Hardenable mortar mass by frontal polymerization and method for fixing anchor rod

专利类型 发明专利 法律事件
专利有效性 公开 当前状态
申请号 JP2000392754 申请日 2000-12-25
公开(公告)号 JP2001234084A 公开(公告)日 2001-08-28
申请人 Hilti Ag; ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト; 申请人类型 企业
发明人 PFEIL ARMIN; BUERGEL THOMAS; MORBIDELLI MASSIMO; ROSELL ANNY; 第一发明人 PFEIL ARMIN
权利人 Hilti Ag,ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト 权利人类型 企业
当前权利人 Hilti Ag,ヒルティ アクチエンゲゼルシャフト 当前权利人类型 企业
省份 当前专利权人所在省份: 城市 当前专利权人所在城市:
具体地址 当前专利权人所在详细地址: 邮编 当前专利权人邮编:
主IPC国际分类 E02D27/00 所有IPC国际分类 E02D27/00C04B24/26C04B26/02C04B40/06C08F20/00C08G59/40C08K3/00C08K5/00C08L101/00E04B1/41F16B13/14
专利引用数量 6 专利被引用数量 2
专利权利要求数量 0 专利文献类型 A
专利代理机构 专利代理人
摘要 PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a mortar mass having a long pot life and hardenable in several s to several min by heating and to provide a method for fixing a fixing element in a hard base using the mortar mass. SOLUTION: This mortar mass is characterized in that the mortar mass comprises (a) at least one polymerizable monomer and/or at least one hardenable resin and (b) a polymerization initiator for the polymerizable monomer which can be activated and/or thermally liberated at >30 deg.C temperature and/or a hardening accelerator for the hardenable resin and (c) the kind and amount of the polymerizable monomer or hardenable resin and polymerization initiator or hardening accelerator are selected so that at least 10 cm polymerization front velocity (forward velocity) per min after inducing the polymerization can be achieved and at least one filler, as necessary, is used as a component. The method for fixing an anchor rod, a reinforcing bar or materials similar thereto in the hard base is obtained.
权利要求 【特許請求の範囲】
  • 【請求項1】 加熱後に誘発されるフロンタル重合による硬化性モルタルマスで、 a)少なくとも1つの重合性モノマー及び/又は少なくとも1つの硬化性樹脂、 b)30℃より高い温度で熱活性化可能及び/又は熱遊離可能な重合性モノマー用重合開始剤及び/又は硬化性樹脂用硬化促進剤、及び、 c)重合誘発後、少なくとも毎分10cmの重合フロント速度(前進速度)が出せるよう、重合性モノマー又は硬化性樹脂、及び重合開始剤又は硬化促進剤の種類と量を選択した、必要であれば少なくとも1つの充填剤、を成分とすることを特徴とする、モルタルマス。
  • 【請求項2】 1又は複数のモノマー及び/又は1又は複数の硬化性樹脂の、ラジカル重合及び/又は重付加により、モルタルマスの硬化が起きることを特徴とする、
    請求項1に記載のモルタルマス。
  • 【請求項3】 a)少なくとも1つの重合性ビニル基を含む、少なくとも1つの化合物(A)を10乃至98重量%、 b)30℃以上の温度で熱活性化可能及び/又は熱遊離可能な、自己促進分解温度(SADT)が少なくとも3
    0℃である、ビニル化合物(A)用の重合開始剤(B)
    を1乃至30重量%、 c)少なくとも1つの充填剤(C)を1乃至60重量%、 d)少なくとも1つの重合促進剤(D)を0乃至10重量%、 e)少なくとも1つの増粘剤(V)を0乃至10重量%、 を含有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載のモルタルマス。
  • 【請求項4】 重合性ビニル化合物(A)として、アクリル酸、メタクリル酸、n−ブチルアクリレート又はヘキサン−1,6−ジオール−ジアクリレート等のアクリル酸エステル、メチルメタクリレート又はトリエチレングリコールジメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル、ジエチレングリコールジメタクリレート、アクリルアミド、スチロール、ビニルアセテート、ジビニルベンゾール、遷移金属ニトレート/アクリルアミド錯体、脂肪族ウレタン−(メタ)アクリレートのオリゴマー、エポキシ−(メタ)アクリレート、エーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ポリエステル−(メタ)アクリレート、アルキルビニルエーテル及び/又はこれらの混合物、を含有していることを特徴とする、請求項3に記載のモルタルマス。
  • 【請求項5】 重合開始剤(B)として、特には、ジ−
    tert−ブチルペルオキシド等のジアルキル過酸化物と、ジベンゾイルペルオキシド等のジアシル過酸化物と、tert−ブチルヒドロペルオキシド又はクメンヒドロペルオキシド等のヒドロ過酸化物とである過酸化物、過安息香酸ブチル等のペルカルボン酸エステル、
    1,1−ジ−tert−ブチル−ペロキシ−3,3,5
    −トリメチルシクロヘキサン等のペルケタール、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム及び/又はアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物であり、自己促進分解温度(SADT)が少なくとも30
    ℃、好ましくは55乃至80℃であるものを含有することを特徴とする、請求項3又は4に記載のモルタルマス。
  • 【請求項6】 30℃より高い温度で熱活性化可能及び/又は熱遊離可能な重合促進剤(D)を含有することを特徴とする、請求項3乃至5に記載のモルタルマス。
  • 【請求項7】 重合促進剤(D)として、アミン、特にはジメチルアニリン等の第三アニリン、ヘテロポリ酸及び/又はコバルト化合物等の金属化合物を含有することを特徴とする、請求項3乃至6に記載のモルタルマス。
  • 【請求項8】 増粘剤(V)としてケイ酸及び/又はラポナイト若しくはベントナイト等のシリケートを含有することを特徴とする、請求項3乃至7に記載のモルタルマス。
  • 【請求項9】 a)少なくとも1つの硬化性エポキシ樹脂(E)を30乃至98重量%、 b)少なくとも1つの、30℃より高い温度で熱活性化可能及び/又は熱遊離可能なエポキシ樹脂用硬化促進剤(G)を1乃至10重量%、 (c)少なくとも1つの充填剤(C)を1乃至60重量%、 (d)少なくとも1つの硬化剤(H)を0乃至50重量%、 (e)少なくとも1つの反応性増粘剤(R)を0乃至5
    0重量%、 (f)少なくとも1つの増粘剤(V)を0乃至10重量%、 を含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載のモルタルマス。
  • 【請求項10】 硬化性エポキシ樹脂(E)として、ビスフェノール系及び/又はノボラック系エポキシ樹脂、
    特には、ビスフェノール−A−エポキシ樹脂、ビスフェノール−Aのジグリシジルエーテル、ビスフェノール−
    F−エポキシ樹脂、ノボラックエポキシ樹脂又は脂肪族エポキシ樹脂を含有することを特徴とする、請求項9に記載のモルタルマス。
  • 【請求項11】 硬化促進剤(G)として、ジメチルベンジルアミン等の第三アミン、イミダゾール、イミダゾール金属錯体、ヒドロキノン等のフェノール、ノボラック、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、ルイス酸及び/
    又はホウ素トリクロリド/アミン若しくはエーテル錯体等のルイス酸錯体あり、活性化温度が少なくとも30
    ℃、好ましくは55乃至80℃であるものを含有していることを特徴とする、請求項9又は10に記載のモルタルマス。
  • 【請求項12】 硬化剤(H)としてマンニッヒ塩基、
    アミン、イミダゾール及び/又は酸無水物を含有していることを特徴とする、請求項9乃至11に記載のモルタルマス。
  • 【請求項13】 反応性増粘剤(R)として、脂肪族アルコール若しくはフェノールのグリシジルエーテル、特には、ブチルグリシジルエーテル、ヘキサンジオールグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル若しくはフェニルグリシジルエーテル、及び/又は1又は複数のアルキルビニルエーテルを含有していることを特徴とする、請求項9乃至12に記載のモルタルマス。
  • 【請求項14】 増粘剤(V)として、ケイ酸及び/又はラポナイト若しくはベントナイト等のシリケートを含有していることを特徴とする、請求項9乃至13に記載のモルタルマス。
  • 【請求項15】 充填剤(C)として石英砂、石英粉末、発熱性二酸化ケイ素、コランダム、ガラスビーズ、
    カーボネート、サルフェート、セメント、金属粉末または金属顆粒、モントモリロナイト、ヘクトライト及びベントナイト等の水和層状シリケート、及び/又は有機充填剤を含有していることを特徴とする、請求項1乃至1
    4に記載のモルタルマス。
  • 【請求項16】 補助的に不活性溶剤及び/又は増粘剤(L)を含有することを特徴とする、請求項1乃至15
    に記載のモルタルマス。
  • 【請求項17】 不活性溶剤(L)として、特にはジアルキルフタレート若しくはジアルキルアジパート、及び/又はジメチルホルムアミドである軟化剤を含有することを特徴とする、請求項16に記載のモルタルマス。
  • 【請求項18】 アンカーロッド、鉄筋またはこれに類する物を堅い基礎中へ固定する方法で、該方法が、前記請求項の何れかのモルタルマスを下穴に注入し、アンカーロッド、鉄筋又はこれに類する物を差し込み、該モルタルマスの表層を重合開始剤、重合促進剤及び/又は硬化剤の反応温度以上に加熱してフロンタル重合を誘発することを特徴とする、固定方法。
  • 【請求項19】 モルタルマスの表層又は内部を点状又は面状に加熱することによりモルタルマスの重合を誘発することを特徴とする、請求項18に記載の方法。
  • 【請求項20】 固定素子からの熱流入によりモルタルマスの重合を誘発することを特徴とする、請求項18又は19中に記載の方法。
  • 【請求項21】 バーナー、半田ごての先端、熱風送風機、誘導加熱炉、閃光、レーザー光、電気抵抗加熱を用い、及び/又は化学反応により内部から、点状又は面状の加熱を行うことを特徴とする、請求項18乃至20に記載の方法。
  • 说明书全文

    【発明の詳細な説明】

    【0001】

    【発明の属する技術分野】本発明の目的は、加熱後に誘発されるフロンタル重合による硬化性モルタルマス及び該モルタルマスを使用して、アンカーロッド、鉄筋またはこれに類する物を堅い基礎に固定する方法である。

    【0002】

    【従来の技術】コンクリート又はブロック壁等の鉱物質の基礎に空けられているドリル孔中に、アンカーロッド、鉄筋またはこれに類する物を固定するには、メタアクリレート又はエポキシ樹脂を主成分とする2成分モルタルマスを使うのが一般的である。 これらのモルタルマスには、互いに反応する成分を混合してから硬化するまでのポットライフが若干あり、その間に固定する部材を差し込むことができ、さらに時間が経過すると最終硬度に達する。 前記ポットライフは、通常の状態で数分間の範囲にある。 硬化は通常数分から数時間以内に完了する。 いずれせよ両方の作用は関連している。 すなわち、
    ポットライフを長くすると、硬化時間が長くなる。 その際、この時間は、環境条件、特に温度によって変化し得る。

    【0003】このような固定素子を通常に用いる建築現場では、最適な条件下で作業することはほとんど不可能であり、例えば多数のドリル孔に先ずモルタルマスを充填し、続いて固定素子を順に差し込むような場合、その硬化性モルタル混合物の充填から固定素子の差し込みまでの時間がまちまちであり、モルタルマスの早発性硬化を招きかねず、その結果、ドリル孔がもはや使えなくなることもあり得る。 特に(夏の)高温時にはこの危険性が大きい。

    【0004】従って、ポットライフが非常に長く、かつ所望の時間で硬化するようなモルタルマスが必要とされている。 これにより、先ず多数のドリル孔にモルタルマスを充填し、次いで固定素子を差し込んで調整した上で、硬化させることが可能となる。 その結果、最適かつ全体的に均質な硬化及び装着した固定素子の全体的に均質な引抜き強度を達成できるようになる。

    【0005】J. A. POJMANらは、このフリーラジカル・フロンタル重合法について既に公開している(化学協会報 Faraday Trans.(199
    6),2825−2837頁)。 それによると、ある必須条件の下で、重合反応の際に発生する熱を利用し隣接するモノマー領域の重合を誘発することができるとしている。 ここで、十分な断熱状態でフロンタル重合を行い、重によりフロント部が下方に拡大して、障害となる対流効果を回避することが前提となっている。 フロンタル重合の用途としては、材料の合成及び大容量の複合材料の硬化が挙げられている。

    【0006】

    【発明が解決しようとする課題】本発明は、モルタルマスのポットライフを硬化時間から独立可能で、同時に固定のためにモルタルマスをドリル孔に注入した後、必要ならさらに数時間固定素子を並べておき、次に加熱により数秒から数分で硬化させることができるモルタルマスを提供することを課題とする。 その結果、コンクリート、ブロック塀等といった鉱物性の基礎に金属製の固定素子を化学的に固定するという熱伝導条件下でも、下穴の中でモルタルマスを適切に硬化させて固定素子を固定することができる。 さらに本発明は、固定素子、特にアンカーロッド、鉄筋又は類似の物を堅い基礎に、このようなモルタルマスを用いて固定する方法を提供することを課題とする。

    【0007】

    【課題を解決するための手段】これらの課題は、請求項1乃至17に記載のモルタルマス及び請求項18乃至2
    1に記載の該モルタルマスを用いてアンカーロッド、鉄筋又は類似の物を堅い基礎に固定する方法によって解決される。

    【0008】

    【発明の概要】従って、本発明の目的は、特に加熱後のフロンタル重合により硬化可能となるモルタルマスで、 a)少なくとも1つの重合性モノマー及び/又は少なくとも1つの硬化性樹脂、 b)30℃より高い温度において熱活性化可能及び/又は熱遊離可能な重合性モノマーの重合開始剤及び/又は硬化性樹脂用の硬化促進剤、及び、 c)重合誘発後、少なくとも毎分10cmの重合フロント速度(前進速度)が出せるよう、重合性モノマー又は硬化性樹脂、及び重合開始剤又は硬化促進剤の種類と量を選択した、必要であれば少なくとも1つの充填剤、を成分とすることを特徴とする、モルタルマスである。

    【0009】本発明によるモルタルマスは、加熱、すなわち、表層を点状又は面状に加熱、或いはモルタルマスの内部を30℃より高い温度まで加熱により、熱活性化可能及び/又は熱遊離可能な重合開始剤又は硬化促進剤を活性化させ、モノマー及び/又は硬化性樹脂の重合を誘発して、初めて硬化する。 これによりモルタルのポットライフを実質的に任意の長さにすること、及びそのポットライフを硬化時間から完全に独立することが可能となる。 なぜならば加熱によって初めて硬化が始まるからである。 このようにして、固定する素子を必要であればモルタルマスのドリル孔中への注入後さらに数時間置き、調整し、モルタルの表面を数秒乃至数分という短時間加熱してモルタルマスを硬化させることができる。

    【0010】また、本発明によるモルタルマスには、高負荷値の達成に必要な充填剤を添加することができる。
    ここで、充填剤の使用により、少なくとも毎分10cm
    という、本発明によるモルタルマスの驚くほど高いフロント速度が低下することはない。

    【0011】さらに、本発明によるモルタルマスでは、
    フロンタル重合を重力に従い下方向へ起こすだけではなく、平方向又は垂直上方向へ起こすこともできる。 これにより、モルタルマスの粘性を適切に調節して、例えば天井にある、下方へ開けられたドリル孔中にモルタルマスを充填し、固定素子を差し込み、そして熱を加えて硬化させることができる。

    【0012】ここで、本発明において、モルタルマスの重合は、バーナー、半田ごての先端、熱風送風機、閃光/レーザー光、誘導加熱炉、例えば電熱線を用いた抵抗加熱等の電気抵抗加熱又は類似の物による表層の点若しくは面状加熱により、或いは化学反応により内部から、
    更にはモルタルマス内部の固定素子の伝熱による熱流入により、好適に誘発される。

    【0013】フロント速度、すなわち重合フロントがモルタルマス内を移動する速度は、決められた環状間隙中のモルタルマスの温度勾配を時間の関数として測定するという方法で算出される。 このフロント速度の正確な測定法については、後程より詳細に説明する。

    【0014】図面を参照しながら、以下に本発明をより詳細に説明する。 図1は、フロント速度を算定する測定装置の概略図である。

    【0015】本発明によるモルタルマスの硬化は、1個若しくは複数のモノマー及び/又は1個若しくは複数の硬化性樹脂のラジカル重合及び/又は重付加により開始することが好ましい。

    【0016】この重合又は重付加に用いられる、重合性モノマー用の重合開始剤及び重合促進剤、又は硬化性樹脂用の硬化促進剤は、30℃より高い温度で熱活性化可能及び/又は熱遊離可能であり、ゆえに重合性モノマー又は硬化性樹脂を硬化させる化合物である。 また、これらの重合開始剤又は促進剤及び硬化促進剤は、自己促進分解温度(Self-Accelerating Decomposition Temperat
    ure, SADT)が少なくとも30℃、好ましくは55乃至80℃を示すか、又はSADTが30℃より低い場合、
    30℃より高い温度に加熱して初めて被覆材料が適切に軟化又は分解反応するようにした被覆材料中に適切にカプセル詰めすることができる。 これらは、例えばマイクロカプセル化したり、又は化学的に、例えば共有結合したりすることもできる。 特には、限界温度以上で、過酸化重合開始剤の分解を引き起こす、コバルトのような金属を遊離するポリマーに固定されている場合である。 これにより、当業者に公知の重合開始剤及び重合促進剤又は硬化促進剤を適切な反応抑制剤と組み合わせることにより、30℃より高い所望の開始温度に設定することができる。

    【0017】本発明において好適に使用される重合性モノマーを、以下の群より選択する。 すなわち、2−(2
    −エトキシエトキシ)エチルアクリレート(EOEOE
    A)、テトラヒドロフルフリルアクリレート(THF
    A)、ラウリルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、イソデシルアクリレート、トリデシルアクリレート、エトキシ化ノニルフェノールアクリレート、イソボルニルアクリレート(IBOA)、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート(PEGDA)、アルコキシ化ジアクリレート、プロポキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート(NPGPODA)、エトキシ化ネオペンチルグリコールジアクリレート(NPGEODA)、ヘキサンジオジアクリレート(HDDA)、テトラエチレングリコールジアクリレート(TTEGDA)、トリエチレングリコールジアクリレート(TIEGDA)、トリプロピレングリコールジアクリレート(TPDGA)、ジプロピレングリコールジアクリレート(DPGDA)、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(DiTMP
    TTA)、トリス−(2−ヒドロキシエチル)−イソシアヌレートトリアクリレート(THEICTA)、ジペンタエリトリトールペンタアクリレート(DiPEP
    A)、エトキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPEOTA)、プロポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPPOTA)、エトキシ化ペンタエリトリトールテトラアクリレート(PPT
    TA)、プロポキシ化グリセリルトリアクリレート(G
    PTA)、ペンタエリトリトールテトラアクリレート(PETTA)、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)及び変性ペンタエリトリトールトリアクリレート等のアクリレート類;アリルメタクリレート(AMA)、テトラヒドロフルフリルメタクリレート(THFMA)、フェノキシエチルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート(TIEGDMA)、エチレングリコールジメタクリレート(EGDMA)、テトラエチレングリコールジメタクリレート(TTEGDMA)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(PEGDMA)、
    ブタンジオールジメタクリレート(BDDMA)、ジエチレングリコールジメタクリレート(DEGDMA)、
    ヘキサンジオールジメタクリレート(HDDMA)、ポリエチレングリコールジメタクリレート(PEG600
    DMA)、ブチレングリコールジメタクリレート(BG
    DMA)、エトキシ化ビスフェノールA−ジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート(T
    MPTMA)等のメタクリレート類;及び/又は、単若しくは多官能基のオリゴマー又はプレポリマーアクリレート、又はポリエステル−及び/又はポリエーテル−
    (メタ)アクリレート等のメタクリレート類、場合によっては、脂肪酸変性ビスフェノール−エポキシ−(メタ)アクリレート、エポキシ化大豆油−(メタ)アクリレート、エポキシ−ノボラーク−(メタ)アクリレート、芳香族及び/又は脂肪族(メタ)アクリレート−オリゴマー、エポキシ(メタ)アクリレート、アミン変性ポリエーテル(メタ)アクリレート−オリゴマー、芳香族及び/又は脂肪族ウレタン(メタ)アクリレート等のメタクリレート類である。

    【0018】本発明の第1の好適な実施態様において、
    モルタルマスは次のものを含有している。 a)少なくとも1つの重合性ビニル基を含む、少なくとも1つの化合物(A)を10乃至98重量%、 b)30℃より高い温度で熱活性化可能又は熱遊離可能な、自己促進分解温度(SADT)が少なくとも30℃
    であるビニル化合物(A)用の重合開始剤(B)を1乃至30重量%、 c)少なくとも1つの充填剤(C)を1乃至60重量%、 d)少なくとも1つの重合促進剤(D)を0乃至10重量%、 e)少なくとも1つの増粘剤(V)を0乃至10重量%。

    【0019】このモルタルマスには少なくとも1つの重合性ビニル基を含む化合物(A)、即ち重合可能なビニル化合物(A)として、アクリル酸、メタクリル酸、n
    −ブチルアクリレート又はヘキサン−1,6−ジオール−ジアクリレート等のアクリル酸エステル、メチルメタクリレート又はトリエチレングリコールジメタクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル、ジエチレングリコールジメタクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチレンジアクリルアミド、スチロール、ビニルアセテート、ジビニルベンゾール、遷移金属ニトレート/アクリルアミド錯体、脂肪族ウレタン−(メタ)アクリレートのオリゴマー、エポキシ−(メタ)アクリレート、エーテル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ポリエステル−
    (メタ)アクリレート、アルキルビニルエーテル及び/
    又はこれらの混合物を用いるのが好ましい。

    【0020】例えば、反応性増粘剤及び重合開始剤の担体として好適なアルキルビニルエーテルとしては、エチルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、オクタデシルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、ヒドロキシブチルビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールモノビニルエーテル、ジエチレングリコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、n−プロピルビニルビニルエーテル、
    イソプロピルビニルエーテル、ドデシルビニルエーテル、ジエチレングリコールモノビニルエーテル、シクロヘキサンジメタノールジビニルエーテル、トリメチロールプロパントリビニルエーテル及び、例えばアセチレンをアルコールに添加して得られるビニルエーテル及び、
    ビニルエーテル基を含有しているオリゴマー及び、例えばアセチレンをOH−基含有のオリゴマー/ポリマーに加えるか又は、アルキルビニルエーテルを反応性モノマーと置換することにより、特に、イソシアネート類およびイソシアネート−プレポリマーをヒドロキシ官能アルキルビニルエーテルと置換することにより得られるオリゴマー及び/又はポリマーである。

    【0021】このモルタルマスにおいて、重合開始剤(B)として、特にはジ−tert−ブチルペルオキシド等のジアルキル過酸化物と、ジベンゾイルペルオキシド等のジアシル過酸化物と、tert−ブチルヒドロペルオキシド又はクメン(Cumol)ヒドロペルオキシド等のヒドロ過酸化物とである過酸化物、過安息香酸ブチル等のペルカルボン酸エステル、1,1−ジ−ter
    t−ブチル−ペロキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等のペルケタール、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、及び/又はアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物であり、自己促進分解温度(SADT)が少なくとも30℃、好ましくは55
    乃至80℃であるものを用いることが好ましい。

    【0022】さらに、重合促進剤(D)を用いる場合、
    少なくとも30℃より高い、好ましくは55乃至80℃
    の温度で、熱活性化可能及び/又は熱遊離可能な重合促進剤を用いることが好ましい。 ここで、特にはアミンであり、中でもジメチルアニリン等の第三アミン、ヘテロポリ酸及び/又はコバルト化合物等の金属化合物である。

    【0023】前記モルタルマスにおいて、増粘剤(V)
    としてケイ酸、及び/又はラポナイト、モントモリロナイト若しくはベントナイト等のシリケートを用いることが好ましい。

    【0024】本発明の第2の好適な実施態様において、
    モルタルマスには、 a)少なくとも1つの硬化性エポキシ樹脂(E)を30
    乃至98重量%、 b)少なくとも1つの、30℃より高い温度で熱活性化可能及び/又は熱遊離可能なエポキシ樹脂用硬化促進剤(G)を1乃至10重量%、(c)少なくとも1つの充填剤(C)を1乃至60重量%、(d)少なくとも1つの硬化剤(H)を0乃至50重量%、(e)少なくとも1つの反応性増粘剤(R)を0乃至50重量%、及び(f)少なくとも1つの増粘剤(V)を0乃至10重量%、を含有する。

    【0025】特に好適な実施態様によるモルタルマスには、硬化性エポキシ樹脂(E)として、ビスフェノール系及び/又はノボラック系エポキシ樹脂、特には、ビスフェノール−A−エポキシ樹脂、ビスフェノール−Aのジグリシジルエーテル、ビスフェノール−F−エポキシ樹脂、ノボラックエポキシ樹脂又は脂肪族エポキシ樹脂を含有する。

    【0026】これらの実施態様において用いる硬化促進剤(G)としては、ジメチルベンジルアミン等の第三アミン、イミダゾール、イミダゾール金属錯体、ヒドロキノン等のフェノール、ノボラック、スルホニウム塩、ヨードニウム塩、ルイス酸、及び/又は特には、ホウ素トリクロリド/アミン又はエーテル錯体であるルイス酸錯体が好ましい。 硬化剤(H)を用いる場合、マンニッヒ塩基、アミン、イミダゾール及び/又は酸無水物が好ましい。

    【0027】これらの実施態様において、必要に応じて用いる反応性増粘剤(R)としては、脂肪族アルコール又はフェノールのグリシジルエーテル、特に、ブチルグリシジルエーテル、ヘキサンジオールグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル又はフェニルグリシジルエーテル、或いは、前記において定義された、他のアルキルビニルエーテルが好ましい。

    【0028】これらの実施例において、増粘剤(V)としてケイ酸及び/又はシリケート、ラポナイト、モントモリロナイト又はベントナイトを用いることができる。

    【0029】本発明によるモルタルマスには、充填剤(C)として石英砂、石英粉末、発熱性二酸化ケイ素、
    コランダム、ガラスビーズ、炭酸塩、硫酸塩、セメント、金属粉末又は金属顆粒、モントモリロナイト、ヘクトライト及びベントナイト等の水和層状シリケート、及び/又は有機充填剤を含むことが好ましい。

    【0030】さらに、粘性を調節するため、補助的に不活性溶液及び/又は増粘剤(L)、例えば軟化剤、特には、ジアルキルフタレート若しくはジアルキルアジパート、及び/又はジメチルホルムアミドを添加することができる。

    【0031】本発明のもう1つの目的は、アンカーロッド、鉄筋またはこれに類する物を堅い基礎に固定する方法を提供することであり、該方法は、事前に堅い基礎の中に開けられており、その中へ固定素子を差し込む下穴へ、前記において説明した本発明によるモルタルマスを注入する方法である。 続いて、該モルタルマスを注入した下穴へアンカーロッド、鉄筋またはこれに類する物を挿入し、その後、該モルタルマスの表層を重合開始剤、
    重合促進剤及び/又は硬化剤の反応温度以上の温度に加熱してフロンタル重合を誘発する。 ここで、モルタルマスの重合は、モルタルマスの表層又は内部を点状又は面状に加熱することにより誘発することができる。 伝熱性固定素子を介し熱を流入してモルタルマスを遊離することもできるが、本発明においては、バーナー、はんだごての先端、熱風送風機、閃光、レーザー光、誘導加熱炉、例えば電熱線による電気抵抗加熱を用い、及び/又は内部化学反応を用いて、点もしくは面状に加熱して発生させるのが好ましい。

    【0032】本発明による方法の実施において、ドリル孔及びアンカーロッドの寸法は、注入システムの技術水準に合わせて選択される。 ここで、取り付ける素子を配置した後、環状の隙間を完全に充填するような量の本発明によるモルタルマスを、事前に準備したドリル孔へ注入する。 数秒間、表面を少なくとも80℃に短時間加熱して初めて該モルタルマスが硬化するので、本発明において素子を調整することができる。 これにより、少なくとも毎分10cmという非常に高速度で該環状の隙間を進む重合フロントが形成され、よって硬化したモルタルマス中に該素子が固定される。

    【0033】このようにして、事前に準備しかつ既にモルタルマスを充填した下穴に、非常に多数の固定素子を挿入し、全ての固定素子を取付け及び整列させた後、加熱により、特にモルタルマスの表層を点状又は面状に加熱することにより、迅速かつ完全、とりわけ均質にモルタルマスを硬化させて、装着した固定素子の高い均質性及び強度の普遍性を達成する。

    【0034】以下の実施例において、本発明をより詳細に説明する。

    【0035】

    【実施例1】フロント速度の測定 図1に示す通り、フロント速度の測定は、環状隙間の内部で行った。 この環状隙間はコンクリートに開けた内径14mmのドリル孔及び外径12mmの亜鉛メッキ鋼製アンカーロッドにより定まる。 測定点1及び2に、所定の間隔で熱電対を置き、これらを用いて時間の関数として温度変化を測定した。 測定するモルタルマスを、室温(23℃)において乾燥し、かつ穿孔埃のないドリル孔中に充填した。 アンカーロッドの装着後、モルタル表面上の1点を半田ごてで強熱して、150℃の開始温度を示すモルタルマスの重合を開始した。

    【0036】フロント速度(測定点1から測定点2まで重合フロントが移動する速度)は、測定点1と2の距離と、測定点1と2を最高温度通過するのにかかった時間との比によって算定した。

    【0037】本発明において、該フロント速度としては少なくとも毎分10cm、特には毎分20cm以上が好適であった。

    【0038】

    【実施例2】モルタルマスは以下の成分からなる。 7
    7.5重量%のペンタエリトリトールテトラアクリレート(PETTA)重合開始剤として5.0重量%のペルケタール混合物、7.5重量%の石英砂、7.5重量%
    の石英、2.5重量%の発熱性ケイ酸(Cab−O−S
    il TS 720)。

    【0039】上記成分を混合して得られたモルタルマスを、C20等級のコンクリートに開けられた深さ130
    mm、直径14mmのドリル孔に充填した。 外径12m
    mのアンカーロッドを差し込んだ後、半田ごてを用いて150℃の温度にまで加熱して重合を起こしたところ、
    30秒以内に該マスが完全に硬化した。 硬化後のアンカーロッドの引き抜き力は約40kNであった。

    【0040】

    【実施例3】以下の成分を混合してモルタルマスを調製した。 44.0%のペンタエリトリットテトラアクリレート、9.0%のトリメチロールプロパントリビニルエーテル、19.0%のトリメチロールプロパントリメタクリレート、2.0%の発熱性ケイ酸、10.0%の石英砂、13.0%のジベンゾイルペロキシド(石膏20
    %)3,0%の熱活性化重合開始剤。

    【0041】実施例2で説明したように、事前にモルタルマスを充填したドリル孔にアンカーロッドを差し込んだ後、電熱線を使って加熱して重合を起こしたところ、
    25秒以内に該マスが完全に硬化した。 硬化後のアンカーロッドの引き抜き力は約45kNであった。

    【図面の簡単な説明】

    【図1】フロント速度を算定する測定装置の概略図である。

    ───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl. 7識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04B 1/41 503 E04B 1/41 503B // C08F 20/00 C08F 20/00 (72)発明者 マッシーモ モルビデッリ スイス国 8092 チューリッヒ ウニヴェ ルズィテーツシュトラーセ 6 (72)発明者 アニー ロッセル スイス国 8092 チューリッヒ ウニヴェ ルズィテーツシュトラーセ 6

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