筐体及びシステム

申请号 JP2016190359 申请日 2016-09-28 公开(公告)号 JP6202698B1 公开(公告)日 2017-09-27
申请人 BOEジャパン株式会社; 发明人 久保島 力;
摘要 【課題】情報の双方向通信を可能にする筐体を提供する。 【解決手段】複数の壁面10で包囲された収納空間に物品Aを収納する筐体1であって、操作画面を表示する透明ディスプレイ20と、操作画面に表示された入 力 領域への入力を検知する入力検知手段30と、を備えるものである。また、筐体1は、人物Mの健康状態を測定する健康状態測定手段80を備え、人物検出手段70が人物Mを検出すると、健康状態測定手段80は測定を開始する。さらに、筐体1は、収納空間に建築物のレイアウトを示す建築模型A又は地図を収納しており、建築模型A又は地図は、 光源 Lが取付けられている。 【選択図】図1
权利要求

複数の壁面で包囲された収納空間に物品を収納する筐体であって、 操作画面を表示する透明ディスプレイと、 前記操作画面に表示された入領域への入力を検知する入力検知手段と、 データを記憶する記憶手段と、 人物を特定する人物特定手段と、を備え、 前記筐体は、前記人物特定手段により人物を特定すると、前記透明ディスプレイにその人物に対応したホーム画面を表示する ことを特徴とする筐体。前記筐体は、音声入力手段及び音声出力手段を備える ことを特徴とする請求項1に記載の筐体。前記筐体は、前記記憶手段に記憶され、前記人物に対応した前記データに基づいて、前記人物と会話する ことを特徴とする請求項2に記載の筐体。前記人物に対応した前記データを、前記透明ディスプレイに出力する ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の筐体。前記人物特定手段は、携帯端末の端末情報を読取る読取手段又は人物の顔認証を行う顔認証手段である ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の筐体。前記筐体は、人物の接近を検出する人物検出手段と、 前記人物の健康状態を測定する健康状態測定手段と、を備え、 前記筐体は、前記人物検出手段が前記人物を検出すると、前記健康状態測定手段は測定を開始し、測定された健康状態に関するデータを、前記記憶手段に保存する ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の筐体。前記健康状態測定手段は、前記人物の体温を測定する体温測定手段、又は、前記人物の心拍数を測定するマイクロ波センサの少なくとも一方を有する ことを特徴とする請求項6に記載の筐体。前記筐体は、前記収納空間に建築物のレイアウトを示す建築模型又は地図を収納しており、 前記操作画面で目的地が選択されると、現在地から目的地までの経路に応じて点灯又は点滅する光源が、前記建築模型又は地図に取付けられている ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の筐体。請求項1から8までのいずれか1項に記載の筐体と、 人物に携帯され、前記筐体とデータ授受できる携帯端末と、で構成される ことを特徴とするシステム。前記システムは、前記人物特定手段により特定された前記人物に対応し、前記記憶手段に保存された前記データを、前記特定された人物の前記携帯端末に出力する ことを特徴とする請求項9に記載のシステム。

说明书全文

本発明は、収納空間に物品を収納する筐体に関する。

従来、収納空間に物品を収納するショーケースや庫内に飲食品を収納する冷蔵庫などの筐体は、品物を保管・貯蔵するものであったが、近年、収納空間内の物品の情報をディスプレイに表示するものが知られている。

さらに、例えば、特許文献1には、筐体を透明ディスプレイで構成し、テレビや撮影画像・映像を表示するものが記載されている。

特開2004−293906号公報

しかしながら、特許文献1に記載の筐体では、表示内容を切替えることで、情報を選択することは可能であるが、基本的に情報を一方的に発信するのみであり、ユーザからの情報を取込むことができなかった。

そこで、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、情報の双方向通信を可能にする筐体を提供することを目的とする。

(1)本発明に係る1つの態様は、複数の壁面で包囲された収納空間に物品を収納する筐体であって、操作画面を表示する透明ディスプレイと、前記操作画面に表示された入領域への入力を検知する入力検知手段と、を備えるものである。 (2)上記(1)の態様において、前記筐体は、音声入力手段及び音声出力手段を備えてもよい。 (3)上記(1)又は(2)の態様において、前記筐体は、携帯端末IDを読取る読取手段を備えてもよい。 (4)上記(1)から(3)までのいずれか1つの態様において、前記筐体は、人物の接近を検出する人物検出手段を備えてもよい。 (5)上記(4)の態様において、前記人物検出手段は、人物を撮影する撮影手段であってもよい。 (6)上記(4)又は(5)の態様において、前記筐体は、前記人物の健康状態を測定する健康状態測定手段を備え、前記人物検出手段が前記人物を検出すると、前記健康状態測定手段は測定を開始してもよい。 (7)上記(6)の態様において、前記健康状態測定手段は、前記人物の体温を測定する体温測定手段、又は、前記人物の心拍数を測定するマイクロ波センサを有してもよい。 (8)上記(1)から(7)までのいずれか1つの態様において、前記壁面のうち正面壁は、内部側にガラス板を有し、外部側に前記透明ディスプレイが設けられてもよい。 (9)上記(1)から(8)までのいずれか1つの態様において、前記筐体は、前記収納空間に建築物のレイアウトを示す建築模型又は地図を収納しており、前記建築模型又は地図は、光源が取付けられてもよい。 (10)上記(1)から(9)までのいずれか1つの態様において、前記筐体は、正面壁、背面壁、左側面壁、右側面壁、天面壁、底面壁の6つの壁面を有するとともに、前記左側面壁と前記背面壁とが、また、前記背面壁と前記右側面壁とが、それぞれ曲面で接続されており、前記正面壁の側に、前記収納空間を照明する照明手段を備えてもよい。

本発明によれば、情報の双方向通信を可能にする筐体を提供することができる。

本発明の実施形態に係る筐体の斜視図である。

筐体の断面図である。

初期画面を示す概略図である。

ホーム画面を示す概略図である。

案内画面を示す概略図である。

電話画面を示す概略図である。

健康チェック画面を示す概略図である。

メモ画面を示す概略図である。

映像メモ画面を示す概略図である。

テレビ画面を示す概略図である。

以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。

図1は、本発明の実施形態に係る筐体1の斜視図であり、図2は、筐体1の断面図である。 図1に示される筐体1は、病院、デパート、美術館などの入口(玄関)に設置されるものであり、ユーザや一般人が訪問したときに、総合案内装置として用いられる。本実施形態では、筐体1は、病院に設置されるものとして説明する。

筐体1は、複数の壁面10で包囲された収納空間に物品Aを収納している。この物品Aは、病院(建築物)のレイアウトを示す建築模型(以降、「建築模型A」という。)である。建築模型Aは、階段、エレベータ、診察室、病室、トイレなどの位置を示せるように、点灯/消灯する光源Lを適宜の箇所に複数取付けられている。なお、建築模型Aは、3次元物であるが、地図のような2次元物(平面パネル)であってもよい。

筐体1は、正面壁11、背面壁12、左側面壁13、右側面壁14、天面壁15、底面壁16の6つの壁面10を有し、これらの壁面10で略立方体の収納空間を形成している。底面壁16の下方に形成される空間には、図示されないパソコン(コンピュータ)PCが収納されている。

壁面10のうち正面壁11は、内部側に強化ガラスなどのガラス板21を有し、外部側に透明ディスプレイ20が設けられている。正面壁11は、ヒンジなどで開閉可能に構成されてもよい。

また、左側面壁13及び右側面壁14の正面壁11側には、収納空間を照明するLEDなどの照明手段17がそれぞれ設けられている。この照明手段17は、必要に応じて、天面壁15側及び底面壁16側にも設けられる。

他方、左側面壁13及び右側面壁14の背面壁12側の内面は、左側面壁13と背面壁12とが曲面で接続され、また、右側面壁14と背面壁12とが曲面で接続されており、収納空間の内面が滑らかに形成されている(図2参照)。これにより、正面壁11側の照明手段17から照射された照明光は、背面壁12、左側面壁13及び右側面壁14に反射され、収納空間に照明光が均一に拡散する。

正面壁11に設けられる透明ディスプレイ20は、透明液晶ディスプレイ又は透明有機ELディスプレイが用いられる。また、透明ディスプレイ20は、収納空間内の建築模型Aを視認不能にする不透明状態を表示可能である。この不透明状態は、透明ディスプレイ20の液晶に印加する電圧をオフにすることや、濃い色を表示させることで行われる。なお、透明ディスプレイ20は、平面型でも、湾曲面型でもよい。

そして、筐体1は、透明ディスプレイ20に表示された操作画面の入力領域への入力を検知する入力検知手段30を備えている。この入力検知手段30は、人物Mの指又は手に保持された入力具(スタイラス)の位置を検知するものである。

入力検知手段30は、正面壁11の内周に設けられ、透明ディスプレイ20の表面に沿って赤外線を張り巡らしている。この入力検知手段30は、投光器からの赤外線が指で遮断され、赤外線が受光できなかった受光器の位置を検知することで、指の位置及び移動を検知するものである。そのため、入力検知手段30の投光器及び受光器は、正面壁11の平方向及び垂直方向に対となって配置される。ただし、入力検知手段30は、透明ディスプレイ20の更に表面に設けられた透明タッチパネルなどであってもよい。

筐体1は、マイク(音声入力手段)40やスピーカ(音声出力手段)50を備えている。マイク40は、人物Mの声又は周囲の音を集音するもので、筐体1の天面壁15に備えられている。一方、スピーカ50は、人物M又は周囲に音を発音するもので、筐体1の左側面壁13又は右側面壁14の少なくとも一方に備えられている。

また、筐体1は、携帯端末Sの端末情報(以降、「ID」という。)を読取る読取手段60を備えている。ここでの携帯端末Sは、いわゆる携帯電話やスマートフォンなどのICチップあるいはSIMカードを内蔵した移動通信端末類だけでなく、ICチップやRFIDタグが内蔵された診察券などの人物Mが携帯するカード類も含むものとする。

携帯端末Sがカード類であれば、読取手段60は、ICチップなどからIDを接触又は非接触で読取るように構成される。一方、携帯端末Sが移動通信端末類であれば、読取手段60は、携帯端末SのIDを接触又は非接触で読取ってもよいし、あるいは、移動体通信回線又は近距離無線通信などを介して、携帯端末Sの固有番号、MACアドレスなどのIDを読取ってもよい。

さらに、筐体1は、人物Mの接近を検出する人物検出手段70を備えている。この人物検出手段70は、人物Mを撮影する撮影手段(以降、「撮影手段70」という。)であって、撮影した画像を差分処理することで人物Mの接近を検出する。

もちろん、撮影手段70は、人物Mの接近の検出だけでなく、人物Mや周囲の状況の写真や動画を撮影することができる。

加えて、筐体1は、人物Mの健康状態を非接触で測定する健康状態測定手段80を備えている。この健康状態測定手段80は、人物Mの体温を測定するサーモグラフィ81あるいは赤外線温度センサなどの体温測定手段と、人物Mの心拍数を測定するマイクロ波センサ82と、の少なくとも一方を有している。ただし、健康状態測定手段80は、血圧計や体重計を有してもよく、これらが筐体1の正面近傍又は床面に設けられてもよい。

サーモグラフィ81あるいは赤外線温度センサは、人物Mが放射する赤外線を検出し、赤外線エネルギーを体温に換算して測定する。なお、体温は、地域、季節、外気温、湿度服装などを考慮した温度補正がされると、より正確な体温を測定することができる。

マイクロ波センサ82は、マイクロ波を人物Mに向けて照射し、人物Mの変動(鼓動)する体表から反射する反射波の変化、すなわちドップラー効果により、心拍数を測定する。このとき、マイクロ波センサ82は、呼吸数を測定してもよい。

なお、撮影手段70及び健康状態測定手段80は、撮影方向又は測定方向を自動変更できるように位置・方向調整手段に載置されていてもよい。

これらの透明ディスプレイ20、入力検知手段30、読取手段60、撮影手段70及び健康状態測定手段80は、パソコンPCに接続されており、各種処理がパソコンPCで実行される。このパソコンPCは、CPUや記憶手段を備えており、通信手段を介してインターネットや病院内のイントラネットに接続されており、さらに、クラウドサーバCSVやファイルサーバFSVとの間でデータ授受が可能になっている。そして、これらに集められたデータは、ビッグデータとして、あるいは、人工知能AIの学習データとして活用してもよい。

このように構成される総合案内装置である筐体1を、病院に来院した人物(ユーザ)Mが利用する方法について、図3から図10に示す、透明ディスプレイ20に表示される操作又は表示画面とともに説明する。

人物Mを検出するまでは、筐体1は、透明ディスプレイ20の上辺領域に、日時及び時刻などの時間情報や、天気及び気温などの天候情報や、ニュースなどのテキスト情報を表示し、その他の領域を、建築模型Aが視認できる透明状態としている。ただし、その他の領域を、建築模型Aが視認不能な不透明状態とし、テレビ映像やビデオ映像などの映像を表示させることも可能である(図10参照)。

人物Mが筐体1の前に近づき、撮影手段70が人物Mを検出すると、筐体1は、表示画面を、初期画面に切替えるとともに(図3参照)、「ご用件は何でしょう?」等の質問メッセージをスピーカ50から出力する。と同時に、健康状態測定手段80は、人物Mの健康状態の測定を開始する。測定した各種データは、日時、天気などとともに自動的に記憶手段などに保存されてもよい。

人物Mが、操作画面のボタンB0を指で触れると、筐体1は、表示画面をホーム画面G0に切替える(図4参照)。また、人物Mが、ボタンB0に触れずに、声で出して返事をしても、筐体1は、マイク40で音声を集音し、意味を判断して、表示画面をホーム画面G0に切替える。このような発話解析し、認識する会話機能のソフト(人工知能AI)は、パソコンPCにインストールされている。なお、表示や会話は、多言語に対応している。

ホーム画面G0は、案内画面G1に移行するボタンB1、電話画面G2に移行するボタンB2、健康チェック画面G3、メモ画面G4に移行するボタンB4、映像メモ画面G5に移行するボタンB5、テレビ画面G6に移行するボタンB6、Webブラウザ画面G7に移行するボタンB7、調理レシピ画面G8に移行するボタンB8、ショッピング画面G9に移行するボタンB9などを表示しているが、これに限られず、必要に応じて他の画面への移行ボタンが追加・削除されてもよい。

案内画面G1に移行するボタンB1に触れると、筐体1は、診療科目、病室、トイレなどの目的地の選択肢を表示する(図5参照)。目的地が選択されると、建築模型Aの目的地の光源Lを点灯又は点滅させる。このとき、現在地から目的地までの経路を、光源Lで示してもよいし、経路の画面を建築模型Aに重ね合わせるように透明ディスプレイ20に表示してもよい。あるいは、人物Mが表示画面を有する携帯端末Sを携帯していれば、その携帯端末Sに、現在地から目的地までの経路を出力し、ナビゲーションするようにしてもよい。

加えて、選択肢の診療科目をボタン化して、更に別の画面を表示するようにしてもよい。例えば、診察スケジュールや、各医師の経歴などを表示するとよい。

電話画面G2に移行するボタンB2に触れると、筐体1は、電話又はテレビ電話で連絡可能な受付、医師、病室などの選択肢を表示する(図6参照)。人物Mは、選択肢のアイコンに触れることで、電話連絡を行うことができる。

健康チェック画面G3に移行するボタンB3に触れると、筐体1は、健康状態測定手段80のサーモグラフィ81及びマイクロ波センサ82で測定した、体温、心拍数、呼吸数などを表示する(図7参照)。また、測定したデータは、人物Mの携帯端末Sに出力したり、担当医師の端末装置に出力したりするように構成されてもよく、さらに、定期的(数回ごと)にクラウドサーバCSVにアップロードされてもよい。さらに、健康状態の測定結果を過去の測定結果と比較又は分析し、人工知能AIが人物Mと会話を始めてもよい。

メモ画面G4に移行するボタンB4に触れると、筐体1は、パソコンPC、クラウドサーバCSVやファイルサーバFSVなどの記憶手段に記憶されたメモ帳データを表示する(図8参照)。一方、映像メモ画面G5に移行するボタンB5に触れると、筐体1は、パソコンPC、クラウドサーバCSVやファイルサーバFSVなどの記憶手段に記憶された映像メモデータを表示する(図9参照)。

また、メモ帳データは、筐体1側で人物Mが自由に編集することができる。そして、透明ディスプレイ20に、キーボードを表示して入力させたり、手書きで入力させたりするとよい。さらに、これらのメモ帳データや映像メモデータは、人物Mの携帯端末Sに出力したり、逆に、人物Mの携帯端末SからパソコンPCに入力されたりしてもよい。このとき、メモ帳データは、携帯端末S側でも自由に編集することができるとよい。

テレビ画面G6に移行するボタンB6に触れると、筐体1は、テレビ映像を表示する(図10参照)。なお、チャンネルの選択や音量の調整用のメニューも用意されている。

Webブラウザ画面G7、調理レシピ画面G8、ショッピング画面G9については、一般的に普及している画面と同様であるため、説明を省略する。

なお、撮影手段70が人物Mを検出したとき、筐体1は、読取手段60を起動しておき、人物Mが携帯端末SのIDを読取って、人物Mが再診であると判断した場合、携帯端末SのIDに応じて、表示画面を人物Mの専用ホーム画面GMに切替えたり、あるいは、すぐに現在地から目的地までの経路を光源Lで示したりしてもよい。

これら画面の透明ディスプレイ20への表示や、入力検知手段30、マイク40、スピーカ50、読取手段60、撮影手段70、健康状態測定手段80の各種制御・処理は、パソコンPCの記憶手段に記憶されたプログラムに従って、CPUに各ステップを実行させる。

以上のとおり、本発明の実施形態に係る筐体1は、複数の壁面10で包囲された収納空間に物品Aを収納する筐体であって、操作画面を表示する透明ディスプレイ20と、操作画面に表示された入力領域への入力を検知する入力検知手段30と、を備える。

これにより、収納空間に収納された物品Aが視認可能な筐体1と、人物Mとの間で情報の双方向通信を可能にすることができる。

実施形態では、マイク40及びスピーカ50を備えている。これにより、情報の双方向通信を、文字、画像、映像だけでなく、音声でも行うことができる。

実施形態では、携帯端末Sの端末情報IDを読取る読取手段60を備えている。これにより、携帯端末Sの端末情報IDに基づいて、人物Mを特定することができる。

実施形態では、人物Mの接近を検出する人物検出手段70を備えている。これにより、 筐体1に、人物Mが接近したか否かを検出することができ、各種制御のタイミングの基準にすることができる。

実施形態では、人物検出手段70は、人物Mを撮影する撮影手段70である。これにより、撮影手段70で撮影された画像又は映像を差分処理することで、人物Mの接近を検出することができる。

実施形態では、人物Mの健康状態を測定する健康状態測定手段80を備えている。人物検出手段70が人物Mを検出すると、健康状態測定手段80は測定を開始する。これにより、人物Mを検出すると同時に、人物Mの健康状態を測定することができる。

実施形態では、健康状態測定手段80は、人物Mの体温を測定するサーモグラフィ81、又は、人物Mの心拍数又は呼吸数を測定するマイクロ波センサ82の少なくとも一方を有する。これにより、人物Mの体温、心拍数及び呼吸数などを測定することができる。

実施形態では、収納空間に建築物のレイアウトを示す建築模型A又は地図を収納しており、建築模型A又は地図は、光源Lが取付けられている。これにより、現在地、目的地及び経路などが理解し易くなる。

実施形態では、壁面10のうち正面壁11は、内部側にガラス板21を有し、外部側に透明ディスプレイ20が設けられている。これにより、透明ディスプレイ20を大型化しても、透明ディスプレイ20の破損を防止することができる。また、収納空間を低温にしても、透明ディスプレイ20に温度の影響が及ばない。

実施形態では、正面壁11、背面壁12、左側面壁13、右側面壁14、天面壁15、底面壁16の6つの壁面10を有するとともに、左側面壁13と背面壁12とが、また、背面壁12と右側面壁14とが、それぞれ曲面で接続されており、正面壁11の側に、収納空間を照明する照明手段17を備えている。これにより、照明手段17の照明光が、曲面で反射することで、収納空間内に均一に拡散するから、照明手段17の照明光が、透明ディスプレイ20のバックライトの代替となり、透明状態又は不透明状態がはっきりとし、透明ディスプレイ20に表示される画像・映像が見え易くなるし、収納空間内の建築模型A又は地図が見えないようにすることもできる。

また、筐体1(及びパソコンPC)と、携帯端末Sと、クラウドサーバCSVやファイルサーバFSVなどで構成される総合案内システムとして構成されてもよい。携帯端末Sは、携帯端末Sに記憶されたプログラムに従って、クラウドサーバCSVやファイルサーバFSVにアップロードされたデータに直接アクセスし、データを授受してもよい。

(変形例) 上記実施形態では、筐体1は、総合案内装置として構成されたが、一般家庭で飲食品を保管・貯蔵する冷蔵庫や、販売店で商品を展示するショーケースとして構成されてもよい。冷蔵庫であれば、保管した飲食品を視認できるため、扉を開閉する必要がなく、その場で具材に応じたレシピをインターネットから検索することができる。また、不足している飲食品を注文することができる。例えば、特開2015−232412号公報に記載された操作表示装置に表示される冷蔵庫の画面が、実物の冷蔵庫の扉で実現できることになる。

一方、ショーケースであれば、商品の原産地(製造工場)や諸元などの情報を表示することや、使用方法を映像で説明することや、商品を取出さずにあらゆる度から見せることなどができる。

上記実施形態では、人物検出手段70は、人物Mを撮影する撮影手段70で兼用されたが、人物Mの接近を感知する赤外線センサなど別手段としてもよい。

上記実施形態では、人物Mが携帯する携帯端末SのIDを読取手段60で読取って、人物Mを特定したが、撮影手段70で撮影した画像に基づいて顔認証を行い、人物Mを直接特定してもよい。

以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。

1 筐体 10 壁面、11 正面壁、12 背面壁、13 左側面壁、14 右側面壁、15 天面壁、16 底面壁、17 照明手段 20 透明ディスプレイ、21 ガラス板 30 入力検知手段 40 マイク(音声入力手段) 50 スピーカ(音声出力手段) 60 読取手段 70 撮影手段(人物検知手段) 80 健康状態測定手段、81 サーモグラフィ(体温測定手段)、82 マイクロ波センサ A 建築模型(物品)、L 光源 M 人物、S 携帯端末、ID 端末情報

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