Coating using natural material

专利类型 发明专利 法律事件
专利有效性 有效专利 当前状态
申请号 JP16824399 申请日 1999-06-15
公开(公告)号 JP2000355675A 公开(公告)日 2000-12-26
申请人 Yoshiki Hanaoka; 良城 花岡; 申请人类型 其他
发明人 HANAOKA YOSHIKI; 第一发明人 HANAOKA YOSHIKI
权利人 Yoshiki Hanaoka,良城 花岡 权利人类型 其他
当前权利人 Yoshiki Hanaoka,良城 花岡 当前权利人类型 其他
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址: 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 C10C5/00 所有IPC国际分类 C10C5/00C09D5/00C09D189/04C09D189/06
专利引用数量 0 专利被引用数量 4
专利权利要求数量 0 专利文献类型 A
专利代理机构 专利代理人
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To prevent the generation of environmental pollutants as much as possible by the use of a raw material of an organic substance using a natural material and, simultaneously, to improve the mixing property of glue with other components to render handling easy. SOLUTION: A coating using a natural material such as a coating material, a coating primer, and an adhesive, which comprise glue as an organic substance and are coated on a material to be coated, such as wood, contains pyroligneous acid. The acetic acid component of this pyroligneous acid acts on the glue to enable the glue to retain in a liquid state even at normal temperatures. Consequently, a uniformly mixed state of the glue with other compositions can be obtained to dissolve the complicatedness of handling due to viscosity, and since the coating is of a raw material of an organic substance using a natural material together with glue and pyroligneous acid, even by using or dumping it or the like, environmental pollution such as air pollution and soil pollution is inhibited. For example, a coating which functions as a coating material comprises 60-80 wt.% astringent persimmon fluid, 10-15 wt.% glue, and 5-15 wt.% purified pyroligneous acid having a pH of 34.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 有機物としてニカワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布される天然素材を用いた塗布剤において、 木酢液を含むことを特徴とする天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項2】 有機物として塗料主原料及びニカワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて塗料として機能する天然素材を用いた塗布剤において、pH=3〜
    4の精製木酢液を、5〜15重量%含むことを特徴とする天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項3】 上記精製木酢液を、6〜9重量%含むことを特徴とする請求項2記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項4】 上記塗料主原料として、柿渋液を用いたことを特徴とする請求項2または3記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項5】 上記柿渋液を60〜80重量%有することを特徴とする請求項4記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項6】 上記ニカワを10〜15重量%有することを特徴とする請求項2,3,4または5記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項7】 10重量%以下のヒバ油を添加したことを特徴とする請求項2,3,4,5または6記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項8】 10重量%以下のワサビ油を添加したことを特徴とする請求項2,3,4,5,6または7記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項9】 砥粉を有するとともに有機物としてニカワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて塗料下地剤として機能する天然素材を用いた塗布剤において、pH=3〜4の精製木酢液を、15〜25重量%含むことを特徴とする天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項10】 上記精製木酢液を、20〜22重量%
    含むことを特徴とする請求項9記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項11】 上記砥粉を30〜40重量%有することを特徴とする請求項9または10記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項12】 上記ニカワを15〜30重量%有することを特徴とする請求項9,10または11記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項13】 粉状のもち米を加えたことを特徴とする請求項9,10,11または12記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項14】 上記もち米を、10〜30重量%加えたことを特徴とする請求項13記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項15】 2重量%以下のヒバ油を添加したことを特徴とする請求項9,10,11,12,13または14記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項16】 有機物として60%以上のニカワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて接着剤として機能する天然素材を用いた塗布剤において、pH=3
    〜4の精製木酢液を、5〜10重量%含むことを特徴とする天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項17】 上記精製木酢液を、7〜8重量%含むことを特徴とする請求項16記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項18】 粉状のもち米を加えたことを特徴とする請求項16または17記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項19】 上記もち米を、15〜30重量%加えたことを特徴とする請求項18記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項20】 2重量%以下のヒバ油を添加したことを特徴とする請求項16,17,18または19記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 【請求項21】 2重量%以下のワサビ油を添加したことを特徴とする請求項16,17,18,19または2
    0記載の天然素材を用いた塗布剤。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明は、主に木製品用の塗布剤として有効な天然素材を用いた塗布剤に係り、塗料,塗料下地剤,接着剤等として機能する天然素材を用いた塗布剤に関する。

    【0002】

    【従来の技術】一般に、木製品用等の塗布剤としては、
    各種塗料,塗料下地剤,接着剤等があるが、近年、これらの塗料,塗料下地剤,接着剤等を使用することにより、あるいは、廃棄すること等によって、大気汚染、土壌汚染などの環境汚染が生じ、人体に対する様々なアレルギー反応や細胞の奇形等を引起こす原因となることから、できるだけ、無公害な原材料を用いて製造することが望まれている。 これを解決するために、本願出願人は、化学合成の原材料に代えて天然素材を用いた有機物の原材料を使用して製造し、これらの汚染の原因をできるだけ作らないようにする研究開発を行ない、有機物としてニカワを含んで構成される天然素材を用いた塗布剤の研究を試行錯誤しながら進めてきた。

    【0003】

    【発明が解決しようとする課題】ところで、この研究してきた塗布剤においては、ニカワを使用しているが、ニカワは湯煎する等して粘度を低くして用いなければ、他の組成物との均一な混合状態が得られない等の支障が生じるので、取扱が煩雑になっているという問題があった。 本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、天然素材を用いた有機物の原材料を使用してできるだけ環境汚染物質が発生しないようにするとともに、ニカワと他の成分との混合性を向上させて取扱を容易にした天然素材を用いた塗布剤を提供することを目的とする。

    【0004】

    【課題を解決するための手段】このような課題を解決するための本発明の技術的手段は、有機物としてニカワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布される天然素材を用いた塗布剤において、木酢液を含む構成としている。 ニカワ(膠)とは、一般に、不純物を含んだ低品質ゼラチン質の総称であり、一般には、動物の皮や骨から作られた動物膠(こう)を指す。 を加えるとコロイド状になって溶け、加温するとゾル状になり再び冷却するとゲル状になる。 木酢液は、木材を乾留して得られる液体で、酢酸を主成分とする。 この木酢液の酢酸成分がニカワに作用し、ニカワを常温でも液状に保持できるようにする。 そのため、他の組成物との均一な混合状態が得られるようになり、粘性による取扱の煩雑さが解消されるとともに、ニカワ及び木酢ともに天然素材を用いた有機物の原材料であり、使用することにより、あるいは、
    廃棄すること等によって、大気汚染、土壌汚染などの環境汚染が抑制される。

    【0005】このような構成の天然素材を用いた塗布剤として、本願出願人は、以下の(A)(B)(C)の3
    種類の塗布剤を開発した。 (A)塗料として機能する天然素材を用いた塗布剤 これは、有機物として塗料主原料及びニカワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて塗料として機能する天然素材を用いた塗布剤において、pH=3〜4の精製木酢液を、5〜15重量%含む構成としている。 望ましくは、上記精製木酢液を、6〜9重量%含む。 5重量%に満たないと、十分にニカワの粘度を低下させることができないし、15重量%を越えると、流動化し過ぎてしまう。 精製木酢液は、原液を真空蒸留等で成分調整するとともに、pH=3〜4になるように調整することにより得られる。

    【0006】そして、必要に応じ、上記塗料主原料として、柿渋液を用いた構成としている。 柿渋液は、60〜
    80重量%有することが望ましい。 一般に、柿渋液は、
    青い未熟の渋柿を絞り、発酵後、2〜3年熟成させた濃褐色の液体である。 柿渋は、高分子タンニンを主成分とし、銀杏のような独特の臭みがあるが、乾燥により抜け、日光に当たると、次第に色が濃くなる。 また、塗料機能のみならず、防虫,防水,防腐,抗菌作用も呈する。 また、必要に応じ、上記ニカワを10〜15重量%
    有する構成としている。

    【0007】このような構成により、塗料として機能する塗布剤においては、使用に際しては、塗布表面強度並びに保護効果が増強するとともに、表面の硬化乾燥速度が速まるようになる。 これは、ニカワのコンドロイチン成分が、柿渋と木酢液の混合液を配合することにより均等に分布することになり、硬化速度がより促進されることに起因するものと考えられる。 また、柿渋に木酢液を混合することにより、柿渋の防水効果がより高められ、
    また塗布面に対する均一性を向上させる相互作用があると考えられる。

    【0008】そして、必要に応じ、10重量%以下のヒバ油を添加した構成としている。 また、必要に応じ、1
    0重量%以下のワサビ油を添加した構成としている。 一般に、ヒバ油は、ヒノキ油とも言われ、ヒバ材等のオガクズを水蒸気蒸留法等により処理して抽出される。 その成分は、ツヨプセン等の中性油とヒノキチオールを初めとする10%程度の酸性油との混合液である。 このヒノキチオール等の成分が極めて強い抗菌を示す。 また、
    一般に、ワサビ油は、ワサビ(山葵)の根茎から抽出したテルペン類やケトン類を含む精油成分で構成される。
    シニグリンという配糖体とこれを分解するミロシナーゼと呼ばれる酵素とが、水分を加えると揮発性の精油を遊離し、独特の香りを発生し、防腐殺菌作用も非常に強い。 この構成により、殺菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮されるとともに、加えて、表面の皮膜の強化作用等を発揮させる作用も考えられ塗料としての機能が拡大することが考えられる。

    【0009】(B)塗料下地剤として機能する天然素材を用いた塗布剤 これは、砥粉を有するとともに有機物としてニカワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて塗料下地剤として機能する天然素材を用いた塗布剤において、pH
    =3〜4の精製木酢液を、15〜25重量%含む構成としている。 望ましくは、上記精製木酢液を、20〜22
    重量%含む。 15重量%に満たないと、十分にニカワの粘度を低下させることができないし、25重量%を越えると、流動化し過ぎてしまう。 そして、必要に応じ、上記砥粉を30〜40重量%有する構成としている。 また、必要に応じ、上記ニカワを15〜30重量%有する構成としている。

    【0010】この構成により、塗料下地剤は木材等の被塗布材加工品の塗装前の塗布面の凹凸を排除することに最大の目的を有するが、この凹凸排除機能が従来から有る塗料下地剤に比較して大幅に向上した。 即ち、従来の方式は「水」を使用し砥粉を泥状にするため、時間的経過とともに、砥粉と水が完全に分離したが、砥粉に木酢液を加えることにより、均一に混合され分離することがない。 これは、木酢液に微量に含まれているフェノール類の遊離作用の働きにより、完全に泥状に均等混合され、持続するものと考えられる。 これにより凹凸に万遍なく侵入し易くなり、凹凸排除機能が向上させられるのである。

    【0011】更に、必要に応じ、粉状のもち米を加えた構成としている。 もち米は、10〜30重量%加えることが望ましい。 これにより、ニカワの他にもち米を加えるので、もち米は砥粉に比較して柔らかいことから、被塗布材の凹凸部分にこれらが侵入し易く、付着効果及び硬化作用が増強され、凹凸面の排除能力が向上させられ、塗布表面を均一にすることが可能となる。 更にまた、必要に応じ、2重量%以下のヒバ油を添加した構成としている。 殺菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮されるとともに、加えて、表面の皮膜の強化作用等を発揮させる作用も考えられ下地機能が拡大することが考えられる。

    【0012】(C)接着剤として機能する天然素材 これは、有機物として60%以上のニカワを含んで構成され木材等の被塗布材に塗布されて接着剤として機能する天然素材を用いた塗布剤において、pH=3〜4の精製木酢液を、5〜10重量%含む構成としている。 望ましくは、上記精製木酢液を、7〜8重量%含む。 5重量%に満たないと、十分にニカワの粘度を低下させることができないし、10重量%を越えると、流動化し過ぎてしまう。 この構成により、接着剤本来の目的は木材等の被塗布材に使用する場合、塗装前に塗布面が凹凸状態にあることを利用し、原材料に浸潤し接着硬化することが最大の目的であるが、木酢液を混合したので、ニカワが液状になり、そのため、接着面の硬化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強され、浸透性が均一化される。 また、従来から有る石油化学系の接着剤では、硬化のために化学系溶解剤を添加し、揮発性物質で溶解状態を確保する等するので、硬化時点や焼却時点で、毒性の強い揮発性物質が気化することが多く、人体に有害であると考えられる環境ホルモン等が排泄されることが懸念されるが、本発明で開発されたこの接着剤は、原材料として天然素材を使用しているので、環境汚染並びに環境ホルモン等の排泄が抑止される。

    【0013】そして、必要に応じ、粉状のもち米を加えた構成としている。 もち米は、15〜30重量%加えることが望ましい。 これにより、ニカワの他にもち米を加えるので、接着面の硬化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強され、浸透性を均一化する作用が向上させられる。 また、必要に応じ、2重量%以下のヒバ油を添加した構成としている。 更に、必要に応じ、2重量%以下のワサビ油を添加した構成としている。 この構成により、殺菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮されるとともに、加えて、接着の強化作用等を発揮させる作用も考えられ接着剤としての機能が拡大することが考えられる。

    【0014】

    【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤を説明する。 (A)本発明の第一の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤は、塗料として機能する塗布剤である。 図1に示すように、この塗布剤は、有機物として塗料主原料及びニカワを含んで構成される。 塗料主原料としては柿渋液が用いられる。 柿渋液の成分量は71.9〜72.1
    重量%である。 また、ニカワの成分量は12.5〜1
    3.4重量%である。 そして、pH=3〜4の精製木酢液を、7.5〜7.6重量%含む構成としている。 精製木酢液は、原液を真空蒸留等で成分調整するとともに、
    pH=3〜4になるように調整することにより得られる。 参考のために、図7に木酢液原液の成分表を示す。
    また、4.1〜4.2重量%のヒバ油及び3.1〜3.
    6重量%のワサビ油が添加されている。

    【0015】次に、図2に示す工程図を用い、この塗布剤の製造工程について説明する。 工程1. 柿渋液に精製木酢液を少量ずつ加えゆっくり混ぜ合わせる。 工程2. ニカワを湯煎し、液状に成ってから、工程1で作成した液を加える。 この場合、ニカワのコンドロイチン成分が、柿渋液と精製木酢液の混合液を配合することにより均等に分布するようになる。 工程3. ヒノキ油とワサビ油を良く混ぜ合わせる。 工程4. 工程3で作成した混合液を工程2で作成した液に滴下し、攪拌して混ぜ合わせる。

    【0016】これにより製造された塗布剤は、使用に際しては、ニカワのコンドロイチン成分が均等に分布するようになるので、硬化速度がより促進され、塗布表面強度並びに保護効果が増強するとともに、表面の硬化乾燥速度が速まるようになる。 また、柿渋液に木酢液を混合したので、柿渋の防水効果がより高められ、また塗布面に対する均一性が向上させられる。 更に、ヒノキ油とワサビ油が添加されているので、殺菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮されるとともに、加えて、表面の皮膜の強化作用が発揮される。

    【0017】(B)本発明の第二の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤は、塗料下地剤として機能する塗布剤である。 図3に示すように、この塗布剤は、砥粉を有するとともに有機物としてニカワを含んで構成される。 砥粉の成分量は、33.2〜37.3重量%である。 ニカワの成分量は、18.1〜25.7重量%である。 そして、pH=3〜4の精製木酢液を、21.6〜
    21.8重量%含む構成としている。 更に、粉状のもち米を14.5〜25.9重量%加えている。 また、0.
    9〜1.0重量%のヒバ油を添加している。

    【0018】次に、図4に示す工程図を用い、この塗布剤の製造工程について説明する。 工程1. 砥粉に精製木酢液を加え、泥状均等になるまで混ぜ合わせる。 この場合、砥粉に精製木酢液を加えることにより、木酢液に微量に含まれているフェノール類の遊離作用の働きにより、完全に泥状に均等混合され、均一に混合され分離することがなくなる。 そのため、従来の水を使用して砥粉を泥状にする場合には、時間的経過とともに砥粉と水が完全に分離したが、これがなくなる。 工程2. ニカワを湯煎し、液状に成ってから、工程1で作成した液に加える。 工程3. ヒノキ油をもち米に良く混ぜ合わせる。 工程4. 工程3の混合物を工程2で作成した液に少量ずつ加え、ゆっくり攪拌し、混ぜ合わせる。

    【0019】これにより製造された塗布剤は、使用に際しては、砥粉が完全に泥状に均等混合され、持続するので、被塗布材の塗装前の塗布面の凹凸に良く侵入して凹凸が確実に排除される。 また、粉状のもち米を加えているので、もち米は砥粉に比較して柔らかいことから、被塗布材の凹凸部分にこれらが侵入し易く、付着効果及び硬化作用が増強され、凹凸面の排除能力が向上させられ、塗布表面がより一層均一化される。 更に、ヒバ油の添加により、殺菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮されるとともに、加えて、表面の皮膜の強化作用等が発揮させられる。

    【0020】(C)本発明の第三の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤は、接着剤として機能する塗布剤である。 図5に示すように、この塗布剤は、有機物として60%以上のニカワを含んで構成される。 実施の形態では、ニカワは65.3〜71.9重量%含む。 そして、pH=3〜4の精製木酢液を、7.5〜7.6重量%含む構成としている。 また、粉状のもち米を、19.
    6〜25.9重量%加えている。 更に、0.7〜0.8
    重量%のヒバ油及び0.3〜0.4重量%のワサビ油が添加されている。

    【0021】次に、図6に示す工程図を用い、この塗布剤の製造工程について説明する。 工程1. もち米に精製木酢液を加えながら、ゆっくり混ぜ合わせる。 工程2. ヒノキ油とワサビ油を良く混ぜ合わせる。 工程3. ニカワを湯煎し、液状に成ってから、工程2で作成した液を加える。 工程4. 工程1で作成した混合物に工程3で作成した液を少量ずつ加えながら、混ぜ合わせる。 この場合、木酢液を混合したので、ニカワ及びもち米が液状化していく。

    【0022】これにより製造された塗布剤は、使用に際しては、精製木酢液を混合したので、ニカワが液状になり、そのため、接着面の硬化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強され、浸透性が均一化される。 また、ニカワの他にもち米を加えるので、接着面の硬化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強され、浸透性がより均一化される。 更に、ヒバ油及びワサビ油の添加により、殺菌,抗菌,防カビ等の作用が発揮されるとともに、加えて、接着の強化作用が発揮させられる。

    【0023】

    【発明の効果】以上説明したように、本発明の天然素材を用いた塗布剤によれば、原材料として使われているものが天然原料なので、あらゆる木材等の被塗布材加工品(例えば、家具,食器,木製品,建材等)並びに家屋等に使用が可能になる。 また、本発明は天然素材を用いた有機物の原材料で形成するので、大気汚染等の環境汚染などにより地球が汚染されている現状を考えるに、現在使用されている塗料,塗料下地剤,接着剤等を使用または廃棄することにより起こると考えられる人体に対する様々なアレルギー反応や細胞の奇形等を、防止することができ、極めて有用になる。 例えば、アレルギー過敏症の人にもアレルギー反応パッチテストの結果、アレルギー過敏症のアレルギー反応は見られないことが確認された。 即ち、焼却及び廃棄しても、天然素材のみを原材料としていると、環境汚染物質並びに環境ホルモン(ダイオキシン/コプラナーPCB)等々を大気及び土壌に残留させることがなくなり、環境上極めて有用なものになるのである。 更に、本発明は、化学合成品を原料とした塗料,塗料下地剤,接着剤等との同時使用も可能であり、他の化学合成品等を原料にした製品の特性を弱体化することもできるようになる。 更にまた、本発明は、実験の結果、特に漆と併用した場合、漆の使用量を激減させることができることが確認された。 これにより、高価な漆塗り製品の製造が、低コストで生産可能になり、経済的波及効果は非常に大きいものが有ると考えられる。

    【0024】また、本発明の塗料として機能する天然素材を用いた塗布剤によれば、使用に際しては、ニカワのコンドロイチン成分が均等に分布するようになるので、
    硬化速度がより促進され、塗布表面強度並びに保護効果が増強するとともに、表面の硬化乾燥速度が速まるようにすることができる。 また、柿渋液に精製木酢液を混合した場合には、柿渋の防水効果がより高められ、また塗布面に対する均一性を向上させることができる。 更に、
    ヒノキ油とワサビ油が添加した場合には、殺菌,抗菌,
    防カビ等の作用を発揮させることができるとともに、加えて、表面の皮膜の強化作用を発揮させることができる。

    【0025】更に、本発明の塗料下地剤として機能する天然素材を用いた塗布剤によれば、使用に際しては、砥粉が完全に泥状に均等混合され、持続するので、被塗布材の塗装前の塗布面の凹凸に良く侵入し凹凸を確実に排除することができる。 また、粉状のもち米を加えた場合には、もち米は砥粉に比較して柔らかいことから、被塗布材の凹凸部分にこれらが侵入し易く、付着効果及び硬化作用を増強させ、凹凸面の排除能力を向上させて塗布表面をより一層均一化させることができる。 更に、ヒバ油を添加した場合には、殺菌,抗菌,防カビ等の作用を発揮させることができるとともに、表面の皮膜の強化作用等を発揮させることができる。

    【0026】そしてまた、本発明の接着剤として機能する塗布剤によれば、使用に際しては、精製木酢液を混合したので、ニカワが液状になり、そのため、接着面の硬化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強され、浸透性を均一化することができる。 また、ニカワの他にもち米を加えた場合には、接着面の硬化強度並びに凹凸部分に対する浸潤速度がより増強され、浸透性をより均一化することができる。 更に、ヒバ油及びワサビ油を添加した場合には、殺菌,抗菌,防カビ等の作用を発揮させることができるとともに、接着の強化作用を発揮させることができる。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】本発明の第一の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤の成分構成を示す表図である。

    【図2】本発明の第一の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤の製造工程を示す図である。

    【図3】本発明の第二の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤の成分構成を示す表図である。

    【図4】本発明の第二の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤の製造工程を示す図である。

    【図5】本発明の第三の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤の成分構成を示す表図である。

    【図6】本発明の第三の実施の形態に係る天然素材を用いた塗布剤の製造工程を示す図である。

    【図7】木酢液の原液の成分構成の一例を示す図である。

    QQ群二维码
    意见反馈