Cabinet

申请号 JP2004252359 申请日 2004-08-31 公开(公告)号 JP2006069698A 公开(公告)日 2006-03-16
申请人 Toyo Itec Co Ltd; 東洋アイテック株式会社; 发明人 TAKAHANE TADASHI;
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a cabinet capable of managing use-by date of an article and preventing the use of an article out of the use-by date. SOLUTION: This cabinet 1 has a bar code reader arranged on a stocker 13A to read a bar code displayed on a peripheral surface of a container, a controller for managing the use-by date of the article based on use-by date information read by the bar code reader, and an electric lock 17 for locking/unlocking a door 9 based on a command from the controller. In the cabinet 1, the door 9 is locked via the electric lock 17 in a state of the container stored in the stocker 13A, the controller outputs an unlocking command to the electric lock 17 when the controller judges that the article stored in the container is within the use-by date based on the use-by date information, and the electric lock 17 unlocks the locking of the door 9 according to the unlocking command. COPYRIGHT: (C)2006,JPO&NCIPI
权利要求
  • 施解錠可能な扉と、前記扉の内側に設置されて頂底面および円筒状周面を有する物品収納容器の複数個を貯蔵可能なストッカーとを備え、前記ストッカーが、前記容器の1つを順に投入する上部投入口と、前記容器の1つを順に取り出す下部取出口と、前記投入口および前記取出口の間に延びる通路とを有し、前記投入口から投入された前記容器が前記通路を転動して前記ストッカー内に一列に並ぶキャビネットにおいて、
    前記容器に収納された物品の使用期限情報を表すバーコードが、前記容器の周面に表示され、前記キャビネットが、前記ストッカーの取出口近傍に配置されて前記容器のバーコードを読み取るバーコードリーダと、前記バーコードリーダが読み取った使用期限情報に基づいて前記物品の使用期限を管理するコントローラと、前記コントローラからの指令に基づいて前記扉を施解錠する電気錠とを有し、
    前記キャビネットでは、前記容器が前記ストッカー内に貯蔵された状態で前記扉が前記電気錠を介して施錠され、前記コントローラが前記バーコードリーダからの使用期限情報に基づいて該バーコードリーダを通る前記容器に収容された物品が使用期限内であると判断したときに前記電気錠に解錠指令を出力し、前記電気錠が前記解錠指令にしたがって前記扉の施錠を解除することを特徴とする前記キャビネット。
  • 前記キャビネットが、前記容器に収容された物品の使用期限切れを外部に知らせる音発生装置を有し、前記コントローラが、前記バーコードリーダからの使用期限情報に基づいて前記容器に収容された物品が使用期限切れであると判断したときに前記音発生装置に発音指令を出力し、前記音発生装置が、前記発音指令にしたがって発音する請求項1記載のキャビネット。
  • 前記キャビネットが、前記容器に収容された物品の使用期限切れを外部に知らせる光発生装置を有し、前記コントローラが、前記バーコードリーダからの使用期限情報に基づいて前記容器に収容された物品が使用期限切れであると判断したときに前記光発生装置に点灯指令を出力し、前記光発生装置が、前記点灯指令にしたがって発光する請求項1または請求項2に記載のキャビネット。
  • 前記キャビネットが、前記容器に収容された物品の使用期限切れ情報を外部受信機に送信する送信機を有し、前記コントローラが、前記バーコードリーダからの使用期限情報に基づいて前記容器に収容された物品が使用期限切れであると判断したときに前記送信機に使用期限切れ情報の送信指令を出力し、前記送信機が、前記送信指令にしたがって使用期限切れ情報を前記外部受信機に送信する請求項1ないし請求項3いずれかに記載のキャビネット。
  • 前記通路に進退出可能かつ該通路に進出したときに前記容器の転動を阻止する第1ストッパーが、前記取出口近傍であって該取出口から所定寸法後退した前記通路の第1部位に配置され、前記通路に進退出可能かつ該通路に進出したときに前記容器の転動を阻止する第2ストッパーが、前記第1ストッパーから所定寸法後退した前記通路の第2部位に配置され、前記バーコードリーダが配置されて前記容器の1つが入る第1スペースが、前記第1ストッパーと前記第2ストッパーとの間に形成され、前記容器が転動する第2スペースが、前記第1ストッパーと前記取出口との間に形成され、
    前記コントローラが、前記第1スペースに位置する前記容器のバーコードを前記バーコードリーダが読み取ると、前記第2ストッパーの前記通路への進出状態を維持しつつ、前記通路に進出する前記第1ストッパーを該通路から退出させ、前記容器が前記第1スペースから前記第2スペースに向かって転動した後に、前記通路から退出した前記第1ストッパーを該通路に進出させる請求項1ないし請求項4いずれかに記載のキャビネット。
  • 前記通路に進退出可能かつ該通路に進出したときに前記容器の転動を阻止する第1ストッパーが、前記取出口近傍であって該取出口から所定寸法後退した前記通路の第1部位に配置され、前記通路に進退出可能かつ該通路に進出したときに前記容器の転動を阻止する第2ストッパーが、前記第1電磁ストッパーから所定寸法後退した前記通路の第2部位に配置され、前記容器の1つが入る第1スペースが、前記第1ストッパーと前記第2ストッパーとの間に形成され、前記バーコードリーダが配置されて前記容器が転動する第2スペースが、前記第1ストッパーと前記取出口との間に形成され、
    前記コントローラが、前記第2ストッパーの前記通路への進出状態を維持しつつ、前記通路に進出する前記第1ストッパーを該通路から退出させ、前記第1スペースに位置する前記容器が該第1スペースから前記第2スペースに向かって転動した後に、前記通路から退出した前記第1ストッパーを該通路に進出させ、前記バーコードリーダが、前記第2スペースを転動する前記容器のバーコードを読み取る請求項1ないし請求項4いずれかに記載のキャビネット。
  • 前記コントローラが、前記第1ストッパーの前記通路への進出状態を維持しつつ、前記通路に進出する前記第2ストッパーを該通路から退出させ、前記容器が前記第1スペースに位置したときに前記通路から退出した前記第2ストッパーを該通路に進出させる請求項5または請求項6に記載のキャビネット。
  • 说明书全文

    本発明は、所定の使用期限を有する物品が収容された物品収納容器の複数個を保管するキャビネットに関する。

    バーコードを利用して物品の使用期限を管理する管理システムがある(特許文献1参照)。 この管理システムは、物品の販売時に物品に貼付されたバーコードをバーコードリーダで読み取り、バーコードリーダにつながるPOS端末装置がバーコードに表された物品の使用期限情報と現在の日時とを比較する。 POS端末装置は、バーコードリーダが読み取った使用期限情報に基づいて物品の使用期限が切れている場合、端末装置の表示部に使用期限切れを表示し、端末装置に接続されたスピーカから所定の音を発生させる。

    特開平5−54211号公報

    前記公報に開示の管理システムでは、物品の使用期限切れ情報が表示装置やスピーカーから知らされたとしても、使用期限切れの物品を販売するか否かの判断が販売者に任されているので、期限切れを承知でその物品が販売されてしまう場合があり、購入者が期限切れを知らずにその物品を使用してしまう場合がある。

    本発明の目的は、物品の使用期限を管理することができ、使用期限切れの物品が取り出されることはなく、期限切れの物品の使用を未然に防ぐことができるキャビネットを提供することにある。

    前記課題を解決するための本発明の前提は、施解錠可能な扉と、扉の内側に設置されて頂底面および円筒状周面を有する物品収納容器の複数個を貯蔵可能なストッカーとを備え、ストッカーが、容器の1つを順に投入する上部投入口と、容器の1つを順に取り出す下部取出口と、投入口および取出口の間に延びる通路とを有し、投入口から投入された容器が通路を転動してストッカー内に一列に並ぶキャビネットである。

    前記前提における本発明の特徴は、容器に収納された物品の使用期限情報を表すバーコードが容器の周面に表示され、キャビネットが、ストッカーの取出口近傍に配置されて容器のバーコードを読み取るバーコードリーダと、バーコードリーダが読み取った使用期限情報に基づいて物品の使用期限を管理するコントローラと、コントローラからの指令に基づいて扉を施解錠する電気錠とを有し、キャビネットでは、容器がストッカー内に貯蔵された状態で扉が電気錠を介して施錠され、コントローラがバーコードリーダからの使用期限情報に基づいて該バーコードリーダを通る容器に収容された物品が使用期限内であると判断したときに電気錠に解錠指令を出し、電気錠が解錠指令にしたがって扉の施錠を解除することにある。

    本発明の実施態様の一例としては、キャビネットが容器に収容された物品の使用期限切れを外部に知らせる音発生装置を有し、コントローラがバーコードリーダからの使用期限情報に基づいて容器に収容された物品が使用期限切れであると判断したときに音発生装置に発音指令を出力し、音発生装置が発音指令にしたがって発音する。

    本発明の実施態様の他の一例としては、キャビネットが容器に収容された物品の使用期限切れを外部に知らせる光発生装置を有し、コントローラがバーコードリーダからの使用期限情報に基づいて容器に収容された物品が使用期限切れであると判断したときに光発生装置に点灯指令を出力し、光発生装置が点灯指令にしたがって発光する。

    本発明の実施態様の他の一例としては、キャビネットが容器に収容された物品の使用期限切れ情報を外部受信機に送信する送信機を有し、コントローラがバーコードリーダからの使用期限情報に基づいて容器に収容された物品が使用期限切れであると判断したときに送信機に使用期限切れ情報の送信指令を出力し、送信機が送信指令にしたがって使用期限切れ情報を外部受信機に送信する。

    本発明の実施態様の他の一例としては、通路に進退出可能かつ該通路に進出したときに容器の転動を阻止する第1ストッパーが取出口近傍であって該取出口から所定寸法後退した通路の第1部位に配置され、通路に進退出可能かつ該通路に進出したときに容器の転動を阻止する第2ストッパーが第1ストッパーから所定寸法後退した通路の第2部位に配置され、バーコードリーダが配置されて容器の1つが入る第1スペースが第1ストッパーと第2ストッパーとの間に形成され、容器が転動する第2スペースが第1ストッパーと前記取出口との間に形成され、コントローラが、第1スペースに位置する容器のバーコードをバーコードリーダが読み取ると、第2ストッパーの通路への進出状態を維持しつつ、通路に進出する第1ストッパーを該通路から退出させ、容器が第1スペースから第2スペースに向かって転動した後に、通路から退出した第1ストッパーを該通路に進出させる。 このキャビネットでは、コントローラがバーコードリーダからの使用期限情報に基づいて第1スペースに位置する容器に収容された物品が使用期限内であると判断したときに電気錠に解錠指令を出力し、電気錠が解錠指令にしたがって扉の施錠を解除する。

    本発明の実施態様の他の一例としては、通路に進退出可能かつ該通路に進出したときに容器の転動を阻止する第1ストッパーが取出口近傍であって該取出口から所定寸法後退した通路の第1部位に配置され、通路に進退出可能かつ該通路に進出したときに容器の転動を阻止する第2ストッパーが第1電磁ストッパーから所定寸法後退した通路の第2部位に配置され、容器の1つが入る第1スペースが第1ストッパーと第2ストッパーとの間に形成され、バーコードリーダが配置されて容器が転動する第2スペースが第1ストッパーと取出口との間に形成され、コントローラが、第2ストッパーの通路への進出状態を維持しつつ、通路に進出する第1ストッパーを該通路から退出させ、第1スペースに位置する容器が該第1スペースから第2スペースに向かって転動した後に、通路から退出した第1ストッパーを該通路に進出させ、バーコードリーダが、第2スペースを転動する容器のバーコードを読み取る。 このキャビネットでは、コントローラがバーコードリーダからの使用期限情報に基づいて第2スペースを転動する容器に収容された物品が使用期限内であると判断したときに電気錠に解錠指令を出力し、電気錠が解錠指令にしたがって扉の施錠を解除する。

    本発明の実施態様の他の一例としては、コントローラが、第1ストッパーの通路への進出状態を維持しつつ、通路に進出する第2ストッパーを該通路から退出させ、容器が第1スペースに位置したときに通路から退出した第2ストッパーを該通路に進出させる。

    本発明に係るキャビネットによれば、コントローラがバーコードリーダからの物品の使用期限情報に基づいて、バーコードリーダを通る容器に収容された物品が使用期限内であると判断したときに電気錠に解錠指令を出力し、電気錠が解錠指令にしたがって扉の施錠を解除するので、使用期限内にある物品を収容した容器だけをキャビネットから取り出すことができる。 このキャビネットは、コントローラがバーコードリーダからの物品の使用期限情報に基づいて、バーコードリーダを通る容器に収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、電気錠に解錠指令を出力することなく扉の施錠状態が維持されるので、キャビネットから使用期限切れの物品を収容した容器が不用意に取り出されてしまうことはない。 このキャビネットは、容器に収容された物品の使用期限を確実に管理することができ、使用期限切れの物品が取り出されることはなく、期限切れの物品の使用を未然に防ぐことができる。

    使用期限切れの物品の存在を外部に知らせる音発生装置を有するキャビネットは、コントローラがバーコードリーダからの物品の使用期限情報に基づいて、バーコードリーダを通る容器に収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、コントローラが発音指令を音発生装置に出力し、音発生装置が発音指令にしたがって発音するので、キャビネット内に使用期限切れの物品を収容した容器があることをキャビネットの外部に知らせることができ、期限切れの物品の使用を確実に防ぐことができる。

    使用期限切れの物品の存在を外部に知らせる光発生装置を有するキャビネットは、コントローラがバーコードリーダからの物品の使用期限情報に基づいて、バーコードリーダを通る容器に収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、コントローラが点灯指令を光発生装置に出力し、光発生装置が点灯指令にしたがって発光するので、キャビネット内に使用期限切れの物品を収容した容器があることをキャビネットの外部に知らせることができ、期限切れの物品の使用を確実に防ぐことができる。

    物品の期限異常情報を外部受信機に送信する送信機を有するキャビネットは、コントローラがバーコードリーダからの物品の使用期限情報に基づいて、バーコードリーダを通る容器に収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、コントローラが期限切れ情報の送信指令を送信機に出力し、送信機が送信指令にしたがって期限切れ情報を外部受信機に送信するので、キャビネット内に使用期限切れの物品を収容した容器があることを物品の管理責任者に知らせることができ、管理責任者がキャビネットからの期限切れの物品の取り出しを事前に阻止することができる。

    通路に進退出可能な第1および第2ストッパーを有し、バーコードリーダがそれらストッパーの間に形成された第1スペースに配置されたキャビネットは、バーコードリーダが第1スペースに位置する容器のバーコードを読み取り、コントローラがバーコードリーダからの物品の使用期限情報に基づいて、第1スペースに位置する容器に収容された物品が使用期限内であると判断すると、電気錠に解錠指令を出力するとともに、第1ストッパーを通路から退出させ、容器が1つ毎に第2スペースを転動して取出口に向かうので、物品の期限管理を容器1つ毎に行うことができる。 このキャビネットは、ストッカーに並ぶ容器が順に第1スペースに位置し、使用期限の判断が行われた容器がキャビネットから順に取り出されるので、容器の複数個がキャビネットから一度に取り出されることはなく、期限切れの物品を収容した容器の取り出しを確実に防ぐことができる。

    通路に進退出可能な第1および第2ストッパーを有し、バーコードリーダが第1ストッパーと取出口との間に形成された第2スペースに配置されたキャビネットは、容器が第2スペースを転動する間に、バーコードリーダが容器のバーコードを読み取るので、容器のバーコードをバーコードリーダに確実に読み取らせることができ、容器に収容された物品の期限管理を確実に行うことができる。 このキャビネットは、コントローラが第1ストッパーを通路から退出させ、第1スペースに位置する容器が1つ毎に第2スペースを転動して取出口に向かうとともに、コントローラがバーコードリーダからの物品の使用期限情報に基づいて、第2スペースを転動する容器に収容された物品が使用期限内であると判断すると、電気錠に解錠指令を出力するので、物品の期限管理を容器1つ毎に行うことができる。 このキャビネットは、ストッカーに並ぶ容器が第1スペースから順に第2スペースに移動し、使用期限の判断が行われた容器がキャビネットから順に取り出されるので、容器の複数個がキャビネットから一度に取り出されることはなく、期限切れの物品を収容した容器の取り出しを確実に防ぐことができる。

    コントローラが第1ストッパーの通路への進出状態を維持しつつ通路に進出する第2ストッパーを該通路から退出させ、容器が第1スペースに位置したときに通路から退出した第2ストッパーを該通路に進出させるキャビネットは、容器を1つ毎に第1スペースに確実に位置させることができ、物品の期限管理を容器1つ毎に確実に行うことができる。

    添付の図面を参照し、本発明に係るキャビネットの詳細を説明すると、以下のとおりである。

    図1,2は、一例として示すキャビネット1の斜視図と、ストッカー13A内に貯蔵される容器32Aの斜視図とであり、図3,4は、側壁40を破断した状態で示すストッカー13Aの斜視図と、ストッカー13Aの最下に延びる通路47の側面図とである。 図1,3では、縦方向を矢印L、横方向を矢印Mで示し、前後方向を矢印Nで示す。 図1は、扉9を開けた状態が二点鎖線で示されている。 図3では、ストッカー13A内における容器32Aの移動を矢印Zで示す。 キャビネット1は、縦方向へ長い直方体を呈し、ストッカー収納ユニット2と、収納ユニット2の下方に位置してユニット2に連なる機材格納ユニット3とを有する。 このキャビネット1は、所定の使用期限がある物品(図示せず)を収容した物品収納容器32Aの複数個を保管する。

    収納ユニット2は、縦方向へ離間対向する頂底壁4,5および横方向へ離間対向する両側壁6,7と、後壁8および後壁8の前方に位置する施解錠可能な扉9とから形成されている。 頂壁4には、音発生装置10と光発生装置11とアンテナ12とが設置されている。 収納ユニット2の内部には、容器32Aの複数個を貯蔵可能な横方向へ並ぶ3つのストッカー13Aが設置されている。 ただし、ストッカー13Aの個数は、図示の3つに限定されず、キャビネット1や容器32Aの大きさに応じて適宜変更することができる。

    扉9は、枠14と、枠14に嵌め込まれた透明な窓15とから形成されている。 扉9の一方の側縁部は、蝶番(図示せず)を介して側壁7に取り付けられている。 扉9は、蝶番を介してキャビネット1の前後方向へ旋回する。 扉9の他方の側縁部には、マグネット16が取り付けられている。 側壁6の側縁部には、扉9を施解錠可能な電気錠17と、マグネット18とが取り付けられている。 扉9を閉めると、マグネット16とマグネット18とが当接し、互いの磁力によってそれらマグネット16,18どうしの当接状態が保持されるとともに、扉9を閉じた状態が維持される。 それらマグネット16,18の磁力に抗して扉9をキャビネット1の前方へ旋回させると、扉9を開けることができる。

    機材格納ユニット3は、底壁19と、ユニット2の両側壁6,7に連なる両側壁20,21と、ユニット2の後壁8に連なる後壁22と、扉9の下方に位置する前壁23とから形成されている。 前壁23には、扉9を施錠するときに使用する施錠スイッチ24と、キャビネット1から容器32Aを取り出すときに使用する取出スイッチ25と、テンキーパネル26とが取り付けられている。 格納ユニット3の内部には、容器32Aに収容された物品の使用期限を管理するとともに各装置を制御するコントローラ27と、テンキーパネル26がつながるテンキーモジュール28と、電気錠17の施解錠を制御する電気錠制御器29と、使用期限切れ情報を外部受信機30に送信する送信機31とが格納されている(図5参照)。

    容器32Aは、円形の頂底面33,34と、円筒状の周面35とを有する。 容器32Aの周面35には、表面にバーコード36が印刷されたシート37が取り付けられている。 容器32Aでは、頂底壁33,34のいずれか一方を開けることで、内部に収容された物品を容器32Aから取り出すことができる。 容器32Aに収容される物品は、使用期限があるそれであれば特に限定はなく、液体、固体、粘性流体、粒状物、紛状物のいずれであってもよい。 バーコード36は、容器32Aに収容された物品の使用期限情報を表す。 バーコード36には、特に限定はなく、JIS規格(日本工業規格)のJAN(Japanese Article Number)コードやITF−14/16、コード39、コーダバー、コード93、コード128、コード49、コード16Kを使用することができる。 シート37は、容器32Aの周面35のほぼ中央に位置して周方向へ延び、周面35を1周している。 シート37としては、上質紙、コート紙、合成紙、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィルム、セラミックフィルムを使用することができる。 シート37は、その裏面に接着剤(図示せず)が塗布され、接着剤を介して容器32Aの周面35に固着されている。 なお、バーコード36は、シート37ではなく、容器32Aの周面35に直接印刷されていてもよい。

    ストッカー13Aは、縦方向へ離間対向する頂底壁38,39および横方向へ離間対向する両側壁40,41と、前後方向へ離間対向する前後壁42,43と、それら壁38,39,40,41,42,43の間に配置されて縦方向へ所定寸法離間して並ぶ複数の平板44とから形成されている。 ストッカー13Aは、ユニット2の上方に位置して容器32Aの1つを順に投入する上部投入口45と、ユニット2の下方に位置して容器32Aの1つを順に取り出す下部取出口46と、投入口45および取出口46の間に延びる通路47とを有する。 平板44は、前壁42から後壁43に向かって下がり勾配を有する第1平板44Aと、後壁43から前壁42に向かって下がり勾配を有する第2平板44Bとから形成されている。 第1および第2平板44A,44Bは、ストッカー13Aの上方から下方へ向かって交互に配置されている。 通路47は、それら壁38,39,40,41,42,43と平板44とから形成され、投入口45と取出口46との間で互い違いに傾斜している。

    容器32Aは、平板44と直交するようにそれを横向きに寝かせ、その周面35を平板44に当接させた状態で投入口45に投入する。 容器32Aを投入口45に順次投入すると、容器32Aが投入口45から通路47に進入して平板44上を転がり、容器32Aの複数個が通路47に順に並ぶ。 取出口46には、停止板48が取り付けられている。 容器32Aが停止板48に当接すると、容器32Aの転動が停止する。 取出口46の近傍には、容器32Aのバーコード36を読み取るバーコードリーダ49が配置されている。 バーコードリーダ49は、ストッカー13Aの最下に位置する平板44Bの下面に取り付けられ、そのスキャナー部(図示せず)が平板44Bに形成された貫通孔50の周縁部に固定されている。 スキャナー部は、貫通孔50から通路47に向かっている。

    図5は、キャビネット1のハードウェアーの一例を示すブロック図である。 電気錠17は、通電金具(図示せず)を介して電気錠制御器29に電気的に接続されている。 電気錠制御器29は、コントローラ27にインターフェイス(図示せず)を介して電気的に接続されている。 電気錠17には、電流の通電中継続して施錠状態を維持し、通電が切れると施錠を解除する通電時施錠型が使用されている。 施錠状態にある電気錠17は、テンキーパネル26から所定の暗証番号を打ち込むことで施錠を解除することができる他、鍵(図示せず)を介して施錠を解除することもできる。 音発生装置10、光発生装置11、施錠スイッチ24、取出スイッチ25、テンキーモジュール28、送信機31、バーコードリーダ49は、コントローラ27にインターフェイス(図示せず)を介して電気的に接続されている。 音発生装置10、光発生装置11、施錠スイッチ24、取出スイッチ25、コントローラ27、テンキーモジュール28、送信機31、電気錠制御器29、バーコードリーダ49には、キャビネット1から延びる配電線(図示せず)を介して電力が供給されている。

    音発生装置10と光発生装置11とには、スイッチ回路(図示せず)が内蔵されている。 音発生装置10には、ブザーやサイレン等を使用することができる。 光発生装置11には、赤色灯や点滅ライト等を使用することができる。 送信機31には、無線機が使用され、アンテナ12が電気的に接続されている。 外部受信機30には、携帯電話や携帯用無線通話機、送信機に無線LANで接続されたコンピュータ端末を使用することができる。 なお、送信機31は、線路を介して外部受信機30に接続されていてもよい。

    バーコードリーダ49には、CCDスキャン方式やレーザースキャン方式を使用することができる。 バーコードリーダ49は、バーコードをアナログ電気信号に変換し、アナログ電気信号を増幅しつつ、アナログ電気信号を1本1本のバー幅に応じたデジタル信号に変換する。 デジタル信号は、カウンターを介してバー幅の信号時間がカウントされ、量子化される。 量子化されたバーコード情報(以下、使用期限情報という)は、デコーダ(図示せず)で解読された後、デコーダからコントローラ27に出力される。

    コントローラ27は、制御部とメモリとタイマとを有するマイクロプロセッサ(図示せず)から形成されている。 コントローラ27の制御部は、メモリに格納されたプログラムを起動し、プログラムにしたがって所定のプロセスを実行する。 制御部は、バーコードリーダ49のデコーダから入力された使用期限情報をメモリが記憶可能な言語に変換し、バーコード36の識別コードに基づいて使用期限情報に識別番号を付け、使用期限情報を識別コード毎に区分してメモリの物理アドレス領域に格納する。 制御部は、メモリに格納された使用期限情報をタイマの年月日と比較し、使用期限情報が示す年月日がタイマの年月日以後の場合、解錠信号(解錠指令)を電気錠制御器29に出力する。 逆に、使用期限情報が示す年月日がタイマの年月日より以前であった場合、解錠信号を出力することなく、発音信号(発音指令)を音発生装置10に出力するとともに、点灯信号(点灯指令)を光発生装置11に出力し、送信信号(送信指令)を送信機31に出力する。

    このキャビネット1における容器32Aの投入手順の一例を以下に説明する。 キャビネット1に容器32Aを収納するには、扉9を開けて容器32Aを投入口45から投入し、ストッカー13A内に容器32Aの複数個が並んだ後、扉9を閉める。 次に、施錠スイッチ24を押して扉9の施錠をコントローラ27に要求する。 施錠スイッチ24が押されると、コントローラ27が施錠信号(施錠指令)を電気錠制御器29に出力する。 施錠信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して所定の電流を電気錠17に流す。 電気錠17は、電流の通電によってその締まり機構が作動し、扉9を施錠する。 容器32Aが通路47を転動して取出口46に達すると、容器32Aが取出口46近傍に形成された貫通孔50上(バーコードリーダ49のスキャナー部上)に位置し、バーコードリーダ49が取出口46に位置する容器32Aのバーコード36を読み取り可能となる。

    このキャビネット1における容器32Aの取り出し手順の一例を以下に説明する。 キャビネット1から容器32Aを取り出すには、取出スイッチ25を押して容器32Aの取り出しをコントローラ27に要求する。 取出スイッチ25が押されると、コントローラ27がバーコードリーダ49にバーコード36の読取信号(読取指令)を出力し、スキャナー部が起動してバーコードリーダ49が取出口46に位置する容器32Aのバーコード36を読み取る。 バーコードリーダ49からの使用期限情報は、コントローラ27に入力され、コントローラ27のメモリに格納される。 コントローラ27の制御部は、それに内蔵されたタイマが示す年月日と容器32Aに収容された物品の使用期限情報とを比較し、物品の使用期限が期限内か期限外かを判断する。 制御部は、使用期限がタイマの年月日以後の場合(容器32Aに収容された物品が使用期限内である場合)、解錠信号を電気錠制御器29に出力する。 解錠信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して電気錠17への通電を遮断する。 電気錠17は、電流が遮断がされると、その締まり機構が作動し、扉9の施錠を解除する。 扉9の施錠が解除された後、扉9を開き、取出口46に位置する容器32Aを取り出し、再び扉9を閉めて施錠スイッチ24を押す。 施錠スイッチ24が押されると、容器32Aをキャビネット1に収納するときと同様に、コントローラ27が施錠信号を電気錠制御器29に出力し、電気錠17が扉9を施錠する。

    コントローラ27の制御部は、物品の使用期限情報が示す年月日がタイマの年月日より以前であった場合(容器32Aに収容された物品の使用期限が切れている場合)、発音信号を音発生装置10に出力し、点灯信号を光発声装置11に出力するとともに、期限切れ情報の送信信号を送信機31に出力する。 発音信号および点灯信号が出力されると、音発生装置10や光発生装置11のスイッチ回路のスイッチが入り、音発生装置10が発音し、光発生装置11が発光する。 期限切れ情報は、送信機31で変調されて電波信号となり、アンテナ12を介して外部に発信され、外部受信機30に受信される。 取出口46に位置する容器32Aに収容された物品の使用期限が切れている場合は、電気錠17が扉9の施錠を解除することはなく、扉9を開けることができないので、キャビネット1から容器32Aを取り出すことはできない。 この場合、物品の管理責任者がテンキーパネル26から所定の暗証番号を打ち込むと、テンキーモジュール28から暗証番号がコントローラ27に入力され、コントローラ27が電気錠制御器29に解錠信号を出力し、電気錠制御器29が電気錠17への通電を遮断して電気錠17が扉9の施錠を解除する。 また、管理責任者は、鍵を介して電気錠17の施錠を解除する。 管理責任者は、テンキーパネル26または鍵を介して電気錠17の施錠を解除した後、扉9を開けて期限切れの物品を収容した容器32Aをキャビネット1から回収し、再び扉9を閉めて施錠スイッチ24を押す。 管理責任者が期限切れの物品を収容した容器32Aをキャビネット1から回収した後、扉9を閉めて施錠スイッチ24を押すと、コントローラ27が施錠信号を電気錠制御器29に出力し、電気錠17が扉9を施錠する。

    このキャビネット1は、バーコードリーダ49が読み取った物品の使用期限情報に基づいてコントローラ27の制御部が取出口46に位置する容器32Aに収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、コントローラ27の制御部が解錠信号を出力することはなく、扉9の施錠状態が維持されるので、キャビネット1内に保管された物品の使用期限を確実に管理することができ、キャビネット1内から使用期限切れの物品を収容した容器32Aが取り出されることがなく、期限切れの物品の使用を未然に防ぐことができる。

    キャビネット1は、コントローラ27の制御部が取出口46に位置する容器32Aに収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、制御部が発音信号と点灯信号とを出力し、音発生装置10が発音信号にしたがって発音するとともに、光発生装置11が点灯信号にしたがって発光するので、取出口46に使用期限切れの物品を収容した容器32Aがあることをキャビネット1の外部に知らせることができ、期限切れの物品の使用を確実に防ぐことができる。

    キャビネット1は、コントローラ27の制御部が取出口46に位置する容器32Aに収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、制御部が送信機31に送信信号を出力し、送信機31が送信信号にしたがって期限切れ情報を外部受信機30に送信するので、取出口46に使用期限切れの物品を収容した容器32Aがあることを物品の管理責任者に知らせることができ、管理責任者がキャビネット1からの期限切れの物品の取り出しを事前に阻止することができる。

    図6,7は、他の一例として示すストッカー13Bの斜視図と、図6のストッカー13B内に貯蔵される容器32Bの斜視図とである。 図6では、縦方向を矢印L、横方向を矢印M、前後方向を矢印Nで示し、ストッカー13B内における容器32Bの移動を矢印Zで示す。 なお、ストッカー13Bを除くキャビネット1の構成は、図1のそれと同一であるから、図1を援用してその図示は省略する。

    ストッカー13Bは、頂底壁38,39および両側壁40,41と、前後壁42,43と、縦方向へ並ぶ複数の平板44とから形成されている。 ストッカー13Bは、ストッカー13Aと同様に、その3つが横方向へ並んだ状態でストッカー収納ユニット2の内部に設置されている。 ストッカー13Bは、ユニット2の上方に位置して後記する容器32Bの1つを順に投入する上部投入口45と、ユニット2の下方に位置して容器32Bの1つを順に取り出す下部取出口46と、投入口45および取出口46の間に延びる通路47とを有する。 平板44は、前壁42から後壁43に向かって下がり勾配を有する第1平板44Aと、後壁43から前壁42に向かって下がり勾配を有する第2平板44Bとから形成されている。 第1および第2平板44A,44Bは、ストッカー13Bの上方から下方へ向かって交互に配置されている。 通路47は、それら壁38,39,40,41,42,43と平板44とから形成され、投入口45と取出口46との間で互い違いに傾斜している。 ストッカー13Bの最下に延びる通路47には、ソレノイドから形成された第1電磁ストッパー51(第1ストッパー)と第2電磁ストッパー52(第2ストッパー)とが設置されている。 それらストッパー51,52は、図示はしていないが、磁気回路となるフレーム、可動鉄芯、固定鉄芯、励磁用コイルとから構成されている。

    第1電磁ストッパー51は、取出口46近傍であって取出口46から投入口45に向かって前後方向後方へ所定寸法後退した通路47の第1部位53に配置されている。 ストッパー51は、ストッカー13Bの最下に位置する平板44Bに装置され、平板44Bに形成された透孔54から通路47に進退出可能である。 ストッパー51が通路47に進出すると、平板44Bにおける容器32Bの転動が阻止される。 第2電磁ストッパー52は、第1電磁ストッパー51から投入口45に向かって前後方向後方へ所定寸法後退した通路47の第2部位55に配置されている。 ストッパー52は、ストッパー51と同様に、ストッカー13Bの最下に位置する平板44Bに装置され、平板44Bに形成された透孔56から通路47に進退出可能である。 ストッパー52が通路47に進出すると、平板44Bにおける容器32Bの転動が阻止される。

    第1電磁ストッパー51と第2電磁ストッパー52との間には、容器32Bの1つが入る第1スペース57が形成されている。 第1スペース57には、容器32Bのバーコード36を読み取る2つバーコードリーダ49A,49Bが配置されている。 バーコードリーダ49Aは、ストッカー13Bの最下に位置する平板44Bの下面に取り付けられ、そのスキャナー部(図示せず)が平板44Bに形成された貫通孔50の周縁部に固定されている。 バーコードリーダ49Aのスキャナー部は、貫通孔50から第1スペース57に向かっている。 バーコードリーダ49Bは、平板44Bの上方に位置する平板44Aの下面に取り付けられ、そのスキャナー部(図示せず)が第1スペース57に向かっている。 第1電磁ストッパー51と取出口46との間には、容器32Bが転動する第2スペース58が形成されている。

    容器32Bは、円形の頂底面33,34と、円筒状の周面35とを有する。 容器32Bの周面には、表面にバーコード36が印刷された3つシート37が取り付けられている。 シート37は、容器32Bの周面35のほぼ中央に位置して頂底面33,34間に延び、裏面に塗布された接着剤(図示せず)を介して周面35に固着されている。 それらシート37は、周面35の円周を3等分するように配置されている。 バーコード36は、図2のそれと同様に、JANコードやITF−14/16、コード39、コーダバー、コード93、コード128、コード49、コード16Kを使用することができる。 シート37は、図2に示すそれと同一の素材から作られている。 投入口45に容器32Bを順次投入すると、容器32Bが投入口45から通路47に進入して平板44上を転がり、容器32Bの複数個が通路47に順に並ぶ。

    図8は、キャビネット1のハードウェアーの他の一例を示すブロック図である。 電気錠17は、通電金具(図示せず)を介して電気錠制御器29に電気的に接続されている。 電気錠17には、図1のそれと同一の通電時施錠型が使用されている。 音発生装置10、光発生装置11、施錠スイッチ24、取出スイッチ25、テンキーモジュール28、送信機31、バーコードリーダ49A,49B、第1および第2電磁ストッパー51,52は、コントローラ27にインターフェイス(図示せず)を介して電気的に接続されている。 音発生装置10、光発生装置11、施錠スイッチ24、取出スイッチ25、コントローラ27、電気錠制御器29、テンキーモジュール28、送信機31、バーコードリーダ49A,49B、第1および第2電磁ストッパー51,52には、配電線(図示せず)を介して電力が供給されている。

    音発生装置10、光発生装置11、アンテナ12、電気錠17、コントローラ27、テンキーモジュール28、電気錠制御器29、送信機31、バーコードリーダ49A,49Bは、図1のそれらと同一である。 音発生装置10や光発生装置11、アンテナ12は、ストッカー収納ユニット2の頂壁4に設置されている。 施錠スイッチ24や取出スイッチ25、テンキーパネル26は、機材格納ユニット3の前壁23に取り付けられている(図1参照)。 コントローラ27やテンキーモジュール28、電気錠制御器29、送信機31は、格納ユニット3の内部に格納されている。 コントローラ27の制御部は、メモリに格納された使用期限情報をタイマの年月日と比較し、使用期限情報が示す年月日がタイマの年月日以前の場合、解錠信号(解錠指令)を電気錠制御器29に出力する。 逆に、使用期限情報が示す年月日がタイマの年月日を過ぎている場合、解錠信号を出力することなく、発音信号(発音指令)を音発生装置10に出力するとともに、点灯信号(点灯指令)を光発生装置11に出力し、送信信号(送信指令)を送信機31に出力する。 なお、ストッカー13Bでは、第1および第2電磁ストッパー51,52の一方が通路47から退出しているときに他方のストッパー51,52が通路47から退出することがないように、通路47に対するそれらストッパー51,52の進退出がコントローラ27によって制御されている。

    図9,10は、図6のストッカー13Bの最下に延びる通路47の側面図である。 図9は、容器32Bが第1スペース57に位置する以前の状態にあり、第1および第2電磁ストッパー51,52が通路47に進出している。 図10は、容器32Bが第1スペース57に位置した状態にあり、第1電磁ストッパー51が通路47に進出し、第2電磁ストッパー52が通路47から退出している。 図9では、通路47から退出したストッパー52を仮想線で示す。 図10では、通路47に進出したストッパー52を仮想線で示す。 以下、図9,10に基づいてキャビネット1に容器32Bを収納したときの第1および第2電磁ストッパー51,52の作動を説明する。

    キャビネット1に容器32Bを収納するには、扉9を開けて容器32Bをストッカー13Bの投入口45から投入し、容器32Bが投入口45と第2電磁ストッパー52との間に延びる通路47に並んだ後、扉9を閉め、施錠スイッチ24を押して扉9の施錠をコントローラ27に要求する。 施錠スイッチ24が押されると、コントローラ27は、施錠信号(施錠指令)を電気錠制御器29に出力する。 施錠信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して所定の電流を電気錠17に流す。 電気錠17は、電流の通電によってその締まり機構が作動し、扉9を施錠する。 ストッカー13B内では、図9に示すように、第2電磁ストッパー52によって容器32Bの転動が阻止されている。 扉9が施錠された後コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を通路47から退出させる。 図9の状態からストッパー52が矢印L1で示す縦方向下方へ引っ込み、ストッパー52が通路47から退出すると、容器32Bが第1電磁ストッパー51に向かって通路47(第1スペース57)を転動し、ストッパー51に当接してその転動が停止する。 その後、コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を再び通路47に進出させる。 ストッパー52が矢印L2で示す縦方向上方へ突き出し、ストッパー52が通路47に進出すると、図10に示すように、容器32Bの1つがそれらストッパー51,52の間に形成された第1スペース57に位置する。 容器32Bが第1スペース57に位置すると、バーコードリーダ49A,49Bがそこに位置する容器32Bのバーコード36を読み取り可能となる。 なお、コントローラ27は、ストッパー52が通路47から退出したときから1〜5秒経過後に、ストッパー52を再び通路47に進出させる。 また、コントローラ27は、容器32Bが第1スペース57に位置したことをバーコードリーダ49A,49Bを介して検出し、容器32Bが第1スペース57に位置したと判断したときに、通路47から退出させたストッパー52を再び通路47に進出させる。

    図11,12は、図6のストッカー13Bの最下に延びる通路47の側面図である。 図12は、容器32Bが第2スペース58を転動して取出口46に達した状態にあり、第1電磁ストッパー51が通路47から退出し、第2電磁ストッパー52が通路47に進出している。 図11では、通路47から退出したストッパー51を仮想線で示し、第2スペース58を転動する容器32Bを仮想線で示す。 図12では、通路47に進出したストッパー51を仮想線で示す。 以下、図11,12に基づいてキャビネット1から容器32Bを取り出すときの第1および第2電磁ストッパー51,52の作動を説明する。

    キャビネット1から容器32Bを取り出すには、取出スイッチ25を押して容器32Bの取り出しをコントローラ27に要求する。 取出スイッチ25が押されると、コントローラ27がバーコードリーダ49A,49Bにバーコード36の読取信号(読取指令)を出力し、スキャナー部が起動してバーコードリーダ49A,49Bが第1スペース57に位置する容器32Bのバーコード36を読み取る。 バーコードリーダ49A,49Bからの使用期限情報は、コントローラ27に入力され、コントローラ27のメモリに格納される。 コントローラ27の制御部は、それに内蔵されたタイマが示す年月日と容器32Bに収容された物品の使用期限情報とを比較し、物品の使用期限が期限内か期限外かを判断する。 制御部は、使用期限がタイマの年月日以後の場合(容器32Bに収容された物品が使用期限内である場合)、解錠信号を電気錠制御器29に出力するとともに、第1電磁ストッパー51を通路47から退出させる。 図11の状態からストッパー51が矢印L3で示す縦方向下方へ引っ込み、ストッパー51が通路47から退出すると、第1スペース57に位置する容器32Bが通路47(第2スペース58)を転動して取出口46に達し、容器32Bが停止板48に当接してその転動が停止する。 解錠信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して電気錠17への通電を遮断する。 電気錠17は、電流が遮断がされると、その締まり機構が作動し、扉9の施錠を解除する。 扉9の施錠が解除された後、扉9を開き、取出口46に位置する容器32Bを取り出し、再び扉9を閉める。

    取出口46から容器32Bを取り出した後、扉9を閉めて施錠スイッチ24を押すと、コントローラ27は、バーコードリーダ49A,49Bにバーコード36の読取停止信号を出力するとともに、施錠信号を電気錠制御器29に出力し、第1電磁ストッパー51を通路47に進出させる。 ストッパー51は、図12の状態から矢印L4で示す縦方向上方へ突き出し、通路47に進出する。 施錠信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して所定の電流を電気錠17に流す。 電気錠17は、電流の通電によってその締まり機構が作動し、扉9を施錠する。 第1電磁ストッパー51を通路47に進出させた後、コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を通路47から退出させる。 ストッパー52が通路47から退出すると、取り出された容器32Bの直後に位置する容器32Bが第1電磁ストッパー51に向かって通路47(第1スペース57)を転動し、ストッパー51に当接してその転動が停止する。 その後、コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を再び通路47に進出させる。 ストッパー52が通路47に進出すると、容器32Bの1つが第1スペース57に位置する。

    コントローラ27の制御部は、使用期限情報が示す年月日がタイマの年月日をより以前である場合(容器32Bに収容された物品の使用期限が切れている場合)、解錠信号を電気錠制御器29に出力することなく、発音信号を音発生装置10に出力し、点灯信号を光発声装置11に出力するとともに、期限切れ情報の送信信号を送信機31に出力する。 さらに、コントローラ27の制御部は、バーコードリーダ49A,49Bにバーコード36の読取停止信号を出力するとともに、第1電磁ストッパー51を通路47から退出させる。 ストッパー51が通路47から退出すると、第1スペース57に位置する容器32Bが取出口46に向かって通路47(第2スペース58)を転動し、容器32Bが取出口46に達する。

    コントローラ27から発音信号と点灯信号とが出力されると、音発生装置10や光発生装置11のスイッチ回路のスイッチが入り、音発生装置10が発音し、光発生装置11が発光する。 期限切れ情報は、送信機31で変調されて電波信号となり、アンテナ12を介して外部に発信され、外部受信機30に受信される。 第1スペース57に位置する容器32Bに収容された物品の使用期限が切れている場合は、電気錠17が扉9の施錠を解除することはなく、扉9を開けることができないので、キャビネット1から容器32Bを取り出すことはできない。 この場合、物品の管理責任者は、テンキーパネル26から所定の暗証番号を打ち込んで電気錠17の施錠を解除したり、鍵を介して電気錠17の施錠を解除し、扉9を開けて期限切れの物品を収容した容器32Bをキャビネット1から回収した後、再び扉9を閉めて施錠スイッチ24を押す。

    管理責任者が期限切れの物品を収容した容器32Bをキャビネット1から回収した後、扉9を閉めて施錠スイッチ24を押すと、コントローラ27は、施錠信号を電気錠制御器29に出力し、第1電磁ストッパー51を通路47に進出させる。 施錠信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して所定の電流を電気錠17に流す。 電気錠17は、電流の通電によってその締まり機構が作動し、扉9を施錠する。 第1電磁ストッパー51を通路47に進出させた後、コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を通路47から退出させる。 ストッパー52が通路47から退出すると、回収された容器32Bの直後に位置する容器32Bが第1電磁ストッパー51に向かって通路47(第1スペース57)を転動し、ストッパー51に当接してその転動が停止する。 その後、コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を再び通路47に進出させる。 ストッパー52が通路47に進出すると、容器32Bの1つが第1スペース57に位置する。

    このキャビネット1は、バーコードリーダ49A,49Bが読み取った物品の使用期限情報に基づいてコントローラ27が第1スペース57に位置する容器32Bに収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、コントローラ27が解錠信号を出力することなく、扉9の施錠状態が維持され、さらに、コントローラ27が発音信号と点灯信号とを出力し、音発生装置10が発音信号にしたがって発音するとともに、光発生装置11が点灯信号にしたがって発光するので、キャビネット1内に保管された物品の使用期限を確実に管理することができ、キャビネット1内から期限切れの物品を収容した容器32Bが取り出されることがなく、期限切れの物品の使用を未然に防ぐことができる。

    キャビネット1は、コントローラ27が第1スペース57に位置する容器32Bに収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、コントローラ27が送信信号を出力し、送信機31が送信信号にしたがって期限切れ情報を外部受信機30に送信するので、キャビネット1内に使用期限切れの物品を収容した容器32Bがあることを物品の管理責任者に知らせることができ、管理責任者がキャビネット1からの期限切れの物品の取り出しを事前に阻止することができる。

    キャビネット1は、コントローラ27が第1スペース57に位置する容器32Bに収容された物品が使用期限内であると判断したときに電気錠17に解錠指令を出力するとともに、第1ストッパー51を通路47から退出させ、容器32Bが1つ毎に第2スペース58を転動して取出口46に向かうので、物品の期限管理を容器32B1つ毎に行うことができる。 キャビネット1は、ストッカー13Bに並ぶ容器32Bが順に第1スペース57に入り、使用期限の判断が行われた容器32Bがキャビネット1から順に取り出されるので、容器32Bの複数個がキャビネット1から一度に取り出されることはなく、期限切れの物品を収容した容器32Bの取り出しを確実に防ぐことができる。

    図13,14は、他の一例として示すストッカー13Cの斜視図と、図13のストッカー13C内に貯蔵される容器32Cの斜視図とである。 図13では、縦方向を矢印L、横方向を矢印M、前後方向を矢印Nで示し、ストッカー13C内における容器32Cの移動を矢印Zで示す。 なお、ストッカー13Cを除くキャビネット1の構成は、図1のそれと同一であるから、図1を援用してその図示は省略する。

    ストッカー13Cは、頂底壁38,39と、両側壁40,41および前後壁42,43と、縦方向へ並ぶ複数の平板44とから形成されている。 ストッカー13Cは、ストッカー13Aと同様に、その3つが横方向へ並んだ状態でストッカー収納ユニット2の内部に設置されている。 ストッカー13Cは、ユニット2の上方に位置して後記する容器32Cの1つを順に投入する上部投入口45と、ユニット2の下方に位置して容器32Cの1つを順に取り出す下部取出口46と、投入口45および取出口46の間に延びる通路47とを有する。 平板44は、前壁42から後壁43に向かって下がり勾配を有する第1平板44Aと、後壁43から前壁42に向かって下がり勾配を有する第2平板44Bとから形成されている。 第1および第2平板44A,44Bは、ストッカー13Cの上方から下方へ向かって交互に配置されている。 通路47は、それら壁38,39,40,41,42,43と平板44とから形成され、投入口45から取出口46に向かって互い違いに傾斜している。 ストッカー13Cの最下に延びる通路47には、ソレノイドから形成された第1電磁ストッパー51(第1ストッパー)と第2電磁ストッパー52(第2ストッパー)とが設置されている。 それらストッパー51,52は、図6のそれらと同一である。

    第1電磁ストッパー51は、取出口46近傍であって取出口46から投入口45に向かって前後方向後方へ所定寸法後退した通路47の第1部位53に配置されている。 ストッパー51は、ストッカー13Cの最下に位置する平板44Bに装置され、平板44Bに形成された透孔54から通路47に進退出可能である。 ストッパー51が通路47に進出すると、容器32Cの転動が阻止される。 第2電磁ストッパー52は、第1電磁ストッパー51から投入口45に向かって前後方向後方へ所定寸法後退した通路47の第2部位55に配置されている。 ストッパー52は、ストッカー13Cの最下に位置する平板44Bに装置され、平板44Bに形成された透孔56から通路47に進退出可能である。 ストッパー52が通路47に進出すると、容器32Cの転動が阻止される。

    第1電磁ストッパー51と第2電磁ストッパー52との間には、容器32Cの1つが入る第1スペース57が形成されている。 第1電磁ストッパー51と取出口46との間には、容器32Cが転動する第2スペース58が形成されている。 ストッパー51と取出口46との間の第2スペース58の長さは、容器32Cがスペース58を少なくとも1回転するように、容器32Cの周面35の円周とほぼ同一または円周よりも長い。 第2スペース58には、容器32Cのバーコード36を読み取るバーコードリーダ49が配置されている。 バーコードリーダ49は、ストッカー13Cの最下に延びる平板44Bの下面に取り付けられ、そのスキャナー部(図示せず)が平板44Bに形成された貫通孔50の周縁部に固定されている。 スキャナー部は、貫通孔50から第2スペース58に向かっている。 貫通孔50は、第2スペース58のほぼ全長にわたって形成されている。

    容器32Cは、円形の頂底面33,34と、円筒状の周面35とを有する。 容器32Cの周面35には、表面にバーコード36が印刷された1つのシート37が取り付けられている。 シート37は、容器32Cの周面35のほぼ中央に位置して頂底面33,34間に延び、裏面に塗布された接着剤(図示せず)を介して周面35に固着されている。 バーコード36は、図2のそれと同様に、JANコードやITF−14/16、コード39、コーダバー、コード93、コード128、コード49、コード16Kを使用することができる。 シート37は、図2に示すそれと同一の素材から作られている。 投入口45に容器32Cを順次投入すると、容器32Cが投入口45から通路47に進入して平板44上を転がり、容器32Cの複数個が通路47に順に並ぶ。

    キャビネット1のハードウェアーは、図8のそれと同一であるから、図8を援用してその図示は省略する。 電気錠17は、通電金具(図示せず)を介して電気錠制御器29に電気的に接続されている。 電気錠17には、図1のそれと同一の通電時施錠型が使用されている。 音発生装置10、光発生装置11、施錠スイッチ24、取出スイッチ25、テンキーモジュール28、送信機31、バーコードリーダ49、第1および第2電磁ストッパー51,52は、コントローラ27にインターフェイス(図示せず)を介して電気的に接続されている。 音発生装置10、光発生装置11、施錠スイッチ24、取出スイッチ25、コントローラ27、電気錠制御器29、テンキーモジュール28、送信機31、バーコードリーダ49、第1および第2電磁ストッパー51,52には、配電線(図示せず)を介して電力が供給されている。

    音発生装置10、光発生装置11、アンテナ12、電気錠17、コントローラ27、テンキーモジュール28、電気錠制御器29、送信機31、バーコードリーダ49は、図1のそれらと同一である。 音発生装置10や光発生装置11、アンテナ12は、ストッカー収納ユニット2の頂壁4に設置されている。 施錠スイッチ24や取出スイッチ25、テンキーパネル26は、機材格納ユニット3の前壁23に取り付けられている(図1参照)。 コントローラ27やテンキーモジュール28、電気錠制御器29、送信機31は、格納ユニット3の内部に格納されている。 コントローラ27の制御部は、メモリに格納された使用期限情報をタイマの年月日と比較し、使用期限情報が示す年月日がタイマの年月日以後の場合、解錠信号(解錠指令)を電気錠制御器29に出力する。 逆に、使用期限情報が示す年月日がタイマの年月日より以前である場合、解錠信号を出力することなく、発音信号(発音指令)を音発生装置10に出力するとともに、点灯信号(点灯指令)を光発生装置11に出力し、送信信号(送信指令)を送信機31に出力する。 なお、ストッカー13Cでは、第1および第2電磁ストッパー51,52の一方が通路47から退出しているときに他方のストッパー51,52が通路47から退出することがないように、通路47に対するそれらストッパー51,52の進退出がコントローラ27によって制御されている。

    図15,16は、ストッカー13Cの最下に延びる通路47の側面図である。 図15は、容器32Cが第1スペース57に位置する以前の状態にあり、第1および第2電磁ストッパー51,52が通路47に進出している。 図16は、容器32Cが第1スペース57に位置した状態にあり、第1電磁ストッパー51が通路47に進出し、第2電磁ストッパー52が通路47から退出している。 図15では、通路47から退出したストッパー52を仮想線で示す。 図16では、通路47に進出したストッパー52を仮想線で示す。 以下、図15,16に基づいてキャビネット1に容器32Cを収納したときの第1および第2電磁ストッパー51,52の作動を説明する。

    キャビネット1に容器32Cを収納するには、扉9を開けて容器32Cをストッカー13Cの投入口45から投入し、容器32Cが投入口45と第2電磁ストッパー52との間に延びる通路47に並んだ後、扉9を閉め、施錠スイッチ24を押して扉9の施錠をコントローラ27に要求する。 施錠スイッチ24が押されると、コントローラ27は、施錠信号(施錠指令)を電気錠制御器29に出力する。 施錠信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して所定の電流を電気錠17に流す。 電気錠17は、電流の通電によってその締まり機構が作動し、扉9を施錠する。 ストッカー13C内では、図15に示すように、第2電磁ストッパー52によって容器32Cの転動が阻止されている。 扉9が施錠された後コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を通路47から退出させる。 図15の状態からストッパー52が矢印L1で示す縦方向下方へ引っ込み、ストッパー52が通路47から退出すると、容器32Cが第1電磁ストッパー51に向かって通路47(第1スペース57)を転動し、ストッパー51に当接してその転動が停止する。 その後、コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を再び通路47に進出させる。 ストッパー52が矢印L2で示す縦方向上方へ突き出し、ストッパー52が通路47に進出すると、図16に示すように、容器32Cの1つがそれらストッパー51,52の間に形成された第1スペース57に位置する。 なお、コントローラ27は、ストッパー52が通路47から退出したときから1〜5秒経過後に、ストッパー52を再び通路47に進出させる。

    図17,18は、ストッカー13Cの最下に延びる通路47の側面図である。 図18は、容器32Cが第2スペース58を転動して取出口46に達した状態にあり、第1電磁ストッパー51が通路47から退出し、第2電磁ストッパー52が通路47に進出している。 図17では、通路47から退出したストッパー51を仮想線で示し、第2スペース58を転動する容器32Cを仮想線で示す。 図18では、通路47に進出したストッパー51を仮想線で示す。 以下、図17,18に基づいてキャビネット1から容器32Cを取り出すときの第1および第2電磁ストッパー51,52の作動を説明する。

    キャビネット1から容器32Cを取り出すには、取出スイッチ25を押して容器32Cの取り出しをコントローラ27に要求する。 取出スイッチ25が押されると、コントローラ27は、バーコードリーダ49にバーコード36の読取信号(読取指令)を出力するとともに、第1電磁ストッパー51を通路47から退出させる。 図17の状態からストッパー51が矢印L3で示す縦方向下方へ引っ込み、ストッパー51が通路47から退出すると、第1スペース57に位置する容器32Cが取出口46に向かって通路47(第2スペース58)を転動し、取出口46に達した容器32Cが停止板48に当接してその転動が停止する。 バーコードリーダ49は、そのスキャナー部が起動し、容器32Cが第2スペース58を転動する間に、容器32Cのバーコード36を読み取る。 バーコードリーダ49からの使用期限情報は、コントローラ27に入力され、コントローラ27のメモリに格納される。 コントローラ27の制御部は、それに内蔵されたタイマが示す年月日と容器32Cに収容された物品の使用期限情報とを比較し、物品の使用期限が期限内か期限外かを判断する。 制御部は、使用期限がタイマの年月日以後の場合(容器32Cに収容された物品が使用期限内である場合)、バーコードリーダ49にバーコード36の読取停止信号を出力するとともに、解錠信号を電気錠制御器29に出力する。 解錠信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して電気錠17への通電を遮断する。 電気錠17は、電流が遮断がされると、その締まり機構が作動し、扉9の施錠を解除する。 扉9の施錠が解除された後、扉9を開き、取出口46に位置する容器32Cを取り出し、再び扉9を閉める。

    取出口46から容器32Cを取り出した後、扉9を閉めて施錠スイッチ24を押すと、コントローラ27は、施錠信号を電気錠制御器29に出力するとともに、第1電磁ストッパー51を通路47に進出させる。 信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して所定の電流を電気錠17に流す。 電気錠17は、電流の通電によってその締まり機構が作動し、扉9を施錠する。 コントローラ27は、第1電磁ストッパー51を通路47に進出させた後、第2電磁ストッパー52を通路47から退出させる。 ストッパー52が通路47から退出すると、取り出された容器32Cの直後に位置する容器32Cが第1電磁ストッパー51に向かって通路47(第1スペース57)を転動し、ストッパー51に当接してその転動が停止する。 その後、コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を再び通路47に進出させる。 ストッパー52が通路47に進出すると、容器32Cの1つが第1スペース57に位置する。

    コントローラ27の制御部は、使用期限が示す年月日がタイマの年月日より以前であった場合(容器32Cに収容された物品の使用期限が切れている場合)、解錠信号を電気錠制御器29に出力することなく、発音信号を音発生装置10に出力し、点灯信号を光発声装置11に出力するとともに、期限切れ情報の送信信号を送信機31に出力する。 さらに、バーコードリーダ49にバーコード36の読取停止信号を出力する。 コントローラ27から発音信号と点灯信号とが出力されると、音発生装置10や光発生装置11のスイッチ回路のスイッチが入り、音発生装置10が発音し、光発生装置11が発光する。 期限切れ情報は、送信機31で変調されて電波信号となり、アンテナ12を介して外部に発信され、外部受信機30に受信される。 第2スペース58を転動する容器32Cに収容された物品の使用期限が切れている場合は、電気錠17が扉9の施錠を解除することはなく、扉9を開けることができないので、キャビネット1から容器32Cを取り出すことはできない。 この場合、物品の管理責任者は、テンキーパネル26から所定の暗証番号を打ち込んで電気錠17の施錠を解除したり、鍵を介して電気錠17の施錠を解除し、扉9を開けて期限切れの物品を収容した容器32Cをキャビネット1から回収した後、再び扉9を閉めて施錠スイッチ24を押す。

    管理責任者が期限切れの物品を収容した容器32Cをキャビネット1から回収した後、扉9を閉めて施錠スイッチ24を押すと、コントローラ27は、施錠信号を電気錠制御器29に出力するとともに、第1電磁ストッパー51を通路47に進出させる。 信号が入力された電気錠制御器29は、通電金具を介して所定の電流を電気錠17に流す。 電気錠17は、電流の通電によってその締まり機構が作動し、扉9を施錠する。 コントローラ27は、第1電磁ストッパー51を通路47に進出させた後、第2電磁ストッパー52を通路47から退出させる。 ストッパー52が退出すると、回収された容器32Cの直後に位置する容器32Cが第1電磁ストッパー51に向かって通路47(第1スペース57)を転動し、ストッパー51に当接してその転動が停止する。 その後、コントローラ27は、第2電磁ストッパー52を再び通路47に進出させる。 ストッパー52が通路47に進出すると、容器32Cの1つが第1スペース57に位置する。

    このキャビネット1は、バーコードリーダ49が読み取った物品の使用期限情報に基づいて、コントローラ27が第2スペース58を転動する容器32Cに収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、コントローラ27が解錠信号を出力することなく、扉9の施錠状態が維持され、さらに、コントローラ27が発音信号と点灯信号とを出力し、音発生装置10が発音信号にしたがって発音するとともに、光発生装置11が点灯信号にしたがって発光するので、キャビネット1内に保管された物品の使用期限を確実に管理することができ、キャビネット1内から期限切れの物品を収容した容器32Cが取り出されることがなく、期限切れの物品の使用を未然に防ぐことができる。

    キャビネット1は、コントローラ27が第2スペース58を転動する容器32Cに収容された物品の使用期限が切れていると判断すると、コントローラ27が送信信号を出力し、送信機31が送信信号にしたがって期限切れ情報を外部受信機30に送信するので、キャビネット1内に使用期限切れの物品を収容した容器32Cがあることを物品の管理責任者に知らせることができ、管理責任者がキャビネット1からの期限切れの物品の取り出しを事前に阻止することができる。

    キャビネット1は、容器32Cが第2スペース58を転動する間に、バーコードリーダ49が容器32Cに表示されたバーコード36を読み取るので、バーコード36をバーコードリーダ49に確実に読み取らせることができ、容器32Cに収容された物品の期限管理を確実に行うことができる。 キャビネット1は、コントローラ27が第1ストッパー51を通路47から退出させ、第1スペース57に位置する容器32Cが1つ毎に第2スペース58を転動して取出口46に向かい、コントローラ27が第2スペース58を転動する容器32Cに収容された物品が使用期限内であると判断したときに電気錠17に解錠指令を出力するので、物品の期限管理を容器32C1つ毎に行うことができる。 キャビネット1は、ストッカー13Cに並ぶ容器32Cが第1スペース57から順に第2スペース58に移動し、使用期限の判断が行われた容器32Cがキャビネット1から順に取り出されるので、容器32Cの複数個がキャビネット1から一度に取り出されることはなく、期限切れの物品を収容した容器32Cの取り出しを確実に防ぐことができる。

    キャビネット1では、頂壁4に設置されたアンテナ12を省くとともに、音発生装置10、光発生装置11、送信機31を省くこともできる。 図6のストッカー13Bでは、容器32Bの他に、図2の容器32Aを使用することもできる。 図13のストッカー13Cでは、容器32Cの他に、図2の容器32Aや図7の容器32Bを使用することもできる。 なお、キャビネット1は、恒温湿庫や保冷庫、保温庫、クリーンボックスとして使用することができる。

    一例として示すキャビネットの斜視図。

    ストッカー内に貯蔵される容器の一例を示す斜視図。

    側壁を破断した状態で示すストッカーの斜視図。

    図3のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    キャビネットのハードウェアーの一例を示すブロック図。

    他の一例として示すストッカーの斜視図。

    図6のストッカー内に貯蔵される容器の斜視図。

    キャビネットのハードウェアーの他の一例を示すブロック図。

    図6のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    図6のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    図6のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    図6のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    他の一例として示すストッカーの斜視図。

    図13のストッカー内に貯蔵される容器の斜視図。

    図13のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    図13のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    図13のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    図13のストッカーの最下に延びる通路の側面図。

    符号の説明

    1 キャビネット 9 扉 10 音発生装置 11 光発生装置 13A ストッカー 13B ストッカー 13C ストッカー 17 電気錠 27 コントローラ 30 外部受信機 31 送信機 32A 物品収納容器 32B 物品収納容器 32C 物品収納容器 33 頂面 34 底面 35 周面 36 バーコード 45 上部投入口 46 下部取出口 47 通路 49 バーコードリーダ 49A バーコードリーダ 49B バーコードリーダ 51 第1電磁ストッパー(第1ストッパー)
    52 第2電磁ストッパー(第2ストッパー)
    53 第1部位 55 第2部位 57 第1スペース 58 第2スペース

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