特に広告目的用に情報媒体を展示するための装置

申请号 JP2016188690 申请日 2016-09-27 公开(公告)号 JP6267764B2 公开(公告)日 2018-01-24
申请人 ゴツィー,アンドラーシュ; 发明人 ゴツィー,アンドラーシュ;
摘要
权利要求

広告用の情報媒体展示装置であって、前記展示装置は、長方柱の形状のチャンバと、無反射ガラス製の透明板と、支持装置を形成する2つの旋回軸と、を備え、 前記チャンバは、4つの側面と、不透明材料から作られる上面及び底面と、を備え、 前記4つの側面は、透明材料から作られる2つの開口部と、不透明材料から作られる2つの側壁と、を備え、また前記開口部は前記側壁に対し直に配置されており、 前記無反射ガラス製の透明板は、前記チャンバの内部に、前記側壁、前記上面及び前記底面に対しそれぞれ直角となる前記チャンバの鉛直断面であって、かつ前記支持装置を前記無反射ガラス製の透明板に取り付けた状態で配置され、 前記チャンバの内部には、前記透明板の縁を嵌め込むための溝と、前記溝に平行な第1のストリップが形成されており、 前記第1のストリップは、前記チャンバの内部の前記側壁、前記上面及び前記底面に形成され、 前記2つの旋回軸は、前記透明板の両側に向かい合わせて固定され、前記旋回軸によって支持される情報媒体に組み込まれたモーターのにより回転する、 ことを特徴とする、展示装置。広告用の情報媒体展示装置であって、前記展示装置は、長方柱の形状のチャンバと、2枚の無反射ガラス製の透明板と、支持装置を形成する2つの物体と、を備え、 前記チャンバは、4つの側面と、不透明材料から作られる上面及び底面と、を備え、 前記4つの側面は、透明材料から作られる2つの開口部と、不透明材料から作られる2つの側壁と、を備え、また前記開口部は前記側壁に対し直角に配置されており、 前記2枚の無反射ガラス製の透明板は、前記チャンバの内部に、前記側壁、前記上面及び前記底面に対しそれぞれ直角となる前記チャンバの鉛直断面であって、かつ前記支持装置を前記無反射ガラス製の透明板に取り付けた状態で平行に配置され、 前記2つの物体は、前記透明板の両側に向かい合わせて固定され、 前記チャンバの内部には、前記透明板の縁を嵌め込むための溝と、前記溝に平行な第1のストリップが形成されており、 前記第1のストリップは、前記チャンバの内部の前記側壁、前記上面並びに前記底面及び前記チャンバの内部の前記側壁、前記上面並びに前記底面でありかつ前記2枚の透明板の間に形成される、 ことを特徴とする、展示装置。広告用の情報媒体展示装置であって、前記展示装置は、長方柱の形状のチャンバと、無反射ガラス製の透明板と、支持装置を形成する2つの物体と、を備え、 前記チャンバは、全て透明材料から作られる4つの側面、上面及び底面と、を備え、 前記無反射ガラス製の透明板は、前記チャンバの内部に、対向する2つの側面の対角線上に、かつ前記支持装置を前記無反射ガラス製の透明板に取り付けた状態で配置され、 前記2つの物体は、前記透明板の両側に向かい合わせて固定され、 前記チャンバの内部には、前記透明板の縁を嵌め込むための溝と、前記溝から90度回転した方向に第1のストリップおよび第2のストリップが形成されており、 前記第1のストリップは、前記チャンバの内部の前記対向する2つの側壁に形成され、 前記第2のストリップは、前記チャンバの内部の前記支持装置に形成される、 ことを特徴とする、展示装置。広告用の情報媒体展示装置であって、前記展示装置は、長方柱の形状のチャンバと、無反射ガラス製の透明板と、支持装置を形成する2つの物体と、を備え、 前記チャンバは、前記支持装置の取り付けられた前記透明板の表裏に不透明材料から作られる長方形のフレームをそれぞれ重ね、更に前記透明板を挟んだ前記長方形のフレームと前記長方形のフレームを次々につなげることにより形成され、 前記2つの物体は、前記透明板の両側に向かい合わせて固定され、 前記チャンバの内部には、前記透明板の縁を嵌め込むための溝と、前記溝に平行な第1のストリップが形成されており、 前記第1のストリップは、複数の前記長方形のフレームの間の隙間によって形成される、 ことを特徴とする、展示装置。

说明书全文

本発明は、情報媒体、特に、物体、主に商品および製品、または/ならびに人間の、主にサービス活動などのイベントを展示する装置に関し、好ましくは、情報伝達装置を収容するための部屋を有する、広告目的用の展示装置に関する。

販売用に商品を広告する効率は、その商品の市場性を高め、かつ、販売数、すなわち、達成可能な利益を増加させるのに極めて重要な役割を持つ。そのため、世界中で広告を扱う専門家は、広告技法の開発に取り組み、彼らの労の結果として、あらゆる種類の異なる解決策が、広告の効率を高めるために工夫を凝らされている。

例えば、メディア(新聞、TV、映画、パンフレット、ポスターなど)を通じて消費者に伝えられる、文章、写真、映画、およびそれらの組合わせなど、商品、すなわち、製品を宣伝する様々な方法が知られている。最も効率的な方法の1つは、宣伝する製品自体を、例えば、棚、台の上、ガラス製キャビネット内などに展示することである。多くの場合、展示の効率を高めようとして、すなわち、鏡および照明(光度、陰影付け、様々な色の光源の使用、例えば、振動するか、または/および動く光線、など)を用いて宣伝する。例えば、特許明細書番号EP 0334 196は、箱形の広告装置について記載しており、その前壁は一方向に透明な鏡によって区切られ、その背面の壁は不透明な鏡である。箱の内部を2つの側面から見ることが可能な場合には、背面の壁も、前壁と同様に、一方向から透明な鏡である。鏡面が、箱の内部に向けられている。いくつかのランプが側壁に隣接して取り付けられ、互いに向かい合わせの鏡面に起因して、これらの光が、箱の側壁から遠ざかる花綱照明のように見える。背面の鏡を傾けると、花綱照明が曲がっている印象を与え、それが注意を引く。

特許明細書番号DE 3 535 393によれば、広告の効率は、展示された製品の上側にガラス製のピラミッド形の本体、すなわち、屈折プリズムを配置することにより、および見る人の目の位置に応じてその製品の異なる映像を見せることにより、強化される。

特許明細書番号EP 0 551 059による解決策の場合には、密閉型キャビネットが使用され、その壁は、ドアを除いて、不透明材料で作られているが、ドアは、一方向から透明な鏡で作られ、鏡面は外側に向けられている。キャビネットの内部空間は、不透明材料で作られた区切り壁で区切られた区画に分けられ、各区画にライトがある。これらのプログラム制御されたライトは、別々にオンオフされるので、常に、見えるのは異なる区画の内部、すなわち、その内部に置かれている製品である。これらの区画の内部は、鏡、つまり、ドアによって見る人から遮られているので、他の区画の内部を外側から見ることは、それらの内部のライトがオンでなければ不可能である。

特許明細書番号US 5 180 222も、外側に向いた鏡面を有し、一方向から透明な鏡によって形成される、ひじ木(head plate)のあるキャビネットに関し、そのキャビネットは、横断面に正三形の形状を有する。このキャビネットの2つの壁が、内側に向いた鏡によって形成されている。鏡面に起因して、キャビネットの内側に置かれた製品を全ての側面から見ることができ、これらの鏡面は、万華鏡のように、目の位置によって物体の像を増加させる。

特許明細書番号EP 1 759 373には、特に広告目的用に情報媒体を展示するための装置が記載されており、それは、所与の情報伝達装置を収容するのに適したチャンバを有する。このチャンバは、1つの側面を除いて、全ての側面が不透明材料から作られている壁で区切られている。透明な壁が、チャンバの内部が見えるようにする開口部の向かい側の背面の壁に並行して、ある距離を置いてその前に、周辺のストリップに沿い、それにその透明板の縁部が接触して、チャンバ内に組み込まれている。展示する情報媒体(通常、例えば、箱などの物体であり、その内容(例えば、食料品、たばこ、化粧品)が外面に展示される)が、チャンバの開口部の方から見て、透明板の前側に固定され、他方、その透明板の裏側に光源がある。チャンバを区切っている側壁は、透明板の接触ストリップ(contact strip)と平行するストリップを含む。このようにして、実際に物体を支えている透明板の線形固定/適合位置が、チャンバの内部に線のグループのメンバとして展示され、同時に、透明な支持板が、可能な限りチェンバ内のいかなる反射も避けるために背後から照らされている場合、その物体は、いかなる支持または/および吊り下げなしで浮かんでいる、錯視(illusion)を生じる空間内に現れる。この結果、見る人はより関心をかき立てられ、彼らの注意は、以前に知られていた宣伝方法の場合よりもさらに一層強く引き付けられ、それは、明らかに広告の効率を著しく高める。

本発明で解決される課題は、特に広告目的用に情報媒体を展示するための装置を提供することであり、それは、情報媒体が浮遊の錯視を生じさせることに基づいているが、注意を惹き、何よりも、前述したような既知の装置の広告効率を著しく増大させるものである。

本発明は、以下の認識に基づく:

既知の装置を使用して錯視を生じさせる場合、チャンバの1つの側面のみが開いているという事実によって、その効率性や可能性が制限される。我々は、広告する浮遊の錯視は、両方もしくはいくつかの側面が開いているか、または広告車両が、チャンバ内に組み込まれている透明板の両側に互いに向かい合わせで、互いに対称的に覆うように取り付けられた2つの物体によって形成されている場合は、全ての面が透明なチャンバを用いても生成できることに気付いた。例えば、所与の製品を真ん中で切って、その二等分したものを透明板の両側に一致するように固定するか、または、物体に組み込まれたモーターが回転可能であるように、ガラス板に組み込まれたピン又は旋回軸が固定され、透明板から若干距離をおいて配置されることにより、観察者の視線を阻害することで、それは実現できる。前面および背面の両方から内部を見えるようにする、2つの側面が開いているか、または全ての面さえ透明な、かかる箱またはチャンバは、そのチャンバの周囲を完全に歩くことができるので、広告の効率を著しく高め、ショーウィンドウ内に置くことにより、広告している製品を他の側面(または複数)からも見たいので、店内に入る人々を引き付け、そこで、その製品が確かに(背面の壁をもつ箱の場合に推測し得る)後ろから吊られていないことが分かる。2つの側面が透明または開いているチャンバまたは箱のもう1つ別の重要な利点は、背後の照明が必要ないことであり、なぜなら、のぞき穴の周辺部のみに配置された小さな照明器具、または、半透明材料で作られた側壁の後ろに、その外部から実施された照明で十分であり、それにより、所与の広告タスクに対して、特殊効果を生むことができる。

情報媒体を含む空間を使用するある場合には、チャンバの側壁の一部のみ、例えば、その中心範囲が不透明材料から作られていて、情報伝達物体を支持する透明板が、前面および背面が開いているチャンバに組み込まれている場合、全く照らす必要がないことも分かった。この場合、開口部から内部に向かって、側壁を、例えば、プラスチック(プレキシ)板などの像を変形させる透明板、またはサンドブラストによってザラザラしたかもしくは光沢を消した板から作ることができる。これには、半分に切った物体の一致が、ガラス板上で感知できず、その結果としてさらなる思いがけない効果が達成できるという利点もある。

既に参照した、発明力のある着想は、全ての区切り壁、または少なくとも過半数の区切り壁が、見る人が全ての面から内部を見ることができる、例えば、ガラスなどの透明材料から作られていて、見る人が浮いている情報伝達/広告装置を見る、チャンバを作成できるようにするということも分かった。例えば、上面および底面が不透明材料から作られている底が四角のチャンバを使用することができ、そのチャンバ内には、対角線の1つの方向にチャンバの全長に沿って配置された透明板があり、不透明材料から作られた上面および底面の内側面上に、透明板の平面に平行なストリップがあり、好ましくは同じ平面内に収まる。物体を配置して浮かすために、チャンバの内側に棚があり、その棚は、互いに覆うように位置付けられた同一の棚部分の表面が、互いに向かい合わせで透明シートの表面に取り付けられ、広告する物体がその上に置かれて、チャンバの内部で浮いている1つの単一棚の錯視を生じる。当然ながら、チャンバの全ての壁が透明材料から作られることも可能である。

前述の認識に基づき、本発明によると、設定タスクが、特に広告目的用に情報媒体を展示するための装置で解決され、その装置は、情報伝達装置を収容するためのチャンバを有し、かつ、その内部空間を覗くことができるような方法で構築され、そのチャンバ内に、そのチャンバの壁に取り付けられた、見る方向に対して横断する少なくとも1枚の透明板があり、かつ、情報伝達装置がその板上に直接またはその透明板に取り付けられた支持装置を介して位置付けられており、また、チャンバの壁の少なくとも一部が、透明板に接触するそのストリップに平行するストリップを含む装置であって、その装置は、情報伝達装置および/またはその支持装置が少なくとも2つの物体によって形成されており、それらが透明板の2つの側面に互いに向かい合わせで位置付けられ、透明板に垂直な方向から見たその投影が同一または基本的に同一であるということを特徴とする。

好ましくは、チャンバの視点と透明板との間の距離が、物体の間で一致する透明板の部分を覆うことを確実にするように選択される。

好ましい構造例によれば、情報伝達装置を形成する物体が、透明板の両側に、またはピンもしくは旋回軸に固定された側面からある距離を置いて取り付けられており、後者に基づくか、またはそれを用いて配置されている所与の場合には、物体内に組み込まれたモーターで回転できる。

別の構造例によれば、チャンバの壁は、上面および底面の2つの側壁によって形成され、側壁および上面の中央部分が不透明材料で作られており、他方、例えば、プラスチック、または表面フライス削りで光沢を消したガラス板などの透明材料で作られている側壁の一部および上部が、これらの中心の側壁部分および両側の中心上面部分に取り付けられている。

チャンバが円筒形であり、その壁が輪状であって、少なくともその内側面に沿って透明材料から作られていて、かつ光源がこの壁内に組み込まれている場合も好ましい。

別の構造例によれば、直立した角柱または円筒状のチャンバの壁が少なくとも一部透明な側壁および不透明な上面および底面によって形成され、その透明板がチャンバ内に対角線上または直径の方向に組み込まれており、少なくとも底面および上面上に、かつ、所与の場合には、側面上またはチャンバの側壁上にも、透明板の接触ストリップの両側に沿い、それに平行するストリップがある。この場合、実質的にチャンバの壁は、互いに垂直な4つの側壁によって形成されて、上面は不透明材料から作られ、底面は同じ材料で作られ、側壁の少なくとも2つ、または好ましくは、4つ全ての側壁が透明材料から作られており、その透明板は、その下縁部が底面に取り付けられ、その上縁部が上面に取り付けられるように、チャンバ内に対角線上に組み込まれ、底面および上面上に、透明板の接触ストリップの両側に沿い、それに平行するストリップがある。

チャンバが円柱状の基部または多角形の基部をもつ場合、透明板の接触ストリップに平行なストリップも側壁上に展示される必要がある。上面が透明または半透明の材料から作られている場合、同じ状況である。通常、チャンバ、すなわち、ガラスのキャビネットの基部は、随意選択であり得、ストリップを適切に配置すると、広告展示装置または支持装置の浮遊位置を確実にできる。

前述した全てのチャンバのバージョンで使用できる別の構造例によれば、透明板に取り付けられた支持装置は、浮かぶ錯視を生じる棚として構築され、その棚部材が、それらの表面を透明板に取り付けるような方法で、前面を向かい合わせで透明板に固定され、かつ、その棚部材上に、例えば、溝によって形成された、透明板の平面と平行なストリップがある。透明板に取り付けられた支持装置を、浮かぶ錯視を生成する棒として構築することも可能であり、その棚部材は、透明板に取り付けられたそれらの表面が同一になるように、それらの前面が透明板の両側に固定され、また、棒部材上に、例えば、溝によって形成された、透明板の平面に平行するストリップがある。支持装置が、透明板内に作られた開口部の縁部に沿って固定されたフレームである場合も、好ましくあり得、そのフレームは、透明板の両側上に互いに向かい合わせで、互いを覆うように位置付けられたフレーム部材によって形成されて、透明板の縁部を覆い、また、透明板の開口部内に、情報伝達装置が透明板の1つまたは複数の縁部および/またはフレームに取り付けられている。本発明に関する限りでは、「フレーム」または「フレーム部材」は、実質的に任意の幾何学的形態の閉曲線形状本体を意味し、それ故、それは(かかる形状の伝統的な絵画用額縁があるように)、多角形、円形、または楕円形であり得る。

本発明のさらなるバージョンの場合には、装置は情報伝達装置を収容するためのチャンバを有し、その内部空間を見ることができるような方法で構築され、少なくとも一部が不透明材料から作られている壁をもち、透明板がその中に組み込まれて壁に取り付けられ、この透明板上に1つまたは複数の物体が置かれており、また、その装置は、不透明材料から作られた側壁をもち、上から内部空間が覗けるようにしたチャンバを有し、そのチャンバ内にその平面を横切るか、または好ましくはそれに垂直な透明板または/および側壁の母線が、チャンバの壁の上縁部および下縁部からある距離を置いて取り付けられ、同一または概ね同一のストリップが、その両面に沿って、側壁と接触するそのストリップとある距離を置いて平行して作成され、情報伝達装置が透明板上に配置されることを特徴とする。好ましい構造例によれば、この装置は、直立した円筒状の形状で、好ましくは円形の基部のチャンバを有し、その開口部は、そこから内部を覗くことが可能であって、所与の場合には透明材料から作られた上面で覆われ、そのチャンバは、好ましくは、不透明材料から作られた底面を有する。実質的に、ストリップは、側壁の内側面に切り込まれた溝によって形成され、透明板は、中間の溝のうちの1つに嵌め込まれる。この装置の場合、チャンバは、例えば、四角柱もしくは多角形の角柱の形状を有することができるか、または三角形の基部を有することができるか、または湾曲した壁の断面から構成できるなど、円筒状以外の形状にすることができ、また、この場合にも、その透明板内の開口部を囲むフレームを、透明板内の支持装置として構築でき、そのフレームに情報伝達装置が取り付けられることを強調することを目的とする。

本発明の主題も、特に広告目的用に情報媒体を展示するための装置に関し、その装置は、情報伝達装置を収容する働きをし、かつその内部空間を見ることが可能な方法で設定されているチャンバを有し、その壁に対して、情報伝達装置がその上に配置されている透明板が固定されており、また、この装置の特質は、情報伝達装置および/またはその支持装置が、透明板の2つの反対側の側面上に配置されている少なくとも2つの物体から形成され、かつ透明板に対して垂直方向から見たそれらの投影が同一または本質的に同一であるということであって、また、チャンバの全ての壁が透明材料から作られており、透明板がチャンバ内を、向かい側の上縁部に連結しているその下縁部の1つから対角線上に斜めに通っていることであり、透明板に取り付けられた物体が棚によって形成され、例えば、広告する商品を収容する働きをし、板の両側に互いに向かい合わせで配置された棚部材から構成され、透明板を固定するために、チャンバの側壁に形成された溝の結果として現れているストリップと比べて横方向に、好ましくは、それらと垂直に形成されたストリップがあり、またはそれらと平行に、かつ、そのストリップがそれらと同じ外観を有し、少なくとも横方向のストリップの場合には、棚の側面に形成されたストリップなどと同じ線に収まる。

本発明の別の特徴によれば、互いに平行に、互いにある距離を置いて、チャンバ内に配置されたいくつかの透明板があり、それに対して、1つまたは複数の情報伝達装置が取り付けられている。

最後に、装置の実施形態は、チャンバの内側面上にある透明板の接続ストリップと平行なストリップが、チャンバの内側に互いに取り付けるフレーム要素の接続のストリップとして構成され、好ましくは、透明板に取り付けられたフレーム要素がそれに固定されている場合に現実的であり得る。

以下で、装置の好ましい構造を示す添付の図に基づき、本発明の詳細について説明する。

装置の構造を概略斜視図で示す。

チャンバの上面を取り除いた、図1のような装置を、一回り大きいスケールで、上面図で示す。

図2で印を付けた断面Aを、一回り大きいスケールで示す。

図2で印を付けた断面Bを、一回り大きいスケールで示す。

展示する情報伝達物体を透明板に接続する、図3に示す以外の可能な方法を、横断面で示す。

装置のさらなる構造の斜視図を示す。

図6で印を付けた線C−Cに沿った横断面を示す。

本発明による装置のさらなる構造の斜視図を示す。

図10で印を付けた線F−Fに沿った断面を示す。

図9で印を付けた矢印iの方向から見た断面を示す。

装置のさらなる構造を斜視図で示す。

図11で印を付けた線G−Gに沿った横断面を示す。

図12に印を付けた断面Kを、一回り大きいスケールで示す。

図112に示す棚の好ましい構造を、一回り大きいスケールで示す。

本発明による装置の別のバージョンを斜視図で示す。

図15に示す垂直な幾何学的軸を横断する断面図を示す。

本発明による装置のさらなる構造を斜視図で示す。

図17に見られるようなチャンバを、上面を取り除いて、上面図で示す。

図17の中央部分を、一回り大きいスケールで示す。

図18の中央部分を、一回り大きいスケールで示す。

図1〜図4に示す装置の構造を斜視図で示す。

図21に見られるような装置を、チャンバの上面を取り除いて、上面図で示す。

図22に印を付けた断面Sを、はるかに大きいスケールで別に示す。

装置のさらなる実施形態を斜視図で示す。

図24による装置を、上面を取り除いて、上面図で示す。

チャンバの全ての壁が透明である装置の実施形態を斜視図で示す。

図26による装置を側面図で示す。

チャンバ内部に配置されているフレームの取付けストリップとして形成されている透明板の取付けストリップに平行なストリップを用いる構造を、斜視図で示す。

内部から見た図28の側面図を示す。

互いに取り付ける位置において、この側面から見た図30で見ることができるフレームを示す。

図1および図2に見られるように、この構造例によれば、装置は、長方柱の形状のチャンバ1または箱またはキャビネットを有し、その壁は、上面2、底面3(底壁)および、上面2および底面3と同様に、木製またはプラスチック板などの不透明材料から作られた側壁4、5によって形成される。この例によれば、側壁4、5に垂直なチャンバ1の端部は、例えば、ガラス製の、透明な端板(end plate)6、7で閉じられているが、しかし、それは、機能面から理論上は必ずしも必要ではなく、基本的にそれらは、チャンバ1の内部に、端面の開口部14、15から手による権限のないアクセスを防ぐためであり、その開口部14、15を通して、2つの側面から、矢印a(図2)の方向からチャンバ1の内部を覗く可能性を明らかに確実にする。

本発明によれば、チャンバ1のX垂直中心平面に透明板8が固定され、側壁4、5ならびに上面2および底面3に対して直角にチャンバの鉛直断面図全体を覆い、その透明板8は、例えば、板ガラス、特に、例えば、CONTURANまたはMIROGARDというブランド名で商品流通している形で入手可能な無反射ガラスが好ましく、その利点は、透明板8からのあり得る反射のリスクに対して追加の安全性を提供することである。

図4に一回り大きいスケールで見られるように、透明板8が、連続的に取り囲んでいるチャンバ(1)の上面2、側壁4、5および底面3に切り込まれた溝12に合わせて嵌め込まれている。

ストリップ9は、それに沿って長方形の透明板8の縁部が溝12に嵌め込まれているが、チャンバ1の内側面上の開口部14、15(図2)を通って矢印aの方向からチャンバ1の内部を覗いている人によって視覚的に認識でき、この構造例の場合は、図4に示す溝13a、13bの形で、透明板8の溝12の両側に沿い、それらから同じb距離だけ離れて、ストリップ10a、10bがストリップ9と平行にされ、かつ同じ幅で、側壁4、5、上面2および底面3(すなわち全ての壁)を覆い、その(図4)d深さおよびc幅は、透明板8の溝12と同じ深さおよび幅である。この結果として、チャンバ1の内部を覗く人は、その透明性のために、溝12がそれと平行する溝13a、13bと同一であると理解するので、透明板がこれらの溝(すなわち、溝12)のうちの1つに嵌め込まれていることに気付かず、言い換えれば、見る人は、透明板8の存在に気付くことなく、3つの同一のストリップ9、10a、10bのみを見る。ここで、溝13a、13b、ストリップ10a、10bの代わりに、例えば、ペイントなどにより、異なる方法でも行われ得、また、溝12の代わりに、透明板8の縁部が、例えば、接着された薄板で、チャンバの壁の内側面に固定でき、この場合、透明板8の取付け具をある程度見えなくするために、ストリップ10a、10bは、それにぴったり合う構造によって形成される必要があるのは明らかであることが指摘される。透明板8のストリップ9の両側に沿って、複数のストリップ10a、10bが両側に作成できることも指摘される。さらに、隣接するストリップは、同じ距離だけ離れて両側に沿って作られる必要はない。

本発明によれば、参照番号11で印を付けた情報伝達装置は、概して2つの物体11a、11bから構築されており、それらは、一回り大きいスケールで図3に示すように、この例によればその中心範囲で、透明板8の2つの反対側に取り付けられている。これによれば、長方形をした固形物11a、11bは、寸法の点では完全に同一であり、すなわち、それらは、一方では、m高さ(図2)、e幅およびf長であるが、他方では、図1〜図3で見られるように、透明板位置18に、互いにぴったりと重なり合うように、透明板8の2つの側面に、例えば、接着剤などにより、取り付けられる。チャンバ1と透明板8の中心との間の測定されたM距離(すなわち、チャンバの半分の奥行き)が、図1に、より良い理解のみのために示す、物体11a、11bの間の薄い透明板8の部分8´が、たとえ見る人が情報伝達装置11を斜めに見ても、チャンバの内部を開口部14または15を通して見る人によって見られないように選択されている場合、それは、半分に切った固体の2つの部分で形成されているが、1つの単一要素として、1つの部品のように見え、いずれの方向からチャンバを覗いても、見る人にはそれが浮いているように見える。

図5に示すように、物体11a、11bが透明板18上に固定されていないが、その表面からわずかな距離h離して配置され、透明板18の固定位置に埋め込まれたピン17に固定され、そこから両側に突き出ている場合、情報展示装置11が浮いているこの錯視も生成できる。h距離のサイズ(スロット幅)を選択する場合、見る人にスロットが見えないこと、すなわち、見る人が、わずかに横方向から、前面の開口部14、15を通して斜めに見る場合でさえ、それが物体11a、11bによって覆われるに違いないことを確実にするため、前述のキャビネット1のM幅も考慮に入れる必要がある。浮かぶ錯視を確実にするために必要なM幅のサイズおよびf距離は、例えば、モデリングにより、単純に決定できる。ここで、この場合も、物体11a、11bは、透明板18と垂直に、視界内で完全に互いに重なり合う、すなわち、この板の両側で、この方向から見た物体11a、11bの投影が同一である必要があることが指摘される。

図5による解決策は、物体11a、11bが、例えば、ベアリングを用いてなど、回転可能な方法でピン17に連結されている場合、それらは物体内に組み込まれたモーターの力で回転でき、それは、広告の効率を著しく高め得るという点から特に好ましい。ガラス板も回転し得、上下および横方向に選択した任意の方向に移動し得る。

図1〜図5に示す装置のチャンバ1は、4つの側面で不透明な壁によって区切られているので、その内部空間、すなわち、情報伝達装置11は、照明を当てる必要があり、この構造例の場合、それは、開口部14、15の周辺環境に、側壁4、5ならびに底面3および上面2に取り付けられた、例えば、LED照明器具などの光源16を用いて実現される。

基本的に、図6および図7に示す装置の構造と図1〜図5に示すものとの間の相違点は、その側壁、その上面および、所与の場合には、その底面が一部のみ不透明材料から作られていることであり、それは、所与の場合には、内部空間の人工照明を不必要にし得る。このため、図6および図7では、ストリップ9、10a、10b、透明板8および溝12、13a、13bなどの既に前述した要素が、図1〜図5で使用した参照番号で印を付けられているが、他方、チャンバまたはキャビネットは、全体として参照番号20で印を付けられている。チャンバ20の側壁23、24は、3つの部分から構成され、すなわち、底面全体22、言い換えれば、底板、と同様の不透明材料から作られた中央壁部分23aおよび24a、ならびに平位置で、垂直壁部分23a、24aの延長に当たる上面21の中央上面部分21aである。

2つの側面上で、末端壁部分23bおよび24bが側壁の壁部分23a、24aと連結し、その末端壁部分は、実質的に壁部分23a、24aと同じv厚さで、水のように澄んでいるかまたは透明ではないが、やや半透明な材料、例えば、この手のプラスチックまたはサンドミルで艶消し処理をしたガラスから作られている。好ましくは、壁部分23b、24bは、同じ長さにすべきであり、これは、中央壁部分23a、24aと同じ長さであり得る。明らかに、壁全体23、24は、同じ不変の高さである。

図7に見られるように、この場合、浮かぶ錯視を生じるストリップ9、10a、10bは、壁部分23a、24aの内側面、上面21の下側面および底面22の上側面に沿って連続する溝12、13a、13bとして作成される。この場合も、透明板8が、図1〜図5に関連して説明したように、中央の溝12に嵌り込み(この場合も3つの溝が使用される)、また、この例によれば、全体として参照番号25で印を付けられ、2つの同一の半分の部分、すなわち、物体25a、25bから構成される情報伝達装置または器具もチャンバ20内に展示され、物体25a、25bが、透明板8の2つの反対側に、例えば、接着剤などで固定されて、互いに完全に重なり合う。物体25a、25bも、図5に示すように、例えば、ピンまたは旋回軸を用いて透明板8に取り付けることができるのは明らかである。

ここで、図6および図7に示す装置のバージョンは、大規模な情報伝達装置が展示される場合に使用されるのが好ましいことが指摘される。この場合、チャンバまたはキャビネット20は、人と同じかそれ以上の高さでさえあり得、その高さに適した幅をもつ。この場合、自然光または人工光のいずれかの周辺光だけで、情報伝達装置25を照らすのに十分であり得、これは、半透明の壁部分23b、24bおよび上部分21bを通過する光によって適切に見えるようにできる。前面の開口部14、15の周辺範囲(図1および図2を参照)またはチャンバ20内のどこかに配置された光源を使用して、それらが透明板8からの反射の結果とならず、同時に情報伝達装置25を見事に照らすことを確実にすることも可能であることは明らかである。この場合も、好ましくは、見えないガラス板を透明板18の材料として使用すべきである。

矩形基部を有する大規模なチャンバの場合、補強が必要であり得、それは、縁部に沿って伸びるフレーム部材によって形成されたフレームで解決され得る。

通常、大規模なチャンバは、大きな物体から構成される展示装置を備える。前述で指摘したように、広告の効率を高めるために、好ましくは、現在使用されている展示装置の可動性も確保されるべきであり、それは、例えば、摩擦車で、または装置を形成する物体に組み込まれたモーターを用いて(図5に関連する説明を参照)透明板を動かすことにより達成できる。大規模な展示装置を動かす必要がある場合は、モーターに加えて、実質的にラック機構もその中に組み込むべきであり、それは、比較的低性能モーターに連結される場合でさえ、大きな物体を動かすことを可能にする。

図8〜図10に示す装置の場合、参照番号27で印を付けた情報伝達装置は、前面の開口部14、15を通して、前および後ろから、すなわち、2つの側面からチャンバ26の内部を見ることができ、また、この場合も、図1〜図5(特に、一回り大きいスケールの図3を参照)に示す透明板8の2つの反対側の側面に固定された物体27a、27bによって形成される。この装置と、図1〜図5に示す装置との間の相違点は、この場合、チャンバ26が円筒の形状を有しているため、その壁、すなわちその区切り壁28が横断面で輪状であり、また、ここでは、ストリップ9、10a、10bが、各々が短い線で表されるだけの溝12、13a、13bによって形成され、図4に一回り大きいスケールで示す部分に示すように、透明板8が中央の溝12に嵌り込んでいるが、壁28が湾曲しているという点で明らかに異なっていることである。図1〜図5に示す解決策と比べてさらなる相違点は、チャンバ26の内部空間の照明が、半透明材料で作られているか、または図10に示す線jに沿って、その内側面全体にかかる材料のコーティングを施した、壁28に組み込まれた光源によって実現されるということである。情報伝達装置27が、チャンバ26をどの方向から覗く人によっても浮いている物体として認識されることは明らかである。

図11〜図14に示す本発明による装置の構造例は、この場合、側壁31、32、33および34が、透明材料、好ましくは、ガラスまたはこの手のプラスチックから作られているので、上面図が正方形のチャンバ30の内部を全ての方向から見ることができるという点において前述のものとは異なる。底面は、チャンバ30の内部空間が不透明材料から作られた底面35によって区切られ、他方、上面は、同じ材料で作られた上面36によって区切られている。上面21の側面の上部分21bは、同じ材料で作ることができ、好ましくは、それらの幅は壁部分23b、24bと同じにすべきであり、それは、中央の上部分21aと同じ幅である。この場合も、本発明の基本的に重要な基準は、図11および図12に太い点線で印を付けている透明板37が、好ましくは、無反射であって、チャンバ30の内部空間に組み込まれており、互いに完全に重なり合う棚部材38a、38bが、各反対側に1つずつ、それに固定され、図14に、一回り大きいスケールで、透明板37の一部と共に別に示すように、上面図で長方形の浮いている棚39の錯視を共に生じるということである。この場合も、棚38が浮いている錯視を生じる必須条件は、接触が、棚部材38a、38bと透明板37、および透明板37と底面35または上面36が互いに接する場所で実現されるという事実に起因して現れるストリップ39と平行に、類似のストリップ40が、浮いている棚38の完全な錯視がこのように作成できるように、2つの側面上に走っている必要があるということである。図14で特によく分かるように、この場合も、透明板37によって引き起こされた接触の結果として作成されたストリップ39に平行なストリップ40は、溝41によって形成された。

図13では、透明板37の垂直縁部37aが隣接する側壁31、34の垂直縁部31a、34aとどのように接するかを示す。この場合、縁部の接触に起因して広いストリップ42が作成されるので、見る人は、斜めの透明板もこの接触の一部であるとは全く推測せず、そのため、この点においても、完全な錯視が生成される。棚38の上に置かれた展示する製品は、参照番号43で印を付ける。それらは、透明板の2つの側面に位置付けられているが、見る人は、例えば、花瓶、宝石など、同じ棚の上に相互に隣接した2つの製品43を見る印象をもつ。いくつかの同様な「浮いている」棚が、前述または後述する、チャンバ(ガラス製キャビネット)内に配置できることも指摘される。

図15および図16では、全体として参照番号44で印を付けた、直立した円筒状のチャンバを備えた装置のバージョンを示し、それは、上面が開いているか、または所与の場合には透明材料の上面46で閉じられており、底面は、不透明な円筒形の側壁45が、同様に不透明材料から作られた底面47で閉じられている。チャンバ1は、脚48で立ち、情報伝達装置49、特に広告すべき物体を展示するために使用され、それは、上から下方に向かって見ることによって見られる必要があり、すなわち、チャンバ44の上縁部が大人の膝と腰の間にある高さに位置付けられる。この場合も、情報伝達装置49は、浮いているかのように見える必要があり、それは、前述した例による解決策におけると同じ方法で確実にされ、すなわち、円板状の透明板50が、水平位置で、その母線に対して直角に、チャンバ44の側壁45に組み込まれている。好ましくは、見えないガラスで作られた、透明板50が、周囲に伸びる溝に嵌め込まれ、このようにして、チャンバ44の内部を覗く人が、透明板50自体に気付くことなく、側壁45と溝が互いに接する場所でストリップ51aを見る。見る人が、透明板50の上に置かれた情報伝達装置49が浮いている物体という幻想を抱くために、溝51の上下に、少なくとも各側に1本のさらなる溝52、53を、溝51からl距離だけ離れたところに作成する必要があり、その溝52、53は、見る人にとっては、図15に点線で印を付けた、ストリップ51aと同一のストリップ52a、53aに見え、透明板50をある程度「見えなく」して、広告する情報伝達装置49が浮いているという錯視を生じる。

ここで、チャンバ45は、例えば、楕円柱の形状もとることができ、また、底面を持つ必要はなく、明らかに適した品質の、既存の基部またはこの目的用に構築された基部上に建てることができ、透明な上面46は、基本的に、チャンバ44の内部への権限のないアクセスを防ぐために必要であることが指摘される。例えば、正方または多角形の基部など、異なる基部のチャンバを使用することも可能である。

本発明による装置のさらなる好ましいバージョンを、図17〜図20に基づいて詳述する。このバージョンは、図11〜図14に示すようなチャンバ30を持ち、これは、少なくとも2つの側面からではなく、全ての側面から中を見ることが可能であり、そこで、前述した要素は、同じ参照番号で図17〜図20に印を付ける。図11〜図14に示す装置と比較して基本的な相違点は、ここでは、透明板37に、周囲にフレーム55のある開口部54があるという点にある。このフレーム55は、透明板37の2つの側面に互いにぴったり重なり合って配置されている2つのフレーム部材55a、55bから構成される。一回り大きいスケールの図19で、k厚さのフレーム55がk´距離だけ離れたところで透明板39の縁部と重なり合い、そのため、透明板39の縁部が、開口部54の方向から見たときに覆われることが分かる。この場合、見る人は、フレーム55が浮いているのを見るので、上で詳述した効果のメカニズムがここでも実現され、また、それは、例えば、広告する物体など、展示する情報伝達装置56のための支持装置を形成する。この場合、この物体56、すなわち、情報伝達装置は、フレーム部材55a、55bの下側のフレーム側面の間に、例えば、穿孔内に接着した、透明板37に固定したピン57で固定されているが、物体は、フレーム55の下側のフレーム部分に単に置くこともでき、または、例えば、糸、チェーン、もしくは同様のものでフレーム55の上側のフレーム部分に吊るすことも、または側面から突き出たピンもしくはブラケットのような1つの単一ピンで固定することもできる。見る人は、装置のフレーム55が浮いている要素であると気づくので、いくつかの異なる物体をフレーム55内に異なる方法で置くことができ、そのため、広告の効率を著しく高めることができる。

上の詳述に従って、フレームが浮いているという錯視を生じるために、チャンバ30の上面の下側面および底面の上側面の両方が、図11〜図14に示すように、透明板39の平面に平行して、斜めのストリップ、好ましくは、溝を含んでいる必要がある。

図17〜図20およびそれらに関する説明に基づき、図1〜図5、図6〜図7、図8〜図10および図15、図16による構造例またはバージョンの場合、図17〜図20に示すようなフレームをもつ開口部54は、簡単に作ることができ、現在の情報伝達装置は、このフレームに支持装置として取り付けることができることも明らかである。当業者は、前述の例で説明したように2方向から、または上から見ることができる各装置の場合、かかるフレームの付いた開口部に置かれた情報伝達装置に加えて、前述のように、透明板の2つの反対側に互いに重なり合って固定された部分からなる他の情報装置も実質的に随意の構成で配置できるのは明らかであることも分かる。

図21〜図23に示す装置の構造は、図1〜図4に示す装置と比較しての唯一の相違点が、ここでは、透明板8に固定されている情報展示装置11を形成する物体11a、11bではなく、支持装置60の円筒形支持部材60a、60bである解決策に関連し、その部材は、図11〜図14に示すような、浮いている棚38の錯視を生じる棚部材38a、38bとは対照的に、任意の側面からチャンバ1の内部を覗く人のために、浮いている円筒形棒状の支持本体の錯視を共に生じ、その上に、ネックレスまたは同様の物体など、広告する情報伝達装置が吊るされる。浮かぶ錯視を生じるため、支持部材60a、60bは、一回り大きいスケールの図から分かるように、それらが互いにぴったり重なり合うように、透明板8の2つの側面に取り付けられる必要があり、その図では、円柱状の横断面を有する支持部材60a、60bの直径が、明らかに同一であって、参照番号dで印を付けられ、接触面が参照番号8″で印を付けられている。支持装置60が浮いている錯視を作るため、透明板8の2つの側面に位置付けられた支持部材60a、60bも、接触面8″の線に、すなわち、透明板の平面に平行に走るストリップを含む必要があり、そのストリップは、図21〜図23で参照番号62a、62bで印を付けられており、この場合、一回り大きいスケールの図21で見られるように、それらは好ましくも、先の構造例と同様に、溝63a、63bによって形成される。ここで、図1〜図4に示す情報提示要素11が支持装置60と交換されることは別として、図21〜図23に示す装置が、チャンバ1の構造および照明(光源16a)ならびにその使用に関する限りにおいて、図1〜図4に示す装置に適合し、そのため、図21〜図23で同じ要素に印を付けるために同じ参照番号が使用されることが指摘される。

図24および図25は、図1〜図5に示すものと類似した実施形態を示し、それ故、図24および図25内の同じ構造要素を同様に示すために、当然、図1〜図5で使用した参照番号および文字が使用されている。相違点は、図24および図25による装置では、互いに距離tだけ離れて、垂直な中心平面Xに平行し、その2つの側面に対してt/2の距離だけ離れて、チャンバ1内に組み込まれている2枚の透明板8があることである。この場合、分離bを走るストリップ10a、10bは別として、垂直な中心平面Xに設置された中央ストリップ10bもあり、このようにして、それらを壁2〜5に結合する透明板8の接続ストリップ9が、見る人には全く注目されない状態にする。例えば、溝の形成、軸への取付けまたは配置、回転、材料選択など、他のすべての点において、図1〜図5およびそれらに関連して記載したものは、図24および図25による実施形態に関しても同様に明らかに有効であることに留意されたい。図24および図25による装置は、幾枚かの透明板8が、様々な空間的な奥行きで配置されて、同じチャンバ1内で同時にいくつかの種類の製品を広告する可能性を提供するので、有利である。このほかに、広告の効率が、ある製品が停止している間に、別の製品が回転しているか、または製品が透明板8の移動を通して任意の方向に移動、例えば、シフトさえされて、様々な装置11の別々の動き(例えば、回転など)を通して高められ得る。

図27および図28では、図11〜図14によるものに類似した実施形態を示しており、ここでは、広告する3次元の星形製品69が、一見したところ浮いている棚78に置かれて、チャンバ70の内部で展示されている。主に、相違点は、図27および図28による装置によるチャンバ70の側壁71〜74が透明材料から作られているだけでなく、底面75および上面76も同様に透明であり、他方、ここでは、透明板77が、底面および上面の互いに向かい合う角または縁部78、79から始まって、チャンバ70の内部を斜めに通って、そこで終わり、また、2つの側面上で、側壁71、73内に作られた溝に嵌り込み、その適合する線がストリップ77´のように見えることである。角接続は、図13に従って形成され得、それ故、それらは、見る人には視覚的に隠されたように見える。ここで、製品69は、完全に棚78として機能する本体によって支持され、それは、透明板77の2つの側面上に互いに反対側に位置付けられた、2つの同一な三角形基部の角柱形をした棚部材78a、78bによって形成され、製品69は棚部材78bの上に載っている。このようにして、この解決策の場合、例えば、側壁71、73内または側壁上の溝として形成されたストリップ80は、「見えない」棚78も通り抜けるストリップ77´を作る働きをし、それに平行して、ストリップ80´も棚部材78a、78bの側面に現れる。これらのストリップ80、80´は、ストリップ77´と垂直であり、その結果として、後者は、最大限に、見る人から視覚的に隠されているように見え、見る人は、これらのストリップ77´、80をパターン要素として見る。ある商品または製品の広告は、照明技術または照明効果を用いる本発明による装置を使用して増強され得る。しかし、チャンバの壁が、今まで述べた例で述べたように、不透明または透明ではなく、オニキス、マットガラス、半透明プラスチックなど、半透明材料から作られている場合は、光源をチャンバの壁の外側に配置し得、言い換えれば、チャンバの壁、すなわち、側壁または上面および/もしくは底面さえのいずれかの後ろの、例えば、LEDを内部から見ることであり、LEDは、多数の点(小さい空間要件、熱くならない、など)から有利な特性をもち、そのようにチャンバの内部空間を完全に、一見したところ「ひそかに」照らすことができ、それは、光を辺り一面に均一に受けるので、広告する製品の別個の光源による照明を不要にする。これ以外に、この照明技術を用いると、製品を支持する透明板上に投影される反射を、ライトがそれを消すので、最小限まで削減できる。かかる照明の場合、図17〜図19に従った広告技術は特に効果的であり、ここでは、透明板の切り抜いた部分がフレームで囲まれており、反射が現れないので、その中に物体が配置される。

図28〜図30では、一構造が見られるが、それを用いて、装置のチャンバ内で、ここでは、星形の製品69を支持する透明板8の固定ストリップに平行なストリップの展示が、例えば、図4で示された溝ではなく、互いに固定されて、チャンバ内に入れられたか、または押し込まれた(ここでは別々に示されていない)薄壁のフレーム要素90の、図30の参照番号91で示す取付け溝を通して行われる。図29に示すように、ストリップ形成操作が実行され、それにより、フレーム要素90が、例えば、不透明材料から作られた壁を有する所与の装置のチャンバ内に、2つの側面からuで印を付けた矢印に従って中央に配置された透明板8に向かって、2つの内部フレーム要素90が、それらの内側縁部が完全に透明板8に取り付けられ、次いで、2つの外部フレーム要素90の内側縁部が内部フレーム要素90の外側縁部に間隔を空けて取り付けられるように、次々に挿入される。このようにして、図30に示す、前に「浮いている」製品69のある壁面が形成される。それ故、この場合、図1〜図5に関連して説明した解決策とは対照的に、ストリップ91は、例えば、木製のチャンバの壁に刻み込むことによる、溝として形成されず、これらのストリップ91は、透明板8に取り付ける際に相互に、フレーム要素90の取付け間隔によって形成される。この結果として、透明板8、特にガラス板が、その縁部と一致する溝92の幅が、光学的に最小限まで削減され、外観上は光学的に「収縮された」ように見える。例えば、たった3mm幅のガラス板の場合、髪の毛のように細いストリップ93が見られ、この解決策は、ガラス板に沿ったストリップが非常に薄く見えて、透明板が溝に収まっているこのストリップ93に沿ってガラス板があるとは恐らく誰も考えないので、格別に好ましい方法で目を「欺く」。他のストリップ91のこの幅、すなわち、フレーム90の間の取付け溝の幅が、ストリップ93の幅に適合でき、そのため、チャンバの内側面上の溝91が髪の毛のように細い線に見える。従って、図28〜図30による構造を用いて、フレームの取付け間隔を光学的にほとんど完全に見えなくすることは可能である。フレーム要素90の横断面は、四角形、長方形、複数面(multi−sided)、曲線状、または無定形の形状にさえすることができる。フレームの材料は、基本的に、現在の目的とする用途に従い、要求に応じて選択でき、それらの壁の厚さは実用面を考慮に入れて、選択できることに留意されたい。

図28〜図30によるストリップ形成解決策は、図1〜図30の全ての実施形態の場合、および他の実施形態の場合にも同様に適用できることは明らかである。

浮かんでいる錯視の生成および以前に既知のものに基づく広告装置と比較して、本発明の利点は、2つまたは4つの側面からさえチャンバの内部を見ることが可能であり、かつ、チャンバの周囲を歩くことが可能であり、その結果として、広告の効率が著しく向上するということにある。広告の効率は、情報展示装置/支持装置を、物体内に組み込んだモーターで、もしくは摩擦円板またはラックまたは他のメカニズムを用いて、透明板全体を上下もしくは横方向に回転および/またはシフトさせることによって、間接的または直接に動かすことにより向上できる。さらに、広告の効率は、同じ透明板上にいくつかの情報展示装置および/または支持装置を取り付けることによって向上できる。

本発明は、上で詳述した構造に限定されるのではなく、特許請求の範囲によって定義される保護範囲内でいくつかの異なる方法で実現できることは明らかである。

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