成され前後方向に延在するガイド部70を有する商品陳列面7と、商品陳列面7に載置される、ガイド部70にガイドされ且つ自然状態において常に前方移動状態にある商品前出し体2と、商品前出し体2により前出し状態にある陳列商品を区画する商品仕切り板5、5とを有し、商品前出し体2の商品陳列面側、すなわち商品前出し体2の底板21の裏面に滑り手段であるローラー4を前後方向に多数付設し、且つ商品陳列面7上に滑り手段である前後方向に延在するリブ部材を左右に適宜のピッチで多数付設したものである。
    なお、商品前出し体2の底板21の裏面にローラー等の滑り部材を付設する形態としては、上記の他、例えば商品前出し体2の底板21の側面に小さな車輪を付設したものであってもよい。 また、本発明において、滑り手段としては、ローラー及び前後方向に延出するリブ部材の他、滑り材が挙げられる。 滑り材は通常の鋼板に摩擦低減効果のある被覆剤をコーティングしたもの、フッ素系樹脂などの低摩擦材、あるいはエンボス加工面など接触面積を低減したものなどが挙げられる。
    本例の商品陳列面7を形成する陳列棚9は、第5図に示すように、背の高い3つの高リブ71と背の低い2つの低リブ72の繰り返しから成る商品陳列面7と、商品転落防止板が係合する横係合溝8を有する前方部材91aとから構成される。 この商品陳列面7は高リブ71(滑り手段)を有すると共に、高リブ71と低リブ72との協働により後述するような商品前出し体2の前方移動をガイドするガイド部を構成する。 高リブ71の上端は尖り状とすることで、滑り易くしている。 また、高リブ71には所定ピッチ毎に商品仕切り板が係合する縦係合溝76が形成されている。 この陳列棚9は、第2図に示すように、既存の商品陳列棚50に設置してもよく、また、新規の陳列棚を構成してもよい。 また、商品陳列面7の形状は、前述の背の高い3つの高リブ71と背の低い2つの低リブ72の繰り返しから成るもの以外にも、例えば単一高さのリブの繰り返し構造であって、一のリブと該一のリブに隣接する他のリブ間にローラーが乗る形態であってもよい。
    商品前出し体2は、平板状の底板21と、底板21の前方端から立設する底板21上に載置された商品の前方移動を規制する前方部材23と、底板1のやや中央から立設する後方傾斜面を前方に向けた商品押圧板22と、先端に基端部32を有し、後端を商品押圧板22の後方側で固定する帯状鋼板31(接続部材3)と、底板21の底面の両側で且つ前後方向に多数付設されるローラー29を備える。 商品押圧板22の裏面には、商品前出し体2が前方に移動するにつれ、帯状鋼板31を巻回して収納するぜんまい収納部(不図示)を有する。 なお、接続部材3が接続される箇所としては、一端が陳列棚の前方側部材であり、他方が商品前出し体2であれば特に制限されない。 なお、底板21の上面であって、商品押圧板22の前方には載置商品の設置安定性を高めるためのリブ部材24が前後方向に3つ付設されている。
    上記の構成部材を組み立てて前出し棚装置10を形成する。 すなわち、商品陳列面7上に商品前出し体2を設置する。 この場合、ローラー29が低リブ72上に乗るようにし、また接続部材3がローラー29が乗る低リブ72、72間にある他の低リブ72上にくるようにする(第6図参照)。 すなわち、本例におけるガイド部は、一対の高リブ71と、この高リブ71間にある低リブ72であって、ローラー29の両側には高リブ72が隣接しているため、左右方向の移動を防止して商品前出し体2の直進性を担保している。 そして、接続部材3の基端部32を商品陳列面(陳列棚)7の前方側に例えばビス固定する。 これにより、商品前出し体2は、高リブ71と低リブ72からなるガイド部70にガイドされ且つ自然状態において常に前方移動状態となる。
    商品陳列面7の前方端には商品転落防止板6を設置し、更に陳列する商品の幅寸法に応じて左右一対の商品仕切り板5、5の後方部を嵌合溝76に嵌め込む。 商品仕切り板5、5の設置方法としては、当該方法に制限されず、例えば任意の位置に形成された嵌合穴に嵌め込む形態であってもよい。 このような商品仕切り板と商品前出し体を1セットとして、適宜の個数のセットを商品陳列面7上に組み付ける。 この際、商品仕切り板5は一方の商品前出し体の右側を区画すると共に、該商品前出し体の右側に隣接する商品前出し体の左側を区画する、共通物として使用してもよい。
    次に、組み込まれた商品前出し棚装置10に商品を並べる作業を行う。 この作業は、商品転落防止板6と商品押圧板22間に陳列商品を入れ込むことで行われる。 当初の商品は、商品押圧板22の手前であって且つ底板21の上面に置かれる。 この場合、商品前出し体2は動かない。 次いで、商品を手前側にどんどん入れ込んでいくにつれ、商品前出し体2は後方へ下がり、底板21の後端が陳列棚の後端に接した時点で商品の補充作業が終了する(第2図の右側の商品前出し体2)。 また、通常、商品前出し体2は商品陳列面7上、左右方向に多数併設される。
    商品前出し棚装置10によれば、商品陳列面7上に載置された商品は、底板21上に商品を載せた商品前出し体2の前方移動力により常に前出し状態にある。 更に商品陳列面は上端が尖り状の高リブ71(滑り手段)が付設されているため、商品の底面との摩擦も低減されており、前出しが一層助長されている。 更に、帯状の接続部材3は、底板21の裏面と低リブ72間の空間に存在するため、接続部材3と底板21との摩擦は発生せず、商品前出し体2の前方移動の障害にはならない。 この状態において、顧客が手前の商品を取り出すと、商品前出し体2の前方付勢により、商品前出し体2及び残置された商品がそのまま前方移動して、商品の自動前出しを行う。 なお、高リブ71の上端は尖り断面状に限定されず、例えば平断面形状状又は半円断面形状であってもよい。
    このように、商品前出し棚装置10は、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があるため、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易いものである。 また、陳列面には商品仕切り板が係合する縦係合溝が横方向に多数付設されているため、幅寸法が異なる商品毎に横並びで且つ縦列に陳列する場合、商品の幅に見合うピッチで縦列商品毎に個別に好適な前出しができる。
    次に、第2の実施の形態における商品自動前出し棚装置を第7図及び第8図を参照して説明する。 第7図は本例の前出し棚装置で用いる陳列棚の一部を示す斜視図、第8図は商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図である。 第7図及び第8図において、第1図〜第6図と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。 すなわち、本例の前出し棚装置10aにおいて、第1の実施の形態における商品自動前出し棚装置10と異なる点は、商品陳列面7の構造、商品前出し体2の底板構造及び前方移動手段である。
    前出し棚装置10aにおいて、商品陳列面7aは高リブ71で形成され、更に後端には後方転落防止板91bを設けている。 また、商品前出し体2の底板21の裏面は、接続部材が省略され、裏面ほぼ中央には前後方向に延在する左右方向に所定間隔離間した一対のレール状突起42が付設されている。 この一対のレール状突起42は、設置状態において、商品陳列面7aの2つの高リブ71を挟み、且つ前後方向の移動が円滑に行われるものである。 このため、レール状突起42の厚みが高リブ71間の溝幅よりも小さく、下方に延出する長さは高リブ71間に係り止めされる程度のものである。 すなわち、本例におけるガイド部は、高リブ71であって、高リブ71と一対のレール状突起42との係合において商品前出し体2の前方直進移動がガイドされる。 また、前方移動手段は、不図示の商品陳列面7aを前方傾斜とする手段である。 前方傾斜とする手段の具体例としては、前方下り傾斜の既存の陳列面へ陳列棚9を設置する方法、あるいは陳列棚9の後方裏面にスペーサーを介在させ、商品陳列面を前方下り傾斜とする方法などが挙げられる。
    前出し棚装置10aは、商品前出し体2の商品陳列面7aとの当接部及び商品陳列面の双方に、それぞれローラー4及び高リブ71(滑り部材)が付設されており、且つ商品陳列面7aが前方下り傾斜にあるため、前出し棚装置10と同様の作用効果を奏する。 また、高リブ71、71間の溝に商品仕切り板5を嵌め込めるため、掛け違いの無い、きめ細かな仕切りを行うことができる。
    次に、第3の実施の形態における商品自動前出し棚装置を第9図〜第11図を参照して説明する。 第9図は本例の前出し棚装置で用いる商品前出し体の斜視図、第10図は本例の前出し棚装置で用いる陳列棚の斜視図、第11図は商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図である。 第9図〜第11図において、第1図〜第6図と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。 すなわち、本例の前出し棚装置10bにおいて、第1の実施の形態における商品自動前出し棚装置10と異なる点は、商品陳列面の構造及び商品前出し体の底板構造である。
    前出し棚装置10bにおいて、商品陳列面7bは、前後方向の前方1/2が商品仕切り板が嵌合するリブ状の縦嵌合溝76が多数形成されたものであり、残りが前後方向に多数付設されるローラー73と、ローラー73に隣接するローラー幅と概ね同じ幅の凹部74が、左右方向に繰り返し付設されるものである。 なお、第10図の陳列棚9bは左右方向に連続するものであって、例えばゴンドラの陳列棚を形成する。 なお、商品陳列面7bにおけるリブ状の縦嵌合溝76の占める割合は上記値に限定されず、前方の1/2以下で適宜決定される。
    商品前出し体2aにおいて、第1図の商品前出し体2と主に異なる点は、底板21のローラー4が省略され、裏面ほぼ中央には凹部203を設け、その両側には商品陳列面のローラー73と当接する平坦部202及び両側端にはスカート部11を設けた点にある。 すなわち、商品前出し体2aを商品陳列面7bに載置した場合、スカート部11、11は2つのローラー73、73の支持部731の両端側に位置するため、陳列面上における商品前出し体2の左右方向の移動を制限し、商品前出し体2の前方直進性を担保する。 また、商品陳列面7bのローラー73により、商品前出し体2の前後方向の移動が円滑に行われる。
    前出し棚装置10bにおいて、商品陳列面7bにローラー73が付設されており、且つローラー支持部731がガイド部として機能するため、前出し棚装置10と同様の作用効果を奏する。 なお、前出し棚装置10bにおいて、商品陳列面7bは上記ローラー73が付設されたものに限定されず、例えば、第11図において、ローラー73を省略したリブ構造であってもよい。 この場合においても、リブの上面は滑り易いものであり、且つ一のリブ部材と他のリブ部材がガイド部として機能する。
    次に、第4の実施の形態における商品自動前出し棚装置を第12図〜第14図を参照して説明する。 第12図は本例の前出し棚装置で用いる商品前出し体の斜視図、第13図は本例の前出し棚装置で用いる陳列棚の斜視図、第14図は商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図である。 第12図〜第14図において、第9図〜第11図と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。 すなわち、本例の前出し棚装置10cにおいて、第3の実施の形態における商品自動前出し棚装置10bと異なる点は、商品陳列面の構造及び商品前出し体の接続部材である。
    前出し棚装置10cの商品陳列面7cにおいて、前出し棚装置10bの商品陳列面7bと異なる点は、ローラー73、73間の凹部に代えてリブ部材761とした点である。 リブ部材761の高さは、ローラー73の上面よりやや低くし、更にリブ部材761、761を左右に所定の隙間離間させることで縦溝を形成している。 なお、第13図の陳列棚9cは左右方向に連続するものであって、例えばゴンドラの陳列棚を形成する。
    商品前出し体2bにおいて、第9図の商品前出し体2aと異なる点は、帯状鋼板31に代えて、ワイヤー部材34とした点にある。 すなわち、商品前出し体2bを商品陳列面7cに載置した場合、スカート部11、11は2つのローラー73の支持部731の両側に位置して、陳列面上における商品前出し体2の左右方向の移動を制限する。 また、ワイヤー部材34がリブ部材761、761間の溝(空間)に入り、ワイヤー部材34の移動に伴う陳列棚との摩擦が発生することを防止している。 符号341は商品陳列面7の前方側の嵌合溝に係合する基端部である。 なお、接続部材としては、帯状鋼板やワイヤー部材に限定されず、例えば布製の帯状又は線状部材やプラスチック製の帯状又は線状部材などが挙げられる。
    前出し棚装置10cにおいて、商品陳列面7cにローラー73が付設されており、且つローラー支持部731がガイド部として機能するため、前出し棚装置10bと同様の作用効果を奏する。
    次に、第5の実施の形態における商品自動前出し棚装置を第15図〜第20図を参照して説明する。 第15図は本例の前出し棚装置の斜視図、第16図は本例の前出し棚装置で用いる商品前出し体の斜視図、第17図は第16図の商品前出し体を上下反転して示した図、第18図は第17図において、帯状鋼板である接続部材3を引出した状態を示す図、第19図(A)は第15図におけるA−A断面図、(B)はB−B断面図、(C)はC−C断面図、(D)はD−D断面図、第20図は商品陳列面と商品前出し体の当接状況を説明する図である。 第15図〜第20図において、第1図〜第6図と同一構成要素には同一符号を付して、その説明を省略し、異なる点について主に説明する。 すなわち、本例の前出し棚装置10dにおいて、第1の実施の形態における商品自動前出し棚装置10と異なる点は、商品陳列面の構造及び商品前出し体の構造である。 なお、第17図及び第18図は商品前出し体の構造を説明するためのものであり、このように反転したものを使用することはない。
    陳列棚9dは、陳列面7dと側板と補強リブからなる箱状物である。 陳列棚9dの陳列面7dは前方から後方に向けて商品仕切り板5aの脚部が係合する前方係合孔部720、接続部材の基端部32dが係合する接続部材係合部730、陳列面本体部740、商品仕切り板の脚部が係合する後方係合部720の各領域を形成する。 また、陳列面7dには前後方向に延出し左右方向に所定のピッチでリブ部材7が多数形成されている。 また、リブ部材7、7間にはひとつ縦溝750が形成され、内部空間と連通してガイド部70を形成している。 前方係合孔部及び後方係合部720は、リブ部材7、7間において、左右方向に互いに隣接する3つの係合部76が形成されている。 この3つの係合部76はそれぞれが前後方向に僅かにずれて形成され、商品仕切り板5aの掛け違いを防止している。 また、縦溝750の前後方向、所定のピッチで形成されている菱形の穴は成形上の都合で形成されるものである。 また、縦溝750の接続部材係合部730の後方に形成されるやや幅広の縦溝は、商品前出し体2dの係合片11dを陳列棚9dに設置する際、嵌め易くしたものである。 また、陳列面本体部740のほぼ中間にも商品仕切り板の脚部が係合する中間係合部720が形成されている。
    商品前出し体2dは、基台211の前方端から上方へ延出した商品押圧板からなる全体が略L字形断面の箱状物である。 基台211の底部222の裏側はリブ部材により3つの裏側収容部を形成している。 中央収容部には不図示の軸受けに軸支される帯状鋼板巻取り巻き出し部35が収容され、両側の収容部には前後回転ローラー4、4がそれぞれ収容されている。 また、前後回転ローラー4、4間には縦溝750に嵌合する嵌合片11daが付設されている。
    陳列棚9dに商品前出し体2dを設置するには、接続部材(帯状鋼板)3の基端部32dを陳列棚9dの接続部材係合部730に係合させると共に、商品前出し体2dの係合片11dを幅広部分の縦溝750に係合させる。 これにより、商品前出し体2dの回転ローラ4はリブ部材7、7間の平坦面に載置された状態となる。 この状態において、商品前出し体2dは陳列棚9dの前方側に常に前方移動状態となっている。 商品前出し体2dは必要個数、陳列棚9dに設置される(第20図)。 なお、本例の前出し棚装置10dにおいて、商品仕切り板5aは必要に応じて使用される。 陳列棚9dに商品仕切り板5aを設置するには、商品仕切り板5aの前方脚部51aを前方係合孔部720に、中間脚部51bを中間係合孔部720に、後方脚部51cを後方係合孔部720に係合させればよい。 前方係合孔部、中間係合孔部及び後方係合孔部720は、左右方向に密に配置されると共に、3つの係合穴が僅かに前後方向の位置を変えており、特段の注意をしなくとも掛け違えることがない。 組み込まれた商品前出し棚装置10dに商品を並べる作業などは商品前出し棚装置10の場合と同じである。
    なお、本発明において、自然状態において常に前方移動状態とする手段は、上記の商品陳列面7を形成する陳列棚9の前方端と商品前出し体2を接続する接続部材に限定されず、例えば、陳列棚9の後方端と商品前出し体2を離す方向に付勢するスプリングバネにより該商品前出し体を前方へ押し出す方法であってもよい。

    本発明の商品自動前出し棚装置は、スーパーやドラッグストアなどで用いれば、商品が前後方向に多量に並ぶ場合であっても、陳列商品を自動的に確実に前に送り出す作用力があり、作業者の前出し作業の労力を軽減すると共に、顧客にとっては商品が取り出し易いものである。 また、幅寸法が異なる商品毎に横並びで且つ縦列に陳列する場合、商品の幅に見合うピッチで縦列商品毎に個別に好適な前出しができる。

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