ディスプレイシステム及び方法

申请号 JP2016548213 申请日 2015-01-22 公开(公告)号 JP2017505175A 公开(公告)日 2017-02-16
申请人 アップル インコーポレイテッド; アップル インコーポレイテッド; 发明人 シェン ヤン; シェン ヤン; チャールズ エイ シュワルバッハ; チャールズ エイ シュワルバッハ; ラッセル ジョン カアイフエ ヘイラクジ; ラッセル ジョン カアイフエ ヘイラクジ; カーリー リン マラスコ; カーリー リン マラスコ;
摘要 製品をディスプレイするためのディスプレイシステム及び方法が開示されている。本システムは、製品を保持するための、ディスプレイステムと、リテーナと、を備えることができる。リテーナは、ブラケットと、実質的に滑らかな表面を有するリテーナ本体と、を含んでもよい。ディスプレイステムは、リテーナ本体の少なくとも一部分を受容するための凹部を含むことができる。リテーナは、磁 力 の使用によって、ディスプレイステムの上部の1つ以上の所定の 位置 に、方向付けることができる。リテーナは、保持ケーブルを使用して、ディスプレイステムの上部に戻され、保持されてもよい。リテーナ本体及び凹部は、リテーナ本体が凹部内に受容されている際に、リテーナにより保持された製品に電力を供給するための電荷接点を含むことができる。
权利要求

製品をディスプレイするためのディスプレイシステムであって、前記システムは、 前記製品を保持するためのリテーナであって、 少なくとも一部分が、半球形状を画定するリテーナ本体、及び 前記リテーナ本体に取り付けられたブラケットであって、前記製品の対向側面のまわりに延在するよう構成された少なくとも2つのブラケットアームを含む、ブラケットを備える、リテーナと、 ディスプレイステムであって、その近位端に凹部を画定し、前記凹部が、前記リテーナ本体の前記半球状の部分を受容する形状を有している、ディスプレイステムと、を備える、ディスプレイシステム。前記凹部は半球状である、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記凹部は、前記リテーナ本体の前記半球状の部分全体を受容する形状を有している、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体は、前記ディスプレイステムの前記凹部内に受容された際に、前記リテーナ本体が、前記ディスプレイステムに対して回転可能である、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体に取り付けられた保持ケーブルを更に備え、前記保持ケーブルは、前記ディスプレイステムの前記凹部内の開口部を通して延在する、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記保持ケーブルは、引き込み機構に連結されており、前記引き込み機構は、前記保持ケーブルに張を加え、前記リテーナ本体の前記半球状の部分が、前記ディスプレイステムの前記凹部内にある際に、前記リテーナ本体の前記半球状の部分を、前記ディスプレイステムの前記凹部内に保持するよう構成されている、請求項5に記載のディスプレイシステム。前記保持ケーブルは、引き込み機構に連結されており、前記引き込み機構は、前記保持ケーブルに張力を加え、前記リテーナ本体の前記半球状の部分が、前記ディスプレイステムの前記凹部内にない際に、前記保持ケーブルを自動的に引き込むよう構成されている、請求項5に記載のディスプレイシステム。前記ケーブルの前記引き込みは、前記リテーナ本体の前記半球状の部分を、前記ディスプレイステムの前記凹部に入れさせる、請求項7に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体の前記半球状の部分の大半が、前記ディスプレイステムの前記凹部の形状に正確に一致する、請求項1に記載のディスプレイシステム。製品をディスプレイするためのディスプレイシステムであって、前記システムは、 前記製品を保持するためのリテーナであって、 連結された少なくとも1つの第1の磁石を有するリテーナ本体、及び 前記リテーナ本体に取り付けられたブラケットであって、前記製品の対向側面のまわりに延在するよう構成された少なくとも2つのブラケットアームを含む、ブラケットを備える、リテーナと、 ディスプレイステムであって、その近位端に凹部を画定し、前記凹部は開口部を画定し、少なくとも1つの第2の磁石が、前記開口部に隣接して配設されている、ディスプレイステムと、を備え、 前記リテーナ本体の少なくとも一部分が、前記ディスプレイステムの前記凹部内に配設されている際に、前記リテーナ本体が、所定の方向にない場合に、前記少なくとも1つの第1の磁石は、前記所定の方向への、前記リテーナ本体の回転を引き起こすよう構成されており、 前記少なくとも1つの第1の磁石は、前記少なくとも1つの第2の磁石との磁気引力により、前記回転を引き起こすよう構成されている、ディスプレイシステム。前記リテーナ本体に取り付けられた保持ケーブルを更に備え、前記保持ケーブルは、前記ディスプレイステムの前記凹部内の前記開口部を通して延在する、請求項10に記載のディスプレイシステム。前記少なくとも1つの第1の磁石は、前記保持ケーブルのまわりに放射状に配設された複数の第1の磁石を含む、請求項11に記載のディスプレイシステム。前記少なくとも1つの第2の磁石は、前記開口部のまわりに放射状に配設された複数の第2の磁石を含む、請求項11に記載のディスプレイシステム。前記保持ケーブルは、前記開口部を通して、6インチ以下の長さで引き出し可能である、請求項11に記載のディスプレイシステム。前記保持ケーブルは、前記開口部を通して、1メートル以下の長さで引き出し可能である、請求項11に記載のディスプレイシステム。前記リテーナは、前記ディスプレイステムに対して、1つより多い所定の方向を有する、請求項10に記載のディスプレイシステム。少なくとも2つの第1の磁石と、少なくとも2つの第2の磁石と、を備え、前記少なくとも2つの第1の磁石は、前記リテーナ本体の中心軸のまわりに互いに等距離に配設されており、前記少なくとも2つの第2の磁石は、前記凹部内の前記開口部のまわりに互いに等距離に配設されている、請求項10に記載のディスプレイシステム。製品をディスプレイするためのディスプレイシステムであって、前記システムは、 リテーナ本体と、 前記リテーナ本体に連結された少なくとも1つの第1の磁石であって、前記リテーナ本体の少なくとも一部分が、ディスプレイステム内に配設されている際に、前記リテーナ本体が、所定の方向にない場合に、前記所定の方向への、前記リテーナ本体の回転を引き起こすよう構成された少なくとも1つの第1の磁石と、を備える、ディスプレイシステム。前記リテーナ本体に取り付けられた保持ケーブルを備え、前記少なくとも1つの第1の磁石は、前記保持ケーブルに隣接して、その周りに配設された複数の第1の磁石を含む、請求項18に記載のシステム。前記少なくとも1つの第1の磁石は、少なくとも2つの第1の磁石を含み、前記少なくとも2つの第1の磁石は、前記リテーナ本体の中心軸のまわりに互いに等距離に配設されている、請求項18に記載のシステム。前記リテーナ本体が所定の方向にない場合に、前記少なくとも1つの第1の磁石は、ディスプレイステムに対して、前記所定の方向への、前記リテーナ本体の回転を自動的に引き起こすよう構成されており、 前記少なくとも1つの第1の磁石は、少なくとも1つの第2の磁石との磁気引力により、前記回転を引き起こすよう構成されている、請求項18に記載のシステム。製品を保持するためのリテーナであって、 ピーク領域、ベース領域、及び実質的に滑らかな曲線状の外面を有するリテーナ本体と、 前記リテーナ本体に取り付けられたブラケットであって、前記リテーナに対して、前記製品を保持するよう構成された少なくとも2つのブラケットアームを含むブラケットと、を備え、 前記実質的に滑らかな曲線状の外面の少なくとも一部分は、前記ピーク領域から前記ベース領域に延在する、連続して変化する勾配を有する、リテーナ。前記連続して変化する勾配は、連続して増加する勾配である、請求項22に記載のリテーナ。前記連続して変化する勾配は、一定の曲率である、請求項22に記載のリテーナ。前記外面は半球状である、請求項22に記載のリテーナ。前記ベース領域は、前記ブラケットに直近に隣接している、請求項22に記載のリテーナ。前記ブラケットは、単一の部品である、請求項22に記載のリテーナ。前記外面は、少なくとも1つの空洞を画定する、請求項22に記載のリテーナ。前記外面は、締結機構を受容し、前記リテーナ本体及び前記ブラケットを共に連結するよう構成された、1つ以上の穴を画定する、請求項22に記載のリテーナ。前記1つ以上の穴のそれぞれは、前記リテーナ本体の前記回転軸に平行な方向に方向付けられている、請求項29に記載のリテーナ。前記リテーナ本体は、少なくとも1つの凹領域及び少なくとも1つの凸領域を含み、 前記ブラケットは、前記少なくとも1つの凸領域を受容する形状の開口部を有し、 前記凸領域が、前記開口部内に配設された際に、前記ブラケット及び前記リテーナ本体は、回転しないように係合される、請求項22に記載のリテーナ。前記リテーナ本体は、前記実質的に滑らかな曲線状の外面とは反対側に配設された固定面を含み、 前記固定面は、前記少なくとも1つの凹領域及び前記少なくとも1つの凸領域を含む、請求項31に記載のリテーナ。製品をディスプレイする方法であって、 リテーナに対して、前記製品を保持することであって、前記リテーナは、実質的に滑らかな外面を画定する本体を含む、ことと、 前記リテーナに連結され、前記ディスプレイステムを通して延在し、張力が掛けられた、ケーブルを使用して、前記リテーナをディスプレイステムの遠位端上に引き込むことと、 前記リテーナが、所定の方向にない場合に、前記リテーナを、前記ディスプレイステムに対して、磁力を使用して、前記所定の方向に方向付けることと、を備える、方法。前記リテーナを引き込むことと、前記リテーナを方向付けるステップと、は自動的に発生する、請求項33に記載の方法。前記リテーナを引き込むことは、前記リテーナの前記本体を、前記ディスプレイステムの凹部内に引き込むことを含む、請求項33に記載の方法。前記リテーナを方向付けることは、前記リテーナの少なくとも1つの磁石と、前記ディスプレイステムの少なくとも1つの磁石との間の磁気引力によって引き起こされる、請求項33に記載の方法。製品をディスプレイするためのディスプレイシステムであって、前記システムは、 前記製品を保持するためのリテーナであって、リテーナ本体を含み、前記リテーナ本体は、その外面上に配設された複数の第1の電荷接点を有し、前記リテーナ本体の少なくとも一部分は、半球形状を画定する、リテーナと、 ディスプレイステムであって、その近位端に、前記リテーナ本体の前記半球状の部分を受容する形状を有する凹部を画定し、前記凹部が、その上に配設された複数の第2の電荷接点を含む、ディスプレイステムと、を備え、 前記リテーナ本体が、前記凹部内に受容された際に、前記第1の充電接点及び前記第2の充電接点は電気的に通信している、ディスプレイシステム。前記凹部は半球状である、請求項37に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体の前記外面は、前記半球形状を画定する、請求項37に記載のディスプレイシステム。前記複数の第1の電荷接点が、正電荷接点と、負電荷接点と、を備え、前記複数の第2の電荷接点が、正電荷接点と、負電荷接点と、を含む、請求項37に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体が、前記ディスプレイステムに対して回転するときに、前記第1の充電接点及び前記第2の充電接点は、継続して電気的に通信している、請求項40に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体は、前記ディスプレイステムの前記凹部内に受容された際に、前記ディスプレイステムに対して回転可能であり、 前記リテーナ本体が、前記凹部に対して、前記リテーナ本体の任意の方向で、前記凹部内に受容された際に、前記第1の充電接点及び前記第2の充電接点は、電気的に通信している、請求項37に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体は、前記ディスプレイステムの前記凹部内に受容された際に、前記ディスプレイステムに対して、複数の所定の方向の間で回転可能であり、 前記第1の充電接点及び前記第2の充電接点は、それぞれの所定の方向で電気的に通信している、請求項37に記載のディスプレイシステム。前記所定の方向は、前記凹部内で、前記リテーナ本体の回転の少なくとも90度毎に放射状に分離されている、請求項43に記載のディスプレイシステム。前記所定の方向は、前記凹部内で、前記リテーナ本体の回転の90度毎に放射状に分離されている、請求項43に記載のディスプレイシステム。前記複数の第1の電荷接点及び前記複数の第2の電荷接点のうちの少なくとも1つは、複数の電荷接点リングを含む、請求項37に記載のディスプレイシステム。前記複数の第1の電荷接点は、第1の電荷接点リングと、第2の電荷接点リングと、を含む、請求項37に記載のディスプレイシステム。前記第1の電荷接点リング及び前記第2の電荷接点リングは、前記リテーナ本体の前記外面のまわりに延在する連続するリングである、請求項47に記載のディスプレイシステム。前記第1の電荷接点リング及び前記第2の電荷接点リングは、前記リテーナ本体の前記外面のまわりに延在する、同心円状のリングである、請求項47に記載のディスプレイシステム。前記第1の電荷接点リング及び前記第2の電荷接点リングは、ある距離だけ分離されており、 前記第1の電荷接点リング及び前記第2の電荷接点リングを分離する前記距離は、前記リテーナ本体の前記外面周囲である際に、一定である、請求項47に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体に取り付けられた保持ケーブルを更に備え、 前記保持ケーブルは、前記ディスプレイステムの前記凹部内の開口部を通して延在し、 前記第1の電荷接点リング及び前記第2の電荷接点リングは、前記リテーナ本体への前記保持ケーブルの前記取り付けの場所のまわりに放射状に配設されている、請求項47に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体に取り付けられたブラケットを更に備え、前記ブラケットは、前記製品の対向側面のまわりに延在するための少なくとも2つのブラケットアームを含む、請求項37に記載のディスプレイシステム。製品をディスプレイするためのディスプレイシステムであって、前記システムは、 前記製品を保持するためのリテーナであって、前記リテーナは、複数の第1の磁石を含むリテーナ本体を含む、リテーナと、 ディスプレイステムであって、その近位端に、凹部と、開口部と、を画定し、前記開口部に隣接して配設された複数の第2の磁石を含み、前記複数の第2の磁石は、交互の正極性及び負極性の方向を有する、ディスプレイステムと、を備え、 前記リテーナ本体の少なくとも一部分が、前記ディスプレイステムの前記凸部内に配設された際に、前記リテーナ本体が、少なくとも1つの所定の方向にない場合に、前記複数の第1の磁石が、前記所定の方向への、前記リテーナ本体の回転を引き起こし、 前記複数の第1の磁石は、前記複数の第1の磁石とは逆の極性を有する複数の前記第2の磁石との磁気引力によって、前記回転を引き起こす、ディスプレイシステム。前記複数の第1の磁石は、前記リテーナ本体への保持ケーブルの取り付け場所のまわりに、放射状に配設されている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記複数の第2の磁石は、前記ディスプレイステムの前記凹部内の前記開口部のまわりに、放射状に配設されている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記リテーナは、前記ディスプレイステムに対して、複数の所定の方向を有し、前記所定の方向は、前記第1の磁石及び前記第2の磁石の位置に基づいている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記所定の方向は、前記凹部内で、前記リテーナ本体の回転の少なくとも90度毎に放射状に分離されている、請求項56に記載のディスプレイシステム。前記所定の方向は、前記凹部内で、前記リテーナ本体の回転の90度毎に放射状に分離されている、請求項56に記載のディスプレイシステム。前記第1の磁石は、均等に、放射状に間隔があいている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記第1の磁石は、前記リテーナの中心軸のまわりに、均等に、放射状に間隔があいている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記第1の磁石は、90度の間隔で、前記リテーナの中心軸のまわりに、放射状に間隔があいている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記第2の磁石は、前記ディスプレイステムの中心軸のまわりに、均等に、放射状に間隔があいている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記第2の磁石は、45度の間隔で、前記ディスプレイステムのまわりに、放射状に間隔があいている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記第1の磁石は、90度の間隔で、前記リテーナの中心軸のまわりに、放射状に間隔があいており、 前記第2の磁石は、45度の間隔で、前記ディスプレイステムのまわりに、放射状に間隔があいている、請求項53に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体に取り付けられたブラケットを更に備え、前記ブラケットは、前記製品の対向側面のまわりに延在するための少なくとも2つのブラケットアームを含む、請求項53に記載のディスプレイシステム。製品をディスプレイするためのディスプレイシステムであって、 リテーナ本体と、 前記リテーナ本体に取り付けられたブラケットであって、前記ブラケットは、少なくとも2つのブラケット部品を含み、各ブラケット部品は、前記製品の対向側面のまわりに延在するためのブラケットアームを含む、ブラケットと、 補助プラグを有する補助ケーブルと、を備え、 前記リテーナ本体は、少なくとも前記補助プラグの一部分を受容するようプラグの凹部を画定し、 各ブラケット部品の一部分が、前記プラグの凹部の少なくとも一部分及び前記補助ケーブルを包み、前記補助プラグを前記プラグの凹部内に保持する、ディスプレイシステム。各ブラケット部品のリップが、前記リテーナ本体の凹領域内に配設されている、請求項66に記載のディスプレイシステム。製品リテーナへのケーブルを取り外す方法であって、 製品リテーナに接続されたケーブルを、取り外しツールの切り込み内に位置決めすることと、 取り外しツールの少なくとも2つのピンを、前記製品リテーナに取り付けられたケーブルの対向する側の、前記製品リテーナ上に位置する少なくとも2つの取り外し開口内に挿入することと、 前記少なくとも2つのピンの前記挿入に応答して、前記製品リテーナ内に配設された解放機構を作動させることと、を備え、 前記少なくとも2つのピンは、前記切り込みの対向する側に配設されている、方法。

製品をディスプレイするためのディスプレイシステムであって、前記システムは、 前記製品を保持するためのリテーナであって、 連結された少なくとも1つの第1の磁石を有するリテーナ本体、及び 前記リテーナ本体に取り付けられたブラケットであって、前記製品の対向側面のまわりに延在するよう構成された少なくとも2つのブラケットアームを含む、ブラケットを備える、リテーナと、 ディスプレイステムであって、その近位端に凹みを画定し、前記凹部は、開口部を画定し、少なくとも1つの第2の磁石が、前記開口部に隣接して配設されている、ディスプレイステムと、を備え、 前記リテーナ本体の少なくとも一部分は、前記ディスプレイステムの前記凹部内に配設されている際に、前記リテーナ本体が、所定の方向にない場合に、前記少なくとも1つの第1の磁石は、前記所定の方向への、前記リテーナ本体の回転を引き起こすよう構成されており、 前記少なくとも1つの第1の磁石は、前記少なくとも1つの第2の磁石との磁気引力により、前記回転を引き起こすよう構成されている、ディスプレイシステム。前記リテーナ本体に取り付けられた保持ケーブルを更に備え、前記保持ケーブルは、前記ディスプレイステムの前記凹部内の前記開口部を通して延在する、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記少なくとも1つの第1の磁石は、前記保持ケーブルのまわりに放射状に配設された複数の第1の磁石を備える、請求項2に記載のディスプレイシステム。前記少なくとも1つの第2の磁石は、前記開口部のまわりに放射状に配設された複数の第2の磁石を備える、請求項2に記載のディスプレイシステム。前記リテーナは、前記ディスプレイステムに対して、1つより多い所定の方向を有する、請求項1に記載のディスプレイシステム。少なくとも2つの第1の磁石と、少なくとも2つの第2の磁石と、を備え、前記少なくとも2つの第1の磁石は、前記リテーナ本体の中心軸のまわりに互いに等距離に配設されており、前記少なくとも2つの第2の磁石は、前記凹部内の前記開口部のまわりに互いに等距離に配設されている、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体は、複数の第1の磁石を含み、 前記ディスプレイステムは、前記開口部に隣接して配設された複数の第2の磁石を含み、前記複数の第2の磁石は、交互の正極性及び負極性の方向を有し、 前記リテーナ本体の少なくとも一部分が、前記ディスプレイステムの前記凹部内に配設された際に、前記リテーナ本体が、少なくとも1つの所定の方向にない場合に、前記複数の第1の磁石が、前記所定の方向への、前記リテーナ本体の回転を引き起こし、 前記複数の第1の磁石は、前記複数の第1の磁石とは逆の極性を有する複数の前記第2の磁石との磁気引力によって、前記回転を引き起こす、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記所定の方向は、前記凹部内で、前記リテーナ本体の回転の少なくとも90度毎に放射状に分離されている、請求項7に記載のディスプレイシステム。前記第1の磁石は、前記リテーナの中心軸のまわりに、均等に、放射状に間隔があいている、請求項7に記載のディスプレイシステム。前記第2の磁石は、前記ディスプレイステムの中心軸のまわりに、均等に、放射状に間隔があいている、請求項7に記載のディスプレイシステム。前記第2の磁石は、45度の間隔で、前記ディスプレイステムのまわりに、放射状に間隔があいている、請求項7に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体の少なくとも一部分は、半球形状を画定し、前記ディスプレイステムの前記凹部は、前記リテーナ本体の前記半球状の部分を受容する形状を有している、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記凹部は半球状である、請求項12に記載のディスプレイシステム。前記凹部は、前記リテーナ本体の前記半球状の部分全体を受容する形状を有している、請求項12に記載のディスプレイシステム。前記リテーナ本体は、ピーク領域、ベース領域、及び前記実質的に滑らかな曲線状の外面を含み、前記実質的に滑らかな曲線状の外面の少なくとも一部分は、前記ピーク領域から前記ベース領域に延在する、連続して変化する勾配を有する、請求項1に記載のディスプレイシステム。前記連続して変化する勾配は、連続して増加する勾配である、請求項15に記載のディスプレイシステム。前記連続して変化する勾配は、一定の曲率である、請求項15に記載のディスプレイシステム。前記外面は半球状である、請求項15に記載のディスプレイシステム。前記ベース領域は、前記ブラケットに直近に隣接している、請求項15に記載のディスプレイシステム。前記外面は、締結機構を受容し、前記リテーナ本体及び前記ブラケットを共に連結するよう構成された、1つ以上の穴を画定し、前記1つ以上の穴のそれぞれは、前記リテーナ本体の前記回転軸に平行な方向に方向付けられている、請求項15に記載のディスプレイシステム。

说明书全文

説明する実施形態は一般的に、製品をディスプレイするためのディスプレイシステム及び方法に関する。特に、これらの実施形態は、小売店舗内で、消費者向け製品をディスプレイするためのディスプレイステム及び製品リテーナに関する。

小売業者又は他の人は、潜在的な購入者又は他の人が、製品を使用できる(試用、等)ようにしたいと希望する場合がある。いくつかの場合では、小売業者は、潜在的な購入者が、表示領域から製品を取り外すことができることを制限するよう更に希望する場合がある。

小売業者は、購入者が購入可能な製品を表すディスプレイモデル製品を有する場合がある。そのような購入を促進する目的で、小売業者は、ディスプレイモデルを潜在的な購入者に利用可能にする場合がある。そのような使用を促すため、小売業者は、調和した、美的に満足のゆく方法で製品を提示することを更に希望する場合があり、これにより、潜在的な購入者がアイテムを扱い、試すことを更に促進し、潜在的な購入者が製品を見て使用することを、ディスプレイスタンドの要素ができるだけ邪魔しないよう希望する。小売業者はしかし、潜在的な購入者が、表示領域からディスプレイモデルを取り外すことができることを制限するよう希望することができる(窃盗又は他の無認可の使用を防止するため、等)。

これを実現するため、小売業者は、本明細書に説明する実施形態によるディスプレイシステム又はその要素を使用することができる。

いくつかの実施形態では、製品をディスプレイするためのディスプレイシステムは、製品を保持するためのリテーナであって、少なくとも一部分が半球形状を画定するリテーナ本体と、リテーナ本体に取り付けられたブラケットであって、製品の対向側面のまわりに延在するよう構成された少なくとも2つのブラケットアームを含むブラケットと、を含むリテーナと、ディスプレイステムであって、その近位端に凹部を画定し、リテーナ本体の半球状の部分を受容する形状を有している、ディスプレイステムと、を備える。

いくつかの実施形態では、製品をディスプレイするためのディスプレイシステムは、製品を保持するためのリテーナを備え、このリテーナは、複数の第1の電荷接点を外面上に有するリテーナ本体を含み、このリテーナ本体の少なくとも一部分は半球状である。本システムはまた、半球状のリテーナ本体を受容するよう形成された凹部であって、複数の第2の電荷接点を含む凹部を画定するディスプレイステムもまた含んでよい。第1の電荷接点及び第2の電荷接点は、リテーナ本体が凹部内にある際に、電気的に通信することができる。

いくつかの実施形態では、製品をディスプレイするためのディスプレイシステムは、製品を保持するためのリテーナであって、連結された少なくとも1つの第1の磁石を有するリテーナ本体と、リテーナ本体に取り付けられたブラケットであって、製品の対向側面のまわりに延在するよう構成された少なくとも2つのブラケットアームを含むブラケットと、を備えるリテーナと、ディスプレイステムであって、その近位端に凹部を画定し、前記凹部は開口部を画定し、少なくとも1つの第2の磁石が、前記開口部に隣接して配設されている、ディスプレイステムと、を備え、リテーナ本体の少なくとも一部分は、ディスプレイステムの凹部内に配設された際に、リテーナ本体が、所定の方向にない場合に、少なくとも1つの第1の磁石が、所定の方向への、リテーナ本体の回転を引き起こすよう構成されており、少なくとも1つの第2の磁石との、磁気引により、回転を引き起こすよう構成されている。

いくつかの実施形態では、製品をディスプレイするためのディスプレイシステムは、製品を保持するためのリテーナを備え、このリテーナは、複数の第1の磁石を有するリテーナ本体を含むリテーナを備える。本システムはまた、凹部と、開口部と、を画定するディスプレイステムを備えることができ、このディスプレイステムは、開口部に隣接して配設されて、交互の正極性及び負極性の方向を有する複数の第2の磁石を含むことができる。複数の第1の磁石は、リテーナ本体の少なくとも一部分が、ディスプレイステムの凹部内に配設されている際に、リテーナ本体が、所定の方向にない場合に、複数の第1の磁石が、所定の方向への、リテーナ本体の回転を引き起こすよう構成されてもよく、複数の第1の磁石とは逆の極性を有する複数の第2の磁石との磁気引力によって、回転を引き起こすことができる。

いくつかの実施形態では、製品をディスプレイするためのディスプレイシステムは、リテーナ本体と、リテーナ本体に連結された少なくとも1つの第1の磁石であって、リテーナ本体の少なくとも一部分が、ディスプレイステム内に配設されている際に、リテーナ本体が、所定の方向にない場合に、所定の方向への、リテーナ本体の回転を引き起こすよう構成された少なくとも1つの第1の磁石と、を備える。

いくつかの実施形態では、製品をディスプレイするためのディスプレイシステムは、リテーナ本体と、リテーナ本体に取り付けられたブラケットと、を備え、このブラケットは少なくとも2つのブラケット部品を含み、各ブラケット部品は、製品の対向側面のまわりに延在するためのブラケットアームを有する。本システムはまた、補助プラグを有する補助ケーブルを備えてもよく、リテーナ本体は、補助プラグの少なくとも一部分を受容するよう、プラグの凹部を画定し、各ブラケット部品の一部分は、プラグの凹部の少なくとも一部分及び補助ケーブルを包み、プラグの凹部内に補助プラグを保持する。

いくつかの実施形態では、製品を保持するためのリテーナは、ピーク領域、ベース領域、及び実質的に滑らかな曲線状の外面を有するリテーナ本体と、リテーナ本体に取り付けられたブラケットであって、リテーナに対して製品を保持するよう構成された少なくとも2つのブラケットアームを含むブラケットと、を含み、実質的に滑らかな曲線状の外面の少なくとも一部分は、ピーク領域からベース領域へ延在する、連続して変化する勾配を有する。

いくつかの実施形態では、製品をディスプレイする方法は、リテーナに対して製品を保持することであって、リテーナは、実質的に滑らかな外面を画定する本体を備える、ことと、リテーナに連結され、ディスプレイステムを通して延在する、張力が掛けられたケーブルを使用して、ディスプレイステムの遠位端上にリテーナを引き込むことと、リテーナが、所定の方向にない場合に、磁力を使用して、ディスプレイステムに対して、所定の方向へリテーナを方向付けることと、を備える。

いくつかの実施形態では、製品リテーナへのケーブルを取り外す方法は、製品リテーナに接続されたケーブルを、取り外しツールの切り込み内に位置決めすることと、取り外しツールの少なくとも2つのピンを、製品リテーナに取り付けられたケーブルの対向する側の、製品リテーナ上に位置する少なくとも2つの取り外し開口内に挿入することと、少なくとも2つのピンの挿入に応答して、製品リテーナ内に配設された解放機構を作動させること、とを備え、少なくとも2つのピンは、切り込みの対向する側に配設されている。

添付の図面と共に以下の「発明を実施するための形態」により、本開示は容易に理解されるであろう。図中、同一符号は同一の構造要素を示す。

一実施形態に係る、製品を保持するディスプレイシステムを示す。

一実施形態に係るディスプレイシステムの断面図を示す。

一実施形態に係るディスプレイシステムの斜視図を示す。

一実施形態に係るリテーナの第1の斜視図を示す。

一実施形態に係るリテーナの第2の斜視図を示す。

一実施形態に係るブラケットの斜視図を示す。

一実施形態に係るディスプレイシステムの分解図を示す。

切断線8−8’における、図7に示すディスプレイシステムの断面図を示す。

一実施形態に係る、組み立てたディスプレイシステムを示す。

切断線10−10’における、図9に示すディスプレイシステムの断面図を示す。

一実施形態に係るリテーナの下部斜視図を示す。

一実施形態に係るリテーナの上部斜視図を示す。

一実施形態に係るリテーナの側面図を示す。

一実施形態に係るリテーナの下面図を示す。

一実施形態に係るディスプレイステムの断面図を示す。

図15の矢印16から見たディスプレイステムの図を示す。

一実施形態に係るリテーナの分解図を示す。

一実施形態に係る、異なる組み立て状態におけるリテーナの一部の上面図を示す。

一実施形態に係る、異なる組み立て状態におけるリテーナの一部の上面図を示す。

一実施形態に係るディスプレイステムの一部の分解図を示す。

図15の矢印16から見たディスプレイステムの図を示す。

一実施形態に係るリテーナの一部の分解図を示す。

一実施形態に係るリテーナの下面図を示す。

一実施形態に係る取り外しツールを示す。

一実施形態に係る取り外しツールの作動状態を示す。

一実施形態に係る、複数の製品を保持するディスプレイシステムを示す。

添付図面に示される代表的な実施形態に対する言及が以下に詳細になされ、これらには、類似の参照番号を使用して、同一の要素又は機能的に類似の要素が示される。以下の説明は、実施形態を1つの好適な実施形態に限定することを意図してはいないことを理解されたい。反対に、以下の説明は、添付の特許請求の範囲により画定される記載された実施形態の趣旨及び範囲に含むことができるような、代替形態、修正形態、及び均等物をカバーすることを意図している。

「一実施形態」、「ある実施形態」、「いくつかの実施形態」などへの言及は、記述の実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含むことができるが、全ての実施形態が必ずしもこれらの特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らないことを示している。更には、このような表現は、必ずしも同一の実施形態に言及しているわけではない。更に、ある実施形態に関連して特定の特徴、構造、又は特性が説明されるとき、明示的に説明されているか否かに拘わらず、他の実施形態に関連してこのような特徴、構造、又は特性をもたらすことは、当業者の知識の範囲内であると考えられる。

小売業者は、購入者が購入可能な製品を表すディスプレイモデル製品を有し得る。そのような購入を促進する目的で、小売業者は、ディスプレイモデルを潜在的な購入者に利用可能にすることができる。小売業者はしかし、潜在的な購入者が、表示領域からディスプレイモデルを取り外すことができることを制限するよう希望する場合がある(窃盗又は他の無認可の使用を防止するため、等)。これを実現するため、小売業者は、セキュリティ機能を備えることができる、本明細書に説明するようなスタンドを使用する場合がある。本明細書は、潜在的な購入者が使用するためのディスプレイモデルを提供する小売業者の見地から、そのディスプレイスタンドを説明するが、ディスプレイスタンドは、例えばユーザが、ディスプレイされたアイテムを使用し得るキオスクや、カスタマーサービスステーションなどの、任意の他の好適な状況(アイテムの使用が制限されるよう希望される任意の状況、等)に適用され得る。

潜在的な購入者による製品の使用を可能にする小売業者は、美的に満足のゆく方法にて製品を提示することを更に希望する場合があり、これにより、潜在的な購入者がアイテムを扱い、試すことを更に促進し、潜在的な購入者が製品を見て使用することを、ディスプレイスタンドの要素ができるだけ邪魔しないように希望する。潜在的な購入者を更に惹き付けるため、ディスプレイスタンドは、調和のとれた美的に満足のゆく外観を提供するよう構成され、潜在的な購入者がアイテムを見て、手に取り、試す際に、その体験を損なわないことが望まれる。

説明するように、本発明の実施形態は、製品をディスプレイするためのシステム及び方法に関する。本システムは、製品をユーザに提示するよう協調する、ディスプレイステムと、リテーナと、を含んでもよい。リテーナは、製品(例えば電話、タブレットコンピュータ、カメラ、音楽プレーヤ、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又はコンピュータ周辺装置などの電子デバイス、等)の後側に取り付けられてもよく、製品の背面及び側面を包むブラケットを含んでもよい。リテーナは、製品がディスプレイスタンド上に保持される際には視野から隠してもよい。そのような控えめな設計は、リテーナに起因して視覚的影響を潜在的に損なうことを最小化することで、製品の美的な魅力を増すことができる。これによって、潜在的な顧客の注意を、リテーナ構成又はディスプレイステム構成ではなく、製品に集中させることができる。ディスプレイステムは、リテーナの少なくとも一部分を受容するための凹部を含んでよく、これにより、その少なくとも一部分を視野から隠すことができる。リテーナは、1つ以上の所定の位置に凹部内で方向付けられ、そのような位置に割り付けることができる。例えばリテーナは、磁力(割り付けられた位置に対応する磁石、等)により、割り付けられた位置に方向付けることができる。

いくつかの実施形態では、リテーナは、ステムに移動可能に連結してもよい。例えばリテーナは、リテーナがステムに対して静止する着座位置、及び、リテーナが移動可能で、ステムから自由となる解放位置を有してもよい。いくつかの実施形態では、リテーナは、潜在的な購入者が、リテーナの上に固定された製品と共に、リテーナをステムから取り外すことができるよう、ステムから引き出すことができるあるケーブルの長さを提供し得る保持ケーブルに連結することができる。保持ケーブルは、ユーザが、リテーナに固定された製品を手に取り、扱うことができると同時に、製品の窃盗を防ぐことができる。リテーナは、製品をリテーナに固定するブラケットを含んでもよい。ブラケットは、単一の部品又は複数の部品として構成することができる。いくつかの実施形態では、ブラケットは、製品の周囲で互いに連結することにより、製品をリテーナに固定する2つの部品を含む。

小売業者はまた、潜在的な購入者がディスプレイモデルの操作を終えた後に、ディスプレイモデルが、そのディスプレイスタンド上で、その元の場所及び方向に戻され、小売業者が希望する場所及び方向で、次の潜在的な購入者に提示されることを希望することもある。これは、整然とした、美的に満足のゆく小売環境を提示し得る。本発明の実施形態は、ディスプレイスタンド上のその元の位置及び方向に、ディスプレイモデルを自動的に戻すことができる。例えば、ディスプレイモデルに連結されたリテーナに取り付けられた保持ケーブルは、ディスプレイモデルを扱っていた人がディスプレイモデルを離した際に、デバイスをそのディスプレイステム上に引くよう、引き込んでもよい。そして、いくつかの実施形態では、リテーナは、保持ケーブルの張力の下で、ディスプレイステムの凹部内に自動的に収まって、凹部(半球形状、等)のリム上に引っ掛からないような形状を有することができる。更に、いくつかの実施形態では、ディスプレイモデルをその元の場所及び方向に(又は、1つ以上の割り付けられた方向に)自動的に戻すよう、磁気素子などの、しかし、これに限定されない、1つ以上の整列機構を使用してもよい。例えば、リテーナの磁石素子は、凹部内のリテーナを、ディスプレイステムの磁石素子との磁気引力によって回転させることができ、これにより、割り付けられた場所(所定の希望する方向、等)のうちの1つに収まるまで、ステムに対して、ディスプレイモデルを自動的に回転させることができる。例えばリテーナは、リテーナが任意の希望する方向及び/又は任意の希望する数の方向に割り付けられる、整列機構を有してもよい。いくつかの実施形態では、リテーナは、次の4つの方向、すなわち、0°、90°、180°、及び270°に割り付けられてもよい。そのような方向は、ディスプレイされたアイテムのディスプレイスクリーンに対する縦方向及び横方向に対応してもよく、これは、表示されたコンテンツが、割り付けられた位置の間で回転するにしたがい、表示されたコンテンツを、リテーナの対応するそれぞれの方向に方向付けてもよい。

リテーナは、リテーナに固定された製品への電力を提供することができる。いくつかの実施形態では、リテーナは、製品へ電力を提供する目的で、ディスプレイステム上に位置する、対応する電荷接点と電気的に通信するよう構成された電荷接点を含んでよい。いくつかの実施形態では、対応する電荷接点は、リテーナが、ディスプレイステム上に正しく収められている(ディスプレイステムの凹部内に所定の向きに完全に収められている、等)際にのみ、電気通信を行うことができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイステム上のリテーナの正しい収容を促進するよう、したがって、対応する電荷接点間の電気通信を促進するよう、磁気素子などの、しかし、これに限定されない整列機構を使用してもよい。

これら及び他の実施形態について、図1〜図25を参照して以下に説明する。しかしながら、これらの図に関して本明細書に説明する「発明を実施するための形態」は、説明を目的とするものに過ぎず、限定するものとして解釈するべきではないことが、当業者には容易に理解されるであろう。

図1に示すように、本発明の実施形態は、リテーナ30と、サポートシステム50と、を有する、製品20を表示するためのディスプレイシステム10を備える。製品20は、販売のためにディスプレイされたアイテム(ディスプレイモデルとして、等)であり得る。サポートシステム50は、リテーナに固定された製品20を有するリテーナ30を支持し得る。いくつかの実施形態では、サポートシステム50は、テーブル、棚、壁、又は他の小売ディスプレイ構造である。サポートシステム50は、本明細書に説明するサポートシステム300と同じ又は類似とすることができる。ディスプレイシステム10は、製品20をディスプレイし、保持するよう使用することができ、リテーナ30に固定された製品20を、サポートシステム50から取り外し可能にする(潜在的な購入者により扱われるよう、等)と同時に、製品20を依然として保持するサポートシステム50は、リテーナに固定された製品20を有するリテーナ30をディスプレイし、保持するためのディスプレイステム40を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイステム40は、本明細書に説明するディスプレイステム304と同じ又は類似であってもよい。いくつかの実施形態では、リテーナ30は、本明細書に説明するリテーナ200と同じ又は類似であってもよい。いくつかの場合では、製品20は対話型であってよく、ディスプレイスクリーンを含んでもよい。潜在的な購入者は、製品20をディスプレイステム40から手に取り、またそこに戻すことができ、又は、ディスプレイステム40上の製品20を回転させ、ディスプレイステム40上で支持されている間に、対話することができる。

容易にアクセス可能であり、回転可能であり、及び、戻すことが可能である方法で製品20をディスプレイし、保持するために、リテーナ30及びディスプレイステム40は分離可能としてもよく、取り外し可能に互いに結合してもよい(ディスプレイステム40の凹部とインターフェース接続するリテーナ30のノード(リテーナの本体を形成する突起、等)により(又は、逆もまた同様、等))。例えばノードは、製品20がディスプレイステム40により支持されている間に、凹部内に受容されてもよい。ノードは、凹部内にて動くよう構成することができる。リテーナ30及びディスプレイステム40は、互いにインターフェース接続するよう構成されたさまざまな形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、ノードの少なくとも一部分は、凹部の少なくとも一部分に一致するよう、サイズ化され、寸法化されている(形状を有している)。ノード及び凹部は、互いに陽/陰とすることができる。いくつかの実施形態では、凹部及びノードは、円筒形状、傾斜した円筒形状、卵形状、及び半球形状を含むが、これらに限定されない、対応する円形状を有してもよい。そのような円形状は、ディスプレイステム40上の製品20の回転、及び、ディスプレイステム40上での製品20の取り外し又は返還の容易化に役立つことができる。

ディスプレイの所望の方向、又は、多くの所望の方向のうちの1つに、製品20を維持することを助けるために、いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム10は、整列機構を含む。この機構は、製品20を、複数の割り付けられた位置のうちの1つに整列させる割り出し機構としてもよい。そのような割り出し機構は、ディスプレイされた製品20を、ディスプレイステム40に対して、割り付けられた方向のうちの1つに自動的に回転させることができる。いくつかの実施形態では、ディスプレイシステム10の割り出し機構は、製品20を、0°、90°、180°、270°、のうちの1つに回転させ、製品20のディスプレイスクリーンの通常の閲覧方向に一致するよう割り付けられている。例えば、いくつかのディスプレイスクリーンは、表示されたメディアの上下関係が正しく方向付けられるよう、それらの方向に応じて、90度の増分にて自動回転することができる。ディスプレイシステム10により保持された、そのような製品20上に表示されたメディアは、したがって、縦モード又は横モードにて、上下関係が正しい方向に向けられる。その理由は、ディスプレイシステム10は、製品20を、縦方向又は横方向のうちの1つに自動回転し得るためである。

図2は、いくつかの実施形態に係る、製品102をディスプレイするためのディスプレイシステム100を示す。ディスプレイシステム100は、上述のディスプレイシステム10に概略的に対応し得る。ディスプレイシステム100は、リテーナ200と、サポートシステム300と、を含んでもよい。図2に示すように、サポートシステム300は、リテーナに固定された製品102を有するリテーナ200を支持することができる。ディスプレイシステム100は、製品102をディスプレイし、保持するよう使用することができ、リテーナ200に固定された製品102を、サポートシステム300から取り外し可能にする購入者(潜在的なにより扱われるよう、等)と同時に、製品102を依然として保持する。図2に示すように、これは、リテーナ200に取り付けられた保持ケーブル328を使用して実現することができる。保持ケーブル328は、以下に更に説明するように、リテーナ200に固定された製品102が、サポートシステム300上で元に戻された際に、サポートシステム300内に(及び/又は、これを通して)引き込まれ得る。

図2に示すように、リテーナ200は、リテーナ本体202と、製品102を保持するためのブラケット230と、を含む。リテーナ本体202は、下部領域204及び上部領域220(ベース領域204及びピーク領域220、等)を伴う外面218を有する。リテーナ本体202のベース領域204は、ブラケット230の下端面236と係合されている固定面206を含む。ピーク領域220は、ベース領域204から最も遠い、外面218の領域又はポイントである。いくつかの実施形態では、ピーク領域220は、固定面206の少なくとも一部分に直交する方向にベース領域204から最も遠く位置している。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1の磁石228などの、少なくとも1つの第1の磁気素子は、リテーナ本体202に連結されている。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1の磁石228は、外面218の一部分を形成する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第1の磁石228は、リテーナ本体202内(リテーナ本体の空洞内、等)に埋め込まれている。保持ケーブル328は、リテーナ本体202に取り付ける(連結要素222を介して等、図5参照)ことができる。そして、保持ケーブル328は、接着剤(にかわ又はエポキシ、等)、ねじタイプの取り付け具、摩擦タイプの取り付け具、ルアーロック取り付け具、又は溶接を含むが、これらに限定されない、これらのうちの1つ以上を含む任意の好適な技術を使用して、リテーナ本体202に固定してもよい。いくつかの実施形態では、保持ケーブル328は、リテーナ本体202の中心軸に沿って、ピーク領域220において、又はこれに隣接して、リテーナ本体202に取り付く。いくつかの実施形態では、複数(2、3、又は4、等)の第1の磁石228は、保持ケーブル328のまわりに(リテーナ本体202の中心軸のまわりに、等)配設されている。いくつかの実施形態では、複数の第1の磁石228は、保持ケーブル328のまわりに、互いに等距離にある。

加えて、リテーナ本体202は、固定面206上にセキュリティスイッチ214を含んでもよい。セキュリティスイッチ214は、製品102がリテーナ200に取り付けられているか否かを検出するよう使用してもよく、製品102がリテーナ200から取り外されたことに応答して、アラームをトリガし得る。例えば、いくつかの実施形態では、製品102がリテーナ本体202に連結された際に、製品102は、セキュリティスイッチ214と連動(又は、連動の解除)する(製品102の背面104により、セキュリティスイッチ214のボタンを押す、等)ことができる。セキュリティスイッチ214は、警報が、リテーナ本体202からの製品102の取り外しによりトリガされ得るよう、アラーム又は他の警報に通信可能に連結してもよい。リテーナ本体202からの製品102のそのような取り外しは、セキュリティスイッチ214との連動を解除(又は、連動)し、これにより、警報をトリガすることができる。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、製品102がリテーナ本体202から取り外されたことを、ユーザに警告するためのインジケータ256を含んでもよい(図11及び図13、等を参照)。インジケータ256は、光源(発光ダイオード(LED)、等)、及び/又は、ブザー若しくは呼出音などのオーディオインジケータを含んでよいが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ディスプレイステム304が、代わりに又は加えて、インジケータ256を含んでもよい。いくつかの実施形態では、警報はまた、保持ケーブル328が切断された場合にもまたトリガしてもよい。

ブラケット230は、底面236と、上面232とを備える。いくつかの実施形態では、ブラケット230は、1つ以上のブラケットアーム238を含むことができる。製品102がリテーナ200に固定された際に、製品102の背面104は、いくつかの実施形態では、固定面206及び上面232に置くことができ、ブラケットアーム238は、製品102をリテーナ200に固定することを補助する。各ブラケットアーム238は、垂直サポート240及び平サポート242を含む。

図2に示すように、サポートシステム300は、サポート302及びディスプレイステム304を含む。サポート302は、例えば、建物又は家具一点の構造的特徴とすることができる。例えば、サポート302は、テーブル上面、カウンタ上面、棚、床、天井、又は壁とし得る。ディスプレイステム304の遠位端306は、サポート302に固定されている。いくつかの実施形態では、専用ツールを用いて、及び/又は、潜在的な購入者が不可能なアクセスによってのみ、並びに/若しくは、注意を引くような操作(ディスプレイテーブルの下からしかアクセスできないか、又は、非正規のツールのみでは取り外しできない締結具、等)によってのみ、サポートシステム300を損傷しないで取り外しを果たすことができるような方法で、遠位端306は、サポート302に固定されている。

ディスプレイステム304は、任意の度335、例えば、図2に示すように、90°で、又は、図1に示すように、斜角335で、サポートから延在し得る。そのような斜角335は、例えば45°、20°、又は7°としてもよい。ディスプレイステム304は、遠位端306及びコネクタ308を介して、サポート302に接続することができる(例えば、図10参照のこと)。ディスプレイステム304は、ステム壁310及び通路314により画定される中空構造であってもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイステム304は、円筒状又は円錐台形であってもよい。ディスプレイステム304の近位端312に位置する凹部320は、通路314の最上部を形成する。凹部320の遠位では、通路314は狭くすることができる(スロート領域315で、等)。スロート領域315は、凹部320から直接遠位にあってもよく、いくつかの実施形態では、ディスプレイステム304の上半分に位置する。いくつかの実施形態では、凹部320は、ディスプレイステム304の近位端312に取り付けられたインサート318により形成してもよい(図15、等を参照のこと)。

凹部320は、リテーナ本体202を受容するよう構成された上部開口部321及び凹部320を通路314の残りに接続する底部開口部323を画定することができる。凹部320は、リテーナ本体202の少なくとも一部分を受容する形状を有し、これにより、リテーナ本体が凹部320内に受容された際に、リテーナ本体を視野から隠す内壁322を含む。いくつかの実施形態では、凹部320は、リテーナ本体202全体を受容する形状を有している。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2の磁石326などの、少なくとも1つの第2の磁気素子を、ディスプレイステム304内の凹部320に隣接して配設してもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2の磁石326の表面は、内壁322の一部分を形成する。いくつかの実施形態では、複数(2、3、又は4、等)の第2の磁石326は、通路314のまわりに配設されている。いくつかの実施形態では、複数の第2の磁石326は、通路314を中心に、互いから等距離にある。第2の磁石326は、リテーナ本体202が、凹部320内に受容された際に、第1の磁石228と相互作用するよう配置してもよい。そのような相互作用を促進するため、凹部320及びリテーナ本体202は、それらが互いに係合された際に、それらの表面(及び、磁石)が緊密に接近しているような結合形状を有してもよい。例えば図1、図8、及び図10に示すように、リテーナ本体202は、正の形状を有してもよく、凹部320は、陽の形状と共にはまり合う陰の形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、陽の形状及び陰の形状は、陽の球形状及び陰の半球形状である。リテーナ本体202の第1の磁石228は、第1の磁石228が、磁石間の磁気引力により、ディスプレイステム304の第2の磁石326にできるだけ近くなるよう、リテーナ本体202を回転させることができる。第1の磁石228と第2の磁石326との間のこの相互作用は、リテーナが、ディスプレイステム304の凹部320内に受容された際に、リテーナ200(及び、保持された製品102)を自動的に方向付けるよう機能する。

図1〜図25は、凹部320を有するディスプレイステム304及び全体的に連続する凸型湾曲を有するリテーナ本体202を示すが、凹部320及びリテーナ本体202は、互いにインターフェース接続するよう構成されたさまざまな形状を有してもよい。例えばリテーナ本体202は、凹部320とインターフェース接続するノードを含んでもよい。ノードは、凹部320内で動くよう構成してもよい。いくつかの実施形態では、ノードの少なくとも一部分は、凹部320の少なくとも一部分に一致するよう、サイズ化され、寸法化されている(形状を有している)。ノード及び凹部320は、互いに陽/陰とすることができる。いくつかの実施形態では、凹部320は、リテーナ200上に位置する凹部(リテーナ本体202内に形成された凹部、等)に一致するようサイズ化され、寸法化された(形状を有する)突起を含んでもよい。いくつかの実施形態では、凹部320は、リテーナ本体202内に形成された凹部に一致するよう、サイズ化され、寸法化された(形状を有する)突起と置き換えてもよい。凹部320及びリテーナ本体202は、任意の好適な、対応するサイズ及び形状を備えてもよい。いくつかの実施形態では、凹部320及びリテーナ本体202は、対応するテーパ形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、凹部320及びリテーナ本体202は、円筒形状、傾斜した円筒形状、卵形状、及び半球形状を含むが、これらに限定されない、対応する円形形状を有してもよい。

いくつかの実施形態では、保持ケーブル328は、ディスプレイステム304の通路314を通して延在する。保持ケーブル328を通路314に通すことによって、ケーブルを視野から隠すことを助け、もつれ又は損傷の影響を受けないようにすることができる。保持ケーブル328の一端329は、リテーナ本体202に接続され、他端は、アンカー330に接続される。保持ケーブル328はまた、電源/データソース332に接続してもよい。電源/データソース332は、製品102がリテーナ200に固定された際に、電力及び/又はデータを製品102に供給するよう構成されている。例えば、電力及び/又はデータは、リテーナ本体202を通して、製品102上の電力及び/又はデータポートに接続する補助ケーブル402(図4参照)に伝送してもよい。

アンカー330は、引き込み機構334(図2参照)を含むか、又は、この機構であってもよい。引き込み機構334は、保持ケーブル328に張力を加え、加えられた張力が、リテーナ200上の別の力(保持された製品102を扱う人による、等)により打ち負かされない際に、リテーナ200を引き込み機構334に向けて引くよう構成することができる。いくつかの実施形態では、引き込み機構334は、例えば、ケーブルを引き込むための、ばね付勢プーリ、カウンターウェイト、又は、任意の他の好適な手段を含んでもよい。引き込み機構334は、リテーナ本体202が、凹部320内に受容された際に、保持ケーブル328を介して、リテーナ200をディスプレイステム304の近位端312に対して保持する(図9及び図10等、を参照)。ユーザが製品102を取り上げると、この動作によって、引き込み機構334により加えられた張力に打ち勝つ十分な力を加えるので、保持ケーブル328を、通路314を通して引き出すことができるいくつかの実施形態では、引き出し可能なケーブル328の長さは制限されており、これにより、リテーナ200及び保持された製品102がサポートシステム300から取り出され得る距離を制限することができる。これによって、保持ケーブル328が、サポートシステム300から完全に取り外されることを防止することができる。いくつかの実施形態では、引き出し可能なケーブル328の長さは、所定の長さに制限されている。このようにして、ディスプレイシステムは、さまざまなレベルのセキュリティを提供するよう使用することができる。

例えば、いくつかの実施形態では、引き出し可能な保持ケーブル328の所定の長さは、保持ケーブル328が、リテーナ200を近位端312に対して保持するよう(リテーナ200のリテーナ本体202を、ディスプレイステム304の凹部320から取り外すことができないように、等)、ゼロとすることができる。実際において、保持ケーブル328は、この構成において引き出すことができない。そのような構成によって、顧客は製品102を手に取ることができなくなるが、製品102は盗難されにくくなる。製品102をディスプレイステム304から取り外すことができない場合、潜在的な窃盗犯は、リテーナ200及び/又はサポートシステム300から製品102を取り外す手段を提供する、保持ケーブル328の繰り出された長さに依存する(ケーブルを自分の腕に巻き、突発的な力を加えることにより、等)ことができない。

別の実施形態では、引き出し可能な保持ケーブル328の所定の長さは、例えば、ユーザが引出し可能な保持ケーブル328の長さが最大6インチなどの、中間長さとすることができる。そのような長さとすることによって、顧客は製品102を手に取り、それを精査することができる。これによって、潜在的な窃盗犯が有する、製品102をリテーナ200及び/又はサポートシステム300から取り外す手段の量は、依然として制限される一方で、潜在的な購入者は、製品102を更に詳細に精査することができる。

別の実施形態では、引き出し可能な保持ケーブル328の所定の長さは、例えば1メートルなどの、長い長さであってもよい。そのような長さとすることによって、潜在的な顧客は、製品を試す際に最大の自由度を提供されるが、潜在的な窃盗犯は、短い長さ及び中間長さに比較して、豊富な手段を与えられる。

保持ケーブル328を保持するための短い所定の長さ、中間の所定の長さ、及び、長い所定の長さは、ディスプレイシステム100が使用される状況に応じて、小売業者による用途に対して選択することができる。例えば、小売業者は、認められるセキュリティリスク、ディスプレイされる製品102(タブレットコンピュータは通常、腕の長さの距離で操作されるため、中間の長さで、あるいは、スマートフォンは通常、ユーザの頭の近くで操作されることが多いため、長い長さで、等)、又は、これらの組み合わせ、及び/若しくは、他の考慮すべき事項に応じて、異なる長さを選択して(低リスクに対して長く、中間リスクに対して中間に、及び、高リスクに対して短く、等)もよい。任意のそれらの場合、又は他の場合については、引き出し可能な保持ケーブル328の所定の長さを単に変えることで適応することができる。したがって、ディスプレイシステム100は、小売業者の広範な、異なる製品及びセキュリティリスクにわたる、単一のディスプレイソリューションを提供することができる。

一実施形態に係るディスプレイステム304の斜視図を図3に示す。近位端312に位置する320は、スロート領域315に至る開口部を伴う半球形状を有する内壁322を備える凹部。内壁322が、半球形状を有して図3に示される一方で、凹部320は、他の実施形態では、楕円形状、円錐形状、卵形状、又は円筒形状を含むが、これらに限定されない、異なる形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、凹部320の形状は、リテーナ本体202の外面218の形状に一致する。いくつかの実施形態では、凹部320の形状の大部分は、外面218の形状に正確に一致する。いくつかの実施形態の凹部320とリテーナ本体202とが半球形状で対応することの助けによって、リテーナ200は、ディスプレイステム304上を自由に回転することができる。この自由な回転は、整列機構(説明するような磁石、等)が、リテーナ本体202と、凹部320との合わせ面からの干渉が最小限度の状態で、リテーナ200を割り付けられた場所へ回転させるのに役立つことができる。全体的に滑らかな曲線であるため、リテーナ本体202の半球形状の助けによってまた、リテーナ本体は、凹部320に向かって(引き込み機構334により、等)引かれ、この中に入るときに、ディスプレイステム304の端部に引っ掛かる潜在性を最小化することができる。

図3に示すように、内壁322は、複数の第2の磁石326を備える。第2の磁石326は、ディスプレイステム304の空洞324内に配設されており(図7及び図8を参照)、内壁322の一部分を画定する。第2の磁石326は代わりに、内壁322の下に配設してもよい。

図3はまた、円形状の断面を有する通路314を示す。他の実施形態では、通路314は、楕円又は多角形を含むが、これらに限定されない、異なる断面形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイステム壁310は、単一のモノリシック部品である(図2、図8、及び図10、等を参照)。いくつかの実施形態では、ディスプレイステム壁310はアルミニウム製である。いくつかの実施形態では、ディスプレイステム壁310の表面は、ブラスト処理(サンドブラスト処理、等)及び陽極酸化処理を用いて仕上げられている。

一実施形態に係るリテーナ本体202を図4及び図5に示す。図4は、一実施形態に係る、固定面206を含むベース領域204を示す。固定面206は、凹領域210及び凸領域211を有し、ブラケット230の一部分を共に受容し、ブラケット230を、リテーナ本体202に、回転しないように固定する(図9参照)。固定面206は、リテーナ本体202を、ブラケット230に固定する締結機構(ねじ、ボルト、ピン、リベット、戻り止め、等)を受容するよう構成された1つ以上の穴212を画定することができる。穴212は、ねじ状であっても、ねじ状でなくともよい。代わりに又は加えて、リテーナ本体202は、例えば、接着剤又は溶接などの、他の締結機構を使用して、ブラケット230に固定してもよい。

いくつかの実施形態では、固定面206は、ケーブルアクセス208を備えてもよい。それは、補助ケーブル402に対するアクセスを提供することができ、データ/電力ケーブル又は他の接続機構であってもよく、製品102上のポートに接続し、データ及び/又は電力を製品102に提供することができる。いくつかの実施形態では、データ及び/又は電力は、保持ケーブル328を通して、ケーブルアクセス208に提供することができる(図2参照)。このケーブルアクセスは、そのようなデータ及び/又は電力を電源/データソース332から受容することができる。ケーブルアクセス208は、それを通して電力/データケーブルが通り得る、ケーブルパススルーであってよく、又は、データ/電力ケーブルプラグを、補助ケーブル402、等から受容するよう構成されたアウトレットであってもよい。リテーナ本体202の内部は、電力及び/又はデータを補助ケーブル402に伝送するための回路及び/又は電子素子を含んでもよい。このようにして、製品102は、補助ケーブル402に接続されていることにより、電力及び/又はデータを受容することができ、電子デバイスの場合は、潜在的な購入者によるその操作及び試用を促進することができる。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、単一のモノリシック部品である。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、(図12を参照して以下に説明するように、等)複数の部品を含んでもよい。

例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、マイクロUSB、ミニUSB、アドバンスドテクノロジーアタッチメント(ATA)(パラレルATA、シリアルATA、等)、又は任意の他の標準又は専用の接続フォーマットなどの、任意の好適なアウトレット及びプラグの組み合わせを、補助ケーブル402のいずれの端部でも使用することができ、ケーブルアクセス208を通して、製品102に電力及び/又はデータ送信を提供する。いくつかの実施形態では、ケーブルアクセス208は、保持ケーブル328内を通る、又は、それ自体が保持ケーブルを形成するケーブル(データ及び/又は電力ケーブル、等)に連結することができる。

いくつかの実施形態では、固定面206は、セキュリティスイッチ214を備える。セキュリティスイッチ214は、警報が、リテーナ200からの製品102の取り外しによりトリガされ得るよう、アラーム又は他の警報に通信可能に連結してもよい。リテーナ200から製品102をそのように取り外すことによって、セキュリティスイッチ214の係合を解除(又は係合)し、これにより、警報をトリガすることができる。

図5は、一実施形態に係るリテーナ本体202の下側216の斜視図を示す。下側216は、実質的に滑らかな曲線状の外面218により画定される。いくつかの実施形態では、下側216は、穴212へのアクセスを提供する少なくとも1つのスロット224を備える。いくつかの実施形態では、下側216は、保持ケーブル328の近位部に接続するための、連結要素222を形成する開口部を画定する。連結要素222は、図2を参照して上述したように、保持ケーブル328の一端部329を受容し、リテーナ本体202に固定するよう構成してもよい。いくつかの実施形態では、下側216は、第1の磁石228を受容するための、連結要素222のまわりに配設された空洞226を画定する。いくつかの実施形態では、第1の磁石228が、空洞226内に存在する際に、それらの外面は、外面218の一部分に整列している。いくつかの実施形態では、第1の磁石228は、代わりに、外面218の下に配設してもよい(リテーナ本体202内に埋め込まれている、等)。

いくつかの実施形態では、リテーナ本体202の下側216は、実質的に滑らかな曲線状の外面218により画定された実質的に滑らかな形状を有する。言い換えると、いくつかの実施形態では、外面218は、連続する湾曲を画定し、ここでは、中断は、上述するように、磁石又は締結要素を収容する凹部又は開口部のみによる(第1の磁石228、スロット224、及び連結要素222、等)。いくつかの実施形態では、外面218の連続する湾曲は、一方向のみに曲がる(すなわち、異なる屈曲の方向を伴う曲線を有しない)。例えば、図5に示すように、下側216は、半球である(すなわち、半球状の外面218を有する)。いくつかの実施形態では、外面218は、ピーク領域220からベース領域204に延在し、完全に滑らかで、表面形状からの中断を含まない部分を含む(図5内の経路219、等を参照)。いくつかの実施形態では、外面218の少なくとも一部分は、ピーク領域220からベース領域204に延在する、連続する、ゼロでない勾配を有する(図5内の経路219、等を参照)。いくつかの実施形態では、外面218は、ピーク領域220からベース領域204に延在する、連続して増加する勾配を有する(図5内の経路219、等を参照)。いくつかの実施形態では、外面218は、ピーク領域220からベース領域204に延在する、一定の湾曲を伴う勾配を有する(図5内の経路219、等を参照)。いくつかの実施形態では、下側216は、例えば、楕円又は円錐台形状などの半球以外の形状を有してもよい。

図5に示すように、ピーク領域220は、固定面206の少なくとも一部分に直交する方向にて、ベース領域204から最も遠い、外面218上のポイント又は領域である。例えば、図5では、ピーク領域220は、連結要素222のまわりの周辺部である。ベース領域204は、ブラケット230に直近に隣接している。

外面218の形状によって、製品102がユーザにより取り上げられた際に、リテーナ本体202は、凹部320から容易に滑り出ることができ、ユーザがリテーナ200をディスプレイステム304上に置いた際に、又は、保持ケーブル328が引き込み機構334により引き込まれた際に、凹部320内に容易に滑り込むことができる。滑らかな曲線状の外面218によって、摩擦、及び、リテーナ本体202のディスプレイステム304のリム307に引っ掛かる(したがって、凹部320内に正しく収まらない)潜在性が減少する。これによってまた、リテーナ200及びディスプレイステム304が係合又は係合解除する際に、リテーナ200及びディスプレイステム304の損傷する潜在性が減少し得る。更に、リテーナ本体202が、その方向を問わず、常に凹部320内に適合することが確実になる。

引き込み機構334が保持ケーブル328に加える張力に打ち勝つ外力がない場合に、(保持された製品102を、扱う人が離した際に、等)、リテーナ200及び保持された製品102を、ディスプレイステム304に向けて引く、引き込み機構334との組み合わせにおいて、外面218の形状は、製品102を扱う人による外的な相互作用を必要とすることなく、所定の位置で繰り返しディスプレイされる目的で、製品102それ自体が、保持ケーブル328の張力の下で、凹部320内に自動的に再度収まることを確実にする。外面218の半球形状は、引き込み機構334により提供される張力の力の下で、中断なく、その側面が、リム307上を滑るよう、その側面のまわりにその突起又は角が少なくとも部分的にないことにより、それらの目的達成には適切である。半球状の外面218はこれにより、凹部320内に完全に引くことができ、これにより、それ自体を再度収容し、それ自体を視野から隠すことができる。

更に、いくつかの実施形態では、本明細書の各所で説明するように、凹部320内に収められることは、第1の磁石228と、第2の磁石326と、を、十分に近づけ、それらが磁気によって互いに相互作用することができ、双方が、リテーナ本体202を凹部320内に保持し、リテーナ200と、保持された製品102とをディスプレイステム304に対して回転し、保持された製品102が、所定の位置に方向付けられるようにする。外面218の半球形状は、その側面のまわりに、その突起又は角が少なくとも部分的にないことにより、これらの目的達成に適切であり、これによって、その側面は凹部320内で回転することができる。

一実施形態に係るブラケット230を図6に示す。いくつかの実施形態では、ブラケット230は、中央部分233と、2つのブラケットアーム238と、を備える。ブラケットアーム238は、保持された製品102の対向側面へ向かって、そのまわりに延在し、これにより、製品をリテーナ200に固定し、そこからのその取り外しを防止する。図6は2つのブラケットアーム238を示すが、いくつかの実施形態では、ブラケット230は、任意の数のブラケットアーム、例えば4つのブラケットアームを含んでもよい。

ブラケットアーム238は、保持された製品102の前面にわたる(製品102をしっかりと保持するのにちょうどよい、等)短い距離のみに延在し、中央に位置し、製品102の長さのごく一部を占める個別の位置に制限されるため、これらは、ディスプレイスクリーン又は製品102の他の操作機構を覆うことなく製品102を保持することができる。これによって、視覚的影響が最小限の状態で、製品102を潜在的な購入者に提示することにより、潜在的な購入者が、ディスプレイシステム100からできるだけ邪魔されずに、製品102を精査することができる。いくつかの実施形態では、ブラケットアーム238は、代わりに又は加えて、例えばねじ、スナップ、リベット、バックル、戻り止め、ボルト、圧入、又は接着剤(にかわ、エポキシ、接着テープ、等)などの、他の固定要素を含み、製品102をリテーナ200に連結することができる。

いくつかの実施形態では、中央部分233は、リテーナ本体202上の固定面206と嵌合することができる中央開口部234を画定する。例えば、凸領域211の周辺部は、ブラケット230がリテーナ本体202と嵌合する際に、凸領域211が中央開口部234を占めるよう、中央開口部234の周辺部に一致してもよい。

いくつかの実施形態では、中央部分233はまた、リテーナ本体202の穴212と一直線になるよう構成された穴244を画定する。いくつかの実施形態では、中央部分233はまた、補助ケーブル402を受容し、これが、中央開口部234の中から外へ通過することができる、ケーブルアクセス208と整列するよう構成された、ケーブル開口246を備える。いくつかの実施形態では、ブラケット230は、単一の部品から形成されている(図6、等を参照)。例えばブラケット230は、その最終形状に加工される単一の押し出し部品から形成してもよい。

いくつかの実施形態では、ブラケット230は、2つの部品から形成されている(図17〜図19に関して以下に説明するような第1の部品290及び第2の部品294、等)。2部品のブラケット230は、リテーナ200のモジュール性を向上することができる。例えば、部品290及び部品294は、それらのうちの1つが損傷した場合に、個々に交換してもよい。更に、2部品ブラケット230は、リテーナ200の組み立て、及び、製品102のリテーナ200への取り付けを更に容易にすることができる。その理由は、この部品が、製品102をブラケット230の部分の間に受容する等、互いに対して動き得るからである。

いくつかの実施形態では、ブラケット230は、約3mmの厚さを有し、これによって、製品102を確実に保持するための十分な強度を依然として提供する一方で、視覚的影響が最小限度となる。しかし、他の実施形態では、ブラケット230は、より厚く、又は、より薄くしてもよい。いくつかの実施形態では、ブラケット230は、アルミニウム製、例えば6063アルミニウム合金製である。いくつかの実施形態では、ブラケット230の表面は、ブラスト処理(サンドブラスト処理、等)及び陽極酸化処理を用いて仕上げられている。

いくつかの実施形態では、固定要素406(図7及び図8を参照)は、リテーナ本体202上の固定面206上に配設され、製品102のリテーナ200上での保持に寄与することができる。固定要素406は、製品102と接触するために、凸領域211上に配設してもよい。例えば、固定要素406は、例えば、にかわ、エポキシ、又は接着テープ(二重被膜型アクリルフォームテープ、等)などの接着剤であってもよい。いくつかの実施形態では、固定要素406は、代わりに又は加えて、例えば、ねじ、スナップ、リベット、バックル、戻り止め、ボルト、又は圧入などの機械的締結具であってもよい。

リテーナ本体202とブラケット230との間の係合、並びに、ディスプレイシステム100の動作を、図7〜図10を参照して更に説明する。リテーナ本体202上に凹領域210及び凸領域211を有する固定面206は、固定面206の一部が中央部分233内に延在するよう、ブラケット230の中央部分233と嵌合する(図9を参照)。固定面206と中央部分233との間の嵌合構成は、円形形状を画定しないので、リテーナ本体202及びブラケット230が互いに対して回転できないことを確実にし、これにより、リテーナ200の強度が増し、ディスプレイステム304に対する方向の繰り返し性が確実となる。更に、この嵌合は、リテーナ本体202及びブラケット230上のそれぞれの穴212及び穴244が整列することを確実にし、穴212及び穴244を占める締結具404にせん断応力が掛かることを防止する。

締結具404(ねじ、ボルト、ピン、リベット等、図7参照)は、整列された穴212及び穴244内に挿入され、リテーナ本体202をブラケット230に固定する。いくつかの実施形態では、穴212及び穴244は、(リテーナ本体202の中心軸に一致することになる)リテーナ200の回転軸502に並列する方向に方向付けられる。リテーナ200の回転軸502は、固定面206に直交する方向で、リテーナ本体202の中心を通って延在する軸である(図8を参照)。この方向によって、窃盗犯が製品102をリテーナ200から引っ張ろうと試みた場合に、締結具404上にせん断応力が掛からないため、リテーナ本体202とブラケット230との間の接続に最適な強度が提供され、したがって、締結具404が故障する機会が減少する。いくつかの実施形態では、締結具404は、それらがリテーナ本体202から脱落できず、ユーザ(小売店舗の所有者、等)により取り外すことができないよう、リテーナ本体202内に保持してもよい。

本明細書の各所で説明するように、いくつかの実施形態では、保持ケーブル328及び磁石228並びに磁石326は、ディスプレイステム304の近位端312上のリテーナ200を保持するよう使用することができる。リテーナ200が近位端312上に置かれた、又は、引き込み機構334により、近位端312上に引き込まれた際には、リテーナ本体202は、凹部320内に適合し、第1の磁石228と第2の磁石326との間の磁力によって、テーナ本体202が、凹部320内で自動的に方向付けられる。第1の磁石228、第2の磁石326、引き込み機構334及び保持ケーブル328、外面218、並びに凹部320、との間の相互作用によって、製品102は常にその所定の位置及び方向に戻され、ディスプレイされることが確実になり、その助けによって、小売業者は美的に引き立つ位置でそのディスプレイを確実にすることができる。

磁気引力を、(リテーナ本体202を凹部320内に引き、保持することを助ける)軸502に沿う軸方向と、(リテーナ200がディスプレイステム304に対して回転することを助ける)軸502に直交する方向と、の双方に適用するために、磁石228及び磁石326は、それらの引力が、少なくともある分力は軸502に並列に加わり、ある分力は軸502に直交して加わるよう、それらの磁場が軸502に対して傾斜して向けられるよう方向付けてもよい。更に、第1の磁石228は、それらが、軸502に対して第2の磁石326から傾斜した方向に配設されるよう、配置してもよい。いくつかの実施形態では、この斜め方向は、斜め方向を通る線(図8内の線504、等)が軸502と交差するように方向付けられている。

実質的に滑らかな外面218は、リテーナ本体が、引き込み機構334により保持ケーブル328を通して適用された張力の下で、凹部320内に常に滑り入ることができる、すなわち、自己配置することを確実にし、これにより、製品102が、(潜在的な購入者に向かう、等)希望する位置で常にディスプレイされ、好ましくない位置、又は、ぶら下がった位置でディスプレイされないことを確実にする。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202のサイズ及び形状は、凹部320がリテーナ本体202全体を受容するようなものである(図10を参照)。この結果、控えめな外観ながら、潜在的な顧客に対して、より美的に引き立つことができる。しかし、いくつかの実施形態では、凹部320は、リテーナ本体202の一部分しか受容しない。

リテーナ本体202が一度凹部320内に滑り入ると、第1の磁石228及び第2の磁石326は、リテーナ200を希望する位置に自動的に方向付けるよう機能する。例えば、ディスプレイシステム100は、4つの第1の磁石228と、4つの第2の磁石326と、を用いることができ、これは、それぞれ90°毎に分離された、4つの位置のうちの1つに方向付けるようリテーナ200を自動的に回転させる(0°、90°、180°、270°での方向付けを増進する、等)。そのような構成は、製品102が垂直方向又は水平方向に常に戻ることを確実にし、これによって、潜在的な購入者に対して、より美的に引き立つことができる。例えば、図26は、0°、90°、180°、及び270°に方向付けられた製品102(それぞれ、製品102A、製品102B、製品102C、製品102D)を示す。

任意の引き出し可能なケーブル328の長さを有する、又はこれを有しない実施形態について、実質的に滑らかな外面218及び磁石228並びに磁石326によって、所定の希望する回転位置間で、製品102は滑らかに回転することができる。中間の又は長い、引き出し可能なケーブル328の長さを有する実施形態では、これらの特徴によって、製品102は、ディスプレイステム304に戻されると、所定の希望する回転位置に常に戻ることが確実となる。例えば、ユーザが製品102を落としたり離したりした際に、引き込み機構334が保持ケーブル328を引き込み、これにより、リテーナ本体202を凹部320内に引く。凹部320内に一度入ると、磁石228及び磁石326は、リテーナ本体202及び保持された製品102を、希望する位置内に自動的に方向付ける。

上述の実施例は、4つの第1の磁石と、4つの第2の磁石と、を説明する一方で、任意の数の磁石を使用して、凹部320内のリテーナ本体202を任意の希望する角度(即ち、回転方向)で自動的に方向付けてもよく、第1の磁石228の数は、第2の磁石326の数と同じである必要はない。リテーナ本体202の方向(単数又は複数)は、第1の磁石228及び第2の磁石326の場所及び位置に基づくことができる。いくつかの実施形態では、方向は、少なくとも90度の回転毎に放射状に分離されている。いくつかの実施形態では、方向は、90度の回転毎に放射状に分離されている。

本明細書に説明する磁石(磁石228及び磁石326、等)は、ネオジム磁石などのレアアース磁石、又は電磁石を含んでよいが、これらに限定されない。本明細書に説明する磁石(磁石228及び磁石326、等)は、磁石を吸引する材料(強磁性材料又はフェリ磁性材料、等)に置き換えてもよい。例えば、2つの磁石間の磁気引力が上述されているが、これらの一対の磁石のうちのいずれかは、磁気吸引材料に置き換えてもよく、磁気引力は依然としてそれらの間に存在する。いくつかの実施形態では、第1の磁石及び第2の磁石は、円筒状の形状であって、その円筒は、3mm〜3.5mmの範囲内の直径と、2.5mm〜3.5mmの範囲内の長さと、を有してもよい。いくつかの実施形態では、図20〜図23を参照して以下に説明するように、リテーナ本体202は、4つの第1の磁石228を含んでもよく、凹部320は、8つの第2の磁石326を含んでもよい。

本明細書に説明する磁石(磁石228及び磁石326、等)が電磁石である実施形態では、そのような電磁石は、断続的に作動することができる(リテーナ200の回転を保持し、及び/又は、引き起こすよう使用される際にのみ、等)。例えば、電磁マグネット228及び326は、リテーナ本体202が凹部320内に受容された際にのみ作動することができる。いくつかの実施形態では、電磁マグネット228及び326は、リテーナ200が、割り付けられた場所のうちの1つに回転させるのに十分な長い時間の間のみ作動する。これは、エネルギーを節約する助けとなり得る。リテーナ200の位置は、ディスプレイシステム100のセンサによって、又は、ディスプレイされた製品102のセンサによって(近接センサ又は光センサ、加速度計、等)、決定することができる。

いくつかの実施形態では、リテーナ本体202が凹部320内に受容された際に、第1の磁石228及び第2の磁石326を通して、それらの接触、又は緊密な接近により、製品102に電力を供給することができる。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202内の回路及び/又は電子素子が、磁石228及び磁石326を介して製品102の誘導(「ワイヤレス」)充電を促進することができる。そのような場合、及び、製品102にデータが供給される必要がない場合には、補助ケーブル402を使用しなくてもよい。

いくつかの実施形態では、リテーナ200上に位置する電荷接点、及び、凹部320内に位置する電荷接点を介して、製品102に電力を供給してもよい。そのような実施形態では、リテーナ本体202は、ディスプレイステム304から凹部320内の電荷接点を介して電力を受容するための、同様に、補助ケーブル402へリテーナ本体202上に位置する電荷接点を介して電力を供給するための回路及び/又は電子デバイスを含むことができる。そのような実施形態では、保持ケーブル328は、ディスプレイシステム100に電力を提供しなくてもよい。保持ケーブル328ではなく、ディスプレイステム304を介して電力を供給することは、さまざまな利点を有し得る。第1に、顧客は、リテーナ200に固定された製品102を精査する際に、通電している保持ケーブル328を扱わなくてもよい。第2に、保持ケーブル328及び/又は引き込み機構330の技術を簡略化することができる。第3に、保持ケーブル328内の電力損失を回避することができる。特に、保持ケーブル328内の電力が時間と共に(即ち、保持ケーブル328に関連付けられたワイヤ及び電子素子における摩耗及び裂傷により)減少する場合のある、顧客の、製品102との対話を回避することができる。

図11〜図14は、いくつかの実施形態に係る、電荷接点リング250及び電荷接点リング252を有するリテーナ本体202を示す。電荷接点リング250及び252は、反対の電荷(即ち、正電荷及び負電荷)を保持してよい。電荷接点リング250は負電荷接点リングであってよく、電荷接点リング252は正電荷接点リングであってよく、逆もまた同様である。本明細書に説明する目的で、電荷接点リング250は負電荷接点リング250と呼び、電荷接点リング252は正電荷接点リング252と呼ぶ。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、負電荷接点リング250及び正電荷接点リング252を電気的に絶縁するために、ポリマ又はセラミックなどの、絶縁材料で製作してもよい。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、2つのリングを電気的に絶縁するよう、外面218上の負充電接点リング250及び正充電接点リング252の周辺部に沿って位置する絶縁材料を有してもよい(リテーナ本体202が導電材料製であり得る実施形態において、等)。

例えば、図11に示すように、いくつかの実施形態では、負充電接点リング250及び正充電接点リング252は、リテーナ本体202の外面218に配設されてもよく、いくつかの実施形態では、充電接点リング250及び充電接点リング252は、外面218の一部分を形成してもよい。いくつかの実施形態では、充電接点リング250及び充電接点リング252は、リテーナ本体202の外面218のまわりに延在する、連続するリングとすることができる。いくつかの実施形態では、充電接点リング250及び充電接点リング252は、リテーナ本体202の外面218のまわりに延在する同心円状のリングである。いくつかの実施形態では、充電接点リング250及び充電接点リング252は、個別のセグメントとの間に位置する隙間251を有する連続しないリングであってもよい。隙間251は、絶縁材料により形成してもよい。例えば、隙間251は、全体的に若しくは部分的に、空の空間により、外面218、又は、リテーナ本体202の他の部分により形成されてもよく、及び/又は、絶縁材料が満たされた空洞であってもよい。

図11はまた、製品102の取り外しにより、セキュリティスイッチ214が係合解除された(又は、係合された)こと、及び/又は、保持ケーブル328が切断されたことを示す、インジケータ256を有するリテーナ本体202を示す。図11はまた、保持ケーブル328の端部329を連結要素222から解放するための、取り外し開口254を有するリテーナ本体202を示す。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、連結要素222のまわりに放射状に配設された2つの取り外し開口254を含むことができる。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、2つより多い取り外し開口254を含んでもよい。図24及び図25を参照して以下に説明するように、保持ケーブル328を解放するツール500を使用してもよい。

図12に示すように、いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、カップ260と、キャップ262と、を含む複数部品構造を含んでもよい。カップ260は、例えば、締結具264を使用して、キャップ262に取り付けてもよい。いくつかの実施形態では、締結具264はねじとすることができる。代わりに又は加えて、カップ260は、接着剤又は溶接を使用して、キャップ262に取り付けてもよい。複数部品のリテーナ本体202によって、リテーナ200の組み立て及び構成の可能性と、リテーナ本体202の内部構成要素(電荷接点250及び電荷接点252又はケーブルアクセス208に関連付けられた回路、等)の修理及び/又は交換と、を容易にすることができる。

いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、ケーブルアクセス208に取り付けられた補助ケーブル402の少なくとも一部分を受容するための、外面218からセットされるプラグの凹部270を備えてもよい。プラグの凹部270は、補助ケーブル402のプラグ408上に位置するプラグフランジ410を受容するようサイズ化され、受容する形状を有する側壁272を含んでもよい(図18及び図19、等を参照。

図13は、垂直距離280により分離された、負充電接点リング250と、正充電接点リング252と、を有するリテーナ本体202の側面図を示す。垂直距離280は、リテーナ本体202のサイズ及び形状に基づくことができる。いくつかの実施形態では、垂直距離280は、9mm〜12mmの範囲内にあってもよい。いくつかの実施形態では、垂直距離280は、10.5mmであってもよい。いくつかの実施形態では、垂直距離は、リテーナ本体202の全高205の35%と65%との間であってもよい。充電接点リング250及び252はまた、負充電接点リング250と、正充電接点リング252と、を分離する、外面218の部分の曲率半径に基づく半径方向距離281によっても分離されている。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202は、35mm〜40mmの範囲内の直径203を有してもよい。いくつかの実施形態では、直径203は、37mmであってもよい。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202の全高205は、20mm〜30mmの範囲内にあってもよい。いくつかの実施形態では、全高205は、24.5mmであってもよい。

それぞれが幅282及び幅284の、電荷接点リング250及び252の幅は、リテーナ本体202のサイズ及び形状に基づくことができる。いくつかの実施形態では、幅282及び幅284は、外面218に沿って測定した、1mm〜2mmの範囲内であってもよい。いくつかの実施形態では、幅282及び幅284は、1.5mmであってもよい。いくつかの実施形態では、幅282は、幅284と同じであってもよい。いくつかの実施形態では、幅282及び幅284は異なってもよい。充電接点リング250/252の幅282/幅284、及び、それらを分離する距離(それらを分離する垂直距離280及び半径方向距離281、等)は、負充電接点リング250及び正充電接点リング252が外面218上で互いに電気的に絶縁されている。いくつかの実施形態では、垂直距離280は、幅(単数又は複数)282/幅284の少なくとも5倍であってもよい。いくつかの実施形態では、垂直距離は、幅(単数又は複数)282/幅284の少なくとも10倍であってもよい。

図14は、ピーク領域220に直交する方向における、いくつかの実施形態に保持ケーブル係るリテーナ本体202の下面図、及び、連結要素222(即ち、固定面206に直交する方向)での328とリテーナ本体202との間の接続を示す。図14に示すように、負電荷接点リング250及び正電荷接点リング252は、連結要素222のまわりに放射状に配設することができる。いくつかの実施形態では、負電荷接点リング250及び正電荷接点リング252は、垂直距離280及び半径方向距離281にそれぞれ対応する、一定の垂直距離及び半径方向距離により分離されている。

図15及び図16は、電荷接点リング250及び電荷接点リング252をそれぞれ電気的に連動するための、電荷接点340及び電荷接点342を有するディスプレイステム304を示す。電荷接点340及び電荷接点342は、反対の電荷(即ち、正電荷及び負電荷)を保持してもよい。電荷接点340は負電荷接点であってよく、電荷接点342は正電荷接点であってもよく、逆もまた同様である。本明細書に説明する目的上、電荷接点340は負電荷接点340と呼び、電荷接点342は正電荷接点342と呼ぶ。いくつかの実施形態では、凹部320は、負電荷接点340及び正電荷接点342を凹部320内で電気的に絶縁するために、ポリマ又はセラミックなどの、絶縁材料で作製してもよい。いくつかの実施形態では、凹部320は、それぞれの電荷接点を電気的に絶縁するよう、負電荷接点340及び正電荷接点342の周辺部に沿って位置する絶縁材料を有してもよい(内壁322が導電材料で作製されている実施形態において、等)。図15及び図16が2つの負電荷接点340及び2つの正電荷接点342を示す一方で、凹部320は、任意の数の負電荷接点及び正電荷接点を含んでよい(それぞれについて1つ、等)。

負充電接点340及び正充電接点342は、凹部320の内壁322上に配設してもよい。いくつかの実施形態では、電荷接点340及び電荷接点342は、内壁322の一部分を形成してもよい。いくつかの実施形態では、電荷接点340及び電荷接点342は、内壁322から突出してもよい。いくつかの実施形態では、電荷接点340及び電荷接点342は、ばね付勢としてもよい。ばね付勢の電荷接点340/電荷接点342によって、電荷接点リング250/252と電荷接点340/342との間の距離における小さな偏差が、電荷接点リング250/252と電荷接点340/342との間の電気的接触を妨害することに対する潜在性を最小にする。いくつかの実施形態では、電荷接点340及び342は、円形状の接触点であってもよい。いくつかの実施形態では、円形状の接触点の直径344は、幅(単数又は複数)282/幅284以下としてもよい。幅282並びに幅284、直径344、及び電荷接点250/252並びに電荷接点340/342は一般的に、電荷接点リング250/252と電荷接点340/342との間の良好な電気的接触を提供するよう、十分なサイズとするべきである。図15及び図16が円形状を有する電荷接点340/342を示す一方で、電荷接点340/342は、矩形状、長方形状、又は楕円形状を含むが、これらに限定されない、任意の形状を有してもよい。矩形の長方形の、又は楕円の電荷接点のサイズは、(即ち、電荷接点340/電荷接点342の電気的絶縁を維持する一方で、電荷接点リング250/252との良好な電気的接触を提供するように)円形状の電荷接点の直径344が選択された方法と同様の方法で選択してもよい。

図15に示すように、正電荷接点342は、ディスプレイステム304の遠位端306に対して、負電荷接点340の上に配設することができる。正電荷接点342及び負電荷接点340は、垂直距離341(図15内の矢印16の方向で測定)により分離してもよい。垂直距離341は、凹部320のサイズ及び形状に基づくことができる。いくつかの実施形態では、垂直距離341は、リテーナ本体202が凹部320内に受容された際に、電荷接点リング250/252と電荷接点340/342との間の接触を助長するよう、垂直距離280に等しくしてもよい。正電荷接点342及び負電荷接点340はまた、電荷接点342及び電荷接点340を垂直に分離する内壁322の部分の曲率半径に基づく半径方向距離343により分離してもよい。いくつかの実施形態では、半径方向距離343は、電荷接点リング250/252と電荷接点340/342との間の接触を助長するよう、半径方向距離281と等しくすることができる。電荷接点340/342のサイズ、及び、それらを分離する距離(それらを分離する垂直距離341及び半径方向距離342、等)は、負電荷接点340及び正電荷接点342が内壁322上で電気的に絶縁されるようなものとするべきである。いくつかの実施形態では、電荷接点340/342は、電荷接点リング250/252と同じ又は類似の特徴を有する電荷接点リングとしてもよい。更に、いくつかの実施形態では、電荷接点リング250/252は、電荷接点340/342と同じ又は類似の特徴を有する電荷接点としてもよい。

図16は、図15内の矢印16から見た、凹部320を示すディスプレイステム304の上面図を示す。図16に示すように、電荷接点340及び342は、通路314のスロート領域315のまわりに放射状に配設してもよい。負電荷接点340は、第1の円形状の線346に沿って配設してもよく、正電荷接点342は、第2の円形状の線348に沿って配設してもよい。第1の円形状の線346及び第2の円形状の線348は、垂直距離341及び半径方向距離343にそれぞれ対応する、一定の垂直距離及び半径方向距離により分離してもよい。

電気的に通信している際に、負電荷接点リング250及び負電荷接点340は、負電荷(即ち、中立/グラウンド)を、補助ケーブル402に(リテーナ本体202内に配設された回路、等、を介して)供給することができる。そして、電気的に通信している際に、正電荷接点リング252及び正電荷接点342は、正電荷を、補助ケーブル402に(リテーナ本体202内に配設された回路、等、を介して)供給してもよい。負電荷接点250/負電荷接点340及び正電荷接点252/342の双方が電気的に通信している際に、補助ケーブル402を介して製品102に電力を供給することができる(製品102のバッテリを充電することができる、等)。いくつかの実施形態では、負電荷接点250/340及び正電荷接点252/342は、リテーナ本体202が凹部320内に完全に収まっている際にのみ、電気的に通信している。

一対の連続する電荷接点リング(電荷接点リング250及び252、等)を使用することによって、凹部320内のリテーナ本体202の回転方向に関わらず、それぞれの正電荷接点と、それぞれの負電荷接点との間の電気通信(即ち、0°と360°との間の任意の方向での連続する電気通信)は促進される。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202上、及び、凹部320内に位置する、連続しない電荷接点(電荷接点340/342、及び/又は、隙間251を有する連続しない電荷接点リング、等)は、リテーナ本体202が、少なくとも1つの所定の回転方向(0°、90°、180°、及び/又は270°、等)に方向付けられている際にのみ、それぞれの正電荷接点と、それぞれの負電荷接点との間の電気通信をもたらすことができる。いくつかの実施形態では、リテーナ本体202上、及び、凹部320内に位置する、連続しない電荷接点は、それぞれの所定の回転方向において、電気的に通信する。いくつかの実施形態では、リテーナ200は、負電荷接点リング250及び正電荷接点リング252に沿って、磁石(第1の磁石228、等)を備えてもよい。リテーナ200の磁石は、ディスプレイステム304上に位置する磁石(第2の磁石326、等)と磁気的に連動して、ディスプレイステム304上のリテーナ200の適切な収容を促進し、したがって、負電荷接点250/340と正電荷接点252/342との間の電気通信を促進することができる。

いくつかの実施形態では、リテーナ本体202が凹部320内に完全に収まっていない場合に、リテーナ本体202が所定の方向にない場合に、及び/又は、製品102が、電力を受けていない場合に、警報を(インジケータ254を介して、等)作動することができる。いくつかの実施形態では、警報は、所定の時間(10分、等)後にトリガしてもよい。この助けによって、製品102はディスプレイステム304上で垂直方向又は水平方向に正しく収まり、これによって、潜在的な購入者に対して、より美的に引き立つことをユーザ(小売店舗の所有者、等)は確実にすることができる。

図15はまた、一実施形態に係る、ディスプレイステム304の近位端312に取り付けられたインサート318を示す。インサート318は、インサート318をステム壁310に取り付ける締結具311を受容するための固定具319を備えてもよい。図15に示すように、インサート318は、通路314のスロート領域315を形成してもよい。取り外し可能なインサート318は、ディスプレイシステム100の構成要素(電荷接点340及び342に関連付けられた回路、等)の修理及び/又は交換のための、ディスプレイステム304の内部の組み立て及びそれへのアクセスを容易化することができる。

図17〜図19は、いくつかの実施形態に係る2部品ブラケット230を示す。2部品ブラケット230は、それぞれの部品がブラケットアーム238を含む、第1の部品290と、第2の部品294と、を備えることができる。いくつかの実施形態では、第1の部品290及び第2の部品294はそれぞれ、それらの一端に配設されたリップ245を備える。リテーナ本体202上の凹領域210は、部品290及び部品294をリテーナ本体202に回転しないように固定するよう、リップ245の少なくとも一部分を受容してもよい(図19、等を参照)。部品290及び294は、図18に示すように、それぞれの部品の少なくとも一部分が、プラグの凹部270の一部分と、プラグの凹部270内のケーブルアクセス208内に差し込まれた補助ケーブル402と、を包み、ケーブルアクセス208に接続されている補助ケーブル402をしっかりと保持するよう、リテーナ本体202上に組み付けることができる。このようにして、補助ケーブル402は、ブラケット230により保持されており、ブラケット230をリテーナ本体202から取り外すことなく、補助ケーブル402をリテーナ本体202から取り外すことはできない。

一実施形態に係る、2部品ブラケット230を有するリテーナ200のアセンブリを、図18及び図19に示す。第1に、補助ケーブル402は、ケーブルアクセス208を含む、プラグの凹部270内に差し込むことができる。図18に示すように、プラグの凹部270は、プラグ408上に位置するプラグフランジ410の少なくとも一部分を受容するようなサイズと形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、プラグの凹部270は、プラグフランジ410の外面412が、リテーナ本体202の外面218と連続する表面を形成するよう(即ち、外面218に同一平面となるよう)、プラグフランジ410全体を受容することができる。補助ケーブルを取り付けた後、それぞれのブラケット部品290/294は、例えば、締結具404を穴244内に固定することにより、取り付けることができる。

第1の部品290は、第1のカップリング292と、第2のカップリング293と、を含んでもよく、第2の部品294は、第3のカップリング296と、第4のカップリング297と、を含んでもよい。部品290及び294がリテーナ本体202に取り付けられると、第1のカップリング292及び第3のカップリング296は、リテーナ本体202の一側面を包み、互いに接触することになる(図19を参照)。更に、第2のカップリング293及び第4のカップリング297は、リテーナ本体202の他の側面と、プラグの凹部270の少なくとも一部分と、プラグフランジ410と、を包んでもよい。いくつかの実施形態では、第2のカップリング293及び第4のカップリング297は、プラグフランジ410の外面412に少なくとも部分的に一致する形状を有してもよい。

図19に示すようにリテーナ200が一度組み立てられると、保持ケーブル328は、リテーナ本体202に、連結要素222を介して取り付けることができる。いくつかの実施形態では、製品102は、ブラケットの部品290/部品294が組み立てられる前に、固定面206に固定してもよい。いくつかの実施形態では、部品290/294は、製品102が固定面206に取り付けられる前に、(締結具404を部分的に固定することにより、等)緩く組み付けられ、続いて、よう、製品102は、固定面206に取り付けられ(締結具404を完全に締め付けることにより、等)て、リテーナ200上に完全に固定された後に、完全に組み立ててもよい。

図20〜図23は、いくつかの実施形態に係る第1の磁石228及び第2の磁石326の構成を示す。図20〜図23に示す第1の磁石228及び第2の磁石326の構成は、凹部320内に4つの所定の回転方向(0°、90°、180°、及び270°)を有するリテーナ本体202をもたらす。図20及び図21に示すように、インサート318は、スロート領域315のまわりに放射状に位置する8つの空洞324内に配設された8つの第2の磁石326を含んでもよい。図20は、第2の磁石326の分解図を示し、図21は、図15の矢印16から見た上面図を示す。図22では、内壁322が取り除かれており、凹部320に関連付けられた異なる構成要素を示す。図20では、スロート領域315のまわりに放射状に配設された8つの第2の磁石326は、内壁322に対向する、交互の極性(即ち、交互の正極性及び負極性の方向)を有する。言い換えると、8つの第2の磁石326は、極性が負の第2の磁石326n(即ち、その負極がスロート領域315及び回転軸502に向けて方向付けられた磁石)が、2つの、極性が正の第2の磁石326p(即ち、その正極がスロート領域315及び回転軸502に向けて方向付けられた磁石)の間に配設され、逆もまた同様である。いくつかの実施形態では、第2の磁石326のそれぞれは、図21に示すように、均等に、放射状に間隔があいている(8つの第2の磁石326は、スロート領域315のまわりに、放射状に、45度毎に配置してもよい、即ち、4つの、極性が負の第2の磁石326nは、90度毎に放射状に間隔をあけてもよく、4つの、極性が正の第2の磁石326pは、90度毎に放射状に間隔をあけてもよい、等)。

連結要素222のまわりに放射状に位置する4つの空洞226内に配設された4つの第1の磁石228を有する補完的なリテーナ本体202を、図22及び図23に示す。図22及び図23に示す4つの第1の磁石228のそれぞれは、外面218に対向する同じ極性(即ち、同じ極性方向)を有する。いくつかの実施形態では、4つの第1の磁石228のそれぞれは、極性が正であってもよい(即ち、外面218上に位置し、その正極がリテーナ本体202の中心及び回転軸502から離れて方向付けられた磁石)。いくつかの実施形態では、4つの第1の磁石228のそれぞれは、極性が負であってもよい(即ち、外面218上に位置し、その負極がリテーナ本体202の中心及び回転軸502から離れて方向付けられた磁石)。いくつかの実施形態では、図23に示すように、第1の磁石228のそれぞれは、均等に、放射状に間隔があいている(4つの第1の磁石228は、リテーナ本体202の中心のまわりに(連結要素222のまわりに、等)、90度毎に、放射状に配置してもよい、等)。

第1の磁石228が正の極性又は負の極性となるように配列されているかに関わらず、4つの第1の磁石228は、4つの第1の磁石228とは逆の極性を有する複数の第2の磁石326との間の磁気引力により、所定の回転方向(0°、90°、180°、及び270°)に、リテーナ本体202の回転を引き起こすよう構成されている。例えば、0°、90°、180°、270°が、図21及び図23内の十字線により示されるように画定されていると仮定すると、第1の磁石228は、極性が負の第2の磁石326nを引き付けるよう、正の極性とすることができる。極性が負の第2の磁石326nを引き付けている間に、極性が正の第1の磁石228はまた、極性が正の第2の磁石326pをはじき、これによって、リテーナ本体202を強制的に所定の向きに向かせる。製品102をリテーナ200上に取り付けると、結果として、所定の向きにのみディスプレイされた製品102をもたらし、この向きは、いくつかの実施形態では、製品102に対する縦位置及び横位置に対応し得る。例えば、図26は、製品102に対する縦位置に対応する、0°(製品102A)及び180°(製品102C)と、製品102に対する横位置に対応する、90°(製品102B)及び270°(製品102D)と、に方向付けられた製品102を示す。

図20に示すように、インサート318は、第2の磁石326の下に配設された環形リング350を備えてもよい。環形リング350は、本体354により画定される開口部352を含んでもよい。本体354は、空洞324及びそこに配設された第2の磁石326を覆うようなサイズ及び形状を有することができる。いくつかの実施形態では、本体354は、環形リング350を所定の場所に保持するよう、固定具319を受容するためのスロット356を備えてもよい。いくつかの実施形態では、環形リング350は、フェライト系材料で作製してもよい。いくつかの実施形態では、フェライト系材料は、例えば、1008〜1012ステンレス鋼などのステンレス鋼とすることができる。環形リング350のフェライト系材料は、第1の磁石228及び第2の磁石326(即ち、正極性及び負極性の方向を有する磁石)により生成された反対の磁場を合わせることにより磁石強度を増幅し、これにより、磁石間の引力/反発力を増すことができる。

図24は、いくつかの実施形態に係る、リテーナ200の構成要素を取り付け、及び/又は、取り外し、並びに、保持ケーブル328をリテーナ200から取り外すためのツール510を示す。ツール510は、保持ケーブル328の端部329を連結要素222から解放するよう、リテーナ本体202上の取り外し開口254に挿入可能な取り外しツール518を備えることができる。取り外しツール518は、ツール510の本体512にヒンジ522を介してヒンジ式に接続された任意の数のピン(2つのピン520、等)を備えることができる。ピン520は、使用しない際には、本体512の溝524内に受容してもよい。ピン520は、リテーナ本体202上の取り外し開口254の形状に対応する形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、ピン520及び取り外し開口254は、不規則な、又は回転しない対称形状を有してもよい。いくつかの実施形態では、ツール510はまた、ツール510の近位端514上のヒンジ522に隣接して位置する切り込み519を備えることができる。切り込み519は、保持ケーブル328が切り込み519(図25を参照)内に位置している間に、ピン520が取り外し開口254内に挿入され得るよう、保持ケーブル328を受容するサイズ及び形状を有することができる。

ツール510はまた、リテーナ200を組み立てる/分解するための、把持ツール526及び取り付けツール528(アレンレンチ又はねじドライバヘッド、等)などの、他のツールを備えることができる。把持ツール526は、ツール510の遠位端516に位置してもよく、固定面206と、製品102の背面104との間の接着ボンドを除去するよう使用することができる。把持ツール526は、ユーザが、金槌の頭のつめを用いて釘を抜くのと類似の方法で、リテーナ本体202に力を掛け得るよう、リテーナ本体202の一部分の下にスライド移動するよう構成することができる。取り付けツール528は、ブラケット230をリテーナ本体202に取り付け、又は取り外すために、締結具404を締め付ける又は緩めるよう使用することができる。いくつかの実施形態では、取り付けツール528は、本体512に、ヒンジ530を介してヒンジ式に接続してもよく、使用しない際には、凹部532内に受容してもよい。

図25を参照して、ツール510の作動を以下に説明する。保持ケーブル328がリテーナ本体202に取り付けられると、切り込み519は、保持ケーブル328の周りに位置することができ、ピン520は、取り外し開口254と一直線になることができる。続いて、ピン520を取り外し開口254内に挿入してもよい。ピン520が取り外し開口254内に受容されると、ピン520は、リテーナ本体202内に位置する解放機構255(図14を参照)を作動させ、端部329を連結要素222から解放することができる。いくつかの実施形態では、解放機構255は、取り外し開口254に対応する形状を有するピン520が、取り外し開口254内に同時に挿入された際にのみ作動することができる。保持ケーブル328が一度解放されると、引き込み機構330が保持ケーブル328をディスプレイステム304に向けてすぐに引かないよう、切り込み519が端部329を保持することができる。

前述の説明は、記述される実施形態の完全な理解を提供するために、説明を目的として特定の専門用語を使用した。しかしながら、それらの具体的詳細の多くは、説明される実施形態を実施するために必須のものではないことが、当業者には明らかとなるであろう。それゆえ、本明細書で説明した具体的な実施形態の上述の説明は、例示及び説明の目的のために提示されるものである。それらの説明は、網羅的であることも、又は開示される厳密な形態に実施形態を限定することも、目的とするものではない。上記の教示を考慮して多くの変更及び変形が可能であることが当業者には明らかとなるであろう。例えば、2012年10月15日に出願された、表題が「Methods and Systems for Displaying a Product」である米国特許出願第13/652,038号(発明者:Howarth et al.)は、本明細書に説明する要素に類似し、対応するいくつかの要素を含み、そこに説明する特徴は、当業者により認識されるように、本明細書に説明するそれらの要素に適用することができる。米国特許出願第13/652,038号は、参照することにより本明細書に組み込まれる。

「発明を実施するための形態」の部分は、特許請求の範囲の解釈に使用されることを意図する。「発明の概要」の部分及び「要約書」の部分は、発明者が考えている、本発明の全てではないが、1つ以上の本発明の例示的な実施形態を明らかにすることができ、したがって、本発明及び添付の特許請求の範囲を多少なりとも制限することを意図してはいない。

特定の実施形態の上述の説明は本発明の一般的特質を十分に明らかにするであろうから、他者は、当業分野の技術範囲内の知識を適用することによって、必要以上の実験を行うことなく、本発明の一般概念から逸脱することなく、こうした特定の実施形態を種々の用途のために容易に変更及び/又は適合させることができる。したがって、このような適合及び変更は、本明細書に提示されている教示及び手引きに基づき、開示されている実施形態の均等物の趣旨及び範囲内に入ることが意図されている。本明細書における表現又は用語は説明の目的のためのものであって、限定の目的のためのものではなく、そのため、本明細書の用語又は表現は、当業者によって教示及び説明を考慮して、解釈されるべきであることを理解されたい。

本発明の広さ及び範囲は上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、添付の請求項及びそれらの均等物によってのみ画定されるべきである。

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